JP5820426B2 - アシストグリップの取付構造 - Google Patents

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Description

この発明は、車室内に設置されて乗員の乗降時等に把持するアシストグリップの取付構造に関するものである。
車両の多くは、車体側部のドア開口の車室内側の上縁部に、シートに着座した乗員が降車時等に把持するアシストグリップを備えている。
車室内にシートが前後三列に配置された車両等では、二列目のシートの側部にドア開口が設けられ、三列目のシートに着座した乗員が二列目のシートの側部のドア開口を通して乗降するものがある。このような車両の内装構造として、三列目のシートの側部上方の側壁にアシストグリップが取り付けられたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に記載の内装構造では、アシストグリップは、車室内の側部上方の側壁のうちの、三列目のシートに着座した乗員の頭部高さとほぼ同等の高さに設置されている。
特開2007−261456号公報
特許文献1に記載の内装構造の場合、アシストグリップは、シートの乗員の頭部高さとほぼ同等の高さに設置されるため、ルーフ側部の骨格部材に支持させることができる。
現在、ドア開口からの乗員の降車を容易にするために、アシストグリップをドア開口の後縁部に設置することを検討している。しかし、この部位でアシストグリップの充分な支持剛性を得ようとすると、専用の強度部材を追加しなければならず、その場合、製造コストの高騰を招く原因となることが懸念される。
そこでこの発明は、大幅なコスト増加を招くことなく、アシストグリップを高い剛性をもって車体側部に支持させることのできるアシストグリップの取付構造を提供しようとするものである。
この発明に係るアシストグリップの取付構造では、上記課題を解決するために以下の構成を採用した。
請求項1に係る発明は、車室内の車体側部のドア開口(例えば、実施形態のドア開口4)よりも後方側に、乗員の着座するシート(例えば、実施形態のシート2C)が設けられるとともに、車室内の車体側部に、乗員の把持するアシストグリップ(例えば、実施形態のアシストグリップ42)が設けられる車両のアシストグリップの取付構造において、車体側部の車室内側に内装部材(例えば、実施形態のリヤサイドライニング16)が取り付けられ、前記内装部材の、前記ドア開口の後方側の縁部に、取付開口(例えば、実施形態の取付開口47b)が設けられ、前記アシストグリップの少なくとも一部が、前記取付開口に挿通されて車体のリヤホイールハウス(例えば、実施形態のリヤホイールハウス13)に支持されていることを特徴とするものである。
これにより、アシストグリップは、ドア開口の後方側の縁部において、少なくとも一部が剛性の高いリヤホイールハウスに支持されるようになる。
請求項2に係る発明は、請求項1に係るアシストグリップの取付構造において、前記アシストグリップは、樹脂製の表皮部材(例えば、実施形態のグリップベース43,グリップカバー44)と、表皮部材の内部に配置される芯金部材(例えば、実施形態の芯金部材45)と、を有し、前記内装部材の前記取付開口は、前記ドア開口の後方側の縁部の上下に離間した二位置に設けられ、前記芯金部材の両端部は、前記取付開口に挿通されて、側部の車体部材に結合され、前記芯金部材の少なくとも一端部は、車体部材である前記リヤホイールハウスに直接、若しくは、別の強度部材(例えば、実施形態のピラースチフナ6a)を介して結合されていることを特徴とするものである。
この場合、アシストグリップ内の芯金部材が内装部材の取付開口を通して側部の車体部材に結合されるため、アシストグリップの支持剛性が高まる。特に、芯金部材の少なくとも一端部は、リヤホイールハウスに直接、若しくは、別の強度部材を介して結合されるため、アシストグリップの支持剛性はより高まる。
請求項3に係る発明は、請求項に係るアシストグリップの取付構造において、前記芯金部材の少なくとも一方の端部は、前記リヤホイールハウス上にブラケット(例えば、実施形態のブラケット48)を介して結合されていることを特徴とするものである。
請求項4に係る発明は、請求項3に係るアシストグリップの取付構造において、前記ブラケットには、前記リヤホイールハウス側の取付部から前記取付開口に向かって延出し前記芯金部材の端部に結合される延長片(例えば、実施形態の延長片48c)が延設されていることを特徴とするものである。
この場合、芯金部材のリヤホイールハウス側との結合位置がブラケットの延長片によって調整されることになる。このため、内装部材の取付開口の面積を小さくして内装部材の剛性低下を抑制することが可能になるとともに、延長片の長さや延出角度、サイズ等の異なるブラケットと交換することにより、仕様の異なる車両に容易に適用することが可能になる。
請求項5に係る発明は、請求項3または4に係るアシストグリップの取付構造において、前記ブラケットには、前記リヤホイールハウス側の取付部の係止孔(例えば、実施形態の係止孔50)に嵌入される回り止め突起(例えば、実施形態の回り止め突起48b)が設けられていることを特徴とするものである。
この場合、芯金部材からブラケットに作用するモーメントが、回り止め突起と係止孔の嵌合部分によって受け止められる。したがって、ブラケットの回転やガタツキが抑制され、アシストグリップの支持剛性がより高まる。
この発明によれば、アシストグリップの少なくとも一部が、ドア開口の後方側の取付開口に挿通されて剛性の高いリヤホイールハウスに支持されているため、大幅なコスト増加を招くことなく、アシストグリップを高い剛性をもって車体側部に支持させることができる。したがって、この発明を採用することにより、アシストグリップの高い支持剛性を確保しつつも、製造コストの高騰を抑制することができる。
この発明の一実施形態の車両を車幅方向の略中央で破断したときの模式的な側面図である。 この発明の一実施形態の車両の車室内の側面図である。 この発明の一実施形態の車両の車室内の上面図である。 この発明の一実施形態の車両の車室内の側面図である。 この発明の一実施形態の車両の車室内の上面図である。 この発明の一実施形態のシートの斜視図である。 この発明の一実施形態のシートの骨格部の側面図である。 この発明の一実施形態のシートのタンブル動作を説明するための模式的な側面図である。 この発明の一実施形態の車両の車室内の斜視図である。 この発明の一実施形態の車両の図9のA−A断面に対応する断面図である。 この発明の一実施形態の車両の車室内の斜視図である。 この発明の一実施形態の車両の車室内の正面図である。 この発明の一実施形態の車両の車室内の側面図である。 この発明の一実施形態の車両の分解側面図である。 この発明の一実施形態の車両の一部の斜視図である。 この発明の一実施形態の車両の分解斜視図である。
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明において、前後と上下については、特別に断らない限り車体に対しての前後と上下を意味するものとする。また、図中矢印FRは車両の前方側を指し、矢印UPは、車両の上方を、矢印LHは、車両の左側方をそれぞれ指すものとする。
図1は、この実施形態に係る車両1を車幅方向の略中央で破断したときの模式的な側面図である。この実施形態の車両1は、前後三列にシート2A,2B,2Cを備えたミニバンタイプの車両であり、一列目、二列目、三列目の各シート2A,2B,2Cは左右対称にそれぞれ二組設けられている。図1においては、各列の右側のシート2A,2B,2Cが示されている。また、この車両1は、車体の左右の側部に前後二つのドア開口3,4が設けられ、二列目のシート2Bや三列目のシート2Cに着座した乗員が後側のドア開口4を通して乗降し得るようになっている。なお、図1中符号5は、車体側部の前側のドア開口3と後側のドア開口4の間に設けられたセンターピラーであり、符号6は、車体側部の後側のドア開口4の後縁部に設けられたクウォータピラー、符号7は、車体側部の後端縁に沿って設けられたリヤピラーである。また、図1中の符号29は、図示しないリヤクウォータガラスが取り付けられる窓枠部である。
図2,図4は、二列目の右側のシート2Bと車室内の右側の側壁部をシート2Bの左側から見た図であり、図3,図5は、二列目の右側のシート2Bと車室内の右側の側壁部を上方側から見た図、図6は、二列目の右側のシート2Bを前部右斜め上方側から見た図である。
これらの図に示すように、シート2Bは、乗員の臀部を支持するシートクッション8と、このシートクッション8の後端部に回動可能に連結されて、乗員の腰部および胸部(背部)を支持するシートバック9と、このシートバック9の上部に取り付けられて、乗員の頭部および首部を支持するヘッドレスト10と、を備えている。また、シートクッション8の車幅方向内側の側部には、シートクッション8の側面に沿うように上方に起立する起立壁11(図6参照。)が延設され、その起立壁11の上部に、乗員が腕を載せ置くためのアームレスト12が設けられている。なお、起立壁11は前後方向と上下方向に長い略ボックス形状に形成され、その内部に図示しないフレーム部材と、リクライニング操作用のレバー部品等が収納されている。
図3,図5に示すように、車両1の車室内の側部(クウォータピラー6とリヤピラー7の間の領域)には、後輪の外側を覆うリヤホイールハウス13が車幅方向の内側方向に膨出している。このリヤホイールハウス13は、車両側部の車体パネル30(図14参照。)に一体に設けられている。車体パネル30のうちの、リヤホイールハウス13の上方側位置には、図示しないブラケットを介して二列目のシート2B用のシートベルト装置14のリトラクタ15(図2,図4参照。)が固定設置されている。クウォータピラー6とリヤピラー7の間の車室内側領域には、樹脂製の内装部材であるリヤサイドライニング16がビスや係止クリップ等によって取り付けられている。
二列目のシート2Bのシートベルト装置14は、三点式のシートベルト装置であり、リトラクタ15から引き出されたウェビング17がリヤサイドライニング16の引き出し口18を通して車室内に引き出され、その先端部がクウォータピラー6の下端近傍のアウタアンカ19を介して車体フロア20上に固定されている。ウェビング17上の引き出し口18とアウタアンカ19の間の領域にはタングプレート21が挿通されており、そのタングプレート21は、シート2Bの車幅方向内側の車体フロア20に固定されたバックル22に対して脱着可能とされている。
ウェビング17は、初期状態では基端側がリトラクタ15に巻き取られており、乗員がタングプレート21部分を手で把持して引き出し、タングプレート21をバックル22に固定することにより、乗員の主に胸部と腰部をシート2Bに対して拘束する。
ところで、二列目のシート2Bは、車体フロア20上に設置された一対のシートレール23を介して車体前後方向に、より正確には、車体の左右の斜め前後方向にスライド移動可能とされている。シートレール23は、図3,図5に示すように、前部側が車幅方向外側に傾斜するように車体フロア20上に設置されている。シートレール23上をスライド移動するシート2Bは、図2,図3に示す最後端移動位置では、リヤホイールハウス13の膨出部13aよりも車幅方向内側に位置され、図4,図5に示す最前端移動位置では、最後端移動位置よりも車幅方向外側のリヤホイールハウス13の膨出部13aの前方側に位置される。したがって、この実施形態の二列目のシート2Bは、最前端移動位置の近傍にある状態において、左右の隣接するシート2B間に充分に大きな離間距離を確保することができ、しかも、リヤホイールハウス13部分と干渉を招くことなく最後端移動位置までスライド移動させることができる。
また、この実施形態の二列目のシート2Bは、不使用時に、シートバック9をシートクッション8上に二つ折りに倒し、最前端移動位置において、その状態のままシート2B全体を前方に跳ね上げる所謂タンブル動作が可能となっている。
図7は、二列目のシート2Bのタンブル動作を実現する主要な構成を示す図であり、図8は、シート2Bのタンブル動作を、(A)から(E)によって順次時系列に示した図である。
図7に示すように、シート2Bは、車体フロア20上に敷設されたシートレール23(ロアレール)に板状のスライドベース24がスライド可能に支持され、スライドベース24の前端部に回動ヒンジ25を介してシートクッション8の前端部が前後回動可能に連結されている。そして、シートクッション8の後端部にはシートバック9がリクライニング機構26を介して回動可能に連結されている。また、スライドベース24の後端部には、略コ字状の棒状部材からなるタンブルストライカ27が突設され、シートバック9の後部下端に設けられたロック機構28がタンブルストライカ27と係合するようになっている。
リクライニング機構26は、シートクッション8の側部に設けられたリクライニング解除レバー33と、アームレスト12の下方の起立壁11の後端に設けられたリクライニング解除ストラップ34のいずれかの操作によって解除操作されるようになっている。
また、シートバック9は、リクライニング機構26の解除操作時に、リクライニング機構26の回転軸26aを中心として回動して二段階の前倒れ状態に遷移する。即ち、シートバック9は、タンブル動作が完了するまでに、最初に半分程度前倒れする半倒れ状態となり、その後にシートクッション8上に重なるまで倒れる全倒れ状態となる。シートクッション8の後端部には、半倒れストッパ31が設けられており、リクライニング機構26が解除操作されたときに、半倒れストッパ31にシートバック9側のストッパピン32が当接することにより、シートバック9が半倒れ状態に維持されるようになっている。また、スライドベース24とシートレール23の間には、スライドベース24のスライド位置をロックするスライドロック機構35が設けられている。シート2Bを何等操作しない状態では、スライドロック機構35がスライドベース24をロック状態に維持している。
スライドロック機構35は、上述のようにリクライニング機構26の解除操作によってシートバック9が半倒れ状態になると、その動作を契機としてロック解除されるようになっている。そして、上記の半倒れストッパ31は、スライドロック機構35が解除された後にシートクッション8(スライドベース24)が最前端移動位置までスライド移動すると、その後にシートクッション8の後端部のロック解除ストラップ36が引かれた時点で、ストッパピン32から離間するように変位する。この結果、シートバック9は半倒れストッパ31による回動規制が解除されて全倒れ状態へと遷移する。
また、シートクッション8の前部側での回動をロックするロック機構28は、通常状態ではスライドベース24上のタンブルストライカ27と係合しているが、シートクッション8(スライドベース24)が最前端移動位置まで移動して、シートバック9が全倒れ状態に遷移すると、その動作を契機としてタンブルストライカ27に対する係合を解除する。
ここで、図8(A)〜(E)を参照して、シート2Bの具体的なタンブル動作について説明する。
最初に、シート2Bが正規姿勢(シートバック9が後方に立ち上がった姿勢)のときに、図8(A)に示すように、リクライニング解除レバー33とリクライニング解除ストラップ34のいずれか一方が操作されると、シートバック9がリクライニング機構26の回転軸26aを中心として前傾して半倒れ状態となる。こうして、シートバック9が半倒れ状態になるとスライドロック機構35のロックが解除される。
次に、この状態から乗員がシート2Bを前方側に押すと、シート2Bは、図8(B)に示すようにシートレール23に沿って斜め前方側にスライド移動する。こうしてシート2Bが最前端移動位置まで移動すると、ロック解除ストラップ36の引き込みによるシートバック9の全倒れ状態への遷移が可能になる。
この状態から、図8(C)に示すように、ロック解除ストラップ36が引かれると、シートバック9がリクライニング機構26の回転軸26aを中心として全倒れ状態となり、ロック機構28とタンブルストライカ27の係合が解除される。
こうしてロック機構28とタンブルストライカ27の係合が解除されると、回動ヒンジ25に内蔵された図示しない付勢スプリングの力により、図8(D)に示すように、シート2B全体が回動ヒンジ25を中心としてゆっくりと回転(タンブル)する。この後、シート2Bは、図8(E)に示すように、係止具37によって車体の骨格部材に係止固定される。
また、図1に示す車室内の三列目のシート2Cは、二列目のシート2Bと同様に、乗員の臀部を支持するシートクッション108と、このシートクッション108の後端部に回動可能に連結されて、乗員の腰部および胸部(背部)を支持するシートバック109と、このシートバック109の上部に取り付けられて、乗員の頭部および首部を支持するヘッドレスト110と、を備えている。この三列目のシート2Cは、車室内後部の車体フロア20に設けられた図示しない凹部に格納され、使用時に凹部内から車体フロア20上に突出させるようになっている。なお、シート2Cは、シートバック109をシートクツション108の上面側に二つ折りに倒し、その状態で凹部内に格納されることにより、シートバック109の背面が凹部の開口を閉塞することになる。また、シート2Cは、シートクッション108の下端が図示しないリンク機構を介して凹部内の底壁に支持されており、リンク機構の作動によって凹部内への格納と、車体フロア20上への突出を適宜行えるようになっている。
三列目のシート2Cは、上述のようにシートとして使用しないときに、車体フロア20の凹部に格納される関係上、シートバック109とシートクッション108が二列目のシート2Bよりも肉薄となっており、シートクッション108の座面108a、特に、座面108aの後部領域は二列目のシート2Bの座面8aに比較して低くなっている。
なお、シートとして使用する場合に車体フロア20上に設置されたシート2Cは、後部側のドア開口4よりも後方側に位置されている。
車室内の車体側部に取り付けられるリヤサイドライニング16には、窓枠部29の下方位置から車幅方向内側に膨出するボックス状の台座部38が一体に形成されている。この台座部38は、二列目のシート2Bのシートバック9とほぼ同等高さ位置において、車幅方向内側に迫り出している。
図9〜図12は、リヤサイドライニング16の台座部38とその周辺部を示す図である。
これらの図にも示すように、台座部38のうちのリヤホイールハウス13(図2,図4参照。)の後部の直上位置には、前部領域が後部領域よりも低い段差部が設けられ、その段差部の車体前方側に向く垂立壁部分に前述したウェビング17の引き出し口18が形成されている。そして、台座部38の前部領域の上面と、その前部領域の上面に滑らかに連続する前端面とは、引き出し口18から前方に引き出されたウェビング17を沿わせるガイド面39とされている。ガイド面39に沿わせて配置されたウェビング17の先端部は、ガイド面39の前端位置からクウォータピラー6の下端近傍のアウタアンカ19に向かって延出する。
また、リヤサイドライニング16の台座部38の下方側には、車幅方向外側に向かって窪む窪み部40形成され、その窪み部40の下端に、前後に長いボックス状のアームレスト部41が車幅方向内側に膨出して設けられている。アームレスト部41は、上面が略水平に形成され、その上面に、三列目のシート2Cに着座した乗員mの腕が載せ置かれるようになっている。アームレスト部41は、台座部38の上面と略平行にドア開口4の後縁部の近傍まで車体前後方向に延出している。
リヤサイドライニング16の台座部38の前縁部とアームレスト部41の前縁部の間には、側面視が略コ字状のアシストグリップ42が一体に取り付けられている。このアシストグリップ42は、乗員mによって把持される把持部42aが車体上下方向に沿って延出し、上部側の屈曲基部42bが台座部38の前縁部の車室内側に重ね合されて結合されるとともに、下部側の屈曲基部42cがアームレスト部41の前縁部の車室内側に重ね合されて結合されている。
台座部38上のガイド面39は、図9,図11,図12に示すように、台座部38の上面側から前端側に向かって緩やかに前方に傾斜するとともに、前部側が前端面に滑らかに連続するように湾曲している。アシストグリップ42の上部側の屈曲基部42bは、その上縁部の形状が台座部38のガイド面39の前縁部の形状に略沿い、かつガイド面39の輪郭よりも一回り大きく形成されている。つまり、屈曲基部42bの上縁部は、ガイド面39の車幅方向内側位置において、そのガイド面39の上方側と前方側に所定高さ突出している。この屈曲基部42bの上縁部の突出部分は、ガイド面39上に沿わせて配置されたウェビング17の車幅方向内側の変位を規制する規制壁55を構成している。また、図10,図12に示すように、規制壁55の車幅方向外側の面には、ガイド面39上に沿わせて配置されたウェビング17の上方変位を規制する規制突部56が一体に形成されている。この規制突部56は、ガイド面39から上方側に所定距離離間した位置に突設されている。
図13は、車室内におけるアシストグリップ42の設置位置を示す図である。
同図に示すように、アシストグリップ42は、三列目のシート2Cの座面108aよりも前方位置で、かつシート2Cに着座した一般的な体格の乗員mの肩Sの近傍の高さに設置されている。したがって、シート2Cに着座した乗員mは、上体をやや前傾させて腕を肩高さ付近まで前方に伸ばすことにより、把持部42aを容易に把持することができる。また、この実施形態の場合、アシストグリップ42の車体前後方向の設置位置は、図1に示すように、二列目のシート2Bが最後端移動位置にあるときに、そのシート2Bのシートバック9の側面と対向する位置に設定されている。
ここで、アシストグリップ42の具体的な構造について説明する。
アシストグリップ42は、図10〜図12に示すように、樹脂製の表皮部材であるグリップベース43とグリップカバー44が車幅方向で相互に接合されるとともに、これらの内部に略コ字状の金属プレートから成る芯金部材45(図10参照。)が配置されている。
図14は、リヤサイドライニング16と、そのリヤサイドライニング16が取り付けられる車体パネル30を車室内方向から見た分解側面図であり、図15は、車体パネル30の一部を拡大した斜視図、図16は、車体パネル30にリヤサイドライニング16を取り付けた状態における斜視図である。
これらの図に示すように、リヤサイドライニング16の台座部38とアームレスト部41の前縁部の車幅方向内側の面には、グリップベース43とグリップカバー44の上下の屈曲基部42b,42cを接合するための切欠き部46a,46b(図16参照。)が設けられるとともに、リヤサイドライニング16を車幅方向に貫通する取付開口47a,47bが設けられている。
リヤサイドライニング16の上下の取付開口47a,47bには、アシストグリップ42の芯金部材45の上下の屈曲片部45a,45bがそれぞれ車室内側から挿通されるようになっている。取付開口47a,47bに車室内側から挿通された芯金部材45の上下の屈曲片部45a,45bは、車体パネル30上の特定位置に締結固定される。
図14に示すように、車体パネル30には、リヤホイールハウス13が車室内側に膨出して設けられるとともに、クウォータピラー6の断面略コ字状のピラースチフナ6aと、窓枠部29の断面略コ字状の下縁スチフナ29aがそれぞれ車室内側に膨出して設けられている。ピラースチフナ6aは略上下方向に沿って延出し、その下縁部はリヤホイールハウス13の膨出部13aの断面形状に沿って湾曲し、その膨出部13aに跨って接合されている。また、下縁スチフナ29aは車体前後方向に沿って延出し、その前縁部はピラースチフナ6aの膨出部に跨って接合されている。
ピラースチフナ6aのうちの、リヤホイールハウス13の膨出部13aに沿って湾曲した領域の上面には、図15に示すように、平坦面53が設けられている。この平坦面53には、金属製のブラケット48が取り付けられ、そのブラケット48に芯金部材45の下方側の屈曲片部45bが締結固定されるようになっている。また、図14に示すように、下縁スチフナ29aのうちの、ピラースチフナ6aとの接合部の近傍には、芯金部材45の上方側の屈曲片部45aを直接ボルト締結するための一対の締結孔49が設けられている。これらの締結孔49は、ボルト締結方向が車幅方向に沿う方向となるように設定されている。
なお、ピラースチフナ6a上のブラケット48の取り付けられる領域は、リヤホイールハウス13の膨出部13aに跨って接合される湾曲した領域であるため、剛性が充分に高くなっている。また、下縁スチフナ29a上の締結孔49の形成されている領域も、ピラースチフナ6aとの接合部に近接する領域であるため、剛性は充分に高くなっている。
また、ブラケット48は、図15に示すように、ピラースチフナ6aに直接ボルト締結されるベース壁48aと、ベース壁48a上のピラースチフナ6aとの締結位置(締結孔51)から離間した位置において下方に屈曲しピラースチフナ6a上の正方形状の係止孔50に嵌入される断面正方形状の回り止め突起48bと、ベース壁48aから上方に略直角に屈曲し、その一端部がリヤサイドライニング16の下方側の取付開口47bに向かって延出する延長片48cと、を備えている。延長片48cの一端部には、芯金部材45の下方側の屈曲片部45bをボルト締結するための締結孔52が形成されている。この締結孔52は、ボルト締結方向が車幅方向に沿う方向となるように設定されている。
ここで、アシストグリップ42の組付け手順について説明する。
最初に、車体パネル30のピラースチフナ6aには、図14,図15に示すように、ブラケット48を取り付けておき、リヤサイドライニング16の台座部38とアームレスト部41の前縁部には、図14に示すように、アシストグリップ42のグリップベース43と芯金部材45を取り付けておく。
このとき、ブラケット48は回り止め突起48bを係止孔50に挿入して、回り止めした状態において、ベース壁48aをピラースチフナ6a上にボルト締結する。これにより、ブラケット48の延長片48cの先端部は規定の方向を向いて固定される。
また、アシストグリップ42のグリップベース43と芯金部材45は、凹凸係合やビス止めによって台座部38とアームレスト部41の前縁部の所定位置に固定され、このとき、芯金部材45の上下の屈曲片部45a,45bはリヤサイドライニング16の上下の取付開口47a,47bに挿通される。
次に、この状態において、リヤサイドライニング16を車体パネル30に位置決めしつつ、クリップやビス等によって車体パネル30の所定位置に取り付ける。こうして、リヤサイドライニング16が車体パネル30に取り付けられると、アシストグリップ42の芯金部材45の上下の屈曲片部45a,45bが車体パネル30側の固定位置に対向することになる。即ち、上部側の屈曲片部45aは、下縁スチフナ29a上の締結孔49部分に重ね合せられ、下部側の屈曲片部45bは、ピラースチフナ6aに取り付けられたブラケット48の延長片48cの前面に重ね合せられる。
この後、図16に示すように、芯金部材45の上下の屈曲片部45a,45bを、リヤサイドライニング16の上下の取付開口47a,47bを通して、車体パネル30側の下縁スチフナ29aとブラケット48とにそれぞれボルト57によって締結固定する。そして、最後にグリップカバー44をグリップベース43に重ね合わせ、グリップカバー44をグリップベース43に対して凹凸嵌合等によって固定する。
この実施形態のアシストグリップ42の取付構造においては、アシストグリップ42の下端側が、リヤサイドライニング16の取付開口47bを通して、剛性の高いリヤホイールハウス13にブラケット48とピラースチフナ6aを介して取り付けられているため、専用の強度部品を追加することなく、アシストグリップ42を高い支持剛性をもって車体側部に支持させることができる。したがって、この取付構造を採用することにより、アシストグリップ42の高い支持剛性を確保しつつ、製造コストの抑制を図ることができる。
また、この実施形態のアシストグリップ42の取付構造においては、アシストグリップ42が樹脂製のグリップベース43とグリップカバー44の間に芯金部材45を介装した構造とされ、芯金部材45の上部側の屈曲片部45aが、取付開口47aを通して車体パネル30の下縁スチフナ29a部分に結合される一方で、芯金部材45の下部側の屈曲片部45bが、取付開口47bを通してリヤホイールハウス13部分に、ブラケット48とピラースチフナ6aを介して結合されているため、アシストグリップ42の支持剛性をより高めることができる。
なお、この実施形態においては、アシストグリップ42の芯金部材45の一端部がブラケット48とピラースチフナ6aを介してリヤホイールハウス13に結合されているが、芯金部材45の一端部をリヤホイールハウス13に直接結合するようにしても良い。ただし、この実施形態のように、リヤホイールハウス13の膨出部13aに断面略コ字状のピラースチフナ6aを湾曲させて接合し、そのピラースチフナ6aに芯金部材45の一端部を結合するようにした場合には、芯金部材45の一端部が閉断面構造部に支持されることになるため、アシストグリップ42の支持剛性がより高まる。
また、この実施形態の場合、リヤサイドライニング16の取付開口47a,47bを通して同方向(車幅方向)から芯金部材45を車体パネル30にボルト締結することができるため、アシストグリップ42の取付作業が容易になるという利点がある。
さらに、この実施形態のアシストグリップ42の取付構造では、ピラースチフナ6a上の剛性の高い部位にブラケット48が取り付けられるとともに、そのブラケット48に、リヤサイドライニング16の下方側の取付開口47bに向かって延出する延長片が設けられ、芯金部材45の下方側の屈曲片部45bが取付開口47bを通してブラケット48の延長片48cに取り付けられるようになっているため、芯金部材45の下方側の屈曲片部45bの結合位置や結合姿勢をブラケット48の延長片48cによって適切に調整することができる。したがって、この構造を採用することにより、取付開口47bの面積を最小限に小さくすることができるとともに、延長片48cの長さや延出角度、サイズ等の異なるブラケット48と交換することにより、仕様の異なる車両に容易に適用することが可能になる。
また、この実施形態のアシストグリップ42の取付構造は、ブラケット48に、ピラースチフナ6a上の(リヤホイールハウス13側の)の係止孔50に嵌入される回り止め突起48bが、ブラケット48に一体に設けられているため、ブラケット48をピラースチフナ6aに一箇所でボルト締結しても、回り止め突起48bと係止孔50とに嵌合によってブラケット48のボルト締結部回りの回転やガタツキを確実に防止することができる。したがって、アシストグリップ42の支持剛性をより高めることができる。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、上記の実施形態は、三列のシートを有する車両であるが、乗降するドア開口の後方側にシートが配置される車両であれば、二列のシートを有する車両にも同様に適用することができる。
2C…シート
4…ドア開口
6a…ピラースチフナ(別の強度部材)
13…リヤホイールハウス
16…リヤサイドライニング(内装部材)
42…アシストグリップ
43…グリップベース(表皮部材)
44…グリップカバー(表皮部材)
45…芯金部材
47a,47b…取付開口
48…ブラケット
48b…回り止め突起
48c…延長片
50…係止孔

Claims (5)

  1. 車室内の車体側部のドア開口よりも後方側に、乗員の着座するシートが設けられるとともに、車室内の車体側部に、乗員の把持するアシストグリップが設けられる車両のアシストグリップの取付構造において、
    車体側部の車室内側に内装部材が取り付けられ、
    前記内装部材の、前記ドア開口の後方側の縁部に、取付開口が設けられ、
    前記アシストグリップの少なくとも一部が、前記取付開口に挿通されて車体のリヤホイールハウスに支持されていることを特徴とするアシストグリップの取付構造。
  2. 前記アシストグリップは、樹脂製の表皮部材と、表皮部材の内部に配置される芯金部材と、を有し、
    前記内装部材の前記取付開口は、前記ドア開口の後方側の縁部の上下に離間した二位置に設けられ、
    前記芯金部材の両端部は、前記取付開口に挿通されて、側部の車体部材に結合され、
    前記芯金部材の少なくとも一端部は、車体部材である前記リヤホイールハウスに直接、若しくは、別の強度部材を介して結合されていることを特徴とする請求項1に記載のアシストグリップの取付構造。
  3. 前記芯金部材の少なくとも一方の端部は、前記リヤホイールハウス上にブラケットを介して結合されていることを特徴とする請求項に記載のアシストグリップの取付構造。
  4. 前記ブラケットには、前記リヤホイールハウス側の取付部から前記取付開口に向かって延出し前記芯金部材の端部に結合される延長片が延設されていることを特徴とする請求項3に記載のアシストグリップの取付構造。
  5. 前記ブラケットには、前記リヤホイールハウス側の取付部の係止孔に嵌入される回り止め突起が設けられていることを特徴とする請求項3または4に記載のアシストグリップの取付構造。
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