JP5179544B2 - 車体前部構造 - Google Patents

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Description

この発明は、車体前部構造に関するものである。
自動車のキャビン(車室)内のフロント側には、車幅方向に沿ってインストルメントパネルが設けられており、ここにエアコンユニット等が内蔵されている。エアコンユニットは、圧縮機、エバポレータ、コンデンサ、これら圧縮機、エバポレータ、コンデンサを接続するエアコン配管、およびブロア等からなる冷凍サイクル機器である。そして、エンジンルームとキャビンとの間にエアコン配管等が配索される。このため、エンジンルームとキャビンとを仕切るダッシュボードロア(ダッシュパネル)には、エアコン配管を挿通するための貫通孔が形成されている。
ここで、ダッシュボードロアには、貫通孔から雨水や塵埃がキャビン側に浸入するのを防止するために、エアコンブーツ(シールブーツ)が設けられている。エアコンブーツは、貫通孔の周囲を取り囲むように形成された略筒状を呈したブーツ部と、このブーツ部の一端に設けられ、貫通孔に内嵌固定される環状嵌合溝とを有している。そして、エアコンブーツ内にエアコン配管が配索されるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−114922号公報
ところで、ダッシュボードロアにエアコンブーツを設けると、エンジンの振動やロードノイズがエアコンブーツを介してダッシュボードロアに伝達されてしまう。ダッシュボードロアは、エンジンルームとキャビンとを仕切るだけの部品であるので、軽量化のために薄板で形成されている場合が多い。このため、ダッシュボードロアが膜振動すると共に、エアコン配管のNV性能が悪化するという課題がある。
そこで、この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、ダッシュボードロアの膜振動を抑制することができると共に、エアコン配管のNV性能を向上できる車体前部構造を提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、ダッシュボードロア(例えば、実施形態におけるダッシュボードロア10)の縦壁(例えば、実施形態における縦壁11)に、エアコン配管(例えば、実施形態におけるエアコン配管92)を挿通するための開口部(例えば、実施形態におけるエアコン用開口部82)を形成すると共に、この開口部のシール性を確保するためのエアコンブーツ(例えば、実施形態におけるエアコンブーツ93)を取り付けた車体前部構造(例えば、実施形態における車体前部構造1)であって、前記ダッシュボードロアに、前記エアコンブーツを取り付けるためのブーツ取付面(例えば、実施形態におけるブーツ取付面81)を車室(例えば、実施形態におけるキャビン3)内側に向かって突出形成すると共に、前記ブーツ取付面に前記開口部を形成し、前記ダッシュボードロアの縦壁の上縁に、前後方向に沿って屈曲延出された屈曲部(例えば、実施形態における屈曲部27)を形成し、この屈曲部に屈曲ビード(例えば、実施形態におけるビード49)を形成すると共に、前記ブーツ取付面の上端から前記屈曲部に至る間に、ダッシュボードビード(例えば、実施形態におけるダッシュボードビード83)を形成し、前記ダッシュボードロアの前記屈曲部は、ダッシュボードアッパ(例えば、実施形態におけるダッシュボードアッパ40)の周縁に形成されているフランジ部(例えば、実施形態におけるフランジ部41)に接合され、前記ダッシュボードアッパの前記フランジ部には、前記ダッシュボードビードに対応する部位に、上方に向かって突出するフランジビード(例えば、実施形態におけるフランジビード41a)が形成され、前記屈曲部ビードの稜線と、前記ダッシュボードビードの稜線とを連続させ、前記ダッシュボードロアは、前記ブーツ取付面の下側を制振材(例えば、実施形態におけるメルシート76)を挟み込む補強板(例えば、実施形態における制振材固定パネル26)と接合していることを特徴とする。
このように構成することで、ダッシュボードロアのブーツ取付面をダッシュボードビード、および屈曲部ビードにより補強することができ、ブーツ取付面の剛性を高めることができる。このため、ダッシュボードロアの膜振動を抑制することができると共に、エアコン配管のNV性能を向上できる。
請求項に記載した発明は、前記ダッシュボードビードは、左右方向に複数の段差を有するように形成され、かつ左右方向中央に向かうに従って、段差により突出高さが高くなるように形成されていることを特徴とする。
このように、ダッシュボードビードを複数のビードが積層された複数段構造とし、かつ突出高さを高くすることで、ダッシュボードビードの剛性を高めることができる。このため、さらにダッシュボードロアを補強することができ、さらにダッシュボードロアの膜振動を抑制することが可能になる。
請求項に記載した発明は、ダッシュボードロアに、上下方向に沿って延在するセンタフレーム(例えば、実施形態におけるセンタフレーム28)を設け、このセンタフレームと前記補強板との間に、前記開口部を形成したことを特徴とする。
このように構成することで、ダッシュボードロアの剛性をさらに高めることができると共に、センタフレームや補強板によりブーツ取付面の振動を抑制することができる。このため、さらにダッシュボードロアの膜振動を抑制することが可能になる。
請求項に記載した発明は、前記屈曲ビードの形成個数を、前記ダッシュボードビードの形成個数よりも多くなるように設定したことを特徴とする。
このように構成することで、ダッシュボードロアの屈曲部の剛性を高めることができる。屈曲部の剛性を高めることにより、この屈曲部を起点としたダッシュボードロアの膜振動を抑制できる。
本発明によれば、ダッシュボードロアのブーツ取付面をダッシュボードビード、および屈曲部ビードにより補強することができ、ブーツ取付面の剛性を高めることができる。このため、ダッシュボードロアの膜振動を抑制することができると共に、エアコン配管のNV性能を向上できる。
本発明の実施形態におけるダッシュボードロアをキャビン側からみた斜視図である。 本発明の実施形態におけるダッシュボードロアをキャビン側からみた平面図である。 図2のX部拡大図である。 図3のA−A線に沿う断面図である。 図3のB−B線に沿う断面図である。 図3のC−C線に沿う断面図である。 本発明の実施形態におけるブーツ取付面をエンジンルーム側からみた斜視図である。 本発明の実施形態におけるブーツ取付面をキャビン側からみた斜視図である。 図8のD−D線に沿う断面図である。
(車体前部構造)
(ダッシュボードロア)
次に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明において、車両の進行方向前方を単に前方、進行方向後方を単に後方、車幅方向右方を単に右方、車幅方向左方を単に左方、重力方向上方を単に上方、重力方向下方を単に下方などと表現して説明する場合がある。
図1は、ダッシュボードロアをキャビン側からみた斜視図、図2は、ダッシュボードロアをキャビン側からみた平面図である。
図1、図2に示すように、車体前部構造1は、エンジンルーム2と、このエンジンルーム2の後方に配置されているキャビン3と、これらエンジンルーム2とキャビン3とを仕切るダッシュボードロア10と、ダッシュボードロア10の左右両側に配置され、上下方向に延びるフロントピラー5a,5bと、ダッシュボードロア10の下縁に接合されているフロアパネル9とを備えている。
ダッシュボードロア10は、平板状の金属部材にプレス加工等を施して形成されたものであって、上下方向に沿う縦壁11と、縦壁11の下部から後方に向けて下り勾配に延出する傾斜壁12とを有し、左右両側にそれぞれホイールハウス部16a,16bが設けられている。
各ホイールハウス部16a,16bは、それぞれキャビン3側に向かって膨出形成されており、これらホイールハウス部16a,16bの上部に、それぞれガセット18a,18bが設けられている。
各ガセット18a,18bの車幅方向中央側端部には、ダッシュボードロア10を挟んで前方に設けられている不図示のフロントサイドフレームがスポット溶接により接合されている。一方、各ガセット18a,18bの車幅方向外側端部には、それぞれフロントピラー5a,5bがスポット溶接により接合されている。
ダッシュボードロア10における縦壁11の上縁には、後方に向かって屈曲延出する屈曲部27が形成されている。この屈曲部27には、上方に向かって突出し、かつ前後方向に沿うビード49が屈曲部27の長手方向に沿って複数形成されている。
一方、傾斜壁12の車幅方向中央には、上方に向かって膨出するトンネル部13が一体形成されている。このトンネル部13を挟んで左側を運転席側ステップ部14とし、右側を助手席側ステップ部15としている。
また、縦壁11の屈曲部27とトンネル部13との間には、上下方向に沿って延在するセンタフレーム28が設けられている。このセンタフレーム28は、ダッシュボードロア10の剛性を高めるための補強部材であって、断面略コの字状に形成されたフレーム本体36と、フレーム本体36の両側縁から外側に向かって屈曲延出するフランジ部29とにより構成されている。そして、センタフレーム28は、開口側を縦壁11側に向けた状態で固定され、縦壁11とセンタフレーム28との間に閉断面構造が形成されるようになっている。
また、センタフレーム28の上端には、縦壁11の屈曲部27に重ね合わさるように、後方に向かって屈曲延出する上端フランジ部34aが形成されている。この上端フランジ部34aと屈曲部27とを互いに重ね合わせ、スポット溶接により接合されている。これにより、センタフレーム28と屈曲部27との間に閉断面構造35が形成される(図5、図6参照)。
運転席側ステップ部14における、縦壁11と傾斜壁12との境界部には、エンジンルーム2とキャビン3とを連通するステアリング用開口部20が形成されている。このステアリング用開口部20は、不図示のステアリングシャフトやステアリングシャフトに連結されているユニバーサルジョイントを挿通するためのものである。ステアリング用開口部20には、これを閉塞するステアリングジョイントカバー21がエンジンルーム2側から取り付けられている。
ステアリングジョイントカバー21は、エンジンルーム2側に向かって膨出形成されたカップ状のものであって、不図示のステアリングシャフトやユニバーサルジョイントを挿通するためのジョイント挿入口22が形成されている。
また、ダッシュボードロア10のエンジンルーム2側の面には、ステアリングジョイントカバー21に対応する位置に、不図示のダッシュボードクロスメンバが設けられている。このダッシュボードクロスメンバは、ステアリングジョイントカバー21を挟んで左右に分割構成されており、このステアリングジョイントカバー21を介して左右のクロスメンバが連結された状態になっている。
ここで、ダッシュボードロア10のキャビン3側の面には、右側のクロスメンバ(不図示)に対応する部位に、左右方向に長くなるように凹部31が形成されている。凹部31は、ダッシュボードロア10をエンジンルーム2側に向かって膨出形成することにより形成される。これにより、ダッシュボードロア10のダッシュボードクロスメンバに対応する部位の剛性をさらに高めることができる。
また、ダッシュボードロア10の縦壁11におけるキャビン3側の面には、ステアリング用開口部20よりも右上側に、不図示のアクセルペダルを取り付けるためのアクセルペダルブラケット32が設けられている。さらに、縦壁11には、ステアリング用開口部20よりも左上側に、不図示のブレーキマスタシリンダを取り付けるための取付孔33が形成されている。
縦壁11のキャビン3側の面には、取付孔33に対応する位置に、マスタシリンダスチフナ25が設けられている。マスタシリンダスチフナ25は、平板状の金属部材にプレス加工等を施して凹凸が形成されているものであって、ここに不図示のブレーキマスタシリンダが取り付けられるようになっている。
さらに、縦壁11のキャビン3側の面には、センタフレーム28の右側に近接配置された制振材固定パネル26が設けられている。制振材固定パネル26は、ダッシュボードロア10の制振材として貼付されたメルシート76を固定するためのものであって、平板状の金属部材にプレス加工等を施して凹凸が形成されている。
また、制振材固定パネル26の上縁には、後方に向かって屈曲延出するフランジ部71が形成されている。このフランジ部71は、ダッシュボードロア10の屈曲部27に重ね合わさった状態になっている。また、制振材固定パネル26の左上には、大きく切り欠かれた切り欠き部72が形成されている。この切り欠き部72により、センタフレーム28と制振材固定パネル26との間には、ダッシュボードロア10が露出した露出部73が形成される。
図3は、図2のX部拡大図、図4は、図3のA−A線に沿う断面図、図5は、図3のB−B線に沿う断面図、図6は、図3のC−C線に沿う断面図である。
図3〜図6に示すように、ダッシュボードロア10の露出部73には、略下半分の全体に、キャビン3側に向かって突出されたブーツ取付面81が形成されており、ここの中央大部分にエアコン用開口部82が形成されている。すなわち、ブーツ取付面81、およびエアコン用開口部82は、センタフレーム28と制振材固定パネル26との間に形成された状態になっている。
エアコン用開口部82は、後述のエアコンユニット91のエアコン配管92を挿通するためのものである。ブーツ取付面81は、エアコン用開口部82のシール性を確保するためのエアコンブーツ93が取り付けられる面である。
ブーツ取付面81の下側は、制振材固定パネル26の切り欠き部72の下縁部72aと接合した状態になっている。また、ブーツ取付面81と屈曲部27との間には、両者81,27に跨るようにダッシュボードビード83が形成されている。ダッシュボードビード83は、左右方向に4つの段差を有するように形成されている。
すなわち、ダッシュボードビード83は、ブーツ取付面81の左右方向の幅と略同一幅に設定されている第1ビード84と、この第1ビード84上に一体形成され、かつ左右方向略中央に配置されている第2ビード85とにより構成されている。これにより、ダッシュボードビード83は、左右方向中央に向かうに従って段差により突出高さが高くなるように、2段構成のビードになっている。
このように、ダッシュボードビード83は、ブーツ取付面81と屈曲部27との間に1つ形成されているのに対し、屈曲部27に形成されているビード49は、屈曲部27の長手方向に沿って複数形成されている。すなわち、屈曲部27のビード49の形成個数は、ダッシュボードビード83の形成個数よりも多くなるように設定されている。
また、屈曲部27のビード49の稜線49aと、ダッシュボードビード83を構成する第1ビード84、および第2ビード85の各稜線84a,85aは、互いに連続するように形成されている。
なお、図3に示すように、ダッシュボードロア10の屈曲部27は、ダッシュボードアッパ40の周縁に形成されているフランジ部41にスポット溶接により接合されている。ダッシュボードアッパ40のフランジ部41には、ダッシュボードビード83の第1ビード84に対応する部位に、上方に向かって突出するフランジビード41aが形成されている。このフランジビード41aとダッシュボードロア10の屈曲部27に形成されているビード49とにより閉断面構造が形成され、屈曲部27の剛性が高まる。
図7は、ダッシュボードロアに形成されているブーツ取付面をエンジンルーム側からみた斜視図、図8は、ブーツ取付面をキャビン側からみた斜視図、図9は、図8のD−D線に沿う断面図である。
図7〜図9に示すように、ダッシュボードロア10に形成されているエアコン用開口部82には、エアコンユニット91を構成するエアコン配管92が挿通されている。エアコンユニット91は、不図示の圧縮機、コンデンサ、ブロア、およびエバポレータ94等を有し、圧縮機、コンデンサ、およびエバポレータ94をエアコン配管92により接続した冷凍サイクル機器である。すなわち、エアコン配管92内は、冷媒ガス流路になっている。
不図示の圧縮機やコンデンサは、ダッシュボードロア10を挟んでエンジンルーム2内に配置されている一方、エバポレータ94は、ダッシュボードロア10を挟んでキャビン3側に配置されている。キャビン3には、ダッシュボードロア10よりも後方に左右方向に沿って延在するインストルメントパネル95が設けられており、このインストルメントパネル95内にエバポレータ94や不図示のブロアが配置される。したがって、エアコン配管92は、ダッシュボードロア10のエアコン用開口部82を介してエンジンルーム2側とキャビン3側とに亘って配索されていることになる。
また、ブーツ取付面81のエアコン用開口部82には、エアコンブーツ93が内嵌固定されている。エアコンブーツ93は、エアコン用開口部82のシール性を確保し、エンジンルーム2側からエアコン用開口部82を介して内部に水や塵埃が浸入するのを防止するためのものである。
エアコンブーツ93は、エアコン用開口部82、およびこのエアコン用開口部82近傍のエアコン配管92の周囲を取り囲むように、断面略長円形状に形成され、かつエンジンルーム2側に向かって末広がりとなるように形成されたスカート部93aを有している。このスカート部93aがエアコン用開口部82に内嵌された状態になっている。
また、ブーツ取付面81には、エアコンブーツ93を介して支持ブロック96が取り付けられている。この支持ブロック96に、エアコン配管92やエバポレータ94が支持されている。
この他、図8、図9に詳示するように、ダッシュボードロア10の屈曲部27は、ダッシュボードアッパ40を挟んでフロントガラスサポートパネル42に接続されている。フロントガラスサポートパネル42は、平板状の金属部材にプレス加工等を施すことによって形成されたものであって、ダッシュボードロア10の縦壁11と同一面上に形成された縦壁43を有している。
(効果)
したがって、上述の実施形態によれば、ダッシュボードロア10をキャビン3側に向かって突出させて形成したブーツ取付面81と、ダッシュボードロア10の屈曲部27との間に、両者81,27に跨るダッシュボードビード83を形成することにより、ブーツ取付面の剛性を高めることができる。しかも、ダッシュボードビード83を第1ビード84、および第2ビード85の2段構成になっているので、ダッシュボードビード83自体の剛性を高めることができる。これに加え、各ビード84,85の稜線84a,85aと屈曲部27のビード49の稜線49aとを連続させているので、これらダッシュボードビード83、およびビード49によりブーツ取付面81を確実に補強することができる。
このため、ブーツ取付面81に取り付けられているエアコンブーツ93を介して不図示のエンジンの振動やロードノイズがダッシュボードロア10に伝達された場合であっても、このダッシュボードロア10の膜振動を抑制することができると共に、エアコン配管92のNV性能を向上させることができる。
また、ブーツ取付面81の下側は、ダッシュボードロア10に形成されている切り欠き部72の下縁部72aと接合した状態になっている。このため、ブーツ取付面81の剛性をさらに高めることができ、さらにエアコン配管92のNV性能を向上できる。
さらに、センタフレーム28と制振材固定パネル26との間にブーツ取付面81を形成することにより、このブーツ取付面81の剛性をさらに高めることができる。また、センタフレーム28や制振材固定パネル26により、ブーツ取付面81に伝達される振動を抑制することができる。このため、さらにダッシュボードロア10の膜振動を抑制することが可能になる。
そして、ダッシュボードビード83に設けられた屈曲部27のビード49の形成個数は、ダッシュボードビード83の形成個数よりも多くなるように設定されている。このため、屈曲部27の剛性を高めることができ、この結果ダッシュボードロア10全体の剛性を高めることができる。よって、屈曲部27を起点としたダッシュボードロア10の膜振動を確実に抑制することが可能になる。
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
例えば、上述の実施形態では、ブーツ取付面81と、ダッシュボードロア10の屈曲部27との間に形成されたダッシュボードビード83を、左右方向に4つの段差を有するように形成した場合について説明した。すなわち、ダッシュボードビード83を、第1ビード84、および第2ビード85からなる2段構成とした場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、ダッシュボードビード83を、2段以上の複数段構成としてもよい。
また、上述の実施形態では、各部の金属接合をスポット溶接により行う場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、TIG(タングステン・イナート・ガス)溶接、MIG(メタル・イナート・ガス)溶接、プラズマ溶接のようなアーク溶接、レーザ溶接、電子ビーム溶接等の、従来公知の金属溶接方法を適宜採用することができる。
さらに、上述の実施形態では、ダッシュボードロア10における縦壁11の上縁に、後方に向かって屈曲延出する屈曲部27が形成されている場合について説明した。しかしながら、屈曲部27は、前後方向に沿って屈曲延出されていればよく、縦壁11の上縁から前方に向かって屈曲延出されていてもよい。
1…車体前部構造 2…エンジンルーム 3…キャビン(車室) 10…ダッシュボードロア 26…制振材固定パネル(補強板) 27…屈曲部 28…センタフレーム 40…ダッシュボードアッパ 41…フランジ部 41a…フランジビード 49…ビード(屈曲ビード) 49a,84a,85a…稜線 76…メルシート(制振材) 81…ブーツ取付面 82…エアコン用開口部(開口部) 83…ダッシュボードビード 84…第1ビード 85…第2ビード 92…エアコン配管 93…エアコンブーツ

Claims (4)

  1. ダッシュボードロアの縦壁に、エアコン配管を挿通するための開口部を形成すると共に、この開口部のシール性を確保するためのエアコンブーツを取り付けた車体前部構造であって、
    前記ダッシュボードロアに、前記エアコンブーツを取り付けるためのブーツ取付面を車室内側に向かって突出形成すると共に、前記ブーツ取付面に前記開口部を形成し、
    前記ダッシュボードロアの縦壁の上縁に、前後方向に沿って屈曲延出された屈曲部を形成し、この屈曲部に屈曲ビードを形成すると共に、前記ブーツ取付面の上端から前記屈曲部に至る間に、ダッシュボードビードを形成し、
    前記ダッシュボードロアの前記屈曲部は、ダッシュボードアッパの周縁に形成されているフランジ部に接合され、
    前記ダッシュボードアッパの前記フランジ部には、前記ダッシュボードビードに対応する部位に、上方に向かって突出するフランジビードが形成され、
    前記屈曲部ビードの稜線と、前記ダッシュボードビードの稜線とを連続させ、
    前記ダッシュボードロアは、前記ブーツ取付面の下側を制振材を挟み込む補強板と接合していることを特徴とする車体前部構造。
  2. 前記ダッシュボードビードは、左右方向に複数の段差を有するように形成され、かつ左右方向中央に向かうに従って、段差により突出高さが高くなるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車体前部構造。
  3. ダッシュボードロアに、上下方向に沿って延在するセンタフレームを設け、
    このセンタフレームと前記補強板との間に、前記開口部を形成したことを特徴とする請求項1に記載の車体前部構造。
  4. 前記屈曲ビードの形成個数を、前記ダッシュボードビードの形成個数よりも多くなるように設定したことを特徴とする請求項1に記載の車体前部構造。
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