JP5293353B2 - 画像読取装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像読取装置および画像形成装置に関し、原稿を露光してその反射光を光電変換素子で受光することにより原稿を読み取る画像読取装置および画像形成装置に関する。
従来、原稿画像を光電変換素子で読み取って、画像データをデジタル信号に変換して処理する画像読取装置が知られている。この種の画像読取装置は、一般的に、原稿を載置するコンタクトガラス、原稿露光用の光源および第1反射ミラーとからなる第1キャリッジ、第2反射ミラーおよび第3反射ミラーからなる第2キャリッジ、光電変換素子としてのCCDリニアイメージセンサ(以下、CCDという)、このCCDに結像するためのレンズユニット、読み取り光学系等による各種の歪みを補正(シェーディング補正など)するための基準白板などから構成されている。
そして、原稿の走査時は、上記第1キャリッジおよび第2キャリッジはステッピングモータによって副走査方向に移動する。画像読取装置では、画像を読み取ったCCDからのアナログ画像信号をA/D変換回路に入力してデジタル信号を得ている。その際、A/Dコンバータの精度を十分に発揮させるためには、アナログ画像信号がA/Dコンバータの上限基準値と下限基準値の間を広く使って変化するようにゲインアンプでのゲイン量とオフセット設定部でのオフセット量を調整する必要がある。
このような従来の画像読取装置は、ピーク検出されたA/Dコンバータの出力をCPUに取りこんで、目標値と比較して最適なゲイン設定値を算出し、このゲイン設定値によりゲインアンプのゲイン設定を変更する構成となっている。このピーク検出では、前述した基準白板を使用して、読取りレベルの自動調整を行っている。
以上の動作は、通常、CCD、CCDを駆動するためのタイミング発生源であるASIC、A/D変換回路、およびゲイン調整機能等を1チップ化したアナログ・フロント・エンド(AFE)などにより行われている。
図10は、従来のCCDの出力タイミングを示すタイミングチャートであり、図11は、サンプルホールド機能を搭載したCCDの出力タイミングを示すタイミングチャートである。図11に示すように、上記したCCDのアナログ画像信号は、図10のようなタイミングで出力される。つまり、図10の(A)は周期、(B)は転送クロック(PH2B)、(C)はクランプ信号(CP)、(D)はリセット信号(RS)、(E)はCCD出力信号、(F)はサンプリング信号(XSHD)である。CCD出力信号は、(B)の転送クロック(PH2B)の立ち下がりのタイミングで出力を開始し、リセット信号の立ち上がりのタイミングで出力が終了する。クランプ信号(CP)は、CCD出力の基準電圧を一定にするためのものである。
このため、CCD出力は、図10に示すように、転送クロックの立ち下がりから、CCD出力遅延期間中立ち下がって、出力安定期間となる。このように、CCD出力期間は、転送クロックの立ち下がりからリセット信号が立ち上がるまでの時間から、出力遅延時間分だけ削られることになる。また、実際にはCCD出力の立ち下り始めは、転送クロックの立ち下がりの10%からであるため、転送クロックの立ち下りに時間がかかる。これらのCCD駆動信号は、通常、タイミング発生源からドライバを介してCCDに入力される。このタイミング発生源やドライバでは、信号間のスキューが発生するため、転送クロックの立ち下がりから、リセット信号の立ち上がりまでの時間は遅延差分だけ縮まってしまうことがある。このように、さまざまな要因でCCD安定出力期間が短くなることがある。
例えば、出力遅延時間が10ns、転送クロックの立ち下がり時間が3ns、タイミング発生源とドライバの遅延差で2ns程度と考えると、1周期30MHz程度になると、数nsしか出力安定期間が無いことになる。この出力安定期間を、後段のAFEでサンプリングするための信号が、図10に示すサンプリング信号(XSHD)である。このAFEでは、サンプリング信号の立ち上がりのタイミングでアナログ画像信号レベルをホールドするが、前述した転送クロックやリセット信号と同様に、転送クロックやリセット信号に対してスキューを発生するため、先ほどのような数nsのCCD出力安定期間では、出力安定期間以外のレベルをホールドしてしまい、正しい画像信号レベルを得ることができない。(ここでは、AFEのサンプリング信号を負論理のサンプリング信号としているが、正論理の信号でサンプリング信号の立ち下がりのタイミングでアナログ画像信号レベルをホールドする場合でも内容に変わりは無い。)
このように、タイミングが不成立となるのを防止するため、特許文献1に示すようなタイミング調整方法が提案されている。特許文献1のCCD駆動装置は、リセットパルスおよびサンプルホールドパルスのタイミング位置の組み合わせ毎に、CCD出力の多値データから特性解析を行うことによって、最適なリセットパルスおよびサンプルホールドパルスのタイミングを求める技術が開示されている。
しかしながら、上記特許文献1にあっては、CCDの出力遅延時間や信号間のスキューなどがばらつく要因は、駆動周波数がより高速な画像読取装置に対応して高速になっていくのに対して、短くする手段が無いか、もしくは限界があるという問題がある。例えば、出力安定期間を増やすためにリセット信号を遅らせたとする。しかし一方で、普通のリセット信号はクランプ信号とのタイミング規定が存在するため、クランプ信号とのタイミングはより厳しい方向となる。
このように、周波数が早くなってくると出力安定期間が極端に短くなるため、以下のようなケースではタイミング調整さえも難しくなる。例えば、出力安定期間が2.2nsだった場合、タイミング発生源の設定でタイミング調整を行うには、2.0ns以下の調整精度が必要となる。1周期30MHzにおいてタイミング発生源のASICのフェイズ・ロックド・ループ(PLL)で30MHzの源振を8逓倍した半周期精度で位相をずらすと、調整精度は2.1ns程度になるため、最悪の場合を考えると調整ができなくなる可能性がある。
そこで、このリスクを低減するためには、出力安定期間を広くする方法以外にない。この出力安定期間を広くする方法としては、図11に示すようなサンプルホールド機能を搭載したCCDが提案されている。図11に示すタイミングチャートは、その一例である。例えば図11の(B)の転送クロック(PH2B)の立ち下がりからリセット信号の立ち上がりまでの期間に、内部サンプリング信号がアサートされる。リセット信号の立ち上がりが入力されると、内部でホールドされたCCD出力レベルが外部に出力信号として出力される。図11の方法では、リセット時間を早めることができるので、CCD出力のホールド部の安定移行期間が従来の出力遅延時間相当だったとしても、従来に比べて大幅に後段でのAFEにおけるサンプリング信号でサンプリングできる領域が広がっていることがわかる。なお、図11の場合も転送クロックの立ち下がりでホールド期間が終了し、サンプリング期間に移行するが、この時CCD出力にサンプリングノイズが入り、その後ホールド期間に対しオフセットを持った電圧がサンプリング期間中にCCD出力端子に現われる。
このように、図11に示すサンプルホールド機能を搭載したCCDでは出力安定期間を長くとることができるが、周波数が早くなると、やはりタイミング調整無しではタイミングがとれない可能性が発生する。つまり、CCD駆動クロックの1周期の時間から、CCD内のサンプリング時間と、CCD出力がホールドに移行する安定移行期間とを減算した時間が、周波数が早くなると次第に短くなってゆき、AFEでサンプリングする信号とCCD出力のばらつきがその時間に収まらなくなった時点で、タイミング設計ができなくなるという問題がある。
しかし、仮にタイミング調整ができるならば、図10のCCD出力波形で前述した従来技術のように、リセットノイズを検出してタイミング調整する方法よりも、さらに速い周波数でであっても、タイミングを調整することが可能となる。しかし、図11に示すように、サンプルホールド出力のCCD出力波形は、リセットノイズが無いため、図10のCCD出力波形のようにリセットノイズを検出してタイミング調整することができない。従って、図11のサンプルホールド出力のCCD出力波形であっても、CCD出力がある程度の白レベルを出力している状態で、特定の画素出力を用いることにより、サンプルホールド機能を内蔵したCCDを用いてタイミング調整を行うことが可能となる方法を以下で提案する。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、サンプルホールド出力タイプのCCDであってもタイミング調整が可能であり、読み取りタイミングを成立させることによって、AFEがサンプリングすべきタイミングに正確にサンプリング信号を設定できると共に、複数チャンネル出力のCCDであってもタイミング調整が可能であり、タイミング調整にかかる時間を短縮することができる画像読取装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、サンプルホールド出力機能を内蔵した読取手段と、前記読取手段の出力信号をサンプリング信号で取り込んでデジタル信号に変換する信号処理手段と、前記信号処理手段のサンプリング信号のタイミングを任意に調整することができるタイミング発生手段と、を備え、前記タイミング発生手段は、タイミング調整時に前記信号処理手段に入力されるサンプリング信号を1ステップずつ遅らせ、前記読取手段の最終画素、もしくは転送効率測定用画素の出力変化が任意の値に達したところをサンプリングノイズ位置として検出し、前記信号処理手段に入力するサンプリング信号を任意の時間だけ早めるようにタイミング調整を行うことを特徴とする。
また、本発明は、この画像読取装置を用いた画像形成装置であって、信号処理手段のサンプリング信号のタイミング調整を行うことを特徴とする。
本発明によれば、サンプルホールド出力タイプのCCDであってもタイミング調整が可能であって、読み取りタイミングを成立させることができるため、AFEがサンプリングすべきタイミングに正確にサンプリング信号を設定することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる画像読取装置の概略構成を示す縦断面図である。 図2は、図1の読取基板と画像処理部の構成ブロック図である。 図3は、第1の実施の形態にかかる画像読取装置の読取信号のサンプリングタイミング調整動作を説明するフローチャートである。 図4は、図3のタイミング調整処理のサブルーチンを示すフローチャートである。 図5は、転送効率測定用画素無しCCDの画素状態を示す図である。 図6は、図5のCCDにおける最終有効画素出力の波形図である。 図7は、転送効率測定用画素有りCCDの画素状態を示す図である。 図8は、図7のCCDにおける転送効率測定用画素出力の波形図である。 図9は、第2の実施の形態にかかる画像読取装置の読取信号のサンプリングタイミング調整動作を説明するフローチャートである。 図10は、従来のCCDの出力タイミングを示すタイミングチャートである。 図11は、サンプルホールド機能を搭載したCCDの出力タイミングを示すタイミングチャートである。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる画像読取装置および画像形成装置の最良な実施の形態を詳細に説明する。以下の実施の形態では、画像読取装置としてフラットベット型のイメージスキャナを用いた例で説明するが、必ずしもこれに限定されず、種々の画像読取装置に適用することができる。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる画像読取装置の概略構成を示す縦断面図である。図1に示すように、この画像読取装置(イメージスキャナ)1は、原稿2を載置するコンタクトガラス3と、原稿2の露光用のハロゲンランプ4および第1反射ミラー5とからなる第1キャリッジ6と、第2反射ミラー7及び第3反射ミラー8からなる第2キャリッジ9と、イメージセンサであるCCD(Charge Coupled Devices)10と、CCD10に結像するためのレンズユニット11と、シェーディング補正用の白基準板12とを備えている。CCD10は読取基板13上に設けられ、この読取基板13は、CCD10が出力する画像信号に対して各種の信号処理を施す画像処理部14(図2参照)が、接続ケーブル15を介して接続されている。すなわち、ハロゲンランプ4、第1、第2、第3反射ミラー5,7,8およびレンズユニット11は、走査光学系を構成している。なお、走査光学系としては、相対的に移動するものとしたが、ミラー等を固定とし、原稿側を移動させるタイプであってもよい。
ハロゲンランプ4は、白基準板12やコンタクトガラス3の読取面に対してある角度で光を照射し、白基準板12または原稿2で反射した光は、第1、第2、第3反射ミラー5,7,8およびレンズユニット11を経由してCCD10に入射する。CCD10は、入射光量に対応した電圧をアナログ画像信号として出力する。第1、第2キャリッジ6,9は、図示しないステッピングモータの駆動により、原稿2の読取面とCCD10との間の距離を一定に保ちながら副走査方向(矢印A方向)に移動し、原稿2を露光走査する。CCD10は、入射光量に対応した電圧をアナログ画像信号として出力し、読取基板13で所定の処理を行った後、デジタル画像信号として画像処理部14に転送される。
図2は、図1の読取基板と画像処理部の構成ブロック図である。図2に示すように、読取基板13上には、タイミング発生ASIC131、CCD132、AFE133が設けられている。タイミング発生ASIC131は、CCD132からアナログ画像信号を取り出すためのCCD駆動信号と、AFE133で画像信号をA/D変換するためのサンプリング信号を生成する。CCD132から取り出されたアナログ画像信号は、AFE133においてA/D変換され、デジタル画像信号として、画像処理部14へ送信される。
画像処理部14には、画像処理ASIC141とCPU142が設けられている。このCPU142は必ずしも画像処理部14にある必要は無い。前記読取基板13から送信されたデジタル画像信号は、画像処理ASIC141にて読取値を算出する。この算出された読取値は、画像処理ASIC141内の不図示のレジスタに保存される。CPU142は、前記レジスタのデータを読み出すことによって、読取値を取得することが可能となる。また、CPU142は、読取基板13のタイミング発生ASIC131と通信を行い、CCD駆動信号のタイミングや、AFEサンプリング信号のタイミングを設定することができる。
第1の実施の形態にかかる画像読取装置は、以上のように構成されており、以下その動作を説明する。図3は、第1の実施の形態にかかる画像読取装置の読取信号のサンプリングタイミング調整動作を説明するフローチャートであり、図4は、図3のタイミング調整処理のサブルーチンを示すフローチャートであり、図5は、転送効率測定用画素無しCCDの画素状態を示す図であり、図6は、図5のCCDにおける最終有効画素出力の波形図であり、図7は、転送効率測定用画素有りCCDの画素状態を示す図であり、図8は、図7のCCDにおける転送効率測定用画素出力の波形図である。
図2および図3に示すように、画像読取装置では、ラインセンサ(CCD)132からのCCD出力信号を、AFE133がサンプリング信号で取り込んでA/D変換する際に、そのサンプリング信号のタイミング調整を行う場合は、まず、画像読取装置10の電源ON後に(ステップS100)、画像読取装置10の異常検知処理を行う(ステップS101)。この異常検知処理では、各種ICのチェック、あるいはリセット解除確認が行われる。
そして、タイミング調整に必要な調整用初期設定が行われる(ステップS102)。これは、AFE133のサンプリング信号をタイミング調整により移動させるため、通常動作用の各種設定に加えて、AFE133でサンプリング信号期間を用いて入力段クランプなどの動作を行わないような設定にしておく必要がある。
また、ステップS103においては、本発明の特徴的なサンプリング信号のタイミング調整を行った後、通常動作用の各種設定が行われ(ステップS104)、読取レベルの自動調整を行うことにより、電源ON時における各種調整が終了し(ステップS105)、スキャン待機状態となる。
次に、上記図3のステップS103におけるタイミング調整動作の詳細について、図4を用いて説明する。まず、上記した従来型のCCDの場合(図10参照)は、リセットノイズを検出することによってタイミング調整を行うことができたが、本第1の実施の形態では、サンプルホールド機能を搭載したCCDを用いているため、図11に示すようなCCD出力波形となる。このため、リセットノイズが無く、サンプリング期間に移行するサンプリングノイズもレベルとしては小さいことから、通常の画素では精度よくタイミング調整を行うことが難しい。
そこで、本第1の実施の形態では、図5および図6に示すように、転送効率測定用画素の無いCCDを用いた場合は、CCD出力をある程度の白レベルを出力した状態として、CCDの最終有効画素と、その次の空転送の画素とのレベル差を検出するようにする。また、図7および図8に示すような転送効率測定用画素の有るCCDを用いて実施することも可能である。
まず、図4に示すタイミング調整動作において、AFE133のサンプリング信号(XSHD)の位相は、デフォルト状態でCCD出力信号のホールド移行期間およびサンプル期間にかからない位置になるよう設定しておくが、サンプリング時のホールドレベルに対するオフセットが、予測される白レベルよりも十分小さいものであればデフォルトの位相は前述の期間にかかっていても問題はない。ここでは、タイミング調整動作開始の第1回目は、サンプリング信号(XSHD)の位相はデフォルト状態のままとし、後のステップS203に示すフローを通ってきた場合には、サンプリング信号(XSHD)のタイミングを1ステップ遅らせるようにする(ステップS200)。
続くステップS201では、前段のステップS200にて設定したXSHDのサンプリングタイミングにて画像読取りデータを取得して、今回値として保存する。保存する読み取りデータは、複数画素、複数ラインの値を平均化することによって、ノイズやジター(錯視)の影響を減少することができる。また、前回値がある場合は、前回値とは別に今回値を保存するようにする。
続くステップS202では、前段のステップS201において前回値がある場合に、前回値と今回値の差分を算出する。この差分は、前回値がホールド期間で、今回値がサンプリング部であれば、差分は大きくなる(出力が低くなる)。そして、この差分があるしきい値以上かどうかを判断し、しきい値以上であれば今回の設定値にてリセットノイズにサンプリング信号(XSHD)が達したと判定する。そして、リセットノイズが検出できた場合は、ステップS203に移行する。
また、ステップS202において、リセットノイズが検出されないか、あるいは、タイミング調整動作開始1回目で前回値が無い場合は、ステップS200のフローに移行して、しきい値以上の値を検出するまで上記ステップS200〜ステップS202までの処理が繰り返される。
ステップS203においては、XSHDの位相をAFE133でCCD出力のホールド部をサンプルできる位置に設定する。このXSHDは、検出時は遅くなる方向に位相をずらしてきたので、サンプリング位置検出後は位相を早める方向に調整するようにする。ただし、この位相を早めるステップでは、CCDのホールド期間をサンプリングできるように、CCD駆動クロックの1周期からCCD内部のサンプリング時間とホールド移行期間の和を減算した時間よりも小さい値に設定するようにする。
なお、上記第1の実施の形態では、CCD132によって光電変換された画像信号を1つのチャンネルで出力する場合について説明したが、複数のチャンネルで出力する場合についても同様であって、上記タイミング調整をチャンネル毎に行うようにする。
このように、第1の実施の形態によれば、サンプルホールド出力タイプのCCDを用いて実施した場合であっても、サンプリングタイミングの調整が可能となり、適切な読み取りタイミングとすることができる。
また、第1の実施の形態によれば、AFEがサンプリングすべきタイミングに正確にサンプリング信号を設定することができる。
さらに、第1の実施の形態によれば、複数チャンネル出力のCCDであってもサンプリングタイミングの調整が可能となる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態の特徴は、サンプリングタイミングの調整にかかる時間を短縮するようにした点にある。
図9は、第2の実施の形態にかかる画像読取装置の読取信号のサンプリングタイミング調整動作を説明するフローチャートである。図2および図9に示すように、画像読取装置では、ラインセンサ(CCD)132からのCCD出力信号を、AFE133がサンプリング信号で取り込んでA/D変換する際に、そのサンプリング信号のタイミング調整を行う場合は、まず、画像読取装置10の電源ON後に(ステップS300)、画像読取装置10の異常検知処理を行う(ステップS301)。この異常検知処理では、上記第1の実施の形態と同様に、各種ICのチェック、あるいはリセット解除確認が行われる。
そして、第2の実施の形態では、図9に示すように、前回の電源ON時にタイミング調整を行ったかどうかを前回値の有無により判定する(ステップS302)。ここで、前回タイミング調整を行っていて、前回値が有る場合は(ステップS302でYES)、ステップS304におけるタイミング調整を飛ばし、ステップS305の処理に移行する。
また、ステップS302において、前回タイミング調整を行っていなくて、前回値が無い場合は(ステップS302でNO)、タイミング調整に必要な調整用初期設定が行われる(ステップS303)。これは、AFE133のサンプリング信号をタイミング調整により移動させるため、通常動作用の各種設定に加えて、AFE133でサンプリング信号期間を用いて入力段クランプなどの動作を行わないような設定にしておく必要がある。
続いて、ステップS304においては、本発明の特徴的なサンプリングタイミングの調整が行われる。このタイミング調整動作については、上記第1の実施の形態において図4を用いて説明したため、ここでは省略する。そして、タイミング調整を行った後、通常動作用の各種設定が行われ(ステップS305)、読取レベルの自動調整を行うことにより電源ON時における各種調整が終了する(ステップS306)。
第2の実施の形態では、この後の動作として、読取レベルの自動調整値を今回値として保存する(ステップS307)。ここで、読取レベルの自動調整値の前回値が無い場合は(ステップS308でYES)、電源ON時の各種調整が終了して、スキャン待機状態に移行する。
また、ステップS308において、前回値がある場合は、今回値と比較して、今回値が前回値よりある一定以上変化していた場合には(ステップS308でNO)、ステップS303に戻り、ステップS304においてタイミング調整が行われる。ただし、ステップS303に戻る段階で、自動調整値の今回値および前回値のクリアも行うようにする。
なお、画像読取装置が一定時間使用されない場合、消費電力を低減させる省エネルギーモードに移行する装置においては、省エネルギーモードからの復帰時の対応を、初回の電源ON時ではなく、2回目以降の電源ON時と同様にタイミング調整を行わずに、前回のタイミング調整の結果からサンプリング信号を設定するようにする。
このように、第2の実施の形態によれば、タイミング調整の前回値の有無によって、タイミング調整を行うか否かを判断し、前回値が有る場合はタイミング調整を省略することができるため、タイミング調整にかかる時間を短縮することができる。また、省エネルギーモードからの復帰時の場合も、同様にタイミング調整を省略するため、タイミング調整にかかる時間を短縮することができる。
また、第2の実施の形態によれば、前回値があったとしても、今回値が前回値よりも一定以上変化している場合については、タイミング調整を行うようにしたので、状況に対応して読み取りタイミングを成立させることができる。
なお、上記第1および第2の実施の形態では、本発明の画像読取装置を用いた複写機やファクシミリ装置などの画像形成装置に適用することができるが、さらに、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能のうち少なくとも2つの機能を有する複合機にも適用することができる。
1 画像読取装置
4 ハロゲンランプ
10 CCD
13 読取基板
131 タイミング発生ASIC
132 CCD
133 AFE
14 画像処理部
141 画像処理ASIC
142 CPU
特開平7−250288号公報

Claims (6)

  1. サンプルホールド出力機能を内蔵した読取手段と、
    前記読取手段の出力信号をサンプリング信号で取り込んでデジタル信号に変換する信号処理手段と、
    前記信号処理手段のサンプリング信号のタイミングを任意に調整することができるタイミング発生手段と、
    を備え、前記タイミング発生手段は、タイミング調整時に前記信号処理手段に入力されるサンプリング信号を1ステップずつ遅らせ、前記読取手段の最終画素、もしくは転送効率測定用画素の出力変化が任意の値に達したところをサンプリングノイズ位置として検出し、前記信号処理手段に入力するサンプリング信号を任意の時間だけ早めるようにタイミング調整を行うことを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記タイミング発生手段によるタイミング調整時に前記信号処理手段に入力するサンプリング信号を早める時間は、前記読取手段の駆動クロックの1周期の時間から、前記読取手段内部のサンプリング時間と前記読取手段からの出力信号の安定移行期間との和を減算した時間よりも小さい時間であることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記読取手段によって光電変換した画像信号を複数のチャンネルで出力する場合は、チャンネル毎にタイミング調整を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の画像読取装置。
  4. 前記タイミング発生手段は、初回の電源ON時にはタイミング調整を行い、2回目以降の電源ON時にはタイミング調整を行わずに前記読取手段のサンプルホールド出力機能をONにして、読取レベル自動調整により前記信号処理手段のゲイン調整を行い、そのゲイン調整結果が前回値とある一定以上変化した場合のみ、タイミング調整を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の画像読取装置。
  5. 前記タイミング発生手段は、前記画像読取装置が一定時間使用されない場合に低消費電力となる省エネルギーモードから復帰した場合、タイミング調整を行わずに前回のタイミング調整の結果からサンプリング信号を設定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の画像読取装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一つに記載の画像読取装置を用いて前記信号処理手段のサンプリング信号のタイミング調整を行うことを特徴とする画像形成装置。
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