JP5235392B2 - 複列アンギュラ玉軸受 - Google Patents

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Description

本発明は、複列アンギュラ玉軸受に関する。
従来のディファレンシャル装置には、ディファレンシャルケース内に左右の車輪を差動連動する差動変速機構、ピニオンギヤ、ピニオン軸、及びこのピニオン軸を回転可能に支持する転がり軸受が収容されている。前記ピニオンギヤは、差動変速機構のリングギヤに噛合されており、ピニオン軸の内端部に一体形成されている。また、ピニオン軸は、その外端部にプロペラシャフトが連結されるコンパニオンフランジが設けられており、ピニオンギヤ側及びコンパニオンフランジ側において各々転がり軸受で回転自在に支持されている。
ピニオン軸を支持する転がり軸受として、従来は、負荷容量の大きい円すいころ軸受が多用されている。しかし、円すいころ軸受を用いると摩擦抵抗が大きくなり、その結果トルクが高くなるので、近年では、トルク損失を減らすために、円すいころ軸受の代わりに複列アンギュラ玉軸受を使用することが提案されている(特許文献1及び2参照)。この複列アンギュラ玉軸受は、内外輪の各軌道面の全体にわたって曲率半径が一定とされており、内輪軌道面の曲率半径は、玉の直径の50.5〜53%程度であり、外輪軌道面の曲率半径は、玉の直径の50.5〜53%程度である。
特表2002−523710号公報(図2) 特開2004−169890号公報(図12)
しかし、上記特許文献1及び2の複列アンギュラ玉軸受では、比較的小さいアキシアル荷重が負荷されたときは円すいころ軸受よりも低トルクを達成できるが、アキシアル荷重が大きくなるにつれて玉と軌道面との接触面積が大きくなるために、円すいころ軸受よりもかえってトルクが大きくなるという問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、大きいアキシアル荷重が負荷されたときに低トルクを達成することができる複列アンギュラ玉軸受を提供することを目的としている。
本発明の複列アンギュラ玉軸受は、内周に2列の外輪軌道面を有するとともに、各外輪軌道面の軸方向一方側にその外輪軌道面の軸方向他方側より径方向内方に突出する肩部が形成された外輪と、この外輪の外輪軌道面に対向させて、外周に2列の内輪軌道面を有するとともに、各内輪軌道面の軸方向他方側にその内輪軌道面の軸方向一方側より径方向外方に突出する肩部が形成された内輪と、互いに対向する内輪と外輪の軌道面間に配置された玉と、を備え、大きいアキシアル荷重が負荷されると、前記外輪及び前記内輪の軌道面と前記玉との接触面が、当該軌道面の底部側から肩部側へ移動する複列アンギュラ玉軸受であって、面圧2000MPaを超える大きいアキシアル荷重のときに前記玉が接触する肩部側の軌道面部分と、面圧2000MPa以下の小さいアキシアル荷重のときに前記玉が接触する底部側の軌道面部分と、の2つの軌道面部分を有する前記内輪の軌道面の曲率は、前記肩部側の軌道面部分の曲率が、前記底部側の軌道面部分の曲率よりも小さい二段曲率であり、面圧2000MPaを超える大きいアキシアル荷重のときに前記玉が接触する肩部側の軌道面部分と、面圧2000MPa以下の小さいアキシアル荷重のときに前記玉が接触する底部側の軌道面部分と、の2つの軌道面部分を有する前記外輪の軌道面の曲率は、前記肩部側の軌道面部分の曲率が、前記底部側の軌道面部分の曲率よりも小さい二段曲率であることを特徴としている。
アンギュラ玉軸受においては、大きいアキシアル荷重が負荷されると接触角が大きくなり、玉と軌道面との接触面が底部側から肩部側へ移動するが、本発明の複列アンギュラ玉軸受によれば、肩部側の軌道面部分の曲率が底部側の軌道面部分の曲率よりも小さい二段曲率とされているので、大きいアキシアル荷重が負荷されたときに玉が曲率の小さい肩部側の軌道面部分に接触することになる。これにより、玉と軌道面との接触面積が小さくなるので、玉と軌道面との間に生じる摩擦力を小さくすることができる。この結果、アキシアル荷重が大きいときでも低トルクを達成することができる。
本明細書において、「アキシアル荷重が小さい」とは、面圧で約2000MPa以下をいい、「アキシアル荷重が大きい」とは、面圧で約2000MPaを超える場合をいうものとする。
上記複列アンギュラ玉軸受において、前記外輪の前記底部側の軌道面部分の曲率が、前記内輪の前記底部側の軌道面部分の曲率よりも小さいのが好ましい。
本発明の複列アンギュラ玉軸受によれば、内外輪軌道面の曲率を二段曲率にすることにより、大きいアキシアル荷重が負荷されたときに、玉が曲率の小さい肩部側の軌道面部分に接触することで玉と軌道面とが接触する面積を小さくすることができ、これにより低トルクを達成することができる。
以下、本発明の実施形態を、添付した図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の1つの実施形態に係る複列アンギュラ玉軸受を組み入れた自動車のディファレンシャル装置1である。図1に示すように、ディファレンシャル装置1は、外側をディファレンシャルケース2が覆っており、このディファレンシャルケース2内に、左右の車輪を差動連動する差動変速機構3、ピニオンギヤ4、ピニオン軸5、このピニオン軸5を回転自在に支持する複列アンギュラ玉軸受6,7等が収納されている。
ピニオンギヤ4は、差動変速機構3のリングギヤ3aに噛合されており、ピニオン軸5の内端部に一体形成されている。
ピニオン軸5は、背面合わせに配置したタンデム型の複列アンギュラ玉軸受からなる一対の転がり軸受6,7にて、ディファレンシャルケース2の内側に回転自在に支持されており、外端部にはプロペラシャフト(図示せず)が連結される接続フランジとなるコンパニオンフランジ9が設けられている。
複列アンギュラ玉軸受6,7は、ディファレンシャルケース2の軸受ケース部2aに形成された軸受装着用の環状壁8a,8bの内周面に装着されている。なお、ピニオンギヤ側の複列アンギュラ玉軸受(第一の複列アンギュラ玉軸受)6は軸受ケース部2aの大径側開口部から組み込まれるとともに、コンパニオンフランジ側の複列アンギュラ玉軸受(第二の複列アンギュラ玉軸受)7は軸受ケース部2aの小径側開口部から組み込まれ、両複列アンギュラ玉軸受6,7間には位置決め用のスペーサ10が介装されている。複列アンギュラ玉軸受6,7は、ピニオン軸5の外端部にナット11を螺合し、コンパニオンフランジ9に締結することで、ピニオンギヤ4とコンパニオンフランジ9との間で十分な予圧を付与して固定される。
さらに、ディファレンシャルケース2内には、潤滑用のオイルが運転停止状態において所定のレベルにて貯留されている。オイルは、運転時にリングギヤ3aの回転に伴って跳ね上げられ、軸受ケース部2a内の環状壁8a,8b間に形成したオイル導入路12を通って複列アンギュラ玉軸受6,7に導かれ(図1の矢印参照)、さらにオイル還流路(図示せず)を通って戻される。なお、ピニオン軸5の外端部側の外周面と軸受ケース部2aの内周面との間には、オイルの漏洩防止のためのオイルシール13が装着されており、かつ、このオイルシール13を隠蔽するシール保護カップ14が取り付けられている。
図2は、図1の複列アンギュラ玉軸受6,7を拡大して示す断面図である。
第一の複列アンギュラ玉軸受6は、第一の外輪15と第一の内輪16との間に、軸方向2列に玉列17,18を保持器19,20により配置し、各玉列17,18それぞれの軌道に対する接触角の傾きを同じ向きにした軸受である。
第一の外輪15は、ピニオンギヤ側の大径外輪軌道面15a及びコンパニオンフランジ側の小径外輪軌道面15bを有している。大径外輪軌道面15aの軸方向一方側(コンパニオンフランジ側)には、大径外輪軌道面15aの軸方向他方側(ピニオンギヤ側)より径方向内方に突出する第一肩部15c1が形成されており、小径外輪軌道面15bの軸方向一方側(コンパニオンフランジ側)には、小径外輪軌道面15bの軸方向他方側(ピニオンギヤ側)の第一肩部15c1より径方向内方に突出する第二肩部15c2が形成されている(図3参照)。
第一の内輪16は、第一の外輪15の大径外輪軌道面15aに径方向で対向する大径内輪軌道面16a、及び小径外輪軌道面15bに径方向で対向する小径内輪軌道面16bを有する。小径内輪軌道面16bの軸方向他方側(ピニオンギヤ側)には、小径内輪軌道面16bの軸方向一方側(コンパニオンフランジ側)より径方向外方に突出する第一肩部16c1が形成されており、大径内輪軌道面16aの軸方向他方側(ピニオンギヤ側)には、大径内輪軌道面16aの軸方向一方側(コンパニオンフランジ側)の第一肩部16c1より径方向外方に突出する第二肩部16c2が形成されている(図3参照)。
大径側玉列17はピニオンギヤ側、すなわち大径外輪軌道面15aと大径内輪軌道面16aとの間に配置され、小径側玉列18はコンパニオンフランジ側、すなわち小径外輪軌道面15bと小径内輪軌道面16bとの間に配置されている。保持器19,20はそれぞれ、大径側玉列17及び小径側玉列18を構成している玉17a,18aを円周方向等配位置に保持している。
第一の複列アンギュラ玉軸受6において、大径側玉列17における玉17aの直径と、小径側玉列18における玉18aの直径とが等しくBd1に形成されており、各玉列17,18のピッチ円直径D1,D2はそれぞれ異なっている。すなわち、大径側玉列17のピッチ円直径D1は、小径側玉列18のピッチ円直径D2より大きく設定されている(D1>D2)。このように、ピッチ円直径D1,D2が異なる玉列17,18を有する第一の複列アンギュラ玉軸受6は、タンデム型の複列アンギュラ玉軸受と称される。
図3は、第一の複列アンギュラ玉軸受6の玉17a,18aと軌道面15a,16a,15b,16bとの関係を説明する図である。図3に示す線分A1は、玉17aの中心を通って径方向に延びる直線であり、線分A2は、玉18aの中心を通って径方向に延びる直線である。また、線分B1は、玉17aと大径外輪軌道面15a及び大径内輪軌道面16aとの接触線であり、線分B2は、玉18aと小径外輪軌道面15b及び小径内輪軌道面16bとの接触線である。
図3に示すβ1は、図3の断面図において第一の外輪15の大径外輪軌道面15aの曲率が変わる変曲点になっており、β3は、第一の外輪15の小径外輪軌道面15bの曲率が変わる変曲点になっている。前記第一の外輪15の両外輪軌道面15a,15bはそれぞれ、β1,β3を含む径方向の平面を境にして底部側(ピニオンギヤ側)の曲率半径が、標準の曲率半径、例えば、玉の直径Bd1の53%に設定され、肩部側(コンパニオンフランジ側)の曲率半径が、底部側(ピニオンギヤ側)の曲率半径より大きい曲率半径、例えば、玉の直径Bd1の100%に設定されている。すなわち、第一の外輪15の両外輪軌道面15a,15bはそれぞれ、β1,β3を含む径方向の平面を境にして、底部側(ピニオンギヤ側)軌道面部分15a1,15b1よりも肩部側(コンパニオンフランジ側)軌道面部分15a2,15b2の曲率が小さい二段曲率とされている。
また、図3に示す線分C1は、変曲点β1と第一の外輪15の底部側(ピニオンギヤ側)軌道面部分15a1の曲率中心とを結ぶ直線であり、線分C1が線分A1となす角度であるθ1は、図3にθ3で示す接触角よりも大きな角度に設定されている。線分C2は、変曲点β3と第一の外輪15の底部側(ピニオンギヤ側)軌道面部分15b1の曲率中心とを結ぶ直線であり、線分C2が線分A2となす角度であるθ4は、図3にθ6で示す接触角よりも大きな角度に設定されている。この実施形態では、θ1は43°に、θ3は40°に設定されるとともに、θ4は43°に、θ6は40°に設定されている。
一方、図3に示すβ2は、図3の断面図において第一の内輪16の大径内輪軌道面16aの曲率が変わる変曲点になっており、β4は、第一の内輪16の小径内輪軌道面16bの曲率が変わる変曲点になっている。前記第一の内輪16の両内輪軌道面16a,16bは、β2,β4を含む径方向の平面を境にして底部側(コンパニオンフランジ側)の曲率半径が、標準の曲率半径、例えば、玉の直径Bd1の52%に設定され、肩部側(ピニオンギヤ側)の曲率半径が、底部側(コンパニオンフランジ側)の曲率半径より大きい曲率半径、例えば、玉の直径Bd1の100%に設定されている。すなわち、第一の内輪16の両内輪軌道面16a,16bはそれぞれ、β2,β4を含む径方向の平面を境にして、底部側(コンパニオンフランジ側)軌道面部分16a2,16b2よりも肩部側(ピニオンギヤ側)軌道面部分16a1,16b1の曲率が小さい二段曲率とされている。
また、図3に示す線分D1は、変曲点β2と第一の内輪16の底部側(コンパニオンフランジ側)軌道面部分16a2の曲率中心とを結ぶ直線であり、線分D1が線分A1となす角度であるθ2は、43°に設定されている。線分D2は、変曲点β4と第一の内輪16の底部側(コンパニオンフランジ側)軌道面部分16b2の曲率中心とを結ぶ直線であり、線分D2が線分A2となす角度であるθ5は、43°に設定されている。
第二の複列アンギュラ玉軸受7は、図2に示すように、第二の外輪21と第二の内輪22との間に、軸方向2列に玉列23,24を保持器25,26により配置し、各玉列23,24それぞれの軌道に対する接触角の傾きを同じ向きにした軸受である。
第二の複列アンギュラ玉軸受7は、小径側玉列23における玉23aの直径と大径側玉列24における玉24aの直径とが等しくBd2に形成されている。そして、第二の複列アンギュラ玉軸受7は、各玉列23,24のピッチ円直径D3,D4がそれぞれ異なっており、小径側玉列23のピッチ円直径D3が、大径側玉列24のピッチ円直径D4より小さく設定された(D3<D4)タンデム型の複列アンギュラ玉軸受である。なお、本実施形態では、第二の複列アンギュラ玉軸受7の玉23a,24aの直径Bd2を、第一の複列アンギュラ玉軸受6の17a,18aの直径Bd1より小さく設定している(Bd1>Bd2)。第二の複列アンギュラ玉軸受7において、各玉列23,24それぞれの軌道に対する接触角の傾きは同じ向きであるが、その向きは、第一の複列アンギュラ玉軸受6と反対である。その他の構成は、第一の複列アンギュラ玉軸受6と同様である。
上記実施形態の複列アンギュラ玉軸受6によれば、内外輪軌道面15a,15b,16a,16bの曲率を、肩部側軌道面部分15a2,15b2,16a1,16b1の曲率が底部側軌道面部分15a1,15b1,16a2,16b2の曲率よりも小さい二段曲率にしているので、小さいアキシアル荷重が負荷されているときは、玉17aは大径外輪軌道面15a及び大径内輪軌道面16aの曲率の大きい底部側軌道面部分15a1,16a2に接触し、玉18aは小径外輪軌道面15b及び小径内輪軌道面16bの曲率の大きい底部側軌道面部分15b1,16b2に接触している。しかし、大きいアキシアル荷重が負荷されると、玉と軌道面との接触面が肩部側へ移動し、玉17aが大径外輪軌道面15a及び大径内輪軌道面16aの曲率の小さい肩部側軌道面部分15a2,16a1に接触し、玉18aが小径外輪軌道面15b及び小径内輪軌道面16bの曲率の小さい肩部側軌道面部分15b2,16b1に接触する。これにより、玉と軌道面との接触面積を小さくすることができるので、玉と軌道面との間に生じる摩擦力が小さくなる。この結果、アキシアル荷重が大きいときでも低トルクが達成されてトルク損失を減らすことができるので、自動車の燃費を向上させることができる。
なお、本発明の複列アンギュラ玉軸受は、前述の実施形態に限らず、本発明の範囲内で適宜変更が可能である。
上記実施形態では、内外輪軌道面15a,15b,16a,16bの肩部側軌道面部分15a2,15b2,16a1,16b1の曲率半径を玉の直径の100%にしているが、玉の直径の100%に限定されるものではなく、底部側軌道面部分15a1,15b1,16a2,16b2の曲率半径よりも大きければよい。また、第二の複列アンギュラ玉軸受7の玉の直径Bd2を、第一の複列アンギュラ玉軸受6の玉の直径Bd1より小さく設定しているが(Bd1>Bd2)、第二の複列アンギュラ玉軸受7の玉の直径Bd2は、第一の複列アンギュラ玉軸受6の玉の直径Bd1と等しくてもかまわない。
また、上記実施形態では、大径側列における曲率の変曲点となる接触角(θ1及びθ2)と小径側列における曲率の変曲点となる接触角(θ4及びθ5)とを同じ角度とし、また大径側列における接触角(θ3)と小径側列における接触角(θ6)とを同じ角度にしているが、接触角及び曲率の変曲点となる接触角は、列ごとに異なっていてもよい。
タンデム型の複列アンギュラ玉軸受(外径79mm、内径34.925mm、組幅31mm)において、内外輪軌道面の曲率を二段曲率としたものを実施例とした。
ここで、曲率の変曲点となるアキシアル荷重負荷後の接触角は、次の式によって求めた。
Figure 0005235392
Figure 0005235392
α:アキシアル荷重負荷後の接触角
α0:初期接触角
C:曲率によって決まる弾性定数
gri:内輪軌道半径(mm)
gro:外輪軌道半径(mm)
Bd:玉の直径(mm)
Z:玉数
Fa:アキシアル荷重(N)
Rs:ラジアルすきま(μm)
図4(a)は実施例の軸受の概略断面図である。図4(a)に示すように、実施例の軸受の大径側(図4(a)の左側)では、大径外輪軌道面の変曲点となる接触角を43°に設定した。そして、大径外輪軌道面において、当該接触角から底部側で曲率半径を玉の直径Bdの53%とし、肩部側で玉の直径Bdの100%として肩部側軌道面部分の曲率を小さくした。また、大径内輪軌道面の変曲点となる接触角を43°に設定し、大径内輪軌道面において、当該接触角から底部側で曲率半径を玉の直径Bdの52%とし、肩部側で玉の直径Bdの100%として肩部側軌道面部分の曲率を小さくした。
一方、小径側(図4(a)の右側)では、小径外輪軌道面の変曲点となる接触角を43°に設定し、小径外輪軌道面において、当該接触角より底部側で曲率半径を玉の直径Bdの53%とし、肩部側で玉の直径Bdの100%として肩部側軌道面部分の曲率を小さくした。また、小径内輪軌道面の変曲点となる接触角を43°に設定し、小径内輪軌道面において、当該接触角より底部側で曲率半径を玉の直径Bdの52%とし、肩部側で玉の直径Bdの100%として肩部側軌道面部分の曲率を小さくした。
そして、実施例の軸受に、0,5,10,15,20,25及び30kNのアキシアル荷重を負荷したときのトルクを計算し、その計算値を実施例1のトルクとした。
タンデム型の複列アンギュラ玉軸受(外径79mm、内径34.925mm、組幅31mm)を比較例1とした。図4(b)は比較例1の軸受の概略断面図である。図4(b)に示すように、この軸受は、大径及び小径外輪軌道面の曲率半径が全域で玉の直径Bdの53%であり、大径及び小径内輪軌道面の曲率半径が全域で玉の直径Bdの52%である。
円すいころ軸受(外径72.233mm、内径34.925mm、組幅25.4mm)を比較例2とした。
比較例1及び比較例2の軸受についても、実施例の軸受と同様にしてアキシアル荷重負荷時のトルクを計算した。そして、実施例、比較例1及び比較例2の各計算値について、比較例1のアキシアル荷重12.5kNの時のトルクを1とした場合の相対トルク値を求めた。その結果を図5に示す。
図5に示された結果から、内外輪軌道面の曲率が二段曲率である実施例のタンデム型の複列アンギュラ玉軸受は、アキシアル荷重が15kN以上の高荷重領域で、比較例1のタンデム型の複列アンギュラ玉軸受よりもトルクが低くなることがわかる。また、実施例のタンデム型の複列アンギュラ玉軸受は、比較例2の円すいころ軸受と比較すると、全領域においてトルクが低いことがわかる。
本発明の1つの実施形態に係る複列アンギュラ玉軸受を適用したディファレンシャル装置を示す断面図である。 図1に示されるディファレンシャル装置の複列アンギュラ玉軸受を説明する拡大断面図である。 第一の複列アンギュラ玉軸受の玉と軌道面との関係を説明する図である。 図4(a)は、実施例の複列アンギュラ玉軸受の断面図であり、(b)は、比較例1の複列アンギュラ玉軸受の断面図である。 アキシアル荷重と相対トルク値との関係を示すグラフである。
符号の説明
1 ディファレンシャル装置
2 ディファレンシャルケース
3 差動変速機構
4 ピニオンギヤ
5 ピニオン軸
6 第一の複列アンギュラ玉軸受
7 第二の複列アンギュラ玉軸受
15 第一の外輪
15a 大径外輪軌道面
15b 小径外輪軌道面
15c1 第一肩部
15c2 第二肩部
16 第一の内輪
16a 大径内輪軌道面
16b 小径内輪軌道面
16c1 第一肩部
16c2 第二肩部
17 大径側玉列
18 小径側玉列
21 第二の外輪
21a 小径外輪軌道面
21b 大径外輪軌道面
22 第二の内輪
22a 小径内輪軌道面
22b 大径内輪軌道面
23 小径側玉列
24 大径側玉列

Claims (2)

  1. 内周に2列の外輪軌道面を有するとともに、各外輪軌道面の軸方向一方側にその外輪軌道面の軸方向他方側より径方向内方に突出する肩部が形成された外輪と、
    この外輪の外輪軌道面に対向させて、外周に2列の内輪軌道面を有するとともに、各内輪軌道面の軸方向他方側にその内輪軌道面の軸方向一方側より径方向外方に突出する肩部が形成された内輪と、
    互いに対向する内輪と外輪の軌道面間に配置された玉と、を備え、
    大きいアキシアル荷重が負荷されると、前記外輪及び前記内輪の軌道面と前記玉との接触面が、当該軌道面の底部側から肩部側へ移動する複列アンギュラ玉軸受であって、
    面圧2000MPaを超える大きいアキシアル荷重のときに前記玉が接触する肩部側の軌道面部分と、面圧2000MPa以下の小さいアキシアル荷重のときに前記玉が接触する底部側の軌道面部分と、の2つの軌道面部分を有する前記内輪の軌道面の曲率は、前記肩部側の軌道面部分の曲率が、前記底部側の軌道面部分の曲率よりも小さい二段曲率であり、
    面圧2000MPaを超える大きいアキシアル荷重のときに前記玉が接触する肩部側の軌道面部分と、面圧2000MPa以下の小さいアキシアル荷重のときに前記玉が接触する底部側の軌道面部分と、の2つの軌道面部分を有する前記外輪の軌道面の曲率は、前記肩部側の軌道面部分の曲率が、前記底部側の軌道面部分の曲率よりも小さい二段曲率であることを特徴とする複列アンギュラ玉軸受。
  2. 前記外輪の前記底部側の軌道面部分の曲率が、前記内輪の前記底部側の軌道面部分の曲率よりも小さい請求項1に記載の複列アンギュラ玉軸受。
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