JP2003328951A - ダイヤフラムポンプ - Google Patents

ダイヤフラムポンプ

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JP2003328951A JP2002140833A JP2002140833A JP2003328951A JP 2003328951 A JP2003328951 A JP 2003328951A JP 2002140833 A JP2002140833 A JP 2002140833A JP 2002140833 A JP2002140833 A JP 2002140833A JP 2003328951 A JP2003328951 A JP 2003328951A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポンプに配置する吐出弁の形状をより簡単
なものとする。またポンプ作用の際の弁開閉により発生
する騒音を抑制する。 【解決手段】 ポンプに配置する吐出弁のバルブハウ
ジング側の面を平面として、弁全体を平板状の薄型の簡
単な形状にした。また、弁の作用をする弁部のバルブハ
ウジングの側の面に凹部を設けてポンプを操作したとき
の弁の開閉にともなう騒音の発生を抑制すると共に位置
決め手段を設けてポンプ組み立て時の弁の配置が容易に
なる構成にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイヤフラムポン
プに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のダイヤフラムポンプは、図7に示
すような構成である。この図において21はモータ、2
2はモータ21の出力軸、23は出力軸22に固定され
たクランク体、24はクランク体23に傾斜させて固定
されている駆動軸、26は駆動軸24に対して回動可能
に取り付けられている駆動体、27はケーシング、28
はシリンダー部、29はバルブハウジングである。31
はダイヤフラム部、32は円筒状の吐出弁で、このダイ
ヤフラム部31と吐出弁32とが一体に構成されていて
ダイヤフラム本体30を構成する。このダイヤフラム本
体30はシリンダー部28とバルブハウジング29とに
より保持されている。また33、34はバルブハウジン
グ29と一体に形成された弁室部(共通室)および吐出
口、35は吸入弁、36は吸入口である。
【0003】このような構成のダイヤフラムポンプは、
モータ21の駆動による出力軸22の回転によりクラン
ク台23が回転する。このクランク台23の回転により
それに固定されている駆動軸24はその傾斜方向が変化
する。それにより駆動体26も変化し、それに取り付け
られたダイヤフラム部31の駆動部(ピストン部)31
aが往復動しポンプ作用を行なう。つまり図面右側のダ
イヤフラム部のように駆動部31aが上昇するとポンプ
室の容積が減少して圧力が増加し、円筒状の吐出弁32
を開いて吐出口34より流体が送り出される。一方、左
側のダイヤフラム部のように駆動部が下降するとそのポ
ンプ室の容積が増大し吸気弁35を開いて外部の流体が
流入する。
【0004】このように、ポンプ室の容積の変化によ
り、流体は外部より吸入弁を通ってポンプ室内に流入
し、次に流入した流体は吐出弁を開いて吐出口より供給
されるというポンプ作用を行なう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上述べた従来のダイ
ヤフラムポンプは、吐出弁がダイヤフラム部と一体に形
成された筒状の弁であり、そのためにこの筒状の弁が配
置された弁室部(共通室)を構成する部分が同様に筒状
をなし、蓋体の表面部分より突出した形状であり、この
弁室部の上側端面より伸びた吐出口を有し、この吐出口
に供給すべき箇所に導くためのパイプ等を接続して用い
られる。
【0006】そのために、従来のダイヤフラムポンプ
は、少なくとも弁室部(共通室)を形成する前記筒状の
部分より外部に突出しているために比較的大型にならざ
るを得ず、しかもその形状が段をなしている。そのため
にポンプの配置場所が制限されることがまれにはある。
【0007】また吐出弁が円筒状であるため、弁を作成
した後ポンプを組み立てるまでの部品保管、移送等の間
に円筒形状の吐出弁が変形する欠点がある。更にこの筒
状の弁が薄肉であるため、ポンプを組み立てる際の弁室
部(共通室)への筒状の弁を挿入する作業が面倒である
等組み立て上の問題もある。
【0008】上記従来例のダイヤフラムポンプの欠点を
除去するために、本発明の出願人が出願した、組み立て
が容易である等製造が容易であり、より小型化し得るダ
イヤフラムポンプである、特願2002−19900の
ポンプがある。このダイヤフラムポンプは、次に述べる
ような構成で、特に吐出弁が平板状であって、取り付け
が簡単な構成である。
【0009】それは、図8に示す通りの構成である。こ
の図において21はモータ、22はモータ21の出力
軸、23は出力軸22に固定されているクランク台、2
4はクランク台23に出力軸22に対し傾斜させて固定
されている駆動軸、26は駆動体で、その軸受部26a
に駆動軸24が挿入されることにより駆動軸24に回動
可能に取り付けられている。又、41は通気孔41aを
有するケース、42はシリンダー部、43はバルブハウ
ジング、45はシリンダー部42とバルブハウジング4
3とにて保持されていてダイヤフラム部46を有するダ
イヤフラム本体、48はポンプ室、49はバルブハウジ
ング43に取り付けられている吐出弁、50は吐出口5
1を有する集気体である。そしてケース41、シリンダ
ー部42、バルブハウジング43、集気体50をシリン
ダー部42とバルブハウジング43とによりダイヤフラ
ム本体45を挟み、また吐出弁49をバルブハウジング
43に取り付けて、図に示すように組み立てたものであ
る。
【0010】図8に示すポンプにおいて、ダイヤフラム
本体45は、図9に示す通りであり、そのうち(A)は
平面図、(B)は側面図(断面図)である。また図10
はシリンダー部42の形状を示す図で、(A)が平面
図、(B)は断面図である。更に図11はバルブハウジ
ング43の平面図、図12は、集気体で(A)は底面
図、(B)は断面図である。
【0011】このダイヤフラムポンプは、前記の通りの
ダイヤフラム部等が図8に示すように組み立てられたも
のである。
【0012】前記出願のダイヤフラムポンプを構成する
各部とそれらが組み立てられた状態における全体の構成
を述べる。
【0013】まず、ダイヤフラム本体45は、図9に示
すような構成で、複数のダイヤフラム部46(この図の
ものは(A)の平面図のように3ケが円周上に等間隔に
配置されている)とこれら各ダイヤフラム部46の間に
は三つの薄い平面状のバルブ部分45cが形成され、各
バルブ部分45cには孔45dが形成された形状であ
る。このダイヤフラム本体45は、図8に示すようにシ
リンダー部42とバルブハウジング43とにより保持さ
れている。
【0014】また、シリンダー部42は、図10に示す
ように各ダイヤフラム部46が配置されるシリンダー4
2aとシリンダー42aの間に孔42bが形成されてい
る。
【0015】またバルブハウジング43は図11に示す
通りの形状である。この図11は図8の下方より見た図
で43aは通気孔、43bは溝、43cは弁取付孔であ
る。
【0016】以上のようなシリンダー部42とダイヤフ
ラム本体45とバルブハウジング43を図8に示すよう
にダイヤフラム本体45をシリンダー部42とバルブハ
ウジング43とにより挟んで保持する。
【0017】このようにダイヤフラム部46を保持した
上で、吐出弁49をバルブハウジング43の弁取付孔4
3cに凸部43bを圧入する等により取り付け、更に吐
出口51を有する集気体50をバルブハウジング43に
取り付けるようにしている。
【0018】この図8に示すポンプは、モータ21を駆
動することにより、出力軸22を回転させこれに固定す
るクランク台23を回転させる。これにより駆動軸24
がその傾斜方向を変化させ、駆動体26の傾斜方向を変
化させて、図の従来のポンプと同様にダイヤフラム部4
6の駆動部47を上下動する。
【0019】この駆動部47の上下動によりポンプ室4
8の容積が変化する。このダイヤフラム部46の駆動部
47が図8より上昇するとポンプ室48の容積が減少し
て圧力が増大し、これにより吐出弁49の弁の部分49
aを開きリブ49cの間を通り図8の集気体50のバル
ブハウジングとの間の空隙を通り吐出口51より外部に
供給される。この時に、他のダイヤフラム部に対応する
吐出弁は閉じられている。
【0020】また、図8の右側のダイヤフラム部46の
駆動部47が下降してポンプ室48の容積が増大すると
ポンプ室内の圧力は減少し、吐出弁49は閉じる。逆に
ダイヤフラム本体45の平板状の肉薄部分(吸入弁)4
5cは空間44側に変形して開き、これにより生ずるシ
リンダー部42との間隙に孔42bよりシリンダー部4
2a、ケース41の空間内の流体が流入し、更に小孔4
5dを通りバルブハウジング43の溝43bを通ってダ
イヤフラム部内に流入する。その際ケース41に設けら
れた通気孔41aより外部よりケース41内に流体が流
入する。
【0021】上記特許出願の発明のポンプは、吐出弁の
構成が簡単であり、又平板状であるために、ポンプの小
型化や組み立てにとって好ましい構成である。
【0022】しかし、上記発明のポンプは、ポンプ作用
を行なった時の吐出弁の開閉による騒音の問題がある。
【0023】本発明は、前記のように吐出弁が平板状で
一層簡単な構成で弁の配置、固定が簡単であってしたが
ってポンプの組み立てが容易であるダイヤフラムポンプ
を提供するものである。
【0024】又本発明は、ポンプ作用の際の吐出弁での
騒音の発生を押さえることを可能にしたダイヤフラムポ
ンプを提供するものである。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明のダイヤフラムポ
ンプは、ポンプ室を形成するダイヤフラム部を複数有
し、それらを平板状の部分にて接続して一体化したダイ
ヤフラム本体と、各ダイヤフラム部に対応させて夫々設
けた吸入弁と、複数のダイヤフラム部の中央に設けられ
た吐出弁と、吐出弁を保持するバルブハウジングとを備
え、吐出弁が平板状の極めて簡単な構造であり、前記吐
出弁を各ダイヤフラム部の位置する部分以外にて押さえ
るバルブ押さえにて固定したことを特徴とする。
【0026】本発明のダイヤフラムポンプは、吐出弁が
ゴム等弾性材料よりなる平板状の極めて簡単な構造であ
り、又、これを固定するためバルブ押さえにて固定する
のみの極めて簡単なもので、しかも各ダイヤフラム部
(ポンプ室)の夫々に対し独立した弁として作用し得
る。
【0027】また、本発明の他のダイヤフラムポンプ
は、ポンプ室を形成するダイヤフラム部を複数有しそれ
らを平板状の部分にて接続して一体化したダイヤフラム
本体と、各ダイヤフラム部12を対応させて夫々設けた
吸入弁と、複数のダイヤフラム部の中央に設けられた吐
出弁を配置するバルブハウジングとを備え、吐出弁が平
板状であって、放射状に伸びる少なくとも二つのリブと
位置決め用凸部または凹部とを有し、バルブハウジング
が凹部または凸部とを有し、吐出弁の凸部または凹部と
バルブハウジングの凹部または凸部とを嵌合させること
により、吐出弁をバルブハウジングに正しく位置決めし
た状態にて保持するようにしたことを特徴とする。
【0028】また、本発明のダイヤフラムポンプは、以
上述べたような構成であって、吐出弁がその弁としての
作用を行なう弁部に凹部を設けたもので、これによりポ
ンプ操作中の吐出弁の開閉作用により騒音が発生するの
を抑えるようにした。
【0029】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を説明す
る。
【0030】図1は、本発明の第1の実施の形態の断面
図で、1はモータ、2はモータ1の出力軸、3は出力軸
2に固定されたクランク台、4はクランク台3に傾斜さ
せて取り付けた駆動軸、6は駆動軸4に回動可能に取り
付けた駆動体、7は通気孔7aを有するケース、8はシ
リンダー部、9はバルブハウジング、10は複数のダイ
ヤフラム部11を一体に接続したダイヤフラム本体、1
2はダイヤフラム部11に設けられた駆動部(ピスト
ン)、13はポンプ室、14は吐出弁、15は吐出口1
6およびバルブ押さえ17を有する集気体である。
【0031】この第1の実施の形態のダイヤフラムポン
プは、前記特願2002−19900の発明のダイヤフ
ラムポンプと同様にモータ1の駆動による出力軸2の回
転によってクランク台3を回転させる。このクランク台
3の回転により駆動軸4がその傾斜方向を変化させ、駆
動体6も傾斜方向が変化する。その結果ダイヤフラム部
11の駆動部12が往復動してポンプ作用を行なう。つ
まり、駆動部12の往復動により吸入弁が開いてケース
7の通気口7aより気体がケース7内に入り、更にシリ
ンダー部に設けられた通気孔を通り吸入弁を開いて、ダ
イヤフラム部11(ポンプ室13)に入り、一方吐出弁
14を開いてバルブハウジング9の通気孔9aを通り集
気体15の吐出口16から外部へ供給される。
【0032】図1には、シリンダー部の通気孔、吸入弁
等に示されていないが、図8乃至図12に示す前記特許
出願のダイヤフラムポンプと実質上同じである。ただ
し、図8乃至図12のダイヤフラムポンプが三つのダイ
ヤフラム部(ポンプ室)を有するポンプであるのに対
し、図1に示すポンプは、二つのダイヤフラム部を有す
るポンプである。したがって、二つのダイヤフラム部が
180°離れて配置されている等配置位置が異なるがポ
ンプ作用は実質上同じである。
【0033】この第1の実施の形態のダイヤフラムポン
プは、吐出弁14が平板状の簡単な形状であり、これを
その中央に形成されている凸部14cをバルブハウジン
グ9の凹部9cに嵌合させてバルブハウジングの中央部
に配置し、集気体15に設けられたバルブ押さえ17に
て吐出弁14を固定すればよい。つまりバルブハウジン
グ9の中央に吐出弁14を配置し、バルブハウジング9
に集気体15を固定するのみの作業により、バルブ押さ
え17にて吐出弁14が保持固定される。尚吐出弁14
は、凸部14cを設けなくともよいが、凸部14cを設
けた方がバルブハウジングへの配置が簡単になり好まし
い。
【0034】この第1の実施の形態のダイヤフラムポン
プの吐出弁14は、図1に示すようにバルブハウジング
9側の面が平面でこの面の全体がバルブハウジングの面
と接する。そのため、ポンプ作用による吐出弁14の開
閉時に騒音が生ずることがある。
【0035】図2は、本発明のダイヤフラムポンプにて
用いる吐出弁14の各種構成を示す。
【0036】この図2の(A)が前記第1の実施の形態
にて用いられた吐出弁である。図2(A)に示す吐出弁
14は、極めて簡単な構造であって、全体が平板状であ
り、更に矢印Aにて示す側が平面である。したがって、
この吐出弁は、前記のようにこれをバルブハウジング9
の中央部にその通気孔9aを覆うように配置し、集気体
15をバルブハウジング9に取り付けることにより、集
気体15のバルブ押え17により、通気孔9a以外の部
分にて吐出弁14を押え固定すればよい。また図2
(B)が(A)に示す吐出弁で、騒音防止用の凹部を設
けた弁である。つまり、弁14の弁部14aのバルブハ
ウジング9の接する側の面に凹部14bを設けたもので
ある。この凹部14bを設けることにより、吐出弁14
の開閉時に発する騒音を大幅に減少させ得る。
【0037】このように、吐出弁のバルブハウジング側
の面つまり図2における矢印Aの側の面に凹部14bを
設けた場合、この凹部14bとバルブハウジング9の通
気孔9aとを一致させる必要がある。そのため、図2の
(B)に示す吐出弁は、凸部14cを設け、この吐出弁
14の凸部14cとバルブハウジング9の凹部9cとが
嵌合するようにバルブハウジング9に吐出弁14を設置
すると共に、その凸部14cを例えば、一方向がこれと
直角な方向と長さが異なるような形状にして、二つのダ
イヤフラム部(ポンプ室)を有するポンプや四つのダイ
ヤフラム部(ポンプ室)を有するポンプ等の位置決めが
可能になる。
【0038】図3は、本発明の第2の実施の形態を示す
図である。
【0039】この第2の実施の形態のダイヤフラムポン
プは、吐出弁の構成が第1の実施の形態と相違するが、
他の構成は、実質上同じ構成である。
【0040】即ち、本発明のダイヤフラムポンプの第2
の実施の形態にて用いられる吐出弁は、図4にて示すも
のである。この図4において、(A)は平面図、(B)
は断面図、(C)は底面図である。
【0041】この図に示す吐出弁は、14aが弁の作用
を行なう弁部、14bは弁部14aのバルブハウジング
と接する側の面に形成された凹部、14cは吐出弁を取
り付けるためとその位置決めのためとに用いられる凸
部、14dはリブである。
【0042】この図3、図4に示すように、本発明の第
2の実施の形態は、これに用いる吐出弁のバルブハウジ
ング側の面に凹部14bを設けたことにより、この吐出
弁14のバルブハウジング側の面のうち、凹部14bの
周辺部分のみがバルブハウジング9の面と接し、バルブ
ハウジングと接する部分が少ない。したがって、弁開閉
による騒音の発生を抑制し得る。
【0043】また、この吐出弁において、その取り付け
部(凸部)14cは長方形状をなす。そして、バルブハ
ウジングにはこの凸部14cが嵌合する同一形状の凹部
が形成されている。
【0044】この吐出弁14は、バルブハウジング側の
面に凹部14bが形成され、バルブハウジング9の通気
孔9aが吐出弁14の凹部14b内に位置することが望
ましい。
【0045】図示するように、吐出弁14の凸部14c
を長方形状にし、バルブハウジング9の凹部9cも同一
形状の長方形状にすることにより、吐出弁14をその凸
部14cをバルブハウジング9の凹部9cに嵌合するこ
とによりバルブハウジングに取り付ける。これにより、
吐出弁14は、バルブハウジング9に取り付けられ、し
かも吐出弁14の弁部14aの凹部14bの中心付近に
バルブハウジング9の通気孔9aが位置するようにな
る。
【0046】この第2の実施の形態のダイヤフラムポン
プにて用いられる吐出弁14は、図4の(A)に示すよ
うに、クロスしたリブ14dを有するものである。この
図4に示す吐出弁14は、クロスしたリブ14dの間の
角αの大きい方を弁部14aとし、そのバルブハウジン
グ側の面に凹部を設けた構成である。ここで、角αが大
であれば弁の開閉が容易である。しかし、角αがあまり
大であると、弁が完全に閉じないことがある。そのた
め、この角αは使用目的その他により、適切な値とする
ことが好ましい。
【0047】この第2の実施の形態のダイヤフラムポン
プは、ダイヤフラム部(ポンプ室)が二つのポンプであ
る。
【0048】しかし、吐出弁14のリブが等しい間隔に
なるようにクロスさせ、つまり角αを90度にして四つ
のダイヤフラム部(ポンプ室)を有するポンプにしても
よい。
【0049】また三つのダイヤフラム部(ポンプ室)を
有するダイヤフラムポンプに適用することも可能であ
る。
【0050】図5は、第1、第2の実施の形態のダイヤ
フラムポンプにて用いた吐出弁とは若干異なる構成の吐
出弁を示す。
【0051】この図5の吐出弁は、三つのダイヤフラム
部を有するポンプに用いるもので、これら図において、
左側は平面図、右側は断面図である。
【0052】これらの吐出弁は、いずれも本発明の特徴
の一つである弁部20aのバルブハウジング側の面(右
側の断面図の右側の面)に凹部20bを設けたものであ
る。そしてこの凹部20bを設けることにより、弁開閉
の際発生する騒音を抑制するようにしている。
【0053】これら吐出弁のうち、図5の(A)はリブ
20dを有し、またバルブ取り付け部20eを有する構
成である。そしてこのバルブ取り付け部20eをバルブ
ハウジングの取り付け孔に圧入する等の手段にて吐出弁
をバルブハウジングに取り付け集気体に設けられたバル
ブ押さえにてリブ20dを押圧することにより吐出弁を
固定するものである。
【0054】また、図5の(B)に示す吐出弁は、バル
ブ取り付け用凹部20fを有する。そして、バルブハウ
ジングに凸部を設けて吐出弁をバルブハウジングに取り
付ける構成である。つまりバルブハウジングの凸部に吐
出弁の凹部20fを嵌合させた上で、集気体のバルブ押
さえにて吐出弁を押圧してバルブハウジングに吐出弁を
固定する。
【0055】また、図5の(C)の吐出弁は、逆に、バ
ルブ取り付け部として凸部20gをまたバルブハウジン
グには凹部を形成し、吐出弁の凸部20gとバルブハウ
ジングの凹部とを嵌合させた上で、集気体のバルブ押さ
えにて吐出弁を押圧固定するものである。
【0056】また、図5の(D)は、(C)に示す吐出
弁において、弁部とリブの一部を分離した構成で、その
他は(C)の吐出弁と実質上同じである。
【0057】更に図5の(E)に示す吐出弁は、弁の上
方(集気体側)に凹部20hを形成したものである。そ
して、図6に示すダイヤフラムポンプのように、集気体
15に設けられた棒状のバルブ押え17を、この吐出弁
の凹部に挿入して吐出弁を押え、バルブハウジング9に
吐出弁を固定、保持するものである。つまり、図6に示
すポンプは、集気体15が(B)のように支持部18に
より棒状のバルブ押え17を支持する構成で、流体が支
持部18の間19を通り吐出口16より流体を供給する
構成である。そして、前記のように棒状のバルブ押え1
7を凹部20hに挿入して吐出弁20を固定する。
【0058】以上述べた図5の(A)〜(E)に示す吐
出弁は、いずれも弁部20aのバルブハウジング側の面
に凹部20bを形成したものである。この凹部20bを
設けることにより、これら吐出弁を備えたダイヤフラム
ポンプは、ポンプ作用を行ったときの吐出弁の開閉によ
り発する騒音を抑制することができる。
【0059】また、これら吐出弁は、凹部20bを有す
るために、ポンプ組み立ての際の吐出弁の配置に際して
この凹部20bの位置が、バルブハウジング9の通気孔
9aと一致するようにする必要がある。そのため、位置
決め手段が必要になる。
【0060】図5の(A)〜(E)に示す吐出弁は、い
ずれも三つのダイヤフラム部(ポンプ室)を有するダイ
ヤフラムポンプに用いられる。そのため、これら図示す
る吐出弁20は、弁部20aが三つ存在し、同様に三つ
の凹部20bを有している。
【0061】以上のことから、これら吐出弁20の位置
決め手段としては、例えば三角形状の凸部または凹部を
吐出弁に設け、バルブハウジング9に前記の三角形状の
凸部または凹部と同一形状、大きさの凹部又は凸部を形
成し、それらを嵌合させることにより位置決めが可能で
ある。
【0062】例えば、図5の(A)の吐出弁は、バルブ
ハウジング側に段部20kを設け、この段部20kの外
周部分を三角形状に形成して、組み立て時バルブハウジ
ングの三角形状の凹部に嵌合させることにより、位置決
めが可能になる。
【0063】又、図5の(B)の吐出弁は、凹部20f
の水平方向の断面形状(図における上下方向の紙面に直
角な断面形状)を三角形状あるいはそれと類似する3方
向の位置決めが可能な形状とし、バルブハウジングに三
角形状の凸部等、前記凹部と同一形状、大きさの凸部を
形成し、前記凹部と凸部を嵌合させることにより位置決
めた可能になる。
【0064】また、図5の(C)、(D)に示す吐出弁
は、凸部20gの水平方向の断面形状(図面の上下方向
で紙面に直角な断面形状)が三角形又はこれと類似する
三方向の位置決めが可能な断面形状とし、一方バルブハ
ウジングに同一形状の凹部を形成し、この凹部に吐出弁
20の凸部20gを嵌合させるように配置すれば、位置
決めされた状態での吐出弁の保持、固定が可能になる。
【0065】更に、図5の(E)の吐出弁は、(A)の
吐出弁と同様に、段部20kを設け、この段部の形状を
3方向の位置決め可能な形状例えば三角形にし、これと
同一形状、大きさの凹部をバルブハウジングに形成すれ
ばよい。そして、吐出弁20の段部20kをバルブハウ
ジングの凹部に嵌合することにより、位置決めされた状
態での吐出弁の保持、固定が可能になる。
【0066】以上のように、本発明のダイヤフラムポン
プにおいて、吐出弁が騒音防止のための凹部を有する構
成の場合、吐出弁とこれを配置するバルブハウジングに
互いに嵌合する凹部と凸部(凸部と凹部)を形成し、こ
れら凹部、凸部の形状を、ポンプのダイヤフラム部(ポ
ンプ室)の数に応じて、長方形、三角形、四角形等の形
状にすることにより位置決めが可能になる。
【0067】
【発明の効果】本発明のダイヤフラムポンプは、吐出弁
が平板状であり、ポンプの小型化が可能であり、又、弁
の開閉を行なう弁部に凹部を設ければ吐出弁の開閉の際
発生する騒音を小さくし得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態の構成を示す図
【図2】 本発明の第1の実施の形態で用いられる吐出
弁の形状を示す図
【図3】 本発明の第2の実施の形態の構成を示す図
【図4】 本発明の第2の実施の形態で用いられる吐出
弁の形状を示す図
【図5】 本発明のダイヤフラムポンプで用いられる吐
出弁の例を示す図
【図6】 図5(E)に示す吐出弁を用いたダイヤフラ
ムポンプを示す図
【図7】 従来のダイヤフラムポンプの構成を示す図
【図8】 特願2002−19900のダイヤフラムポ
ンプの構成を示す図
【図9】 図8に示すポンプのダイヤフラム本体を示す
【図10】 図8に示すポンプのシリンダー部を示す図
【図11】 図8に示すポンプのバルブハウジングを示
す図
【図12】 図8に示すポンプの集気体を示す図
【符号の説明】
1 モータ 2 出力軸 3 クランク台 4 駆動軸 6 駆動体 7 ケース 8 シリンダー部 9 バルブハウジング 10 ダイヤフラム本体 11a ダイヤフラム部 13 ポンプ室 14 吐出弁 15 集気体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 夫々ポンプ室を形成する複数のダイヤ
    フラム部を一体に接続するダイヤフラム本体と、前記各
    ダイヤフラム部に対応させて夫々設けられた吸入弁と、
    前記複数のダイヤフラム部の中央部分に配置された吐出
    弁とを備え、前記吐出弁が一つの平板状部分よりなり、
    前記吐出弁を弁の作用を行なう弁部以外の部分にてバル
    ブ押さえを用いて押さえて保持するもので、前記各ダイ
    ヤフラム部に設けれられた駆動部の往復動によりポンプ
    作用を行なうダイヤフラムポンプ。
  2. 【請求項2】 夫々ポンプ室を形成する複数のダイヤ
    フラム部を一体に接続するダイヤフラム本体と、前記各
    ダイヤフラム部に対応させて夫々設けられた吸入弁と、
    前記複数のダイヤフラム部の中央部分に配置された吐出
    弁と前記吐出弁を配置するバルブハウジングとを備え、
    前記吐出弁が少なくとも弁の作用を行なう弁部以外に設
    けられたリブと、位置決め用の凸部または凹部を有し、
    前記バルブハウジングに凹部又は凸部を有し、前記バル
    ブハウジングの凹部または凸部に前記吐出弁の位置決め
    用の凸部又は凹部を嵌合させ、前記吐出弁のリブをバル
    ブ押さえにて押さえることにより正しい位置に吐出弁を
    保持するもので、前記ダイヤフラム部に設けれられた駆
    動部の往復動させてポンプ作用を行なうダイヤフラムポ
    ンプ。
  3. 【請求項3】 前記吐出弁を配置するバルブハウジン
    グを更に備え、前記吐出弁が位置決め用の凸部または凹
    部を有し、前記バルブハウジングが凹部又は凸部を有
    し、前記吐出弁の凸部又は凹部を前記バルブハウジング
    の凹部または凸部に嵌合させることにより、前記吐出弁
    が正しく位置決めされた状態にて配置されるようにした
    請求項1のダイヤフラムポンプ。
  4. 【請求項4】 前記吐出弁が弁部に凹部を有する請求
    項1、2または3のダイヤフラムポンプ。
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