JP2003275182A - カフの昇圧装置およびそれを備える血圧計 - Google Patents

カフの昇圧装置およびそれを備える血圧計

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JP2003275182A JP2002087558A JP2002087558A JP2003275182A JP 2003275182 A JP2003275182 A JP 2003275182A JP 2002087558 A JP2002087558 A JP 2002087558A JP 2002087558 A JP2002087558 A JP 2002087558A JP 2003275182 A JP2003275182 A JP 2003275182A
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Takahiro Soma
孝博 相馬
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Abstract

(57)【要約】 【課題】部品点数を少なくし信頼性を維持するのが容易
な、昇圧時間を短縮できるカフの昇圧装置およびそれを
備える血圧計を提供すること。 【解決手段】本発明のカフの昇圧装置およびそれを備え
る血圧計は、カフ1と加圧ポンプ8との間の流体移送路
と加圧ポンプ8と加圧容器7の間の流体移送路とカフ1
と加圧容器7との間の流体移送路とに弁装置4,5,6
を設け、1つの圧力センサ9を弁装置4,5と加圧ポン
プ8を連結する流体移送路に接続することで、ローパワ
ーの弁装置を用いることができると共に、昇圧装置およ
び血圧計の全体の信頼性を維持するのが容易である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血圧測定に際し
て、生体の一部を圧迫するカフを昇圧する昇圧装置、お
よびそれを備える血圧計に関する。
【0002】
【従来の技術】血圧測定に際して、上腕部などの生体の
一部に巻回されたカフに空気を圧送してこれを昇圧し、
これにより生体の一部を圧迫する一方、そのカフ内から
空気を徐々に排気することにより圧迫圧力(カフ圧力)
を所定の速度(例えば、2〜3mmHg/秒)で減圧さ
せ、その減圧過程でのカフ圧力の変化に伴い生成消滅す
るコロトコフ音の検出や心拍に同期して生じるカフの圧
力振動(脈波)の大きさの変化を検出することにより、
血圧(最高血圧、最低血圧)を決定する電子血圧計が従
来から提案されている。このような電子血圧計について
は、血圧測定に要する時間を短くするために、血圧測定
に直接関わらないカフの昇圧時間はできるだけ短くする
ことが望ましい。
【0003】そして、特公平6―57200号公報に
は、圧縮空気を蓄積する圧力容器(タンク)を用いて、
カフの昇圧時には、予め蓄積されている圧縮空気をカフ
に放出することで急速にカフ圧力の昇圧を行い、この圧
縮空気の放出だけで目標カフ圧力に達しない場合に、電
磁開閉弁により流体移送路を切り替えて、電動ポンプ
(加圧ポンプ)から空気を圧送することで、昇圧時間を
短縮する昇圧装置を備える血圧計が開示されている。
【0004】しかしながら、このような従来のカフの昇
圧時間を短縮する血圧計では、図3(特公平6―572
00号の第1図)にみるように、カフの圧力と圧力容器
(タンク)の圧力を検出するために、独立した2つの圧
力センサが必要となる構成となっている。圧力センサで
は、精度のよい圧力検出が要求されるため、従来の昇圧
装置では、2つの圧力センサに関わる電子回路は各々に
ついて必要となり(すなわち、精度の要求される電子部
品の点数が多くなり)、それらが調整されて搭載される
必要があった。従って、従来のカフの昇圧装置およびそ
れを備える血圧計は全体として信頼性を維持するのか難
しかった。
【0005】また、従来のカフの昇圧時間を短縮する血
圧計の配管(流体移送路)の構成では、電磁開閉弁の中
を流れる圧縮空気の流れる方向が変化するようになって
いた。すなわち、図3(特公平6―57200号の第1
図)にみるように、電動ポンプからタンクへ圧縮空気を
蓄積する場合とタンクからカフに圧縮空気を放出する場
合で、電磁開閉弁MV1を通して圧縮空気の流れる方向
が異なっていた。このため、電磁開閉弁MV1にローパ
ワーで作動する電力消費の少ない電磁開閉弁を用いる場
合には、弁の中を流れる圧縮空気(加圧空気)の流れの
方向によっては、圧縮空気の動圧(流体から受ける圧
力)の影響を受け弁を開いた状態に維持することが難し
かった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、圧力
センサを1つにすることで、部品点数を少なくし信頼性
を維持するのが容易である、昇圧時間を短縮できるカフ
の昇圧装置およびそれを備える血圧計を提供することに
ある。さらに、電磁開閉弁の中を流れる圧縮空気の流れ
る方向を一方向とすることで、ローパワーで作動する電
磁開閉弁を用いることができる、昇圧時間を短縮できる
カフの昇圧装置およびそれを備える血圧計を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、下記の
(1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)の発明に
よって達せられる。 (1)圧縮空気を蓄積する圧力容器と、該圧力容器に圧
縮空気を供給するための加圧ポンプと、生体の一部を圧
迫するためのカフと、該カフと該加圧ポンプとの間の流
体移送路に設けられた第1弁装置と、該圧力容器と該加
圧ポンプとの間の流体移送路に設けられた第2弁装置と
を備え、該第1弁装置と該第2弁装置は該加圧ポンプ側
の流体移送路を介して連結し、圧力センサが該第1弁装
置と該第2弁装置と該加圧ポンプとの間の流体移送路に
接続していることを特徴とするカフの昇圧装置。 (2)該カフと該圧力容器との間の流体移送路に設けら
れた第3弁装置を備え、該第3弁装置と該第1弁装置は
該カフ側の流体移送路を介して連結し、該第3弁装置と
該第2弁装置は該圧力容器側の流体移送路を介して連結
していることを特徴とする上記(1)に記載のカフの昇
圧装置。 (3)微速排気弁と急速排気弁とが、該カフと該第1弁
装置と該第3弁装置との間の流体移送路に接続している
ことを特徴とする上記(2)に記載のカフの昇圧装置。 (4)圧縮空気を蓄積する圧縮空気蓄積手段と、該圧縮
空気蓄積手段に圧縮空気を供給するための圧縮空気供給
手段と、生体の一部を圧迫するためのカフと、該カフと
該圧縮空気供給手段との間の流体移送路に設けられた第
1弁手段と、該圧縮空気蓄積手段と該圧縮空気供給手段
との間の流体移送路に設けられた第2弁手段とを備え、
該第1弁手段と該第2弁手段は該圧縮空気供給手段側の
流体移送路を介して連結し、圧力検出手段が該第1弁手
段と該第2弁手段と該圧縮空気供給手段との間の流体移
送路に接続していることを特徴とするカフの昇圧装置。 (5)該カフと該圧縮空気蓄積手段との間の流体移送路
に設けられた第3弁手段を備え、該第3弁手段と該第1
弁手段は該カフ側の流体移送路を介して連結し、該第3
弁手段と該第2弁手段は該圧縮空気蓄積手段側の流体移
送路を介して連結していることを特徴とする上記(4)
に記載のカフの昇圧装置。 (6)微速排気手段と急速排気手段とが、該カフと該第
1弁手段と該第3弁手段との間の流体移送路に接続して
いることを特徴とする上記(5)に記載のカフの昇圧装
置。 (7)上記(1)ないし(6)のいずれかに記載のカフ
の昇圧装置を備える血圧計。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明のカフの昇圧装置お
よびそれを備える血圧計を、好適実施例に基いて、詳し
く述べる。
【0009】図1は、本発明の実施例のカフの昇圧装置
およびそれを備える血圧計の空気系と測定系のブロック
図である。
【0010】カフ1はチュ−ブ(流体移送路)17によ
り微速排気弁2、急速排気弁3、圧力センサ(圧力検出
部)9、第1弁装置(第1エア−遮断バルブ)4、第3
弁装置(第3エア−遮断バルブ)6とに連結している。
そして、第1弁装置(第1エア−遮断バルブ)4のカフ
1側のチューブと第3弁装置(第3エア−遮断バルブ)
6のカフ1側のチューブは連結している。すなわち、第
1弁装置(第1エア−遮断バルブ)4と第3弁装置(第
3エア−遮断バルブ)6はカフ1側のチューブ(流体移
送路)17を介して連結している。
【0011】エア−貯留タンク(圧力容器)7はチュ−
ブ(流体移送路)19により第2弁装置(第2エア−遮
断バルブ)5と第3弁装置(第3エア−遮断バルブ)6
とに連結している。そして、第2弁装置(第2エア−遮
断バルブ)5のエア−貯留タンク(圧力容器)7側のチ
ューブと第3弁装置(第3エア−遮断バルブ)6のエア
−貯留タンク(圧力容器)7側のチューブは連結してい
る。すなわち、第2弁装置(第2エア−遮断バルブ)5
と第3弁装置(第3エア−遮断バルブ)6はエア−貯留
タンク(圧力容器)7側のチューブ(流体移送路)19
を介して連結している。
【0012】加圧ポンプ8はチュ−ブ(流体移送路)1
8により第1弁装置(第1エア−遮断バルブ)4と第2
弁装置(第2エア−遮断バルブ)5とに連結している。
そして、第1弁装置(第1エア−遮断バルブ)4の加圧
ポンプ8側のチューブと第2弁装置(第2エア−遮断バ
ルブ)5の加圧ポンプ8側のチューブは連結している。
すなわち、第1弁装置(第1エア−遮断バルブ)4と第
2弁装置(第2エア−遮断バルブ)5は、加圧ポンプ8
側のチューブ(流体移送路)18を介して連結してい
る。また、圧力センサ9は、第1弁装置(第1エア−遮
断バルブ)4と第2弁装置(第2エア−遮断バルブ)5
と加圧ポンプ8の間を連結するチューブ(流体移送路)
18に接続していて、チューブ(流体移送路)18の中
の圧力を検出できるようになっている。
【0013】微速排気弁2は、測定時のカフ1の減圧ス
ピ−ドを2〜3mmHg/秒にコントロ−ルすることが
可能な自立型微速排気弁である。急速排気弁3はノ−マ
ルオ−プンタイプの電磁開閉弁でCPU13により制御
される。圧力センサ9は、例えば、ヒズミゲ−ジを使用
したダイヤフラム方式の変換器、あるいは半導体圧力変
換素子が使用される。第1弁装置(第1エア−遮断バル
ブ)4と第2弁装置(第2エア−遮断バルブ)5と第3
弁装置(第3エア−遮断バルブ)6はノ−マルクロ−ズ
タイプの電磁開閉弁でCPU13により制御される。加
圧ポンプ8は乾電池21によってモ−タ駆動するダイヤ
フラム型加圧ポンプでCPU13により制御される。加
圧容器(エア−貯留タンク)7は圧縮空気圧に耐える剛
性を持った200〜500cc程度の容積をもつタンク
である。
【0014】圧力センサ9のアナログ出力は増幅器10
にて増幅される。増幅器10からのアナログ出力は、加
圧時のポンプノイズ、および、CPU13の発生するク
ロックノイズである高周波ノイズをカットする遮断周波
数が15Hz程度のロ−パスフィルタ11に入力され
る。ロ−パスフィルタ11のアナログ出力はA/Dコン
バ−タ12によりデジタル値に変換される。CPU13
は定期的(20ms毎)にA/Dコンバ−タ12の出力を
取り込む。圧力センサ9は、前述のように、チューブ1
8の中の圧力を検出するものであるが、後述の処理動作
のフローチャートで説明するように、3つのエアー遮断
バルブの開閉により、カフ圧力とエアー貯留タンク内の
圧力の双方を検出できる。
【0015】CPU13は、入力された圧力信号(カフ
圧力信号)から、脈波信号を分離してカフ圧力信号と脈
波信号を記憶する記憶機能と記憶した脈波信号から脈波
振幅を演算する脈波レベル検出機能とこの脈波レベルと
カフ圧力信号により最高血圧と最低血圧を決定する機能
を有する。さらに、決定した最高血圧と最低血圧を表示
器14に表示する機能を有する。電源SW(スイッチ)
15は、乾電池21を接続するスイッチである。端子1
51からは、急速排気弁3、第1エア−遮断バルブ4、
第2エア−遮断バルブ5、第3エア−遮断バルブ6、加
圧ポンプ8に電源が供給される。端子152からは、電
源安定部よって安定にされた電源が、圧力センサ9、ア
ナログ増幅器10、ローパスフィルタ11、A/Dコン
バ−タ12、CPU13、表示器14に供給される。測
定SW(スイッチ)16は血圧測定を開始するときにC
PU13に測定(計測)開始を入力するスイッチであ
る。
【0016】図2は、本発明の実施例のカフの昇圧装置
およびそれを備える血圧計の具体的な処理動作の概略を
示すフロ−チャ−トである。
【0017】電源SW15をONにすると、第1エア−
遮断バルブ4を開き圧力検出部(圧力センサ)9の出力
について0セットが行われる(ST1)。その後、第1
エア−遮断バルブ4を閉じ、第2エア−遮断バルブ5を
開き(ST2)、加圧ポンプ8がONになる(ST
3)。加圧ポンプ8がONになって、チューブ18を介
して加圧空気(圧縮空気)のエアー貯留タンク7への送
気(供給)が開始されると、ポンプ駆動時間監視タイマ
ーがスタートして予め設定された規定時間(所定時間)
が経過したか否かがチェックされる(ST4)。この加
圧空気のエアー貯留タンク7への送気(供給)の間、圧
力センサ9はチューブ18、19を介してエアー貯留タ
ンク7の圧力を検出して、加圧空気(圧縮空気)のエア
ー貯留タンク7への蓄積状態を監視する。所定時間が経
過したら加圧ポンプをOFFにし(ST5)、第2エア
−遮断バルブ5を閉じて(ST6)、ポンプ駆動時間監
視タイマーをストップする。尚、ここでは、加圧空気の
エアー貯留タンク7への送気は、時間によって制御され
ているが、圧力センサ9により検出されるエアー貯留タ
ンク7の内部の圧力が所定圧力(例えば、400mmH
g)に達すると加圧ポンプをOFFにするように圧力に
よって制御することもできる。
【0018】測定SW16がONにされると(ST
7)、急速排気弁3を閉じ(ST8)、第1エア−遮断
バルブ4と第3エア−遮断バルブ6を開き(ST9)、
チューブ17、18を介して圧力センサ9でカフ圧力を
検出しながら、エアー貯留タンク7の内部の圧縮空気を
チューブ17、19を通してカフに送気(供給)して、
カフ圧力が第1所定圧力(例えば、100mmHg)に
達したならば第3エア−遮断バルブ6を閉じる(ST1
1)。引き続き、加圧ポンプ8をONにして(ST1
2)、チューブ17、18を通して、加圧ポンプの加圧
空気の送気によりカフ圧力を上昇させる。圧力センサ9
によって、カフ圧力が最高血圧以上の第2設定圧力に達
したことを検出したならば(ST13)、加圧ポンプを
OFFにする(ST14)。尚、ここでは、エアー貯留
タンク7の内部の圧縮空気のカフへの送給は、圧力セン
サ9で検出されるカフ圧力が第1所定圧力(例えば、1
00mmHg)になった時点で停止するように制御され
ているが、圧力センサ9によって検出されるカフ圧力の
上昇の割合が小さくなる時点でエアー貯留タンク7の内
部の圧縮空気のカフへの送給を停止するように制御する
こともできる。
【0019】カフ圧力が最高血圧以上の設定圧力(第2
設定圧力)に達して加圧ポンプをOFFにされて後、カ
フ圧力は微速排気弁2により2〜3mmHg/秒で減圧
される。この減圧過程で、チューブ17、18を介して
圧力センサ9で検出されるカフ圧力の信号から脈波信号
の抽出が開始され(ST15)、脈波レベルとして脈波
振幅が演算され(ST16)、演算された脈波振幅がそ
の時点でのカフ圧力と共に記憶される。拍出毎の脈波振
幅は比較され、脈波振幅の最大値(最大脈波振幅)が検
出され(ST17)記憶される(ST18)。記憶され
た最大脈波振幅から最低血圧と最高血圧に該当する脈波
振幅が演算される。拍出毎の脈波振幅が最低血圧に該当
する振幅となる時点でのカフ圧力を最低血圧として検出
する(ST19)。最低血圧が検出されると、急速排気
弁3が開き(ST20)、カフ圧力は大気圧まで減圧さ
れる。次に、記憶されている脈波振幅から最高血圧に該
当する振幅となる時点でのカフ圧力が最高血圧として検
出され(ST21)、検出された最低血圧と共に、表示
器(LCD)14に表示される(ST22)。
【0020】その後、ST2に戻り、第1エア−遮断バ
ルブ4を閉じ、第2エア−遮断バルブ5を開き、加圧ポ
ンプ8をONにし(ST3)、所定時間の圧縮空気の送
給を行い、エア−貯留タンク7に次回の測定の時の昇圧
用のエア−を貯留して、測定SW16の入力を待つ。
【0021】以上、本発明のカフの昇圧装置およびそれ
を備える血圧計の好適実施例を説明したが、本発明の好
適実施例と従来例との大きな相違は、図1と図3の比較
から、明らかなように、本発明では3つの弁装置(エア
−遮断バルブ)と1つの圧力センサを有し、従来例で
は、2つの弁装置(エア−遮断バルブ)と2つの圧力セ
ンサを有するという点である。
【0022】ところで、弁装置では、開閉のみの制御で
あることから、特に調整される電子部品を多く用いる必
要はないことから故障の可能性は小さい。しかし、圧力
センサでは、精度のよい圧力検出が要求されるため、セ
ンサ毎に、調整された、増幅器、ロ−パスフィルタ、A
/Dコンバ−タなど多くの電子部品が必要となり、一般
に、弁装置に比べて、故障の可能性は大きい。
【0023】そのため、本発明では、カフの昇圧装置お
よび血圧計の全体としては、従来例に比べて、故障の可
能性が小さく、信頼性を維持するのか容易となってい
る。
【0024】また、本発明のチューブ(流体移送路)と
弁装置の配置では、3つの弁装置(エア−遮断バルブ)
4、5、6のいずれの中においても、圧縮空気(加圧空
気)は、一方向に流れる構成となっている。すなわち、
圧縮空気は、第1エア−遮断バルブ4では、加圧ポンプ
8側からカフ1側に向かい、第2エアー遮断バルブで
は、加圧ポンプ8側からエアー貯留タンク7側に向か
い、第3エアー遮断バルブでは、エアー貯留タンク7側
からカフ1側に向かい、この方向が切り替わることはな
い。このため、圧縮空気の流れの方向によっては、圧縮
空気の動圧(流体から受ける圧力)の影響を受け弁を開
いた状態に維持することが難しいローパワーで作動する
電力消費の少ない弁装置(エアー遮断バルブ)について
も、この動圧の不都合な影響を受けないように配置する
ことで用いることができる。
【0025】本発明のカフの昇圧装置およびそれを備え
る血圧計については、好適実施例をもとに説明したが、
本発明はこれらに限定されるものではない。特に、実施
例の血圧計は、カフ圧力の減圧過程で生じるカフの圧力
振動(脈波)の大きさの変化を検出することにより、血
圧(最高血圧、最低血圧)を決定するものであるが、拍
動に伴い生成消滅するコロトコフ音により血圧(最高血
圧、最低血圧)を決定するものであってもよい。
【0026】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の急速
加圧を実現するカフの昇圧装置、およびそれを用いる血
圧計では、1つの圧力センサでカフ圧力と加圧容器の圧
力が検出できるように空気系が構成されていることか
ら、2つの圧力センサ(複数の圧力センサ)を用いてカ
フ圧力と加圧容器の圧力を別々に検出することに比べ
て、精度の要求される電子部品の点数が少なくてすむ。
従って、それらを調整して構成される、カフの昇圧装置
およびそれを用いる血圧計の全体としての信頼性を維持
するのが容易である。さらに、3つの電磁開閉弁と流体
移送路の適切な配置によって、電磁開閉弁の中を流れる
圧縮空気の流れる方向を一方向にすることができること
から、ローパワーで作動する電磁開閉弁を用いることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のカフの昇圧装置およびそれを
備える血圧計の空気系と測定系のブロック図である。
【図2】本発明の実施例のカフの昇圧装置およびそれを
備える血圧計の具体的な処理動作の概略を示すフロ−チ
ャ−トである。
【図3】従来例のカフの昇圧装置およびそれを備える血
圧計の空気系と測定系のブロック図である。
【符号の説明】
1…カフ 2…微速排気弁 3…急速排気弁 4…第1弁装置(第1エア−遮断バルブ) 5…第2弁装置(第2エア−遮断バルブ) 6…第3弁装置(第3エア−遮断バルブ) 7…圧力容器(エアー貯留タンク) 8…加圧ポンプ(電動ポンプ) 9…圧力センサ 10…アナログ増幅器 11…ローパスフィルタ 12…A/Dコンバ−タ 13…CPU 14…表示器(LCD) 15…電源スイッチ 151、152…端子 16…測定スイッチ 17、18、19…チューブ(流体移送路) 20…電源安定部 21…乾電池

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮空気を蓄積する圧力容器と、該圧力容
    器に圧縮空気を供給するための加圧ポンプと、生体の一
    部を圧迫するためのカフと、該カフと該加圧ポンプとの
    間の流体移送路に設けられた第1弁装置と、該圧力容器
    と該加圧ポンプとの間の流体移送路に設けられた第2弁
    装置とを備え、該第1弁装置と該第2弁装置は該加圧ポ
    ンプ側の流体移送路を介して連結し、圧力センサが該第
    1弁装置と該第2弁装置と該加圧ポンプとの間の流体移
    送路に接続していることを特徴とするカフの昇圧装置。
  2. 【請求項2】該カフと該圧力容器との間の流体移送路に
    設けられた第3弁装置を備え、該第3弁装置と該第1弁
    装置は該カフ側の流体移送路を介して連結し、該第3弁
    装置と該第2弁装置は該圧力容器側の流体移送路を介し
    て連結していることを特徴とする請求項1に記載のカフ
    の昇圧装置。
  3. 【請求項3】微速排気弁と急速排気弁とが、該カフと該
    第1弁装置と該第3弁装置との間の流体移送路に接続し
    ていることを特徴とする請求項2に記載のカフの昇圧装
    置。
  4. 【請求項4】圧縮空気を蓄積する圧縮空気蓄積手段と、
    該圧縮空気蓄積手段に圧縮空気を供給するための圧縮空
    気供給手段と、生体の一部を圧迫するためのカフと、該
    カフと該圧縮空気供給手段との間の流体移送路に設けら
    れた第1弁手段と、該圧縮空気蓄積手段と該圧縮空気供
    給手段との間の流体移送路に設けられた第2弁手段とを
    備え、該第1弁手段と該第2弁手段は該圧縮空気供給手
    段側の流体移送路を介して連結し、圧力検出手段が該第
    1弁手段と該第2弁手段と該圧縮空気供給手段との間の
    流体移送路に接続していることを特徴とするカフの昇圧
    装置。
  5. 【請求項5】該カフと該圧縮空気蓄積手段との間の流体
    移送路に設けられた第3弁手段を備え、該第3弁手段と
    該第1弁手段は該カフ側の流体移送路を介して連結し、
    該第3弁手段と該第2弁手段は該圧縮空気蓄積手段側の
    流体移送路を介して連結していることを特徴とする請求
    項4に記載のカフの昇圧装置。
  6. 【請求項6】微速排気手段と急速排気手段とが、該カフ
    と該第1弁手段と該第3弁手段との間の流体移送路に接
    続していることを特徴とする請求項5に記載のカフの昇
    圧装置。
  7. 【請求項7】請求項1ないし請求項6のいずれかに記載
    のカフの昇圧装置を備える血圧計。
JP2002087558A 2002-03-27 2002-03-27 カフの昇圧装置およびそれを備える血圧計 Pending JP2003275182A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009124666A (ja) * 2007-11-12 2009-06-04 Anywire:Kk 光電センサ
JP2009299871A (ja) * 2008-06-17 2009-12-24 Omron Healthcare Co Ltd 逆止弁構造、ダイヤフラムポンプおよび血圧計
JP2015188646A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 テルモ株式会社 血圧計

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