JP5284260B2 - 血液浄化装置およびその回路接続不良の確認方法 - Google Patents

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Description

関連出願
本願は2007年6月13日出願の特願2007−156639の優先権を主張するものであり、その全体を参照により本出願の一部をなすものとして引用する。
本発明は、血液を有益な血液成分と有害な血液成分とに分離する血液処理器を備えた血液浄化装置およびその回路接続不良の確認方法に関する。
腎不全、肝不全、自己免疫疾患等の治療に用いられる装置として、血液および透析液を透析ろ過器に導入し、血液と透析液間の濃度差および膜間圧力差に基づき透析ろ過器内の半透過膜を介して水分、老廃物、電解質等を血液から除去する緩徐式血液ろ過透析装置や、血液成分分離器により血液を血球成分と血漿成分とに分離し、分離された血漿成分を血漿成分分離器により低分子量成分と毒素が含まれる高分子量成分とに分離する二重ろ過血液浄化装置が知られている。
この種の装置は、血液処理やプライミング処理に先立って、装置における回路に、例えば、透析ろ過器、血液成分分離器等の血液処理器や、回路内の圧力を検知する圧力センサを装着したエアライン等が適切に接続されているか否かを確認する必要がある。この種の装置は回路が複雑なことから、また、血液処理の目的に応じて回路構成を変更することから、回路の組み立てのみならず、組み立てた回路の接続不良を確認する作業は通常、熟練を必要とするので、使い勝手が悪かった。
そのため、熟練を必要とせずに回路の接続不良を確認できる方法が求められており、そのような方法として、分離された血漿成分を血漿吸着器に導入する血漿ポンプを正転させて、その血漿ポンプの上流側における回路内に陰圧を発生させる一方で、その血漿ポンプの下流側における回路内に陽圧を発生させ、前記陽圧を測定することで、血漿ポンプの上流側回路に設けられた上流側メンブレンフィルタが適切に接続されているか否かを確認すると共に、前記陰圧を測定することで、血漿ポンプの下流側に設けられた下流側メンブレンフィルタが適切に接続されているか否かを確認する方法が知られている(特許文献1)。
また、他の接続不良の確認方法として、血液処理器に血液を導入する血液導入管に接続された圧力測定ラインと、処理された血液を患者に戻す血液導出管に接続された他の圧力測定ラインとを介してエアポンプから血液導入管および血液導出管に空気を送入して、血液導入管および血液導出管内に陽圧を発生させ、その陽圧を測定することにより、血液導入管、血液導出管、圧力測定ライン、血液処理器等が互いに適切に接続されているか否かを確認する方法が知られている(特許文献2)。
特開平2−289259号公報 特開2002−95741号公報
しかしながら、上記特許文献1の接続不良確認方法は、メンブレンフィルタの接続不良を確認するのみであり、セパレータ(血液成分分離器)や吸着器の接続不良を確認できるものではない。また、上記特許文献2の接続不良確認方法では、血液処理器の血漿排出口に、分離された血漿を排出する廃血漿移送管が接続されているが、血液処理器の装置への装着の際に血漿排出口から保護キャップ等を外し忘れた場合、エアポンプによって陽圧をかけてもその保護キャップによって空気が遮断されるから、血液処理器内で圧漏れは発生しないので、廃血漿移送管が血液処理器に適切に接続されていると誤認される可能性がある。
そこで、本発明は、前記課題に鑑みてなされたもので、血液処理器や、圧力エアライン等の回路構成要素が回路に適切に接続されているか否かを確認することができる血液処理装置およびその回路の接続不良の確認方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明にかかる血液処理装置は、血液を、有益成分を含む第1血液成分および有害成分を含む第2血液成分に分離する第1血液処理器と、血液を前記血液処理器に導入する血液導入回路、分離された第1血液成分を患者の体内に戻す返血液回路、および分離された第2血液成分を前記第1血液処理器より送出する送出回路を含む血液回路と、前記送出回路に設けられた液送出用の第1ポンプと、前記返血液回路に設けられた返血液バルブと、前記血液導入回路と前記返血液回路とに接続されたエアポンプと、前記第1ポンプ、前記エアポンプおよび前記返血液バルブを制御するコントローラとを備えている。前記コントローラは、返血液バルブを閉じて前記血液回路を閉塞状態とし、前記第1ポンプを正転させ、前記エアポンプを逆転させて、前記血液回路から空気を排出することにより、前記血液回路および第1血液処理器内で陰圧を発生させる血液側接続確認モード設定手段と、前記陰圧が所定時間内に第1の所定圧力値に達した時点で前記血液回路と前記第1血液処理器とが接続されていることを確認する血液側接続確認手段とを有している。
また、本発明にかかる回路の接続不良の確認方法は、血液を第1血液処理器により有益成分を含む第1血液成分と有害成分を含む第2血液成分とに分離し、血液を、血液導入回路を通して前記第1血液処理器に導入し、分離された第1血液成分を、返血液回路を通して患者の体内に戻し、分離された第2血液成分を、送出回路を通して第1血液処理器より送出する血液浄化装置において、前記返血液回路に設けた返血液バルブを閉じて、前記血液導入回路、前記返血液回路および前記送出回路を含む血液回路を閉塞状態とし、前記送出回路に設けた前記第1ポンプを正転させ、前記血液導入回路と前記返血液回路とに接続されたエアポンプを逆転させて、前記血液回路から空気を排出することにより、前記血液回路および第1血液処理器内で陰圧を発生させ、前記陰圧が所定時間内に第1の所定圧力値に達した時点で前記血液回路と前記第1血液処理器とが接続されていることを確認する。
本発明の装置または方法によれば、血液を第1血液処理器に導入する血液導入回路および血液を患者の体内に戻す返血液回路に共通に接続されたエアポンプを逆転させ、第1ポンプを正転させると、血液導入回路、返血液回路および送出回路を含む前記血液回路と、前記第1血液処理器とにおいて、陰圧を発生させることができ、その陰圧を測定し、その測定値が前記所定時間内に第1の所定圧力値に達していれば、各回路が第1血液処理器に圧漏れなく適切に接続されていることを確認することができる。また、この回路接続の確認の他に、鉗子等によって回路が閉塞されているか否か等も確認できる。
本発明の好ましい実施形態では、前記血液浄化装置が、さらに、第2ポンプが装着され、透析液を前記第1血液処理器に導入する透析液導入回路を備えた血液ろ過透析装置であり、前記第2ポンプを正転させて、空気を前記第1血液処理器に流入させることにより、前記第1血液処理器内で陽圧を発生させ、前記陽圧が所定時間内に第2の所定圧力値に達した時点で前記透析液導入回路と前記第1血液処理器とが接続されていることを確認する。この構成によれば、第2ポンプの正転により、透析液導入回路から空気を第1血液処理器内に送入すると、第1血液処理器内で陽圧を発生させることができるので、この陽圧を測定し、測定値が前記所定時間内に前記第2の所定圧力値に達していれば、透析液導入回路が第1血液処理器に漏れなく適切に接続されていることが確認できる。この構成は、例えば、第1血液処理器の装置への装着の際に、保護キャップ等を、前記第1血液処理器における透析液導入回路が接続される接続口から外し忘れた場合に、透析液導入回路が第1血液処理器に適切に接続されていないことを確認できる。
本発明のさらに好ましい実施形態では、前記血液浄化装置が、さらに、前記送出回路に接続され、前記第2血液成分を高分子量成分と低分子量成分とに分離する第2血液処理器を備えた二重ろ過血液浄化装置であり、前記第1ポンプを逆転させて、空気を前記第1血液処理器に流入させることにより、前記第1血液処理器内で陽圧を発生させ、前記陽圧が所定時間内に第2の所定圧力値に達した時点で前記送出回路と前記第1血液処理器とが接続されていることを確認する。この構成によれば、第1ポンプの正転により、送出回路から空気を第1血液処理器内に送入すると、第1血液処理器内で陽圧を発生させることができるので、この陽圧を測定し、測定値が前記所定時間内に前記第2の所定圧力値に達していれば、送出回路が第1血液処理器に圧漏れなく適切に接続されていることが確認できる。この構成は、例えば、第1血液処理器の装置への装着の際に、保護キャップ等を、前記第1血液処理器における送出回路が接続される接続口から外し忘れた場合に、送出回路が第1血液処理器に適切に接続されていないことが分かる。
本発明は、添付の図面を参考にした以下の好適な実施形態の説明からより明瞭に理解されるであろう。しかしながら、実施形態および図面は単なる図示および説明のためのものであり、本発明の範囲を定めるために利用されるべきでない。本発明の範囲は添付のクレームによって定まる。添付図面において、複数の図面における同一の部品番号は、同一部分を示す。
本発明の第1実施形態に係る血液浄化装置である緩徐式血液ろ過透析装置を示す模式図である。 図1の緩徐式血液ろ過透析装置における回路接続不良の確認の動作を示す回路図である。 図1の緩徐式血液ろ過透析装置における回路接続不良の確認の動作を示す回路図である。 図1の緩徐式血液ろ過透析装置における回路接続不良の確認の動作を示す回路図である。 図1の緩徐式血液ろ過透析装置における回路接続不良の確認の動作を示す回路図である。 図1の緩徐式血液ろ過透析装置における回路接続不良の確認の動作を示す回路図である。 図1の緩徐式血液ろ過透析装置における回路接続不良の確認の動作を示す回路図である。 本発明の第2実施形態に係る二重ろ過血液浄化装置を示す模式図である。 図8の二重ろ過血液浄化装置における回路接続不良の確認の動作を示す回路図である。 図8の二重ろ過血液浄化装置における回路接続不良の確認の動作を示す回路図である。 図8の二重ろ過血液浄化装置における回路接続不良の確認の動作を示す回路図である。 図8の二重ろ過血液浄化装置における回路接続不良の確認の動作を示す回路図である。 図8の二重ろ過血液浄化装置における回路接続不良の確認の動作を示す回路図である。 図8の二重ろ過血液浄化装置における回路接続不良の確認の動作を示す回路図である。 図8の二重ろ過血液浄化装置における回路接続不良の確認の動作を示す回路図である。 図8の二重ろ過血液浄化装置における回路接続不良の確認の動作を示す回路図である。 図8の二重ろ過血液浄化装置における回路接続不良の確認の動作を示す回路図である。 図8の二重ろ過血液浄化装置における回路接続不良の確認の動作を示す回路図である
以下、本発明の実施形態を図面に従って説明する。まず、本発明の回路の接続不良検出方法が実施される緩徐式血液ろ過透析装置について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る血液浄化装置である緩徐式血液ろ過透析装置を示す模式図である。緩徐式血液ろ過透析装置は、第1血液処理器1を構成する透析ろ過器を有している。この第1血液処理器1は、透析ろ過器内に導入される透析液との濃度差および膜間圧力差により血液から水分、老廃物、電解質等を除去し、それらを透析液と混合したろ過液として排出して、血液を清浄化するものである。
第1血液処理器1は、例えば円筒形のハウジングに、中空糸状または平膜状の分離膜(ろ過膜)1aを収容したものである。第1血液処理器1の分離膜1aは、孔径が約0.002〜0.01μmの膜であり、例えば、均質微孔膜、ミクロフィルトレーション膜、多孔質支持層と微孔構造層とからなる非対称膜である。第1血液処理器1の分離膜1aとして、各種の分離膜が知られているが、エチレンビニルアルコール(EVA)系共重合体、セルロース誘導体、PMMA膜、ポリスルホン等からなる、生体親和性に優れる分離膜が好ましい。
第1血液処理器1に、血液導入部25(シャント、注射針等の通常の採血器や貯血器等と連絡できる部分)から取り出された血液を第1血液処理器1に導入する血液導入回路8が接続されており、この血液導入回路8には、上流側から、血液導入ポンプ2および血液ドリップチャンバ16が設けられている。血液は、血液導入部25から血液導入回路8に導入された後、血液導入ポンプ2により昇圧されて血液ドリップチャンバ16に入る。ついで、血液ドリップチャンバ16から滴下された血液は、第1血液処理器1の上端部(上流部)に設けられた血液入口1bから導入される。導入された血液は、第1血液処理器1の分離膜1aにより水分、老廃物、電解質等が分離されて清浄化される。
また、第1血液処理器1に、第1血液成分である清浄化血液を患者の体内に戻す返血液回路9が接続されており、この返血液回路9には、上流側から、返血液ドリップチャンバ15と、返血液バルブ19とが設けられている。清浄化された血液は、第1血液処理器1の下端部(下流部)に設けられた血液出口1cから出て、返血液ドリップチャンバ15に入る。ついで、返血液ドリップチャンバ15から滴下された清浄化血液は、開状態にされた返血液バルブ19を経て血液導出部26(シャントや点滴セット等に連結できる部分)へ導入された後、患者の体内に戻される。
第1血液処理器1における血液入口1b近傍の側面には、水分、老廃物、電解質等を含む、第2血液成分であるろ過液を第1血液処理器1から排出するろ過液排出口である第1接続口1eが設けられており、この第1接続口1eに、ろ過液を送出(排出)する送出回路10が接続されている。このろ過液の送出回路10には、ろ過液送出用の第1ポンプ4が設けられている。一方、第1血液処理器1における血液出口1c近傍の側面には、透析液が流入する透析液入口である第2接続口1dが設けられており、この第2接続口1dに、透析液を第1血液処理器1に導入する透析液導入回路11が接続されている。この透析液導入回路11には、上流側から、透析液供給源74、透析液導入用の第2ポンプ6および加温器27が設けられている。透析液供給源74から出た透析液は、第2ポンプ6により昇圧されて、加温器27を経て第1血液処理器1の第2接続口1dから第1血液処理器1に流入する。流入した透析液は、分離膜1aに沿って流れ、つまり分離膜1aの外側(図1の1aの右側)を流れ、透析液との濃度差および膜間圧力差に基づき分離膜1aによりろ過されて膜外に出た水分、老廃物、電解質等を運び、ろ過液としてろ過液排出口1eから送出回路10に流入する。この流入したろ過液は、第1ポンプ4により昇圧されて系外に排出される。血液導入回路8と返血液回路9と送出回路10とで、血液回路が構成される。
さらに、第1血液処理器1の第1接続口1cおよび返血液ドリップチャンバ15間で、補液を、血液出口1cから出た清浄化血液に供給する補液導入回路12が返血液回路9に接続されている。この補液導入回路12には、上流側から、補液導入用の第3ポンプ5、加温器27および補液導入バルブ21が設けられている。補液供給源60から出た補液は、第3ポンプ5により昇圧されて、加温器27および補液導入バルブ21を経て返血液回路9に流入し、清浄化された血液と合流する。合流した清浄化血液と補液は、返血液ドリップチャンバ15に入り、返血液バルブ19を経て血液導出部26から患者の体内に供給される。加温器27および補液導入バルブ21の間で補液導入回路12に、プライミング時に使用される洗浄液を系外に排出する洗浄液排出回路13が接続されており、この洗浄液排出回路13には、洗浄液排出バルブ22が設けられている。プライミング時には、使用された洗浄液は、開状態にされた洗浄液排出バルブ22を経て洗浄液排出口13aから系外に排出される。
第1血液処理器1の第1接続口1eと第1ポンプ4の間で、第1エアライン30が送出回路10に接続されており、この第1エアライン30には、第1メンブレンフィルタ40と、送出回路10の圧力および第1メンブレンフィルタ40にかかる圧力を検知する第1圧力センサ41と、空気の系外との連通および遮断を行う第1エアバルブ42とが設けられている。
血液ドリップチャンバ16に、第2エアライン31が接続されており、この第2エアライン31には、第2メンブレンフィルタ43と、血液ドリップチャンバ16内に溜まった空気を介して血液導入回路8内の圧力および第2メンブレンフィルタ43にかかる圧力を検知する第2圧力センサ44と、空気の系外との連通および遮断を行う第2エアバルブ45とが設けられている。一方、返血液ドリップチャンバ15に、第3エアライン32が接続されており、この第3エアライン32には、第3メンブレンフィルタ46と、返血液ドリップチャンバ15内に溜まった空気を介して返血液回路内9の圧力を検出すると共に、第3メンブレンフィルタ46にかかる圧力を検知する第3圧力センサ47と、空気の系外との連通および遮断を行う第3エアバルブ48とが設けられている。第2エアバルブ45は、エア管71を介してエアポンプ70に接続されていると共に、第3エアバルブ48もエア管72を介してエアポンプ70に接続されている。このエアポンプ70は、第2エアバルブ45および第3エアバルブ48を介して回路内への空気の導入および回路からの空気の排出を行うことができるものである。
上述した構成の緩徐式血液ろ過透析装置には、コントローラ50が設けられている。このコントローラ50には、血液導入ポンプ2、第1ポンプ4、第2ポンプ6、第3ポンプ5およびエアポンプ70のそれぞれを駆動するポンプ駆動部51と、返血液バルブ19、血液合流バルブ21および洗浄液排出バルブ22のそれぞれを開閉させる回路バルブ駆動部52と、第1エアバルブ42、第2エアバルブ45および第3エアバルブ48のそれぞれを開閉させるエアバルブ駆動部53とが内蔵されている。コントローラ50は、第1圧力センサ41、第2圧力センサ44および第3圧力センサ47からの各圧力検知信号に基づき、ポンプ駆動部51およびバルブ駆動部52を制御する。
コントローラ50は、さらに、血液側接続確認モード設定手段80、血液側接続確認手段81、導入側接続確認モード設定手段82および導入側接続確認手段83を有している。この緩徐式血液ろ過透析装置における回路の接続不良の確認が行われるとき、血液側接続確認モード設定手段80は、返血液バルブ19の開閉を制御すると共に、第1ポンプ4およびエアポンプ70の回転を制御して、前記血液回路8〜10、エアライン30,31および第1血液処理器1内において陰圧を発生させる手段である。一方、血液側接続確認手段81は、第1圧力センサ41からの信号を受けて前記陰圧が所定時間内に第1の所定圧力値に達した時点で前記血液回路と第1血液処理器1とが接続されていることを確認する手段であり、例えば、アラームや表示ランプ等から構成される。後述する図2〜図7に示すステップS1〜S6において、回路の接続不良が確認された場合、アラームの鳴動や表示ランプの点灯により、接続不良を操作者に知らせる。
また、導入側接続確認モード設定手段82は、血液合流バルブ21および洗浄液排出バルブ22の開閉を制御すると共に、第2ポンプ6および第3ポンプ5の回転を制御して、補液導入回路12、透析液導入回路11および第1血液処理器1内において陽圧を発生させる手段である。一方、導入側接続確認手段83は、第1圧力センサ41からの信号を受けて前記陽圧が所定時間内に第2の所定圧力値に達した時点で透析液導入回路11と第1血液処理器1とが接続されていることを確認する手段であり、例えば、アラームや表示ランプ等から構成される。血液側接続確認手段81と同様に、後述する図2〜図7に示すステップS1〜S6において、回路の接続不良が確認された場合、アラームの鳴動や表示ランプの点灯により、接続不良を操作者に知らせる。
次に、図1に示す緩徐式血液ろ過透析装置における回路の接続不良を検知する操作について、図2〜図7に示すステップS1〜S6に基づいて説明する。なお、図2〜図7に示すステップS1〜ステップS6において、矢印は、回路内における空気Aの流れを示している。
まず、図2に示すステップS1において、外部からの開始信号を受けて、コントローラ50が作動する。コントローラ50により、洗浄液排出バルブ22および第1エアバルブ42を一時的に開放し、そののち第1エアバルブ42、第2エアバルブ45、第3エアバルブ48、返血液バルブ19、血液合流バルブ21および洗浄液排出バルブ22を閉じる。この時点では、エアポンプ70、血液導入ポンプ2、第1ポンプ4、第2ポンプ6および第3ポンプ5はいずれも回転していない。各ポンプ2,4,5,6は、対応する回路を少なくとも1ヶ所以上でピンチしているので、ポンプが作動していないとき、空気がポンプを越えて移動することを防止する遮断手段として作用する。
次に、図3に示すステップS2において、コントローラ50により、第2エアバルブ45および第3エアバルブ48を開放し、返血液バルブ19を閉じ、エアポンプ70を逆転させ、第1ポンプ4を正転させると、空気Aは矢印で示すように流れるため、血液導入回路8における血液導入ポンプ2よりも下流側の部分、第1血液処理器1、返血液回路9における返血液バルブ19よりも上流側の部分、送出回路10における第1ポンプ4よりも上流側の部分および第1エアライン30において、陰圧が発生する。その結果、回路内の空気Aは、矢印で示すように、第2エアライン31の第2エアバルブ45および第3エアライン32の第3エアバルブ48からエア管71,72を通って、エアポンプ70内のエア排出口から系外に排出される。また、ろ過液の送出回路10に流入した空気Aは、第1ポンプ4を経て系外に排出される。
ステップS2において、エアポンプ70および第1ポンプ4は、例えば30秒間回転させる。その30秒の所定時間内に、第2圧力センサ44によって、第2メンブレンフィルタ43にかかる圧力(陰圧)が、第1の所定圧力値、例えば−80mmHg以下に達したことを検知すると共に、第3圧力センサ47によって、第3メンブレンフィルタ46にかかる圧力が−80mmHg以下に達したことを検知すると、コントローラ50により、エアポンプ70は停止する。また、その30秒以内に、第1圧力センサ41によって、第1メンブレンフィルタにかかる圧力(陰圧)が−80mmHg以下に達したことを検知すると、コントローラ50により、第1ポンプ4は停止する。このように、第1〜第3圧力センサ41、44および47が、30秒以内に前記第1の所定圧力値を検出した場合、第1血液処理器1に、血液導入回路8、返血液回路9および送出回路10が圧漏れなしに適切に接続されていることが確認される。また、これ以外に、第1エアライン30に、第1メンブレンフィルタ40および第1圧力センサ41が、第2エアライン31に、第2メンブレンフィルタ43および第2圧力センサ44が、第3エアライン32に、第3メンブレンフィルタ46および第3圧力センサ47が、適切に接続されていること等も確認できる。
一方、第1〜第3圧力センサ41、44および47のうちのいずれかが、30秒以内に前記第1の所定圧力値(この実施形態では、−80mmHg以下)を検出しなかった場合、第1血液処理器1に、血液導入回路8、返血液回路9および送出回路10が適切に接続されていないことが確認される。また、これ以外に、第1エアライン30に、第1メンブレンフィルタ40および第1圧力センサ41が、第2エアライン31に、第2メンブレンフィルタ43および第2圧力センサ44が、第3エアライン32に、第3メンブレンフィルタ46および第3圧力センサ47が、適切に接続されていること等も確認できる。接続されていないことが確認されれば、操作者によって回路が接続された後、再度ステップS1およびステップS2を行って、回路が適切に接続されているか、再確認する。
つづいて、図4に示すステップS3において、コントローラ50により、第2および第3エアバルブ45,48を閉じて全てのエアバルブを閉状態とする。また、前のステップS2において、返血液バルブ19、血液合流バルブ21および洗浄液排出バルブ22は閉状態にされている。この状態で、緩徐式血液ろ過透析装置を20秒間放置する。この20秒経過後に、第1〜第3圧力センサ41,44および47によって、第1〜第3メンブレンフィルタ40,43および46にかかる圧力が、例えば、−70mmHg以下であることが検知された場合、ステップS2における接続確認が正しいことが裏付けされる。
一方、この20秒間に、第1〜第3圧力センサ41,44および47によって、第1〜第3メンブレンフィルタ40,43および46にかかる圧力が−70mmHgよりも高くなったことが検知された場合、第1血液処理器1に、血液導入回路8、返血液回路9、送出回路10および透析液導入回路11のいずれかが適切に接続されていないことが確認される。また、これ以外に、第1エアライン30に、第1メンブレンフィルタ40および第1圧力センサ41が、第2エアライン31に、第2メンブレンフィルタ43および第2圧力センサ44が、第3エアライン32に、第3メンブレンフィルタ46および第3圧力センサ47が、適切に接続されていること等も確認できる。その場合、操作者によって、第1血液処理器1に、各回路8,9,10および第1〜第3エアライン30,31,32を適切に接続した後、ステップS1〜S3を再度実行する。
つづいて、図5に示すステップS4において、第1エアバルブ42を、10秒間開状態とする。これにより、矢印で示すように、回路内に空気Aが流入し、回路内の圧力が陰圧から大気圧になる。このように、開閉状態を切り換えた後、第1〜第3圧力センサ41,44および47によって、第1〜第3メンブレンフィルタ40,43および46にかかる圧力が、例えば−50mmHgよりも高くなったことが検知された場合、回路が適切に接続されていることが、このステップS4においても確認される。一方、第1〜第3メンブレンフィルタ40,43および46のうち、例えば、第2メンブレンフィルタ43にかかる圧力が−50mmHg以下であることが検知された場合、第2エアライン31、または血液導入回路8における血液導入ポンプ2よりも下流側の部分が鉗子(ピンチ)等によって閉塞されているため、空気Aが第2エアライン31に流入しないことが疑われる。その場合、操作者によって、第2エアライン31の閉塞状態を解除した後、ステップS1〜S4を再度実行する。
つづいて、図6に示すステップS5において、コントローラ50により、第1〜第3エアライン30,31,32の第1〜第3エアバルブ42,45,48、返血液バルブ19および洗浄液排出バルブ22を閉じ、血液合流バルブ21を開放し、第2ポンプ6および第3ポンプ5を正転させると、補液導入回路12における第3ポンプ5よりも下流側の部分、透析液導入回路11における第2ポンプ6の下流側の部分、第1血液処理器1、血液導入回路8における血液導入ポンプ2よりも下流側の部分、返血液回路9、第1エアライン30、第2エアライン31および第3エアライン32内に系外から空気Aが流入するので、陽圧が発生する。
このステップS5において、第2ポンプ6および第3ポンプ5を、例えば40ml/分の流速で30秒間正転させる。この30秒内に、第2エアライン31の第2圧力センサ44および第3エアライン32の第3圧力センサ47によって、第2メンブレンフィルタ43および第3メンブレンフィルタ46にかかる圧力が、第2の所定の圧力値、例えば+50mmHg以上に達したことが検知されると、コントローラ50によって、第2ポンプ6は停止する。また、第1エアライン30の第1圧力センサ41によって、第1メンブレンフィルタ40にかかる圧力が、+50mmHg以上に達したことが検知されると、コントローラ50により、第3ポンプ5は停止する。
このように、30秒以内に、第1〜第3メンブレンフィルタ40,43,46にかかる圧力(陽圧)が前記第2の所定圧力値(この実施形態では、+50mmHg以上)に達した場合、第1血液処理器1に、透析液導入回路11および補液導入回路12が適切に接続されていることが確認される。このステップS5では、特に、透析液導入回路11が第1血液処理器1に適切に接続されているか否かを確認することができる。第1血液処理器1を緩徐式血液ろ過透析装置に装着する際に、第1血液処理器1の第2接続口1dから保護キャップ等を外し忘れた場合、図3に示すステップS2では、陰圧による接続確認のため、透析液導入回路11と第2接続口1dが接続不良であっても第1エアライン30に陰圧が発生するので、透析液導入回路11と第1血液処理器1の第2接続口1dとが適切に接続されているか否かの確認ができなかった。しかし、このステップS5は、系外からの空気を用いての陽圧による接続確認のため、つまり、透析液導入回路11から第1血液処理器1の第2接続口1dに系外からの空気によって圧力を加えることができるため、透析液導入回路11と第1血液処理器1の第2接続口1dの間の接続確認を行うことができる。
一方、第1〜第3圧力センサ41、44および47が、30秒以内に前記第2の所定圧力値(この実施形態では、+50mmHg以上)を検出しなかった場合、例えば、第1メンブレンフィルタ40にかかる圧力が+50mmHg以上に達しなかった場合、上述のような、透析液導入回路11と第1血液処理器1との接続が適切に行われていないことが疑われる。また、例えば、第3メンブレンフィルタ46にかかる圧力が+50mmHg以上に達しなかった場合、補液導入回路12が、鉗子等で閉塞されていることが疑われる。操作者によって、これらの接続不良を適切に処置した後、ステップS5を再度実行する。
最後に、図7に示すステップS6において、コントローラ50により、補液導入回路12の血液合流バルブ21および洗浄液排出回路13の洗浄液排出バルブ22を10秒間開放し、その後、血液合流バルブ21および洗浄液排出バルブ22を閉じ、第1エアライン30の第1エアバルブ42を10秒間開放すると、空気Aは、矢印で示すように、補液導入回路12に向かって流れ、血液合流バルブ21、洗浄液排出バルブ22を経て洗浄液排出口13aから系外に排出されると共に、空気Aは第1エアライン30を通って第1エアバルブ42を経て系外に排出される。これにより、回路内の圧力は、陽圧(ステップS5)から大気圧、例えば+20mmHg以下になる。血液合流バルブ21、洗浄液排出バルブ22および第1エアバルブ42はそれぞれ、10秒間開放されるが、この間に、第1〜第3メンブレンフィルタ40,43,46にかかる圧力が+20mmHg以下に減圧されない場合、例えば、補液導入回路12または洗浄液排出回路13が鉗子等で閉塞されていることが疑われる。操作者によって、これらの接続不良を適切に処置した後、図6のステップS5から接続確認を再度始める。このとき、第1血液処理器1が、予め内部に充填液が満たされたウエット型である場合、充填液は、上下方向に装着された第1血液処理器1内を上側から下側に向かって、分離膜1a内の空気を押し出しながら血液出口1cから流出するので、空気が分離膜1a内に残存することを防止できる。このステップS6が実行されたあと、第1〜第3エアバルブ42,45,48および全ての回路バルブ19,21,22を閉鎖する。これにより、回路の接続不良の確認が終了する。
上述のように、図2〜図7に示すステップS1〜S6を実行して、まず、回路内に陰圧を発生させ(ステップS2)、次に、回路内に陽圧を発生させることにより(ステップS6)、回路における接続状態およびポンプ機器の装着状態の確認を確実に行うことができる。
次に、本発明の第2実施形態に係る二重ろ過血液浄化装置について説明する。図8は、図1の緩徐式血液ろ過透析装置を二重ろ過血液浄化装置に変更した回路構成を示す模式図である。この二重ろ過血液浄化装置は、二重ろ過型であり、血液を血球成分と血漿成分とに分離する血液成分分離器である第1血液処理器1、および第1血液処理器1で分離された血漿成分を、低分子量成分と毒素が含まれる高分子量成分とに分離する血漿成分分離器である第2血液処理器3を有している。
第1血液処理器1および第2血液処理器3は共に、例えば円筒形のハウジングに、中空糸状、平板状またはチューブ状の分離膜を収容したものである。第1血液処理器1の分離膜1aは、孔径が0.1〜0.5μm、好ましくは約0.2μmの膜であり、例えば、均質微孔膜、ミクロフィルトレーション膜、多孔質支持層と微孔構造層とからなる非対称膜である。第1血液処理器1の分離膜1aとして、各種の分離膜が知られているが、ポリビニルアルコール(PVA)系共重合体、エチレンビニルアルコール(EVA)系共重合体、セルロース誘導体、ポリスルホン等からなる、生体親和性に優れる分離膜が好ましい。一方、第2血液処理器3の分離膜3aは、孔径が0.01〜0.04μm、好ましくは約0.02μmの膜であり、例えば、均質微孔膜、ミクロフィルトレーション膜、多孔質支持層と微孔構造層とからなる非対称膜である。第2血液処理器3の分離膜3aも、各種の分離膜が知られているが、EVA系共重合体、セルロース誘導体等からなる、生体親和性に優れる膜を用いるのが好ましい。この実施形態では、第1血液処理器1および第2血液処理器3は共に、チューブ状の多数の中空糸膜を円筒形のハウジングに内蔵し、ハウジング内部を予め充填液で満たしたウエット型であり、その軸心方向を上下方向に設定して配置されている。なお、第1血液処理器1および第2血液処理器3は、予め充填液で満たされていないドライ型でもよい。
第1血液処理器1に、血液導入部25(シャント、注射針等の通常の採血器や貯血器等と連絡できる部分)から取り出された血液を第1血液処理器1に導入する血液導入回路8が接続されており、この血液導入回路8には、上流側から、血液導入ポンプ2および血液ドリップチャンバ16が設けられている。血液は、血液導入部25から血液導入回路8に導入された後、血液導入ポンプ2により昇圧されて血液ドリップチャンバ16に入る。ついで、血液ドリップチャンバ16から滴下された血液は、第1血液処理器1の上端部(上流部)に設けられた血液入口1bを介して上側から導入され、分離膜1aにより血球成分と血漿成分とに分離される。
また、第1血液処理器1に、分離された血球成分を患者の体内に戻す返血液回路9が接続されており、この返血液回路9には、上流側から、返血液ドリップチャンバ15と、返血液バルブ19とが設けられている。分離された血球成分は、第1血液処理器1の下端部(下流部)に設けられた血液出口1cから出て、返血液ドリップチャンバ15に入る。ついで、返血液ドリップチャンバ15から滴下された血球成分は、開状態にされた返血液バルブ19を経て血液導出部26(シャントや点滴セット等に連結できる部分)へ導入された後、患者の体内に戻される。
第2血液処理器3は、送出回路10によって第1血液処理器1と接続されている。送出回路10は、第1血液処理器1における血液出口1c近傍の側面に設けられた、血漿出口となる第2接続口1dから、第2血液処理器3の上端部(上流部)に設けられた血漿入口3bにかけて延びている。送出回路10には、上流側から、血漿送出用の第1ポンプ4と、血漿ドリップチャンバ17とが設けられている。第1血液処理器1の第2接続口1dから出た血漿成分は、第1ポンプ4により昇圧されて血漿ドリップチャンバ17に入る。ついで、血漿ドリップチャンバ17から滴下された血漿成分は、第2血液処理器3に血漿入口3bを介して上側から導入され、低分子量成分と高分子量成分とに分離される。
第2血液処理器3の下端部(下流部)には、分離された高分子量成分を導出するための第1血漿成分出口3cが設けられており、また、第2血液処理器3における第1血漿成分出口3c近傍の側面には、分離された低分子量成分を導出するための第2血漿成分出口3dが設けられている。第2血液処理器3の第1血漿成分出口3cに、分離された血漿高分子量成分を系外に排出する血漿排出回路68が接続されており、この血漿排出回路68には、血漿送出用の第2ポンプ6が設けられている。第1血漿成分出口3cから出た血漿高分子量成分は、第2ポンプ6により昇圧され、血漿排出回路68を経て系外に排出される。
一方、第2血液処理器3の第2血漿成分出口3dから、分離された低分子量成分を患者の体内に戻す返血漿回路69が延び、第1血液処理器1の血液出口1cおよび返血液ドリップチャンバ15間で返血液回路9に合流している。この返血漿回路69には、患者の体内に戻す血漿低分子量成分を温める加温器27と、連通および遮断を行う血液合流バルブ21が設けられている。血液合流バルブ21を開状態にすることにより、第2血漿成分出口3dから出た血漿低分子量成分は、返血漿回路69および返血液回路9を通って人体に戻される。また、第2血液処理器3の第2血漿成分出口3dと血液合流バルブ21との間で、返血漿回路69に洗浄液排出回路13が接続されている。この洗浄液排出回路13には、系外との連通および遮断を行う洗浄液排出バルブ22が設けられており、プライミング時に、この洗浄液排出バルブ22を開状態にすることにより、洗浄液が洗浄液排出口13aから系外に排出される。
第2血液処理器3の補液入口3eに、補液の補液供給源60Aから補液を第2血液処理器3に導入する補液導入回路12が接続されている。この補液導入回路12には、補液導入用の第3ポンプ5が設けられている。補液供給源60Aから出た補液は、第3ポンプ5により昇圧されて、補液入口3eから第2血液処理器3に導入される。
第1血液処理器1における血液入口1b近傍の側面には、第1接続口1eが設けられており、この第1接続口1eに、第1エアライン30が接続されている。この第1エアライン30には、第1メンブレンフィルタ40と、第1血液処理器1の分離膜1aの膜圧を検知する第1圧力センサ41と、系外との連通および遮断を行う第1エアバルブ42とが設けられている。第1エアバルブ42を開状態にすることにより、第1血液処理器1と系外間で空気が導入または排出される。また、図1に示す緩徐式血液ろ過透析装置と同様に、この二重ろ過血液浄化装置においても、血液ドリップチャンバ16には、第2エアライン31、第2メンブレンフィルタ43、第2圧力センサ44および第2エアバルブ45が接続されており、返血液ドリップチャンバ15には、第3エアライン32、第3メンブレンフィルタ46、第3圧力センサ47および第3エアバルブ48が接続されている。また、第2エアバルブ45および第3エアバルブ48のそれぞれは、エア管71,72を介してエアポンプ70(図9)が接続されている。
また、補液導入回路12における、第3ポンプ5と第2血液処理器3の間に、第4エアライン33が接続されている。この第4エアライン33には、第4メンブレンフィルタ55と、系外との連通および遮断を行う第4エアバルブ57とが設けられている。さらに、血漿ドリップチャンバ17に、第5エアライン34が接続されており、この第5エアライン34には、第5メンブレンフィルタ62と、血漿ドリップチャンバ17内の圧力を検出する第5圧力センサ63と、系外との連通および遮断を行う第5エアバルブ64とが設けられている。
上述した構成の二重ろ過血液浄化装置には、コントローラ50Aが設けられている。このコントローラ50Aには、血液導入ポンプ2、第1ポンプ4、第2ポンプ6、第3ポンプ5およびエアポンプ70(図9)のそれぞれを駆動するポンプ駆動部51と、返血液バルブ19、血液合流バルブ21および洗浄液排出バルブ22のそれぞれを開閉させる回路バルブ駆動部52と、第1〜第5エアバルブ42,45,48,57,64のそれぞれを開閉させるエアバルブ駆動部53とが内蔵されている。コントローラ50Aは、第1、第2、第3および第5圧力センサ41,44,47,63からの各圧力検知信号に基づきポンプ駆動部51およびバルブ駆動部52を制御する。
また、コントローラ50Aは、血液側接続確認モード設定手段90、血液側接続確認手段91、血漿側接続確認モード設定手段92、血漿側接続確認手段93、補液側接続確認モード設定手段94、補液側接続確認手段95、排出側接続確認モード設定手段96および排出側接続確認手段97を有している。この二重ろ過血液浄化装置において、回路の接続不良の確認が行われるとき、血液側接続確認モード設定手段90は、返血液バルブ19、血液合流バルブ21、第1エアバルブ42、第2エアバルブ45、第3エアバルブ48および第5エアバルブ64の開閉を制御すると共に、第1ポンプ4およびエアポンプ70の回転を制御して、血液導入回路8、返血液回路9およびエアラインを含む血液回路内と第1血液処理器1内とにおいて陰圧を発生させる手段である。一方、血液側接続確認手段91は、前記陰圧が所定時間内に第1の所定圧力値に達した時点で前記血液回路8および9と第1血液処理器1とが接続されていることを確認する手段であり、例えば、アラームや表示ランプ等から構成される。後述する図9〜図12に示すステップSA1〜SA4において、回路の接続不良が確認された場合、アラームの鳴動や表示ランプの点灯により、接続不良を操作者に知らせる。
また、血漿側接続確認モード設定手段92は、第1エアバルブ42および第4エアバルブ57の開閉を制御すると共に、第1ポンプ4の回転を制御して、送出回路10、補液導入回路12および第2血液処理器3において陰圧を発生させ、血液導入回路8、返血液回路9およびエアラインを含む回路内と、第1血液処理器1内とにおいて陽圧を発生させる手段である。一方、血漿側接続確認手段93は、前記陰圧が所定時間内に第2の所定圧力値に達した時点で送出回路10が第1血液処理器1に接続されていることを確認する手段であり、例えば、アラームや表示ランプ等から構成される。後述する図13〜図15に示すステップSA5〜SA7において、回路の接続不良が確認された場合、アラームの鳴動や表示ランプの点灯により、接続不良を操作者に知らせる。
また、補液側接続確認モード設定手段94は、第1エアバルブ42および洗浄液排出バルブ22の開閉を制御すると共に第1ポンプ4の回転を制御して、送出回路10、補液導入回路12、返血漿回路69の各回路内および第2血液処理器3内において陰圧を発生させる手段である。一方、補液側接続確認手段95は、前記陰圧が所定時間内に第3の所定圧力値に達した時点で、返血漿回路69と第2血液処理器3とが接続されていることを確認する手段であり、例えば、アラームや表示ランプ等から構成されて。後述する図16および図17に示すステップSA8およびSA9において、回路の接続不良が確認された場合、アラームの鳴動や表示ランプの点灯により、接続不良を操作者に知らせる。
また、排出側接続確認モード設定手段96は、第2ポンプ6と第3ポンプ5の回転を制御して、補液導入回路12および血漿排出回路68の各回路内と、第2血液処理器3内とにおいて一定の圧力を発生させる手段である。一方、排出側接続確認手段97は、前記圧力が所定時間一定に保たれることで、血漿排出回路68と第2血液処理器3とが接続されていることを確認する手段であり、例えば、アラームや表示ランプ等から構成される。後述する図18に示すステップSA10において、回路の接続不良が確認された場合、アラームの鳴動や表示ランプの点灯により、接続不良を操作者に知らせる。
次に、図8に示す二重ろ過血液浄化装置における回路の接続不良を確認する操作について、図9〜図18に示すステップSA1〜SA10に基づいて説明する。なお、図9〜図18に示すステップSA1〜SA10において、矢印は、回路内における空気Aの流れを示している。
まず、図9に示すステップSA1において、外部からの開始信号を受けてコントローラ50Aが作動する。コントローラ50Aにより、第1エアバルブ42を開放し、第2〜第5エアバルブ45,48,57,64、返血液バルブ19、血液合流バルブ21および洗浄液排出バルブ22を閉じる。
次に、図10に示すステップSA2において、コントローラ50Aにより、第2エアバルブ45、第3エアバルブ48および第5エアバルブ64を開放し、第1エアバルブ42を閉じ、エアポンプ70を逆転させ、第1ポンプ4を正転させると、空気Aは矢印で示すように流れるため、血液導入回路8における血液導入ポンプ2よりも下流側の部分、返血液回路9における返血液バルブ19よりも上流側の部分、送出回路10における第1ポンプ4よりも上流側の部分、および第1血液処理器1内において、陰圧が発生する。このステップSA2において、空気Aは最終的にエアポンプ70内に設けられた図示しないエア排出口と第5エアバルブ64から系外に流出する。
ステップSA2において、エアポンプ70および第1ポンプ4は、例えば30秒間回転させる。その30秒以内に、第2圧力センサ44によって、第2メンブレンフィルタ43にかかる圧力が、第1の所定圧力値、例えば−80mmHg以下に達したことを検知すると共に、第3圧力センサ47によって、第3メンブレンフィルタ46にかかる圧力が−80mmHgに達したことを検知すると、コントローラ50Aにより、エアポンプ70は停止する。また、その30秒以内に、第1圧力センサ41によって、第1メンブレンフィルタ40にかかる圧力(陰圧)が−80mmHg以下に達したことを検知すると、コントローラ50により、第1ポンプ4は停止する。このように、第1〜第3圧力センサ41,44および47が、30秒以内に前記第1の所定圧力値を検出した場合、第1血液処理器1に、血液導入回路8、返血液回路9、送出回路10、第1エアライン30が圧漏れなしに適切に接続されていることが確認される。また、これ以外に、第1エアライン30が、第1メンブレンフィルタ40および第1圧力センサ41に、第2エアライン31が、第2メンブレンフィルタ43および第2圧力センサ44に、第3エアライン32が、第3メンブレンフィルタ46および第3圧力センサ47に、適切に接続されていることも確認できる。
一方、第1〜第3圧力センサ41,44,47のうちのいずれかが30秒間以内に前記第1の所定圧力値(この実施形態では、−80mmHg)を検出しなかった場合、第1血液処理器1に、血液導入回路8、返血液回路9および送出回路10が適切に接続されていないことが確認される。また、これ以外に、第1エアライン30が、第1メンブレンフィルタ40および第1圧力センサ41に、第2エアライン31が、第2メンブレンフィルタ43および第2圧力センサ44に、第3エアライン32が、第3メンブレンフィルタ46および第3圧力センサ47に、適切に接続されていないことも確認できる。接続されていないことが確認されれば、操作者によって回路が接続された後、再度ステップSA1およびSA2を行って、回路が適切に接続されているか否か、再確認する。
つづいて、図11に示すステップSA3において、コントローラ50Aにより、第2エアバルブ45、第3エアバルブ48および第5エアバルブ64を閉じて全てのエアバルブを閉状態とする。また、前のステップSA2において、返血液バルブ19、血液合流バルブ21および洗浄液排出バルブ22は閉状態とされている。この状態で、二重ろ過血液浄化装置を20秒間放置する。この20秒経過後に、第1〜第3圧力センサ41,44および47によって、第1〜第3メンブレンフィルタ40,43および46にかかる圧力が、−70mmHg以下であることが検知された場合、ステップSA2における接続確認が正しいことが裏付けされる。
この20秒間以内に、例えば第3圧力センサ47によって第3メンブレンフィルタ46にかかる圧力が−70mmHgより高くなったことが検知された場合、二点鎖線の矢印で示すように、空気A1が、第3エアライン32と第3メンブレンフィルタ46との接続箇所から漏れているため、第3メンブレンフィルタ46が第3エアライン32に適切に装着されていないこと、また、空気A1が第1血液処理器1と返血液回路9との接続箇所から漏れているため、返血液回路9が第1血液処理器1に適切に接続されていないこと等が疑われる。これらの接続不良が操作者によって処置された後、接続不良の確認を再度図9のステップSA1から実行する。このステップSA3を行うことで、ステップSA2で行った接続確認が裏付けされる。
次に、図12示すステップSA4において、コントローラ50Aにより、ステップSA3における状態から、第1エアバルブ42のみを開放すると、矢印で示すように、系外から空気が第1エアライン30に流入し、その結果、第1血液処理器1、血液導入回路8および返血液回路9内の圧力が陰圧から大気圧になる。この20秒間内に、第1〜第3圧力センサ41,44,47によって第1〜第3メンブレンフィルタ40,43,46にかかる圧力が、例えば、−50mmHgよりも大きくなったことが検知された場合、回路は適切に接続されていることが確認され、ステップSA2およびステップSA3において行った接続確認を裏付けるものとなる。一方、この20秒間内に、第1〜第3メンブレンフィルタ40,43,46にかかる圧力のうち、例えば、第2メンブレンフィルタ43にかかる圧力が−50mmHg以下であることが検知された場合、第2エアライン31または血液導入回路8が鉗子等で閉塞されているため、第2エアライン31に空気が流入しなかったこと等が疑われる。操作者によって適切な処置が成されたあと、回路不良の確認を図9のステップSA1から再度実行する。
つづいて、図13に示すステップSA5において、コントローラ50Aにより、第1エアバルブ42および第4エアバルブ57を開放する。この開放状態を、例えば5秒間継続した後、図14に示すステップSA6が行われる。ステップSA6において、コントローラ50Aにより、第1〜第5エアバルブ42,45,48,57,64の全てのエアバルブ、返血液バルブ19、血液合流バルブ21および洗浄液排出バルブ22を閉じ、第1ポンプ4を逆転させると、送出回路10における第1ポンプ4よりも下流側の部分、第2血液処理器3、補液導入回路12における第3ポンプ5よりも下流側の部分、第4エアライン33、および5エアライン34内において、陰圧が発生し、一方、送出回路10における第1ポンプ4よりも上流側の部分、第1血液処理器1、血液導入回路8の血液導入ポンプ2よりも下流側の部分、返血液回路9における返血液バルブ19よりも上流側の部分および第1〜第3エアライン30,31,32内において、陽圧が発生する。
このステップSA6において、血漿導入ポンプ4を、例えば、30ml/分の流速で30秒間間逆転させる。この30秒間内に、第5メンブレンフィルタ62にかかる圧力が、第5圧力センサ63によって第2の所定圧力値(例えば、−50mmHg)に達したことが検知されると、第1ポンプ4はコントローラ50Aによって停止する。この時点で、第1メンブレンフィルタ40にかかる圧力が+20mmHgに達しているか否かを第1圧力センサ41によって確認する。確認された場合、送出回路10が第1血液処理器1に適切に接続されていることが確認できる。一方、確認されなかった場合、送出回路10が第1血液処理器1に適切に接続されていないか、もしくは送出回路10の第1ポンプ4より上流側の部分を鉗子等で閉鎖されていることが確認できる。操作者によって適切な処置がなされた後、接続不良の確認を前のステップSA5から再度実行する。
次に、図15に示すステップSA7において、コントローラ50Aにより、第1エアバルブ42および第4エアバルブ57を開放すると、陽圧状態となっている血液導入回路8、返血液回路9および第1血液処理器1内の空気Aが、第1エアライン30に流入することで陽圧から大気圧になる。また、陰圧状態となっている第4エアライン33に空気Aが流入し、第2血液処理器3、血漿ドリップチャンバ17を経て第5エアライン34に入ることで陰圧から大気圧になる。第1エアバルブ42および第4エアバルブ57はそれぞれ、例えば15秒間開放される。この15秒間内に、第5メンブレンフィルタ62にかかる圧力が、第5圧力センサ63によって、例えば、−20mmHg以上に達したことが検知されると、第4エアライン33、補液導入回路12および送出回路10が第2血液処理器3に適切に接続されていることが確認できる。第5メンブレンフィルタ62にかかる圧力が−20mmHg以上に達しなかった場合、操作者によって第4エアライン33を第4メンブレンフィルタ55と第4エアバルブ57に適切に接続し、また補液導入回路12および送出回路10を第2血液処理器3に適切に接続した後、回路不良の確認を再度図13のステップSA5から実行する。
つづいて、図16に示すステップSA8において、コントローラ50Aにより、第第4エアバルブ57を閉じ、血漿導入ポンプ4を逆転させると、空気Aが矢印で示すように、補液導入回路12の第3ポンプ5の下流側の部分、返血漿回路69における血液合流バルブ21よりも上流側の部分、および第2血液処理器3から送出回路10における第1ポンプ4の下流側の部分において陰圧を発生させる。第1ポンプ4は、コントローラ50Aにより、例えば60ml/分の流速で20秒間逆転する。この20秒間以内に、第5圧力センサ63によって、第5メンブレンフィルタ62にかかる圧力(陰圧)が、例えば−50mmHg以下に達したことが検知された時点で、コントローラ50Aにより、第1ポンプ4は停止する。
前のステップSA8において、第5圧力センサ63が−50mmHg以下の陰圧を検知し、第1ポンプ4が停止されたあと、図17に示すステップSA9が実行される。ステップSA9では、コントローラ50Aにより、第1エアバルブ42を閉じて全てのエアバルブ42,45,48,57,64を閉状態とし、洗浄液排出バルブ22を開放すると、系外から空気が洗浄液排出回路13に流入し、その結果、返血漿回路69、第2血液処理器3、補液導入回路12および送出回路10の各圧力が陰圧から大気圧になる。
上述のようなバルブ開閉状態を設定した後、例えば10秒後に、第5メンブレンフィルタ62にかかる圧力が、第5圧力センサ63によって、例えば−20mmHg以上に達したことが検知されなかった場合、洗浄液排出バルブ22が故障している、または洗浄液排出回路13が鉗子等で閉塞されている、または返血漿回路69が第2血液処理器3に適切に接続されていない、または空気Aが流れることができなかったことが疑われる。操作者によって適切な処置がなされた後、回路の接続不良の確認を再度図13のステップSA5から実行する。
最後に、図18に示すステップSA10において、コントローラ50Aにより、洗浄液排出バルブ22を閉じ、第2ポンプ6および第3ポンプ5を同時に正転させると、空気Aは、矢印で示すように、系外から補液導入回路12に流入し、第3ポンプ5により昇圧されて第2血液処理器3内に入ったあと、第1血漿成分出口3cから血漿排出回路68内に流入し、第2ポンプ6を経て系外に排出される。第2ポンプ6および第3ポンプ5は、コントローラ50Aにより、例えば40ml/分の流速で20秒間正転した後、停止する。第2ポンプ6および第3ポンプ5の停止後、第5圧力センサ63によって、第5メンブレンフィルタ62にかかる圧力が、例えば50mmHgよりも高いことが検知された場合、血漿排出回路68が第2血液処理器3に適切に接続されていない、または血漿排出回路68が鉗子等で閉塞されていることが疑われる。操作者によって適切な処置がなされた後、回路の接続不良の確認を再度図13のステップSA5から実行する。ステップSA10が実行された後、第4エアバルブ57および洗浄液排出バルブ22を一時的に開放し、その後、全ての第1〜第5エアバルブ42,45,48,57,64および全ての回路バルブ19,21,22を閉鎖する。これにより、回路の接続不良の確認が終了する。
上述のように図9〜図18に示すステップSA1〜SA10を実行して、まず第1血液処理器1に接続される回路内に陰圧を発生させ(ステップSA2)、つづいて第1血液処理器1に接続される回路内に陽圧を発生させ、第2血液処理器3に接続される回路内に陰圧を発生させ(ステップSA6)、さらに第2血液処理器3に接続される回路内に陰圧を発生させ(ステップSA8)、最後に補液導入回路12と血漿排出回路69の内圧を一定にすることにより、回路の接続不良およびポンプ機器等への回路の装着状態の確認を確実に行うことができる。
以上、本発明の回路の接続不良の確認方法を、緩徐式血液ろ過透析装置および二重ろ過血液浄化装置に適用した実施形態について述べてきたが、この接続不良確認方法は、緩徐式血液ろ過装置や緩徐式血液透析装置等の透析装置、および血漿交換装置や血漿成分吸着装置等の血液処理装置にも適用できる。
以上のとおり、図面を参照しながら好適な実施例を説明したが、当業者であれば、本件明細書を見て、自明な範囲内で種々の変更および修正を容易に想定するであろう。
したがって、そのような変更および修正は、請求の範囲から定まる発明の範囲内のものと解釈される。

Claims (6)

  1. 血液を、有益成分を含む第1血液成分および有害成分を含む第2血液成分に分離する第1血液処理器1と、
    血液を前記第1血液処理器1に導入する血液導入回路8、分離された第1血液成分を患者の体内に戻す返血液回路9、および分離された第2血液成分を前記第1血液処理器1より送出する送出回路10を含む血液回路と、
    前記送出回路10に設けられた液送出用の第1ポンプ4と、
    前記返血液回路9に設けられた返血液バルブ19と、
    前記血液導入回路8と前記返血液回路9とに接続されたエアポンプ70と、
    前記第1ポンプ4、前記エアポンプ70および前記返血液バルブ19を制御するコントローラ50と、
    を備えた血液浄化装置であって、
    前記コントローラ50は、
    前記返血液バルブ19を閉じて前記血液回路を閉塞状態とし、前記第1ポンプ4を正転させ、前記エアポンプ70を逆転させて、前記血液回路から空気を排出することにより、前記血液回路および第1血液処理器1内で陰圧を発生させる血液側接続確認モード設定手段80と、
    前記陰圧が所定時間内で第1の所定圧力値に達した時点で前記血液回路と前記第1血液処理器1とが接続されていることを確認する血液側接続確認手段81とを有する、
    血液浄化装置。
  2. 請求項1において、前記血液浄化装置が、さらに、透析液を前記第1血液処理器1に導入する透析液導入回路11と、この透析液導入回路11に設けられた第2ポンプ6とを備えた血液ろ過透析装置であり、
    前記コントローラ50は、
    前記血液側接続確認モード設定手段80および前記血液側接続確認手段81に加えて、前記第2ポンプ6を正転させて、空気を前記第1血液処理器1に流入させることにより、前記第1血液処理器1内で陽圧を発生させる導入側接続確認モード設定手段82と、
    前記陽圧が所定時間内で第2の所定圧力値に達した時点で前記透析液導入回路11と前記第1血液処理器1とが接続されていることを確認する導入側接続確認手段83とを有する、血液浄化装置。
  3. 血液を、有益成分を含む第1血液成分および有害成分を含む第2血液成分に分離する第1血液処理器1と、
    血液を前記第1血液処理器1に導入する血液導入回路8、分離された第1血液成分を患者の体内に戻す返血液回路9、および分離された第2血液成分を前記第1血液処理器1より送出する送出回路10を含む血液回路と、
    前記送出回路10に設けられた液送出用の第1ポンプ4と、
    前記返血液回路9に設けられた返血液バルブ19と、
    前記血液導入回路8と前記返血液回路9とに接続されたエアポンプ70と、
    前記第1ポンプ4、前記エアポンプ70および前記返血液バルブ19を制御するコントローラ50Aと、
    を備えた血液浄化装置であって、
    当該血液浄化装置が、さらに、前記送出回路10に接続されて、前記第2血液成分を高分子量成分と低分子量成分とに分離する第2血液処理器3を備えた二重ろ過血液浄化装置であり、
    前記コントローラ50Aは、
    前記第1ポンプ4を逆転させて、空気を前記第1血液処理器1に流入させることにより、前記第1血液処理器1内で陽圧を発生させる血漿側接続確認モード設定手段92と、
    前記陽圧が所定時間内で第2の所定圧力値に達した時点で前記送出回路10と前記第1血液処理器1とが接続されていることを確認する血漿側接続確認手段93とを有し、
    前記コントローラ50Aが、さらに、前記返血液バルブ19を閉じて前記血液回路を閉塞状態とし、前記第1ポンプ4を正転させ、前記エアポンプ70を逆転させて、前記血液回路から空気を排出することにより、前記血液回路および第1血液処理器1内で陰圧を発生させる血液側接続確認モード設定手段90と、前記陰圧が所定時間内で第1の所定圧力値に達した時点で前記血液回路と前記第1血液処理器1とが接続されていることを確認する血液側接続確認手段91とを有する血液浄化装置。
  4. 血液を第1血液処理器1により有益成分を含む第1血液成分と有害成分を含む第2血液成分とに分離し、血液を、血液導入回路8を通して前記第1血液処理器1に導入し、分離された第1血液成分を、返血液回路9を通して患者の体内に戻し、分離された第2血液成分を、送出回路10を通して前記第1血液処理器1より送出する血液浄化装置における回路の接続不良の確認方法であって、
    前記返血液回路9に設けた返血液バルブ19を閉じて、前記血液導入回路8、前記返血液回路9および前記送出回路10を含む血液回路を閉塞状態とし、前記送出回路10に設けた第1ポンプ4を正転させ、前記血液導入回路8と前記返血液回路9とに接続されたエアポンプ70を逆転させて、前記血液回路から空気を排出することにより、前記血液回路および第1血液処理器1内で陰圧を発生させ、前記陰圧が所定時間内で第1の所定圧力値に達した時点で前記血液回路と前記第1血液処理器1とが接続されていることを確認する回路接続不良の確認方法。
  5. 請求項において、前記血液浄化装置が、さらに、透析液を前記第1血液処理器1に導入する透析液導入回路11と、この透析液導入回路11に設けられた第2ポンプ6とを備えた血液ろ過透析装置であり、
    前記陰圧を発生させた後に、前記第2ポンプ6を正転させて、空気を前記第1血液処理器1に流入させることにより、前記第1血液処理器1内で陽圧を発生させ、前記陽圧が所定時間内で第2の所定圧力値に達した時点で前記透析液導入回路11と前記第1血液処理器1とが接続されていることを確認する回路接続不良の確認方法。
  6. 請求項において、前記血液浄化装置が、さらに、前記送出回路10に接続されて、前記第2血液成分を高分子量成分と低分子量成分とに分離する第2血液処理器3を備えた二重ろ過血液浄化装置であり、
    前記陰圧を発生させた後に、前記第1ポンプ4を逆転させて、空気を前記第1血液処理器1に流入させることにより、前記第1血液処理器1内で陽圧を発生させ、前記陽圧が所定時間内で第2の所定圧力値に達した時点で前記送出回路10と前記第1血液処理器1とが接続されていることを確認する回路接続不良の確認方法。
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