JP5175350B2 - 磁気検知装置 - Google Patents

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Description

本発明は、同じ基板上に磁気抵抗効果素子を有する検知ユニットが複数設けられており、それぞれの検知ユニットから個別の検知出力が得られる磁気検知装置に関する。
以下の特許文献1に記載されているように、移動する磁石を検知する磁気エンコーダなどに、磁気抵抗効果素子を使用した磁気検知装置が使用されている。この磁気検知装置は、磁気抵抗効果素子を含むブリッジ回路を有しており、磁石のN極とS極が交互に移動する際に磁気抵抗効果素子に作用する磁界の強度変化に応じてブリッジ回路から電圧変化が得られる。この電圧変化と時間との関係は三角関数曲線に近似しており、前記電圧変化を検知することによって磁石の移動状態を認識することが可能になる。
また、複数の磁気抵抗効果素子を搭載し、それぞれの磁気抵抗効果素子から個別の検知出力を得る磁気検知装置も使用されている。例えば、磁気エンコーダにおいて、移動する磁石のN極とS極の変化の1周期を360度としたときに、磁気抵抗効果素子を、前記周期に対して90度の位相差を有するように距離を開けて配置することで、磁石の移動方向の識別が可能になる。
この場合、1つの磁気抵抗効果素子と1つの回路を1つの基板上に実装して、それぞれの基板ごとに1つの磁気検知装置を構成し、この磁気検知装置を複数個並べて配置する構造が一般的である。しかし、このような構造では、個々の磁気検知装置を構成する基板を個別に取り付ける作業と基板どうしを位置決めする作業が必要となり、さらにそれぞれの基板上の検知回路への電源の供給を個別に配線することが必要になり、配線作業も煩雑になる。
特開2007−271608号公報
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、それぞれが磁気抵抗効果素子と検知回路を有する複数の検知ユニットを同じ基板上に配置することで、複数の磁気抵抗効果素子の相互の位置決めを安定して高精度に行うことができる磁気検知装置を提供することを目的としている。
また本発明は、それぞれの検知ユニットに個別に設けられている端子部のいずれかを選択して電源に接続したり接地接続することによって、全ての検知ユニットに駆動電圧を供給できる磁気検知装置を提供することを目的としている。
本発明は、磁気抵抗効果素子とこの磁気抵抗効果素子の抵抗値の変化を検知する検知回路とを有する検知ユニットが、同じ基板に複数設けられ、
それぞれの検知ユニットが、正電位を与える電源端子部と、接地電位とする接地端子部、および前記抵抗値の変化に基づいて前記検知回路で生成された検知出力を得る出力端子部を個別に備えており、
複数の前記検知ユニットの正電位印加部どうしが電源配線部で接続され、複数の前記検知ユニットの接地部どうしが接地配線部で接続されて、いずれか1つの前記電源端子部を使用して全ての検知ユニットの正電位印加部に正電位を与えることができ、いずれか1つの前記接地端子部を使用して全ての検知ユニットの前記接地部を接地電位に設定でき、且つそれぞれの前記出力端子部から、検知ユニットごとの検知出力を得ることが可能とされたことを特徴とするものである。
本発明の磁気検知装置は、共通の基板に複数の検知ユニットが実装されているため、それぞれの検知ユニットに設けられている磁気抵抗効果素子どうしの位置関係を高精度に決めることができる。またそれぞれの検知ユニットが、電源端子部と接地端子部を有しているが、いずれか1つの電源端子部といずれか1つの接地端子部を選択して両端子部の間に電圧を与えるだけで、全ての検知ユニットに電力を与えることが可能になる。
またそれぞれの検知ユニットに設けられた出力端子部から、それぞれの磁気抵抗効果素子に作用する磁界の変化に応じた検知出力が各検知ユニットごとに個別に得られるため、全ての検知ユニットの出力を同時に使用することもできるし、またはいずれかの検知ユニットの検知出力だけを使用することも可能である。
本発明は、隣り合う検知ユニットの間には、前記磁気抵抗効果素子や前記検知回路が存在しない帯状の空白領域が設けられており、隣り合う検知ユニットの正電位印加部どうしを接続する前記電源配線部と、隣り合う検知ユニットの接地部どうしを接続する前記接地配線部が、前記空白領域を横断しているものが好ましい。
上記のように空白領域が設けられているものは、製造段階において、単一の検知ユニットとしての用途に適用するときには、前記空白領域で基板を切断することで、それぞれの検知ユニットを単独の磁気検知装置として使用することができる。
本発明は、それぞれの検知ユニットは、前記磁気抵抗効果素子と直列に接続される固定抵抗器を有し、直列に接続された前記磁気抵抗効果素子と前記固定抵抗器の一方の端部が前記正電位印加部で、他方の端部が前記接地部とされ、前記磁気抵抗効果素子と前記固定抵抗器の中間点の電位が前記検知回路に与えられるものである。
また本発明は、それぞれの検知ユニットは、前記検知回路を構成する回路構成層の上に、前記磁気抵抗効果素子および前記固定抵抗器と、前記磁気抵抗効果素子と前記固定抵抗器の間を接続する電極層と、前記磁気抵抗効果素子の他端に接続された電極層と、前記固定抵抗器の他端に接続された電極層とが形成されており、それぞれの検知ユニット内では、前記電源配線部と前記接地配線部が、前記回路構成層の上に形成されているものとして構成できる。
上記構成では、基板上に複数の能動部品などを薄膜形成して検知回路を集積回路として構成した後に、集積回路を構成する回路構成層の上に磁気抵抗効果素子や固定抵抗器をパターニングして形成することができる。
上記において、本発明では、前記回路構成層の上に、電源用中継端子と接地用中継端子が設けられ、前記回路構成層の内部に設けられた接続ラインによって、前記電源端子部と前記電源用中継端子とが接続され、前記接地端子部と前記接地用中継端子とが接続されており、
前記電源用中継端子に前記電源配線部が接続され、前記接地用中継端子に前記接地配線部が接続されている構成とすることが可能である。
また本発明は、それぞれの検知ユニットには、検知ユニットの並び方向に向く一方の側部に右側の電源用連結端子と右側の接地用連結端子が設けられ、他方の側部に左側の電源用連結端子と左側の接地用連結端子が設けられ、前記電源端子部と右側および左側のそれぞれの前記電源用連結端子とが接続ラインで接続され、前記接地端子部と右側および左側のそれぞれの前記接地用連結端子とが接続ラインで接続されており、
隣り合う検知ユニット間では、一方の検知ユニットの右側の電源用連結端子と他方の検知ユニットの左側の電源用連結端子が前記電源配線部で接続され、一方の検知ユニットの右側の接地用連結端子と他方の検知ユニットの左側の接地用連結端子が前記接地配線部で接続されているものとして構成できる。
この場合に、本発明は、それぞれの検知ユニットは、前記検知回路を構成する回路構成層の上に、前記磁気抵抗効果素子および前記固定抵抗器と、前記磁気抵抗効果素子と前記固定抵抗器の間を接続する電極層と、前記磁気抵抗効果素子の他端に接続された電極層と、前記固定抵抗器の他端に接続された電極層とが形成されており、
前記接続ラインが前記回路構成層の内部に配線され、右側と左側の前記電源用連結端子および右側と左側の前記接地用連結端子が、前記回路構成層の上に設けられている構成が好ましい。
上記のように、電源用連結端子と接地用連結端子を、それぞれの検知ユニットの両側部に配置することで、左右の検知ユニットを結ぶ電源配線部と接地配線部を最短に構成でき、電源配線部と接地配線部の抵抗値を低くできる。また、電源用連結端子と接地用連結端子を両側部に配置し、接続ラインを配線層の内部に設けることで、回路構成層の上に配線層を形成する必要がなくなる。そのために、回路構成層の上の広い領域を、前記磁気抵抗効果素子および前記固定抵抗器の形成領域として利用することができ、検知ユニットを小型化できる。
上記のように接続ラインを回路層の内部に形成すると、前記接続ラインの断面積を、前記電源配線部と前記接地配線部の断面よりも大きくでき、前記接続ラインの単位長さあたりの抵抗値を、前記電源配線部と前記接地配線部の単位長さあたりの抵抗値よりも低くできる。
さらに、本発明は、全ての検知ユニットで、前記磁気抵抗効果素子と前記固定抵抗器、前記電源端子部と前記接地端子部および前記出力端子部の配置パターンが同じである。
あるいは、隣り合う検知ユニットは、前記磁気抵抗効果素子と前記固定抵抗器、前記電源端子部と前記接地端子部および前記出力端子部の配置パターンが、検知ユニットの境界部を介して線対称である。
上記のように、複数の検知ユニットを同じ製造工程で同時に形成することが可能である。
さらに本発明は、全ての検知ユニットで、前記磁気抵抗効果素子が、前記固定抵抗器よりも、前記基板の所定の縁部に近づくように配置することができる。
この場合に、本発明は、回転方向に向けてN極とS極が交互に着磁された外周面を有する回転磁石を有し、2つの検知ユニットを有する前記基板の前記所定の縁部が前記回転磁石の外周面に対向しており、前記回転磁石が回転したときに、2つの検知ユニットの前記出力端子部から、互いに位相が相違する検知出力が得られるものとして構成できる。
上記構成では、回転磁石の外周面に基板を対向させたときに、磁気抵抗効果素子を、回転磁石の着磁面である外周面に接近させて配置でき、回転磁石からの磁界を検知する感度を高めることができる。
本発明は、複数の検知ユニットの磁気抵抗効果素子を互いに高精度に位置決めして配置することができる。また、それぞれの検知ユニットに設けられた電源端子部や接地端子部のいずれかを選択して電圧を与えることにより、全ての検知ユニットに駆動電力を供給することができる。そして、それぞれの検知ユニットから個別に検知出力を取り出すことができるので、全ての検知ユニットを一緒に使用したりまたは個別に使用することなどが可能になる。
さらに、個々の検知ユニットを小型に構成でき、また複数の検知ユニットを共通の基板上に配置した場合でも、外部へ配線するためのワイヤボンディングなどの数を減らすことができる。
図1は本発明の磁気検知装置を使用する機器の一例として磁気検知型エンコーダを示す平面図である。図2は第1の実施の形態の磁気検知装置を示す平面図、図3は図2の磁気検知装置をIII−III線で切断した断面拡大図である。図4は1つの検知ユニットの回路図である。図5は検知ユニットに設けられた磁気抵抗効果素子の平面図、図6は、図5に示す磁気抵抗効果素子をVI線で切断した拡大断面図である。図7は、それぞれの検知ユニットに設けられた検知回路の動作説明図である。
図1に示す磁気検知型エンコーダ1は、回転軸Oを中心として回転可能な検知ローター2が設けられ、この検知ローター2の外周部に回転磁石3が設けられている。回転磁石3は回転軸Oの軸方向に沿う厚さ寸法が半径よりも小さい薄型のリング形状である。回転磁石3は、円周方向に向けて16極に区分して着磁されており、外周面3aと内周面3bとが相反する磁極である。外周面3aでは、回転方向に向けてN極とS極が交互に着磁されており、N極とS極のそれぞれの磁極の着磁範囲の開き角度は22.5度であり、N極からS極に変化する磁界の変化の1周期に相当する回転角度は45度である。
図1に示すように、回転磁石3の外周面3aに対向する領域では、回転軸Oと直交する平面内で磁界の向きが変化する漏れ磁界が発生している。この漏れ磁界は、外周面3aのN極からS極に向かって時計方向へ変化する磁束φ1と、N極からS極に向かって反時計方向へ変化する磁束φ2を有している。
本発明の第1の実施の形態の磁気検知装置10は、回転磁石3の外周面3aに対向する位置に固定される。磁気検知装置10は基板11を有しているが、基板11の表面は、回転軸Oと直交する平面と平行に配置される。
検知ローター2は、手動操作で回転させられ、または各種機械の動作部と共に回転させられる。この回転の際に、回転磁石3の外周面3aからの漏れ磁界が、磁気検知装置10によって検知される。
図1および図2に示すように、磁気検知装置10は、基板11の表面に2つの検知ユニット15Aと15Bが設けられている。検知ユニット15Aと15Bは、その平面形状が四角形であり、左側の検知ユニット15Aと右側の検知ユニット15Bとの間には、帯状の空白領域12が設けられている。空白領域12には、検知ユニット15Aを構成する回路部品および配線パターンと、検知ユニット15Bを構成する回路部品および配線パターンが設けられていない。ただし、左側の検知ユニット15Aと右側の検知ユニット15Bを連結する電源配線部17と接地配線部18が空白領域12を横断している。空白領域12には、前記電源配線部17と接地配線部18以外の回路構成部材は存在していない。
図2に示すように、左側の検知ユニット15Aと右側の検知ユニット15Bは、全く同じ構造であり、電源配線部17と接地配線部18を除いて各部品や各端子部の配置パターンが全く同じである。よって、左側の検知ユニット15Aと右側の検知ユニット15Bのそれぞれの部品や端子部や配線パターンは、同じ工程で同時に形成される。
左側の検知ユニット15Aと右側の検知ユニット15Bは、それぞれ回路構成層20を有している。検知ユニット15Aに設けられた回路構成層20と、検知ユニット15Bに設けられた回路構成層20は全く同じものである。図3に示すように、それぞれの回路構成層20は集積回路を有しており、基板11の表面において、各種導体層や半導体層および絶縁層を薄膜プロセスで形成することで構成されている。図2に示すように回路構成層20の平面形状は、それぞれの検知ユニット15A,15Bの平面形状とほぼ同じである。
図4に示す回路図では、実線の枠で囲まれた部分が、回路構成層20の内部に設けられた回路である。回路構成層20の内部に、磁気抵抗効果素子の抵抗値の変化に応じた検知出力を得る検知回路21が構成されている。
図3に示すように、回路構成層20は、基板11の表面に形成された集積回路21が絶縁層で覆われており、この絶縁層の表面である回路構成層20の上面20aに、検知回路21に導通する複数の中継端子が設けられている。以下、図2と図4を対比しながら中継端子について説明する。
図2に示すように、それぞれの回路構成層20の上面20aに、第1の電源用中継端子22と接地用中継端子23と入力中継端子24および第2の電源用中継端子25が現れている。これら中継端子22,23,24,25は、銀や金などの低抵抗の導電性金属材料で形成されており、回路構成層20の上面20aに露出している。なお、図3には、入力中継端子24が回路構成層20の上面20aに露出し、且つ回路構成層20の内部の検知回路21と導通している状態が断面図で示されている。
図4の回路図に示すように、検知回路21には、接地導通端子26が設けられている。図3の断面図に示すように、接地導通端子26は、回路構成層20の上面20aに露出していると共に回路構成層20内の検知回路21の接続ライン43に接続されている。図3に示すように、左側の検知ユニット15Aに形成された回路構成層20の上と右側の検知ユニット15Bに形成された回路構成層20の上は、さらに共通の外部絶縁層19で覆われている。この外部絶縁層19は有機絶縁膜または無機絶縁膜である。前記接地導通端子26の上には、接地端子部31がバンプ状に形成されており、この接地端子部31が接地導通端子26に導通しているとともに、前記外部絶縁層19の表面19aに露出している。
図4の回路図に示すように、検知回路21には、電源導通端子27と出力導通端子28が設けられている。電源導通端子27と出力導通端子28は、前記接地導通端子26と同様に、回路構成層20の上面20aに露出しているとともに検知回路21に接続されている。そして、電源導通端子27の上にはバンプ状の電源端子部32が設けられ、この電源端子部32が電源導通端子27に導通しているとともに外部絶縁層19の表面19aに露出している。同様に、出力導通端子28の上には出力端子部33がバンプ状に形成され、出力端子部33は出力導通端子28に導通しているとともに外部絶縁層19の表面19aに露出している。
接地端子部31と電源端子部32および出力端子部33は、金属材料で形成されており、外部絶縁層19の表面19aに露出している部分は酸化しにくい金などの導電性材料で形成されている。
左側の検知ユニット15Aと右側の検知ユニット15Bとで、接地端子部31と電源端子部32および出力端子部33は一緒の工程で形成される。図2に示すように、接地端子部31と電源端子部32および出力端子部33の配置は、左側の検知ユニット15Aと右側の検知ユニット15Bとで同じである。
図4に示すように、検知回路21には、直列に接続された参照抵抗41と参照抵抗42が設けられている。参照抵抗41の端部は第1の電源用中継端子22に接続されており、参照抵抗42の端部は接地用中継端子23に接続されている。また、回路構成層20の内部に配線された接続ライン43によって、接地用中継端子23と接地導通端子26とが導通されている。図3には接続ライン43の一部が断面で図示されている。
検知回路21の内部には差動アンプ44とシュミットトリガー回路45およびラッチ回路47が構成されている。参照抵抗41と参照抵抗42の接続中間点46と、前記入力中継端子24とが前記差動アンプ44に接続されている。差動アンプ44からの出力はシュミットトリガー回路45を経てラッチ回路47に与えられる。そして、ラッチ回路47に保持されるハイまたはローの電圧値によって出力スイッチ部48が切り替えられる。出力スイッチ部48は、回路構成層20内に設けられた2つのトランジスタ48a,48bで構成されている。一方のトランジスタ48aが電源導通端子27に接続され、他方のトランジスタ48bが接地導通端子26に接続され、トランジスタ48aとトランジスタ48bとの接続中間点が、出力導通端子28に接続されている。
検知回路21の内部にはクロック回路を含むタイミング回路49が設けられている。タイミング回路49は、制御導通端子29に与えられる信号によって制御される。制御導通端子29は回路構成層20の表面に設けられ、その上にバンプ状の制御端子部が設けられて、その制御端子部が外部絶縁層19の表面に露出している。なお、図2では制御端子部の図示を省略している。制御導通端子29とタイミング回路49は、回路構成層20の内部に設けられた接続ライン29aで接続されている。第1の電源用中継端子22と電源導通端子27との間にはスイッチ回路51が設けられており、タイミング回路49で設定された一定の間隔の切り替えタイミングによってスイッチ回路51が動作させられ、第1の電源用中継端子22と電源導通端子27との接続と遮断とが一定の周期で繰り返される。この検知回路21は、スイッチ回路51によって電源電圧VDDが間欠的に与えられることによって、消費電力が低減できるようにしている。
前記ラッチ回路47はタイミング回路49によって制御され、スイッチ回路51が接続されているタイミングに合わせて、ラッチ回路47が、シュミットトリガー回路45からの出力を検知し、その出力を保持する。
図2と図4に示すように、回路構成層20の内部に形成された接続ライン52によって、第2の電源用中継端子25と電源導通端子27とが導通されている。
左側の検知ユニット15Aの回路構成層20と右側の検知ユニット15Bの回路構成層20が形成された後に、それぞれの回路構成層20の上面20aに、磁気抵抗効果素子55と固定抵抗器56が形成される。図2に示すように、磁気抵抗効果素子55と固定抵抗器56は、それぞれミアンダパターンとなるように形成されている。図3には、磁気抵抗効果素子55が断面図で示されている。
図2に示すように、回路構成層20の上面20aには、前記磁気抵抗効果素子55の一端に接続される電極層57が形成されている。この電極層57は、回路構成層20の上面20aに現れている接地用中継端子23の上に延びており、この電極層57によって、磁気抵抗効果素子55と接地用中継端子23とが接続されている。回路構成層20の上面20aには、前記固定抵抗器56の端部に接続される電極層58が形成されており、この電極層58が、第1の電源用中継端子22の上に延びており、電極層58によって、固定抵抗器56と第1の電源用中継端子22とが接続されている。前記電極層57が接地部で、前記電極層58が正電位印加部となっている。
図2に示すように、回路構成層20の上面20aには、磁気抵抗効果素子55と固定抵抗器56とを直列に接続する中間電極層59が形成されている。図2と図3に示すように、中間電極層59は、入力中継端子24の上に形成されており、磁気抵抗効果素子55と固定抵抗器56の中間接続点が、入力中継端子24を介して前記差動アンプ44に接続されている。
図2に示すように、左側の検知ユニット15Aの回路構成層20の上面20aから空白領域12を経て右側の検知ユニット15Bの回路構成層20の上面20aにかけて、電源配線部17と接地配線部18が形成されている。前記空白領域12では、電源配線部17と接地配線部18が、回路構成層20の上面20aよりも低い位置で基板11の表面に形成されている。電源配線部17によって、左側の検知ユニット15Aの回路構成層20の上面20aに現れている第2の電源用中継端子25と、右側の検知ユニット15Bの回路構成層20の上面20aに現れている第2の電源用中継端子25とが接続されている。また、接地配線部18によって、左側の検知ユニット15Aの回路構成層20の上面20aに現れている接地用中継端子23と、右側の検知ユニット15Bの回路構成層20の上面20aに現れている接地用中継端子23とが接続されている。
この磁気検知装置10の製造工程では、基板11の上に複数の回路構成層20が一定の間隔を空けて形成された後に、全ての回路構成層20の上面20aに、同じ薄膜プロセスによって、磁気抵抗効果素子55と固定抵抗器56のそれぞれが同時に形成される。その後、同じく薄膜プロセスによって、全ての回路構成層20の上面20aに、電極層57と電極層58および中間電極層59が形成される。そして、これら電極層57,58,59を形成するのと同じ工程で、隣り合う検知ユニット15Aと15Bとの間を結ぶ、前記電源配線部17と前記接地配線部18が形成される。なお、それぞれの電極層57,58,59を形成した後の他の工程で、前記電源配線部17と前記接地配線部18が形成されてもよい。
図3に示すように、電極層57,58と中間電極層59および電源配線部17と接地配線部18が形成された後に、外部絶縁層19が形成され、その後に、それぞれの検知ユニット15A,15Bに、接地端子部31と電源端子部32および出力端子部33が形成される。
図3に示す積層体が完成した後に、基板11を隣り合う検知ユニットの中間の空白領域において切断し、図2に示すように、検知ユニット15Aと検知ユニット15Bがペアとなった磁気検知装置10が完成する。
次に、磁気抵抗効果素子55の構造を図5および図6に基づいて説明する。
図5に示すように、磁気抵抗効果素子55は、複数の素子部61が互いに平行に形成され、個々の素子部61の前後端部は、接続電極62a,62bによって2個ずつ接続されて、ミアンダパターンが構成されている。または、接続電極62a、62bを有することなく、図6に示す積層構造の素子部61のみによってミアンダパターンに形成されていてもよい。
図6の断面図に示すように、個々の素子部61は、回路構成層20の上面20aに、反強磁性層63、固定磁性層64、非磁性導電層65および自由磁性層66の順に積層されて成膜され、自由磁性層66の表面が保護層67で覆われている。
反強磁性層63は、Ir−Mn合金(イリジウム−マンガン合金)などの反強磁性材料で形成されている。固定磁性層64はCo−Fe合金(コバルト−鉄合金)などの軟磁性材料で形成されている。非磁性導電層65はCu(銅)などである。自由磁性層66は、Ni−Fe合金(ニッケル−鉄合金)などの軟磁性材料で形成されている。保護層67はTa(タンタル)の層である。
素子部61は、反強磁性層63と固定磁性層64との反強磁性結合により、固定磁性層64の磁化の方向が固定されている。それぞれの素子部61の固定磁性層64の固定磁化の方向(P方向)は、素子部61の長手方向と直交する向きである。
図2に示すように、検知ユニット15Aと検知ユニット15Bでは、それぞれの磁気抵抗効果素子55の素子部61の長手方向が、基板11の長辺11aと直交する向きに形成されている。よって、図5に示す磁気抵抗効果素子55の固定磁化の方向(P方向)は、基板11の長辺11に平行な向きである。また、それぞれの検知ユニット15A,15Bでは、磁気抵抗効果素子55が、固定抵抗器56よりも長辺11aに近い位置に形成されている。
図1に示すように、磁気検知装置10は、基板11の表面が、検知ローター2の回転軸Oと直交する平面と平行であり、基板11の長辺11aが回転磁石3の外周面3aに対向するように設置される。それぞれの検知ユニット15A,15Bでは、磁気抵抗効果素子55が長辺11aに近い位置に配置されているため、それぞれの素子部61の自由磁性層66の磁化が、回転磁石3の外周面3aからの漏れ磁界によって常に飽和するようになる。
図1に示すように、回転磁石3は、外周面3aにおいて隣り合う磁極間に磁束φ1とφ2が漏れ磁束として存在している。
ここで、回転磁石3の外周面3aのN極の配列ピッチおよびS極の配列ピッチを1周期としたときに、検知ユニット15Aに設けられた磁気抵抗効果素子55と検知ユニット15Bに設けられた磁気抵抗効果素子55の、外周面3aの接線方向での間隔が、1/4周期となるように、基板11での検知ユニット15Aと検知ユニット15Bとの間隔が決められている。すなわち、磁気検知装置10の前方をN極とS極が移動する周期を360度としたときに、検知ユニット15Aと検知ユニット15Bのピッチは、周期の90度に相当するように設定されている。
次に、図1に示す磁気検知型エンコーダ1の回転磁石3が回転したときの、磁気検知装置10の検知動作を説明する。
磁気検知装置10は、基板11に2つの検知ユニット15Aと検知ユニット15Bが並んで設けられ、それぞれが接地端子部31と電源端子部32および出力端子部33を有している。ただし、検知ユニット15Aと検知ユニット15Bでは、正電位印加部である第2の電源用中継端子25どうしが電源配線部17で接続され、接地部である接地用中継端子23どうしが接地配線部18で接続されている。そのため、図2に示す2つの電源端子部32,32のいずれか一方にのみ電源回路の正電位を与え、図2に示す2つの接地端子部31,31のいずれか一方のみを接地電位に接続することにより、2つの検知ユニット15A,15Bのそれぞれの検知回路21,21に同時に電力を供給することが可能である。
しかも、検知ユニット15Aの出力端子部33と検知ユニット15Bの出力端子部33からは、個別の検知出力を得ることができる。図1に示す回転磁石3の外周面3aに対向する検知ユニット15Aと15Bの配置間隔は、磁界の変化の1周期に対して1/4の周期に相当しているため、検知ユニット15Aの出力端子部33と検知ユニット15Bの出力端子部33から、互いに位相が90度相違した検知出力を個別に得ることができる。
検知ユニット15Aと検知ユニット15Bとから、位相が90度相違する検知出力を得ることで、検知ローター2の回転数のみならず回転方向も検知できる。
以下、一方の検知ユニット15Aでの検知動作を説明するが、他方の検知ユニット15Bの検知動作も全く同じである。図7(A)(B)の線図は、一方の検知ユニット15Aの検知動作を示しているが、他方の検知ユニット15Bの検知動作は、検知ユニット15Aと波形の位相が90度ずれているだけであり、検知動作そのものは検知ユニット15Aと同じである。
検知ローター2が回転し、回転磁石3の外周面3aが磁気検知装置10の側方を移動すると、磁気抵抗効果素子55の自由磁性層66を飽和している磁束成分φ1,φ2の向きが変わるため、自由磁性層66の磁化のベクトルFが、回転軸Oと直交する面内で回転する。回転磁石3が着磁の1ピッチ分の角度である45度、すなわちN−S−Nと繰り返す交互着磁の一周期に相当する角度だけ回転すると、自由磁性層66の磁化のベクトルFが360度回転する。
磁気抵抗効果素子55は、固定磁性層64の固定磁化の方向(P方向)と、自由磁性層66の磁化のベクトルFの方向との関係で電気抵抗が変化する。自由磁性層66の磁化のベクトルFが固定磁化の方向(P方向)と平行になると電気抵抗が極小になり、ベクトルFが固定磁化の方向(P方向)と反平行になると電気抵抗が極大になる。
図4に示す検知回路21では、タイミング回路49によってスイッチ回路51が間欠的に接続されると、第1の電源用中継端子22と接地用中継端子23との間に電源電圧VDDが印加される。回転磁石3の回転に伴って、検知ユニット15Aに設けられた磁気抵抗効果素子55の自由磁性層66の磁化のベクトルFの向きが回転するために、磁気抵抗効果素子55の抵抗値が変化する。これに伴って、磁気抵抗効果素子55と固定抵抗器56との中間の電位が変化し、その電位の変化が、入力中継端子24から差動アンプ44に与えられる。また、参照抵抗41と参照抵抗42の接続中間点46の電圧(VDD/2)も差動アンプ44に与えられる。
差動アンプ44からは、参照抵抗41,42の接続中間点46の電圧を基準とし、これに対する入力中継端子24に与えられる電圧の増加分と減少分が出力され、この出力がシュミットトリガー回路45に与えられる。図7(A)は、差動アンプ44からシュミットトリガー回路45に与えられる電圧の変化を示している。この電圧の変化は、正弦波形または余弦波形に近似しており、図1に示す回転磁石3が45度の角度だけ回転する間に、電圧の出力は、1周期だけ変化する。
シュミットトリガー回路45では、差動アンプ44で検出される電圧差が第1のしきい値L1を超えるとハイの出力がラッチ回路40に与えられてハイの値が保持され、前記電圧差が第2のしきい値L2よりも下がるとローの出力がラッチ回路40に与えられローの値が保持される。ラッチ回路40では、シュミットトリガー回路45からハイの出力を得られているときに出力スイッチ回路48をONにし、シュミットトリガー回路45からの出力がローに切り替わると出力スイッチ回路48をOFFにする。
よって、出力端子部33からは、図7(B)に示すように、差動アンプ44からの出力電圧が第1のしきい値L1を超えると立ち下がり、第2のしきい値L2よりも低くなると立ち上がる矩形波が得られる。
また、前述のように、検知ユニット15Aの出力端子部33と検知ユニット15Bの出力端子部33からは、それぞれ、図7(B)に示すのと同じ矩形波であって、位相が互いにT/4だけずれたものが得られる。
図8は本発明の第2の実施の形態の磁気検知装置110を示す平面図である。
この磁気検知装置110は、基板11の上に2つの検知ユニット15と115が設けられている。左側の検知ユニット15は、図2に示した検知ユニット15A,15Bと全く同じものである。右側の検知ユニット115は、2つの検知ユニット15と115の中間の空白領域12を幅方向に二分する線L0−L0を境として線対称形状となるように、各部材が配置されている。
検知ユニット15と検知ユニット115の各構成部材は、配置が線対称なだけでその構造が同じであるため、同じ構成要素には同じ符号を付している。
そして、検知ユニット15の第2の電源用中継端子25と検知ユニット115の第2の電源用中継端子25とが、電源配線部117で連結されており、検知ユニット15の接地用中継端子23と検知ユニット115の接地用中継端子23とが接地配線部118によって連結されている。
なお、この磁気検知装置は、3個の検知ユニットやそれ以上の数の検知ユニットが同じ基板11に実装されたものとして構成することができる。また、それぞれの検知ユニットは、図4および図8に示すようにそれぞれが単独の磁気検知装置として機構できる構造であるため、基板11を空白領域12において切断し、1個の検知ユニットを有する磁気検知装置として使用することもできる。
この場合、図1に示す磁気検知型エンコーダの回転磁石3の外周面3aに対向させることで、検知ローター2の回転速度などを検知することができる。また、1個の検知ユニットを有する磁気検知装置で、近接スイッチなどを構成することができる。
図9は本発明の第3の実施の形態の磁気検知装置210を示す平面図である。
第3の実施の形態の磁気検知装置210は、基板211の上に検知ユニット215Aと検知ユニット215Bが並んで設けられており、両検知ユニット215Aと215Bの間に帯状の空白領域212が設けられている。
検知ユニット215Aと検知ユニット215Bは同じ構造で同じプロセスで製造される。図9では、それぞれの検知ユニット215A,215Bを構成する要素のうち、図2と図4に示す第1の実施の形態の磁気検知装置10の構成部材と同じ部分に同じ符号を付して詳しい説明を省略する。
検知ユニット215Aと検知ユニット215Bには、それぞれ回路構成層220が設けられている。回路構成層220の内部には、図4に示すのと同じ検知回路21が構成されている。
それぞれの回路構成層220の表面には、図4に示す接地導通端子26と電源導通端子27および出力導通端子28が現れており、接地導通端子26の上にバンプ状の接地端子部31が形成され、電源導通端子27の上にバンプ状の電源端子部32が形成され、出力導通端子28の上にバンプ状の出力端子部33が形成されている。さらに、回路構成層220の表面に制御導通端子29が現れており、その上にバンプ状の制御端子部34が設けられている。
検知ユニット215Aと検知ユニット215Bのそれぞれの右側の側部では、回路構成層220の上面に、右側の電源用連結端子221aと接地用連結端子222aおよび制御用連結端子223aが設けられ、検知ユニット215Aと検知ユニット215Bのそれぞれの左側の側部では、回路構成層220の上面に、左側の電源用連結端子221bと接地用連結端子222bおよび制御用連結端子223bが設けられている。
回路構成層220の内部に、接続ライン221c,222c,223cが配線されている。前記第2の電源用中継端子25と左右それぞれの電源用連結端子221a,221bとが接続ライン221cによって接続されている。また接地用中継端子23と左右それぞれの接地用連結端子222a,222bとが接続ライン222cで接続されている。さらに、前記制御用導通端子29と左右それぞれの制御用連結端子223a,223bとが接続ライン223cで形成されている。
検知ユニット215Aと検知ユニット215Bでは、回路構成層220の表面に磁気抵抗効果素子55と固定抵抗器56および中間電極層59などが形成されている。回路構成層220の上面では、右側部に右側の電源用連結端子221aと接地用連結端子222aおよび制御用連結端子223aが設けられ、左側部に左側の電源用連結端子221bと接地用連結端子222bおよび制御用連結端子223bが設けられて、その中間の領域に配線層が存在せずに広く空いている。そのため、回路構成層220の上面に、磁気抵抗効果素子55と固定抵抗器56を自由に配置できる。例えば、図9に示すように、基板211の長辺211aに接近した位置に磁気抵抗効果素子55を配置し、固定抵抗器56を少なくともその一部が磁気抵抗効果素子55と重なるように、他方の長辺211bに接近する位置に配置することができ、その結果、検知ユニット215A,215Bを小型に構成できる。
また、空白領域212には、検知ユニット215Aの右側の電源用連結端子221aと検知ユニット215Bの左側の電源用連結端子221bを導通させる電源配線部217が形成されており、検知ユニット215Aの右側の接地用連結端子222aと検知ユニット215Bの左側の接地用連結端子222bを導通させる接地配線部218が形成されている。また、検知ユニット215Aの右側の制御用連結端子223aと検知ユニット215Bの左側の制御用連結端子223bを導通させる制御配線部219が形成されている。
電源配線部217と接地配線部218および制御配線部219は、検知ユニット215Aの回路構成層220の上面の右端から、空白領域212の基板211の上を経て、検知ユニット215Bの回路構成層220の上面の左端にかけて形成されている。図3に示したように、2つの検知ユニット215A,215Bは外部絶縁層19で覆われており、電源配線部217と接地配線部218および制御配線部219も、外部絶縁層19で覆われて絶縁されている。また、接地端子部31、電源端子部32、出力端子部33および制御端子部34は外部絶縁層19の表面に現れている。
電源配線部217と接地配線部218および制御配線部219の長さ寸法は、空白領域212を横断するだけでよいため、最短にでき、抵抗値を低減できる。また、右側の電源用連結端子221a,接地用連結端子222a,制御用連結端子223aと、左側の電源用連結端子221b,接地用連結端子222b,制御用連結端子223bをそれぞれ接続する接続ライン221c,222c,223cは、回路構成層220の内部に形成しているため、電源配線部217と接地配線部218および制御配線部219よりも厚く形成して断面積を大きくできる。そのため、接続ライン221c,222c,223cの単位長さあたりの抵抗値を、電源配線部217,接地配線部218,制御配線部219の単位長さあたりの抵抗値よりも低くできる。したがって、電源配線部217と接地配線部218および制御配線部219を最短に形成することで、回路全体の抵抗値を低下できる。
図9に示す磁気検知装置210は、いずれか一方の電源端子部32に電源を供給し、いずれか一方の接地端子部31を接地電位とすることで、検知ユニット215A,215Bの双方を駆動できる。また、2つの出力端子部33から検知ユニット215Aと検知ユニット215Bの個別の検知出力を得ることができる。また、いずれか一方の制御端子部34に制御信号を与えることで、検知ユニット215A,215Bの双方のタイミング回路49を制御することができる。
本発明の磁気検知装置を称した磁気検知型エンコーダを示す平面図、 本発明の第1の実施の形態の磁気検知装置の平面図、 図2に示す磁気検知装置をIII−III線で切断した断面の拡大図、 磁気検知装置に設けられた一方の検知ユニットの回路構成を示す回路図、 磁気抵抗効果素子の平面図、 図5に示す磁気抵抗効果素子をVI線で切断した断面の拡大図、 (A)(B)は検知回路の動作を示す波形図、 本発明の第2の実施の形態の磁気検知装置の平面図、 本発明の第3の実施の形態の磁気検知装置の平面図、
1 磁気検知型エンコーダ
2 検知ローター
3 回転磁石
3a 外周面
10 磁気検知装置
11 基板
11a 基板の縁部
12 空白領域
15A,15B 検知ユニット
17 電源配線部
18 接地配線部
20 回路構成層
21 検知回路
22 第1の電源用中継端子
23 接地用中継端子
24 入力中継端子
25 第2の電源用中継端子
26 接地導通端子
27 電源導通端子
28 出力導通端子
29 制御導通端子
31 接地端子部
32 電源端子部
33 出力端子部
34 制御端子部
41,42 参照抵抗
44 差動アンプ
45 シュミットトリガー回路
55 磁気抵抗効果素子
56 固定抵抗器
57,58 電極層
59 中間電極層
217 電源配線部
218 接地配線部
219 制御配線部
221a,221b 電源用連結端子
222a,222b 接地用連結端子
223a,223b 制御用連結端子
221c,222c,223c 接続ライン

Claims (12)

  1. 磁気抵抗効果素子とこの磁気抵抗効果素子の抵抗値の変化を検知する検知回路とを有する検知ユニットが、同じ基板に複数設けられ、
    それぞれの検知ユニットが、正電位を与える電源端子部と、接地電位とする接地端子部、および前記抵抗値の変化に基づいて前記検知回路で生成された検知出力を得る出力端子部を個別に備えており、
    複数の前記検知ユニットの正電位印加部どうしが電源配線部で接続され、複数の前記検知ユニットの接地部どうしが接地配線部で接続されて、いずれか1つの前記電源端子部を使用して全ての検知ユニットの正電位印加部に正電位を与えることができ、いずれか1つの前記接地端子部を使用して全ての検知ユニットの前記接地部を接地電位に設定でき、且つそれぞれの前記出力端子部から、検知ユニットごとの検知出力を得ることが可能とされたことを特徴とする磁気検知装置。
  2. 隣り合う検知ユニットの間には、前記磁気抵抗効果素子や前記検知回路が存在しない帯状の空白領域が設けられており、隣り合う検知ユニットの正電位印加部どうしを接続する前記電源配線部と、隣り合う検知ユニットの接地部どうしを接続する前記接地配線部が、前記空白領域を横断している請求項1記載の磁気検知装置。
  3. それぞれの検知ユニットは、前記磁気抵抗効果素子と直列に接続される固定抵抗器を有し、直列に接続された前記磁気抵抗効果素子と前記固定抵抗器の一方の端部が前記正電位印加部で、他方の端部が前記接地部とされ、前記磁気抵抗効果素子と前記固定抵抗器の中間点の電位が前記検知回路に与えられる請求項1または2記載の磁気検知装置。
  4. それぞれの検知ユニットは、前記検知回路を構成する回路構成層の上に、前記磁気抵抗効果素子および前記固定抵抗器と、前記磁気抵抗効果素子と前記固定抵抗器の間を接続する電極層と、前記磁気抵抗効果素子の他端に接続された電極層と、前記固定抵抗器の他端に接続された電極層とが形成されており、
    それぞれの検知ユニット内では、前記電源配線部と前記接地配線部が、前記回路構成層の上に形成されている請求項3記載の磁気検知装置。
  5. 前記回路構成層の上に、電源用中継端子と接地用中継端子が設けられ、前記回路構成層の内部に設けられた接続ラインによって、前記電源端子部と前記電源用中継端子とが接続され、前記接地端子部と前記接地用中継端子とが接続されており、
    前記電源用中継端子に前記電源配線部が接続され、前記接地用中継端子に前記接地配線部が接続されている請求項4記載の磁気検知装置。
  6. それぞれの検知ユニットには、検知ユニットの並び方向に向く一方の側部に右側の電源用連結端子と右側の接地用連結端子が設けられ、他方の側部に左側の電源用連結端子と左側の接地用連結端子が設けられ、前記電源端子部と右側および左側のそれぞれの前記電源用連結端子とが接続ラインで接続され、前記接地端子部と右側および左側のそれぞれの前記接地用連結端子とが接続ラインで接続されており、
    隣り合う検知ユニット間では、一方の検知ユニットの右側の電源用連結端子と他方の検知ユニットの左側の電源用連結端子が前記電源配線部で接続され、一方の検知ユニットの右側の接地用連結端子と他方の検知ユニットの左側の接地用連結端子が前記接地配線部で接続されている請求項1または2記載の磁気検知装置。
  7. それぞれの検知ユニットは、前記検知回路を構成する回路構成層の上に、前記磁気抵抗効果素子および前記固定抵抗器と、前記磁気抵抗効果素子と前記固定抵抗器の間を接続する電極層と、前記磁気抵抗効果素子の他端に接続された電極層と、前記固定抵抗器の他端に接続された電極層とが形成されており、
    前記接続ラインが前記回路構成層の内部に配線され、右側と左側の前記電源用連結端子および右側と左側の前記接地用連結端子が、前記回路構成層の上に設けられている請求項6記載の磁気検知装置。
  8. 前記接続ラインの断面積が、前記電源配線部と前記接地配線部の断面よりも大きく、前記接続ラインの単位長さあたりの抵抗値が、前記電源配線部と前記接地配線部の単位長さあたりの抵抗値よりも低い請求項7記載の磁気検知装置。
  9. 全ての検知ユニットで、前記磁気抵抗効果素子と前記固定抵抗器、前記電源端子部と前記接地端子部および前記出力端子部の配置パターンが同じである請求項4,5,7,8のいずれかに記載の磁気検知装置。
  10. 隣り合う検知ユニットは、前記磁気抵抗効果素子と前記固定抵抗器、前記電源端子部と前記接地端子部および前記出力端子部の配置パターンが、検知ユニットの境界部を介して線対称である請求項4または5記載の磁気検知装置。
  11. 全ての検知ユニットで、前記磁気抵抗効果素子が、前記固定抵抗器よりも、前記基板の所定の縁部に近づくように配置されている請求項4,5,7,8,9,10のいずれかに記載の磁気検知装置。
  12. 回転方向に向けてN極とS極が交互に着磁された外周面を有する回転磁石を有し、2つの検知ユニットを有する前記基板の前記所定の縁部が前記回転磁石の外周面に対向しており、前記回転磁石が回転したときに、2つの検知ユニットの前記出力端子部から、互いに位相が相違する検知出力が得られる請求項11記載の磁気検知装置。
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