本願の明細書で使用されるように、これら方法、Scheme及び実施例で用いられる記号及び慣行は、その当時の科学文献、例えば、Journal of the American Chemical Society 又はJournal of Biological Chemistryで用いられているものと整合性をとる。標準的な一文字略語又は三文字略語を使用して、アミノ酸残基を表示するのが一般的であるが、これは、特段述べない限り、L−立体配置であると考えられる。特段述べない限り、全ての出発物質は、商業的供給業者から入手し、更に精製することなく使用した。特に、実施例において、及び明細書全体を通して、以下の略語を使用し得る。
g(グラム); mg(ミリグラム);
L(リットル); mL(ミリリットル);
μL(マイクロリットル); psi(重量ポンド毎平方インチ);
M(モル濃度); mM(ミリモル濃度);
i.v.(静脈内); Hz(ヘルツ);
MHz(メガヘルツ); mol(モル);
mmol(ミリモル); rt(室温);
min(分); h(時間);
mp(融点); TLC(薄層クロマトグラフィ);
Tr(保持時間); RP(逆層);
MeOH(メタノール); i−PrOH(イソプロパノール);
TEA(トリエチルアミン); TFA(トリフルオロ酢酸);
TFAA(無水トリフルオロ酢酸); THF(テトラヒドロフラン);
DMSO(ジメチルスルホキシド); AcOEt(EtOAc);
DME(1,2−ジメトキシエタン); DCM(CH2Cl2;ジクロロメタン);
DCE(ジクロロエタン); DMF(N,N−ジメチルホルムアミド);
DMPU(N,N’−ジメチルプロピレン尿素); CDI(1,1−カルボニルジイミダゾール);
IBCF(イソブチルCHCl3ate); HOAc(酢酸);
HOSu(N−ヒドロキシスクシンイミド); HOBT(1−ヒドロキシベンゾトリアゾール);
mCPBA(m−クロロ過安息香酸); KOH(水酸化カリウム);
Na2CO3(炭酸ナトリウム); NaHCO3(炭酸水素ナトリウム);
LiOH・H2O(水酸化リチウム一水和物); K2CO3(炭酸カリウム);
CHCl3(クロロホルム); Na2SO4(硫酸ナトリウム);
BOC(tert−ブチルオキシカルボニル); Ac(アセチル);
DCC(ジシクロヘキシルカルボジイミド); CBZ(ベンジルオキシカルボニル);
FMOC(9−フルオレニルメトキシカルボニル); atm(気圧);
TMSE(2−(トリメチルシリル)エチル); TMS(トリメチルシリル);
TIPS(トリイソプロピルシリル); TBS(t−ブチルジメチルシリル);
DMAP(4−ジメチルアミノピリジン); BSA(ウシ血清アルブミン);
ATP(アデノシン三リン酸); HRP(セイヨウワサビのペルオキシダーゼ);
Ac2O(無水酢酸); DMA(ジメチルアセチル);
Pd2dba3(トリス(ジベンジリジンアセトン)ジパラジウム(0));
NaCNBH3(ナトリウムシアノボロヒドリド); TMSCl(クロロトリメチルシラン);
DMEM(ダルベッコ変法イーグル培地);
HPLC(高圧液体クロマトグラフィ);
BOP(ビス(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホスフィン酸クロリド);
TBAF(テトラ−n−ブチルアンモニウムフルオリド);
HBTU(O−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート);
HEPES(4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジンエタンスルホン酸);
DPPA(ジフェニルホスホリルアジド); fHNO3(ヒュームドHNO3);
EDC(エチルカルボジイミドヒドロクロリド);及び
EDTA(エチレンジアミン四酢酸)。
エーテルに関する全ての言及は、ジエチルエーテルであり;ブラインは、NaClの飽和水溶液である。特段述べない限り、全ての温度は、℃(摂氏温度)で示される。全ての反応は、特段述べない限り、不活性雰囲気下、室温で行われる。
1H NMRスペクトルは、Varian VXR-300計器、Varian Unity-300計器、Varian Unity-400計器又はGeneral Electric QE-300計器で記録した。化学シフトは、100万分の1(ppm, δ単位)で表してある。結合定数は、ヘルツ(Hz)単位である。***パターンは、明白な多重度を表し、そしてs(一重項)、d(二重項)、t(三重項)、q(四重項)、m(多重項)、br(広幅)として示される。
低分解能質量スペクトル(MS)は、JOEL JMS-AZ505HA、JOEL SX-102、又はSCIEX-APIiii分光計で記録し;高分解能MSは、JOEL SX-102A分光計を用いて得られた。全ての質量スペクトルは、エレクトロスプレーイオン化(ESI)法、化学イオン化(CI)法、電子衝撃(EI)法、又は高速原子衝撃(FAB)法により得た。赤外(IR)スペクトルは、1-mm NaClセルを用いて、Nicolet 510 FT-IR分光計で得た。全ての反応は、薄層クロマトグラフィー(0.25 mm E. Merck シリカゲルplates(60F-254), UV光による視覚化, 5%エタノール性リンモリブデン酸又はp−アニスアルデヒド溶液)又は質量分光法(電子スプレー又はAP)によりモニターされた。フラッシュカラムクロマトグラフィは、シリカゲル(230〜400メッシュ, Merck)において行われるか、自動化シリカゲルクロマトグラフィ(Isco, Inc. Sq 16x又は100sg Combiflash)を用いて行われた。
報告されたHPLC保持時間(Tr)は、210〜500nmを読み取るWaters 996ダイオードアレイ検出器に連結されるWaters 2795器械において得られた。カラムとして、Synergi Max-RP(50×2mm)型#00B-4337-B0を使用した。溶剤勾配は、6分間に亘って15%のMeOH:水〜100%のMeOH(0.1%のギ酸)であった。流量は、0.8mL/分であった。注入量は、3マイクロリットル(3μL)であった。
実施例1:N−{3−[3−(2−{[3−(1,3−ジオキサゾール−5−イル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド
工程A:N−(3−エチニル−フェニル)−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミド
0℃に冷却された3−エチニルアニリン(10g、86mmol)のDCM溶液に対して、TEA(17mL、128mmol)及びTFAA(14.3mL、102mmol)を添加した。TLCが反応の完了を示したときに、溶液をDCM及び水で希釈した。層を分離した。有機層を水及びブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、そして濃縮して、標題の化合物をオフホワイト色の固体として得て、これをそのまま次の反応で使用した。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO): d 11.32 (s, 1H), 7.78 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.67 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.41 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.32 (m, 1H), 4.25 (s, 1H) ppm。
工程B:N−[3−(2−クロロ−ピリミジン−4−イルエチニル)−フェニル]−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミド
脱気THF中における2,4−ジクロロピリミジン(14.5g、97.5mmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(1.3g、2.6mmol)及びヨウ化銅(I)(25mg、0.13mmol)の混合物に対して、TEA(34mL、263mmol)を添加し、そして混合物を50℃に加熱した。混合物に対して、N−(3−エチニル−フェニル)−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミド(14g、65mmol)をTHFに溶解した溶液を45分かけて添加した。数時間後、反応物を室温まで冷却し、DCMで希釈した。有機混合物を水及びブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、そして濃縮した。粗物質をシリカで精製して、標題の化合物をオフホワイト色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO): d 11.43 (s, 1H), 8.83 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 8.00 (s, 1H), 7.80 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 7.76 (m, 1H), 7.54-7.52 (m, 2H)。
工程C:N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
N−[3−(2−クロロ−ピリミジン−4−イルエチニル)−フェニル]−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミド(9.14g、28.1mmol)、ヨウ化N−アミノピリジニウム(6.24g、28.1mmol)、KOH(1.57g、28.9mmol)及びK2CO3(7.76g)を、全ての開始材料がLC/MS分析によって消費されるまでDMSO(175mL)中で撹拌した。反応物を水に注いで、沈殿を得て、これをろ過し、十分に水洗し、そして乾燥した。粗生成物をEtOAc中で粉砕し、ろ過して、7.45gの標題化合を得た。Rf=0.2(2:1のヘキサン/EtOAc)。
工程D:2,2,2−トリフルオロ−N−{3−[3−(2−{[3−(1,3−オキサゾール−5−イル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}アセトアミドヒドロクロリド
i−PrOH(4mL)中におけるN−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(0.5g、1.2mmol)の混合物に対して、5−(3−アミノフェニル)オキサゾール(0.25g、1.56mmol)及び2滴の濃HClを添加した。反応物をマイクロ波において40分、120℃に加熱し、そして室温まで冷却した。これにより得られる固体をろ過し、i−PrOHで洗浄し、そして乾燥して、標題の化合物を黄褐色の固体(0.68g)として98%の収率で得た。ES-LC/MS m/z = 542 [M+H]+。
工程E:4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−[3−(1,3−オキサゾール−5−イル)フェニル]−2−ピリミジンアミン
2,2,2−トリフルオロ−N−{3−[3−(2−{[3−(1,3−オキサゾール−5−イル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}アセトアミドヒドロクロリド(0.68g、1.26mmol)及びLiOH(69mg、1.64mmol)をTHF(15mL)及び水(5mL)に溶解した溶液を50℃で6時間撹拌した。反応物をDCMで抽出した。有機層を集め、MgSO4で乾燥し、そして蒸発させて、標題の化合物を黄褐色の固体として得た(0.55g、収率98%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO): d 9.73 (s, 1H), 8.82 (d, J = 6.7 Hz, 1H), 8.60 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 8.42 (s, 1H), 8.29 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 8.24 (s, 1H), 7.76 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.61 (s, 1H), 7.35-7.44 (m, 3H), 7.10-7.19(m, 2H), 6.83 (s, 1H), 6.69-6.73 (m, 2H), 6.58 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 5.30 (bs, 2H) ppm. ES-LC/MS m/z = 446 [M+H]+。
工程F:N−{3−[3−(2−{[3−(1,3−オキサゾール−5−イル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド(標題の化合物)
4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−[3−(1,3−オキサゾール−5−イル)フェニル]−2−ピリミジンアミン(100mg、0.22mmol)を1mLのTHFに溶解した撹拌溶液に対して、2−チオフェンアセチルクロリド(40mg、0.25mmol)を添加した。15分後、LC/MSは、反応が終了したことを示し、そして数当量のPS−トリスアミンを添加し、混合物を16時間撹拌し、その後、25mgのTEAを添加した。混合物をろ過し、そして樹脂をTHFで洗浄した。ろ液を濃縮し、HPLC(アジレント、15分かけて50〜90%のグラジエント)で粗生成物を精製して、標題の化合物を得た(45mg、収率36%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) d 10.34 (s, 1H), 9.71 (s, 1H), 8.81 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 8.49 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 8.18-8.37 (m, 3H), 7.87 (s, 1H), 7.67-7.72 (m, 2H), 7.54 (s, 1H), 7.24-7.42 (m, 6H), 7.09 (t, J = 6.9 Hz, 1H), 6.93-6.95 (m, 2H), 6.49 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 3.84 (s, 2H) ppm. ES-LC/MS m/z = 570 [M+H]+。
実施例2:N−[3−(3−{2−[(4−{[3−(ジメチルアミノ)プロピル]アミノ}−3−フルオロフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド
工程A:{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}アミン
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(1.0g、2.4mmol)(実施例1の工程Cを参照)及びLiOH(125mg、3.0mmol)をTHF(25mL)及び水(8mL)に溶解した溶液を、50℃で2時間撹拌した。反応物をDCMで抽出した。有機層を集め、MgSO4で乾燥し、そして蒸発させて、標題の化合物を黄色の固体として得た(0.79g、収率99%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO): d 8.90 (d, J = 6.7 Hz, 1H), 8.47 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 8.45 (s, 1H), 7.66 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.22 (dt, J = 1.3, 6.9 Hz, 1H), 7.17 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.08 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 6.75-6.79 (m, 1H), 6.71 (t, J = 7.9 Hz, 2H), 5.32 (bs, 2H) ppm. ES-LC/MS m/z = 322, 324 [M+H]+。
工程B:N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド
{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}アミン(200mg、0.62mmol)及びTEA(64mg、0.63mmol)をTHF(25mL)に溶解した撹拌溶液に対して、2−チオフェンアセチルクロリド(118mg、0.73mmol)を滴下した。20分間の撹拌後、15min.LC/MS分析は、反応が終了したことを示し、そして数当量のPS−トリスアミンを添加し、混合物を16時間撹拌し、次に、25mgのTEAを添加した。その後、混合物をろ過し、樹脂をTHFで十分に洗浄した。ろ液を濃縮し、そして粗生成物を、水とDCMに分けた。層を分離し、そして水層をDCMで抽出した。有機層を集め、MgSO4で乾燥し、ろ過し、真空下で減量して、標題の化合物を得た(270mg、収率98%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) d 10.41 (s, 1H), 8.92 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 8.48 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 8.43 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.91 (s, 1H), 7.78 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.67 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 7.49 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.40-7.43 (m, 1H), 7.31 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 7.24 (dt, J = 1.1, 6.8 Hz, 1H), 7.07 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 6.99-7.01 (m, 2H), 3.91 (s, 2H) ppm. ES-LC/MS m/z = 446, 448 [M+H]+。
工程C:N’−(2−フルオロ−4−ニトロフェニル)−N,N−ジメチル−1,3−プロパンジアミン[3−(ジメチルアミノ)プロピル](2−フルオロ−4−ニトロフェニル)アミン
1,2−ジフルオロ−4−ニトロベンゼン(1g、6.28mmol)をTHF(62mL)に溶解した溶液に対して、TEA(1.58g、15.7mmol)を添加し、次に、N,N−ジメチル−1,3−プロパンジアミン(0.77g、7.54mmol)を添加し、これにより得られた反応物を室温条件下で18時間撹拌した。反応物をEtOAcで希釈し、飽和NaHCO3水溶液でクエンチ処理した。層を分離し、そして水層をEtOAcで抽出した。有機層を集め、MgSO4で乾燥し、ろ過し、真空でシリカゲルにて減量した。ISCOクロマトグラフィ(ヘキサン:EtOAc)を用いて精製して、黄色の固体を所望の生成物として得た。ES-LC/MS m/z = 242 [M+H]+。
工程D:N
1−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−2−フルオロ−1,4−ベンゼンジアミン
[(ジメチルアミノ)プロピル](2−フルオロ−4−ニトロフェニル)アミンヒドロクロリド(8.2g、34mmol)をEtOAc(100mL)に溶解し、そして1気圧のH2下で室温条件下にて、入れたPd/C(10%、1.8g、1.7mmol)で処理した。反応物を24時間撹拌した。反応物をセライトで処理し、そしてこれにより得られたスラリーをセライトでろ過した。ろ液を真空で減量して、中間体のアニリンを暗赤色の油として得た。これをジエチルエーテル(15mL)に溶解し、氷水中で冷却し、そしてジエチルエーテル(34mL)中の1Mの塩化水素を撹拌しながら滴下した。撹拌を20分間続け、その後、これにより得られたホワイト−グレー色の固体をろ過し、エーテルで洗浄して、標題の化合物を得た(6.56g、収率78%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) d 6.53 (t, J = 9.3 Hz, 1H), 6.41 (dd, J = 2.1, 13.6 Hz, 1H), 6.32 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 3.00-3.08 (m, 4H), 2.68 (s, 6H), 1.85-1.92 (m, 2H) ppm. ES-LC/MS m/z = 212 [M+H]+。
工程E:N−[3−(3−{2−[(4−{[3−(ジメチルアミノ)プロピル]アミノ}−3−フルオロフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド(標題の化合物)
i−PrOH(4mL)中におけるN−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド(100mg、0.22mmol)のスラリーに対して、N1−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−2−フルオロ−1,4−ベンゼンジアミン(75mg、0.30mmol)及び2滴の濃HClを添加した。反応物をマイクロ波において20分間で120℃に加熱し、そして室温まで冷却した。N1−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−2−フルオロ−1,4−ベンゼンジアミン(75mg、0.30mmol)の第2のバッチを添加し、反応物を120℃に更に1時間マイクロ波加熱した。反応物を濃縮し、そして粗生成物を、HPLC(アジレント、15分間かけて50〜90%のグラジエント)によって精製して、標題の化合物を油として得て(50mg、収率36%)、これを暗緑色の固体に固化した。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) d 10.33 (s, 1H), 9.27 (s, 1H), 8.79 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 8.42 (bd, J = 6.8 Hz, 1H), 8.15-8.17 (m, 2H), 7.85 (s, 1H), 7.71 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.51 (d, J = 14.3 Hz, 1H), 7.35-7.43 (m, 3H), 7.23 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.18 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.08 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 6.93-6.95 (m, 2H), 6.60 (t, J = 9.4 Hz, 1H), 6.38 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 3.84 (s, 2H), 3.05 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 2.37 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 2.18 (s, 6H), 1.69 (5重項, J = 7.0 Hz, 2H) ppm. ES-LC/MS m/z = 621 [M+H]+。
実施例3:2−フェニル−N−(3−{3−[2−(フェニルアミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)アセトアミド
工程A:トリメチル[(3−ニトロフェニル)エチニル]シラン
3−ニトロヨードベンゼン(50g、0.201mol)及びジイソプロピルアミン(56.3mL、0.402mol)を乾燥THF(1000mL)に溶解し、そして溶液に対して、アルゴンガスを20分間泡立てた。ヨウ化銅(I)(3.83g、0.02mol)及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムジクロリド(7.05g、0.01mol)を添加し、その後、トリメチルシリルアセチレン(31.2mL、0.221mol)を、温度を約25℃に維持しつつ約30分かけて滴下した。滴下終了後、混合物を室温条件下で一晩撹拌した。混合物をろ過し、THFで洗浄した。ろ液を減圧下で濃縮した。残留物を、ヘキサン/EtOAc(20/1)でのシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、標題の化合物(43.22g)を淡褐色の固体として得た。
1−(3−ニトロフェニル)−2−トリメチルシリルアセチレン(43g、0.197mol)をジエチルエーテル(800mL)に溶解した溶液をアルゴン雰囲気下で0℃に冷却した。かかる溶液に対して、TBAF(THFにおいて1M、217mL、0.217mol)の溶液を、10℃未満の温度を維持しつつ30分かけて滴下した。反応混合物を0℃で30分間撹拌した。反応混合物を水に注ぎ、ジエチルエーテルで2回抽出した。有機層を集め、ブラインで洗浄し、そしてNa2SO4で乾燥した。溶剤を減圧下で除去した。残留物を、ヘキサン/EtOAc=20/1でのシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、標題の化合物を橙色の油として得た(26g)。
4−クロロ−2−メチルチオピリミジン(40g、249mmol)をヨウ化水素酸(水において57%、200mL)に添加した。懸濁液を光の不存在下で室温条件下にて72時間に亘って激しく撹拌した。鮮黄色の固体が形成し、これをろ過によって集めた。固体を飽和NaHCO3水溶液(500mL)に添加し、2分間撹拌した。これをクロロホルム(600mL)で抽出し、水溶液を分離し、更に、クロロホルムで2回抽出した(350mL、その後に300mL)。有機層を集め、水洗し(100mL)、MgSO4で乾燥し、そしてろ過した。有機溶剤を真空で除去して、無色の油を得た。n−ヘキサンを添加し、そして溶剤を除去して、標題の化合物を白色の固体として形成した(57.9g、230mmol、92%)。
工程D:2−(メチルチオ)−4−[(3−ニトロフェニル)エチニル]ピリミジン
4−ヨード−2−(メチルチオ)ピリミジン(39.7g、0.157mol)及びジイソプロピルアミン(44.2mL、0.315mol)を乾燥THF(720mL)に溶解し、そして溶液に対して、アルゴンガスを20分間泡立てた。ヨウ化銅(I)(2.99g、14.3mmol)及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムジクロリド(5.51g、7.85mmol)を添加し、その後、乾燥THF(100mL)中における1−エチニル−3−ニトロベンゼン(25.4g、0.173mol)を、温度を約25℃に維持しつつ約30分かけて滴下した。滴下終了後、混合物を室温条件下で一晩撹拌した。混合物をろ過し、THFで洗浄した。ろ液を減圧下で濃縮した。残留物を、EtOAc/MeOH(20/1)で洗浄して、淡黄色の固体を得た(42g)。
工程E:3−[2−(メチルチオ)−4−ピリミジニル]−2−(3−ニトロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン
2−(メチルチオ)−4−[(3−ニトロフェニル)エチニル]ピリミジン(4.0g、14.7mmol)及びヨウ化N−アミノピリジニウム(6.53g、29.4mmol)をDCM(150mL)に溶解した0℃の溶液に対して、水(50mL)中における水酸化カリウム(2.06g、36.8mmol)を添加した。反応物を室温まで暖め、そして16時間撹拌した。混合物をDCM及び水で希釈した。有機層を分離し、そして水層をDCMで抽出した。有機層を集めて、MgSO4で乾燥し、ろ過し、そして濃縮して、暗色の固体を得た。残留物をDCMに溶解し、そしてMeOHを、生成物が沈殿として形成するまで添加した。生成物をろ過によって集め、そして乾燥して、標題の化合物をオフホワイト色の固体として得た(2.02g)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO): δ 11.36 (s, 1H), 8.62 (d, 1H, J = 9.2), 8.54 (d, 1H, J = 5.6), 7.94 (s, 1H), 7.82 (d, 1H, J = 8.8), 7.54 (t, 1H, J = 8.0), 7.46 (d, 1H, J = 9.2), 7.16 (d, 1H, J = 5.2), 2.59 (s, 3H)。
工程F:3−[2−(メチルスルフィニル)−4−ピリミジニル]−2−(3−ニトロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン
3−[2−(メチルチオ)−4−ピリミジニル]−2−(3−ニトロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン(0.82g、2.26mmol)をDCM(22mL)に溶解させた溶液に対して、50%のmCPBA(818mg、2.37mmol)をDCM(6mL)に溶解させた溶液を、滴下漏斗によって添加した。反応物を10分間撹拌し、そして飽和NaHCO3水溶液を加え、層を分離した。水層をDCMで抽出し、そして有機層を集めて、MgSO4で乾燥し、ろ過し、そして濃縮した。残留物を、シリカゲルクロマトグラフィ(50%のEtOAc/ヘキサン溶出液)によって精製して、生成物を黄色の固体として得た(567mg)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 8.93 (d, 1H, J = 6.8), 8.68 (d, 1H, J = 5.6), 8.57 (d, 1H, J = 8.8), 8.44 (s, 1H, 8.37-8.35 (m, 1H, 8.08 (d, 1H, J = 7.6), 7.78 (t, 1H, J = 8.0), 7.61-7.65 (m, 1H), 7.21-7.26 (m, 2H), 2.84 (s, 3H)。
工程G:4−[2−(3−ニトロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−フェニル−2−ピリミジンアミン
3−[2−(メチルスルフィニル)−4−ピリミジニル]−2−(3−ニトロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン(1.5g、3.9mmol)をアニリン(5mL)に溶解した。暗色の混合物を100℃で5時間加熱した。混合物を冷却し、そしてEtOAc(20mL)及び1NのHCl(10mL)を添加した。水層をEtOAc(20mL)で抽出し、そして有機抽出物を集め、1NのHCl(15mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、そしてろ過した。有機溶剤を真空で除去した。粗物質を、シリカゲルクロマトグラフィ(30〜50%のEtOAc/ヘキサン)によって精製して、標題の生成物を得た(830mg、収率52%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 6.58 (d, 1H, J = 5.3 Hz), 6.98 (m, 1H), 7.05 (m, 1H), 7.19 (brs, 1H), 7.28-7.36 (m, 3H), 7.57-7.63 (m, 3H), 8.00 (m, 1H), 8.25-8.31 (m, 3H), 8.54 (m, 1H), 8.69 (m, 1H); ES-LC/MS : m/z (M+H) = 409。
工程H:4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−フェニル−2−ピリミジンアミン
4−[2−(3−ニトロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−フェニル−2−ピリミジンアミン(809mg、1.98mmol)を1,4−ジオキサン(16mL)に溶解させた溶液に対して、水(4mL)中における硫酸ナトリウム無水和物(1.05g、6mmol)を添加した。混合物を90℃で5時間加熱し、室温まで冷却し、そして真空で濃縮した。残留物をEtOAc及び水で希釈した。有機層を分離し、そして水層をEtOAcで抽出した。有機層を集めて、MgSO4で乾燥し、ろ過し、そして濃縮して、暗色の固体を得た。粗物質を、シリカゲルクロマトグラフィ(ヘキサン/EtOAc 30〜50%)によって精製して、標題の生成物を得た(462mg、収率62%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 3.75 (brs, 2H), 6.63 (d, 1H, J = 5.3 Hz), 6.78 (m, 1H), 6.91 (m, 1H), 6.96-7.00 (m, 2H), 7.06 (m, 1H), 7.16 (m, 1H), 7.22-7.36 (m, 4H), 7.65 (m, 1H), 8.17 (d, 1H, J = 5.3 Hz), 8.42 (m, 1H), 8.52 (m, 1H); ES-LC/MS m/z = 379 [M+H]+。
工程I:2−フェニル−N−(3−{3−[2−(フェニルアミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)アセトアミド(標題の化合物)
4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−フェニル−2−ピリミジンアミン(40mg、0.1mmol)をDCM(1.2mL)に溶解させた溶液に対して、塩化フェンアシル(0.017mL、0.11mmol)を添加した。TLCが反応の終了を示したときに、溶液をDCMで希釈し、そして飽和NaHCO3溶液とブラインで洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥し、そして濃縮した。粗物質を、シリカゲルクロマトグラフィ(ヘキサン/EtOAc:30〜50%)によって精製して、標題の化合物を褐色がかった固体として得た(25mg、収率50%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 3.65 (s, 2H), 6.52 (d, 21H, J = 5.3 Hz), 6.92 (m, 1H), 7.12 (m, 2H), 7.21-7.26 (m, 4H), 7.30-7.33 (m, 4H), 7.41 (m, 1H), 7.48 (m, 1H), 7.69 (m, 2H), 7.75 (m, 1H), 7.90 (m, 1H), 7.90 (s, 1H), 8.26 (d, 1H, J = 5.3 Hz), 8.47 (m, 1H), 8.83 (m, 1H), 9.56 (s, 1H), 10.34 (s, 1H); . ES-LC/MS m/z = 497 [M+H]+。
実施例4:N−(3−{3−[2−(フェニルアミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)−2−(2−チエニル)アセトアミド
標題の化合物は、上記の実施例3の工程Iに記載のアシル化条件を用い、4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−フェニル−2−ピリミジン及び2−チオフェンアセチルクロリドから合成された。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): d 3.88 (s, 2H), 6.53 (d, 1H, J = 5.3 Hz), 6.90-6.98 (m, 3H), 7.12 (m, 1H), 7.21-7.28 (m, 3H), 7.38-7.50 (m, 3H), 7.69-7.75 (m, 3H), 7.90 (m, 1H), 8.27 (d, 1H, J = 5.3 Hz), 8.47 (m, 1H), 8.84 (d, 1H, J = 7.1 Hz), 9.56 (s, 1H), 10.37 (s, 1H); ES-LC/MS m/z = 503 [M+H]+。
実施例5:2−(3−クロロフェニル)−N−(3−{3−[2−(フェニルアミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)アセトアミド
4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−フェニル−2−ピリミジン(30mg、0.08mmol)(実施例3の工程Hを参照)をTHF(3mL)に溶解させた溶液に対して、CDI(14mg、0.09mmol)を添加した。これにより得られた混合物を室温条件下で1時間撹拌した。混合物に対して、(3−クロロフェニル)酢酸(15mg、0.09mmol)を添加し、その後、室温条件下で15時間撹拌した。メタノール(2mL)を添加し、そして混合物を真空で濃縮した。残留物を、シリカゲルでのクロマトグラフィ(ヘキサン/EtOAc)によって精製して、標題の化合物を得た(25mg、収率60%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): d 3.68 (s, 2H), 6.53 (d, 1H, J = 5.3 Hz), 6.92 (m, 1H), 6.92 (m, 1H), 7.12 (m, 1H), 7.21-7.50 (m, 9H), 7.68-7.76 (m, 3H), 7.89 (m, 1H), 8.26 (d, 1H, J = 5.3 Hz), 8.47 (m, 1H), 8.83 (d, 1H, J = 6.8 Hz), 9.56 (s, 1H), 10.35 (s, 1H). ES-LC/MS m/z = 531 [M+H]+。
実施例6:2−(2,5−ジフルオロフェニル)−N−(3−{3−[2−(フェニルアミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)アセトアミド
標題の化合物は、実施例5に記載のカップリング条件を用い、4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−フェニル−2−ピリミジン(実施例3の工程Hを参照)及び(2,5−ジフルオロフェニル)酢酸から合成された。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): d 3.76 (s, 2H), 6.53 (d, 1H, J = 5.3 Hz), 6.94 (m, 1H), 7.10-7.27 (m, 7H), 7.41-7.48 (m, 2H), 7.69-7.76 (m, 3H), 7.89 (m, 1H), 8.27 (d, 1H, J = 5.3 Hz), 8.48 (m, 1H), 8.83 (m, 1H), 9.56 (s, 1H), 10.39 (s, 1H). ES-LC/MS m/z = 533 [M+H]+。
実施例7:N−[3−(3−{2−[(2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド
工程A:N−(3−{3−[2−({3−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
標題の化合物は、実施例1の工程Dに記載の置換条件を用い、N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(実施例1の工程Cを参照)及び3−(ジメチルアミノメチル)アニリンから合成されて、生成物を78%の収率で生成した。ES-LC/MS m/z = 532 [M+H]+。
工程B:4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−{3−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル}−2−ピリミジンアミン
標題の化合物は、実施例1の工程Eに記載の加水分解条件を用い、N−(3−{3−[2−({3−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミドから調製されて、生成物を定量的な収率で生成した。ES-LC/MS m/z = 436 [M+H]+。
工程C:N−(3−{3−[2−({3−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)−2−(2−チエニル)アセトアミド(標題の化合物)
標題の化合物は、実施例1の工程Fに記載のアシル化条件を用い、4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−{3−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル}−2−ピリミジンアミン及び2−チオフェンアセチルクロリドから調製されて、生成物を88%の収率で生成した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 2.11 (s, 6H), 3.26 (s, 2H), 3.86 (s, 2H), 6.46 (d, 1H, J = 5.3 Hz), 6.85 (d, 1H, J = 7.5 Hz), 6.96 (m, 2H), 7.10-7.19 (m, 2H), 7.26 (d, 1H, J = 7.9 Hz), 7.36-7.48 (m, 3H), 7.62 (d, 1H, J = 8.2 Hz), 7.69 (s, 1H), 7.73 (d, 1H, J = 9.1 Hz), 7.89 (s, 1H), 8.23 (d, 1H, J = 5.3 Hz), 8.51 (d, 1H, J = 8.8 Hz), 8.82 (d, 1H, J = 6.9 Hz), 9.52 (s, 1H), 10.35 (s, 1H); ES-LC/MS m/z = 560 [M+H]+。
実施例8:N−[3−(3−{2−[(2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド
工程A:2−メチル−7−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
7−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン(4.15g、23.3mmol)を、DCE(300mL)中においてパラホルムアルデヒド(3.7g、116mmol)、HOAc(6.7mL、116mmol)、ナトリウムシアノボロヒドリド(7.3g、116mmol)と組み合わせ、そして還流下にて15時間加熱した。反応物を冷却し、そして飽和NaHCO3水溶液を用いて撹拌することによってクエンチ処理した。有機層をMgSO4で乾燥した。溶剤を真空下に除去し、そして粗油を、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィ(40〜100%のEtOAc/ヘキサン)によって精製した。精製により、3.0g(67%)の標題の化合物を油として産出した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ8.14 (s, 1 H), 8.09 (dd, J = 8.5, 2.4 Hz, 1 H), 7.52 (d, J = 8.2 Hz, 1 H), 4.22 (s, 2 H), 3.29-3.23 (m, 2 H), 3.16-3.08 (m, 2 H), 2.67 (s, 3 H)。
工程B:2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリンアミン
2−メチル−7−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン(3.0g、15.6mmol)を、EtOAc(10mL)に溶解し、水素雰囲気下、55psiの条件下で10%のPd/C(0.3g)と一緒に激しく撹拌した。反応物を室温条件下で15時間撹拌した。反応物をセライトに通過させてろ過し、濃縮して、2.2g(87%)の所望の2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリンアミン生成物を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 6.83 (d, J = 8.3 Hz, 1 H), 6.44 (d, J = 8.0 Hz, 1 H), 6.24 (s, 1 H), 4.97 (s, 2 H), 3.87 (m, 2 H), 3.11 (t, J = 6.4 Hz, 2 H), 2.85-2.68 (m, 2 H), 2.58 (s, 3 H)。
工程C:2,2,2−トリフルオロ−N−[3−(3−{2−[(2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]アセトアミド
標題の化合物は、実施例1の工程Dに記載の置換条件を用い、N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(実施例1の工程Cを参照)及び2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリンアミンから調製されて、生成物を72%の収率で生成した。ES-LC/MS m/z = 544 [M+H]+。
工程D:N−{4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−2−ピリミジニル}−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリンアミン
標題の化合物は、実施例1の工程Eに記載の加水分解条件を用い、2,2,2−トリフルオロ−N−[3−(3−{2−[(2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]アセトアミドから調製されて、生成物を定量的収率にて生成した。ES-LC/MS m/z = 448 [M+H]+。
工程E:N−[3−(3−{2−[(2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド(標題の化合物)
標題の化合物は、実施例1の工程Fに記載のアシル化条件を用い、N−{4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−2−ピリミジニル}−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリンアミン及び2−チオフェンアセチルクロリドから調製されて、生成物を89%の収率で生成した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 2.31 (s, 3H), 2.57 (t, 2H, J = 5.7 Hz), 2.74 (t, 2H, J = 5.6 Hz), 3.38 (s, 2H), 3.88 (s, 2H), 6.47 (d, 1H, J = 5.3 Hz), 6.97 (m, 3H), 7.13 (t, 1H, J = 6.8 Hz), 7.27 (d, 1H, J = 7.5 Hz), 7.38-7.50 (m, 5H), 7.75 (d, 1H, J = 8.1 Hz), 7.90 (s, 1H), 8.23 (d, 1H, J = 5.3 Hz), 8.46 (d, 1H, J = 8.6 Hz), 8.83 (d, 1H, J = 7.0 Hz), 9.43 (s, 1H), 10.36 (s, 1H). ES-LC/MS m/z = 572 [M+H]+。
実施例9:N−[3−(3−{2−[(3−フルオロフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド
工程A:2,2,2−トリフルオロ−N−[3−(3−{2−[(3−フルオロフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]アセトアミド
EtOH(60mL)中におけるN−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(実施例1の工程Cを参照)(2.27g、5.4mmol)の混合物に対して、3−フルオロアニリン(0.62mL、6.48mmol)及び5滴の濃HClを添加した。反応物を16時間で80℃に加熱し、室温まで冷却して、濃縮した。混合物を、DCMと飽和NaHCO3水溶液に分けた。これにより分離された性層をDCMで2回抽出し、有機層を集め、MgSO4で乾燥し、ろ過し、そして濃縮して、残留物を粉砕した後、標題の化合物をオフホワイト色の固体として得た(2.15g、98%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.34 (s, 1H), 9.78 (s, 1H), 8.83 (d, 1H, J = 7.2), 8.43 (d, 1H, J = 9.2), 8.30 (d, 1H, J = 5.2), 7.97 (s, 1H), 7.79-7.72 (m, 2H), 7.52-7.40 (m, 4H), 7.22 (q, 1H, J = 7.6), 7.12 (t, 1H, J = 6.8), 6.69 (m, 1H), 6.56 (d, 1H, J = 5.2)。
工程B:4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(3−フルオロフェニル)−2−ピリミジンアミン
2,2,2−トリフルオロ−N−(3−{3−[2−(3−フルオロ−フェニルアミノ)−ピリミジン−4−イル]−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−フェニル)−アセトアミド(2.15g、4.4mmol)及びLiOH(277mg、6.6mmol)をTHF(44mL)及び水(10mL)に溶解した溶液を16時間撹拌した。反応物をDCMで抽出した。有機層を集めて、MgSO4で乾燥し、そしてシリカゲルによって精製して、標題の化合物を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO): δ 9.75 (s, 1H), 8.78 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 8.52 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 8.25 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.80 (d, J = 12.4 Hz, 1H), 7.47-7.43 (m, 2H), 7.29-7.23 (m, 1H), 7.12-7.06 (m, 2H), 6.77 (s, 1H), 6.71 (dt, J = 8.4 and 2.4 Hz, 1H), 6.66-6.62 (m, 2H), 6.54 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 5.21 (s, 2H) ppm. HRMS 計算値 C23H17FN6 [M+H]+ 397.1577 実測値397.1558。
工程C:N−[3−(3−{2−[(3−フルオロフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド
標題の化合物は、実施例1の工程Fに類似の手順によって4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(3−フルオロフェニル)−2−ピリミジンアミン及び2−チエニルアセチルクロリドから67%の収率で調製された。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ 10.34 (s, 1H), 9.80 (s, 1H), 8.84 (d, 1H), 8.48 (d, 1H), 8.30 (d, 1H), 7.89 (s, 1H), 7.78 (m, 1H), 7.73 (d, 1H), 7.53-7.37 (m, 4H), 7.30-7.22 (m, 2H), 7.12 (m, 1H), 6.96 (m, 2H), 6.71 (m, 1H), 6.55 (d, 1H), 3.86 (s, 2H); HRMS: 計算値 C29H22N6OFS (M+H)+ 521.1560 実測値 521.1548。
実施例10:N−[3−(3−{2−[(3−{[2−(1−ピロリジニル)エチル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド
工程A:2−クロロエチル−3−ニトロフェニルエーテル
85℃の条件下、2−ブタノン中における3−ニトロフェノール(5.0g、36mmol)及びK2CO3(7.45g、54mmol)の混合物に対して、1−ブロモ−2−クロロエタン(1.7mL、71.9mmol)を添加し、そして反応物を24時間撹拌した。混合物を室温まで冷却し、そして真空で減量した。粗生成物を、EtOAc(200mL)及び水(200mL)で希釈し、そして分離した。水層をEtOAc(200mL)で2回抽出し、有機層を集め、MgSO4で乾燥し、そして真空でシリカゲルにて減量した。EtOAc/ヘキサンのグラジエントを用いて、カラムクロマトグラフィによって精製して、黄色の油を得て、これを固化させて4.22g(収率58%)の標題の化合物をオフホワイト色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-D6) δ ppm 7.8 (m, 1H), 7.7 (t, J = 2.4 Hz, 1H), 7.6 (t, J = 8.2 Hz, 1H) 7.4 (dd, J = 8.2, 2.6 Hz, 1H), 4.4 (m, 2H), 4.0 (m, 2H)。
工程B:3−[(2−クロロエチル)オキシ]アニリン
2−クロロエチル−3−ニトロフェニルエーテルをEtOAc(90mL)に溶解した。これに対して、Pt w/スルフィド(2.04g、0.524mmol)を添加し、その後、H2でパージ処理し、1気圧のH2下、室温条件下で一晩撹拌した。反応物を、セライトプラグに通過させてろ過し、真空下で減量して、3.4g(収率95%)の標題の化合物を無色の油として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-D6) δ ppm 6.9 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 6.1 (m, 2H), 6.1 (ddd, J = 8.1, 2.4, 0.8 Hz, 1H), 5.0 (s, 2H), 4.1 (m, 2H), 3.9 (m, 2H)。
工程C:N−(3−{3−[2−({3−[(2−クロロエチル)オキシ]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(1.0g、2.75mmol)(実施例1の工程Cを参照)を20mLのi−PrOH中で撹拌し、そして3−[(2−クロロエチル)オキシ]アニリン(0.494g、2.89mmol)を3滴の濃HClと一緒に添加し、そして18時間で85℃に加熱した。混合物を熱時ろ過し、i−PrOHで洗浄して、標題の化合物を黄色の固体としてHCl塩として産出した(1.2g、収率74%)。ES-LC/MS m/z 553 (M+H)。
工程D:4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(3−{[2−(1−ピロリジニル)エチル]オキシ}フェニル)−2−ピリミジンアミン
N−(3−{3−[2−({3−[(2−クロロエチル)オキシ]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(0.5g、0.85mmol)を、ピロリジンに溶解し、そして18時間で50℃に加熱した。その後、終了時に、反応物を冷却し、そしてシリカゲルに直接吸着させた。0〜20%のグラジエントのEtOAc/MeOH w/NH4OHを用いてカラムクロマトグラフィによって精製して、所望の生成物を黄色の固体として得た(310mg、収率74%)。ES-LC/MS m/z 492 [M+H]+。
工程E:N−[3−(3−{2−[(3−{[2−(1−ピロリジニル)エチル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド(標題の化合物)
標題の化合物は、実施例1の工程Fに記載のアシル化条件を用い、4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(3−{[2−(1−ピロリジニル)エチル]オキシ}フェニル)−2−ピリミジンアミン及び2−チオフェンアセチルクロリドから調製され、そして0〜20%のグラジエントのEtOAc/MeOH w/NH4OHを用いてカラムクロマトグラフィによって精製して、生成物を44%の収率で生成した。1H NMR (400 MHz, DMSO-D6) δ ppm 1.6 (s, 4 H) 2.7 (s, 3 H) 3.8 (s, 2 H) 4.0 (t, J = 6.0 Hz, 2 H) 6.5 (m, 2 H) 6.9 (m, 2 H) 7.1 (m, 3 H) 7.2 (m, 2 H) 7.4 (m, 2 H) 7.4 (m, 1 H) 7.5 (t, J = 2.3 Hz, 1 H) 7.7 (m, 1 H) 7.9 (d, J = 1.8 Hz, 1 H) 8.2 (d, J = 5.3 Hz, 1 H) 8.5 (s, 1 H) 8.8 (d, J = 7.0 Hz, 1 H) 9.5 (s, 1 H) 10.3 (s, 1 H). ES-LC/MS m/z 616 [M+H]+。
実施例11:N−[3−(3−{2−[(3−{[3−(4−モルホリニル)プロピル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド
工程A:N−(3−{3−[2−({3−[(3−クロロプロピル)オキシ]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
標題の化合物は、実施例10の工程Cに記載のように、N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(実施例1の工程Cを参照)及び3−[(2−クロロプロピル)オキシ]アニリンから合成されて、暗黄色の固体を81%の収率で得た。ES-LCMS m/z 567 [M+H]+。
工程B:4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(3−{[3−(4−モルホリニル)プロピル]オキシ}フェニル)−2−ピリミジンアミン
化合物は、実施例10の工程Dに記載のように、モルホリンとの塩化物置換によってN−(3−{3−[2−({3−[(3−クロロプロピル)オキシ]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミドから合成されて、橙色の固体を71%の収率で得た。ES-LC/MS m/z 522 [M+H]+。
工程C:N−[3−(3−{2−[(3−{[3−(4−モルホリニル)プロピル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド(標題の化合物)
標題の化合物は、実施例10の工程Eに記載のように、2−チエニルアセチルクロリドとのアシル化を用い、4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(3−{[3−(4−モルホリニル)プロピル]オキシ}フェニル)−2−ピリミジンアミンから合成されて、淡褐色の固体を37%の収率で得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-D6) δ ppm 1.8 (d, J = 1.1 Hz, 2H) 2.3 (s, 6H) 3.5 (d, J = 4.6 Hz, 4H) 3.9 (s, 2H) 3.9 (m, 2H) 6.5 (m, 2H) 7.0 (m, 2H) 7.1 (m, 2H) 7.3 (dt, J = 7.6, 1.4 Hz, 2H) 7.4 (m, 3H) 7.5 (t, J = 2.1 Hz, 1H) 7.7 (d, J = 1.8 Hz, 1H) 7.9 (t, J = 1.8 Hz, 1H) 8.2 (d, J = 5.3 Hz, 1H) 8.5 (d, J = 8.6 Hz, 1H) 8.8 (m, 1H) 9.5 (s, 1H) 10.3 (s, 1H). ES-LC/MS m/z 646 [M+H]+。
実施例12:N−[3−(3−{2−[(3−{[3−(ジメチルアミノ)プロピル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド
工程A:4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(3−{[3−(ジメチルアミノ)プロピル]オキシ}フェニル)−2−ピリミジンアミン
化合物は、実施例10の工程Dに記載のように、ジメチルアミンとの塩化物置換によってN−(3−{3−[2−({3−[(3−クロロプロピル)オキシ]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(実施例11の工程Aを参照)から合成されて、橙色の固体を87%の収率で得た。ES-LC/MS m/z 480 [M+H]+。
工程B:N−[3−(3−{2−[(3−{[3−(ジメチルアミノ)プロピル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド(標題の化合物)
標題の化合物は、実施例10の工程Eに記載のように、2−チエニルアセチルクロリドとのアシル化を用い、4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(3−{[3−(ジメチルアミノ)プロピル]オキシ}フェニル)−2−ピリミジンアミンから合成されて、淡褐色の固体を48%の収率で得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-D6) δ ppm 1.8 (s, 2 H) 2.1 (s, 6 H) 2.3 (s, 2 H) 3.9 (s, 2 H) 3.9 (d, J = 6.2 Hz, 2 H) 6.5 (m, 2 H) 7.0 (m, 2 H) 7.1 (m, 2 H) 7.3 (s, 2 H) 7.4 (m, 2 H) 7.5 (m, 2 H) 7.7 (m, 1 H) 7.9 (d, J = 2.2 Hz, 1 H) 8.2 (d, J = 5.3 Hz, 1 H) 8.5 (s, 1 H) 8.8 (d, J = 7.0 Hz, 1 H) 9.5 (s, 1 H) 10.3 (s, 1 H). ES-LC/MS m/z 604 [M+H]+。
実施例13:N−[3−(3−{2−[(3−{[3−(1−ピロリジニル)プロピル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド
工程A:4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(3−{[3−(1−ピロリジニル)プロピル]オキシ}フェニル)−2−ピリミジンアミン
化合物は、実施例10の工程Dに記載のように、ピロリジンとの塩化物置換によってN−(3−{3−[2−({3−[(3−クロロプロピル)オキシ]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(実施例11の工程Aを参照)から合成されて、橙色の固体を87%の収率で得た。ES-LC/MS m/z 506 [M+H]+。
工程B:N−[3−(3−{2−[(3−{[3−(1−ピロリジニル)プロピル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド(標題の化合物)
標題の化合物は、実施例10の工程Eに記載のように、2−チエニルアセチルクロリドとのアシル化を用い、4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(3−{[3−(1−ピロリジニル)プロピル]オキシ}フェニル)−2−ピリミジンアミンから合成されて、淡褐色の固体を51%の収率で得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-D6) δ ppm 1.6 (s, 4 H) 1.8 (s, 2 H) 2.4 (s, 4 H) 3.9 (s, 2 H) 3.9 (d, J=6.2 Hz, 2 H) 6.5 (m, 2 H) 7.0 (m, 2 H) 7.1 (m, 2 H) 7.3 (ddd, J=6.3, 1.3, 1.2 Hz, 2 H) 7.4 (m, 3 H) 7.5 (t, J=2.3 Hz, 1 H) 7.7 (m, 1 H) 7.9 (d, J=1.8 Hz, 1 H) 8.2 (d, J=5.1 Hz, 1 H) 8.5 (s, 1 H) 8.8 (m, 1 H) 9.5 (s, 1 H) 10.3 (s, 1 H). ES-LC/MS m/z 630 [M+H]+。
実施例14:N−[3−(3−{2−[(3−{[2−(ジエチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド
工程A:4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(3−{[2−(ジエチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)−2−ピリミジンアミン
標題の化合物は、実施例10の工程Dに記載のように、ジエチルアミノとの塩化物置換によってN−(3−{3−[2−({3−[(2−クロロエチル)オキシ]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(実施例10の工程Cを参照)から合成されて、橙色の固体を76%の収率で得た。ES-LC/MS m/z 494 [M+H]+。
工程B:N−[3−(3−{2−[(3−{[2−(ジエチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド(標題の化合物)
標題の化合物は、実施例10の工程Eに記載のように、2−チエニルアセチルクロリドとのアシル化を用い、4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(3−{[2−(ジエチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)−2−ピリミジンアミンから合成されて、淡褐色の固体を49%の収率で得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-D6) δ ppm 1.2 (t, J = 7.2 Hz, 6 H) 3.2 (s, 4 H) 3.5 (s, 2 H) 3.9 (s, 2 H) 4.3 (s, 2 H) 6.5 (d, J = 5.3 Hz, 1 H) 6.6 (s, 1 H) 7.0 (m, 2 H) 7.1 (d, J = 1.5 Hz, 1 H) 7.3 (d, J = 5.1 Hz, 1 H) 7.4 (m, 2 H) 7.5 (m, 1 H) 7.6 (s, 1 H) 7.7 (s, 1 H) 7.9 (s, 1 H) 8.2 (d, J=5.3 Hz, 1 H) 8.5 (s, 1 H) 8.8 (d, J = 7.0 Hz, 1 H) 9.6 (s, 2 H) 10.4 (s, 1 H). ES-LC/MS m/z 618 [M+H]+。
実施例15:N−[3−(3−{2−[(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド
工程A:4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)−2−ピリミジンアミン
標題の化合物は、実施例10の工程Dに記載のように、ジメチルアミノとの塩化物置換によってN−(3−{3−[2−({3−[(2−クロロエチル)オキシ]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(実施例10の工程Cを参照)から合成されて、橙色の固体を85%の収率で得た。ES-LC/MS m/z 466 [M+H]+。
工程B:N−[3−(3−{2−[(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド(標題の化合物)
標題の化合物は、実施例10の工程Eに記載のように、2−チエニルアセチルクロリドとのアシル化を用い、4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(3−{[2−(ジエチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)−2−ピリミジンアミンから合成されて、淡褐色の固体を57%の収率で産出した。1H NMR (400 MHz, DMSO-D6) δ ppm 2.8 (s, 5 H) 3.8 (d, J = 0.9 Hz, 3 H) 3.9 (s, 1 H) 4.2 (s, 1 H) 6.5 (d, J = 5.3 Hz, 1 H) 6.6 (s, 1 H) 6.9 (m, 6 H) 7.1 (s, 3 H) 7.2 (s, 1 H) 7.4 (m, 1 H) 7.6 (s, 1 H) 7.7 (s, 1 H) 7.9 (s, 1 H) 8.2 (d, J = 5.5 Hz, 1 H) 8.5 (s, 1 H) 8.8 (m, 1 H) 9.6 (s, 1 H) 10.4 (s, 1 H). ES-LC/MS m/z 590 [M+H]+。
実施例16:N−(3−{3−[2−(1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリニルアミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)−2−(2−チエニル)アセトアミド
工程A:2,2,2−トリフルオロ−N−[2−(4−ニトロフェニル)エチル]アセトアミド
[2−(4−ニトロフェニル)エチル]アミンヒドロクロリド及びTEA(35mL、252.0mmol)をDCM(500mL)に懸濁させ、0℃に維持された懸濁液に対して、TFAA(17.0g、83.4mmol)を滴下した。反応物を室温まで1時間で温めた。溶剤を真空下で除去し、そして残留物を、EtOAcと水に分けた。有機層をブラインで洗浄し、そしてNa2SO4で乾燥した。溶剤を真空下で除去して、21.9g(100%)のアシル化アミンを産出した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.50 (m, 1 H), 8.16 (d, J = 8.6 Hz, 2 H), 7.49 (d, J = 8.7 Hz, 2 H), 3.47 (q, J = 6.4 Hz, 2 H), 2.94 (t, J = 7.1 Hz, 2 H)。
工程B:7−ニトロ−2−(トリフルオロアセチル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
2,2,2−トリフルオロ−N−[2−(4−ニトロフェニル)エチル]アセトアミド(21.9g、83.4mmol)をHOAc(80mL)に溶解し、そして硫酸(120mL)及びパラホルムアルデヒド(4.0g、125mmol)を室温条件下で添加した。溶液を室温条件下で24時間撹拌した。反応物を約1Lの氷に撹拌しながら慎重に注いだ。これにより得られる、褐色のスラッジの懸濁液をEtOAcで抽出した。有機層を飽和NaHCO3水溶液、ブラインで洗浄し、そしてMgSO4で乾燥した。溶剤を除去し、そして褐色の固体をヘキサンを用いて粉砕した。褐色の固体を真空で乾燥し、そして15g(66%)の所望のテトラヒドロイソキノリン生成物を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.25 (d, J = 27.0 Hz, 1 H), 8.05 (m, 1 H), 7.47 (d, J = 8.5 Hz, 1 H), 4.88 (d, J = 18.1 Hz, 2 H), 3.81 (m, 2 H), 3.06-2.97 (m, 2 H)。
工程C:2−(トリフルオロアセチル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリンアミン
7−ニトロ−2−(トリフルオロアセチル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン(15g、54.7mmol)を、水素ガス下(1気圧)、5%のPd/C(1.5g)と一緒にEtOAc(50mL)中において15時間に亘って激しく撹拌し、その後、セライトに通過させてろ過した。ろ液を真空下で濃縮して、11.2g(84%)の黄褐色の固体の2−(トリフルオロアセチル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリンアミンを産出した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 6.84-6.79 (m, 1 H), 6.46-6.40 (m, 1 H), 6.35 (m, 1 H), 4.95 (s, 2 H), 4.56 (s, 2 H), 3.76-3.68 (m, 2 H), 2.74-2.66 (m, 2 H)。
工程D:2−(2−チエニル)−N−{3−[3−(2−{[1−(トリフルオロアセチル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}アセトアミド
化合物は、実施例2の工程Eに記載のように(10分間、160℃でマイクロ波加熱)、2−(トリフルオロアセチル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリンアミンとの塩化物置換によって、N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド(実施例2の工程Bを参照)から合成された。0〜30%のグラジエントのEtOAc/MeOHを用いるカラムクロマトグラフィによって精製して、生成物を淡黄褐色の固体として31%の収率で生成した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.38 (s, 1H), 9.68 (s, 1H), 8.84 (d, 1H), 8.47 (m, 1H), 8.24 (d, 1H), 7.90 (s, 1H), 7.74 (s, 2H), 7.44 (m, 4H), 7.29 (d, 1H), 7.13 (m, 2H), 6.97 (s, 2H), 6.50 (d, 1H), 4.69 (s, 2H), 3.88 (s, 2H), 3.38 (m, 2H), 2.88 (m, 2H). ES-LC/MS m/z = 654 [M+H]+。
工程E:N−(3−{3−[2−(1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリニルアミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)−2−(2−チエニル)アセトアミド(標題の化合物)
2−(2−チエニル)−N−{3−[3−(2−{[1−(トリフルオロアセチル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−キノリニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}アセトアミド(0.075g、0.11mmol)及びLiOH(50mg、1.2mmol)をMeOH(10mL)に溶解させた溶液を30分間撹拌した。反応混合物を蒸発させ、そしてDCMに入れた粗生成物をブラインで洗浄した。0〜30%のグラジエントのEtOAc/MeOHを用いるカラムクロマトグラフィによって精製して、生成物を黄色の固体として42%の収率で生成した。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO): δ 10.36 (s, 1H), 9.41 (s, 1H), 8.83 (d, 1H), 8.48 (d, 1H), 8.22 (d, 1H), 7.89 (s, 1H), 7.75 (d, 2H), 7.43 (m, 5H), 7.28 (d, 1H), 7.12 (t, 1H), 6.97 (m, 3H), 6.44 (d, 1H), 3.88 (s, 2H), 3.77 (s, 2H), 2.93 (t, 2H), 2.62 (m, 2H). ES-LC/MS m/z = 558 [M+H]+。
実施例17:N−{3−[3−(2−{[3−(1,3−オキサゾール−5−イル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2−(3−チエニル)アセトアミド
工程A:2,2,2−トリフルオロ−N−{3−[3−(2−{[3−(1,3−オキサゾール−5−イル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}アセトアミド
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(1.0g、0.002mol)(実施例1の工程Cを参照)を1,4−ジオキサン(25mL)及びi−PrOH(5mL)に溶解した溶液に対して、3−(1,3−オキサゾール−5−イル)アニリン(1.15g、0.007mol)、その後に触媒の12MのHClを添加した。90℃で一晩加熱した後、反応物を飽和NaHCO3(25mL)でクエンチ処理し、溶剤を、回転式蒸発によって除去し、水層をDCM(25mL)で抽出し、有機層を濃縮し、そしてカラムクロマトグラフィによって精製して(ヘキサン中5〜50%のEtOAc、その後、100%のEtOAc)、生成物をオフホワイト色の固体として得た(0.89g、69%)。ES-LC/MS m/z = 542 [M+H]+。
工程B:4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−[3−(1,3−オキサゾール−5−イル)フェニル]−2−ピリミジンアミンの調製
2,2,2−トリフルオロ−N−{3−[3−(2−{[3−(1,3−オキサゾール−5−イル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}アセトアミド(0.89g、0.002mol)及び1MのLiOH(8.22mL、0.008mol)を10:1のTHF:水(20mL)に溶解させた溶液を60℃で5時間加熱した。反応物をブライン(25mL)で洗浄し、有機層を分離し、水層をEtOAc(25mL)で抽出し、有機層を集め、綿栓に通過させてろ過し、そして回転式蒸発によって溶剤を除去した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィによって精製して(ヘキサン中5〜75%のEtOAc、その後、100%のEtOAc)、アニリンを淡黄色のフォームとして得た(0.70g、96%)。ES-LC/MS m/z = 446 [M+H]+。
工程C:N−{3−[3−(2−{[3−(1,3−オキサゾール−5−イル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2−(3−チエニル)アセトアミド(標題の化合物)の調製
4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−[3−(1,3−オキサゾール−5−イル)フェニル]−2−ピリミジンアミン(50mg、0.112mmol)を5:1のTHF:DMA(2mL)に溶解した溶液に対して、HOBT(46mg、0.34mmol)、0.28gのポリスチレン結合カルボジイミド樹脂(280mg、0.34mmol)、及び3−チエニル酢酸(48mg、0.34mmol)を添加した。室温条件下で48時間撹拌した後、過剰のDowex550A OHアニオン−交換樹脂を添加し、そしてこれにより得られた混合物を一晩撹拌した。その後、固体を真空ろ過によって除去し、THF(25mL)及びMeOH(25mL)で濯いだ。ろ液を減圧下に濃縮して、質量誘導prepLCによって精製して(C18、15%のH2O(0.1%のギ酸を含む)/CH3OH〜100%のCH3OHグラジエント)、標題の化合物を得た(30mg、47%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 3.65 (s, 2H), 6.51 (d, 1H, J = 5.37 Hz), 7.07-7.12 (m, 2H), 7.23-7.48 (m, 7H), 7.55 (s, 1H), 7.68-7.76 (m, 2H), 7.89 (s, 1H), 8.20 (s, 1H), 8.27 (d, 1H, J = 5.37 Hz), 8.38 (s, 1H), 8.50-8.51 (m, 1H), 8.81 (d, 1H, J = 6.84 Hz), 9.73 (s, 1H), 10.28 (s, 1H). ES-LC/MS m/z = 570 [M+H]+。
実施例18:2−(1H−インドール−3−イル)−N−{3−[3−(2−{[3−(1,3−オキサゾール−5−イル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}アセトアミド
4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−[3−(1,3−オキサゾール−5−イル)フェニル]−2−ピリミジンアミン(50mg、0.112mmol)(実施例17の工程Bを参照)を5:1のTHF:DMA(2mL)に溶解した溶液に対して、HOBT(46mg、0.34mmol)、0.28gのポリスチレン結合カルボジイミド樹脂(280mg、0.34mmol)、及び1H−インドール−3−イル酢酸(59mg、0.34mmol)を添加した。室温条件下で48時間撹拌した後、過剰のDowex550A OHアニオン−交換樹脂を添加し、そしてこれにより得られた混合物を一晩撹拌した。その後、固体を真空ろ過によって除去し、THF(25mL)及びMeOH(25mL)で濯いだ。ろ液を減圧下で濃縮して、質量誘導prepLCによって精製して(C18、15%のH2O(0.1%のギ酸を含む)/CH3OH〜100%のCH3OHグラジエント)、標題の化合物を得た(34.5mg、51%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 3.72 (s, 2H), 6.50 (d, 1H, J = 5.37 Hz), 6.95-6.98 (m, 1H), 7.04-7.11 (m, 2H), 7.22-7.41 (m, 5H), 7.55 (s, 1H), 7.59 (d, 1H, J = 7.81 Hz), 7.68-7.69 (m, 1H), 7.74-7.76 (m, 1H), 7.90 (s, 1H), 8.19 (s, 1H), 8.25 (d, 1H, J = 5.37 Hz), 8.38 (s, 1H), 8.49-8.51 (m, 1H), 8.81 (d, 1H, J = 6.84 Hz), 9.72 (s, 1H), 10.26 (s, 1H), 10.90 (s, 1H). ES-LC/MS m/z = 603 [M+H]+。
実施例19:2−(3−メチル−5−イソオキサゾリル)−N−{3−[3−(2−{[3−(1,3−オキサゾール−5−イル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}アセトアミド
4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−[3−(1,3−オキサゾール−5−イル)フェニル]−2−ピリミジンアミン(50mg、0.112mmol)(実施例17の工程Bを参照)を5:1のTHF:DMA(2mL)に溶解した溶液に対して、HOBT(46mg、0.34mmol)、0.28gのポリスチレン結合カルボジイミド樹脂(280mg、0.34mmol)、及び(3−メチル−5−イソオキサゾリル)酢酸(48mg、0.34mmol)を添加した。室温条件下で48時間撹拌した後、過剰のDowex550A OHアニオン−交換樹脂を添加し、そしてこれにより得られた混合物を一晩撹拌した。その後、固体を真空ろ過によって除去し、THF(25mL)及びMeOH(25mL)で濯いだ。ろ液を減圧下に濃縮して、質量誘導prepLCによって精製して(C18、15%のH2O(0.1%のギ酸を含む)/CH3OH〜100%のCH3OHグラジエント)、標題の化合物を得た(39mg、61%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 2.19 (s, 3H), 3.88 (s, 2H), 6.25 (s, 1H), 6.50 (d, 1H, J = 5.37 Hz), 7.09-7.12 (m, 1H), 7.29-7.45 (m, 5H), 7.55 (s, 1H), 7.69-7.73 (m, 2H), 7.87 (s, 1H), 8.19 (s, 1H), 8.27 (d, 1H, J = 5.37 Hz), 8.38(s, 1H), 8.50-8.51 (m, 1H), 8.81 (d, 1H, J = 7.32 Hz), 9.73 (s, 1H), 10.44 (s, 1H). ES-LC/MS m/z = 569 [M+H]+。
実施例20:2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−{3−[3−(2−{[3−(1,3−オキサゾール−5−イル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}アセトアミド
4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−[3−(1,3−オキサゾール−5−イル)フェニル]−2−ピリミジンアミン(50mg、0.112mmol)(実施例17の工程Bを参照)を5:1のTHF:DMA(2mL)に溶解した溶液に対して、HOBT(46mg、0.34mmol)、0.28gのポリスチレン結合カルボジイミド樹脂(280mg、0.34mmol)、及び(2,6−ジフルオロフェニル)酢酸(58mg、0.34mmol)を添加した。室温条件下で48時間撹拌した後、過剰のDowex550A OHアニオン−交換樹脂を添加し、そしてこれにより得られた混合物を一晩撹拌した。その後、固体を真空ろ過によって除去し、THF(25mL)及びMeOH(25mL)で濯いだ。ろ液を減圧下に濃縮して、質量誘導prepLCによって精製して(C18、15%のH2O(0.1%のギ酸を含む)/CH3OH〜100%のCH3OHグラジエント)、標題の化合物を得た(44.5mg、66%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 3.77 (s, 2H), 6.51 (d, 1H, J = 5.37 Hz), 7.07-7.11 (m, 3H), 7.26-7.43 (m, 6H), 7.56 (s, 1H), 7.69-7.74 (m, 2H), 7.87 (s, 1H), 8.20 (s, 1H), 8.27 (d, 1H, J = 5.37 Hz), 8.38 (s, 1H), 8.51-8.53 (m, 1H), 8.81 (d, 1H, J = 6.84 Hz) , 9.73 (s, 1H), 10.44 (s, 1H). ES-LC/MS m/z = 600 [M+H]+。
実施例21:N−{3−[3−(2−{[3−(1,3−オキサゾール−5−イル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2−(3−ピリジニル)アセトアミド
4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−[3−(1,3−オキサゾール−5−イル)フェニル]−2−ピリミジンアミン(50mg、0.112mmol)(実施例17の工程Bを参照)を5:1のTHF:DMA(2mL)に溶解した溶液に対して、HOBT(46mg、0.34mmol)、0.28gのポリスチレン結合カルボジイミド樹脂(280mg、0.34mmol)、及び3−ピリジニル酢酸(46mg、0.34mmol)を添加した。室温条件下で48時間撹拌した後、過剰のDowex550A OHアニオン−交換樹脂を添加し、そしてこれにより得られた混合物を一晩撹拌した。その後、固体を真空ろ過によって除去し、THF(25mL)及びMeOH(25mL)で濯いだ。ろ液を減圧下に濃縮して、質量誘導prepLCによって精製して(C18、15%のH2O(0.1%のギ酸を含む)/CH3OH〜100%のCH3OHグラジエント)、標題の化合物を得た(27.8mg、44%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 3.70 (s, 2H), 6.50 (d, 1H, J = 5.37 Hz), 7.09-7.11 (m, 1H), 7.26 (d, 1H, J = 7.32 Hz), 7.30-7.43 (m, 5H), 7.55 (s, 1H), 7.69-7.74 (m, 3H), 7.88 (s, 1H), 8.19 (s, 1H), 8.27 (d, 1H, J = 5.37 Hz), 8.38 (s, 1H), 8.43-8.44 (m, 1H) , 8.51 (s, 2H), 8.81 (d, 1H, J = 6.84 Hz), 9.73 (s, 1H), 10.39 (s, 1H). ES-LC/MS m/z = 565 [M+H]+。
実施例22:N−{3−[3−(2−{[3−(1,3−オキサゾール−5−イル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2−(4−ピリジニル)アセトアミド
4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−[3−(1,3−オキサゾール−5−イル)フェニル]−2−ピリミジンアミン(50mg、0.112mmol)(実施例17の工程Bを参照)を5:1のTHF:DMA(2mL)に溶解した溶液に対して、HOBT(46mg、0.34mmol)、0.28gのポリスチレン結合カルボジイミド樹脂(280mg、0.34mmol)、及び4−ピリジニル酢酸(46mg、0.34mmol)を添加した。室温条件下で48時間撹拌した後、過剰のDowex550A OHアニオン−交換樹脂を添加し、そしてこれにより得られた混合物を一晩撹拌した。その後、固体を真空ろ過によって除去し、THF(25mL)及びMeOH(25mL)で濯いだ。ろ液を減圧下に濃縮して、質量誘導prepLCによって精製して(C18、15%の水(0.1%のギ酸を含む)/CH3OH〜100%のCH3OHグラジエント)、標題の化合物を得た(36.3mg、57%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 3.70 (s, 2H), 6.51 (d, 1H, J = 5.37 Hz), 7.09-7.11 (m, 1H), 7.27-7.43 (m, 7H), 7.55 (s, 1H), 7.68-7.73 (m, 2H), 7.89 (s, 1H), 8.19 (s, 1H), 8.27 (d, 1H, J = 5.37 Hz), 8.38 (s, 1H), 8.48-8.51 (m, 3H), 8.81 (d, 1H, J = 6.84 Hz), 9.73 (s, 1H), 10.40 (s, 1H). ES-LC/MS m/z = 565 [M+H]+。
実施例23:N−{3−[3−(2−{[3−(1,3−オキサゾール−5−イル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2−(2−ピリジニル)アセトアミド
4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−[3−(1,3−オキサゾール−5−イル)フェニル]−2−ピリミジンアミン(50mg、0.112mmol)(実施例17の工程Bを参照)を5:1のTHF:DMA(2mL)に溶解した溶液に対して、HOBT(46mg、0.34mmol)、0.28gのポリスチレン結合カルボジイミド樹脂(280mg、0.34mmol)、及び2−ピリジニル酢酸(46mg、0.34mmol)を添加した。室温条件下で48時間撹拌した後、過剰のDowex550A OHアニオン−交換樹脂を添加し、そしてこれにより得られた混合物を一晩撹拌した。その後、固体を真空ろ過によって除去し、THF(25mL)及びMeOH(25mL)で濯いだ。ろ液を減圧下に濃縮して、質量誘導prepLCによって精製して(C18、15%の水(0.1%のギ酸を含む)/CH3OH〜100%のCH3OHグラジエント)、標題の化合物を得た(20.7mg、33%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 3.84 (s, 2H), 6.51 (d, 1H, J = 5.37 Hz), 7.10 (t, 1H, J = 6.84 Hz), 7.24-7.43 (m, 7H), 7.56 (s, 1H), 7.69-7.76 (m, 3H), 7.91 (s, 1H), 8.20 (s, 1H), 8.27 (d, 1H, J = 4.88 Hz), 8.38 (s, 1H), 8.48-8.53 (m, 2H), 8.81 (d, 1H, J = 6.84 Hz), 9.73 (s, 1H), 10.40 (s, 1H). ES-LC/MS m/z = 565 [M+H]+。
実施例24:N−(3−{3−[2−[3−(ジメチルアミノ)メチル]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)−2−(3−チエニル)アセトアミド
工程A:4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−{3−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル}−2−ピリミジンアミン
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(3.0g、0.007mol)(実施例1の工程Cを参照)を1,4−ジオキサン(60mL)及びi−PrOH(60mL)に溶解させた溶液に対して、3−[(ジメチルアミノ)メチル]アニリン(1.61g、0.011mol)、その後に触媒の12MのHClを添加した。90℃で4日間加熱した後、反応物を飽和NaHCO3(100mL)でクエンチ処理し、溶剤を、回転式蒸発によって除去し、水層をDCM(3×200mL)で抽出し、有機層を濃縮し、そしてカラムクロマトグラフィによって精製して(0〜100%の9:1:0.1のDCM:MeOH:NH4OH)、生成物を黄褐色のフォームとして得た(1.25g、40%)。ES-LC/MS m/z = 436 [M+H]+。
工程B:N−(3−{3−[2−[3−(ジメチルアミノ)メチル]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)−2−(3−チエニル)アセトアミド(標題の化合物)
4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−{3−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル}−2−ピリミジンアミン(50mg、0.115mmol)を5:1のTHF:DMA(2mL)に溶解した溶液に対して、HOBT(46mg、0.34mmol)、0.28gのポリスチレン結合カルボジイミド樹脂(280mg、0.34mmol)、及び3−チエニル酢酸(48mg、0.34mmol)を添加した。室温条件下で48時間撹拌した後、過剰のDowex550A OHアニオン−交換樹脂を添加し、そしてこれにより得られた混合物を一晩撹拌した。その後、固体を真空ろ過によって除去し、THF(25mL)及びMeOH(25mL)で濯いだ。ろ液を減圧下に濃縮し、そしてカラムクロマトグラフィによって精製して(0〜100%の9:1:0.1のDCM:MeOH:NH4OH)、標題の化合物を得た(32mg、50%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 2.27 (s, 6H), 3.46 (s, 2H), 3.78 (s, 2H), 6.54 (d, 1H, J = 5.31 Hz), 6.90 (dd, 1H, J = 1.47,6.96 Hz), 6.99-7.00 (m, 1H), 7.06 (dd, 1H, J = 1.28, 4.94 Hz), 7.22-7.38 (m, 8H), 7.53-7.56 (m, 2H), 7.61-7.63 (m, 1H), 7.77-7.80 (m, 1H), 8.16 (d, 1H, J = 5.31 Hz), 8.32-8.35 (m, 1H), 8.46-8.48 (m, 1H). ES-LC/MS m/z = 560 [M+H]+。
実施例25:2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(3−{3−[2−[3−(ジメチルアミノ)メチル]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)アセトアミド
4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−{3−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル}−2−ピリミジンアミン(50mg、0.115mmol)(実施例24の工程Aを参照)を5:1のTHF:DMA(2mL)に溶解した溶液に対して、HOBT(46mg、0.34mmol)、0.28gのポリスチレン結合カルボジイミド樹脂(280mg、0.34mmol)、及び(2,6−ジフルオロフェニル)酢酸(59mg、0.34mmol)を添加した。室温条件下で48時間撹拌した後、過剰のDowex550A OHアニオン−交換樹脂を添加し、そしてこれにより得られた混合物を一晩撹拌した。その後、固体を真空ろ過によって除去し、THF(25mL)及びMeOH(25mL)で濯いだ。ろ液を減圧下に濃縮して、そしてカラムクロマトグラフィによって精製して(DCM:0〜100%の90:9:1のDCM:MeOH:NH4OH(aq))、標題の化合物を得た(37.7mg、56%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 2.11 (s, 6H), 3.31 (s, 2H), 3.76 (s, 2H), 6.45 (d, 1H, J = 5.31 Hz), 6.84 (d, 1H, J = 7.33 Hz), 7.04-7.19 (m, 4H), 7.24 (d, 1H, J = 7.87 Hz), 7.31-7.46 (m, 3H), 7.61 (d, 1H, J = 7.14 Hz ), 7.68 (s, 1H), 7.70-7.73 (m, 1H), 7.85-7.86 (m, 1H), 8.22 (d, 1H, J = 5.31 Hz), 8.49-8.51 (m, 1H), 8.79 (d, 1H, J = 6.96 Hz), 9.51 (s, 1H), 10.42 (s, 1H). ES-LC/MS m/z = 590 [M+H]+。
実施例26:N−(3−{3−[2−[3−(ジメチルアミノ)メチル]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)−2−(3−ピリジニル)アセトアミド
4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−{3−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル}−2−ピリミジンアミン(50mg、0.115mmol)(実施例24の工程Aを参照)を5:1のTHF:DMA(2mL)に溶解した溶液に対して、HOBT(46mg、0.34mmol)、0.28gのポリスチレン結合カルボジイミド樹脂(280mg、0.34mmol)、及び3−ピリミジニル酢酸(47mg、0.34mmol)を添加した。室温条件下で48時間撹拌した後、過剰のDowex550A OHアニオン−交換樹脂を添加し、そしてこれにより得られた混合物を一晩撹拌した。その後、固体を真空ろ過によって除去し、THF(25mL)及びMeOH(25mL)で濯いだ。ろ液を減圧下に濃縮して、そしてカラムクロマトグラフィによって精製して(DCM:0〜100% 90:9:1のDCM:MeOH:NH4OH(aq))、標題の化合物を得た(43.8mg、69%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 2.12 (s, 6H), 3.34 (s, 2H), 3.68 (s, 2H), 6.45 (d, 1H, J = 5.31 Hz), 6.85 (d, 1H, J = 7.51 Hz), 7.10 (dd, 1H, J = 1.28, 6.78 Hz), 7.14-7.18 (m, 1H), 7.23-7.25 (m, 1H), 7.30-7.34 (m, 1H), 7.37-7.46 (m, 2H), 7.61-7.62 (m, 1H), 7.68-7.74 (m, 3H), 7.86-7.87 (m, 1H), 8.22 (d, 1H, J = 5.31 Hz), 8.42-8.43 (m, 1H), 8.48-8.50 (m, 2H), 8.80 (d, 1H, J = 6.96 Hz), 9.52 (s, 1H), 10.37 (s, 1H). ES-LC/MS m/z = 555 [M+H]+。
実施例27:N−(3−{3−[2−[3−(ジメチルアミノ)メチル]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)−2−(2−ピリジニル)アセトアミド
4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−{3−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル}−2−ピリミジンアミン(50mg、0.115mmol)(実施例24の工程Aを参照)を5:1のTHF:DMA(2mL)に溶解した溶液に対して、HOBT(46mg、0.34mmol)、0.28gのポリスチレン結合カルボジイミド樹脂(280mg、0.34mmol)、及び2−ピリミジニル酢酸(47mg、0.34mmol)を添加した。室温条件下で48時間撹拌した後、過剰のDowex550A OHアニオン−交換樹脂を添加し、そしてこれにより得られた混合物を一晩撹拌した。その後、固体を真空ろ過によって除去し、THF(25mL)及びMeOH(25mL)で濯いだ。ろ液を減圧下に濃縮して、そしてカラムクロマトグラフィによって精製して(DCM:0〜100% 90:9:1のDCM:MeOH:NH4OH(aq))、標題の化合物を得た(35.2mg、55%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 2.13 (s, 6H), 3.34 (s, 2H), 3.84 (s, 2H), 6.46 (d, 1H, J = 5.31 Hz), 6.86 (d, 1H, J = 6.95 Hz), 7.10 (dd, 1H, J = 1.28, 6.77 Hz), 7.16-7.20 (m, 1H), 7.24-7.27 (m, 2H), 7.37-7.48 (m, 3H), 7.62-7.64 (m, 1H), 7.70-7.77 (m, 3H), 7.90-7.91 (m, 1H), 8.22 (d, 1H, J = 5.31 Hz), 8.47-8.53 (m, 2H), 8.81 (d, 1H, J = 6.95 Hz), 9.53 (s, 1H), 10.39 (s, 1H). ES-LC/MS m/z = 555 [M+H]+。
実施例28:N−(3−{3−[2−[3−(ジメチルアミノ)メチル]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)−2−(3−メチル−5−イソオキサゾリル)アセトアミド
4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−{3−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル}−2−ピリミジンアミン(50mg、0.115mmol)(実施例24の工程Aを参照)を5:1のTHF:DMA(2mL)に溶解した溶液に対して、HOBT(46mg、0.34mmol)、0.28gのポリスチレン結合カルボジイミド樹脂(280mg、0.34mmol)、及び(3−メチル−5−イソオキサゾリル)酢酸(49mg、0.34mmol)を添加した。室温条件下で48時間撹拌した後、過剰のDowex550A OHアニオン−交換樹脂を添加し、そしてこれにより得られた混合物を一晩撹拌した。その後、固体を真空ろ過によって除去し、THF(25mL)及びMeOH(25mL)で濯いだ。ろ液を減圧下に濃縮して、そしてカラムクロマトグラフィによって精製して(DCM:0〜100% 90:9:1のDCM:MeOH:NH4OH(aq))、標題の化合物を得た(43.5mg、68%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 2.13 (s, 6H), 2.19 (s, 3H), 3.34 (s, 2H), 3.88 (s, 2H), 6.25 (s, 1H), 6.47 (d, 1H, J = 5.31 Hz), 6.87 (d, 1H, J = 7.32 Hz), 7.10-7.20 (m, 2H), 7.28-7.30 (m, 1H), 7.41-7.48 (m, 2H), 7.62-7.64 (m, 1H), 7.69-7.74 (m, 2H), 7.86-7.87 (m, 1H), 8.24 (d, 1H, J = 5.31 Hz), 8.50-8.52 (m, 1H), 8.82 (d, 1H, J = 6.77 Hz) 9.53 (s, 1H), 10.43 (s, 1H). ES-LC/MS m/z = 559 [M+H]+。
実施例29:N−(3−{3−[2−[3−(ジメチルアミノ)メチル]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)−2−(5−メチル−2−フェニル−1,3−チアゾール−4−イル)アセトアミド
4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−{3−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル}−2−ピリミジンアミン(50mg、0.115mmol)(実施例24の工程Aを参照)を5:1のTHF:DMA(2mL)に溶解した溶液に対して、HOBT(46mg、0.34mmol)、0.28gのポリスチレン結合カルボジイミド樹脂(280mg、0.34mmol)、及び(5−メチル−2−フェニル−1,3−チアゾール−4−イル)酢酸(80mg、0.34mmol)を添加した。室温条件下で48時間撹拌した後、過剰のDowex550A OHアニオン−交換樹脂を添加し、そしてこれにより得られた混合物を一晩撹拌した。その後、固体を真空ろ過によって除去し、THF(25mL)及びMeOH(25mL)で濯いだ。ろ液を減圧下に濃縮して、そしてカラムクロマトグラフィによって精製して(DCM:0〜100% 90:9:1のDCM:MeOH:NH4OH(aq))、標題の化合物を得た(50.1mg、67%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ2.11 (s, 6H), 2.43 (s, 3H), 3.31 (s, 2H), 3.81 (s, 2H), 6.45(d, 1H, J = 5.31 Hz), 6.84 (d, 1H, J = 6.96 Hz), 7.08-7.11 (m, 1H), 7.14-7.18 (m, 1H), 7.23-7.25 (m, 1H), 7.38-7.46 (m, 5H), 7.59-7.62 (m, 1H), 7.68 (s, 1H), 7.75-7.81(m, 3H), 7.89 (s, 1H), 8.21 (d, 1H, J = 5.49 Hz), 8.48-8.51 (m, 1H), 8.79 (d, 1H, J = 6.96 Hz) 9.50 (s, 1H), 10.35 (s, 1H). ES-LC/MS m/z = 651 [M+H]+。
実施例30:N−[3−(4−フルオロ−3−{2−[(2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド
工程A:1−アミノ−3−フルオロピリジニウムニトレート
酸化バリウム(7.1g)及び硝酸バリウム(8.1g)を水(50mL)に溶解させた水溶液に対して、3−フルオロピリジン(8.0g)を添加した。溶液に対して、水(20mL)中におけるヒドロキシルアミンスルホン酸(8.2g)を5分間かけて滴下した。反応物を12時間で90℃に加熱した。ろ過により、沈殿物を取り除き、そしてろ液を濃縮して、褐色で、粘着性の、粗な固体(7.0g、収率77%)を得た。粗な1−アミノ−3−フルオロピリジニウムニトレートを、更に精製することなく次のステップに運んだ。
工程B:N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−4−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド及びN−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
N−[3−(2−クロロ−ピリミジン−4−イルエチニル)−フェニル]−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミド(実施例1の工程Bを参照)(5.0g)をDMF(40mL)に溶解させた溶液に対して、1−アミノ−3−フルオロピリジニウムニトレート(5.4g)及びK2CO3(6.0g)を添加した。反応物を室温条件下で1.5時間撹拌し続けた。DMF溶液を5%のLiCl溶液(60mL)に注ぎ、そしてEtOAcで抽出した(2×30mL)。有機層を集めて、乾燥し(Na2SO4)、そして濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィによって分離して、2種類の生成物を得た。最初に溶出したのは、N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(2.0g、収率30%)であった。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δppm 7.08 (d, 1H, J = 5.49 Hz), 7.45 (d, 1H, J = 7.68 Hz), 7.55 (t, 1H, J = 7.96 Hz), 7.73 - 7.79 (m, 1H), 7.83 (d, 1H, J = 0.91 Hz), 7.95 (t, 1H, J = 1.74 Hz), 8.41 (dd, 1H , J = 9.97, 5.76 Hz), 8.49 (d, 1H, J = 5.49 Hz), 9.27 (dd, 1H, J = 4.30, 2.29 Hz). ES-LC/MS m/z = 436 [M+H]+。
次に溶出したのは、N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−4−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(2.67g、収率40%)であった。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.09 - 7.15 (m, 1H), 7.32 - 7.41 (m, 2H), 7.45 (t, 1H, J = 7.96 Hz), 7.55 (dd, 1H, J = 5.12, 2.56 Hz), 7.68 - 7.74 (m, 1 H), 7.92 (t, 1H, J = 1.83 Hz), 8.72 (d, 1H, J = 5.12 Hz), 8.78 (d, 1H, J = 6.77 Hz), 11.31 (s, 1H). ES-LC/MS m/z = 436 [M+H]+。
工程C:3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−4−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アニリン
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−4−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(0.40g)をTHF(27mL)及び水(3mL)に溶解させた溶液に対して、5%のLiOH溶液(2.3mL)を添加した。反応物を室温条件下で15時間撹拌し続け、そして飽和NaHCO3溶液(20mL)にて後処理し、そしてEtOAc(2×20mL)で抽出した。有機層を乾燥し(Na2SO4)、そして濃縮して、粗な3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−4−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アニリン(0.30g、収率95%)を黄色の固体として得た。ES-LC/MS m/z = 340 [M+H]+。
工程D:N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−4−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド
3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−4−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アニリン(0.28g)をTHF(15mL)に溶解させた溶液に対して、2−チエニルアセチルクロリド(0.16g)を添加した。反応物を室温条件下で0.5時間撹拌し続け、そして飽和NaHCO3溶液(8mL)にて後処理した。EtOAc(2×10mL)で抽出し、Na2SO4で乾燥し、そして濃縮した後、粗混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−4−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミドを黄色の固体として得た(0.36g、95%)。ES-LC/MS m/z = 464 [M+H]+。
工程E:N−[3−(4−フルオロ−3−{2−[(2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド(標題の化合物)
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−4−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド(0.080g)をi−PrOH(5mL)に溶解させた溶液に対して、2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリンアミン(0.041g)及び2滴の濃塩酸を添加した。反応物を180℃のシールド管において10分間マイクロ波加熱した。i−PrOHを回転式蒸発によって除去し、そして残留物を、飽和NaHCO3(5mL)で処理し、EtOAc(2×5mL)で抽出し、そして乾燥した(Na2SO4)。濃縮し、そしてカラムクロマトグラフィによって精製して、標題の化合物を白色の固体として得た(0.060g、収率60%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) d 2.25 (s, 3H), 2.63 (s, 2H), 3.17 (s, 2H), 3.84 (s, 2H), 6.80 (s, 1H), 6.89 (dd, 1H, J = 4.94, 3.11 Hz), 6.95 (d, 2H, J = 3.66 Hz), 6.99 - 7.05 (m, 1H), 7.08 (d, 1H, J = 7.68 Hz), 7.18 (s, 1H), 7.24 - 7.30 (m, 2H), 7.35 - 7.37 (m, 1H), 7.58 (d, 1H, J = 1.10 Hz), 8.05 (t, 1H, J = 1.83 Hz), 8.44 (d, 1H, J = 5.12 Hz), 8.72 (d, 1H, J = 6.95 Hz), 9.39 (s, 1H), 10.32 (s, 1H). ES-LC/MS m/z = 590 [M+H]+。
実施例31:N−[3−(3−{2−[(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}−4−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド
標題の化合物は、実施例30の工程Eに記載の手順により、N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−4−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド(実施例30の工程Dを参照)(0.080g)及び3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}アニリン(0.062g)から合成された。標題の化合物を白色の固体として単離した(0.056g、収率55%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) d 2.13 (s, 6H), 2.52 (t, 2H, J = 6.13 Hz), 3.83 (s, 2H), 3.87 (t, 2H, J = 6.13 Hz), 6.42 (d, 1H, J = 8.17 Hz), 6.85 (dd, 1H, J = 4.74, 2.26 Hz), 6.95 (m, 2H), 7.01 (m, 3H), 7.12 (m, 1H), 7.28 (m, 2H), 7.35 (m, 1H), 7.40 (s, 1H), 7.56 (m, 1H), 7.98 (s, 1H), 8.45 (d, 1H, J=4.94 Hz), 8.72 (d, 1H, J = 6.95 Hz), 9.55 (s, 1H), 10.29 (s, 1H). ES-LC/MS m/z = 608 [M+H]+。
実施例32:N−[3−(4−フルオロ−3−{2−[(3−フルオロフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド
標題の化合物は、実施例30の工程Eに記載の手順により、N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−4−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド(実施例30の工程Dを参照)(0.080g)及び3−フルオロアニリン(0.041g)から合成された。標題の化合物を白色の固体として単離した(0.059g、収率65%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) d 3.83 (s, 2H), 6.60 (m, 1H), 6.94 (m, 2H), 7.01-7.12 (m, 3H), 7.21-7.31 (m, 3H), 7.49-7.58(m, 2H), 7.97 (s, 1H), 8.50 (d, 1H, J = 5.03 Hz), 8.73 (d, 1H, J = 6.70 Hz), 9.78 (s, 1H), 10.27 (s, 1H). ES-LC/MS m/z = 539 [M+H]+。
実施例33:N−[3−(6−フルオロ−3−{2−[(3−フルオロフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド
工程A:3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アニリン
標題の化合物は、実施例30の工程Cに記載の手順により、N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(実施例30の工程Bを参照)(0.32g)から合成された。粗な3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アニリンを黄色の固体として単離した(0.24g、収率96%)。ES-LC/MS m/z = 340 [M+H]+。
工程B:N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド
標題の化合物は、実施例30の工程Dに記載の手順により、3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アニリン(0.20g)から、黄色の固体して合成された(0.26g、収率96%)。ES-LC/MS m/z = 464 [M+H]+。
工程C:N−[3−(6−フルオロ−3−{2−[(3−フルオロフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド(標題の化合物)
標題の化合物は、実施例30の工程Eの手順によって、N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド(0.070g)及び3−フルオロアニリン(0.033g)から合成された。標題の化合物を白色の固体として単離した(0.048g、収率66%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) d 3.84 (s, 2H), 6.54 (d, 1H, J = 5.52 Hz), 6.70 (m, 1H), 6.94 (m, 2 H), 7.24 (m, 2 H), 7.34-7.45 (m, 3H), 7.60 (m, 1H), 7.68-7.77 (m, 2H), 7.87 (s, 1H), 8.29 (d, 1H, J = 5.52 Hz), 8.51 (m, 1H), 9.16 (m, 1H), 9.81 (s, 1H), 10.32 (s, 1H). ES-LC/MS m/z = 539 [M+H]+。
実施例34:N−[3−(3−{2−[(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド
標題の化合物は、実施例30の工程Eの手順によって、N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド(実施例33の工程B)(0.070g)及び3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}アニリン(0.057g)から合成された。標題の化合物を白色の固体として単離した(0.050g、収率55%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) d 2.15 (s, 6H), 2.56 (t, 2H, J = 6.08 Hz), 3.84 (s, 2H), 3.95 (t, 2H, J = 6.08 Hz), 6.46 (d, 1H, J = 5.69 Hz), 6.51 (m, 1H), 6.95 (m, 1H), 7.12 (t, 1H, J = 8.85 Hz), 7.23 (m, 2H), 7.35 (m, 1H), 7.40 (t, 1H, J = 7.90 Hz), 7.50 (s, 1H), 7.59 (m, 1H), 7.71 (m, 1H), 7.86 (s, 1H), 8.24 (d, 1H, J = 5.69 Hz), 8.53 (m, 1H), 9.15 (m, 1H), 9.56 (s, 1H), 10.32 (s, 1H). ES-LC/MS m/z = 608 [M+H]+。
実施例35:N−[3−(6−フルオロ−3−{2−[(2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド
標題の化合物は、実施例30の工程Eの手順によって、N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド(実施例33の工程B)(0.070g)及び2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリンアミン(0.036g)から合成された。標題の化合物を白色の固体として単離した(0.048g、収率55%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) d 2.28 (s, 3H), 2.55 (m, 2H), 2.71 (m, 2H), 3.11 (m, 1H), 3.35 (s, 1H), 3.84 (s, 2H), 6.18 (s, 1H), 6.31 (m, 1H), 6.44 (d, 1H, J = 5.50 Hz), 6.94 (m, 2H), 7.23 (m, 1H), 7.34-7.45(m, 2H), 7.55 (m, 1H), 7.71 (d, 1H, J = 8.79 Hz), 7.87 (s, 1H), 8.21 (d, 1H, J = 5.41 Hz), 8.48 (s, 1H), 9.14 (m, 1H), 9.43 (s, 1H), 10.34 (s, 1H). ES-LC/MS m/z = 590 [M+H]+。
実施例36:N−(5−{3−[2−({3−([ジメチルアミノ)メチル]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−2−フルオロフェニル)−2−(2−チエニル)アセトアミド
工程A:N−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
4−フルオロ−3−ニトロブロモベンゼン(5.0g、23mmol)を無水EtOH(500mL)に溶解させた溶液に対して、SnCl2二水和物(31g、136mmol)を添加し、これにより得られた混合物を室温条件下で一晩撹拌した。溶剤を減圧下に除去し、そして残留物をEtOAcに懸濁させ、1NのNaOHで洗浄し、そしてセライトのパッドに通過させてろ過した。有機層を回転式蒸発によって濃縮し、そしてDCM(500mL)に溶解した。この溶液に対して、TEA(26mL、184mmol)及びTFAA(6.5mL、46mmol)を添加した。一晩撹拌した後、反応物を1NのHClで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濃縮し、そしてカラムクロマトグラフィによって精製して、標題の化合物を白色の固体として産出した(5.6g、87%)。ES-LC/MS m/z = 287 [M+H]+。
工程B:2,2,2−トリフルオロ−N−{2−フルオロ−5−[(トリメチルシリル)エチニル]フェニル}アセトアミド
N2下のオーブン乾燥フラスコに対して、N−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(5.6g、20mmol)、脱気された無水THF(200mL)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(1.7g、2.5mmol)、ヨウ化銅(I)(0.28g、1.5mmol)、及びトリメチルシリルアセチレン(7.0mL、50mmol)を添加した。次に、TEA(27mL、197mmol)を滴下し、これにより得られた混合物を60℃で一晩加熱した。粗反応混合物をシリカゲルに吸着させ、そしてカラムクロマトグラフィによって精製して、所望の生成物をオフホワイト色の固体として得た(5.3g、89%)。ES-LC/MS m/z = 302 [M-H]-。
工程C:N−(5−エチニル−2−フルオロフェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
2,2,2−トリフルオロ−N−{2−フルオロ−5−[(トリメチルシリル)エチニル]フェニル}アセトアミド(5.3g、17mmol)をTHF(400mL)に溶解させた溶液を0℃に冷却し、そしてTBAFをTHF(17mL、17mmol)に溶解させた1.0M溶液を滴下した。これにより得られた混合物を0℃で10分間撹拌した。反応物を水(150mL)でクエンチ処理し、減圧下で濃縮し、そしてDCMで抽出した。有機層を集め、減圧下で濃縮し、そして粗な固体を、更に精製することなく次の反応で使用した。ES-LC/MS m/z = 230 [M-H]-。
工程D:N−{5−[(2−クロロ−4−ピリミジニル)エチニル]−2−フルオロフェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
N2下のオーブン乾燥フラスコに対して、2,4−ジクロロピリミジン(5.1g、34mmol)、脱気された無水THF(250mL)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(595mg、0.85mmol)、ヨウ化銅(I)(97mg、0.5mmol)、及びTEA(9.5mL、68mmol)を添加し、これにより得られた懸濁液を60℃に加熱した。N−(5−エチニル−2−フルオロフェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(3.9g、17mmol)をTHF(100mL)に溶解させた溶液を滴下し、そしてこれにより得られた混合物を60℃で一晩撹拌した。16時間後、粗反応混合物をセライトに通過させてろ過し、シリカゲルに吸着させ、そしてカラムクロマトグラフィによって精製して、所望の生成物をオフホワイト色の固体として得た(4.6g、78%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3): d 8.65 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.58 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.49 (m, 1H), 7.41 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.24 (m, 1H). ES-LC/MS m/z = 344 [M+H]+。
工程E:N−{5−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−フルオロフェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
N−{5−[(2−クロロ−4−ピリミジニル)エチニル]−2−フルオロフェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(4.6g、13mmol)をDMF(100mL)に溶解させた溶液に対して、ヨウ化アミノピリジニウム(5.9g、27mmol)及びK2CO3(5.5g、40mmol)を添加した。室温条件下で2時間撹拌した後、反応混合物をジエチルエーテル(250mL)及びEtOAc(250mL)で希釈し、そして水洗した。有機層をシリカゲルに吸着させ、そしてカラムクロマトグラフィによって精製して、所望の生成物を黄褐色の固体として得た(3.2g、55%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3): d 8.57 (m, 2H), 8.31 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.14 (s, 1H), 7.47 (m, 2H), 7.31 (t, J = 9.4 Hz, 1H), 7.04 (t, J = 6.8 Hz), 6.99 (d, J = 5.3 Hz, 1H). ES-LC/MS m/z = 436 [M+H]+。
工程F:N−(5−{3−[2−({3−([ジメチルアミノ)メチル]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−2−フルオロフェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
N−{5−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−フルオロフェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(0.20g、0.46mmol)及び3−[(ジメチルアミノ)メチル]アニリン(86mg、0.57mmol)をi−PrOH(6mL)及び12NのHCl(6滴)に懸濁させた懸濁液を180℃で20分間マイクロ波において加熱した。反応混合物をDCM(50mL)で希釈し、そして5%のNa2CO3水溶液で洗浄した。水層を20%のMeOH/DCMで抽出し、そして有機層を集め、MgSO4で乾燥し、そして濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィによって精製して、標題の化合物を得た(0.16g、収率65%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO): d 10.8 (bs, 1H), 9.57 (s, 1H), 8.84 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 8.50 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 8.29 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 7.82 (dd, J = 7.3, 2.0 Hz, 1H), 7.70 (s, 1H), 7.65 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.57-7.59 (m, 1H), 7.44-7.51 (m, 2H), 7.20 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.15 (t, J = 6.9 Hz, 1H), 6.88 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.51 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 3.99 (s, 2H), 2.15 (s, 6H). ES-LC/MS m/z = 550 [M+H]+。
工程G:4−[2−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−{3−([ジメチルアミノ)メチル]フェニル}−2−ピリミジンアミン
N−(5−{3−[2−({3−([ジメチルアミノ)メチル]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−2−フルオロフェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(0.16g、0.3mmol)及びLiOH(25mg、0.6mmol)をTHF(8mL)及び水(1mL)に溶解させた溶液を60℃で3時間撹拌した。反応混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、1NのNaOH及びブラインで洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥し、そしてカラムクロマトグラフィによって精製して、標題の化合物を得た(0.12g、収率85%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO): d 9.51 (s, 1H), 8.80 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 8.54 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 8.25 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 7.71 (s, 1H), 7.67 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.45 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 7.21 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.07-7.12 (m, 2H), 7.02 (dd, J = 8.8, 2.0 Hz, 1H), 6.88 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.69-6.73 (m, 1H), 6.50 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 5.31 (s, 2H), 3.36 (s, 2H), 2.14 (s, 6H). ES-LC/MS m/z = 454 [M+H]+。
工程H:N−(5−{3−[2−({3−([ジメチルアミノ)メチル]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−2−フルオロフェニル)−2−(2−チエニル)アセトアミド(標題の化合物)
4−[2−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−{3−([ジメチルアミノ)メチル]フェニル}−2−ピリミジンアミン(58mg、0.13mmol)をTHF(3mL)に溶解させた撹拌溶液に対して、TEA(27μL、0.19mmol)及び2−チオフェンアセチルクロリド(17μL、0.13mmol)を添加した。20時間後、反応混合物をEtOAc(20mL)で希釈し、シリカゲルに吸着させ、そしてカラムクロマトグラフィによって精製して、標題の化合物を得た(58mg、収率77%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) d 10.15 (s, 1H), 9.54 (s, 1H), 8.83 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 8.48 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.26-8.29 (m, 2H), 7.69 (s, 1H), 7.63 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.47 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.36-7.39 (m, 2H), 7.18 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.13 (t, J = 6.9 Hz), 6.96-6.98 (m, 2H), 6.87 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 6.52 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 3.99 (s, 2H), 3.32 (s, 2H), 2.15 (s, 6H). ES-LC/MS m/z = 578 [M+H]+。
実施例37:N−{5−[3−(2−{[2−(ジメチルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−フルオロフェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド
工程A:N−{5−[3−(2−{[2−(ジメチルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−フルオロフェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
標題の化合物は、実施例36の工程Fに記載の置換条件を用い、N−{5−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−フルオロフェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(実施例36の工程Eを参照)及びN2,N2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2,5−ジアミン(実施例53の工程Bを参照)から調製されて、標題の化合物を83%の収率で生成した。ES-LC/MS m/z = 576 [M+H]+。
工程B:{4−[2−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−2−ピリミジニル}[2−(ジメチルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル]アミン
標題の化合物は、実施例36の工程Gに記載の加水分解条件を用い、N−{5−[3−(2−{[2−(ジメチルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−フルオロフェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド及びLiOHから調製されて、所望の生成物を88%の収率で生成した。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO): d 9.40 (s, 1H), 8.79 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 8.48 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 8.23 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 7.66 (s, 1H), 7.39-7.46 (m, 2H), 7.01-7.11 (m, 4H), 6.70-6.72 (m, 1H), 6.48 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 5.31 (s, 2H), 2.91-2.98 (m, 3H), 2.68-2.72 (m, 2H), 2.20 (s, 6H). ES-LC/MS m/z = 480 [M+H]+。
工程C:N−{5−[3−(2−{[2−(ジメチルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−フルオロフェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド(標題の化合物)
標題の化合物は、実施例36の工程Hに記載のアシル化条件を用い、{4−[2−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−2−ピリミジニル}[2−(ジメチルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル]アミン及び2−チオフェンアセチルクロリドから調製されて、所望の生成物を76%の収率で生成した。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) d 10.14 (s, 1H), 9.42 (s, 1H), 8.83 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 8.42 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 8.29 (d, J = 6.6 Hz, 1H), 8.25 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 7.61 (s, 1H), 7.35-7.47 (m, 5H), 7.03-7.13 (m, 4H), 6.52 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 3.99 (s, 2H), 2.87-2.99 (m, 3H), 2.66-2.72 (m, 2H), 2.21 (s, 6H). ES-LC/MS m/z = 604 [M+H]+。
実施例38:N−[5−(3−{2−[(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−2−フルオロフェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド
工程A:N−[5−(3−{2−[(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−2−フルオロフェニル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
標題の化合物は、実施例36の工程Fに記載の置換条件を用い、N−{5−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−フルオロフェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(実施例36の工程Eを参照)及び3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}アニリンから調製されて、標題の化合物を77%の収率で生成した。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO): d 11.3 (bs, 1H), 9.58 (s, 1H), 8.84 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 8.49 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 8.30 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 7.82 (dd, J = 7.3, 2.2 Hz, 1H), 7.44-7.52 (m, 4H), 7.28 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 7.14 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 6.52-6.55 (m, 2H), 4.00 (t, J = 5.7 Hz, 2H), 2.63 (t, J = 5.7 Hz, 2H), 2.21 (s, 6H). ES-LC/MS m/z = 580 [M+H]+。
工程B:4−[2−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)−2−ピリミジンアミン
標題の化合物は、実施例36の工程Gに記載の加水分解条件を用い、N−[5−(3−{2−[(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−2−フルオロフェニル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド及びLiOHから調製されて、所望の生成物を97%の収率で生成した。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO): d 9.53 (s, 1H), 8.80 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 8.52 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 8.27 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 7.53 (s, 1H), 7.46 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.29 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 7.07-7.18 (m, 3H), 7.02 (dd, J = 8.8, 2.0 Hz, 1H), 6.70-6.72 (m, 1H), 6.54 (dd, J = 8.1, 2.4 Hz, 1H), 6.50 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 5.31 (s, 2H), 4.02 (t, J = 5.9 Hz, 2H), 2.61 (t, J = 5.9 Hz, 2H), 2.22 (s, 6H). ES-LC/MS m/z = 484 [M+H]+。
工程C:N−[5−(3−{2−[(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−2−フルオロフェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド(標題の化合物)
標題の化合物は、実施例36の工程Hに記載のアシル化条件を用い、4−[2−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)−2−ピリミジンアミン及び2−チオフェンアセチルクロリドから調製されて、HPLC精製の後、所望の生成物をTFA塩として37%の収率で生成した。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) d 10.15 (s, 1H), 9.62 (s, 1H), 8.85 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 8.49 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 8.27 (d, J = 5.5 Hz, 2H), 7.61 (s, 1H), 7.49 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.30-7.39 (m, 3H), 7.19 (t, J = 8.0 Hz, 2H), 7.13 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 6.96-6.98 (m, 1H), 6.60 (d, J = 6.1 Hz, 1H), 6.55 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 4.25-4.26 (m, 2H), 3.99 (s, 2H), 3.50 (m, 2H), 2.85 (s, 6H). ES-LC/MS m/z = 608 [M+H]+。
実施例39:N−[3−(3−{2−[(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−(3−チエニル)アセトアミド
工程A:N−[3−(3−{2−[(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(150mg、0.36mmol)(実施例1の工程Cを参照)をi−PrOH(4mL)に懸濁させた懸濁液に対して、3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}アニリン(80mg、0.45mmol)及び12NのHCl(3滴)を添加した。反応物を80℃で一晩撹拌した。粗反応混合物をDCMで希釈し、そして飽和NaHCO3水溶液で抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥し、ろ過し、そしてカラムクロマトグラフィによって精製して、標題の化合物を84%の収率で生成した。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO): d 11.4 (bs, 1H), 9.58 (s, 1H), 8.85 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 8.50 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 8.28 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 8.00 (s, 1H), 7.83 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.45-7.57 (m, 4H), 7.28 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 7.10-7.15 (m, 2H), 6.51-6.56 (m, 2H), 4.00 (t, J = 5.7 Hz, 2H), 2.7 (bs, 2H), 2.35 (s, 6H). ES-LC/MS m/z = 562 [M+H]+。
工程B:4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)−2−ピリミジンアミン
化合物は、実施例36の工程Gに記載の加水分解条件を用い、N−[3−(3−{2−[(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド及びLiOHから調製されて、所望の生成物を定量的収率で生成した。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO): d 9.51 (s, 1H), 8.80 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 8.56 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.24 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 7.54 (s, 1H), 7.46 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.30 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.08-7.18 (m, 3H), 6.80 (s, 1H), 6.68 (t, J = 7.9 Hz, 2H), 6.51-6.55 (m, 2H), 5.24 (s, 2H), 3.99 (t, J = 5.8 Hz, 2H), 2.59 (t, J = 5.9 Hz, 2H), 2.18 (s, 6H). ES-LC/MS m/z = 466 [M+H]+。
工程C:N−[3−(3−{2−[(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−(3−チエニル)アセトアミド(標題の化合物)
4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)−2−ピリミジンアミン(140mg、0.3mmol)をTHFに溶解させた溶液に対して、3−チエニル酢酸(51mg、0.36mmol)、TEA(125μL、0.9mmol)、及びO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(136mg、0.36mmol)を添加した。反応物を室温条件下で一晩撹拌し、その後、反応混合物をDCMで希釈し、5%のNa2CO3水溶液で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、そしてシリカゲルに吸着させた。粗生成物を、カラムクロマトグラフィによって精製し、凍結乾燥して、標題の化合物を72%の収率で生成した。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) d 10.27 (s, 1H), 9.55 (s, 1H), 8.83 (d, J = 6.7 Hz, 1H), 8.51 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.26 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.89 (s, 1H), 7.76 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.40-7.53 (m, 4H), 7.26-7.31 (m, 3H), 7.08-7.18 (m, 3H), 6.53 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.48 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 3.99 (t, J = 5.7 Hz, 2H), 3.66 (s, 2H), 2.58 (t, J = 5.9 Hz, 2H), 2.18 (s, 6H). ES-LC/MS m/z = 588 [M+H]+。
実施例40:N−{3−[3−(2−{[3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ}メチル)フェニル]−アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド
工程A:[2−(ジメチルアミノ)エチル][(3−ニトロフェニル)メチル]アミン
3−ニトロベンズアルデヒド(127mg、0.84mmol)、N,N−ジメチルエチレンジアミン(184μL、1.7mmol)、及びHOAc(5滴)をDCM(10mL)に溶解させた溶液を室温条件下で6時間撹拌し、その後、1時間で40℃に加熱した。反応物を0℃に冷却し、そしてナトリウムシアノボロヒドリド(360mg、1.7mmol)を1回で添加した。反応物を室温条件下で一晩撹拌した。16時間後、反応混合物を4NのNaOHで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、そして濃縮した。粗生成物を、更に精製することなく次の反応で使用した。ES-LC/MS m/z = 224 [M+H]+。
工程B:N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−2,2,2−トリフルオロ−N−[(3−ニトロフェニル)メチル]アセトアミド
[2−(ジメチルアミノ)エチル][(3−ニトロフェニル)メチル]アミン(180mg、0.8mmol)をDCMに溶解させた溶液に対して、TEA(167μL、1.2mmol)及びTFAA(135μL、0.96mmol)を添加した。室温条件下で3時間後、反応混合物をDCMで希釈し、2NのNaOHで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、そしてシリカゲルに吸着させた。生成物をカラムクロマトグラフィによって精製して、標題の化合物を76%の収率で2段階にて生成した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) d 8.18 (s, 1H), 8.12 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.74 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.52 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 4.70 (s, 2H), 3.13 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 3.00 (t, J = 5.9 Hz, 2H), 2.78 (s, 6H). ES-LC/MS m/z = 320 [M+H]+。
工程C:N−[(3−アミノフェニル)メチル]−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−2,2,2−トリフルオロ−N−[(3−ニトロフェニル)メチル]アセトアミド(204mg、0.64mmol)をi−PrOHに溶解させた溶液に対して、10%のPd/C(20mg、0.02mmol)を添加した。H2が充填された風船を設置し、そして反応物を水素雰囲気下、室温条件下にて撹拌した。17時間後、反応混合物をセライトに通過させてろ過し、そしてシリカゲルに吸着させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィによって精製して、標題の化合物を62%の収率で生成した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) d 7.10 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 6.69-6.70 (m, 2H), 6.58 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 3.76 (s, 2H), 2.75 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 2.49 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 2.24 (s, 6H). ES-LC/MS m/z = 290 [M+H]+。
工程D:N−{3−[3−(2−{[3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ}メチル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド(標題の化合物)
N−[(3−アミノフェニル)メチル]−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(61mg、0.21mmol)及びN−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド(75mg、0.17mmol)(実施例2の工程Bを参照)をi−PrOH(3mL)に懸濁させた懸濁液を、3滴の12NのHClで酸性化して、そして180℃の条件下でマイクロ波において25分間加熱した。その後、反応混合物をDCMで希釈し、2NのNaOHで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、そしてシリカゲルに吸着させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィによって精製して、標題の化合物を66%の収率で生成した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) d 8.47 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 8.36 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.16 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.80 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.73 (s, 1H), 7.53-7.61 (m, 3H), 7.32-7.45 (m, 4H), 7.01 (s, 2H), 6.90 (t, J = 6.6 Hz, 1H), 6.55 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 3.94 (s, 2H), 3.79 (s, 2H), 2.70 (t, J = 5.8 Hz, 2H), 2.42 (t, J = 5.9 Hz, 2H), 2.18 (s, 6H). ES-LC/MS m/z = 603 [M+H]+。
実施例41:N−{3−[3−(2−{[3−({[2−(メチルスルホニル)エチル]アミノ}メチル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド
工程A:[2−(メチルスルホニル)エチル][(3−ニトロフェニル)メチル]アミン
3−ニトロベンジルアミンヒドロクロリド(1.0g、5.3mmol)をDCMに溶解させた溶液を、2NのNaOHでの処理によって遊離塩基に変換した。有機層を分離し、そして濃縮し、そして残留物をMeOHに再溶解した。かかる溶液に対して、メチルビニルスルホン(232μL、2.6mmol)を添加し、そして反応物を室温条件下で撹拌した。5時間後、粗反応混合物をシリカゲルに吸着させ、そしてカラムクロマトグラフィによって精製して、標題の化合物を定量的収率で生成した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) d 8.21 (s, 1H), 8.13 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.67 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.51 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 3.93 (s, 2H), 3.16-3.24 (m, 4H), 3.01 (s, 3H). ES-LC/MS m/z = 259 [M+H]+。
工程B:2,2,2−トリフルオロ−N−[2−(メチルスルホニル)エチル]−N−[(3−ニトロフェニル)メチル]アセトアミド
[2−(メチルスルホニル)エチル][(3−ニトロフェニル)メチル]アミン(0.70g、2.7mmol)をDCM(25mL)に溶解させた溶液に対して、ジイソプロピルエチルアミン(0.71mL、4.0mmol)及びTFAA(0.42mL、3.0mmol)を添加した。室温条件下で1時間後、反応混合物をDCMで希釈し、そして飽和NaHCO3水溶液で抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥し、シリカゲルに吸着させ、そしてカラムクロマトグラフィによって精製して、標題の化合物を透明な油として生成した(0.88g、収率92%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) d 8.24 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.11 (s, 1H), 7.58-7.63 (m, 2H), 4.91 (s, 2H), 3.78 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 3.36 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 2.99 (s, 3H). ES-LC/MS m/z = 355 [M+H]+。
工程C:N−[(3−アミノフェニル)メチル]−2,2,2−トリフルオロ−N−[2−(メチルスルホニル)エチル]アセトアミド
2,2,2−トリフルオロ−N−[2−(メチルスルホニル)エチル]−N−[(3−ニトロフェニル)メチル]アセトアミド(0.88g、2.5mmol)をi−PrOHに懸濁させた懸濁液に対して、10%のPd/C(80mg、0.08mmol)を添加した。水素が充填された風船を設置し、そして反応物を室温条件下にて激しく撹拌した。64時間後、反応混合物をセライトに通過させてろ過し、そしてシリカゲルに吸着させ、粗生成物をカラムクロマトグラフィによって精製して、標題の化合物を93%の収率で生成した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) d 7.17 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 6.60-6.67 (m, 2H), 6.53 (s, 1H), 4.62 (s, 2H), 3.73 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 3.18 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 2.92 (s, 3H). ES-LC/MS m/z = 324 [M+H]+。
工程D:2,2,2−トリフルオロ−N−[2−(メチルスルホニル)エチル]−N−[(3−{[4−(2−{3−[(2−チエニルアセチル)アミノ]フェニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル)−2−ピリミジニル]アミノ}フェニル)メチル]アセトアミド
N−[(3−アミノフェニル)メチル]−2,2,2−トリフルオロ−N−[2−(メチルスルホニル)エチル]アセトアミド(68mg、0.21mmol)及びN−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド(75mg、0.17mmol)(実施例2の工程Bを参照)をi−PrOH(3mL)に懸濁させた懸濁液を、2滴の12NのHClで酸性化して、そして180℃の条件下でマイクロ波において15分間加熱した。その後、反応混合物をEtOAcで希釈し、飽和NaHCO3水溶液で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、そしてシリカゲルに吸着させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィによって精製して、標題の化合物を63%の収率で生成した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) d 8.51 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 8.31 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 8.22 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 7.67-7.80 (m, 2H), 7.56 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.26-7.39 (m, 4H), 7.17 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 7.05 (s, 1H), 6.94 (t, J = 6.9 Hz, 1H), 6.88 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.62-6.64 (m, 2H), 6.53 (s, 1H), 4.68 (s, 2H), 3.96 (s, 2H), 3.72-3.75 (m, 2H), 3.16-3.24 (m, 2H), 2.90 (s, 3H). ES-LC/MS m/z = 734 [M+H]+。
工程E:N−{3−[3−(2−{[3−({[2−(メチルスルホニル)エチル]アミノ}メチル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド(標題の化合物)
2,2,2−トリフルオロ−N−[2−(メチルスルホニル)エチル]−N−[(3−{[4−(2−{3−[(2−チエニルアセチル)アミノ]フェニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル)−2−ピリミジニル]アミノ}フェニル)メチル]アセトアミド(79mg、0.11mmol)をTHF(3mL)に溶解させた溶液に対して、水(0.5mL)中におけるLiOH水和物(10mg、0.21mmol)を添加した。溶液を2時間で50℃に加熱し、その後、EtOAcで希釈し、1NのNa2CO3で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、そして濃縮して、標題の化合物を62%の収率で生成した。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) d 10.36 (s, 1H), 9.55 (s, 1H), 8.84 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 8.52 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 8.24 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 7.90 (s, 1H), 7.74-7.76 (m, 2H), 7.59 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.38-7.50 (m, 2H), 7.28 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.20 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.13 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 6.92-6.98 (m, 3H), 6.44-6.51 (m, 2H), 3.88 (s, 2H), 3.66 (s, 2H), 3.23 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 3.01 (s, 3H), 2.91 (t, J = 6.1 Hz). ES-LC/MS m/z = 638 [M+H]+。
実施例42:N−{3−[3−(2−{[3−(アミノメチル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド
工程A:2,2,2−トリフルオロ−N−[(3−ニトロフェニル)メチル]アセトアミド
3−ニトロベンジルアミンヒドロクロリド(10.2g、54mmol)をDCMに懸濁させた懸濁液に対して、TEA(37.6mL、270mmol)を添加した。5分後、溶液は透明となり、そしてTFAA(11.4mL、81mmol)を30分かけて滴下し、そして反応物を室温条件下で撹拌した。16時間後、粗反応混合物を1NのHClで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、シリカゲルに吸着させ、そしてカラムクロマトグラフィによって精製して、標題の化合物を92%の収率で生成した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) d 8.15-8.19 (m, 2H), 7.65 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.56 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 6.7 (bs, 1H), 4.64 (s, 2H)。
工程B:N−[(3−アミノフェニル)メチル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
2,2,2−トリフルオロ−N−[(3−ニトロフェニル)メチル]アセトアミド(0.5g、2.0mmol)をi−PrOHに溶解させた溶液に対して、10%のPd/C(40mg、0.04mmol)を添加した。水素が充填された風船を設置し、そして反応物を室温条件下にて激しく撹拌した。15時間後、反応混合物をセライトに通過させてろ過し、そしてシリカゲルに吸着させ、そしてカラムクロマトグラフィによって精製して、標題の化合物を85%の収率で生成した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) d 7.14-7.27 (m, 1H), 6.59-6.68 (m, 3H), 4.43 (s, 2H), 3.74 (s, 2H). ES-LC/MS m/z = 219 [M+H]+。
工程C:2,2,2−トリフルオロ−N−[(3−{[4−(2−{3−[(2−チエニルアセチル)アミノ]フェニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル)−2−ピリミジニル]アミノ}フェニル)メチル]アセトアミド
N−[(3−アミノフェニル)メチル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(46mg、0.21mmol)及びN−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド(75mg、0.17mmol)(実施例2の工程Bを参照)をi−PrOH(3mL)に懸濁させた懸濁液を、2滴の12NのHClで酸性化して、そして180℃の条件下でマイクロ波において15分間加熱した。その後、反応混合物をDCMで希釈し、飽和NaHCO3水溶液で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、そしてシリカゲルに吸着させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィによって精製して、標題の化合物を67%の収率で生成した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) d 8.51 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 8.31 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 8.22 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 7.72-7.75 (m, 2H), 7.63 (s, 1H), 7.46 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.26-7.38 (m, 7H), 7.04 (s, 1H), 6.94 (m, 1H), 6.63 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 4.48 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 3.96 (s, 2H). ES-LC/MS m/z = 628 [M+H]+。
工程D:N−{3−[3−(2−{[3−(アミノメチル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド(標題の化合物)
2,2,2−トリフルオロ−N−[(3−{[4−(2−{3−[(2−チエニルアセチル)アミノ]フェニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル)−2−ピリミジニル]アミノ}フェニル)メチル]アセトアミド(71mg、0.11mmol)をTHF(3mL)に溶解させた溶液に対して、水(0.5mL)中におけるLiOH水和物(10mg、0.21mmol)を添加した。溶液を2時間で50℃に加熱し、その後、DCMで希釈し、1NのNa2CO3で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、そして濃縮して、標題の化合物を94%の収率で生成した。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) d 10.37 (s, 1H), 9.51 (s, 1H), 8.83 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 8.53 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.24 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 7.90 (s, 1H), 7.74-7.76 (m, 2H), 7.55 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.38-7.50 (m, 3H), 7.28 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.19 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.12 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 6.94-6.98 (m, 3H), 6.46 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 3.88 (s, 2H), 3.67 (s, 2H). ES-LC/MS m/z = 532 [M+H]+。
実施例43:N−{3−[3−(2−{[3−(アミノメチル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2−(3−チエニル)アセトアミド
工程A:N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2−(3−チエニル)アセトアミド
{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}アミン(125mg、0.4mmol)(実施例2の工程Aを参照)をTHF(5mL)に溶解させた溶液に対して、3−チエニル酢酸(67mg、0.47mmol)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミドヒドロクロリド(90mg、0.47mmol)、N−ヒドロキシベンゾトリアゾール(63mg、0.47mmol)、及びジイソプロピルエチルアミン(200μL、1.2mmol)を添加した。室温条件下で20時間後、反応混合物をDCMで希釈し、水洗し、Na2SO4で乾燥し、ろ過し、そしてシリカゲルに吸着させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィによって精製して、標題の化合物を69%の収率で生成した。ES-LC/MS m/z = 446 [M+H]+。
工程B:2,2,2−トリフルオロ−N−[(3−{[4−(2−{3−[(3−チエニルアセチル)アミノ]フェニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル)−2−ピリミジニル]アミノ}フェニル)メチル]アセトアミド
N−[(3−アミノフェニル)メチル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(73mg、0.34mmol)及びN−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2−(3−チエニル)アセトアミド(120mg、0.27mmol)をi−PrOH(4mL)に懸濁させた懸濁液を、3滴の12NのHClで酸性化して、そして80℃の条件下で一晩撹拌した。16時間後、反応混合物をDCMで希釈し、飽和NaHCO3水溶液で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、そしてシリカゲルに吸着させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィによって精製して、標題の化合物を53%の収率で生成した。 1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) d 10.28 (s, 1H), 9.98 (t, 1H), 9.63 (s, 1H), 8.83 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 8.52 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 8.24 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.90 (s, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.75 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.71 (s, 1H), 7.67 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.47-7.49 (m, 2H), 7.42 (t, J = 7.9 Hz, 1H),7.32 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.26 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 7.22 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.08-7.13 (m, 2H), 6.85 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 6.51 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 4.35 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 3.66 (s, 2H). ES-LC/MS m/z = 628 [M+H]+。
工程C:N−{3−[3−(2−{[3−(アミノメチル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2−(3−チエニル)アセトアミド(標題の化合物)
2,2,2−トリフルオロ−N−[(3−{[4−(2−{3−[(3−チエニルアセチル)アミノ]フェニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル)−2−ピリミジニル]アミノ}フェニル)メチル]アセトアミド(87mg、0.14mmol)をTHF(2mL)に溶解させた溶液に対して、水(0.5mL)中におけるLiOH水和物(12mg、0.28mmol)を添加した。溶液を1.5時間で50℃に加熱し、その後、DCMで希釈し、1NのNa2CO3で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、そして濃縮して、標題の化合物を83%の収率で生成した。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) d 10.29 (s, 1H), 9.50 (s, 1H), 8.83 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 8.53 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.24 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 7.89 (s, 1H), 7.74-7.77 (m, 2H), 7.40-7.56 (m, 4H), 7.08-7.32 (m, 5H), 6.95 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.46 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 3.67 (s, 2H), 3.66 (s, 2H). ES-LC/MS m/z = 532 [M+H]+。
実施例44:N−[3−(3−{2−[(4−クロロ−3−{[2−(1−ピロリジニル)エチル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド
工程A:1−クロロ−2−[(2−クロロエチル)オキシ]−4−ニトロベンゼン
化合物は、実施例10の工程Aに記載の手順に従って2−クロロ−5−ニトロフェノールから合成されて、生成物を油として53%の収率で得た。ES-LC/MS m/z 235 (M+H)。
工程B:4−クロロ−3−[(2−クロロエチル)オキシ]アニリン
化合物は、実施例10の工程Bに記載の手順に従って1−クロロ−2−[(2−クロロエチル)オキシ]−4−ニトロベンゼンから合成されて、生成物を暗色油として61%の収率で得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-D6) d ppm 3.9 (m, 2 H) 4.2 (t, J=5.2 Hz, 2 H) 5.2 (s, 2 H) 6.1 (dd, J=8.4, 2.4 Hz, 1 H) 6.3 (d, J=2.2 Hz, 1 H) 7.0 (d, J=8.6 Hz, 1 H). ES-LC/MS m/z 206 (M+H)。
工程C:N−(3−{3−[2−({4−クロロ−3−[(2−クロロエチル)オキシ]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
化合物は、実施例10の工程Cに記載のように、N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(実施例1の工程Cを参照)及び1−クロロ−2−[(2−クロロエチル)オキシ]−4−ニトロベンゼンから合成されて、暗黄色の固体を34%の収率で得た。ES-LC/MS m/z 587 [M+H]+。
工程D:4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(4−クロロ−3−{[2−(1−ピロリジニル)エチル]オキシ}フェニル)−2−ピリミジンアミン
化合物は、実施例10の工程Dに概説された手順を用い、N−(3−{3−[2−({4−クロロ−3−[(2−クロロエチル)オキシ]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド及びピロリジンから合成されて、固体を50%の収率で得た。ES-LC/MS m/z 526 [M+H]+。
工程E:N−[3−(3−{2−[(4−クロロ−3−{[2−(1−ピロリジニル)エチル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド(標題の化合物)
標題の化合物は、実施例1の工程Fに記載のアシル化条件を用い、そして0〜20%のグラジエントのEtOAc/MeOH w/NH4OHを用いるカラムクロマトグラフィによる精製で、4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(4−クロロ−3−{[2−(1−ピロリジニル)エチル]オキシ}フェニル)−2−ピリミジンアミン及び2−チオフェンアセチルクロリドから調製されて、生成物を71%の収率で生成した。1H NMR (400 MHz, DMSO-D6) d ppm 1.7 (s, 4 H) 3.8 (s, 3 H) 4.0 (s, 3 H) 6.5 (s, 1 H) 6.9 (d, J=4.4 Hz, 2 H) 7.1 (t, J=6.9 Hz, 2 H) 7.2 (t, J=9.0 Hz, 2 H) 7.4 (m, 3 H) 7.5 (m, 2 H) 7.7 (s, 2 H) 7.9 (s, 1 H) 8.2 (d, J=0.9 Hz, 1 H) 8.4 (s, 1 H) 8.8 (d, J=1.3 Hz, 1 H) 9.7 (s, 1 H) 10.3 (s, 1 H). ES-LC/MS m/z 650 [M+H]+。
実施例45:N−[3−(3−{2−[(4−クロロ−3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド
工程A:4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(4−クロロ−3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)−2−ピリミジンアミン
化合物は、実施例10の工程Dに記載のようなジメチルアミンとの塩化物置換によってN−(3−{3−[2−({4−クロロ−3−[(2−クロロエチル)オキシ]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(実施例44の工程Cを参照)から合成されて、固体を78%の収率で得た。ES-LC/MS m/z 500 [M+H]+。
工程B:N−[3−(3−{2−[(4−クロロ−3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド(標題の化合物)
標題の化合物は、実施例10の工程Eに記載のように2−チエニルアセチルクロリドを用い、4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(4−クロロ−3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)−2−ピリミジンアミンから合成されて、黄色の固体を70%の収率で得た。1H NMR (300 MHz, DMSO-D6) d ppm 2.2 (s, 6 H) 2.6 (t, J=5.8 Hz, 2 H) 3.9 (s, 2 H) 4.0 (t, J=6.0 Hz, 2 H) 6.6 (d, J=5.2 Hz, 1 H) 7.0 (d, J=4.2 Hz, 2 H) 7.2 (m, 1 H) 7.3 (m, 1 H) 7.4 (m, 2 H) 7.5 (s, 1 H) 7.6 (s, 1 H) 7.8 (m, 2 H) 7.9 (s, 1 H) 8.3 (d, J=5.2 Hz, 1 H) 8.5 (d, J=9.7 Hz, 1 H) 8.9 (d, J=6.7 Hz, 2 H) 9.7 (s, 1 H) 10.4 (s, 1 H). ES-LC/MS m/z 624 [M+H]+。
実施例46:N−{3−[3−(2−{[4−クロロ−3−({2−[メチル(1−メチル−3−ピロリジニル)アミノ]エチル}オキシ)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド
工程A:4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−[4−クロロ−3−({2−[メチル(1−メチル−3−ピロリジニル)アミノ]エチル}オキシ)フェニル]−2−ピリミジンアミン
化合物は、実施例10の工程Dに記載のようなN,1−ジメチル−3−ピロリジンアミンとの塩化物置換によってN−(3−{3−[2−({4−クロロ−3−[(2−クロロエチル)オキシ]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(実施例44の工程Cを参照)から合成されて、固体を62%の収率で得た。ES-LC/MS m/z 569 [M+H]+。
工程B:N−{3−[3−(2−{[4−クロロ−3−({2−[メチル(1−メチル−3−ピロリジニル)アミノ]エチル}オキシ)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド(標題の化合物)
標題の化合物は、実施例10の工程Eに記載のように2−チエニルアセチルクロリドを用い、4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−[4−クロロ−3−({2−[メチル(1−メチル−3−ピロリジニル)アミノ]エチル}オキシ)フェニル]−2−ピリミジンアミンから合成されて、褐色の固体を55%の収率で得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-D6) d ppm 2.7 (s, 2 H) 2.8 (m, 5 H) 3.0 (d, J=14.5 Hz, 4 H) 3.1 (s, 2 H) 3.8 (s, 1 H) 3.9 (s, 1 H) 3.9 (s, 2 H) 4.0 (s, 1 H) 6.5 (d, J=5.3 Hz, 1 H) 6.9 (s, 2 H) 6.9 (s, 3 H) 7.1 (m, 2 H) 7.2 (m, 3 H) 7.4 (m, 2 H) 7.5 (d, J=8.6 Hz, 1 H) 7.7 (d, J=20.0 Hz, 1 H) 7.9 (s, 1 H) 8.3 (d, J=5.1 Hz, 1 H) 8.8 (d, J=6.4 Hz, 1 H) 9.7 (s, 1 H) 10.4 (s, 1 H). ES-LC/MS m/z 693 [M+H]+。
実施例47:N−[3−(3−{2−[(4−(メチルオキシ)−3−{4−[2−(メチルスルホニル)エチル]−1−ピペラジニル}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド
工程A:1−[2−(メチルオキシ)−5−ニトロフェニル]ピペラジン
1−[2−(メチルオキシ)フェニル]ピペラジン(11.0g、50.7mmol)に対して、濃H2SO4(60mL)を滴下し、そして0℃で4時間撹拌した。その後、KNO3(7.2g、71.2mmol)を添加し、そして混合物を、室温まで温めたながら一晩撹拌した。その後、反応物を氷でクエンチ処理し、その後、2NのNaOH(100mL)を添加し、EtOAcで3回抽出した。有機層を集めて、MgSO4で乾燥し、シリカゲルに直接充填した。EtOAc中において0〜20%のMeOH/NH4OHでシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、橙色の固体を産出した(5.7g、収率42%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-D6) d ppm 2.8 (m, 4 H) 2.9 (m, 4 H) 3.1 (m, 1 H) 3.9 (s, 3 H) 7.1 (d, J=9.1 Hz, 1 H) 7.6 (d, J=2.7 Hz, 1 H) 7.9 (dd, J=9.0, 2.7 Hz, 1 H)。
工程B:1−[2−(メチルオキシ)−5−ニトロフェニル]−4−[2−(メチルスルホニル)エチル]ピペラジン
化合物は、1−[2−(メチルオキシ)−5−ニトロフェニル]ピペラジン(0.5g、2.11mmol)及びメチルビニルスルホン(0.336g、3.16mmol)をi−PrOH(25mL)に溶解させた溶液を還流するまで一晩加熱することによって合成された。反応物を室温に冷却し、シリカゲルで直接乾燥した。EtOAc中において0〜20%のMeOH/NH4OHでシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、0.5g(収率69%)の所望の生成物を固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-D6) d ppm 2.6 (m, 4 H) 2.7 (t, J=6.8 Hz, 2 H) 3.0 (m, 8 H) 3.9 (s, 3 H) 7.1 (d, J=9.0 Hz, 1 H) 7.6 (d, J=2.7 Hz, 1 H) 7.9 (dd, J=9.1, 2.8 Hz, 1 H)。
工程C:4−(メチルオキシ)−3−{4−[2−(メチルスルホニル)エチル]−1−ピペラジニル}アニリン
0.5gの1−[2−(メチルオキシ)−5−ニトロフェニル]−4−[2−(メチルスルホニル)エチル]ピペラジン(0.5g、1.46mmol)をEtOH(15mL)に溶解させた溶液に対して、10%のPd/C(0.05g)を添加し、そして反応物をH2下で18時間撹拌した。その後、反応物をセライトに通過させてろ過し、そして溶剤を真空で除去して、所望の生成物を黄色の油として得た。0.36g(収率55%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-D6) d ppm 2.5 (m, 3 H) 2.7 (t, J=6.4 Hz, 3 H) 2.9 (d, J=1.8 Hz, 2 H) 2.9 (d, J=11.4 Hz, 2 H) 3.0 (s, 4 H) 3.3 (d, J=6.4 Hz, 3 H) 3.6 (s, 3 H) 6.1 (dd, J=8.3, 2.5 Hz, 1 H) 6.2 (d, J=2.4 Hz, 1 H) 6.6 (d, J=8.8 Hz, 1 H)。
工程D:2,2,2−トリフルオロ−N−[3−(3−{2−[(4−(メチルオキシ)−3−{4−[2−(メチルスルホニル)エチル]−1−ピペラジニル}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]アセトアミド
化合物は、N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(実施例1の工程Cを参照)及び4−(メチルオキシ)−3−{4−[2−(メチルスルホニル)エチル]−1−ピペラジニル}アニリンから合成されて、黄色の固体を42%の収率で得た。ES-LC/MS m/z 695 [M+H]+。
工程E:4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(4−(メチルオキシ)−3−{4−[2−(メチルスルホニル)エチル]−1−ピペラジニル}フェニル)−2−ピリミジンアミン
化合物は、実施例1の工程Eに記載のように、2,2,2−トリフルオロ−N−[3−(3−{2−[(4−(メチルオキシ)−3−{4−[2−(メチルスルホニル)エチル]−1−ピペラジニル}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]アセトアミドから合成されて、黄褐色の固体を98%の収率で得た。ES-LC/MS m/z 599 [M+H]+。
工程F:N−[3−(3−{2−[(4−(メチルオキシ)−3−{4−[2−(メチルスルホニル)エチル]−1−ピペラジニル}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド(標題の化合物)
標題の化合物は、実施例10の工程Eに記載のように2−チエニルアセチルクロリドを用い、4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(4−(メチルオキシ)−3−{4−[2−(メチルスルホニル)エチル]−1−
ピペラジニル}フェニル)−2−ピリミジンアミンから合成されて、淡褐色の固体を47%の収率で得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-D6) d ppm 2.5 (m, 4 H) 2.7 (m, 3 H) 2.9 (m, 4 H) 3.0 (s, 3 H) 3.7 (s, 3 H) 3.9 (s, 2 H) 6.4 (d, J=5.1 Hz, 1 H) 6.8 (d, J=9.1 Hz, 1 H) 7.0 (d, J=4.6 Hz, 2 H) 7.1 (t, J=6.6 Hz, 1 H) 7.3 (m, 3 H) 7.4 (d, J=10.4 Hz, 1 H) 7.4 (m, 2 H) 7.7 (d, J=8.1 Hz, 1 H) 7.9 (s, 1 H) 8.2 (d, J=5.5 Hz, 1 H) 8.8 (d, J=7.0 Hz, 1 H) 9.3 (s, 1 H) 10.3 (s, 1 H). ES-LC/MS m/z 723 [M+H]+。
実施例48:N−{5−[3−(2−{[2−(ジメチルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル]アミノ}ピリミジン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−メトキシフェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド
工程A:N−[5−ブロモ−2−(メチルオキシ)フェニル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
4−ブロモ−2−ニトロアニソール(2.0g、0.009mol)を無水EtOH(100mL)に溶解させた溶液に対して、SnCl2・2H2O(11.68g、0.051mol)を添加し、これにより得られた混合物を室温条件下で一晩撹拌した。溶剤を減圧下で除去し、そして残留物をEtOAc(100mL)に懸濁させ、1NのNaOH(100mL)で洗浄し、そしてセライトのパッドに通過させてろ過した。有機層を除去し、回転式蒸発によって濃縮し、高真空下で乾燥した。その後、これにより得られた残留物を、DCM(150mL)に溶解させ、次に、TEA(5.19g、0.051mol)及びTFAA(4.52g、0.022mol)を添加した。一晩撹拌した後、反応物を1MのHCl(50mL)で洗浄し、有機層を濃縮し、そしてカラムクロマトグラフィによって精製して(ヘキサン中において1〜10%のグラジエントのEtOAc)、標題の化合物を白色の固体として産出した(1.53g、60%)。ES-LC/MS m/z = 297 [M-H]+。
工程B:2,2,2−トリフルオロ−N−{2−(メチルオキシ)−5−[(トリメチルシリル)エチニル]フェニル}アセトアミド
N2下のオーブン乾燥フラスコに対して、N−[5−ブロモ−2−(メチルオキシ)フェニル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(1.53g、0.005mol)、脱気された無水THF(100mL)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(0.45mg、0.6mmol)、ヨウ化銅(I)(73mg、0.38mmol)、及びトリメチルシリルアセチレン(1.26g、0.013mol)を添加した。次に、TEA(5.19g、0.05mol)を滴下し、これにより得られた混合物を60℃で一晩加熱した。粗反応混合物をシリカゲルに吸着させ、そしてカラムクロマトグラフィによって精製して(ヘキサン中において1〜10%のEtOAc)、所望の生成物をオフホワイト色の固体として得た(0.68g、42%)。ES-LC/MS m/z = 314 [M-H]+。
工程C:N−[5−エチニル−2−(メチルオキシ)フェニル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
2,2,2−トリフルオロ−N−{2−(メチルオキシ)−5−[(トリメチルシリル)エチニル]フェニル}アセトアミド(680mg、2.16mmol)をTHF(50mL)に溶解させた溶液に対して、THF(2.59mL、2.59mmol)中の1MのTBAFを滴下し、これにより得られた混合物を室温条件下で30分間撹拌した。反応物を水(50mL)でクエンチ処理し、減圧下で濃縮し、そして水層をDCM(2×50mL)で抽出した。有機層を集め、溶剤を減圧下で除去し、そしてカラムクロマトグラフィによって精製して(ヘキサン中において5〜25%のEtOAc)、標題の化合物をオフホワイト色の固体として得た(500mg、96%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) d 3.00 (s, 1H), 3.93 (s, 3H), 6.86 (d, 1H, J = 8.42 Hz), 7.31 (dd, 1H, J = 8.42 Hz, 2.01 Hz), 8.46 (d, 1H, J = 2.01 Hz)。
工程D:N−[5−[(2−クロロ−4−ピリミジニル)エチニル]−2−(メチルオキシ)フェニル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
N2下のオーブン乾燥フラスコに対して、2,4−ジクロロピリミジン(860mg、5.76mmol)、脱気された無水THF(100mL)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(81mg、0.12mmol)、ヨウ化銅(I)(13mg、0.07mmol)、及びTEA(1.26g、0.013mmol)を添加した。反応物を60℃で30分間加熱した後、N−[5−エチニル−2−(メチルオキシ)フェニル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(560mg、2.30mmol)を、THF(10mL)に溶解させた溶液として滴下し、そしてこれにより得られた混合物を一晩加熱した。粗反応混合物をシリカゲルに吸着させ、そしてカラムクロマトグラフィによって精製して(ヘキサン中において0〜10%のEtOAc)、所望の生成物をオフホワイト色の固体として得た(0.68g、42%)。ES-LC/MS m/z = 356 [M+H]+。
工程E:N−[5−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−(メチルオキシ)フェニル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
N−[5−[(2−クロロ−4−ピリミジニル)エチニル]−2−(メチルオキシ)フェニル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(534mg、1.5mmol)、ヨウ化アミノピリジニウム(670mg、3.01mmol)及びK2CO3(620mg、4.51mmol)をDMF(10mL)に溶解させた溶液を室温条件下で3時間撹拌した。溶剤を回転式蒸発によって除去し、そして残留物をDCM(50mL)に再溶解させ、水洗した(50mL)。有機層をシリカゲルに吸着させ、そしてカラムクロマトグラフィによって精製して(ヘキサン中において5〜50%のEtOAc)、ピラゾロピリジンを黄褐色の固体として得た(370mg、55%)。ES-LC/MS m/z = 448 [M+H]+。
工程F:N−{5−[3−(2−クロロピリミジン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−メトキシフェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド
N−[5−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−(メチルオキシ)フェニル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(250mg、0.56mmol)及び1MのLiOH(1.30mL、1.39mmol)を10:1のTHF:H2O(5mL)に溶解させた溶液を50℃で一晩加熱した。回転式蒸発によってTHFを除去した後、反応混合物をEtOAcに再溶解させ、そして水(25mL)及びブライン(25mL)で洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥した。ろ過後、溶剤を回転式蒸発によって除去した。残留溶剤を高真空除去した後、粗混合物をTHF(5mL)に溶解させ、これに対して、チオフェン−2−アセチルクロリド(0.10mL、0.84mmol)を添加した。一晩撹拌した後、水(0.5mL)を添加し、そしてTHFを回転式蒸発によって除去した。反応混合物をDCM(25mL)に再溶解させ、飽和NaHCO3(10mL)、水(10mL)及びブライン(10mL)で洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥し、ろ過し、そしてろ液を減圧下で濃縮して、所望のアミドをオフホワイト色の固体として得た(210mg、79%)。ES-LC/MS m/z = 476 [M+H]+。
工程H:N−{5−[3−(2−{[2−(ジメチルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル]アミノ}ピリミジン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−メトキシフェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド(標題の化合物)
N−{5−[3−(2−クロロピリミジン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−メトキシフェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド(90mg、0.19mmol)を無水i−PrOH(3mL)に溶解させた溶液に対して、N2,N2−ジメチルインダン−2,5−ジアミン(37mg、0.21mmol)、その後に触媒の12MのHClを添加した。180℃でのマイクロ波において10分間加熱した後、反応物を飽和NaHCO3(25mL)でクエンチ処理し、溶剤を、回転式蒸発によって除去した。水層をDCM(25mL)で抽出し、有機層を濃縮し、そしてカラムクロマトグラフィによって精製して(DCM中のおける1〜10%のMeOH)、生成物を黄色の固体として得た(27mg、24%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) d 2.18 (s, 6H), 2.65-2.71 (m, 2H), 2.88-2.97 (m, 2H), 3.89 (s, 3H), 3.98 (s, 2H), 6.51 (d, 1H, J = 5.3 Hz), 6.94-6.96 (m, 2H), 7.02-7.14 (m, 3H), 7.26-7.28 (m, 1H), 7.35-7.43 (m, 3H), 7.63 (s, 1H), 8.20 (d, 1H, J = 5.3 Hz), 8.31 (s, 1H), 8.43 (d, 1H, J=8.9 Hz), 8.79 (d, 1H, J=7.0 Hz) 9.38 (s, 1H), 9.45 (s, 1H) ppm. ES-LC/MS m/z = 616 [M+H]+。
実施例49:N−[2−メトキシ−5−(3−{2−[(2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)アミノ]ピリミジン−4−イル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド
N−{5−[3−(2−クロロピリミジン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−メトキシフェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド(110mg、0.23mmol)(実施例48の工程Fを参照)を無水i−PrOH(3mL)に溶解させた溶液に対して、2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イルアミン(39mg、0.24mmol)、その後に触媒の12MのHClを添加した。180℃でのマイクロ波において10分間加熱した後、反応物を飽和NaHCO3(25mL)でクエンチ処理し、溶剤を、回転式蒸発によって除去し、そして水層をDCM(25mL)で抽出した。有機層を濃縮し、そしてカラムクロマトグラフィによって精製して(DCM中のおける1〜10%のMeOH)、生成物を黄色の固体として得た(74mg、53%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) d 2.28 (s, 3H), 2.53-2.55 (m, 2H), 2.70-2.72 (m, 2H), 3.36 (s, 2H), 3.87 (s, 3H), 3.97 (s, 2H), 6.49 (d, 1H, J = 5.1 Hz), 6.94-6.95 (m, 2H), 7.05-7.13 (m, 2H), 7.25-7.27 (d, 1H, J=8.1 Hz), 7.35-7.43 (m, 3H), 7.48 (s, 1H), 8.19 (d, 1H, J = 5.3 Hz), 8.31 (s, 1H), 8.43 (d, 1H, J=8.6 Hz), 8.78 (d, 1H, J=6.8 Hz) 9.38 (s, 1H), 9.45 (s, 1H) ppm. ES-LC/MS m/z = 602 [M+H]+。
実施例50:N−[4−(3−{2−[(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−フェニルアセトアミド
4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(4−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)−2−ピリミジンアミン(50mg、0.11mmol)(実施例15の工程Aを参照)をDCM(5mL)に溶解させた撹拌溶液に対して、フェニルアセチルクロリド(20mg、0.12mmol)を添加した。1.5時間後、LC/MSは反応が終了していたことを示していた。溶液を飽和NaHCO3水溶液(20mL)で洗浄し、有機層を分離し、LC(0〜20%のMeOH/DCM)で精製して、標題の化合物を白色の固体として得た(30mg、48%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) d 10.31 (s, 1H), 9.54 (s, 1H), 8.80-8.82 (m, 1H), 8.49 (d, J = 8.78 Hz, 1H), 8.25 (d, J = 5.31 Hz, 1H), 7.87-7.88 (m, 1H), 7.73-7.76 (m, 1H), 7.38-7.52 (m, 3H), 7.20-7.31 (m, 7H), 7.09-7.14 (m, 2H), 6.49-6.52 (m, 1H), 6.45 (d, J = 5.31 Hz, 1H), 3.96 (t, J = 5.85 Hz, 2H), 3.63 (s, 2H), 2.57 (t, J = 5.85 Hz, 2H), 2.16 (s, 1H) ppm. ES-LC/MS m/z = 584 [M+H]+。
実施例51:2,6−ジフルオロ−N−[3−(3−{5−フルオロ−2−[(2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]ベンズアミド
工程A:N−{3−[(2−クロロ−5−フルオロ−4−ピリミジニル)エチニル]フェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
N2下のオーブン乾燥フラスコに対して、2,4−ジクロロ−5−フルオロピリミジン(1.56g、9.4mmol)、脱気された無水THF(100mL)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(62mg、0.09mmol)、ヨウ化銅(I)(10mg、0.05mmol)、及びTEA(0.164g、0.23mmol)を添加した。反応物を60℃で30分間加熱した後、N−(3−エチニルフェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(1.0g、4.69mmol)を、THF(25mL)に溶解させた溶液として滴下し、そしてこれにより得られた混合物を一晩加熱した。粗反応混合物をシリカゲルに吸着させ、そしてカラムクロマトグラフィによって精製して(ヘキサン中において2〜10%のEtOAc)、所望の生成物をオフホワイト色の固体として得た(1.25g、78%)。ES-LC/MS m/z = 344 [M+H]+。
工程B:N,N−{3−[3−(2−クロロ−5−フルオロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
N−{3−[(2−クロロ−5−フルオロ−4−ピリミジニル)エチニル]フェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(1.25g、3.64mmol)、ヨウ化アミノピリジニウム(1.63g、7.34mmol)及びK2CO3(1.52g、11mmol)をDMF(50mL)に溶解させた溶液を室温条件下で2時間撹拌し、その後、溶剤を除去した。残留物を水(50mL)に懸濁させ、EtOAc(100mL)で2回抽出した。有機層をシリカゲルに吸着させ、そしてカラムクロマトグラフィによって精製して(ヘキサン中において10〜50%のEtOAc)、ピラゾロピリジンをオフホワイト色の固体として得た(1.34g、85%)。ES-LC/MS m/z = 436 [M+H]+。
工程C:2,2,2−トリフルオロ−N−[3−(3−{5−フルオロ−2−[(2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]アセトアミド
N,N−{3−[3−(2−クロロ−5−フルオロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(20mg、0.05mmol)、Pd2(dba)3(8.4mg、0.009mmol)、キサントホス(8.0mg、0.013mmol)、炭酸セシウム(67mg、0.21mmol)、及び2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6−イソキノリンアミン(22.3mg、0.14mmol)を無水1,4−ジオキサンに溶解させ、窒素で予め脱気された溶液を、100℃で48時間加熱した。この段階で、粗反応物をシリカゲルに吸着させ、そしてLC(DCM〜10%のMeOH/DCM)で精製して、生成物を黄褐色の固体として得た(13mg、50%)。ES-LC/MS m/z = 562 [M+H]+。
工程D:N−{4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−5−フルオロ−2−ピリミジニル}−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリンアミン
2,2,2−トリフルオロ−N−[3−(3−{5−フルオロ−2−[(2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]アセトアミド(13mg、0.023mmol)を5:1のTHF:H2O(6mL)に溶解させた溶液に対して、1MのLiOH(0.14mL、0.14mmol)を添加し、そして反応混合物を室温条件下で一晩撹拌した。反応物をブライン(10mL)で洗浄し、有機層を分離し、そしてシリカゲルに吸着させ、カラムクロマトグラフィによって精製して(0〜10%のMeOH/DCM+1%のNH4OH)、標題の化合物をオフホワイト色の固体として得た(8.6mg、80%)。ES-LC/MS m/z = 466 [M+H]+。
工程E:2,6−ジフルオロ−N−[3−(3−{5−フルオロ−2−[(2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]ベンズアミド(標題の化合物)
N−{4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−5−フルオロ−2−ピリミジニル}−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリンアミン(50mg、0.11mmol)をTHF(5mL)に溶解させた溶液に対して、2,6−ジフルオロベンゾイルクロリド(20mg、0.11mmol)を添加し、そして反応混合物を室温条件下で20分間撹拌した。反応物をMeOHで希釈し、シリカゲルに吸着させ、そしてカラムクロマトグラフィによって精製して(0〜10%のMeOH/DCM+1%のNH4OH)、標題の化合物を淡黄色の固体として得た(15.4mg、24%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) d 10.86 (s, 1H), 9.52 (s, 1H), 8.86 (d, J = 7.69 Hz, 1H), 8.45-8.46 (m, 1H), 8.06 (s, 1H), 7.89 (d, J = 8.61 Hz, 1H), 7.71-7.73 (m, 1H), 7.54-7.58 (m, 1H), 7.30-7.47 (m, 4H), 7.20-7.24 (m, 3H), 7.08-7.12 (m, 1H), 6.86 (d, J = 8.42 Hz, 1H), 3.26 (s, 2H), 2.66-2.69 (m, 2H), 2.49-2.51 (m, 2H), 2.26 (s, 3H). ES-LC/MS m/z = 606 [M+H]+。
実施例52:N−{3−[3−(2−{[3−(4−メチル−1,3−オキサゾール−5−イル)フェニル]アミノ}ピリミジン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド
工程A:{1−[(3−アミノフェニル)スルホニル]エチル}ホルムアミド
乾燥アセトニトリル(500mL)及び乾燥トルエン(500mL)の撹拌混合物を−30℃に冷却し、次に、ホルムアルデヒド(50.7g、1.1mol)、アセトアルデヒド(37g、0.85mol)及びTMS−Cl(106.4g、0.98mol)を窒素雰囲気下、−30℃で添加した。反応混合物を室温条件下で1時間撹拌し、55℃に温め、その後、p−トルエンスルホン酸を添加し、反応混合物をかかる温度条件下で一晩撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、次に、tert−ブチルエーテル(300mL)を添加し、そして1時間撹拌した。これにより形成した白色の沈殿をろ過し、そして乾燥した。粗生成物(110g)を、更に精製することなく次の工程で使用した。
工程B:3−{[1−(イソシアノエチル)エチル]スルホニル}アニリン
{1−[(3−アミノフェニル)スルホニル]エチル}ホルムアミド(11g、0.484mol)を乾燥THF(1L)に溶解させた冷却溶液(0℃)に対して、オキシ塩化リン(148.4g、0.968mol)をゆっくり添加し、そして反応物を30分間撹拌した。これに対して、TEA(293.8g、2.9mol)を30分かけて滴下し、そして反応物を0℃で更に2時間撹拌した。TLCによって出発材料が観察されなくなった後、反応混合物を水でクエンチ処理し、EtOAc(3×350mL)で抽出した。有機層を集めて、ブライン、水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、そして濃縮した。粗生成物(60g)を、更に精製することなく次の工程で使用した。
工程C:4−メチル−5−(3−ニトロフェニル)−1,3−オキサゾール
3−{[1−(イソシアノエチル)エチル]スルホニル}アニリン(60g、0.287mol)を乾燥MeOH(800mL)に溶解させた冷却溶液(0℃)に対して、乾燥粉末K2CO3を添加し、そして室温条件下で1時間撹拌した。反応混合物を0℃に再冷却し、3−ニトロベンズアルデヒド(43g、0.287mol)を添加した。反応混合物を室温に温め、次に、撹拌しながら55℃で一晩加熱した。過剰の溶剤を減圧下で除去し、残留物を水(100mL)に溶解させ、そしてEtOAc(3×350mL)で抽出した。有機層を集めて、ブライン、水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、そして濃縮した。粗生成物を、石油エーテル中の15%のEtOAcを用いたシリカゲル(60〜120メッシュ)カラムクロマトグラフィによって精製して、生成物を黄色の固体として産出した。収率50g(86%)。
工程D:3−(4−メチル−1,3−オキサゾール−5−イル)アニリン
パール・シェーカーボトル(Parr-shaker bottle)において、4−メチル−5−(3−ニトロフェニル)−1,3−オキサゾール(50g)をMeOH(600mL)に溶解させた溶液に対して、Pd/C(5g)を注意して移し、3.5kgの圧力条件下で20時間水素化した。反応混合物をセライトベットでろ過し、そしてろ液を濃縮した。残留物を、石油エーテル中の40%のEtOAcを用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、黄色の固体を得た。収率18g(42%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) d 8.23 (s, 1 H), 7.08 (t, J = 8.0 Hz, 1 H), 6.82 (s, 1 H), 6.71 (d, J = 7.9 Hz, 1 H), 6.52 (d, J = 8.2 Hz, 1 H), 5.24 (s, 2 H), 2.29 (s, 3 H)。
工程E:N−{3−[3−(2−{[3−(4−メチル−1,3−オキサゾール−5−イル)フェニル]アミノ}ピリミジン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2−(2−ピリジニル)アセトアミド(標題の化合物)
標題の化合物は、実施例2の工程Eに記載の手順に従って、N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド(実施例2の工程Bを参照)及び3−(4−メチル−1,3−オキサゾール−5−イル)アニリンから合成された。かかる反応により、室温への冷却時に懸濁液を形成した。懸濁液をろ過し、そして標題の化合物を81%の収率で形成した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) d 10.37 (s, 1 H), 9.85 (s, 1 H), 8.83 (d, J = 6.9 Hz, 1 H), 8.47 (d, J = 9.0 Hz, 1 H), 8.28 (s, 1 H), 8.26 (d, J = 5.3 Hz, 1 H), 8.13 (m, 1 H), 7.90 (m, 1 H), 7.72 (m, 2 H), 7.44-7.35 (m, 4 H), 7.27 (d, J = 7.6 Hz, 1 H), 7.21 (d, J = 7.8 Hz, 1 H), 7.11 (m, 1 H), 6.96 (s, 1 H), 6.95 (t, J = 3.3 Hz, 1 H), 6.52 (d, J = 5.4 Hz, 1 H), 3.87 (s, 2 H), 2.32 (s, 3 H). ES-LC/MS m/z = 585 [M+H]+。
実施例53:N−{3−[3−(2−{[2−(ジメチルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル]アミノ}ピリミジン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド
工程A:N,N−ジメチル−5−ニトロ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−アミン
(5−ニトロ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−イル)アミンヒドロクロリド(5.52g、26mmol)、パラホルムアルデヒド(4.1g、128mmol)、ナトリウムシアノボロヒドリド(8.1g、128mmol)、及びHOAc(7.4mL、128mmol)をDCE(200mL)中で混合し、そして懸濁液を還流させ15時間加熱した。反応物を冷却し、飽和NaHCO3水溶液でクエンチ処理した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、そして油まで濃縮した。粗物質を、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィ(0〜100%(90%のDCM/9%のMeOH/1%のNH4OH)/DCM)によって精製して、2.7g(52%)の黄色の油を産出し、これを卓上(bench top)に保存し、結晶化させた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) d 8.07 (m, 2 H), 7.36 (d, J = 8.1 Hz, 1 H), 4.13 (m, 1 H), 3.34 (m, 4 H), 2.74 (s, 6 H)。
工程B:(5−アミノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−イル)ジメチルアミン
ジメチル(5−ニトロ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−イル)アミン(1.5g、7.3mmol)をMeOHに溶解し、そして55PSI気圧の水素下で、5%のPd/C(250mg)と一緒に15時間激しく撹拌した。反応物をセライトに通過させてろ過し、溶剤を真空下で除去した。反応により、1.2g(94%)の白色粉末(5−アミノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−イル)ジメチルアミンを形成した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) d 6.84 (d, J = 8.2 Hz, 1 H), 6.41 (s, 1 H), 6.38-6.36 (m, 1 H), 4.88 (s, 2 H), 3.86 (quint, J = 8.8 Hz, 1 H), 3.16-2.88 (m, 4 H), 2.60 (s, 6 H)。
工程C:N−{3−[3−(2−{[2−(ジメチルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル]アミノ}ピリミジン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド(標題の化合物)
標題の化合物は、N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド(147mg、0.33mmol)(実施例2の工程Bを参照)及び(5−アミノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−イル)ジメチルアミン(70mg、0.40mmol)をi−PrOH(2mL)中で混合し、そしてジエチルエーテル(33μL、0.03mmol)中の1Mの塩酸を添加することによって合成された。反応物をマイクロ波で180℃に20分間で加熱したが、これは、反応混合物のLC/MS分析が出発材料の消費を示すまで繰り返し行われた。反応生成物を残留物まで濃縮し、クロロホルムと飽和NaHCO3水溶液に分け、そして有機層をブラインで洗浄した。粗有機溶液をNa2SO4で乾燥し、そして濃縮した。粗生成物を、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィ(DCM:0〜100% 90:9:1のDCM:MeOH:NH4OH(aq))によって精製した。精製により、43mg(22%)の褐色の粉末を産出した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) d 10.34 (s, 1 H), 9.41 (s, 1 H), 8.81 (d, J = 6.9 Hz, 1 H), 8.46 (m, 1 H), 8.21 (dd, J = 5.2, 4.1 Hz, 1 H), 7.90-7.87 (m, 1 H), 7.73 (d, J = 8.0 Hz, 1 H), 7.64 (d, J = 15.4 Hz, 1 H), 7.48-7.35 (m, 4 H), 7.25 (d, J = 7.7 Hz, 1 H), 7.11 (t, J = 7.0 Hz, 1 H), 7.06-7.02 (m, 1 H), 6.97-6.94 (m, 1 H), 6.45 (dd, J = 8.6, 5.4 Hz, 1 H), 3.86 (s, 2 H), 3.30 (s, 6 H), 3.02-2.86 (m, 2 H), 2.70-2.63 (m, 1 H), 2.17 (s, 2 H). ES-LC/MS m/z = 586 [M+H]+。
実施例54:N−[3−(3−{2−[(2−アミノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド
工程A:2,2,2−トリフルオロ−N−(5−ニトロ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−イル)アセトアミド
(5−ニトロ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−イル)アミンヒドロクロリド(500mg、2.3mmol)、TEA(327μL、2.3mmol)及びDCM(20mL)の溶液に対して、TFAA(361μL、2.6mmol)を0℃で撹拌しながら滴下した。氷浴を温め、そして反応物を室温条件下で15時間撹拌した。反応物を分液漏斗において飽和NaHCO3水溶液で、次にブラインで洗浄し、その後、Na2SO4で乾燥した。溶剤を真空下で除去し、残留物を、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィ(DCM:0〜100% 90:9:1のDCM:MeOH:NH4OH(aq))によって精製した。精製により、476mg(84%)の生成物を白色粉末として産出した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) d 9.75 (d, J = 6.8 Hz, 1 H), 8.10 (s, 1 H), 8.06 (dd, J = 8.3, 2.2 Hz, 1 H), 7.49 (d, J = 8.2 Hz, 1 H), 4.67-4.58 (m, 1 H), 3.35 (dd, J = 16.8, 8.1 Hz, 2 H), 3.01 (dd, J = 16.5, 5.7 Hz, 2 H)。
工程B:N−(5−アミノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−イル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
2,2,2−トリフルオロ−N−(5−ニトロ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−イル)アセトアミド(245mg、0.89mmol)をEtOAcに溶解し、そして水素雰囲気下(1気圧)で、5%のPd/C(70mg)と一緒に15時間激しく撹拌した。反応物をセライトに通過させてろ過し、溶剤を真空下で除去した。ろ過により、214mg(98%)の所望のアミンを褐色粉末として産出した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) d 9.60 (d, J = 7.1 Hz, 1 H), 6.81 (d, J = 8.0 Hz, 1 H), 6.39 (s, 1 H), 6.34 (d, J = 8.1 Hz, 1 H), 4.83 (s, 2 H), 4.43 (m, 1 H), 3.01 (m, 2 H), 2.71 (m, 2 H); ES-LC/MS (M+H)+ = 245.11。
工程C:2,2,2−トリフルオロ−N−(5−{[4−(2−{3−[(2−チエニルアセチル)アミノ]フェニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル)−2−ピリミジニル]アミノ}−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−イル)アセトアミド
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド(109mg、0.25mmol)(実施例2の工程Bを参照)及びN−(5−アミノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−イル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(72mg、0.30mmol)をi−PrOH(2mL)及びジエチルエーテル(25μL、0.025mmol)中の1Mの塩酸中で混合し、そしてマイクロ波反応器において180℃で20分間に亘って加熱した。反応生成物を濃縮し、そしてシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィ(ヘキサン中における30〜100%のEtOAc)によって直接精製した。精製により、61mg(38%)の褐色の油を産出した。ES-LC/MS m/z = 654 [M+H]+。
工程D:N−[3−(3−{2−[(2−アミノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド(標題の化合物)
2,2,2−トリフルオロ−N−(5−{[4−(2−{3−[(2−チエニルアセチル)アミノ]フェニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル)−2−ピリミジニル]アミノ}−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−イル)アセトアミド(61mg、0.09mmol)を室温条件下でMeOH(5mL)中のLiOH(20mg、0.47mmol)と一緒に撹拌した。24時間後、更にLiOH(20mg、0.47mmol)を添加し、そしてLC/MS分析によって完全な変換が示されるまで反応物を撹拌した。MeOHを真空下で除去し、そして残留物をEtOAcと水に分けた。有機層をブラインで洗浄し、そしてMgSO4で乾燥した。溶剤を除去し、粗生成物を、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィ(DCM:0〜100% 90:9:1のDCM:MeOH:NH4OH(aq))によって精製し、そして40mg(77%)の標題の化合物を産出した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) d 10.32 (s, 1 H), 9.37 (s, 1 H), 8.79 (d, J = 7.0 Hz, 1 H), 8.45 (d, J = 8.6 Hz, 1 H), 8.19 (d, J = 5.3 Hz, 1 H), 7.86 (s, 1 H), 7.72 (d, J = 8.1 Hz, 1 H), 7.62 (s, 1 H), 7.46-7.32 (m, 4 H), 7.24 (d, J = 7.6 Hz, 1 H), 7.09 (t, J = 6.9 Hz, 1 H), 7.01 (d, J = 8.0 Hz, 1 H), 6.95 (m, 1 H), 6.42 (d, J = 5.3 Hz, 1 H), 3.85 (s, 2 H), 3.65 (m, 1 H), 2.94 (dd, J = 15.5, 6.8 Hz, 2 H), 2.47 (m, 2 H), 1.83 (s, 2 H). ES-LC/MS m/z = 558 [M+H]+。
実施例55:N−[3−(3−{2−[(7−アミノ−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド
工程A:7−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフタレノール
7−ニトロ−3,4−ジヒドロ−1(2H)−ナフタレノン(5.0g、26.1mmol)を、室温条件下でTHF(200mL)中、THF(14.4mL、28.8mmol)における2Mのボラン−ジメチルスルフィドと15時間撹拌した。溶剤及び反応副生成物を真空下で除去し、そして5.0g(99%)の所望のアルコールを褐色の粉末として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) d 8.25 (d, J = 2.6 Hz, 1 H), 7.98 (dd, J = 8.5, 2.6 Hz, 1 H), 7.34 (d, J = 8.5 Hz, 1 H), 5.55 (d, J = 5.7 Hz, 1 H), 4.63 (m, 1 H), 2.87-2.73 (m, 2 H), 2.00-1.83 (m, 2 H), 1.75-1.60 (m, 2 H)。
工程B:6−ニトロ−1a,2,3,7b−テトラヒドロナフト[1,2−b]オキシレン
7−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフタレノール(4.0g、20.9mmol)を100℃の条件下でトルエン(100mL)中のAmberlyst-15(5.0g)を用いて15時間処理した。反応物を冷却し、そしてAmberlystをろ過によって除去した。ろ液を真空下で濃縮して、所望のアルケンを褐色の油として得た(3.33g、92%)。6−ニトロ−1,2−ジヒドロナフタレン(3.3g、18.9mmol)をクロロホルム(60mL)中において3−クロロペルオキシ安息香酸(5.1g、22.6mmol)と混合し、そして15時間還流加熱した。反応物を冷却し、EtOAcで希釈し、5%のK2CO3水溶液で3回洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥し、残留物まで濃縮し、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィ(ヘキサン中において0〜50%のEtOAc)によって精製した。精製により、1.3g(36%)のエポキシドを白色の固体として産出した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) d 8.44 (d, J = 2.6 Hz, 1 H), 8.12 (dd, J = 8.1, 2.4 Hz, 1 H), 7.41 (d, J = 8.5 Hz, 1 H), 4.16 (d, J = 4.4 Hz, 1 H), 3.78 (m, 1 H), 2.75-2.55 (m, 2 H), 2.39-2.33 (m, 1 H), 1.75-1.67 (m, 1 H)。
工程C:7−ニトロ−3,4−ジヒドロ−2(1H)−ナフタレノン
6−ニトロ−1a,2,3,7b−テトラヒドロナフト[1,2−b]オキシレン(1.3g、6.8mmol)を、ベンゼン中において無水ヨウ化亜鉛粉末(1.0g、3.1mmol)と混合し、そして薄暗い容器中において窒素下で室温条件下にて15時間撹拌した。反応混合物をろ過し、そしてろ液を真空下で濃縮した。粗残留物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィ(10〜50%のEtOAc/ヘキサン)によって精製して、750mg(58%)の所望のケトンを黄色の粉末として産出した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) d 8.09 (d, J = 2.1 Hz, 1 H), 8.06 (dd, J = 8.2, 2.4 Hz, 1 H), 7.55 (d, J = 8.3 Hz, 1 H), 3.75 (s, 2 H), 3.15 (t, J = 6.7 Hz, 2 H), 2.50-2.43 (m, 4 H)。
工程D:7−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフタレンアミン
7−ニトロ−3,4−ジヒドロ−2(1H)−ナフタレノン(200mg、1.1mmol)を、酢酸アンモニウム(807mg、10.5mmol)、ナトリウムシアノボロヒドリド(86mg、1.4mmol)及びMeOH(5mL)と混合し、そして50℃に15時間に亘って加熱した。反応物を冷却し、真空下で濃縮し、そして残留物をEtOAcと水に分けた。有機層を5%のK2CO3水溶液、ブラインで洗浄し、そしてNa2SO4で乾燥した。粗生成物を真空下で濃縮し、そしてシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィ(0〜100%(90%のDCM/9%のMeOH/1%のNH4OH)/DCM)によって精製した。精製により、130mg(65%)の所望のアミンを褐色の油として形成した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) d 7.90-7.89 (m, 2 H), 7.31 (d, J = 8.5 Hz, 1 H), 3.06-2.88 (m, 3 H), 2.84-2.72 (m, 1 H), 2.54-2.44 (m, 2 H), 1.81 (d, J = 35.2 Hz, 2 H), 1.51-1.42 (m, 1 H)。
工程E:N−(7−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフタレニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
7−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフタレンアミンを、実施例54の工程Aに記載のようにTFAAで90%の収率にてアシル化し、次に、実施例54の工程Bに記載のように、対応のアミンに99%の収率で還元した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) d 9.39 (d, J = 7.7 Hz, 1 H), 6.70 (d, J = 7.8 Hz, 1 H), 6.33 (dd, J = 8.1, 2.4 Hz, 1 H), 6.23 (s, 1 H), 4.78 (s, 2 H), 3.97-3.87 (m, 1 H), 2.79-2.58 (m, 4 H), 1.91-1.84 (m, 1 H), 1.69-1.59 (m, 1 H). ES-LC/MS m/z = 259 [M+H]+。
工程F:2,2,2−トリフルオロ−N−(7−{[4−(2−{3−[(2−チエニルアセチル)アミノ]フェニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル)−2−ピリミジニル]アミノ}−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフタレニル)アセトアミド
標題の化合物は、N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド(99mg、0.22mmol)(実施例2の工程Bを参照)及びN−(7−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフタレニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(69mg、0.26mmol)から、実施例54の工程Cに概説される手順に従って合成された。精製により、60mg(41%)のカップリングされた付加体を油して形成した。ES-LC/MS m/z =668 [M+H]+。
工程G:N−[3−(3−{2−[(7−アミノ−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド(標題の化合物)
標題の化合物は、2,2,2−トリフルオロ−N−(7−{[4−(2−{3−[(2−チエニルアセチル)アミノ]フェニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル)−2−ピリミジニル]アミノ}−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフタレニル)アセトアミド(60mg、0.09mmol)を、実施例54の工程Dに記載のようにMeOH中のLiOHで処理することによって調製された。精製により、50mg(51%)の所望のアミンを形成した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) d 10.32 (s, 1 H), 9.34 (s, 1 H), 8.80 (d, J = 6.8 Hz, 1 H), 8.46 (d, J = 8.8 Hz, 1 H), 8.18 (d, J = 5.4 Hz, 1 H), 7.86 (s, 1 H), 7.72 (d, J = 8.1 Hz, 1 H), 7.48-7.34 (m, 4 H), 7.24 (d, J = 7.6 Hz, 1 H), 7.09 (t, J = 6.7 Hz, 1 H), 6.95-6.89 (m, 3 H), 6.41 (d, J = 5.2 Hz, 1 H), 3.85 (s, 2 H), 2.96 (m, 1 H), 2.79-2.60 (m, 3 H), 2.41-2.31 (m, 1 H), 1.90-1.74 (m, 3 H), 1.46-1.33 (m, 1 H). ES-LC/MS m/z = 572 [M+H]+。
実施例56:N−{2−メチル−5−[3−(2−{[3−(1−ピロリジニルメチル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド
工程A:N−(5−ブロモ−2−メチルフェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
5−ブロモ−2−メチルアニリン(10g、54mmol)をDCM(500mL)に溶解させた溶液に対して、TEA(11mL、81mmol)及びTFAA(9mL、65mmol)を添加した。1時間後、反応物を水で希釈した。有機層を2回水洗し、MgSO4で乾燥し、そして濃縮して、所望の生成物(15g、99%)を淡黄色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 11.02 (s, 1H), 7.49 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.43 (dd, J = 8.0 and 2.0 Hz, 1H), 7.26 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 2.13 (s, 3H) ppm。
工程B:2,2,2−トリフルオロ−N−{2−メチル−5−[(トリメチルシリル)エチニル]フェニル}アセトアミド
N−(5−ブロモ−2−メチルフェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(15g、54mmol)をTHF(300mL)に溶解させた溶液に対して、Pd(PPh3)2Cl2(3.79g、5.4mmol)、CuI(513mg、2.7mmol)及びTEA(23mL、162mmol)を添加した。溶液を60℃に加熱した。トリメチルシリルアセチレン(11.5mL、81mmol)をTHF(200mL)に溶解させた溶液を、滴下漏斗によって約60分かけて滴下した。16時間後、反応物をシリカゲルで濃縮し、そしてカラムクロマトグラフィによって精製して、所望の生成物(10.92g、67%)を得た。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 10.97 (s, 1H), 7.35-7.30 (m, 3H), 2.18 (S, 3H), 0.21 (s, 9H) ppm。
工程C:N−(5−エチニル−2−メチルフェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
2,2,2−トリフルオロ−N−{2−メチル−5−[(トリメチルシリル)エチニル]フェニル}アセトアミド(10.9g、36mmol)をTHF(350mL)に溶解させ、0℃に冷却された溶液に対して、テトラブチルアンモニウムフルオリドをTHFに溶解させた1M溶液(40mmol、40mL)を添加した。反応物を水で希釈し、EtOAcで2回抽出した。有機抽出物を集め、水洗し、MgSO4で乾燥し、そしてシリカゲルで濃縮した。粗物質を、カラムクロマトグラフィによって精製して、所望の生成物を得た(6.4g、78%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 11.00 (s, 1H), 7.36-7.30 (m, 3H), 4.19 (s, 1H), 2.17 (s, 3H) ppm。
工程D:N−{5−[(2−クロロ−4−ピリミジニル)エチニル]−2−メチルフェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
2,4−ジクロロピリミジン(3.8g、25.5mmol)をTHF(175mL)に溶解させた溶液に対して、Pd(PPh3)2Cl2(1.8g、2.6mmol)、CuI(247mg、1.3mmol)及びTEA(10.7mL、76.5mmol)を添加し、そして混合物を60℃に加熱した。N−(5−エチニル−2−メチルフェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(6.4g、28mmol)をTHF(75mL)に溶解させた溶液を、滴下漏斗によって60分間かけて添加した。16時間後、暗色の反応物をシリカゲルで濃縮し、そしてカラムクロマトグラフィによって精製した。生成物を含む留分を濃縮し、そして不純物を、DCMを用いて粉砕した。残りの液体を、カラムクロマトグラフィによって再び精製して、所望の生成物を得た(2.7g、31%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ11.09 (s, 1H), 8.83 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 7.77 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 7.62 (s, 1H), 7.58 (dd, J = 8.0 and 1.6 Hz, 1H), 7.45 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 2.24 (s, 3H) ppm。
工程E:N−{5−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−メチルフェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
N−{5−[(2−クロロ−4−ピリミジニル)エチニル]−2−メチルフェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(2.7g、8mmol)をDMF(50mL)に溶解させた溶液に対して、ヨウ化N−アミノピリジニウム(3.6g、16mmol)及びK2CO3(3.3g、24mmol)を添加した。3時間後、反応物を水で希釈し、DCMで抽出した。有機溶液を集め、MgSO4で乾燥し、そしてシリカゲルで濃縮した。粗物質を、カラムクロマトグラフィによって精製した。生成物を含む留分を濃縮し、そして固体を、DCM及びヘキサンを用いて粉砕して、1.92gの所望の生成物を得た(56%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 11.07 (s, 1H), 8.89 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 8.45 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 8.40 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.65-7.61 (m, 1H), 7.55 (s, 1H), 7.52-7.49 (m, 1H), 7.45 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.22-7.19 (m, 1H), 7.08 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 2.27 (s, 3H) ppm。
工程F:5−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−メチルアニリン
N−{5−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−メチルフェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(1.92g、4.45mmol)及び1Mの水酸化リチウム水溶液をTHF(36mL)及び水(4mL)に溶解させた溶液を、50℃で撹拌した。出発材料が消費されたときに、反応物を水で希釈した。これにより得られた固体をろ過し、そして乾燥して、標題の化合物を得た(2.1g、100%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 8.83 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 8.42-8.38 (m, 2H), 7.59 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.15 (m,1H), 7.05-7.02 (m, 2H), 6.80 (d, J= 1.2 Hz, 1H), 6.63-6.61 (m, 1H), 5.03 (s, 2H), 2.10 (s, 3H) ppm。
工程G:N−{5−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−メチルフェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド
5−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−メチルアニリン(856mg、2.55mmol)をTHF(25mL)に溶解させた溶液に対して、チオフェン−2−アセチルクロリド(0.33mL、2.68mmol)を添加した。TCLが反応が終了したことを示したときに、PS−トリスアミンを添加した。16時間後、TEAを添加し、そして混合物をろ過した。ろ液をDCMで希釈し、そして水洗した。有機層をMgSO4で乾燥し、そしてシリカゲルで濃縮した。粗物質を、カラムクロマトグラフィによって精製して、所望の生成物を得た(1.13g、97%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 9.63 (s, 1H), 8.87 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 8.43-8.39 (m, 2H), 7.70 (s, 1H), 7.62 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.38-7.30 (m, 3H), 7.20 (m, 1H), 7.18 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 7.09-6.95 (m, 2H), 3.91 (s, 2H), 2.28 (s, 3H) ppm。
工程H:N−{2−メチル−5−[3−(2−{[3−(1−ピロリジニルメチル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド(標題の化合物)
i−PrOH(4mL)中におけるN−{5−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−メチルフェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド(100mg、0.22mmol)、3−(1−ピロリジニルメチル)アニリン(78mg、0.44mmol)及び触媒の濃HClを、マイクロ波中で180℃にて10分間加熱した。反応物を濃縮し、そして残留物をDCMに溶解した。有機溶液を飽和NaHCO3水溶液及び水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、そしてシリカゲルで濃縮した。粗物質を、カラムクロマトグラフィによって精製した。純粋な生成物を含む留分を濃縮し、MeOHに入れ、そしてMP−カーボネートで中和した。混合物をろ過し、そしてろ液を濃縮し、DCM及びヘキサンを用いて粉砕して、標題の化合物を得た(28mg、21%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 9.62 (s, 1H), 9.50 (s, 1H), 8.80 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 8.50 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 8.21 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.73 (s, 1H), 7.68 (s, 1H), 7.63 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.45-7.41 (m, 1H), 7.36 (m, 1H), 7.32-7.28 (m, 2H), 7.16 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.11-7.07 (m, 1H), 6.98-6.95 (m, 2H), 6.87 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.50 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 3.91 (s, 2H), 3.50 (s, 2H), 2.39 (m, 4H), 2.26 (s, 3H), 1.65-1.64 (m, 4H) ppm. ES-LC/MS m/z = 600 [M+H]+。
実施例57:N−[5−(3−{2−[(5−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}−2−メチルフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−2−メチルフェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド
N−{5−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−メチルフェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド(100mg、0.22mmol)及び5−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}−2−メチルアニリンヒドロクロリド(102mg、0.44mmol)を、実施例56の工程Hの手順に従って結合させて、標題の化合物を得た(45mg、33%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 9.61 (s, 1H), 8.74 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 8.66 (s, 1H), 8.25 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 8.08 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 7.67 (s, 1H), 7.35 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 7.32-7.25 (m, 3H), 7.16 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.12 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.05-7.01 (m, 1H), 6.96-6.93 (m, 2H), 6.68 (dd, J = 8.4 and 2.4 Hz, 1H), 6.38 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 3.96 (m, 2H), 3.89 (s, 2H), 2.56 (m, 2H), 2.15 (s, 3H), 2.14 (s, 6H) ppm. ES-LC/MS m/z = 618 [M+H]+。
実施例58:N−[5−(3−{2−[(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−2−メチルフェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド
N−{5−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−メチルフェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド(100mg、0.22mmol)及び3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}アニリンジヒドロクロリド(112mg、0.44mmol)を、実施例56の工程Hの手順に従って結合させて、25mgの標題の化合物を得た(33%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 9.63 (s, 1H), 9.53 (s, 1H), 8.81 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 8.49 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 8.23 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.72 (s, 1H), 7.52 (s, 1H), 7.47-7.43 (m, 1H), 7.36 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 7.30-7.25 (m, 3H), 7.14-7.08 (m, 2H), 6.97-6.95 (m, 2H), 6.52-6.50 (m, 2H), 3.97 (m, 2H), 3.90 (s, 2H), 2.58 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 2.26 (s, 3H), 2.17 (s, 6H) ppm. ES-LC/MS m/z = 604 [M+H]+。
実施例59:N−[2−メチル−5−(3−{2−[(2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド
N−{5−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−メチルフェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド(100mg、0.22mmol)及び2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリンアミン(72mg、0.44mmol)を、実施例56の工程Hの手順に従って結合させて、31mgの標題の化合物を得た(24%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 9.63 (s, 1H), 9.41 (s, 1H), 8.80 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 8.45 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.20 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 7.73 (s, 1H), 7.50-7.49 (m, 1H), 7.45-7.36 (m, 3H), 7.32-7.27 (m, 2H), 7.11-7.07 (m, 1H), 6.97-6.96 (m, 3H), 6.48 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 3.90 (s, 2H), 3.37 (s, 2H), 2.75-2.72 (m, 2H), 2.57-2.54 (m, 2H), 2.29 (s, 3H), 2.26 (s, 3H) ppm. ES-LC/MS m/z = 586 [M+H]+。
実施例60:N−[5−(3−{2−[(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}−2−メチルフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−2−フルオロフェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド
工程A:N−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
4−ブロモ−1−フルオロ−2−ニトロベンゼン(10g、45mmol)をEtOH(400mL)に溶解させた溶液に対して、塩化スズ(II)(34g、180mmol)を添加し、そして反応物を60℃に加熱した。16時間後、反応物を冷却し、NaOH水溶液で中和した。酢酸エチルを添加し、そして固体から液体を数回でデカントした。有機層を集め、MgSO4で乾燥し、そして有機残留物に濃縮した。残留物をDCM(400mL)に溶解した。トリエチルアミン(12.5mL、90mmol)及びTFAA(7.5mL、54mmol)を添加した。30分後、反応物をシリカゲルで直接濃縮した。粗物質を、カラムクロマトグラフィによって精製し、そして生成物をヘキサンを用いて粉砕して、所望の生成物を得た(8.04g、62%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 11.39 (s, 1H), 7.76-7.73 (m, 1H), 7.59-7.55 (m, 1H), 7.38-7.33 (m, 1H) ppm。
工程B:2,2,2−トリフルオロ−N−{2−フルオロ−5−[(トリメチルシリル)エチニル]フェニル}アセトアミド
N−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(8.04g、28mmol)及び(トリメチルシリル)アセチレン(6mL、42mmol)を、実施例56の工程Bの手順に従って結合させて、所望の生成物を得た(6.66g、78%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 11.32 (s, 1H), 7.62-7.60 (m, 1H), 7.47-7.44 (m, 1H), 7.39-7.33 (m, 1H), 0.21 (s, 9H) ppm。
工程C:N−(5−エチニル−2−フルオロフェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
2,2,2−トリフルオロ−N−{2−フルオロ−5−[(トリメチルシリル)エチニル]フェニル}アセトアミド(6.66g、22mmol)を、実施例56の工程Cの手順に従って脱シリル化して、所望の生成物を得た(5.32g、100%)。生成物を、更に精製することなくそれ自体として使用した。ES-LC/MS m/z = 230 [M-H]-。
工程D:N−{5−[(2−クロロ−4−ピリミジニル)エチニル]−2−フルオロフェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
N−(5−エチニル−2−フルオロフェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(5.32g、22mmol)及び1,4−ジクロロピリミジン(3.13g、0.21mmol)を、実施例56の工程Dの手順に従って結合させて、所望の生成物を得た(2.06g、29%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 11.47 (s, 1H), 8.84 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 7.88 (dd, J = 7.2 and 2.0 Hz, 1H), 7.79 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 7.75-7.71 (m, 1H), 7.54-7.50 (m, 1H) ppm。
工程E:N−{5−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−フルオロフェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
N−{5−[(2−クロロ−4−ピリミジニル)エチニル]−2−フルオロフェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(2.06g、6mmol)を、実施例56の工程Eの手順に従って環化して、所望の生成物を得た(1.78g、68%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 11.41 (s, 1H), 8.89 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 8.49 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 8.38 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.79 (dd, J = 7.2 and 2.0 Hz, 1H), 7.66-7.61 (m, 2H), 7.53-7.48 (m, 1H), 7.23-7.20 (m, 1H), 7.10 (d, J = 5.6 Hz, 1H) ppm。
工程F:5−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−フルオロアニリン
N−{5−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−フルオロフェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(1.78g)を、実施例56の工程Fの手順に従って脱保護して、所望の生成物を得た(1.34g、97%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 8.84 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 8.44 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 8.38 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.60 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.17 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 7.12-7.07 (m, 1H), 7.02 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 6.95 (dd, J = 8.8 and 2.0 Hz, 1H), 6.69-6.65 (m, 1H), 5.34 (s, 2H) ppm。
工程G:N−{5−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−フルオロフェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド
5−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−フルオロアニリン(690mg、2.0mmol)及びチオフェン−2−アセチルクロリド(0.26mL、2.1mmol)を実施例56の工程Gの手順に従って結合させて、所望の生成物を得た(858mg、92%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 10.21 (s, 1H), 8.93 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 8.49 (d, J= 7.6 Hz, 1H), 8.44 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 8.29-8.27 (m, 1H), 7.70-7.65 (m, 1H), 7.49-7.41 (m, 3H), 7.27-7.22 (m, 1H), 7.13 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.02-6.98 (m, 2H), 4.02 (s, 2H) ppm。
工程H:N−[5−(3−{2−[(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}−2−メチルフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−2−フルオロフェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド(標題の化合物)
N−{5−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−フルオロフェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド(100mg、0.22mmol)及び3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}−2−メチルアニリンヒドロクロリド(102mg、0.44mmol)を、実施例56の工程Hの手順に従って結合させて、標題の化合物を得た(31mg、23%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 10.14 (s, 1H), 8.80 (s, 1H), 8.75 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 8.20-8.15 (m, 2H), 8.10 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 7.39-7.25 (m, 4H), 7.13-6.94 (m, 5H), 6.81 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.36 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 4.06 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 3.97 (s, 2H), 2.65 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 2.21 (s, 6H), 2.04 (s, 3H) ppm. ES-LC/MS m/z = 622 [M+H]+。
実施例61:N−{2−フルオロ−5−[3−(2−{[3−(1−ピロリジニルメチル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド
N−{5−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−フルオロフェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド(100mg、0.22mmol)及び3−(1−ピロリジニルメチル)アニリン(78mg、0.44mmol)を、実施例56の工程Hの手順に従って結合させて、標題の化合物を得た(35mg、26%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 10.11 (s, 1H), 9.49 (s, 1H), 8.80 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 8.44 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.26-8.22 (m, 2H), 7.64 (s, 1H), 7.59 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.43 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.37-7.32 (m, 3H), 7.16-7.07 (m, 2H), 6.95-6.93 (m, 2H), 6.85 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.49 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 3.96 (s, 2H), 3.48 (br s, 2H), 2.38 (m, 4H), 1.64 (m, 4H) ppm. ES-LC/MS m/z = 604 [M+H]+。
実施例62:N−[5−(3−{2−[(5−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}−2−メチルフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−2−フルオロフェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド
N−{5−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−フルオロフェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド(100mg、0.22mmol)及び5−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}−2−メチルアニリンヒドロクロリド(102mg、0.44mmol)を、実施例56の工程Hの手順に従って結合させて、標題の化合物を得た(38mg、28%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 10.13 (s, 1H), 8.76 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 8.67 (s, 1H), 8.26-8.19 (m, 2H), 8.12 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 7.39-7.28 (m, 4H), 7.16-7.11 (m, 2H), 7.07-7.04 (m, 1H), 7=6.96-6.94 (m, 2H), 6.68 (dd, J = 8.4 and 2.8 Hz, 1H), 6.37 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 3.97 (m, 4H), 2.56 (m, 2H), 2.16 (s, 3H), 2.15 (s, 6H) ppm. ES-LC/MS m/z = 622 [M+H]+。
実施例63:N−[2−フルオロ−5−(3−{2−[(2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド
N−{5−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−フルオロフェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド(100mg、0.22mmol)及び2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリンアミン(72mg、0.44mmol)を、実施例56の工程Hの手順に従って結合させて、標題の化合物を得た(42mg、32%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 10.12 (s, 1H), 9.39 (s, 1H), 8.80 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 8.39 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.26 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.22 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 7.45-7.41 (m, 2H), 7.37-7.32 (m, 4H), 7.09 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 6.95-6.92 (m, 3H), 6.48 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 3.95 (s, 2H), 3.34 (s, 2H), 2.72-2.70 (m, 2H), 2.54-2.51 (m, 2H), 2.27 (s, 3H) ppm. ES-LC/MS m/z = 590 [M+H]+。
実施例64:N−[5−(3−{2−[(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}−2−メチルフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−2−(メチルオキシ)フェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド
工程A:N−[5−ブロモ−2−(メチルオキシ)フェニル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
4−ブロモ−2−ニトロアニソール(10g、43mmol)を、実施例60の工程Aの手順に従って還元及び保護して、所望の生成物を得た(5.79g、45%)。ES-LC/MS m/z = 296 [M-H]-。
工程B:2,2,2−トリフルオロ−N−{2−(メチルオキシ)−5−[(トリメチルシリル)エチニル]フェニル}アセトアミド
N−[5−ブロモ−2−(メチルオキシ)フェニル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(5.79g、19.4mmol)及び(トリメチルシリル)アセチレン(4.1mL、29.1mmol)を、実施例56の工程Bの手順に従って結合させて、所望の生成物を得た(2.32g、38%)。ES-LC/MS m/z = 314 [M-H]-。
工程C:N−[5−エチニル−2−(メチルオキシ)フェニル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
2,2,2−トリフルオロ−N−{2−(メチルオキシ)−5−[(トリメチルシリル)エチニル]フェニル}アセトアミドを、実施例56の工程Cの手順に従って脱保護して、所望の生成物を得た(1.80g、99%)。ES-LC/MS m/z = 242 [M-H]-。
工程D:N−[5−[(2−クロロ−4−ピリミジニル)エチニル]−2−(メチルオキシ)フェニル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
N−[5−エチニル−2−(メチルオキシ)フェニル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(2.01g、8.3mmol)及び2,4−ジクロロピリミジン(3.1g、20.8mmol)のバッチを、実施例56の工程Dの手順に従って結合させて、標題の生成物を得た(1.7g、58%)。ES-LC/MS m/z = 356 [M+H]+。
工程E:N−[5−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−(メチルオキシ)フェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
N−[5−[(2−クロロ−4−ピリミジニル)エチニル]−2−(メチルオキシ)フェニル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(1.7g、4.8mmol)を、実施例56の工程Eの手順に従って、ヨウ化N−アミノピリジニウム(2.1g、9.6mmol)と環化して、所望の生成物を得た(1.15g、53%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 10.82 (s, 1H), 8.88 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 8.45 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 8.39 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.70 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.64-7.60 (m, 1H), 7.57 (dd, J = 8.6 and 1.8 Hz, 1H), 7.28 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.21-7.18 (m, 1H), 7.11 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 3.90 (s, 3H) ppm。
工程F:5−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−(メチルオキシ)アニリン
N−[5−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−(メチルオキシ)フェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(1.15g、2.6mmol)を、実施例56の工程Fの手順に従って脱保護して、所望の生成物を得た(898mg、98%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 8.84 (s, J = 7.2 Hz, 1H), 8.44-8.39 (m, 2H), 7.62-7.58 (m, 1H), 7.16 (dt, J = 6.8 and 1.2 Hz, 1H), 7.07 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 6.90 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.84 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.72 (dd, J = 8.2 and 2.2 Hz, 1H), 4.92 (s, 2H), 3.82 (s, 3H) ppm。
工程G:N−[5−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−(メチルオキシ)フェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド
5−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−(メチルオキシ)アニリン(400mg、1.14mmol)及びチオフェン−2−アセチルクロリド(148mL、1.50mmol)を実施例56の工程Gの手順に従って結合させて、所望の生成物を得た(454mg、84%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 9.51 (s, 1H), 8.87 (D, J = 7.2 Hz, 1H), 8.42-8.38 (m, 2H), 8.27 (s, 1H), 7.61 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.37-7.36 (m, 1H), 7.30 (dd, J = 8.4 and 2.0 Hz, 1H), 7.19-7.16 (m, 2H), 7.09 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 6.96-6.94 (m, 2H), 3.98 (s, 2H), 3.91 (s, 3H) ppm。
工程H:N−[5−(3−{2−[(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}−2−メチルフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−2−(メチルオキシ)フェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド(標題の化合物)
N−[5−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−(メチルオキシ)フェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド(119mg、0.25mmol)及び3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}−2−メチルアニリンヒドロクロリド(115mg、0.50mmol)を、実施例56の工程Hの手順に従って結合させて、標題の化合物を得た(32mg、20%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 8.70 (s, 1H), 8.44 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 8.26 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.09 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 8.01 (s, 1H), 7.55 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.29-7.24 (m, 2H), 7.20-7.13 (m, 2H), 7.04-7.03 (m, 2H), 6.88-6.82 (m, 3H), 6.69 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.55 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 4.16-4.13 (m, 2H), 3.94 (s, 2H), 3.82 (s, 3H), 2.83 (m, 2H), 2.40 (s, 6H), 2.22 (s, 3H) ppm. ES-LC/MS m/z = 634 [M+H]+。
実施例65:N−[5−(3−{2−[(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−2−(メチルオキシ)フェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド
N−[5−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−(メチルオキシ)フェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド(119mg、0.25mmol)及び3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}−アニリンジヒドロクロリド(127mg、0.50mmol)を、実施例56の工程Hの手順に従って結合させて、標題の化合物を得た(46mg、30%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 8.80 (s, 1H), 8.48 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 8.35 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 8.16 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 8.01 (s, 1H), 7.49 (s, 1H), 7.28-7.24 (m, 4H), 7.22-7.18 (m, 1H), 7.12 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.04-7.03 (m, 2H), 6.89-6.86 (m, 2H), 6.61-6.59 (m, 2H), 4.09 (m, 2H), 3.95 (s, 2H), 3.81 (s, 3H), 2.76 (m, 2H), 2.35 (s, 6H) ppm. ES-LC/MS m/z = 620 [M+H]+。
実施例66:N−[5−(3−{2−[(5−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}−2−メチルフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−2−(メチルオキシ)フェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド
N−[5−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−(メチルオキシ)フェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド(119mg、0.25mmol)及び5−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}−2−メチルアニリンヒドロクロリド(116mg、0.50mmol)を、実施例56の工程Hの手順に従って結合させて、標題の化合物を得た(45mg、28%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 8.70 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 8.46 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 8.33 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.11 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 8.01 (s, 1H), 7.80 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.30-7.20 (m, 3H), 7.11 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.04-7.03 (m, 2H), 6.89-6.84 (m, 3H), 6.63 (dd, J = 8.4 and 2.4 Hz, 1H), 6.56 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 4.06 (m, 2H), 3.94 (s, 2H), 3.82 (s, 3H), 2.74 (m, 2H), 2.33 (s, 6H), 2.28 (s, 3H) ppm. ES-LC/MS m/z = 634 [M+H]+。
実施例67:N−{3−[3−{2−[(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}−6−(メチルオキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−1−フェニルシクロプロパンカルボキシアミド
工程A:N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−6−(メチルオキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
N−[3−(2−クロロ−ピリミジン−4−イルエチニル)−フェニル]−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミド(実施例1の工程Bを参照)(2.0g、6.1mmol)、1−アミノ−3−(メチルオキシ)ピリジニウム2,4,6−トリメチルベンゼンスルホネート(2.3g、12.3mmol)及びK2CO3(2.4g、18.4mmol)を室温条件下でDMF(60mL)中において16時間撹拌した。その後、反応混合物を水(300mL)に注ぎ、ろ過して、粗生成物を得て、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、標題の化合物を黄色の固体として得た(0.264g、9.5%)。ES-LC/MS m/z = 448 [M+H]+。更に、低Rfの化合物であるN−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−4−(メチルオキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミドも単離した(1.10g、40%)。ES-LC/MS m/z = 448 [M+H]+。
工程B:4−[2−(3−アミノフェニル)−6−(メチルオキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)−2−ピリミジンアミン
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−6−(メチルオキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(0.26g、0.58mmol)及び{2−[(3−アミノフェニル)オキシ]エチル}ジメチルアミンジヒドロクロリド(0.18g、0.70mmol)をi−PrOH(4mL)中で混合し、そして160℃にて15分間マイクロ波加熱した。反応混合物を濃縮して乾燥させ、N−{3−[3−{2−[(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}−6−(メチルオキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミドを褐色の固体として得た。固体をTHF(5mL)及び水(0.5mL)に溶解し、そして1NのNaOH(3mL)で処理し、室温条件下で16時間撹拌し、その後、反応は、LC/MSによると不完全であった。1NのNaOH(1mL)を添加し、混合物を40℃で2時間加熱し、その後、室温まで冷却し、DCM及び水で希釈した。有機層をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、そして濃縮して、標題の化合物を粗な黄色の固体として得て(320mg、>100%)、これ自体を工程Cで使用した。ES-LC/MS m/z = 496 [M+H]+。
工程C:N−{3−[3−{2−[(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}−6−(メチルオキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−1−フェニルシクロプロパンカルボキシアミド(標題の化合物)
4−[2−(3−アミノフェニル)−6−(メチルオキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)−2−ピリミジンアミン(100mg、0.21mmol)、1−フェニルシクロプロパンカルボン酸(41mg、0.25mmol)、及びジイソプロピルエチルアミン(0.10mL、1.0mmol)を、DMF(1mL)中で混合し、次に、HATUの[O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート](78mg、0.21mmol)を添加した。混合物を室温条件下で2時間撹拌し、その後、更にHATU(80mg、0.21mmol)、1−フェニルシクロプロパンカルボン酸(40mg、0.25mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(0.10mL、1.0mmol)を添加した。混合物を16時間撹拌し、その後、混合物を水に注ぎ、DCMで抽出し、そして有機層を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィによって精製して、標題の化合物を黄色の固体として得た(55mg、41%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.53 (s, 1 H), 9.24 (s, 1 H), 8.53 (d, J = 2.1 Hz, 1 H), 8.43 (d, J = 10.4 Hz, 1 H), 8.20 (d, J = 5.2 Hz, 1 H), 7.85 (br s, 1 H), 7.66 (d, J = 8.3 Hz, 1 H), 7.52 (br s, 1 H), 7.39-7.31 (m, 5 H), 7.28-7.20 (m, 4 H), 7.13 (t, J = 8.1 Hz, 1 H), 6.51 (dd, J = 7.9, 2.3 Hz, 1 H), 6.43 (d, J = 5.2 Hz, 1 H), 3.97 (t, J = 6.5 Hz, 2 H), 3.86 (s, 3 H), 2.65-2.60 (m, 2 H), 2.20 (s, 6 H), 1.42 (m, 2 H), 1.09 (m, 2H). ES-LC/MS m/z = 640 [M+H]+。
実施例68:(2E)−N−{3−[3−{2−[(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}−6−(メチルオキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−3−フェニル−プロペンアミド
4−[2−(3−アミノフェニル)−6−(メチルオキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)−2−ピリミジンアミン(97mg、0.20mmol)及び(2E)−3−フェニル−2−プロペノイルクロリド(40mg、0.24mmol)を、THF(2mL)中で混合し、1時間撹拌した。混合物をDCM及びTEA(2滴)で希釈し、シリカゲルに吸着させ、シリカゲルクロマトグラフィによって精製して、標題の化合物を黄色の固体として得た(56mg、45%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.34 (s, 1 H), 9.55 (s, 1 H), 8.57 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 8.45 (d, J = 9.3 Hz, 1 H), 8.23 (d, J = 5.6 Hz, 1 H), 7.97 (br s, 1 H), 7.82 (d, J = 7.9 Hz, 1 H), 7.62-7.59 (m, 3 H), 7.55-7.53 (m, 1 H), 7.47-7.39 (m, 4 H), 7.30-7.26 (m, 3 H), 7.14 (m, 1 H), 6.81 (d, J = 15.6 Hz, 1 H), 6.52 (dd, J = 8.2, 2.5 Hz, 1 H), 6.48 (d, J = 5.3 Hz, 1 H), 3.99 (t, J = 6.0 Hz, 3 H), 3.87 (s, 3 H), 2.68-2.64 (m, 2 H), 2.23 (s, 6 H). ES-LC/MS m/z = 626 [M+H]+。
実施例69:N−{3−[3−{2−[(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}−6−(メチルオキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−N−[(1R)−1−フェニルエチル]尿素
4−[2−(3−アミノフェニル)−6−(メチルオキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)−2−ピリミジンアミン(61mg、0.12mmol)及び[(1R)−1−イソシアナトエチル]ベンゼン(34mg、0.23mmol)を、THF(2mL)中で混合し、2時間撹拌し、その後、反応がLC/MSによって完了するまで、更に[(1R)−1−イソシアナトエチル]ベンゼン(10mg、0.068mmol)を数回に分けて添加した。混合物をシリカゲルに吸着させ、シリカゲルクロマトグラフィによって精製して、標題の化合物を黄色の固体として得た(34mg、44%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.50 (s, 1 H), 8.53 (d, J = 5.9 Hz, 2 H), 8.45 (d, J = 9.9 Hz, 1 H), 8.20 (d, J = 5.5 Hz, 1 H), 7.64 (s, 1 H), 7.51 (s, 1 H), 7.44 (d, J = 7.4 Hz, 1 H), 7.32-7.19 (m, 7 H), 7.15-7.04 (m, 3 H), 6.61 (d, J = 8.5 Hz, 1 H), 6.51 (d, J = 8.1 Hz, 1 H), 6.44 (d, J = 5.2 Hz, 1 H), 4.78 (t, J = 7.4 Hz, 1 H), 3.96 (t, J = 5.5 Hz, 2 H), 3.85 (s, 3 H), 2.56 (t, J = 5.7 Hz, 2 H), 2.16 (s, 6 H), 1.36 (d, J = 7.1 Hz, 3 H). ES-LC/MS m/z = 643 [M+H]+。
実施例70:N−{3−[3−{2−[(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}−6−(メチルオキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−N−[(4−フルオロフェニル)メチル]尿素
標題の化合物は、4−[2−(3−アミノフェニル)−6−(メチルオキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)−2−ピリミジンアミン(57mg、0.12mmol)及び1−フルオロ−4−(イソシアナトメチル)ベンゼン(46mg、0.30mmol)から、実施例69に類似の手法で調製された。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.50 (s, 1 H), 8.70 (s, 1 H), 8.53 (s, 1 H), 8.44 (d, J = 10.0 Hz, 1 H), 8.20 (d, J = 5.1 Hz, 1 H), 7.66 (s, 1 H), 7.50-7.47 (m, 2 H), 7.33-7.23 (m, 5 H), 7.14-7.04 (m, 4 H), 6.61 (t, J = 6.1 Hz, 1 H), 6.51-6.49 (m, 1 H), 6.44 (d, J = 6.2 Hz, 1 H), 4.23 (d, J = 6.5 Hz, 2 H), 3.95 (t, J = 5.8 Hz, 2 H), 3.85 (s, 3 H), 2.55 (t, J = 5.9 Hz, 2 H), 2.14 (s, 6 H). ES-LC/MS m/z = 647 [M+H]+。
実施例71:N−{3−[6−メチル−3−(2−{[3−(1−ピロリジニルメチル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド
工程A:N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−6−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
N−[3−(2−クロロ−ピリミジン−4−イルエチニル)−フェニル]−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミド(5.00g、18.45mmol)及び1−アミノ−3−メチルピリジニウムニトレート(6.19g、36.90mmol)を、実施例67の工程Aに類似の手順で混合し、1.80gの粗物質を得て、これを、HPLC分離によって精製して、N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−6−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミドを得た(1.70g、21%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.37 (s, 1 H), 8.73 (s, 1 H), 8.43 (d, J = 5.6 Hz, 1 H), 8.28 (d, J = 9.2 Hz, 1 H), 7.92 (s, 1 H), 7.83 (d, J = 8.4 Hz, 1 H), 7.56-7.49 (m, 2 H), 7.45-7.40 (m, 1 H), 7.03 (d, J = 5.6 Hz, 1 H), 2.37 (s, 3 H)。
工程B:{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−6−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}アミン
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−6−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(1.70g、3.94mmol)及びLiOH(0.50g、11.8mmol)をTHF(30mL)及び水(5mL)中で混合し、40℃で3時間撹拌した。混合物を冷却し、濃縮して、THFを除去し、そしてDCMで抽出した。有機層を濃縮して、{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−6−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}アミンを得て、これをそのまま工程Cに運んだ。ES-LC/MS m/z = 336 [M+H]+。
工程C:N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−6−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド
{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−6−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}アミン(0.57g、1.68mmol)及び2−チエニルアセチルクロリド(0.25mL、2.00mmol)をTHF(30mL)中で撹拌し、16時間撹拌した。反応がLC/MSによって完了するまで、更に2−チエニルアセチルクロリドを添加した。混合物を濃縮して乾燥させ、NaHCO3水溶液(飽和)とDCMで分けた。有機層を濃縮し、カラムクロマトグラフィによって精製して、N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−6−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミドを黄色の固体として得た(0.69g、89%)。ES-LC/MS m/z = 460 [M+H]+。
工程D:N−{3−[6−メチル−3−(2−{[3−(1−ピロリジニルメチル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド(標題の化合物)
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−6−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド(100mg、0.22mmol)、[3−(1−ピロリジニルメチル)フェニル]アミン(46mg、0.26mmol)、及びジオキサン(0.10mL)中における4NのHClを、実施例67の工程Bに類似の手順でi−PrOH(3mL)中において混合し、標題の化合物を黄色の固体として得た(70mg、53%)。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 10.40 (s, 1 H), 9.55 (s, 1 H), 8.71 (s, 1 H), 8.47 (d, J = 9.8 Hz, 1 H), 8.26 (d, J = 5.3 Hz, 1 H), 7.91 (s, 1 H), 7.78 (d, J = 7.7 Hz, 1 H), 7.72-7.67 (m, 2 H), 7.48-7.36 (m, 3 H), 7.31-7.19 (m, 2 H), 7.00-7.01 (m, 2 H), 6.92 (d, J = 7.5 Hz, 1 H), 6.50 (d, J = 5.6 Hz, 1 H), 3.91 (s, 2 H), 3.57 (s, 2 H), 2.52-2.45 (m, 4 H), 2.41 (s, 3 H), 1.74-1.69 (m, 4 H). ES-LC/MS m/z = 600 [M+H]+。
実施例72:N−[3−(3−{2−[(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}−6−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−(2−チエニル)アセトアミド
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−6−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド(100mg、0.22mmol)及び{2−[(3−アミノフェニル)オキシ]エチル}ジメチルアミンジヒドロクロリド(66mg、0.26mmol)をi−PrOH(3mL)中において、実施例67の工程Bに類似の手順で混合し、標題の化合物を黄色の固体として得た(84mg、63%)。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 10.39 (s, 1 H), 9.57 (s, 1 H), 8.71 (s, 1 H), 8.47 (d, J = 9.4 Hz, 1 H), 8.27 (d, J = 5.2 Hz, 1 H), 7.90 (s, 1 H), 7.78 (d, J = 8.2 Hz, 1 H), 7.57 (t, J = 2.1 Hz, 1 H), 7.48-7.37 (m, 3 H), 7.32-7.27 (m, 2 H), 7.20-7.15 (m, 1 H), 7.02-6.99 (m, 3 H), 6.50 (d, J = 5.6 Hz, 1 H), 4.02 (t, J = 5.7 Hz, 2 H), 3.91 (s, 2 H), 2.63 (t, J = 5.1 Hz, 2 H), 2.41 (s, 3 H), 2.22 (s, 6 H). ES-LC/MS m/z = 604 [M+H]+。
実施例73:N−{3−[3−(2−{[4−(4−アセチル−1−ピペラジニル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)−6−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−6−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2−(2−チエニル)アセトアミド(60mg、0.13mmol)、[4−(4−アセチル−1−ピペラジニル)フェニル]アミン(35mg、0.16mmol)、及びジオキサン(0.04mL)中における4NのHClを、i−PrOH(3mL)中で混合し、そして180℃で10分間マイクロ波加熱して、標題の化合物を黄色の固体として得た(42mg、50%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.31 (s, 1 H), 9.27 (s, 1 H), 8.63 (s, 1 H), 8.15 (d, J = 5.1 Hz, 1 H), 7.83 (s, 1 H), 7.71 (d, J = 7.6 Hz, 1 H), 7.50 (d, J = 9.0 Hz, 2 H), 7.40-7.35 (m, 2 H), 7.30 (d, J = 9.8 Hz, 1 H), 7.21 (d, J = 7.7 Hz, 1 H), 6.95-6.93 (m, 2 H), 6.84 (d, J = 8.7 Hz, 2 H), 6.41 (d, J = 5.0 Hz, 2 H), 3.84 (s, 2 H), 3.56-3.52 (m, 4 H), 3.03 (t, J = 4.6 Hz, 2 H), 2.96 (t, J = 4.7 Hz, 2 H), 2.34 (s, 3 H), 2.01 (s, 3 H). ES-LC/MS m/z = 643 [M+H]+。
生物学的実施例
本発明の化合物を、基質リン酸化アッセイ及び細胞増殖アッセイにおいて、ErbBファミリータンパク質チロシンキナーゼ阻害活性について試験した。
A.酵素アッセイ:
本発明の化合物を、バキュロウイルス発現系から精製した酵素を用いる基質リン酸化アッセイにおいて、EGFR、ErbB−2及びErbB−4プロテインチロシンキナーゼ阻害活性に関して試験した。試薬は、本質的に、Brignola, P.S., et al,(2002) J. Biol. Chem. v. 277(2), 1576-1585に記述されているように調製した。
この方法は、ATP由来のγ−リン酸がビオチニル化合成ペプチド(Brignola, P.S., et al, (2002) J. Biol. Chem. 277(2):1576-1585では「ペプチドC」と称される)のチロシン残基へ転移するの触媒する、単離された酵素の能力について測定するものである。チロシンのリン酸化の程度は、抗ホスホチロシン抗体を用いて測定し、均一時間分解蛍光(HTRF)で定量化した。
反応を黒い384−ウェルポリスチレン平底プレート内にて最終容積20μLで行った。以下の溶液、すなわち基質ミックス及び酵素ミックスを、それぞれ10μL添加してアッセイを行った。ここで、基質ミックスは100mMの 3−[N−モルホリノ]プロパンスルホン酸(MOPS)(pH7.5)、2mMのMnCl2、20μMのATP、0.01%のTween-20、0.1mg/mLのBSA、0.8uMのペプチド基質、及び1mMのジチオトレイトールを含む。酵素ミックスは100mMのMOPS (pH7.5)、0.01%のTween-20、0.1mg/mLのBSA、及び以下のいずれか、すなわち0.8nMのEGFR、10nMのErbB−2又は1nMのErbB−4を含む。
これらの試験において、各化合物の潜在性を測定するために2種類の異なる方法を用いた。方法Aでは、基質ミックスをまず化合物プレートに添加し、次いで酵素ミックスを添加することにより反応を開始させた。方法Bでは、酵素ミックスを化合物プレートに添加し、このプレートを20℃にて1時間保温した。次いで基質ミックスを添加することにより反応を開始させた。
上記いずれかの方法による反応を開始した後、反応を20℃にて90分間にわたり進行させた。次いで、各ウェルに20μLの100mMのEDTAを添加して反応を終結させた。アッセイプレートに40μL/ウェルのHTRF検出ミックスを添加した。検出試薬の最終濃度は、以下のとおりであった:100mMのHEPES (pH7.5)、0.1mg/mLのBSA、15nMのストレプトアビジン標識アロフィコシアニン(PerkinElmer)及び1nMのユーロピウム標識抗ホスホチロシン抗体(PerkinElmer)。アッセイプレートは、密封せずにおいて、Wallac Multilabel Counter 1420(PerkinElmer)でカウントした。
分析下の化合物をMe2SOに溶解させて1.0mMとし、Me2SOでの1:3の連続希釈を12回の希釈で行った。各濃度の1μLを、アッセイプレートの対応するウェルに移した。これにより、最終化合物濃度は、0.00027〜4.76μMの範囲となった。
用量反応についてのデータを、データ換算式(data reduction formula):
100*(1-(U1-C2)/(C1-C2))
[式中、Uは、未知の値であり、C1は、4.76% のDMSOに対して得られた対照平均値であり、C2は、0.035MのEDTAに対して得られた対照平均値である]
を用いて計算した阻害(%)として、化合物の濃度に対してプロットした。データは、
y=((Vmax*x)/(K+x))+Y2
[式中、Vmaxは、上方の漸近線であり、Y2は、Y切片であり、Kは、IC50である]
で表される曲線にフィットした。それぞれの化合物についての結果は、pIC50として記録した。pIC50は、以下のように計算した。
pIC50=-Log10(K)
例示した実施例1〜73の多くについて、上記のアッセイを行い、結果を以下の表1に示す。表中の符号は以下の通りである。
「+」は、ErbB2又はEGFRのいずれに対しても6を上回るpIC50測定結果が得られなかったことを示し、
「++」は、ErbB2又はEGFRのいずれかについて少なくとも1個の6を上回るpIC50測定結果が得られたが、7を上回るpIC50測定結果は得られなかったことを示し、そして
「+++」は、ErbB2又はEGFRのいずれかについて少なくとも1個の7を上回るpIC50測定結果が得られたことを示す。
B.細胞アッセイ
方法A:メチレンブルー成長阻害アッセイ
ヒト胸部(BT474)並びに頭部及び頚部(HN5)を、10%のウシ胎児血清(FBS)を含む低グルコースDMEM(Life Technologies)中で培養した。ヒト結腸腫瘍細胞(Colo205) を10%のFBSを含むDMEM(Invitrogen, 10564)中で培養した。SV40形質転換ヒト乳腺上皮細胞株HB4aに、ヒトH-ras cDNA(HB4a r4.2)又はヒトc-ErbB2 cDNA(HB4a c5.2)を導入した。10%のFBS、インスリン(5g/mL)、ハイドロコルチゾン(5g/mL)を含むRPMI中、選択剤のハイグロマイシンB(50g/mL)を追加して、HB4aクローンを培養した。全ての細胞株を37℃で、空気95%、CO25%の加湿したインキュベーター中で成長させた。トリプシン/EDTAを用いて細胞を採取し、血球計算器を用いてカウントし、96ウェル組織培養プレート(Falcon 3075)にて、以下の密度で、100μLの適当な培地にて培養した。すなわち、BT474 10,000細胞/ウェル、HN5 3,000細胞/ウェル。翌日、化合物を、DMSO中の10mM原液から、100mg/mLのゲンタマイシンを含むDMEM中で、最終必要濃度の2倍に希釈した。これらの100μL/ウェルの希釈液をセルプレート上の100μLの培地に添加した。0.6%のDMSOを含む培地を対照ウェルに添加した。全ての細胞株にDMEM中で希釈した化合物を添加した。全てのウェルにおけるDMSOの最終濃度は、0.3%であった。細胞をインキュベータ(37℃、10%のCO2)に3日間戻した。次いで、培地を吸引により除去した。90μL/ウェルのメチレンブルー(Sigma M9140, 1:1のエタノール:水中で0.5%)により細胞を着色して細胞バイオマスを評価し、室温にて少なくとも30分間に亘って培養した。染色剤を除去し、プレートを脱イオン水への浸漬により濯ぎ、空気乾燥した。細胞から染色剤を取り除くため、100μLの安定化溶液を添加し(1%のN−ラウロイルサルコシン、ナトリウム塩、Sigma L5125, PBS中)、プレートを約30分間に亘り穏やかに振とうした。620nMにおける光学濃度をマイクロプレートリーダーで測定した。賦形剤処理した対照ウェルに対する細胞成長の阻害率を算出した。
対照細胞成長を50%阻害する化合物の濃度(IC50)を、非線形回帰(Levenberg-Marquardt)と、以下の等式
y = Vmax*(1-(x/(K+x))) + Y2
[式中、「K」はIC50と等しかった]
を用いて補間(Interpolation)した。
方法B:Celltiter Glo(登録商標)成長阻害アッセイ
ヒト胸部腫瘍細胞(BT474)を10%ウシ胎児血清(FBS)を含むRPMI(Invitrogen, 22400)中で培養した。ヒト頭部及び頚部腫瘍細胞(HN5)を、10%FBSを含む低グルコースDMEM(Invitrogen, 12320)にて培養した。ヒト結腸腫瘍細胞(Colo205)を10%FBSを含むDMEM(Invitrogen, 10564)中で培養した。全ての細胞株を、37℃の条件下、CO25%、空気95%の加湿したインキュベーター中で保持した。トリプシン/EDTAを用いて細胞を採取し、血球計算器を用いてカウントし、半分の領域の、黒色壁を有する96−ウェルの組織培養プレート(Corning 3882)にて以下の密度で、上述の30μLの適当な媒体中で培養した:すなわち、BT474 3,000細胞/ウェル、HN5 500細胞/ウェル及びColo205細胞、3,000細胞/ウェル。翌日、化合物を、DMSO中の10mM原液から、100mg/mLのゲンタマイシンを含むDMEM中で希釈した。これらの30μL/ウェルの希釈液を、細胞プレート上の30μL/ウェルの培地に添加した。0.6%のDMSOを含む培地を対照ウェルに添加した。全てのウェルにおけるDMSOの最終濃度は、0.3%であった。細胞を、37℃、5%のCO2の条件下、3日間に亘り培養した。Celltiter Glo(Promega G7571)を用いて細胞バイオマスを評価した。一時的に、プレートをインキュベーターから取り出し、室温にて30分間平衡化した。60μLのCelltiter Glo試薬を、処理した細胞の各セルに添加し、プレートを、オービタルプレートシェーカーで2分間振とうした。プレートを振とうせずに更に30分間培養し、ウェルごとに0.5秒の積分時間でルミノメーターによる読み取りを行った。賦形剤処理した対照ウェルに対する細胞成長の阻害率を算出した。対照細胞成長を50%阻害する化合物の濃度(IC50)を、非線形回帰(Levenberg-Marquardt)と、以下の等式
y = Vmax*(1-(x/(K+x))) + Y2
[式中、「K」は、IC50と等しかった]
を用いて補間した。
所定の実施例における化合物は、上記のアッセイを行い、結果を以下の表2に示す。表中の符号は以下の通りである。
「+」は、化合物がBT474及びHN5の腫瘍細胞株の両方において、>1μMの活性を示すことを表し、
「++」は、化合物がBT474及びHN5の腫瘍細胞株の少なくとも一方において、100nM〜1μMの範囲の活性を示すことを表し、
「+++」は、化合物がBT474及びHN5の腫瘍細胞株の少なくとも一方において、100nM未満の活性を示すことを表す。
所定の実施例における化合物は、Colo205細胞株を用いる上記のアッセイを行い、結果を以下の表3に示す。表中の符号は以下の通りである。
「+」は、化合物がColo205腫瘍細胞株において、>1μMの活性を示すことを表し、
「++」は、化合物がColo205腫瘍細胞株において、100nM〜1μMの範囲の活性を示すことを表し、
「+++」は、化合物がColo205腫瘍細胞株において、100nM未満の活性を示すことを表す。