JP5222631B2 - エアバッグカバー及びエアバッグ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エアバッグの開放部を構成するエアバッグカバー及びかかるエアバッグカバーを備えたエアバッグ装置に関し、特に、インストルメントパネル等のように車両内装面に配置されるエアバッグカバー及びエアバッグ装置に関する。
自動車等の車両には、衝突時等の緊急時にエアバッグを車内で膨張展開させて乗員を拘束するエアバッグ装置が搭載されているのが一般的である。かかるエアバッグ装置には、ステアリングに内装された運転席用エアバッグ装置、インストルメントパネルに内装された助手席用エアバッグ装置、車両側面部又はシートに内装されたサイドエアバッグ装置、ダッシュボード下部に内装されたニーエアバッグ装置等、種々のタイプが開発・採用されている。これらのエアバッグ装置は、通常時はその存在を意識できないように車両構造物内に格納されており、衝突時等の緊急時に車両構造物を突き破ってエアバッグを車内に放出し膨張展開させるように構成されている。したがって、エアバッグの開放部は、通常時は車両内装面と同化するようにカバーしておかなければならない一方で、緊急時にはエアバッグを円滑かつ迅速に膨張展開できるようにしておかなければならない。
上述したエアバッグ装置は、一般に、通常時は折り畳まれており緊急時に膨張展開されるエアバッグと、該エアバッグにガスを供給するインフレータと、エアバッグを収容するリテーナと、該リテーナを係止するとともに車両内装面を構成するエアバッグカバーと、を有している。前記エアバッグカバーは、樹脂成型された薄肉の板状体であり、背面にはテアラインと称される溝が形成されている。このテアラインは、エアバッグがエアバッグカバーを開裂し易くするために薄肉に形成された溝部である。そして、エアバッグカバーの開裂によって形成された扉部は、エアバッグカバーに形成されたヒンジ部により回転可能に保持され、エアバッグを膨張展開させる開放部を形成する。前記エアバッグカバーは、背面にエアバッグの膨張展開路を構成するインナーケースと一体に樹脂成型される場合もある(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特許文献1に記載されたエアバッグカバーは、エアバッグを覆うカバーに、開裂予定部によりリッド部を一体的に形成し、リッド部の所定部分において、開裂予定部を跨ぐようにリッド部とカバーとに亘るリブを、リッド部及びカバーに一体的に形成している。かかるリブにより、エアバッグの膨張によりリッド部がカバーから引きちぎられて車内に飛散することを防止している。
特許文献2に記載されたエアバッグカバーは、インナーケースの脚片部が厚い場合には、エアバッグカバーの製造時にエアバッグカバーの表面にヒケ(樹脂硬化時の収縮に伴う変形)ができてしまうことに鑑み、脚片部をヒンジ部とは異なる非展開部の裏面に突設するとともに、その根元部分に厚さ寸法の小さい第1薄肉部を形成している。そして、扉部の展開挙動の制御を容易にするとともにカバー体の剛性を確保するために、カバー体の裏面側に補強リブを形成している。
特開2002−87197号公報 特開2007−290409号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に記載されたエアバッグカバーでは、開裂予定部又はヒンジ部を跨ぐようにリブ又は補強リブが形成されているため、エアバッグの膨張展開時に扉部の回転に抵抗を生じるという問題があった。また、これらのリブが破断する場合には、リブの付根部分から破断してエアバッグカバーの周囲の肉を盗み取ってしまうという問題もあった。
本発明は、上述の課題に鑑み創案された発明であり、エアバッグカバーの飛散を抑制しつつエアバッグを円滑に膨張展開することができるエアバッグカバー及びエアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明によれば、車両内装面を構成する板状部と、該板状部の背面に配置されエアバッグの膨張展開路を構成するインナーケースと、を一体に成型したエアバッグカバーであって、前記板状部に前記エアバッグの膨張展開時に開裂可能に形成された扉部と、該扉部を回転可能に保持するヒンジ部と、を有し、前記ヒンジ部を跨ぐように前記インナーケースの内側面と前記扉部の背面に形成された複数のリブと、該リブに形成され前記扉部の回転時に前記リブを破断させる破断始点部と、を備えていることを特徴とするエアバッグカバーが提供される。
また、本発明によれば、通常時は折り畳まれており緊急時に膨張展開されるエアバッグと、該エアバッグにガスを供給するインフレータと、少なくとも前記エアバッグを収容するリテーナと、該リテーナを係止するとともに車両内装面を構成するエアバッグカバーと、を有するエアバッグ装置であって、前記エアバッグカバーは、車両内装面を構成する板状部と、該板状部の背面に配置されエアバッグの膨張展開路を構成するインナーケースと、を一体に成型したエアバッグカバーであり、前記板状部に前記エアバッグの膨張展開時に開裂可能に形成された扉部と、該扉部を回転可能に保持するヒンジ部と、を有し、前記ヒンジ部を跨ぐように前記インナーケースの内側面と前記扉部の背面に形成された複数のリブと、該リブに形成され前記扉部の回転時に前記リブを破断させる破断始点部と、を備えていることを特徴とするエアバッグ装置が提供される。
上述した本発明に係るエアバッグカバー及びエアバッグ装置において、前記破断始点部は、前記リブの破断が前記ヒンジ部に達しないように形成されていることが好ましい。また、前記破断始点部は、例えば、前記リブの前記ヒンジ部と対峙する対辺部に形成された切欠部、薄肉部又はこれらの組み合わせにより構成されている。そして、前記破断始点部は、前記対辺部から前記ヒンジ部までの距離の50%以内の範囲に形成されていることが好ましい。また、前記ヒンジ部を構成する前記インナーケースの側面部又は前記板状部若しくは前記扉部の背面部に薄肉部を形成してもよい。
上述した本発明に係るエアバッグカバー及びエアバッグ装置によれば、ヒンジ部にリブを形成したことによりエアバッグカバーの剛性を向上させることができ、扉部の飛散を抑制することができる。さらに、本発明では、リブに破断始点部を形成したことにより、扉部の回転時にリブを安定して破断させることができ、エアバッグの膨張展開時における扉部の回転の抵抗や破断時の肉盗みを低減することができ、エアバッグを円滑に膨張展開することができる。
また、破断始点部をリブの破断がヒンジ部に達しないように形成することにより、扉部をヒンジ部に繋ぎ止めておくことができ、扉部の飛散を効果的に抑制することができる。また、破断始点部を切欠部、薄肉部又はこれらの組み合わせにより構成することにより、容易に破断始点部を形成することができる。また、破断始点部を対辺部からヒンジ部までの距離の50%以内の範囲に形成することにより、リブを効果的に破断させることができるとともに、リブの破断がヒンジ部に達しないようにすることができる。また、リブを形成したことにより、ヒンジ部に薄肉部を形成することができ、ヒンジ部を曲がり易くして扉部をより円滑に回転させることができる。特に、インナーケースに薄肉部を形成した場合には、エアバッグカバーの製造時に生じるヒケを抑制することもでき、エアバッグカバーの外観品質を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態について図1〜図6を用いて説明する。ここで、図1は、本発明に係るエアバッグ装置の第一実施形態を示す断面図である。また、図2は、第一実施形態に示したエアバッグカバーを示す図であり、(A)は背面図、(B)はヒンジ部の拡大図である。なお、図1においてエアバッグの図は省略してある。
図1及び図2に示したエアバッグ装置1は、通常時は折り畳まれており緊急時に膨張展開されるエアバッグ(図示せず)と、エアバッグにガスを供給するインフレータ2と、少なくともエアバッグを収容するリテーナ3と、リテーナ3を係止するとともに車両内装面を構成するエアバッグカバー4と、を有する。そして、エアバッグカバー4は、車両内装面を構成する板状部41と、板状部41の背面に配置されエアバッグの膨張展開路を構成するインナーケース42と、を一体に成型した構成であり、板状部41にエアバッグの膨張展開時に開裂可能に形成された扉部43と、扉部43を回転可能に保持するヒンジ部44と、を有し、ヒンジ部44を跨ぐようにインナーケース42の内側面と扉部43の背面に形成された複数のリブ5と、リブ5に形成され扉部43の回転時にリブ5を破断させる破断始点部6と、を備えている。
上述したエアバッグ装置1は、助手席用エアバッグ装置であり、助手席の前面に配置されているインストルメントパネルに装着される。したがって、エアバッグカバー4の表面はインストルメントパネルの一部を形成する。前記インフレータ2は、リテーナ3に収容せずに、リテーナ3に外付けするようにしてもよい。前記リテーナ3は、側面部に接続されたフック3aにより、インナーケース42に形成された係止孔42aに係止されるとともに、接合部材7を介して固定部材8に連結されている。インフレータ2及びリテーナ3の構成については、従来のインフレータ及びリテーナの構成と同じものを使用することができるため、ここでは詳細な説明を省略する。
前記エアバッグカバー4は、上述したように、板状部41とインナーケース42とを一体に成型したものである。前記板状部41は、例えば、インストルメントパネル等の車両内装面の一部を構成する部材である。図1及び図2(A)に示すように、板状部41の背面にはインナーケース42が立設されており、このインナーケース42の内側に相当する板状部41には、略H字状に部分的に薄肉に形成されたテアライン41aが形成されている。テアライン41aは、エアバッグカバー4と一緒に金型成型してもよいし、エアバッグカバー4の成型後に機械加工・レーザー加工・超音波加工等によって形成してもよい。このテアライン41aを形成することによって、板状部41はエアバッグの膨張展開時にテアライン41aに沿って開裂し、観音開きするように回転されることによって、エアバッグを車内に放出して膨張展開させることができる。このテアライン41aに沿って開裂する部分が扉部43を構成している。なお、図示したテアライン41aの形状は単なる一例であり、かかる形状に限定されるものではない。テアライン41aは、例えば、1枚の扉部43が片開きとなるようにコ字状に形成してもよい。
また、板状部41の背面には、図2(A)に示すように、板状部2を補強するための補強リブ41bが略格子状に配置されている。この補強リブ41bは、板状部41の形状や大きさによって適宜配置されるものであり、図示した形状に限定されるものではない。さらに、板状部41は、外周に形成された枠部41cと、背面に立設され板状部41の位置決めを行うピン41dと、を有し、車両構造物側に形成された留め孔にピン41dを装着して枠部41cを車両構造物側の開口部に嵌め込むことによって装着される。なお、図2(A)では、板状部41が矩形の場合を図示したが、かかる形状に限定されるものではない。
前記インナーケース42は、図1及び図2(A)に示すように、板状部41の背面に矩形に立設された筒状の脚部により構成されている。ここでは、板状部41に対して垂直にインナーケース42を形成した場合を示している。ただし、板状部41は、表面が乗員側に向くように車両構造物に装着され、エアバッグは乗員に向けて膨張展開されるものであるため、インナーケース42を板状部41に対して傾斜して配置するようにしてもよい。そして、本発明のエアバッグカバー4は、かかるインナーケース42と板状部41とが一体に樹脂成型されており、エアバッグカバー4の成形工程を簡素化することができる。具体的には、金型に樹脂を流し込んで硬化させた後、金型を取り除くことによって所望の形状のエアバッグカバー4を得る。
前記ヒンジ部44は、扉部43を板状部41の表面側に回転させてインナーケース42の形状に沿った開放部を形成し、円滑にエアバッグを車内に放出させる部分である。ヒンジ部44は、板状部41とインナーケース42との接合部であって、テアライン41aが形成されていない部分に相当する。
前記リブ5は、ヒンジ部44の内側(エアバッグの膨張展開路内)、すなわち、ヒンジ部44を跨ぐようにインナーケース42の内側面と扉部43の背面に形成される。図2(A)に示すように、リブ5は、ヒンジ部44に沿って複数形成される。したがって、リブ5は、板状部41とインナーケース42との接合部であって、テアライン41aが形成されていない部分に沿って配置される。これはテアライン41aが略H字状に形成した場合もコ字状に形成した場合も同様である。また、図2(B)に示すように、リブ5は、例えば、三角形状をなしており、ヒンジ部44を構成する又は隣接するインナーケース42の内側面及び扉部43の背面に接続されてヒンジ部を補強している。なお、リブ5の形状、面積(大きさ)、肉厚等は、エアバッグの大きさ、インフレータ2の出力、エアバッグカバー4の形状や肉厚等の条件によって設計される。
ヒンジ部44は、エアバッグの膨張展開時に扉部43を回転させる部分であり、エアバッグの展開性能に影響を与えるため、エアバッグの膨張展開時に速やかに扉部43を回転させなければならない。したがって、ヒンジ部44を構成する部分の肉厚又はエアバッグカバー4全体の肉厚を薄くしてヒンジ部44を曲がり易くすることが好ましい。一方で、ヒンジ部44は、エアバッグの膨張展開時に大きな衝撃と応力を受け易いため、扉部43がヒンジ部44から分離して飛散しないように繋ぎ止めておく必要もある。そこで、本発明では、ヒンジ部44にリブ5を形成することにより、エアバッグカバー4の剛性を調整できるようにしている。
加えて、本発明では、リブ5に破断始点部6を形成している。従来のように、ヒンジ部44にリブ5を形成しただけでは、エアバッグの膨張展開時における扉部43の回転に伴い、リブ5は樹脂の延性により引き伸ばされ、扉部43の回転に対して抵抗力を生じさせる。この抵抗力は特にリブ5の延び始めに大きいため、扉部43が開裂した直後の円滑な扉部43の回転に影響を与える。また、リブ5が付根部分から破断した場合には、周囲の肉を盗み取ってしまうという問題もあった。そこで、本発明では、意図的にリブ5を破断させるために破断始点部6を形成し、破断箇所を特定することにより、扉部43の回転時にリブ5を安定して破断させ、エアバッグの膨張展開時における扉部43の回転の抵抗や破断時の肉盗みを低減し、エアバッグを円滑に膨張展開することができるようにしている。
前記破断始点部6は、例えば、図2(B)に示すように、リブ5のヒンジ部44と対峙する対辺部51に形成された切欠部61により構成される。対辺部51は、ここではリブ5が直角三角形状をなしているため、リブ5の斜辺に相当する部分である。切欠部61は、例えば、図2(B)に示すように、対辺部51の略中央部からヒンジ部44の隅部に向かう方向に切り込まれた部分である。この切欠部61の頂点部が破断始点部6である。また、切欠部61の深さdは、ヒンジ部44と対辺部51の距離Dに対して5〜50%の範囲内に形成されることが好ましい。これは、破断始点部6が、対辺部51からヒンジ部44までの距離Dの50%以内の範囲に形成されることが好ましいことを意味する。この切欠部61の深さdが浅過ぎる(例えば、距離Dの5%未満)と、リブ5を十分に破断させることができない。また、切欠部61の深さdが深過ぎる(例えば、距離Dの50%超)と、リブ5の破断がヒンジ部44にまで達してしまい、扉部43をヒンジ部44に繋ぎ止めておくことができなくなってしまう。すなわち、破断始点部6は、リブ5の破断がヒンジ部44に達しないように形成される。この切欠部61の深さdは、エアバッグ装置1又はエアバッグカバー4の型式ごとに設計されるものであり、ヒンジ部44の形状、リブ5の肉厚、インフレータ2の出力等の条件により設定される。
次に、上述したエアバッグ装置1及びエアバッグカバー4の作用について説明する。ここで、図3は、エアバッグが膨張展開した状態を示す図であり、(A)は断面図、(B)はヒンジ部の拡大図である。なお、図3(A)において、インフレータ2、リテーナ3等の図を省略してある。
車両衝突時等の緊急時には、エアバッグ11にインフレータ2からガスが供給され、エアバッグ11はインナーケース42内で膨張を開始し、板状部41の扉部43に接触する。そして、エアバッグ11の膨張により押圧された扉部43は、薄肉に形成されたテアライン41aで開裂し、図3(A)に示すように、扉部43は観音開きするようにヒンジ部44を支点にそれぞれ回転され、エアバッグ11が車内に放出される。
図3(B)に示すように、ヒンジ部44は、扉部43がインナーケース42から遠ざかるように回転する。このとき、リブ5は、扉部43の背面及びインナーケース42の内側面に接続されているため、対辺部51が引き延ばされ、リブ5は破断始点部6から破断することとなる。このリブ5の破断により、エアバッグ11の膨張展開時における扉部43の回転性能を確保することができ、エアバッグ11の膨張展開性能を担保することができる。また、リブ5の破断は、破断終点部6aで止まるように形成されているため、リブ5の破断がヒンジ部44に達することがなく、扉部43をヒンジ部44に繋ぎ止めておくことができ、扉部43の飛散を抑制することができる。
続いて、破断始点部6の変形例について説明する。ここで、図4は、破断始点部の変形例を示す図であり、(A)は第一変形例、(B)及び(C)は図4(A)におけるB矢視図、(D)は第二変形例、を示している。
図4(A)に示す破断始点部6の第一変形例は、破断始点部6を薄肉部62により構成したものである。薄肉部62は、対辺部51の略中央部からヒンジ部44の隅部に向かう方向に形成される。この薄肉部62の対辺部51側の端部が破断始点部6である。また、薄肉部62の長さdは、ヒンジ部44と対辺部51の距離Dに対して5〜50%の範囲内となるように形成されることが好ましい。薄肉部62は、リブ5の周辺部に対して破断し易い部分であるため、切欠部61と同様の条件により形成される。また、図4(B)及び(C)に示すように、薄肉部62はリブ5の肉厚を片側から薄く形成してもよいし、両側から薄く形成してもよい。
図4(B)に示す破断始点部6の第二変形例は、破断始点部6を切欠部61と薄肉部62の組み合わせにより構成したものである。切欠部61及び薄肉部62は、対辺部51の略中央部からヒンジ部44の隅部に向かう方向に形成される。この切欠部61の頂点部(又は薄肉部62の切欠部61側の端部)が破断始点部6である。また、切欠部61及び薄肉部62の長さdは、ヒンジ部44と対辺部51の距離Dに対して5〜50%の範囲内となるように形成されることが好ましい。すなわち、破断始点部6が、対辺部51からヒンジ部44までの距離Dの50%以内の範囲に形成されることが好ましい。なお、薄肉部62はリブ5の肉厚を片側から薄く形成してもよいし、両側から薄く形成してもよい。
続いて、リブ5の変形例について説明する。ここで、図5は、リブの変形例を示す図であり、(A)は第一変形例、(B)は第二変形例、(C)は第三変形例、を示している。図5(A)〜(C)に示すリブ5の変形例は、リブ5を略四角形状に形成したものである。各変形例において、リブ5は、四角形状のヒンジ部44と対峙する角部を切り落として対辺部51を形成した形状をなしている。
図5(A)に示すリブ5の第一変形例は、対辺部51を四角形状の対角線Lに垂直に形成し、対角線L上に破断始点部6を形成したものである。図5(B)に示すリブ5の第二変形例は、対辺部51をヒンジ部44と対峙する角部を45°の角度で切り落として形成し、対辺部51の中央部とヒンジ部44とを結ぶ直線M上に破断始点部6を形成したものである。図5(C)に示すリブ5の第三変形例は、対辺部51をヒンジ部44と対峙する角部を45°の角度で切り落として形成し、対辺部51の垂直二等分線N上に破断始点部6を形成したものである。なお、各辺変形例において、破断始点部6を切欠部61により構成しているが、図4(A)〜(D)に示した変形例により構成してもよい。
次に、本発明に係るエアバッグカバーの他の実施形態について説明する。ここで、図6は、本発明に係るエアバッグカバーの他の実施形態を示す断面図であり、(A)は第二実施形態、(B)は第三実施形態、(C)は第四実施形態、を示している。なお、図1に示したエアバッグカバー4の第一実施形態と同じ構成部品については同じ符号を付し、重複した説明を省略する。
図6(A)に示したエアバッグカバー4の第二実施形態は、ヒンジ部44を構成するインナーケース42の側面部に薄肉部42bを形成したものである。かかる薄肉部42bを形成することにより、ヒンジ部44を曲がり易くして扉部43をより円滑に回転させることができる。また、インナーケース42と板状部41の接続部の肉厚が薄いため、エアバッグカバー4の製造時に生じるヒケを抑制することができ、エアバッグカバー4の外観品質を向上させることができる。ここではヒンジ部44の回転のし易さを考慮して薄肉部42bをインナーケース42の外側面に形成したが、インナーケース42の内側面に形成してもよいし、インナーケース42の肉厚に中央部に形成してもよい。なお、リブ5のみではヒンジ部44の強度が不十分な場合には、ヒンジ部44の背面に補強リブ44aを配置するようにしてもよい。
図6(B)に示したエアバッグカバー4の第三実施形態は、ヒンジ部44を構成する扉部43の背面部に薄肉部43aを形成したものである。かかる薄肉部43aを形成することにより、ヒンジ部44を曲がり易くして扉部43をより円滑に回転させることができる。リブ5のみではヒンジ部44の強度が不十分な場合には、ヒンジ部44の背面に補強リブを配置するようにしてもよい。また、かかる第三実施形態に上述した第二実施形態を組み合わせるようにしてもよい。
図6(C)に示したエアバッグカバー4の第四実施形態は、ヒンジ部44を構成する板状部41の背面部に薄肉部41eを形成したものである。かかる薄肉部41eを形成することにより、ヒンジ部44を曲がり易くして扉部43をより円滑に回転させることができる。リブ5のみではヒンジ部44の強度が不十分な場合には、ヒンジ部44の背面に補強リブを配置するようにしてもよい。また、かかる第四実施形態に上述した第二実施形態や第三実施形態を組み合わせるようにしてもよい。
上述した実施形態では、エアバッグ装置として助手席用エアバッグ装置を例に挙げて説明したが、本発明は助手席用エアバッグ装置に限定されるものではなく、本発明に係るエアバッグカバー4を使用することができるエアバッグ装置であれば、運転席用エアバッグ装置、サイドエアバッグ装置、ニーエアバッグ装置等、種々のタイプのエアバッグ装置に適用することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能であることは勿論である。
本発明に係るエアバッグ装置の第一実施形態を示す断面図である。 第一実施形態に示したエアバッグカバーを示す図であり、(A)は背面図、(B)はヒンジ部の拡大図である。なお、図1においてエアバッグの図は省略してある。 エアバッグが膨張展開した状態を示す図であり、(A)は断面図、(B)はヒンジ部の拡大図である。 破断始点部の変形例を示す図であり、(A)は第一変形例、(B)及び(C)は図4(A)におけるB矢視図、(D)は第二変形例、を示している。 リブの変形例を示す図であり、(A)は第一変形例、(B)は第二変形例、(C)は第三変形例、を示している。 本発明に係るエアバッグカバーの他の実施形態を示す断面図であり、(A)は第二実施形態、(B)は第三実施形態、(C)は第四実施形態、を示している。
符号の説明
1 エアバッグ装置
2 インフレータ
3 リテーナ
3a フック
4 エアバッグカバー
5 リブ
6 破断始点部
6a 破断終点部
7 接合部材
8 固定部材
11 エアバッグ
41 板状部
41a テアライン
41b 補強リブ
41c 枠部
41d ピン
41e 薄肉部
42 インナーケース
42a 係止孔
42b 薄肉部
43 扉部
43a 薄肉部
44 ヒンジ部
44a 補強リブ
51 対辺部
61 切欠部
62 薄肉部

Claims (6)

  1. 車両内装面を構成する板状部と、該板状部の背面に配置されエアバッグの膨張展開路を構成するインナーケースと、を一体に成型したエアバッグカバーであって、
    前記板状部に前記エアバッグの膨張展開時に開裂可能に形成された扉部と、該扉部を回転可能に保持するヒンジ部と、を有し、
    前記ヒンジ部を跨ぐように前記インナーケースの内側面と前記扉部の背面に形成された複数のリブと、該リブに形成され前記扉部の回転時に前記リブを破断させる破断始点部と、を備えていることを特徴とするエアバッグカバー。
  2. 前記破断始点部は、前記リブの破断が前記ヒンジ部に達しないように形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載のエアバッグカバー。
  3. 前記破断始点部は、前記リブの前記ヒンジ部と対峙する対辺部に形成された切欠部、薄肉部又はこれらの組み合わせにより構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載のエアバッグカバー。
  4. 前記破断始点部は、前記対辺部から前記ヒンジ部までの距離の50%以内の範囲に形成されている、ことを特徴とする請求項3に記載のエアバッグカバー。
  5. 前記ヒンジ部を構成する前記インナーケースの側面部又は前記板状部若しくは前記扉部の背面部に薄肉部を形成した、ことを特徴とする請求項1に記載のエアバッグカバー。
  6. 通常時は折り畳まれており緊急時に膨張展開されるエアバッグと、該エアバッグにガスを供給するインフレータと、少なくとも前記エアバッグを収容するリテーナと、該リテーナを係止するとともに車両内装面を構成するエアバッグカバーと、を有するエアバッグ装置であって、前記エアバッグカバーは請求項1〜請求項5のいずれかに記載されたエアバッグカバーである、ことを特徴とするエアバッグ装置。
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