JP5223482B2 - ダイヤフラムポンプおよび血圧計 - Google Patents

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Description

本発明は、ダイヤフラムポンプおよび血圧計に関する。
近年、血圧の自己管理がますます重要視され、家庭用血圧計が広く用いられるようになってきている。血圧計測に際しては、生体の一部に空気袋を内蔵した腕帯を巻き付け、その空気袋に空気を送って加圧する。生体を圧迫させて得られる動脈情報から、血圧測定を行なう。空気袋を加圧するためにはエアーポンプが用いられる。エアーポンプは、ケース内にポンプ室を形成するゴム状のダイヤフラムを備え、ダイヤフラム容積変化によってポンプ作用を行なう。エアーポンプには、吐出された空気と吸気された空気とが互いに逆に流動しないように、それぞれ逆止弁が設置される。逆止弁には、一般的に薄膜状のゴム材料が使用されている。
その薄膜状の弁は、吐出弁であれば吐出圧によって弁が開き隣の空気室にエアーを送り込み、吸気時には弁が閉じて逆方向に空気が戻らない構造を有する。また吸気弁であれば吸気圧(マイナス圧)によって弁が開きポンプ室内にエアーを吸い込み、圧縮時には弁が閉じてエアーが漏れない構造である。一般的に薄膜状弁形状には、円筒型、薄板状のリーフ形、アンブレラ形状形などがある。従来、薄膜状の逆止弁およびその逆止弁を用いたポンプについて、種々の技術が提案されている(たとえば、特許文献1〜5参照)。
特許文献1に記載の小型ポンプでは、複数個のダイヤフラム間の中央部に円筒型の吐出弁を設け、それぞれのダイヤフラムの吸気弁を設ける構造で、中央の円筒型弁はテーパ型形状で密閉されて漏気を防いでいる。特許文献2に記載の吐出弁および吸気弁はアンブレラ型で、膜端部からの漏気を防ぐため外周にリブが設けられている。特許文献3に記載の逆止弁では、吐出弁および吸気弁に凸部または凹部を設けて、嵌合させ、位置決めおよび浮きを防止して漏気を防いでいる。
特許文献4に記載の小型ポンプは、ダイヤフラム底部に接続される駆動体に吸気穴をあけ、ダイヤフラム底部に薄膜状の吸気弁を設けた構成を有する。特許文献5に記載のダイヤフラムポンプは、吸気弁を薄膜状またはリーフ形にし、複数の吸気弁と複数のダイヤフラムとを一体型にした構成を有し、また、吸気弁下面に吸気口を囲む凸部を設けて漏気を防ぐ構成を有する。
特開平10−131862号公報 特開平11−218244号公報 特開2003−139258号公報 特開2002−5029号公報 特開2003−269337号公報
特許文献1に記載の小型ポンプでは、ポンプの組み立て時に柔らかい薄膜状円筒弁を穴部に挿入し組み立てるのが非常に難しく、また弁形状も複雑になる。特許文献2に記載のアンブレラ弁では、アンブレラ取り付け部のOリング気密性が不十分となり、取り付け後の安定性や耐久性に問題がある。特許文献3に記載の逆止弁では、複数個のダイヤフラムに対して同じ数の吸気弁が必要となり、部品点数および組み立て工数が増える。
特許文献4に記載の小型ポンプでは、ダイヤフラムの底部に接続された駆動体に弁を設けているため、ポンプ駆動時に駆動体が動作し、連結された弁も駆動体と共に動作するため、弁変形が大きく漏気し易い。特許文献5に記載のダイヤフラムポンプには、吸気弁をダイヤフラム一体として部品点数が削減されている特徴があるが、弁の周囲を押さえる構成がないため、組み立て時に弁が変形し易く、漏気し易い。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、薄膜状の逆止弁の成型時、輸送時または組み立て時などにおいて弁形状が変形し、空気を通すホールの密着状態が変化して漏気し、ポンプ作用時においてポンプ効率が低下することを抑制できる、逆止弁構造を備えるダイヤフラムポンプ、およびそのダイヤフラムポンプを備える血圧計を提供することである。
本発明に係るダイヤフラムポンプは、ポンプ室の容積変化により流体を輸送するダイヤフラムポンプであって、ポンプ室内へ流体を流入させる吸気弁と、ポンプ室から流体を流出させる吐出弁とを備える。吸気弁と吐出弁とには、第一空間から第二空間へ向かう流体の流れを許容するとともに、その逆方向への流れを禁止する、逆止弁構造が用いられる。逆止弁構造は、第一空間と第二空間との間に配置されている隔壁を備える。隔壁には、第一空間と第二空間とを連通する連通孔が形成されている。また逆止弁構造は、連通孔の第二空間側を被覆して流体の逆流を妨げる弾性膜体を備える。また逆止弁構造は、連通孔を取り囲む壁部を有する弾性部材を備える。弾性部材は、壁部において弾性膜体を保持する。弾性膜体は、逆止弁構造を組み立てた状態で連通孔と対向する弁表面を有する弁体と、弁体の外縁に設けられ弾性部材と接合している接合部とを有し、複数の弾性膜体が一体として形成されている接合部は、弁体よりも容易に弾性変形可能に形成され、逆止弁構造を分解した状態で弁表面と反対側の裏面側へ膨らむように形成されている。弾性部材は、逆止弁構造を組み立てた状態で隔壁に密着する密着面を有する。逆止弁構造を分解した状態で、壁部により囲まれた空間から複数の弾性膜体が外方へ向かって同一方向に突出して、弁表面は密着面よりも外方側に位置している。
上記ダイヤフラムポンプにおいて、接合部は、弁体よりも薄肉に形成されていてもよい
本発明に係る血圧計は、被測定者の血圧測定部位に装着され、気体が充填される気体袋を有するカフを備える。また、気体袋に気体を移送させる、上記のダイヤフラムポンプを備える。また、カフ内の圧力を検出する圧力検出部を備える。また、圧力検出部によって検出された圧力値から被測定者の血圧を測定する測定部を備える。
本発明のダイヤフラムポンプによると、逆止弁構造を組み立てた状態において、隔壁から弾性膜体に対し、弾性膜体を空間内部側へ撓ませる向きの荷重が加えられる。その荷重の反作用として、弾性膜体から隔壁に対し荷重が加えられることにより、弾性膜体と隔壁との密着状態が保持される。そのため、成型時、輸送時または組み立て時などにおいて弾性膜体が変形しても、逆止弁構造を組み立てた状態において、弾性膜体は確実に連通孔の第二空間側を塞ぐことができる。したがって、弁と空気穴との密着状態が変化し難く、漏気によるポンプ効率の低下を抑制することができるので、安定したポンプ作動が可能となる。
以下、図面に基づいてこの発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において、同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰返さない。
なお、以下に説明する実施の形態において、各々の構成要素は、特に記載がある場合を除き、本発明にとって必ずしも必須のものではない。また、以下の実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、上記個数などは例示であり、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態の逆止弁構造を備えるダイヤフラムポンプの構成を示す平面模式図である。図2は、図1に示すII−II線に沿うダイヤフラムポンプの断面模式図である。図1に示すII−II線は、図1内右側に位置するポンプ室12および吐出弁30の平面形状である円の中心点と図1内左側に位置する吸気弁20の平面形状である円の中心点を通っており、かつモータ2の出力軸3の軸中心を通っている。図3は、図1に示すIII−III線に沿うダイヤフラムポンプの断面模式図である。図1に示すIII−III線は、図1内右側および左下側に位置するポンプ室12および吐出弁30の平面形状である円の中心点を通っており、かつモータ2の出力軸3の軸中心を通っている。以下の実施の形態において、上下方向とは、ダイヤフラムポンプの断面図における上下方向をいうものとする。
図1〜図3に示すように、ダイヤフラムポンプ1の下部には、小型の直流モータであるモータ2が設けられている。モータ2には、モータ2の回転運動によって回転する出力軸3が取り付けられている。出力軸3は、ダイヤフラムポンプ1の下部ケース4の内部まで延びている。出力軸3は、上下方向に延在している。
出力軸3の端部には、回転体5が固定されている。回転体5は、出力軸3と一体となって回転運動する。回転体5には、駆動軸6が固定されている。駆動軸6の回転体5に固定されている一方の端部である基端は、出力軸3の回転中心の延長線から離れて位置している。一方、駆動軸6の他方の端部側は、その中心軸の延長線が出力軸3の回転中心の延長線と交差している。そのため、駆動軸6は出力軸3に対して傾斜している。駆動軸6は、上下方向に対して傾斜する方向に延在している。
駆動軸6の先端側には、駆動体7が回転可能に挿通されている。駆動体7は、平面形状が円形状に形成されている。駆動体7には、3個の貫通穴8が、互いに120°間隔に形成されている。駆動体7の下方には、駆動軸6の延びる方向に延在する筒状の支持部9が形成されており、駆動軸6の先端部は支持部9の中央に設けられた穴に回転可能に挿通されている。駆動体7の周囲を囲むように、上部ケース10が配置されている。上部ケース10は、その下端部において下部ケース4の上端部に、螺子作用などにより固定されている。
上部ケース10の上側には、ダイヤフラム本体11が設けられている。ダイヤフラム本体11は、柔らかく薄いゴムなどの弾性材などにより形成されており、円板状に成形されている。ダイヤフラム本体11の下方には、120°の等しい角度間隔で形成されたポンプ室12が形成されている。図1に示すように、ポンプ室12は平面形状円形に形成されている。
ポンプ室12の下方には、釣鐘形の駆動部13が設けられている。駆動部13の先端には、細い頚部を介在させて頭部14が形成されている。駆動体7に形成された貫通穴8を頭部14が貫通し、上記頚部が貫通穴8の内部に位置するように配置されて、駆動体7にダイヤフラム本体11が組みつけられている。駆動部13の外周部には、伸縮自在に設けられた薄膜状のダイヤフラム部15が取り付けられている。ダイヤフラム部15は、ポンプ室12の円形の平面形状の周縁部を形成するダイヤフラム本体11と、駆動部13の外周部とを、気密状態に連結する。
ダイヤフラム本体11の上側には、ポンプ室12を上側から覆ってポンプ室12を蓋する、バルブハウジング16が設けられている。ポンプ室12は、駆動部13、ダイヤフラム部15、ダイヤフラム本体11およびバルブハウジング16によって、囲まれるように形成されている。なお、ポンプ室12の内面が上部ケース10の内側面を含むように、ポンプ室12を形成してもよい。
バルブハウジング16のさらに上側には、集気体17が設けられている。バルブハウジング16と集気体17との間に挟持されるように、吸気弁20と吐出弁30とが配置されている。このダイヤフラムポンプ1によって輸送される気体は、集気体17の内部に形成された空気室41を経由して、排気部42から外部へと流れる。なお、図1に示す平面模式図では、吸気弁20および吐出弁30が設けられている断面におけるダイヤフラムポンプ1の平面図を示している。
下部ケース4、上部ケース10およびダイヤフラム本体11によって囲まれた空間は、ダイヤフラムポンプ1の内部空間を形成する。吸気路18が下部ケース4または上部ケース10の少なくともいずれか一方の一箇所または複数箇所に形成されており、ダイヤフラムポンプ1の内部空間とダイヤフラムポンプ1の外部とを連通する。ダイヤフラムポンプ1の内部空間には、吸気路18を経由して、系外から大気が流入する。
ダイヤフラム本体11と駆動部13とは、薄膜状のダイヤフラム部15によって気密状態に連結されている。そのため、ダイヤフラムポンプ1の内部空間と、ポンプ室12とは、別空間とされている。ダイヤフラムポンプ1の内部空間とポンプ室12とは、吸気弁20が開状態となるときに限り、吸気弁20を含む通気路を経由して連通される構造に形成されている。
以下、逆止弁構造について説明する。ここでは、ポンプ室12から気体を流出させる通気路内に設けられた逆止弁である吐出弁30を例にとって説明するが、ポンプ室12内へ気体を流入させる通気路内に設けられた逆止弁である吸気弁20も、吐出弁30と同様の構成とすることが可能である。
図4は、吐出弁周辺を拡大して示すダイヤフラムポンプの平面模式図である。図5は、吐出弁周辺を拡大して示すダイヤフラムポンプの断面模式図である。図4は、図5に示すIV−IV線に沿う断面における模式図を示している。図4および図5を参照して、ポンプ室12から気体を流出させる吐出弁30は、弾性膜体31と、弾性膜体31を取り囲むように形成されており弾性膜体31を保持する弾性部材32とを備える。弾性膜体31は、平面形状円形に形成されている弁体36と、弁体36の外縁に設けられ弾性部材32と接合している接合部34とを有する。
弾性部材32は壁部32cを有しており、壁部32cで囲まれる空間35内に弾性膜体31が設けられている。弾性部材32は、壁部32cにおいて弾性膜体31の接合部34と接合し、弾性膜体31を保持している。弾性部材32は、バルブハウジング16と集気体17とによって挟持されている。集気体17は、バルブハウジング16との間で弾性部材32を挟持する、挟持部材としての機能を有している。
弾性膜体31の表面31aは、バルブハウジング16の空間35側の面16aに密着している。弾性部材32の表面32aは、バルブハウジング16の空間35側の面16aに密着している。弾性部材32の表面32aと反対側の裏面32bは、集気体17の空間35側の面17bと密着している。図5に示す逆止弁構造を組み立てた状態で、弾性膜体31は、連通孔33と対向する弁表面としての表面31aを有し、また弾性部材32は、バルブハウジング16の空間35側の面16aに密着する密着面としての表面32aを有する。
ポンプ室12と、壁部32cに囲まれた空間35とは、図5に示すように、バルブハウジング16によって隔てられている。バルブハウジング16には、ポンプ室12と空間35とを連通するための、連通孔33が形成されている。バルブハウジング16は、第一空間としてのポンプ室12と第二空間としての空間35とを隔てる隔壁である。バルブハウジング16は、ポンプ室12と空間35との間に配置されている。弾性膜体31は、バルブハウジング16に形成された連通孔33を、空間35側から被覆している。弾性部材32の壁部32cは、連通孔33を取り囲むように形成されている。
弾性部材32は、壁部32cにおいて弾性膜体31の厚みよりも大きな厚みを有するように、形成されている。たとえば壁部32cにおける弾性部材32の厚みが弾性膜体31の厚みの5倍程度となるように、弾性膜体31および弾性部材32を形成することができ、このようにすれば弾性部材32の強度を向上させ弾性部材32の変形を抑制することができる。たとえば、弾性膜体31の厚みを0.3mmとし、弾性部材32の厚みを1.5mmとすることができる。
図6は、逆止弁構造を分解した状態における、図5に相当するダイヤフラムポンプの断面模式図である。図6に示すように、逆止弁構造を分解した状態で、接合部34は下方に湾曲している。つまり、逆止弁構造を分解した状態で、弾性膜体31の弁体36が壁部32cにより囲まれた空間35から下方に向かって突出して、表面31aが弾性部材32の表面32aよりも飛び出している状態となり、表面31aが表面32aよりも下側に位置しているように、弾性膜体31は形成されている。弾性膜体31は接合部34において弾性部材32から吊下されており、表面31aと表面32aとは、距離Lの分上下方向に離れている。
図5と図6とを比較して、図6に示す逆止弁構造を分解した状態では、弾性膜体31の周囲にある接合部34の湾曲形状によって、弾性膜体31は空間35から外方に向かって突出している。一方図5に示す逆止弁構造を組み立てた状態では、弾性膜体31の接合部34が弾性変形して空間35の内部側へ撓んでいるために、弾性膜体31は壁部32cにより囲まれた空間35の内部にあり、弾性膜体31の表面31aはバルブハウジング16の面16aと密着する。弾性膜体31に距離L分の撓みが発生するために、逆止弁構造を分解した状態での表面31aと表面32aとの間の距離Lが吸収されている。
弾性膜体31が弾性変形して接合部34が撓むことにより、弾性膜体31からバルブハウジング16に対し、わずかな撓み荷重が加えられる。弾性膜体31に発生している距離L分の撓みによって、弾性膜体31には、逆止弁構造を組み立てた状態において常に、バルブハウジング16に向かう方向にわずかな応力が加えられている。この荷重の作用によって、弾性膜体31の弁体36がバルブハウジング16と密着する。このようにして弁体36とバルブハウジング16との密着状態が保持されるので、逆止弁構造を組み立てた状態において、弾性膜体31の弁体36は確実に連通孔33の空間35側の開口部を塞ぎ、連通孔33を確実に密閉している。
次に、本実施の形態のダイヤフラムポンプ1の動作について説明する。モータ2が通電されて出力軸3が回転すると、出力軸3の回転が回転体5を介在させて駆動軸6に伝達され、傾斜した偏心回転軸である駆動軸6が回転する。駆動軸6は駆動体7に回転可能に組み付けられており、かつ、各ポンプ室12の駆動部13は頭部14を連結する頚部において駆動体7に固定されている。そのため、駆動軸6の回転により、駆動体7と各ポンプ室12との組み付け部は、120°の位相差で上下方向に振動する。
この振動により、駆動部13は上下方向に往復運動する。この駆動部13の上下方向の振動によってダイヤフラム部15が伸縮して、ポンプ室12の容積を周期的に変化させる。つまり、駆動部13が下方に移動するとポンプ室12の容積が増加し、駆動部13が上方に移動するとポンプ室12の容積が減少する。ポンプ室12は、その容積が変化し得るように形成された、可変容積室である。ダイヤフラム部15はゴムなどの薄肉の弾性材料により形成されており容易に変形可能であるために、駆動体7により往復動可能に支持された駆動部13の往復運動によってポンプ室12の容積が変化して、ポンプ作用を行なうことが可能とされている。
駆動部13が下方に移動してポンプ室12の容積が増えるときは、ポンプ室12の内部は減圧される。ポンプ室12の内部が減圧されると、図5に示すように、吐出弁30の弾性膜体31の弁体36がバルブハウジング16に密着して、吐出弁30は閉じられ、空間35からポンプ室12への空気の逆流を妨げる。一方、吸気弁20は、ポンプ室12の内部の圧力の変化により弾性変形する。これにより吸気弁20が開けられて、図2中の白抜き矢印に示すようにダイヤフラムポンプ1の内部空間から吸気弁20を経由して空気が流れ、ポンプ室12へ空気が流入する。
駆動部13が上方に移動してポンプ室12の容積が減るときは、ポンプ室12の内部は増圧される。ポンプ室12の内部が増圧されると、吸気弁20の弁体がバルブハウジング16に密着して、吸気弁20は閉じられ、ポンプ室12からダイヤフラムポンプ1の内部空間への空気の逆流を妨げる。一方、図7に示すように、ポンプ室12の内部の圧力の変化により吐出弁30の接合部34が弾性変形して、弁体36は圧力の作用により上方へ持ち上げられるように移動する。これにより吐出弁30は開けられて、図3および図7中の白抜き矢印で示すように、吐出弁30を経由してポンプ室12から空気が流出する。なお図7は、吐出弁が開いた状態を拡大して示す断面模式図である。
上記のようなポンプ室12の容積変化により、ダイヤフラムポンプ1は気体を輸送する。吐出弁30を経由してポンプ室12から流出した空気は、集気体17の内部に形成された空気室41を通って、排気部42から外部へと流れる。吸気弁20は、ダイヤフラムポンプ1の内部空間からポンプ室12へ向かう気体の流れを許容するとともにその逆方向への流れを禁止する、逆止弁として作用している。吐出弁30は、ポンプ室12から排気部42へ向かう気体の流れを許容するとともにその逆方向への流れを禁止する、逆止弁として作用している。
本実施の形態のダイヤフラムポンプ1には3つのポンプ室12が形成されている。各ポンプ室12は駆動体7が1回転する間に1回ポンプ作用を行なうが、ダイヤフラムポンプ1全体では一定の位相差をもって順次3回のポンプ作用が行なわれることになり、空気流の脈動が小さくなって動作効率がよい。また、モータ2と一体的にポンプ室12が形成され、しかも出力軸3の回転中心を軸として複数のポンプ室12が周囲に配置され、さらに、モータ2とポンプ室12との間に駆動体7が配置される。そのため、ポンプ装置とモータ2とが一体になって、ダイヤフラムポンプ1の形が非常に小さくなる。
このようにダイヤフラムポンプ1が小型化されていると、ダイヤフラムポンプ1の成型時、輸送時または組み立て時などにおいて、ゴム状であり柔らかく変形し易い薄膜状の逆止弁の弁体36が変形した場合、弾性膜体の弁体とバルブハウジングとの密着状態が変化して、空気を通す連通孔に弾性膜体の表面が密着しない状態になる。その結果、ポンプ室から気体が漏れ出す漏気が発生し、ポンプ作用時においてポンプ効率が低下するという問題が生じる。
そのため、本実施の形態の逆止弁構造では、逆止弁構造を分解した状態で、壁部32cにより囲まれた空間35から弾性膜体31が外方へ向かって突出して、弾性膜体31の表面31aは弾性部材32の表面32aよりも外方側に位置している。一方、逆止弁構造を組み立てた状態で、弾性膜体31の表面31aは空間35の内部にあり、表面31aはバルブハウジング16に形成された連通孔33と対向しており、弾性部材32の表面32aはバルブハウジング16に密着している。
このようにすれば、逆止弁構造を組み立てた状態において、バルブハウジング16から弾性膜体31に対し、弾性膜体31を空間35の内部側へ撓ませる向きの荷重が加えられる。その荷重の反作用として、弾性膜体31からバルブハウジング16に対し、空間35の外方側方向に作用する荷重が加えられる。弾性膜体31が連通孔33を塞ぐ方向に荷重が加えられ、弾性膜体31の表面31aが連通孔33の空間35側の開口部を常に押さえる構造となるために、弾性膜体31とバルブハウジング16との密着状態が保持される。
したがって、成型時、輸送時または組み立て時などにおいて弾性膜体31が変形しても、逆止弁構造を組み立てた状態において、弾性膜体31は確実に連通孔33の空間35側を塞ぐことができる。その結果、吐出弁30と連通孔33の空間35側の開口部との密着状態が変化し難くなっており、漏気によりダイヤフラムポンプ1の効率が低下することを抑制することができるので、安定したポンプ作動が可能となる。
弾性膜体31および弾性部材32は、ゴムなどの弾性材料で形成することができる。弾性材料としてはたとえば、NBR(ニトリルゴム)、CR(クロロプレンゴム)、EPDM(エチレンプロピレンゴム)、TPE(熱可塑性エラストマー)などを用いることができる。また、弾性部材32が密着するバルブハウジング16および集気体17は、樹脂材料で形成することができる。樹脂材料としてはたとえば、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合合成樹脂)、PS(ポリスチレン樹脂)、POM(ポリオキシメチレン樹脂)などを用いることができる。
図1〜図3に示すように、吸気弁20と吐出弁30とは一体に形成されている。つまり、複数の弾性膜体が一体として形成されている。たとえば、弾性部材32をシート状の弾性材料により一体成形し、そのシート状の弾性材料の一部を薄膜化することにより複数の弾性膜体31を形成することができる。このようにすれば、複数個のダイヤフラムに対して、1個の一体化された弁体を使用することができるので、ダイヤフラムポンプ1の部品点数削減、組み立て工数低減およびコスト削減を達成できる。また、吸気弁20と吐出弁30とを同一形状で構成すれば、逆止弁の生産性を向上することができるので、一層ダイヤフラムポンプ1のコスト削減が可能となる。
実施の形態1のダイヤフラムポンプ1では、ポンプ室12内へ気体を流入させる吸気弁20と、ポンプ室12から気体を流出させる吐出弁30とに、逆止弁構造が用いられている。ダイヤフラムポンプ1は、ポンプ室12の容積変化により気体を輸送する。上述の通り、弾性膜体31の表面31aが連通孔33の空間35側の開口部を常に押さえる構造となるように吸気弁20および吐出弁30が形成されているために、ポンプ作用時における漏気によるポンプ効率の低下を抑制することができる。したがって、安定したダイヤフラムポンプ1の作動が可能となる。
これまでの説明においては、ダイヤフラムポンプ1には3つのポンプ室12が設けられており、ポンプ室12へ気体を流出入させる吸気弁20および吐出弁30もそれぞれ3個設けられている例を述べているが、吸気弁20、吐出弁30およびポンプ室12の個数はこれに限られるものではない。より多数のポンプ室12を設けると、ポンプのリップルを減少させることができ、ポンプが発生するノイズを低減できるので有利である。
(実施の形態2)
図8は、実施の形態2の、図6に相当する逆止弁構造を分解した状態における、吐出弁周辺を拡大して示すダイヤフラムポンプの断面模式図である。図9は、実施の形態2の、図5に相当する逆止弁構造を組み立てた状態における、吐出弁周辺を拡大して示すダイヤフラムポンプの断面模式図である。実施の形態2の逆止弁構造は、弾性膜体31の接合部34が図8および図9に示す形状となっている点で、実施の形態1と異なっている。
具体的には、実施の形態2の弾性膜体31の表面31aには、接合部34において、表面31aが一部窪んだ凹部が設けられている。弾性膜体31において、接合部34は弁体36よりも薄肉に形成されている。そのため、接合部34は弁体36よりも容易に弾性変形可能に形成されている。図8に示す逆止弁構造を分解した状態で、弾性膜体31の表面31aは弾性部材32の表面32aよりも下方側に位置している。これに対し、図9に示す逆止弁構造を組み立てた状態では、接合部34が弾性変形することにより弾性膜体31が空間35の内部へ移動して、弾性膜体31の表面31aはバルブハウジング16の面16aに接触した状態となっている。
実施の形態1と同様に、逆止弁構造を組み立てた状態において、バルブハウジング16から弾性膜体31に対し、弾性膜体31を空間35の内部側へ撓ませる向きの荷重が加えられる。その荷重の反作用として、弾性膜体31からバルブハウジング16に対し、空間35の外方側方向に作用する荷重が加えられる。これにより、弾性膜体31の表面31aが連通孔33の空間35側の開口部を常に押さえる構造となるために、弾性膜体31とバルブハウジング16との密着状態が保持される。
また、接合部34が弁体36に対し相対的に小さい厚みを有するように形成されており、接合部34において弾性膜体31は容易に弾性変形可能であることにより、ダイヤフラムポンプ1の動作時に、ポンプ室12内の僅かな圧力の変化で吐出弁30の開閉動作が可能とされている。つまり、ポンプ室12内が僅かに負圧となると吐出弁30は閉状態となり、ポンプ室12内の圧力によって僅かに弁体36が押圧されると吐出弁30は開状態となる。したがって、逆止弁の開閉のために必要な負荷を軽減することができるので、負荷の軽い高効率なダイヤフラムポンプ1が実現できる。
(実施の形態3)
図10は、実施の形態3の、図4に相当するダイヤフラムポンプの平面模式図である。図11は、実施の形態3の、図6に相当する逆止弁構造を分解した状態における、吐出弁周辺を拡大して示すダイヤフラムポンプの断面模式図である。図12は、実施の形態3の、図5に相当する逆止弁構造を組み立てた状態における、吐出弁周辺を拡大して示すダイヤフラムポンプの断面模式図である。図10は、図12に示すX−X線に沿う断面における模式図を示している。
実施の形態3の逆止弁構造は、弾性膜体31の接合部34が図10〜図12に示す形状となっている点で、実施の形態2と異なっている。具体的には、図10〜図12に示すように、弾性膜体31の弁体36の外縁一箇所に接合部34が設けられており、当該一箇所の接合部34において弾性部材32の壁部32cと弁体36とが接合している。接合部34は弁体36よりも薄肉に形成されている。
このような構成としても、弾性膜体31の表面31aが連通孔33の空間35側の開口部を常に押さえる構造となるために、弾性膜体31とバルブハウジング16との密着状態が保持される。また、ダイヤフラムポンプ1の動作時に、ポンプ室12内の僅かな圧力の変化で吐出弁30の開閉動作が可能とされているために、負荷の軽い高効率なダイヤフラムポンプ1が実現できる。
(実施の形態4)
図13は、実施の形態4の、図6に相当する逆止弁構造を分解した状態における、吐出弁周辺を拡大して示すダイヤフラムポンプの断面模式図である。図14は、実施の形態4の、図5に相当する逆止弁構造を組み立てた状態における、吐出弁周辺を拡大して示すダイヤフラムポンプの断面模式図である。実施の形態4の逆止弁構造は、弾性膜体31の接合部34が図13および図14に示す形状となっている点で、実施の形態1と異なっている。
具体的には、実施の形態4の弾性膜体31において、接合部34は、逆止弁構造を分解した状態で弾性膜体31の表面31aと反対側の裏面31b側へ膨らむように形成されている。図13に示す逆止弁構造を分解した状態で、接合部34は、空間35側へ突起するように、断面形状において屈曲している。弁体36の周囲の接合部34は、凹凸形状を有するように形成されている。弾性膜体31が弾性変形するときの撓み代が接合部34において増大しているために、接合部34は弁体36よりも容易に弾性変形可能に形成されている。弁体36の周囲の接合部34は、弾性膜体31が弾性変形するときに撓むように変形する、凹凸状の撓み部として形成されている。
図13に示す逆止弁構造を分解した状態で、弾性膜体31の表面31aは弾性部材32の表面32aよりも下方側に位置している。これに対し、図14に示す逆止弁構造を組み立てた状態では、接合部34が弾性変形することにより弾性膜体31が空間35の内部へ移動して、弾性膜体31の表面31aはバルブハウジング16の面16aに接触した状態となっている。
実施の形態1と同様に、逆止弁構造を組み立てた状態において、バルブハウジング16から弾性膜体31に対し、弾性膜体31を空間35の内部側へ撓ませる向きの荷重が加えられる。その荷重の反作用として、弾性膜体31からバルブハウジング16に対し、空間35の外方側方向に作用する荷重が加えられる。これにより、弾性膜体31の表面31aが連通孔33の空間35側の開口部を常に押さえる構造となるために、弾性膜体31とバルブハウジング16との密着状態が保持される。
また、接合部34が逆止弁構造を分解した状態で弾性膜体31の裏面31b側へ膨らむように形成され、弾性膜体31の撓み代が増加しており、接合部34において弾性膜体31は容易に弾性変形可能であることにより、ダイヤフラムポンプ1の動作時に、ポンプ室12内の僅かな圧力の変化で吐出弁30の開閉動作が可能とされている。つまり、ポンプ室12内が僅かに負圧となると吐出弁30は閉状態となり、ポンプ室12内の圧力増加によって僅かに弁体36が押圧されると吐出弁30は開状態となる。したがって、逆止弁の開閉のために必要な負荷を軽減することができるので、負荷の軽い高効率なダイヤフラムポンプ1が実現できる。
(実施の形態5)
図15は、実施の形態5の、図6に相当する逆止弁構造を分解した状態における、吐出弁周辺を拡大して示すダイヤフラムポンプの断面模式図である。図16は、実施の形態5の、図5に相当する逆止弁構造を組み立てた状態における、吐出弁周辺を拡大して示すダイヤフラムポンプの断面模式図である。
実施の形態5の逆止弁構造は、弾性膜体31の接合部34が図15および図16に示す形状となっている点で、実施の形態4と異なっている。具体的には、弾性膜体31の弁体36の外縁一箇所に接合部34が設けられており、当該一箇所の接合部34において弾性部材32の壁部32cと弁体36とが接合している。接合部34は、逆止弁構造を分解した状態で弾性膜体31の裏面31b側へ膨らむように形成されている。
このような構成としても、弾性膜体31の表面31aが連通孔33の空間35側の開口部を常に押さえる構造となるために、弾性膜体31とバルブハウジング16との密着状態が保持される。また、ダイヤフラムポンプ1の動作時に、ポンプ室12内の僅かな圧力の変化で吐出弁30の開閉動作が可能とされているために、負荷の軽い高効率なダイヤフラムポンプ1が実現できる。
(実施の形態6)
図17は、実施の形態6の、図4に相当する吐出弁周辺を拡大して示すダイヤフラムポンプの平面模式図である。実施の形態6の逆止弁構造では、弾性膜体31の弁体36の外縁三箇所に接合部34が設けられており、当該三箇所の接合部34において弾性部材32の壁部32cと弁体36とが接合している。このような構成としても、逆止弁構造を分解した状態で弾性膜体31の表面31aが弾性部材32の表面32aよりも下方側に位置していれば、逆止弁構造を組み立てた状態では弾性膜体31の表面31aが連通孔33の空間35側の開口部を常に押さえる構造となる。そのため、弾性膜体31とバルブハウジング16との密着状態が保持される。
また接合部34が、弁体36よりも薄肉に形成されている場合、または逆止弁構造を分解した状態で弾性膜体31の裏面31b側へ膨らむように形成され弾性膜体31の撓み代が増加している場合には、ダイヤフラムポンプ1の動作時に、ポンプ室12内の僅かな圧力の変化で吐出弁30の開閉動作が可能となる。したがって、負荷の軽い高効率なダイヤフラムポンプ1が実現できる。
(実施の形態7)
図18は、実施の形態7の、図4に相当する吐出弁周辺を拡大して示すダイヤフラムポンプの平面模式図である。実施の形態7の逆止弁構造では、弾性膜体31の弁体36の外縁四箇所に接合部34が設けられており、当該四箇所の接合部34において弾性部材32の壁部32cと弁体36とが接合している。このような構成としても、逆止弁構造を分解した状態で弾性膜体31の表面31aが弾性部材32の表面32aよりも下方側に位置していれば、逆止弁構造を組み立てた状態では弾性膜体31の表面31aが連通孔33の空間35側の開口部を常に押さえる構造となる。そのため、弾性膜体31とバルブハウジング16との密着状態が保持される。
また接合部34が、弁体36よりも薄肉に形成されている場合、または逆止弁構造を分解した状態で弾性膜体31の裏面31b側へ膨らむように形成され弾性膜体31の撓み代が増加している場合には、ダイヤフラムポンプ1の動作時に、ポンプ室12内の僅かな圧力の変化で吐出弁30の開閉動作が可能となる。したがって、負荷の軽い高効率なダイヤフラムポンプ1が実現できる。
実施の形態1〜7の説明においては、弁体36が平面形状円形の薄膜として形成されている例について説明したが、弁体の形状はこれに限られるものではない。逆止弁構造を組み立てた状態で弾性膜体の表面が連通孔の開口部を常に押さえて弾性膜体とバルブハウジングとの密着状態を保持でき、かつ僅かな力の作用により開閉動作できるような形状であれば、弁体の形状はどのようなものであってもよい。また弾性膜体は、連通孔を取り囲む弾性部材の壁部と任意の箇所で接合することができる。
次に、家庭用の血圧計300の概略構成について、図19および図20を参照して説明する。図19は血圧計の外観を示す全体斜視図であり、図20は血圧計の内部構成を示すブロック図である。両図を参照して、血圧計300は、血圧測定の制御装置が内蔵された本体部301と、血圧計用のカフ302と、本体部301およびカフ302を連結するエア管312とを備える。
カフ302は、エアーポンプ210から送り出される空気が充填され溜められるとともに、測定部位(上腕部)の動脈を圧迫するために用いられる、圧迫用空気袋309を有する。またカフ302は、圧迫用空気袋309をその内面側に設け、測定部位(上腕部)に装着するための帯状のバンド310、およびバンド310を上腕部に巻回して固定するための面ファスナ311を有する。
本体部301の外表面には、表示器303、および操作部304が設けられている。本体部301の内部には、カフ302内の圧力を検出する圧力検出部としての圧力センサ305、圧迫用空気袋309に気体(空気)を移送させるエアーポンプ210、エアーバルブ207が設けられている。また、圧力センサ305、エアーポンプ210、エアーバルブ207などの機器を制御するとともに、圧力センサ205によって検出された圧力値から被測定者の血圧を求めるCPU(Central Processing Unit)308が、本体部301の内部に設けられている。
上記構成からなる血圧計300において、被測定者の血圧を測定する場合には、カフ302が被測定者の血圧測定部位(上腕)に装着される。エアーバルブ207を閉状態にして、エアーポンプ210から吐出される空気がすべて圧迫用空気袋309へ流出するようにして、圧迫用空気袋309を加圧する。一方、エアーバルブ207を開状態にして、圧迫用空気袋309内の空気をエアーバルブ207を介して外部へ放出して、圧迫用空気袋309を減圧する。
血圧計用小型ポンプを用いる場合、ポンプ室に気体を流出入させる逆止弁構造から漏気が発生し易い。そこで、この血圧計300は、圧迫用空気袋309に気体(エアー)を移送させるエアーポンプ210として、実施の形態1〜7のいずれかのダイヤフラムポンプ1を備えることができる。ダイヤフラムポンプ1は漏気によるポンプ効率の低下が抑制されており安定して作動できるので、ダイヤフラムポンプ1を備える血圧計300の安定した作動が可能となる。
以上のように本発明の実施の形態について説明を行なったが、各実施の形態の構成を適宜組合せてもよい。また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
実施の形態1の逆止弁構造を備えるダイヤフラムポンプの構成を示す平面模式図である。 図1に示すII−II線に沿うダイヤフラムポンプの断面模式図である。 図1に示すIII−III線に沿うダイヤフラムポンプの断面模式図である。 吐出弁周辺を拡大して示すダイヤフラムポンプの平面模式図である。 吐出弁周辺を拡大して示すダイヤフラムポンプの断面模式図である。 逆止弁構造を分解した状態におけるダイヤフラムポンプの断面模式図である。 吐出弁が開いた状態を拡大して示す断面模式図である。 実施の形態2の、図6に相当するダイヤフラムポンプの断面模式図である。 実施の形態2の、図5に相当するダイヤフラムポンプの断面模式図である。 実施の形態3の、図4に相当するダイヤフラムポンプの平面模式図である。 実施の形態3の、図6に相当するダイヤフラムポンプの断面模式図である。 実施の形態3の、図5に相当するダイヤフラムポンプの断面模式図である。 実施の形態4の、図6に相当するダイヤフラムポンプの断面模式図である。 実施の形態4の、図5に相当するダイヤフラムポンプの断面模式図である。 実施の形態5の、図6に相当するダイヤフラムポンプの断面模式図である。 実施の形態5の、図5に相当するダイヤフラムポンプの断面模式図である。 実施の形態6の、図4に相当するダイヤフラムポンプの平面模式図である。 実施の形態7の、図4に相当するダイヤフラムポンプの平面模式図である。 血圧計の外観を示す全体斜視図である。 血圧計の内部構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 ダイヤフラムポンプ、2 モータ、3 出力軸、4 下部ケース、5 回転体、6 駆動軸、7 駆動体、8 貫通穴、9 支持部、10 上部ケース、11 ダイヤフラム本体、12 ポンプ室、13 駆動部、14 頭部、15 ダイヤフラム部、16 バルブハウジング、16a 面、17 集気体、17b 面、18 吸気路、20 吸気弁、30 吐出弁、31 弾性膜体、31a 表面、31b 裏面、32 弾性部材、32a 表面、32b 裏面、32c 壁部、33 連通孔、34 接合部、35 空間、36 弁体、41 空気室、42 排気部、300 血圧計。

Claims (3)

  1. ポンプ室の容積変化により流体を輸送するダイヤフラムポンプであって、
    前記ポンプ室内へ流体を流入させる吸気弁と、
    前記ポンプ室から流体を流出させる吐出弁とを備え、
    前記吸気弁と前記吐出弁とには、第一空間から第二空間へ向かう流体の流れを許容するとともに、その逆方向への流れを禁止する、逆止弁構造が用いられ、
    前記逆止弁構造
    前記第一空間と前記第二空間との間に配置されており、前記第一空間と前記第二空間とを連通する連通孔が形成された隔壁と、
    前記連通孔の前記第二空間側を被覆して流体の逆流を妨げる弾性膜体と、
    前記連通孔を取り囲む壁部を有し、前記壁部において前記弾性膜体を保持する弾性部材とを備え、
    前記弾性膜体は、前記逆止弁構造を組み立てた状態で前記連通孔と対向する弁表面を有する弁体と、前記弁体の外縁に設けられ前記弾性部材と接合している接合部とを有し、複数の前記弾性膜体が一体として形成されており、
    前記接合部は、前記弁体よりも容易に弾性変形可能に形成され、前記逆止弁構造を分解した状態で前記弁表面と反対側の裏面側へ膨らむように形成されており、
    前記弾性部材は、前記逆止弁構造を組み立てた状態で前記隔壁に密着する密着面を有し、
    前記逆止弁構造を分解した状態で、前記壁部により囲まれた空間から複数の前記弁体が外方へ向かって同一方向に突出して、前記弁表面は前記密着面よりも外方側に位置している、ダイヤフラムポンプ。
  2. 前記接合部は、前記弁体よりも薄肉に形成されている、請求項に記載のダイヤフラムポンプ
  3. 被測定者の血圧測定部位に装着され、気体が充填される気体袋を有するカフと、
    前記気体袋に気体を移送させる、請求項1または2に記載のダイヤフラムポンプと、
    前記カフ内の圧力を検出する圧力検出部と、
    前記圧力検出部によって検出された圧力値から被測定者の血圧を測定する測定部と、を備える、血圧計。
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