JP5120343B2 - 内燃機関の吸気通路構造 - Google Patents

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Description

本発明は、吸気路の吸気を昇圧する排気過給機と排気ガス還流装置(Exhaust Gas Recirculation:以下、EGRと称する)とを備えた内燃機関に設けられ、EGR通路(排気ガス還流通路)を介して吸気通路に還流される排気(以下、EGRガスと称する)の戻り量の異常時のコンプレッサの破損を防止することができる内燃機関の吸気通路構造に関するものである。
内燃機関(以下、エンジンという)は吸気の昇圧を図るためコンプレッサを用いる。このコンプレッサを有する、例えば、排気過給機は燃焼室より排出される高温高圧の排気ガスの流動エネルギーを受けてコンプレッサを回転駆動し、吸気路の吸気を昇圧し、これによりエンジンの燃焼室の充填効率を高め、出力アップを図るのに寄与できる。
更に、エンジンの燃焼室に排気路からのEGRガスを適量燃焼室に環流させ、これにより燃費向上、排気ガス改善を図れるEGRガス環流装置が知られている。
このEGRガス環流装置には、排気過給機のタービン上流の排気路から高温高圧排気ガスを分岐し、そのEGRガスを排気過給機のコンプレッサ下流の吸気路に導入し、EGRガスを燃焼室に還流させている、高圧ループEGRガス還流装置がある。これに対し、コンプレッサ入口近傍の吸気路の負圧化を利用し、そのコンプレッサ入口上流にEGRガス還流路の導入口を設けておき、EGRガス還流路を介してタービン下流から分岐したEGRガスを導入口より吸気路に引き込むように還流させている、低圧ループEGRガス還流装置がある。
この低圧ループEGRガス環流装置を利用し、エンジンの運転時に低NOx、低スモークを達成するため、大量EGRガスの導入を行う場合には、低圧ループEGRガス還流路のEGR弁を開放すると共に、吸気路のスロットル弁を絞り、高回転するコンプレッサの入口圧を負圧化し、コンプレッサの入口近傍の導入口にEGRガスを比較的大量に引き込み還流している。
ところで、高回転するコンプレッサの流入口側への流入量が過度に低下する事態が発生した場合、たとえば、スロットル弁が閉弁状態でロックしたり、あるいは、EGRガス還流路の流路抵抗が経時的に増加し、EGRガスの導入口からの導入量が低減したような場合、コンプレッサ流入口の負圧化が過度に進み、コンプレッサの出入口間の圧力比が過度に上昇する。このような事態に陥ると、コンプレッサのサージングが発生し、この状態が過度に進むと、コンプレッサが破損する場合がある。
このような事態に陥ることを未然に防ぐ技術として、例えば、特許文献1(特許第3791318号公報)には、図11に示すように、スロットル弁に誤動作が生じて全閉動作しても、コンプレッサ上流側が過度な負圧とならないフェールセーフ手段を設けている。即ち、スロットル弁aの限界開度が過度に閉鎖作動しないようにねじストッパーbを設けたものが提案されている。
更に、特許文献2(特開2008−133787号公報)に開示の内燃機関の排気還流装置では、スロットルバルブとコンプレッサ間の吸気通路に排気通路の排気をEGR通路を介して還流する内燃機関において、スロットルバルブの絞り作動時にコンプレッサ上流の圧力が所定圧力以上に維持されるようにスロットルバルブの開度及びEGRバルブの開度をそれぞれ制御し、これにより、スロットルバルブとコンプレッサとの間の吸気通路に導かれるガス量が過度に減少することを抑制できるようにしている。
特許第3791318号公報 特開2008−133787号公報
ところで、特許文献1のようにストッパーbでスロットル弁aの限界開度を設定するという手法を採るとする。この場合、コンプレッサ入口圧がEGR全閉時で限界負圧を下回らないようにスロットル弁aの限界開度βを設定する必要がある。しかし、このスロットル開度βは、全閉状態から少し開いた状態となるため、スロットル絞り操作による大量EGR供給制御時において、絞り量不足となり、所望のEGRガス還流量を得られない恐れがある。
これでは、EGRガスを吸気路に導入する力が弱い運転域にある場合でも、コンプレッサ入口近傍の吸気路の負圧化を利用し、EGRガスを吸気路に引き込むという機能を十分に発揮できなくなる。
更に、特許文献2のように、スロットルバルブの開度及びEGRバルブの開度をそれぞれ制御し、吸気通路に導かれるEGRガスを確保するとしても、EGRバルブを含むEGRガス環流装置側が作動不良や、EGR通路が経時的に流動抵抗を増加させた状態に陥ると、十分に応答性よくEGRガスの還流量を確保できなくなる。しかも、EGRガスの環流量が十分確保されないままで、コンプレッサが高回転域に達すると、コンプレッサの前後の圧力比が上昇し、サージングが発生してしまい、この状態が過度に進むと、コンプレッサが破損するという問題が生じる。また、固着等によりスロットルバルブが作動不良に陥った場合も同様の問題が生じる虞がある。
本発明は以上のような課題に基づきなされたもので、目的とするところは、過給機を備えたエンジンがEGRガス還流装置を装備する場合、定常運転時において還流EGRガスのコンプレッサ入口への流入を保持しつつ、スロットル絞り操作による大量EGR供給制御時において、コンプレッサ入口圧の過度の負圧化を防止することができるようにした内燃機関の吸気通路構造を提供することにある。
ここでの本願請求項1の発明は、内燃機関の燃焼室に吸気を供給するための吸気路と、
前記吸気路に配設され前記吸気の流量を調整するスロットル弁と、前記燃焼室から排気ガ
スを排出するための排気路と、前記排気路に配設されたタービン及び前記スロットル弁下流の前記吸気路に配置されたコンプレッサにより吸気を加圧する過給機と、前記タービンより下流の排気路より排気ガスの一部を前記スロットル弁下流かつ前記コンプレッサ上流の前記吸気路に設けた導入口に還流させる排気ガス還流通路と、前記スロットル弁の上流で分岐し前記導入口下流かつ前記コンプレッサ上流の前記吸気路に連結する迂回路を備えた、ことを特徴とする。
ここでの本願請求項2の発明は、請求項1記載の内燃機関の吸気通路構造において、前記迂回路に配設され該迂回路を流れる吸気量を規制する流量規制部を更に備え、前記迂回路の流量規制部は電磁式流路開閉弁であり、前記制御手段は前記コンプレッサの運転域が所定の定常運転域を離脱すると前記電磁式流路開閉弁を増量切換えする、ことを特徴とする。
ここでの本願請求項の発明は、請求項記載の内燃機関の吸気通路構造において、前記制御手段は前記コンプレッサの前後圧力比とコンプレッサの吸気の流入流量とに応じたコンプレッサの定常運転域を設定するマップを備え、現在のコンプレッサ運転域が前記定常運転域を離脱すると前記電磁式流路開閉弁を増量切換えする、ことを特徴とする。
ここでの本願請求項の発明は、請求項2又は3記載の内燃機関の吸気通路構造において、前記コンプレッサはコンプレッサ過給率を増減調整可能な可変翼切換え手段を備え、前記制御手段は前記コンプレッサの運転域が定常運転域を離脱する場合に、前記可変翼切換え手段のコンプレッサ過給率を低減切換えする、ことを特徴とする。
請求項1の発明は、還流排気ガスの導入口より吸気路に戻る量が異常低下しコンプレッサの入口圧が過度に低下すると、迂回路を吸気が通過し、コンプレッサの入口圧の過度の低下を抑制でき、即ち、コンプレッサ入口圧が限界負圧を下回ることを防止でき、コンプレッサのサージングや破損を防止できる。また、迂回路の合流口を還流排気ガスの導入口より吸気流れの下流側に配置しているので、迂回路からの吸気流量に係わらず還流排気ガス導入口の周囲の負圧が下がることがなく、例え、排気路の排圧が低く、還流排気ガスを導入する力の弱い場合であっても、還流排気ガスが還流排気ガス導入口から戻る量を確保することができる。
請求項2の発明は、定常時には、迂回路の吸気は流量規制部材に流量規制されているので、スロットル弁を絞ると、コンプレッサの入口圧が低下し、この状態で排ガス還流通路を経由して還流排気ガスを導入口より吸気路内に比較的多量に還流させることができる。
また、迂回路の流量規制部材は電磁式流路開閉弁で構成されているので、コンプレッサの運転域が定常運転域を離脱すると判断すると、電磁式流路開閉弁が増量切換えし、コンプレッサの入口圧の過度の低下を防止し、コンプレッサのサージングや破損を確実に防止することができる。
請求項の発明は、マップによりコンプレッサの運転域が定常運転域を離脱しているか否かを判断するので、比較的容易にコンプレッサの入口圧の過度の低下を防止し、コンプレッサのサージングや破損を防止することができる。
請求項の発明は、コンプレッサの運転域が定常運転域を離脱した場合にコンプレッサ過給率を低減切換えできるので、応答性よくコンプレッサの入口圧の過度の低下を防止し、コンプレッサのサージングや破損を防止することができる。
本発明の一実施形態としての内燃機関の吸気通路構造の全体構成図である。 図1の内燃機関の吸気通路構造で用いる流路開閉バルブの拡大断面図で、(a)は側面を、(b)は正面を示す。 図2の流路開閉バルブの変形例で、(a)はピストン式弁体を用いる場合の拡大断面図、(b)はダイヤフラムとシャッターを用いる場合の拡大断面図、(c)は(b)のシャッター弁が閉鎖状態での斜視図、(d)は同シャッター弁が開状態での斜視図をそれぞれ示す拡大断面図である。 図2の流量規制部(流路開閉バルブ)の変形例としての絞りの即断面図である。 図1の内燃機関の吸気通路構造を使用するエンジンの大量EGR供給運転時の排気ガス特性線図である。 図1の内燃機関の吸気通路構造で行うEGRガス供給制御ルーチンのフローチャートである。 本発明の他の実施形態としての内燃機関の吸気通路構造の全体構成図である。 図7の内燃機関の吸気通路構造が用いるコントローラの制御機能を示すブロック図である。 図7の内燃機関の吸気通路構造が用いるコントローラが用いる運転域判定マップの特性線図である。 図7の内燃機関の吸気通路構造で行うEGRガス供給制御ルーチンのフローチャートである。 従来の内燃機関の吸気通路構造の概略図である。
図1には本発明の一実施形態としての内燃機関の吸気通路構造A1を装着するコモンレールディーゼルエンジン(以後、単にエンジン1と記す)を示した。
エンジン1は多気筒直噴式(図1では4気筒のうち1気筒のみ示している)であり、各気筒の燃料噴射弁2を装備するシリンダヘッド3とシリンダブロック4とピストン5のキャビティ6とにより燃焼室7を形成している。エンジン1には各気筒に連通する吸気通路8及び排気通路9がそれぞれ設けられている。吸気通路8には過給機11のコンプレッサ12(図1で紙面裏側)が設けられ、その回転軸は排気通路9に介装される過給機11のタービン13に連結されている。なお、本実施形態の過給機11は可変容量式ターボ(VGT)チャージャーであり、ここで可変容量式ターボチャージャー(以後単に過給機と記す)11は過給機下流の過給圧を調整する過給圧調整部111を有する。過給圧調整部111はタービン13の外周部に複数配備される整流片(図示せず)の傾きを切換えてタービン13に流入する排気の流速を可変することでタービン13の過給仕事を可変させる整流片アクチュエータである。この過給圧調整部111は不図示の駆動回路を介してコントローラ18に接続されている。
吸気通路8のコンプレッサ12の上流にはエアクリーナ14が配備され、エアクリーナ14の出口近傍には吸入空気量検出手段であるエアーフローセンサ15と、吸気温センサ16が配備されている。
更に、吸気通路8のコンプレッサ12の上流側には低圧EGRガス還流装置140の導入口141b、第1吸気絞り弁(スロットル弁)20aが順次配備される。
ここで、低圧EGRガス還流装置140は、排気ガスの一部をEGR通路141を介して再度吸気通路8に戻し、不活性ガスの導入により燃焼室内ガスの熱容量を増大させ、最高燃焼温度を下げることによってNOxの発生を低減するものである。
低圧EGRガス還流装置140は排気通路9の排気の一部を吸気通路8に還流させるためのEGR通路141を備える。EGR通路141の一端141aはタービン13よりも下流の排気通路9に接続され、他端である導入口141bは第1吸気絞り弁(スロットル弁)20aとコンプレッサ12との間の吸気通路8に接続されている。EGR通路141には、EGRガスを冷却するためのEGRクーラ142、及び吸気通路8に導かれるEGRガスの流量を調整するためのEGRバルブ143が設けられている。
EGRバルブ143は導入口141bを吸気路8に対して開閉操作する弁体1431と同弁体を開閉駆動する電磁アクチュエータ1432とで形成される。このEGRバルブ143の定常の開度制御及び大量EGRガス導入制御はコントローラ18のEGRガス制御部181により行われる。
EGRガス制御部181は定常の開度制御において、エンジン1の運転状態、例えば吸入空気量Qa、水温wtなどが取得される。これらの入力情報に応じてあらかじめ設定されているEGR運転域に入るか否か判断し、条件が成立している場合には同EGR運転域に応じあらかじめ設定されているEGRバルブ143の開度を目標値として取得し、同開度相当の駆動信号を電磁アクチュエータ1432に出力し、目標値にEGRバルブ143を切り換え、制御域が変わると更に切り換えが行われる。特に、EGRガス制御部181は大量EGRガス導入指令を受けると同信号の入力中は、EGRバルブ143を全開相当の駆動信号を電磁アクチュエータ1432に出力し、EGRバルブ143を全開に切り換え保持する。
更に、第1吸気絞り弁(スロットル弁)20aの上流側の分岐口113より、導入口141bとコンプレッサ12との間の合流口114までの間が迂回路115により連結される。
図1、2に示すように、迂回路115は吸気通路8の吸気の一部を分岐口113で分岐して、第1吸気絞り弁(スロットル弁)20a及び導入口141bの下流側の合流口114より吸気路8に戻すもので、途中に流量規制部を成す流路開閉弁120が設けられている。
流路開閉弁120はコンプレッサの入口圧Pinが所定のコンプレッサ限界負圧Pr1を下回るのに応じて圧力式切換え機構117がスライダー116を駆動して迂回吸気量を増量切り換えする機能を備えている。
ここで、スライダー116は迂回路115と上側より対向する上室1181と連通室1182とその下方の下室1183からなる矩形筒状の枠体118内に上下摺動可能に嵌着される。スライダー116自体は遮断壁1161とその下の通気室1162を備える。
圧力式切換え機構117はスライダー116を下方に弾性的に押圧するばね119と、上室1181内にコンプレッサ入口圧Pinを導くパイプ121とを備える。スライダー116はばね119に押圧されることで下室1183に降下して閉鎖位置p1に達し、遮断壁1161が迂回路115を閉じ(図2(a)参照)、分岐吸気流を遮断し、ばね119の弾性力に抗して上方の開放位置p2に達すると、通気室1162が迂回路115を開放し(図2(b)参照)、分岐吸気流の流動を許容する。
流路開閉弁120はコンプレッサ入口圧Pinが定常の変動範囲であると、ばね11の弾性力で分岐吸気流を遮断状態に保持する。この遮断状態では第1吸気絞り弁(スロットル弁)20aが吸気通路9の吸気量を増減調整でき、エンジンの吸気量調整を行える。
ところで、コントローラ18が大量EGRガス導入運転域と判断すると、その指令を受けてEGRガス制御部181が大量EGRガス導入を可能とするようEGRバルブ143を全開に切り換え保持し、これに続いて、第1吸気絞り弁(スロットル弁)20aが閉鎖位置に切り換え保持される状態に達する。これにより、コンプレッサ入口圧Pinが負圧化し、EGRガス通路141を通過して大量EGRガスが導入口141bより吸気通路9に導入される。
このコンプレッサ入口圧Pinは上室1181内にパイプ121を通して伝わり、上室1181は大量EGRガス導入圧Pin1を受けて低圧化し、スライダー116を上方に引き上げるが押圧ばね119に阻止される。
この際、大量EGRガスの導入を許容できるように、この大量EGRガス導入圧Pin1では押圧ばね119の弾性力がスライダー116の上方移動を阻止できるようにスライダー116及びばね119の弾性力が設定される。
ここでコンプレッサ入口圧Pinが低圧化し、大量EGRガス導入圧Pin1に所定量Pα(圧力の振れを考慮して適宜設定)が加えられたコンプレッサ限界負圧Pr1(=Pin1+Pα)を更に下回ると、押圧ばね119の弾性力がスライダー116の上方移動を阻止できない状態に達する。この際、スライダー116がばね119の弾性力に抗して閉鎖位置p1より上方移動して開放位置p2に達し、そこで迂回気流(分岐吸気流)の流動を許容する。これにより、コンプレッサ入口圧Pinがコンプレッサ限界負圧Pr1より更に低圧化することを阻止でき、即ち、コンプレッサの入口圧の圧力低下を利用して、そのコンプレッサの入口圧の過度の低下を回避でき、コンプレッサ12のサージングや破損を防止できる。
次に、吸気通路8のコンプレッサ12の下流にはインタクーラ16、第2吸気絞り弁(スロットル弁)20b、高圧EGRガス還流装置150の導入口151b、が順次配備される。EGR通路151の一端151aは過給機11のタービン13よりも上流の排気通路9に接続され、他端である導入口151bは第2吸気絞り弁(スロットル弁)20bよりも下流の吸気通路8に接続されている。そのため、図1のエンジン1では、高圧排気の一部がEGRガスとして第2吸気絞り弁(スロットル弁)20bと吸気マニホールド102との間の吸気通路8に還流される。EGR通路151には、EGRガスを冷却するためのEGRクーラ152、及び吸気通路8に導かれるEGRガスの流量を調整するためのEGRバルブ153が設けられている。
EGRバルブ153は上述の低圧用のEGRバルブ143とほぼ同様に形成され、導入口151bを開閉する弁体1531と電磁アクチュエータ1532とを備え、高負荷運転域でのEGRガス供給制御がコントローラ18の高圧EGRガス制御部182により行われる。
高圧EGRガス制御部182は、エンジン1の吸入空気量Qa、水温wtなどの入力情報に応じてあらかじめ設定されている運転域に入るか否か判断し、入る場合にはあらかじめ設定されているEGRバルブ153の開度を目標値として取得し、同開度相当の駆動信号を電磁アクチュエータ1532に出力し、目標値にEGRバルブ153を切り換え、制御域が変わるまで保持する。
次に、排気通路9上であって、EGR通路151の一端151aの位置より下流側に、過給機11のタービン13が配備され、その下流に排ガス浄化装置17が配備される。
排ガス浄化装置17は、排気通路に酸化触媒(DOC)171とディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)172とを排気上流側からこの順に介装して、排気中の炭化水素(HC)や一酸化炭素(CO)、パティキュレート(排気微粒子:PM)を除去する。ここで、DPF172の上流側にDOC171を配し、このDOCによってエンジン1の排気中に比較的多量に含まれるNO(一酸化窒素)を酸化することで酸化剤としての機能の高いNO2(二酸化窒素)に転換し、このNO2により、DPF172に捕集されたPMを燃焼させることで、排気温度が比較的低い場合であっても、DPF172を連続的に再生(いわゆる、連続再生)や、ポスト噴射などにより、DOC171へ燃料の未燃成分を供給することで、排気ガス温度を上昇させ、DPF172に捕集されたPMを燃焼除去(いわゆる、強制再生)できるようになっている。
なお、DPF172の前後には前後差圧δpfを検出する差圧センサ161が配備され、その検出信号はコントローラ18に出力されている。更に、排気通路9の排ガス浄化装置17の上流側には排ガス中の空燃比A/F情報を出力するリニア空燃比センサ34が配備されている。
次に、エンジン1に装着された燃料噴射装置50は燃料供給装置19と、燃焼室7に燃料噴射を行う燃料噴射弁2と、これらの噴射制御部183を備える。
シリンダヘッド3に取り付けられた燃料噴射弁2は、その本体内に不図示の励磁コイルを備え、その励磁コイルの励磁時に開弁作動する不図示の針弁と、同針弁により開閉されてコモンレール23から送り込まれている高圧燃料を燃焼室7に噴射可能なノズル24とを備える。
なお、シリンダヘッド3には燃料噴射弁2の近傍にグロープラグ30(図1参照)が取り付けられる。これはコントローラ18に接続され、エンジンの冷態運転時の燃焼改善を図るように駆動制御される。
燃料供給装置19は、コモンレール23と同コモンレール23に接続される燃料噴射ポンプ25と、燃料タンク26と、コモンレール圧Pcmを出力する燃圧センサ27とを備える。
コモンレール23に蓄えられる燃料は、エンジン1の回転力を受けて駆動する燃料噴射ポンプ25から高圧管29を経由して供給される。コモンレール23に蓄えられる燃料の圧力(コモンレール圧Pcm)信号はコントローラ18に入力されている。
なお、図1中で符号31は燃料戻り管を示し、燃料噴射弁2からの低圧油を燃料タンク26に戻す。
次に、コントローラ18は各センサよりの検出信号を採り込み、制御手段として機能する。即ち、コントローラ18は周知のエンジン制御部として燃圧制御部183や、噴射制御部184としての機能に加え、EGRガス制御部181や、エンジンの大量EGR供給運転制御部182としての機能を備える。
コントローラ18の制御機能の一つである燃圧制御部183は、燃料噴射ポンプ25、即ち、エンジン1の運転条件に応じて、設定レール圧Pcmが設定される。その上で、設定レール圧Pcmとなるように、制御信号をコントローラ18から直接燃圧調整器251に伝達する。これにより、コモンレール23内が所定レール圧力Pcmとなるよう燃圧調整可能である。
ここでコントローラ18の制御機能の一つである噴射制御部184はエンジン回転数Neとアクセルペダル踏込量θaに応じた燃料噴射量Ufを求める。更に噴射時期は、周知の基本進角値に運転条件に応じた補正を加えて導出される。その上で、演算された噴射時期及び燃料噴射量Uf相当の出力信号(噴射信号)をインジェクタドライバ10にセットし、インジェクタ2を所定噴射パターンで噴射制御する。
次に、本装置のコントローラ18が行うEGRガス供給制御処理を図6に示す制御処理ルーチンに沿って説明する。
コントローラ18はエンジン駆動制御等を含む不図示のメインルーチンの途中で、大量EGRガス導入処理を含むEGRガス供給制御処理に進む。
ここでステップa1に達すると、各センサの検出信号を読み取り、所定記憶エリアにストアする。ステップa2では、入口圧センサ191よりコンプレッサ入口圧Pinを求め、コンプレッサ下流の排気ガス圧センサ192より排気ガス圧Pbを求め、EGRバルブ143の開度θegrを開度センサ1433より読み取り、これらに応じたEGR流量Qegrを演算する。
次いでステップa3ではEGR流量Qegr相当の開度にEGRバルブ143を切り換え、大量EGRガス導入処理が成され、この状態が所定の経過時間実行され、その後終了される。
このステップa3でのEGRバルブ143の切り換え処理により、大量EGRガス導入処理が成されるが、この際、還流排気ガスの導入口141bより吸気路8に戻る量が異常低下し、コンプレッサ12の入口圧が所定のコンプレッサ限界負圧を下回ると同低下した入口圧を受けた流路開閉弁120(流路規制部材)が迂回路115を開放するように作動する。
これによりコンプレッサ12への流入吸気量を増量するので、過度の負圧を回避可能となり、過度負圧発生時に確実にコンプレッサの破損を防止できる。
上述のところにおいて、本発明の内燃機関の吸気通路構造A1では、エンジンが通常燃焼領域にあるとすると、高圧EGRガス還流装置150のEGRバルブ153と第2吸気絞り弁(スロットル弁)20bが操作されることで、高圧EGRガスが導入口151bより吸気路8に導入される。この場合、図5に示すように、EGRガス量が比較的多い場合は、NOx発生量は少なく、スモーク(Smoke)発生量は増加する傾向にあり,EGRガス量が比較的少ない場合は、スモーク発生量は少なく、NOx量が増加する傾向にある。
一方、エンジン1が低温燃焼域にあるとすると、大量EGRガス導入制御を行うことで、図5に示すように、スモーク(Smoke)発生量とNOx排出量がともに低下した運転状態が可能となる。
このような運転域において、EGRバルブ143を含むEGRガス環流装置140側が作動不良や、経時的なEGR通路の流動抵抗増に陥ると、十分なEGRガスの戻し量を応答性よく確保できない。この場合、コンプレッサ入口圧Pinが過度に低圧化し、コンプレッサ限界負圧Pr1(=Pin1+Pα)を更に、下回ると、押圧ばね119(図2(b)参照)の弾性力がスライダー116の上方移動を許容して変形する。このように、圧力式切換え機構117がスライダー116を駆動して、スライダー116を閉鎖位置p1より開放位置p2に切り換え、これにより、迂回路115での迂回気流(分岐吸気流)の流動を許容し、これにより、コンプレッサ入口圧Pinがコンプレッサ限界負圧Pr1より更に過度に低圧化することを抑制でき、コンプレッサ12のサージングや破損を防止できる。
上述のところにおいて、迂回路115の吸気は流量規制部材である流路開閉弁120により流動規制されていたが、これに代えて、迂回路115の流量規制部材を単に図4に示すように、絞り160として形成してもよい。この場合、流量規制部材である絞り160による流動規制の程度は、通常運転状態で第1吸気絞り弁(スロットル弁)20aが吸気路8の絞り操作を行える程度に形成される。この場合も、EGRバルブを含むEGRガス環流装置側が作動不良や、経時的なEGR通路の流動抵抗増に陥り、コンプレッサ入口圧Pinが過度に低下し、コンプレッサ限界負圧Pr1(=Pin1+Pα)を下回る運転域に向かうと、迂回路115の絞り160を通過する迂回路115の吸気量が増量するので、コンプレッサ入口圧Pinの圧力低下を防止して、コンプレッサのサージングや破損を防止することができ、特に、装置の簡素化を図れる。
更に、迂回路115の流量規制部材を図3(a)に示すように、ピストン式の弁体165と、同弁体165が接離する迂回路115の弁座166とで形成してもよい。ここで流量規制部材に付設された圧力式切換え機構117はコンプレッサ入口圧Pinを受ける負圧室167と、弁体166を閉弁付勢するばね168とで構成される。この場合も、コンプレッサ入口圧Pinが過度に低下し、コンプレッサ限界負圧Pr1(=Pin1+Pα)を下回る運転域に向かうと、負圧室167の負圧を受けたピストン式の弁体165がばね168の弾性力に抗して弁座166から離れる。これによって、弁体165が迂回路115を開放するので、迂回路115の吸気量が増量し、コンプレッサ入口圧Pinの圧力低下を防止でき、コンプレッサのサージングや破損を防止することができる。
更に、迂回路115の流量規制部材を図3(b)〜(d)に示すように、ダイヤフラム式の開閉弁に形成してもよい。
この場合、図3(c)、(d)に示すように、迂回路115の流量規制部材であるバルブプレート169はバルブシャフト170を介し迂回路115の内壁に枢支され、迂回路115を開閉操作できる。このバルブシャフト170の一端にはリンク機構171を介して上下動するロッド172が連結片173を介してピン結合される。ロッド172の上端は迂回路115の外壁に支持された枠体内のダイヤフラム174に連結されている。ダイヤフラム174にはパイプ175を介してコンプレッサ入口圧Pinが供給される。この場合も、コンプレッサ入口圧Pinが過度に低下し、コンプレッサ限界負圧Pr1(=Pin1+Pα)を下回る運転域に向かうと、ダイヤフラムが閉鎖位置p1から開放位置p2に切り換わる。これによって、バルブプレート169が迂回路115を開放するので、迂回路115の吸気量が増量し、コンプレッサ入口圧Pinの圧力低下を防止でき、コンプレッサのサージングや破損を防止することができる。
次に、図7には本発明の他の実施形態としての内燃機関の吸気通路構造A2を示した。
ここでの内燃機関の吸気通路構造A2は図1のコンプレッサ保護装置A1と比較して、迂回路115の流量規制部材が電磁式の流路開閉弁120aが採用された点と、コントローラ18aの制御構成のみが相違し、即ち、大量EGRガス導入運転域に達した際に、流路開閉弁120aに加え、第1吸気絞り弁(スロットル弁)20aと可変容量式の過給機11の過給圧調整部111と、を切り換え制御する点でのみ相違し、その他の構成は同一であり、重複説明を略す。
ここで、流量規制部を成す流路開閉弁120aは電磁式であり、図1、2に示す流路開閉弁120と比較して、スライダー116を駆動する圧力式切換え機構117に代えて、電磁ソレノイドを備えた切換え機構117aを用いる点でのみ相違する。
ここで、切換え機構117aが非励磁にあると、スライダー116が閉鎖位置p1(図2(a)参照)に保持され、励磁されると開放位置p2(図2(b)参照)に切り換えられ、流路開閉弁120が設けられている。
以下に、本装置のコントローラ18aが行う制御処理を図10のEGRガス供給制御ルーチンや図8のコントローラの制御ブロック図に沿って説明する。
コントローラ18aはエンジン駆動制御等を含む不図示のメインルーチンの途中で、大量EGRガス導入処理を含むEGRガス供給制御処理に進む。
ここでステップs1に達すると、各センサの検出信号を読み取り、所定記憶エリアにストアする。ステップs2では、入口圧センサ191よりコンプレッサ入口圧Pinを求め、コンプレッサ下流の排気ガス圧センサ192より排気ガス圧Pbを求め、EGRバルブ143の開度θegrを開度センサ1433より読み取り、これらに応じたEGR流量Qegrを演算する(図8参照)。
次いでステップs3ではEGR流量Qegr相当の開度にEGRバルブ143を切り換え制御する。
次いで、ステップs4では空燃比センサ5からの吸入空気量Qaを新吸流量として求める(図8参照)。ステップs5ではEGR流量Qegrと新吸流量Qaとからコンプレッサ流入量Qcinを演算する。ステップs6ではコンプレッサ入口圧Pinと排気ガス圧センサ191からの排気ガス圧(出口圧)Pbとより圧力比(Pin/Pb)を求める。
次いでステップs7で現在の作動点(運転域)が定常運転域内Eか否か判断し、正常域Eにあると、ステップs8に進み、正常域Eに無いとステップs10に進む。
ステップs8では正常域Eにあるとして、正常なEGR運転域にあるかを、圧力比(Pin/Pb)と、コンプレッサ流入量Qcinにより定義される作動点が,コントローラ18の記憶エリアに格納された、コンプレッサマップの正常域E内にあるか否かの判断を行い、正常域Eに作動点がある場合、正常なEGR運転域としてステップs9に進み、そうで無いとこの回の制御を終了する。
ステップs9に達すると、ここではEGR運転域に応じあらかじめ設定されているEGRバルブ143の開度を目標値として取得し、同開度相当の駆動信号を電磁アクチュエータ1432に出力し、目標値にEGRバルブ143を切り換え、この回の制御を終了させる。
一方、正常域Eに無く、コンプレッサのサージングや破損を招く虞があるとしてステップs10に進むと、ここでは可変容量式の過給機11の過給圧調整部111を開放位置に切り換え、過給効率を低下させ、ステップs11に進む。ステップs11では、コンプレッサ入口圧Pinがコンプレッサ限界負圧Pr1より更に低圧化しているか否か判断する。低圧化していないと今回の制御を終了させ、低圧化していると、ステップs12に進み、ここで、電磁式の流路開閉弁120aを励磁してスライダー116を開放位置p2に切り換える。これにより迂回吸気量を増量切り換えし、コンプレッサの入口圧Pinが所定のコンプレッサ限界負圧Pr1を下回るのを防止でき、コンプレッサ12のサージングや破損を防止できる。
ステップs13に達すると、コンプレッサ入口圧Pinがコンプレッサ限界負圧Pr1より更に低圧化しているか否か判断し、低圧化していないと今回の制御を終了させ、低圧化していると、ステップs14に進み、ここでEGRバルブ143を全開に切り換えを行い、大量EGRガス導入によりコンプレッサ入口圧Pinが所定のコンプレッサ限界負圧Pr1を下回ることを阻止できる。
ステップs15に達すると、コンプレッサ入口圧Pinがコンプレッサ限界負圧Pr1より更に低圧化しているか否か判断し、低圧化していないと今回の制御を終了させ、低圧化していると、ステップs16に進み、ここでスロットル弁20aを全開に切り換えを行い、新気吸入量を増加させることによりコンプレッサ入口圧Pinが所定のコンプレッサ限界負圧Pr1を下回ること阻止し、今回の制御を終了させる。
上述のように、本発明の内燃機関の吸気通路構造A2では、エンジン1が通常燃焼域にあるとすると、高圧EGRガス還流装置150のEGRバルブ153と第2吸気絞り弁(スロットル弁)20bが操作されることで、高圧EGRガスが導入口151bより吸気路8に導入される。この場合、図5に示すように、EGRガス量が比較的多い場合は、NOx発生量は少なく、スモーク(Smoke)発生量は増加する傾向にあり,EGRガス量が比較的少ない場合は、スモーク発生量は少なく、NOx量が増加する傾向にある。
一方、エンジンが低温燃焼域にあろうとするとき、ステップs7、s8で現在の運転域が定常運転域内Eにあると、ステップs9に進み、EGRガス導入制御を行い、図5に示すように、スモーク(Smoke)発生量とNOx排出量がともに低下し、排気ガス処理を優先した運転が可能となる。
他方、ステップs7で現在の運転域が定常運転域内Eになく、即ち、コンプレッサの入口圧が所定のコンプレッサ限界負圧を下回ると判断すると、ステップs10以下に進み、その際、電磁式流路開閉弁120aが増量切換えし、コンプレッサ12の入口圧の過度の低下を防止し、コンプレッサのサージングや破損を的確に防止することができる。
1 内燃機関
115 迂回路
141 EGR通路
143 EGR弁
7 燃焼室
8 吸気通路
9 排気路
12 コンプレッサ
120 流路開閉弁(流量規制部)
140 低圧EGRガス還流装置
141 EGR通路
141b 導入口
18、18a コントローラ(制御手段)
20a 第1吸気絞り弁(スロットル弁)
A1、A2 内燃機関の吸気通路構造
E 正常域

Claims (4)

  1. 内燃機関の燃焼室に吸気を供給するための吸気路と、
    前記吸気路に配設され前記吸気の流量を調整するスロットル弁と、
    前記燃焼室から排気ガスを排出するための排気路と、
    前記排気路に配設されたタービン及び前記スロットル弁下流の前記吸気路に配置されたコンプレッサにより吸気を加圧する過給機と、
    前記タービンより下流の排気路より排気ガスの一部を前記スロットル弁下流かつ前記コンプレッサ上流の前記吸気路に設けた導入口に還流させる排気ガス還流通路と、
    前記スロットル弁の上流で分岐し前記導入口下流かつ前記コンプレッサ上流の前記吸気路に連結する迂回路を備えた、
    ことを特徴とする内燃機関の吸気通路構造。
  2. 請求項1記載の内燃機関の吸気通路構造において、
    前記迂回路に配設され該迂回路を流れる吸気量を規制する流量規制部を更に備え、
    前記迂回路の流量規制部は電磁式流路開閉弁であり、
    前記制御手段は前記コンプレッサの運転域が所定の定常運転域を離脱すると前記電磁式流路開閉弁を増量切換えする、
    ことを特徴とする内燃機関の吸気通路構造。
  3. 請求項2記載の内燃機関の吸気通路構造において、
    前記制御手段は前記コンプレッサの前後圧力比とコンプレッサの吸気の流入流量とに応じたコンプレッサの定常運転域を設定するマップを備え、現在のコンプレッサ運転域が前記定常運転域を離脱すると前記電磁式流路開閉弁を増量切換えする、
    ことを特徴とする内燃機関の吸気通路構造。
  4. 請求項2又は3記載の内燃機関の吸気通路構造において、
    前記コンプレッサはコンプレッサ過給率を増減調整可能な可変翼切換え手段を備え、
    前記制御手段は前記コンプレッサの運転域が定常運転域を離脱する場合に、前記可変翼切換え手段のコンプレッサ過給率を低減切換えする、ことを特徴とする内燃機関の吸気通路構造。
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