JP3954258B2 - 画像読取装置および複写機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、原稿の画像を読み取る画像読取装置およびその画像読取装置を備えた複写機に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、環境保護、省エネルギーが叫ばれ、複写機などの分野にはエナジースター、ZESM等の規格が設けられている。これらの規格は省エネルギーを目的とし、待機時の消費エネルギーに制限を設けたものである。これを受けて、複写機の待機時には、消費電力の大きい定着ヒータをはじめ、操作パネル等の電源はオフ、あるいは低電力運転に切り替えられる。複写機に搭載された画像読取装置においては、電源を一括してオフすることが一般的である。
【0003】
電源オフ状態または低電力運転状態にいる複写機を使用する場合は、電源をオン状態に戻し、使用可能な状態になるまでユーザに待ってもらっている。このときに、複写機を使用可能な状態にするために、その複写機に搭載されている画像読取装置では、一般的に以下の調整が必要である。
【0004】
・アナログ画像信号を程よい大きさに増幅するための増幅率の調整。
【0005】
・黒レベルが最適な値になるようにオフセットレベルの調整。
【0006】
特開平6−326867号公報に開示されている技術においても、画像読取装置は、読み取ったアナログ画像信号が精度良くデジタル画像信号に変換されるように電源オン時に前記調整を行っている。
【0007】
オフセットレベルの調整は、調整の為の設定値を変えながらデータを所定ライン分読み取り、計算式から最適と思われるオフセット設定値を決定して調整している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、オフセットレベルの調整を行う前記従来技術においては、限定された所定ライン数のデータしか読み取らないので調整時間は短くなるが、計算式より間接的にオフセット設定値を求めていたために、わずかながら設定誤差を含むという不具合がある。
【0009】
この発明の目的は、オフセットレベルの調整精度を向上させるとともに、調整時間が短くなるようにすることである。
【0010】
この発明の別の目的は、最終的なオフセットの調節はノイズの小さい状態で精緻に行うことができるようにすることである。
【0011】
この発明の別の目的は、オフセット調整時と原稿の画像読取時との対応が取れるようにし、また、回路構成を簡易にすることができるようにすることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、原稿の画像をライン毎に読み取ってアナログ画像信号を出力する光電変換素子と、前記アナログ画像信号をデジタル画像信号に変換するA/D変換器と、前記光電変換素子のオプティカルブラック画素範囲に対応するデジタル画像信号の出力レベルの平均値を求めるオフセットレベル検出回路と、前記出力レベルの平均値に基づいて前記変換前の前記アナログ画像信号にオフセットを設けるオフセット設定部と、前記出力レベルの平均値と所定の目標値との比較を行い、出力レベルの平均値と所定の目標値との差を検出する第1の比較手段と、前記第 1 の比較手段の比較結果に基づき前記オフセットレベル検出回路における平均値を算出するための検出ライン数を調節する調節手段と、前記第 1 の比較手段で得られた差を予め設定されている第1の所定値と比較する第2の比較手段と、前記第 1 の比較手段で得られた差を予め設定されている前記第1の所定値より小さい第2の所定値と比較する第3の比較手段と、を備え、前記調節手段は、前記第 1 の比較手段で得られた差が小さいほど前記オフセットレベル検出回路における平均値を算出するための検出ライン数を大きくするとともに、前記第 1 の比較手段で得られた差が前記第1の所定値を下回ったと前記第2の比較手段が判断するまで前記調節手段による調節を繰り返し、前記第 1 の比較手段で得られた差が前記第1の所定値を下回ったと判断したときは前記オフセットレベル検出回路における平均値を算出するための検出ライン数を設定可能な最大値とするものであり、前記第3の比較手段は、前記オフセットレベル検出回路における平均値を算出するための検出ライン数を最大値とした後に前記第 1 の比較手段で得られた差を前記第2の所定値と比較することを特徴とする画像読取装置である。
【0013】
したがって、必要な局面では出力レベルの平均値を求める光電変換素子によりオプティカルブラック画素を読み取るライン数を拡大することでオフセットレベルの調整精度を向上させ、その他の局面では縮小することで調整時間が短くなるようにすることができる。
比較的小さな値である第2の所定値と比較的大きな値である第1の所定値とを用い、最終的なオフセットの調節は、出力レベルの平均値を求める光電変換素子の画素の範囲を最大として、その最大範囲の画素からの出力レベルの平均値と所定の目標値との差を、比較的小さな値である第2の所定値と比較することで、ノイズの小さい状態で精緻に行うことができる。
さらに、原稿を読み取った画像データの黒シェーディング補正で用いるオプティカルブラック画素の出力レベルの平均値を用いて、A/D変換前のアナログ画像信号にオフセットを設けるので、オフセット調整時と原稿の画像読取時との対応が取れ、また、ラインバッファを不要として回路構成を簡易にすることができる。
【0014】
請求項2に記載の発明は、前記第3の比較手段により比較した結果、前記第 1 の比較手段で得られた差が前記第2の所定値以内になったと判断したときは、前記オフセットレベル検出回路における平均値の算出結果を前記オフセット設定部による前記変換前の前記アナログ画像信号に対するオフセットとすることを特徴とする画像読取装置するものである。
【0015】
したがって、精緻なオフセットベルの調整が可能となる。
【0016】
請求項3に記載の発明は、前記調節手段は、前記第3の比較手段により比較した結果、前記第 1 の比較手段で得られた差が前記第2の所定値以内になったと判断したときは、前記オフセットレベル検出回路における平均値の算出結果を記憶手段に記憶させることを特徴とする前記画像読取装置とするものである。
【0017】
従って、オフセットレベルの調整が終了したとき、オフセットレベル検出回路における平均値の算出結果を記憶装置に記憶することができ、次の画像読み取りの際この平均値の算出結果をオフセットの設定値として利用することができる。
【0018】
請求項4に記載の発明は、前記調節手段は、前記第2の比較手段又は前記第3の比較手段により所定回数比較しても、それぞれ前記第1の所定値又は前記第2の所定値以内にならなかったと判断したときは、前記記憶手段に記憶されている平均値の算出結果を前記オフセット設定部による前記変換前の前記アナログ画像信号に対するオフセットとすることを特徴とする請求項3に記載の画像読取装置とするものである。
【0019】
従って、出力レベルの平均値と所定の目標値との比較のリトライ回数のチェックを行い、所定回数に達したら、すでに記憶装置に記憶されているオフセットの設定値を利用することにより、無限ループに陥るのを防ぐことができる。
【0020】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかの一に記載の画像読取装置と、この画像読取装置で読み取った原稿の画像データに基づいた画像の形成を行う画像形成装置と、を備えている複写機である。
【0021】
したがって、請求項1〜4のいずれかの一に記載の発明と同様の作用を奏する。
【0022】
【発明の実施の形態】
[発明の実施の形態1]
以下、この発明の一実施の形態を発明の実施の形態1として説明する。
【0023】
図1は、この発明の実施の形態1である画像読取装置の概略構成を示す概念図である。図1に示すように、この画像読取装置1は、コンタクトガラス2と白基準板3とを備えている。コンタクトガラス2上には画像の読取りを行うときに原稿4がセットされ、図示しない圧板によりコンタクトガラス2から浮かないように抑えられる。また、白基準板3はシェーディング補正時の補正データを得るため、主走査方向に設けられた均一濃度のほぼ白色の部材である。なお、周知の構成のADF(オートドキュメントフィーダ)を本画像読取装置1に設けてもよい。
【0024】
光源5は、白基準板3またはコンタクトガラス2に対してある角度で読み取り面を照射し、白基準板3または原稿4で反射した光源5からの出射光は、3枚のミラー6,7および8ならびにレンズ9を経由して、光電変換素子であるCCD10に入射する。
【0025】
光源5およびミラー6は図示しない第1走行体に設けられ、ミラー7およびミラー8は図示しない第2走行体に設けられている。この第1走行体と第2走行体は、図示しないモータの駆動により、原稿4の読み取り面とCCD10との間の距離が一定となるように副走査方向に移動する。
【0026】
CCD10は、センサ基板11に設けられ、入射光量に対応した電圧をアナログ画像信号として出力する。前記のアナログ画像信号はセンサ基板11で所定の処理を行った後に、デジタル画像信号として画像処理回路基板12上の画像処理回路に転送される。
【0027】
図2は、センサ基板11および画像処理回路基板12上の回路の構成を示すブロック図である。CCD10は原稿4からの反射光をアナログ画像信号に変換する。図2ではCCD10からの出力は1系統のみ記載しているが、高速タイプのCCD10では2系統あるいは4系統の出力としてもよい。
【0028】
CCD10が出力するアナログ画像信号は、バッファ13でドライブされてサンプリング回路14にてサンプルホールドされ、リセットノイズ等の高周波成分が除去される。ゲインアンプ15は、そのコントロール端子に印加される電圧Vgにてゲインを制御出来るアンプである(図3にその特性例を示す)。
【0029】
オフセット設定部16は、そのコントロール端子に印加される電圧Vofにてアナログ画像信号にオフセットを設ける機能(図4にその特性例を示す)を有する。オフセットレベルは、画像信号の基準となるレベルである。通常、この画像信号の基準のレベルは、真っ黒な原稿を読み取ったときの出力信号レベルである。原稿が白くなるに従って、画像信号はオフセットレベルに上乗せされた値として出力される。
【0030】
電圧Vg,Vofは、画像読取装置1の各部を集中的に制御するマイコン17が、D/A変換器18を操作して決定する電圧である。例えば、D/A変換器18が8ビットであれば、マイコン17は0〜255のいずれかの値をD/A変換器18に対して設定し、D/A変換器18はその値に対応した電圧を出力する。この場合に、D/A変換器18の設定値が1だけ変化したときのデジタル画像データの変化量は約0.2LSB程度となるような系としている。
【0031】
A/D変換器19は、アナログ画像信号を上限基準値、下限基準値に基づいて所定の分解能(例えば8bit)でデジタル画像信号に変換する。A/D変換器19の精度を十分に発揮させる為には、アナログ画像信号がA/D変換器19の上限基準値と下限基準値の間を広く使って変化するように、ゲインアンプ15でのゲイン量とオフセット設定部16でのオフセット量を調整される必要がある。
【0032】
オフセットレベル検出回路20は、範囲指定信号xopb信号にて指示されるCCD10のOPB画素に対応した期間(XOPB期間)に、その出力レベルをA/D変換器19の出力から取り込んで保存する機能を有する。保存される出力レベルは複数のOPB画素を取り込んだ平均値であり、CCD10の出力チャネル毎に保存される(図5にそのタイミング例を示す)。
【0033】
マイコン17は、オフセットレベル検出回路20にアクセスすることにより、最新のXOPB期間でのCCD10の出力レベルの平均値を得ることが出来る。本実施例ではXOPB期間は32画素(EVEN,ODD各々16画素づつ)になっており、XOPB期間は1ラインに1回発生するので1ラインで取り込むデータ数は32画素となる。マイコン17は、オフセットレベル検出回路20より読み取った値を基にD/A変換器18の設定値の算出、設定を行う。
【0034】
ところで、この場合に、データにノイズが入っていなければオフセット調整時に取り込むデータ(ライン)数が少ないほど短時間で終わるが、ノイズが入っている場合は正しいオフセット調整値になっていないか調整自体がエラーして終わる可能性が大きくなる。従来、一般的にはノイズの影響を小さくする為に複数ライン分のデータを取得して平均をとり、その値を使って次にD/A変換器18に設定する値を決定している。その場合に、取得するライン数が多いほどノイズの寄与率は小さくなるが、調整時間は長くなってしまう不具合がある。
【0035】
そこで、この画像読取装置1においては、調整開始すぐの時点のように目標値とオフセット出力値の差分が大きいときは、おおざっぱに目標値に近づければ良いので取り込みライン数を少なくし、差分が小さい場合は多く取り込むことようにしている(後述する、図6、図7の処理)。
【0036】
オフセットレベル減算回路21は、CCD10の有効画素の出力が入力された際に、その値からオフセットレベル検出回路20に保存された値を減算することで黒レベル補正を行う回路である。
【0037】
白ピーク検出回路22は、オフセットレベル減算回路21の出力について、範囲指定信号xlgate(図5にタイミング例を示す)にて指定された範囲内でのピーク値を保存する回路である。
【0038】
シェーディングデータFIFO(先入れ先出し回路)23は、白基準板3を読み取った画像データを画素毎に平均化等の処理を行いながら順次保存するメモリであり、シェーディング補正回路24は、原稿4を読み取ったデジタル画像データと、シェーディングデータFIFO23に保存されている白基準板3の読取データとで演算を行なうことにより、デジタル画像データのシェーディング補正を行う回路である。シェーディング補正後のデジタル画像データは各種の画像処理を行う画像処理部25に出力される。
【0039】
次に、図6、図7に示すフローチャートを参照して、マイコン17が行うオフセット調整処理について説明する。
【0040】
図6、図7に示すように、まず、マイコン17は画像読取装置1の初期設定を行う(ステップS1)。この初期設定の内容で、代表的なものは以下の設定である。
・CCD10を駆動する為の各種パルスのタイミング設定。
・サンプリング回路14でサンプリングするためのパルスのタイミング設定。
・XOPB期間のタイミング設定
・ゲインアンプ15の初期ゲインの設定
・オフセット設定部16の初期オフセットレベル値
次に、オフセットレベル値の調整開始時におけるXOPB期間のCCD10の出力を取り込むライン数mの初期値を設定する(ステップS2)。この例では4ラインとしている。
【0041】
マイコン17は、オフセットレベル調整を行うにあたり、オフセットレベル値をオフセットレベル検出回路20より読み取る。この値は、CCD10のオプティカルブラック(OPB)画素のうちXOPB期間で指示される画素の出力レベルの1ライン分における平均値Dnであるので、当該平均値を求める(ステップS3)。
このステップS3の処理をステップS2で設定されたライン数(この例では4回)まで繰り返す(ステップS4のN,S3)。これが終了すると(ステップS4のY)、マイコン17はステップS3,S4で取り込んだ平均値Dnの各値の平均値Daveを求める(ステップS5)。
【0042】
そして、ステップS5で求めた平均値Daveと予め設定されたオフセットレベルの目標値との差分を求め、この差分が予め設定された第1の所定値である仮規格値(この例では2)範囲内に入ったかを判断する(ステップS6)。このステップS6により第1、第2の比較手段を実現している。
【0043】
なお、オフセットレベルの目標値とは次のような値である。すなわち、デジタル信号では負の値は採れず、A/D変換器19の出力範囲は8ビットの例で0〜55であるため、オフセットレベル(アナログ値)は必ず正の値にしておく必要がある。そして、ダイナミックレンジを広くするという点ではオフセットレベルは小さいほうが好ましいが、一方で、小さすぎるとノイズによって負の値になる恐れがある(アナログ信号で負ということであり、デジタル信号では0に変換される)。そこで、かかる点を考慮し、小さくも大きくもなり過ぎないオフセットレベルの適切な調整値としてオフセットレベルの目標値を予め設定しておく(通常、8ビットで5/255程度の値に設定される)。
【0044】
平均値Daveとオフセットレベルの目標値との差分が仮目標値範囲内になかったときは(ステップS6のN)、オフセットレベル値のXOPB期間におけるCCD10の出力を取り込むライン数mを設定する(ステップS18)。ライン数mの設定は、平均値Daveとオフセットレベルの目標値の差分が小さいほどライン数mの範囲を広くするように行う。具体的には、例えば、図8に示すように行う。図8の例では、平均値Daveとオフセットレベルの目標値の差分が5以上のときはライン数mを4、差分が5未満のときはライン数mを8、差分が2未満のときはライン数mを16とする。このステップS18により調節手段を実現している。
【0045】
ステップS18の後、ステップS5で求めた平均値Daveとオフセットレベルの目標値との差分、D/A変換器18の設定値により、次にD/A変換器18の設定値を幾らに変更すれば良いか算出、設定して(ステップS14)、ステップS3に戻る。ステップS14,S18の処理は、ステップS5で求めた平均値Daveが仮規格値範囲内に入るまで(ステップS6のY)、リトライする(ステップS13のN)。この場合に、リトライ回数が所定値に達したときは(ステップS13のY)、所定のNVRAMに保存されている前回オフセットレベル調整が成功した場合の設定値をD/A変換器18に設定する(ステップS17)。リトライ回数のチェックを行うのは、無限ループに陥るのを防ぐためである。
【0046】
ステップS6で、平均値Daveとオフセットレベルの目標値との差分が仮規格値範囲内に入ったときは(ステップS6のY)、ライン数mを最大値の16とする(ステップS7)。このステップS7により調節手段を実現している。
【0047】
そして、マイコン17は、オフセットレベル値をオフセットレベル検出回路20より読み取る。この値は、ステップ3と同様、CCD10のオプティカルブラック画素のうちXOPB期間で指示される画素の出力レベルの1ライン分における平均値Dnである(ステップS8)。このステップS8の処理をステップS7で設定されたライン数(この例では16回)まで繰り返す(ステップS9のN,S8)。これが終了すると(ステップS9のY)、マイコン17はステップS8,S9で取り込んだ平均値Dnの各値の平均値Daveを求める(ステップS10)。
【0048】
そして、ステップS10にて得た平均値Daveとオフセットレベルの目標値との差分が予め設定された前記仮規定値より小さい第2の所定値である規定値(この例では1)範囲内に入ったか判断する(ステップS11)。このステップS11により第1、第3の比較手段を実現している。規定値範囲内にあれば(ステップS11のY)、オフセットレベルの調整は終了である。その場合は、オフセットレベルの調整が終了した時のD/A変換器18への設定値を所定のNVRAMに保存して調整を終了する(ステップS12)。
【0049】
前記ステップS11で、平均値Daveとオフセットレベルの目標値との差分が規定値範囲内に入っていなかった場合は(ステップS11のN)、ステップS5で求めた平均値Daveとオフセットレベルの目標値との差、D/A変換器18の設定値により、次にD/A変換器18の設定値を幾らに変更すればよいか算出、設定して(ステップS16)、ステップS8に戻る。ステップS16の処理は、ステップS10で求めた平均値Daveが規定値範囲内に入るまで(ステップS11のY)、リトライする(ステップS15のN)。この場合に、リトライ回数が所定値に達したときは(ステップS15のY)、所定のNVRAMに保存されている前回オフセットレベル調整が成功した場合の設定値をD/A変換器18に設定する(ステップS17)。
【0050】
以上説明した画像読取装置1によれば、平均値Daveとオフセットレベルの目標値との差分が大きいときはライン数mの範囲を拡大することでオフセットレベルの調整精度を向上させ、平均値Daveとオフセットレベルの目標値との差分が小さいときは縮小することで調整時間が短くなるようにすることができる(ステップS18)。すなわち、オフセットレベルの調整開始すぐの時点のように、オフセットレベルの目標値と平均値Daveとの差分が大きいときは、おおざっぱに目標値に近づければ良いので取り込みライン数mを少なくし、前記差分が小さい場合は、オフセットレベルの調整を精緻に行うためにライン数mを拡大するようにしている。
【0051】
また、比較的小さな値である規格値と比較的大きな値である仮規格値とを用い、最終的なオフセットの調節は、ライン数mの範囲を最大(16)として(ステップS7)、その最大範囲として求めた平均値Daveとオフセットレベルの目標値との差分を仮規格値と比較することで(ステップS11)、行っている。
【0052】
これは、ライン数mが小さいときに(例えば4)、ノイズを多く含んだデータであるにもかかわらず、たまたまオフセットレベルの目標値と平均値Daveとの差分が規格値に入ってしまい、オフセットレベルの調整が終了となることを防止するためである。これにより、オフセットレベルの最終調整をノイズの小さい状態で精緻に行うことができる。
【0053】
さらに、原稿4を読み取った画像データの黒シェーディング補正で用いるオプティカルブラック画素の出力レベルの平均値Daveを用いて、A/D変換前のアナログ画像信号にオフセットを設けるので、オフセット調整時と原稿4の画像読取時との対応が取れ、また、ラインバッファを不要として回路構成を簡易にすることができる。
【0054】
[発明の実施の形態2]
この発明の別の実施の形態を発明の実施の形態2として説明する。図9は、この発明の実施の形態2である複写機31の概略構成を示すブロック図である。この複写機31は、発明の実施の形態1の画像読取装置1と、この画像読取装置1で原稿の画像を読み取った画像データに基づいて、例えば電子写真方式で用紙上に画像の形成を行う画像形成装置32とからなる。画像形成装置32は、電子写真方式のほか、インクジェット方式、昇華型熱転写方式、銀塩写真方式、直接感熱記録方式、溶融型熱転写方式など、種々の印刷方式を適用することができる。その具体的な構成については周知であるため、詳細な説明は省略する。
【0055】
この複写機31によれば、発明の実施の形態1と同様の作用、効果を奏することができる。
【0056】
したがって、必要な局面では出力レベルの平均値を求める光電変換素子によりオプティカルブラック画素を読み取るライン数を拡大することでオフセットレベルの調整精度を向上させ、その他の局面では縮小することで調整時間が短くなるようにすることができる。
最終的なオフセットの調節は、出力レベルの平均値を求める光電変換素子の画素の範囲を最大として、その最大範囲における画素からの出力レベルの平均値と目標値との差を、比較的小さな値である第2の所定値と比較することで、ノイズの小さい状態で精緻に行うことができる。
原稿を読み取った画像データの黒シェーディング補正で用いるオプティカルブラック画素の出力レベルの平均値を用いて、A/D変換前のアナログ画像信号にオフセットを設けるので、オフセット調整時と原稿の画像読取時との対応が取れ、また、ラインバッファを不要として回路構成を簡易にすることができる。
【0057】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像読取装置において、オフセットレベル検出回路におけるオフセットレベルの調整精度を向上させ、精緻なオフセットベルの調整が可能となる。
【0058】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像読取装置において、オフセットレベルの調整が終了したとき、オフセットレベル検出回路における平均値の算出結果を記憶装置に記憶することができ、次の画像読み取りの際この平均値の算出結果をオフセットの設定値として利用することができる。
【0059】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の画像読取装置において、出力レベルの平均値と所定の目標値との比較のリトライ回数のチェックを行い、所定回数に達したら、すでに記憶装置に記憶されているオフセットの設定値を利用することにより、無限ループに陥るのを防ぐことができる。
【0060】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかの一に記載の発明と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1である画像読取装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】前記画像読取装置のセンサ基板および画像処理回路基板上の回路の構成を示すブロック図である。
【図3】前記画像読取装置のゲインアンプにおける電圧Vgとゲインとの特性を示すグラフである。
【図4】前記画像読取装置のオフセット設定部における電圧Vofとオフセット量との特性を示すグラフである。
【図5】前記回路の各信号のタイミングチャートである。
【図6】前記画像読取装置が行うオフセット調整処理を説明するフローチャートである。
【図7】同フローチャートである。
【図8】前記オフセット調整処理における、オフセットレベル平均値と目標値との差分とCCDからの出力レベルの取り込みライン数との関係を説明する説明図である。
【図9】この発明の実施の形態2である複写機の概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 画像読取装置
10 光電変換素子
16 オフセット設定部
19 A/D変換器
20 オフセットレベル検出回路
31 複写機
32 画像形成装置

Claims (5)

  1. 原稿の画像をライン毎に読み取ってアナログ画像信号を出力する光電変換素子と、
    前記アナログ画像信号をデジタル画像信号に変換するA/D変換器と、
    前記光電変換素子のオプティカルブラック画素範囲に対応するデジタル画像信号の出力レベルの平均値を求めるオフセットレベル検出回路と、
    前記出力レベルの平均値に基づいて前記変換前の前記アナログ画像信号にオフセットを設けるオフセット設定部と、
    前記出力レベルの平均値と所定の目標値との比較を行い、出力レベルの平均値と所定の目標値との差を検出する第1の比較手段と、
    前記第 1 の比較手段の比較結果に基づき前記オフセットレベル検出回路における平均値を算出するための検出ライン数を調節する調節手段と、
    前記第 1 の比較手段で得られた差を予め設定されている第1の所定値と比較する第2の比較手段と、
    前記第 1 の比較手段で得られた差を予め設定されている前記第1の所定値より小さい第2の所定値と比較する第3の比較手段と、を備え、
    前記調節手段は、前記第 1 の比較手段で得られた差が小さいほど前記オフセットレベル検出回路における平均値を算出するための検出ライン数を大きくするとともに、
    前記第 1 の比較手段で得られた差が前記第1の所定値を下回ったと前記第2の比較手段が判断するまで前記調節手段による調節を繰り返し、前記第 1 の比較手段で得られた差が前記第1の所定値を下回ったと判断したときは前記オフセットレベル検出回路における平均値を算出するための検出ライン数を設定可能な最大値とするものであり、
    前記第3の比較手段は、前記オフセットレベル検出回路における平均値を算出するための検出ライン数を最大値とした後に前記第 1 の比較手段で得られた差を前記第2の所定値と比較することを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記調節手段は、前記第3の比較手段により比較した結果、前記第 1 の比較手段で得られた差が前記第2の所定値以内になったと判断したときは、前記オフセットレベル検出回路における平均値の算出結果を前記オフセット設定部による前記変換前の前記アナログ画像信号に対するオフセットとすることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記調節手段は、前記第3の比較手段により比較した結果、前記第 1 の比較手段で得られた差が前記第2の所定値以内になったと判断したときは、前記オフセットレベル検出回路における平均値の算出結果を記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 前記調節手段は、前記第2の比較手段又は前記第3の比較手段により所定回数比較しても、それぞれ前記第1の所定値又は前記第2の所定値以内にならなかったと判断したときは、前記記憶手段に記憶されている平均値の算出結果を前記オフセット設定部による前記変換前の前記アナログ画像信号に対するオフセットとすることを特徴とする請求項3に記載の画像読取装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像読取装置と、
    この画像読取装置で読み取った原稿の画像データに基づいた画像の形成を行う画像形成装置と、を備えている複写機。
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