JP5136208B2 - コンテンツ分散保存システム、コンテンツ保存方法、ノード装置、及びノード処理プログラム - Google Patents

コンテンツ分散保存システム、コンテンツ保存方法、ノード装置、及びノード処理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、ネットワークを介して互いに通信可能な複数のノード装置を備えたピアツーピア(Peer to Peer(P2P))型の通信システムの技術分野に関する。
この種のピアツーピア型の通信システムにおいて、複数のコンテンツ(映画及び音楽データ等のコンテンツ)の複製データ(以下、「レプリカ」という)を複数のノード装置に分散して保存(配置)させ、各ノード装置間でレプリカを利用可能としたコンテンツ分散保存システムが知られており、これにより、対故障性やアクセスの分散性が高められている。このように分散保存されたレプリカの所在は、例えば特許文献1に開示されるような分散ハッシュテーブル(以下、DHT(Distributed Hash Table)という)を利用して効率良く検索可能になっている。当該DHTは、各ノード装置に記憶されており、当該DHTには、各種メッセージの転送先となるべき複数のノード装置を示すノード情報(例えば、IPアドレス及びポート番号を含む)が登録されている。
そして、コンテンツ分散保存システムに参加しているノード装置は、所望のコンテンツの取得する場合、当該コンテンツのレプリカの所在を検索(発見)するためのメッセージ(クエリ)を他のノード装置に送出する。これにより、当該メッセージは、上記DHTにしたがって、中継のノード装置により当該コンテンツのレプリカの所在の管理元のノード装置に向かって転送される。そして、上記メッセージを送出したノード装置は、最終的に当該メッセージが辿り着く上記管理元のノード装置から上記レプリカの所在を示す情報を取得することになる。これにより、上記メッセージを送出したノード装置は、上記検索に係るコンテンツのレプリカを保存しているノード装置にアクセスして当該レプリカをダウンロードすることができる。
特開2006−197400号公報
ところで、このようなコンテンツ分散保存システムにおいて、利用可能となった直後のコンテンツや、人気のあるコンテンツなどは、当該コンテンツのレプリカを保存しているノード装置へのアクセスが集中する。そのため、レスポンスが低下し、当該レプリカのダウンロードに時間がかかるという問題があった。また、当該レプリカのダウンロードにより通信回線が混雑するという問題もあった。
本発明は、以上の点等に鑑みてなされたものであり、レプリカを保存しているノード装置へのアクセス集中を低減し、ダウンロードにより通信回線が混雑することを防止することが可能なコンテンツ分散保存システム、コンテンツ保存方法、ノード装置、及びノード処理プログラムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、ネットワークを介して互いに通信可能な複数のノード装置を備えたコンテンツ分散保存システムであり、複数のコンテンツの複製データを複数のノード装置に分散して保存させ、各前記ノード装置間で前記コンテンツを利用可能としたコンテンツ分散保存システムにおける前記ノード装置であって、前記複製データを保存するための保存領域を有する保存手段と、前記コンテンツ分散保存システムにおいて利用可能な各コンテンツの評価を表す評価値と各コンテンツが属するジャンルの度合いを示すジャンルポイントが記述されたコンテンツリストを取得するコンテンツリスト取得手段と、ユーザの嗜好度合いを示す嗜好ポイントを含む嗜好情報を予め記憶する嗜好情報記憶手段と、前記複製データに係るコンテンツが属するジャンルの度合いを示すジャンルポイントに基づいて、前記嗜好ポイントを補正する嗜好ポイント補正手段と、前記補正された嗜好ポイントを含む嗜好情報に基づいて、前記取得されたコンテンツリストに示される各コンテンツの評価値を補正する評価値補正手段と、前記保存手段における前記保存領域の保存容量以下のデータ量分の複数のコンテンツを選定する選定手段であって、前記取得されたコンテンツリストに示されるコンテンツのうち前記補正された評価値が高いコンテンツを優先して選定するコンテンツ選定手段と、前記選定されたコンテンツの複製データを、他のノード装置又は全てのコンテンツの複製データを有するサーバ装置から取得し、当該複製データを前記保存手段における前記保存領域に保存させる保存制御手段と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、利用可能となった直後のコンテンツや、人気のあるコンテンツなど、ユーザが視聴するであろうコンテンツのレプリカを予め保存(プレキャッシュ)しておくことができ、当該レプリカを保存しているノード装置へのアクセス集中を低減し、ダウンロードにより通信回線が混雑することを防止することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のノード装置において、前記嗜好情報には、前記ジャンル毎のユーザの嗜好度合いを示す嗜好ポイントが含まれており、前記嗜好ポイント補正手段は、前記保存手段に保存された前記複製データに係るコンテンツの前記各ジャンルポイントに基づいて、前記嗜好ポイントを補正し、前記嗜好情報記憶手段は、前記予め記憶された嗜好ポイントに代えて前記補正された嗜好ポイントを記憶することを特徴とする
この発明によれば、ユーザの嗜好に合致しユーザにより視聴される可能性が高いと予想されるコンテンツを優先して選定できるので、より一層、当該レプリカを保存しているノード装置へのアクセス集中を低減し、ダウンロードにより通信回線が混雑することを防止することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項に記載のノード装置において、前記ノード装置は、前記保存手段に保存された前記複製データを再生させる再生制御手段を更に備え、前記嗜好情報には、前記ジャンル毎のユーザの嗜好度合いを示す嗜好ポイントが含まれており、前記嗜好ポイント補正手段は、前記再生制御手段により再生された前記複製データに係るコンテンツの前記各ジャンルポイントに基づいて、前記嗜好ポイントを補正し、前記嗜好情報記憶手段は、前記予め記憶された嗜好ポイントに代えて前記補正された嗜好ポイントを記憶することを特徴とする
この発明によれば、より効率良く評価値を補正することができる。
請求項4に記載の発明は、ネットワークを介して互いに通信可能な複数のノード装置を備えたコンテンツ分散保存システムであり、複数のコンテンツの複製データを複数のノード装置に分散して保存させ、各前記ノード装置間で前記コンテンツを利用可能としたコンテンツ分散保存システムにおける前記ノード装置であって、前記複製データを保存するための保存領域を有する保存手段と、前記コンテンツ分散保存システムにおいて利用可能な各コンテンツの評価を表す評価値と複数のジャンル毎に各コンテンツが属する度合いを示すジャンルポイントが記述されたコンテンツリストを取得するコンテンツリスト取得手段と、前記ジャンル毎のユーザの嗜好度合いを示す嗜好ポイントを含む嗜好情報を予め記憶する嗜好情報記憶手段と、前記保存手段に前記保存された前記複製データに係るコンテンツの前記各ジャンルポイントに基づいて、前記嗜好ポイントを補正する嗜好ポイント補正手段と、前記各コンテンツ毎に、前記各ジャンルポイントを前記補正された嗜好ポイントにより補正し、補正された各ジャンルポイントを積算し、積算されたポイントを前記評価値に加算することにより、前記評価値を補正する評価値補正手段と、前記保存手段における前記保存領域の保存容量以下のデータ量分の複数のコンテンツを選定する選定手段であって、前記取得されたコンテンツリストに示されるコンテンツのうち前記補正された評価値が高いコンテンツを優先して選定するコンテンツ選定手段と、前記選定されたコンテンツの複製データを、他のノード装置又は全てのコンテンツの複製データを有するサーバ装置から取得し、当該複製データを前記保存手段における前記保存領域に保存させる保存制御手段と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、当該嗜好ポイントは、ユーザの嗜好をより反映したものになるので、より一層、ユーザの嗜好に合致しユーザにより視聴される可能性が非常に高いと予想されるコンテンツを優先して選定することができる。
請求項5に記載の発明は、ネットワークを介して互いに通信可能な複数のノード装置を備えたコンテンツ分散保存システムであり、複数のコンテンツの複製データを複数のノード装置に分散して保存させ、各前記ノード装置間で前記コンテンツを利用可能としたコンテンツ分散保存システムにおける前記ノード装置であって、前記複製データを保存するための保存領域を有する保存手段と、前記保存手段に保存された前記複製データを再生させる再生制御手段と、前記コンテンツ分散保存システムにおいて利用可能な各コンテンツの評価を表す評価値と複数のジャンル毎に各コンテンツが属する度合いを示すジャンルポイントが記述されたコンテンツリストを取得するコンテンツリスト取得手段と、前記ジャンル毎のユーザの嗜好度合いを示す嗜好ポイントを含む嗜好情報を予め記憶する嗜好情報記憶手段と、前記再生制御手段により再生された前記複製データに係るコンテンツの前記各ジャンルポイントに基づいて、前記嗜好ポイントを補正する嗜好ポイント補正手段と、前記各コンテンツ毎に、前記各ジャンルポイントを前記補正された嗜好ポイントにより補正し、補正された各ジャンルポイントを積算し、積算されたポイントを前記評価値に加算することにより、前記評価値を補正する評価値補正手段と、前記保存手段における前記保存領域の保存容量以下のデータ量分の複数のコンテンツを選定する選定手段であって、前記取得されたコンテンツリストに示されるコンテンツのうち前記補正された評価値が高いコンテンツを優先して選定するコンテンツ選定手段と、前記選定されたコンテンツの複製データを、他のノード装置又は全てのコンテンツの複製データを有するサーバ装置から取得し、当該複製データを前記保存手段における前記保存領域に保存させる保存制御手段と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、当該嗜好ポイントは、ユーザの嗜好をより反映したものになるので、より一層、ユーザの嗜好に合致しユーザにより視聴される可能性が非常に高いと予想されるコンテンツを優先して選定することができる。
請求項6に記載のノード処理プログラムの発明は、コンピュータを、請求項1乃至5の何れか一項に記載のノード装置として機能させることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、ネットワークを介して互いに通信可能な複数のノード装置を備えたコンテンツ分散保存システムであり、複数のコンテンツの複製データを複数のノード装置に分散して保存させ、各前記ノード装置間で前記コンテンツを利用可能としたコンテンツ分散保存システムにおいて、前記ノード装置は、前記複製データを保存するための保存領域を有する保存手段と、前記コンテンツ分散保存システムにおいて利用可能な各コンテンツの評価を表す評価値と各コンテンツが属するジャンルの度合いを示すジャンルポイントが記述されたコンテンツリストを取得するコンテンツリスト取得手段と、ユーザの嗜好度合いを示す嗜好ポイントを含む嗜好情報を予め記憶する嗜好情報記憶手段と、前記複製データに係るコンテンツが属するジャンルの度合いを示すジャンルポイントに基づいて、前記嗜好ポイントを補正する嗜好ポイント補正手段と、前記補正された嗜好ポイントを含む嗜好情報に基づいて、前記取得されたコンテンツリストに示される各コンテンツの評価値を補正する評価値補正手段と、前記保存手段における前記保存領域の保存容量以下のデータ量分の複数のコンテンツを選定する選定手段であって、前記取得されたコンテンツリストに示されるコンテンツのうち前記補正された評価値が高いコンテンツを優先して選定するコンテンツ選定手段と、前記選定されたコンテンツの複製データを、他のノード装置又は全てのコンテンツの複製データを有するサーバ装置から取得し、当該複製データを前記保存手段における前記保存領域に保存させる保存制御手段と、を備えることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、ネットワークを介して互いに通信可能な複数のノード装置を備えたコンテンツ分散保存システムであり、複数のコンテンツの複製データを複数のノード装置に分散して保存させ、各前記ノード装置間で前記コンテンツを利用可能としたコンテンツ分散保存システムにおけるコンテンツ保存方法であって、前記ノード装置は、前記複製データを保存するための保存領域を有する保存手段を有し、前記コンテンツ分散保存システムにおいて利用可能な各コンテンツの評価を表す評価値と各コンテンツがジャンルの属する度合いを示すジャンルポイントが記述されたコンテンツリストを取得する工程と、ユーザの嗜好度合いを示す嗜好ポイントを含む嗜好情報を予め記憶する嗜好情報記憶手段に記憶された前記嗜好ポイントを、前記複製データに係るコンテンツが属するジャンルの度合いを示すジャンルポイントに基づいて補正する工程と、前記補正された嗜好ポイントを含む嗜好情報に基づいて、前記取得されたコンテンツリストに示される各コンテンツの評価値を補正する工程と、前記保存手段における前記保存領域の保存容量以下のデータ量分の複数のコンテンツを選定する工程であって、前記取得されたコンテンツリストに示されるコンテンツのうち前記補正された評価値が高いコンテンツを優先して選定する工程と、前記選定されたコンテンツの複製データを、他のノード装置又は全てのコンテンツの複製データを有するサーバ装置から取得し、当該複製データを前記保存手段における前記保存領域に保存させる工程と、を実行することを特徴とする。
本発明によれば、利用可能となった直後のコンテンツや、人気のあるコンテンツなど、ユーザが視聴するであろうコンテンツのレプリカを予め保存(プレキャッシュ)しておくことができ、当該レプリカを保存しているノード装置へのアクセス集中を低減し、ダウンロードにより通信回線が混雑することを防止することができる。
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、コンテンツ分散保存システムに本発明を適用した場合の実施形態である。
1.コンテンツ分散保存システムの構成及び動作概要
始めに、図1等を参照して、本実施形態に係るコンテンツ分散保存システムの構成及び動作概要について説明する。
図1は、本実施形態に係るコンテンツ分散保存システムにおける各ノード装置の接続態様の一例を示す図である。
図1の下部枠101内に示すように、IX(Internet eXchange)3、ISP(Internet Service Provider)4a,4b、DSL(Digital Subscriber Line)回線事業者(の装置)5a,5b、FTTH(Fiber To The Home)回線事業者(の装置)6、及び通信回線(例えば、電話回線や光ケーブル等)7等によって、インターネット等のネットワーク(現実世界の通信ネットワーク)8が構築されている。なお、図1の例におけるネットワーク8には、データ(パケット)を転送するためのルータが、適宜挿入されているが図示を省略している。
このようなネットワーク8には、複数のノード装置(以下、「ノード」という)Nn(n=1,2,3・・・の何れか)が接続されている。また、各ノードNnには、固有の製造番号およびIP(Internet Protocol)アドレスが割り当てられている。そして、本実施形態に係るコンテンツ分散保存システムSは、これらのノードNnのうち、図1の上部枠100内に示すように、何れか複数のノードNnの参加により形成されるピアツーピア方式のネットワークシステムとなっている。
なお、図1の上部枠100内に示すネットワーク9は、既存のネットワーク8を用いて形成された仮想的なリンクを構成するオーバーレイネットワーク9(論理的なネットワーク)である。かかるオーバーレイネットワーク9は、特定のアルゴリズム、例えば、DHTを利用したアルゴリズムにより実現される。そして、コンテンツ分散保存システムS(言い換えれば、オーバーレイネットワーク9)に参加している各ノードNnには、所定桁数からなる固有の識別情報であるノードIDが割り当てられている。また、当該ノードIDは、例えば、各ノードNnに個別に割り当てられたIPアドレス或いは製造番号を共通のハッシュ関数(例えば、SHA−1等)によりハッシュ化した値(例えば、bit長が160bit)であり、一つのID空間に偏りなく分散して配置されることになる。
なお、コンテンツ分散保存システムSへの参加は、参加していないノードNn(例えば、ノードN8)が、参加している任意のノードNn(例えば、当該システムSに常時参加しているコンタクトノード)に対して参加要求を示す参加メッセージを送信することによって行われる。
また、各ノードNnは、夫々、DHTを用いたルーティングテーブルを保持している。このルーティングテーブルは、コンテンツ分散保存システムS上における各種メッセージの転送先を規定しており、具体的には、ID空間内で適度に離れたノードNnのノードID、IPアドレス及びポート番号を含むノード情報が複数登録されている。
コンテンツ分散保存システムSに参加している1台のノードNnは、該システムSに参加している全てのノードNnのうち、必要最低限のノードNnのノード情報をルーティングテーブルに登録しておき、ノード情報を知らない(記憶していない)ノードNnについては、各ノードNn間で互いに各種メッセージを転送し合って届けてもらうようになっている。
このようなDHTを用いたルーティングテーブルについては、特開2006−197400号公報等で公知であるので、詳しい説明を省略する。
ところで、コンテンツ分散保存システムSにおいては、内容の異なる様々なコンテンツ(例えば、映画や音楽等)のレプリカが所定のファイル形式で複数のノードNnに分散して保存(格納)されており、各ノードNn間で当該レプリカを利用可能になっている。例えば、ノードN5には、タイトルがXXXの映画のコンテンツのレプリカが保存されており、一方、ノードN3には、タイトルがYYYの映画のコンテンツのレプリカが保存されるというように、複数のノードNn(以下、「コンテンツ保持ノード」という)に分散されて保存されている。
また、これらのコンテンツのレプリカには、夫々、コンテンツ名(タイトル)及びコンテンツID(コンテンツ毎に固有の識別情報)等の情報が付加されている。このコンテンツIDは、例えば、コンテンツ名+任意の数値(或いは、コンテンツデータの先頭数バイトでも良い)が、上記ノードIDを得るときと共通のハッシュ関数によりハッシュ化されて生成される(ノードIDと同一のID空間に配置)。或いは、システム管理者が、コンテンツ毎に一意のID値(ノードIDと同一ビット長)を付与しても良い。この場合は、コンテンツ名とそのコンテンツIDの対応が書かれたコンテンツカタログ情報が、全ノードNnに配布される。
また、このように分散保存されているコンテンツのレプリカの所在、つまり、当該レプリカを保存したノードNnのノード情報と当該コンテンツのコンテンツID等の組が含まれるインデックス情報が、当該コンテンツのレプリカの所在を管理しているノードNn(以下、「ルートノード」、又は「コンテンツ(コンテンツID)のルートノード」という)等により記憶(インデックスキャッシュに記憶)、管理されるようになっている。
つまり、コンテンツのレプリカを保存しているコンテンツ保持ノードのノード情報は、他のノードNnからの問い合わせに応じて提供可能なようにルートノードにより管理されている。
例えば、タイトルがXXXの映画のコンテンツのレプリカについてのインデックス情報は、そのコンテンツ(コンテンツID)のルートノードであるノードN4により管理され、タイトルがYYYの映画のコンテンツのレプリカについてのインデックス情報は、そのコンテンツ(コンテンツID)のルートノードであるノードN7により管理される。また、このようなルートノードは、例えば、コンテンツIDと最も近い(例えば、上位桁がより多く一致する)ノードIDを有するノードNnであるように定められる。
そして、あるノードNnのユーザが、所望するコンテンツのレプリカを取得したい場合、当該レプリカの取得を望むノードNn(以下、「ユーザノード」という)は、当該ユーザにより選択されたコンテンツのコンテンツID及び自己のIPアドレス等を含むコンテンツ所在問合せ(検索)メッセージ(クエリ)を生成し、これを自己のDHTを用いたルーティングテーブルにしたがって他のノードNnに対して送出する。つまり、ユーザノードは、コンテンツ所在問合せ(検索)メッセージを、ルートノードに向けて(ルートノード宛に)送出する(ルートノードにコンテンツのレプリカの所在を問い合わせる)。これにより、コンテンツ所在問合せ(検索)メッセージは、コンテンツIDをキーとするDHTルーティングによって最終的にルートノードに到着することになる。
なお、各ノードNnにおいてユーザにより選択されるべきコンテンツのコンテンツ名及びコンテンツID等の属性情報は、例えばコンテンツ提供サーバSAから全てのノードNnに配信されるコンテンツカタログ情報に記述されている。
また、上記コンテンツ所在問合せ(検索)メッセージに含まれるコンテンツIDは、ユーザノードによって、コンテンツ名が上記共通のハッシュ関数によりハッシュ化されて生成されるようにしても良い。なお、DHTルーティングについては、特開2006−197400号公報等で公知であるので、詳しい説明を省略する。
上記コンテンツ所在問合せ(検索)メッセージを受信したルートノードは、これに含まれるコンテンツIDに対応するインデックス情報をインデックスキャッシュから取得して、当該インデックス情報を、該コンテンツ所在問合せメッセージの送信元であるユーザノードに対して返信する。こうしてインデックス情報を取得したユーザノードは、当該インデックス情報に含まれるあるコンテンツ保持ノードのIPアドレス等に基づいて当該コンテンツ保持ノードにアクセスして、コンテンツ送信要求メッセージを送信し、そこからコンテンツのレプリカをダウンロード(取得)することが可能になる。なお、当該インデックス情報には、例えば複数のコンテンツ保持ノードのノード情報が含まれていることもある(同一のコンテンツのレプリカが複数のコンテンツ保持ノードに保存されている場合)。かかる場合、ユーザノードは、当該複数のコンテンツ保持ノードのうち一つのコンテンツ保持ノードを選択し、選択したコンテンツ保持ノードに接続してコンテンツのレプリカをダウンロードすることができる。
なお、ルートノードは、当該インデックス情報に含まれるIPアドレス等に示されたコンテンツ保持ノードに対してコンテンツ送信要求メッセージを送信し、これにより、ユーザノードは、上記コンテンツ保持ノードからそのレプリカをダウンロードすることもできる。また、上記ユーザノードは、コンテンツ所在問合せメッセージがルートノードに辿り着くまでの間に、当該ルートノードと同じインデックス情報をキャッシュしているキャッシュノードから当該インデックス情報を取得することもできる。
また、コンテンツ保持ノードから取得したコンテンツのレプリカを保存したユーザノードは、当該レプリカを保存したことをそのルートノードに知らせるために(言い換えれば、該システムSに参加している他のノードNnに対して公開するために)、当該レプリカのコンテンツID及び自己のノード情報が含まれるパブリッシュ(登録通知)メッセージを生成し、該パブリッシュメッセージを、そのルートノードに向けて(ルートノード宛に)送出する。
これにより、パブリッシュメッセージは、コンテンツ所在問合せ(検索)メッセージと同じように、コンテンツIDをキーとするDHTルーティングによってルートノードに到着することになる。そして、該ルートノードは、受信したパブリッシュメッセージに含まれるノード情報及びコンテンツIDの組を含むインデックス情報を登録(インデックスキャッシュ領域に記憶)することになる。こうして、上記ユーザノードは、新たに、上記コンテンツのレプリカを保持するコンテンツ保持ノードとなる。
なお、上記パブリッシュメッセージに含まれるノード情報及びコンテンツIDの組を含むインデックス情報は、ルートノードに至るまでの転送経路におけるキャッシュノードにおいても登録(キャッシュ)される。
2.ノードNnの構成及び機能等
次に、図2を参照して、ノードNnの構成及び機能について説明する。
図2は、ノードNnの概要構成例を示す図である。
各ノードNnは、図2に示すように、演算機能を有するCPU,作業用RAM,各種データおよびプログラムを記憶するROM等から構成されたコンピュータとしての制御部11と、各種データ及び各種プログラム等を記憶保存(格納)するためのHD(ハードディスク)等から構成された記憶部12(保存手段及び嗜好情報記憶手段の一例)と、受信されたコンテンツのレプリカ等を一時蓄積するバッファメモリ13と、コンテンツのレプリカに含まれるエンコードされたビデオデータ(映像情報)およびオーディオデータ(音声情報)等をデコード(データ伸張や復号化等)するデコーダ部14と、当該デコードされたビデオデータ等に対して所定の描画処理を施しビデオ信号として出力する映像処理部15と、当該映像処理部15から出力されたビデオ信号に基づき映像表示するCRT,液晶ディスプレイ等の表示部16と、上記デコードされたオーディオデータをアナログオーディオ信号にD (Digital)/A(Analog)変換した後これをアンプにより増幅して出力する音声処理部17と、当該音声処理部17から出力されたオーディオ信号を音波として出力するスピーカ18と、ネットワーク8を通じて他のノードNn等間の情報の通信制御を行うための通信部19と、ユーザからの指示を受け付け当該指示に応じた指示信号を制御部11に対して与える入力部(例えば、キーボード、マウス、或いは、リモコンや操作パネル等)20と、を備えて構成され、制御部11、記憶部12、バッファメモリ13、デコーダ部14、通信部19、及び入力部20はバス21を介して相互に接続されている。なお、ノードNnとしては、パーソナルコンピュータ、STB(Set Top Box)、或いは、TV受信機等を適用可能である。
また、記憶部12には、コンテンツのレプリカ、DHT、インデックス情報、及びコンテンツカタログ情報などが記憶されている。また、記憶部12において、コンテンツのレプリカを記憶保存しておくためのコンテンツ保存領域の容量(例えば、100ギガバイト)は、例えばユーザにより任意に設定可能になっている。
更に、記憶部12には、コンテンツポイントリスト(コンテンツリストの一例)、及び嗜好ポイントリスト(嗜好情報の一例)が記憶されている。コンテンツポイントリスト及び嗜好ポイントリストは、後述するように、予めノードNnにダウンロードし確保(プレキャッシュ)しておくコンテンツを選定するために用いられる。
ここで、コンテンツポイントリストには、コンテンツ分散保存システムSにおいて利用可能な各コンテンツの評価を表す評価値としてのコンテンツポイント等が登録(記述)される。このコンテンツポイントリストは、例えばコンテンツ提供サーバSAから取得される。なお、コンテンツポイントリストは、コンテンツカタログ情報に含められて取得されるようにしても良いし、コンテンツカタログ情報とは別々に取得されるようにしても良い。
図3は、コンテンツポイントリストの内容の一例を示す図である。図3に示すコンテンツポイントリストには、各コンテンツIDに対応付けられてコンテンツポイント、嗜好フラグ、及びサイズ(データ量)等が登録されている。
コンテンツポイントは、例えば複数の評価項目毎に評価(採点)された点数の合計値で表される。つまり、コンテンツポイントが高いコンテンツほど、評価が高いと言える。図3の例では、有名な大物アーティスト(映画の場合、監督や出演者)ほど高い点数が与えられる「ビック度」、過去の売上げ数が多いアーティストほど高い点数が与えられる「累計」、年式が新しいものほど高い点数(発売前は最高点)が与えられる「発売日」などを含む10個の評価項目の合計値でコンテンツポイントが表されている。このような各評価項目毎に評価は、例えばコンテンツ提供元により付与される。なお、この例では、各項目の最高点は10点であり、合計値の最高点は100点である。
嗜好フラグは、コンテンツが属するジャンルの度合い(言い換えれば、そのジャンルを有するか否か)を示すジャンルポイントであり、複数のジャンル(例えば、映画の場合、メロドラマ、スポーツ、アクション、コメディ、教養など、音楽の場合、ロック、ポップス、クラシック、ジャズなど)毎に設定されている。このジャンルポイントが高いジャンルほど、当該ジャンルにコンテンツが属する度合いが高いと言える。図3の例では、映画のコンテンツXXXの嗜好フラグとして、メロドラマが「+1」に、スポーツが「−1」に、アクションが「+1」に、夫々設定されている。
このことより、映画のコンテンツXXXは、スポーツ性が無く、メロドラマ及びアクション性が有ると言える。また、例えば、当該映画のコンテンツXXXが属するアクションの度合いがメロドラマの度合いよりも高い場合、メロドラマに対応する嗜好フラグに係る数値(例えば、1)より、アクションに対応する嗜好フラグに係る数値を高く(例えば、2)すれば良い。このような嗜好フラグも、例えばコンテンツ提供元により付与される。
一方、嗜好ポイントリストには、上記ジャンル毎のユーザの嗜好度合いを示す嗜好ポイントが登録(記述)される。
図4は、嗜好ポイントリストの内容の一例を示す図である。図4に示す嗜好ポイントリストには、各ジャンルに対応付けられて嗜好ポイントが登録されている。この嗜好ポイントは、例えば、初期登録時(例えば、ノードNnの購入時)に実施されるユーザのアンケートに基づき設定され、ユーザの嗜好度合いに比例した点数で表される。つまり、この嗜好ポイントが高いジャンルほど、ユーザに好まれると言える。図4の例では、メロドラマの嗜好ポイントが「5」と最も高いので、当該ユーザは最もメロドラマが好きであると言える。
以上のような構成において、制御部11は、CPUが記憶部12等に記憶されたプログラム(本発明のノード処理プログラムを含む)を読み出して実行することにより、全体を統括制御し、コンテンツ分散保存システムSへの参加により上述したユーザノード、中継ノード、ルートノード、キャッシュノード、及びコンテンツ保持ノードの少なくとも何れか一つのノードとしての処理を行う。
そして、ユーザノードとしての特徴的な処理を行う制御部11は、本発明におけるコンテンツリスト取得手段、コンテンツ選定手段、保存制御手段、評価値補正手段、嗜好ポイント補正手段、及び再生制御手段等として機能し、後述するプレキャッシュ処理を行う。
より具体的には、制御部11は、上記コンテンツポイントリストを、例えばコンテンツ提供サーバSAから取得して記憶部12に記憶する。そして、制御部11は、記憶部12におけるコンテンツ保存領域の保存容量(記録容量とも言う)以下のデータ量分の複数のコンテンツであって、上記コンテンツポイントリストに示されるコンテンツのうちコンテンツポイントが高いコンテンツを優先して選定する。つまり、ノードNnのコンテンツ保存領域の保存容量には限りがあり、当該システムSにおいて利用可能な全てのコンテンツのレプリカを保存することはできないので、コンテンツポイントが高いコンテンツのレプリカを保存対象として優先して選定するのである。
このとき、制御部11は、上記取得されたコンテンツポイントリストに示される各コンテンツのコンテンツポイントを、嗜好ポイントリストに基づいて補正し、当該コンテンツポイントリストに示されるコンテンツのうち、補正されたコンテンツポイントが高いコンテンツを優先して選定すれば、ユーザにより視聴される可能性が高いと予想されるコンテンツを優先して選定することができる。
図5は、各コンテンツのコンテンツポイントが補正される様子を示す概念図である。図5の例では、各コンテンツ毎に、コンテンツポイントリストに登録された各嗜好フラグが、嗜好ポイントリストに登録された嗜好ポイントにより補正され、当該補正された各嗜好フラグ(ジャンルポイント)に係る値が積算され、当該積算された値(この例では、8)がコンテンツポイント(この例では、90)に加算されることにより、コンテンツポイントが補正(この例では、98に補正)されている。
そして、制御部11は、上記選定したコンテンツのレプリカを、当該レプリカを保存しているコンテンツ保持ノード又はコンテンツ提供サーバSAからダウンロード(取得)し、当該レプリカを記憶部12におけるコンテンツ保存領域に保存させる。こうして、利用可能となった直後のコンテンツや、人気のあるコンテンツ、更にはユーザの嗜好にあったコンテンツなど、ユーザが視聴するであろうコンテンツのレプリカを予め保存(プレキャッシュ)しておくことができるので、当該レプリカを保存しているコンテンツ保持ノードへのアクセス集中を低減し、ダウンロードにより通信回線が混雑することを防止することができる。
また、上記嗜好ポイントリストに登録された嗜好ポイントは、適宜補正され、更新されるようになっている。例えば、制御部11は、上記ダウンロードされたレプリカが上記コンテンツ保存領域に保存される際や、当該保存されたレプリカがデコーダ部14、映像処理部15、及び音声処理部17を通じて再生(ユーザにより視聴)される際等のタイミングで、上記嗜好ポイントリストに登録されている嗜好ポイントを読み出し、当該レプリカに係るコンテンツの各嗜好フラグに基づいて補正し、当該補正された嗜好ポイントを、既に登録されている嗜好ポイントに代えて登録(つまり、上書き)する。これにより、初期の嗜好ポイントは、ユーザの操作によって、よりユーザの嗜好を反映したポイントに更新することができる。
図6は、各嗜好ポイントが補正される様子を示す概念図である。図6の例では、映画のコンテンツXXXが再生されたことにより、当該コンテンツXXXの各嗜好フラグが、対応する各嗜好ポイントに加算されることにより、各嗜好ポイントが補正されている。
なお、上記ノード処理プログラムは、例えば、ネットワーク8上の所定のサーバからダウンロードされるようにしてもよいし、例えば、CD−ROM等の記録媒体に記録されて当該記録媒体のドライブを介して読み込まれるようにしても良い。
3.ノードNnのプレキャッシュ処理
次に、ノードNnのプレキャッシュ処理について、実施例1と実施例2に分けて説明する。
(実施例1)
先ず、実施例1におけるプレキャッシュ処理について、図7を参照して説明する。
図7は、実施例1における制御部11のプレキャッシュ処理を示すフローチャートである。
図7に示すプレキャッシュ処理は、例えば、あるノードNnにおいて電源オフ指令があった場合、又は所定時間(例えば、30分)以上ユーザからの操作が無く再生動作等が実行されていない場合(例えば、電力省力モードに移行した場合)に開始される。当該処理が開始されると、制御部11により、例えば、「終了処理中です」と表示部16に表示される(ステップS1)。
次いで、制御部11は、前回のプレキャッシュ処理の実行から所定期間(例えば、1週間)が経過したか否かを判別し(ステップS2)、所定期間が経過した場合には(ステップS2:YES)、ステップS3に進み、所定期間が経過していない場合には(ステップS2:NO)、ステップS4に進む。
ステップS3では、制御部11は、例えばコンテンツ提供サーバSAにアクセスして最新のコンテンツポイントリストを取得し記憶部12に記憶する。
ステップS4では、制御部11は、前回のプレキャッシュ処理の実行後、記憶部12に記憶されている嗜好ポイントリストに登録されている嗜好ポイントに変更があったか否かを判別する。つまり、上述したように、例えば再生されたコンテンツの各嗜好フラグに基づいて嗜好ポイントが補正されることにより変更されているか否かが判別される。そして、嗜好ポイントに変更があった場合には(ステップS4:YES)、ステップS3に移行して最新のコンテンツポイントリストが取得され、嗜好ポイントに変更がない場合には(ステップS4:NO)、当該処理は終了しノードNnの電源がオフになる。
次いで、制御部11は、ステップS3で取得されたコンテンツポイントリストに示される各コンテンツのコンテンツポイントを、例えば図5に示すように、嗜好ポイントリストに登録された嗜好ポイントに基づいて補正する(ステップS5)。つまり、ユーザの嗜好に合わせて各コンテンツのコンテンツポイントが補正される。
次いで、制御部11は、上記補正後の各コンテンツのコンテンツポイントを参照し、当該コンテンツポイントの高い順にコンテンツをソートしてコンテンツのランキングリストを作成する(ステップS6)。当該ランキングリストには、例えば、コンテンツポイントの高い順にコンテンツのコンテンツIDが並べられて記述される。
次いで、制御部11は、記憶部12のコンテンツ保存領域に保存されている全てのコンテンツのレプリカを消去(削除)する(ステップS7)。制御部11は、コンテンツのレプリカを削除すると、当該レプリカを削除したことをそのルートノードに知らせるために、当該レプリカのコンテンツID及び自己のノード情報が含まれる削除通知メッセージを、そのルートノードに向けて送出する。当該削除通知メッセージはDHTルーティングによってルートノードに到着する。当該削除通知メッセージを受信したルートノードは、受信した削除通知メッセージに含まれるノード情報をインデックスキャッシュ領域から削除することになる。
なお、コンテンツ保存領域を、ユーザが消去せずに残しておきたいコンテンツのレプリカを保存するための領域と、予めコンテンツのレプリカを確保(プレキャッシュ)しておくためのプレキャッシュ領域と、に分け、当該プレキャッシュ領域に保存されている全てのレプリカを消去するように構成しても良い。
次いで、制御部11は、上記作成されたランキングリストにおいて最初のコンテンツ(つまり、最もコンテンツポイントが高いコンテンツ)を特定(着目)する(ステップS8)。このとき、当該特定されたコンテンツのコンテンツIDに対応付けられた特定済フラグが“0”から“1”にされる。
次いで、制御部11は、コンテンツ保存領域(又はプレキャッシュ領域)に、上記特定したコンテンツのレプリカを保存する分(サイズ分)の空き領域があるか否かを判別し(ステップS9)、空き領域がある場合には(ステップS9:YES)、ステップS10に進み、空き領域がない場合には(ステップS9:NO)、当該処理を終了し電源オフにする。
なお、このステップS9の処理はここでは行わず、ステップS12とS13の間で行うように構成しても良い。
ステップS10では、制御部11は、「n/m≧rand()」の条件式を満たすか否かを判断する。
ここで、上記条件式における“n”は、コンテンツ保存領域(又はプレキャッシュ領域)における空き領域に記憶保存可能なコンテンツの総数を示し、“m”は、コンテンツポイントリストにコンテンツID等の情報が登録されているコンテンツの総数を示す。また、“rand()”は、例えば、0以上1未満の数値をランダムに発生させるランダム関数である。なお、上記“n”は、下記ステップS12でレプリカがコンテンツ保存領域(又はプレキャッシュ領域)に保存される度に減っていくことになる。
また、上記条件式は、「(1−(n/m))×100≦rand()×100」と表すことができる。この条件式により、最初に特定されるコンテンツ、つまり、コンテンツポイントのランキングが上位のコンテンツほど、プレキャッシュされる確率が高くなる。
そして、上記「n/m≧rand()」の条件式を満たす場合(ステップS10:YES)、上記特定されたコンテンツが保存対象として選定されることになり、当該処理はステップS11に進み、当該条件式を満たさない場合(ステップS10:NO)、当該処理はステップS13に進む。
ステップS11では、制御部11は、上記選定されたコンテンツのレプリカをダウンロードする。例えば、当該ノードNnの制御部11は、上記選定されたコンテンツのコンテンツID及び自ノードのIPアドレス等を含むコンテンツ所在問合せメッセージを、上述したように、DHTを用いたルーティングテーブルにしたがって、当該コンテンツのルートノードに向けて送出する。そして、当該ノードNnの制御部11は、例えば当該ルートノードから返信されたインデックス情報に基づいて上記コンテンツのレプリカを保存するコンテンツ保持ノードにアクセスして、当該コンテンツ保持ノードから当該レプリカをダウンロードする。なお、ルートノードによりコンテンツ所在問合せメッセージが上記コンテンツ保持ノードに転送された場合、当該ノードNnの制御部11は、当該コンテンツ保持ノードからのアクセスを受けて当該コンテンツ保持ノードから当該レプリカをダウンロードする。また、当該ノードNnの制御部11は、コンテンツ提供サーバSAにアクセスして当該レプリカをダウンロードするように構成しても構わない。
次いで、制御部11は、上記ダウンロードしたコンテンツのレプリカを記憶部12のコンテンツ保存領域(又はプレキャッシュ領域)に記憶保存する(ステップS12)。こうしてレプリカが保存されると、制御部11は、当該レプリカのコンテンツID及び自己のノード情報が含まれるパブリッシュメッセージをルートノードに向けて送出する。これにより、パブリッシュメッセージは上述したようにDHTルーティングによってルートノードに到着し、当該メッセージに含まれるノード情報及びコンテンツIDの組を含むインデックス情報が登録される。
次いで、制御部11は、上記ランキングリストにコンテンツIDが記述されているコンテンツを全て特定したか(つまり、全てのコンテンツに対応する特定済フラグが“1”であるか)否かを判別し(ステップS13)、全て特定していない場合には(ステップS13:NO)、ステップS14に進み、全て特定した場合には(ステップS13:YES)、当該処理を終了し電源オフにする。
ステップS14では、制御部11は、上記ランキングリストにおいて次のコンテンツ(つまり、直前に特定されたコンテンツの次にコンテンツポイントが高いコンテンツ)を特定(特定済フラグを“1”に)し(ステップS14)、ステップS9に戻る。
こうして、コンテンツ保存領域(又はプレキャッシュ領域)に上記特定されたコンテンツのレプリカを保存する分の空き領域が無くなるか、又は上記ランキングリストにコンテンツIDが記述されているコンテンツが全て特定されるまで、上記同様の処理は繰り返される。その結果、コンテンツ保存領域(又はプレキャッシュ領域)の保存容量以下のデータ量分の複数のコンテンツであって、上記コンテンツポイントリストに示されるコンテンツのうちコンテンツポイントが高いコンテンツが優先して選定されてダウンロードされることになる。なお、上記「保存容量以下のデータ量」は、保存容量に極力近いデータ量(全レプリカの総データ量)であること、つまり、保存容量から当該データ量を引いた残りには、一つのレプリカも保存できないことが望ましい。
(実施例2)
次に、実施例2におけるプレキャッシュ処理について、図8を参照して説明する。
図8は、実施例2における制御部11のプレキャッシュ処理を示すフローチャートである。この実施例2は、保存対象となるレプリカを先に選定しておいて、後から一括してダウンロード(既に保存されているレプリカは除く)する形態である。
図8に示すプレキャッシュ処理も、図7に示すプレキャッシュ処理と同様の条件で開始される。なお、図8に示すステップS21〜S26の処理は、図7に示すステップS1〜S6の処理と同様であるので、重複する説明を省略する。
ステップS27では、上記ステップS8と同様、制御部11は、作成されたランキングリストにおいて最初のコンテンツを特定する。このとき、当該特定されたコンテンツのコンテンツIDに対応付けられた特定済フラグが“0”から“1”にされる。
次いで、制御部11は、上記ステップS10と同様、「n/m≧rand()」の条件式を満たすか否かを判断し(ステップS28)、当該条件式を満たす場合には(ステップS28:YES)、上記特定されたコンテンツが保存対象として選定されることになり、ステップS29に進み、当該条件式を満たさない場合には(ステップS28:NO)、ステップS32に進む。
ステップS29では、制御部11は、コンテンツ総データ量X(変数)に、上記選定されたコンテンツのサイズを加算する。
次いで、制御部11は、上記選定されたコンテンツのレプリカがコンテンツ保存領域(又はプレキャッシュ領域)に保存されているか否かを判別し(ステップS30)、保存されていない場合には(ステップS30:NO)、ステップS31に進み、保存されている場合には(ステップS30:YES)、ステップS34に進む。
ステップS31では、制御部11は、上記選定されたコンテンツのコンテンツIDをダウンロードリストに登録する。
一方、ステップS32では、制御部11は、上記特定(保存対象として選定されなかった)したコンテンツのレプリカがコンテンツ保存領域(又はプレキャッシュ領域)に保存されているか否かを判別し、保存されている場合には(ステップS32:YES)、これを消去する必要があるため、ステップS33に進み、保存されていない場合には(ステップS32:NO)、ステップS29にて加算したコンテンツのサイズをコンテンツ総データ量Xから減算してステップS34に進む。
ステップS33では、制御部11は、上記特定したコンテンツのコンテンツIDを消去リストに登録する。
一方、ステップS34では、制御部11は、上記コンテンツ総データ量Xが、コンテンツ保存領域(又はプレキャッシュ領域)の保存容量より大きいか否かを判別し、大きくない場合には(ステップS34:NO)、ステップS35に進み、大きい場合には(ステップS34:YES)、ステップS37に進む。
ステップS35では、制御部11は、上記ステップS13と同様、上記ランキングリストにコンテンツIDが記述されているコンテンツを全て特定したか否かを判別し、全て特定していない場合には(ステップS35:NO)、ステップS36に進み、全て特定した場合には(ステップS35:YES)、ステップS37に進む。
ステップS36では、制御部11は、上記ステップS14と同様、上記ランキングリストにおいて次のコンテンツを特定し、ステップS28に戻る。
ステップS37では、制御部11は、上記消去リストに登録されたコンテンツIDに対応するコンテンツのレプリカ全てをコンテンツ保存領域(又はプレキャッシュ領域)から消去する。そして、制御部11は、コンテンツのレプリカを削除すると、上記と同様、当該レプリカを削除したことをそのルートノードに知らせるために、当該レプリカのコンテンツID及び自己のノード情報が含まれる削除通知メッセージを、そのルートノードに向けて送出する。
次いで、制御部11は、上記ダウンロードリストに登録されたコンテンツIDに対応するコンテンツのレプリカ全てをコンテンツ保持ノード又はコンテンツ提供サーバSAからダウンロードして記憶部12のコンテンツ保存領域(又はプレキャッシュ領域)に記憶保存する(ステップS38)。こうして、全てのレプリカの保存が完了すると、制御部11は、各レプリカのコンテンツID及び自己のノード情報が含まれる各パブリッシュメッセージを、各ルートノードに向けて送出した後、当該処理を終了し電源オフにする。
この実施例2によれば、保存対象として選定されたレプリカのうち、既に保存されていないレプリカだけをダウンロードすれば良いので、実施例1と比較してトラフィックの低減とダウンロード時間の節約を図ることができる。
以上説明したように、上記実施形態によれば、ユーザノードは、コンテンツポイントリストを取得し、コンテンツ保存領域(又はプレキャッシュ領域)の保存容量以下の(これに近い)データ量分の複数のコンテンツであって、上記取得したコンテンツポイントリストに示されるコンテンツのうちコンテンツポイントが高いコンテンツを優先して選定し、当該選定したコンテンツのレプリカをコンテンツ保持ノード等からダウンロードしてコンテンツ保存領域に保存、つまりプレキャッシュするように構成したので、利用可能となった直後のコンテンツや、人気のあるコンテンツなど、ユーザが視聴するであろうコンテンツのレプリカを予め保存(プレキャッシュ)しておくことができ、当該レプリカを保存しているコンテンツ保持ノードへのアクセス集中を低減し、ダウンロードにより通信回線が混雑することを防止することができる。また、自ノードのレスポンスを向上することができる。
また、ユーザノードは、上記コンテンツポイントリストに示される各コンテンツのコンテンツポイントを、ユーザの嗜好度合いを示す嗜好ポイントに基づいて補正し、当該コンテンツポイントリストに示されるコンテンツのうち、補正されたコンテンツポイントが高いコンテンツを優先して選定する構成によれば、ユーザの嗜好に合致しユーザにより視聴される可能性が高いと予想されるコンテンツを優先して選定でき、これをプレキャッシュすることができるので、より一層、当該レプリカを保存しているコンテンツ保持ノードへのアクセス集中を低減し、ダウンロードにより通信回線が混雑することを防止することができる。
更に、ユーザノードは、ダウンロードされたレプリカが保存される際や、当該レプリカが再生(ユーザにより視聴)される際等のタイミングで上記嗜好ポイントを適宜補正し、当該補正された嗜好ポイントを用いて上記コンテンツポイントを補正する構成によれば、当該嗜好ポイントは、ユーザの嗜好をより反映したものになるので、より一層、ユーザの嗜好に合致しユーザにより視聴される可能性が非常に高いと予想されるコンテンツを優先して選定することができる。
なお、上記ステップS12及びステップS38において、1つのレプリカ当たり全データをダウンロードするのではなく、当該レプリカの冒頭の一部のデータみをダウンロードするように構成しても良い。この場合、冒頭部分のデータの再生と平行して、残りの部分データ(冒頭以外のデータ)をダウンロードすれば良く、これにより、コンテンツ保存領域(又はプレキャッシュ領域)の保存容量を節約し、プレキャッシュするコンテンツ数を増やすことができ、ひいては、レスポンスの向上を図ることができる。
なお、上記実施形態におけるコンテンツ分散保存システムSは、DHTを利用したアルゴリズムによって形成されることを前提として説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
本実施形態に係るコンテンツ分散保存システムにおける各ノード装置の接続態様の一例を示す図である。 ノードNnの概要構成例を示す図である。 コンテンツポイントリストの内容の一例を示す図である。 嗜好ポイントリストの内容の一例を示す図である。 各コンテンツのコンテンツポイントが補正される様子を示す概念図である。 各嗜好ポイントが補正される様子を示す概念図である。 実施例1における制御部11のプレキャッシュ処理を示すフローチャートである。 実施例2における制御部11のプレキャッシュ処理を示すフローチャートである。
符号の説明
8 ネットワーク
9 オーバーレイネットワーク
11 制御部
12 記憶部
13 バッファメモリ
14 デコーダ部
15 映像処理部
16 表示部
17 音声処理部
18 スピーカ
19 通信部
20 入力部
21 バス
Nn ノード
S コンテンツ分散保存システム

Claims (8)

  1. ネットワークを介して互いに通信可能な複数のノード装置を備えたコンテンツ分散保存システムであり、複数のコンテンツの複製データを複数のノード装置に分散して保存させ、各前記ノード装置間で前記コンテンツを利用可能としたコンテンツ分散保存システムにおける前記ノード装置であって、
    前記複製データを保存するための保存領域を有する保存手段と、
    前記コンテンツ分散保存システムにおいて利用可能な各コンテンツの評価を表す評価値と各コンテンツが属するジャンルの度合いを示すジャンルポイントが記述されたコンテンツリストを取得するコンテンツリスト取得手段と、
    ユーザの嗜好度合いを示す嗜好ポイントを含む嗜好情報を予め記憶する嗜好情報記憶手段と、
    前記複製データに係るコンテンツが属するジャンルの度合いを示すジャンルポイントに基づいて、前記嗜好ポイントを補正する嗜好ポイント補正手段と、
    前記補正された嗜好ポイントを含む嗜好情報に基づいて、前記取得されたコンテンツリストに示される各コンテンツの評価値を補正する評価値補正手段と、
    前記保存手段における前記保存領域の保存容量以下のデータ量分の複数のコンテンツを選定する選定手段であって、前記取得されたコンテンツリストに示されるコンテンツのうち前記補正された評価値が高いコンテンツを優先して選定するコンテンツ選定手段と、
    前記選定されたコンテンツの複製データを、他のノード装置又は全てのコンテンツの複製データを有するサーバ装置から取得し、当該複製データを前記保存手段における前記保存領域に保存させる保存制御手段と、
    を備えることを特徴とするノード装置。
  2. 前記嗜好情報には、前記ジャンル毎のユーザの嗜好度合いを示す嗜好ポイントが含まれており、
    前記嗜好ポイント補正手段は、前記保存手段に保存された前記複製データに係るコンテンツの前記各ジャンルポイントに基づいて、前記嗜好ポイントを補正し、
    前記嗜好情報記憶手段は、前記予め記憶された嗜好ポイントに代えて前記補正された嗜好ポイントを記憶することを特徴とする請求項1に記載のノード装置。
  3. 前記ノード装置は、前記保存手段に保存された前記複製データを再生させる再生制御手段を更に備え、
    前記嗜好情報には、前記ジャンル毎のユーザの嗜好度合いを示す嗜好ポイントが含まれており、
    前記嗜好ポイント補正手段は、前記再生制御手段により再生された前記複製データに係るコンテンツの前記各ジャンルポイントに基づいて、前記嗜好ポイントを補正し、
    前記嗜好情報記憶手段は、前記予め記憶された嗜好ポイントに代えて前記補正された嗜好ポイントを記憶することを特徴とする請求項1に記載のノード装置。
  4. ネットワークを介して互いに通信可能な複数のノード装置を備えたコンテンツ分散保存システムであり、複数のコンテンツの複製データを複数のノード装置に分散して保存させ、各前記ノード装置間で前記コンテンツを利用可能としたコンテンツ分散保存システムにおける前記ノード装置であって、
    前記複製データを保存するための保存領域を有する保存手段と、
    前記コンテンツ分散保存システムにおいて利用可能な各コンテンツの評価を表す評価値と複数のジャンル毎に各コンテンツが属する度合いを示すジャンルポイントが記述されたコンテンツリストを取得するコンテンツリスト取得手段と、
    前記ジャンル毎のユーザの嗜好度合いを示す嗜好ポイントを含む嗜好情報を予め記憶する嗜好情報記憶手段と、
    前記保存手段に前記保存された前記複製データに係るコンテンツの前記各ジャンルポイントに基づいて、前記嗜好ポイントを補正する嗜好ポイント補正手段と、
    前記各コンテンツ毎に、前記各ジャンルポイントを前記補正された嗜好ポイントにより補正し、補正された各ジャンルポイントを積算し、積算されたポイントを前記評価値に加算することにより、前記評価値を補正する評価値補正手段と、
    前記保存手段における前記保存領域の保存容量以下のデータ量分の複数のコンテンツを選定する選定手段であって、前記取得されたコンテンツリストに示されるコンテンツのうち前記補正された評価値が高いコンテンツを優先して選定するコンテンツ選定手段と、
    前記選定されたコンテンツの複製データを、他のノード装置又は全てのコンテンツの複製データを有するサーバ装置から取得し、当該複製データを前記保存手段における前記保存領域に保存させる保存制御手段と、
    を備えることを特徴とするノード装置。
  5. ネットワークを介して互いに通信可能な複数のノード装置を備えたコンテンツ分散保存システムであり、複数のコンテンツの複製データを複数のノード装置に分散して保存させ、各前記ノード装置間で前記コンテンツを利用可能としたコンテンツ分散保存システムにおける前記ノード装置であって、
    前記複製データを保存するための保存領域を有する保存手段と、
    前記保存手段に保存された前記複製データを再生させる再生制御手段と、
    前記コンテンツ分散保存システムにおいて利用可能な各コンテンツの評価を表す評価値と複数のジャンル毎に各コンテンツが属する度合いを示すジャンルポイントが記述されたコンテンツリストを取得するコンテンツリスト取得手段と、
    前記ジャンル毎のユーザの嗜好度合いを示す嗜好ポイントを含む嗜好情報を予め記憶する嗜好情報記憶手段と、
    前記再生制御手段により再生された前記複製データに係るコンテンツの前記各ジャンルポイントに基づいて、前記嗜好ポイントを補正する嗜好ポイント補正手段と、
    前記各コンテンツ毎に、前記各ジャンルポイントを前記補正された嗜好ポイントにより補正し、補正された各ジャンルポイントを積算し、積算されたポイントを前記評価値に加算することにより、前記評価値を補正する評価値補正手段と、
    前記保存手段における前記保存領域の保存容量以下のデータ量分の複数のコンテンツを選定する選定手段であって、前記取得されたコンテンツリストに示されるコンテンツのうち前記補正された評価値が高いコンテンツを優先して選定するコンテンツ選定手段と、
    前記選定されたコンテンツの複製データを、他のノード装置又は全てのコンテンツの複製データを有するサーバ装置から取得し、当該複製データを前記保存手段における前記保存領域に保存させる保存制御手段と、
    を備えることを特徴とするノード装置。
  6. コンピュータを、請求項1乃至5の何れか一項に記載のノード装置として機能させることを特徴とするノード処理プログラム。
  7. ネットワークを介して互いに通信可能な複数のノード装置を備えたコンテンツ分散保存システムであり、複数のコンテンツの複製データを複数のノード装置に分散して保存させ、各前記ノード装置間で前記コンテンツを利用可能としたコンテンツ分散保存システムにおいて、
    前記ノード装置は、
    前記複製データを保存するための保存領域を有する保存手段と、
    前記コンテンツ分散保存システムにおいて利用可能な各コンテンツの評価を表す評価値と各コンテンツが属するジャンルの度合いを示すジャンルポイントが記述されたコンテンツリストを取得するコンテンツリスト取得手段と、
    ユーザの嗜好度合いを示す嗜好ポイントを含む嗜好情報を予め記憶する嗜好情報記憶手段と、
    前記複製データに係るコンテンツが属するジャンルの度合いを示すジャンルポイントに基づいて、前記嗜好ポイントを補正する嗜好ポイント補正手段と、
    前記補正された嗜好ポイントを含む嗜好情報に基づいて、前記取得されたコンテンツリストに示される各コンテンツの評価値を補正する評価値補正手段と、
    前記保存手段における前記保存領域の保存容量以下のデータ量分の複数のコンテンツを選定する選定手段であって、前記取得されたコンテンツリストに示されるコンテンツのうち前記補正された評価値が高いコンテンツを優先して選定するコンテンツ選定手段と、
    前記選定されたコンテンツの複製データを、他のノード装置又は全てのコンテンツの複製データを有するサーバ装置から取得し、当該複製データを前記保存手段における前記保存領域に保存させる保存制御手段と、
    を備えることを特徴とするコンテンツ分散保存システム。
  8. ネットワークを介して互いに通信可能な複数のノード装置を備えたコンテンツ分散保存システムであり、複数のコンテンツの複製データを複数のノード装置に分散して保存させ、各前記ノード装置間で前記コンテンツを利用可能としたコンテンツ分散保存システムにおけるコンテンツ保存方法であって、
    前記ノード装置は、
    前記複製データを保存するための保存領域を有する保存手段を有し、
    前記コンテンツ分散保存システムにおいて利用可能な各コンテンツの評価を表す評価値と各コンテンツが属するジャンルの度合いを示すジャンルポイントが記述されたコンテンツリストを取得する工程と、
    ユーザの嗜好度合いを示す嗜好ポイントを含む嗜好情報を予め記憶する嗜好情報記憶手段に記憶された前記嗜好ポイントを、前記複製データに係るコンテンツが属するジャンルの度合いを示すジャンルポイントに基づいて補正する工程と、
    前記補正された嗜好ポイントを含む嗜好情報に基づいて、前記取得されたコンテンツリストに示される各コンテンツの評価値を補正する工程と、
    前記保存手段における前記保存領域の保存容量以下のデータ量分の複数のコンテンツを選定する工程であって、前記取得されたコンテンツリストに示されるコンテンツのうち前記補正された評価値が高いコンテンツを優先して選定する工程と、
    前記選定されたコンテンツの複製データを、他のノード装置又は全てのコンテンツの複製データを有するサーバ装置から取得し、当該複製データを前記保存手段における前記保存領域に保存させる工程と、
    実行することを特徴とするコンテンツ保存方法。
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