JP5976177B1 - 足場用吊り具 - Google Patents

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Abstract

【課題】足場の階の増加があった場合、足場吊り具の取付け取り外しを行う必要がなく、足場吊り具を望む足場の階に移動して付設できる足場用吊り具を提供する。【解決手段】足場用吊り具30は、電動巻き上げ装置40を吊下げするブラケット31と、足場10に設けられて上下方向に延びるレール21に対して上下方向に移動自在に取付けられる走行部32と、ブラケット31に電動巻き上げ装置40が吊下げられた状態で電動巻き上げ装置40から下方へ延びるケーブル46を上方へ方向転換するローラ44とを有する。【選択図】図11

Description

本発明は、足場用吊り具に関する。
建築現場、或いは既存の建築物の補修時に足場に付設されて、工事に必要な資材や足場の構築部材等を荷揚げしたり、荷下ろしたりするためにホイストをぶら下げる足場吊り具が使用されている(特許文献1)。
従来の足場吊り具は、足場の階が増加する毎に、増築した足場の階の垂直ポストに対して取付けができるように組立て及び分解ができるように構成されている。また、工事が終了して、足場の構築部材等を分解してそれらを荷下ろしする場合にも、分解した足場の下の階の足場の垂直ポストに対して、分解前の階の垂直ポストに取付けていた足場用吊り具を取外して、新たに下の階の足場の垂直ポストに対して取付けるようにしている。
実開平6−14187号公報
上記のように、従来は、足場の階を増築する場合や、工事終了後に足場の分解によって足場の階が減少した場合、階の増減に応じて足場用吊り具の垂直ポストに対する取り外し及び再取付けを行う必要があり、面倒な作業となっている。
本発明の目的は、上記課題を解決して、足場の階の増加があった場合、足場吊り具の取付け取り外しを行う必要がなく、足場吊り具を望む足場の階に移動して付設できる足場用吊り具を提供することにある。
上記問題点を解決するために、本発明の足場用吊り具は、索状部材を巻取り巻き戻しする駆動源を、吊下げするブラケットと、前記ブラケットに設けられた走行部であって、足場に設けられて上下方向に延びるレールに対して上下方向に移動自在に取付けられる走行部と、前記ブラケットに前記駆動源が吊下げられた状態で該駆動源から下方へ延びる前記索状部材を上方へ方向転換する方向転換部とを有するものである。
また、前記走行部または前記ブラケットには、前記レールに設けられた支持部に対し、下方から前記支持部に当接した際には、前記支持部の相対移動を許容する許容位置へ移動自在であって、前記許容位置に位置して前記支持部が相対通過した後は、前記支持部と干渉する干渉位置へ復帰し、かつ上方から前記支持部に当接した際には、該当接した状態を保持するロック部材を備え、該ロック部材が前記支持部に当接した状態に保持されることにより、該支持部を介して前記レールに支持されるものとしてよい。
また、前記ロック部材は、前記許容位置と前記干渉位置との間を揺動自在に前記ブラケットまたは前記走行部に対して軸支されており、前記ロック部材は、付勢部材の付勢力または、自重により、前記許容位置から前記干渉位置に自動復帰可能にされていてもよい。
また、前記走行部は、車輪付であることが好ましい。
また、前記走行部には、前記レールの周りの回転を防止する回転防止部を備えることが好ましい。
本発明によれば、足場の階の増加があった場合、足場吊り具の取付け取り外しを行う必要がなく、足場吊り具を望む足場の階に移動して付設できる効果を奏する。
一実施形態の足場用吊り具を有する足場の概略図。 足場用吊り具の側面図。 足場用吊り具をレール側から見た側面図。 足場用吊り具の斜め正面側から見た斜視図。 足場用吊り具の斜め背面側から見た斜視図。 (a)はレール部材の側面図、(b)はレール部材の背面図。 レール部材の平面図。 レールと走行部の関係を示す略図。 巻き上げキャップの側面図。 巻き上げキャップの側面図。 足場用吊り具の自動上昇(自動走行)の説明図。 (a)〜(c)は、ロック部材の作動の説明図。 (a)、(b)は他の実施形態のロック部材の作動の説明図。
以下、本発明を具体化した一実施形態の足場用吊り具を図1〜図12を参照して説明する。
図1に示すように、建築しようとする建築物または補修しようとする建築物の壁面に沿って組み立てられた足場10において、前記建築物とは反対側にはレール21が、上下方向に延びるようにして組み付けられている。そして、レール21に対して、足場用吊り具30が昇降可能に設置される。足場10は、縦パイプ11と横パイプ12をジョイント13を用いて格子状に組まれ、これに図示しない踏み板、手摺り、ブラケット部材、斜材等を取り付けて構築される。
レール21は、図6(a)、図6(b)、図7に示す複数のレール部材22が相互に連結されてなるものである。具体的には、レール部材22は、図7に示すように四角パイプ状に形成されていて4つのコーナー部22a〜22dを有しており、上端には連結部24が突出されている。連結部24は、一対の連結板23を十字状にクロスして形成されたものであって、他のレール部材22の下端部内に対して、着脱自在に挿入されている。
レール部材22は、1つのコーナー部22aが足場10に対向して配置されている。そして、レール部材22は、前記コーナー部22aを形成する一対の側面に上下一対のアーム25が足場10に向かって突出されており、アーム25の先端に設けられたクランプ26により、足場10の縦パイプ11に着脱自在に連結されている。また、図6(a)及び図6(b)に示すようにレール部材22のコーナー部22aであって、上端寄りのアーム25よりも上方の部位には、支持部としての支持棚27が設けられている。支持棚27は、前記コーナー部22aに対して溶接固定されていて、足場10側に向かって延びる水平部材28と、水平部材28の下面とコーナー部22a間を連結する斜め部材29を有する。本実施形態では、水平部材28及び斜め部材29は板状に形成されているが、板状に限定するものではなく、棒材にて構成されていてもよい。
(足場用吊り具30)
図2〜図5に示すように、足場用吊り具30は、鉄等の剛性を有した金属から形成さており、ブラケット31とブラケット31に設けられた一対の走行部32を有する。
図2、図4及び図5に示すようにブラケット31は、上下方向に延びる支持体33と、支持体33の反足場10側の下部において基端が連結されて斜め上方に延出された吊りアーム34と、吊りアーム34の上端及び支持体33の上部間を連結した一対の保持部材35とを有する。
支持体33は、略四角パイプ状をなす本体部33Aと、その上下両端部に一体に連結された同じく略四角パイプ状をなす上部体33B及び下部体33Cとを有する。本体部33Aの上端及び下端には、それぞれ丸パイプ状の連結パイプ36が一体に固定されて上方及び下方へ突出されている。そして、各連結パイプ36が前記上部体33B及び下部体33Cに対してそれぞれ挿入された状態で、上部体33B及び下部体33Cは、各連結パイプ36に対してボルト着により締結されている。なお、図4、図5では、本体部33Aの上端に設けられた連結パイプ36のみが図示されている。
吊りアーム34は、四角パイプ状に形成されており、その基端部が本体部33Aの両側部に一体に連結固定された一対の支持板37間に溶接等により固定されている。吊りアーム34の上端には湾曲部34aを介して水平に延びる吊り部34bが延出形成されている。吊り部34bには、吊りリング38が固定されている。図11に示すように吊りリング38には、駆動源としての吊下げ形の電動巻き上げ装置40が吊下げされる。電動巻き上げ装置40は、例えば、電動チェーンブロック、電動ホイスト、ウインチ等である。電動巻き上げ装置40は駆動源の一例に相当する。電動巻き上げ装置40は、後述するケーブル46を巻取り巻き戻しするものである。
図4に示すように、支持板37間には、軸体39が架設されている。また、前記軸体39の一端は、支持板37から突出して、該支持板37に一体に連結されたL字状の支持片41に支持されている。支持板37と支持片41間の軸体39には、ローラ44が回動自在に支持されている。ローラ44は、方向転換部の一例に相当する。
図11に示すようにローラ44は、ブラケット31の吊りリング38に吊りさげられた電動巻き上げ装置40よりも下方に配置されている。
図2、図4に示すように、走行部32は上部体33B及び下部体33Cにそれぞれ設けられている。上部体33B及び下部体33Cに設けられた走行部32は、同一構成のため、下部体33Cに設けられた走行部32について説明し、上部体33Bの走行部32には、下部体33Cの走行部32で説明した構成に付した符号をそのまま付して、その説明を省略する。
図5に示すように、下部体33Cの走行部32は、下部体33Cに対して一体に固定された水平支持板42と、基端が下部体33Cに一体に固定されるとともに下端面が水平支持板42の上面に一体に固定された板状の連結片43を有する。
図8に示すように水平支持板42は、下部体33C(上部体33B)に溶接固定された連結部42aと、連結部42aから反足場10側に延びた一対の延出部42b、42cにて二股状に形成されている。連結片43は、一対の延出部42b、42cに対して下面が溶接固定されるとともに、基端が下部体33C(上部体33B)に対して溶接固定されている。
連結部42a、及び延出部42b、42cには、レール挿通凹部45が形成されている。レール挿通凹部45は、図8に示すように、レール21が上下方向に相対移動自在に遊びをもって挿入可能な大きさに形成されている。すなわち、連結部42a、及び延出部42b、42cは、レール21をコーナー部22c及びその付近の部位を除く部分を囲むように形成されている。延出部42b、42cの下面には、レール21の4つの側面に対してそれぞれ当接して回転する4つの車輪51がフォーク52を介して回転自在に軸支されている。また、図8に示すように、コーナー部22b側の一対の車輪51は、コーナー部22bに隣接するレール21の両側面に当接され、コーナー部22d側の一対の車輪51は、コーナー部22dに隣接するレール21の両側面に当接されている。このようにして各車輪51が配置されることにより、レール21の相互に反対の側面には、それぞれ車輪51が当接されている。
複数の車輪51が、レール21の4つの側面にそれぞれ回転自在に当接することにより、走行部32は、レール21の周りの回転が防止されている。また、走行部32は、レール21に対して、該レール21が延びる方向と直交する方向への離脱が不能となっている。複数の車輪51によって、回転防止部が構成されている。
図4、図5に示すように、上部体33Bにおける一方の連結片43の上部には、支持軸60が、他方の連結片43の上部にはストッパ61がそれぞれ一体に固定されて、反足場10側に向けて延出されている。支持軸60に先端には、ロック部材の一例としてロック板62が揺動自在に支持(軸支)されている。
図3に示すように、ロック板62は、上部に設けられた二股状をなす一対の延出部62a,62bと、延出部62a,62bの略中間部から下方へ延びる重り部62cとにより、Y字状に形成されていて、延出部62a,62bと重り部62cの交差部において前記支持軸60が回転自在に貫通されている。
延出部62aは、ストッパ61の下面に当接可能な長さを有している。また、延出部62a,62bの上側面は、延出部62aがストッパ61の下面に当接している状態で、図3に示すように、凹状に形成されていて延出部62bの先端へ向かうほど斜め上方に向かうガイド面63となっている。
また、支持軸60から重り部62cの先端までの長さは、支持軸60から延出部62aの末端までの長さよりも長くするとともに重り部62cの重量を延出部62aよりも重くなるように形成されている。これによって、延出部62aがストッパ61から下方へ離間した際に、重り部62c側の支持軸60周りの回転モーメントを作用させることにより、すなわち、自重により延出部62aをストッパ61側へ付勢するようにしている。
ロック板62の延出部62aが、ストッパ61に係止している状態となる位置は、ロック板62の干渉位置としている。
一方、延出部62aがストッパ61から離間して支持棚27の通過を許容するまで回転した位置(図12(b)参照)を、許容位置としている。なお、本実施形態では、支持棚27と、アーム25とは同じ方向にレール21(レール部材22)から突出しているため、ロック板62が許容位置に位置する際は、同様にアーム25の通過も許容する。
足場用吊り具30は、アーム25、または支持棚27の上面に、延出部62aにて載置した状態で、レール部材22に支持されている。
(実施形態の作用)
1.足場用吊り具30の上方への移動について
上記のように構成された足場用吊り具30の作用を説明する。まず、足場用吊り具30を足場10の低い階から高い階へ移動させる場合について説明する。なお、足場10の高い階には、既にレール21が延出されているものとする。また、足場用吊り具30の吊りリング38には、電動巻き上げ装置40が吊下げられているものとする。
図11に示すように、レール21の最上端には、図9、図10に示す巻き上げキャップ70の筒部71が被せられる。なお、巻き上げキャップ70は、同図に示すように、有蓋円筒状をなした筒部71と、筒部71の外側面から側方へ突出形成されるとともに先端にフック孔72aを有する掛け止め板72と、筒部71の外側面に基端が固定されて下方へ延出された操作レバー73を有する。なお、図11では、説明の便宜上、操作レバー73を省略して図示している。
そして、図11に示すように、下の階に位置する足場用吊り具30の電動巻き上げ装置40から引き出されて下方へ向かうケーブル46を、ローラ44に掛けることにより上方へ向かうように方向転換した後、ケーブル46の先端のフック47を巻き上げキャップ70のフック孔72aに掛け止めする。ケーブル46は、索状部材の一例である。索状部材は、ケーブルに限定するものではなく、ロープ、チェーン等の可撓性を有するとともに、電動モータ等の駆動により荷揚げ及び荷下ろしが可能な部材であればよい。
そして、この状態で電動巻き上げ装置40を駆動してケーブル46を巻回する。ケーブル46が電動巻き上げ装置40に巻回されると、ケーブル46を介してローラ44に上向きの力が加わるため、足場用吊り具30はレール21に沿って上方へ移動する。このとき、車輪51がレール21の側面を転動することにより、足場用吊り具30が上昇する。そして、図12(a)に示すようにロック板62がアーム25と干渉すると、ロック板62は、ガイド面63がアーム25により下方へ押されることにより、回転する。そして、ロック板62が図12(b)の許容位置まで回転することにより、アーム25を通過させてロック板62とアーム25との干渉が解除されると、重り部62c側の支持軸60周りの回転モーメントの作用により、ロック板62は延出部62aがストッパ61に係止される位置まで回転復帰する(図12(c)参照)。
また、ロック板62に対して支持棚27が通過する場合でも、ロック板62は上記と同様に回転及び復帰回転する。図12(a)、図12(b)、図12(c)では、アーム25に対して説明の便宜上、支持棚の符号である27を付している。
そして、上昇する足場用吊り具30が目的の階の足場10の支持棚27を通過した後、電動巻き上げ装置40の巻回の駆動を停止させて、足場用吊り具30の移動を停止させる。この後、電動巻き上げ装置40を上昇する場合とは反対に逆転させて足場用吊り具30を支持棚27の上面に延出部62aを当接(載置)させる。このことにより、足場用吊り具30は支持棚27を介してレール21に支持される。なお、場合によっては、足場用吊り具30をアーム25上に載置してもよい。すなわち、アーム25を支持部としてもよい。
このように、足場用吊り具30は、電動巻き上げ装置40の駆動により、目的の足場10の階までレール21に沿って自動的に上昇させることができる。この後、フック孔72aからフック47を外すとともに、ケーブル46をローラ44から外すことにより、電動巻き上げ装置40による荷揚げ荷下ろし作業を行うことができるものとなる。
2.足場用吊り具30の下方への移動について
次に、工事終了後に、足場用吊り具30を足場10の下の階へ移動させる場合について説明する。なお、レール21の最上端には、巻き上げキャップ70の筒部71が被せられており、また、足場用吊り具30は、支持棚27またはアーム25のいずれかに足場用吊り具30のロック板62が当接しているものとする。
この状態で、足場用吊り具30が吊下げている電動巻き上げ装置40からケーブル46を引き出して下方へ向かうケーブル46を、ローラ44に掛けることにより上方へ向かうように方向転換した後、ケーブル46の先端のフック47を巻き上げキャップ70のフック孔72aに掛け止めする。
この状態で、電動巻き上げ装置40を作動して、一旦、足場用吊り具30を上昇させて、ロック板62を支持棚27(またはアーム25)から離間させる。この上昇による離間距離は、ロック板62が支持棚27(またはアーム25)によって許容位置への回転ができる距離でよい。そして、ロック板62を干渉位置から許容位置に作業者が手動で操作し、この位置を保持した状態で、電動巻き上げ装置40を作動して、足場用吊り具30を下降させる。上の階のレール21の支持棚27及びアーム25の通過は、上記のようにしてロック板62を許容位置に手動で操作した状態で足場用吊り具30を下降させることにより行う。
足場用吊り具30を足場10の下の階へ移動してきた場合、ロック板62を許容位置から干渉位置に戻した後、下の階のレール21に設けられた支持棚27(またはアーム25)に対して干渉位置に位置するロック板62を載置する。足場用吊り具30を足場10の下の階に移動させた後は、電動巻き上げ装置40の駆動を停止させる。この後、フック孔72aからフック47を外すとともに、ケーブル46をローラ44から外すことにより、電動巻き上げ装置40による、荷揚げ荷下ろし作業を行うことができるものとなる。
本実施形態では、下記の特徴を有する。
(1)本実施形態の足場用吊り具30は、電動巻き上げ装置40(駆動源)を吊下げするブラケット31と、足場10に設けられて上下方向に延びるレール21に対して上下方向に移動自在に取付けられる走行部32を有する。また足場用吊り具30は、ブラケット31に電動巻き上げ装置40が吊下げられた状態で電動巻き上げ装置40から下方へ延びるケーブル46を上方へ方向転換するローラ44(方向転換部)を有する。上記の構成により、足場の階の増加があった場合、足場用吊り具の取付け取り外しを行う必要がなく、足場用吊り具を望む足場の階に移動して付設できる効果を奏する。
(2)また、本実施形態の足場用吊り具30では、走行部32には、ロック板62(ロック部材)を備えている。ロック板62は、レール21のアーム25及び支持棚27(支持部)に対し、下方からアーム25及び支持棚27に当接した際には、アーム25及び支持棚27の相対移動を許容する許容位置へ移動自在となっている。また、ロック板62は、許容位置に位置してアーム25及び支持棚27が相対通過した後は、アーム25及び支持棚27と干渉する干渉位置へ復帰し、かつ上方からアーム25及び支持棚27に当接した際には、該当接した状態を保持する。そして、ロック板62が、アーム25及び支持棚27に当接した状態に保持されることにより、アーム25及び支持棚27を介してレール21に支持されるようにしている。
上記構成により、ロック板62がレール21のアーム25及び支持棚27(支持部)を上方へ通過した後であって、電動巻き上げ装置40(駆動源)の駆動を停止した後は、ロック板62(ロック部材)をアーム25及び支持棚27(支持部)に当接すると、この当接状態の保持ができる。このため、足場用吊り具30をアーム25及び支持棚27(支持部)を介してレール21に支持することができ、この状態で、足場用吊り具30によって荷揚げ、荷下ろしを行うことができる。
(3)また、本実施形態の足場用吊り具30では、ロック板62(ロック部材)は、許容位置と干渉位置間を揺動自在に走行部32に対して軸支されている。また、ロック板62(ロック部材)は、自重により、許容位置から前記干渉位置に自動復帰可能にされている。この結果、上記構成により、ロック板62(ロック部材)は、自重により干渉位置に自動復帰するため、支持部を通過した後の足場用吊り具のアーム25及び支持棚27(支持部)に対する支持を自動的に行うことができる。
(4)また、本実施形態の足場用吊り具30では、走行部32は、車輪付である。この結果、本実施形態によれば、車輪付の走行部により、足場用吊り具30を円滑に上昇させることができる。
(5)また、本実施形態の足場用吊り具30では、走行部32には、レール21の周りの回転を防止する複数の車輪51(回転防止部)を備えている。この結果、本実施形態によれば、複数の車輪51により、足場用吊り具30が走行中において、レール21の周りの回転を防止することができる。
なお、本発明の実施形態は前記実施形態に限定されるものではなく、下記のように変更しても良い。
・前記実施形態では、ローラ44を方向転換部としたが、ローラ44を省略して軸体39を方向転換部としてもよい。
・前記実施形態では、図11に示すように、レール21の最上端には、図9、図10に示す巻き上げキャップ70の筒部71が被せたが、巻き上げキャップ70は、一例であって、必ずしも、巻き上げキャップ70を被せる必要はない。すなわち、これから移動させる足場10の階において、電動巻き上げ装置40のフックがかけることができるものがあればよい。
・前記レール部材22は四角パイプ状としたが、レール部材22はパイプ状に形成する必要はなく、断面L型、断面H型、断面I型等の型材で形成してもよく、またこれら以外の形状であってもよい。
・支持体33、及び吊りアーム34は、四角パイプ状としたが、これらは、丸パイプ、棒材等の他の形状であってもよい。
・前記実施形態では、走行部32に車輪51を設けたが、車輪51を省略して、レール21に対して摺動自在に構成してもよい。
・前記実施形態では、走行部32にロック部材としてのロック板62を設けたが、ロック部材をブラケット31に対して直接設けてもよい。
・前記実施形態では、ロック部材としてのロック板62を、許容位置と干渉位置間を回転自在に設けたが、回転自在に設ける代りに、直線往復移動自在に設けてもよい。
図13(a)、図13(b)は、ロック部材82を直線往復移動自在に設けた一例を示している。
図13(a)に示すように、走行部32、またはブラケット31には、収納ケース80が設けられている。収納ケース80は、ロック部材82が直線往復移動自在に収納されている。なお、ロック部材82の直線往復移動方向は、上下方向とは直交する方向である。また、ロック部材82は、図13(a)で実線で示す干渉位置と二点鎖線で示す許容位置間に位置することが可能となっている。そして、ロック部材82は、干渉位置に位置するときは、収納ケース80に設けられたストッパ部80aに係止可能となっている。収納ケース80の底壁とロック部材82間には付勢部材としてのコイルスプリング等からなる付勢バネ86が収納されており、付勢バネ86の付勢力により、ロック部材82は干渉位置側へ常時付勢されている。また、ロック部材82において、先端から中央部までの上面は、先端が先細くなるように斜状のガイド面84が形成されている。ガイド面84は、アーム25または支持棚27に対して、ガイド面84が下方から押圧した際に、ロック部材82を干渉位置から許容位置へガイドするためのものである。
上記のようにロック部材82が構成されていると、足場用吊り具30が電動巻き上げ装置40の駆動によって自動昇降しているときに、図13(a)に示すように干渉位置に位置するロック部材82がガイド面84にてアーム25または支持棚27に当接すると、付勢バネ86の付勢力に抗して、ロック部材82が許容位置へ移動する。
そして、ロック部材82が許容位置へ移動すると、足場用吊り具30が上昇を継続し、ロック部材82がアーム25または支持棚27を通過すると、付勢バネ86の付勢によって、干渉位置に復帰移動する。
10…足場、11…縦パイプ、12…横パイプ、13…ジョイント、
21…レール、22…レール部材、22a〜22d…コーナー部、
23…連結板、24…連結部、25…アーム(支持部)、26…クランプ、
27…支持棚(支持部)、28…水平部材、29…斜め部材、
30…足場用吊り具、31…ブラケット、32…走行部、
33…支持体、33A…本体部、33B…上部体、33C…下部体、
34…吊りアーム、34a…湾曲部、34b…吊り部、
35…保持部材、36…連結パイプ、37…支持板、
38…吊りリング、39…軸体、40…電動巻き上げ装置(駆動源)、
41…支持片、42…水平支持板、42a…連結部、
42b…延出部、43…連結片、44…ローラ(方向転換部)、
45…レール挿通凹部、46…ケーブル(索状部材)、47…フック、
51…車輪、52…フォーク、60…支持軸、61…ストッパ、
62…ロック板(ロック部材)、62a、62b…延出部、
62c…重り部、63…ガイド面、70…巻き上げキャップ、71…筒部、
72…掛け止め板、72a…フック孔、73…操作レバー、80…収納ケース、
82…ロック部材、84…ガイド面、86…付勢バネ(付勢部材)。

Claims (5)

  1. 索状部材を巻取り巻き戻しする駆動源を、吊下げするブラケットと、
    前記ブラケットに設けられた走行部であって、足場に設けられて上下方向に延びるレールに対して上下方向に移動自在に取付けられる走行部と、
    前記ブラケットに前記駆動源が吊下げられた状態で該駆動源から下方へ延びる前記索状部材を上方へ方向転換する方向転換部とを有する足場用吊り具。
  2. 前記走行部または前記ブラケットには、前記レールに設けられた支持部に対し、下方から前記支持部に当接した際には、前記支持部の相対移動を許容する許容位置へ移動自在であって、前記許容位置に位置して前記支持部が相対通過した後は、前記支持部と干渉する干渉位置へ復帰し、かつ上方から前記支持部に当接した際には、該当接した状態を保持するロック部材を備え、
    該ロック部材が前記支持部に当接した状態に保持されることにより、該支持部を介して前記レールに支持される、請求項1に記載の足場用吊り具。
  3. 前記ロック部材は、前記許容位置と前記干渉位置との間を揺動自在に前記ブラケットまたは前記走行部に対して軸支されており、
    前記ロック部材は、付勢部材の付勢力または、自重により、前記許容位置から前記干渉位置に自動復帰可能にされている請求項2に記載の足場用吊り具。
  4. 前記走行部は、車輪付である請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項に記載の足場用吊り具。
  5. 前記走行部には、前記レールの周りの回転を防止する回転防止部を備える請求項1乃至請求項4のうちいずれか1項に記載の足場用吊り具。
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