JP5160527B2 - 車両用ブレーキ液圧制御装置 - Google Patents

車両用ブレーキ液圧制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5160527B2
JP5160527B2 JP2009263875A JP2009263875A JP5160527B2 JP 5160527 B2 JP5160527 B2 JP 5160527B2 JP 2009263875 A JP2009263875 A JP 2009263875A JP 2009263875 A JP2009263875 A JP 2009263875A JP 5160527 B2 JP5160527 B2 JP 5160527B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure reduction
control
amount
pressure
basic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009263875A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011105208A (ja
Inventor
智明 関谷
正史 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Nissin Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissin Kogyo Co Ltd filed Critical Nissin Kogyo Co Ltd
Priority to JP2009263875A priority Critical patent/JP5160527B2/ja
Priority to US12/948,324 priority patent/US8417429B2/en
Priority to DE102010051854.9A priority patent/DE102010051854B4/de
Publication of JP2011105208A publication Critical patent/JP2011105208A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5160527B2 publication Critical patent/JP5160527B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/32Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration
    • B60T8/34Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration having a fluid pressure regulator responsive to a speed condition
    • B60T8/50Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration having a fluid pressure regulator responsive to a speed condition having means for controlling the rate at which pressure is reapplied to or released from the brake
    • B60T8/5075Pressure release by pulsing of valves
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/17Using electrical or electronic regulation means to control braking
    • B60T8/176Brake regulation specially adapted to prevent excessive wheel slip during vehicle deceleration, e.g. ABS
    • B60T8/1763Brake regulation specially adapted to prevent excessive wheel slip during vehicle deceleration, e.g. ABS responsive to the coefficient of friction between the wheels and the ground surface
    • B60T8/17636Microprocessor-based systems

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)

Description

本発明は、車両用ブレーキ液圧制御装置に関し、特に、路面摩擦係数に応じた適切な減圧量での減圧を実現する車両用ブレーキ液圧制御装置に関する。
従来、路面状態に応じたブレーキ液圧制御を行う車両用ブレーキ液圧制御装置として、例えば、特許文献1に開示された装置がある。同装置では、車輪速度などに基づいて路面摩擦係数(単に「μ」とも表す)を推定し、低μ路であった場合には減圧量を大きくし、高μ路であった場合には、減圧量を小さくするように制御パラメータを補正する構成が開示されている。
特開2001−287633号公報
しかしながら、車両の走行路面が低μ路から高μ路へ急激に変化した場合や、段差や悪路などによって車輪が一時的に浮いた場合などでは、減圧量が必要とされるよりも大きくなってしまい、ブレーキ液圧の急変が起きたり、減圧後の増圧が遅れたりして、ブレーキフィーリングの悪化に繋がるという問題がある。
そこで、本発明は、路面摩擦係数に応じた適切な減圧量で減圧制御を行い、ブレーキフィーリングを向上した車両用ブレーキ液圧制御装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決する本発明は、液圧源で発生した液圧を少なくとも車輪速度に基づいて制御して車輪ブレーキに伝える車両用ブレーキ液圧制御装置であって、前記液圧源側から前記車輪ブレーキへの液圧路に配置された常開型電磁弁と、前記車輪ブレーキから前記液圧源への液圧路に配置された常閉型電磁弁と、前記常開型電磁弁および前記常閉型電磁弁を制御することで、前記車輪ブレーキ内の液圧を増減する制御を行う制御手段と、を備え、前記制御手段は、車輪速度が減少中で減圧制御することを決定した場合において、基本減圧制御と漸減圧制御とを続けて行う減圧サイクルで減圧を行い、前記基本減圧制御においては、基本減圧量で減圧制御を行い、前記漸減圧制御においては、所定時間、液圧を保持する一時保持制御と、当該一時保持制御の後、車輪速度が減少傾向にある場合には、前記基本減圧量より小さい量の減圧を実行する微小減圧制御とを行い、前回の減圧サイクルの漸減圧制御において、微小減圧制御が実行された場合は、前記基本減圧量を、前回の減圧サイクルより所定量大きくするように補正し、前回の減圧サイクルの漸減圧制御において、微小減圧制御が実行されなかった場合は、前記基本減圧量を前回の減圧サイクルより所定量小さくするように設定し、所定量の減算により基本減圧量が予め設定された下限値より小さくなる場合には、基本減圧量を当該下限値に設定することを特徴とする。
このような車両用ブレーキ液圧制御装置によれば、制御手段は、基本減圧制御により基本減圧量で一気に減圧し、その後、車輪速度に応じて漸減圧制御における一時保持制御で、所定時間、液圧を保持する。この一時保持制御により、車輪速度が減少傾向から増加傾向に変わった場合、つまり、車輪が路面に追従し始めた場合には減圧を終了し、一時保持制御後も車輪速度が減少傾向にある場合には、基本減圧量より小さい量の減圧を実行する微小減圧制御を行う。このため、基本減圧制御の後の車輪の復帰状態を見ながら減圧量を調整することで、適切な減圧量で減圧制御を行うことができる。そのため、高μ路での余分な減圧を少なくすることができ、ブレーキ液圧の変動を最小限とし、また、増圧遅れを防止することで、ブレーキフィーリングを向上させることができる。
そして、前記制御手段は、前記漸減圧制御において、車輪速度が減少傾向にある間は前記一時保持制御と、前記微小減圧制御とを繰り返す構成とするのが望ましい。
このような構成によれば、漸減圧制御は、一時保持制御と微小減圧制御とを車輪の復帰状態に応じて繰り返すため、車輪の復帰状態に応じてより適切な減圧量で減圧制御を実行することができる。
前記した装置においては、推定された路面摩擦係数が所定の閾値より大きく、かつ、車体速度が所定の閾値より小さい場合には、前記微小減圧制御における減圧量を小さくするように構成するのが望ましい。
このような構成によれば、路面摩擦係数が高く、かつ、車両が低速走行中である場合には、微小減圧制御における減圧量を小さくするので、減速度の過剰な低下を招くことがなく、ブレーキ操作量に合った好適なブレーキフィーリングにすることができる。
このときの微小減圧制御においては、減圧量を小さくする際に、一回の減圧のためのパルス信号を短時間にするように変更することができる。
これにより、簡単な制御で良好なブレーキフィーリングを得ることができる。
また、前記した装置においては、推定された路面摩擦係数が所定の閾値より大きく、かつ、車体速度が所定の閾値より小さい場合には、前記一時保持制御において液圧を保持する所定時間を長くすることが望ましい。
このような構成によれば、路面摩擦係数が高く、かつ、車両が低速走行中である場合には、微小減圧制御による減圧に入るタイミングを遅らせることによって、減速度の過剰な低下を招くことがなく、ブレーキ操作量に合った好適なブレーキフィーリングにすることができる。
そして、本発明においては、前回の減圧サイクルの漸減圧制御において、微小減圧制御が実行された場合は、前記基本減圧量を、前回の減圧サイクルにおける基本減圧制御と漸減圧制御とによる総減圧量に基づき補正す
これにより、前回の減圧サイクルを参照して、現在の路面状態に応じた適正な基本減圧量を設定することができる。
また、本発明においては、前回の減圧サイクルの漸減圧制御において、微小減圧制御が実行されなかった場合は、前記基本減圧量を前回の減圧サイクルより所定量小さくするように設定し、所定量の減算により基本減圧量が予め設定された下限値より小さくなる場合には、基本減圧量を当該下限値に設定する。
前回の減圧サイクルの漸減圧制御において微小減圧制御が実行されなかった場合は、減圧量が基本減圧量のみで十分であったということであるから、基本減圧量を所定量小さくすることで、より適切な減圧量での減圧を車輪の復帰状態を見ながら実施することができる。
また、前回の減圧サイクルの漸減圧制御において、微小減圧制御が実行された場合は、前記基本減圧量を前回の減圧サイクルより所定量大きくするように設定することができる。
前回の減圧サイクルの漸減圧制御において微小減圧制御が実行された場合には、減圧量が基本減圧量のみで十分ではなかったということであるから、基本減圧量を所定量大きくすることで、より適切な減圧量での減圧を車輪の復帰状態を見ながら実施することができる。
本発明によれば、適切な減圧量で減圧制御を実行することで、ブレーキフィーリングを向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る車両用ブレーキ液圧制御装置を備えた車両の構成図である。 液圧ユニットの構成を示す構成図である。 制御部の構成を示すブロック図である。 減圧制御の処理を示すフローチャートである。 基本減圧量を決定する処理を示すフローチャートである。 車体速度および車輪速度の経時変化を示す図(a)と、各減圧サイクルでの減圧量を示すグラフ(b)を並べて示した図である。 1回の減圧サイクルにおける、車輪速度の経時変化(a)と、出口弁の制御信号(b)と、キャリパ圧の経時変化(c)とを並べて示した図である。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、車両用ブレーキ液圧制御装置100は、車両CRの各車輪Tに付与する制動力を適宜制御する装置である。車両用ブレーキ液圧制御装置100は、液圧路や各種部品が設けられる液圧ユニット10と、液圧ユニット10内の各種部品を適宜制御するための制御手段の一例としての制御部20とを主に備えている。
各車輪Tには、それぞれ車輪ブレーキFL,RR,RL,FRが備えられ、各車輪ブレーキFL,RR,RL,FRには、液圧源の一例としてのマスタシリンダMから供給される液圧により制動力を発生するホイールシリンダWが備えられている。マスタシリンダMとホイールシリンダWとは、それぞれ液圧ユニット10に接続されている。そして、ブレーキペダルPの踏力(運転者の制動操作)に応じてマスタシリンダMで発生したブレーキ液圧が、制御部20および液圧ユニット10で制御された上でホイールシリンダWに供給されている。
制御部20には、マスタシリンダM内の液圧を検出する圧力センサ91と、各車輪Tの車輪速度を検出する車輪速センサ92とが接続されている。そして、この制御部20は、例えば、CPU、RAM、ROMおよび入出力回路を備えており、圧力センサ91および車輪速センサ92からの入力と、ROMに記憶されたプログラムやデータに基づいて各種の演算処理を行うことによって、車輪ブレーキFL,RR,RL,FRの液圧を増減する制御を実行する。なお、制御部20の詳細は、後述することとする。
図2に示すように、液圧ユニット10は、マスタシリンダMと車輪ブレーキFL,RR,RL,FRとの間に配置されている。マスタシリンダMの二つの出力ポートM1,M2は、液圧ユニット10の入口ポート121に接続され、出口ポート122が、各車輪ブレーキFL,RR,RL,FRに接続されている。そして、通常時は液圧ユニット10内の入口ポート121から出口ポート122までが連通した液圧路となっていることで、ブレーキペダルPの踏力が各車輪ブレーキFL,RR,RL,FRに伝達されるようになっている。
液圧ユニット10には、各車輪ブレーキFL,RR,RL,FRに対応して四つの入口弁1、四つの出口弁2、および四つのチェック弁1aが設けられている。また、出力ポートM1,M2に対応した各出力液圧路81,82に対応して二つのリザーバ3、二つのポンプ4、二つのダンパ5、二つのオリフィス5aが設けられ、二つのポンプ4を駆動するための電動モータ6を備えている。
入口弁1は、マスタシリンダMから各車輪ブレーキFL,RR,RL,FRへの液圧路(各車輪ブレーキFL,RR,RL,FRの上流側)に配置された常開型電磁弁である。入口弁1は、通常時に開いていることで、マスタシリンダMから各車輪ブレーキFL,RR,RL,FRへブレーキ液圧が伝達するのを許容している。また、入口弁1は、車輪Tがロックしそうになったときに制御部20により閉塞されることで、ブレーキペダルPから各車輪ブレーキFL,RR,RL,FRに伝達する液圧を遮断する。
出口弁2は、各車輪ブレーキFL,RR,RL,FRと各リザーバ3との間(入口弁1のホイールシリンダW側の液圧路からリザーバ3、ポンプ4およびマスタシリンダMに通じる液圧路上)に配置された常閉型の電磁弁である。出口弁2は、通常時に閉塞されているが、車輪Tがロックしそうになったときに制御部20により開放されることで、各車輪ブレーキFL,RR,RL,FRに加わる液圧を各リザーバ3に逃がす。
チェック弁1aは、各入口弁1に並列に接続されている。このチェック弁1aは、各車輪ブレーキFL,RR,RL,FR側からマスタシリンダM側へのブレーキ液の流入のみを許容する弁であり、ブレーキペダルPからの入力が解除された場合に入口弁1を閉じた状態にしたときにおいても、各車輪ブレーキFL,RR,RL,FR側からマスタシリンダM側へのブレーキ液の流れを許容する。
リザーバ3は、各出口弁2が開放されることによって逃がされるブレーキ液を吸収する機能を有している。
ポンプ4は、リザーバ3で吸収されているブレーキ液を吸入し、そのブレーキ液を、オリフィス5aを介してマスタシリンダMへ戻す機能を有している。これにより、リザーバ3によるブレーキ液圧の吸収によって減圧された各出力液圧路81,82の圧力状態が回復される。
入口弁1および出口弁2は、制御部20により開閉状態が制御されることで、各車輪ブレーキFL,RR,RL,FRのホイールシリンダWにおける液圧(以下、「キャリパ圧」ともいう。)を制御する。例えば、入口弁1が開、出口弁2が閉となる通常状態では、ブレーキペダルPを踏んでいれば、マスタシリンダMからの液圧がそのままホイールシリンダWへ伝達して増圧状態となり、入口弁1が閉、出口弁2が開となれば、ホイールシリンダWからリザーバ3側へブレーキ液が流出して減圧状態となり、入口弁1と出口弁2が共に閉となれば、キャリパ圧が保持される保持状態となる。
次に、制御部20の詳細について説明する。図3に示すように、制御部20は、車輪速センサ92から車輪速度が入力され、少なくとも車輪速度に基づいて入口弁1および出口弁2を制御する。制御部20は、スリップ率演算部21、圧力制御判定部22、弁駆動部25および記憶部28を有する。
スリップ率演算部21は、車輪速センサ92からの出力に基づき、公知の計算方法により各車輪Tのスリップ率を算出し圧力制御判定部に出力する機能を有する。スリップ率は、一例としては、車輪速度から推定される車体速度と車輪速度の差(スリップ量)を車輪速度で割ることで求めることができる。
圧力制御判定部22は、車輪速度から推定される車体速度とスリップ率とに基づいて、各車輪Tのブレーキ液圧(キャリパ圧)を減圧状態、増圧状態および保持状態のいずれにするかを判定して弁駆動部25に出力する機能を有する。すなわち、スリップ率が所定の閾値より大きくなり、車輪加速度が0以下(車輪減速度が0以上)である場合に車輪Tがロックしそうになったと判定して、キャリパ圧を減圧状態にすることを決定する。また、車輪加速度が0よりも大きい場合に、キャリパ圧を保持状態にすることを決定し、スリップ率が所定の閾値以下となり、かつ、車輪加速度が0以下である場合に、キャリパ圧を増圧状態にすることを決定する。
弁駆動部25は、圧力制御判定部22から出力された、減圧状態、増圧状態または保持状態の指示に従い、入口弁1および出口弁2に制御信号を出力する機能を有する。すなわち、前記したように、減圧状態にするには、入口弁1を閉じ、出口弁2を開き、増圧状態にするには、入口弁1を開き、出口弁2を閉じ、保持状態にするには、入口弁1、出口弁2を共に閉じるようにする。
本実施形態の車両用ブレーキ液圧制御装置100においては、弁駆動部25における減圧制御の方法に特徴があり、弁駆動部25は、この減圧制御のために基本減圧制御部251および漸減圧制御部252を有する。なお、後に詳細に説明するように、本実施形態において、基本減圧制御と漸減圧制御は続けて行われ、基本減圧制御と漸減圧制御を合わせて1回の減圧サイクルとする。1回のABS制御(通常、ブレーキ操作が終了するまでの一連の制御)に、通常、複数回の減圧サイクルがある。
基本減圧制御部251は、推定される路面摩擦係数に応じた基本減圧量Pで連続的に減圧を実行する機能を有する。アンチロックブレーキ(ABS)制御においては、路面摩擦係数が大きいほど早く車輪Tがロック傾向から復帰状態に戻りやすいので、減圧量は小さくするのが望ましく、逆に路面摩擦係数が小さいほど車輪Tがロック状態から復帰状態に戻りにくいので、減圧量を大きくするのが望ましい。本実施形態においては、後述するように漸減圧制御を行って減圧量を徐々に大きくすることが可能であるため、ABS制御の開始時(1回目の減圧サイクル)においては路面摩擦係数を適度に大きいものと仮に決定し、これを路面摩擦係数の推定値とする。一方、ABS制御を開始した後、2回目以降の減圧サイクルにおいては、車輪速度の時間的経過から減速度を推定でき、減速度から路面摩擦係数を推定することができる。
そして、基本減圧制御部251は、推定された路面摩擦係数に基づいて基本減圧量Pを決定する。具体的には、記憶部28に記憶された路面摩擦係数と基本減圧量Pの関係を示すテーブルを参照して基本減圧量Pを決定する。なお、路面摩擦係数でなく、ブレーキペダルを踏むスピードなど他のパラメータに基づいて基本減圧量Pを増減してもよい。
2回目以降の減圧サイクルにおいては、仮に推定していた高μが、車体の減速度に基づいて確定的に推定されると、前記したテーブルに基づき高μ路用の基本減圧量を取得する。
また、2回目以降の減圧サイクルにおいては、車体速度に基づき推定される路面摩擦係数だけでなく、前回の減圧サイクルにおける減圧量も路面摩擦係数を意味する値として重要であるので、この減圧量に基づいて基本減圧量Pを設定(補正)する。具体的には、前回の減圧サイクルの漸減圧制御において微小減圧制御が実行された場合には、基本減圧制御のみでは減圧量が十分でなかったということであるから、基本減圧量を所定量(所定値A1)大きく設定する。また、前回の減圧サイクルの漸減圧制御において、微小減圧制御が行われず、基本減圧制御と後述する一時保持制御のみで減圧サイクルが終了していた場合には、前回の減圧サイクルの時点の路面においては前回の基本減圧量のみで十分であったということであるから、基本減圧量Pを前回の値より所定量(所定値A2)だけ小さくする。これにより、今回の減圧制御においては、車輪Tの復帰状態を見ながら、より適切な減圧量を適用することが可能となる。なお、所定値A2を減算すると基本減圧量Pが予め設定された下限値より小さくなってしまう場合には、基本減圧量Pは当該下限値に設定される。
なお、上記のように前回の減圧サイクルの減圧量に基づき今回の減圧サイクルの減圧量を補正するのが有効であるのは、前回と今回の路面状況に大きな変化が無いことが前提となっているので、車輪速度から推定される路面摩擦係数に大きな変化があった場合、例えば、減速度が小さくなる方向に変化しており、高μ路から低μ路へ車両が移動したと推定される場合には、上記のように前回の減圧サイクルの減圧量を利用するのではなく、車輪速度(減速度)から推定される路面摩擦係数に基づいて減圧量を決定するようにしてもよい。
また、これらの前回の減圧量の実績は、2回目以降の減圧サイクルで利用するため、記憶部28においては、一連のABS制御における減圧サイクルの回数を記憶している。
漸減圧制御部252は、図3に示すように、一時保持制御部252Aと微小減圧制御部252Bとを有する。
一時保持制御部252Aは、基本減圧制御部251による基本減圧量Pの制御に続いて、車輪速度が減少傾向にあることを条件(なお、この条件判定は任意である)に、所定時間、液圧を保持するように機能する。この所定時間は、具体的には、制御部20の制御サイクル(「減圧サイクル」の1サイクルではなく、スリップ率の演算から入口弁1および出口弁2へ制御信号を送るまでの1サイクル)とすることができる。もちろん、所定時間は、この1サイクルより長い時間、例えば2サイクル以上の時間に設定してもよい。
また、一時保持制御部252Aは、微小減圧制御部252Bによる微小減圧制御の後、再度一時保持制御を実行する。すなわち、漸減圧制御において、一時保持制御と微小減圧制御とは、車輪速度が減少傾向にある間、繰り返される。なお、一時保持制御部252Aは、微小減圧制御の後、車輪速度が減少傾向に有るかどうか判断し、減少傾向に有る場合にのみ2回目以降の一時保持制御を実行してもよい。
一時保持制御を行う所定時間は、車両CRの状況に応じて適宜調整するとよい。例えば、路面摩擦係数が所定の閾値より大きく、かつ、車体速度が所定の閾値より小さい場合には、通常時よりも長く設定するとよい。このような、高μ路で低速の状況は、停車する直前であるため、減圧を行うかどうか様子を見る時間を長くすることで減圧量を小さくし、速やかな停止が可能となりブレーキフィーリングが向上するからである。
微小減圧制御部252Bは、一時保持制御部252Aによる一時保持制御に続き、車輪速度が減少傾向にあることを条件に、基本減圧量Pより小さい量の減圧を実行する機能を有する。このときの減圧量を、ここでは微小減圧量とする。本実施形態において、微小減圧量は、出口弁2に出力するパルス信号の時間的長さにより調整することができる。すなわち、制御サイクルの時間に占めるパルス信号の割合により調整することができる。なお、出口弁2として、通電量により開弁力が調整可能な常閉型比例電磁弁を用いる場合には、出口弁2に出力する信号の通電量を調整することで、微小減圧量を調整することが可能である。
微小減圧量は、車両CRの状況に応じて適宜調整するとよい。例えば、路面摩擦係数が所定の閾値より大きく、かつ、車体速度が所定の閾値より小さい場合には、通常時よりも微小減圧量を小さく設定するとよい。このような、高μ路で低速の状況は、停車する直前で比較的制動力が大きく出るため、急激に減圧を行うと制動力の変化によるピッチングが起き、運転者に違和感を与えるからである。このように微小減圧量を小さくするのには、一回の減圧のためのパルス信号を短時間にするように変更すれば容易である。
一時保持制御の後、車輪速度が減少傾向に無かった場合には、微小減圧制御部252Bは微小減圧制御を行わず、今回の減圧サイクルは終了する。なお、一時保持制御の後、車輪速度の減少傾向を見て微小減圧制御を行うまでの間は、保持状態を続ける。
記憶部28は、上記の各制御や、説明を省略したABS制御などのための各閾値や換算テーブルなどを記憶している。
以上のように構成された車両用ブレーキ液圧制御装置100による減圧制御の処理を図4および図5を参照して説明する。
圧力制御判定部22が、増圧状態または保持状態から減圧状態にすることを決定した場合、図4に示すように、基本減圧制御部251は、1回目の減圧サイクルであれば、路面μを仮決定し、2回目以降の減圧サイクルであれば、車輪速度から路面μを推定する(S1)。そして、路面μに基づき、基本減圧量Pを決定する(S2)。
基本減圧量Pの決定は、図5に示すように、まず、記憶部28に記憶された路面μと基本減圧量Pとの関係を示すテーブルを参照して、路面μから基本減圧量Pを取得する(S21)。そして、減圧サイクルが2回目以降でない場合、つまり、1回目である場合には(S22,No)、ステップS28に進んで減圧サイクル数をカウントアップする。一方、減圧サイクルが2回目以降である場合、前回の減圧サイクルで微小減圧制御が有ったか判断し(S23)、微小減圧制御があった場合には(S23,Yes)、基本減圧量Pを前回値に対し所定値A1を足した値とする(S24)。
一方、前回の減圧サイクルで微小減圧制御が無かった場合(S23,No)、基本減圧量Pを前回の基本減圧量Pから正の値の所定値A2を引いた値とする(S25)。そして、補正後の基本減圧量Pが、記憶部28に記憶されている下限値よりも小さい場合には(S26,Yes)、基本減圧量Pを下限値に設定する。ステップ24の後、ステップS26で基本減圧量PBが下限値以上であった場合(S26,No)、ステップ27の後は、いずれの場合にもステップS28において減圧サイクル数をカウントアップする。
図4に戻り、基本減圧制御部251は、決定した基本減圧量Pで基本減圧制御を実行する(S3)。この際、減圧は迅速に行って車輪Tのスリップ状態をなるべく早く回復させた方がよいので、出口弁2を開け続けて減圧を行う。
そして、基本減圧制御が終了した後に、車輪速度が減少傾向にあるか(車輪加速度が0未満か)否かを判断し、車輪速度が減少傾向に無い場合には(S4,No)、車輪Tが路面に追従し始めたということなので、微小減圧制御を行うことなく処理を終了する。
車輪速度が減少傾向にない場合(S4,Yes)、漸減圧制御部252の一時保持制御部252Aは、1回の制御サイクルの間、入口弁1および出口弁2の双方を閉じて、一時保持制御を実行する(S5)。
そして、微小減圧制御部252Bは、一時保持制御後に車輪速度が減少傾向にあるか(車輪加速度が0未満か)否かを判断し、車輪速度が減少傾向に無い場合には(S6,No)、車輪Tが路面に追従し始めたということなので、微小減圧制御を行うことなく処理を終了する。一方、車輪速度が減少傾向に有る場合には(S6,Yes)、未だ車輪Tのロック傾向が収まっていないので、漸減圧量を決定する(S7)。漸減圧量は、基本減圧量Pより小さい値として、記憶部28に記憶されているものを取得する。なお、前記したように、記憶部28に、高μ路、低速時の漸減圧量として、通常時の微小減圧量より小さい微小減圧量を記憶しておき、路面摩擦係数が所定の閾値より大きく、かつ、車体速度が所定の閾値より小さい場合に、この小さな値を取得してもよい。
そして、微小減圧制御部252Bは、決定した漸減圧量に応じた時間的長さのパルス信号を出口弁2に出力する(S8)。この後ステップS4に戻って、車輪速度が減少傾向でなくなるまで処理を繰り返す。
以上のような車両用ブレーキ液圧制御装置100による車両CRの挙動および減圧制御の動作について図6および図7を参照して説明する。
図6に示すように、車両CRが制動を行い、車輪Tがロック傾向になると、車輪速度が車体速度に比較して小さくなって、スリップ率が大きくなる。スリップ率が所定の閾値より大きくなると、時刻C1〜C7に示したように、所定の減圧量で減圧がなされる。なお、C1〜C7の符号は、図6に示された各減圧サイクルを特定する際にも用い、減圧量は、各減圧サイクル毎にリセットして示す。
図7の(a)〜(c)は、各減圧サイクル、例えば減圧サイクルC1おける車輪速度(a)、出口弁制御信号(b)、キャリパ圧(c)について時間スケールを拡大して示したものであるが、図6のいずれかの減圧サイクルと厳密に対応するものではなく、説明用に代表的な状態を示したものである。
図7において、車両CRのスリップ率が徐々に大きくなって時刻t1において所定の閾値を超えると、減圧制御が開始される。このとき、推定された(仮決定された)路面摩擦係数に基づいて基本減圧量Pが決定され、比較的長い時間、入口弁1が閉じられ、出口弁2が開けられる(t1〜t2)。これにより、時刻t1〜t2において、キャリパ圧は大きく減圧され、車輪Tのロック傾向も、解消に向かう。
この基本減圧制御の後、漸減圧制御が開始され、時刻t2〜t3の間、一時保持制御部252Aにより一時保持制御がなされる。図7(b)において、Bで示した時間幅は、制御サイクルの1サイクルの長さであり、一時保持制御は、この時間Bだけ継続される。
時刻t3において、微小減圧制御部252Bは、車輪速度が減少傾向にあるか否か判断し、未だ減少傾向にあるため、基本減圧量Pより小さい所定時間だけ出口弁2を開ける。このときの所定時間は、例えば、時間Bの所定割合とすることができ、この時間を調整することで、微小減圧量を調整できる。
時刻t4では、一時保持制御部252Aが再度、一時保持制御を行う。そして、時刻t5においても車輪速度の減少傾向が解消しないため、再度、微小減圧制御部252Bにより微小減圧制御が行われる。そして、時刻t6において再度、一時保持制御がなされた後、時刻t7では、車輪速度が増加傾向に転じているため、減圧制御を終了する。
このように、本実施形態の減圧制御においては、基本減圧制御で路面摩擦係数に応じた基本減圧量Pで大きく減圧するだけでなく、その後、車輪Tの回復状況を見ながら徐々に減圧量を増やしていくので、基本減圧量Pを小さめに設定し、適切な減圧量での減圧制御を実現することができる。
図6に戻り、基本減圧量Pの変化について見ていくと、減圧サイクルC1においては、路面摩擦係数が推定できていないため、仮にある程度の高μ路であると推定して、基本減圧量Pを取得する。そして、基本減圧制御のみでは、減圧量が足りなかったために漸減圧制御により追加の減圧を行っている。
そして、減圧サイクルC2においては、前回の減圧サイクルC1において微小減圧制御が行われたため、基本減圧量Pを、所定値A1だけ大きくし、基本減圧制御を行っている。そして、追加の減圧(微小減圧制御)を行うことなく減圧制御を終了している。
減圧サイクルC3においては、減速の履歴が十分蓄積され、路面摩擦係数を十分な精度で推定できるため、高μ路であることを確定し、確定した大きな路面摩擦係数に基づいて基本減圧量Pを取得して基本減圧制御を実行し、微小減圧制御を行うことなく減圧制御を終了している。
減圧サイクルC4においては、前回の減圧サイクルC3において微小減圧制御が行われなかったため、原則的な決め方としては前回の基本減圧量Pから所定値A2を減算した値を基本減圧量Pとするが、減圧サイクルC3の減圧量は高μ路と確定したことにより、基本減圧量Pの下限値になっていたため、前回の減圧サイクルC3の基本減圧量Pをそのまま今回の基本減圧量Pとして基本減圧制御を行い、さらに、微小減圧制御により追加の減圧を行っている。
減圧サイクルC5においては、前回の減圧サイクルC4において微小減圧制御が行われたため、前回の減圧サイクルC4の総減圧量を基本減圧量Pとして基本減圧制御を行い、微小減圧制御を行うことなく減圧制御を終了している。
減圧サイクルC6においては、前回の減圧サイクルC5において微小減圧制御が行われなかったため、前回の基本減圧量Pから所定値A2を減算した値を基本減圧量Pとしている。そして、微小減圧制御を行うことなく、減圧制御を終了している。
減圧サイクルC7においては、減圧サイクルC6と同様に、前回の減圧サイクルC6において微小減圧制御が行われなかったため、前回の基本減圧量Pから所定値A2を減算した値を基本減圧量Pとしている。そして、微小減圧制御を行うことなく、減圧制御を終了している。
以上のように、本実施形態の車両用ブレーキ液圧制御装置100によれば、車両CRの減速時に路面摩擦係数に基づいた基本減圧量Pで基本減圧制御をした後、少なくとも所定時間の保持制御を行う一時保持制御と、一時保持制御の後、車輪速度が減少傾向にある場合にのみ基本減圧量Pより小さい減圧量の微小減圧制御とを行うため、基本減圧量Pを大き過ぎない適当な値に設定して、適切な減圧量での減圧制御を実現できる。これにより、高μ路での余分な減圧を防止でき、増圧の遅れも防止でき、また、ブレーキ液圧の変動も最小限とでき、ブレーキフィーリングを向上させることができる。
特に、漸減圧制御は、車輪速度が減少傾向にある間、一時保持制御と微小減圧制御とを繰り返し実行することで、車輪Tの復帰状態に応じたより適切な減圧量での減圧制御が可能となる。
また、高μ路かつ低速の状況において、他の状況より微小減圧量を小さくすることで、停止直前のピッチングを抑制し、ブレーキ操作量に合った好適なブレーキフィーリングを得ることができる。
そして、前記したように、前回の減圧サイクルを参照して現在の路面状況に応じた適切な基本減圧量Pを設定でき、迅速かつ適切な減圧量で減圧制御を実行することが可能である。
以上に、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、前記実施形態に限定されることなく適宜変形して実施することが可能である。例えば、前記実施形態においては、ABS制御を実行する車両用ブレーキ液圧制御装置を前提として説明したが、車両の挙動を安定させる車両挙動制御装置においても、本発明を適用することができる。
また、前記実施形態では、車輪速度から算出される減速度に基づき路面摩擦係数を推定する場合について説明したが、路面摩擦係数の推定方法は、他の公知の方法、例えば、加速度センサの検出結果により行ってもよい。
また、基本減圧量Pは、前回の減圧サイクルにおける基本減圧制御と漸減圧制御とによる総減圧量に基づき補正してもよい。例えば、前回の減圧サイクルの漸減圧制御において、微小減圧制御が実行された場合には、基本減圧量に微小減圧制御を合わせた減圧量がほぼ適正であったと考えられるので、前回の減圧サイクルにおける基本減圧制御と漸減圧制御とによる総減圧量を今回の基本減圧量Pとしてもよい。
1 入口弁
2 出口弁
10 液圧ユニット
20 制御部
22 圧力制御判定部
25 弁駆動部
92 車輪速センサ
100 車両用ブレーキ液圧制御装置
251 基本減圧制御部
252 漸減圧制御部
252A 一時保持制御部
252B 微小減圧制御部
CR 車両
T 車輪

Claims (5)

  1. 液圧源で発生した液圧を少なくとも車輪速度に基づいて制御して車輪ブレーキに伝える車両用ブレーキ液圧制御装置であって、
    前記液圧源側から前記車輪ブレーキへの液圧路に配置された常開型電磁弁と、
    前記車輪ブレーキから前記液圧源への液圧路に配置された常閉型電磁弁と、
    前記常開型電磁弁および前記常閉型電磁弁を制御することで、前記車輪ブレーキ内の液圧を増減する制御を行う制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    車輪速度が減少中で減圧制御することを決定した場合において、基本減圧制御と漸減圧制御とを続けて行う減圧サイクルで減圧を行い、
    前記基本減圧制御においては、基本減圧量で減圧制御を行い、
    前記漸減圧制御においては、所定時間、液圧を保持する一時保持制御と、当該一時保持制御の後、車輪速度が減少傾向にある場合には、前記基本減圧量より小さい量の減圧を実行する微小減圧制御とを行い、
    前回の減圧サイクルの漸減圧制御において、微小減圧制御が実行された場合は、前記基本減圧量を、前回の減圧サイクルより所定量大きくするように補正し、
    前回の減圧サイクルの漸減圧制御において、微小減圧制御が実行されなかった場合は、前記基本減圧量を前回の減圧サイクルより所定量小さくするように設定し、所定量の減算により基本減圧量が予め設定された下限値より小さくなる場合には、基本減圧量を当該下限値に設定することを特徴とする車両用ブレーキ液圧制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記漸減圧制御において、車輪速度が減少傾向にある間は前記一時保持制御と、前記微小減圧制御とを繰り返すことを特徴とする請求項1に記載の車両用ブレーキ液圧制御装置。
  3. 推定された路面摩擦係数が所定の閾値より大きく、かつ、車体速度が所定の閾値より小さい場合には、前記微小減圧制御における減圧量を小さくすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用ブレーキ液圧制御装置。
  4. 前記微小減圧制御中の減圧量を小さくする際に、一回の減圧のためのパルス信号を短時間にするように変更することを特徴とする請求項3に記載の車両用ブレーキ液圧制御装置。
  5. 推定された路面摩擦係数が所定の閾値より大きく、かつ、車体速度が所定の閾値より小さい場合には、前記一時保持制御において液圧を保持する所定時間を長くすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用ブレーキ液圧制御装置。
JP2009263875A 2009-11-19 2009-11-19 車両用ブレーキ液圧制御装置 Active JP5160527B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009263875A JP5160527B2 (ja) 2009-11-19 2009-11-19 車両用ブレーキ液圧制御装置
US12/948,324 US8417429B2 (en) 2009-11-19 2010-11-17 Vehicle brake fluid pressure control apparatus
DE102010051854.9A DE102010051854B4 (de) 2009-11-19 2010-11-18 Fahrzeugbremsfluiddrucksteuervorrichtung

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009263875A JP5160527B2 (ja) 2009-11-19 2009-11-19 車両用ブレーキ液圧制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011105208A JP2011105208A (ja) 2011-06-02
JP5160527B2 true JP5160527B2 (ja) 2013-03-13

Family

ID=43993051

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009263875A Active JP5160527B2 (ja) 2009-11-19 2009-11-19 車両用ブレーキ液圧制御装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8417429B2 (ja)
JP (1) JP5160527B2 (ja)
DE (1) DE102010051854B4 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5409760B2 (ja) * 2011-12-22 2014-02-05 日信工業株式会社 車両用ブレーキ液圧制御装置
JP6012412B2 (ja) * 2012-11-06 2016-10-25 オートリブ日信ブレーキシステムジャパン株式会社 車両用ブレーキ液圧制御装置
JP5798153B2 (ja) * 2013-06-12 2015-10-21 日信工業株式会社 車両用ブレーキ液圧制御装置
JP6277669B2 (ja) * 2013-10-25 2018-02-14 株式会社アドヴィックス 車両制御装置
JP6403972B2 (ja) * 2014-03-31 2018-10-10 ヴィオニア日信ブレーキシステムジャパン株式会社 車両用ブレーキ制御装置
US9821781B1 (en) 2016-09-30 2017-11-21 Ford Global Technologies, Llc Methods and apparatus to control braking of a vehicle during low deceleration operations

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01282061A (ja) * 1988-05-10 1989-11-13 Sumitomo Electric Ind Ltd ブレーキ圧制御装置及びブレーキ圧の昇降圧速度の算出方法
JP2772838B2 (ja) 1989-09-29 1998-07-09 株式会社曙ブレーキ中央技術研究所 車両のアンチロック制御方法
JP2820741B2 (ja) * 1989-11-10 1998-11-05 トキコ株式会社 アンチロック制御装置
JPH03246157A (ja) * 1990-02-23 1991-11-01 Toyota Motor Corp アンチスキッド制御装置
JPH05246317A (ja) 1991-12-20 1993-09-24 Sumitomo Electric Ind Ltd アンチロック制御装置
JP3107663B2 (ja) * 1992-09-10 2000-11-13 トヨタ自動車株式会社 アンチスキッド装置
DE4402652C2 (de) 1994-01-29 2003-04-24 Bosch Gmbh Robert Antiblockierregelsystem
JPH08295222A (ja) * 1995-04-27 1996-11-12 Toyota Motor Corp アンチロック制御装置
JP4313929B2 (ja) * 2000-04-05 2009-08-12 トヨタ自動車株式会社 Abs制御装置
JP2002308080A (ja) * 2001-04-18 2002-10-23 Unisia Jecs Corp アンチスキッド制御装置
JP4043936B2 (ja) * 2002-12-20 2008-02-06 本田技研工業株式会社 車両用アンチロック制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
DE102010051854A1 (de) 2011-06-16
DE102010051854B4 (de) 2022-01-20
US8417429B2 (en) 2013-04-09
US20110118949A1 (en) 2011-05-19
JP2011105208A (ja) 2011-06-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5991696B2 (ja) 車両用ブレーキ液圧制御装置
JP5160527B2 (ja) 車両用ブレーキ液圧制御装置
JP4473894B2 (ja) 車両用ブレーキ液圧制御装置
JP5123917B2 (ja) 車両用ブレーキ液圧制御装置
JP6272203B2 (ja) 車両用制御装置
JP5632442B2 (ja) 車両用ブレーキ液圧制御装置
JP6247186B2 (ja) 車両用制御装置
JP5409760B2 (ja) 車両用ブレーキ液圧制御装置
JP4897599B2 (ja) 車両用ブレーキ液圧制御装置
JP6393600B2 (ja) バーハンドル車両用ブレーキ制御装置
JP5583656B2 (ja) 車両用ブレーキ液圧制御装置
JP5215279B2 (ja) 車両用ブレーキ圧制御装置
JP4921269B2 (ja) 車両用ブレーキ液圧制御装置
JP5568053B2 (ja) 車両用ブレーキ液圧制御装置
JP5209589B2 (ja) 車両用ブレーキ液圧制御装置
JP4897598B2 (ja) 車両用ブレーキ液圧制御装置
JP4972575B2 (ja) 車両用ブレーキ液圧制御装置
JP2007030722A (ja) 車両用ブレーキ液圧制御装置
JP4921270B2 (ja) 車両用ブレーキ液圧制御装置
JP4887230B2 (ja) 車両用ブレーキ液圧制御装置
JP6613038B2 (ja) 車両用ブレーキ液圧制御装置
JP6613188B2 (ja) 車両用ブレーキ液圧制御装置
JP6091266B2 (ja) 車両用ブレーキ液圧制御装置
JP5444267B2 (ja) 車両用ブレーキ液圧制御装置
JP2020138582A (ja) 車両用ブレーキ制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110818

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110818

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111013

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120410

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120607

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121212

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5160527

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151221

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250