JP5227813B2 - 弾性クローラ - Google Patents
弾性クローラ Download PDFInfo
- Publication number
- JP5227813B2 JP5227813B2 JP2009003630A JP2009003630A JP5227813B2 JP 5227813 B2 JP5227813 B2 JP 5227813B2 JP 2009003630 A JP2009003630 A JP 2009003630A JP 2009003630 A JP2009003630 A JP 2009003630A JP 5227813 B2 JP5227813 B2 JP 5227813B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- width direction
- wheel
- ground
- crawler
- elastic crawler
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 28
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 claims description 7
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 5
- 230000003628 erosive effect Effects 0.000 description 5
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 4
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 3
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 3
- 241000238631 Hexapoda Species 0.000 description 2
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 2
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 2
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000001133 acceleration Effects 0.000 description 1
- 230000009193 crawling Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Gear Transmission (AREA)
- Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
Description
このような弾性クローラは、周方向(循環方向)に等間隔に芯金が埋め込まれており、芯金からは、転輪等を案内する1対の突起部が幅方向に間隔をおいて内周側に突出している。また、弾性クローラの内周面における幅方向に並ぶ突起部のそれぞれの幅方向の外側には、転輪を走行させるための転輪走行面が、一定の幅で周方向に連続して伸びている。
このように、幅方向両側の転輪走行面42,42が同一の仮想平面I−Sに含まれる弾性クローラ41は、転輪7の接地面71から転輪走行面42が受ける押圧力の分布が幅方向において均一となる。そのため、弾性クローラ41を装着するクローラ式走行車両が泥濘地または砂地のような小石等を含む路面を走行する場合、転輪7の接地面71と転輪走行面42との間に小石等が挟まると排除され難くなり、早期に転輪走行面42に虫食い現象が発生し易い。虫食いが発生すると転輪走行面42の損傷が進行し、弾性クローラ41の寿命が低下する。
また、転輪走行面52は、その一部分に注目すると、転輪7の下方に至る直前から転輪7がその上を走行するまでのあいだ、山型形状の頂部53が転輪7に押圧されて徐々に沈み込む。そのため、転輪走行面52の上に小石等が残っていた場合にも、小石等は、頂部53の沈み込みと同時に転輪走行面52の外側に押しやられる。
特許文献2で提案された弾性クローラ51は、上記のようにして転輪7の接地面71と転輪走行面52との間に小石等が挟まるという問題を解決する。
また、クローラ式走行車両の駆動スプロケットの歯を嵌め入れるために弾性クローラ51に設けられる係合孔56が、小石等の通り抜けを防止するために弾性クローラ51の内周側と外周側とを貫通させず、底57を有する窪みとして形成される場合がある。このような弾性クローラ51では、転輪走行面52から幅方向の内方に向けて排除された小石等は、係合孔56に溜まる。そうすると、回転する駆動スプロケットの歯は、係合孔56に嵌り込んで小石等を比較的薄い係合孔56の底57に押しつけることになり、係合孔56の底57に亀裂等を生じさせる。係合孔56が貫通せずに底57を有する弾性クローラ51は、この亀裂等が係合孔56の周囲に拡がり、その寿命が短くなるおそれがある。
弾性クローラ1における「内周側」とは、クローラ式走行車両に装着されたときに内周側になる側であり、走行時に接地する側(外周側)とは反対の側である。また、弾性クローラ1が循環する方向を「周方向」、このときの周方向に直交しかつクローラ式走行車両の転輪7等の回転軸に平行な方向を「幅方向」という
弾性クローラ1は、クローラ本体2、芯金3、ラグ4および1対の抗張体5,5等からなる。
芯金3は、全体として略矩形の板状であり、その長手方向の両端から内方に向けて続く翼部11,11、およびそれぞれの翼部11,11の内方に位置し互いに間隔をあけて板状の一方の面から突出する1対の案内突起12,12を有する。
案内突起12,12は、走行するクローラ式走行車両から弾性クローラ1が外れないように転輪7等を案内するためのものである。
弾性クローラ1では、周方向に隣り合う芯金3の間に、クローラ式走行車両の駆動スプロケットの歯を嵌め入れるための係合孔14が設けられている。
クローラ本体2の外周側には、クローラ式走行車両の走行時に走行する地面をグリップするためのラグ4が突出している。
抗張体5は、複数のスチールコード等の抗張力コードが幅方向に1列に並べられて形成されている。各抗張体5,5は、芯金3の翼部11,11の外周側を周方向全体にわたり巻回された状態で、クローラ本体2内に埋め込まれている。
幅方向両側の転輪走行面6,6はいずれも、図1に示される幅方向における断面では傾斜する直線となり、案内突起12,12側の端が他方の端よりも内周側に位置している。つまり、転輪走行面6は、幅方向内側から外側に向かうに伴いクローラ本体の外周側表面13に近づくように傾斜している。この転輪走行面6の傾斜する角度θ(「傾斜角θ」という。)は、3度以上10度以下が好ましい。
また、転輪走行面6は、それよりも幅方向端側の表面と段を介して連続し、段の高さHは1mm以上15mm以下に設計される。
弾性クローラ1において、係合孔14を、弾性クローラ1の内周側と外周側とを貫通するものとして形成し、または内周側に開口して外周側が底15により閉じられたものとして形成することができる。図1に示される弾性クローラ1は、外周側が底15により閉じられた係合孔14を有する。以下、係合孔14の底15を駆動膜15という。
弾性クローラ1Bは、クローラ本体2B、芯金3、ラグ4および1対の抗張体5,5等からなる。弾性クローラ1Bは、クローラ本体2Bにおける転輪走行面6Bの形状を除き、他の部分が弾性クローラ1におけるものと同一である。図2において、弾性クローラ1におけるものと同一の部分については弾性クローラ1におけるものと同一の符合を付し、説明を省略する。
転輪走行面6Bは、案内突起12側の端からその他方の端に向けた所定の幅wが、弾性クローラ1Bが接地したときに水平となるように形成されている。そして、幅方向両側の転輪走行面6B,6Bにおける所定の幅wの部分21B,21B(以下「平坦部21B」という。)は、図2に示される幅方向における断面において1つの仮想線L−Nに含まれる。つまり、両側の平坦部21B,21Bは、クローラ本体の外周側表面13からの距離が等しく、弾性クローラ1の外周側が地面に接するときには、地面からの高さが等しい。
表1は転輪走行面6,6B,42,52の形状の相違と虫食い発生の程度および走行時の振動との関係を調べた結果である。
また、高低差hは、ラグ4の接地側端面16が水平面に接地されたときに転輪走行面6,6B,52の最も低くなる部分と最も高くなる部分との高さの差である。
表1における損傷度指数は、各弾性クローラ1,1B,41,51について、それぞれ貫通する係合孔14を有するもの、および駆動膜15を備えた係合孔14を有するものについて求めた。
損傷度指数の各数値は、図3に示される弾性クローラ41(比較例1)におけるそれぞれの箇所に損傷(虫食い)が認められるまでの計測された各走行時間をそれぞれ基準時間とし、他の実施例および比較例における各箇所の損傷が認められるまでの走行時間でそれぞれの基準時間を除した数値に100を掛けることにより算出した。例えば、実施例2の転輪走行面6Bにおける損傷度指数0.8とは、その転輪走行面6Bに損傷が認められるまでの走行時間が、比較例1における転輪走行面42に損傷が認められるまでの走行時間の1.25倍であったことを示す。損傷度指数は、その値が小さければ小さいほど、損傷(虫食い)が生じるまでの積算の走行時間が長く、耐久性が高い。
表1に示される結果から、弾性クローラ1,1Bは、弾性クローラ41,51に比べて損傷(虫食い)が生じるまでの時間が長く、耐久性が高いことが判る。一方、弾性クローラ1,1Bは、弾性クローラ41,51に比べて走行時の振動が大きくなるという傾向がある。
上記したような傾斜角θの転輪走行面6,6Bを有する弾性クローラ1,1Bでは、転輪走行面6,6Bに乗り上げた小石等は、その傾斜によって幅方向の外方に排除され、転輪走行面6,6Bへの小石等の付着が防止される。
また、弾性クローラ1,1Bは、転輪走行面6,6Bが、これよりも幅方向端側の表面との間で高さHが1mmの段が形成されて高くなっていることにより、転輪走行面6,6Bからその外方への小石等の排除が促進され、小石等が転輪7と転輪走行面6,6Bとの間に挟まれることによる転輪走行面6,6Bの損傷が防止される。
上述の実施形態において、弾性クローラ1,1B、および弾性クローラ1,1Bの各構成または全体の構造、形状、寸法、個数、材質などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
3 芯金
4 ラグ
6,6B 転輪走行面
7 転輪
12 案内突起
16 (ラグの)接地側端面
21B 水平面(平坦部)
22B 傾斜面(傾斜部)
θ 角度(傾斜角)
Claims (1)
- 外周側に複数のラグが突出し、転輪を案内するための1対の案内突起を有する芯金が周方向に間隔を有して複数埋設された弾性クローラであって、
転輪を走行させるために内周側の表面における前記1対の案内突起のよりもいずれも幅方向の外側に所定の幅を有して前記周方向に一回りする転輪走行面を備えており、
前記ラグの接地側端面を水平な地面に静置させたときに、
前記転輪走行面は、
その全部が前記地面に対して前記幅方向に傾斜する傾斜面で形成され、またはその前記幅方向の外方側における前記地面に対して前記幅方向に傾斜する傾斜面とこれに内方側で連続する水平な水平面とで形成され、かつ前記転輪走行面よりも前記幅方向の外方の前記内周側の表面との間に段を有して当該内周側の表面よりも前記地面からの高さが高くなっており、
前記傾斜面は、前記幅方向の外方側端よりも内方側端の方が前記地面からの高さが高く前記地面に対して角度3度以上10度以下で傾斜し、
前記段による前記地面からの高さの差が1mm以上15mm以下であり、
前記傾斜面における前記幅方向の両端の高さの差が2mm以上である
ことを特徴とする弾性クローラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009003630A JP5227813B2 (ja) | 2009-01-09 | 2009-01-09 | 弾性クローラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009003630A JP5227813B2 (ja) | 2009-01-09 | 2009-01-09 | 弾性クローラ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010159019A JP2010159019A (ja) | 2010-07-22 |
JP5227813B2 true JP5227813B2 (ja) | 2013-07-03 |
Family
ID=42576521
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009003630A Active JP5227813B2 (ja) | 2009-01-09 | 2009-01-09 | 弾性クローラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5227813B2 (ja) |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03284485A (ja) * | 1990-03-30 | 1991-12-16 | Bridgestone Corp | クローラ装置 |
JPH1024874A (ja) * | 1997-03-12 | 1998-01-27 | Bridgestone Corp | クローラ装置 |
JPH1120754A (ja) * | 1997-07-04 | 1999-01-26 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | ゴムクローラ |
JPH11222168A (ja) * | 1998-02-06 | 1999-08-17 | Yanmar Agricult Equip Co Ltd | クローラ式走行装置 |
JP4763461B2 (ja) * | 2004-01-29 | 2011-08-31 | 株式会社ブリヂストン | 芯金レスゴムクロ−ラ走行装置 |
JP2006111113A (ja) * | 2004-10-14 | 2006-04-27 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 弾性クローラ |
JP5048367B2 (ja) * | 2007-03-19 | 2012-10-17 | 株式会社ブリヂストン | ゴムクローラ |
-
2009
- 2009-01-09 JP JP2009003630A patent/JP5227813B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010159019A (ja) | 2010-07-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5933783B2 (ja) | ゴムクローラ | |
CN107750220B (zh) | 橡胶履带 | |
JP2003252259A (ja) | 弾性クローラ | |
JP5469163B2 (ja) | ゴムクローラ | |
JP2011046276A (ja) | ゴムクローラ | |
JP5227813B2 (ja) | 弾性クローラ | |
AU2016331655B2 (en) | Self aligning idler wheel design for rubber tracks | |
JP4142932B2 (ja) | 弾性クローラ | |
JP5213377B2 (ja) | ゴムクローラ | |
JP6017949B2 (ja) | 弾性クローラ | |
JP2009255863A (ja) | ゴムクローラ | |
JP4157863B2 (ja) | 弾性クローラ | |
JP4549138B2 (ja) | 弾性クローラ | |
JP2018177072A (ja) | 弾性クローラ | |
JP2018144633A (ja) | 弾性クローラ | |
JP2013086727A (ja) | 弾性クローラ | |
JP2011088519A (ja) | 弾性履帯車両 | |
JP2002178964A (ja) | 弾性クローラ | |
JP5348992B2 (ja) | 弾性履帯 | |
JPH08192779A (ja) | 弾性クローラ | |
JP3673748B2 (ja) | 弾性クローラ | |
JP2011088613A (ja) | ゴムクローラ | |
JP2005271658A (ja) | 弾性クローラ | |
JP4204354B2 (ja) | 弾性クローラ | |
JP2009149235A (ja) | 弾性履帯 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20111107 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130220 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130226 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130318 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 5227813 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160322 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |