JP5124426B2 - 油圧式パワーステアリング用コントロールバルブ - Google Patents

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Description

本発明は、例えば車両に適用される油圧式パワーステアリング装置に用いられ、該油圧式パワーステアリング装置のいわゆるパワーシリンダに供給する作動油量を制御する油圧式パワーステアリング用コントロールバルブの改良に関する。
従来の油圧式パワーステアリング用コントロールバルブとしては、例えば以下の特許文献1に記載されたラックピニオン式ステアリング装置に適用された油圧式パワーステアリング用コントロールバルブが知られている。
概略を説明すれば、このコントロールバルブは、一端が開口形成されたハウジング内に収容されていて、一端がステアリングホイールに連係された入力軸と、一端がトーションバーを介して入力軸に相対回転可能に連結され、他端が転舵輪に連係された出力軸と、の相対回転に基づき、トーションバーの捩れ量に応じて外部の油圧源から供給される作動油をパワーシリンダの各圧力室へ選択的に供給するようになっている。
また、前記ハウジングの一端開口部には、当該開口部を閉塞するカバー部材が設けられていると共に、このカバー部材の内周側には、入力軸を回転自在に支持するボールベアリングが収容保持されている。そして、前記カバー部材は、ハウジングの開口端面に、複数のボルトによって固定されている。
このようにして、前記コントロールバルブでは、入力軸をカバー部材とボールベアリングとを介してハウジングによって支持する構成を採用したことにより、該入力軸の支持安定性の向上が図れ、車両の振動により入力軸に径方向の荷重が作用した場合でも、該入力軸の径方向の撓み変形を抑制することが可能となっている。
特開2005−225370号公報
しかしながら、前記従来のコントロールバルブにあっては、ボールベアリングを保持するカバー部材がハウジングにボルトによって固定されていることから、カバー部材に収容されるボールベアリングの軸心は、ハウジングのねじ部の加工精度やカバー部材の組み付け精度に依存することになる。
このため、カバー部材のボールベアリング収容部と、ハウジングの第1軸受収容部と、の軸心ずれの要因が多く、当該両軸心を一致させることが困難であって、入力軸を適正に支持することができないという技術的課題を招来していた。
本発明は、かかる技術的課題に着目して案出されたものであって、入力軸を適正に支持しつつ当該入力軸の撓み変形を抑制し得る油圧式パワーステアリング用コントロールバルブを提供するものである。
本願発明は、一端が開口形成されたハウジング内に収容され、入力軸と出力軸との相対回転に基づきトーションバーの捩れ量に応じて外部の油圧源から供給される作動油をパワーシリンダの各圧力室へ選択的に供給するバルブ要素と、前記ハウジングの一端開口部を閉塞すると共に内周部によって入力軸を支持する支持部材と、を備えた油圧式パワーステアリング用コントロールバルブであって、前記支持部材に圧入部を設け、該支持部材を、前記圧入部を介して前記ハウジングの一端開口部から圧入したことを特徴としている。
この発明によれば、入力軸を支持する支持部材をハウジングに圧入することにより、該支持部材とハウジングを一体的に構成し、支持部材とハウジングの軸心を限りなく一致させることが可能となり、入力軸を支持部材によって適正に支持することができる。
以下、本発明に係る油圧式パワーステアリング用コントロールバルブを、いわゆるラックピニオン式ステアリング装置に適用した実施の形態を図面に基づいて説明する。
まず、本発明に係るコントロールバルブが適用されるパワーステアリング装置について説明すれば、図1に示すように、一端が図外のステアリングホイールに連係された入力軸1と、該入力軸1の他端にトーションバー2を介して連結され、先端側外周にピニオン歯3aを有する出力軸3と、軸方向の所定範囲にピニオン歯3aに噛合するラック歯4aを有し、車体幅方向に延出して両端が図外のナックルを介して左右の転舵輪に連係されたラック軸4と、該ラック軸4をピストンロッドとして構成されたパワーシリンダ5と、該パワーシリンダ5内を循環する作動油を貯留させるリザーバタンク6と、該リザーバタンク6から作動油を吸い上げてこれをパワーシリンダ5へと圧送するオイルポンプ7と、トーションバー2の捩れをもって入力軸1と出力軸3とが相対回転することによって開閉して、前記両軸1,3の相対回転量(前記トーションバー2の捩れ量)に応じてパワーシリンダ5に供給する作動油量を制御するコントロールバルブ10と、を備えている。
そして、かかる構成に基づき、前記パワーステアリング装置は、ステアリングホイールに追従して回転する出力軸3の回転に伴ってラック軸4が軸方向へ移動することによって転舵輪の向きが変更され、その際に、コントロールバルブ10によって運転者の操舵操作に基づくステアリングホイールの回転トルクに応じた油圧がパワーシリンダ5内に作用することにより、運転者の操舵操作が補助されるようになっている。
前記入力軸1は、ほぼ筒状を呈し、内周側にトーションバー2が挿通するようになっていて、該トーションバー2の一端部が入力軸1の一端部にピン8により連結されている。また、入力軸1は、一端が開口形成されたハウジング11内に他端側が収容されていると共に、該入力軸1の他端側には、ハウジング11に内においてコントロールバルブ10の一部を構成する第1ロータ1aが一体に形成されている。
前記出力軸3は、全体がハウジング11内に収容され、該ハウジング11内に収容保持された第1軸受9a、第2軸受9b及び第3軸受9cによって一端部、中間部及び他端部がそれぞれ回転自在に支持されている。また、出力軸3の一端側には、ほぼ有底円筒状を呈し、ハウジング11内において第1ロータ1aと協働してコントロールバルブ10を構成する第2ロータ3bが一体に形成されている。この第2ロータ3bは、入力軸1の第1ロータ1aに被嵌して、第1ロータ1aに対し径方向に重合することにより、該第1ロータ1aと共にコントロールバルブ10を構成している。
前記パワーシリンダ5は、ほぼ円筒状に形成されたシリンダチューブ5aと、該シリンダチューブ5a内に軸方向へ移動可能に設けられたピストン5bと、該ピストン5bの外周に嵌着された図外のピストンシールと、を備えていて、ピストンシールによってシリンダチューブ5a内が図5中の左側の第1圧力室P1と右側の第2圧力室P2とに隔成されている。
すなわち、前記パワーシリンダ5は、前記各圧力室P1,P2のうち、ラック軸4を推進する側の圧力室にオイルポンプ7から吐出された作動油が供給され、反対側の圧力室内の作動油がリザーバタンク6へと排出されることにより、前記両圧力室P1,P2の間に発生した差圧に基づく推進力をラック軸4に付与するようになっている。
前記コントロールバルブ10は、図1及び図2に示すように、ハウジング11の内部において前記一端開口部11aに対し段差縮径状に形成されて該一端開口部11aに臨むように設けられたバルブ収容室11b内に収容され、第1ロータ1aと第2ロータ3bとからなるバルブ要素12と、前記一端開口部11aから圧入され、この一端開口部11aを閉塞しつつ内周側において入力軸1を回転自在に支持する支持部材13と、前記一端開口部11aの内周面において開口側の所定の軸方向範囲に設けられた雌ねじ部11cに螺着され、支持部材13の一端側に設けられた後述する受け面13h(図4参照)に圧接することによって当該支持部材13の軸方向の移動を規制する規制部材14と、該規制部材14をハウジング11に固定する固定部材であるロックナット15と、を備えている。
また、前記コントロールバルブ10には、図1に示すように、オイルポンプ7に連通する供給油路20aと、リザーバタンク6に連通する排出油路20bと、パワーシリンダ5における図中の左側の第1圧力室P1に連通する第1油路20cと、パワーシリンダ5における図中の右側の第2圧力室P2に連通する第2油路20dと、が接続されている。
そして、前記コントロールバルブ10は、ステアリングホイールの回転方向、つまり出力軸3に対する入力軸1の回転方向に応じて、供給、排出油路20a,20bと第1、第2油路20c,20dとの接続を選択的に切り換えることで、当該コントロールバルブ10を介して前記各圧力室P1,P2の一方の圧力室にオイルポンプ7から吐出された作動油が選択的に供給されると共に他方の圧力室内の作動油がリザーバタンク6へと還流されるようになっている。
前記バルブ要素12は、第2ロータ3bに対する第1ロータ1aの相対回転に基づき、該各ロータ1a,3b間に画成された周方向に隣接する油路を選択的に切り換えることによって供給、排出油路20a,20bと第1、第2油路20c,20dとの選択的な接続を行うように構成されたもので、具体的な構造については、周知のコントロールバルブ(ロータリバルブ)と同様であることから、説明は省略する。
前記支持部材13は、図2〜図6に示すように、ほぼ筒状に形成されていて、軸方向の中間部内周には、径方向内側へ突出して縮径形成された軸受保持部となる支持部13aが設けられている。そして、この支持部13aには、樹脂材によりほぼ円筒状に形成された軸受部材であるブッシュ16が図中の上端側から嵌挿されている。また、前記支持部13aには、図中の軸方向の下端部に、より内方へ突出する突起部である環状の係止突起13bが設けられていて、この係止突起13bによってブッシュ16の図中の下方への移動が規制されている。
なお、前記軸受16の内径R1は、入力軸1との間の径方向隙間C1が前記両ロータ1a,3bの間の径方向隙間であるバルブクリアランスC2よりも大きくなるように設定されている。これによって、支持部材13やブッシュ16の加工精度に依存することなく適正なバルブクリアランスC2を確保することが可能となり、支持部材13やブッシュ16の加工精度がコントロールバルブ10の常用時のバルブ特性に悪影響を与えてしまうおそれがなくなる。
また、前記支持部材13は、前記支持部13aに対応する外周部が縦断面ほぼ円弧状となるように突出形成され、かかる突出部の外径が支持部材13のハウジング11内に収容される軸方向領域において最大となるように構成されると共に、該突出部の最大外径R2がハウジング11の一端開口部11aの内径R3よりも僅かに大きくなるように設定されていて、該突出部によって本発明に係る圧入部13cが構成されている。すなわち、この支持部材13は、かかる構成に基づき、前記圧入部13cを介してハウジング11の一端開口部11a内に圧入固定されている。
前記支持部材13の他端側の外周面には、周方向に沿って連続する環状溝13dが切欠形成されていて、該環状溝13dに、ハウジング11の一端開口部11aの内周面に弾接してバルブ収容室11b内を液密に保持する第1シール部材であるOリング17が嵌着されている。
さらに、前記支持部材13の他端側は、圧入部13c近傍に対して縮径形成されていて、ハウジング11の一端開口部11aの内周面との間に、Oリング17に対してコントロールバルブ10内の油圧を作用させるための油圧導入通路18を形成するように構成されている。すなわち、前記油圧導入通路18を介してOリング17に油圧を作用させることで、該油圧によってOリング17を偏平状に径方向へ膨出変形させ、該Oリング17が前記環状溝13cの底面とハウジング11の一端開口部11aの内周面に対してより強く付勢されるようになっており、かかる油圧導入作用によってOリング17のシール性の向上が図られている。
そして、前記支持部材13の他端面には、当該支持部材13をハウジング11に組み付けた状態で第1軸受9aのアウターレースに当接するほぼ円環状の当接面13eが設けられていて、当該支持部材13の組み付け状態において、該支持部材13が一端開口部11a内に締め付け固定されることにより、第1軸受9aのアウターレースが、ハウジング11内において一端開口部11aとバルブ収容室11bとの境界部分に形成された段部11dと前記当接面13eとの間で挟持固定されるようになっている。なお、第1軸受9aのインナーレースは、出力軸3の一端部に設けられた段部においてナットによって挟持固定されている。
また、前記支持部材13の一端部の内周面には、周方向に沿って連続する環状溝13fが切欠形成されていて、該環状溝13fに、入力軸1の外周面に弾接して第1ロータ1aと第2ロータ3bのバルブクリアランスC2を液密に保持する第2シール部材であるオイルシール19が嵌着されている。つまり、このオイルシール19によって前記バルブクリアランスC2を通じた作動油の外部への漏出が防止されている。
一方、前記支持部材13の一端部は、外周側が前記圧入部13cに対して段差縮径状に形成された段差縮径部13gが形成されていて、この段差縮径部13gの段部に係る周方向に連続した平面が規制部材14から軸力を受ける受け面13hとして構成されている。
前記規制部材14は、図6に示すように、一端側の内周に拡径状に設けられた環状凹部14aを有し、組み付け時において、前記環状凹部14aが支持部材13の段差縮径部13gに外嵌するようになっている。そして、この環状凹部14aの内端面には、かかる組み付け状態においてオイルシール19に対し軸方向に重合する範囲に、外端側(軸方向外側)へ突出する突出部である環状凸部14bが設けられていて、前記組み付け状態においてかかる環状凸部14bを支持部材13の環状溝13fに保持されたオイルシール19の外端面に当接させることで、前記環状溝13fからのオイルシール19の脱落防止が図られている。
また、前記規制部材14は、外周面に設けられた雄ねじ部14cを介して一端側がハウジング11の一端開口部11aの雌ねじ部11cに螺着されると共に、他端側に螺着されたロックナット15によってハウジング11に締結され、当該規制部材14自体の軸力とロックナット15の締結力によって支持部材13の軸方向移動を強固に規制している。
以上のような構成を有する本実施の形態に係るコントロールバルブ10を組み付けるには、まず、図1及び図2に示すように、入力軸1と出力軸3をトーションバー2によって連結して、これらバルブ要素12を構成する部品を、出力軸3のピニオン歯3aをラック軸4のラック歯4aに噛合させながら出力軸3を前記一端開口部11aからハウジング11内に嵌挿する。その後、第1軸受9aを介して出力軸3を前記ナットによって前記段部11dに固定する。
次に、図5に示すように、支持部材13の前記支持部13a内にブッシュ16を嵌挿させ、その後、当該支持部材13の前記環状溝13fにオイルシール19を嵌着させる。さらに、支持部材13の前記環状溝13dにOリング17を嵌着させた後、図7に示すように、当該支持部材13をハウジング11の一端開口部11aから嵌挿し、他端側外周に嵌着されたOリング17が前記雌ねじ部11cを通過して前記一端開口部11aの内周壁に弾接するところまで挿入することにより、当該支持部材13をハウジング11に仮組みする。
この際、前記一端開口部11a内に挿入される支持部材13は、軸方向領域において前記圧入部13cの外径を最大として、該圧入部13cに対して両端側が縮径形成されていることから、この支持部材13の挿入時における引っかかり等を抑制することができ、該支持部材13の挿入作業性が良好となっている。しかも、挿入する側である支持部材13の他端側は、挿入方向に向かって段階的に縮径する形状とされているため、当該支持部材13の挿入作業性がより一層良好となっている。
続いて、規制部材14を支持部材13の前記段差縮径部13gに外嵌させた後、当該規制部材14を、その一端面が支持部材13の受け面13hに当接するまで締め込んで、前記雌ねじ部11cに螺着させる。その後、規制部材14の他端部にロックナット15を螺着させて、該ロックナット15を締め込んで図2に示すように規制部材14をハウジング11に締結させることにより、本コントロールバルブ10の組み付けが完了する。
前記規制部材14をねじ込みによりハウジング11の一端開口部11aに取り付けるように構成したことで、上述のように当該規制部材14をねじ込むことによって支持部材13を前記一端開口部11a内に自動的に圧入することが可能となっており、当該支持部材13の圧入作業性が良好となっている。換言すれば、規制部材14のねじ込み作業のみによって、当該規制部材14の組み付けと支持部材13の組み付けとを同時に行うことができ、コントロールバルブ10の組み付け作業性の向上が図れる。
したがって、本実施の形態によれば、前記圧入部13aを介して支持部材13をハウジング11の一端開口部11aに圧入固定するようにしたことから、当該支持部材13がハウジング11と一体的に構成され、支持部材13と前記一端開口部11aの軸心を限りなく一致させることが可能となる。この結果、支持部材13の加工精度や組み付け精度等に依らずに、該支持部材13によって入力軸1を適正に支持することができる。
さらに、前記圧入部13cを支持部材13の外周面に形成したことから、入力軸1によって内周側から入力された荷重を外周側の圧入部13cによって支えることとなり、入力軸1の支持安定性を向上させることができる。
また、前記圧入部13cについては、縦断面ほぼ円弧状となるように形成したことから、支持部材13の圧入時における前記圧入部13cとハウジング11の一端開口部11aの内周面との接触面積を極力低減することができる。このため、当該圧入によるスラッジの発生を最小限に抑えることが可能となり、バルブ収容室11b内への前記スラッジの混入を抑制することができる。さらに、前記接触面積の低減化により支持部材13を圧入する際の圧入抵抗を低減することができ、当該支持部材13の圧入作業性の向上も図れる。
また、前記支持部13aにはブッシュ16を設けるように構成したことから、支持部材13とは異なる材料、つまり支持部材13よりも摩擦係数の小さい材料(例えばPTFE等)を選択することが可能となり、入力軸1をより円滑に支持することが可能となる。これにより、支持部材13が入力軸1からラジアル方向の入力を受けた場合における当該入力によるバルブ特性への影響を小さく抑えることができる。
また、前記支持部材13の固定に際して規制部材14を用いたことから、入力軸1や出力軸3から支持部材13の圧入固定を解除するような大きな入力を受けた場合でも、規制部材14の軸力によって支持部材13をハウジング11内に保持することができる。
さらに、前記規制部材14の固定に際してロックナット15を用いたことから、入力軸1や出力軸3から過大な入力を受けて、支持部材13の圧入及び規制部材14の軸力が無効となった場合であっても、支持部材13をハウジング11内に確実に保持して、バルブ機能を確保することができる。
また、前記支持部材13にあっては、規制部材14の軸力を受ける前記受け面13hが環状に形成されているため、該受け面13hの面積をより広く確保することが可能となっている。これにより、規制部材14の座面強度の信頼性の向上が図れる。
本発明は、前記実施の形態の構成に限定されるものではなく、例えば支持部材13や規制部材14の形状については、コントロールバルブ10やこれを用いるパワーステアリング装置の仕様に応じて適宜変更することが可能である。
特に、前記圧入部13cの形状については、縦断面ほぼ円弧形状に限定されるものではなく、ハウジング11の一端開口部11aの内周面に対する接触面積を低減可能な構成であれば、いかなる構成を採用することも可能である。
本発明の実施の形態に供されるコントロールバルブ及びこれを用いた油圧式パワーステアリング装置の概略を示す縦断面図である。 図1の要部拡大図である。 図2のA部拡大図である。 支持部材単体を示す縦断面図である。 支持部材とこれに付随する部品の組立状態を示す縦断面図である。 規制部材単体を示す縦断面図である。 コントロールバルブの組立過程を示す縦断面図である。
符号の説明
1…入力軸
1a…第1ロータ
2…トーションバー
3…出力軸
3b…第2ロータ
5…パワーシリンダ
7…オイルポンプ(油圧源)
10…コントロールバルブ
11…ハウジング
11a…一端開口部
12…バルブ要素
13…支持部材
13a…支持部
13c…圧入部
16…ブッシュ(支持部材の内周部)
P1…第1圧力室(パワーシリンダの圧力室)
P2…第2圧力室(パワーシリンダの圧力室)

Claims (10)

  1. 一端がステアリングホイールに連係され、該ステアリングホイールから入力される操舵力により回転する入力軸と、
    一端が前記入力軸にトーションバーを介して相対回転可能に連結され、該トーションバーの捩れ変形の復元力により回転して他端に連係される転舵輪に操舵力を出力する出力軸と、
    該出力軸に連係され、ピストンによって隔成された二つの圧力室の差圧により操舵アシスト力を発生させるパワーシリンダと、を備えた油圧式パワーステアリング装置に用いる油圧式パワーステアリング用コントロールバルブであって、
    少なくとも一端が開口形成されたハウジング内において、前記入力軸の他端側に設けられた第1ロータと該第1ロータに対し径方向に重合するように前記出力軸の一端側に設けられた第2ロータとから構成され、外部の油圧源から供給される作動油を前記入力軸と出力軸の相対回転による前記トーションバーの捩れ量に応じて前記パワーシリンダの各圧力室に選択的に供給するバルブ要素と、
    その外周面に縦断面ほぼ円弧状に形成された圧入部を介して前記ハウジングの一端開口部から圧入され、前記ハウジングの一端開口部を閉塞すると共に内周部によって前記入力軸を支持する支持部材と、を備えたことを特徴とする油圧式パワーステアリング用コントロールバルブ。
  2. 前記支持部材と前記入力軸の径方向隙間を、前記第1ロータと前記第2ロータとの径方向隙間よりも大きく設定したことを特徴とする請求項1に記載の油圧式パワーステアリング用コントロールバルブ。
  3. 前記支持部材の圧入方向先端側の外径を、前記圧入部の外径よりも小さく設定したことを特徴とする請求項に記載の油圧式パワーステアリング用コントロールバルブ。
  4. 前記支持部材の前記ハウジングに収容される軸方向領域において、前記圧入部の外径が最大となるように設定したことを特徴とする請求項に記載の油圧式パワーステアリング用コントロールバルブ。
  5. 前記支持部材の前記圧入部よりも圧入方向先端側の外周面に環状溝を設けて、該環状溝に環状の第1シール部材を嵌着すると共に、
    前記支持部材の前記環状溝よりも圧入方向先端側の外周面と前記ハウジングの内周面との間に、前記第1シール部材を前記ハウジングの内周面へと付勢するように作用する油圧を導く油圧導入通路を設けたことを特徴とする請求項のいずれか一項に記載の油圧式パワーステアリング用コントロールバルブ。
  6. 前記支持部材の内周部に軸受保持部を設け、該軸受保持部に前記入力軸を支持する軸受部材を嵌着したことを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の油圧式パワーステアリング用コントロールバルブ。
  7. 前記軸受保持部において前記軸受部材が嵌入される側と反対側の端部に、内方へ突出する突起部を設けたことを特徴とする請求項に記載の油圧式パワーステアリング用コントロールバルブ。
  8. 前記支持部材の圧入方向後端側に、該支持部材の軸方向移動を規制する規制部材を設けたことを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の油圧式パワーステアリング用コントロールバルブ。
  9. 前記支持部材に、前記規制部材から軸力を受ける環状の受け面を設けたことを特徴とする請求項に記載の油圧式パワーステアリング用コントロールバルブ。
  10. 前記支持部材と前記規制部材との間に、前記支持部材と前記入力軸との径方向隙間を液密にシールする第2シール部材を設けたことを特徴とする請求項又はに記載の油圧式パワーステアリング用コントロールバルブ。
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