JP5160279B2 - 回転駆動装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回転駆動装置及び画像形成装置に関する。
プリンタやコピー機等の画像形成装置で使用されるドラムユニット等の回転駆動装置では、駆動対象物(感光体ドラム)の回転動力を得るためにモータを用いているが、このモータの回転数及びトルクの都合上、モータ軸からギアを介して駆動対象物へ回転動力を伝達する構成を採用することが一般的である。このような回転駆動装置では、経年劣化や外的要因などに起因して駆動負荷が大きくなる。
例えば、下記特許文献1には、印刷ヘッドが搭載されたキャリッジと、キャリッジモータと、キャリッジモータの動作を制御する駆動制御装置とを備えるプリンタにおいて、キャリッジの搬送負荷を検出する負荷検出手段を設けると共に、負荷検出手段の検出結果に基づいてキャリッジモータの回転速度を制御する機能を駆動制御装置に設けることによって、経年劣化や外的要因などに起因してキャリッジの搬送負荷が大きくなった場合であっても安定的にキャリッジの搬送動作を制御する技術が開示されている。
特開2006−240212号公報
ところで、経年劣化や外的要因などで駆動負荷が大きくなってしまった駆動対象物は交換する必要があるが、駆動対象物のフィードバック制御に用いられる制御パラメータは、その駆動対象物に最適な値が個別に設定されていることが多く、駆動対象物の交換と共に新たに制御パラメータの再設定を行う必要がある。
従来では、装置側で駆動対象物の交換を認識しておらず、駆動対象物を交換した後、ユーザの操作によって手動で制御パラメータの再設定が行われていたが、これではユーザに負担を強いることになるため、可能な限り駆動対象物の交換の検知から制御パラメータの再設定までを装置側で自動化することが望ましい。その一方で、駆動対象物の交換を検知するためにはセンサを設けることが考えられるが、部品コストの増加や部品実装スペースの拡大等の問題が生じて好ましくない。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、部品コストの増加や部品実装スペースの拡大を招くことなく、駆動対象物の交換の検知から制御パラメータの再設定までを自動化することが可能な回転駆動装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、回転駆動装置に係る第1の解決手段として、駆動対象物を駆動するモータと、少なくとも積分要素を有するフィードバック制御によって前記モータを制御する制御部とを備える回転駆動装置であって、前記制御部は、前記フィードバック制御の積分要素にて算出される積分値を前記駆動対象物の駆動負荷情報として取得することを特徴とする。
また、回転駆動装置に係る第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、前記駆動対象物の回転軸に設けられたエンコーダ板及び当該エンコーダ板の回転速度に応じた信号を出力するエンコーダセンサを有するエンコーダと、制御パラメータを記憶するためのパラメータ記憶部とを備え、前記制御部は、前記エンコーダセンサの出力信号を基に前記駆動対象物の回転速度を検出すると共に当該検出した回転速度が一定となるように前記モータをフィードバック制する機能を有する一方、前記制御パラメータの再設定動作として、前記駆動対象物に対する外乱の無い状態で、前記エンコーダセンサの出力信号から得られる回転速度の検出結果を用いずに前記駆動対象物が一定速度で回転するように前記モータを制御し、前記駆動対象物が一定速度で回転している期間において、前記エンコーダセンサの出力信号から得られる回転速度の検出結果を基に当該回転速度に含まれる前記エンコーダ板の偏芯成分を補正するための補正量を算出し、当該算出した補正量を前記パラメータ記憶部に記憶するとを特徴とする。
また、本発明は、画像形成装置に係る第1の解決手段として、駆動対象物を駆動するモータと、少なくとも積分要素を有するフィードバック制御によって前記モータを制御すると共に電子写真方式による画像形成動作を統合制御する制御部とを備える画像形成装置であって、前記制御部は、前記フィードバック制御の積分要素にて算出される積分値を前記駆動対象物の駆動負荷情報として取得し、当該取得した積分値に応じて前記駆動対象物の駆動負荷の低減処理を行うことを特徴とする。
また、画像形成装置に係る第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、前記駆動対象物の回転軸に設けられたエンコーダ板及び当該エンコーダ板の回転速度に応じた信号を出力するエンコーダセンサを有するエンコーダと、制御パラメータを記憶するためのパラメータ記憶部とを備え、前記制御部は、前記エンコーダセンサの出力信号を基に前記駆動対象物の回転速度を検出すると共に当該検出した回転速度が一定となるように前記モータをフィードバック制御する機能を有する一方、前記制御パラメータの再設定動作として、前記駆動対象物に対する外乱の無い状態で、前記エンコーダセンサの出力信号から得られる回転速度の検出結果を用いずに前記駆動対象物が一定速度で回転するように前記モータを制御し、前記駆動対象物が一定速度で回転している期間において、前記エンコーダセンサの出力信号から得られる回転速度の検出結果を基に当該回転速度に含まれる前記エンコーダ板の偏芯成分を補正するための補正量を算出し、当該算出した補正量を前記パラメータ記憶部に記憶することを特徴とする。
また、画像形成装置に係る第3の解決手段として、上記第2の解決手段において、前記駆動対象物は感光体ドラムであり、前記制御部は、前記感光体ドラムに物理的に接触している部材の移動、或いは接触負荷の軽減の少なくとも一方を実施することにより、前記感光体ドラムに対する外乱の無い状態を作り出すことを特徴とする。
本発明では、フィードバック制御の積分要素にて算出される積分値を駆動対象物の駆動負荷情報として取得し、積分値が所定値以上低下した場合に駆動対象物が交換されたと判定し、新たな制御パラメータの再設定動作を行う。積分要素を有するフィードバック制御では、駆動対象物の駆動負荷が大きくなると、積分要素にて算出される積分値も大きくなる。つまり、積分要素にて算出される積分値から駆動対象物の駆動負荷の状態を知ることができ、この積分値が所定値以上低下した場合、駆動負荷が小さい新品の駆動対象物に交換されたと判定することができる。従って、本発明によれば、駆動対象物の交換を検知するためのセンサが不要であり、部品コストの増加や部品実装スペースの拡大を招くことなく、駆動対象物の交換の検知から制御パラメータの再設定までを自動化することが可能である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置100の概略構成図である。本実施形態に係る画像形成装置100は、例えば電子写真方式を用いたフルカラープリンタであり、感光体ドラム1、帯電部2、露光部3、現像部4、転写部5、クリーニングブレード6、摺擦ローラ7、給紙ローラ8、用紙搬送ローラ9、定着ユニット10、用紙搬送ローラ11及び排紙ローラ12から概略構成されている。
感光体ドラム1は、その表面に静電潜像を形成するための回転感光体である。詳細は後述するが、この感光体ドラム1は、その回転軸がDCブラシレスモータの回転軸とギアを介して連結されており、DCブラシレスモータによって回転駆動されるものである。帯電部2は、感光体ドラム1の上方に設置されており、感光体ドラム1の表面を一様に帯電させるものである。露光部3はレーザ照射ユニットから構成されており、帯電部2によって帯電された感光体ドラム1の表面にレーザ光を照射することにより、静電潜像を形成するものである。
現像部4は、静電潜像が形成された感光体ドラム1の表面に各色のトナーを供給してトナー像を形成するものである。具体的には、この現像部4は、ロータリラック4aと、このロータリラック4aの円周方向に90度間隔で配設された、イエロー用トナーを供給する現像器4Y、マゼンタ用トナーを供給する現像器4M、シアン用トナーを供給する現像器4C、ブラック用トナーを供給する現像器4Kとから構成されている。ロータリラック4aは、回転軸4bを中心に回転しながら各色の現像器4Y、4M、4C、4Kを感光体ドラム1に対向する現像位置に順次移動させて現像(トナー供給)を行わせるものである。
転写部5は、感光体ドラム1のトナー像を用紙Pに転写するものであり、中間転写ベルト5a、一次転写ローラ5b及び5c、駆動ローラ5d、二次転写対向ローラ5e、二次転写ローラ5fから構成されている。中間転写ベルト5aは、一次転写ローラ5b及び5c、駆動ローラ5d、二次転写対向ローラ5eにエンドレス状に巻きかけられ、駆動ローラ5dによって駆動されており、感光体ドラム1に形成されたトナー像が転写され一時的に保持される転写体の役割を担っている。二次転写ローラ5fは、中間転写ベルト5aの外周面において二次転写対向ローラ5eに対向する位置に配置され、中間転写ベルト5aに一次転写されたトナー像を用紙Pに二次転写する役割を担っている。
クリーニングブレード6は、感光体ドラム1の表面に残留した残留現像剤などの付着物をクリーニングするものであり、例えばウレタンゴムを感光体ドラム1に圧接している。摺擦ローラ7は、感光体ドラム1の表面に当接して、トナーを回収したり吐き出したりするバッファの機能を有している。この摺擦ローラ7は、金属シャフトの周りを発泡ゴムで覆った構成となっており、バネ(図示略)により感光体ドラム1に付勢されている。
給紙ローラ8は、用紙カセットに積載された用紙Pを1枚ずつ給紙するためのローラである。この給紙ローラ8によって給紙された用紙Pは、用紙搬送ローラ9によって二次転写対向ローラ5eと二次転写ローラ5fとの間に搬送されてトナー像が転写された後、定着ユニット10に搬送される。定着ユニット10は、回転自在に配設された定着体たる加熱ローラ10aと、加熱ローラ10aに圧接しながら回転する加圧体たる加圧ローラ10bとから構成されている。この定着ユニット10に搬送された用紙Pは、加熱ローラ10aと加圧ローラ10bとの間を通過する際に表裏両面から一定の温度、圧力で加熱及び加圧される。これにより、用紙P上のトナー像は溶融して定着し、用紙Pにフルカラー画像が形成される。定着処理後の用紙Pは、用紙搬送ローラ11によって排紙ローラ12に搬送され、排紙ローラ12によって外部に設置された排紙トレイに排紙される。
図2は、上述した画像形成装置100の機能ブロック構成図である。なお、この図2において、図1と同じ構成要素には同一符号を付し、説明を省略する。図2において、符号20はCPU(Central Processing Unit:制御部)、符号21はROM(Read Only Memory)、符号22はRAM(Random Access Memory)、符号23はフラッシュメモリ(パラメータ記憶部)、符号24は操作表示部、符号25は通信I/F、符号26はモータドライバ、符号27はDCブラシレスモータ、符号28はギア部、符号29はエンコーダ、符号30は基準位置センサである。また、符号200は、外部から画像形成装置100へ印刷指示するためのPC(Personal Computer)である。
CPU20は、ROM21に記憶されている制御プログラムを実行し、フラッシュメモリ23に記憶されている画像データ、操作表示部24から入力される操作信号、DCブラシレスモータ27から入力されるFG信号、エンコーダ29(詳細にはエンコーダセンサ29b)から入力されるパルス信号、基準位置センサ30から入力される基準位置信号、通信I/F25を介してPC200から受信した印刷指示信号及び印刷用画像データ(つまり印刷ジョブ)に基づいて、画像形成装置100内部の各機能部(感光体ドラム1、帯電部2、露光部3、現像部4、転写部5、給紙ローラ8、用紙搬送ローラ9、定着ユニット10、用紙搬送ローラ11及び排紙ローラ12を含む)を統合制御するものである。
このCPU20は、感光体ドラム1の回転駆動制御として、エンコーダ29から割込み入力されるパルス信号をソフトウェアカウンタによってカウントすることにより、感光体ドラム1の回転速度を測定し、この感光体ドラム1の回転速度が予め設定されている目標回転速度と一致するように(言い換えれば目標回転速度と回転速度との速度偏差量が零となるように)PID演算を行い、当該PID演算によって得られる操作量に応じたPWM(Pulse Width Modulation)信号をモータドライバ26に出力する機能(つまりDCブラシレスモータ27をPID制御する機能)を有している。なお、このPID制御は、CPU20においてソフトウェアによって演算処理されるものである。
さらに、このCPU20は、本実施形態における特徴的な動作として、印刷ジョブ毎に、感光体ドラム1が安定駆動状態(感光体ドラム1の回転速度が安定して目標回転速度と一致する状態)になった場合に、その時のPID制御における速度偏差量の積分演算処理にて算出される積分値を感光体ドラム1の駆動負荷情報として取得してフラッシュメモリ23に記憶すると共に、この積分値が所定値以上低下した場合に感光体ドラム1が交換されたと判定し、新たな制御パラメータの再設定動作を行う機能を備えている。
ROM21は、CPU20で使用される制御プログラムやその他の設定データ(例えばPID制御で用いられる目標回転速度や比例ゲイン定数Kp、積分ゲイン定数Ki、微分ゲイン定数Kdなど)を記憶する不揮発性メモリである。RAM22は、CPU20が制御プログラムを実行して各種動作を行う際に、データの一時保存先に用いられる揮発性のワーキングメモリである。フラッシュメモリ23は、PC200から送信される画像データや上記の速度偏差量の積分値を記憶するために用いられる書き換え可能な不揮発性メモリである。
操作表示部24は、例えばタッチパネルによって構成されており、CPU20の制御の下、各種操作キーや各種情報を報知する画面を表示すると共に、タッチパネル上に表示される各種操作キーの操作入力情報を操作信号としてCPU20に出力する。通信I/F25は、画像形成装置100(詳しくはCPU20)と外部のPC200との間で通信を行うためのインタフェースであり、LAN(Local Area Network)等のネットワークによってPC200と接続されている。
モータドライバ26は、CPU20から入力されるPWM信号に応じて、DCブラシレスモータ27に印加する直流駆動電圧をオン/オフする半導体スイッチング素子を備えており、PWM信号と同一のデューティ比を有する直流駆動電圧をDCブラスレスモータ27に供給する。DCブラシレスモータ27は、モータドライバ26から供給される直流駆動電圧によって回転動作するモータであり、その回転軸はギア部28を介して感光体ドラム1の回転軸と連結されている。また、このDCブラシレスモータ27は、自己の回転速度に応じたパルス信号であるFG信号をCPU20に出力する。
エンコーダ29は、感光体ドラム1の回転軸に設けられ、感光体ドラム1と同期回転するエンコーダ板29aと、エンコーダ板29aを挟み込むように配置されたエンコーダセンサ(例えば光センサ)29bとから構成されており、エンコーダセンサ29bはエンコーダ板29aの周方向に沿って複数形成されているスリットが光を通過した際に矩形波状のパルス信号を出力する。つまり、エンコーダ29(詳細にはエンコーダセンサ29b)は、感光体ドラム1の回転速度に応じたパルス信号をCPU20に出力する。
基準位置センサ30は、例えば光センサであり、感光体ドラム1の円周方向の1箇所に設けられた基準マークが光を通過した際に矩形波状のパルス信号(基準位置信号)をCPU20に出力する。つまり、この基準位置センサ30は、感光体ドラム1が1回転する毎に1パルスの基準位置信号を出力する。CPU20は、この基準位置信号を基に感光体ドラム1が1回転した期間を把握することができる。
なお、上記の構成要素の内、少なくともCPU20、ROM21、RAM22、フラッシュメモリ23、モータドライバ26、DCブラシレスモータ27、ギア部28、エンコーダ29、基準位置センサ30及び感光体ドラム1は、回転駆動装置を構成するものである。
次に、上記のように構成された画像形成装置100の動作、特にCPU20における感光体ドラム1の回転駆動制御に関する動作について、図3のフローチャートを参照して説明する。
図3に示すように、まず、CPU20は、PC200から印刷指示信号及び印刷用画像データを受信して、印刷ジョブの発生を検知すると(ステップS1)、ROM21からPID制御で用いられる設定データ(感光体ドラム1の目標回転速度Vt、比例ゲイン定数Kp、積分ゲイン定数Ki、微分ゲイン定数Kd)を読み出す(ステップS2)。
そして、CPU20は、エンコーダ29から割込み入力されるパルス信号をソフトウェアカウンタによってカウントすることにより、感光体ドラム1の回転速度を測定する(ステップS3)。以下では、このステップS3で測定した回転速度の今回値をVc(n)とする。また、感光体ドラム1が回転を始めていない初期状態ではエンコーダ29からパルス信号は出力されないため、回転速度Vc(n)=0となる。
続いて、CPU20は、目標回転速度Vtと回転速度の今回値Vc(n)との速度偏差量ΔV(n)を算出する(ステップS4)。そして、CPU20は、速度偏差量ΔV(n)を基に、感光体ドラム1が安定駆動状態になったか否かを判定する(ステップS5)。ここで、安定駆動状態とは、感光体ドラム1の回転速度Vc(n)が安定して目標回転速度Vtと一致する状態を指す。例えば、本実施形態では、速度偏差量の今回値ΔV(n)が複数回連続して零になった場合に、感光体ドラム1が安定駆動状態になったと判定するものとする。
上記ステップS5において、感光体ドラム1が安定駆動状態ではないと判定された場合(「No」)、CPU20は、PID制御に関する比例要素演算処理、積分要素演算処理、微分要素演算処理を並列的に実行する。具体的には、CPU20は、比例要素演算処理として、速度偏差量の今回値ΔV(n)と比例ゲイン定数Kpとから成る下記(1)式に基づいて比例操作量Cp(n)を算出する(ステップS6)。
Cp(n) = Kp×ΔV(n) ・・・・・・(1)
また、CPU20は、積分要素演算処理として、速度偏差量の今回値ΔV(n)と、速度偏差量の積分値の前回値Vi(n−1)とから成る下記(2)式に基づいて速度偏差量の積分値の今回値Vi(n)を算出し(ステップS7)、速度偏差量の積分値の今回値Vi(n) と積分ゲイン定数Kiとから成る下記(3)式に基づいて積分操作量Ci(n)を算出する(ステップS8)。
Vi(n) = ΔV(n)+Vi(n−1) ・・・・・・(2)
Ci(n) = Ki×Vi(n) ・・・・・・(3)
また、CPU20は、微分要素演算処理として、速度偏差量の今回値ΔV(n)と、速度偏差量の前回値ΔV(n−1)とから成る下記(4)式に基づいて速度偏差量の微分値の今回値Vd(n)を算出し(ステップS9)、速度偏差量の微分値の今回値Vd(n) と微分ゲイン定数Kdとから成る下記(5)式に基づいて微分操作量Cd(n)を算出する(ステップS10)。
Vd(n) = ΔV(n)−ΔV(n−1) ・・・・・・(4)
Cd(n) = Kd×Vd(n) ・・・・・・(5)
そして、CPU20は、上記のように算出した比例操作量Cp(n)、積分操作量Ci(n)及び微分操作量Cd(n)から成る下記(6)式に基づいて最終的な操作量の今回値C(n)を算出する(ステップS11)。
C(n) = Cp(n)+Ci(n)+Cd(n) ・・・・・(6)
CPU20は、ステップS11で算出した最終的な操作量の今回値C(n)に、ソフトウェアリミッタ処理を施した後(ステップS12)、操作量の今回値C(n)に応じたPWM信号を生成してモータドライバ26に出力する(ステップS13)。これにより、モータドライバ26からPWM信号と同一のデューティ比を有する直流駆動電圧がDCブラシレスモータ27に供給され、感光体ドラム1の回転駆動が開始される。
そして、CPU20は、印刷ジョブが終了したか否かを判定し(ステップS14)、印刷ジョブが終了していない場合(「No」)、ステップS3の処理に戻る。このように、CPU20は、印刷ジョブが終了するまでの期間(つまりステップS14で印刷ジョブの終了判定が発生するまでの期間)は、ステップS3〜S14の処理をループすることにより、感光体ドラム1の回転速度が目標回転速度Vtと一致するようにPID制御を継続する。ここで、ステップS5において、感光体ドラム1が安定駆動状態になったと判定された場合(「Yes」)、CPU20は、この時の速度偏差量の積分値Vi(n)を感光体ドラム1の駆動負荷情報として取得してフラッシュメモリ23に記憶した後、印刷ジョブが終了するまでPID制御を継続する(ステップS15)。なお、感光体ドラム1が安定駆動状態になった以降は、速度偏差量の積分値Vi(n)は変化しないため、上記のステップS15の処理は1回だけ行えば良い。
また、図3には図示していないが、CPU20は、感光体ドラム1が安定駆動状態になると、給紙ローラ8及び用紙搬送ローラ9を制御することにより、用紙カセットから用紙Pを二次転写対向ローラ5eと二次転写ローラ5fとの間に搬送すると共に、帯電部2、露光部3、現像部4、転写部5を制御することにより、感光体ドラム1に形成したトナー像を用紙Pに転写し、さらに定着ユニット10を制御して用紙P上のトナーを定着させた後、用紙搬送ローラ11及び排紙ローラ12を制御して、フルカラー画像が形成(印刷)された用紙Pを排紙トレイに排紙する、という画像形成処理を並列的に行っている。
このような画像形成処理により印刷ジョブが終了し、ステップS14において、印刷ジョブが終了したと判定された場合(「Yes」)、CPU20は、感光体ドラム1の回転駆動制御を終了する。
以上のようなステップS1〜S14の処理が、印刷ジョブの発生毎に繰り返されることにより、フラッシュメモリ23には速度偏差量の積分値Vi(n)の時系列データが順次記憶されることになる。PID制御において、駆動対象物(ここでは感光体ドラム1)の駆動負荷が大きくなると、積分要素演算処理で算出される積分値(ここでは速度偏差量の積分値Vi(n))も大きくなる。つまり、フラッシュメモリ23に記憶されている速度偏差量の積分値Vi(n)の時系列データから感光体ドラム1の駆動負荷の状態(変動)を知ることができる。
感光体ドラム1は、その駆動負荷が経年変化や外的要因により所望の回転駆動制御を実施できない程大きくなった場合に交換するため、感光体ドラム1を新品に交換した場合、その駆動負荷、つまり速度偏差量の積分値Vi(n)は大幅に低下する。すなわち、この速度偏差量の積分値Vi(n)の低下量を監視することにより、感光体ドラム1の交換を検知することができる。また、感光体ドラム1の交換は、画像形成装置100の電源を切って実施されることが一般的であるため、本実施形態では、画像形成装置100の電源投入時に感光体ドラム1の交換を検知するための電源投入シーケンスを実行する。
図4は、感光体ドラム1の交換を検知するための電源投入シーケンスを示すフローチャートである。図4に示すように、まず、CPU20は、電源投入を検知すると(ステップS20)、感光体ドラム1を安定駆動状態になるまで制御し、安定駆動状態での速度偏差量の積分値Vi(n)を取得する(ステップS21)。このステップS21の処理は、図3の回転駆動制御を利用することができる。但し、印刷ジョブの発生(ステップS1)及び終了の判定(ステップS14)は不要であり、感光体ドラム1が安定駆動状態になれば速度偏差量の積分値Vi(n)を取得して、回転駆動制御を終了すれば良い。
そして、CPU20は、電源投入前に最後にフラッシュメモリ23に記憶された速度偏差量の積分値Vi(n)を読み出し(ステップS22)、この電源投入前の積分値Vi(n)と、ステップS21で電源投入時に取得した積分値Vi(n)とを比較して、電源投入時に取得した積分値Vi(n)が電源投入前の積分値Vi(n)から所定値以上低下したか否かを判定する(ステップS23)。ここで、電源投入前に感光体ドラム1の交換が実施されていた場合は、図5に示すように、電源投入時に取得した積分値Vi(n)が電源投入前の積分値Vi(n)から所定値以上低下しているはずである。
CPU20は、上記ステップS23において、電源投入時に取得した積分値Vi(n)が電源投入前の積分値Vi(n)から所定値以上低下していた場合(「Yes」)、感光体ドラム1の交換が実施されたと判断し(ステップS24)、制御パラメータの再設定処理を実行する(ステップS25)。そして、CPU20は、制御パラメータの再設定が完了すると、通常の起動シーケンスを実行して電源投入シーケンスを終了する(ステップS26)。
一方、上記ステップS23において、電源投入時に取得した積分値Vi(n)が電源投入前の積分値Vi(n)から所定値以上低下していなかった場合(「No」)、電源投入前に感光体ドラム1の交換は実施されていないため、CPU20はステップS26に移行して通常の起動シーケンスを実行して電源投入シーケンスを終了する。
続いて、図4のステップS25における制御パラメータの再設定処理の一例について説明する。本実施形態に係る画像形成装置100では、感光体ドラム1の回転軸に対するエンコーダ板29aの取り付け誤差(偏芯)が生じると、エンコーダセンサ29bによって検出した回転速度に偏芯成分(回転軸の1回転につき1周期の正弦波状の成分)が含まれるため、DCブラシレスモータ27の制御を正常に行えなくなるという可能性がある。従って、画像形成装置100の製造段階において、エンコーダセンサ29bによって検出した回転速度に含まれるエンコーダ板29aの偏芯成分を補正するための補正量を、制御パラメータとして例えばROM21やフラッシュメモリ23に記憶している場合がある。しかしながら、感光体ドラム1を交換すると感光体ドラム1の回転軸に対するエンコーダ板29aの取り付け誤差が変化し、その結果、エンコーダ板29aの偏芯成分を補正するための補正量も最適値からずれてしまうことになる。
そこで、以下では、感光体ドラム1の交換後における制御パラメータの再設定処理の一例として、エンコーダセンサ29bによって検出した回転速度に含まれるエンコーダ板29aの偏芯成分を補正するための補正量を再設定する場合について説明する。
図6は、CPU20の制御パラメータの再設定処理を表すフローチャートである。
図6に示すように、CPU20は、まず、感光体ドラム1に対する外乱の無い状態を作り出す(ステップS30)。感光体ドラム1には、図1に示すように、中間転写ベルト5a、クリーニングブレード6、摺擦ローラ7が物理的に接触している。このように感光体ドラム1に対して外乱のある状態では、以下で説明する、エンコーダセンサ29bの出力信号から得られる回転速度の検出結果を基に当該回転速度に含まれるエンコーダ板29aの偏芯成分を補正するための補正量を算出するステップにおいて、エンコーダ板29aの偏芯成分のみを抽出することが困難となり、正確な補正量を算出することができなくなる。そこで、本実施形態では、このような感光体ドラム1に対する外乱を可能な限り除去する。
具体的には、例えば中間転写ベルト5a及びクリーニングブレード6にはそれらの位置を移動させるための機構を設けておき、上記ステップS30におけるCPU20の制御によって、中間転写ベルト5a及びクリーニングブレード6の位置を移動させることで、感光体ドラム1に対する物理的接触を除去する。また、摺擦ローラ7のようにモータ(図示省略)駆動するものであれば、そのモータの制御を行わず、感光体ドラム1の回転動作に従動させることにより、感光体ドラム1と摺擦ローラ7との接触負荷を軽減する。このように、感光体ドラム1に物理的に接触している部材の移動、或いは接触負荷の軽減の少なくとも一方を実施することにより、感光体ドラム1に対する外乱の無い状態を作り出すことができる。
そして、CPU20は、上記のように感光体ドラム1に対する外乱の無い状態を作り出した後、ROM21からPID制御で用いられる設定データ(感光体ドラム1の目標回転速度Vt、比例ゲイン定数Kp、積分ゲイン定数Ki、微分ゲイン定数Kd)を読み出す(ステップS31)。
そして、CPU20は、DCブラシレスモータ27から割込み入力されるFG信号をソフトウェアカウンタによってカウントすることにより、感光体ドラム1の回転速度を検出し、当該検出した回転速度Vcと目標回転速度Vtとの速度偏差量ΔVが零となるようにDCブラシレスモータ27のPID制御を行う(ステップS32)。具体的には、CPU20は、速度偏差量ΔVが零となるように、比例ゲイン定数Kp、積分ゲイン定数Ki、微分ゲイン定数Kdを用いてPID演算を行い、その結果得られる操作量に応じたPWM信号を生成してモータドライバ26に出力する。なお、実際には、FG信号から検出される回転速度はDCブラシレスモータ27自体の回転速度であるが、ギア部28のギア比は予めわかっているため、DCブラシレスモータ27の回転速度を感光体ドラム1の回転速度に換算すれば良い。
そして、CPU20は、感光体ドラム1の回転速度Vcが一定速度(目標回転速度Vt)になったことを検知すると、この感光体ドラム1が一定速度で回転している期間において、エンコーダセンサ29bから割込み入力されるパルス信号をソフトウェアカウンタによってカウントすることにより、感光体ドラム1の回転速度Vc’を検出する(ステップS33)。ここで、CPU20は、基準位置センサ30から入力される基準位置信号を基準として、感光体ドラム1の1回転期間における感光体ドラム1の回転速度Vc’を検出する。
図7は、感光体ドラム1の1回転期間において、エンコーダセンサ29bの出力信号から得られる回転速度Vc’の検出結果を表したものである。この図7に示すように、感光体ドラム1の回転軸に対するエンコーダ板29aの取り付け誤差(偏芯)が生じると、エンコーダセンサ29bによって検出した回転速度Vc’に偏芯成分(回転軸の1回転につき1周期の正弦波状の成分)が含まれることになる。この回転速度Vc’は感光体ドラム1に対する外乱の無い状態で検出したものであるので、エンコーダ板29aの偏芯成分のみを抽出することができる。なお、本実施形態のように、ギア部28を介してDCブラシレスモータ27と感光体ドラム1との回転軸を連結した場合、図7に示す回転速度Vc’の検出結果にギア部28の偏芯や機械的な誤差に起因する高周波のノイズ成分が重畳する可能性がある。このようなギア部28に起因するノイズ成分を除去するために、回転速度Vc’の検出結果にフィルタリング処理を施しても良い。
そして、CPU20は、図7に示すようなエンコーダセンサ29bの出力信号から得られる回転速度Vc’の検出結果を基に、当該回転速度Vc’に含まれるエンコーダ板29aの偏芯成分を補正するための補正量を算出する(ステップS34)。具体的には、CPU20は、基準位置信号の入力時点(つまり感光体ドラム1の1回転期間の開始時点)を基準として、経過時間t1における目標回転速度Vtと回転速度Vc’との差分を経過時間t1に対応する補正量とし、同様に、経過時間t2における目標回転速度Vtと回転速度Vc’との差分を経過時間t2に対応する補正量とし、経過時間t3における目標回転速度Vtと回転速度Vc’との差分を経過時間t3に対応する補正量とする。このような処理を次の基準位置信号の入力時点(つまり感光体ドラム1の1回転期間の終了時点)までの間で繰り返すことにより、感光体ドラム1の1回転期間における各時間に対応する補正量を得ることができる。
CPU20は、上記のように算出した補正量を、感光体ドラム1の1回転期間の開始時点からの経過時間に対応付けて格納したテーブルデータを生成して、この補正用テーブルデータを制御パラメータとしてフラッシュメモリ23に記憶する(ステップS35)。
以上のような処理により、感光体ドラム1の交換後の制御パラメータとして、エンコーダセンサ29bの出力信号から得られる回転速度Vc’の検出結果に含まれるエンコーダ板29aの偏芯成分を補正するための補正量が再設定される。
続いて、上記のように得られた補正量を用いてエンコーダセンサ29bの出力信号から得られる回転速度Vc’の検出結果を補正するCPU20の動作について、図8のフローチャートを参照して説明する。
図8に示すように、CPU20は、PC200から印刷指示信号及び印刷用画像データを受信して、印刷ジョブの発生を検知すると(ステップS40)、ROM21からPID制御で用いられる設定データ(感光体ドラム1の目標回転速度Vt、比例ゲイン定数Kp、積分ゲイン定数Ki、微分ゲイン定数Kd)を読み出す(ステップS41)。
そして、CPU20は、エンコーダセンサ29bから割込み入力されるパルス信号をソフトウェアカウンタによってカウントすることにより、感光体ドラム1の回転速度Vc’を検出する(ステップS42)。この時点では、まだ回転速度Vc’の検出結果は図7に示すようにエンコーダ板29aの偏芯成分を含んでいる。
ここで、CPU20は、フラッシュメモリ23から補正用テーブルデータを読み出し、この補正用テーブルデータを基に感光体ドラム1の回転速度Vc’の検出結果を補正する(ステップS43)。具体的には、CPU20は、基準位置センサ30から出力される基準位置信号の入力時点(つまり感光体ドラム1の1回転期間の開始時点)を基準として経過時間を監視し、ある経過時間に対応する補正量を補正用テーブルデータから取得し、この取得した補正量を用いてその経過時間に対応する回転速度Vc’の検出結果を補正する(詳細には回転速度Vc’に対して補正量を加算または減算する)。
そして、CPU20は、上記のように回転速度Vc’の検出結果を補正した後、補正後の回転速度Vc’と目標回転速度Vtとの速度偏差量ΔV’が零となるようにDCブラシレスモータ27のPID制御を行う(ステップS44)。
そして、CPU20は、印刷ジョブが終了したか否かを判定し(ステップS45)、印刷ジョブが終了していない場合(「No」)、ステップS42の処理に戻る。CPU20は、印刷ジョブが終了するまでの期間(つまりステップS45で印刷ジョブの終了判定が発生するまでの期間)は、ステップS42〜S45の処理をループすることにより、感光体ドラム1の回転速度Vc’の検出結果に含まれるエンコーダ板29aの偏芯成分を補正しつつ、PID制御を継続する。
また、図8には図示していないが、CPU20は、感光体ドラム1が目標回転速度Vtに安定すると、給紙ローラ8及び用紙搬送ローラ9を制御することにより、用紙カセットから用紙Pを二次転写対向ローラ5eと二次転写ローラ5fとの間に搬送すると共に、帯電部2、露光部3、現像部4、転写部5を制御することにより、感光体ドラム1に形成したトナー像を用紙Pに転写し、さらに定着ユニット10を制御して用紙P上のトナーを定着させた後、用紙搬送ローラ11及び排紙ローラ12を制御して、フルカラー画像が形成(印刷)された用紙Pを排紙トレイに排紙する、という画像形成処理を並列的に行っている。なお、CPU20は、この画像形成処理を行う場合、外乱除去のために移動させた部材(例えば中間転写ベルト5a及びクリーニングブレード6)を元の位置に戻したり、接触負荷の軽減処理を停止する(つまり摺擦ローラ7を通常駆動する)。
このような画像形成処理により印刷ジョブが終了し、ステップS45において、印刷ジョブが終了したと判定された場合(「Yes」)、CPU20は、DCブラシレスモータ27のPID制御を停止して感光体ドラム1の回転駆動制御を終了する(ステップS46)。
以上のように、本実施形態に係る画像形成装置100によれば、従来のように駆動対象物(感光体ドラム1)の交換を検知するためのセンサが不要であり、部品コストの増加及び部品実装スペースの拡大を招くことなく、駆動対象物の交換の検知から制御パラメータの再設定までを自動化することが可能である。
なお、本発明は上記実施形態に限定されず、以下のような変形例が考えられる。
(1)画像形成装置100の製造後、新品状態での初回の感光体ドラム1の安定駆動時の積分値Vi(n)を初期値Viniとしてフラッシュメモリ23に記憶しておき、次回以降の感光体ドラム1の駆動時に取得する積分値Vi(n)と上記初期値Viniとの差分値を感光体ドラム1の交換判定に用いても良い。
(2)上記実施形態では、駆動対象物として感光体ドラム1を例示して説明したが、少なくとも積分要素を有するフィードバック制御によって駆動される駆動対象物であれば、本発明を適用することができる。また、フィードバック制御としては、PID制御だけでなく、PI制御でも本発明を適用することができる。
(3)上記実施形態では、画像形成装置100としてプリンタを例示して説明したが、この他、コピー機、プリンタ及びFAX等の機能を有する複合機や、コピー機、FAX等の単体のOA機器などにも本発明を適用することができる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置100の構成概略図である。 本発明の一実施形態に係るが画像形成装置100の機能ブロック図である。 本発明の一実施形態に係る画像形成装置100の第1フローチャートである。 本発明の一実施形態に係る画像形成装置100の第2フローチャートである。 本発明の一実施形態に係る画像形成装置100の第1動作説明図である。 本発明の一実施形態に係る画像形成装置100の第3フローチャートである。 本発明の一実施形態に係る画像形成装置100の第2動作説明図である。 本発明の一実施形態に係る画像形成装置100の第4フローチャートである。
符号の説明
100…画像形成装置、1…感光体ドラム、2…帯電部、3…露光部、4…現像部、5…転写部、6…クリーニングブレード、7…摺擦ローラ、8…給紙ローラ、9…用紙搬送ローラ、10…定着ユニット、11…用紙搬送ローラ、12…排紙ローラ、20…CPU(Central Processing Unit)、21…ROM(Read Only Memory)、22…RAM(Random Access Memory)、23…フラッシュメモリ、24…操作表示部、25…通信I/F、26…モータドライバ、27…DCブラシレスモータ、28…ギア部、29…エンコーダ、30…基準位置センサ、200…PC(Personal Computer)

Claims (5)

  1. 駆動対象物を駆動するモータと、少なくとも積分要素を有するフィードバック制御によって前記モータを制御する制御部とを備える回転駆動装置であって、
    前記制御部は、前記フィードバック制御の積分要素にて算出されると共に前記モータが安定駆動状態になったときの積分値を前記駆動対象物の駆動負荷情報として取得し、前回の駆動時の積分値と比較することにより前記駆動対象物の駆動負荷情報として取得した積分値が所定値以上低下した場合に前記駆動対象物が交換されたと判定し、新たな制御パラメータの再設定動作を行うことを特徴とする回転駆動装置。
  2. 前記駆動対象物の回転軸に設けられたエンコーダ板及び当該エンコーダ板の回転速度に応じた信号を出力するエンコーダセンサを有するエンコーダと、
    制御パラメータを記憶するためのパラメータ記憶部とを備え、
    前記制御部は、前記エンコーダセンサの出力信号を基に前記駆動対象物の回転速度を検出すると共に当該検出した回転速度が一定となるように前記モータをフィードバック制御する機能を有する一方、前記制御パラメータの再設定動作として、前記駆動対象物に対する外乱の無い状態で、前記エンコーダセンサの出力信号から得られる回転速度の検出結果を用いずに前記駆動対象物が一定速度で回転するように前記モータを制御し、前記駆動対象物が一定速度で回転している期間において、前記エンコーダセンサの出力信号から得られる回転速度の検出結果を基に当該回転速度に含まれる前記エンコーダ板の偏芯成分を補正するための補正量を算出し、当該算出した補正量を前記パラメータ記憶部に記憶することを特徴とする請求項1記載の回転駆動装置。
  3. 駆動対象物を駆動するモータと、少なくとも積分要素を有するフィードバック制御によって前記モータを制御すると共に電子写真方式による画像形成動作を統合制御する制御部とを備える画像形成装置であって、
    前記制御部は、前記フィードバック制御の積分要素にて算出されると共に前記モータが安定駆動状態になったときの積分値を前記駆動対象物の駆動負荷情報として取得し、前回の駆動時の積分値と比較することにより前記駆動対象物の駆動負荷情報として取得した積分値が所定値以上低下した場合に前記駆動対象物が交換されたと判定し、新たな制御パラメータの再設定動作を行うことを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記駆動対象物の回転軸に設けられたエンコーダ板及び当該エンコーダ板の回転速度に応じた信号を出力するエンコーダセンサを有するエンコーダと、
    制御パラメータを記憶するためのパラメータ記憶部とを備え、
    前記制御部は、前記エンコーダセンサの出力信号を基に前記駆動対象物の回転速度を検出すると共に当該検出した回転速度が一定となるように前記モータをフィードバック制御する機能を有する一方、前記制御パラメータの再設定動作として、前記駆動対象物に対する外乱の無い状態で、前記エンコーダセンサの出力信号から得られる回転速度の検出結果を用いずに前記駆動対象物が一定速度で回転するように前記モータを制御し、前記駆動対象物が一定速度で回転している期間において、前記エンコーダセンサの出力信号から得られる回転速度の検出結果を基に当該回転速度に含まれる前記エンコーダ板の偏芯成分を補正するための補正量を算出し、当該算出した補正量を前記パラメータ記憶部に記憶することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 前記駆動対象物は感光体ドラムであり、
    前記制御部は、前記感光体ドラムに物理的に接触している部材の移動、或いは接触負荷の軽減の少なくとも一方を実施することにより、前記感光体ドラムに対する外乱の無い状態を作り出すことを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
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