JP5220117B2 - スライドファスナー - Google Patents

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Description

本発明は、連続状のファスナーエレメントからなるエレメント列の下端に蝶棒と箱棒とが配されたスライドファスナーに関するものであり、特に、蝶棒の挿し込みが不完全な状態でスライダーを摺動させたときに、左右のエレメント列が互いに不正に噛み合うことを防止できるスライドファスナーに関する。
衣類における左右前身頃を開閉するためのスライドファスナーとして、左右のエレメント列の下端に、蝶棒、箱棒、及び箱体を備えた開離嵌挿具付きのスライドファスナーが広く用いられている。
開離嵌挿具付きのスライドファスナーは、一般的に、一方のエレメント列の下端に蝶棒が連続して配され、他方のエレメント列の下端に箱棒が連続して配されている。また、同スライドファスナーは、蝶棒を嵌挿するための箱体が箱棒の下端部に固設されており、スライダーを箱体と当接する下端位置まで下げた状態で、蝶棒をスライダーを介して箱体に挿抜することが可能に構成されている。
従って、このような開離嵌挿具付きのスライドファスナーは、蝶棒を箱体に挿入した後に、スライダーをエレメント噛合方向である上方に向けて摺動させることによって、左右のエレメント列を噛合させる。また、噛合状態にある左右のエレメント列は、スライダーを箱体に向けて下方に摺動させることによって分離し、スライダーが箱体に当接した後に蝶棒を箱体から抜出させることによって、左右のファスナーストリンガーが離間する。
また、左右のファスナーストリンガーを噛合・離間させるスライドファスナーとして、前述のような箱体の代わりに、逆開用の下スライダーがエレメント列に挿通されたスライドファスナーも知られている。このスライドファスナーは、通常、上スライダーと逆開き用下スライダーの2つのスライダーが、互いの後口が対向するように尻合わせの状態でエレメント列に挿通されている。また、上下スライダーを箱棒が配されている下端位置まで下げた状態で、蝶棒を上スライダーを介して下スライダーに挿抜可能に構成されている。
更に、例えば特開2000−106917号公報(特許文献1)には、開離嵌挿具の箱体と逆開き用下スライダーの何れかを選択して用いることによって、上開きタイプ又は両開きタイプに兼用することが可能なスライドファスナーが開示されている。
この特許文献1に記載されているスライドファスナー71は、図15に箱体78を用いた場合を示したように、左右一対のファスナーテープ72の対向する側縁部にコイル状ファスナーエレメント73が取着されたファスナーストリンガー74と、同ファスナーエレメント73からなる左右のエレメント列75に挿通された図示しないスライダーと、一方のエレメント列75の端部に取着された蝶棒76と、他方のエレメント列75の端部に取着された箱棒77と、同箱棒77に嵌装された箱体78とを有している。
前記ファスナーストリンガー74は、ファスナーテープ72の端部を補強するための熱可塑性樹脂フィルムからなる補強部79を有しており、この補強部79のテープ対向端縁部を適宜大きさで切欠し、その切欠した部分に、熱可塑性樹脂製の蝶棒76又は箱棒77が配されている。
また、蝶棒76と箱棒77には、スライダーのフランジが自由に滑動することが可能な肉薄のガイド部80が蝶棒76又は箱棒77に隣接して設けられており、このガイド部80の側方に、ファスナーテープ72の表裏に***する直方体状の補強条部81が設けられている。更に、箱棒77の先端から補強条部81の先端にかけて、高さが箱棒77よりも低く補強条部81よりも高いストッパー82が、屈曲した形状でガイド部80の表面側に成形されている。これらのガイド部80、補強条部81、及びストッパー82は、熱可塑性樹脂を用いて蝶棒76又は箱棒77と一体に成形されている。
更にまた、前記蝶棒76は、その先端部側(エレメント列75側とは反対の端部側)がテープ内側へやや湾曲し、且つ、補強条部81の蝶棒76に対向する側壁が凹欠されて、箱体78又は逆開き用のスライダーに嵌挿し易く形成されている。また、同蝶棒76のエレメント列75側の端部には、突部83が箱棒77に向けて突設されており、左右のエレメント列75を噛合させたときに同突部83が箱棒77側のエレメント73と噛合することにより、エレメント列75の端部における噛合強度を高めている。一方、箱棒77の表面(上面)の先端部側には複数個の小突起84が立設されており、これらの小突起84を利用して、後述する箱体78が箱棒77に溶融接合される。
このような特許文献1のスライドファスナー71において、箱棒77に箱体78を嵌装する場合、同箱体78の外形は略方形に形成されており、同箱体78には、前記ストッパー82の厚さよりやや狭く、前記ガイド部80が形成されている部分を挿入可能な図示しない挿入溝が設けられている。また、この箱体78は、中央に仕切部85を有しており、その左右に箱棒挿入孔86と蝶棒挿入孔87が設けられている。更に、箱棒挿入孔86の最深部には、前記ストッパー82を嵌入して係止可能な図示しない係止孔が設けられている。
このような箱体78を箱棒77に挿入し、箱棒挿入孔86の最深部に設けた係止孔をストッパー82に嵌入して箱体78を固定し、その後、箱体78の表面側から超音波加工を施して箱棒77に突設した小突起84を箱体78に溶着することによって、スライドファスナー71の開離嵌挿具が構成される。
一方、特許文献1において両開きタイプのスライドファスナー71を構成する場合には、上開き用上スライダーと逆開き用下スライダーとを、箱棒77を成形したファスナーストリンガー74に挿通すれば良い。この場合、上開き用スライダーと逆開き用スライダーとには同じタイプのスライダーを用いることが可能である。
このような特許文献1のスライドファスナー71であれば、特殊な形態のスライダーを用いることなく、1つのスライダー及び開離嵌挿具を備えた上開きタイプのスライドファスナー71と、1対のスライダーを備えた両開きタイプのスライドファスナーと選択的に効率良く製造することが可能であるため、需要に即応してスライドファスナーを安定して供給することができる。
一方、台湾専利公告第526718号公報(特許文献2)には、ファスナーストリンガーに射出成形された蝶棒及び箱棒を、スライダーに容易に嵌入することが可能で、且つ、スライダーが蝶棒及び箱棒から抜脱することを防止した両開きタイプのスライドファスナーが開示されている。
この特許文献2のスライドファスナーでは、左右のエレメント列の一端に上止が配され、他端には蝶棒と箱棒とが配されている。また、箱棒の先端部(エレメント列側とは反対の端部)には、同箱棒のファスナーテープ側の側縁からテープ内側に向けて突出した突出部が形成されている。
更に、蝶棒のエレメント列側の端部と箱棒のエレメント列側の端部には、互いに嵌合することが可能な嵌合部が延設されており、左右エレメント列を噛合させたときに蝶棒と箱棒がエレメント列長手方向に移動することを防止している。なお、同スライドファスナーのエレメント列には、蝶棒及び箱棒が成形される前に、上スライダーと下スライダーが予め挿通されている。
このような特許文献2のスライドファスナーであれば、蝶棒及び箱棒の成形前に上下スライダーをエレメント列に容易に挿通することができるとともに、エレメント列の端部に配した上止と箱棒に形成した突出部とにより、エレメント列に挿通した上下スライダーが同エレメント列から抜脱することを防止できる。
特開2000−106917号公報 台湾専利公告第526718号公報
このような従来の上開きタイプ又は両開きタイプのスライドファスナーにおいて、エレメント列がコイル状やジグザグ状などの連続状ファスナーエレメントにより構成されている場合、同ファスナーエレメント自体が弾性を有しているため、同スライドファスナーは柔軟性に優れているものの、例えばエレメント列の噛合頭部が外力を受けたときに、その噛合頭部の位置がずれる場合があった。
また一般に、従来の上開きタイプ又は両開きタイプのスライドファスナーにおいては、左右のエレメント列を適正に噛合させるためには、蝶棒を箱体又は下スライダー内の所定の位置まで十分に挿し込んだ状態でスライダー(上スライダー)を噛合方向に摺動させることが必要である。
即ち、箱体又は下スライダーに蝶棒を所定の位置まで十分に挿し込むことによって、左右のエレメント列を適切に位置合わせすることができ、この蝶棒を十分に挿し込んだ状態でスライダーを摺動させることによって、左右のエレメント列を適正に安定して噛合させることができる。
しかしながら、例えば衣服等に前述のような上開きタイプ又は両開きタイプのスライドファスナーが用いられた場合、日常的なスライドファスナーの開閉操作を使用者が無意識で行うことがあり、例えば左右のエレメント列を噛合させるときに、蝶棒を箱体又は下スライダーに十分に差し込まない状態でスライダー(上スライダー)を噛合方向に摺動させることがあった。
この場合、エレメント列が連続状ファスナーエレメントにより構成されていると、同ファスナーエレメントが前述のように弾性を有しているため、左右のエレメント列を噛合させたときに、例えば図16に示したように、箱棒91に隣接するファスナーエレメント92は、その噛合頭部92aが適正な位置に噛み合わず、その位置がずれた状態で左右のエレメント列93が強制的に噛み合わせられる。このようにファスナーエレメント92の噛合頭部92aがずれた状態で噛み合わせられると、その部分の噛合強度が著しく低下するため、噛合状態にある左右エレメント列93がその部分から開くようになる噛合割れが生じ易く、また、同エレメント列93が突き上げ力に対しても弱くなるという問題があった。
また、例えば前記特許文献1に記載されているようなスライドファスナー71の場合、即ち、蝶棒76にエレメント列75端部の噛合強度を高める突部83が形成されているスライドファスナー71の場合でも、左右のエレメント列75を噛合させるときに蝶棒76を箱体78又は下スライダーに十分に差し込まない状態でスライダーを摺動させてしまうと、図17に示したように、箱棒77に隣接するファスナーエレメント73の噛合頭部73aが突部83の下側に入り込んでしまい、同ファスナーエレメント73を適正な位置で噛み合わせることができないという問題があった。
更に、前記特許文献2に記載されているスライドファスナーについても同様に、左右のエレメント列を噛合させるときに蝶棒を箱体又は下スライダーに十分に差し込まない状態でスライダーを摺動させると、箱棒に隣接するファスナーエレメントが強制的に不正に噛み合うという問題があった。
本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたものであって、その具体的な目的は、左右のエレメント列を噛合させるときに、蝶棒を箱体又は下スライダーに十分に差し込まない状態でスライダーを摺動させても、左右のエレメント列が不正に噛合すること、特に、箱棒に隣接するファスナーエレメントが不正に噛み合うことを防止可能なスライドファスナーを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明により提供されるスライドファスナーは、基本的な構成として、左右一対のファスナーテープの対向する側縁部に連続状のファスナーエレメントが取着されたファスナーストリンガーと、前記ファスナーエレメントからなる左右のエレメント列に挿通された少なくとも1つのスライダーと、左右の前記エレメント列のうちの一方のエレメント列の一端部に取着された蝶棒と、他方のエレメント列の一端部に取着された箱棒とを有し、前記スライダーは、上翼板と下翼板とが案内柱により肩口側前端部で連結され、前記上翼板及び/又は下翼板の左右側縁にフランジ部が配され、前記上下翼板の後端部に後口を有するスライドファスナーにおいて、前記蝶棒は、前記エレメント列側の端部領域に、前記箱棒に向けて張り出す張出部を有し、前記スライダーの後端部における左右の前記フランジ部内面間の間隔Aと前記蝶棒のテープ幅方向における寸法の最大値Bとの差(間隔A−最大値B)が、「前記蝶棒の前記最大値Bを有する部位に対応する前記箱棒の部位のテープ幅方向における寸法C<(間隔A−最大値B)<前記ファスナーエレメントのエレメント幅D」の関係を満たすように設定され、前記最大値Bは、前記エレメント幅Dよりも小さく設定され、前記蝶棒の前記張出部が形成されている前記端部領域のうち、同蝶棒のテープ幅方向の寸法が前記間隔Aと前記エレメント幅Dとの差(間隔A−エレメント幅D)よりも大きい領域におけるテープ長さ方向の寸法Eが、「寸法E>(前記エレメント列におけるファスナーエレメントの3ピッチ分の長さ)−(前記ファスナーエレメントの噛合頭部におけるテープ長さ方向の寸法)×3」の関係を満たすように設定されてなることを最も主要な特徴とするものである。
また、本発明に係るスライドファスナーは、前記エレメント列に、前記スライダーとして、第1スライダーと、前記第1スライダーより前記箱棒側に配される第2スライダーとが、互いの前記後口同士を対向させる向きで挿通され、前記箱棒における前記エレメント列側とは反対の端部に、前記第2スライダーを停止させるストッパーが配されて構成されていることが好ましい。
更に、本発明に係るスライドファスナーは、前記エレメント列に、1つの前記スライダーが挿通され、前記箱棒における前記エレメント列側とは反対の端部に、前記蝶棒を挿入可能な箱体が配されて構成されていても良い。
更にまた、本発明に係るスライドファスナーにおいて、前記箱棒は、前記蝶棒の前記張出部に向けて突出する突出部を有し、前記張出部は、前記突出部を嵌入可能な嵌入凹部を有し、前記突出部が前記嵌入凹部に嵌入した状態で、前記突出部の前記エレメント列側の端部が、前記蝶棒の前記寸法Eの範囲内に位置していることが好ましい。
また、前記箱棒は、前記蝶棒の前記張出部と対面する箇所よりも下端側のテープ幅方向の寸法が、前記寸法Cよりも大きく設定されていることが好ましい。
本発明に係るスライドファスナーは、蝶棒のエレメント列側の端部領域に、箱棒に向けて張り出す張出部が形成されており、スライダーの後端部における左右のフランジ部内面間の間隔Aと蝶棒のテープ幅方向における寸法の最大値Bとの差(間隔A−最大値B)が、「前記蝶棒の前記最大値Bを有する部位に対応する前記箱棒の部位のテープ幅方向における寸法C<(間隔A−最大値B)<前記ファスナーエレメントのエレメント幅D」の関係を満たすように設定されている。
また、本発明のスライドファスナーは、前記最大値Bは、エレメント幅Dよりも小さく設定され、且つ、蝶棒の張出部が形成されている端部領域のうち、同蝶棒のテープ幅方向の寸法が前記間隔Aとエレメント幅Dとの差(間隔A−エレメント幅D)よりも大きい領域におけるテープ長さ方向の寸法Eが、「寸法E>(前記エレメント列におけるファスナーエレメントの3ピッチ分の長さ)−(前記ファスナーエレメントの噛合頭部におけるテープ長さ方向の寸法)×3」の関係を満たすように設定されている。
従来の開離嵌挿具を有する上開きタイプのスライドファスナーや、逆開き用の下スライダーを有する両開きタイプのスライドファスナーの中には、エレメント列端部の噛合強度を高めることを意図して、例えば前記特許文献1や前記特許文献2に記載されているような、蝶棒におけるエレメント列側の端部に、箱棒側に突出した突部や嵌合部が設けられているスライドファスナーが知られている。
しかし、これらの従来のスライドファスナーでは、蝶棒を箱体又は逆開き用下スライダーに円滑に挿入することや、また、スライダー(上スライダー)を円滑に摺動させることを考慮して蝶棒、箱棒、スライダーの各寸法が設定されているだけであり、蝶棒の挿入が不十分なために左右のエレメント列が不正に噛み合うことを考慮して蝶棒等の寸法を厳密に設定することはなされていなかった。従って、蝶棒の挿入が不十分な状態でスライダーをエレメント噛合方向に摺動させてしまうと、ファスナーエレメントが弾性変形して左右のエレメント列が不正な位置で強制的に噛み合わされるという問題があった。
そこで、本発明者等は、上開きタイプ又は両開きタイプのスライドファスナーにおいて、蝶棒の挿入が不十分のときにスライダーを摺動させても左右のエレメント列が不正に噛み合うことを防止するためには、蝶棒の挿入が不十分な状態のときには左右のエレメント列を意図的に噛合させないように、同蝶棒をスライダーとともに移動させてしまえば良いことを発想し、本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明のスライドファスナーは、蝶棒、箱棒、及びスライダーの各寸法を上述のような所定の関係を満たすように設定したことにより、左右のエレメント列を噛合するときに蝶棒の挿し込みが不十分であった場合にスライダー(上スライダー)を噛合方向に摺動させても、蝶棒がスライダーのエレメント案内路を通過することを防いで、同スライダーが蝶棒とともに噛合方向に移動するように構成されている。
これにより、本発明のスライドファスナーでは、蝶棒の挿し込みが不十分のときにスライダーを噛合方向に摺動させても、左右のエレメント列を意図的に噛合させないため、従来のスライドファスナーのような左右エレメント列の不正な噛み合わせに起因して噛合強度が低下することや突き上げ力に対して弱くなることを確実に防止できる。
そして、本発明のスライドファスナーを使用する使用者は、蝶棒の挿し込みが不十分のときには左右エレメント列が噛合しないため、蝶棒の挿し込みが不十分であることに即座に気が付き、蝶棒を再び操作して箱体等に確実に挿し込んだ状態でスライダーを摺動させ、左右のエレメント列を適正に安定して噛合させることができる。
本発明のスライドファスナーでは、左右エレメント列に、上スライダーと下スライダーの2つのスライダーが、互いの後口同士を対向させる向きで挿通されており、且つ、箱棒におけるエレメント列側とは反対の端部に、スライダーを停止させるストッパーが配されている。これにより、本発明のスライドファスナーを両開きタイプのスライドファスナーとして構成することができる。
また、本発明のスライドファスナーでは、左右エレメント列に、1つのスライダーが挿通されており、且つ、箱棒におけるエレメント列側とは反対の端部に、蝶棒を挿入可能な箱体が配されていても良い。これにより、本発明のスライドファスナーを上開きタイプのスライドファスナーとして構成することができる。
更に、本発明のスライドファスナーにおける箱棒は、蝶棒の張出部に向けて突出する突出部を有し、張出部は、その突出部を嵌入可能な嵌入凹部を有し、突出部が嵌入凹部に嵌入した状態で、突出部のエレメント列側の端部が、蝶棒の前記寸法Eの範囲内に位置している。これにより、本発明のスライドファスナーは、左右のエレメント列を噛合させるときに、蝶棒と箱棒の位置合わせを確実に行うことができるとともに、エレメント列の噛合時に箱棒及び蝶棒に表裏方向の突き上げ力が加わっても、箱棒と蝶棒の位置が表裏方向に変位することを防止して、エレメント列の噛合状態を安定して維持することができる。
更にまた、本発明のスライドファスナーにおける箱棒は、蝶棒の張出部と対面する箇所よりも下端側のテープ幅方向の寸法が、前記寸法Cよりも大きく設定されている。これにより、張出部を有する蝶棒を、例えば逆開き用のスライダー又は箱体に挿入する際に、蝶棒の張出部よりも下端側の部分が挿入される空間を箱棒で制限することができる。従って、同蝶棒を所定の位置まで円滑に案内できるとともに、左右のエレメント列を噛合させる前の蝶棒と箱棒の相対的な位置関係を安定して維持することができるため、左右のエレメント列が不正に噛み合うことをより確実に防止できる。
図1は、本発明の実施例1に係るスライドファスナーの正面図である。 図2は、同スライドファスナーにおける蝶棒を拡大して示した要部斜視図である。 図3は、同スライドファスナーにおける箱棒を拡大して示した要部斜視図である。 図4は、同スライドファスナーにおける蝶棒と箱棒の寸法を示す要部各拡大図である。 図5は、同スライドファスナーにおけるエレメントのピッチと噛合頭部との関係を説明する説明図である。 図6は、同スライドファスナーにおいて左右のエレメント列が噛合した状態を示す要部断面図である。 図7は、同スライドファスナーにおいて蝶棒の挿し込みが不十分な状態を示す要部断面図である。 図8は、同スライドファスナーにおいて蝶棒の挿し込みが不十分な状態で第1スライダーをエレメント噛合方向に摺動させたときの状態を示す要部断面図である。 図9は、本実施例2のスライドファスナーの要部を断面で示す要部断面図である。 図10は、蝶棒の挿し込みが不十分な状態でスライダーをエレメント噛合方向に摺動させたときの状態を示す要部断面図である。 図11は、本実施例3のスライドファスナーの要部を断面で示す要部断面図である。 図12は、同スライドファスナーにおける蝶棒を拡大して示した要部斜視図である。 図13は、同スライドファスナーにおける箱棒を拡大して示した要部斜視図である。 図14は、同スライドファスナーの蝶棒とスライダーの停止爪との関係を説明する説明図である。 図15は、従来のスライドファスナーの要部を示す要部断面図である。 図16は、従来のスライドファスナーにおいて左右のファスナーエレメントが不正に噛み合わされた状態を示す要部拡大図である。 図17は、従来のスライドファスナーにおいて左右のファスナーエレメントが不正に噛み合わされた別の状態を示す要部拡大図である。
符号の説明
10 スライドファスナー
11 ファスナーストリンガー
12 ファスナーテープ
13 エレメント列
14 補強部
15 ファスナーエレメント
15a 噛合頭部
15b 上脚部
15c 下脚部
15d 連結部
15e 芯紐
21a 第1スライダー
21b 第2スライダー
22 上翼板
23 下翼板
24 フランジ部
25 案内柱
26 引手取付柱
27 引手
28 後口
29 肩口
30 停止爪
31 蝶棒
31a 蝶棒本体
31b 張出部
31c 嵌入凹部
31d 係着段部
31e 挿入片
32,32’ 箱棒
32a,32a’ 箱棒本体
32b ストッパー
32c,32c’ 突出部
32d 凹欠き部
33 上止
34 箱体
34a 蝶棒挿入孔
40 スライドファスナー
50 スライドファスナー
51 蝶棒
51a 蝶棒本体
51b 張出部
51c 嵌入凹部
51d 第1切欠き部
51e 挿入片
52 箱棒
52a 箱棒本体
52b ストッパー
52c 突出部
52d 第2切欠き部
以下、本発明を実施するための最良の形態について、実施例を挙げて図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下で説明する各実施例に何ら限定されるものではなく、本発明と実質的に同一な構成を有し、かつ、同様な作用効果を奏しさえすれば、多様な変更が可能である。
例えば、下記の各実施例では、ファスナーテープの対向する側縁部にコイル状のファスナーエレメントが縫着されてエレメント列が形成されているが、本発明はこれに限定されず、コイル状のファスナーエレメントの代わりにジグザグ状のファスナーエレメントを縫着してエレメント列を形成することも可能である。
図1は、本発明の実施例1に係るスライドファスナーの正面図であり、図2は、同スライドファスナーにおける蝶棒を拡大して示した要部斜視図であり、図3は、同スライドファスナーにおける箱棒を拡大して示した要部斜視図である。また、図4は、同スライドファスナーにおける蝶棒と箱棒の寸法を示す要部各拡大図であり、図5は、同スライドファスナーにおけるエレメントのピッチと噛合頭部との関係を説明する説明図である。
本実施例1に係るスライドファスナー10は、例えばロングコートなどの左右前身頃が開閉する衣類等に使用されるスライドファスナーである。同スライドファスナー10は、左右一対のファスナーテープ12の対向する側縁部にエレメント列13を有するファスナーストリンガー11と、ファスナーテープ12の下端部を補強する補強部14と、左右のエレメント列13に挿通された上開き用の第1スライダー(上スライダー)21a及び逆開き用の第2スライダー(下スライダー)21bと、左側のファスナーストリンガー11の下端部に取着された合成樹脂製の蝶棒31と、右側のファスナーストリンガー11の下端部に取着された合成樹脂製の箱棒32と、左右のエレメント列13の上端に取着された上止33とを有している。
前記ファスナーストリンガー11は、織製又は編製された左右一対のファスナーテープ12と、同ファスナーテープ12の対向するテープ側縁部に取着されたエレメント列13とを有している。前記エレメント列13は、ポリアミドやポリエステル等の合成樹脂製のモノフィラメントから成形されたコイル状の連続ファスナーエレメント15により形成されている。
各ファスナーエレメント15は、噛合頭部15aと、噛合頭部15aからファスナーテープ12上へ平行に延設された上下脚部15b,15cと、上下脚部15b,15cの各延端部をテープ長手方向(前後方向)に隣接するエレメントと連結する連結部15dとを有しており、コイル状ファスナーエレメント15の内部に芯紐15eを挿通して、下脚部15cをファスナーテープ15側に配した状態で、上下脚部15b,15cと芯紐15eとをテープ側縁部に縫糸を用いて縫着することによってファスナーテープ12に取り付けられている。
前記補強部14は、樹脂製フィルム(例えば熱可塑性エラストマーフィルム)をファスナーテープ12の表裏面に包被して超音波溶着することによって形成されている。
前記第1及び第2スライダー21a,21bは、従来から一般的に知られているものを使用することができる。具体的には、第1及び第2スライダー21a,21bは、上翼板22と、下翼板23と、上下翼板22,23の左右側端縁に沿って直交方向(互いに近づく方向)に配された上下フランジ部24と、上下翼板22,23の一端側中央部を所定の間隔をもって連結する案内柱25と、上翼板22に配され、エレメント列13に係合可能な停止爪30と、上翼板22の上面に配された門型の引手取付柱26と、同引手取付柱26に前後方向に回動可能に取り付けられる引手27とを有している。なお、本発明において、例えばファスナーの種類によっては、フランジ部24が上下翼板22,23のどちらか一方のみに形成されることもある。
また、第1及び第2スライダー21a,21bの他端(後端部)側には後口28を有するとともに、同第1及び第2スライダー21a,21bの一端側における案内柱25の左右両側には肩口29を有している。更に、第1及び第2スライダー21a,21bの内部には、上下翼板22,23と上下フランジ部24とにより包囲されたエレメント案内路が形成されている。このエレメント案内路は、スライダーの後口28から肩口29に向けて案内柱25によって2股に分岐して、同スライダー内をY字状に貫いている。更にまた、前記停止爪30は、スライダー21a,21bの摺動操作が行われないときには、スライダー21a,21bの上翼板22からエレメント案内路内に突出し、また、引手27が引っ張れれてスライダー21a,21bが摺動するときには、エレメント案内路から退避することが可能なように配されている。
これらの第1及び第2スライダー21a,21bは、互いの後口28が対向するようにエレメント列13に挿通されている。また、第1及び第2スライダー21a,21bがエレメント列13の上端から脱落することを防止するために、左右のエレメント列13の上端に前記上止33が成形により固着されている。
前記蝶棒31は、図2に示したように、左側ファスナーストリンガー11の下端部に、左側のエレメント列13の下端から連続するように固着一体化されている。同蝶棒31は、略角柱状の蝶棒本体31aと、蝶棒本体31aのエレメント列13側の端部領域に箱棒32に向けて張り出した張出部31bと、同張出部31bに凹設され、後述する箱棒32の突出部32cを嵌入可能な嵌入凹部31cと、蝶棒本体31aの上面側(第2スライダー21bの上翼板22と対面する側)に形成され、第2スライダー21bの停止爪30を係着可能な係着段部31dと、張出部31bの先端部から上方に突出した挿入片31eとを有している。なお、前記張出部31bが形成される端部領域とは、蝶棒31のテープ長さ方向の中央よりもエレメント列13側の領域である。
前記箱棒32は、図3に示したように、右側ファスナーストリンガー11の下端部に、右側のエレメント列13の下端から連続するように固着一体化されている。同箱棒32は、箱棒本体32aと、箱棒本体32aの下端部で、蝶棒31と対面する側とは反対側に形成されたフック状のストッパー32bと、箱棒本体32aの蝶棒31に対向する側面から蝶棒31に向けて突設された上面視で台形状の突出部32cとを有している。なお、箱棒本体32aの下端部には、第2スライダー21bを下端位置まで移動させたときに同第2スライダー21bの案内柱25との干渉を防ぐため(例えば図6を参照)、蝶棒31と対向する側縁に小さな凹欠き部32dが形成されている。
このような本実施例1のスライドファスナー10において、図4及び図8に示したように、スライダー21a,21bの後口側端部における左右のフランジ部24の内面間の間隔をAとし、蝶棒31のテープ幅方向における寸法の最大値をBと規定した場合、スライダーの前記間隔Aと蝶棒31の前記最大値Bとの差(間隔A−最大値B)が、「蝶棒31の最大値Bを有する部位に対応する箱棒32側の部位のテープ幅方向における寸法C<(間隔A−最大値B)<ファスナーエレメント15のエレメント幅D」といった第1の関係を満たすように設定されている。この場合、箱棒32において、蝶棒31の張出部31bと対面する箇所よりも下端側のテープ幅方向の寸法は、前記寸法Cよりも大きく設定されている。
また、本実施例1のスライドファスナー10は、蝶棒31の前記最大値Bが前記エレメント幅Dよりも小さくなるように、即ち、最大値B<エレメント幅Dといった第2の関係を満たすように設定されている。
更に、本実施例1のスライドファスナー10は、蝶棒31の張出部31bが形成されている端部領域のうち、同蝶棒31のテープ幅方向の寸法が間隔Aとエレメント幅Dとの差(間隔A−エレメント幅D)よりも大きい領域におけるテープ長さ方向の寸法をEと規定し(図4を参照)、エレメント列13におけるファスナーエレメント15の3ピッチ分の長さをFと規定し、更に、「(エレメントの3ピッチ分の長さF)−(ファスナーエレメント15の噛合頭部15aにおけるテープ長さ方向の寸法)×3」の大きさをHと規定したときに(図5を参照)、「寸法E>大きさH」といった第3の関係を満たすように設定されている。なお、ファスナーエレメント15のピッチとは、ファスナーエレメント15の噛合頭部のテープ長さ方向における中心と、同ファスナーエレメント15に隣接するファスナーエレメント15の噛合頭部のテープ長さ方向における中心との間の距離(間隔)である。
以上のような構成を有する本実施例1のスライドファスナー10において、左右のエレメント列13を噛合させる場合、先ず、右側のエレメント列13に挿通されている第1及び第2スライダー21a,21bを、それぞれのスライダー21a,21bの下端位置(エレメント分離方向の末端位置)まで摺動させる。このとき、箱棒32には前記ストッパー32bが形成されているため、第1及び第2スライダー21a,21bをエレメント分離方向である下方に向けて摺動させても、同スライダーがエレメント列13から脱落することを防止できる。
なお、この場合、第2スライダー21bの下端位置とは、第2スライダー21bの上下フランジ部24がストッパー32bに当接したときの同第2スライダー21bの位置であり、第1スライダー21aの下端位置とは、下端位置に配された第2スライダー21bに、第1スライダー21aの後端が当接したときの同第1スライダー21aの位置である。
続いて、下端位置まで移動した第2スライダー21bに蝶棒31を挿し込む。具体的には、第1スライダー21aの後口側端部と第2スライダー21bの後口側端部とを接触させた状態で、第1スライダー21aの左側肩口29から蝶棒31を挿し入れ、同第1スライダー21aのエレメント案内路を介して、蝶棒31を第2スライダー21bのエレメント案内路内に完全に挿し込む。
これにより、蝶棒31が箱棒32と略平行な状態で第2スライダー21b内に保持される。このとき、箱棒32の突出部32cが蝶棒31の嵌入凹部31cに嵌入し、突出部32cのエレメント列13側の端部が嵌入凹部31c内で蝶棒31の一部に当接することにより、蝶棒31と箱棒32の位置が合わせられる。特にこの場合、突出部32cが嵌入凹部31c内に嵌入した状態において、突出部32cのエレメント列13側の端部は、前記蝶棒31の寸法Eの範囲内に位置している。このため、蝶棒31と箱棒32の位置決めも確実に行われる。その後、第1スライダー21aをエレメント噛合方向である上方に向けて摺動させることにより、図6に示すように、左右のエレメント列13を安定して噛合させることができる。
特にこの場合、本実施例1のスライドファスナー10では、蝶棒31を第1スライダー21aの左側肩口29から第2スライダー21b内に挿し込む際に、前記第2の関係から、蝶棒31のテープ幅方向における寸法の最大値Bがエレメント列13のエレメント幅Dよりも小さく設定されているため、エレメント列13を挿通可能なスライダー21a,21bのエレメント案内路内に蝶棒31を容易に通すことができ、蝶棒31の挿し込みを円滑に行うことができる。
また、蝶棒31を第2スライダー21b内に挿し込んだ後、第1スライダー21aをエレメント噛合方向に摺動させる際に、前記第1の関係から、前記(間隔A−最大値B)が、箱棒32の前記寸法Cよりも大きく設定されているため、即ち、スライダーの前記間隔Aが蝶棒31の前記最大値Bと箱棒32の前記寸法Cとの和よりも大きく設定されているため、蝶棒31が第2スライダー21b内に完全に挿し込まれていれば、第1スライダー21aをエレメント噛合方向に円滑に摺動させて左右のエレメント列13を噛合させることができる。
次に、同スライドファスナー10における左右のエレメント列13を噛合させる際に、例えば図7に示したように、第2スライダー21b内に蝶棒31が完全に挿し込まれてなく、蝶棒31の挿し込みが不十分な状態で第1スライダー21aを噛合方向に摺動させた場合について説明する。
この場合、図8に示したように、前記第1の関係から、前記(間隔A−最大値B)がエレメント幅Dよりも小さく設定されているため、即ち、スライダーの前記間隔Aが蝶棒31の前記最大値Bとエレメント幅Dとの和よりも小さく設定されているため、第1スライダー21aを噛合方向に向けて長さGの距離で摺動させたときに、蝶棒31の張出部31bと右側のエレメント列13とが接触して干渉するとともに、蝶棒31のファスナーテープ12側の側面がスライダーの左フランジ部24に接触する。その結果、蝶棒31が、箱棒32に対して傾斜した状態で保持され、蝶棒31が第1スライダー21a内を挿通することが妨げられる。
更に、蝶棒31の張出部31bと右側のエレメント列13が接触した状態から第1スライダー21aを噛合方向に摺動させようとすると、同スライドファスナー10の前記第3の関係から、蝶棒31の前記寸法Eがエレメント列13における前記大きさHよりも大きく設定されているため、例えば図5に示すように右側のエレメント列13の隣接する2つのファスナーエレメント15が互いに離間する方向に弾性変形したとしても、蝶棒31の張出部31bがファスナーエレメント15の弾性変形により生じた間隙に入り込むことを防止して、同張出部31bと右側のエレメント列13が不正に噛み合うことを確実に防ぐことができる。
従って、第2スライダー21bに不十分に挿し込まれた蝶棒31は、第1スライダー21aが噛合方向に摺動すると、第1スライダー21a内を挿通することが妨げられ、且つ、右側のエレメント列13に噛み合うことも防がれる結果、その行き場を失うため、同蝶棒31は第1スライダー21aに挿入された状態で第1スライダー21aと一緒に上方に移動する。
即ち、本実施例1のスライドファスナー10では、蝶棒31が第2スライダー21bに不十分に挿し込まれた状態で第1スライダー21aをエレメント噛合方向に摺動させても、蝶棒31が第1スライダー21aと一緒に上方に移動するため、左右のエレメント列13を意図的に噛合させなくすることができる。その結果、従来のスライドファスナーにおいて問題とされていた左右エレメント列13の不正な噛み合わせに起因して噛合強度が低下することや、突き上げ力に対して弱くなることを確実に防止することができる。
また、本実施例1のスライドファスナー10を使用する使用者は、蝶棒31の挿し込みが不十分であった場合に、左右のエレメント列13が噛合せずに蝶棒31が第1スライダー21aと一緒に移動するため、蝶棒31の挿し込みが不十分であることに瞬間的に気付くことができる。このため、使用者は、蝶棒31を再び操作して第2スライダー21bに確実に挿し込んだ状態で第1スライダー21aを摺動させて、左右のエレメント列13を適正に噛合させることができる。
次に、本発明の実施例2に係るスライドファスナーについて説明する。
ここで、図9は、本実施例2のスライドファスナーの要部を断面で示す要部断面図であり、図10は、蝶棒の挿し込みが不十分な状態でスライダーを噛合方向に摺動させたときの状態を示す要部断面図である。
本実施例2に係るスライドファスナー40は、前述の実施例1のスライドファスナー10における逆開き用第2スライダー(下スライダー)21bを用いる代わりに、箱棒32’に箱体34を一体に形成して、蝶棒31、箱棒32’、箱体34によって開離嵌挿具を構成した開離嵌挿具付きのスライドファスナーである。
従って、同スライドファスナー40において、前述の実施例1の第2スライダー21bの代わりに箱体34を設けたこと以外の構成は、前述の実施例1と同様である。このため、前記実施例1で説明した部品又は部材と同様の構成を有するものについては、同じ符号を用いて表すことによってその説明を省略する。
本実施例2のスライドファスナー40は、左右一対のファスナーテープ12の対向する側縁部にエレメント列13を有するファスナーストリンガー11と、ファスナーテープ12の下端部を補強する補強部14と、左右のエレメント列13に挿通された図示しない単一の第1スライダー21aと、左側のエレメント列13の下端部に取着された蝶棒31と、右側のエレメント列13の下端部に取着された箱棒32’と、箱棒32’と一体に形成された合成樹脂製の箱体34と、左右のエレメント列13の上端に取着された図示しない上止33とを有している。
前記箱棒32’は、ファスナーストリンガー11の下端部に、右側のエレメント列13の下端から連続するように固着一体化されている。同箱棒32’は、箱棒本体32a’と、箱棒本体32a’の蝶棒31に対向する側面から蝶棒31に向けて突設された上面視で台形状の突出部32c’とを有している。
前記箱体34は、箱棒32’の下半部に矩形状に配設されており、同箱体34の内部に蝶棒31を挿し込むことが可能な蝶棒挿入孔34aが形成されている。
なお、本実施例2のスライドファスナー40において、図示しない第1スライダー21aの後口側端部における左右のフランジ部24の内面間の間隔A、蝶棒31のテープ幅方向における寸法の最大値B、蝶棒31の最大値Bを有する部位に対応する箱棒側部位のテープ幅方向における寸法C、エレメント列13のエレメント幅D、蝶棒31のテープ幅方向の寸法が間隔Aとエレメント幅Dとの差(間隔A−エレメント幅D)よりも大きい領域におけるテープ長さ方向の寸法E、及び、(エレメントの3ピッチ分の長さF)−(ファスナーエレメント15の噛合頭部15aにおけるテープ長さ方向の寸法)×3の大きさHについての関係は、前述の実施例1と同様に設定されている。
以上のような構成を有する本実施例2のスライドファスナー40においても、前述の実施例1と同様の作用効果が得られる。
即ち、同スライドファスナー40の左右のエレメント列13を噛合させる場合、先ず、右側のエレメント列13に挿通されているスライダー21aを箱体34に当接する下端位置まで摺動させ、続いて、同スライダー21aの左側肩口29から蝶棒31を挿し入れ、同蝶棒31を箱体34の蝶棒挿入孔34a内に完全に挿し込む。これにより、蝶棒31が箱棒32’と略平行な状態で保持される。その後、スライダー21aをエレメント噛合方向である上方に向けて摺動させることにより、図9に示すように、左右のエレメント列13を安定して噛合させることができる。
一方、左右のエレメント列13を噛合する際に箱体34内に蝶棒31が完全に挿し込まれてなく、蝶棒31の挿し込みが不十分な状態でスライダー21aをエレメント噛合方向に向けて長さGの距離で摺動させた場合、図10に示したように、蝶棒31の張出部31bと右側のエレメント列13が接触して干渉するとともに、蝶棒31のファスナーテープ12側の側面がスライダー21aの左フランジ部24に接触する。その結果、蝶棒31が箱棒32’に対して傾斜した状態で保持され、蝶棒31がスライダー21a内を挿通することが妨げられる。
更に、蝶棒31の張出部31bと右側のエレメント列13が接触した状態からスライダー21aをエレメント噛合方向に摺動させると、箱体34内に不十分に挿し込まれた蝶棒31は、スライダー内を挿通することが妨げられ、且つ、右側のエレメント列13と噛み合うことも防がれるため、同蝶棒31はスライダー21aに挿入された状態で同スライダー21aと一緒に上方に移動する。これにより、左右のエレメント列13を意図的に噛合させなくすることができ、左右エレメント列13の不正な噛み合わせに起因して噛合強度が低下することや、突き上げ力に対して弱くなることを確実に防止できる。
次に、本発明の実施例3に係るスライドファスナーについて説明する。
ここで、図11は、本実施例3のスライドファスナーの要部を断面で示す要部断面図であり、図12は、同スライドファスナーにおける蝶棒を拡大して示した要部斜視図であり、図13は、同スライドファスナーにおける箱棒を拡大して示した要部斜視図である。また、図14は、同スライドファスナーの蝶棒とスライダーの停止爪との関係を説明する説明図である。
本実施例3に係るスライドファスナー50は、前述の実施例1のスライドファスナー10とは蝶棒51と箱棒52の関係を左右反対にして形成されており、蝶棒51を第1スライダー21aの右側肩口29から第2スライダー21bのエレメント案内路内に挿し込むことが可能なスライドファスナーである。なお、本実施例3においても、前記実施例1で説明した部品又は部材と同様の構成を有するものについては、同じ符号を用いて表すことによってその説明を省略する。
本実施例3のスライドファスナー50は、左右一対のファスナーテープ12の対向する側縁部にエレメント列13を有するファスナーストリンガー11と、ファスナーテープ12の下端部を補強する補強部14と、左右のエレメント列13に挿通された上開き用の第1スライダー(上スライダー)21a及び逆開き用の第2スライダー(下スライダー)21bと、右側のファスナーストリンガー11の下端部に取着された合成樹脂製の蝶棒51と、左側のファスナーストリンガー11の下端部に取着された合成樹脂製の箱棒52と、左右のエレメント列13の上端に取着された図示しない上止33とを有している。
前記第1及び第2スライダー21a,21bは、前述の実施例1と同様に、停止爪30を有する従来から一般的に知られているスライダーを使用することができる。
前記蝶棒51は、右側のエレメント列13の下端から連続するように固着一体化されており、略角柱状の蝶棒本体51aと、蝶棒本体51aのエレメント列13側の端部領域に箱棒52に向けて張り出した張出部51bと、同張出部51bに凹設され、後述する箱棒52の突出部52cを嵌入可能な嵌入凹部51cと、張出部51bの上面側に形成される第1切欠き部51dと、張出部51bの先端部から上方に突出した挿入片51eとを有している。
前記箱棒52は、左側のエレメント列13の下端から連続するように固着一体化されており、箱棒本体52aと、箱棒本体52aの下端部に形成されたフック状のストッパー52bと、箱棒本体52aの蝶棒51に対向する側面から蝶棒51に向けて突設された上面視で台形状の突出部52cと、箱棒本体52aの上面側に形成され、第2スライダー21bの停止爪30を係着可能な第2切欠き部52dとを有している。
なお、本実施例3のスライドファスナー50においても、第1スライダー21aの後口側端部における左右のフランジ部24の内面間の間隔A、蝶棒51のテープ幅方向における寸法の最大値B、蝶棒51の最大値Bを有する部位に対応する箱棒52側の部位のテープ幅方向における寸法C、エレメント列13のエレメント幅D、蝶棒51のテープ幅方向の寸法が間隔Aとエレメント幅Dとの差(間隔A−エレメント幅D)よりも大きい領域におけるテープ長さ方向の寸法E、及び、(エレメントの3ピッチ分の長さF)−(ファスナーエレメント15の噛合頭部15aにおけるテープ長さ方向の寸法)×3の大きさHについての関係は、前述の実施例1と同様に設定されている。
ここで、張出部51bにおけるエレメント列13側の端部から第1切欠き部51dまでの長さは、前述のテープ長さ方向の寸法Eと同じ長さに、又は、同寸法Eよりも長く設定されていることが好ましい。
以上のような構成を有する本実施例3のスライドファスナー50においても、前述の実施例1と同様の作用効果が得られる。
即ち、同スライドファスナー50の左右のエレメント列13を噛合させる場合、先ず、左側のエレメント列13に挿通されている第1及び第2スライダー21a,21bを、第2スライダー21bが箱棒52のストッパー52bに当接する下端位置まで摺動させる。続いて、第1スライダー21aの右側肩口29から蝶棒51を挿し入れ、同第1スライダー21aのエレメント案内路を介して、蝶棒51を第2スライダー21bのエレメント案内路内に完全に挿し込む。
このとき、蝶棒51を第1スライダー21aの右側肩口29から第2スライダー21bのエレメント案内路内に挿し込む際に、蝶棒51の張出部51bと第1スライダー21aの停止爪30とが接触するものの(図11を参照)、第1スライダー21aの停止爪30は、図14に示すように、蝶棒51の張出部51bに形成された第1切欠き部51dに導入され、その後、蝶棒51の張出部51bの上面部に当接すると、同張出部51bによって持ち上げられてエレメント案内路から退避する(図14の仮想線を参照)。このため、蝶棒51の挿し込みが、第1スライダー21aの停止爪30によって妨げられることはない。
そして、蝶棒51を第1スライダー21aの右側肩口29から第2スライダー21bのエレメント案内路内に完全に挿し込むことにより、蝶棒51が箱棒52と略平行な状態で保持される。その後、第1スライダー21aをエレメント噛合方向である上方に向けて摺動させることにより、左右のエレメント列13を安定して噛合させることができる。
一方、左右のエレメント列13を噛合させる際に第2スライダー21bのエレメント案内路内に蝶棒51が完全に挿し込まれてなく、蝶棒51の挿し込みが不十分な状態で第1スライダー21aをエレメント噛合方向に向けて摺動させた場合、蝶棒51の張出部51bと左側のエレメント列13が接触して干渉するとともに、蝶棒51のファスナーテープ12側の側面がスライダーの右側のフランジ部24に接触する。
その結果、蝶棒51が箱棒52に対して傾斜した状態で保持され、蝶棒51がスライダー内を挿通することが妨げられる。また、同蝶棒51の張出部51bが、左側のエレメント列13と不正に噛み合うことも防ぐことができる。従って、同蝶棒51はスライダーに挿入された状態でスライダーと一緒に上方に移動するため、左右のエレメント列13を意図的に噛合させなくすることができる。これにより、左右エレメント列13の不正な噛み合わせに起因して噛合強度が低下することや、突き上げ力に対して弱くなることを防止できる。

Claims (5)

  1. 左右一対のファスナーテープ(12)の対向する側縁部に連続状のファスナーエレメント(15)が取着されたファスナーストリンガー(11)と、前記ファスナーエレメント(15)からなる左右のエレメント列(13)に挿通された少なくとも1つのスライダー(21a,21b) と、左右の前記エレメント列(13)のうちの一方のエレメント列(13)の一端部に取着された蝶棒(31,51) と、他方のエレメント列(13)の一端部に取着された箱棒(32,32',52) とを有し、前記スライダー(21a,21b) は、上翼板(22)と下翼板(23)とが案内柱(25)により肩口側前端部で連結され、前記上翼板(22)及び/又は下翼板(22,23) の左右側縁にフランジ部(24)が配され、前記上下翼板(22,23) の後端部に後口(28)を有するスライドファスナー(10,40,50)において、
    前記蝶棒(31,51) は、前記エレメント列(13)側の端部領域に、前記箱棒(32,32',52) に向けて張り出す張出部(31b,51b) を有し、
    前記スライダー(21a,21b) の後端部における左右の前記フランジ部(24)内面間の間隔Aと前記蝶棒(31,51) のテープ幅方向における寸法の最大値Bとの差(間隔A−最大値B)が、「前記蝶棒(31,51) の前記最大値Bを有する部位に対応する前記箱棒(32,32',52) の部位のテープ幅方向における寸法C<(間隔A−最大値B)<前記ファスナーエレメント(15)のエレメント幅D」の関係を満たすように設定され、
    前記最大値Bは、前記エレメント幅Dよりも小さく設定され、
    前記蝶棒(31,51) の前記張出部(31b,51b) が形成されている前記端部領域のうち、同蝶棒(31,51) のテープ幅方向の寸法が前記間隔Aと前記エレメント幅Dとの差(間隔A−エレメント幅D)よりも大きい領域におけるテープ長さ方向の寸法Eが、「寸法E>(前記エレメント列(13)におけるファスナーエレメント(15)の3ピッチ分の長さ)−(前記ファスナーエレメント(15)の噛合頭部(15a) におけるテープ長さ方向の寸法)×3」の関係を満たすように設定されてなる、
    ことを特徴とするスライドファスナー。
  2. 前記エレメント列(13)に、前記スライダー(21a,21b) として、第1スライダー(21a) と、前記第1スライダー(21a) より前記箱棒(32,52) 側に配される第2スライダー(21b) とが、互いの前記後口(28)同士を対向させる向きで挿通され、
    前記箱棒(32,52) における前記エレメント列(13)側とは反対の端部に、前記第2スライダー(21b) を停止させるストッパー(32b,52b) が配されてなる、
    請求項載のスライドファスナー。
  3. 前記エレメント列(13)に、1つの前記スライダー(21a) が挿通され、
    前記箱棒(32') における前記エレメント列(13)側とは反対の端部に、前記蝶棒(31)を挿入可能な箱体(34)が配されてなる、
    請求項載のスライドファスナー。
  4. 前記箱棒(32,32',52) は、前記蝶棒(31,51) の前記張出部(31b,51b) に向けて突出する突出部(32c,32c',52c)を有し、
    前記張出部(31b,51b) は、前記突出部(32c,32c',52c) を嵌入可能な嵌入凹部(31c,51c)を有し、
    前記突出部(32c,32c',52c)が前記嵌入凹部(31c,51c)に嵌入した状態で、前記突出部(32c,32c',52c)の前記エレメント列(13)側の端部が、前記蝶棒(31,51) の前記寸法Eの範囲内に位置してなる、
    請求項1〜3いずれかに記載のスライドファスナー。
  5. 前記箱棒(32,32',52) は、前記蝶棒(31,51) の前記張出部(31b,51b) と対面する箇所よりも下端側のテープ幅方向の寸法が、前記寸法Cよりも大きく設定されてなる請求項載のスライドファスナー。
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