JP5231742B2 - 荷重センサ - Google Patents

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Description

本発明は荷重センサに関する。さらに詳しくは、電動式パーキングブレーキのブレーキケーブルの荷重などを検出するための荷重センサに関する。
国際公開WO9856633号公報 特表2004−517269号公報 特開2006−17158号公報
特許文献1には、電動式パーキングブレーキのブレーキケーブルを作動させるロッドとケースの間にスプリングを介在させ、ブレーキケーブルが受ける荷重をスプリングの弾性変形による撓み量に変換し、その撓み量を磁石とホールICとで検出する荷重センサが開示されている。
特許文献2には、特許文献1と同様の荷重センサにおいて、ロッドの先端に取り付けた磁石と対向してホールICを配置すること、およびそのホールICを軸方向に位置調節自在に設けることが開示されている。
特許文献3には、荷重を位置に変換する変換要素としての主ばねに加えて、主ばねの弾性変形が略ゼロのとき、マグネットが取り付けられている第1部材(ロッド)と主ばねの間および電気素子(ホールIC)が取り付けられている第2部材(ケース)と主バネの間にそれぞれ隙間が生じないように予荷重を付与する副ばねを設けることが開示されている。
特許文献1の荷重センサでは、バネが有する荷重と撓み量との比例関係、およびホールICなどの磁界センサと磁石によって得られる相対的な距離とホールICの発生電圧との比例関係を利用して、荷重を比例的に電圧に変換することができる。しかしこのような装置では、荷重がゼロの状態のときに電圧をゼロとする、いわゆるゼロ点設定が難しい。そのため、ブレーキが掛かった状態でモータを停止させて、いわゆる引きずりを生ずることがある。他方、特許文献2ではホールICの位置を調節可能にしているので、ゼロ点設定も可能であるが、ホールICがケースの中心部に設けられるので、調節作業が繁雑である。さらにケースの他端に第2インナーケーブルを連結することが困難である。
また、特許文献3では、ロッドの端部に固定した円板状のエンド部材と主ばねの一端との間、さらにケースの内面と主ばねの他端との間に隙間が生じないが、ゼロ点設定に対してはむしろ反対方向に付勢しており、荷重がゼロのときに電圧がゼロになっていない。また、コントロールケーブルではインナーケーブルを一方に操作したとき、インナーケーブルとアウターケーシングの間の摺動抵抗が微小な荷重として残るが、特許文献3の装置では、そのような摺動抵抗による荷重を無負荷に戻すことができない。そのため、電動式パーキングブレーキに用いると、引きずりを生ずることがある。
本発明は、インナーケーブルを一方に操作したときに残る無負荷摺動抵抗分を確実に戻すことができる荷重センサを提供することを第1の課題としている。さらに本発明は、荷重がゼロの状態のときに電圧をゼロとする、いわゆるゼロ点設定が容易で正確な荷重センサを提供することを第2の課題としている。さらに本発明は、荷重と電圧の比例関係がストロークの広範囲にわたって得られる荷重センサを提供することを第3の課題としている。
本発明の荷重センサは、磁界センサを保持し、一端に壁を備えているケースと、そのケースの壁を貫通してケースに対して移動自在に設けられると共に、端部に磁石が設けられている荷重伝達部材と、その荷重伝達部材に加わる荷重に抗して荷重伝達部材を弾力的に付勢するバネと、前記荷重伝達部材を無負荷領域まで戻すための副バネとを備え、前記荷重伝達部材が前記ケースに両端から挿入される第1ロッドと第2ロッドであり、前記第1ロッドと前記第2ロッドとにはインナーケーブルが連結され、前記主バネは、前記第1ロッドおよび前記第2ロッドに加わる引っ張り力により変形し、前記第1ロッドと前記第2ロッドとの間に引っ張り力が加わると、その力と主バネの付勢力と釣り合う位置までに第1ロッドが移動するようにされてなり、前記副バネの付勢力は、あらかじめ、前記インナーケーブルと前記インナーケーブルをガイドするアウターケーシングとの無負荷摺動抵抗に相当する力としておくことを特徴としている。
このような荷重センサにおいては、前記磁界センサがケースに対して荷重伝達部材の移動方向に位置調節自在に設けられているものが好ましい。
その場合、前記磁界センサが保持部材によって保持されると共に、その保持部材が前記ケースに対して荷重伝達部材の移動方向にスライド自在に設けられており、前記保持部材を荷重伝達部材の移動方向に移動させるネジ機構と、前記保持部材をケースに対して固定する固定手段とをさらに備えているものが好ましい。
また、本発明の荷重センサにおいては、前記荷重伝達部材がプルコントロールケーブルのインナーケーブルに連結したロッドであり、前記ケースの端部壁と反対側の第2の端部壁に、第2のインナーケーブルに連結したロッドの端部が係止されているものが好ましい。
また、前記磁石のN極とS極の軸心が荷重伝達部材の移動方向に対して直交しており、前記磁界センサが、荷重伝達部材の無負荷停止位置を中心にして、移動方向に2個設けられており、その2個の磁界センサが検出した磁界の差分を得るための演算手段を備えているものが好ましい。
本発明の荷重センサの第2の態様は、磁界センサを保持し、一端に端部壁を備えている筒状のケースと、そのケースの端部壁を貫通してケースに対して移動自在に設けられると共に、端部にエンド部材が設けられている荷重伝達部材と、前記エンド部材の外周に設けられる磁石と、前記エンド部材とケースの前記端部壁との間に介在され、荷重伝達部材に加わる荷重に抗して荷重伝達部材を引き方向に付勢するバネとを備え、前記磁界センサがケースに対して荷重伝達部材の移動方向に位置調節自在に設けられていることを特徴としている。
本発明の荷重センサの第3の態様は、磁界センサを保持し、一端に端部壁を備えているケースと、そのケースの端部壁を貫通してケースに対して移動自在に設けられると共に、端部に磁石が設けられている荷重伝達部材と、その荷重伝達部材に加わる荷重に抗して荷重伝達部材を弾力的に付勢するバネとを有し、前記磁石のN極とS極の軸心が荷重伝達部材の移動方向に対して直交しており、前記磁界センサが、荷重伝達部材の無負荷停止位置を中心にして、移動方向に2個設けられており、その2個の磁界センサが検出した磁界の差分を得るための演算手段を備えていることを特徴としている。
本発明の荷重センサは、荷重伝達部材に加わる荷重に抗して荷重伝達部材を弾力的に付勢するバネに加えて、荷重伝達部材を無負荷領域まで戻すための副バネを備えているので、インナーケーブルのアウターケーシングに対する無負荷摺動抵抗分を確実に戻すことができる。そのため、ゼロ点設定の精度が高い。
さらに前記荷重伝達部材がプルコントロールケーブルのインナーケーブルに連結したロッドであり、前記ケースの端部壁と反対側の第2の端部壁に、第2のインナーケーブルに連結したロッドの端部が係止されているので、インナーケーブルを分割した途中に荷重センサを介在させることができ、インナーケーブルの荷重を容易に検出することができる。なお、インナーケーブルあるいは第2のインナーケーブルと荷重伝達であるロッドとの間に、連結部材を設ける場合は、組み立て作業が容易になる。
前記磁界センサがケースに対して荷重伝達部材の移動方向に位置調節自在に設けられている場合は、ゼロ点設定を容易に行うことができる。
さらに前記磁界センサが保持部材によって保持されると共に、その保持部材がケースに対して荷重伝達部材の移動方向にスライド自在に設けられており、前記保持部材を荷重伝達部材の移動方向に移動させるネジ機構と、前記保持部材をケースに対して固定する固定手段とを備えている場合は、固定手段による保持部材のケースに対する固定を緩めると、ネジ機構を操作して保持部材の位置を微調節することができる。そして調節後に固定手段により保持手段をケースに固定することにより、磁気センサの位置を固定できる。そのため、ゼロ点設定を一層正確に行うことができる。
前記荷重伝達部材がプルコントロールケーブルのインナーケーブルに連結したロッドであり、前記ケースの端部壁と反対側の第2の端部壁に、第2のインナーケーブルに連結したロッドの端部が係止されている場合は、インナーケーブルを分割した途中に荷重センサを介在させることができ、インナーケーブルの荷重を容易に検出することができる。なお、インナーケーブルあるいは第2のインナーケーブルと荷重伝達であるロッドとの間に、連結部材を設ける場合は、組み立て作業が容易になる。
前記磁石のN極とS極の軸心が荷重伝達部材の移動方向に対して直交しており、前記磁界センサが、荷重伝達部材の無負荷停止位置を中心にして、移動方向に2個設けられている場合は、2個の磁界センサが検出した磁束密度の差分に基づいて、荷重検出に関し、広範囲でリニアな位置検出をすることができる。
本発明の荷重センサの第2の態様は、エンド部材の外周に磁石が設けられ、その磁石の磁界を検出する磁界センサがケースに対して荷重伝達部材の移動方向に位置調節自在に設けられているので、すなわち磁界センサはケースの中心から外れた外周近辺に設けられているので、磁界センサの位置調節が容易であり、いわゆるゼロ点設定がし易い。さらに磁界センサから出ているリード線が他の部材の邪魔になりにくい。また、ケースの端部壁の反対側に第2の端部壁を設けて第2の荷重伝達部材を連結することも容易である。
本発明の荷重センサの第3の態様は、前記磁石のN極とS極の軸心が荷重伝達部材の移動方向に対して直交しており、前記磁界センサが、荷重伝達部材の無負荷停止位置を中心にして、移動方向に2個設けられており、さらにその2個の磁界センサが検出した磁界の差分を得るための演算手段を備えているいるので、2個の磁界センサが検出した磁束密度の差分に基づいて、広範囲でリニアな位置検出をすることができる。
つぎに図面を参照しながら本発明の荷重センサの実施の形態を説明する。図1は本発明の荷重センサの一実施形態を示す側断面図、図2は図1のII-II線断面図、図3は図1の荷重センサの保持部材を外した状態の平面図、図4は図1の荷重センサの側面図、図5aおよび図5bはそれぞれ本発明に関わる磁界検出部の他の実施形態を示す概略説明図およびその磁界検出部における磁石移動量と磁束密度の関係を示すグラフ、図6は本発明に関わる副バネの作用を示すグラフ、図7は本発明の荷重センサの他の実施形態を示す側断面図、図8は図7のVIII-VIII線断面図、図9a、図9bおよび図9cはそれぞれ本発明に関わる磁界検出部の他の実施形態を示す概略説明図、その磁界検出部の磁石移動量と磁束密度の関係を示すグラフおよび磁束密度の差分と位置の関係を示すグラフ、図10は本発明の荷重センサのさらに他の実施形態を示す側断面図、図11は本発明に関わる主バネのへたり発生時の牽引力誤検知を示すグラフである。
図1に示す荷重センサ10は、ケース11と、そのケース11に両端から挿入される第1ロッド12および第2ロッド13と、ケース11に対して軸方向に位置調節自在に設けられる保持部材14と、第2ロッド13を先端側(図1の左側に付勢する主バネ15とを備えている。前記ケース11は、箱状のケース本体17と、そのケース本体の上端開口を塞ぐ蓋体18とを備えている(図2参照)。ケース本体17の両端には、それぞれ第1ロッド12および第2ロッド13を通すための貫通孔19、20が形成されている。
蓋体18の上面には磁石21を貫通させるための軸方向に延びる切り欠き22が形成されている(図3参照)。切り欠き22は、第1ロッド12側の端部(図1の左側)まで延びている。磁石21は切り欠き22によってガイドされ、第2ロッド13の回り止めになっている。ケース本体17および蓋体18は、金属あるいは合成樹脂によって形成することができる。ただし蓋体18は、アルミニウムや特定のステンレススチール、合成樹脂などの磁化されない材料を用いるのが好ましい。
前記第1ロッド12の端部には、スラストワッシャ23a、23bおよびスラストベアリング24を介してケース11の端部壁の内面と係合する円板状の第1エンド部材25が固定されている。なお、符号23cはブッシュである。第2ロッド13の端部には、円板状の第2エンド部材26が固定されており、その第2エンド部材26の外周の上面側に、前述の磁石21が固定されている。第1ロッド12の他端側には、図示していない第1インナーケーブルが連結されており、第2ロッド13の他端側には第2インナーケーブルが連結されている。第1ロッド12と第1インナーケーブルの間、あるいは第2ロッド13と第2インナーケーブルとの間に、あるいは両方に連結部材を介在させる場合もある。各インナーケーブルは、プルコントロールケーブル用のインナーケーブルであり、金属素線を撚り合わせたものである。インナーケーブルは、アウターケーシングと共にプルコントロールケーブルを構成する。
第2エンド部材26とケース11の内面との間には、前述の主バネ15が介在されている。主バネ15は第1ロッド12および第2ロッド13に加わる引っ張り力によっていくらか変形する圧縮コイルスプリングである。さらにこの実施形態では、第2エンド部材26とケース11の内面との間に副バネ28が介在されている。副バネ28は、第2ロッド13の外周で、主バネ15の内側に介装されている。主バネ15の自然長は、第2エンド部材26とケース11の内面の距離より短い。それにより、取り付けた状態では圧縮されず、端部に隙間があいている。他方、副バネ28の取付長さは自然長よりいくらか短い。すなわち、少し圧縮させた状態で取り付ける。図1では主バネ15の径が副バネ28の径より大きいが、副バネ28の径を主バネ15の径より大きくしてもよい。
図2および図4に示すように、保持部材14は蓋体18の上面に被せられるものであり、略矩形状の天面と、その天面の側縁より立ち上がる側面、および端縁より立ち上がる端面を備えた浅い箱状を呈している。保持部材14の内面の幅は蓋体18の外面の幅と略同一で、内面の長手方向の長さは蓋体18の長さよりも調整寸法Lだけ長くしている。さらに保持部材14の上面には、磁石21が移動する範囲で細長い箱状の突出部30が形成されている。そして突出部30の側面には、切り欠きが形成され、その切り欠きに磁界センサとしてホールIC(ホール素子を備えたセンサ)31が取り付けられている。保持部材14は、アルミニウムや特定のステンレススチール、合成樹脂などの磁化されない材料を用いるのが好ましい。
さらに図1に示すように、保持部材14の第1ロッド側(図1の左側)の端面には、調節ネジ32が螺合されており、その調節ネジ32の先端はケース11の蓋体18の外面に当接している。他方、図4に示すように、保持部材14の側面には調節寸法Lに該当する長さの長穴33が形成されており、その長穴33を貫通する固定ネジ34が蓋体18に螺合している。固定ネジ34は、左右の側壁にそれぞれ2個ずつ設けるのが好ましい。
図1〜4の荷重センサ10は、このような調整機構を採用しているので、固定ネジ34を緩め、保持部材14を図1の右側にスライド移動させた上で、調節ネジ32を螺進させることにより、保持部材14を図1の左側に少しずつスライドさせることができる。この調整操作により、ホールIC31を、磁石21の磁界の中心位置、すなわちホールIC31が検出する磁束密度がゼロになる位置に精密に合わせることができる。調整後は固定ネジ34を締めつけて保持部材14が動かないように固定する。
前記荷重センサ10による荷重の検出の基本的な原理は従来公知の荷重センサと実質的に同一である。すなわち第1ロッド12と第2ロッド13との間に引っ張り力が加わっていない状態では、第2エンド部材26が主バネ15の付勢力で無負荷の位置に戻る。たとえば図5aに示す磁界検出部36のように、磁石21が、N極とS極が移動方向を向くように配置されている場合は、磁石21の中心がホールIC31の中心位置に来る。そのとき、図5bに示すように、ホールIC31は、磁石21が生ずる磁界の磁束密度をゼロと検出し、出力電圧が所定の電圧、たとえばゼロになる。
そして第1ロッド12と第2ロッド13の間に引っ張り力が加わると、その力と主バネ15の付勢力とが釣り合う位置まで第1ロッド12が図1の右方向に移動する。主バネ15の変形量は付勢力とほぼ比例し、磁石21の移動量とホールIC31の出力電圧も図5bに示すように、ゼロ位置Oを含む所定の範囲ではほぼ比例する。そのため、ホールIC31の出力電圧によって磁石の移動量を、ひいてはロッド12、13に加わる荷重を検出することができる。得られた出力は、たとえば電動式パーキングブレーキのブレーキ操作力の検出に用いることができる。
基本的な検出作用は上記のとおりであるが、図1の荷重センサ10では、さらに図6に示すように、主バネ15の付勢力がゼロになっても、副バネ28の戻す方向(第1ロッド側)の付勢力がいくらか残っている。このときの副バネ28の付勢力は、あらかじめ第1ロッド12および第2ロッド13に連結されたインナーケーブルとそれらをガイドするアウターケーシングの無負荷状態の摩擦抵抗による力としておく。それにより、主バネ15の付勢力がゼロになっている場合でも、無負荷摺動抵抗に相当する分が相殺され、精密なゼロ点調整が可能になる。それにより、たとえば電動式パーキングブレーキのブレーキケーブルの荷重センサとして用いると、ブレーキ操作に引きずりを生じない利点がある。
図7および図8に示す荷重センサ40は、ホールIC31の位置調節機構を備えていない以外は図1の荷重センサ10と実質的に同一である。すなわちこの荷重センサ40では保持部材14を設けておらず、ケース11の蓋体18にホールIC31を取り付けるための突出部30を設けている。主バネ15のほかに副バネ28を設けていることなど、他の部分は図1の荷重センサ10と同一である。
図7、図8の荷重センサ40は、図1の荷重センサ10に比してゼロ点調整が煩雑であるが、他の作用効果、とくに副バネ28による無負荷摺動抵抗を相殺する作用効果は同一である。なお、ホールIC31を蓋体18に対して位置調節自在に取り付ける場合は、図1の荷重センサ10に比べて若干煩雑であるが、実質的には同一の作用効果を奏する。第2ロッド13の戻り位置を調節する調節自在のストッパを設けても同様である。この荷重センサ40についても、電動式パーキングブレーキのブレーキケーブルの荷重センサとして用いると、ブレーキ操作に引きずりを生じない利点がある。
図9aに示す磁界検出部42は、磁石21の磁極の向きを上下方向、すなわち操作力が働く方向に対して直角方向に向けている。そして磁石21の中心に対して等距離の位置に2個のホールIC31a、31bを配置している。この磁界検出部42では、第1のホールIC31aが検出する磁束密度は図8bのHaの曲線のようにゼロ点Oに対してマイナス方向にずれている。他方、第2のホールIC31bが検出する磁束密度は、Hbで示す曲線のように、逆にプラス方向にずれている。そして両者の差分を演算すると、図9cに示すように、リニアの範囲が図5bの場合よりも広くなっている。したがって荷重が大きく変動しても、正確に検出することができる。
前記実施形態では、ケース11に第1ロッド12を連結しているので、インナーケーブルやロッドの途中に荷重センサを介在させることができる。しかしインナーケーブルの端部を固定部材に固定する場合、あるいは他の可動部材に連結する場合は、第1ロッド12を省略してケース11を固定部材や他の可動部材に固定することもできる。
図1の荷重センサ10では、蓋体18の上に保持部材14を重ねているが、図10に示す荷重センサ44のように、保持部材14に蓋体18の役割を兼ねさせて蓋体18を省略することもできる。調整ネジ32は保持部材14の後部(図10の右側)の壁に螺合している。ケース11は図1の場合のケース本体17とほぼ同一である。なお、保持部材14の前側の壁および側壁の下方には、保持部材14のスライドを可能とするために隙間45を設けている。必要であれば想像線で示すように、ケース11側に隙間を面を塞ぐ断面L字状の塞ぎプレート46を設けてもよい。それにより保持部材14の移動を許しながら、保持部材14ととケース11の間の隙間を塞ぐことができる。このような塞ぎプレート46は図1の荷重センサ10に設けてもよい。他の構成は図1の荷重センサ10と同様である。なお、この荷重センサ44は、図7の荷重センサ40の蓋体18を位置調節自在に構成したものということもできる。
また、図1の実施形態では、調節ネジ32を保持部材14に形成した雌ネジに螺合させているが、保持部材14に貫通孔を形成し、蓋体18に形成した雌ネジに調節ネジ32を螺合させてもよい。その場合は調節ネジ32の回転により、保持部材14を図1の右方向に少しずつスライド移動させることができる。
本発明の荷重センサを電動パーキングブレーキのブレーキ操作用のインナーケーブルの荷重を検出するために使用し、その検出値に応じて電動パーキングブレーキのインナーケーブル操作用のモータを停止させるなどの電気制御に使用する場合は、主バネにへたりが生じたときに誤差が生ずる。たとえば図1の荷重センサ10では、同一の荷重に対し、第2エンド部材26が右側にずれた状態で主バネと副バネの合わせた反発力とバランスする。また、第2エンド部材26の同一の位置では、元の荷重より弱い荷重とバランスする。そのため、図11のグラフのように、主バネと副バネに加えられる荷重とホールIC31の出力の関係を示す屈曲線S1が下側あるいは右側にずれて、破線で示す屈曲線S2となる。
そのため、たとえば屈曲線S1における主バネの立ち上がりポイント(屈曲点)P1を荷重ゼロとして、これに対応するホールIC出力電圧(基準電圧)を2Vとしている場合、主バネにへたりが生ずると、2Vの基準電圧では実際には荷重がマイナスになる。これを解消するため、屈曲線S2の立ち上がりポイントP2における電圧2.6Vを新たな基準電圧とし、この電圧のときにインナーケーブルの張力がゼロになったことにする。このような基準電圧の補正(更新)は、ブレーキ操作の解除のたびに行うのが好ましい。あるいは、ブレーキを掛けるときに、副バネから主バネへの荷重移動時、すなわち主バネの立ち上がりポイントで出力基準電圧を更新するようにしてもよい。このように立ち上がりポイントを検出して出力基準電圧を更新していくことにより、主バネのへたりによる誤差を解消することができる。
本発明の荷重センサの一実施形態を示す側断面図である。 図1のII-II線断面図である。 図1の荷重センサの保持部材を外した状態の平面図である。 図1の荷重センサの側面図である。 図5aおよび図5bはそれぞれ本発明に関わる磁界検出部の他の実施形態を示す概略説明図およびその磁界検出部における磁石移動量と磁束密度の関係を示すグラフである。 本発明に関わる副バネの作用を示すグラフである。 本発明の荷重センサの他の実施形態を示す側断面図である。 図7のVIII-VIII線断面図である。 図9a、図9bおよび図9cはそれぞれ本発明に関わる磁界検出部の他の実施形態を示す概略説明図、その磁界検出部の磁石移動量と磁束密度の関係を示すグラフおよび磁束密度の差分と位置の関係を示すグラフである。 本発明の荷重センサのさらに他の実施形態を示す側断面図である。 本発明に関わる主バネのへたり発生時の牽引力誤検知を示すグラフである。
符号の説明
10 荷重センサ
11 ケース
12 第1ロッド
13 第2ロッド
14 保持部材
15 主バネ
17 ケース本体
18 蓋体
19、20 貫通孔
21 磁石
22 切り欠き
23a、23b スラストワッシャ
23c ブッシュ
24 スラストベアリング24
25 第1エンド部材
26 第2エンド部材
28 副バネ
30 突出部
31、31a、31b ホールIC
32 調節ネジ
33 長穴
34 固定ネジ
36 磁界検出部
40 荷重センサ
42 荷重検出部
44 荷重センサ
45 切り欠き
46 塞ぎプレート
S1 屈曲線
S2 屈曲線
P1 立ち上がりポイント
P2 立ち上がりポイント

Claims (4)

  1. 磁界センサを保持し、一端に壁を備えているケースと、そのケースの壁を貫通してケースに対して移動自在に設けられると共に、端部に磁石が設けられている荷重伝達部材と、その荷重伝達部材に加わる荷重に抗して荷重伝達部材を弾力的に付勢するバネと、前記荷重伝達部材を無負荷領域まで戻すための副バネとを備え
    前記荷重伝達部材が前記ケースに両端から挿入される第1ロッドと第2ロッドであり、
    前記第1ロッドと前記第2ロッドとにはインナーケーブルが連結され、
    前記主バネは、前記第1ロッドおよび前記第2ロッドに加わる引っ張り力により変形し、
    前記第1ロッドと前記第2ロッドとの間に引っ張り力が加わると、その力と主バネの付勢力と釣り合う位置までに第1ロッドが移動するようにされてなり、
    前記副バネの付勢力は、あらかじめ、前記インナーケーブルと前記インナーケーブルをガイドするアウターケーシングとの無負荷摺動抵抗に相当する力としておく
    ことを特徴とする荷重センサ。
  2. 前記磁界センサがケースに対して荷重伝達部材の移動方向に位置調節自在に設けられている請求項1記載の荷重センサ。
  3. 前記磁界センサが保持部材によって保持されると共に、その保持部材が前記ケースに対して荷重伝達部材の移動方向にスライド自在に設けられており、
    前記保持部材を荷重伝達部材の移動方向に移動させるネジ機構と、
    前記保持部材をケースに対して固定する固定手段とをさらに備えている請求項2記載の荷重センサ。
  4. 記磁石のN極とS極の軸心が荷重伝達部材の移動方向に対して直交しており、
    前記磁界センサが、荷重伝達部材の無負荷停止位置を中心にして、移動方向に2個設けられており、
    その2個の磁界センサが検出した磁界の差分を得るための演算手段を備えている請求項1記載の荷重センサ
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