JP7495603B2 - 乗り物用シート - Google Patents

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Description

本発明は、乗り物用シートに係り、特に、シートバック及びシートクッションを有するシート本体を通常状態から切り替えることが可能な乗り物用シートに関する。
従来、シート本体を「通常状態」と、通常状態からシート前後方向の所定位置にスライド移動させた「移動状態」との間で切り替え可能な車両用シートが知られている。
その中には、「通常状態」のときにシート本体の移動動作をロックするロック部材と、ロック部材のロック状態を解除するために回転操作される操作レバーとを備えており、当該操作レバーが、乗員にとって操作し易い位置に取り付けられている車両用シートが存在する(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の車両用シートでは、シート本体を通常状態とスライド移動状態との間で切り替え可能なシートであって、シート本体の移動動作をロックするロック機構と、ロック機構のロック状態を解除するためのスライドレバー(操作レバー)とを備えている。
当該スライドレバーは、シートクッションの前面に設けられた支持枠に軸を介して回転可能となるように取り付けられている。
上記構成により、シート本体を通常状態からスライド移動状態へ切り替えたい場合に、着座している乗員がスライドレバーを良好に操作することができる。
特開2009-101821号公報
ところで、特許文献1のような乗り物用シートにおいて、乗員による操作レバーの操作性をより向上させることが求められていた。
詳しく述べると、特許文献1の車両用シートにおいて乗員が操作レバーを操作するときには、当該操作レバーの先端部分に指を掛けた状態で当該操作レバーを引き上げる必要がある。そのため、車両用シートに着座している乗員が操作レバーを操作する場合には、比較的良好に操作することができるものの、当該乗員以外の乗員が手を伸ばして操作レバーを操作するようなときには、操作レバーを好適に操作することができない虞があった。
また、特許文献1のような乗り物用シートにおいて、シート本体の状態を切り替えるために操作される操作レバーの操作性を確保しながらも、当該操作レバーを含むスライドレール装置の構造をできる限りコンパクト化した乗り物用シートが求められていた。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、シート本体の状態を切り替えるために操作される操作レバーの操作性を向上させた乗り物用シートを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、当該操作レバーの操作性を確保しながら、当該操作レバーを含む切り替え装置の構造をコンパクト化した乗り物用シートを提供することにある。
前記課題は、本発明の乗り物用シートによれば、シートクッションを有するシート本体を備え、該シート本体を通常状態と、該通常状態から移動させた移動状態との間で切り替え可能な乗り物用シートであって、該乗り物用シートの所定位置に取り付けられ、前記通常状態のときに前記シート本体の移動動作をロックするロック部材と、前記シートクッションの前方部分にレバー回動軸を介して取り付けられ、前記ロック部材のロック状態を解除するために回転操作される操作レバーと、を備え、前記レバー回動軸は、前記操作レバーのうち、該操作レバーの延出方向の基端部分又は基端部分に近い部分に取り付けられ、前記操作レバーの外面において前記レバー回動軸と、前記基端部分とは反対側にある先端部分との間には、乗員が指を引っ掛けるための引っ掛かり部が形成され、前記引っ掛かり部は、前記操作レバーの外面を貫通するように形成された引っ掛かり穴であって、前記引っ掛かり穴の縁部分には、掛け止め凹部又は掛け止め凹凸部が形成され、前記掛け止め凹部又は前記掛け止め凹凸部は、前記引っ掛かり穴の縁部分の内側面であって、かつ、前記操作レバーの延出方向において前記先端部分側にある前記縁部分の内側面に配置されること、により解決される。
上記のように、操作レバーの外面においてレバー回動軸と、基端部分とは反対側にある先端部分との間には、乗員が指を引っ掛けるための引っ掛かり部が形成されているため、当該操作レバーの操作性を向上させた乗り物用シートを実現することができる。
例えば、乗員が操作レバーを操作するときに、従来のように操作レバーの先端部分に指を掛けた状態で当該操作レバーを回転させる方法のほか、操作レバーの引っ掛かり部を利用して当該操作レバーを回転させることもできる。そのため、操作レバーを操作するときの状況に応じて、乗員が適宜操作レバーの操作方法を工夫することができる。
また、操作レバーの外面に引っ掛かり部を形成したシンプルな構成を採用しているため、操作レバーの操作性を確保しながら、当該操作レバーを含む切り替え装置の構造をコンパクト化した乗り物用シートとなる。
また上記構成により、乗員が操作レバーを操作するときに、操作レバーの引っ掛かり部に指を容易に引っ掛けることができる。
このとき、前記掛け止め凹部又は掛け止め凹凸部は、乗員の指を掛け止め易くするものであって前記掛け止め凹部又は前記掛け止め凹凸部は、前記引っ掛かり穴の縁部分に沿って延びるように形成されると良い。
また、前記レバー回動軸は、前記操作レバーの上方部分に取り付けられ、前記引っ掛かり穴は、前記操作レバーの下方部分に形成され、前記操作レバーは、前記シートクッションの前面に設けられたレバー格納部材に前記レバー回動軸を介して格納可能に取り付けられ、前記掛け止め凹部又は前記掛け止め凹凸部は、乗員の指を掛け止め易くするものであって、前記引っ掛かり穴の下端部分の上面に配置されると良い。
このとき、車体フロアに固定されるロアレールと、該ロアレールに沿って摺動可能に取り付けられ、前記シート本体を下方から支持するアッパレールと、を備え、前記移動状態とは、前記シート本体が前記車体フロアに対してシート前後方向の所定位置にスライド移動したスライド移動状態であって、前記ロック部材は、前記ロアレールに対して前記アッパレールを摺動不能にロックするロック位置と、ロック解除位置との間で回動する部材であると良い。
上記構成により、乗員が操作レバーを操作するときに、操作レバーの引っ掛かり部に指を容易に引っ掛けることができる。
上記構成により、ロアレールとアッパレールを備えるレール装置における操作レバーの操作性を向上させた乗り物用シートを実現できる。
また、シート本体に着座している乗員よりも前方に着座している乗員が手を伸ばして操作レバーを操作したいときに、当該操作レバーの操作性が格段に良くなる。
このとき、前記引っ掛かり部は、前記操作レバーの延出方向において前記基端部分よりも前記先端部分側に近い位置に形成され、前記操作レバーの延出方向における前記引っ掛かり部の長さは、前記操作レバーの延出方向における前記先端部分の長さよりも長くなっていると良い。
上記のように、引っ掛かり部の長さが比較的長くなっているため、乗員が当該引っ掛かり部に指を容易に引っ掛けることができる。
また、引っ掛かり部は、操作レバーの延出方向において基端部分よりも先端部分側に近い位置に形成されているため、例えば、乗員が操作レバーの引っ掛かり部及び先端部分に指を掛けた状態で当該操作レバーを操作することができる。そのため、操作レバーの操作性が向上する。
このとき、前記操作レバーの前記先端部分における先端が、前記操作レバーの厚み方向において前記シート本体の内側に向かうように屈曲して延びており、前記先端が、前記操作レバーの厚み方向において前記レバー回動軸よりも前記シート本体の内側に配置されていると良い。
上記構成により、乗員が操作レバーの先端部分に指を容易に引っ掛けることができる。そのため、操作レバーの操作性が向上する。
このとき、記レバー回動軸は、前記操作レバーの上方部分に取り付けられ、前記引っ掛かり部は、前記操作レバーの下方部分に形成され、前記操作レバーは、前記シートクッションの前面に設けられたレバー格納部材に前記レバー回動軸を介して格納可能に取り付けられ、前記レバー格納部材は、該レバー格納部材の底面が開放された形状を有し、前記引っ掛かり穴と、前記レバー格納部材の開放部分とが連通していると良い。
上記のように、操作レバーは、シートクッションの前面に設けられたレバー格納部材に格納可能に取り付けられているため、当該操作レバーを不使用時にはコンパクトに配置することができる。
また、レバー格納部材は、その底面が開放された形状を有し、引っ掛かり穴と、レバー格納部材の開放部分とが連通しているため、引っ掛かり穴の縁部分や、レバー格納部材の内部に異物が堆積してしまうことを抑制することができる。すなわち、引っ掛かり穴から異物が入り込んだ場合であっても、レバー格納部材の底面から異物を外部へ移動させることができる。
このとき、記操作レバーは、前記シートクッションの前面に取り付けられ、前記操作レバーの前記先端部分の外面が、前記操作レバーの外面に連続して、前記操作レバーの厚み方向において前記シート本体の内側に向かって湾曲しながら延びており、前記先端部分の先端が、前記引っ掛かり穴よりも前記シート本体の内側に配置されていると良い。
上記構成により、乗員が操作レバーの引っ掛かり部及び先端部分に指を容易に引っ掛けることができる。そのため、乗員による操作レバーの把持性が良好になって、操作レバーの操作性を向上することができる。
このとき、前記操作レバーの外面には、該操作レバーが前記シート本体を前記通常状態から前記移動状態へ切り替えるために操作される部材であることを表示する表示部が形成され、該表示部は、前記操作レバーの外面において前記レバー回動軸が取り付けられた基端部分と、前記引っ掛かり部との間に配置され、前記操作レバーの延出方向における前記表示部の長さは、前記操作レバーの延出方向における前記引っ掛かり部の長さよりも長くなっていると良い。
上記のように、表示部は、操作レバーの外面において基端部分と引っ掛かり部の間に配置されているため、乗員が表示部を容易に目視確認することができる。
また上記構成により、乗員が表示部を一層容易に目視確認することができる。
このとき、前記操作レバーと前記ロック部材を連結し、前記操作レバーの回転操作に牽引されて前記ロック部材をロック状態からロック解除状態へ切り替えるように作用するケーブル部材を備え、前記操作レバーにおいて前記ケーブル部材が取り付けられたケーブル取り付け部が、前記操作レバーの延出方向において前記レバー回動軸と前記引っ掛かり部の間に配置されていると良い。
上記構成により、ケーブル部材をコンパクトに配置することができる。
本発明によれば、シート本体の状態を切り替えるために操作される操作レバーの操作性を向上させた乗り物用シートを実現することができる。
また本発明によれば、操作レバーの操作性を確保しながら、当該操作レバーを含む切り替え装置の構造をコンパクト化した乗り物用シートを実現できる。
また本発明によれば、レール装置における操作レバーの操作性を向上させた乗り物用シートを実現できる。
また本発明によれば、乗員が操作レバーを操作するときに、操作レバーの引っ掛かり部に指を容易に引っ掛けることができる。
また本発明によれば、操作レバーを不使用時にはコンパクトに配置することができる。
また本発明によれば、引っ掛かり穴の縁部分や、レバー格納部材の内部に異物が堆積してしまうことを抑制することができる。
また本発明によれば、乗員による操作レバーの把持性が良好になって、操作レバーの操作性を向上することができる。
また本発明によれば、乗員が表示部を容易に目視確認することができる。
また本発明によれば、ケーブル部材をコンパクトに配置することができる。
本実施形態の乗り物用シートの斜視図である。 乗り物用シートの骨格となるシートフレームの斜視図である。 操作レバーがロック位置にあるときの斜視図である。 操作レバーがロック解除位置にあるときの斜視図である。 シート本体が通常状態のときの乗り物用シートの側面図である。 操作レバー(ロック位置)の要部拡大図である。 ロック部材(ロック位置)の要部拡大図である。 シート本体が移動状態のときの乗り物用シートの側面図である。 操作レバー(ロック解除位置)の要部拡大図である。 ロック部材(ロック解除位置)の要部拡大図である。 シート本体が使用状態であるときの乗り物用シートの側面図である。 シート本体が収納状態であるときの乗り物用シートの斜視図である。 操作レバーの変形例を示す斜視図である。 操作レバーの変形例2を示す斜視図である。 以下、第2実施形態の乗り物用シートの斜視図である。 乗り物用シートの斜視図であって、オットマン装置が基準位置から可動位置へ移動した状態を示す図である。 乗り物用シートの正面図であって、オットマン装置がチップアップ位置へ移動した状態を示す図である。 乗り物用シートを斜め後ろから見たときの斜視図である。 操作レバーがロック位置にあるときの斜視図である。 操作レバーがロック解除位置にあるときの斜視図である。 乗り物用シートユニットの正面図である。 乗り物用シートの側面図であって、シートクッション上に荷物を載せた状態を示す図である。 乗り物用シートの側面図であって、収納フロア上に荷物を載せた状態を示す図である。 乗り物用シートの側面図であって、シートクッション及び収納フロア上に荷物を載せた状態を示す図である。 乗り物用シートの側面図であって、収納フロア上に荷物を載せた状態を示す図である。 乗り物用シートの側面図であって、ベースカバー上に荷物を載せた状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態に係る乗り物用シートについて、図1-図18を参照しながら説明する。
本実施形態は、シートクッションを有するシート本体を備え、シート本体を通常状態と、通常状態から移動させた移動状態との間で切り替え可能な乗り物用シートであって、乗り物用シートの所定位置に取り付けられ、通常状態のときにシート本体の移動動作をロックするロック部材と、シートクッションの前方部分にレバー回動軸を介して取り付けられ、ロック部材のロック状態を解除するために回転操作される操作レバーとを備えており、レバー回動軸は、操作レバーのうち操作レバーの延出方向の基端部分に取り付けられ、操作レバーの外面においてレバー回動軸と、基端部分とは反対側にある先端部分との間には、乗員が指を引っ掛けるための引っ掛かり部が形成されていることを主な特徴とする乗り物用シートの発明に関するものである。
なお、乗り物用シートのシートバックに対して乗員が着座する側がシート前方側となる。
本実施形態の乗り物用シートSは、例えば車両の後部座席に相当するリアシートである。なお、車両前後方向に三列のシートを備える車両において二列目のミドルシートとしても利用可能である。
乗り物用シートSは、図4A、図5Aに示すように、シート前後方向において基準位置に位置する「通常状態」と、シート本体をシート前後方向の所定位置にスライド移動させた「スライド移動状態」との間で切り替え可能なシートである。
また、乗り物用シートSは、図6A、図6Bに示すように、乗員が着座可能な「使用状態」と、シート本体を車体フロアに収納させた「収納状態」との2種類の形態のシートアレンジが可能なシートである。
具体的には、乗り物用シートSは、図6Aに示す「使用状態」から、乗員がシート本体の上端部にあるリクラ用操作レバー44を引っ張ると、シート本体が前倒れして折り畳まれ、車体フロアに収納された図6Bに示す「収納状態」に切り替わる。そして、収納状態から、乗員が手動でシート本体を上方に起こすことで「使用状態」に復帰する。
乗り物用シートSは、図1、図2に示すように、シートバック1と、シートクッション2と、ヘッドレスト3とを備えるシート本体と、シート本体を下方から支持する支持ベース30と、支持ベース30に対してシートバック1を回動可能に連結するとともに、シートバック1の回動動作をロックするリクライニング装置40と、を備えている。
また、乗り物用シートSは、車体フロアと支持ベース30の間に取り付けられ、シート本体を前後方向に移動可能に支持するとともに、シート本体の移動動作をロックするレール装置50をさらに備えている。
シートバック1は、図1に示すように、乗員の背中を後方から支持する背もたれ部であって、骨格となる図2に示すバックフレーム10に、パッド部材1aを載置して、表皮1bで被覆されて構成されている。
シートクッション2は、乗員を下方から支持する着座部であって、骨格となる図2に示すクッションフレーム20に、パッド部材2aを載置して、パッド部材2aの上から表皮2bによって被覆されて構成されている。
なお、シートクッション2の前面においてシート幅方向の右側部分には、操作レバー60を取り付けるための取り付け凹部2cが形成されている。
ヘッドレスト3は、乗員の頭を後方から支持する頭部であって、芯材となる不図示のピラーにパッド部材3aを載置して表皮3bで被覆されて構成されている。
バックフレーム10は、図2に示すように、シートバック1の骨格となる矩形状の枠状体からなり、バックフレーム10のシート幅方向の外側面においてその下方部分には、支持ベース30と連結するための左右の連結ブラケット11が取り付けられている。
連結ブラケット11は、上下方向に延出する弓形状の板金部材からなり、連結ブラケット11の上端がバックフレーム10に取り付けられ、その下端が支持ベース30に取り付けられている。
右側の連結ブラケット11の下端部には、支持ベース30に対してバックフレーム10を回動可能に連結するリクライニング装置40(リクライニング本体41)が取り付けられており、左側の連結ブラケット11の下端部には、シート幅方向において支持ベース30に軸支されたバック回動軸42が取り付けられている。
クッションフレーム20は、図2に示すように、シートクッション2の骨格となる矩形状の枠状体からなり、シート幅方向の側方に配置された左右のサイドフレーム21と、各サイドフレーム21の前方部分を連結する板状のパンフレーム22と、各サイドフレーム21の後方部分を連結するパイプ状の後方連結フレーム23と、パンフレーム22及び後方連結フレーム23にそれぞれ掛け止めされ、蛇状に延びている複数の弾性バネ24と、から主に構成されている。
サイドフレーム21は、シート前後方向に延出する板金部材からなり、サイドフレーム21の内側面においてその前方部分には、レール装置50と連結するための連結リンク25が取り付けられている。また、サイドフレーム21の内側面においてその後方部分には、バックフレーム10と連結するためのクッション回動軸26が取り付けられている。
連結リンク25は、シート本体(シートクッション2)を車体フロア側に収納させるために回動する部材であって、クッションフレーム20とレール装置50の間に一対となって取り付けられている。
パンフレーム22の前面においてシート幅方向の右側部分には、図1に示す操作レバー60及びレバー格納部材70を取り付けるための取り付け穴22aが形成されている。
支持ベース30は、図2に示すように、シート本体を支持するベース部材であって、上下方向においてバックフレーム10(連結ブラケット11)とレール装置50(アッパレール52)を連結している。
詳しく述べると、支持ベース30は、シート幅方向の側方に配置され、アッパレール52の上面に取り付けられる略L字形状のサイドベース部31と、左右のサイドベース部31を連結するパイプ状のベース連結部32と、を備えている。
リクライニング装置40は、図2に示すように、シート幅方向において右側の連結ブラケット11と右側の支持ベース30(ベース連結部32)の間に配置されている。
リクライニング装置40は、バックフレーム10を回動させるときに駆動するリクライニング本体41と、バック回動軸42と、バックフレーム10をバック回動軸42を中心として前方回転させるように付勢する渦巻きバネ43と、バックフレーム10のロック状態を解除するために操作される図1に示すリクラ用操作レバー44と、リクラ用操作レバー44及びリクライニング本体41を連結する不図示のリクラ用ケーブルと、から主に構成されている。
リクライニング本体41は、公知なロック機構を有し、バックフレーム10の状態を、支持ベース30に対して固定されたロック状態と、支持ベース30に対して回動可能なロック解除状態との間で切り替えることが可能である。
バック回動軸42は、シート幅方向においてバックフレーム10側と支持ベース30側とに軸支されており、渦巻きバネ43は、その一端がバックフレーム10側に係止され、他端が支持ベース30側に係止されている。
なお、不図示のリクラ用ケーブルは、リクラ用操作レバー44の操作に牽引されてシートバック1をロック状態からロック解除状態へ切り替えるように作用する。
上記構成において、リクライニング装置40は、バックフレーム10を図6Aの起立姿勢にロックし、リクラ用操作レバー44が操作されることでロック状態を解除し、渦巻きバネ43の付勢力によってバックフレーム10を前方側に回転させてクッションフレーム20とともに車体フロア側に折り畳むことができる(図6B参照)。
レール装置50は、図1-図5Cに示すように、シート本体をシート前後方向にスライド移動可能に支持する装置であって、シート本体と車体フロアの間に配置されている。
レール装置50は、車体フロアに固定され、シート前後方向に延びる左右のロアレール51と、ロアレール51に沿って摺動可能に支持される左右のアッパレール52と、ロアレール51に対してアッパレール52を摺動不能にロックするロック部材53と、ロック部材53のロック状態を解除するために操作される操作レバー60と、操作レバー60の回動軸となるレバー回動軸54と、ロック部材53及び操作レバー60を連結するレール用ケーブル55と、から主に構成されている。
ロック部材53は、図4C、図5Cに示すように、左右のアッパレール52の間に配置されており、ロアレール51に対してアッパレール52を摺動不能にロックするロック位置と、ロック解除位置との間で回動する部材である。
詳しく述べると、ロック部材53は、ロック本体53aと、ロック本体53a及びレール用ケーブル55を連結し、レール用ケーブル55の牽引に伴って回動軸53bを中心として回動する回動レバー53cと、から主に構成されている。
なお、ロック本体53a及び回動レバー53cは、不図示のバネによってロック位置に付勢されている。
ロック本体53aは、左側のアッパレール52の内側面に取り付けられており、回動レバー53cの回転動作に伴ってアッパレール52に設けられた不図示の係合溝をロアレール51に設けられた不図示の係合爪から離脱させるように動作し(回転動作し)、アッパレール52のロック状態を解除することができる。
回動レバー53cは、上下方向に長尺な回転部材であって、アッパレール52の内側面に回動軸53bを介して取り付けられている。そして、レール用ケーブル55の牽引動作をロック本体53aに伝達する伝達部材として機能する。
レール用ケーブル55は、図4A-図4Cに示すように、操作レバー60に取り付けられる一端部55aと、一端部55aからシート後方に延びて折り返される部分となる不図示の折り返し部と、当該折り返し部からシート前方に延びてロック部材53(回動レバー53c)に取り付けられる他端部55bと、を有している。
レール用ケーブル55は、操作レバー60の回転動作に牽引されて、ロック部材53をロック位置からロック解除位置へ切り替えるように作用する。
操作レバー60は、図1、図3A、B、図4Bに示すように、レール装置50のロック状態を解除するために回転操作されるレバーであって、乗り物用シートSにおいてシートクッション2の前方部分に取り付けられている。
詳しく述べると、操作レバー60は、シートクッション2の前面に設けられたレバー格納部材70に格納された状態で、レバー格納部材70に対してレバー回動軸54を介して回動可能に取り付けられている。
操作レバー60は、上下方向に長尺なレバーであって、その上端部分が「基端部分」に相当し、その下端部分が「先端部分」に相当する。
操作レバー60は、操作レバー60の外面を形成し、上下方向に長尺に延びているレバー前方部60aと、レバー前方部60aの上端部からシート後方に延びているレバー上方部60bと、レバー前方部60aのシート幅方向の両端部からそれぞれシート後方に延びており、レバー前方部60a及びレバー上方部60bに連結されている左右のレバー側方部60cと、レバー前方部60aのシート幅方向の中央部分からシート後方に向かって突出している縦断面逆U字形状のレバー中央部60dと、から主に構成されている。
レバー前方部60aの外面には、操作レバー60がシート本体を「通常状態」から「スライド移動状態」へ切り替えるために操作される部材であることを表示する表示部61が形成されている。
また、レバー前方部60aの外面において表示部61よりも下方位置には、レバー前方部60aを貫通するように形成され、乗員が指を引っ掛けるための引っ掛かり部62が形成されている。
表示部61、引っ掛かり部62は、操作レバー60の外面において上下に並ぶように配置されている。
左右のレバー側方部60cの上端部分(基端部分)には、シート幅方向に長尺なレバー回動軸54が軸支されている。レバー回動軸54は、シート幅方向において操作レバー60(レバー側方部60c)とレバー格納部材70とに軸支されている。
レバー中央部60dの外側面においてレバー回動軸54と引っ掛かり部62の上下方向の間には、レール用ケーブル55(一端部55a)を取り付けるためのケーブル取り付け部63が形成されている。
表示部61は、図3Aに示すように、操作レバー60がシート本体をスライド移動させるための操作部材であることをイラスト表示するものであって、当該イラストは、操作レバー60の前面に対し凹凸形状によって形成されている。
表示部61の上下方向の長さは、引っ掛かり部62の上下方向の長さよりも長くなっている。
引っ掛かり部62は、略矩形状の引っ掛かり穴であって、操作レバー60の上端部分(基端部分)よりも下端部分(先端部分)側に近い位置に形成されている。
引っ掛かり部62の上下方向の長さは、操作レバー60の下端部分の上下方向の長さよりも長くなっている。また、引っ掛かり部62の幅方向の長さは、表示部61の幅方向の長さよりも長くなっている。
上記構成において、図3Aに示すように、操作レバー60が引っ掛かり部62を備えているため、乗員が引っ掛かり部62を利用して操作レバー60を容易に回転操作することができる。
詳しく述べると、乗員が、操作レバー60において引っ掛かり部62(引っ掛かり部62の縁部分)及び下端部分に指を掛け止めることで、操作レバー60を容易に把持することができる。
なお、図7Aに示すように、操作レバー60の下端部分(引っ掛かり部62の縁部分)について、乗員の指を掛け止め易くするために、掛け止め凹部64を別途形成しても良い。
掛け止め凹部64は、操作レバー60の下端部分の上面に形成されており、シート幅方向に所定の間隔を空けて2カ所形成されていると良い。また、掛け止め凹部64が、滑らかな湾曲面を有していると良い。
あるいは、図7Bに示すように、操作レバー60の下端部分について、乗員の指を掛け止め易くするために、掛け止め凹凸部65を別途形成しても良い。
掛け止め凹凸部65は、操作レバー60の下端部分の上面全体をシボ加工することで形成された細かい凹凸部分である。
また上記構成において、図4Bに示すように、操作レバー60の下端が、操作レバー60の厚み方向においてシートクッション2の内側に向かうように屈曲して延びている。
詳しく述べると、操作レバー60の下端が、操作レバー60の厚み方向においてレバー回動軸54よりもシートクッション2の内側に配置されている。
そのため、乗員が操作レバー60の下端部分に指を容易に引っ掛けることができる。そのため、操作レバー60の操作性が向上する。
また上記構成において、図4Bに示すように、操作レバー60の下端部分の外面が、操作レバー60の外面に連続して形成され、操作レバー60の厚み方向においてシートクッション2の内側に向かって湾曲しながら延びている。
また、操作レバー60の下端が、引っ掛かり部62よりもシートクッション2の内側に配置されている。
そのため、乗員が操作レバー60の引っ掛かり部62及び下端部分に指を容易に引っ掛けることができる。そのため、乗員による操作レバー60の把持性が良好になって、操作レバー60の操作性が向上する。
レバー格納部材70は、図1、図3A、B、図4Bに示すように、操作レバー60を回動可能に支持する格納プレートであって、シートクッション2の取り付け凹部2cに嵌め込まれて取り付けられている。
レバー格納部材70は、その底面が開放された箱形状を有している。
詳しく述べると、レバー格納部材70は、シート幅方向に所定の間隔を空けて配置された左右の側方部70aと、左右の側方部70aの上端部を連結する上方部70bと、左右の側方部70aの後端部を連結する後方部70cと、左右の側方部70aの前端部からそれぞれ屈曲し、シート幅方向の外側に張り出している左右の側方フランジ部70dと、上方部70bの前端部から屈曲し、上方に張り出している上方フランジ部70eと、から主に構成されている。
左右の側方部70aの上端部分には、シート幅方向に長尺なレバー回動軸54が軸支されている。
後方部70cには、レール用ケーブル55(一端部55a)を取り付けるためのケーブル取り付け部71と、クッションフレーム20(パンフレーム22)に取り付けるためのフレーム取り付け部72と、が形成されている。
ケーブル取り付け部71は、フレーム取り付け部72よりも上方位置に配置されている。
上記構成において、図4Aに示すように、操作レバー60の引っ掛かり部62と、レバー格納部材70の下端に位置する開放部分73とが連通している。
そのため、引っ掛かり部62の縁部分や、レバー格納部材70の内部に異物が堆積してしまうことを抑制することができる。すなわち、引っ掛かり部62から異物が入り込んだ場合であっても、レバー格納部材70の底面から異物を外部へ移動させることができる。
また上記構成において、図1、図4Aに示すように、操作レバー60がロック位置にいるときに、シートクッション2の前面と、操作レバー60の前面と、レバー格納部材70の前面とが略面一となっている。
そのため、乗り物用シートSの意匠性を損なうことなく、シートクッション2の前方部分に操作レバー60をコンパクトに配置することができる。
次に、乗り物用シートユニットUについて、図1に基づいて説明する。
乗り物用シートユニットUは、乗り物用シートSがシート幅方向に複数並ベられて構成されるものである。
乗り物用シートユニットUでは、互いに隣り合う乗り物用シートSにそれぞれ設けられた操作レバー60(60A、60B)が、乗り物用シートユニットUのシート幅方向の中央部側の位置に配置されている。
そのため、例えば、乗り物用シートSよりも前方位置から乗員がそれぞれの操作レバー60を操作することができ、互いに隣り合うシート本体の状態を一緒に切り替えることができる。
<乗り物用シートの第2実施形態>
次に、乗り物用シートの第2実施形態について、図8-図18に基づいて説明する。
なお、上述した乗り物用シートSと重複する内容については説明を省略する。
第2実施形態の乗り物用シートS2では、乗り物用シートSと比較して、オットマン装置180を備えていることが主に異なっており、また操作レバー160の構成も異なっている。
乗り物用シートS2は、乗員が着座可能な「使用状態」と、シート本体を車体フロアに収納させた「収納状態」と、シート本体を上方に跳ね上げた「チップアップ状態」との3種類の形態のシートアレンジが可能なシートである。
なお、乗り物用シートS2のシート前方側には、図14に示すように、車体フロアよりも低位置に形成された凹型の収納フロアが設けられている。
オットマン装置180は、図8、図9に示すように、シートクッション102の前端部分に取り付けられており、シート幅方向においてシートクッション102の中央部分に配置されている。
オットマン装置180は、シート幅方向に延びてシートクッション102の前端部分に軸支されるオットマン回動軸181と、シートクッション102に対してオットマン回動軸181を回動中心として回動する脚支持部材182と、脚支持部材182を可動させるための不図示の可動ユニットと、から主に構成されている。
脚支持部材182は、シートクッション102の内部に格納された図8に示す「格納位置」と、格納位置からシートクッション102よりも前方側に展開された図9に示す「展開位置」と、「展開位置」よりも上方に(垂直に)立ち上がった図10に示す「チップアップ位置」との間で回動可能となっている。
脚支持部材182は、シートクッション2の前端部分に支持された支持側端部182aと、支持側端部182aよりもシート幅方向において幅広となるように形成された展開側端部182bと、から主に構成されている。
脚支持部材182(展開側端部182b)の底面においてその前端部分には、図10に示すように、シート幅方向に所定の間隔を空けてフック状の係止部材183が複数取り付けられている。
係止部材183は、傘状のフック部材であって、脚支持部材182のシート幅方向の中央部と、シート幅方向の両端部とにそれぞれ配置されている。
なお、シートバック101の後面においてその上方部分にも、図11に示すように、シート幅方向に所定の間隔を空けてフック状の係止部材184が複数取り付けられている。
上記構成により、シートアレンジが可能であって、オットマン装置180をコンパクトに配置した乗り物用シートS2を実現することができる。
また上記構成により、図10に示すように脚支持部材182を「チップアップ位置」に移動させることで、例えばシートクッション102上に取手付き荷物を載せたときに、当該荷物の取手を係止部材183に係止することができる。そうすれば、荷物の移動を抑えることができる。
また上記構成により、脚支持部材182を「チップアップ位置」に移動させることで、例えばシートクッション102上に取手付き荷物を載せたときに、当該荷物を上方から覆うようにして網状のネットを係止部材183、係止部材184に係止することができる。そうすれば、荷物を容易に固定することができる。
操作レバー160は、図8、図12A、図12Bに示すように、レール装置150のロック状態を解除するために回転操作されるレバーである。
操作レバー160は、その底面が開放された略箱形状を有している。
詳しく述べると、操作レバー160は、その外面を形成し、上下方向に長尺に延びているレバー前方部160aと、レバー前方部160aの上方部分からシート後方に延びているレバー上方部160bと、レバー前方部160aのシート幅方向の両端部からそれぞれシート後方に延びており、レバー前方部160a及びレバー上方部160bに連結されている左右のレバー側方部160cと、左右のレバー側方部160c後端部を連結するレバー後方部160dと、から主に構成されている。
レバー前方部160aの外面には、表示部161と引っ掛かり部162が形成されている。引っ掛かり部162の上下方向の長さは、表示部161の上下方向の長さよりも長くなっている。そのため、引っ掛かり部162の穴を大きく形成することができる。
左右のレバー側方部160cの上端部分には、シート幅方向に長尺なレバー回動軸154が軸支されている。レバー回動軸154は、シート幅方向において操作レバー160とレバー格納部材170に軸支されている。
レバー後方部の160dの内面には、不図示のレール用ケーブルを取り付けるためのケーブル取り付け部が形成されている。
上記構成であっても、乗員が操作レバー160に指を掛けて把持し易くなり、レール装置150の操作性を向上させることができる。
特に、乗り物用シートS2がリアシート(ミドルシート)である場合には、フロントシートに着座している乗員が手を伸ばして引っ掛かり部162に指を掛けることができ、そのまま操作レバー160を操作することが可能になる。具体的には、乗員が操作レバー160に指を掛けたまま、乗り物用シートS2をシート前方に引くことで乗り物用シートS2を容易に前方移動させることができる。当然ながら、シート後方に押し出すことで乗り物用シートS2を後方移動させることもできる。
次に、乗り物用シートユニットU2について、図13に基づいて説明する。
乗り物用シートユニットU2は、乗り物用シートSがシート幅方向に複数並ベられて構成されるものである。
乗り物用シートユニットUでは、互いに隣り合う乗り物用シートSにそれぞれ設けられた操作レバー160(160A、160B)が、乗り物用シートユニットUのシート幅方向の中央部側の位置に配置されている。
このとき、リクラ用操作レバー144、アームレスト4、操作レバー160が、シート幅方向において少なくとも一部が重なるように配置されている。
上記構成において、図13に示すように、シートクッション102の底面においてその前端部分には、シート本体を車体フロアに収納させた「収納状態」のときに、車体フロアに当接するフロア当接部190が取り付けられている。
フロア当接部190は、弾性を有する樹脂材料から形成されており、シートクッション102のシート幅方向の両端部に取り付けられている。フロア当接部190と、操作レバー160とは、シート幅方向において同じ位置に配置されている。
次に、乗り物用シートS2上に荷物を載せた場合の実施例について、図14-図18に基づいて説明する。
図14の実施例は、乗り物用シートS2のシートクッション102上に荷物Bを載せた場合を示している。
詳しく述べると、乗り物用シートS2が「使用状態」、オットマン装置180(脚支持部材182)が「チップアップ位置」に移動しており、シートクッション102上に荷物Bが載せられた状態で、当該荷物Bを上方から覆うように網状のネットNが取り付けられている。当該ネットNは、オットマン装置180の係止部材183と、シートバック101の係止部材184とに係止されている。
上記構成により、乗り物用シートS2上に荷物Bを容易に固定することができる。
図15の実施例は、乗り物用シートS2よりも前方位置に形成された収納フロア上に取手付きの荷物Bを載せた場合を示している。
詳しく述べると、乗り物用シートS2が「使用状態」、オットマン装置180が「チップアップ位置」に移動しており、収納フロア上に取手付き荷物Bが載せられた状態となっている。当該荷物Bの取手が、オットマン装置180の係止部材183に係止されている。
上記構成により、収納フロア上に取手付き荷物Bを容易に収容することができ、当該荷物Bの移動を抑えることもできる。
図16の実施例は、乗り物用シートS2のシートクッション102上及び収納フロア上に取手付き荷物B1、B2をそれぞれ載せた場合を示している。
詳しく述べると、乗り物用シートS2が「使用状態」、オットマン装置180(脚支持部材182)が「チップアップ位置」に移動しており、シートクッション102上に取手付き荷物B1が載せられ、収納フロア上に取手付き荷物B2が載せられた状態となっている。
取手付き荷物B1の取手が、オットマン装置180の係止部材183と、シートバック101の係止部材184とに係止されている。また、取手付き荷物B2の取手が、オットマン装置180の係止部材183に係止されている。
上記構成により、取手付き荷物B1、B2をコンパクトに収容することができ、当該荷物B1、B2の移動を抑えることもできる。
図17の実施例は、乗り物用シートS2の収納フロア上に取手付き荷物Bを載せた場合を示している。
詳しく述べると、乗り物用シートS2が「使用状態」、オットマン装置180が「チップアップ位置」に移動しており、収納フロア上に収容された取手付き荷物Bの取手が、オットマン装置180の係止部材183に係止されている。
係止部材183は、2段目のフックが伸縮可能となった2段フック部材であって、1段目のフックと2段目のフックの間に、取手付き荷物の取手や、傘や杖の取手を容易に係止することができる。
図18の実施例は、乗り物用シートS2のベースカバー133上に取手付き荷物Bを載せた場合を示している。
詳しく述べると、乗り物用シートS2が「チップアップ状態」、オットマン装置180が「格納位置」に移動しており、ベースカバー133上に収容された取手付き荷物Bの取手が、シートクッション102の底面に設けられた係止部材183に係止されている。
ベースカバー133は、支持ベース130及びレール装置150を上方から覆う樹脂製のカバーであって、シート本体が「着座可能状態」から「収納状態」に切り替わるときにシート本体(シートクッション102)の移動をガイドする機能も備えている。
ベースカバー133の中央部分には、収容物を収容するためのカバー収容凹部133aが形成されている。カバー収容凹部133aは、その開口から底面に向かうに従って中央部側に狭まるように形成されている。つまり、カバー収容凹部133aの前後左右の側壁面が傾斜面となっている。
係止部材183は、2段目のフックが伸縮可能となった2段フック部材である。
上記構成により、取手付き荷物Bをコンパクトに安定させて収容することができ、当該荷物Bの移動をより抑えることもできる。
<その他の実施形態>
上記実施形態において、シート本体の「移動状態」が、「スライド移動状態」に相当するものとして説明されているが、特に限定されず、本実施形態の「収納状態」や「チップアップ状態」等が移動状態に相当するものとしても良い。
上記実施形態において、図2に示すように、乗り物用シートSは、リクライニング装置40、レール装置50を備えているが、特に限定されることなく、リクライニング装置40を不要としても良い。あるいは、レール装置50を不要としても良い。
リクライニング装置40を不要とした場合には、乗り物用シートSがレール装置50を備えていると好ましい。
レール装置50を不要とした場合には、乗り物用シートSがリクライニング装置40を備えていると好ましい。このとき、リクラ用操作レバーが「操作レバー」に相当し、リクライニング本体が「ロック部材」に相当すると良い。また、乗物用シートSの移動状態が「収納状態」に相当すると良い。
上記実施形態において、図1に示すように、操作レバー60は、シートクッション2の前面に取り付けられているが、特に限定されることなく変更可能である。
例えば、操作レバー60がシートクッション2の上面又は底面に取り付けられていても良い。その場合には、操作レバー60がシート前後方向に長尺であって、操作レバー60の基端部分が後端部分になり、操作レバー60の先端部分が前端部分になると好ましい。
また例えば、操作レバー60がシートクッション2の左外側面又は右外側面に取り付けられていても良い。その場合には、操作レバー60がシート前後方向に長尺であって、操作レバー60の基端部分が後端部分になり、操作レバー60の先端部分が前端部分になると好ましい。
また例えば、操作レバー60がシートクッション2の後面に取り付けられていても良い。その場合には、操作レバー60が上下方向に長尺であって、操作レバー60の基端部分が上端部分になり、操作レバー60の先端部分が後端部分になると好ましい。
上記実施形態において、図3A、Bに示すように、操作レバー60が上下方向に長尺なレバーであって、その上端部分(基端部分)にレバー回動軸54が軸支されているが、特に限定されることなく変更可能である。
例えば、操作レバー60の下端部分にレバー回動軸54が軸支されていても良い。その場合には、操作レバー60の下端部分が「基端部分」に相当し、その上端部分が「先端部分」に相当することになる。
また例えば、操作レバー60がシート幅方向に長尺なレバーであって、そのシート幅方向の一端部分に、上下方向に長尺なレバー回動軸54が軸支されていても良い。その場合には、操作レバー60の一端部分が「基端部分」に相当し、その他端部分が「先端部分」に相当することになる。
上記実施形態において、図1、図3Aに示すように、引っ掛かり部62は、引っ掛かり穴として形成されているが、特に限定されることなく変更可能である。
例えば、引っ掛かり部62が、凹状の引っ掛かり凹部として形成されていても良いし、凸状の引っ掛かり凸部として形成されていても良い。
上記実施形態では、具体例として自動車に用いられる乗り物用シートについて説明したが、特に限定されることなく、電車、バス等の乗り物用シートのほか、飛行機、船等の乗り物用シートとしても利用することができる。
本実施形態では、主として本発明に係る乗り物用シートに関して説明した。
ただし、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
U、U2 乗り物用シートユニット
S、S2 乗り物用シート
Sa、Sa2 シートフレーム
1、101 シートバック
1a、2a、3a パッド部材
1b、2b、3b 表皮
2、102 シートクッション
2c 取り付け凹部
3 ヘッドレスト
4、104 アームレスト
10、110 バックフレーム
11 連結ブラケット
20 クッションフレーム
21 サイドフレーム
22 パンフレーム
22a 取り付け穴
23 後方連結フレーム
24 弾性バネ
25 連結リンク
26 クッション回動軸
30、130 支持ベース
31 サイドベース部
32 ベース連結部
133 ベースカバー
133a 収容凹部
40 リクライニング装置
41 リクライニング本体
42 バック回動軸
43 渦巻きバネ
44、144 リクラ用操作レバー
50、150 レール装置
51 ロアレール
52 アッパレール
53 ロック部材
53a ロック本体
53b 回動軸
53c 回動レバー
54、154 レバー回動軸
55 レール用ケーブル(ケーブル部材)
55a 一端部
55b 他端部
60、160 操作レバー(レール用操作レバー)
60A、60B、160A、160B 操作レバー
60a、160a レバー前方部
60b、160b レバー上方部
60c、160c レバー側方部
60d レバー中央部
160d レバー後方部
61、161 表示部
62、162 引っ掛かり部
63 ケーブル取り付け部
64 掛け止め凹部
65 掛け止め凹凸部
70、170 レバー格納部材
70a 側方部
70b 上方部
70c 後方部
70d 側方フランジ部
70e 上方フランジ部
71 ケーブル取り付け部
72 フレーム取り付け部
73 開放部分
180 オットマン装置
181 オットマン回動軸
182 脚支持部材
182a 支持側端部
182b 展開側端部
183、184 係止部材
190 フロア当接部
B、B1、B2 荷物、取手付き荷物
N ネット

Claims (10)

  1. シートクッションを有するシート本体を備え、
    該シート本体を通常状態と、該通常状態から移動させた移動状態との間で切り替え可能な乗り物用シートであって、
    該乗り物用シートの所定位置に取り付けられ、前記通常状態のときに前記シート本体の移動動作をロックするロック部材と、
    前記シートクッションの前方部分にレバー回動軸を介して取り付けられ、前記ロック部材のロック状態を解除するために回転操作される操作レバーと、を備え、
    前記レバー回動軸は、前記操作レバーのうち、該操作レバーの延出方向の基端部分又は基端部分に近い部分に取り付けられ、
    前記操作レバーの外面において前記レバー回動軸と、前記基端部分とは反対側にある先端部分との間には、乗員が指を引っ掛けるための引っ掛かり部が形成され、
    前記引っ掛かり部は、前記操作レバーの外面を貫通するように形成された引っ掛かり穴であって、
    前記引っ掛かり穴の縁部分には、掛け止め凹部又は掛け止め凹凸部が形成され、
    前記掛け止め凹部又は前記掛け止め凹凸部は、前記引っ掛かり穴の縁部分の内側面であって、かつ、前記操作レバーの延出方向において前記先端部分側にある前記縁部分の内側面に配置されることを特徴とする乗り物用シート。
  2. 前記掛け止め凹部又は掛け止め凹凸部は、乗員の指を掛け止め易くするものであって
    前記掛け止め凹部又は前記掛け止め凹凸部は、前記引っ掛かり穴の縁部分に沿って延びるように形成されることを特徴とする請求項1に記載の乗り物用シート。
  3. 前記レバー回動軸は、前記操作レバーの上方部分に取り付けられ、
    前記引っ掛かり穴は、前記操作レバーの下方部分に形成され、
    前記操作レバーは、前記シートクッションの前面に設けられたレバー格納部材に前記レバー回動軸を介して格納可能に取り付けられ、
    前記掛け止め凹部又は前記掛け止め凹凸部は、乗員の指を掛け止め易くするものであって、前記引っ掛かり穴の下端部分の上面に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の乗り物用シート。
  4. 車体フロアに固定されるロアレールと、該ロアレールに沿って摺動可能に取り付けられ、前記シート本体を下方から支持するアッパレールと、を備え、
    前記移動状態とは、前記シート本体が前記車体フロアに対してシート前後方向の所定位置にスライド移動したスライド移動状態であって、
    前記ロック部材は、前記ロアレールに対して前記アッパレールを摺動不能にロックするロック位置と、ロック解除位置との間で回動する部材であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の乗り物用シート。
  5. 前記引っ掛かり部は、前記操作レバーの延出方向において前記基端部分よりも前記先端部分側に近い位置に形成され、
    前記操作レバーの延出方向における前記引っ掛かり部の長さは、前記操作レバーの延出方向における前記先端部分の長さよりも長くなっていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の乗り物用シート。
  6. 前記操作レバーの前記先端部分における先端が、前記操作レバーの厚み方向において前記シート本体の内側に向かうように屈曲して延びており、
    前記先端が、前記操作レバーの厚み方向において前記レバー回動軸よりも前記シート本体の内側に配置されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の乗り物用シート。
  7. 記レバー回動軸は、前記操作レバーの上方部分に取り付けられ、
    前記引っ掛かり部は、前記操作レバーの下方部分に形成され、
    前記操作レバーは、前記シートクッションの前面に設けられたレバー格納部材に前記レバー回動軸を介して格納可能に取り付けられ、
    前記レバー格納部材は、該レバー格納部材の底面が開放された形状を有し、
    前記引っ掛かり穴と、前記レバー格納部材の開放部分とが連通していることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の乗り物用シート。
  8. 記操作レバーは、前記シートクッションの前面に取り付けられ、
    前記操作レバーの前記先端部分の外面が、前記操作レバーの外面に連続して、前記操作レバーの厚み方向において前記シート本体の内側に向かって湾曲しながら延びており、
    前記先端部分の先端が、前記引っ掛かり穴よりも前記シート本体の内側に配置されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の乗り物用シート。
  9. 前記操作レバーの外面には、該操作レバーが前記シート本体を前記通常状態から前記移動状態へ切り替えるために操作される部材であることを表示する表示部が形成され、
    該表示部は、前記操作レバーの外面において前記レバー回動軸が取り付けられた基端部分と、前記引っ掛かり部との間に配置され、
    前記操作レバーの延出方向における前記表示部の長さは、前記操作レバーの延出方向における前記引っ掛かり部の長さよりも長くなっていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の乗り物用シート。
  10. 前記操作レバーと前記ロック部材を連結し、前記操作レバーの回転操作に牽引されて前記ロック部材をロック状態からロック解除状態へ切り替えるように作用するケーブル部材を備え、
    前記操作レバーにおいて前記ケーブル部材が取り付けられたケーブル取り付け部が、前記操作レバーの延出方向において前記レバー回動軸と前記引っ掛かり部の間に配置されていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の乗り物用シート。
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