JP5248835B2 - 車両用シートクッションのスライドレバー取付け構造 - Google Patents

車両用シートクッションのスライドレバー取付け構造 Download PDF

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Description

本発明は、車両用シートクッションのスライド機構のロック解除操作を行うスライドレバーの取付け構造に関する。
従来、車両用シートクッションには着座位置を前後方向に調節するためのスライド機構が設けられ、このスライド機構には、シートクッションを任意のスライド位置でロックするためのロック機構と、このロック機構を解除してシートクッションをスライド可能にするためのスライドレバーが付設されている。
一般に、スライドレバーはシートクッション下側の見えにくい位置に配設されているが、特許文献1には、シートクッションの前端面の操作部にスライド操作ノブとチップアップ操作ノブを並設することが開示されている。
特開2005−59771号公報
上記のようなスライド機構のロック解除操作を行う操作部には、ノブやレバーの操作力に耐え得る強度剛性が必要であるが、薄い鋼板をプレス成形したクッションパネルの上にクッションパッドを載置しその表面をクッショントリム(表皮材)で覆ったシートクッションの場合、操作部が配設されるクッションパネルの剛性不足が懸念される。
しかし、クッションパネル周辺部には、クッションパッドを覆うクッショントリムの端末が止着されるため補強構造を付設し難い問題がある。製造工程の異なるクッションパネルに補強構造を設けると、クッションパネルの形状や構造が複雑化し、トリム端末処理などシートクッションの製造工程に支障を来す虞があった。
本発明はこのような実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、スライド機構のロック解除操作に耐え得る強度剛性を確保しつつ、操作部周辺に良好な外観が得られるうえ、スライドレバーの組付け作業を容易に行え、かつ、シートクッションの製造工程に支障を来すこともない、車両用シートクッションのスライドレバー取付け構造を提供することにある。
上記従来技術の有する課題を解決するため、本発明は、
クッションパネル上にクッションパッドが配設され、その表面側がクッショントリムで包覆されているシートクッション(2)と、前記シートクッションを前後に移動させるためのスライド機構(4)と、前記スライド機構のロック解除操作を行うためのスライドレバー(61)と、前記スライドレバーを回動可能に支持する支持枠(62)と、を備えた車両用シートクッションのスライドレバー取付け構造において、
前記スライド機構が、前記シートクッションの両側部に沿って延在する左右一対のスライドレール(42)を有し、それぞれが固定レールおよび固定レールに対して摺動可能に支持された可動レールからなり、前記左右の可動レールがそれらの間に架設されたクロスメンバー(43)で連結され、前記クッションパネル(21)が、前記可動レールおよび/または前記クロスメンバーに固定されており、
前記シートクッションの前端部に、前記支持枠を収容する開口部(21b、22b)が設けられ、前記開口部が、前記シートクッションの前端部の下方に開放された切欠部(21b、22b)であり、前記支持枠が、前記クロスメンバーから前記開口部の背後に延設したブラケット(45)に固定されていることを特徴とする。
本発明に係わる車両用シートクッションのスライドレバー取付け構造は、上述の通り構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
クッションパネルを別途補強することなく、スライド機構のロック解除操作に耐え得るスライドレバーの取付け剛性、固定強度を得ることが可能であり、しかも、ブラケットやクロスメンバーは、シートクッションの製造工程とは別に設置されるので、シートクッションの製造工程に支障を来すこともなく、クッショントリムの端末処理も容易に行える。
シートクッション前端部の開口部が、シートクッションの前端部の下方に開放された切欠部であるので、クッションパネルの製造およびクッションパッドの成形が容易になり、クッショントリムの端末処理が一層容易になるとともに、スライドレバーの支持枠(レバー組立体)を挿入して、シートクッション下方からビスなどの締結部材でブラケットに固定するだけで組付けが行えるため、スライドレバーの組付け作業を容易に行え、かつ、スライドレバー周辺に良好な外観が得られる。
本発明において、前記支持枠の周縁部に、前記開口部の縁部を覆うフランジ部(62d)が設けられている態様では、開口部が配設されているシートクッション前端部(クッションパネルおよびクッションパッド)が、フランジ部で押さえられて安定するので、クッションパネルの開口部は、単純な打ち抜き(または切欠)とすることができ、かつ、フランジ部で縁部が覆われることで支持枠周辺の外観が一層良好になる。
本発明において、前記クッションパネルが、前記クロスメンバーを介して前記可動レールに固定されている態様では、シートクッションに対するスライドレバーの支持枠(レバー組立体)の位置精度を高めることができ、スライドレバー周辺に良好な外観を得るうえで有利である。
本発明において、前記支持枠が、前記ブラケットの先端部に嵌合する嵌合部(65)を有し、該嵌合部の孔に挿通した締結部材(66)を前記ブラケットの先端部に締結して固定されている態様では、シートクッション前端部の開口部にスライドレバーの支持枠(レバー組立体)を挿入した際に、嵌合部がブラケット先端部に嵌合することで支持枠が仮止めされ、ビスなどの締結部材による締結作業が一層容易になるうえ、嵌合によってスライドレバー支持枠の取付け剛性が一層向上されることになる。
本発明において前記支持枠が下方に開放されており、乗員が、前記シートクッションの前端部の下方から前記スライドレバーの裏面側に手指を掛けて前記スライドレバーを操作可能である態様ではシートクッション前端部の狭い範囲で設置面積に対して大きな操作力が得られる。
上記態様において、前記支持枠が、前記フランジ部の前記切欠部両側の下端縁と、その裏面側に延びる前記支持枠の側面とを連結する底面(62f)を有し、該底面によって前記クッショントリムの角部が下側から覆われている態様では、クッショントリムの下端に沿って配設される帯状の係止具の切欠部における端部に乗員が触れるのを防止可能となり、係止具の端部処理が容易になるとともに、フランジ部下端縁の強度が向上する利点もある。
本発明において、前記スライドレバーに、前記スライド機構のロック解除操作を行うボーデンケーブル(51)の内索端部が連結され、前記支持枠に、前記ボーデンケーブルの外管端部が取り付けられており、前記ブラケットに、前記ボーデンケーブルを挿通する透孔(45d)が設けられている態様では、ブラケットによって、ケーブルの固定部付近の保護効果が得られ有利である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明に係るスライドレバー取付け構造を実施した車両用のシート1を示している。図示例のシート1は、左右分割格納タイプのリヤシートであり、図にはその一方のみが示されている。図1において、シート1は、シートクッション2、およびその後部にヒンジ機構31、32を介して倒伏可能に連結されているシートバック3で構成され、シートバック3の上端部にはヘッドレスト33が取り付けられている。また、シートバック3の一方のヒンジ機構31にはリクライニング機構が付設され、シートバック3の角度を調節可能である。
シートクッション2の下部には、シートクッション2の前後方向の位置を調節するためのスライド機構4が設けられている。このスライド機構4は、シートクッション2を任意のスライド位置でロックするためのロック機構5(図2)と、このロック機構5を解除してシートクッション2をスライド可能にするためのスライドレバー61を備えている。スライドレバー61は、その支持枠62に組み付けられることで予めレバー組立体6(ロック解除操作部)を構成しており、レバー組立体6は、シートクッション2の前端部(マチ部)に、シートクッション2の前側端面の一部を構成するように配設されている。
図2は、シートクッション2の分解状態を示す斜視図である。図2において、シートクッション2は、クッションパネル21の上にクッションパッド22を重ね、その表面をクッショントリム23(表皮材)で被覆することにより構成されている。
クッションパネル21は、鋼板をプレス成形して器形状に形成されており、その前端寄りの両側部および後部には、各2箇所に固定部材21a(スタッドボルト)が設けられ、その前面および側面の下縁に沿って、クッショントリム23の縁部を係止するための係止部21cが並設されている。そして、クッションパネル21の前面の一側には、レバー組立体6の支持枠62を収容可能な切欠部21bが設けられている。
クッションパッド22は、ウレタンなどの発泡素材を用い、クッションパネル21に収容可能な形状に発泡成形されており、その前面の一側には、前記クッションパネル21の切欠部21bに対応した切欠部22bが形成されている。クッショントリム23は、表皮材を縫製して袋状に形成され、その周縁部には、樹脂材などからなる帯状の係止具23aが、縫着等の手段で予め添着され、また、前面の一側には、クッションパネル21およびクッションパッド22の切欠部21b、22bに対応して筒状縫製部23bが設けられており、この筒状縫製部23bの端部、および側面後側の余剰部の端部には、係止部材として面ファスナ23cが縫着されている。
そして、クッションパッド22の上から被せたクッショントリム23の周縁部をクッションパネル21の裏側に折り返し、クッショントリム23の係止具23aをクッションパッド22の係止部21cに係止することにより、クッションパッド22およびクッションパネル21の下端を包覆した状態で、クッショントリム23の下端がクッションパネル21の裏側に固定される。また、係止具23aが設けられていない筒状縫製部23bおよび側面後側の余剰部は、それらをクッションパネル21の裏側に折り返した状態で、面ファスナ23cを、クッションパネル21の裏面に設けた面ファスナ(図示せず)に係止して固定される。
以上のように構成されたシートクッション2は、スライド機構4の前端寄り両側部および後部の取付け孔43a、44aに、クッションパネル21の固定部材21a(スタッドボルト)を挿通した状態で図示しない締結部材(ナット)で締結固定される。
スライド機構4は、図2に示すように、シート1の下側前部に幅方向に延在するベースフレーム41の両側部に設けた左右一対のスライドレール42、42で構成されている。各スライドレール42、42は、図2のA部拡大図である図3に示されるように、ベースフレーム41の上面に固定された固定レール42bと、該固定レール42b上に摺動可能に支持されている可動レール42aで構成されている。
スライドレール42、42の左右の可動レール42a、42aは、それらの前端部間および後端部間に架設された2つのクロスメンバー43、44で連結され、矩形の可動フレームを構成しており、これらが前後方向に一体的に摺動可能となっている。可動レール42a、42aの前後方向の中間部には、ロック機構5、5が付設されており、これらロック機構5、5は、スライドケーブル51、51(ボーデンケーブル)を介してレバー組立体6のスライドレバー61および支持枠62に連結される。
2つのクロスメンバー43、44のうち、前側のクロスメンバー43の一端側には、上記レバー組立体6を取り付けるためのブラケット45が設けられている。このブラケット45は、シートクッション2をスライド機構4に取り付けた状態で、シートクッション2の切欠部(21b、22b)に背後から臨むように配設されている。ブラケット45については後述する。
さらに、前側のクロスメンバー43の両端部には先述した前方の取付け孔43aが設けられ、後側のクロスメンバー44には後方の取付け孔44aが設けられている。なお、後側のクロスメンバー44の両端部には、左右のヒンジ機構31、32のブラケットが予め溶接されており、これらのブラケット(31、32)は、クロスメンバー44の固定部を兼ねている。
一方、ベースフレーム41の中央部下面には、左右一対のヒンジブラケット41b、41bを介してレッグ7の上端部が回動可能に連結されている。レッグ7の下端部は、車体フロア(図示せず)に固定したヒンジブラケット8に回動可能に連結されており、このレッグ7を前方に傾倒させることにより、折畳んだシート1をスライド機構4と共に車体フロア上に格納可能である。また、左右の固定レール42b、42bの後方寄りの下面には、シート1の着座状態で、スライド機構4を車体フロアの上段部(図示せず)に固定するためのロック機構46、46が付設されている。
次に、ブラケット45は、図3および図4、図6に示すように、平坦な接合面を形成する基部45bと、この基部45bの前端部から前下方に傾斜して延在する中間部45cと、この中間部45cの下端から前方に略水平に延在する先端部45aとを有し、チャンネル材をプレス成形することにより、全体として略クランク形状に形成されている。そして、ブラケット45は、基部45bの平坦な上面がクロスメンバー43の下面に溶接固定されることでクロスメンバー43に接合され、該クロスメンバー43から前方に向けて延設される。
ブラケット45の先端部45aは、レバー組立体6(支持枠62)の嵌合部65と嵌合する取付け部分であり、中央の平坦な底部にビス止め用の孔45eが穿設されている。また、両側部に沿って補強ビード45fが形成されており、これにより、支持枠62の嵌合部65との接触面が増加し、立体的な嵌合が得られるようになっている。
さらに、ブラケット45の傾斜した中間部45cには、スライドケーブル51を挿通可能な透孔45dが穿設されている。図3および図6に示すように、この透孔45dにスライドケーブル51を挿通させることで、支持枠62の被支持位置(嵌合部65)の近くに配設された連結部(62b)に無理なくスライドケーブル51を引き込めるとともに、連結部(62b)がブラケット45で防護される利点がある。
次に、レバー組立体6を構成するスライドレバー61と、その支持枠62の構成、および取付け構造について、図5〜図7を参照しながら詳細に説明する。
スライドレバー61は、図5に示すように、軸63を挿通する孔61aが幅方向に貫通している基部、該基部から下方に延びる操作部(61)、基部の裏面側に突設されたケーブル連結部61bおよび回動規制部61cで構成され、基部(孔61a)において、支持枠62の軸承孔62aに挿通した軸63に回動可能に支持されており、スライドレバー61を前方に回動させることにより、ケーブル連結部61bに連結されたスライドケーブル51の内索端部51aを引張可能である。
また、軸63にはリターンスプリング64が装着されている。リターンスプリング64の一方の腕はスライドレバー61に係止され、他方の腕は支持枠62に係止されており、該リターンスプリング64の付勢により、スライドレバー61は、非操作状態では、図6に示されるように、回動規制部61cが支持枠62の上壁部に当接した位置に保持されており、スライドレバー61および支持枠62の外表面(62d)が共通の意匠面を形成している。
支持枠62は、図5および図6に示すように、中央にスライドレバー61を収容する凹部60を有し、その前方および下方が開放されたボックス状に形成され、下方からスライドレバー61の裏面側に手指を掛けてスライドレバー61を操作可能である。支持枠62の下部を除く前面周縁部には、上方および側方に張出したフランジ部62dが形成され、前記凹部60の周囲に、前面視において逆U字状をなす意匠面を形成している。
一方、支持枠62の後部は上方に開放され、スライドレバー61のケーブル連結部61bにスライドケーブル51の内索端部51aを連結する作業を行えるとともに、ケーブル連結部61bの後方に位置した支持枠62の後壁上端部のケーブル保持部62bに、スライドケーブル51の外索端部51bを保持させることができる。
支持枠62の後壁中央部には、ブラケット45の先端部45aに嵌合する嵌合部65が設けられている。この嵌合部65は、図6および図7に示すように、支持枠62の後壁を前後方向に貫通する四角筒状をなし、その内壁面には、ブラケット先端部45aの補強ビード45fの上面および側面に当接するリブ65a、65c、およびブラケット先端部45aの中央底部下面に当接するリブ65bが突設されており、ブラケット45に対する面圧を高めた状態で嵌合可能としている。
さらに、嵌合部65の上縁部(65d)は、支持枠62の後壁面から後方に突設され、嵌合状態でブラケット45の傾斜した中間部45cに当接するとともに、上縁部の中央に突設された突起65dが、透孔45dの下縁に係止されることによって、スライドレバー61を引く操作に伴う回転方向の負荷に対する安定性が確保されるようにしてある。
上記のように構成されたレバー組立体6のシートクッション2への組付けに際しては、スライド機構4に組付けられたシートクッション2の切欠部(21b、22b)に前方から挿入し、図6に示すように、切欠部(21b、22b)の内側に位置したブラケット45の先端部45aに嵌合部65を圧嵌(仮止め)した状態で、嵌合部65の底に穿設された取付け孔62eに下方から挿通したタッピングスクリュー66(締結部材)を、ブラケット先端部45aの孔45eに締結することにより完了する。
この際、シートクッション2の切欠部(21b、22b)では、その外側に位置した支持枠62のフランジ部62dによって、クッショントリム23で被覆されたクッションパッド22がクッションパネル21に押し付けられ、圧縮された状態で挟持されるため、支持枠62とシートクッション切欠部(21b、22b)との間に、別途係止構造を設けなくても、隙間を生じることなくかつ安定的に配置することができる。
また、先述したように、シートクッション2の下端縁に沿って、クッショントリム23を係止する帯状の係止具23aが配設されているが、この係止具23aは、切欠部(21b、22b)において切断され、その切断端部が切欠部の両側に位置している。そこで、図7に示すように、フランジ部62dの下端縁と、その裏面側に延びる支持枠62の側面62cとを連結する底面62fを設けることにより、該底面62fによって係止具23aの切断端部を含むクッショントリム23の角部が下側から覆われ、前記切断端部に乗員の手が触れるのが防止される。これにより、係止具23aの端部処理が不要となるうえ、左右に分断されたクッショントリム23の端末位置と支持枠62との寸法バラツキが吸収され、この部分に良好な外観が得られる。さらに、底面62fがフランジ部62dの下端縁の補強構造となり、この部分の強度が向上する利点もある。
以上のようなレバー組付体6の組付け構造は、スライド機構4のクロスメンバー43から延出されたブラケット45に、支持枠62が嵌合構造を伴って固定されているので、クッションパネル21を別途補強することなく、スライド機構4のロック解除操作に耐え得るスライドレバー61の高い取付け剛性、固定強度を得ることが可能であり、しかも、ブラケット45やクロスメンバー43は、シートクッション2の製造工程とは別に設置されるので、シートクッション2の製造工程に支障を来すこともなく、補強構造を伴わないクッションパネル21におけるクッショントリム23の端末処理も容易に行える。
また、ブラケット45と一体のクロスメンバー43に、クッションパネル21を固定する取付け孔43aが設けられ、すなわち、ブラケット45とクッションパネル21とが共にクロスメンバー43に取り付けられているので、左右一対のスライド機構4の寸法誤差の影響を排除でき、ブラケット45のクッションパネル21に対する位置精度を高めることができ、レバー組付体6(支持枠62)をシートクッション2に対して高い位置精度で組付け可能となる。
以上、本発明の実施の形態について述べたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいてさらに各種の変形および変更が可能である。
例えば、上記実施形態においては、シートクッション2の前端部に下方が開放された開口部、すなわち切欠部(21b、22b)を設け、該切欠部に、凹部60の下方が開放された支持枠62(レバー組立体6)を装着する場合を示したが、シートクッション2の前端部に下部が閉じた開口部を設け、該開口部に、凹部60の下方が閉じたボックス状あるいは筒状の支持枠(62)を装着するように構成することもできる。
また、上記実施形態においては、スライドレバー61が、幅方向に延びる軸63回りに回動可能に支持されている場合を示したが、スライドレバーが上下方向に延びる軸回りに回動可能に支持されていても良いし、また、前後方向に延びる軸回りに回動可能に支持され、支持枠内部で回動操作されるように構成されていても良い。
本発明に係るスライドレバー取付け構造を実施した車両用のシートを示す斜視図である。 本発明に係るスライドレバー取付け構造を実施したシートクッションの分解状態を示す斜視図である。 図2のA部拡大斜視図である。 本発明実施形態のスライドレバーとその取付けブラケットの分解状態を示す斜視図である。 本発明実施形態のスライドレバーおよびその支持枠の分解状態を示す斜視図である。 本発明に係るスライドレバー取付け構造を示す側断面図であって、図7のB−B断面図である。 図6のC−C断面図である。
符号の説明
1 シート
2 シートクッション
3 シートバック
4 スライド機構
5 ロック機構
6 レバー組立体
21 クッションフレーム
21a 固定部材(スタッドボルト)
21b、22b 切欠部(開口部)
22 クッションパッド
23 クッショントリム(表皮材)
23a 係止具
23b 筒状縫製部
41 ベースフレーム
41a 取付け孔
42 スライドレール
42a 可動レール
42b 固定レール
43、44 クロスメンバー
45 ブラケット
51 スライドケーブル
61 スライドレバー
61b ケーブル連結部
62 支持枠
62b ケーブル保持部
62d フランジ部
62f 底面
63 軸
65 嵌合部
66 タッピングスクリュー(締結部材)

Claims (7)

  1. クッションパネル上にクッションパッドが配設され、その表面側がクッショントリムで包覆されているシートクッションと、前記シートクッションを前後に移動させるためのスライド機構と、前記スライド機構のロック解除操作を行うためのスライドレバーと、前記スライドレバーを回動可能に支持する支持枠と、を備えた車両用シートクッションのスライドレバー取付け構造において、
    前記スライド機構が、前記シートクッションの両側部に沿って延在する左右一対のスライドレールを有し、それぞれが固定レールおよび固定レールに対して摺動可能に支持された可動レールからなり、前記左右の可動レールがそれらの間に架設されたクロスメンバーで連結され、前記クッションパネルが、前記可動レールおよび/または前記クロスメンバーに固定されており、
    前記シートクッションの前端部に、前記支持枠を収容する開口部が設けられ、前記開口部が、前記シートクッションの前端部の下方に開放された切欠部であり、前記支持枠が、前記クロスメンバーから前記開口部の背後に延設したブラケットに固定されていることを特徴とする車両用シートクッションのスライドレバー取付け構造。
  2. 前記支持枠の周縁部に、前記開口部の縁部を覆うフランジ部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両用シートクッションのスライドレバー取付け構造。
  3. 前記クッションパネルが、前記クロスメンバーを介して前記可動レールに固定されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用シートクッションのスライドレバー取付け構造。
  4. 前記支持枠が、前記ブラケットの先端部に嵌合する嵌合部を有し、該嵌合部の孔に挿通した締結部材を前記ブラケットの先端部に締結して固定されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用シートクッションのスライドレバー取付け構造。
  5. 前記支持枠が下方に開放されており、乗員が、前記シートクッションの前端部の下方から前記スライドレバーの裏面側に手指を掛けて前記スライドレバーを操作可能であることを特徴とする請求項2に記載の車両用シートクッションのスライドレバー取付け構造。
  6. 前記支持枠が、前記フランジ部の前記切欠部両側の下端縁と、その裏面側に延びる前記支持枠の側面とを連結する底面を有し、該底面によって前記クッショントリムの角部が下側から覆われていることを特徴とする請求項5に記載の車両用シートクッションのスライドレバー取付け構造。
  7. 前記スライドレバーに、前記スライド機構のロック解除操作を行うボーデンケーブルの内索端部が連結され、前記支持枠に、前記ボーデンケーブルの外管端部が取り付けられており、前記ブラケットに、前記ボーデンケーブルを挿通する透孔が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両用シートクッションのスライドレバー取付け構造。
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