JP5194526B2 - 薄膜トランジスタの製造方法、画素アレイの製造方法 - Google Patents

薄膜トランジスタの製造方法、画素アレイの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、薄膜トランジスタの製造方法、画素アレイの製造方法に関し、特に塗布法を用いた薄膜トランジスタの製造方法、画素アレイの製造方法に関する。
近年、基板上に薄膜トランジスタ(以下、TFTとも記す)を形成する技術が大幅に進歩し、特にアクティブマトリクス型の大画面表示装置の駆動素子への応用開発が進められている。これらに用いられる複数のTFTを備えた画素アレイは、通常、フォトリソグラフィ法を用いて製造されるが、フォトリソグラフィ法は種々の工程を必要とし、製造コストの低価格化を阻害する恐れがある。そこで、フォトリソグラフィ法に代わり、工程が簡素化されたインクジェット法(以下、IJ法とも記す)等の塗布法を用いた製造工程の開発が進められている。
また、TFTを構成する材料で、塗布できるものとして、例えば、電極材料ではPEDOT/PSSや各種金属のナノ粒子を含む導電ペースト、また、半導体材料では有機半導体等が検討されている。
ところで、アクティブマトリクス型の表示装置においては、TFTは、画素を駆動する手段として、1つの画素に少なくとも1つ配置されている。近年の表示装置の高解像度化の要求に伴い、画素サイズの縮小化が望まれ、携帯電話用としては200dpiを超えるようなものまで出現している。画素サイズの縮小化に伴い、TFTサイズも縮小されることから、形成すべき半導体膜や電極の大きさも小さくする必要がある。
IJ法では、インク液滴の大きさを小さくすることで、形成される半導体膜や電極の大きさ、つまり塗布寸法を小さくすることができる。しかしながら、液滴の大きさを小さくするのは技術的に容易なことではない。これは液滴の塗布寸法に対し、液滴体積が3乗に比例し、塗布寸法を、例えば1/nにするには液滴体積を1/n3にする必要があるからである。このため、IJ法等の塗布法を用いて高解像度のアクティブマトリクス型の表示装置で必要とされる3〜10μm程度のチャネル幅を持つTFTを製造することは容易なことではない。そこでこのような問題に対応する為に種々の技術が検討されている。
例えば、フォトリソグラフィ法を用いて、被塗布領域の周縁にバンクと呼ばれる壁を形成し、吐出された液滴の塗布領域外への流出を防止する。さらに、液滴に対して、被塗布領域がバンクよりも親液性が高くなるようにすることにより液滴の塗布領域外への流出を防止するようにした技術が知られている(特許文献1参照)。
また、フォトリソグラフィ法を用いて形成されたゲートパターンの上にゲート絶縁膜を成膜後、紫外線照射により親液性を示す材料を成膜する。その後、基板背面よりゲートパターンをフォトマスクとして露光することで、チャネルとなる部分には紫外線が当たらないため撥液性を維持し、その周りは親液性を示す。ここにIJ法により塗布型電極材料を滴下すると、撥液性を示すチャネル部分を避けて液滴が流動し、所定の位置にSD電極が形成されるようにした技術が知られている(特許文献2参照)。
特許第3692524号公報 国際公開第2005/24956号パンフレット
しかしながら、特許文献1に開示されている方法では、バンクを形成するために、例えば、少なくとも以下1項乃至5項に示す工程が必要となる。このため製造工程の複雑化と製造コストの高価格化を招くといった問題がある。
1.成膜工程: バンク材料である感光性樹脂(ポジ型)をスピンコートで全面に成膜。
2.露光工程: フォトマスクを配置して、紫外線を露光。
3.プリベーク: 100℃程度で樹脂を硬化。
4.現像工程: 現像液に漬け、紫外線が照射したところの樹脂のみを除去。
5.P.E.B: プリベーク以上の温度で残った樹脂を硬化。
また、特許文献2記載に開示されている方法では、基板背面より紫外線を照射するため、基板、ゲート絶縁膜は紫外線に対して透明である必要があり、材料が限定される。また、基板背面に傷があると露光時に欠陥となってしまうので、基板背面の品質にも留意して製造を行う必要があり、製造装置の高価格化を招くといった問題がある。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたもので、製造工程の複雑化と高価格化を招くことなく、容易に微小化、高密度化することが可能な薄膜トランジスタの製造方法、画素アレイの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的は、下記の1乃至26いずれか1項に記載の発明によって達成される。
1.フォトリソグラフィ法および塗布法を用いた薄膜トランジスタの製造方法であって、
下地部材の上に成膜された電極材料をフォトリソグラフィ法により所定のパターン形状に加工する際に用いた感光性樹脂膜の残留部分を除去せず残留させ、該残留部分を後工程で液体材料を塗布法により所定の領域に塗布するためのバンクとして用いることを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。
2.前記電極材料をフォトリソグラフィ法により前記所定のパターン形状に加工してソース電極およびドレイン電極を形成する工程と、
前記ソース電極および前記ドレイン電極の上に残留した前記感光性樹脂膜を前記バンクとして、前記液体材料を塗布法により前記所定の領域に塗布する工程と、
を有することを特徴とする前記1に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
3.前記電極材料をハーフトーン露光を用いたフォトリソグラフィ法により前記所定のパターン形状に加工してソース電極およびドレイン電極を形成する工程と、
前記ソース電極および前記ドレイン電極の上に残留した膜厚の異なる2種類の領域からなる前記感光性樹脂膜の膜厚を所定の処理により薄くすることにより、前記膜厚の異なる2種類の領域のうち膜厚の薄い領域の前記感光性樹脂膜を除去し、膜厚の厚い領域の前記感光性樹脂膜を残留させる工程と、
前記ソース電極および前記ドレイン電極の上に残留した膜厚の厚い領域の前記感光性樹脂膜を前記バンクとして、前記液体材料を塗布法により前記所定の領域に塗布する工程と、
を有することを特徴とする前記1に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
4.前記液体材料として塗布型半導体材料を用い、前記所定の領域に塗布して半導体膜を成膜することを特徴とする前記2または3に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
5.前記塗布型半導体材料に対して、前記下地部材のエッチングによって前記電極材料が除去された領域の表面は、前記バンクを形成する前記感光性樹脂膜の表面よりも親液性が高いことを特徴とする前記4に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
6.前記塗布型半導体材料を塗布する前工程で、前記塗布型半導体材料のチャネル幅方向への流出を防止する補助バンクを塗布法により形成することを特徴とする前記5に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
7.前記下地部材がゲート絶縁膜であって、該ゲート絶縁膜の下に所定の形状に加工されたゲート電極が形成されていることを特徴とする前記4乃至6のいずれか1項に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
8.前記下地部材が基板であって、該基板の上に前記塗布型半導体材料、ゲート絶縁材料、ゲート電極材料を塗布法により順次塗布積層して、半導体膜、ゲート絶縁膜、ゲート電極を成膜することを特徴とする前記4乃至6のいずれか1項に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
9.前記ゲート絶縁材料に対して、前記半導体膜の表面は、前記バンクを形成する前記感光性樹脂膜の表面よりも親液性が高く、前記ゲート電極材料に対して、前記ゲート絶縁膜の表面は、前記バンクを形成する前記感光性樹脂膜の表面よりも親液性が高いことを特徴とする前記8に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
10.前記ゲート絶縁膜の成膜領域を前記ゲート電極の形状より広くすることを特徴とする前記9に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
11.前記電極材料をフォトリソグラフィ法により前記所定のパターン形状に加工してゲート電極を形成する工程と、
前記ゲート電極の上に残留した前記感光性樹脂膜を前記バンクとして、前記液体材料を塗布法により前記所定の領域に塗布する工程と、
を有することを特徴とする前記1に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
12.前記電極材料をハーフトーン露光を用いたフォトリソグラフィ法により前記所定のパターン形状に加工してゲート電極を形成する工程と、
前記ゲート電極の上に残留した膜厚の異なる2種類の領域からなる前記感光性樹脂膜を前記バンクとして、前記液体材料を塗布法により前記所定の領域に塗布する工程と、
を有することを特徴とする前記1に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
13.前記電極材料をハーフトーン露光を用いたフォトリソグラフィ法により前記所定のパターン形状に加工してゲート電極を形成する工程と、
前記ゲート電極の上に残留した膜厚の異なる2種類の領域からなる前記感光性樹脂膜の膜厚を所定の処理により薄くすることにより、前記膜厚の異なる2種類の領域のうち膜厚の薄い領域の前記感光性樹脂膜を除去し、膜厚の厚い領域の前記感光性樹脂膜を残留させる工程と、
前記ゲート電極の上に残留した膜厚の厚い領域の前記感光性樹脂膜を前記バンクとして、前記液体材料を塗布法により前記所定の領域に塗布する工程と、
を有することを特徴とする前記1に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
14.前記液体材料として層間絶縁膜材料を用い、前記所定の領域に塗布して層間絶縁膜を成膜することを特徴とする前記11乃至13のいずれか1項に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
15.前記層間絶縁材料に対して、前記下地部材のエッチングによって前記電極材料が除去された領域の表面は、前記バンクを形成する前記感光性樹脂膜の表面よりも親液性が高いことを特徴とする前記14に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
16.前記層間絶縁材料が塗布されて成膜された前記層間絶縁膜の高さは、前記バンクを形成する感光性樹脂膜の高さよりも低いことを特徴とする前記15に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
17.前記液体材料としてソース・ドレイン電極材料を用い、前記層間絶縁膜の上にソース電極およびドレイン電極を形成することを特徴とする前記14乃至16のいずれか1項に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
18.前記ソース・ドレイン電極材料に対して、前記層間絶縁膜の表面は、前記バンクを形成する前記感光性樹脂膜の表面よりも親液性が高いことを特徴とする前記17に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
19.前記液体材料として塗布型半導体材料を用い、前記ソース電極および前記ドレイン電極の上に半導体膜を成膜することを特徴とする前記17または18に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
20.2次元マトリクス状に配列され、前記1乃至19のいずれか1項に記載の方法により製造される薄膜トランジスタをそれぞれ備えた複数の画素を有することを特徴とする画素アレイの製造方法。
21.複数の前記薄膜トランジスタを接続する下層配線と上層配線の交差部であって、該下層配線の上に形成される前記バンクである前記感光性樹脂膜の高さを、ハーフトーン露光を用いたフォトリソグラフィ法により、前記上層配線の位置よりも低くすることを特徴とする前記20に記載の画素アレイの製造方法。
22.高さが前記上層配線の位置よりも低くされた感光性樹脂膜の上に層間絶縁膜材料を塗布法により塗布して層間絶縁膜を成膜することを特徴とする前記21に記載の画素アレイの製造方法。
23.複数の前記薄膜トランジスタを接続する下層配線と上層配線の交差部であって、該下層配線の上に形成されるバンクである感光性樹脂膜の前記上層配線の方向のピッチをチャネル長よりも短くすることを特徴とする前記20に記載の画素アレイの製造方法。
24.複数の前記薄膜トランジスタを接続し、その上にバンクである感光性樹脂膜が成膜された下層配線の外部装置との電気的接続のためのパッド用電極を、該下層配線の側面に接続することを特徴とする前記20に記載の画素アレイの製造方法。
25.下地部材の上に成膜された電極材料をエッチングにより所定のパターン形状に加工する際に、前記電極材料の所定の領域に、エッチングにより腐食されない導電性材料を塗布法により塗布して導電性膜を成膜し、該導電性膜を下層配線の外部装置との電気的接続のためのパッド用電極とすることを特徴とする前記20に記載の画素アレイの製造方法。
26.複数の前記薄膜トランジスタを接続する下層配線と上層配線との接続部に、層間絶縁膜が流入する距離よりも長い開口部を形成するすることを特徴とする前記20に記載の画素アレイの製造方法。
本発明によれば、下地部材の上に成膜された電極材料をフォトリソグラフィ法により所定のパターン形状に加工する際に用いた感光性樹脂膜の残留部分を除去せず残留させ、該残留部分を後工程で液体材料を塗布法により所定の領域に塗布するためのバンクとして用いるようにした。これにより、塗布法により吐出された液体材料の所定領域外への流出を防止することができ、高精度に液体材料を所定の領域に塗布することができる。また、例えば、フォトリソグラフィ法でゲート電極を形成し、ゲート電極の上に残留した感光性樹脂膜をバンクとして塗布法によりソース電極、ドレイン電極を形成する場合、ゲート電極とソース電極、ドレイン電極を自己整合的に高精度に形成することができる。尚、ゲート電極とソース電極、ドレイン電極の形成方法は、前述の場合の逆であっても同様の効果を得ることができる。また、フォトリソグラフィ法に用いた感光性樹脂膜の残留部分をバンクとして用いることで、バンク形成の為の新たな工程が不要となる。これらの結果、製造工程の複雑化と高価格化を招くことなく、薄膜トランジスタを容易に微小化、高密度化することが可能となる。
以下図面に基づいて、本発明に係る薄膜トランジスタ(以下、TFTとも記する)の製造方法の実施の形態を説明する。尚、本発明を図示の実施の形態に基づいて説明するが、本発明は該実施の形態に限られない。
〔実施形態1〕
図1に実施形態1によるTFTの製造工程を示す。図1(a)〜図1(j)において、上図は工程断面図、下図は工程平面図である。実施形態1によるTFTは、図1(j)に示すように、ボトムゲート構造のTFT10である。以下図1に基づいて、実施形態1によるTFT10の製造方法を説明する。
1.ゲート電極形成工程(図1(a)〜図1(c)): 最初に、基板101の上にスパッタリング法を用いて、膜厚が約50nmのゲート電極層102を形成する。ゲート電極材料には、Cr、Al等を用いる。次に、ゲート電極層102の上にスピンコート法、印刷等を用いて、フォトレジスト材料を塗布しフォトレジスト膜103(感光性樹脂膜)を成膜する。次に、フォトリソグラフィ法を用いて、露光、現像、エッチング、フォトレジスト膜剥離等の処理を経てゲート電極Gを形成する。
2.ゲート絶縁膜成膜工程(図1(d)): 次に、基板101、ゲート電極Gの上にスピンコート法を用いて、ゲート絶縁膜材料を塗布しゲート絶縁膜104(下地部材)を成膜する。ゲート絶縁膜材料には、樹脂材料、無機材料等を用いる。また、ゲート絶縁膜材料は感光性を有すると、後述の端子部用の開口部を容易に形成することができるので、好ましい。また、ゲート絶縁膜104の成膜には、スパッタリング法を用いてもよいし、CVD法を用いて、TEOSを原料としてSiO2を成膜してもよい。尚、ゲート絶縁膜材料としては、後述の後工程で成膜する塗布型半導体材料に対して親液性を呈するものが好ましい。
3.ソース電極、ドレイン電極形成工程(図1(e)〜図1(h)): 次に、ゲート絶縁膜104の上にスパッタリング法、真空蒸着等を用いて、ソース・ドレイン電極層105を形成する。ソース・ドレイン電極材料には、Au、Ag等の金属材料を用いる。また、スピンコート法により、導電性高分子材料を用いてもよい。次に、ソース・ドレイン電極層105の上にスピンコート法、印刷等を用いて、フォトレジスト材料を塗布しフォトレジスト膜106(感光性樹脂膜)を成膜する。次に、フォトリソグラフィ法を用いて、露光、現像、エッチング等の処理を経てソース電極S、ドレイン電極Dを形成する。このとき、ソース電極S、ドレイン電極Dの上に残留し、壁状に形成されたフォトレジスト膜106a、106bは、剥離せずにそのまま残す。フォトレジスト材料には、従来のポジ型、ネガ型のフォトレジスト材料を用いる。尚、フォトレジスト材料としては、現像後に、後述の後工程で成膜する塗布型半導体材料に対して撥液性を呈するものが好ましい。
4.半導体膜成膜工程(図1(i)、図1(j)): 次に、開口したゲート絶縁膜104の上に、フォトレジスト膜106a、106bをバンクとして、IJ法を用いて、塗布型半導体材料(液体材料:以下、半導体材料とも記す)107Mを塗布し、半導体膜107を成膜してTFT10を完成する。半導体材料107Mには、TIPSペンタセン、P3HT、F8T2等を用いる。
このように、実施形態1によるTFTの製造方法においては、新たな工程を必要とせず、容易に半導体膜107の成膜を補助するためのバンクを形成することができる。また、これにより、高精度に半導体膜107を成膜することができる。
〔実施形態2〕
図2に実施形態2によるTFTの製造工程を示す。実施形態2によるTFTの製造方法は、実施形態1の場合の変形例であり、ハーフトーン露光を用いたフォトリソグラフィ法により、一部の領域Sa部、Da部が露出したソース電極S、ドレイン電極Dを形成するものである(図2(i))。
半導体材料107Mの逃げ場を、ソース電極S、ドレイン電極Dの一部が露出した領域Sa部、Da部に設けることで、半導体材料107Mのチャネル幅W方向への漏れを防止することができる。尚、ソース電極S、ドレイン電極Dの表面は、半導体材料107Mに対して親液性を呈すことが好ましい。これにより、IJ法により塗布した半導体材料107Mは強くソース電極S、ドレイン電極D側に引っ張られ、チャネル幅W方向に流出し難くなる。
ハーフトーン露光は、フォトレジスト膜106の成膜後(図2(f))、多階調の強度での露光が可能なフォトマスク53を介して1回の露光を行い(図2(g))、そのフォトレジスト膜106への露光量の違いを利用して厚さの異なるフォトレジスト膜106a〜106d(図2(h))を形成することができる。
多段階露光可能なフォトマスク53は、透過部分53a、遮光部分53c、半透過部分53bを有し(図2(g))、少なくとも3階調の露光強度を実現する。フォトマスク53のうち半透過部分53bは、遮光材料(Cr)の膜厚を調整して半透過になるようにしてもよいし、Crパターンと半透過パターンを積層することで半透過にしてもよい。また、露光波長より短い周期で微小ラインや微小ドットを配置して半透過になるようにしてもよい。
例えば、ポジフォトレジスト膜106を成膜後(図2(f))、フォトマスク53に3階調の露光強度を実現するものを用いる場合(図2(g))、現像、エッチングにより遮光部のフォトレジスト膜106a、106bは完全に残り、露光部は完全に除去される。中間露光部分はエッチングレートが遮光部と露光部の中間となるのでフォトレジスト膜106c、106dは残り、高さは遮光部のフォトレジスト膜106a、106bに比べて低くなる(図2(h))。その後、第2の現像としてO2ガスやCF4ガスを用いたドライエッチングを行うことによりフォトレジスト膜106c、106dを除去し(図2(i))、一部の領域Sa部、Da部が露出したソース電極S、ドレイン電極Dを形成することができる。
〔実施形態3〕
図3に実施形態3によるTFTの製造工程を示す。実施形態3によるTFTは、図3(h)に示すように、トップゲート構造のTFT10である。
基板101(下地部材)の上に、実施形態1におけるゲート電極形成工程の場合と同様にして、フォトリソグラフィ法を用いて、ソース電極S、ドレイン電極Dを形成する(図3(a)、図3(b))。このとき、ソース電極S、ドレイン電極Dの上に残留し、壁状に形成されたフォトレジスト膜106a、106bは、剥離せずに焼成して残す。次に、開口した基板101の上に、フォトレジスト膜106a、106bをバンクとして、IJ法を用いて、半導体材料107M(液体材料)、ゲート絶縁膜材料104M(液体材料)、ゲート電極材料102M(液体材料)を順次塗布積層して、半導体膜107、ゲート絶縁膜104、ゲート電極Gを成膜、形成する(図3(c)〜図3(h))。尚、半導体材料107Mに対して、基板101の表面は、バンクを形成するフォトレジスト膜106a、106bの表面よりも親液性が高いことが好ましい。基板101にガラスを用いると、ガラスは濡れ性がよいため、この特性を実現しやすい。基板101がフィルムの場合は、表面が親液性を呈するようにコーティングしたものを用いることが好ましい。バリア膜として使われるSiO2は親液性になりやすいので、これを用いることができる。このように適切な材料を選択することにより、半導体材料107Mは、ソース電極S、ドレイン電極Dの上に残っているフォトレジスト膜106a、106bの間に適切に塗布される。
半導体材料107Mには、TIPSペンタセン、P3HT、F8T2等を用いる。但し、後工程で塗布されるゲート絶縁膜材料104Mの溶媒に耐性のある材料を選ぶことが好ましい。半導体材料107Mがチャネル幅W方向に漏れる場合は、半導体材料107Mを塗布する前に、絶縁材料151Mをチャネル幅Wの上下に塗布し、補助バンクを形成すればよい(図3(d))。このとき、厚い膜厚が必要となるので、固形分が多く、粘度の高い絶縁膜材料を用いるのが好ましい。
尚、ゲート絶縁膜材料104Mに対して、半導体膜107の表面は、バンクを形成するフォトレジスト膜106a、106bの表面よりも親液性が高いことが好ましい。これにより、ゲート絶縁膜材料104Mが適切に塗布される。ゲート絶縁膜104の面積が、半導体膜107の面積よりも広くなっても特に問題はない。
また、ゲート電極材料102Mに対して、ゲート絶縁膜104の表面は、バンクを形成するフォトレジスト膜106a、106bの表面よりも親液性が高いことが好ましい。これにより、ゲート電極材料102Mが適切に塗布され、ゲート電極Gとソース電極S、ドレイン電極Dのオーバーラップが少ないTFT10を製造することができる。
〔実施形態4〕
図4に実施形態4によるTFTの製造工程を示す。実施形態4によるTFTの製造方法は、実施形態3の場合の変形例であり、実施形態2の説明で前述したハーフトーン露光を用いたフォトリソグラフィ法(図4(a)、図1(b))、並びにO2ガスやCF4ガスを用いたドライエッチング(図4(c))を行うことにより、一部の領域Sa部、Da部が露出したソース電極S、ドレイン電極Dを形成するものである。
このように、ソース電極S、ドレイン電極Dの一部の領域Sa部、Da部を露出させることにより、この露出した領域の上にも半導体膜107が成膜される為(図3(e))、ソース電極S、ドレイン電極Dと半導体膜107との接触面積が広くなり、TFT10の特性を向上させることができる。
〔実施形態5〕
図5に実施形態5によるTFTの製造工程を示す。実施形態5によるTFTは、図5(h)に示すように、ボトムゲート構造のTFT10である。
基板101(下地部材)の上に、実施形態1におけるゲート電極形成工程の場合と同様にして、フォトリソグラフィ法を用いて、ゲート電極Ga、Gb、Gcを形成する(図5(a)、図5(b))。このとき、ゲート電極Ga、Gb、Gcの上に残留し、壁状に形成されたフォトレジスト膜103a、103b、103cは、剥離せずに焼成して残す。次に、開口した基板101の上に、フォトレジスト膜103a、103b、103c、をバンクとして、IJ法を用いて、層間絶縁膜材料108M、ソース・ドレイン電極材料105M、半導体材料107Mを順次塗布積層して、層間絶縁膜108、ソース電極S、ドレイン電極D、半導体膜107を成膜、形成する(図5(c)〜図5(h))。ここで、フォトレジスト膜103a、103b、103cは、前述のゲート絶縁膜104としても機能する。
尚、層間絶縁膜材料108Mに対して、基板101の表面は、バンクを形成するフォトレジスト膜103a、103b、103cの表面よりも親液性が高いことが好ましい。基板101にガラスを用いると、ガラスは濡れ性がよいため、この特性を実現しやすい。基板101がフィルムの場合は、表面が親液性を呈するようにコーティングしたものを用いることが好ましい。バリア膜として使われるSiO2は親液性になりやすいので、これを用いることができる。
また、ソース・ドレイン電極材料105Mに対して、層間絶縁膜108の表面は、バンクを形成するフォトレジスト膜103a、103b、103cの表面よりも親液性が高いことが好ましい。ソース・ドレイン電極材料105Mとして水系であるPEDOT/PSSを用いる場合は、層間絶縁膜材料108Mには、親液性を呈するPVAやPVP、あるいは、紫外線照射により親液性に変化する樹脂材料等を用いることができる。
ここで、層間絶縁膜108a(108b)、ソース電極S(ドレイン電極D)、フォトレジスト膜103a(103b、103c)の高さの関係を図6に示す。層間絶縁膜108a(108b)、ソース電極S(ドレイン電極D)、フォトレジスト膜103a(103b、103c)の高さは、図6(a)〜図6(d)に示す様に、以下1項〜4項に示す関係が考えられる。
1. ソース電極S>フォトレジスト膜103a>層間絶縁膜108a
2. ソース電極S>フォトレジスト膜103a=層間絶縁膜108a
3. フォトレジスト膜103a>ソース電極S>層間絶縁膜108a
4. フォトレジスト膜103a=ソース電極S>層間絶縁膜108a
尚、高さを同じにするためには、厚めに成膜して、CMP(Chemical Mechanical Polishing)で研磨すればよい。3項の関係の場合、半導体膜107を囲うようにフォトレジスト膜103a、103cが形成されているため、半導体材料107Mが外部に流出し難い構成となる。また、4項の場合、半導体膜107を成膜するときに段差がないため、より良好に結晶化される。
〔実施形態6〕
図7に実施形態6によるTFTの製造工程を示す。実施形態6によるTFTの製造方法は、実施形態5の場合の変形例であり、実施形態2の説明で前述したハーフトーン露光を用いたフォトリソグラフィ法により、ゲート電極Ga、Gb、Gcの上に高さの異なるフォトレジスト膜103a、103b、103cを形成するものである(図7(a)、図7(b))。
実施形態5によるTFTの製造方法おいて、層間絶縁膜108a(108b)、ソース電極S(ドレイン電極D)、フォトレジスト膜103a(103b、103c)の高さ関係が3項の場合(図6(c))、半導体膜107を囲うようにフォトレジスト膜103a、103cが形成され、適切にパターンニングできるが、前述のゲート絶縁膜104として機能するフォトレジスト膜103a、103b、103cが高いまま残り、ソース電極S、ドレイン電極Dの間にはフォトレジスト膜103b介在する。チャネルはゲート絶縁膜上にしかできないため、ここではフォトレジスト膜103bの両側面の半導体膜107a、107bが高抵抗のまま残り、オン電流を減少させることになる。
この問題に対応する為、実施形態6によるTFTの製造方法においては、ハーフトーン露光を用いて、ゲート絶縁膜として機能するフォトレジスト膜103bの高さを、周辺のフォトレジスト膜103a、103cよりも低くするものである。また、これにより、半導体材料107Mの外部への流出を防止することができる。
ハーフトーン露光を行い、現像すると高さの異なるフォトレジスト膜103a、103b、103cがゲート電極Ga、Gb、Gc電極の上に残る(図7(b))。そのまま焼成を行えば、ゲート絶縁膜として機能するフォトレジスト膜103bの高さを、周辺のフォトレジスト膜103a、103cよりも低くすることができる。焼成はエッチング前に行うほうが、エッチングによりフォトレジスト膜103a、103b、103cが受けるダメージを低減することができるので、好ましい。
〔実施形態7〕
図8に実施形態7によるTFTの製造工程を示す。実施形態7によるTFTの製造方法は、実施形態5の場合の変形例であり、実施形態2の説明で前述したハーフトーン露光を用いたフォトリソグラフィ法により、ゲート電極Gbの上に高さの異なるフォトレジスト膜103b、103d、103eを形成し(図8(a)、図8(b))、ゲート電極Gbとソース電極S、ドレイン電極Dの一部をオーバーラップさせるものである(図8(g)中A部、B部)。
ゲート電極Gbとソース電極S、ドレイン電極Dの一部をオーバーラップさせることで、寄生容量は増えるものの、半導体膜107の全体に電圧を印加することができ、TFT10のON/OFF特性を向上させることができる。ハーフトーン露光により、ゲート絶縁膜として機能するフォトレジスト膜103bの両側面に高さの低いフォトレジスト膜103d、103eを形成し(図8(b))、そのまま焼成する。尚、実施形態2の場合と同様に、O2ガスやCF4ガスを用いたドライエッチング等によりでフォトレジスト膜103a〜103e全体の膜厚を減らすことによりフォトレジスト膜103d、103eを除去し、ゲート電極Gbの一部を露出させるようにしてもよい。
〔実施形態8〕
実施形態8は、2次元マトリクス状に配列され、実施形態3〜7のいずれかの方法により製造されるTFTをそれぞれ備えた複数の画素を有する画素アレイの製造方法に係り、特に、上層配線と下層配線との交差部の配線方法に係るものである。
実施形態3〜7の構造のTFTを、例えば、表示装置の駆動用として、2次元マトリクスのアレイ状に配列する場合、縦の配線と横の配線の交差部が必ず生じる。例えば、下層をゲート線とした場合、ゲート線の上にはフォトレジスト膜が形成されている為、その上をまたぐようにソース線を成膜する必要があり、容易に成膜することは困難である。具体的には、図9を用いて説明する。図9(a)は、フォトレジストパターン103P、ゲートパターンGPの一例を示す、図9(b)は、図9(a)に示すパターンにソースパターンSP、ドレインパターンDPを成膜した状態を示す図、図9(c)は、図9(b)におけるA−A′断面図、図9(d)は、図9(b)におけるB−B′断面図である。また、図9(e)は、ゲート線GLとソース線SLとの交差部の一例による配線方法を示す図9(b)におけるB−B′断面図、図9(f)は、ゲート線GLとソース線SLとの交差部の別例による配線方法を示す図9(b)におけるB−B′断面図である。
本発明の実施形態に係るTFTの製造方法においては、ソース電極S、ドレイン電極D、またはゲート電極Gを形成する際に用いたフォトレジスト膜のソース電極S、ドレイン電極D、またはゲート電極Gの上に残留し、壁状に形成された部分を、後工程で各種塗布材料を所定の領域に塗布する為のバンクとして用いることを特徴としている。
バンクとして機能するためには、例えば、図5に示したボトムゲート構造のTFT10の場合、ゲート絶縁膜として機能するフォトレジスト膜103a〜103cは、ソース・ドレイン電極材料105Mが上に乗らないように、十分な高さ、幅を持つか、あるいはソース・ドレイン電極材料105Mに対して撥液性を呈す必要がある。ゲート線GLとソース線SLとの交差部もここと同様の工程で成膜すると、同じ高さで同じ撥液性を呈すものができる。幅はフォトマスクのパターンで変更できるが、ゲート電極Gの抵抗値を所定の値以下にしたい場合は、おのずとその幅は決まってしまう。この幅Wg(図9(d))は、通常、チャネル長Wch(図9(c))よりも大きいものになる。チャネル長Wchは、ソース・ドレイン電極材料105Mをソース電極Sとドレイン電極Dに分離できるような大きさに設定されていることから、それよりも大きい幅Wgをまたいでソース・ドレイン電極材料105Mを塗布しても、分離してしまい、ソース線SLが断線する。実施形態8は、この問題に対応する為の上層配線と下層配線との交差部の配線方法に係るものであり、以下その方法を説明する。
(方法1)
ゲート線GLのソース線SLとの交差部のパターンの幅Wgを細くすることにより、フォトレジスト膜103を乗り越えることが考えられる。しかしながら、単純に細くするとゲート線GLの抵抗値が高くなるため、所定の間隔を持って細いパターンで繋がるようなゲート線GL1〜GL5にすることが好ましい。具体的はWg>Wch>Wg2の関係を満たすような幅Wg2を設定すればよい(図9(e))。この部分ではべた配線よりも抵抗が高くなるため、ここのみ幅Wgを広くしてもよい。
(方法2)
ハーフトーン露光を用い、ゲート線GLとソース線SLとの交差部のみフォトレジスト膜103を薄くしておく(図9(f))。薄くなったフォトレジスト膜103の上に層間絶縁膜108を成膜すると、後工程でのソース線SLが適切に成膜される。
尚、方法1、方法2組み合わせて配線処理を行ってもよい。
〔実施形態9〕
実施形態5〜7の構造のTFTは、ゲート電極Gの上には、フォトレジスト膜103が成膜され、その周りは層間絶縁膜108で覆われているため、外部の電気回路と接続するためのパッド部を形成することが困難である。実施形態9は、この問題に対応する為のパッド部の形成方法に係るものであり、以下その方法を図10〜図13を用いて説明する。
図10〜図13において、上図は工程平面図、下図は上図におけるA−A′工程断面図である。
(方法1)
図10に方法1によるパッド部Pの形成方法を示す。層間絶縁膜108をパッド部Pには成膜せず、パッド部用電極PDをゲート線GLの側面の露出部GLaに接続するように成膜、形成する。層間絶縁膜108のパターンはIJ法等の塗布法で形成するが、パターン精度はあまり高くはない。しかし、パッド部Pは通常、画素部よりも充分に外側に位置するため、塗布法でもこのような形状に形成することが可能である。
(方法2)
図11に方法2によるパッド部Pの形成方法を示す。方法2は、ハーフトーン露光を用いるものである。まず全面にフォトレジスト膜103が成膜された電極層(例えば、ゲート電極層102)をパターンニングするために、フォトレジスト膜103をハーフトーン露光を用いてパターンニングする。このとき、パッド部Pの上に成膜されているフォトレジスト膜103bの膜厚を薄くしておく。次に現像を行い、その後ドライエッチングでフォトレジスト膜103の全体の膜厚を薄くし、フォトレジスト膜103bをすべて除去する。この様にして、パッド部Pを露出させ、パッド用電極PDとする。
(方法3)
図12に方法3によるパッド部Pの形成方法を示す。パッド部Pを露出させて矩形状に形成する。この矩形の内側には層間絶縁膜108を成膜せず、パッド部用電極PDを成膜、形成する。これにより、矩形の内面のゲート線GLa〜GLdすべてがパッド部用電極PDと接続がとれ、接続状態を向上させることができる。
(方法4)
図13に方法4によるパッド部Pの形成方法を示す。まずパッド部Pに開口を持ったフォトレジスト膜103を形成し(図13(a))、開口部にパッド部用電極PD(導電性膜)を成膜、形成する(図13(b))。ここで、パッド部用電極PDの材料は、下層(例えば、ゲート電極層102)の電極材料と異なるもので、下層電極用のエッチング液でエッチングされないものを用いる。この後、下層をエッチングする。例えば、下層の電極材料がAlの場合、AgやAgPd、Auのナノ粒子を用いてパッド部用電極PDを成膜し、塩酸や希硫酸でエッチングすればよい。このように、パッド部Pの開口部はパッド部用電極PDがエッチングされずに残るため、外部との接続が可能となる。パッド部用電極PDと下層のパッド部Pは面Mで接続が取れるため、接続状態を大きく向上させることができる。
〔実施形態10〕
IJ法等の塗布法を用いて上層配線を形成する場合、スパッタリング等で成膜した膜に比べ、同じ材料を用いても抵抗値が高くなる。そのため、厚い膜にする必要があるが、厚みは線幅との関係で決まるため、細い線幅にした場合は厚みが薄くなり、抵抗値が高くなるいう問題がある。
実施形態10は、この問題に対応する為の上層配線の形成方法に係るものであり、バンクを用いて細い線幅で厚みが厚い配線を実現するものである。以下その方法を図14、図15を用いて説明する。図14(a)〜図14(c)、および図15(a)、図15(b)において、上図は工程平面図、下図は上図におけるA−A′工程断面図である。
(方法1)
図14に方法1による上層配線の形成方法を示す。2つの下層電極(例えば、ゲート電極Ga、Gb)を所定の間隔を隔てた並んだパターンに形成し(図14(a))、その間を層間絶縁膜108で埋める(図14(b))。その後、2つの下層電極の上に形成されているフォトレジスト膜103a、103bをバンクとして、上層電極材料(例えば、ソース・ドレイン電極材料105M)をその間に成膜する(図14(c))。2つの下層電極のパターン間隔を、上層電極材料がぬれ広がる直径よりも小さくしておくと、広がりを抑えられる分、膜厚を厚くすることができる。
(方法2)
図15に方法2による上層配線の形成方法を示す。2つの下層電極(例えば、ゲート電極Ga、Gb)を所定の間隔を得だてた並んだパターンに形成し(図15(a))、その間に上層電極材料(例えば、ソース・ドレイン電極材料105M)を成膜する(図15(b))。下層電極はその側面A部が上層電極と接触するため、補助電極として機能させることができる。
〔実施形態11〕
アレイ状にTFTを並べる場合、下層配線と上層配線との接続が必要な場合がある。例えば、下層配線をゲート線GL、上層配線をソース線SLとすると、ゲート線GLはスパッタリング等の方法を用いて抵抗値の低いの緻密な金属膜を形成することが可能であるため、ソース線SLの一部を下層に作成しておき、乗り越え部付近のみ上層で形成することが考えられる。また、画素部に複数のTFTを形成する場合、例えば、表示装置である有機ELの駆動回路においては、スイッチング用TFTのドレイン電極Dがドライビング用TFTのゲート電極Gに繋がるような構成をとなる。ボトムゲート構造のTFT場合、ドレイン電極Dは上層、ゲート電極Gは下層に形成されている為、上層と下層の電極を接続する必要がある。
実施形態11は、例えば、画素部に2つのTFTを有する場合の上層配線と下層配線との接続方法に係るものであり、実施形態8、9で前述した方法に基づくものである。以下その方法を図16〜図19を用いて説明する。図16(a)〜図16(c)、図17(a)〜図17(c)、図18(a)〜図18(c)、および図19(a)〜図19(c)において、上図は工程平面図、下図は上図におけるA−A′工程断面図である。
(方法1)
図16に方法1による上層配線と下層配線との接続方法を示す。層間絶縁膜108のパターンを工夫することにより、コンタクト部Cを形成する。まず、コンタクト部Cに長さがWcの2つの下部電極パターン(例えば、ゲート線GL2a、GL2b)をつなげたパターンGL2cを形成する(図16(a)、図16(b))。次に層間絶縁膜108を、2つの下部電極パターン間への流入を抑えながら成膜する(図16(b))。ここで、層間絶縁膜108の染み出し幅WeよりもWcが大きくなるように下部電極パターンを形成し、また、それに適した特性のそれぞれの材料を選択する。次にスイッチング用TFTに該当するTFTのドレイン電極D1からコンタクト部Cに向かって上層電極D1aを成膜する(図16(c))。これにより、コンタクト部Cでは、フォトレジスト膜103が成膜された下部電極(ゲート電極G2)がその側面G2aで上層電極D1aと接続される。
(方法2)
図17に方法2による上層配線と下層配線との接続方法を示す。層間絶縁膜108の染み出し幅Weを抑える為に、コンタクト部Cにフォトレジスト膜103を用いて仕切りを形成する(図17(a)、図17(b))。この仕切りとなるフォトレジスト膜103a〜103dは、後工程で上層電極D1aが乗り越える必要があるため(図17(c))、細くしておく。仕切りの数は、複数に仕切りを設けることにより、より確実に染み出しを抑えることができる。
(方法3)
図18に方法3による上層配線と下層配線との接続方法を示す。ハーフトーン露光を用いてコンタクト部Cに開口を有する下部電極パターン(例えば、ゲート線GL2d)を形成し(図18(a))、上層電極D1aと面Mで接続する(図18(c))。開口の幅WhはWc-We以上でも以下でも構わないが、WcはWeよりも大きくする。
(方法4)
図19に方法4による上層配線と下層配線との接続方法を示す。方法2の場合において、仕切りとなるフォトレジスト膜103a〜103dの高さをハーフトーン露光を用いて低くしておく(図19(a))。これにより、層間絶縁膜108の染み出しを押さえると共に、上層電極D1aがフォトレジスト膜103a〜103dを乗り越え易くなる。(図18(c))
次に、本発明に係るTFT、画素アレイの製造方法について、実施例を挙げて具体的に説明する。なお、本発明の実施態様はこれらに限定されるものではない。
〔実施例1〕
実施形態2の製造方法に基づいて、ボトムゲート構造のTFT10を備えた画素アレイ1を製造した。以下図20を用いてその詳細を説明する。図20は、実施例1による画素アレイ1の製造工程を示す図である。
1.ゲートパターン形成(図20(a)): 基板101の上にスパッタリング法を用いて、Alを50nmの膜厚で成膜しゲート電極層を形成した。次に、フォトレジストをスピンコート法を用いて塗布し、プリベークを行った。次に、ゲートパターンを形成したクロムマスクを用いて紫外線を露光し、現像液にて現像を行った。次に、純水で洗浄し、ポストベークを行った。次に、Alエッチャントを用いてエッチングを行い、剥離液にてフォトレジスト膜を剥離し、純水にて洗浄を行い、その後、乾燥してゲートパターンGPを作成した。
2.ゲート絶縁膜成膜(図20(a)): スピンコート法を用いて感光性樹脂であるPC403を膜厚500nmで塗布し、ゲート絶縁膜104を成膜した。次に、プリベーク後、端子部パターンを形成したクロムマスクを用いて紫外線を露光し、現像液にて現像を行った。その後、純水で洗浄し、200℃で焼成を行った。
3.ソースパターン、ドレインパターン形成(図20(b)): スパッタリング法を用いて、Auを膜厚50nmで成膜し、ソース・ドレイン電極層を形成した。次に、フォトレジストをスピンコートで塗布し、プリベークを行った。次に、ソースパターン、ドレインパターンを形成したハーフトーンのクロムマスクを用いて紫外線を露光し、現像液にて現像を行った。次に、純水で洗浄し、フォトレジスト膜の剥離を行わず、ポストベークを行った。次に、Auエッチャントを用いてエッチングを行い、純水にて洗浄を行い、その後、乾燥してソースパターンSP、ドレインパターンDPを形成した。
4.ドライエッチング(図20(c)): O2ガスを用いたドライエッチングを行い、膜厚が薄いフォトレジスト膜106c、106dを除去した。
5.画素電極形成(図20(d)): IJ法を用いて塗布導電材料であるAgナノ粒子を塗布して、画素電極Eを形成した。
6.半導体膜成膜(図20(e)): IJ法を用いて塗布半導体材料であるTIPSペンタセンを塗布し、半導体膜107を成膜した。
このようにして完成させたTFT10の諸特性を測定した結果、正常な特性を示すことが確認できた。
〔実施例2〕
実施形態4の製造方法に基づいて、トップゲート構造のTFT10を備えた画素アレイ1を製造した。以下図21を用いてその詳細を説明する。図21は、実施例2による画素アレイ1の製造工程を示す図である。
1.ソースパターン、ドレインパターン形成(図21(a)): 基板101の上にスパッタリング法を用いて、Agを50nmの膜厚で成膜しソース・ドレイン電極層を形成した。次に、スピンコート法を用いて感光性樹脂であるPC403を塗布してフォトレジスト膜を成膜し、プリベークを行った。次に、ソースパターン、ドレインパターンを形成したハーフトーンのクロムマスクを用いて紫外線を露光し、現像液にて現像を行った。次に、純水で洗浄し、フォトレジスト膜の剥離は行わず、200℃で焼成を行った。次に、Agエッチャントを用いてエッチングを行い、剥離液にてフォトレジスト膜を剥離し、純水にて洗浄を行い、その後、乾燥してソースパターンSP、ドレインパターンDPを作成した。
2.ドライエッチング(図21(b)): O2ガスを用いたドライエッチングを行い、膜厚が薄いフォトレジスト膜106cを除去した。
3.半導体膜成膜(図21(c)): IJ法を用いて塗布半導体材料であるF8T2を塗布し、半導体膜107を成膜した。
4.ゲート絶縁膜、層間絶縁膜成膜(図21(d)): IJ法を用いて塗布材料であるPVPを塗布し、ゲート絶縁膜、層間絶縁膜成膜108を成膜した。
5.ゲートパターン、画素電極形成(図21(e)): IJ法を用いて塗布導電材料であるAgナノ粒子を塗布して、ゲートパターンGP、画素電極Eを形成した。
このようにして完成させたTFT10の諸特性を測定した結果、正常な特性を示すことが確認できた。
〔実施例3〕
実施形態5の製造方法に基づいて、ボトムゲート構造のTFT10を備えた画素アレイ1を製造した。以下図22を用いてその詳細を説明する。図22は、実施例3による画素アレイ1の製造工程を示す図である。
1.ゲートパターン露光、現像(図20(a)): 基板の上にスパッタリング法を用いて、Alを50nmの膜厚で成膜しゲート電極層102を形成した。次に、スピンコート法を用いて感光性樹脂であるPC403を塗布してフォトレジスト膜を成膜し、プリベークを行った。次に、ゲートパターンを形成したクロムマスクを用いて紫外線を露光し、現像液にて現像を行った。次に、純水で洗浄し、フォトレジスト膜の剥離は行わず、200℃で焼成を行った。
2.パッド部形成(図22(b)): IJ法を用いてパッド部電極材料であるAgナノ粒子を塗布して、パッド部Pを形成した。
3.ゲートパターン形成(図22(c)): Agエッチャントを用いてゲート電極層102をエッチングし、純水にて洗浄を行った。その後、オーブンで乾燥してゲートパターンGPを作成した。
4.層間絶縁膜成膜(図22(d)): IJ法を用いて層間絶縁膜材料であるSE−5291を塗布し、層間絶縁膜を成膜した。その後、層間絶縁膜成膜108の表面に紫外線を照射し、親液化を行った。
5.ソースパターン、ドレインパターン、画素電極形成(図21(e)): IJ法を用いて塗布導電材料であるAgナノ粒子を塗布して、ソースパターンSP、ドレインパターンDP、画素電極Eを形成した。
6.半導体膜成膜(図22(f)): IJ法を用いて塗布半導体材料であるTIPSペンタセンを塗布し、半導体膜107を成膜した。
このようにして完成させたTFT10の諸特性を測定した結果、正常な特性を示すことが確認できた。
〔実施例4〕
図23に実施例4による画素アレイ1の製造工程を示す。実施例3による画素アレイ1は、図23(f)に示す様に、1つの画素に2つのTFT10を有するものである。尚、その製造工程は、図23(a)〜図23(f)に示す様に、実施例3の場合と同様なので説明は省略する。また、このようにして完成させた2つのTFT10の諸特性を測定した結果、実施例3の場合と同様に正常な特性を示すことが確認できた。
本発明の実施形態1によるTFTの製造工程を示す図である。 本発明の実施形態2によるTFTの製造工程を示す図である。 本発明の実施形態3によるTFTの製造工程を示す図である。 本発明の実施形態4によるTFTの製造工程を示す図である。 本発明の実施形態5によるTFTの製造工程を示す図である。 本発明の実施形態5によるTFTのSD電極、フォトレジスト、層間絶縁膜の高さ関係示す図である。 本発明の実施形態6によるTFTの製造工程を示す図である。 本発明の実施形態7によるTFTの製造工程を示す図である。 本発明に係る画素アレイの製造方法における上層配線と下層配線との交差部の配線処理方法を示す図である。 本発明に係る画素アレイの製造方法における一例によるパッド部の接続方法を示す図である。 本発明に係る画素アレイの製造方法における別例によるパッド部の接続方法を示す図である。 本発明に係る画素アレイの製造方法における別例によるパッド部の接続方法を示す図である。 本発明に係る画素アレイの製造方法における別例によるパッド部の接続方法を示す図である。 本発明に係る画素アレイの製造方法における一例による上層配線の形成方法を示す図である。 本発明に係る画素アレイの製造方法における別例による上層配線の形成方法を示す図である。 本発明に係る画素アレイの製造方法における一例による上層配線と下層配線の接続方法を示す図である。 本発明に係る画素アレイの製造方法における別例による上層配線と下層配線の接続方法を示す図である。 本発明に係る画素アレイの製造方法における別例による上層配線と下層配線の接続方法を示す図である。 本発明に係る画素アレイの製造方法における別例による上層配線と下層配線の接続方法を示す図である。 本発明の実施例1による画素アレイの製造工程を示す図である。 本発明の実施例2による画素アレイの製造工程を示す図である。 本発明の実施例3による画素アレイの製造工程を示す図である。 本発明の実施例4による画素アレイの製造工程を示す図である。
符号の説明
1 画素アレイ
10 TFT
101 基板
102 ゲート電極層
102M ゲート電極材料
103、106 フォトレジスト膜
103P フォトレジストパターン
104 ゲート絶縁膜
104M ゲート絶縁膜材料
105 ソース・ドレイン電極層
105M ソース・ドレイン電極材料
107 半導体膜
107M 半導体材料
108 層間絶縁膜
108M 層間絶縁膜材料
51、53 フォトマスク
D ドレイン電極
E 画素電極
DP ドレインパターン
G ゲート電極
GL ゲート線
GP ゲートパターン
P パッド部
PD パッド部用電極
S ソース電極
SL ソース線
SP ソースパターン
107 半導体膜

Claims (15)

  1. フォトリソグラフィ法および塗布法を用いた薄膜トランジスタの製造方法であって、
    下地部材の上に成膜された電極材料をフォトリソグラフィ法により所定のパターン形状に加工する際に用いた感光性樹脂膜の残留部分を除去せず残留させ、該残留部分を後工程で液体材料を塗布法により所定の領域に塗布するためのバンクとして用いるものであり、
    前記電極材料をフォトリソグラフィ法により前記所定のパターン形状に加工してソース電極およびドレイン電極を形成する工程と、
    前記ソース電極および前記ドレイン電極の上に残留した前記感光性樹脂膜を前記バンクとして、前記液体材料を塗布法により前記所定の領域に塗布する工程と、
    を有することを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。
  2. 前記液体材料として塗布型半導体材料を用い、前記所定の領域に塗布して半導体膜を成膜することを特徴とする請求項1に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  3. 前記塗布型半導体材料に対して、前記下地部材のエッチングによって前記電極材料が除去された領域の表面は、前記バンクを形成する前記感光性樹脂膜の表面よりも親液性が高いことを特徴とする請求項2に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  4. 前記塗布型半導体材料を塗布する前工程で、前記塗布型半導体材料のチャネル幅方向への流出を防止する補助バンクを塗布法により形成することを特徴とする請求項3に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  5. 前記下地部材がゲート絶縁膜であって、該ゲート絶縁膜の下に所定の形状に加工されたゲート電極が形成されていることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  6. 前記下地部材が基板であって、該基板の上に前記塗布型半導体材料、ゲート絶縁材料、ゲート電極材料を塗布法により順次塗布積層して、半導体膜、ゲート絶縁膜、ゲート電極を成膜することを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  7. 前記ゲート絶縁材料に対して、前記半導体膜の表面は、前記バンクを形成する前記感光性樹脂膜の表面よりも親液性が高く、前記ゲート電極材料に対して、前記ゲート絶縁膜の表面は、前記バンクを形成する前記感光性樹脂膜の表面よりも親液性が高いことを特徴とする請求項6に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  8. 前記ゲート絶縁膜の成膜領域を前記ゲート電極の形状より広くすることを特徴とする請求項7に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  9. 2次元マトリクス状に配列され、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の方法により製造される薄膜トランジスタをそれぞれ備えた複数の画素を有することを特徴とする画素アレイの製造方法。
  10. 複数の前記薄膜トランジスタを接続する下層配線と上層配線の交差部であって、該下層配線の上に形成される前記バンクである前記感光性樹脂膜の高さを、ハーフトーン露光を用いたフォトリソグラフィ法により、前記上層配線の位置よりも低くすることを特徴とする請求項9に記載の画素アレイの製造方法。
  11. 高さが前記上層配線の位置よりも低くされた感光性樹脂膜の上に層間絶縁膜材料を塗布法により塗布して層間絶縁膜を成膜することを特徴とする請求項10に記載の画素アレイの製造方法。
  12. 複数の前記薄膜トランジスタを接続する下層配線と上層配線の交差部であって、該下層配線の上に形成されるバンクである感光性樹脂膜の前記上層配線の方向のピッチをチャネル長よりも短くすることを特徴とする請求項9に記載の画素アレイの製造方法。
  13. 複数の前記薄膜トランジスタを接続し、その上にバンクである感光性樹脂膜が成膜された下層配線の外部装置との電気的接続のためのパッド用電極を、該下層配線の側面に接続することを特徴とする請求項9に記載の画素アレイの製造方法。
  14. 下地部材の上に成膜された電極材料をエッチングにより所定のパターン形状に加工する際に、前記電極材料の所定の領域に、エッチングにより腐食されない導電性材料を塗布法により塗布して導電性膜を成膜し、該導電性膜を下層配線の外部装置との電気的接続のためのパッド用電極とすることを特徴とする請求項9に記載の画素アレイの製造方法。
  15. 複数の前記薄膜トランジスタを接続する下層配線と上層配線との接続部に、層間絶縁膜が流入する距離よりも長い開口部を形成することを特徴とする請求項9に記載の画素アレイの製造方法。
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