JP5208685B2 - 自動取引装置の精査管理 - Google Patents

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Description

本発明は、自動取引装置の精査管理に関する。
ATM(Automated Teller Machine)といった自動取引装置を保有するユーザ(金融機関等)は、一般に、自動取引装置の実際の保有現金量とコンピュータで管理されているデータ上の保有現金量とを比較する精査と呼ばれる作業を行う(例えば特許文献1および2参照)。特許文献1には、不定期に夜間自動精査処理を行う自動取引装置およびその精査処理方法が開示されている。また、特許文献2には、現金等の取引媒体の補充回収機が精査スケジュール機能をもち、自動的に一定期間内に店舗内のすべての自動取引装置の精査処理を実行する精査システムが開示されている。
特開2003−30721号公報 特開平10−283425号公報
自動取引装置の精査処理は、自動取引装置に対する個別の操作に応じて実行されるか、または、店舗内に設置された精査管理端末の指示に応じて実行される。そのため、精査処理において、実際に計数した自動取引装置の保有現金量がコンピュータで管理されている保有現金量と一致しない結果となった場合に、店舗内において精査処理の結果(例えば保有現金量)が不正に修正される可能性があった。
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、自動取引装置の精査処理に関する不正を抑制することを可能とする技術を提供することを目的とする。
上記課題の少なくとも一部を解決するために、本発明は、以下の形態または適用例として実現することが可能である。本発明の一形態は、精査管理装置であって、複数の自動取引装置の取引処理に関するジャーナルデータを保持するサーバー装置から前記ジャーナルデータを取得するジャーナルデータ取得部と、前記ジャーナルデータを用いて、前記自動取引装置について実行された精査処理の結果を確認するための確認処理を行う精査結果確認部と、を備え、前記精査結果確認部は、前記ジャーナルデータと、前記自動取引装置の実際の現金有高と、前回の前記精査処理の結果と前記自動取引装置の取引に関する情報とに基づき算出される現金保有量と、の少なくとも2つを互いに比較することにより、前記精査処理の結果を確認するための処理を行う、精査管理装置である。その他、本発明は、以下のような形態として実現することも可能である。
[適用例1]精査管理装置であって、
複数の自動取引装置の取引処理に関するジャーナルデータを保持するサーバー装置から前記ジャーナルデータを取得するジャーナルデータ取得部と、
前記ジャーナルデータを用いて、前記自動取引装置について実行された精査処理の結果を確認するための確認処理を行う精査結果確認部と、を備える、精査管理装置。
この精査管理装置では、複数の自動取引装置の取引処理に関するジャーナルデータを保持するサーバー装置からジャーナルデータを取得し、ジャーナルデータを用いて、自動取引装置について実行された精査処理の結果を確認するための確認処理を行うため、自動取引装置の精査処理に関する不正を抑制することができる。
[適用例2]適用例1に記載の精査管理装置であって、
前記精査結果確認部は、前記自動取引装置についての前記精査処理とは独立して、前記確認処理を行う、精査管理装置。
この精査管理装置では、自動取引装置についての精査処理とは独立して、確認処理を行うため、自動取引装置の業務に影響を与えることなく、自動取引装置の精査処理に関する不正を抑制することができる。
[適用例3]適用例1または適用例2に記載の精査管理装置であって、
前記確認処理は、前記精査処理の結果を他の前記精査処理の結果と比較するための統計情報を作成する処理を含む、精査管理装置。
この精査管理装置では、精査処理の結果を他の精査処理の結果と比較するための統計情報を作成するため、統計情報を参照することにより、自動取引装置の精査処理に関する不正を効果的に抑制することができる。
[適用例4]適用例3に記載の精査管理装置であって、
前記統計情報は、少なくとも1つの前記自動取引装置についての前記精査処理の結果の経時的推移を示す情報を含む、精査管理装置。
この精査管理装置では、自動取引装置についての精査処理の結果の経時的推移を示す情報を参照することにより、自動取引装置の精査処理に関する不正を効果的に抑制することができる。
[適用例5]適用例3に記載の精査管理装置であって、
前記統計情報は、少なくとも1つの前記自動取引装置についての前記精査処理の結果を他の前記自動取引装置についての前記精査処理の結果と比較するための情報を含む、精査管理装置。
この精査管理装置では、自動取引装置についての精査処理の結果を他の自動取引装置についての精査処理の結果と比較するための情報を参照することにより、自動取引装置の精査処理に関する不正を効果的に抑制することができる。
[適用例6]適用例3ないし適用例5のいずれかに記載の精査管理装置であって、
前記統計情報は、前記精査処理の結果としての取引現金量に対する回収現金量の割合を示す情報を含む、精査管理装置。
この精査管理装置では、精査処理の結果としての取引現金量に対する回収現金量の割合を示す情報を参照することにより、自動取引装置の精査処理に関する不正を効果的に抑制することができる。
[適用例7]適用例1ないし適用例6のいずれかに記載の精査管理装置であって、
前記精査結果確認部は、前記ジャーナルデータと、前記自動取引装置の実際の現金有高と、前回の前記精査処理の結果と前記自動取引装置の取引に関する情報とに基づき算出される現金保有量と、の少なくとも2つを互いに比較することにより、前記精査処理の結果を確認するための処理を行う、精査管理装置。
この精査管理装置では、ジャーナルデータと、自動取引装置の実際の現金有高と、前回の精査処理の結果と自動取引装置の取引に関する情報とに基づき算出される現金保有量と、の少なくとも2つを互いに比較することによって精査処理の結果を確認するための処理を行うことにより、自動取引装置の精査処理に関する不正を効果的に抑制することができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、自動取引装置の精査管理方法および装置、これらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、等の形態で実現することができる。
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.実施例:
A−1.精査管理システムの構成:
A−2.精査結果確認処理:
B.変形例:
A.実施例:
A−1.精査管理システムの構成:
図1は、本発明の実施例における精査管理システムの構成を概略的に示す説明図である。本実施例の精査管理システム1000は、金融機関等の店舗に設置された複数のATM300および精査管理端末400と、金融機関等の管理センターに設置されたジャーナル管理サーバー200および中央精査管理端末100と、を備えている。ATM300および精査管理端末400や、ジャーナル管理サーバー200および中央精査管理端末100は、ルータRを介してネットワークNTに接続されている。ネットワークNTには、さらに勘定系ホストCHがルータRを介して接続されている。ATM300は、本発明における自動取引装置に相当する。また、中央精査管理端末100は、本発明における精査管理端末に相当する。
なお、ATM300は金融機関等の店舗内以外の場所(例えば公共施設や百貨店内)に設置される場合もあるが、そのような場合も含めて、ATM300は当該ATM300を管轄する店舗に設置されていると表現するものとする。
図2は、ATM300の構成を示す説明図である。ATM300は、利用者の要求する入金や出金といった種々の取引処理を自動的に実行する装置である。ATM300は、通信制御部320と、カード・明細票機構部330と、操作部340と、紙幣入出金機構部350と、通帳機構部360と、硬貨入出金機構部370と、音声案内ガイダンス部380と、これら各部を制御する制御部310と、を備える。
通信制御部320は、ネットワークNTに接続するためのインタフェースである。カード・明細票機構部330は、利用者のカードの挿入または排出動作や、カードの磁気ストライプまたはICチップのリードまたはライト動作、カードエンボス部分のイメージの読み取り動作などを行うと共に、取引内容を印字部により明細票に印字し、装置から排出する動作を行う。操作部340は、画面表示やキー入力検知機能を有しており、主にATM300の利用者が取引を行う際に、取引操作の誘導画面を表示したり、暗証番号など利用者の操作や指で押されたキー入力を受付けたりする。なお、操作部340は、入力機能および表示機能を兼ね備えたタッチパネル等により構成されることが好ましく、様々な情報を表示画面に表示し、この表示画面に含まれる色々な項目の表示部分に対する利用者の操作(接触)も検知することが好ましい。通帳機構部360は、利用者の通帳の挿入および排出動作や、磁気ストライプのリードおよびライト動作、通帳への印字部による印字動作などを行う。紙幣入出金機構部350および硬貨入出金機構部370は、現金の入金や出金機能、現金の鑑別や搬送、収納機能を有する。音声案内ガイダンス部380は、利用者に対して操作方法等を音声により案内する機能を有する。制御部310は、CPU、メモリ等のハードウェアを備え、メモリ等に格納されたプログラムに従い各種処理(精査処理を含む)や取引を実行・制御する。
図3は、精査管理端末400の構成を示す説明図である。精査管理端末400は、店舗に設置されたATM300における精査処理を管理する装置であり、ATM300に対して精査処理実行指示を行ったり、ATM300の精査処理結果情報の作成・管理を行ったりする。精査管理端末400は、ネットワークNTに接続するためのインタフェースとしての通信制御部420と、表示部430と、操作者の入力操作を受け付ける入力操作部440と、データやプログラムを格納する記憶部450と、CPU、メモリ等のハードウェアを備え、精査管理端末400の各部を制御する制御部410と、を備える。
図4は、ジャーナル管理サーバー200の構成を示す説明図である。ジャーナル管理サーバー200は、金融機関等の管理センターに設置され、店舗に設置されたATM300からジャーナルデータを収集し、収集したジャーナルデータを保持・管理する装置である。ジャーナル管理サーバー200は、ネットワークNTに接続するためのインタフェースとしての通信制御部220と、ジャーナルデータの収集対象のATM300の情報や収集実施状況等を表示する表示部230と、操作者の収集実行指示等の入力操作を受け付ける入力操作部240と、データやプログラムを格納する記憶部250と、これら各部を制御する制御部210と、を備える。制御部210は、CPU、メモリ等のハードウェアを備え、メモリ等に格納されたプログラムに従い各種処理を実行・制御する。記憶部250には、ジャーナルデータJIとATM情報AIとが格納されている。ジャーナルデータJIは、ATM300で作成されたジャーナルの電子データであり、ATM300での各種取引情報や精査処理の結果等を含む。
図5は、ATM情報AIの一例を示す説明図である。図5に示すように、ATM情報AIは、ATM300の設置される店舗の店舗番号と、ATM300の号機番号と、ATM300の機種と、保存ジャーナル期間情報(保存ジャーナル開始日および保存ジャーナル終了日)と、を示す情報を含んでいる。
図6は、中央精査管理端末100の構成を示す説明図である。中央精査管理端末100は、ジャーナル管理サーバー200により収集されたジャーナルデータJIを用いて、精査管理システム1000内のATM300の精査処理結果を管理する。中央精査管理端末100は、ネットワークNTに接続するためのインタフェースとしての通信制御部120と、表示部130と、操作者の入力操作を受け付ける入力操作部140と、データやプログラムを格納する記憶部150と、これら各部を制御する制御部110と、を備える。制御部110は、CPU、メモリ等のハードウェアを備え、メモリ等に格納されたプログラムに従い各種処理(後述の精査結果確認処理を含む)を実行・制御する。制御部110は、ジャーナルデータ取得部112および精査結果確認部114としての機能を有している。
記憶部150には、精査情報IIが格納されている。図7は、精査情報IIの一例を示す説明図である。精査情報IIは、店番号および号機番号により特定されたATM300についての精査処理に関する情報である。図7(a)には、前回の精査処理以降の顧客取引内容や係員の操作内容から、論理的にATM300の現金有高(残高)を計算した精査情報IIaの一例を示している。図7(b)には、勘定系ホストCH(図1)で顧客取引内容から論理的にATM300の現金有高を計算した精査情報IIbの一例を示している。図7(c)には、精査処理実施時にATM300で現金を計数した結果を示す精査情報IIcの一例を示している。精査情報IIcは、ジャーナル管理サーバー200に格納されたジャーナルデータJIから検索し、導きだすことができる。
精査情報IIcに含まれるリジェクト金額は、ATM300における精査処理において計数・識別不能な不明現金とされた現金量を示している。精査処理において不明現金が発生した場合には、通常はその現金が回収され、回収金額として計上される。これにより現金残高が修正される。また、精査情報IIbに含まれるオンライン残高を修正して現金残高AおよびCとオンライン残高Bとを一致させる。このように、ATM300の精査処理では、例えば不明現金があり、現金の計数結果と勘定系ホストCHで保持しているデータとの間に差異が生じた場合には、行員等がその不明現金の実物確認および計数を行い、現金有高を修正する運用が可能となっている。なお、精査処理では、必ずしも上記現金残高AおよびCとオンライン残高Bとがすべて一致するように運用される必要はなく、その内の2点が一致するように運用される場合もある。
A−2.精査結果確認処理:
図8は、精査結果確認処理の流れを示すフローチャートである。精査結果確認処理は、中央精査管理端末100(図1)により実行される処理であり、精査管理システム1000内に設置されたATM300について実行された精査処理の結果を確認するための処理である。
ATM300の精査処理は、現金の計数結果と勘定系ホストCHで保持しているデータとを比較し、差異がないかを確認する処理である。精査処理は、一般に、予め設定されたスケジュールに従い、ATM300自体の操作に応じて、あるいは当該ATM300を管轄する精査管理端末400からの精査処理実行指示に応じて、実行される。
ステップS110(図8)では、中央精査管理端末100の精査結果確認部114(図6)が、精査結果確認処理の対象となるATM300を選択する。図9は、精査結果確認処理の実行スケジュールの一例を示す説明図である。図9には、各店舗における精査処理実行スケジュール(白抜きの丸印で示す)と、管理センターの中央精査管理端末100による精査結果確認処理実行スケジュール(黒色の丸印で示す)と、の一例を示している。例えば、店舗Aの1台目のATM300(A1)は、月曜日に店舗で精査処理が実行され、その翌日の火曜日に管理センターで精査結果確認処理が実行される。同様に、店舗Bの1台目のATM300(B1)は、火曜日に店舗で精査処理が実行され、その翌日の水曜日に管理センターで精査結果確認処理が実行される。中央精査管理端末100の精査結果確認部114は、図9に示した実行スケジュールを示す情報を保持しており、当該実行スケジュールに従い、精査結果確認処理の対象となるATM300を選択する。なお、精査結果確認処理は、図9に示すように計画的に実行(例えば1週間で全店、全台のATM300に対して実行)されるとしてもよいが、任意に選択されたATM300を対象に任意のタイミングで(抜き打ち的に)実行されるものとしてもよい。
ステップS120(図8)では、中央精査管理端末100のジャーナルデータ取得部112(図6)が、ジャーナル管理サーバー200の保持するジャーナルデータJIを取得する。取得されたジャーナルデータJIは、記憶部150の所定の領域に格納される。ステップS130では、精査結果確認部114(図6)が、ジャーナルデータJIを用いて、精査情報II(図7参照)を生成する。生成された精査情報IIは、記憶部150に格納される。
ステップS140(図8)では、精査結果確認部114(図6)が、ジャーナルデータJIを用いて、統計情報を生成する。統計情報は、精査処理の結果を他の精査処理の結果と比較するための情報である。本実施例では、統計情報として、ATM300の精査処理結果の経時的推移を示す情報と、ATM300の精査処理結果を他のATM300の精査処理結果と比較するための情報と、が生成される。
図10は、ATM300の精査処理結果の経時的な推移を示す統計情報の一例を示す説明図である。図10に示す統計情報において、リジェクト現金量は、ATM300における精査処理において識別不能な不明現金とされた現金量を示しており、回収現金量は、不明現金として回収された現金量を示しており、取引現金量は、入金量および出金量の合計を示している。また、図10に示す統計情報には、取引現金量に対する回収現金量の割合や、回収現金量の前回結果に対する増減率を示す情報が含まれている。精査結果確認部114は、ジャーナルデータJIを用いて、ATM300毎に、図10に示すような統計情報を作成する。
図11は、ATM300の精査処理結果を他のATM300の精査処理結果と比較するための統計情報の一例を示す説明図である。図11に示す統計情報には、ある一定期間におけるATM300毎のリジェクト現金量、回収現金量、取引現金量が示されている。また、図11に示す統計情報には、図10に示す統計情報と同様に、取引現金量に対する回収現金量の割合を示す情報が含まれている。精査結果確認部114は、ジャーナルデータJIを用いて、精査管理システム1000に設置されているすべてのATM300について、図11に示すような統計情報を作成する。
ステップS150(図8)では、精査結果確認部114が、精査処理の結果を確認するための確認処理を行う。具体的には、精査結果確認部114は、精査情報II(図7)に基づき、各ATM300についての精査処理が適切に実行されているか否かを確認する。すなわち、精査結果確認部114は、各精査情報II(精査情報IIa〜11c)の内容を比較して、内容が互いに整合しているか否かを判定する。
また、精査結果確認部114は、統計情報(図10および図11)に基づき、精査処理における不正の可能性を検出する。例えば図10に示した例では、第3週および第4週における回収現金量の増減率が、他の週に比べて大きくなっている。また、第3週から第5週における取引現金量に対する回収現金量の割合が、他の週に比べて大きくなっている。従って、図10に示した統計情報に基づき、このATM300では、第3週から第5週の精査処理において不正な処理が行われた可能性があると判断することが可能である。
また例えば図11に示した例では、店舗BのATM300における取引現金量に対する回収現金量の割合が、他の店舗のATM300と比較して大きくなっている。従って、図11に示した統計情報に基づき、店舗BのATM300では、精査処理において不正な処理が行われた可能性があると判断することが可能である。
以上説明したように、本実施例では、中央精査管理端末100が、複数のATM300の取引処理に関するジャーナルデータJLを収集するジャーナル管理サーバー200からジャーナルデータJLを取得し、ジャーナルデータJLを用いて、ATM300における精査処理とは独立して、精査処理の結果を確認するための確認処理を行うため、ATM300の精査処理に関する不正を抑制することができる。
すなわち、従来の精査処理では、店舗内で不正に現金の実績データが修正された場合においても、それを発見することは難しく、また発見することができたとしても発見までに期間を要する場合が多かった。また、精査処理を含む現金管理を第三者に運用させる場合においては、さらなるセキュリテイ強化の為の監視者が必要となっていた。本実施例では、中央精査管理端末100は、ジャーナルデータJLを用いて精査処理の結果を確認するための確認処理を行うため、店舗における精査処理業務に影響を与えることなく、店舗内の業務実施者が認識しない状況で、抜き打ち的に精査処理の結果の確認(チェック)を実施することができる。精査処理結果の確認が店舗の運用とは別に実行されることを店舗内業務者に公表することにより、不正行為を抑止する効果も得られる。また、中央精査管理端末100は、ATM300の精査処理結果の経時的な推移を示す統計情報(図10)や、ATM300の精査処理結果を他のATM300の精査処理結果と比較するための統計情報(図11)を生成するため、統計情報を参照することにより、精査処理において不正な処理が行われた可能性があるATM300や店舗を抽出することが可能である。
B.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
B1.変形例1:
上記実施例では、統計情報として、ATM300の精査処理結果の経時的な推移を示す情報と、ATM300の精査処理結果を他のATM300の精査処理結果と比較するための情報と、が生成されるとしているが、統計情報として他の内容を含む情報が生成されるものとしてもよい。例えば、リジェクト現金量に対する回収現金量の割合や入出金現金量に対する補充/回収現金量の割合を示す統計情報を用いて、当該割合が多いATM300を精査処理において不正な処理が行われた可能性があるATM300として抽出してもよい。また、補充現金量および回収現金量の絶対量や精査結果データの修正頻度を示す統計情報を用いて、これらの値が所定の閾値を超えるようなATM300を精査処理において不正な処理が行われた可能性があるATM300として抽出してもよい。
B2.変形例2:
上記実施例における精査管理システム1000の構成(図1)や、精査管理システム1000の各構成要素の構成(図2,3,4,6)は、あくまで一例であり、他の構成を採用することも可能である。例えば、中央精査管理端末100は、ネットワークを介して、あるいは直接接続されることによって、ジャーナル管理サーバー200とアクセス可能な位置であれば、管理センター以外の場所に設置されていてもよい。
B3.変形例3:
上記実施例における各種情報の内容(図5,7,9,10,11)は、あくまで一例であり、各種情報は他の内容を含むとしたり、各種情報は一部の内容を含まないとしたりすることも可能である。
B4.変形例4:
上記実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。
本発明の実施例における精査管理システムの構成を概略的に示す説明図である。 ATM300の構成を示す説明図である。 精査管理端末400の構成を示す説明図である。 ジャーナル管理サーバー200の構成を示す説明図である。 ATM情報AIの一例を示す説明図である。 中央精査管理端末100の構成を示す説明図である。 精査情報IIの一例を示す説明図である。 精査結果確認処理の流れを示すフローチャートである。 精査結果確認処理の実行スケジュールの一例を示す説明図である。 ATM300の精査処理結果の経時的な推移を示す統計情報の一例を示す説明図である。 ATM300の精査処理結果を他のATM300の精査処理結果と比較するための統計情報の一例を示す説明図である。
符号の説明
100…中央精査管理端末
110…制御部
112…ジャーナルデータ取得部
114…精査結果確認部
120…通信制御部
130…表示部
140…入力操作部
150…記憶部
200…ジャーナル管理サーバー
210…制御部
220…通信制御部
230…表示部
240…入力操作部
250…記憶部
300…ATM
310…制御部
320…通信制御部
330…明細票機構部
340…操作部
350…紙幣入出金機構部
360…通帳機構部
370…硬貨入出金機構部
380…音声案内ガイダンス部
400…精査管理端末
410…制御部
420…通信制御部
430…表示部
440…入力操作部
450…記憶部
1000…精査管理システム

Claims (8)

  1. 精査管理装置であって、
    複数の自動取引装置の取引処理に関するジャーナルデータを保持するサーバー装置から前記ジャーナルデータを取得するジャーナルデータ取得部と、
    前記ジャーナルデータを用いて、前記自動取引装置について実行された精査処理の結果を確認するための確認処理を行う精査結果確認部と、を備え
    前記精査結果確認部は、前記ジャーナルデータと、前記自動取引装置の実際の現金有高と、前回の前記精査処理の結果と前記自動取引装置の取引に関する情報とに基づき算出される現金保有量と、の少なくとも2つを互いに比較することにより、前記精査処理の結果を確認するための処理を行う、精査管理装置。
  2. 請求項1に記載の精査管理装置であって、
    前記精査結果確認部は、前記自動取引装置についての前記精査処理とは独立して、前記確認処理を行う、精査管理装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の精査管理装置であって、
    前記確認処理は、前記精査処理の結果を他の前記精査処理の結果と比較するための統計情報を作成する処理を含む、精査管理装置。
  4. 請求項3に記載の精査管理装置であって、
    前記統計情報は、少なくとも1つの前記自動取引装置についての前記精査処理の結果の経時的推移を示す情報を含む、精査管理装置。
  5. 請求項3に記載の精査管理装置であって、
    前記統計情報は、少なくとも1つの前記自動取引装置についての前記精査処理の結果を他の前記自動取引装置についての前記精査処理の結果と比較するための情報を含む、精査管理装置。
  6. 請求項3ないし請求項5のいずれかに記載の精査管理装置であって、
    前記統計情報は、前記精査処理の結果としての取引現金量に対する回収現金量の割合を示す情報を含む、精査管理装置。
  7. 精査管理方法であって、
    (a)複数の自動取引装置の取引処理に関するジャーナルデータを保持するサーバー装置から前記ジャーナルデータを取得する工程と、
    (b)前記ジャーナルデータと、前記自動取引装置の実際の現金有高と、前回の前記精査処理の結果と前記自動取引装置の取引に関する情報とに基づき算出される現金保有量と、の少なくとも2つを互いに比較することにより、前記自動取引装置について実行された精査処理の結果を確認するための確認処理を行う工程と、を備える、精査管理方法。
  8. 精査管理プログラムであって、
    複数の自動取引装置の取引処理に関するジャーナルデータを保持するサーバー装置から前記ジャーナルデータを取得するジャーナルデータ取得機能と、
    前記ジャーナルデータと、前記自動取引装置の実際の現金有高と、前回の前記精査処理の結果と前記自動取引装置の取引に関する情報とに基づき算出される現金保有量と、の少なくとも2つを互いに比較することにより、前記自動取引装置について実行された精査処理の結果を確認するための確認処理を行う精査結果確認機能と、を、コンピュータに実現させる、精査管理プログラム。
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