JP5248237B2 - 車両の前部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、フロントカウル部を備えた車両の前部構造に関する。
車体フレームの前方を覆うフロントカウル部を備えた車両の前部構造が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
実開平5−46686号公報(図3)
特許文献1の図3において、フェアリング8(フロントカウル部8)(符号は、同公報のものを流用する。以下同じ。)の前面中央部に、ヘッドライト11が配置され、このヘッドライト11の側方に、エアクリーナへ接続される空気取入口12、12が配置されている。
しかし、特許文献1の技術では、正面から見て、幅の広い台形状を呈するヘッドライト11の外側に、エアクリーナへ接続される空気取入口12、12が配置されており、ヘッドライトの従来形状を維持して発光面積を確保した上で空気取入口12、12を配置すると、車幅方向の長さが大きくなり、フロントカウル部8の大型化を招く場合があった。
本発明は、ヘッドライトの発光面積を十分に確保し、フロントカウル部の小型化を図りながら車体への導入空気を効率良く、且つ、適切に利用することができる車両の前部構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車体フレームの前方を覆うフロントカウル部と、このフロントカウル部の幅内に配置されるヘッドライトと、このヘッドライトの両側方に配置され前方の空気を前記フロントカウル部の内側へ導入する空気取入口と、を備えた車両の前部構造において、空気取入口は、ヘッドライトの両側面を車幅方向内側に凹ませた凹部に設けられ、車体フレームの側方には、フロントカウル部に連続して車両の側方を覆うミドルカウルが設けられ、このミドルカウルの内側に、ヘッドライトの側方を覆うとともに後方に延出されるカウルインナが設けられ、ミドルカウルとカウルインナの間に、空気取入口から導入した導風を導く隙間を形成し、この隙間の後方に、導風の一部を導入するエアクリーナの吸気ダクトの入口が設けられていることを特徴とする。
請求項に係る発明は、隙間の後方には、導風の一部を運転者の脚部へ当てる開口部が設けられていることを特徴とする。
請求項に係る発明は、開口部の後方には、運転中に運転者の脚部によって挟まれるニーカバーが設けられ、このニーカバーの前側には、導風の一部をニーカバーの内側へ導入する空気取入隙間が設けられていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、空気取入口は、発光部としてのヘッドライトの両側面を車幅方向内側に凹ませた凹部に設けられている。
従来、空気取入口を設ける場合には、空気取入口はヘッドライトの外側に設けられていた。かかる配置にすると、フロントカウル部の車幅方向長さが大きくなり、車両の大型化をまねく可能性があった。
この点、本発明では、ヘッドライトの両側面に設けた凹部に空気取入口を設けたので、ヘッドライトの発光面積を十分に確保するとともに、フロントカウル部の車幅方向長さを小さく抑えることができる。つまり、本発明によれば、フロントカウル部の小型化を図りながら車体への導入空気を効率良く、且つ、適切に利用することができる。
また、ミドルカウルの内側にカウルインナを設け、ミドルカウルとカウルインナの間に隙間を形成し、この隙間の後方に、導風の一部を導入するエアクリーナの吸気ダクトの入口が設けられている。この隙間を、広く且つ滑らかな形状にて形成すれば、走行風を円滑に流すことができる。そうすると、エアクリーナの吸気ダクトを長く延ばす必要がなく、吸気ダクトの長さを短縮することが可能となる。
請求項に係る発明では、隙間の後方には、導風の一部を運転者の脚部へ当てる開口部が設けられているので、取り入れた導風の一部は開口部を通過し、運転者の脚部に当てることができる。取り入れた導風の一部は、開口部を通って運転者の脚部に当たるので、取り入れた導風をより効率的に利用することができる。
請求項に係る発明では、開口部の後方には、ニーカバーが設けられ、このニーカバーの前側には、空気取入隙間が設けられている。
開口部から出力された導風の一部は、ニーカバーの前側に設けた空気取入隙間を通ってニーカバーの内側へ導入されるようにしたので、一層効率的に走行風を利用することが可能となる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。図中、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」は、各々車両に着座した乗員から見た方向である。なお、図面は符号の向きにみるものとする。
図1は本発明に係る車両の左側面図であり、車両としての自動二輪車10には、車体フレーム11が備えられている。
車体フレーム11は、ヘッドパイプ12と、このヘッドパイプ12から後方に延出されエンジン13を支持するメインフレーム14と、このメインフレーム14の後端上部から後方に延ばし乗員シート15を支持し、バッテリ16などの電装部品などを取り付け、且つ、リヤフェンダ17を含む車体後部18を支持するリヤフレーム19と、からなる。
なお、メインフレーム14には、このメインフレーム14の後端部に設けられスイングアーム28を支持するピボットプレート22を含む。
ピボットプレート22には、ピボット軸27が設けられ、このピボット軸27から後方にリヤスイングアーム28(スイングアーム28)が延ばされ、このスイングアーム28とメインフレーム14の間に衝撃を吸収するリヤクッションユニット29が設けられ、スイングアーム28の先端部に、後輪31が取り付けられている。後輪31は、エンジン13と後輪31との間をつなぐ図示せぬドライブシャフトによって駆動される。
ヘッドパイプ12には、フロントフォーク24が設けられており、このフロントフォーク24の下端部に前輪25が取り付けられ、フロントフォーク24の上端部に前輪25を操舵する操舵ハンドル26が設けられている。
メインフレーム14には、エンジン13(V型4気筒エンジン13)が搭載されている。エンジン13は、第1〜第4支持点30a〜30dを介してメインフレーム14に支持されている。第1〜第4支持点30a〜30dは、車幅方向水平に設けられ、車両の前から後へこの順に配置されている。これらの支持点のうち、第3〜第4支持点30c〜30dは、ピボットプレート22に設けられている。つまり、エンジン13は、メインフレーム14およびピボットプレート22によって懸架されている。
V型4気筒エンジン13は、クランクケース37と、このクランクケース37に設けたクランクシャフト34を中心に斜め前上方に延びている前シリンダ35と、クランクシャフト34を中心に斜め後上方に延びている後シリンダ36とをV字状に配置した形態をもつ。そして、このV型4気筒エンジン13は、車両を側面から見たときに、エンジン13の上部を構成する前シリンダ35および後シリンダ36にメインフレーム14が重なり、エンジン13の後部を構成するクランクケース37にピボットプレート22の一部が重なるように懸架されている。
V型4気筒エンジン13には、排気装置33が備えられている。
排気装置33は、各シリンダ35、35、36、36から延びている排気管41a〜41dと、これらの排気管41a〜41dが集合され排気ガスの浄化を行う触媒管45と、この触媒管45から延びている全体集合管46と、この全体集合管46に連結される消音器47と、から構成されている。
図中、51はエンジン13を冷却するラジエータユニット、52L、52R(手前側の符号52Lのみ示す。以下同じ。)はフロントフォークに設けたフロントデイスクブレーキキャリパ、53L、53R(手前側の符号53Lのみ示す。以下同じ。)は前輪25に設けフロントデイスクブレーキキャリパ52L、52Rによって挟持されるフロントデイスクプレート、54は操舵ハンドルに設けたフロントマスタシリンダ、56はメインフレーム14に取り付けた燃料タンクを覆い後述するカウル部70を兼ねる燃料タンクカバー、57L、57R(手前側の符号57Lのみ示す。以下同じ。)はメインフレーム14に取り付けた運転者用ステップ、58L、58R(手前側の符号58Lのみ示す。以下同じ。)はリヤフレーム19に取り付けた同乗者用ステップ、59はヘッドライト、60はフロントフェンダ、61L、61R(手前側の符号61Lのみ示す。以下同じ。)はミラー、62はリヤデイスクブレーキキャリパ、63は後輪31に設けリヤデイスクブレーキキャリパ62によって挟持されるリヤデイスクプレート、65はメインスタンドである。
以下、自動二輪車10の主に外観部を構成するカウル部70について説明を行う。
カウル部70には、ヘッドパイプ12から延ばし後述するカウルステー71を介して車体フレーム11の前方を覆うフロントカウル部72と、このフロントカウル部72に連続して設け車両の側方を覆うサイドカウル部73と、エンジン13の下方に設けるアンダカウル74と、が備えられており、風よけや車両の外観性を高めることなどを目的とする。
フロントカウル部72は、ヘッドライト59の上方を覆うアッパセンタカウル76と、このアッパセンタカウル76の上方に延びているウインドスクリーン77と、メインフレーム14の側方を覆うミドルカウル78L、78R(図手前側の符号78Lのみ示す。以下同じ。)が取り付けられウインドスクリーン77の左右を支持するフロントアッパサイドカウル79L、79R(図手前側の符号79Lのみ示す。以下同じ。)の一部とを含む。
サイドカウル部73は、ウインドスクリーン77の左右を支持するフロントアッパサイドカウル79L、79Rと、ヘッドパイプ12およびメインフレーム14の側方を覆うミドルカウル78L、78Rと、燃料タンクカバー56の下方を覆い運転中に運転者Rの脚部Rfによって挟まれるニーカバー81L、81R(図手前側の符号81Lのみ示す。以下同じ。)と、これらのニーカバー81L、81Rの下方に設けられメインフレーム14の構成要素であるピボットプレート22L、22R(図手前側の符号22Lのみ示す。以下同じ。)の外側面を覆うピボットプレートカバー82L、82Rとを含む。
図2は本発明に係る車両の正面図であり、車両としての自動二輪車10には、ヘッドライト59と、このヘッドライト59の上方を覆うアッパセンタカウル76と、このアッパセンタカウル76と一部が重なるようにして上方に延びているウインドスクリーン77と、このウインドスクリーン77の左右を保持するとともに左右の後方確認用ミラー61L、61R(ミラー61L、61R)が取り付けられるフロントアッパサイドカウル79L、79Rと、これらのフロントアッパサイドカウル79L、79Rの下方を覆うとともにヘッドライト59の後方に延びているミドルカウル78L、78Rと、ヘッドライト59とミドルカウル78L、78Rの間に形成し前方の空気をフロントカウル部72の内側へ導入する空気取入口111L、111Rと、ヘッドライト59の下端部と左右のミドルカウル78L、78Rの前端部とで囲まれた部分に形成されるラジエータ空気取入口112と、が備えられている。
すなわち、自動二輪車10の前部には、フロントカウル部72と、このフロントカウル部の幅内に配置するヘッドライト59と、このヘッドライト59の両側方に配置される空気取入口111L、111Rと、が備えられている。
図中、113は警笛用のホーン、114L、114Rは、左右のミラー61L、61Rに一体的に取り付けられたウインカーである。
図3は本発明に係る車両の要部正面図であり、空気取入口111L、111Rは、ヘッドライト59の両側面を車幅方向内側に凹ませた凹部115L、115Rに設けられている。
詳細には、左側の空気取入口111Lは、ヘッドライト59の左側面を凹ませた凹部115Lと、左フロントアッパサイドカウル79Lの前部と、ミドルカウル78Lの前部とで囲まれた領域に形成されている。右側の空気取入口111Rについては、左側の空気取入口111Lと車両中心線に対称に配置された部材により形成されている。つまり、左右の空気取入口は、同様な構成であり説明を省略する。
図4は本発明に係る車両に設けられているカウル部を構成する部材相互の取付関係を説明する図である。
ヘッドパイプ(図1の符号12)の前方に、フロントカウル部72を支持するカウルステー71が延びている。このカウルステー71に、ウインドスクリーン77が支持されるとともに左右のミラー61L、61R(右のミラー61Rは省略されている。)が支持されている。
ウインドスクリーン77の左右に、ウインドスクリーン77の左右の側部を支持する左右のフロントアッパサイドカウル79L、79R(図中、フロントカウル部72の構造理解を容易にするため右のフロントアッパサイドカウル79Rは省略されている。)が設けられ、これらの左右のフロントアッパサイドカウル79L、79Rの下方に車両の前部側方を覆う左右のミドルカウル78L、78Rが設けられている。左右のフロントアッパサイドカウル79L、79Rは、ウインドスクリーン77とミドルカウル78L、78Rの間をつなぐ部材である。
左右のミドルカウル78L、78Rの内側には、後述する左右のカウルインナ121L、121R(左のカウルインナ121Lのみ示す。)が設けられ、これら左右のカウルインナ121L、121Rは、その上端部が左右のフロントアッパサイドカウル79L、79Rに取り付けられ、これらの左右のフロントアッパサイドカウル79L、79Rの前部には、ミドルカウル78L、78Rの前部内側に設けられミドルカウル78L、78Rの前部を補強するフロントカウルパネル122L、122R(左のフロントカウルパネル122Lのみ示す。)が取り付けられている。
ミドルカウル78L、78Rの後部には、ミドルカウル78L、78Rの後部輪郭に沿って設けられミドルカウル78L、78Rを支持するレイヤカウル123L、123Rが一体的に設けられ、これらのレイヤカウル123L、123Rは、車体側ステー124L、124R(左の車体側ステー124Lのみ示す。)を介してメインフレーム(図1の符号14)に取り付けられている。
レイヤカウル123L、123Rには、導風出口としての複数の開口126L・・・、126R・・・を有するレイヤインナ127L、127Rが取り付けられている。
この他、燃料タンクカバー56の下端には、運転者の膝で挟持されるニーカバー81L、81R(左側の符号81Lのみ示す。)が取り付けられている。
ここで、ミドルカウル78L、78Rを車両側に組み付ける際には、あらかじめ、サブ組立工程などで、レイヤカウル123L、123Rおよびレイヤインナ127L、127Rをミドルカウル78L、78Rに取り付けた後に、メイン組立工程で、ミドルカウル78L、78Rを車体側に組み付けるようにした。
図5は図1の5−5線断面図であり、ミドルカウル78L、78Rの内側に設けられミドルカウル78L、78Rの前部を補強するようにフロントカウルパネル122L、122Rが設けられ、このフロントカウルパネル122L、122Rの内側に、且つ、ヘッドライト59の側部から後方にカウルインナ121L、121Rが設けられている。
すなわち、車体フレーム11の側方(外側)には、ミドルカウル78L、78Rが設けられ、これらのミドルカウル78L、78Rの内側に、ヘッドライト59の側方を覆うとともに後方に延出されるカウルインナ121L、121Rが設けられ、ミドルカウル78L、78Rとカウルインナ121L、121Rの間に、空気取入口111L、111Rから導入した導風を導く隙間129L、129Rを形成し、これらの隙間129L、129Rの後方に、導風の一部を導入するエアクリーナ131の吸気ダクトの入口132Li、132Riが設けられている。
ミドルカウル78L、78Rの内側にカウルインナ121L、121Rを設け、ミドルカウル78L、78Rとカウルインナ121L、121Rの間に隙間129L、129Rを形成し、この隙間129L、129Rの後方に、導風の一部を導入するエアクリーナ131の吸気ダクトの入口132Li、132Riが設けられている。
この隙間129L、129Rを、広く且つ滑らかな形状にて形成すれば、走行風を円滑に流すことができる。そうすると、エアクリーナ131の吸気ダクト132L、132Rを長く延ばす必要がなく、吸気ダクト132L、132Rの長さを短縮することが可能となる。
図6は図1の6−6線断面図であり、ミドルカウル78L、78Rの後部に左右のレイヤカウル123L、123Rが設けられ、これらの左右のレイヤカウル123L、123Rには、レイヤインナ127L、127Rが設けられ、これらのレイヤインナ127L、127Rには、導風通路としての隙間129L、129Rを通過した導風の一部を外部に出力する開口126L、126Rが設けられている。これらの開口126L、126Rは、後方に運転者の脚部(図1の符号Rf)に当たるような位置に形成されている。
すなわち、導風通路としての隙間129L、129Rの後方には、導風の一部を運転者の脚部Rfへ当てる開口部(開口)126L、126Rが設けられている。
隙間129L、129Rの後方には、導風の一部を運転者の脚部Rfへ当てる開口部126L、126Rが設けられているので、取り入れた導風の一部を運転者の脚部Rfに当てることができる。取り入れた導風の一部は、エアクリーナ(図5の符号131)に導かれ、また、開口部(開口)126L、126Rを通って運転者の脚部Rfに当たるので、取り入れたをより効率的に利用することができる。
開口部126L、126Rの後方には、運転中に運転者の脚部Rfによって挟まれるニーカバー81L、81Rが設けられ、このニーカバー81L、81Rの前側には、導風の一部をニーカバー81L、81Rの内側へ導入する空気取入隙間136L、136Rが設けられている。
開口部126L、126Rから出力された導風の一部は、ニーカバー81L、81Rの前側に設けた空気取入隙間136L、136Rを通ってニーカバー81L、81Rの内側へ導入されるようにしたので、導風の一部は、図矢印DL、DR方向に長手、車両の後部に設けたバッテリ16をはじめとする電装部品を冷却することができる。導風の一部で電装部品を冷却可能にしたので、より一層効率的な走行風(導風)の利用が可能となる。
図7は図1の7−7線断面図であり、前輪25の後方に、ラジエータユニット51が配置され、このラジエータユニット51の外側に左右のミドルカウル78L、78Rが設けられ、これらの左右のミドルカウル78L、78Rの間に、ラジエータ空気取入口112が設けられている。
ラジエータ空気取入口112で取り入れた走行風の多くは、ラジエータユニット51を通過してラジエータユニット51を冷却するが、その一部は、ミドルカウル78L、78Rとこれらのミドルカウル78L、78Rの後部に設けたレイヤカウル123L、123Rとの間で形成されるの別開口138L、138Rを通って、車両の外部に流れる。別開口138L、138Rを設けたので、別開口138Rの近傍に設けられた排気管41bを過熱され難くすることができる。
以上に述べた車両の前部構造の作用を次に述べる。
図8は本発明に係る車両の作用説明図(斜視図)、図9は本発明に係る車両の作用説明図(平面図)である。以下、図8〜9および前述した図2を参照して説明を行う。
図中、140は燃料タンクである。
空気取入口(図2の符号111L、111R)から取り入れられた走行風(導風)は、ミドルカウル78L、78Rの内側を通過して、エアクリーナ131に入力される。また、一部の導風は、レイヤインナ127L、127R(手前側の符号127Lのみ示す。)に開けた開口126L・・・、126R・・・(手前側の符号126L・・・のみ示す。)から運転者の脚部(図1の符号Rf)に充てるようにしたので、エンジン13の熱が運転者の脚Rfに伝わり難くすることができ、運転の快適性を高めることができる。
図2に戻って、空気取入口111L、111Rは、発光部としてのヘッドライト59の両側面を車幅方向内側に凹ませた凹部115L、115Rに設けられている。
従来、空気取入口を設ける場合には、空気取入口はヘッドライト59の外側に設けられていた。かかる配置にすると、フロントカウル部72の車幅方向長さが大きくなり、車両の大型化をまねく可能性があった。
この点、本発明では、ヘッドライト59の両側面に設けた凹部115L、115Rに空気取入口111L、111Rを設けたので、ヘッドライト59の発光面積を十分に確保するとともに、フロントカウル部72の車幅方向長さを小さく抑えることができる。つまり、フロントカウル部72を小型化することができる。
図10は別実施例に係るレイヤインナの斜視図であり、左側のレイヤインナ157Lが示されている。ここで、左右のレイヤインナ157L、157Rは、車両の幅方向中心線に対し、左右対称に形成されている部材であることから、以下、左側のレイヤインナ157Lにより説明し、右側のレイヤインナ157Rの説明は省略する。
レイヤインナ157Lは、レイヤカウル(図4の符号123L)に取り付けられる取付部151Lと、この取付部151Lから車幅方向内側に設けられ複数の開口156L・・・を有する後壁155Lと、この後壁155Lの内方に設けられメインフレーム14との間に形成される隙間を塞ぐ内側壁部158Lとから構成されている。
実施例に係るレイヤインナ127Lと別実施例に係るレイヤインナ157Lとが大きく異なる点は、内側壁部158Lが付設されている点にあり、その他、大きく変わる点はない。なお、右側に設けられているレイヤインナ157Rは、レイヤインナ157Lと同様な構成であり、取付部151Rと、この取付部15複数の開口156RL・・・を有する後壁155Rと、内側壁部158Rとから構成されている。
図11は図6の別実施例図であり、レイヤカウル123L、123Rに、前述したレイヤインナ157L、157Rが取り付けられているときの作用説明図である。
図において、隙間129L、129Rを通過した導風は、開口156L、156Rを通過して図矢印p、p方向に流れるとともに、導風の一部は分流され、内側壁部158L、158Rにより車両の外側に流出することなく、図矢印q1方向に導かれ、次いで、q2方向に導かれ、バッテリ16を含む電装系へ導かれる。
レイヤインナ157L、157Rに内側壁部158L、158Rを付設したので、車体の内部に取り込んだ導風を一層有効に活用することができる。
尚、請求項2では、隙間の後方に設ける開口部を省略することは差し支えない。
本発明は、フロントカウル部を備えた自動二輪車の灯火器および吸気構造に好適である。
本発明に係る車両の左側面図である。 本発明に係る車両の正面図である。 本発明に係る車両の要部正面図である。 本発明に係る車両に設けられているカウル部を構成する部材相互の取付関係を説明する図である。 図1の5−5線断面図である。 図1の6−6線断面図である。 図1の7−7線断面図である。 本発明に係る車両の作用説明図(斜視図)である。 本発明に係る車両の作用説明図(平面図)である。 別実施例に係るレイヤインナの斜視図である。 図6の別実施例図である。
符号の説明
10…車両(自動二輪車)、11…車体フレーム、59…ヘッドライト、72…フロントカウル部、78L、78R…ミドルカウル、81L、81R…ニーカバー、111L、111R…空気取入口、115L、115R…凹部、121L、121R…カウルインナ、129L、129R…隙間、132Li、132Ri…吸気ダクトの入口、126L、126R…開口、136L、136R…空気取入隙間、Rf…運転者の脚部。

Claims (3)

  1. 車体フレーム(11)の前方を覆うフロントカウル部(72)と、このフロントカウル部(72)の幅内に配置されるヘッドライト(59)と、このヘッドライト(59)の両側方に配置され前方の空気を前記フロントカウル部(72)の内側へ導入する空気取入口(111L、111R)と、を備えた車両の前部構造において、
    前記空気取入口(111L、111R)は、前記ヘッドライト(59)の両側面を車幅方向内側に凹ませた凹部(115L、115R)に設けられ
    記車体フレーム(11)の側方には、前記フロントカウル部(72)に連続して車両の側方を覆うミドルカウル(78L、78R)が設けられ、
    このミドルカウル(78L、78R)の内側に、前記ヘッドライト(59)の側方を覆うとともに後方に延出されるカウルインナ(121L、121R)が設けられ、
    前記ミドルカウル(78L、78R)と前記カウルインナ(121L、121R)の間に、前記空気取入口(111L、111R)から導入した導風を導く隙間(129L、129R)を形成し、この隙間(129L、129R)の後方に、前記導風の一部を導入するエアクリーナ(131)の吸気ダクトの入口(132Li、132Ri)が設けられていることを特徴とする車両の前部構造。
  2. 前記隙間(129L、129R)の後方には、前記導風の一部を運転者の脚部へ当てる開口(126L、126R)が設けられていることを特徴とする請求項記載の車両の前部構造。
  3. 前記開口(126L、126R)の後方には、運転中に前記運転者の脚部によって挟まれるニーカバー(81L、81R)が設けられ、このニーカバー(81L、81R)の前側には、前記導風の一部を前記ニーカバー(81L、81R)の内側へ導入する空気取入隙間(136L、136R)が設けられていることを特徴とする請求項記載の車両の前部構造。
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