JP4250824B2 - ターボ過給機付エンジンの制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等に搭載されるターボ過給機付エンジンの制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば特開平5−86880号公報に示されるように、ターボ過給機のタービンに対して排気流通面積を変化させる可変ノズル(可変翼)を設けるとともに、この可変ノズルの開度を調節して過給圧を制御するコントローラを備え、このコントローラにより、予め設定したマップからエンジンの運転状態に応じて求めた目標過給圧と過給圧センサにより検出した実過給圧とを比較して、実過給圧が目標過給圧になるように可変ノズルの開度を調節するフィードバック制御を行うようにしたターボ過給機付エンジンの制御装置が知られている。
【0003】
この装置によると、予め運転状態に応じて適正な目標過給圧を設定しておくことにより、エンジンの出力性能向上及びNOx低減に有利なように過給圧を制御することができる。
【0004】
また、この種のエンジンにおいて、排気通路のタービン上流から排気還流弁を介して吸気通路へ排気ガスを還流させる排気還流装置を設け、運転状態に応じて排気還流弁を制御することは従来から行われており、例えばディーゼルエンジンにおいては、要求負荷等に応じて燃料噴射弁からの燃料噴射量を制御する一方、NOxを低減しつつスモークの発生を抑制すべく空気過剰率(空燃比)の目標値を定め、実際の空気過剰率が目標値となるように上記EGR弁をフィードバック制御するようにしたもの等が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来のこの種の装置では、上記のような可変ノズルの制御及び排気還流弁の制御が行われている運転状態からのエンジンの減速時、とくに燃料供給状態のエンジン減速時に、一時的に空燃比のリーン化及びエミッションの悪化(NOxの増加)を招き易いという問題がある。
【0006】
すなわち、実過給圧と目標過給圧との比較に基づく可変ノズルのフィードバック制御が行われるとともに適当な排気還流量が得られるように排気還流弁が制御されている状態でアクセル開度が小さくされて減速状態となると、エンジン負荷の低下に応じて目標過給圧が低下し、それに応じて実過給圧を引き下げるべく可変ノズルの開度が大きくされることにより、タービン上流の排気圧力が低下する。このように排気圧力が低下すると、排気還流弁が減速前と同じ開度であっても、排気還流通路両端の圧力差が小さくなることで排気還流量が減少し、それに伴ってエンジンに吸入される新気量が増加する。
【0007】
そして、減速時にも運転状態に応じた燃料の供給が行われている場合に、上記のような排気還流量の減少及び新気量の増加により、空燃比がリーン化するとともにNOxが増加する傾向が生じる。なお、空燃比を目標空燃比とするように排気還流弁のフィードバック制御が行われていても、その制御には応答遅れがあるため、減速過渡時の一時的な排気還流量の減少及び新気量の増加とそれによる空燃比のリーン化やNOxの増加を充分に抑制することが困難である。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑み、エンジン減速時に一時的に排気還流量が減少する傾向を是正して、空燃比のリーン化やNOxの増大を防止することができるターボ過給機付エンジンの制御装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、排気通路にターボ過給機のタービンへの排気流通面積を変化させる排気流通面積可変手段を備えるとともに、排気通路のタービン上流から排気還流弁を介して吸気通路へ排気ガスを還流させる排気還流装置と、エンジン負荷に対応して燃料供給量が制御される燃料供給手段とを備えたターボ過給機付エンジンにおいて、エンジンの運転状態を検出する運転状態検出手段と、この運転状態検出手段により検出された運転状態に応じて上記排気流通面積可変手段及び排気還流弁を制御する制御手段とを備え、この制御手段は、実過給圧と、要求負荷に対応して設定される目標過給圧とに基づいて両者の偏差をなくすように上記排気流通面積可変手段をフィードバック制御する手段と、過給及び排気ガスの還流が行われている運転領域において上記排気流通面積可変手段のフィードバック制御が行われている状態からエンジンが減速される所定エンジン減速時に、上記排気還流弁を少なくとも部分的に開くように制御するとともに、一時的に上記フィードバック制御を停止して、上記排気流通面積可変手段をタービンへの排気流通面積が減速直前の状態よりも減少するように制御した後に上記フィードバック制御による制御状態に戻す減速時制御手段を含んでいることを特徴とする。
【0010】
この構成によると、上記所定減速時に、一時的にタービンへの排気流通面積が減少するように排気流通面積可変手段が制御されることでタービン上流の排気圧力が高められ、これにより排気還流が促進される。従って、減速時に一時的に排気還流量が減少し空燃比がリーン化するという傾向が是正される。
【0011】
この発明において、上記減速時制御手段による制御は、上記燃料供給手段から燃料が供給される状態のエンジン減速時に行われるようにすること(請求項2)が有効である。すなわち、このような燃料供給状態での減速時に、従来のような制御では一時的に排気還流量の減少に伴い空燃比がリーン化し、NOxが増加するという傾向が生じるのに対し、本発明の装置によりこの傾向が是正されることとなる。
また、上記排気流通面積可変手段は、例えば、タービンの周囲にノズルを形成してそのノズル開口面積を可変とする可変翼を備えるものであり、このような構成の排気流通面積可変手段を採用する場合に、上記減速時制御手段は、所定エンジン減速時に、排気還流弁を少なくとも部分的に開くとともに、可変翼の開度を一時的に小さくするように制御するようになっていればよい(請求項3)。このように可変翼の開度が小さくされることでタービン上流の排気圧力が高められることとなる。
【0015】
また、請求項4にかかる発明は、ターボ過給機のタービンへの排気流通面積を変化させる排気流通面積可変手段と、排気通路のタービン上流から排気還流弁を介して吸気通路へ排気ガスを還流させる排気還流装置と、エンジン負荷に対応して燃料供給量が制御される燃料供給手段とを備えたターボ過給機付エンジンにおいて、吸気圧力状態を検出する吸気圧力検出手段と、エンジンの運転状態を検出する運転状態検出手段と、この運転状態検出手段により検出された運転状態に応じて上記排気流通面積可変手段及び排気還流弁を制御する制御手段とを備え、この制御手段は、上記吸気圧力検出手段により検出される実過給圧と要求負荷に対応して設定される目標過給圧とに基づいて両者の偏差をなくすように排気流通面積可変手段をフィードバック制御する手段と、過給及び排気ガスの還流が行われる運転領域において上記排気流通面積可変手段のフィードバック制御が行われている状態からエンジンが減速される所定エンジン減速時に、排気還流弁を少なくとも部分的に開くように制御するとともに、運転状態の変化に応じた上記目標過給圧の変化をなますように演算処理しつつ、この演算処理した値と実過給圧とに基づいて両者の偏差をなくすように排気流通面積可変手段をフィードバック制御することにより、上記排気流通面積を減速直前の状態よりも減少させる制御減速時制御手段とを含むことを特徴とする。
【0016】
この構成によると、所定減速時に、目標過給圧の変化をなますように演算処理した値と実過給圧とに基づいて両者の偏差をなくすように排気流通面積可変手段がフィードバック制御されることにより、減速時に急変する目標過給圧と実過給圧との偏差に応じてフィードバック制御する場合のように排気流通面積の増大とそれに伴う排気圧力の低下を招くような制御が行われることがなく、一時的な排気還流量減少の傾向が抑制されることとなる。
【0017】
請求項4の発明においても、上記減速時制御手段による制御は、上記燃料供給手段から燃料が供給される状態のエンジン減速時に行われるようにすること(請求項5)により、このような燃料供給状態での減速時のEGR量の減少及び空燃比のリーン化によるエンジン減速時のNOx増大が、有効に防止される。
【0018】
また、上記の各請求項に記載の発明において、制御手段は、減速時制御手段による制御が行われた後の再加速時に排気還流弁を閉弁するように制御すること(請求項6)が好ましい。このようにすると、再加速時に、排気エネルギーが排気還流通路に逃がされることなくタービンに与えられて過給作用が高められるとともに、排気還流の停止に伴なって新気量が増加し、これらの作用で新気の充填効率が高められて加速性が向上する。
【0019】
また、上記制御手段は、排気ガスの還流を行うべき運転領域で、空燃比が目標空燃比となるように排気還流弁を制御すること(請求項7)が好ましい。
【0020】
このようにすると、排気還流領域では、NOx及びスモークをともに低減できる適正空燃比を保つように排気還流量を制御することができ、定常時等にこのような制御を行いつつ、減速時に一時的にNOxが増加する傾向を是正することができる。
【0021】
また、吸気通路における排気還流通路接続部より上流に吸気絞り弁を備えるとともに、上記制御手段は所定減速時に上記吸気絞り弁を閉じるように制御すること(請求項8)が好ましい。このようにすると、所定減速時に、吸気絞り弁が絞られてその下流の圧力が低くされることで排気還流が促進されるとともに新気の導入が制限され、空燃比のリーン化を抑制する作用が高められる。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係る制御装置を備えたターボ過給機付エンジンの実施形態を示している。図示のエンジンはディーゼルエンジンであり、そのエンジン本体1には吸気通路2及び排気通路3が接続されている。また、このエンジンにはターボ過給機5が装備され、このターボ過給機5は、吸気通路2に設けられたコンプレッサ6と、コンプレッサ6を排気エネルギーにより駆動するために排気通路3に設けられたタービン7とを備えるとともに、後述のような可変翼8を具備している。さらにこのエンジンには、排気通路3と吸気通路2とを連通するEGR通路11と、このEGR通路11に介設されたEGR弁(排気還流弁)12とを有するEGR装置(排気還流装置)が設けられている。
【0023】
エンジン各部の構造を具体的に説明すると、エンジン本体1の各シリンダ14には燃焼室内に燃料を噴射する多噴口の燃料噴射弁(燃料供給手段)15が配設されている。これらの燃料噴射弁15の燃料入口側は分配通路16を介してコモンレール(共通管)17に接続され、このコモンレール17が燃料噴射ポンプ18に接続されており、燃料噴射ポンプ18から送給された燃料がコモンレール17で蓄圧された上で各燃料噴射弁15に送られるようになっている。各燃料噴射弁15は、制御信号に応じて燃料噴射時間及び噴射時期の制御が可能な構造となっている。各燃料噴射弁15の燃料出口側はリターン通路19に接続されている。
【0024】
上記吸気通路2には、その上流側から順にエアフローセンサ(吸入空気量検出手段)21と、ターボ過給機5のコンプレッサ6と、インタークーラ22と、吸気絞り弁23と、サージタンク24とが配設されるとともに、サージタンク24に吸気圧力センサ(吸気圧力検出手段)25が設けられている。
【0025】
上記吸気絞り弁23は、特定運転領域でEGR導入促進等のため吸気通路2を絞るものであり、負圧応動式のアクチュエータ23aにより駆動されるようになっている。このアクチュエータ23aは電磁弁26Aを介してバキュームポンプ27に接続されており、上記電磁弁26Aがデューティ制御されることでアクチュエータ23aに対する負圧と大気圧との導入割合が調整され、これにより吸気絞り弁23の開度が制御されるようになっている。
【0026】
また、上記排気通路3には、ターボ過給機5のタービン7と、触媒コンバータ28とが配設されている。
【0027】
上記ターボ過給機5は、図2に示すようにタービン7の周囲にノズルを形成する多数の可変翼8を備えたVGT(バリアブルジオメトリーターボ)からなっている。すなわち、このターボ過給機5(以下、VGT5と呼ぶ)は、可変翼8の角度調節により、図2(a)に示す全閉(流通面積最小)から図2(b)に示す全開(流通面積最大)までにわたり可変翼8の開度つまりノズル開口面積(タービンへの排気流通面積)が可変となり、これによってタービン効率が制御されるように構成されている。
【0028】
図1中に示すように上記可変翼8は負圧応動式のアクチュエータ8aにより駆動され、このアクチュエータ8aは電磁弁26Bを介してバキュームポンプ27に接続されている。そして、上記電磁弁26Bがデューティ制御されることでアクチュエータ8aに対する負圧と大気圧との導入割合が調整され、これによりVGT5の可変翼開度が制御されるようになっている。
【0029】
また、上記EGR通路11は、その一端部が排気通路3におけるタービン7の上流側、例えば排気マニフォールドの集合部に接続されるとともに、他端部が上記吸気通路2における吸気絞り弁23の下流側、例えばサージタンク24もしくはその上流に接続されている。このEGR通路11にはEGRクーラー(還流ガス冷却手段)29とEGR弁12が介設されている。上記EGRクーラー29は、EGR通路11を通る還流排気ガスを冷却するもので、例えばエンジン冷却水が導かれる水冷式となっている。
【0030】
上記EGR弁12は、デューティ制御可能な電磁弁26Cを介してバキュームポンプ27に接続され、上記電磁弁26Cがデューティ制御されることでEGR弁12の負圧室に対する負圧と大気圧との導入割合が調整され、これによりEGR弁12の開度が制御されるようになっている。
【0031】
上記燃料噴射弁15及び上記各電磁弁26A,26B,26Cにはコントロールユニット(ECU)30から制御信号が出力される。このECU30には、上記エアフローセンサ21及び吸気圧力センサ25からの信号が入力され、さらに、アクセル開度を検出するアクセル開度センサ31、エンジンのクランク角を検出するクランク角センサ32、上記コモンレール17内の燃料圧力を検出するコモンレール圧力センサ33等からの信号も入力されるようになっている。
【0032】
そして、上記ECU30から燃料噴射弁15に出力される制御信号により燃料噴射弁15からの燃料噴射量(燃料供給量)及び噴射時期が制御され、また電磁弁26A,26B,26Cに出力される制御信号(デューティ信号)により吸気絞り弁23、VGT5の可変翼8及びEGR弁12がそれぞれ制御されるようになっている。
【0033】
上記ECU30は、図3に示すように、目標トルク設定手段35と、この目標トルク設定手段35により設定される目標トルク等に基づいて燃料噴射弁15の燃料噴射量の設定、制御を行う噴射量設定手段36及び噴射量制御手段37とを有し、さらに、運転状態検出手段48と、この運転状態検出手段48により検出される運転状態に応じてVGT5の可変翼8及びEGR弁12を制御する制御手段40を有している。
【0034】
上記目標トルク設定手段35は、アクセル開度センサ31によって検出されたアクセル開度Accelと、エンジン回転数検出手段38によってクランク角信号の周期の計測等により検出されたエンジン回転数Neとに基づき、予め設定されたマップからエンジンの目標トルクTrqsolを読み出すようになっている。
【0035】
上記噴射量設定手段36は、目標トルクTrqsolとエンジン回転数Ne等に基づき、予め設定されたマップから目標燃料噴射量Fsolを読み出すようになっており、噴射量制御手段37は、目標燃料噴射量Fsolと燃料圧力等に基づき、燃料噴射弁15の励磁時間を調節することにより、燃料噴射量を制御するように構成されている。
【0036】
また、上記制御手段40は、EGR制御手段41及びVGT制御手段42を含むとともに、減速時制御手段として減速時VGT開度演算手段43を含んでいる。
【0037】
EGR弁制御手段41は、少なくとも部分負荷領域での定常運転時に、空燃比が空燃比設定手段45で設定される目標空燃比A/Fsolとなるように、EGR弁12をフィードバック制御する。すなわち、フィードバック制御時には、目標空燃比設定手段45により上記目標トルクTrqsolとエンジン回転数Neとに基づいて予め設定されたマップから目標空燃比A/Fsolが読み出され、この目標空燃比A/Fsolと上記目標燃料噴射量Fsolとに基づき、目標新気量演算手段46によりエンジン本体1の燃焼室に吸入される新気の目標新気量FAsolが演算され、この目標新気量FAsolの演算値とエアフローセンサ21で検出された実新気量FAirとがEGR制御手段41に入力される。
【0038】
そして、EGR制御手段41により、目標新気量FAsolと実新気量FAirとの偏差に応じた制御信号(デューティ信号)がEGR弁駆動用の電磁弁26Cに出力されることにより、上記偏差をなくすようにEGR弁12の開度がフィードバック制御される。このような制御を以下にエアフローフィードバック制御と呼ぶ。
【0039】
VGT制御手段42は、少なくとも部分負荷領域での定常運転時に、過給圧が目標過給圧設定手段47で設定される目標過給圧となるように、VGT5の可変翼8をフィードバック制御する。すなわち、目標過給圧設定手段47により上記目標トルクTrqsolとエンジン回転数Neとに基づいて予め設定されたマップから目標過給圧Bstsolが読み出され、この目標過給圧Bstsolと吸気圧力センサ24で検出された実過給圧BstとがVGT制御手段42に入力される。そして、VGT制御手段42により、上記実過給圧Bstと目標過給圧Bstsolとの偏差に応じた制御信号(デューティ信号)がVGT駆動用の電磁弁26Bに出力されることにより、上記偏差をなくすように可変翼8の開度がフィードバック制御される。このような制御を以下に過給圧フィードバック制御と呼ぶ。
【0040】
上記エアフローフィードバック制御及び過給圧フィードバック制御は、少なくとも部分負荷領域での定常運転時に行われ、例えば、アイドル運転領域及び高負荷運転領域を除く運転領域で、減速時以外に行われる。なお、アイドル運転領域及び高負荷運転領域では運転状態に応じたオープン制御が行われ、例えばアイドル運転領域では、VGT5の可変翼8が全閉とされるとともにEGR弁12が全開とされ、また、高負荷領域では、EGRによるエンジン出力の低下を避けるためEGR弁12が閉じられるとともに、VGT5の制御として高負荷低回転領域では過給効率を高めるため可変翼8が全閉とされ、排気流量の多い高負荷高回転領域ではサージング防止のため可変翼8が全開とされ、高負荷中回転領域では回転数上昇に応じて可変翼8の開度が大きくされる。
【0041】
また、減速時には、過給圧フィードバック制御が停止されて、減速時VGT開度演算手段43により、予め設定された減速時用のVGT開度マップから減速時の運転状態に応じた開度が演算され、その開度に対応したデューティ信号がVGT制御手段42を介してVGT駆動用の電磁弁26Bに出力される。なお、EGR弁12は減速時に少なくとも部分的に開いた状態とされ、例えばオープン制御で一定開度に保持されるか、定常時と同様にエアフローフィードバック制御で開度が調整される。
【0042】
上記制御手段40による制御の一例を図4のフローチャートによって説明する。
【0043】
このフローチャートの処理がスタートすると、まずステップS1でエンジン回転数Ne、アクセル開度Accel、燃料噴射量等の信号が読み込まれ、続いてステップS2でエンジン回転数Neが設定回転数より低いエンジン低回転乃至中回転領域か否かが判定される。エンジン回転数Neが設定回転数より低い場合は、さらにステップS3でエンジン減速状態か否かが判定される。この場合、例えば減速判定フラッグがセットされているか否かが調べられ、この減速判定フラッグは、アクセル開度Accelもしくは目標トルクの減少率が所定値以上となったときにセットされ、その後、加速状態となった場合、後記ステップS9で実過給圧が目標過給圧以下となったことが判定された場合、あるいは所定時間が経過した場合等にクリアされる。
【0044】
ステップS2,S3でエンジン回転数Neが設定回転数より低い領域においてエンジン減速状態と判定された場合には、ステップS4〜S8の減速時の制御が行われる。
【0045】
すなわち、減速時のEGR弁12の制御としてはEGR弁12が部分開とされ(ステップS4)、例えば、予め設定されたマップから運転状態に応じて読み出された開度、または減速直前のエアフローフィードバック制御により与えられた開度に保持される。あるいは減速状態でもエアフローフィードバック制御が続けられることによりEGR弁12の開度が調節されるようにしてもよい。
【0046】
また、減速時のVGT5の制御としては、VGT5の過給圧フィードバック制御が停止され(ステップS5)、予め設定されたVGT開度マップから、運転状態に応じて減速時のVGT開度が演算される(ステップS6,S7)。この場合、減速時のVGT開度は減速前の開度と比べて小さくなるように設定されている。そして、演算された減速時VGT開度に対応する制御デューティがVGT用電磁弁26Bに出力される。
【0047】
次にステップS9で、吸気圧力センサ25で検出される実過給圧が目標過給圧設定手段47で設定される目標過給圧よりも大きいか否かが判定され、実過給圧が目標過給圧よりも大きいときは、ステップS3に戻り、ステップS3〜S9の処理が繰り返されることにより減速時の制御が持続される。
【0048】
実過給圧が目標過給圧以下となったことが判定されると、ステップS10でVGTの過給圧フィードバック制御が再開され、定常時の制御に戻される。
【0049】
なお、上記ステップS2でエンジン回転数が設定回転数以上であることを判定した場合や、ステップS3で減速時以外であることを判定した場合は、ステップS11〜S15で運転状態に応じた定常時のEGR弁12及びVGT5の制御が行われる。フィードバック制御領域であれば、EGR弁12の制御(ステップS11)としてエアフローフィードバック制御が行われるとともに、VGT5の制御として、目標過給圧の演算(ステップS12)及び実過給圧の読み込み(ステップS13)が行われ、これら目標過給圧と実過給圧の偏差に応じてVGT制御デューティが演算され(ステップS14)、その制御デューティが出力される(ステップS15)。
【0050】
以上のような当実施形態の装置によると、過給及び排気還流が行われている状態からの減速時に、アクセル開度、過給圧、VGT開度(VGT5の可変翼8の開度)、吸入空気量(新気量)及びEGR弁開度は図5に実線で示すように変化する。また、減速時に当実施形態のような制御を行わずに定常時と同様の過給圧フィードバック制御を行うようにした場合はVGT開度及び吸入空気量が二点鎖線で示すように変化する。
【0051】
すなわち、VGT5の過給圧フィードバック制御が行われるとともにEGR弁12が制御されて排気還流が行われている状態からアクセル開度が小さくされて減速状態となったとき、要求負荷の低下(アクセル開度の減少)に応じて急激に目標過給圧が低下して、減速開始直後は実過給圧より目標過給圧の方が低くなる。このため、上記減速時に過給圧フィードバック制御が続行されたとすると、図5中の二点鎖線のように、実過給圧を引き下げるべくVGT開度が大きくなる方向に制御され、それに伴いタービン上流の排気圧力が低下してEGR通路に作用する排気側と吸気側の圧力差が小さくなることによりEGR量が減少するので、過給圧は低下するものの吸入空気量(新気量)は一時的に増加する。従って、減速時にも運転状態に応じた燃料の供給が行われている場合に、新気量の増加により空燃比がリーン化して、NOx浄化性能が悪くなり、これとEGR量の減少とにより、減速開始直後に一時的にNOx排出量の増加を招く。
【0052】
この場合、エアフローフィードバック制御が行われれば、新気量の増加に応じてEGR弁12の開度が大きくなるように制御されるが、この制御には応答遅れがあるため、上記のような減速開始直後の一時的なEGR量の減少、新気量の増加とそれによるNOxの増大を解消し得ない。
【0053】
これに対し、当実施形態の装置では、減速時に過給圧フィードバック制御が停止されて、一時的にVGT開度が減速直前より小さい開度に保持されることにより、タービン上流の排気圧力が高められ、充分なEGR量が確保されて、吸入空気量(新気量)が速やかに減少する。従って、減速開始直後にもEGR量の増加や空燃比のリーン化を招くことがなく、NOx排出量を低く抑えることができることとなる。
【0054】
さらに、このようにVGT開度が小さくされると、過給効率が高められて過給圧の低下が抑制されることにより、減速直後に再加速が行われた場合の加速レスポンスの向上にも有利となる。
【0055】
そして、減速開始後に、実過給圧が低下して目標過給圧よりも低くなれば、VGT5の過給圧フィードバック制御が再開される。つまり、実過給圧及び吸入空気量が充分に低下して安定する状態になれば、過給圧フィードバック制御により実過給圧が目標過給圧に追従して変化するようにVGT開度が制御され、それとともにエアフローフィードバック制御でEGR弁12の開度が制御されることにより、NOx及びスモークが低減されるようにEGR量及び吸入空気量が適正に調節されることとなる。
【0056】
図6は制御手段40による制御の別の例をフローチャートで示している。このフローチャートにおいて、ステップS21での各種信号の入力、ステップS22での設定回転数より低いか否かの判定、設定回転数より低い場合のステップS23でのエンジン減速状態か否かの判定は、図4のステップS1〜S3と同様である。
【0057】
エンジン回転数Neが設定回転数より低い領域においてエンジン減速状態と判定された場合には、ステップS24〜S28の減速時の制御が行われる。
【0058】
すなわち、減速時のEGR弁12の制御としてはEGR弁12がオープン制御またはエアフローフィードバック制御により部分開とされる(ステップS24)。また、減速時のVGT5の制御としては、目標過給圧の1次遅れが演算されることにより、目標過給圧の変化をなますように演算処理される(ステップS25)とともに、吸気圧力センサから実過給圧が読み込まれ(ステップS26)、上記目標過給圧の1次遅れ演算値と実過給圧との偏差をなくすようにフィードバック制御すべく、この偏差に応じてVGT制御デューティが演算され(ステップS27)、この制御デューティがVGT駆動用の電磁弁26Bに出力される(ステップS28)。
【0059】
次にステップS29で、減速開始から所定時間が経過したか否かが判定され、その判定がNOのときはステップS23に戻り、ステップS23〜S29の処理が繰り返されることにより減速時の制御が持続される。
【0060】
ステップS29の判定がYESとなると、ステップS30で目標過給圧の1次遅れ演算が停止されて、通常の制御状態に戻される。
【0061】
なお、上記ステップS22でエンジン回転数が設定回転数以上であることを判定した場合や、ステップS23で減速時以外であることを判定した場合は、ステップS31〜S34で運転状態に応じたVGT5の制御が行われる。すなわち、フィードバック制御領域であれば、VGT5の制御として、目標過給圧の演算(ステップS31)及び実過給圧の読み込み(ステップS32)が行われ、これらの偏差に応じてVGT制御デューティが演算され(ステップS33)、その制御デューティが出力される(ステップS34)。
【0062】
さらにこの場合に、ステップS35でエンジンが加速状態となったか否かが判定され、加速状態となればEGR弁12が閉じられる(ステップS36)。加速状態でなければ、定常運転時のEGR弁12の制御が行われ(ステップS37)、例えばエアフローフィードバック制御によりEGR弁12の開度が調節される。
【0063】
以上のような当実施形態の装置によると、過給及び排気還流が行われている状態からの減速時に、アクセル開度、過給圧、VGT開度(VGT5の可変翼8の開度)及びEGR弁開度は図7に示すように変化する。
【0064】
すなわち、アクセル開度が小さくされて減速状態となったとき、要求負荷の低下(アクセル開度の減少)に応じた目標過給圧Bstsolの変化をなました値である1次遅れ演算値Bstsol´が求められる。そして、減速時に燃料噴射量の減少により排気エネルギーが低下することで実過給圧Bstも低下するが、この実過給圧Bstの低下と比べて目標過給圧Bstsolの低下が急激であるのに対し、上記1次遅れ演算値Bstsol´の低下は緩慢である。
【0065】
この1次遅れ演算値Bstsol´と実過給圧Bstとの偏差に応じて過給圧フィードバック制御が行われることにより、VGT開度は減速前の開度と比べて小さくなる
【0066】
従って、この制御によっても、減速時の一時的なEGR量の減少及び吸入空気量の増大が避けられ、減速時の運転状態に応じた燃料供給が行われている状態での減速時に、EGR量の減少及び空燃比のリーン化によるNOxの増大を生じることが防止されることとなる。
【0067】
また、減速開始後に所定時間が経過したときや再加速が行われた場合等には上記1次遅れ演算が停止されて通常は過給圧フィードバック制御等の制御手段に戻されるが、特に加速時にはEGR弁12が閉じられることで加速性が高められる。つまり、EGR弁12が閉じられると、排気エネルギーがEGR通路11に逃がされることなくタービン7に与えられて過給作用が高められるとともに、EGRの停止に伴なって新気量が増加することにより、新気の充填効率が高められることとなる。
【0068】
本発明の装置における制御手段等の構成は以上の実施形態に限定されず、種々変更可能である。
【0069】
例えば、図4に示す制御例及び図6に示す制御例ではエンジン回転数が設定回転数より低い領域での減速時に所定の減速時制御(ステップS4〜S8の制御またはステップS24〜S28の制御)を行うようにしているが、高回転領域での減速時にも同様の減速時制御を行うようにしてもよい。
【0070】
また、図4示す制御例及び図6に示す制御例では、吸気絞り弁23の制御については示していないが、これらの制御に加えて、所定減速時に吸気絞り弁23を閉じるように制御してもよい。このようにすると、所定減速時に、吸気絞り弁23より下流のEGR通路接続部分の圧力が低下することがでEGRの導入が促進され、かつ、新気の流入が制限されることにより、減速時の一時的なEGR量の減少及び空燃比のリーン化を是正する作用が、さらに高められる。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のターボ過給機付エンジンの制御装置は、過給及び排気ガスの還流が行われている運転領域にある状態からエンジンが減速される所定エンジン減速時に、排気還流弁を少なくとも部分的に開くように制御するとともに、排気流通面積可変手段を一時的にタービンへの排気流通面積が減少するように制御しているため、上記所定減速時に一時的にタービン上流の排気圧力を高めて排気還流を促進し、排気還流量減少及び新気量増加の傾向を是正することができる。
【0072】
従って、とくに燃料供給状態の減速時に、排気還流量減少及び空燃比のリーン化によるNOxの増大を防止することができ、減速時のエミッションを改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る制御装置を備えたターボ過給機付エンジンの実施形態を示す概略図である。
【図2】過給機の一例としてのVGTにおける可変翼配設部分の構造の模式図である。
【図3】エンジンのコントロールユニットの具体的構成を示すブロック図である。
【図4】減速時におけるVGT等の制御の一例を示すフローチャートである。
【図5】図4に示す制御による場合の減速時のアクセル開度、過給圧、VGT開度、吸入空気量及びEGR開度の時間的変化を示すタイムチャートである。
【図6】減速時におけるVGT等の制御の別の例を示すフローチャートである。
【図7】図6に示す制御による場合の減速時のアクセル開度、過給圧、VGT開度及びEGR開度の時間的変化を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 エンジン本体
5 ターボ過給機
8 可変翼
11 EGR通路
12 EGR弁
15 燃料噴射弁
23 吸気絞り弁
25 吸気圧力センサ
30 コントロールユニット
40 制御手段
41 EGR制御手段
42 VGT制御手段
43 減速時VGT開度演算手段
48 運転状態検出手段

Claims (8)

  1. 排気通路にターボ過給機のタービンへの排気流通面積を変化させる排気流通面積可変手段を備えるとともに、排気通路のタービン上流から排気還流弁を介して吸気通路へ排気ガスを還流させる排気還流装置と、エンジン負荷に対応して燃料供給量が制御される燃料供給手段とを備えたターボ過給機付エンジンにおいて、エンジンの運転状態を検出する運転状態検出手段と、この運転状態検出手段により検出された運転状態に応じて上記排気流通面積可変手段及び排気還流弁を制御する制御手段とを備え、この制御手段は、実過給圧と、要求負荷に対応して設定される目標過給圧とに基づいて両者の偏差をなくすように上記排気流通面積可変手段をフィードバック制御する手段と、過給及び排気ガスの還流が行われている運転領域において上記排気流通面積可変手段のフィードバック制御が行われている状態からエンジンが減速される所定エンジン減速時に、上記排気還流弁を少なくとも部分的に開くように制御するとともに、一時的に上記フィードバック制御を停止して、上記排気流通面積可変手段をタービンへの排気流通面積が減速直前の状態よりも減少するように制御した後に上記フィードバック制御による制御状態に戻す減速時制御手段を含んでいることを特徴とするターボ過給機付エンジンの制御装置。
  2. 上記減速時制御手段による制御は、上記燃料供給手段から燃料が供給される状態のエンジン減速時に行われることを特徴とする請求項1記載のターボ過給機付エンジンの制御装置。
  3. 排気流通面積可変手段は、タービンの周囲にノズルを形成してそのノズル開口面積を可変とする可変翼を備え、上記減速時制御手段は、所定エンジン減速時に、排気還流弁を少なくとも部分的に開くとともに、可変翼の開度を一時的に小さくするように制御することを特徴とする請求項1又は2記載のターボ過給機付エンジンの制御装置。
  4. ターボ過給機のタービンへの排気流通面積を変化させる排気流通面積可変手段と、排気通路のタービン上流から排気還流弁を介して吸気通路へ排気ガスを還流させる排気還流装置と、エンジン負荷に対応して燃料供給量が制御される燃料供給手段とを備えたターボ過給機付エンジンにおいて、吸気圧力状態を検出する吸気圧力検出手段と、エンジンの運転状態を検出する運転状態検出手段と、この運転状態検出手段により検出された運転状態に応じて上記排気流通面積可変手段及び排気還流弁を制御する制御手段とを備え、この制御手段は、上記吸気圧力検出手段により検出される実過給圧と要求負荷に対応して設定される目標過給圧とに基づいて両者の偏差をなくすように排気流通面積可変手段をフィードバック制御する手段と、過給及び排気ガスの還流が行われる運転領域において上記排気流通面積可変手段のフィードバック制御が行われている状態からエンジンが減速される所定エンジン減速時に、排気還流弁を少なくとも部分的に開くように制御するとともに、運転状態の変化に応じた上記目標過給圧の変化をなますように演算処理しつつ、この演算処理した値と実過給圧とに基づいて両者の偏差をなくすように排気流通面積可変手段をフィードバック制御することにより、上記排気流通面積を減速直前の状態よりも減少させる制御減速時制御手段とを含むことを特徴とするターボ過給機付エンジンの制御装置。
  5. 上記減速時制御手段による制御は、上記燃料供給手段から燃料が供給される状態のエンジン減速時に行われることを特徴とする請求項4記載のターボ過給機付エンジンの制御装置。
  6. 上記制御手段は、減速時制御手段による制御が行われた後の再加速時に排気還流弁を閉弁するように制御することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のターボ過給機付エンジンの制御装置。
  7. 上記制御手段は、排気ガスの還流を行うべき運転領域で、空燃比が目標空燃比となるように排気還流弁を制御することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のターボ過給機付エンジンの制御装置。
  8. 吸気通路における排気還流通路接続部より上流に吸気絞り弁を備えるとともに、上記制御手段は所定減速時に上記吸気絞り弁を閉じるように制御することを特 徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のターボ過給機付エンジンの制御装置。
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