JP5219858B2 - バンドパスフィルタ、これを用いた無線通信モジュール及び通信機器装置 - Google Patents

バンドパスフィルタ、これを用いた無線通信モジュール及び通信機器装置 Download PDF

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Description

本発明は、バンドパスフィルタ及びこれを用いた通信機器装置に関するものである。通信機器装置は、例えば、携帯電話、無線LANのような無線通信機器に好適に用いることができる。
従来から、通信機器装置などに用いられるバンドパスフィルタには所定の通過帯域を除く周波数帯域での信号を減衰させることが求められている。そこで、特許文献1に開示されているように、共振電極と電気的に結合された電極パターンを備えたバンドパスフィルタが提案されている。特許文献1に開示されたバンドパスフィルタにおいては、上記の電極パターンを備えていることにより、通過帯域の近傍に減衰極が形成され、この周波数帯域における信号を減衰させている。
特開平6−77704号公報
共振電極を用いたバンドパスフィルタにおいては、通過帯域の整数倍の周波数帯域に高調波成分が生じる。一方、所定の通過帯域を除く周波数帯域での信号をより大きく減衰させることが、近年求められている。しかしながら、特許文献1に記載のバンドパスフィルタにおいては、上記の減衰極により、通過帯域の2倍の周波数帯域における信号を減衰させることができるが、通過帯域の3倍の高調波成分の減衰が不十分である。
また、共振電極と電気的に結合された電極パターンだけでなく、短縮容量電極を共振器電極に接続することにより、この短縮容量電極による減衰極を形成することができる。しかしながら、短縮容量電極を単に付加した場合、通過帯域の3倍の周波数帯域における信号を減衰させるためには、この短縮容量電極を大きくする必要があり、バンドパスフィルタの小型化が困難となっていた。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、小型でありながらも通過帯域の2倍及び3倍の周波数帯域に減衰極が形成されることにより、所定の通過帯域を除く周波数帯域での信号をより大きく減衰させることが可能なバンドパスフィルタ並びにこれを用いた無線通信モジュール及び通信機器装置を提供することを目的とする。
本発明のバンドパスフィルタは、複数の誘電体層が積層され、主面及び裏面を有する誘電体基板と、前記誘電体基板に埋設された共振器電極と、該共振器電極よりも前記裏面側に位置するとともに前記誘電体基板に埋設された容量電極と、該容量電極よりも前記裏面側に位置するとともに前記誘電体基板に埋設された短縮容量電極と、前記共振器電極と前記容量電極とを電気的に接続する第1の接続導体と、前記容量電極と前記短縮容量電極とを電気的に接続する第2の接続導体と、を備えている。そして、前記容量電極を平面視した場合において、前記第1の接続導体との接続箇所と前記第2の接続導体との接続箇所とが互いに離隔していることを特徴とする。
本発明のバンドパスフィルタによれば、容量電極を平面視した場合において、第1の接続導体との接続箇所と第2の接続導体との接続箇所とが互いに離隔している。言い換えれば、短縮容量電極が、第1の接続導体及び第2の接続導体を介して、共振器電極に直接的に接続されているのではなく、容量電極を介して間接的に接続されている。そのため、容量電極及び短縮容量電極が、共振器電極に対してそれぞれ独立して作用するのではなく、短縮容量電極が、容量電極を介して共振器電極に対して作用する。
これにより、共振器電極が容量電極のインダクタンス成分を介して短縮容量電極と接続されるため、接続位置を適宜変えることによりインダクタンス成分を調整することができる。そのため、短縮容量電極を大きくすることなく、この短縮容量電極による減衰極の周波数帯域を調整することができるので、通過帯域の3倍の周波数帯域に減衰極を形成することができる。結果として、通過帯域を除く周波数帯域での信号をより大きく減衰させることが可能となる。
本発明の第1の実施形態におけるバンドパスフィルタを示す斜視図である。 図1に示す実施形態の分解斜視図である。 図1に示す実施形態のA−A断面図である。 図1に示す実施形態の変形例を示す分解斜視図である。 本発明の第2の実施形態におけるバンドパスフィルタを示す分解斜視図である。 図5に示す実施形態の断面図である。 図5に示す実施形態において容量電極及び第1の短縮容量電極を平面視した場合の概念図である。 本発明の一実施形態にかかる高周波モジュール及び無線通信機器を示す概念図である。 図2に示すバンドパスフィルタのフィルタ特性である。
以下、本発明のバンドパスフィルタについて図面を用いて詳細に説明する。
図1〜3に示すように、本発明の第1の実施形態にかかるバンドパスフィルタ1は、複数の誘電体層3が積層され、主面及び裏面を有する誘電体基板5と、誘電体基板5に埋設された共振器電極7と、共振器電極7よりも裏面側に位置するとともに誘電体基板5に埋設された容量電極9と、容量電極9よりも裏面側に位置するとともに誘電体基板5に埋設された短縮容量電極11(第1の短縮容量電極11)と、共振器電極7と容量電極9とを電気的に接続する第1の接続導体13と、容量電極9と短縮容量電極11とを電気的に接続する第2の接続導体15と、を備えている。
そして、容量電極9を平面視した場合において、第1の接続導体13との接続箇所と第2の接続導体15との接続箇所とが互いに離隔している。
本実施形態にかかるバンドパスフィルタ1は、図1〜3に示すように、複数の誘電体層3が積層されてなり、主面及び裏面を有する誘電体基板5を備えている。誘電体層3及び誘電体基板5の形状や寸法は、使用される周波数や用途に応じて設定される。例えば、誘電体層3の厚みは、誘電体層3を介して対向する入力電極25及び出力電極27と、容量電極9と、の間で電気的な短絡が生じないように、絶縁性を確保するのに十分な厚みを有していることが好ましい。
誘電体層3としては、例えば、セラミック材料のような無機材料及び樹脂材料を用いることができる。具体的には、セラミック材料としては、例えば、アルミナセラミックス、ムライトセラミックス及びガラスセラミックスを用いることができる。また、樹脂材料としては、例えば、四フッ化エチレン―エチレン樹脂(ポリテトラフルオロエチレン;PTFE)、四フッ化エチレン―エチレン共重合樹脂(テトラフルオロエチレン―エチレン共重合樹脂;ETFE)及び四フッ化エチレン―パーフルオロアルコキシエチレン共重合樹脂(テトラフルオロエチレン―パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合樹脂;PFA)のようなフッ素樹脂、ガラスエポキシ樹脂並びにポリイミドを用いることができる。
本実施形態にかかるバンドパスフィルタ1は、図2に示すように、誘電体基板5の表面に配設された第1の基準電極17及び第2の基準電極19を備えている。より具体的には、誘電体基板5の主面(図3においては上面)に第1の基準電極17が配設され、誘電体基板5の裏面(図3においては下面)に第2の基準電極19が配設されている。
第1の基準電極17及び第2の基準電極19は、誘電体基板5の主面及び裏面の全体にそれぞれ配設されていることが好ましい。これにより、誘電体基板5の内部における信号の伝達に伴い生じる電磁波の外部への漏洩を抑制することができるからである。ただし、入力端子21及び出力端子23(以下、単に入出力端子ともいう)が、誘電体基板5の上面又は下面において外部に取り出されている場合には、入出力端子との電気的な短絡を防止するため、入出力端子と離隔するように、入出力端子の取り出し口を除く部分に配設されていることが好ましい。
第1の基準電極17及び第2の基準電極19は、アース電位のような基準電位となるように外部配線(非図示)に接続される。このとき、第1の基準電極17と第2の基準電極19とが互いに離隔して、第1の基準電極17及び第2の基準電極19が、それぞれ外部配線に接続された後に互いに接続されてもよいが、誘電体基板5の側面に第3の基準電極20を配設し、この第3の基準電極20を介して第1の基準電極17と第2の基準電極19とが接続され、第1の基準電極17又は第2の基準電極19のいずれかに外部配線が接続されていることが好ましい。これにより、外部配線の数を減らすことができるので、バンドパスフィルタ1を製造する工程を減らすことができるからである。
第1の基準電極17、第2の基準電極19及び第3の基準電極20としては、導電性の良好な部材を用いることが好ましい。導電性の良好な部材としては、例えば、Au,Ag,Cu,Al,Pt,Pd,W及びMoのような金属部材を用いることができる。
また、本実施形態にかかるバンドパスフィルタ1は、誘電体基板5に埋設された共振器電極7を備えている。本実施形態では、積層された誘電体層3の一つの主面上において並列するように一対の共振器電極7が配設されている。これらの並列する共振器電極7が電磁界結合することにより、入力信号における通過帯域に対応する波長成分を取り出すことができる。このとき、共振器電極7の長さが通過帯域に対応する波長成分の略1/4であることによるλ/4共振を利用して、効率よく入力信号における通過帯域に対応する波長成分を取り出すことができる。なお、共振器電極7としては、第1の基準電極17と同様の金属材料を用いることができる。
また、本実施形態においては、共振電極7の開放端側に短縮容量電極11が接続されているため、共振電極7の長さを短くしても、λ/4共振を利用して効率よく入力信号における通過帯域に対応する波長成分を取り出すことができる。そのため、バンドパスフィルタをより小型化させることができる。
本実施形態にかかるバンドパスフィルタ1は、共振器電極7よりも裏面側に位置するとともに誘電体基板5に埋設された容量電極9を備えている。容量電極9は第1の接続導体13を介して共振器電極7と電気的に接続されている。容量電極9としては、第1の基準電極17と同様の金属材料を用いることができる。
本実施形態にかかるバンドパスフィルタ1は、容量電極9よりも裏面側に位置するとともに誘電体基板5に埋設された短縮容量電極11(第1の短縮容量電極11)を備えている。短縮容量電極11は第2の接続導体15を介して容量電極9と電気的に接続されている。容量電極9としては、第1の基準電極17と同様の金属材料を用いることができる。
なお、本実施形態において短縮容量電極とは、第1の基準電極17、第2の基準電極19及び第3の基準電極20に代表される基準電極と対向することにより容量結合した容量電極であって、共振器電極7の開放端側に電気的に接続されることにより、共振器電極7の長さを短縮させながらもλ/4共振を生じさせることを可能とする電極を意味している。
本実施形態のバンドパスフィルタ1は、容量電極9を平面視した場合において、第1の接続導体13との接続箇所と第2の接続導体15との接続箇所とが互いに離隔するように第1の接続導体13及び第2の接続導体15が位置している。言い換えれば、短縮容量電極11が、第1の接続導体13及び第2の接続導体15を介して、共振器電極7に直接的に接続されているのではなく、容量電極9を介して間接的に接続されている。そのため、容量電極9及び短縮容量電極11が、共振器電極7に対してそれぞれ独立して作用するのではなく、短縮容量電極11が、容量電極9を介して共振器電極7に対して作用する。
これにより、共振器電極7が容量電極9のインダクタンス成分を介して短縮容量電極11と接続されるため、接続位置を適宜変えることによりインダクタンス成分を調整することができる。そのため、短縮容量電極11を大きくすることなく、この短縮容量電極11による減衰極の周波数帯域を調整することができるので、通過帯域の3倍の周波数帯域に減衰極を形成することができる。結果として、通過帯域を除く周波数帯域での信号をより大きく減衰させることが可能となる。
また、本実施形態のバンドパスフィルタ1は、共振器電極7に信号を入力するための入力端子21及び複数の共振器電極7から信号を出力するための出力端子23を備えている。より具体的には、本実施形態における入力端子21は、容量電極9と誘電体層3を介して対向する入力電極25を具備している。容量電極9と入力端子21を電気的に直接接続してもよいが、本実施形態にかかるバンドパスフィルタ1のように、上記の入力電極25を備えていることにより、入力電極25と容量電極9との間で容量結合させることができる。入力端子21は一端が、誘電体基板5の表面に露出されている。この露出部分において、外部導体(非図示)を介して外部から信号を入力することができる。
また、本実施形態における出力端子23は、容量電極9と誘電体層3を介して対向する出力電極27を具備している。入力端子21と同様に、容量電極9と出力端子23を電気的に直接接続してもよいが、本実施形態にかかるバンドパスフィルタ1のように、上記の出力電極27を備えていることにより、出力電極27と容量電極9との間で容量結合させることができる。出力端子23は一端が、誘電体基板5の表面に露出されている。この露出部分において、外部導体(非図示)を介して外部に信号を出力することができる。
入力端子21を介して共振器電極7に信号を入力し、出力端子23を介して共振器電極7から信号を出力することにより、通過帯域を除く周波数帯域での信号が減衰され、通過帯域にピークを持つ信号を取り出すことができる。
また、図2に示すように、本実施形態のバンドパスフィルタ1は、誘電体層3を介して入力電極25及び出力電極27と対向するマルチパス電極29を備えている。このようなマルチパス電極29を備えることにより、マルチパス効果により通過帯域の近傍に減衰極を生じさせることができる。また、マルチパス電極29を調整することにより減衰極の周波数を調整することができるので、減衰特性を調整することが可能となる。
また、図4に示すように、マルチパス電極29と短縮容量電極11との間に位置するとともに基準電位に接続され、誘電体層3を介してマルチパス電極29及び短縮容量電極11とそれぞれ対向する内部基準電極31をさらに備えていることが好ましい。
マルチパス電極29が内部基準電極31と対向することにより、マルチパス電極29において短縮容量を形成することができる。そのため、共振電極7の長さを短縮してもλ/4共振を利用して、効率よく入力信号における通過帯域に対応する波長成分を取り出すことができる。また、短縮容量電極11が内部基準電極31と対向することにより、短縮容量電極11において短縮容量を形成することができる。そのため、共振電極7の長さを短縮してもλ/4共振を利用して、効率よく入力信号における通過帯域に対応する波長成分を取り出すことができる。以上により、短縮容量電極11を小さくすることが出来るとともに、共振器電極7の長さを短くすることができるため、全体を小型化することが出来るようになる。
次に、本発明の第2の実施形態にかかるバンドパスフィルタ11について説明をする。
図5〜7に示すように、本実施形態のバンドパスフィルタ1は、第1の実施形態と比較して、第1の短縮容量電極11よりも裏面側に位置するとともに誘電体基板5に埋設された第2の短縮容量電極33と、第1の短縮容量電極11と第2の短縮容量電極33とを電気的に接続する第3の接続導体35と、を更に備えている。そして、第1の短縮容量電極11を平面視した場合に、第2の接続導体15との接続箇所と第3の接続導体35との接続箇所とが互いに離隔していることを特徴とする。
このように、第2の接続導体15との接続箇所と第3の接続導体35との接続箇所とが互いに離隔していることにより、第2の短縮容量電極33が第1の短縮容量電極11を介して共振器電極7と電気的に接続することができる。第2の短縮容量電極33が容量電極9のインダクタンス成分および第1の短縮容量電極11のインダクタンス成分を介して共振器電極7に接続される。このように、容量電極9のインダクタンス成分だけでなく第1の短縮容量電極11のインダクタンス成分を介して第2の短縮容量電極33が共振器電極7に接続されるため、インダクタンス成分の調整をより容易に行うことができる。そのため、第1の短縮容量電極11及び第2の短縮容量電極33に起因する減衰極を、過帯域の3倍の周波数帯域により容易に形成することができる。
特に、本実施形態にかかるバンドパスフィルタ1のように、容量電極9及び第1の短縮容量電極11を平面視した場合に、第1の接続導体13との接続箇所と第3の接続導体35との接続箇所とが一致していることが好ましい。これにより、バンドパスフィルタ1を小型化することができるとともに、第1の短縮容量電極11及び第2の短縮容量電極33に起因する減衰極を、過帯域の3倍の周波数帯域により容易に形成することができる。
なお、本実施形態にかかるバンドパスフィルタ1において、第1の接続導体13との接続箇所と第3の接続導体35との接続箇所とが一致しているとは、第1の接続導体13との接続箇所と第3の接続導体35との接続箇所とが離隔しておらず、これらの接続箇所の少なくとも一部が重複していることを意味している。
次に、本発明の高周波モジュール37及び無線通信機器45について以下に説明する。
図8に示すように、本実施形態の高周波モジュール37は、上記いずれかに記載のバンドパスフィルタ1と、バンドパスフィルタ1の主面側(図8においては上面側)に配設され、バンプ39を介してバンドパスフィルタ1と電気的に接続された集積回路41と、バンドパスフィルタ1の裏面側(図8においては下面側)に配設され、バンプ39を介してバンドパスフィルタ1と電気的に接続されたプリント基板43とを備えている。
そして、本実施形態の無線通信機器45は、上記の高周波モジュール37と、プリント基板43を介してバンドパスフィルタ1に電気的に接続されたベースバンド部47と、プリント基板43を介してバンドパスフィルタ1に電気的に接続されたアンテナ49とを備えている。
本実施形態の高周波モジュール37および無線通信機器45によれば、従来のバンドパスフィルタ1と比較して、容量電極9を平面視した場合において、第1の接続導体13との接続箇所と第2の接続導体15との接続箇所とが互いに離隔している。そのため、バンドパスフィルタ1を大型化することなく、共振周波数の2倍の周波数帯域だけでなく、この周波数帯域よりも大きい周波数帯域にも減衰極を形成することができる。これにより、受信感度が向上するとともに送信信号および受信信号の増幅度を小さくできるので増幅回路における消費電力が少なくなる。結果として、受信感度が高く消費電力が少ない高性能な高周波モジュール37および無線通信機器45を得ることができる。
なお、本実施形態においては、集積回路41が、バンドパスフィルタ1の主面側に配設されるとともにバンプ39を介してバンドパスフィルタ1と電気的に接続している。また、プリント基板43が、バンドパスフィルタ1の裏面側に配設されるとともにバンプ39を介してバンドパスフィルタ1と電気的に接続されている。ここで、バンドパスフィルタ1を内蔵した基板を用いて、集積回路41を、基体の主面側に配設するとともにバンプ39を介して基体と電気的に接続し、プリント基板43を、基体の裏面側に配設するとともにバンプ39を介して基体と電気的に接続してもよい。
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更を行うことは何ら差し支えない。
図2に示す実施形態にかかるバンドパスフィルタ1の伝送特性を電磁界シミュレーションにて計算した。
図2に示すように、本実施例のバンドパスフィルタ1では、容量電極9を平面視した場合において、第1の接続導体13との接続箇所と第2の接続導体15との接続箇所とが互いに離隔するように第1の接続導体13及び第2の接続導体15が位置している。
誘電体層3としては誘電率が7.5のものを用いた。厚みが上から順に、110μm、40μm、10μm、10μm、12μm、10μmとする6つの誘電体層3を積層することにより誘電体基板5を形成した。このようにして、主面が2.5mm×1.5mmであって、厚みが0.3mmである誘電体基板5とした。誘電体基板5の主面全体及び裏面全体には、それぞれ第1の基準電極17及び第2の基準電極19を配設した。
また共振器電極7としては、寸法が1.2mm×0.08mmとなるものを用いた。この共振器電極7を0.07mmの間隔で誘電体層3の主面上に横並びに2つ配設した。共振器電極7は、長手方向が誘電体基板5の短手方向となるように配設されている。容量電極9としては寸法が1.1mm×0.8mmのものを用いた。短縮容量電極11としては、寸法が1.05mm×0.65mmであるものを用いた。第1の接続導体13は、容量電極9の一方の端部において容量電極9と接続している。また、第2の接続導体15は、容量電極9の他方の端部において容量電極9と接続している。マルチパス電極29は、共振器電極7よりも誘電体基板5の主面側に配設される。マルチパス電極29としては、寸法が1.6mm×0.32mmであって、図2に示すように、一方の端部及び他方の端部に0.22mmの高さの凸部を有する形状のものを用いた。
以上の形状の実施例にかかるバンドパスフィルタ1のフィルタ特性を図9に示す。図9(a)は、本実施例にかかるバンドパスフィルタ1のフィルタ特性の特性曲線である。また、図9(b)は、比較例にかかるバンドパスフィルタのフィルタ特性の特性曲線である。ここで、比較例としては、本実施形態と比較して、容量電極9を平面視した場合において、第1の接続導体13との接続箇所及び第2の接続導体15との接続箇所が容量電極9の一方の端部において一致するように位置している構造のものを用いた。なお、図9において横軸は周波数[GHz]を示し、縦軸は減衰特性を示している。
図9より分かるように、本実施例にかかるバンドパスフィルタ1は、比較例にかかるバンドパスフィルタ1と比較して、短縮容量電極11を大きくすることなく、通過帯域の3倍の周波数帯域に減衰極を設けることができている事がわかる。また、これにより良好な高調波の減衰特性を有していることがわかる。結果として、本実施例にかかるバンドパスフィルタ1は、比較例にかかるバンドパスフィルタと比較して、所定の通過帯域を除く周波数帯域での信号をより大きく減衰させることが可能となっていることが分かる。
1・・・バンドパスフィルタ
3・・・誘電体層
5・・・誘電体基板
7・・・共振器電極
9・・・容量電極
11・・・短縮容量電極(第1の短縮容量電極)
13・・・第1の接続導体
15・・・第2の接続導体
17・・・第1の基準電極
19・・・第2の基準電極
20・・・第3の基準電極
21・・・入力端子
23・・・出力端子
25・・・入力電極
27・・・出力電極
29・・・マルチパス電極
31・・・内部基準電極
33・・・第2の短縮容量電極
35・・・第3の接続導体
37・・・高周波モジュール
39・・・バンプ
41・・・集積回路
43・・・プリント基板
45・・・無線通信機器
47・・・ベースバンド部
49・・・アンテナ

Claims (6)

  1. 複数の誘電体層が積層され、主面及び裏面を有する誘電体基板と、前記誘電体基板に埋設された共振器電極と、該共振器電極よりも前記裏面側に位置するとともに前記誘電体基板に埋設された容量電極と、該容量電極よりも前記裏面側に位置するとともに前記誘電体基板に埋設された短縮容量電極と、前記共振器電極と前記容量電極とを電気的に接続する第1の接続導体と、前記容量電極と前記短縮容量電極とを電気的に接続する第2の接続導体と、を備え、
    前記容量電極を平面視した場合において、前記第1の接続導体との接続箇所と前記第2の接続導体との接続箇所とが互いに離隔していることを特徴とするバンドパスフィルタ。
  2. 前記短縮容量電極を第1の短縮容量電極とした場合に、該第1の短縮容量電極よりも前記裏面側に位置するとともに前記誘電体基板に埋設された第2の短縮容量電極と、前記第1の短縮容量電極と前記第2の短縮容量電極とを電気的に接続する第3の接続導体と、を更に備え、
    前記第1の短縮容量電極を平面視した場合に、前記第2の接続導体との接続箇所と前記第3の接続導体との接続箇所とが互いに離隔していることを特徴とする請求項1に記載のバンドパスフィルタ。
  3. 前記容量電極及び前記第1の短縮容量電極を平面視した場合に、前記第1の接続導体との接続箇所と前記第3の接続導体との接続箇所とが一致していることを特徴とする請求項2に記載のバンドパスフィルタ。
  4. 前記容量電極と前記短縮容量電極との間に位置するとともに基準電位に接続され、前記誘電体層を介して前記容量電極及び前記短縮容量電極とそれぞれ対向する内部基準電極をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のバンドパスフィルタ。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のバンドパスフィルタを備えたことを特徴とする高周波モジュール。
  6. 請求項5に記載の高周波モジュールを備えたことを特徴とする無線通信機器。
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