JP2006348762A - 水保持用排気管 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 請求項1に係る水保持用排気管は、酸化触媒内蔵型マフラーに接続されたテールチューブの排気吐出口の外周に着脱自在に装着され、当該排気吐出口から滴下する水を保持する水保持部が設けられたことを特徴とする。
そして、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の水保持用排気管に於て、水保持用排気管は、テールチューブより大径に形成され、後側端部に内方へ屈曲する屈曲部が形成されて内部に水保持部が設けられた筒体と、当該筒体をテールチューブの外周から離間させて支持する支持部材からなることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
そして、昨今では酸化触媒を内蔵した酸化触媒内蔵型のマフラー1が多くの車両排気系に装着されており、レイアウト上の制約から、図9に示すようにテールチューブ5は排気吐出口7を下向きに角度を付けてマフラー1に接続されることが多い。
本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもので、酸化触媒で発生した水がテールチューブの排気吐出口から地面に流れ出ることを防止して、地面を汚す虞のない水保持用排気管を提供することを目的とする。
そして、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の水保持用排気管に於て、水保持用排気管は、テールチューブより大径に形成され、後側端部に内方へ屈曲する屈曲部が形成されて内部に水保持部が設けられた筒体と、当該筒体をテールチューブの外周から離間させて支持する支持部材からなることを特徴とする。
更に、請求項5に係る発明は、請求項1に記載の水保持用排気管に於て、水保持用排気管は、テールチューブより大径で、その前側端部側が絞られてテールチューブへの支持部が形成されると共に、後側端部に内方へ屈曲する屈曲部が形成されて内部に水保持部が設けられた筒体からなることを特徴とし、請求項6に係る発明は、請求項2乃至請求項5のいずれか1項に記載の水保持用排気管に於て、筒体は断面楕円形状に形成されて、長軸方向が上下に配置されていることを特徴とする。
また、請求項2,請求項5及び請求項6に係る水保持用排気管によれば、筒体がエキゾーストフィニッシャの如き外形形状を呈するため、美観を損なうことがなく、請求項3に係る発明によれば、筒体の内部が仕切板によって前後に仕切られているため、筒体の前側端部側から入り込んだ塵や水が仕切板で遮蔽されて、水保持部に塵や水が溜まることがない利点を有する。
尚、図8及び図9に示す従来例と同一のものは同一符号を付してそれらの構造説明は省略する。
図1乃至図4は請求項1乃至請求項3及び請求項7に係る水保持用排気管の一実施形態を示し、図中、11は鋼管や鋼板を円筒状に形成した筒体で、本実施形態に係る水保持用排気管13は、当該筒体11とこれをテールチューブ5の外周に支持する1枚の仕切板15とで構成されている。
而して、図2及び図3に示すように筒体11はテールチューブ5に比し大径に形成されて、後側端部(車両後方側)にロール加工により内方へ屈曲する屈曲部17が形成された、恰もエキゾーストフィニッシャの如き外形形状を呈している。
そして、フランジ部19は筒体11の内周に溶接されており、図3に示すように筒体11の前側端部(車両前方側)側から挿通孔21内にテールチューブ5を挿通させると、フランジ部23がテールチューブ5の外周に当接し、筒体11が仕切板15によりテールチューブ5の外周から離間してテールチューブ5と中心軸を同じくして支持されると共に、筒体11の内部が仕切板15によって前後に区画されるようになっている。そして、図4に示すようにフランジ部23の外周にクランプ25やバンド等の固定具を緊締することで、水保持用排気管13(仕切板15)がテールチューブ5の外周に固定されるようになっている。
そして、図3に示すように前記屈曲部17と仕切板15とで形成された筒体11内の排気吐出口7側下部の窪みが、排気吐出口7から流れ出る水の水保持部27として機能するようになっている。
本実施形態に係る水保持用排気管13はこのように構成されているから、テールチューブ5に水保持用排気管13を装着するには、図3に示すように筒体11の前側端部側から挿通孔21内にテールチューブ5を挿通させて、図4の如くフランジ部23の外周にクランプ25を緊締すればよい。
また、筒体11の内部が仕切板15によって前後に仕切られているため、筒体11の前側端部側から入り込んだ塵や水が仕切板15で遮蔽されて、これらが水保持部27に溜まることがない。
また、水保持用排気管13はテールチューブ5に着脱自在であるから、適宜清掃,交換が可能で、既存のテールチューブに装着できると共に、クランプ25やバンドの固定具を用いることで、テールチューブ5への水保持用排気管13の着脱が容易である。
図5乃至図7は請求項1乃至請求項3及び請求項6,請求項7に係る水保持用排気管の一実施形態を示し、図中、31は鋼管や鋼板を断面楕円形状に形成した筒体で、本実施形態に係る水保持用排気管33も、当該筒体31とこれをテールチューブ5の外周に支持する1枚の仕切板35とで構成されているが、本実施形態は、円筒状に形成した図1の筒体11に代え、筒体31を断面楕円形状に形成すると共に、正面視円形状の前記仕切板15に代え、仕切板35を正面視楕円形状としたもので、筒体31はテールチューブ5に比し大径に形成され、そして、後側端部に同じくロール加工により内方へ屈曲する屈曲部37が形成されて、エキゾーストフィニッシャの如き外形形状を呈している。
そして、図7に示すようにテールチューブ5の外周に当接するフランジ部の外周にクランプ41等の固定具を緊締して、水保持用排気管33がテールチューブ5の外周に固定されており、筒体11の前側端部は、クランプ41の締付け/取り外しの作業性を考慮して斜めに裁断されている。
そして、前記屈曲部37と仕切板35とで形成された筒体31内の排気吐出口7側下部の窪みが、排気吐出口7から流れ出る水の水保持部43として機能するようになっている。
而して、既述したようにエンジンの始動後、酸化触媒から発生した水蒸気はマフラー出口で冷やされて水に変化し、この水がテールチューブ5内部を伝わって排気吐出口7から外部に流れ出し、また、テールチューブ5の内周に付着している煤も水と共に排気吐出口7から外部に流れ出るが、上述の如く水保持用排気管33をテールチューブ5に装着すれば、排気吐出口7から外部に流れ出た水は筒体31内の水保持部43に保持される。そして、水保持部43に保持された水は、テールチューブ5や筒体31の温度上昇で蒸発する。
また、本実施形態も、筒体31の内部が仕切板35によって前後に仕切られているから、筒体31の前側端部側から入り込んだ塵や水が仕切板35で遮蔽されて、これらが水保持部43に溜まることがない。
また、水保持用排気管33はテールチューブ5に着脱自在であるから、適宜清掃,交換が可能で、既存のテールチューブに装着できると共に、クランプ41やバンドの固定具を用いることで、テールチューブ5への水保持用排気管33の着脱が容易である。
更にまた、車両の架装状態に於ては、図6に示すようにテールチューブ5の排気吐出口7付近にサイドガード45等の架装物が存在する場合があるが、上述したように筒体11に代えて断面楕円形状の筒体31を用いてその長軸方向を上下に配置すれば、サイドガード45等の周辺架装物との間に十分な隙間を確保して水保持用排気管33をレイアウトすることができると共に、水保持部43に保持できる水量を多くすることができる利点を有する。
而して、この請求項5の一実施形態によっても、図1の実施形態と同様、所期の目的を達成することができると共に、仕切板15を省略して部品点数を減らすことができる利点を有する。
3 テールパイプ
5 テールチューブ
7 排気吐出口
11,31 筒体
13,33 水保持用排気管
15,35 仕切板
17,37 屈曲部
19,23,39 フランジ部
21 挿通孔
25,41 クランプ
27,43 水保持部
45 サイドガード
Claims (7)
- 酸化触媒内蔵型マフラーに接続されたテールチューブの排気吐出口の外周に着脱自在に装着され、当該排気吐出口から滴下する水を保持する水保持部が設けられたことを特徴とする水保持用排気管。
- 水保持用排気管は、テールチューブより大径に形成され、後側端部に内方へ屈曲する屈曲部が形成されて内部に水保持部が設けられた筒体と、当該筒体をテールチューブの外周から離間させて支持する支持部材からなることを特徴とする請求項1に記載の水保持用排気管。
- 支持部材は、筒体内を前後に仕切る1枚の仕切板からなり、当該仕切板の略中央に、テールチューブの挿通孔が開口していることを特徴とする請求項2に記載の水保持用排気管。
- 支持部材は、複数枚の板材からなることを特徴とする請求項2に記載の水保持用排気管。
- 水保持用排気管は、テールチューブより大径で、その前側端部が絞られてテールチューブへの支持部が形成されると共に、後側端部に内方へ屈曲する屈曲部が形成されて内部に水保持部が設けられた筒体からなることを特徴とする請求項1に記載の水保持用排気管。
- 筒体は断面楕円形状に形成されて、長軸方向が上下に配置されていることを特徴とする請求項2乃至請求項5のいずれか1項に記載の水保持用排気管。
- 筒体は、クランプやバンドの固定具でテールチューブの外周に固定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の水保持用排気管。
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