JP5251617B2 - ねじ形状測定装置およびねじ形状測定方法 - Google Patents

ねじ形状測定装置およびねじ形状測定方法 Download PDF

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Description

この発明は、ねじ、例えば鋼管の管端に加工されたねじの形状、さらには、ねじ高さ、リード、テーパ等のねじパラメータを測定するねじ形状測定装置およびねじ形状測定方法に関するものである。
従来から、油井管等の鋼管製品では、出荷前に端部を接続するため、管端部にねじ切り加工を行うものがあるが、このねじ部に切削不良があるとねじ嵌合が不足して搬送媒体の漏出などのトラブルが発生するため、出荷前あるいはねじ切り加工ラインでのねじ形状の検査は重要な品質管理項目である。このため、従来から、種々のねじ検査方法や装置が考案、提案され、例えば、API Spec 5B,” Specification for Threading, Gauging, and Thread Inspection of Casing, Tubing, and Line Pipe Threads “、などの規格や、各製造者が独自に策定する検査基準として公開あるいは鋼管の使用者に提示されている。
ここで、前記管端部のねじ切りは、「特殊ねじハンドブック」等で規定されているとおり、鋼管の太さや用途によりさまざまな形状が規定されているが、通例、鋼管長手、数十mm〜百数十mmの長さ、かつねじ高さは2mm弱〜5,6mmであるが、測定結果の精度としては、一般的な機械工作公差相当、即ち数十μm程度の高精度計測が求められる。このような背景から、従来より、広く用いられまた前記規格等で推奨されている検査方法は、測定子をねじ溝に沿って移動させながら形状の測定を行う接触式形状検査技術や、ダイヤルゲージやマイクロメーターといった機械的測定手段と測定項目毎に特化した形状の冶具を組み合わせた機械的ねじ検査技術であった。ここでダイヤルゲージやマイクロメーターのよみは10μm台のものを用いることで、前記測定精度の要請に応えている。
また、一方では光学式のねじ形状検査技術の提案もなされている(特許文献1参照)。この特許文献1に記載されたものは、ねじの形状を透過光式で測定するもので、レーザーの光路をねじの巻き線と平行に設定し、かつレーザーの走査光が作る走査面をねじの軸に対して傾斜させながら、ねじの形状を測定する方式である。具体的には、レーザーの走査方向をねじの高さ方向とし、レーザーの走査タイミングと光量の変化の関係より、ねじの軸方向の、ある1点でのねじ高さ情報を得るもので、この装置をねじの長手方向に移動させることで、ねじの断面形状を測定するようにしている。
また、特許文献2には、ねじの一方に光源を、他方にテレビカメラを設け、光軸がその管軸を通る水平面に合わせて正対させてあり、その撮像視野が縦長となるような向きにセットし、テレビカメラと鋼管との間に鏡を設置してテレビカメラの撮像視野をねじの上下外縁部のみとし、このような配置とすることでカメラの視野には水平に置かれた鋼管の上下の外縁にあるねじ部分の形状がシルエット映像として映し出されるようにしている。
さらに、特許文献3には、ねじ溝に平行に照射した光が、ねじ溝を通過した光を拡大光学系通すか、前記のようなねじ溝の透過光を投影板に投射してできるシルエット画像を撮像するか、あるいは前記の投影板を斜めに傾けて投影してシルエット像を拡大しこれを撮像する、などの原理に基づき、各光学要素としては、光源として平行光源を用いたり、投影板に投影されたシルエット像の撮像手段として放物面鏡とミラー走査装置を用いたり、ねじと投影スクリーンとの間の光学系としてテレセントリック光学系を用いて平行光に投影板に投影するようにする、などを組み合わせたものが記載されている。
特開昭63−191007号公報 特開昭58−62505号公報 特開2007−10393号公報
しかしながら、上述したAPI Spec 5B等の機械式変位測定による方法では、ねじに測定子あるいは冶具を当接させて測定を行うため、接触させる力の大きさや向きが測定値に影響を与えるという精度上の問題があった。また、この方法では、数10mm〜百数十mmの長手方向に分布するねじプロフィールの特定の数点でのねじ径やねじ高さ、長手スパンといった代表点のみの測定であるので、局所的なねじ形状の不良が検査結果に反映しないという問題があった。さらに、この方法では、測定時間がかかるため数十秒〜数分毎に加工させる鋼管の全数を検査できない場合があるという運用上の問題もあった。
また、特許文献1に記載されたレーザー走査式では、ねじの長手方向での測定ピッチ毎にレーザーを走査させて計測し、次の測定点に測定装置を移動するという計測手順を繰り返すが、ねじの測定ピッチを細かくするとそれに応じて測定時間がかかるという問題があった。
さらに、特許文献2に記載された方法では、ねじの形状をテレビカメラで映し出すことになっているが、上述したとおり、測定範囲が長手方向に百mm程度、高さ方向に数mm程度であって、且つ必要な測定精度は数十μmであるから、シルエットを映像として測定する場合の画素数(走査線数)は、長手方向で1万程度の大きな数が必要であるのに対し、テレビカメラの走査線数、あるいは2次元カメラの画素数は高々、千程度で精度不足であり、カメラを長手方向に複数台並べるように構成する、あるいは長手方向に移動させる、という手法でこの問題点を補う対策が容易に想起されるが、一回のねじ形状を得るための手順や装置構成が複雑になる、もしくはレーザー走査式の場合と同様に測定時間がかかる、といった問題点があった。
また、特許文献3では、投影スクリーンを介したシルエット映像を撮像すると、スクリーンの汚れや撓み等の平面度不良がねじ形状測定上の誤差になるばかりか、投影スクリーン表面粗さに起因してシルエット境界に発生する細かな凹凸(ぎざぎざ状)がねじ形状プロフィールのノイズになるという問題点や、投影スクリーンを傾けてシルエット像を拡大した場合もCCDカメラで撮像する画素分解能は向上するものの、測定対象であるねじの形状の測定の分解能はねじとスクリーンの間の光学系の光学的解像度で決定されるために本質的な計測の精度向上にはつながらないばかりか、投影板を斜めにすることにより必然的に投影板と対象物の間の光路長に差が生じ、結果として投影される映像はフォーカスがずれた部位が発生して逆に計測の精度が悪化するという問題点があった。
この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ねじなどの軸方向が長い測定対象物であっても、簡易な構成で高精度にねじ形状を測定することができるねじ形状測定装置およびねじ形状測定方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、この発明にかかるねじ形状測定装置は、光源からの光をねじの螺旋に平行に照射する投光手段と、前記投光手段と同一の受光光軸を有する受光光学系と、前記受光光学系の経路内に配置され、前記ねじの管軸方向に走査する走査手段と、前記ねじの管軸に直交する方向の1次元画像を検出する検出手段と、を備え、前記走査手段による走査に伴って得られる1次元画像を管軸方向に合成することによって前記ねじの形状を測定することを特徴とする。
また、この発明にかかるねじ形状測定装置は、上記の発明において、前記光源は、平行光源であることを特徴とする。
また、この発明にかかるねじ形状測定装置は、上記の発明において、前記ねじと前記走査手段との間の受光光学系は、テレセントリック光学系であり、前記走査手段は、角度可変の反射鏡であり、前記受光光学系の画角と結像高さとの関係の逆関数に比例した角度指令値の時間波形を生成して前記反射鏡に該角度指令値を出力する波形発生器を備え、前記検出手段は、一定時間間隔で、前記管軸方向に対する一次元画像を順次検出することを特徴とする。
また、この発明にかかるねじ形状測定装置は、上記の発明において、前記受光光学系は、前記ねじと前記走査手段との間の受光光学系に受像軸と画角との関係が比例関係となるf−θレンズを用い、前記走査手段は、角度可変の反射鏡であり、時間の1次関数となる角度指令値の時間波形を生成して前記反射鏡に該角度指令値を出力する波形発生器を備え、前記検出手段は、一定時間間隔で、前記管径方向に対する一次元画像を順次検出することを特徴とする。
また、この発明にかかるねじ形状測定装置は、上記の発明のいずれか一つに記載のねじ形状測定装置を、前記ねじの管軸周りに等角度分割された各角度境界位置の螺旋部分のねじ形状を測定する位置に複数配置し、前記ねじを等角度分割された角度分、回転させて前記ねじの形状を測定することを特徴とする。
また、この発明にかかるねじ形状測定方法は、光源からの光をねじの螺旋に平行に照射し、ねじ螺旋の空隙部を通過した通過光を、前記光源と同一の受光光軸を有する受光光学系を経由させて前記ねじのシルエット画像を検出手段によって検出して前記ねじの形状を測定するねじ形状測定方法において、前記受光光学系の経路内に配置された走査手段によって前記通過光を前記ねじの管軸方向に走査し、前記ねじの管軸に直交する方向の1次元画像を検出する検出手段が該走査された通過光を検出し、前記走査手段による走査に伴って得られる1次元画像を管軸方向に合成することによって前記ねじの形状を測定することを特徴とする。
また、この発明にかかるねじ形状測定方法は、上記の発明において、前記光源は、平行光源であることを特徴とする。
また、この発明にかかるねじ形状測定方法は、上記の発明において、前記ねじと前記走査手段との間の受光光学系は、テレセントリック光学系であり、前記走査手段は、角度可変の反射鏡であり、前記受光光学系の画角と結像高さとの関係の逆関数に比例した角度指令値の時間波形を生成して前記反射鏡に該角度指令値を出力し、前記検出手段が、一定時間間隔で、前記管軸方向に対する一次元画像を順次検出することを特徴とする。
また、この発明にかかるねじ形状測定方法は、上記の発明において、前記受光光学系は、前記ねじと前記走査手段との間の受光光学系に受像軸と画角との関係が比例関係となるf−θレンズを用い、前記走査手段は、角度可変の反射鏡であり、1次関数となる角度指令値の時間波形を生成して前記反射鏡に該角度指令値を出力し、前記検出手段が、一定時間間隔で、前記管径方向に対する一次元画像を順次検出することを特徴とする。
また、この発明にかかるねじ形状測定方法は、上記の発明のいずれか1つのねじ形状測定方法を実現するねじ形状測定装置を、前記ねじの管軸周りに等角度分割された各角度境界位置の螺旋部分のねじ形状を測定する位置に複数配置し、前記ねじを等角度分割された角度分、回転させて前記ねじの形状を測定することを特徴とする。
この発明によれば、光源からの光をねじの螺旋に平行に照射する投光手段と、前記投光手段と同一の受光光軸を有する受光光学系とを備え、走査手段が、前記受光光学系の経路内に配置され、前記ねじの管軸方向に走査し、検出手段が、前記ねじの管軸に直交する方向の1次元画像を検出し、前記走査手段による走査に伴って得られる1次元画像を管軸方向に合成することによって前記ねじの形状を測定するようにしているので、ねじなどの軸方向が長い測定対象物であっても、簡易な構成で高精度にねじ形状を測定することができる。
図1は、この発明の実施の形態1であるねじ形状測定装置の概要構成を示す模式図である。 図2は、一般のレンズにおける画角と結像高さとの関係を示す模式図である。 図3は、この発明の実施の形態2であるねじ形状測定装置の概要構成を示す模式図である。 図4は、f−θレンズにおける画角と結像高さとの関係を示す模式図である。 図5は、この発明の実施の形態3であるねじ形状測定装置の概要構成を示す模式図である。
以下、添付図面を参照して、この発明に係るねじ形状測定装置およびねじ形状測定方法の好適な実施の形態について説明する。なお、実施の形態により、この発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一部分又は相当する部分には同一の符号を付している。
(実施の形態1)
まず、この発明の実施の形態1について説明する。図1は、この発明の実施の形態1であるねじ形状測定装置の概要構成を示す模式図である。図1において、投光手段としての光源1は、測定対象であるねじ10の管軸に対して概垂直な向きから、ねじ10に対して光を照射する。光源1は、ねじ溝に沿って平行光を照射するのが好ましい。さらに、光源1は、撮像装置5の受光感度に足り、かつ測定視野範囲内で概均一な照度を有するものが好ましく、具体的には、ハロゲンランプやメタルハライドランプと拡散板、およびテレセントリック光学系などで構成するものが好ましい。
受光光学系2は、ねじ10のねじ溝部を透過した光を、撮像装置5のラインセンサ5aに結像させるもので、光軸に平行な成分のみを結像させるため平行光源と同一の光軸位置に配置したテレセントリック特性を有するものであることが好ましい。
反射鏡3は、走査手段として機能し、ねじ10と受光光学系2とを通過してきた光のうち、撮像装置5に投影するねじ10の長手位置、すなわち管軸方向位置を変更するものである。反射鏡3は、ポリゴンミラーや回転鏡などで構成してもよいが、好適には角度制御に柔軟性を有するガルバノモーターと平面鏡とにより構成するのが好ましい。
波形発生器6は、反射鏡3に対して、ラインセンサ5aによる測定タイミング毎の角度指令値を出力するための角度指令値の時間波形(時間に関する角度指令値の波形)を生成し、反射鏡3の回転位置調整を行うものである。この波形発生器6は、反射鏡3の駆動機構に応じて信号発生器やディジタル通信器等を用いて実現され、角度指令値を出力する時間波形は、受光光学系2の画角特性の逆関数となるような時間波形とすればよい。
すなわち、図2に示すように、一般にレンズL1の結像高さfは入射角θの関数関係、例えば理想レンズにおいてはf∝tan(θ)で表される関数関係にあるので、角度指令値の時間波形φ(t)としては、F(φ)の逆関数G(f)を用いて、G(f)の結像高さfを時間tに置き換えてφ(t)=G(t)の波形とすれば、合成される1次元画像の長手方向(管径方向)がほぼ等間隔となる。この結果、反射鏡3の角度が、受光光学系2内の対物レンズへの入射角θと結像高さfとの関係であるf=F(θ)の逆関数に比例した時間波形として出力されることによって調整され、撮像装置5が一定時間間隔で順次撮像した1次元画像である光強度波形を合成する際、管径方向の間隔がほぼ等間隔となる。
結像レンズ4は、回転鏡3を経由した光を撮像装置5の受光部であるラインセンサ5aに結像させるための光学系である。なお、受光光学系4のみで撮像装置5に結像できるのであれば、結像レンズ4は削除してもよい。
撮像装置5は、上述したように、ねじ10のねじ溝を通過して結像された光の強度分布を、それに対応した電気信号あるいは数値に変換するもので、CCD型のラインセンサ5aが用いられる。このラインセンサ5aは、Z方向の1次元センサである。なお、反射鏡3は、ねじ10の管軸方向を走査するもので、XY平面上を走査する。ラインセンサ5aは、5000〜10000画像程度の画素数を有し、10kHz〜30kHz程度の測定周波数が、必要な測定分解能、測定速度に応じて選定され、検出した電気信号あるいは数値データは、制御部11内の画像処理部12に出力される。
画像処理部12は、撮像装置5によって撮像され、順次送られた1次元画像、すなわち、ねじ10の管径方向の1次元画像を、管軸方向に沿って合成し、ねじ10のシルエット画像を生成し、さらにこのシルエット画像からエッジ処理などによって形状プロフィールを生成する。この形状プロフィールなどは、記憶部13あるいは表示部14に出力される。なお、制御部11は、反射鏡3および撮像装置5を制御し、入力部15は、所望の指示信号などを制御部11に入力する。
ここで、光源1からねじ10のねじ溝に平行な平行光が照射されると、ねじ10あるいはねじ溝部分のシルエット画像が受光光学系2を介して反射鏡3に入力される。反射鏡3に入力された光は、波形発生器6からの角度指令値をもとに回転制御される反射鏡3によって反射される。この反射によって走査された反射光を、結像レンズ4を介して撮像装置5のラインセンサ5aに出力する。ラインセンサ5aは、一定時間間隔で、反射鏡3の1走査によって管軸方向のねじ10あるいはねじ溝の複数の1次元画像を順次検出出力し、画像処理部12は、管軸方向に対してほぼ等間隔で取得された1次元画像をもとに、ねじ10あるいはねじ溝の2次元画像を生成し、さらに形状プロフィールを生成する。
ところで、上述したように光源1からねじ10に平行光を照射し、同一の光軸を有するテレセントリック受光系の受光光学系2でねじ10のシルエット画像を結像させるが、高さ方向(管径方向)の光強度分布を数μm程度の細かい分解能で計測するためにラインセンサ5aを用いている。そして、管軸方向の視野を可変として計測するために、受光光学系2と撮像装置5との間に角度可変の反射鏡3を設置している。この場合、管軸方向の分解能を高めるためには、反射鏡3の走査速度を遅くすればよい。換言すれば、波形発生器6が発生する時間波形の時間を大きくすればよい。
なお、光源1として、通常の光学測定装置で用いられる拡散光源を用いると、ねじ10の切り立った面(ねじ面、あるいはフランク面)、ねじ山や谷底、鋼管外面などでは光の経路方向に奥行きがあって、そこで反射してから結像部に到達する光路が存在しうるために、計測されるシルエット像にゴーストが重なってしまい正確なプロフィールが得られなくなる。したがって、ゴーストの原因となる非平行な光線成分を抑制することが必要であり、この実施の形態1では、光源1からは平行光を照射し、受光光学系2側も光軸に平行な成分のみを結像させるテレセントリックレンズを用い、またねじ面の反射抑制に関しては投光の光軸をねじの螺旋の向きと一致させるようにしている。
この実施の形態1では、ねじの管軸方向および管径方向に関する二次元形状を一度の測定動作で計測するようにしたので、短時間でねじ形状の測定を行うことができる。この場合、管径方向には、高解像度のラインセンサによって一次元画像を取得し、管軸方向に走査することによって二次元画像を取得するようにしているので、簡易な構成で高精度の形状測定を実現することができる。換言すれば、管径方向に延びるラインセンサを管軸方向に走査したことに相当する。さらに、測定は、非接触、かつ管軸方向の測定ピッチを稠密にしたので、従来の機械的手法のような測定子の当たり具合や押し付け力による測定誤差や代表点のみの検査に比べ稠密なねじ形状検査が可能となる。さらに、ねじの高さ方向(管径方向)の測定分解能を高めることも容易なので、従来のTVモニタ方式などに比較して高い分解能での検査が可能となる。また、反射スクリーン等を用いない構造としたので、スクリーンの汚れや変形、表面粗さ等の外乱因子や、傾けることに夜フォーカスずれ等の問題がなくなり、より正確なねじ形状検査が可能である。
(実施の形態2)
つぎに、この発明の実施の形態2について説明する。この実施の形態2では、受光光学系2に対応する受光光学系22内に、画角θと結像高さfとの関係がf−θ特性となるf−θレンズ22aを用いている。また、これに関連して、波形発生器6に対応する波形発生器16は、反射鏡3への角度指令値の時間波形(時間に関する角度指令値の波形)を時間に比例した一次関数(直線)としている。
すなわち、図4に示すように、f−θレンズL2、結像高さfが画角θに比例した関数関係、すなわちf∝θの関係をもつため、波形発生器26は、角度指令値の時間波形を単純な直線となる。
ここで、撮像装置5は、実施の形態1と同様に、一定時間間隔で、ラインセンサ5aによる一次元画像を取得する。そして、波形発生器26の時間波形も一次関数(直線)なので、反射鏡3の回転速度も一定となる。
この実施の形態2では、f−θレンズ22aとこれに対応する波形発生器26とを設けるのみで、さらに簡易な構成のねじ形状測定装置を実現することができる。
(実施の形態3)
この発明の実施の形態3では、複数のねじ形状測定装置を用いて、高速測定を行うようにしている。
すなわち、図5に示すように、4つのねじ形状測定装置31a,31b、32a,32b、33a,33b、34a,34bを、ねじ10の管軸周りに90度分割された各角度境界位置の螺旋部分のねじ形状を測定する位置に配置し、ねじ10を90度回転させることによって、ねじ10の三次元形状を取得するようにしている。
なお、上述した実施の形態1〜3では、ねじ10を固定させてねじ形状を測定するようにしていたが、これに限らず、ねじ10を回転させて、ねじ10の周方向の3次元形状を得るようにしてもよい。さらには、ねじ10を固定配置し、その周方向に、1以上のねじ形状測定装置を回転させるようにしてもよい。
1 光源
2,22 受光光学系
3 反射鏡
4 結像レンズ
5 撮像装置
5a ラインセンサ
6,26 波形発生器
10 ねじ
11 制御部
12 画像処理部
13 記憶部
14 表示部
15 入力部
22a f−θレンズ

Claims (6)

  1. 光源からの光をねじの螺旋に平行に照射する投光手段と、
    前記投光手段と同一の受光光軸を有する受光光学系と、
    前記受光光学系の経路内に配置され、前記ねじの管軸方向に走査する走査手段と、
    前記ねじの管軸に直交する方向の1次元画像を検出する検出手段と、
    を備え、前記走査手段による走査に伴って得られる1次元画像を管軸方向に合成することによって前記ねじの形状を測定することを特徴とするねじ形状測定装置。
  2. 前記光源は、平行光源であることを特徴とする請求項1に記載のねじ形状測定装置。
  3. 前記ねじと前記走査手段との間の受光光学系は、テレセントリック光学系であり、
    前記走査手段は、角度可変の反射鏡であり、
    前記受光光学系の画角と結像高さとの関係の逆関数に比例した角度指令値の時間波形を生成して前記反射鏡に該角度指令値を出力する波形発生器を備え、
    前記検出手段は、一定時間間隔で、前記管軸方向に対する一次元画像を順次検出することを特徴とする請求項1または2に記載のねじ形状測定装置。
  4. 前記受光光学系は、前記ねじと前記走査手段との間の受光光学系に受像軸と画角との関係が比例関係となるf−θレンズを用い、
    前記走査手段は、角度可変の反射鏡であり、
    時間の1次関数となる角度指令値の時間波形を生成して前記反射鏡に該角度指令値を出力する波形発生器を備え、
    前記検出手段は、一定時間間隔で、前記管径方向に対する一次元画像を順次検出することを特徴とする請求項1または2に記載のねじ形状測定装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一つに記載のねじ形状測定装置を、前記ねじの管軸周りに等角度分割された各角度境界位置の螺旋部分のねじ形状を測定する位置に複数配置し、前記ねじを等角度分割された角度分、回転させて前記ねじの形状を測定することを特徴とするねじ形状測定装置。
  6. 光源からの光をねじの螺旋に平行に照射し、ねじ螺旋の空隙部を通過した通過光を、前記光源と同一の受光光軸を有する受光光学系を経由させて前記ねじのシルエット画像を検出手段によって検出して前記ねじの形状を測定するねじ形状測定方法において、
    前記受光光学系の経路内に配置された走査手段によって前記通過光を前記ねじの管軸方向に走査し、前記ねじの管軸に直交する方向の1次元画像を検出する検出手段が該走査された通過光を検出し、前記走査手段による走査に伴って得られる1次元画像を管軸方向に合成することによって前記ねじの形状を測定することを特徴とするねじ形状測定方法。
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