JP4413954B2 - ステアリングロック装置 - Google Patents

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Description

本発明は、盗難防止を目的として自動車等のステアリングをロックするためのステアリングロック装置に関するものである。
この種のステアリングロック装置は、自動車のステアリング操作に伴って回動するステアリングシャフトに配設される。そして、運転者が自動車のエンジンを停止するために、キーをLOCK位置に回動させてキーを引き抜くと、進退可能なロックボルトが進出してステアリングシャフトに設けた係合凹部に係合することにより、ステアリングシャフトの回動が規制されてステアリングがロックされる。一方、運転者がエンジンを始動するために、キーをLOCK位置からACC位置に回動させると、前記係合凹部から前記ロックボルトが後退して係合が解除されることにより、ステアリングシャフトの回動規制が解除されてステアリングがアンロックされる。
しかし、このステアリングロック装置は、ロックボルトがスプリングによって進出方向に付勢されているにも拘わらず、ハウジングに対してハンマーなどで強い衝撃を加えたりすると、ロックボルトがスプリングの付勢力に抗して後退するように作動することがある。また、このステアリングロック装置は、キーをLOCK位置に回動させても、キーをシリンダから引き抜くまでアンロック状態を維持するためのロックリンクを備えている。そのため、シリンダに不正なダミーキーを挿入した状態で、ロックボルトがスプリングの付勢力に抗して後退するように負荷を加えると、ロックリンクにロックボルトが係合することにより、アンロック状態が維持されるという問題がある。
このような不正解錠を防止できるようにしたステアリングロック装置の先行技術文献情報としては次のものがある。
特開2000−203387号公報
この特許文献では、ロックボルトにピンをスプリングによって付勢した状態で配設し、シリンダのキー挿入方向先端に配設した回転部材にピンが係合する係合溝を設けている。そして、正規キーまたはダミーキーを差し込んだ状態で、ロックボルトに後退する負荷を加えてもピンが係合溝に当接することにより、ロックボルトがアンロック状態に維持されることを防止している。
しかしながら、この特許文献のステアリングロック装置では、ピンを係合溝に付勢した状態で摺動させるため、耐久性および信頼性の面に問題がある。特に、この特許文献では、回転部材に前記係合溝を構成するカム溝を設け、このカム溝の縁にピンを当接させることにより、ロックボルトを進退移動させる連動機構としても兼用している。そのため、ピンには過大な負荷が加わるため、磨耗によってピンに変形が生じ易く、作動不良などの不具合が発生する可能性が高い。そして、作動不良が生じるとロックボルトを進退動作できなくなる。この場合、進出方向に付勢されたロックボルトによってステアリングがロック状態で動作不可能になる可能性が高い。
本発明は、従来の問題に鑑みてなされたもので、動作の信頼性が高く、確実に不正なロック解除を防止できるステアリングロック装置を提供することを課題とするものである。
前記課題を解決するため、本発明のステアリングロック装置は、ハウジング内に回転可能に収納され、キーによって回動されるシリンダと、前記シリンダと一体的に回動するカム部材と、前記カム部材の回転に連動し、ステアリングシャフトに係合して該ステアリングシャフトの回転を防止するロック位置から、前記ステアリングシャフトとの係合が解除されて該ステアリングシャフトの回転を可能とするアンロック位置にかけて移動可能なロックボルトと、前記カム部材の回転に連動して動作し、前記シリンダの回転位置を検出する検出手段を作動させる連動部材と、を備えたステアリングロック装置において、前記ロックボルトに係合部を設けるとともに、該係合部に係合および離脱可能に係合し前記ロックボルトのロック位置からアンロック位置への移動を防止する係合部材を設け、前記連動部材に、前記係合部材を前記係合部への係合位置から非係合位置に移動させる操作部を設け、前記ロックボルトがロック位置で前記係合部に係合部材を係合可能とした構成としている。
本発明のステアリングロック装置によれば、キー穴にダミーキーを挿入した状態でロックボルトに後退する力が作用しても、連動部材によって進退する係合部材がロックボルトの係合部に係合するため、ロックボルトがアンロック位置になり、この状態を維持することを防止できる。
このステアリングロック装置では、前記係合部材に、前記ロックボルトの係合部に係合する被係合部と、前記連動部材の操作部として設けたカム部に係合するカム受部とを設けることが好ましい。このようにすれば、係合部材の消耗を低減でき、耐久性を向上することができる。
また、前記係合部材に、該係合部材の移動方向に沿って突出する突出部を設けるとともに、前記ハウジングに前記突出部を進退可能に収容する案内孔を設けることが好ましい。このようにすれば、別部品からなる係合部材の組付作業性を向上することができる。
または、前記係合部材は、前記連動部材の軸方向と平行に延びる回転軸を中心として回転可能に装着したもので、前記ロックボルトの係合部に係合する被係合部と、前記連動部材の操作部として設けた操作溝に係合する操作受部とを備えることが好ましい。このようにすれば、ハンマーなどで強い衝撃が加えられても、その慣性力によって回転レバーが回転することはなく、衝撃によって係合部材の被係合部が非係合位置に移動することを防止することができる。そのため、盗難防止効果を更に向上することが可能となる。
本発明のステアリングロック装置では、ロックボルトの係合部への係合部材の係合により、ロックボルトがロック位置からアンロック位置になることはないため、不正なロック解除を確実に防止でき、盗難防止対策に係る信頼性を高めることができる。また、不正解錠を防止するための係合部材は、ロックボルトの進退駆動を行うものではなく、別系統で独立して設けた専用部品であるため、信頼性および耐久性を向上できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
図1(A)は、本発明の第1実施形態に係るステアリングロック装置を示す。このステアリングロック装置は、大略、ハウジング10の内部に、シリンダ錠21と、カム部材36と、ロックボルト48とを配設するとともに、自動車内の各機器への通電をオンオフさせるイグニッションスイッチ56に対してシリンダ錠21の回動を伝える連動部材58と、前記ロックボルト48の進退移動を規制する係合部材66を配設したものである。
前記ハウジング10は、図1(A)中水平方向に延びるロック部材配設部11と、垂直方向に延びるスイッチ部材配設部12とを備えたL字形状をなす中空状のものである。これら配設部11,12の交差部には、図7に示すように、水平方向に延びる突板部13が設けられている。この突板部13には、スイッチ部材配設部12の軸心に位置するように軸受部14が設けられている。また、突板部13とスイッチ部材配設部12の内周面との間には、後述するカム部材36と連動部材58とを連結するための連結空間部15が設けられている。さらに、この突板部13には、ハウジング10の角部16の側に位置するようにロック部材配設部11内に連通する係合部材挿通穴17が設けられている。この係合部材挿通穴17の一端には、係合部材66の突出部69を挿通して該係合部材66の動作を上下に案内する案内孔18が設けられている。そして、このハウジング10の角部16には、ロック部材配設部11の延び方向に沿って貫通し、ロックボルト48を進退可能に挿通する挿通孔19が設けられている。さらに、ロック部材配設部11における挿通孔19の内面側には、後述するスライダ51を当接させることによりロックボルト48の進出を停止するためのストッパ部20が設けられている。なお、本実施形態のハウジング10の角部16は、装着する自動車のステアリングシャフト(図示せず)の傾斜角度に従う傾斜面16aを有する形状とされている。
前記シリンダ錠21は、ロック部材配設部11の一端に装着する筒状のホルダ22と、該ホルダ22の内部に回動可能に配設するシリンダ26と、該シリンダ26の内部に配設する複数のタンブラ30とを備えている。
前記ホルダ22には、その内周面にシリンダ26から径方向外側に突出したタンブラ30を挿入係止する係止溝23が設けられている。また、ホルダ22には、後述するロックリンク32を揺動可能に配設するためのロックリンク配設部24が設けられている。さらに、図1(B)に示すように、このホルダ22において、ハウジング10の外側に露出される正面側には、LOCK位置、ACC位置、ON位置およびSTART位置の順番で時計回りの所定位置に表記25a〜25dが刻設されている。
前記シリンダ26は、その回転軸に沿って延びるキー穴27と、回転軸に対して直交方向に延びるように並設した複数のタンブラ挿通孔(図示せず)とを設けたものである。このシリンダ26において、キー穴27の開口端と逆側に位置する端部には、ホルダ22の端部に位置決めするためのフランジ部28が設けられ、このフランジ部28からカム装着部29が突設されている。このカム装着部29は、後述するカム部材36の装着孔38の形状と同一形状をなす。
前記タンブラ30は、図示しないスプリングと一緒にタンブラ挿通孔内に配設され、その中央に機械的構造体からなるキー75を貫通させる貫通孔(図示せず)を設けたものである。そして、キー75をシリンダ26のキー穴27に差し込むと、キー山がタンブラ30の貫通孔の縁を押圧することにより、各タンブラ30をスプリングの付勢力に抗してシリンダ26内に後退することにより、ホルダ22の係止溝23との係止が解除される。その結果、キー75を回動操作することにより、シリンダ26をLOCK位置からSTART位置の範囲で回動可能とする。
また、本実施形態のシリンダ錠21には、キー穴27にキー75が差し込まれることによりスライド駆動されるキー検知部材31が配設されている。このキー検知部材31は、シリンダ26において回転軸に偏った位置から外周部近傍へ移動し、ホルダ22のロックリンク配設部24に配設されたロックリンク32を作動させるものである。このロックリンク32は、ロックリンク配設部24に揺動可能に軸着され、キー穴27にキー75が差し込まれると、キー検知部材31に押圧されて揺動されることにより、後退(アンロック)状態のロックボルト48をスライダ51を介して進出不可能に係止するものである。具体的には、このロックリンク32は、キー検知部材31のスライド軌跡に位置する当接部33と、該当接部33に対して逆側の端部に位置する係止爪部34とを備えている。当接部33の近傍には、キー検知部材31の非当接時にロックボルト48の係止を解除するための付勢手段として係止解除スプリング35が配設されている。
前記カム部材36は、シリンダ26のカム装着部29に装着されることにより、該シリンダ26と一体的にLOCK位置からSTART位置の範囲で回動されるものである。このカム部材36は、図1(A)および図8に示すように、大略、装着部37と、カム部41と、連動用作動部45とを備えている。
前記装着部37は、カム装着部29に外嵌することによりシリンダ26に対して回転不可能な状態に装着するもので、長円形状をなす長円孔部と一対の円弧状溝部とを有する装着孔38を備えている。この装着孔38において軸方向の中間部分は閉塞されている。そして、この装着部37には、シリンダ26との間に配設するカム付勢スプリング39を装着孔38の一端から挿入して位置決めする。また、逆側には、カム部材36との間に配設するロックボルト付勢スプリング40を位置決めする。
前記カム部41は、ハウジング10への装着状態で、ロック部材配設部11の下部に位置するように設けられたものである。このカム部41は、カム部材36の回転軸方向に沿ってロックボルト48の進出方向と逆側、即ち、シリンダ26の側に位置する端面に、第1カム面42と第2カム面43と第3カム面44とを設けたものである。第1カム面42は、シリンダ26の回動に連動するカム部材36のLOCK位置からACC位置間にかけて延び、進出状態のロックボルト48をスライダ51を介して後退させるものである。第2カム面43は、カム部材36のACC位置からON位置間にかけて延び、スライダ51を介してロックボルト48の後退位置を保持するものである。第3カム面44は、カム部材36のON位置からSTART位置間にかけて延び、第2カム面43と同様に、スライダ51を介してロックボルト48の後退位置を保持するものである。そして、本実施形態では、回転軸から外周縁までの半径を、第2カム面43より第3カム面44を小さくすることにより摩擦抵抗を軽減し、START位置からON位置への戻り不良を防止できるようにしている。
前記連動用作動部45は、ハウジング10への装着状態で、突板部13の連結空間部15に位置するように、カム部41に対して反対側に設けられたものである。この連動用作動部45には、その先端面外周縁にカサ歯車部46が設けられている。
前記カム部材36は、ロック部材配設部11に対してホルダ22を装着する開口端から内部に配置され、カムリッド47によって離脱不可能な状態に位置決めされる。この状態で、カム付勢スプリング39を装着孔38に位置決めするように配設した後、該装着孔38にシリンダ26のカム装着部29を挿入しながらシリンダ錠21を組み付けることにより、離脱不可能に装着される。
前記ロックボルト48は、カム部材36の回転軸方向に沿って移動可能に配設されるもので、ハウジング10の挿通孔19に進退可能に装着されている。そして、本実施形態では、このロックボルト48の後端部に略L字形状に突出するスライダ連結部49を設け、このスライダ連結部49に、カム部材36の回動に連動させるための別体のスライダ51を配設する構成としている。また、このロックボルト48には、係合部材挿通穴17に上下に一致する係合部50が設けられている。この係合部50は、ロックボルト48の上面を幅方向にかけて切り欠いた溝からなる。この係合部50のスライダ連結部49の側に位置する端縁50aは、図1(A)に示すように、ロックボルト48が完全に進出したロック位置で、係合部材挿通穴17における挿通孔19から離れた端縁に一致するように設けられている。また、この係合部50の先端側に位置する端縁50bは、ステアリングシャフトの係合凹部にロックボルト48が一致しないため係合できず、該ロックボルト48がステアリングシャフトの外周面に当接した状態で、係合部材66が係合可能なように設けられている。
前記スライダ51は、ロック部材配設部11内において、カム部材36のカム部41とロック部材配設部11の内周面との間を、カム部材36の回転軸方向に沿ってスライド可能に装着されるものである。このスライダ51の前端部には、ロックボルト48のスライダ連結部49に連結されるL字形状の連結部52が設けられている。この連結部52は、ハウジング10のストッパ部20に当接することにより、ロックボルト48の進出を停止させるストッパの役割もなす。また、スライダ51の後端部には、連結部52がストッパ部20に当接した状態で、その先端面がカム部41の第1カム面42に摺接するように、回転軸に向けて突出する摺動部53が設けられている。この摺動部53は、カム部材36において、カム部41の第1カム面42の側の端部と周方向に隣接する連動用作動部45との間隔より小さい幅寸法(図1(A)では奥行き)で形成されている。また、スライダ51には、摺動部53からロックリンク32の側に向けて突出するロック部54が設けられている。このロック部54は、ロックリンク32において係止爪部34の上側に位置し、摺動部53との基部の間に係止爪部34を係止する係止溝部55が形成されている。この係止溝部55は、図4(A),(B)に示すように、ロックボルト48が挿通孔19内に完全に後退したアンロック位置で、ロックリンク32の係止爪部34に係合する構成としている。言い換えれば、図6(A),(B)に示すように、ロックボルト48が若干進出し、該ロックボルト48がステアリングシャフトの外周面に当接した状態、即ち、係合部50の先端側の端縁50bに係合部材66が当接している状態では、係止溝部55にロックリンク32の係止爪部34が係止しないように構成されている。
このように、別体のスライダ51を備えたロックボルト48は、前記カム部材36を配設する前に、スライダ51を連結した状態でロック部材配設部11に配設する。そして、ロックボルト48を挿通孔19に挿通させ、スライダ51の連結部52をストッパ部20に当接させた状態で、ロックボルト48のスライダ連結部49の上側に、ロックボルト48を進出方向に付勢する第1付勢部材であるロックボルト付勢スプリング40を配設する。この状態で、前述のようにカム部材36を配設する。この際、カム部材36の装着部37にロックボルト付勢スプリング40の端部を位置決めさせる。
前記イグニッションスイッチ56は、シリンダ26の回転位置を検出する検出手段であり、ハウジング10においてスイッチ部材配設部12の開口端に、イグニッションリッド57を介して配設されている。言い換えれば、スイッチ部材配設部12の開口端にイグニッションリッド57を配設し、その外側にイグニッションスイッチ56を配設している。このイグニッションスイッチ56は、シリンダ26の回動をカム部材36および連動部材58を介して検出することにより、シリンダ26の回動位置に従って、LOCK位置ではエンジンおよび全ての機器を停止し、ACC位置ではエンジンを停止するとともにオーディオなどの一部の負荷部品のみを動作させ、ON位置では全ての負荷部品を動作可能とするとともにエンジンが駆動している場合にはその駆動状態を維持させ、START位置ではエンジンを始動させるように電気回路を切り換えるものである。そして、このイグニッションスイッチ56の内部には、第2付勢手段であるリターンスプリング(図示せず)が配設され、このリターンスプリングの付勢力によって連動部材58、カム部材36およびシリンダ26をSTART位置からON位置に復帰させる。
前記連動部材58は、カム部材36の回動に連動して回動させることにより、シリンダ26の回動位置をイグニッションスイッチ56に伝達するものである。また、イグニッションスイッチ56のリターンスプリングによる復帰させる付勢力をカム部材36を介してシリンダ26に伝達するものである。具体的には、この連動部材58は、図9(A)に示すように、その上端にイグニッションリッド57を貫通してイグニッションスイッチ56に連結される連結軸59が設けられている。また、この連動部材58の下端には、ハウジング10の軸受部14に回転可能に支持される軸部60が突設されている。この軸部60の上側には、半円板状をなすように径方向外向きに突出し、連結空間部15に位置してカム部材36のカサ歯車部46に噛み合う同様のカサ歯車部61が設けられている。また、軸部60の上側には、カサ歯車部61の反対側に位置するように係合部材66を上下方向に動作させるための操作部としてカム部62が設けられている。ここで、この連動部材58は、図9(B)に示すように、シリンダ26をLOCK位置からSTART位置へ回動させると、平面視で反時計回りに回動する一方、START位置からLOCK位置へ回動させると時計回りに回動する。そして、LOCK位置にある状態では、カサ歯車部61との間に所定の挿通空間部63が設けられるように構成している。また、このカム部62において、挿通空間部63の側に位置する端部には、下端から上端にかけて傾斜するカム面64が設けられている。このカム面64の幅は、カム部材36の第1カム面42の幅より小さい。即ち、シリンダ26の回動により、LOCK位置からACC位置まで回動されると、カム部材36を介してロックボルト48は挿通孔19内に完全に後退した状態をなす。そのため、このアンロック状態になる前に、係合部材66とロックボルト48との係合を完全に解除できるように構成している。また、カム面64に連続する部分は、上方に移動した係合部材66の位置を保持するように平面状をなす。
これらからなるスイッチ部材は、ハウジング10のスイッチ部材配設部12に対して連動部材58を配設した後、連動部材付勢スプリング65を連動部材58の連結軸59に外嵌して配設する。その後、イグニッションリッド57でスイッチ部材配設部12の開口端を閉塞することにより、連動部材58とカム部材36のカサ歯車部46,61が互いに噛み合い状態を維持するように付勢する。そして、イグニッションリッド57の外側にイグニッションスイッチ56を配置し、これらを固定するとともに、突出した連結軸59に連結する。
前記係合部材66は、ハウジング10のスイッチ部材配設部12内に配設され、連動部材58の回動に連動して係合部材挿通穴17からロック部材配設部11に向けて進退移動することにより、ロックボルト48の進退移動を規制するものである。具体的には、ロックボルト48によるステアリングシャフトのロック状態では、ロックボルト48の後退移動を規制することにより、ロックボルト48がロックリンク32によってアンロック位置を維持する状態になることを防止し、このロック状態以外の状態では、ロックボルト48の進出および後退の妨げにならないようにするものである。
この係合部材66は、図10に示すように、係合部材挿通穴17の形状に一致する略扇形形状のベースを備えている。この係合部材66の下端には、係合部材挿通穴17からロック部材配設部11内に進出し、ロックボルト48の係合部50に係合および離脱可能に係合する被係合部67が設けられている。この被係合部67は、径方向内向きに突出するように形成されることにより、厚肉として剛性が向上されている。また、係合部材66の上端には、連動部材58のカム部62に係合、即ち、下端面がカム面64に摺接するカム受部68が径方向内向きに突設されている。そして、被係合部67の端部には、略円筒状をなすように下向きに突出する突出部69が設けられている。この突出部69は、ハウジング10の案内孔18に挿通されることにより該係合部材66の上下方向の移動の安定を図るためのもので、その下端は円錐状をなす先端部70により閉塞されている。また、この突出部69の内部空間は、係合部材66をロック部材配設部11内への進出方向である下向きに付勢する係合部材付勢スプリング71の収容部を構成する。
前記構成の係合部材66は、リッド部材72によってハウジング10の係合部材挿通穴17および案内孔18に挿通した状態で、突板部13に対してリッド部材72をネジ止めして固定することにより、上下方向に移動可能で離脱不可能な状態に装着される。このリッド部材72は、図11に示すように扇形形状をなし、その外周部には、係合部材66のベースを挿通可能に位置決めする位置決め溝73が切り欠きにより形成されている。この位置決め溝73の内側部72aは、係合部材66の被係合部67とカム受部68との間に位置される。また、リッド部材72には、位置決め溝73の一側に位置するようにネジ挿通孔74が設けられている。これら位置決め溝73とネジ挿通孔74との間は、係合部材付勢スプリング71の上端を受ける受部を構成する。
次に、前記構成のステアリングロック装置の動作について説明する。
まず、シリンダ26がLOCK位置にあり、キー穴27にキー75が挿入されていない状態では、ステアリングロック装置は、図1(A)に示すロック状態になっている。このステアリングシャフトのロック状態では、スライダ51の摺動部53の先端摺接面は、カム部材36の第1カム面42の回動方向先端部に位置している。これにより、スライダ51は、摺動部53がカム部材36のカム部41において、先端面側までスライド可能である。そのため、ロックボルト付勢スプリング40の付勢力でロックボルト48が進出し、連動してスライダ51の連結部52がストッパ部20に当接した状態に位置している。その結果、ロックボルト48の先端がハウジング10の挿通孔19から外部に突出し、ステアリングシャフトの係合凹部に係合している。
このLOCK状態で、図2(A)に示すように、運転者がキー穴27に正規キー75を差し込むと、キー検知部材31がシリンダ26において径方向外向きに動作することにより、ロックリンク32が係止解除スプリング35の付勢力に抗して移動する。また、タンブラ30がシリンダ26内に没入し、シリンダ26がホルダ22に対して回動可能な状態になる。この状態で、シリンダ26を時計回りに回動させると、カム部材36が一体的に時計回りに回動する。
そうすると、第1カム面42に摺動部53が摺接することにより、図4(A)に示すように、スライダ51がカム部41の後端面側に移動される。その結果、ロックボルト48が一体的に後向きに移動することにより、ハウジング10内に後退される。そして、正規キー75をACC位置まで回動させると、スライダ51の係止溝部55がロックリンク32の係止爪部34に係止し、正規キー75がキー穴27から抜かれるまでアンロック状態を維持する。
一方、シリンダ26の回動によりカム部材36が回動されると、カサ歯車部46,61の噛み合いにより連動部材58がカム部材36とは異なる回転軸方向で回動する。その結果、図2(B)に示す状態(係合位置)から、カム部62のカム面64に係合部材66のカム受部68が摺接することにより、係合部材66が係合部材付勢スプリング71の付勢力に抗して上向きに移動する。そして、この係合部材66は、図3および図4(B)に示すように、スライダ51の摺動部53が第1カム面42を摺接している状態、即ち、正規キー75をACC位置まで回動させていない途中の段階で、連動部材58のカム面64の上端に達し、ロックボルト48の係合部50から完全に後退した非係合位置に至る。
このようにしてシリンダ26をACC位置まで回動させ、その後に、シリンダ26を更にON位置まで回動させると、カム部材36および連動部材58が回動する一方、ロックボルト48および係合部材66は後退移動することなく、その位置を維持する。そして、イグニッションスイッチ56は、連動部材58の回動により、正規キー75によるシリンダ26のON位置を検出し、自動車のメインマイコンに出力する。
更にシリンダ26をSTART位置まで回動させると、同様に、カム部材36および連動部材58が回動する一方、ロックボルト48および係合部材66は後退移動することなく、その位置を維持する。そして、イグニッションスイッチ56は、連動部材58の回動により、正規キー75によるシリンダ26のSTART位置を検出し、自動車のメインマイコンに出力する。そして、この回動状態では、イグニッションスイッチ56の内部に配設されたリターンスプリングが収縮される。
このSTART位置にシリンダ26を回動させた状態で、運転者が正規キー75から手を離すと、イグニッションスイッチ56が内蔵したリターンスプリングの収縮規制が解除される。そのため、このリターンスプリングの付勢力によって連動部材58が逆向きに回動される。これにより、カム部材36が連動して回動し、シリンダ26を一体的に反時計回りに回動させ、ON位置に自動復帰される。
一方、ON位置のシリンダ26をACC位置に回動させると、カム部材36および連動部材58が前記とは逆向きに回動する一方、ロックボルト48および係合部材66は進出移動することなく、その位置を維持する。そして、イグニッションスイッチ56は、連動部材58の回動により、正規キー75によるシリンダ26のACC位置を検出し、自動車のメインマイコンに出力する。
更にシリンダ26をLOCK位置まで回動させると、図5(A),(B)に示すように、連動してカム部材36および連動部材58が回動する。この際、ロックボルト48は、スライダ51を介してロックリンク32に係合されているため、ロックボルト付勢スプリング40の付勢力および第1カム面42の傾斜に拘わらず、進出移動することなく、アンロック位置を保持する。これにより、係合部材66は、その被係合部67の下端面がロックボルト48において係合部50の近傍表面に位置するため、係合部材付勢スプリング71の付勢力およびカム面64の傾斜に拘わらず、進出移動することなく、非係合位置を維持する。
そして、運転者が正規キー75をキー穴27から引き抜くと、図1(A)に示すように、正規キー75によるキー検知部材31の押圧が解除されることにより、係止解除スプリング35の付勢力でロックリンク32が回動する。これにより、ロックリンク32とスライダ51との係合が解除されることにより、ロックボルト付勢スプリング40の付勢力によってスライダ51と一緒にロックボルト48が進出し、ステアリングシャフトの係合凹部に係合する。また、係合部材66の被係合部67の下部にロックボルト48の係合部50が位置するため、該係合部材66が係合部材付勢スプリング71の付勢力で進出し、ロックボルト48の係合部50に係合する。
なお、ロックボルト48とステアリングシャフトの係合凹部とが周方向に一致していない場合には、ロックボルト48の先端がステアリングシャフトの外周面に当接し、係合できない状態をなす。この場合には、ロックボルト48は若干進出した状態となり、ステアリングの回動により一致すると、ロックボルト付勢スプリング40の付勢力で進出してステアリングをロック状態となる。また、この状態では、係合部材66は、被係合部67の下部がロックボルト48の係合部50に位置し、これらが係合する。
なお、正規キー75以外のダミーキー75'をキー穴27に挿入した場合には、図2(A),(B)において、シリンダ26に対してタンブラ30が没入せず、シリンダ26が回動不可能な状態を維持する点でのみ相違する。即ち、キー検知部材31は、シリンダ26において径方向外向きに動作することにより、ロックリンク32が係止解除スプリング35の付勢力に抗して移動する。
この状態で、従来と同様に、ハウジング10に対してハンマーなどで強い衝撃を加え、ロックボルト48がロックボルト付勢スプリング40の付勢力に抗して後退するように作動すると、図6(A),(B)に示すように、係合部50の先端側の端縁50bに係合部材66が当接する。そして、本実施形態では、この状態で係止溝部55にロックリンク32の係止爪部34が係止しないように構成しているため、ロックリンク32にスライダ51が係止することはない。そのため、ロックボルト48に対する後退する方向の力が解除されると、ロックボルト48はロックボルト付勢スプリング40の付勢力で、再び進出する。
このように、本発明のステアリングロック装置では、キー穴27にダミーキー75'を挿入した状態でロックボルト48に後退する力が作用しても、スライダ51にロックリンク32が係止することによりアンロック位置になり、この状態を維持することを防止できる。そのため、盗難防止対策に係る信頼性が高いステアリングロック装置を提供することができる。
また、不正解錠を防止するための係合部材66は、ロックボルト48の進退駆動を行うものではなく、別系統で独立して設けた専用部品であるため、信頼性および耐久性を向上できる。さらに、ロックボルト48の係合部50に係合する被係合部67と、連動部材58のカム面64に係合するカム受部68とを個別に設けているため、係合部材66の消耗(摩耗)を低減でき、耐久性を向上することができる。しかも、係合部材66をハウジング10に組付ける際には、突出部69をハウジング10の案内孔18に挿入することで、正規組付位置に確実に組み付けることができるため、組付作業性を向上することができる。
さらに、本実施形態では、ロックボルト48の進退方向を、カム部材36の回転軸と略平行となるように構成したタイプのステアリングロック装置において、ロックボルト48の進退方向に対して略垂直方向に延びる回転軸を有する連動部材58に係合部材66を作動させるカム部41を設け、連動部材58の回転を利用して係合部材66を作動させるように構成している。そのため、簡単な構成で係合部材66をロックボルト48の移動方向に対して横方向に移動させることが可能となり、専用部品である係合部材66が係合位置から非係合位置へ移動するまでに必要なストロークを短くすることができる。そして、この簡単な構成と係合部材66のストロークの短縮によってステアリングロック装置自体を小型化することができる。
図12乃至図18は第2実施形態のステアリングロック装置を示す。この第2実施形態のステアリングロック装置は、第1実施形態では係合部材66をハウジング10に対して進退移動可能に配設したが、第2実施形態では係合部材85をハウジング10に対して回転移動可能に配設した点で、大きく相違している。
具体的には、ハウジング10は、図13に示すように、突板部13に形成する係合部材挿通穴17の代わりに、ロック部材配設部11の側である下向きに窪む凹部80を設け、この凹部80に軸孔81と、該軸孔81を中心として円弧状に延びる係合部材挿通溝82が設けられている。
また、連動部材58は、図14に示すように、係合部材85の操作部であるカム部62の代わりに、カサ歯車部61の反対側に位置するように係合部材85を水平方向に回転させるための操作部として、カサ歯車部61に連続する略半円形状の板部83が設けられ、この板部83に外周部から軸心に向けて切り欠いた扇形形状の操作溝84が設けられている。
ここで、前記操作溝84は、一端縁84aおよび他端縁84bを有し、他端縁84bは係合部材85を押圧することにより係合部50に対して非係合位置に回転させるものである。一方、ハウジング10の係合部材挿通溝82は、連動部材58を回転可能に支持する軸受部14とは位置が異なる軸孔81を中心として円弧状に形成されている。そして、本実施形態では、連動部材58において、一端縁84aを構成する板部83の半径r1を、他端縁84bを構成する板部83の半径r2より大きく形成している。一方、ハウジング10に形成する係合部材挿通溝82は、図13中非係合位置である反時計回り先端側が、軸受部14を中心とした半径r1の回動軌跡上に略位置し、半径r2の回動軌跡より外側に位置するように構成している。
そして、本実施形態の係合部材85は、連動部材の軸方向に対して平行に延びる回転軸を中心として、ハウジング10の凹部80に回転可能に装着されるものである。この係合部材85は、図15に示すように、ハウジング10の軸孔81に装着される回転軸部86を備え、該回転軸部86から径方向外向きに突出するアーム部87が設けられている。このアーム部87の先端には、係合部材挿通溝82に挿通され、該係合部材85の回転によりロックボルト48の係合部50に対して係合および離脱される被係合部88が設けられている。また、アーム部87において被係合部88の上側には、連動部材58の操作溝84内に位置し、この操作溝84の他端縁84bで押圧されることにより係合部50に対する非係合位置に回転される操作受部89が設けられている。さらに、本実施形態では、アーム部87の下面には、バネ受部90が突設され、該バネ受部90に係合部材85を係合位置に向けて付勢する付勢手段であるキックバネ91を係止する構成としている。
このように構成した第2実施形態のステアリングロック装置において、シリンダ26にキー75を挿入して操作することによるシリンダ26、カム部材36、スライダ51を含むロックボルト48、および、連動部材58の動作は、第1実施形態と同一である。
即ち、LOCK状態で、運転者がキー穴27に正規キー75を差し込み、シリンダ26をACC位置側である時計回りに回動させると、カム部材36が一体的に時計回りに回動する。そうすると、スライダ51がカム部41の後端面側に移動されることにより、ロックボルト48が一体的に後向きに移動し、ハウジング10内に後退される。そして、スライダ51の係止溝部55がロックリンク32の係止爪部34に係止し、正規キー75がキー穴27から抜かれるまでアンロック状態を維持する。
一方、シリンダ26の回動によりカム部材36が回動されると、連動して連動部材58が回動する。その結果、図16に示す状態(係合位置)で、操作溝84の他端縁84bが係合部材85の操作受部89に当接して反時計回りに回転させる。この係合部材85の回転は、被係合部88が係合部材挿通溝82において反時計回りの端部に位置した状態で、その位置が板部83の半径r2より外側に位置することにより停止する。この状態では、図17に示すように、キックバネ91による係合部材85の回転(付勢)方向に板部83の外周縁が位置するため、該板部83がストッパの役割をなし、係合部材85の回転を規制して非係合位置を維持する。
このようにしてシリンダ26をACC位置まで回動させ、その後に、シリンダ26を更にON位置またはSTART位置まで回動させると、カム部材36および連動部材58は回動する一方、ロックボルト48および係合部材85は移動することなく、その位置を維持する。
逆に、ON位置のシリンダ26をACC位置に回動させると、カム部材36および連動部材58が前記とは逆向きに回動する一方、ロックボルト48および係合部材85は移動することなく、その位置を維持する。
そして、シリンダ26をLOCK位置まで回動させると、連動してカム部材36および連動部材58が回動する。この際、ロックボルト48は、スライダ51を介してロックリンク32に係合されているため、キー75が引き抜かれるまでアンロック位置を保持する。これにより、係合部材85は、その被係合部88がロックボルト48において係合部50の近傍側面に位置するため、キックバネ91の付勢に拘わらず回転移動することなく、非係合位置を維持する。
運転者が正規キー75をキー穴27から引き抜くと、係止解除スプリング35の付勢力でロックリンク32が回動し、ロックボルト付勢スプリング40の付勢力によってスライダ51と一緒にロックボルト48が進出する。その結果、ステアリングシャフトの係合凹部に係合すると、係合部材85の被係合部67の横にロックボルト48の係合部50が位置するため、該係合部材85がキックバネ91の付勢力で回動し、ロックボルト48の係合部50に係合する。なお、ロックボルト48とステアリングシャフトの係合凹部とが周方向に一致していない場合には、係合部材85は、図18に示すように、被係合部88が係合部50に対して非係合状態を維持し、ロックボルト48がステアリングシャフトの係合凹部に係合すると、被係合部88が係合部50に係合する。
一方、ダミーキー75'をキー穴27に挿入した状態で、ハウジング10に対してハンマーなどで強い衝撃を加えると、係合部50の先端側の端縁50bに係合部材85の被係合部88が当接する。よって、スライダ51の係止溝部55にロックリンク32の係止爪部34が係止できないため、第1実施形態と同様に、ロックボルト48がアンロック位置になることを防止できる。特に、本実施形態の係合部材85は、直線的なスライド移動ではなく、回転移動するものであるため、衝撃によって慣性で回転移動することは極めて困難である。よって、盗難防止効果を更に向上することができる。
また、係合部材85は、ロックボルト48の駆動機構とは別系統で独立して設けた専用部品であるため、信頼性および耐久性を向上できる。さらに、ロックボルト48の係合部50に係合する被係合部88と、連動部材58の操作溝84に係合する係合受部とを個別に設けているため、係合部材85の消耗(摩耗)を低減でき、耐久性を向上することができる。しかも、簡単な構成であるうえ、係合部材85のストロークを短くできるため、ステアリングロック装置自体を小型化することができる。
なお、本発明のステアリングロック装置は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、ロックボルト48に別体のスライダ51を配設したが、このスライダ51の構成をロックボルト48に一体的に設けてもよい。また、前記実施形態では、係合部50をロックボルト48の側面に設けるようにしたが、ロックボルト48の後端面を係合部とし、ロックボルト48の後端面と係合部材66,85とを係合させて、ロックボルト48のアンロック位置への移動を阻止するようにしてもよい。
本発明の第1実施形態のステアリングロック装置を示し、(A)は断面図、(B)は要部正面図である。 キーをLOCK位置で差し込んだ状態を示し、(A)は断面図、(B)は主要部品の斜視図である。 キーをACC位置に回動させる途中の状態を示す主要部品の斜視図である。 キーをACC位置まで回動させた状態を示し、(A)は断面図、(B)は主要部品の斜視図である。 キーをLOCK位置に戻した状態を示し、(A)は断面図、(B)は主要部品の斜視図である。 ダミーキーをLOCK位置で差し込んだ状態での作用を示し、(A)は断面図、(B)は主要部品の斜視図である。 ハウジングを示す要部平面図である。 カム部材を示す斜視図である。 連動部材を示し、(A)は正面図、(B)はA−A線断面図である。 係合部材を示す斜視図である。 リッド部材を示す斜視図である。 第2実施形態のステアリングロック装置を示す断面図である。 第2実施形態のハウジングを示す要部平面図である 第2実施形態の連動部材を示す断面図である。 第2実施形態の係合部材を示す斜視図である。 キーをLOCK位置で差し込んだ状態を示す平面図である。 キーをACC位置まで回動させた状態を示す平面図である。 キーをLOCK位置に戻した状態を示す平面図である。
符号の説明
10…ハウジング
26…シリンダ
31…キー検知部材
32…ロックリンク
36…カム部材
46…カサ歯車部
48…ロックボルト
50…係合部
51…スライダ
56…イグニッションスイッチ(検出手段)
58…連動部材
61…カサ歯車部
62…カム部(操作部)
64…カム面
66…係合部材
67…被係合部
68…カム受部
69…突出部
72…リッド部材
75…正規キー
75'…ダミーキー
82…係合部材挿通溝
84…操作溝(操作部)
85…係合部材
86…回転軸部
88…被係合部
89…操作受部
91…キックバネ

Claims (4)

  1. ハウジング内に回転可能に収納され、キーによって回動されるシリンダと、
    前記シリンダと一体的に回動するカム部材と、
    前記カム部材の回転に連動し、ステアリングシャフトに係合して該ステアリングシャフトの回転を防止するロック位置から、前記ステアリングシャフトとの係合が解除されて該ステアリングシャフトの回転を可能とするアンロック位置にかけて移動可能なロックボルトと、
    前記カム部材の回転に連動して動作し、前記シリンダの回転位置を検出する検出手段を作動させる連動部材と、
    を備えたステアリングロック装置において、
    前記ロックボルトに係合部を設けるとともに、該係合部に係合および離脱可能に係合し前記ロックボルトのロック位置からアンロック位置への移動を防止する係合部材を設け、
    前記連動部材に、前記係合部材を前記係合部への係合位置から非係合位置に移動させる操作部を設け、前記ロックボルトがロック位置で前記係合部に係合部材を係合可能としたことを特徴とするステアリングロック装置。
  2. 前記係合部材に、前記ロックボルトの係合部に係合する被係合部と、前記連動部材の操作部として設けたカム部に係合するカム受部とを設けたことを特徴とする請求項1に記載のステアリングロック装置。
  3. 前記係合部材に、該係合部材の移動方向に沿って突出する突出部を設けるとともに、前記ハウジングに前記突出部を進退可能に収容する案内孔を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のステアリングロック装置。
  4. 前記係合部材は、前記連動部材の軸方向と平行に延びる回転軸を中心として回転可能に装着したもので、前記ロックボルトの係合部に係合する被係合部と、前記連動部材の操作部として設けた操作溝に係合する操作受部とを備えたことを特徴とする請求項1に記載のステアリングロック装置。
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