JP5174130B2 - 排気系のフィニッシャー - Google Patents

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本発明は、車両用などのエンジンの排気系のテールパイプに接続されるフィニッシャーに関する。
従来、自動車などの車両では、その走行用エンジンの排気系のテールパイプの下流部にフィニッシャーを取り付けて、テールパイプ周りの外観を向上させることが行なわれており、たとえば、かかる排気系のフィニッシャーとして、後記特許文献1に記載されたものが知られている。
この特許文献1に記載されたものは、テールパイプ(2)の下流部に接続される、フィニッシャー(F)の外殻を構成するフィニッシャー本体(10)を、排気ガスの流れ方向上流側の前部支持部材(20)とその下流側の後部支持部材(30)とによりテールパイプ(2)に支持するようにしている。
特開2005−299411号公報
ところで、前記特許文献1に記載されたものでは、前部支持部材(20)は、クランプボルト(25)を締め付けてクランプボルト(25)と前部支持部材(20)とによってテールパイプ(2)を挟持することにより、フィニッシャー本体(10)をテールパイプ(2)に強固に固定しているが、後部支持部材(30)は、その前部(33)の内周面にテールパイプ(2)の下流端を嵌合させているだけなので、高温の排気ガスに曝されてテールパイプ(2)の下流端と後部支持部材(30)の前部(33)との嵌合部に熱変形が生じると、その嵌合部に径方向の隙間が発生し、その嵌合部にガタツキを生じることがある。このように後部支持部材(30)の前部(33)とテールパイプ(2)の下流端との嵌合部にガタツキを生じると、テールパイプ(2)の共振周波数が低下し(たとえば200Hz程度まで)、エンジンの実用回転速度域(〜6000rpm )において、テールパイプ(2)が共振するようになり、その共振により前部支持部材(20)もフィニッシャー本体(10)を支持できなくなることが考えられる。
この場合、テールパイプ(2)の下流端と後部支持部材(30)の前部(33)とを溶接等で強固に固定すれば、テールパイプ(2)の共振周波数の低下を防止できるが、フィニッシャー本体(10)に固定されている後部支持部材(30)の後部(31)と後部支持部材(30)の前部(33)とを連結している中間部(32)は周方向全周に亘るコーン形状に形成され、剛性が高く変形しずらいため、約150°Cに加熱されるフィニッシャー本体(10)と、約500°Cに加熱されるテールパイプ(2)との温度差による両者の熱延び量の差を吸収できず、テールパイプ(2)の下流端と後部支持部材(30)の前部(33)との溶接などによる固定部、またはフィニッシャー本体(10)と後部支持部材(30)の後部(31)との溶接部にクラック等の損傷を生じるという新たな問題が懸念される。
本発明はかかる実情に鑑みてなされたもので、フィニッシャー本体を、排気ガスの流れ方向上流側の前部支持部材とその下流側の後部支持部材によりテールパイプを支持する排気系のフィニッシャーにおいて、フィニッシャーの外殻を構成するフィニッシャー本体と、テールパイプとの熱延び量の差を吸収しつつ、フィニッシャー本体をテールパイプに確実に支持できる後部支持部材を備えた、新規な排気系のフィニッシャーを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、排気系の下流部を構成するテールパイプの外周に取付けられる排気系のフィニッシャーであって、
フィニッシャーの外殻を構成するフィニッシャー本体と、前記フィニッシャー本体を前記テールパイプに支持する、排気ガスの流れ方向上流側の前部支持部材と排気ガスの流れ方向下流側の後部支持部材とを備え、
前記後部支持部材は、前記テールパイプに溶接により固定されるテールパイプ側支持部と、前記フィニッシャー本体に溶接により固定されるフィニッシャー本体側支持部と、前記テールパイプと前記フィニッシャー本体との間で、それらの周方向の一部に所定の範囲に亘って延び、径方向内側で前記テールパイプ側支持部に接続され、径方向外側で前記フィニッシャー本体側支持部に接続される板状部材からなるスペース部とから構成され、
前記スペース部の変形によりフィニッシャー本体とテールパイプとの熱延び量の差を吸収することを特徴としている。
上記目的を達成するために、請求項2の発明は、前記請求項1のものにおいて、前記フィニッシャー本体側支持部は、フィニッシャー本体の内周に固定されるリング状部材に溶接されることにより、フィニッシャー本体に固定されることを特徴としている。
上記目的を達成するために、請求項3の発明は、前記請求項1または2のものにおいて、前記後部支持部材を構成する、前記テールパイプ側支持部、前記スペース部および前記フィニッシャー本体側支持部は、排気ガスの流れ方向に沿う断面形状がコ字型であることを特徴としている。
上記目的を達成するために、請求項4の発明は、前記請求項1、2または3のものにおいて、前記テールパイプ側支持部は、テールパイプの下流端よりも上流側でテールパイプに溶接により固定されることを特徴としている。
請求各項の発明によれば、後部支持部材は、フィニッシャー本体側支持部によりフィニッシャー本体に溶接によって固定され、テールパイプに対しても嵌合(特許文献1のもの)ではなくテールパイプ側支持部により溶接によって固定されるので、フィニッシャー本体は後部支持部材によりテールパイプに確実に支持される。これによりテールパイプの共振周波数の低下が防止され(たとえば300Hz程度に維持される)、エンジンの実用回転速度域(〜6000rpm )におけるテールパイプの共振が防止される。しかも、フィニッシャー本体側支持部とテールパイプ側支持部とを連結する板状部材からなるスペース部は、フィニッシャーおよびテールパイプの周方向全周ではなく、その一部分に亘って形成されるので、フィニッシャー本体とテールパイプとの熱延び量の差をスペース部の変形により吸収できる程度の剛性を有するようにスペース部を設定でき、フィニッシャー本体とテールパイプとの熱延び量の差も吸収できる。
また、特に、請求項2の発明によれば、フィニッシャー本体側支持部は、フィニッシャー本体の内周に固定されるリング状部材に溶接されるので、その溶接がフィニッシャー本体の外面に及ぶことがない。
さらに、特に、請求項3の発明によれば、後部支持部材は、排気ガスの流れ方向に沿う断面形状がコ字型に形成されるので、フィニッシャー本体とテールパイプとの熱延び量の差をそのスペース部の変形により、集中的に吸収することができ、その熱延び量の差による、フィニッシャーおよびテールパイプの変形を確実に防止することができる。
さらにまた、テールパイプの共振周波数を高く維持するには、テールパイプ側支持部のテールパイプに対する固定箇所をテールパイプの下流側にすることが望ましいが、その一方でテールパイプの下流端に近づく程、テールパイプの熱延び量が大きくなるため、スペース部が吸収しなければならない熱延び量の差が大きくなって、その分スペース部の剛性を下げなければならず、後部支持部材によるフィニッシャー本体のテールパイプへの支持が脆弱になるが、特に、請求項4の発明によれば、テールパイプ側支持部をテールパイプの下流端よりも上流側でテールパイプに固定させるので、テールパイプの共振周波数をエンジンの実用回転速度域(〜6000rpm )に対応した共振周波数以上に維持しつつ(例えば300Hz程度に維持)、スペース部の剛性を過度に下げることを防止できる。
本発明フィニッシャーを備えた、排気系の一部斜視図 図1の2−2線に沿う拡大断面図 図2の3矢視拡大図 図2の4−4線に沿う拡大断面図 図2の5−5線に沿う拡大断面図 図2の6−6線に沿う拡大断面図 フィニッシャーのテールパイプへの組立て順序を示す図
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて具体的に説明する。
この実施例は、本発明フィニッシャーを自動車用エンジンの排気系に実施した場合であって、図1において、自動車用エンジンの排気系Exにおける排気管1の下流端にジョイントJを介して消音器Mの入口が接続され、この消音器Mの出口にテールパイプ2が接続され、このテールパイプ2の下流部に、排気系ExのフィニッシャーFが取り付けられる。テールパイプ2は、フィニッシャーFに軸線に対して上下方向に傾斜配置される。
フィニッシャーFは、排気系Exの人目につき易いテールパイプ2の下流部の周りを装飾して、その下流部周りの外観を向上させるために、そのテールパイプ2の下流部に取り付けられるものであり、以下に、図2〜6を参照して、フィニッシャーFの構造について説明する。
フィニッシャーFは、その外殻を構成するフィニッシャー本体10と、そのフィニッシャー本体10をテールパイプ2に支持する、排気ガスの流れ方向上流側の前部支持部材20および排気ガスの流れ方向下流側の後部支持部材30とを備えている。
前記フィニッシャー本体10は、ステンレス板などの耐熱金属板により両端開放の楕円筒状に形成されており、その外周面11は光沢のある表面仕上がなされており、また、その後端縁12は、内方に向けて断面U字状に折り返されている。
図2,3に示すように、フィニッシャー本体10の下部の前後方向(排気ガスの流れ方向)の中間部には、その前後方向に長い長方形の空所14が開口されており、この空所14は、フィニッシャーF内に侵入した小石、砂礫やフィニッシャーFの内部に溜まった貯溜水を排出する役目をすると共に後述する後部支持部材30を、フィニッシャー本体10の内面に溶接するために溶接孔として利用される。
図2〜4に示すように、フィニッシャー本体10の前部(上流部)の内面には、前部支持部材20を溶接により固定するためのプレート部材40が溶接されている。このプレート部材40は、横断面(排気ガスの流れ方向と直交する面)が、U字状に形成されており、その外面は、フィニッシャー本体10の内面の下部および左右側面にスポット溶接41されている。プレート部材40の最下部には水抜き通路40aが形成されており、この水抜き40aはフィニッシャーFの内部に溜まった貯溜水を、フィニッシャー本体10の開口前端および前記空所14を通して外部に排出するためのものである。
また、図2,3および5に示すように、フィニッシャー本体10の中間部(排気ガスの流れ方向の中間部)内面には、前記後部支持部材30を溶接により固定するための中間部リング状部材42がスポット溶接43されている。この中間部リング状部材42は、フラットな帯状の板材をリング状に巻いて構成されており、その中間部リング状部材42の切目は、フィニッシャー本体10の上面に位置している。また、図5に明瞭に示すように、中間部リング状部材42の下部は平坦面42aに形成されており、この平坦面42aには、長孔44が穿設されて、その長孔44は、前記空所14に対向していて、後部支持部材30を、中間部リング状部材42に溶接するのに利用される。
図2,3および6に示すように、フィニッシャー本体10の後部(排気ガスの流れ方向の下流部)の内面には、後部リング状部材45がスポット溶接46されている。この後部リング状部材45の最下部には、水抜き通路45aが形成されており、この水抜き孔45aは、フィニッシャーFの内部に溜まった貯溜水を、前記空所14を通して外部に排出するためのものである。また、後部リング状部材45の内周面の前部には、後述するように、前記テールパイプ2の下流部が嵌合される。図6に示すように、後部リング状部材45の前部上面に回り止め突起45bが形成され、この回り止め突起45bに、後述するように、テールパイプ2の下流端上部に形成した回り止め突起2aを係合させることにより、フィニッシャー本体10と、テールパイプ2との周方向の位置決めがなされる。また、後部リング状部材45の後部内面には、インナチューブ47の前部がスポット溶接48されており、このインナチューブ47の後端は、フィニッシャー本体10の後端縁12に環状の隙間をあけて臨んでいる。インナチューブの内面には耐熱塗装が施される。
フィニッシャー本体10は、排気ガスの流れ方向上流側で、前部支持部材20によりテールパイプ2に支持される。図3,4に明瞭に示すように、前部支持部材20は、3つのブラケット、すなわち左、右ブラケット20F,20Rおよび下ブラケット20Lより構成されている。左、右ブラケット20F,20Rは、同一であって、平坦な頂壁tの両側に側壁s,sを一体に屈曲形成して横断面U字状に形成され、また、下ブラケット20Lも頂壁t′の両側に側壁s′,s′を一体に屈曲形成して横断面U字状に形成されるが、その側壁s′の高さが、左、右ブラケット20F,20Rの側壁s,sの高さよりも高く形成されている。左、右ブラケット20F,20Rおよび下ブラケット20Lの側壁s,s′の自由端は、テールパイプ2の外周面の左右部および下部にそれぞれ溶接24により固定され、また、それらの平坦な頂壁t,t′は、前記プレート部材40に溶接25によりそれぞれ固定される。
つぎに、フィニッシャー本体10を、排気ガスの流れ方向下流側でテールパイプ2に支持する、本発明にかかる前記後部支持部材30の構造を主に図2,3および5を参照して説明する。
この後部支持部材30は、一枚の板材を屈曲形成して構成されており、テールパイプ2に溶接32により固定されるテールパイプ側支持部31、フィニッシャー本体10に溶接34により固定されるフィニッシャー本体側支持部33および径方向内側でテールパイプ側支持部31に一体に接続され、径方向外側でフィニッシャー本体側支持部33に一体に接続される板状部材からなるスペース部35とより構成されている。
前記スペース部35は、テールパイプ2とフィニッシャー本体10との間で、それらの周方向の一部に所定の範囲、すなわち、フィニッシャーFの断面中心に対して40°〜50°の範囲で形成されている。
図3,5に示すように、テールパイプ側支持部31は、テールパイプ2の外周面に一致する円弧面に形成されて、そのテールパイプ2の外周面に溶接32により固定され、またフィニッシャー本体側支持部33は、平坦面に形成されて、前記中間部リング部材42の下面に形成した平坦部42aに溶接34により固定されている。また、前記スペース部35は、その縦断面がフィニッシャー本体10の前方(排気ガスの流れ方向上流側)に向かって開放するコ字型に形成されていて、後に述べるように、その変形によりフィニッシャー本体10とテールパイプ2との熱延び量の差を吸収できるようにされている。
つぎに、主に図7を参照して、テールパイプ2の下流部に、フィニッシャーFを取り付ける手順について説明する。
(1) テールパイプ2の下流部には、左、右および下ブラケット20F,20Rおよび20Lよりなる前部支持部材20および後部支持部材30を、予め、前述したように溶接により固定しておく。
(2) この状態で、図7(A)矢印Aに示すように、テールパイプ2の下流部を、その後方に配置されるフィニッシャーF内に挿入する。テールパイプ2の下流端を、後部リング状部材45に嵌合させ、それらに設けた回り止突起2a、45b同士を係合して、フィニッシャー本体10とテールパイプ2との周方向の位置決めをする。
(3) その後、図7(B)に示すように、フィニッシャー10内に、その前方の開口部から溶接器具Wを挿入し、前部支持部材20、すなわち左、右および下ブラケット20F,20Rおよび20Lを、それぞれプレート部材40に溶接により固定し、また、フィニッシャー本体10の下部に形成した空所14からフィニッシャー10内に溶接器具Wを挿入して後部支持部材30のフィニッシャー本体側支持部33を中間部リング部材42の平坦部42aに溶接により固定する。
(4) 以上により、テールパイプ2の下流部には、前部支持部材20および後部支持部材30を介してフィニッシャーFが溶接により取り付けられ、この取付け状態で、テールパイプ2の下流端は、インナチューブ47の上流端には突き当てておらず、それらの間に間隙d(1.0mm〜1.2mm)が形成される(図2参照)。
そして、テールパイプ2とフィニッシャーFとの軸方向の位置決めは、「突き当て」ではなく、それらの相対位置の計測管理により行なわれる。
つぎに、この実施例の作用について説明する。
排気系Exを流れる排気ガスは、消音器Mを流れて消音された後、フィニッシャーFを通り、大気に放出される。
フィニッシャーF内に流入した排気ガスの冷却により、フィニッシャーF内に溜まった貯溜水やフィニシャF内に侵入した小石、砂礫などは、図2点線矢印に示すように、水抜き通路40a,45aを通って空所14、あるいはフィニッシャー本体10の開口前端を通って外部に排出される。
ところで、フィニッシャー本体10は、前部支持部材20および後部支持部材30によりテールパイプ2に溶接により固定され、特に、後部支持部材30は、フィニッシャー本体側支持部33によりフィニッシャー本体10に溶接34により固定され、また、テールパイプ側支持部31によりテールパイプ2に対しても溶接32により固定されるので、フィニッシャー本体10は、後部支持部材30によりテールパイプ2に確実に支持される。これにより、テールパイプ2の共振周波数の低下が防止され(例えば300Hz程度に維持される)、排気系Exに接続されるエンジンの実用回転速度域(〜6000rpm )におけるテールパイプ2の共振が防止される。
また、後部支持部材30は、テールパイプ2とフィニッシャー本体10との間で、それらの周方向の一部に所定の範囲に亘って延び、径方向内側でテールパイプ側支持部31に接続され、径方向外側でフィニッシャー本体側支持部33に接続される板状部材からなるスペース部35を有するので、このスペース部35の変形によりフィニッシャー本体10とテールパイプ2との熱延び量の差を効果的に吸収することができる。しかも、このスペース部35は、その変形によりフィニッシャー本体10とテールパイプ2との熱延び量の差を吸収できる程度の剛性を有するように設定することができる。
また、フィニッシャー本体側支持部33は、フィニッシャー本体10の内周に固定されるリング状部材42に溶接34されるので、その溶接34がフィニッシャー本体10の外面に及ぶことがない。
さらに、後部支持部材30は、排気ガスの流れ方向に沿う断面形状がコ字型に形成されるので、フィニッシャー本体10とテールパイプ2との熱延び量の差をそのスペース部35の変形により集中的に吸収することができ、その熱延び量の差による、フィニッシャーFおよびテールパイプ2の変形を確実に防止することができる。
さらにまた、テールパイプ2の共振周波数を高く維持するには、テールパイプ側支持部31のテールパイプ2に対する固定箇所をテールパイプ2の下流側にすることが望ましいが、その一方でテールパイプ2の下流端に近づく程、テールパイプ2の熱延び量が大きくなるため、スペース部35が吸収しなければならない熱延び量の差が大きくなって、その分スペース部35の剛性を下げなければならず、後部支持部材30によるフィニッシャー本体10のテールパイプ2への支持が脆弱になるが、このものでは、テールパイプ側支持部31をテールパイプ2の下流端よりも上流側でテールパイプ2に固定させるので、テールパイプ2の共振周波数をエンジンの実用回転速度域(〜6000rpm )に対応した共振周波数以上に維持しつつ(例えば300Hz程度に維持)、スペース部35の剛性を過度に下げることを防止できる。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明の範囲内で種々の実施例が可能である。
たとえば、前記前部支持部材は、前記実施例のものに限定されるものではなく、後部支持部材の上流側でフィニッシャー本体をテールパイプに固定するものであればよい。たとえば、前記特許文献1に記載されているものの前部支持部材(20)のように、クランプボルト(25)を締め付けてクランプボルト(25)と前部支持部材(20)とによってテールパイプ(2)を挟持することにより、フィニッシャー本体(10)をテールパイプ(2)に固定するものであってもよい。
また、前記実施例では、テールパイプをフィニッシャーの軸線に対して上下方向に傾斜配置させているが、テールパイプをフィニッシャーの軸線に対して平行配置するなど、それらの相対配置はどのようにしてもよい。
2・・・・・・・・・テールパイプ
10・・・・・・・・・フィニッシャー本体
20・・・・・・・・・前部支持部材
30・・・・・・・・・後部支持部材
31・・・・・・・・・テールパイプ側支持部
33・・・・・・・・・フィニッシャー本体側支持部
35・・・・・・・・・スペース部
42・・・・・・・・・リング状部材(中間部リング状部材)
F・・・・・・・・・フィニッシャー
Ex・・・・・・・・・排気系

Claims (4)

  1. 排気系(Ex)の下流部を構成するテールパイプ(2)の外周に取付けられる排気系のフィニッシャーであって、
    フィニッシャー(F)の外殻を構成するフィニッシャー本体(10)と、
    前記フィニッシャー本体(10)を前記テールパイプ(2)に支持する、排気ガスの流れ方向上流側の前部支持部材(20)と排気ガスの流れ方向下流側の後部支持部材(30)とを備え、
    前記後部支持部材(30)は、
    前記テールパイプ(2)に溶接により固定されるテールパイプ側支持部(31)と、
    前記フィニッシャー本体(10)に溶接により固定されるフィニッシャー本体側支持部(33)と
    前記テールパイプ(2)と前記フィニッシャー本体(10)との間で、それらの周方向の一部に所定の範囲に亘って延び、径方向内側で前記テールパイプ側支持部(31)に接続され、径方向外側で前記フィニッシャー本体側支持部(33)に接続される板状部材からなるスペース部(35)と、
    から構成され、
    前記スペース部(35)の変形によりフィニッシャー本体(10)とテールパイプ(2)との熱延び量の差を吸収することを特徴とする、排気系のフィニッシャー。
  2. 前記フィニッシャー本体側支持部(33)は、フィニッシャー本体(10)の内周に固定されるリング状部材(42)に溶接されることにより、フィニッシャー本体(10)に固定されることを特徴とする、前記請求項1記載の排気系のフィニッシャー。
  3. 前記後部支持部材(30)を構成する、前記テールパイプ側支持部(31)、前記スペース部(35)および前記フィニッシャー本体側支持部(33)は、排気ガスの流れ方向に沿う断面形状がコ字型であることを特徴とする、前記請求項1または2記載の排気系のフィニッシャー。
  4. 前記テールパイプ側支持部(31)は、テールパイプ(2)の下流端よりも上流側でテールパイプ(2)に溶接により固定されることを特徴とする、前記請求項1、2または3記載の排気系のフィニッシャー。
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