JP5202001B2 - 現金自動取引装置管理システム - Google Patents

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Description

本発明は,現金自動取引装置の管理システムに関する。
現金自動取引装置は既に広範に普及しており,銀行などでは一支店に複数設置されるのが普通である。これだけの数が普及すると,取引装置の管理方法によって運用コストが大きく変わってくるため,管理方法の効率化に対する重要性が増してきている。特許文献1には,現金自動取引装置の現金管理を効率化するシステムが開示されている。そのシステムではネットワークを用いて,複数の取引装置内にある現金の枚数をリアルタイムに一元管理している。それにより,取引装置の現金が不足したり満杯になったりする前に対応が可能となり,運用効率が向上する。
特開平8-320967号公報
現金自動取引装置の効率的な運用のためには,現金以外にも取引装置内の汚れ状態を管理することが重要である。取引装置では多数の現金を高速に扱うため,装置内では,現金が削れて発生する粉状のごみや,現金に付着していた油汚れなどが蓄積される。そのため,装置を定期的にメンテナンスする必要がある。
取引装置が複数台あった場合,作業効率や人件費などの理由によりメンテナンスは通常,同じタイミングで実施する(例えば同じ日)。ところが,複数台設置された取引装置の利用頻度は同じにはならない。たとえば,入り口近くの取引装置と,一番遠い取引装置を比較すると,前者の利用頻度が高いと考えられる。利用頻度が高ければ,それだけ現金が多く投入されていることになるので,汚れも多く蓄積される。メンテナンスのタイミングは汚れの多い取引装置にあわせて決める必要があるが,そうすると,まだ汚れが少ない取引装置に対してもメンテナンスを行うという非効率性があった。
本発明は,上記のような状況を考慮してなされたもので,複数の現金自動取引装置が通信装置を介してホストコンピュータに接続している現金自動取引システムにおいて,複数の現金自動取引装置は,夫々の利用量に関する情報を,通信装置を介してホストコンピュータに送信する。ホストコンピュータは,各現金自動取引装置の利用量を比較し,利用量の多い現金自動取引装置に対しては利用できない旨の表示を行わせ,利用量の少ない現金自動取引装置に対しては利用可能である旨の表示を行わせ,利用量の少ない現金自動取引装置に顧客を誘導する。
本発明によれば,複数の現金自動取引装置の利用頻度が平準化され,メンテナンスの期間延長を図れる。
以下,本発明の実施の形態について図を用いて説明する。
最初に,システムの概要を説明する。図1は,複数台の現金自動取引装置101が,ネットワーク120を介してホストコンピュータ100に接続された様子を示したものである。利用量が他と比較して少ない現金自動取引装置に設置された案内装置102は,装置が利用できることを表す表示内容110(以降,利用可能表示と呼ぶ)を表示する。例えば取引可能,利用可能といった文字列,あるいは青,緑など特定の色を表示すればよい。それ以外の案内装置102は,装置が利用できないことを表す表示内容111(以降,利用不可表示と呼ぶ)を表示する。例えば取引不可,利用不可,停止中,準備中といった文字列,あるいは赤など特定の色を表示すればよい。それにより,利用可能表示110が表示された現金自動取引装置へ顧客を誘導することが可能である。
ホストコンピュータ100は,図2に示すように,CPU201,主記憶202,HDDなどの補助記憶203,通信装置204から構成される。ホストコンピュータ100は,各現金自動取引装置101が各紙幣に対して実行する各紙幣識別の途中結果である識別誤差値を受信し,補助記憶203に蓄積している。これを識別誤差値表と呼び,その例を図3の表301に示す。ホストコンピュータ100は,識別誤差値表301の値を用いて,各現金自動取引装置の利用量の多寡を推定する。
続いて,各装置の構成を説明し,識別誤差値表の各値を受信するフローについて説明する。その後,利用量の具体的な推定方法を説明する。
現金自動取引装置101のブロック図を図4に示す。入出金部401,現金の金種・真偽・正損といった識別を行う識別装置402,ネットワークと接続するための通信装置404,例えばLCDなどの表示装置405,例えばタッチパネルディスプレイなどの入力装置406,装置が利用可能か利用不可かを表示する案内装置104,現金を一時溜めておく一時スタッカ410,搬送装置411, 現金の自動格納及び自動取出しが可能な還流ボックス412〜414,現金の自動格納のみが可能な非還流ボックス415,上記各装置を制御する制御装置403から,現金自動取引装置101は構成される。
識別装置402の内部ブロック図を図5に示す。識別装置402は,CPU501,主記憶502,例えば不揮発性メモリなどの補助記憶503,例えば光学センサや磁気センサなどのセンサ504〜506,主に制御装置と通信を行うためのIO507で構成される。
制御装置203の内部ブロック図を図6に示す。制御装置203は,CPU601,主記憶602,例えばHDDなどの補助記憶603,取引装置内の各装置との通信を行うためのIO604から構成される。
現金自動取引装置101が識別誤差値を取得し,ホストコンピュータに送信するフローについて説明する。識別誤差値は,紙幣の入金を行う入金取引,紙幣の出金を行う出金取引を行う際に取得される。
まず入金取引について,図7を用いて説明する。まず,制御装置403は搬送装置411を制御し,紙幣を入出金部401から識別装置402に搬送する(S701)。以降,制御装置403が搬送装置411を制御して紙幣を搬送することを,単に制御装置403が紙幣を搬送すると記述する。制御装置403は,紙幣一枚に対する各紙幣識別の識別結果を受け取る(S702)。
ここで,識別装置402の識別処理について図8を用いて説明する。まず,紙幣が例えば千円なのか一万円なのかを識別する金種識別を実行し(S801),識別結果及び識別誤差値を主記憶502に記憶する(S802)。続いて,紙幣が本物か偽造かを判定する真偽識別を実行し(S803),識別結果及び識別誤差値を主記憶502に記憶する(S804)。
続いて,流通に耐える程度の綺麗さを持つ紙幣か,それとも汚れや破損などで回収すべき紙幣なのかを識別する正損識別を実行し(S805),識別結果及び識別誤差値を主記憶502に記憶する(S806)。各識別の識別結果を,制御装置403に送信する(S807)。処理する紙幣がまだあればステップ801へ戻り,そうでなければステップ809へ進む(S808)。ステップ809では,主記憶502に記憶してある,処理した全ての紙幣の各識別誤差値を,制御装置403に送信する。
識別装置402にて実行される金種識別,真偽識別,正損識別の基本的な手順はいずれも同じで,図9に示すように,まずセンサ信号を取得する(S901)。続いて各識別に適した特徴抽出を行い(S902),その結果得られた特徴ベクトルを識別器にかけ,識別結果を得る(S903)。ここで,識別器にはマハラノビス距離,サポートベクターマシン,ベクトル量子化,3層パーセプトロンなどが利用される。最終的には閾値処理により,金種識別ならばどの金種だったか,もしくはどの金種にも当てはまらないという判定を行う。以降,どの金種だったか判定できた場合を金種が確定した,そうでない場合を金種が確定しなかったと表現する。真偽識別ならば真券かそうでないかという判定,正損識別ならば正券かそうでないかという判定結果を得る。さらに,上記識別器からは,一般に識別誤差の値を得ることができる。
例えば,マハラノビス距離を用いて紙幣が1000円札か否かを判定した場合,距離値が小さいほど,より1000円札らしいことを意味する。この場合,距離値が識別誤差値に相当する。
図7において,制御装置403は,紙幣一枚に対する各紙幣識別の識別結果を受け取り(S702),その後,金種識別で,金種が確定か否かの判定を行う(S703)。確定ならばステップ704に進み,そうでなければ紙幣を入出金部401へ送る(S706)。次に,真偽識別結果が真券か否か判定を行い(S704),真券であれば紙幣を一時スタッカ410へ送り(S705),そうでなければ入出金部401へ送る(S706)。処理する紙幣がまだあるか否かの判定を行い(S707),まだ紙幣があればステップ701へ戻り,そうでなければステップ708に進む。ステップ708では,識別装置から取引した全紙幣についての各識別誤差値を受信する。続いて,上記識別誤差値を,ホストコンピュータ100に送信する(S709)。ホストコンピュータでは,上記識別誤差値を受信し,補助記憶203に格納する。
ステップ706の処理で入出金部401に送った紙幣を顧客が取り出した後,制御装置403はステップ705で一時スタッカ410に送られた紙幣に対して処理を開始する。この処理を,図10を用いて説明する。まず,一時スタッカ410にある紙幣を一枚,識別装置402に搬送する(S1001)。識別装置402では図8で示したフローで各識別を行い,制御装置403はその識別結果を受信する(S1002)。金種識別で,金種が確定したか否かを判定し(S1003),確定ならばステップ1004へ,そうでなければ紙幣を非還流ボックス415に格納する(S1007)。ステップ1004では,真偽識別結果が真券か否か判定し,真券であれば1005へ進み,そうでなければ紙幣を非還流ボックス415に格納する(S1007)。ステップ1005では,正損識別結果が正券か否か判定し,正券であればステップ1006へ進み,そうでなければ紙幣を非還流ボックス415に格納する(S1007)。ステップ1006において,制御装置403は,ステップ1003の金種識別の結果に従い,金種別に還流ボックス412〜414に紙幣を格納する。次に,一時スタッカ410に処理する紙幣がまだあるか否かを判定し(S1008),まだあるならばステップ1001へ戻り,ないならばステップ1009へ進む。ステップ1009では,識別装置402から,取引した全紙幣における各識別の誤差値を受信し,ステップ1010でホストコンピュータ100に送信する。なお,ホストコンピュータでは,上記情報を受信し,補助記憶203へ格納する。以上で,入金取引に関する処理は完了である。
なお,図7のフロー及び図10のフローでは,両方のフローで識別誤差値を識別装置から受信し,ホストコンピュータに送っているが,図7と図10のどちらか一方だけで実行するようにしてもよい。
続いて,出金取引のときの処理について図11を用いて説明する。まず,制御装置403は,出金すべき紙幣を一枚,還流ボックス412〜414のいずれかから 識別装置402に搬送させる(S1101)。識別装置402は図8のフローに従い各識別を行い,制御装置403はその識別結果を受信する(S1102)。金種識別で,金種が確定したか否かを判定し(S1103),確定ならばステップ1104へ,そうでなければ紙幣を一時スタッカ410に格納する(S1107)。ステップ1104では,真偽識別結果が真券か否か判定し,真券であればステップ1105へ進み,そうでなければ紙幣を一時スタッカ410に格納する(S1107)。ステップ1105では,正損識別結果が正券か否か判定し,正券であればステップ1106へ進み,そうでなければ紙幣を一時スタッカ410に格納する(S1107)。ステップ1106では,出金するために紙幣を入出金部へ搬送する。続いて,出金すべき紙幣がまだあるか否かを判定し(S1108),まだあるならばステップ1101へ戻り,ないならばステップ1109へ進む。ステップ1109では,一時スタッカ410の紙幣を非還流ボックス415に格納する。続いて,識別装置402から,取引した全紙幣における各識別の誤差値を受信し(S1110),ホストコンピュータ110に送信する(S1111)。以上で,出金取引に関する処理は完了である。
ホストコンピュータ100にて,利用量の低い現金自動取引装置を判定する処理,及びその後に顧客を誘導する処理について,図12を用いて説明する。まず,各現金自動取引装置の利用優先度を算出する(S1201)。算出方法は,例えば次式(1)に従う。
Figure 0005202001
式(1)では,金種iにおける過去Ni枚分の紙幣について,金種識別,真偽識別,正損識別の識別誤差値を算出し,それらの重みつき和を取り,優先度Priを算出している。
センサに汚れが付着すると,一般に識別誤差値は増大する。図13に例を示す。横軸は時間,縦軸は誤差値を表すものとする。図13の左図のように,複数の識別装置における識別誤差値は運用開始時点では同じような値であったとしても,図13の右図のように,時間がたつと差が出てくる。この場合,破線の識別誤差値を与える識別装置は,よりセンサの汚れが顕著であると考えられる。式(1)は,この考え方に基づいた式であり,識別誤差値の大きい取引装置の優先度を下げる効果がある。なお,実際には汚れ以外が原因であることも考えられるが,いずれにしても識別誤差の増大は識別が不安定であり,誤識別の可能性が大きくなることを示すので,そのような現金取引装置の利用優先度を下げることは論理的である。
続いて,ここで,定数a1,i,a2,i,a3,iの設定方法について述べる。金種iの流通比miが得られている場合,第一の設定方法が可能となり,式(2)のように設定する。流通比miは,各金種の流通枚数を相対的に表したものである。例えば仮に千円札の流通比が1,五千円の流通比が0.5だった場合,千円札の流通枚数が五千円の流通枚数の2倍であることを意味する。流通比miは,各値の相対的な比率関係に意味があるので,流通比miを全て定数倍しても同じ意味を持つ。
Figure 0005202001
なお,流通比miが不明であれば,全て1と設定してもよい。式(2)において,b1,b2,b3は各識別の重みを示す値である。センサの信号値を多く使っている順に重みを設定することが望ましい。真偽識別が,金種識別,正損識別よりもセンサからの信号値を多く利用していれば,例えば式(3)の設定値を用いればよい。
Figure 0005202001
あるいは,単純化して式(4)の設定値を用いてもよい。
Figure 0005202001
第二の設定方法では,最も流通量の多い金種が金種i0であった場合,金種i0についてだけ優先度に反映し,式(5)の条件を用いる
Figure 0005202001
定数a1,i0,a2,i0,a3,i0は,センサの信号値を多く使っている順に,重みを設定することが望ましい。真偽識別が,金種識別,正損識別よりもセンサの信号値を多く利用していれば,例えば式(6)の設定値を用いればよい。
Figure 0005202001
あるいは,単純化して式(7)の設定値を用いてもよい。式(7)の例では,金種i0の真偽識別の識別誤差値だけを用いて識別装置の優先度Priを算出することになる。
Figure 0005202001
図12のステップ1201が終了したあと,ネットワーク120を通じて,各現金自動取引装置101が現在取引中であるか否かの情報を取得する(S1202)。非取引中かつ優先度Priが最大となる現金自動取引装置101に対し,案内表示102に利用可能表示110を表示するようメッセージを送信する(S1203)。それ以外の非取引中の現金自動取引装置101に対しては,案内表示102に利用不可表示111を表示するようメッセージを送信する(S1204)。以上で,ホストコンピュータ100にて,利用量の低い現金自動取引装置を判定する処理,及びその後に顧客を誘導する処理については終了である。
なお,図12に示したフローは,時間帯を限って実行してもよい。利用者が頻繁に来店する時間帯では,非取引中から優先度最大のものを選択するといっても,選択の余地がないことが多い。そのため,例えば平日20:00以降など,利用者が少なくなるような時間帯にのみ上記フローを実行してもよい。
優先度Priは,式(8)に示すように一次回帰を用いて算出してもよい。式(8)では,まず金種ごとに識別誤差値fi(n)の値の一次回帰を行って係数ui,0,定数項vi,0を求め,優先度Pri(np)はui,0,vi,0を用いて算出する。
Figure 0005202001
あるいは,式(9)のように二次回帰を用いてもよい。式(9)では,まず金種ごとに識別誤差値fi(n)の値の二次回帰を行って係数ui,0,vi,0,定数項wi,0を求め,優先度Pri(np)はui,0,vi,0,wi,0を用いて算出する。
Figure 0005202001
式(8),式(9)において,np=1とすれば,現時点での優先度を算出できる。np<1のときには,優先度の予測値となる。例えばnp=-9とすると,あと10枚紙幣が入ってきた場合の,優先度の予測値となる。
実施例1,2では,金種識別,真偽識別,正損識別の値を利用したが,リファレンスシートを用いてセンサの状況を把握しても良い。リファレンスシートは,図14のリファレンスボックス1401に格納されている。制御装置403は,現金自動取引装置の取引外の時間(取引終了から取引開始までの時間)にリファレンスシートを識別装置401に通し(第一のタイミング),一時スタッカ410にいったん格納する。その後,再度識別装置401を通して(第二のタイミング)非還流ボックスに格納する。識別装置401は第一のタイミング,第二のタイミングいずれか又は両方にて,リファレンスシートの画像を採取し,補助記憶503から主記憶502にあらかじめ読み出されたリファレンス画像との比較を行う。比較には例えば,式(10)に示すように,全ての画素値をベクトルとみなしたときの,両者のユークリッド距離を用いる。
Figure 0005202001
この比較結果を,優先度Priとする。定数aiは例えば全て1としてもよいし,識別に重要なセンサiに対して大きく設定してもよい。また,画素値はすべて利用する必要はなく,格子状に選択してもよい。あるいは,紙幣識別の精度にかかわる画素に大きな重みを与え,重みつきユークリッド距離を用いてもよい。
実施例1,2では,金種識別,真偽識別,正損識別の値を利用し,実施例3ではリファレンスシートを用いていたが,式(11)のように,取引紙幣枚数や取引回数も含めて決定しても良い。式(11)は取引紙幣枚数,入金取引回数,出金取引回数の重み付け和によって優先度Priを決定している。
取引紙幣枚数,入金取引回数,出金取引回数についてのみだけ考慮する場合は,a1,i=a2,i=a3,i=0と設定すればよい。他の重みa4,a5,a6の設定例については次のとおりである。まず,一般には取引回数よりも取引紙幣枚数が重要であるので,例えばa4=1,a5=0,a6=0と設定すると,取引紙幣枚数のみで優先度Priを決定することになる。入金取引回数と出金取引回数について考慮に入れる場合は,例えばa4=1,a5=0.5,a6=0.25と設定する。入金取引は紙幣識別を1枚の紙幣に対して複数回実施する場合もあることから,入金取引回数の重みを,出金取引回数の重みよりも重くすることが好ましい。a4=1,a5=1,a6=1であれば,取引紙幣枚数,入金取引回数,出金取引回数に同じだけの重みを持たせて優先度Priを決定することになる。
なお,a1,i,a2,i,a3,iの値を0より大きい値に設定すれば,識別誤差の値と,取引紙幣枚数,入金取引回数,出金取引回数の値を考慮した優先度を算出することも可能である。なお,この場合,メンテナンスを行ってからの取引紙幣枚数,取引回数を用いることが望ましい。
Figure 0005202001
以上,紙幣に関する実施例を示したが,硬貨を用いても同様の効果を得ることができる。 また,紙幣と硬貨,両方の識別装置から得られる識別誤差値を用いてもよい。
現金自動取引システムの構成例を示す図。 ホストコンピュータのブロック図。 ホストコンピュータに記憶された識別誤差値表の例を示す図。 現金自動取引装置のブロック図。 識別装置のブロック図。 制御装置のブロック図。 入金時の現金自動取引装置の処理フローを示す図。 識別装置の処理フローを示す図。 識別の処理フローを示す図。 入金時の現金自動取引装置の処理フローを示す図。 出金時の現金自動取引装置の処理フローを示す図。 誘導表示をする自動取引装置の決定フローを示す図。 識別誤差値の時間変化を示す図。 実施例3における現金自動取引装置のブロック図。
符号の説明
100…ホストコンピュータ,101…現金自動取引装置,102…案内装置,120…ネットワーク,301…識別誤差値表,411…搬送装置

Claims (9)

  1. それぞれが,現金の入出金部,現金を一時溜めておく一時スタッカ,現金を搬送する搬送部,現金の格納/取出しを行う還流ボックス,現金の格納を行う非還流ボックス,現金を識別する識別装置,通信装置,表示装置,利用者からの入力を受け付ける入力装置,自動取引装置内の各装置を制御する制御装置を備えた複数の現金自動取引装置と,
    通信装置を介し上記複数の現金自動取引装置と接続しているホストコンピュータとを有する現金自動取引システムであって,
    上記複数の現金自動取引装置は,夫々の利用量に関する情報を,上記通信装置を介して上記ホストコンピュータに送信し,
    上記ホストコンピュータは,上記複数の現金自動取引装置から夫々の利用量に関する情報を受信し,上記複数の現金自動取引装置の夫々に対して取引開始の可否を決定し,その情報を上記複数の現金自動取引装置に送信し,
    上記利用量に関する情報は,上記現金自動取引装置内の上記識別装置において現金の金種,真偽,正損を識別したときに算出した1つ以上の識別誤差値を含み,
    上記ホストコンピュータは,前記識別誤差値から利用優先度を算出し,上記複数の現金自動取引装置の夫々に対して取引開始の可否を決定することを特徴とする現金自動取引システム。
  2. 請求項記載の現金自動取引システムにおいて,上記ホストコンピュータは,上記複数の現金自動取引装置から,夫々の装置が取引中か否かの情報を受信し,取引中でない現金自動取引装置の中から取引開始可能な現金自動取引装置を決定することを特徴とする現金自動取引システム。
  3. 請求項記載の現金自動取引システムにおいて,上記現金自動取引装置は,上記ホストコンピュータから自身の取引開始可否に関する情報を受信し,上記取引開始可否の情報を上記表示装置に表示することを特徴とする現金自動取引システム。
  4. 請求項記載の現金自動取引システムにおいて,上記現金自動取引装置は第二の表示装置を備え,上記取引開始可否に関する情報を上記第二の表示装置に表示することを特徴とする現金自動取引システム。
  5. 請求項あるいは記載の現金自動取引システムにおいて,上記現金自動取引装置は,上記還流ボックス内にリファレンスとなる媒体を格納しており,上記利用量に関する情報は,上記識別装置において採取した上記リファレンスとなる媒体の信号と,あらかじめ決定した標準信号との誤差であることを特徴とする現金自動取引システム。
  6. 請求項あるいは記載の現金自動取引システムにおいて,上記利用量に関する情報は,上記現金自動取引装置内の上記識別装置において現金を識別したときに算出した1つ以上の識別誤差,取引紙幣枚数,入金取引回数,出金取引回数のいずれかあるいはその組み合わせとを含むことを特徴とする現金自動取引システム。
  7. 請求項記載の現金自動取引システムにおいて,上記ホストコンピュータは,上記現金自動取引装置内の上記識別装置において,1枚の紙幣の金種,真偽,正損を識別したときに算出したそれぞれの1つ以上の識別誤差値の重み付け和を,過去に投入された紙幣の所定の枚数分算出し,上記重み付け和の,所定の枚数分の和を用いて取引開始可能な現金自動取引装置を決定することを特徴とする現金自動取引システム。
  8. 請求項記載の現金自動取引システムにおいて,上記ホストコンピュータは,上記現金自動取引装置内の上記識別装置において,1枚の紙幣の金種,真偽,正損を識別したときに算出したそれぞれの1つ以上の識別誤差値の重み付け和を,過去に投入された紙幣の所定の枚数分算出し,上記所定の枚数分の重み付け和を回帰分析し,最後に投入された紙幣についての上記重み付け和の推定値を算出し,上記推定値を用いて取引開始可能な現金自動取引装置を決定することを特徴とする現金自動取引システム。
  9. 請求項記載の現金自動取引システムにおいて,上記ホストコンピュータは,上記現金自動取引装置内の上記識別装置において,1枚の紙幣の金種,真偽,正損を識別したときに算出したそれぞれの1つ以上の識別誤差値の重み付け和を,過去に投入された紙幣の所定の枚数分算出し,上記所定の枚数分の重み付け和を回帰分析し,今後所定の枚数の紙幣が投入されたときの上記重み付け和の予測値を算出し,上記予測値を用いて取引開始可能な現金自動取引装置を決定することを特徴とする現金自動取引システム。
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