JP5144376B2 - 管体吊込み用把持装置 - Google Patents

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Description

本発明は、管体吊込み用把持装置に関し、特に、鋼管や、その他の各種の管体を吊上げたり吊降ろしたりする際に使用する管体吊込み用把持装置に関する。
例えば配管工事において鋼管等の管体を敷設する場合には、管体の吊込み作業が必要になる。特に配管工事に使用される鋼管の外周面には防蝕塗装が施されているので、鋼管の吊込み作業時には、塗装を損傷しないように、金属製の玉掛けワイヤーではなく、ナイロン製の吊下げロープを使用し、この吊下げロープを鋼管の外周面に巻き付けた状態で、クレーン等の吊下げ重機を用いて吊上げたり吊降ろしたりする作業を行うのが一般的である。
また、このような鋼管等の管体を吊込む方法では、使用する鋼管の径が大きくなると、外周面に人手によって吊下げロープを巻き付ける作業に多くの手間がかかることになると共に、高所での作業が発生して大掛かりな足場や梯子を設置する必要がある。
これに対して、吊下げロープを管体の外周面に巻き付けることなく、管体の両端の開口縁部をフック部材によって内側から係止して吊下げるようにした、管体吊込み用把持装置を備えるパイプマニピュレータと呼ばれる管体吊込み用の重機が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
特開昭60−102391号公報
しかしながら、上記従来の管体吊込み用の重機は、装置全体が大掛かりになると共に、特に管体吊込み用把持装置としてのパイプグリッパは、管体と略平行に延設して支持フレームの両側に張り出す矩形筒状のアウタボックスと、アウタボックス内に嵌入配置される矩形筒状のインナボックスからなり、伸縮シリンダを伸縮してインナボックスをアウタボックスに沿って伸縮させて、インナボックスの先端に取付けたつかみフックを管体の両端の開口縁部に内側から係止させるようになっていることから、管長の異なる複数種類の管体に対応するためには、伸縮シリンダの伸縮量を大きくする必要があり、ストロークが長く高価な伸縮シリンダを要することになる。
本発明は、このような従来の課題に着目してなされたものであり、簡易なシリンダ装置を用いてフック部を開口縁部に内側から係止させることにより、管体を容易に吊上げたり吊降ろしたりすることができると共に、管長の異なる複数種類の管体にも対応することのできる管体吊込み用把持装置を提供することを目的とする。
本発明は、吊下げ重機から略水平に保持された状態で吊下げられる、把持される管体よりも長いH形鋼又はI形鋼からなる支持架台と、該支持架台の中央部分を挟んだ両側に配置され、前記H形鋼又はI形鋼のウェブ板を垂直に貫通する回転軸部材に連結されて回動可能な一対の把持用フック部材と、前記H形鋼又はI形鋼の上方フランジ板の上面に固定されて、前記一対の把持用フック部材の回動を各々制御する一対のシリンダ装置とからなり、前記支持架台には、該支持架台の中央部分を挟んだ両側に、対称に配置される複数の前記回転軸部材の貫通支持部と、複数の前記シリンダ装置の固定支持部とが各々予め設けられており、把持される管体の長さに応じて、前記中央部分を挟んだ両側の複数の前記貫通支持部と複数の前記固定支持部から、対称位置にある一組の貫通支持部及び固定支持部を選択して、前記回転軸部材及び前記シリンダ装置を取付けると共に、取付けた前記回転軸部材及び前記シリンダ装置に前記一対の把持用フック部材が各々回動可能に連結されるようになっており、前記把持用フック部材は、H形鋼、溝形鋼等の鋼材を組み付けて構成される枠組み部材であって、縦枠部の上端部を上部横枠部よりも上方に突出させた略コの字形状を備える一対の側面枠を、前記支持架台を挟んだ両側に配置すると共に、前記一対の側面枠の前記縦枠部の上端部及び下端部を、上部接合枠及び下部接合枠を介して各々接合一体化することにより立体形状に形成されており、前記シリンダ装置は、伸縮ロッドの先端部が前記上部接合枠に連結されると共に、前記回転軸部材は、前記上部横枠部の先端部に連結されており、前記側面枠の下部横枠部の先端部上面には、前記一対の側面枠に跨るようにして管体支持枠が設けられており、且つ前記一対の把持用フック部材は、前記略コの字形状の側面枠の開放側を対向させるようにして前記支持架台に取付けられる管体吊込み用把持装置を提供することにより、上記目的を達成したものである。
また、本発明の管体吊込み用把持装置によれば、前記シリンダ装置が、電動シリンダからなることが好ましい。
本発明の管体吊込み用把持装置によれば、簡易なシリンダ装置を用いてフック部を開口縁部に内側から係止させることにより、管体を容易に吊上げたり吊降ろしたりすることができると共に、管長の異なる複数種類の管体にも対応することができる。
本発明の好ましい一実施形態に係る管体吊込み用把持装置10は、図1(a),(b)に示すように、例えば配管工事において用いる鋼管(管体)11を所定の敷設位置に設置する際に、作業現場のストックヤードに仮置きされていた鋼管11を吊下げ重機(図示せず。)によって吊上げて、所定の敷設位置に据え付ける作業において用いられる。また本実施形態の管体吊込み用把持装置10は、フック部14を鋼管11の両側の開口縁部11aに人手によらずに内側から係止させることにより、鋼管10を容易且つスムーズに吊上げたり吊降したりできるようにすると共に、フック部14の位置を移動することにより、管長の異なる複数種類の鋼管10を把持できる機能を備えている。
そして、本実施形態の管体吊込み用把持装置10は、図2(a)〜(c)にも示すように、吊下げ重機から略水平に保持された状態で吊下げられる、把持される鋼管11よりも長いH形鋼からなる支持架台12と、この支持架台12の長手方向の中央部分を挟んだ両側に配置され、H形鋼のウェブ板12aを垂直に貫通する回転軸部材13に連結されて回動可能なフック部としての一対の把持用フック部材14と、H形鋼の上方フランジ板12bの上面に固定されて、一対の把持用フック部材14の回動を各々制御する一対のシリンダ装置15とからなり、支持架台12には、該支持架台12の長手方向の中央部分を挟んだ両側に、対称に配置される複数の回転軸部材13の貫通支持部16と、複数のシリンダ装置15の固定支持部17とが各々予め設けられており、把持される管体11の長さに応じて、中央部分を挟んだ両側の複数の貫通支持部16と複数の固定支持部17から、対象位置にある一組の貫通支持部16及び固定支持部17を選択して、回転軸部材13及びシリンダ装置15を取付けると共に、取付けた回転軸部材13及びシリンダ装置15に一対の把持用フック部材14が各々回動可能に連結されるようになっている。
また、本実施形態の管体吊込み用把持装置10では、把持用フック部材14は、図3(a)〜(e)のも示すように、H形鋼、溝形鋼等の鋼材を組み付けて構成される枠組み部材であって、縦枠部18aの上端部を上部横枠部18bよりも上方に突出させた略コの字形状を備える一対の側面枠18を、支持架台12を挟んだ両側に配置すると共に、一対の側面枠18の縦枠部18aの上端部及び下端部を、上部接合枠19a及び下部接合枠19bを介して各々接合一体化して立体形状に形成されており、シリンダ装置15は、伸縮ロッド15aの先端部が上部接合枠19aに連結されると共に、回転軸部材13は、上部横枠部18bの先端部に連結されており、側面枠18の下部横枠部18cの先端部上面には、一対の側面枠18に跨るようにして管体支持枠20が設けられており、且つ一対の把持用フック部材14は、略コの字形状の側面枠18の開放側を対向させるようにして支持架台12に取付けられるようになっている。
本実施形態では、管体吊込み用把持装置10によって把持される鋼管11として、例えば3500mm程度の外径を有すると共に、管長が例えば5000mm、4000mm、2380mmの規格化された3種類の鋼管11が用いられる。本実施形態では、いずれの管長の鋼管11も把持用フック部材14によって両側から把持して吊下げることができるように、H形鋼からなる支持架台12は、5000mmの管長の鋼管11よりも長い、例えば5550mmの長さを有している。
支持架台12は、例えばH−250×250×9/14のH形鋼によって構成される。H形鋼による支持架台12のウェブ板12aには、中心線C−Cから両側に各々例えば1040mm、1850mm、2350mm離れた対称位置に、当該ウェブ板12aを貫通するφ60mm程度の大きさの貫通穴12d(図2(b),(c)参照)が各々開口形成されている。またこれらの貫通穴12dとウェブ板12aに対して垂直方向に重なる位置には、上方フランジ板12b及び下方フランジ板12cに跨るように配置された状態でこれらの側縁部に各々溶着固定されて、中央部分に軸穴22が開口形成された回転軸支持プレート21が、ウェブ板12aを挟んだ両側に各々取り付けられている。
これによって、ウェブ板12aの両側に配置された一対の回転軸支持プレート21に形成された軸穴22と、ウェブ板12aに形成された貫通穴12dとが、ウェブ板12aに対して垂直方向に直線状に並んで配設されることになり、H形鋼のウェブ板12aを垂直に貫通する回転軸部材13を、一対の回転軸支持プレート21及びウェブ板12aの三点で、安定した状態で回転可能に支持できるようになっている。また、一対の回転軸支持プレート21の外側部分で、把持用フック部材14の上部横枠部18bの先端部が、回転軸部材13に各々連結されるようになっている。すなわち、中心線C−Cを中心とする対称位置に各3箇所、合計6箇所に配置された貫通穴12d、及び軸穴22が貫通形成された回転軸支持プレート21は、支持架台12に予め設けられた複数の回転軸部材13の貫通支持部16を構成することになる。
また、H形鋼からなる支持架台12の上方フランジ板12bには、回転軸支持プレート21の各取付け位置からシリンダ装置15のストローク長さに応じた所定の距離だけ中心線C−C側に離れた位置に、複数のボルト締着孔17aからなるシリンダ装置15の固定支持部17が、中心線C−Cを中心とする対称位置に各3箇所、合計6箇所に配置されて設けられている。これらの固定支持部17には、シリンダ装置15のベース部15bが固定ボルトを介して締着固定されることになる。
さらに、本実施形態では、支持架台12のウェブ板12aには、回転軸支持プレート21の各取り付け位置よりも中心線C−C側に、固定ボルトを介してストッパー金具23を固定することが可能になっていると共に、支持架台12の下方フランジ板12cの下面には、ストッパー片24が、回転軸支持プレート21の各取り付け位置よりも中心線C−C側とは反対側に配置されて、溶着固定されている。
さらにまた、本実施形態では、支持架台12の上方フランジ板12bの中央から上方に突出して、吊下げ係止部25が設けられている。吊下げ係止部25は、中心線C−Cを挟んだ両側に溶着固定された一対の支持プレート25aと、両側の支持プレート25aの上部に跨って着脱可能に螺合固定される係止ボルト25bとからなる。係止ボルト25bに、吊下げ重機からワイヤロープ27等を介して吊り下げられた吊下げフック部26(図1(a),(b)参照)を係止することにより、管体吊込み用把持装置10やこれによって把持された鋼管11を、略水平な状態に保持しつつ吊下げ重機によって吊下げ、これらを吊上げたり吊降ろしたりしながら、所望の位置に移動させることができるようになっている。
支持架台12の上方フランジ板12bの上面に固定されるシリンダ装置15は、好ましくは公知の電動シリンダを含む装置が用いられる。シリンダ装置15として、電動シリンダからなるものを用いることにより、電動モータが回転しない限りシリンダが作動しないこととなり、伸縮ロッド15aの伸縮を確実に停止させて、例えば油圧シリンダを用いた場合と比較して、把持用フック部材14が不用意に回動して鋼管11への係止状態が外れるのを、さらに確実に防止することが可能になる。
本実施形態では、シリンダ装置15は、伸縮ロッド15aと、駆動制御部15cと、ベース部15bとからなり、例えば2.5kN程度の推進力を備えると共に、伸縮ロッド15aが例えば300mm程度のストローク長を有する、簡易なシリンダ装置となっている。また、シリンダ装置15は、把持すべき鋼管11の長さに応じて、中心線C−Cを挟んだ両側に設けられた各3箇所の固定支持部17から、対称位置にある各1箇所の固定支持部17を選択して、中心線C−Cの両側に一対設置される。さらに、伸縮ロッド15aの先端部が、把持用フック部材14の両側の側面枠18の上端部を接合する上部接合枠19aに回転可能に連結されていて、伸縮ロッド15aの伸縮によって、把持用フック部材14の回転軸部材13を中心とした回動を制御することができるようになっている。
シリンダ装置15によって回動を制御される把持用フック部材14は、上述のように、略コの字形状を備える一対の側面枠18を、支持架台12を挟んだ両側に配置すると共に、一対の側面枠18の上端部及び下端部を、上部接合枠19a及び下部接合枠19bを介して各々接合一体化して立体形状に形成される(図3(a)〜(e)参照)。
各側面枠18は、主として溝形鋼を用いて形成される。各側面枠18は、略コの字形状の縦棒部分に配置される縦枠部18aと、略コの字形状の上部横棒部分に配置される上部横枠部18bと、略コの字形状の下部横棒部分に配置される下部横枠部18cとからなり、縦枠部18aの上端部は、上部横枠部18bの上面よりも上方に突出して設けられている。また一対の側面枠18は、溝形鋼の背面側を対向させると共に、支持架台12の幅よりも僅かに広い間隔をおいて平行に配置した状態で、縦枠部18aの上端部及び下端分を、上部接合枠19a及び下部接合枠19bを介して各々接合一体化することにより、立体形状に形成される。これによって、一対の側面枠18の縦枠部18aの間には、上部接合枠19aと下部接合枠19bとよって上下を区画される部分に、支持架台12を挿通可能な縦長矩形形状の挿通開口28が形成されることになる。この挿通開口28に支持架台12が挿通されることにより、例えばシリンダ装置15及び把持用フック部材14を支持架台12の中心線C−Cに近い側に取付けて、短い管長の鋼管11を把持する場合でも、把持用フック部材14を、支持架台12と緩衝させることなく回転軸部材13を中心として回動させることが可能になる。
また、一対の側面枠18の上端部を接合する上部接合枠19aは、例えば角形パイプからなり、各縦枠部18aと垂直に配置されてこれらに両端部が溶着固定されることにより、縦枠部18aの上端部を連結接合する。上部接合枠19aの中央部分には、シリンダ装置15側に突出してロッド連結リブ29が溶着固定されている。このロッド連結リブ29には、シリンダ装置15の伸縮ロッド15aの先端部が、回転可能にピン接合されることになる。
一対の側面枠18の下端部を接合する下部接合枠19bは、例えばH形鋼からなり、各縦枠部18aと垂直に配置されてこれらに両端部が溶着固定されることにより、縦枠部18aの下端部を連結接合する。また、本実施形態では、一対の側面枠18の下部横枠部18cの先端部にもまた、これらを接合一体化する補強接合枠30が設けられている。補強接合枠30は、例えばH形鋼からなり、各下部横枠部18cと垂直に配置されてこれらに両端部が溶着固定されることにより、下部横枠部18cの先端部を連結接合する。
さらに、本実施形態では、補強接合枠30の上面に重ねるように配置されて、側面枠18の下部横枠部18cの先端部上面には、管体支持枠20が取り付けられている。管体支持枠20は、例えばH形鋼からなり、これの下方フランジ板の両端部分を下部横枠部18cの先端部上面に各々溶着固定することにより、一対の下部横枠部18cの間に跨るようにして架設される。また管体支持枠20の上方フランジ板の上面には、好ましくはこれに係止される鋼管11の内周面に沿った曲率半径で上面が湾曲する、曲線加工が施された5〜10mm程度の厚さのゴム板31が貼着されている。これによって、把持用フック部材14を、より安定した状態で鋼管11の開口縁部11aに内側から係止させることができるようになっている。
さらにまた、本実施形態では、一対の側面枠18の各上部横枠部18bの先端部には、軸ボルト締着開口32が開口形成されている。このこれらの軸ボルト締着開口32を、支持架台12の選択された貫通支持部16において、ウェブ板12aに対して垂直方向に直線状に並んで配設されたウェブ板12aの貫通穴12d及び回転軸支持プレート21の軸穴22に合致させた後に、回転軸部材13となる軸ボルト33を挿通し、回転軸支持プレート22及び上部横枠部18bの外側部分において、締着ナット34を用いて軸ボルト33を軸ボルト締着開口32の周縁部分に締着することにより、把持用フック部材14は、軸ボルト33による回転軸部材13を回動中心として回動可能に支持されて、支持架台12に着脱可能に取り付けられることになる。
これによって、把持用フック部材14は、伸縮ロッド15aを上部接合枠19aのロッド連結リブ29に連結したシリンダ装置15の駆動によって、伸縮ロッド15aを収縮することにより把持用フック部材14を上方に回動させて、鋼管11の開口縁部11aの内周面への係止を開放した状態と、伸縮ロッド15aを伸長することにより把持用フック部材14を下方に回動させて、鋼管11の開口縁部11aの内周面への係止を保持した状態とを、容易に切り替えることができるようになっている(図2(a)参照)。
なお、本実施形態では、伸縮ロッド15aを収縮して把持用フック部材14を上方に回動させた際には、各上部横枠部18bの上部先端面が、支持架台12のウェブ板12aに固定されたストッパー金具23のストッパーリブ23aに当接して、それ以上の上方への回動が規制されるようになっている。一方、伸縮ロッド15aを伸長して把持用フック部材14を下方に回動させた際には、各縦枠部18aの内側上部側面が、支持架台12の下方フランジ板12cの下面に固定されたストッパー片24に当接して、それ以上の下方への回動を規制し、縦枠部18aを支持架台12に対して垂直に配置した状態を保持できるようになっている。
また、本実施形態では、上述の把持用フック部材14は、把持すべき鋼管11の長さに応じて、中心線C−Cの両側に設けられた各3箇所の貫通支持部16から、対称位置にある各1箇所の貫通支持部16を選択して、中心線C−Cの両側に一対、略コの字形状の側面枠18の開放側を対向させるように配置した状態で取付けられることになる。取り付けられた各把持用フック部材14は、上述のように、これらに隣接して設置されたシリンダ装置15の駆動によって、開閉制御されることになる。
そして、上述の構成を備える本実施形態の管体吊込み用把持装置10によれば、簡易なシリンダ装置15を用いて把持用フック部材14を回動させて鋼管11の開口縁部11aに内側から係止させることにより、鋼管11を容易に吊上げたり吊降ろしたりすることができると共に、管長の異なる複数種類の鋼管11にも対応することが可能になる。
すなわち、本実施形態によれば、管体吊込み用把持装置10は、H形鋼のウェブ板12aを垂直に貫通する回転軸部材13に連結された一対の把持用フック部材14を、H形鋼の上方フランジ板12bの上面に固定された一対のシリンダ装置15によって回動させることにより開閉制御して、鋼管11を把持したり、把持した状態を開放するので、シリンダ装置15を把持用フック部材14の近くに設けて必要なストローク長を短くすることにより、簡易なシリンダ装置15を用いることが可能になると共に、シリンダ装置15を遠隔操作して、人手によらずに容易に鋼管11を吊上げたり吊降ろしたりすることが可能になる。
また、本実施形態によれば、支持架台12には、これの長手方向の中央部分を挟んだ両側に、対称に配置される複数の回転軸部材13の貫通支持部16と、複数のシリンダ装置15の固定支持部17とが各々予め設けられており、把持される管体11の長さに応じて、中央部分を挟んだ両側の複数の貫通支持部16と複数の固定支持部17から、対象位置にある一組の貫通支持部16及び固定支持部17を選択して、回転軸部材13及びシリンダ装置15を取付けると共に、取付けた回転軸部材13及びシリンダ装置15に一対の把持用フック部材14を各々に連結するようになっているので、図1(a),(b)に示すように、管長の異なる複数種類の鋼管11に対応して、把持用フック部材14及びシリンダ装置15を支持架台12に沿って移動することにより、管長の異なる複数種類の鋼管11を容易に吊上げたり吊降ろしたりすることが可能になる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、管体吊込み用把持装置によって把持される管体は鋼管である必要は必ずしもなく、その他の種々の管体を把持して吊下げる装置として用いることもでき、配管工事以外の工事において用いることもできる。また、支持架台は、I形鋼からなるものであっても良く、シリンダ装置は、電動シリンダ以外の、油圧シリンダ等のその他のシリンダからなるものであっても良い。
(a),(b)は、本発明の好ましい一実施形態に係る管体吊込み用把持装置を用いて鋼管(管体)を吊下げる状況を説明する正面図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る管体吊込み用把持装置の構成を説明する、(a)は正面図、(b)は上面図、(c)は右側面図である。 把持用フック部材の構成を説明する、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は(a)のA−Aに沿った断面図、(d)は(a)のB−Bに沿った断面図、(e)は(a)のC−Cに沿った断面図である。
符号の説明
10 管体吊込み用把持装置
11 鋼管(管体)
11a 鋼管の開口縁部
12 支持架台
12a H形鋼のウェブ板
12b H形鋼の上方フランジ板
12c H形鋼の下方フランジ板
13 回転軸部材
14 把持用フック部材(フック部)
15 シリンダ装置
15a シリンダ装置の伸縮ロッド
16 回転軸部材の貫通支持部
17 シリンダ装置の固定支持部
18 側面枠
18a 側面枠の縦枠部
18b 側面枠の上部横枠部
18c 側面枠の下部横枠部
19a 上部接合枠
19b 下部接合枠
20 管体支持枠
21 回転軸支持プレート
22 軸穴
25 吊下げ係止部
26 吊下げフック部
28 挿通開口
31 ゴム板
32 軸ボルト締着開口

Claims (2)

  1. 吊下げ重機から略水平に保持された状態で吊下げられる、把持される管体よりも長いH形鋼又はI形鋼からなる支持架台と、該支持架台の中央部分を挟んだ両側に配置され、前記H形鋼又はI形鋼のウェブ板を垂直に貫通する回転軸部材に連結されて回動可能な一対の把持用フック部材と、前記H形鋼又はI形鋼の上方フランジ板の上面に固定されて、前記一対の把持用フック部材の回動を各々制御する一対のシリンダ装置とからなり、
    前記支持架台には、該支持架台の中央部分を挟んだ両側に、対称に配置される複数の前記回転軸部材の貫通支持部と、複数の前記シリンダ装置の固定支持部とが各々予め設けられており、
    把持される管体の長さに応じて、前記中央部分を挟んだ両側の複数の前記貫通支持部と複数の前記固定支持部から、対称位置にある一組の貫通支持部及び固定支持部を選択して、前記回転軸部材及び前記シリンダ装置を取付けると共に、取付けた前記回転軸部材及び前記シリンダ装置に前記一対の把持用フック部材が各々回動可能に連結されるようになっており、
    前記把持用フック部材は、H形鋼、溝形鋼等の鋼材を組み付けて構成される枠組み部材であって、
    縦枠部の上端部を上部横枠部よりも上方に突出させた略コの字形状を備える一対の側面枠を、前記支持架台を挟んだ両側に配置すると共に、前記一対の側面枠の前記縦枠部の上端部及び下端部を、上部接合枠及び下部接合枠を介して各々接合一体化することにより立体形状に形成されており、
    前記シリンダ装置は、伸縮ロッドの先端部が前記上部接合枠に連結されると共に、前記回転軸部材は、前記上部横枠部の先端部に連結されており、
    前記側面枠の下部横枠部の先端部上面には、前記一対の側面枠に跨るようにして管体支持枠が設けられており、
    且つ前記一対の把持用フック部材は、前記略コの字形状の側面枠の開放側を対向させるようにして前記支持架台に取付けられる管体吊込み用把持装置。
  2. 前記シリンダ装置が、電動シリンダからなる請求項1に記載の管体吊込み用把持装置。
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