JP5132319B2 - 2−ピリミジニルピラゾロピリジンErbBキナーゼ阻害剤 - Google Patents

2−ピリミジニルピラゾロピリジンErbBキナーゼ阻害剤 Download PDF

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Description

本発明は、ピリミジン誘導体、前記化合物を含む組成物及び薬剤、並びに前記化合物、組成物及び薬剤の製造方法および使用方法に関する。前記ピリミジン誘導体は不適切なErbBファミリーキナーゼ活性に関係する疾患の治療において有用である。
酵素の重要な大きいファミリーはタンパク質キナーゼ酵素ファミリーである。現在約500種のタンパク質キナーゼが公知である。タンパク質キナーゼは、ATP−Mg2+複合体のγ−ホスフェートが各種タンパク質中のアミノ酸側鎖へ移動することにより前記アミノ酸側鎖のリン酸化を触媒するように働く。これらの酵素は細胞内のシグナル伝達プロセスの大部分をコントロールし、よってタンパク質中のセリン、スレオニン及びチロシン残基のヒドロキシル基の可逆的リン酸化により細胞機能、増殖、分化及び破壊(アポトーシス)を支配する。複数の研究から、タンパク質キナーゼがシグナル伝達、転写調節、細胞運動性及び細胞***を含めた多くの細胞機能の主要レギュレーターであることが判明した。幾つかの癌遺伝子がタンパク質キナーゼをコード化することも判明しており、キナーゼが発癌において重要な役割を発揮することが示唆されている。これらのプロセスは、しばしば各キナーゼそれ自体が1つ以上のキナーゼにより調節される複雑に絡み合う経路により高度に調節されている。従って、タンパク質キナーゼ活性が異常または不適切であると異常なキナーゼ活性に関連する病的状態が発生する恐れがある。生理学的関連性、多様性及び偏在性のために、タンパク質キナーゼは生化学的及び医学的研究において最も重要で広く研究されている酵素ファミリーの1つになった。
タンパク質キナーゼの1タイプがタンパク質チロシンキナーゼ(PTK)である。異常なPTK活性は乾せん、関節リウマチ、気管支炎及び癌を含めた各種疾患に関与している。前記疾患に対する有効治療の開発が医学の分野で常に進められている仕事である。c−ErbB−2、EGFR及びErbB−4を含めたPTKのErbBファミリーが治療薬として興味が持たれているPTKの1つである。現在、高増殖性疾患、特にヒト悪性疾患におけるErbBファミリーPTKの役割に特に興味が向けられている。高いEGFR活性は、例えば非小細胞肺癌、膀胱癌及び頭頸部癌に関与している。更に、高いc−ErbB−2活性は乳癌、卵巣癌、胃癌及び膵臓癌に関与している。従って、異常なErbBファミリーPTK活性を特徴とする疾患を治療するにはErbBファミリーPTKを阻害しなければならない。ErbBファミリーPTKの生物学的活性及びその各種病的状態の関与は、例えば特許文献1;特許文献2;非特許文献1;非特許文献2ΜL;非特許文献3;及び非特許文献4において検討されている。
本発明者らは、ErbBファミリーキナーゼ活性の阻害剤である新規なピリミジン化合物を発見した。前記誘導体は不適切なErbBファミリーキナーゼ活性に関連する疾患の治療において有用である。
米国特許第5,773,476号 国際特許出願公開第99/35146号 M.C.Hungら,Seminars in Oncology,26:4,Suppl.12:51−59(1999年8月) ΜLlrichら,Cell,61:203−212(1990年4月20日) Modjtahediら,Int’l.J.of Oncology,13:335−342(1998) J.R.Woodburn,Pharmacol.Ther.,82(2−3):241−250(1999)
本発明の第1の態様では、式(I):
Figure 0005132319
[式中、
aは0、1、2または3であり;
各Rは同一または異なり、独立してハロ、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、Ay、Het、−OR、−ROR、−OC(O)R、−C(O)R、−RC(O)R、−C(O)NR、−RC(O)NR、−CO、−C(S)R、−C(S)NR、−S(O)、−RS(O)、−S(O)NR、−NR、−RNR、−N(R)−R、−N(R)−R−OR、−N(R)−R−S(O)、−N(R)−R−CN、−C(NH)NR、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)−C(O)−NR、−N(R)−S(O)−NR、−CN及び−NOから選択され;
fは0、1または2であり;
Ayは場合によりハロ、C1−3アルキル、C1−3アルコキシ、NH、N(H)C1−3アルキル、N(C1−3アルキル)、CN及びNOから選択される置換基で1〜3回置換されていてもよいアリールであり;
HetはN、O及びSから選択される1〜2個のヘテロ原子を有し、場合によりハロ、C1−3アルキル、C1−3アルコキシ、ヒドロキシ、オキソ、NH、N(H)C1−3アルキル、N(C1−3アルキル)、CN及びNOから選択される置換基で1〜3回置換されていてもよい5〜6員ヘテロ環またはヘテロアリールであり;
環Aはアリール、ヘテロ環及びヘテロアリールから選択され;
は−C(O)−、−N(H)C(O)−、−C(S)−または−N(H)C(S)−であり;
b及びcは同一または異なり、各々独立して0、1または2であり;
各Rは同一または異なり、独立してハロ、アルキル、−OR、−S(O)、−NR、−CN及び−NOから選択され;
dは0、1または2であり;
各Rは同一または異なり、独立してハロ、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、Ay、Het、−OR、−ROR、−OAy、−ROAy、−OC(O)R、−COR、−RC(O)R、−C(O)Ay、−C(O)NR、−RC(O)NR、−C(O)N(H)Ay、−C(O)N(H)Het、−CO、−COAy、−C(S)R、−C(S)NR、−S(O)、−RS(O)、−S(O)Ay、−S(O)NR、−NR、−RNR、−N(H)Ay、−RN(H)Ay、−N(H)Het、−N(H)RHet、−N(R)−R、−N(R)−R−OR、−N(R)−R−S(O)、−N(R)−R−CN、−C(NH)NR、−N(H)C(O)R、−N(H)C(O)Ay、−N(H)SO、−N(R)−C(O)−NR、−N(R)−S(O)−NR、−CN及び−NOから選択され;
eは0または1であり;
各Rは同一または異なり、独立してC1−4アルキレンまたはC3−4アルケニレンであり;
環Bはアリール及びヘテロアリールから選択され;
gは0、1、2、3または4であり;
各Zは同一または異なり、独立して式ii:
(Alk)−(Y−(Alk)−(R (ii)
{式中、m、n及びpは同一または異なり、各々独立して0または1であり;
各Alkは同一または異なり、独立してC1−4アルキレン及びC3−4アルケニレンから選択され;
は−O−、−C(O)−、−S(O)−、−N(H)−または−N(Alk)−であり;
qは1または2であり;
各Rは同一または異なり、独立してH、ハロ、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、Ay、Het、オキソ、−OR、−OAy、−C(O)R、−OC(O)R、−C(O)Ay、−OC(O)Ay、−C(O)NR、−CO、−COAy、−S(O)、−S(O)Ay、−S(O)NR、−C(S)R、−C(S)NR、−C(S)N(H)Ay、−NR、−N(H)Ay、−N(H)Het、−N(R)−R、−N(R)−R−OR、−N(R)−R−S(O)、−N(R)−R−CN、−NHC(O)R、−N(H)S(O)、−C(NH)NR、−N(R)−C(O)−NR、−N(R)−S(O)−NR、−N(R)−C(O)−RNR、−N(R)−S(O)−RNR、−CN及び−NOから選択され;
及びRは各々同一または異なり、各々独立してH、アルキル、アルケニル、アルキニル、C3−6シクロアルキル及びC3−6シクロアルケニルから選択される}
を有する部分である]
を有する化合物、或いはその製薬上許容される塩または溶媒和物が提供される。
本発明の第2の態様では、式(I)を有する化合物、或いはその製薬上許容される塩または溶媒和物を含む医薬組成物が提供される。1つの実施形態では、前記医薬組成物は更に1つ以上の製薬上許容される担体、希釈剤及び賦形剤を含む。
本発明の第3の態様では、少なくとも1つのErbBファミリーキナーゼの不適切な活性により媒介される状態の治療を要する哺乳動物に対して治療有効量の式(I)を有する化合物、或いはその製薬上許容される塩または溶媒和物を投与することを含む前記哺乳動物における前記状態の治療方法が提供される。
本発明の第4の態様では、少なくとも2つのErbBファミリーキナーゼの不適切な活性により媒介される状態の治療を要する哺乳動物に対して治療有効量の式(I)を有する化合物、或いはその製薬上許容される塩または溶媒和物を投与することを含む前記哺乳動物における前記状態の治療方法が提供される。
本発明の第5の態様では、感受性新生物の治療を要する哺乳動物に対して治療有効量の式(I)を有する化合物、或いはその製薬上許容される塩または溶媒和物を投与することを含む前記哺乳動物における感受性新生物の治療方法が提供される。感受性新生物には乳癌、結腸癌、非小細胞肺癌、前立腺癌、膀胱癌、卵巣癌、胃癌、膵臓癌、頭頸部癌、食道癌、メラノーマ及び腎臓癌が含まれる。
本発明の第6の態様では、式(I)を有する化合物の製造方法が提供される。その方法は、
a)式(VII):
Figure 0005132319
を有する化合物を式(VIII):
Figure 0005132319
(式中、LGは脱離基である)
を有する化合物または式(X):
Figure 0005132319
(式中、WはOまたはSである)
を有する化合物と反応させて、式(I)を有する化合物を製造するステップ;
b)場合により、式(I)を有する化合物をその製薬上許容される塩または溶媒和物に変換するステップ;及び
c)場合により、式(I)を有する化合物、或いはその製薬上許容される塩または溶媒和物を式(I)を有する別の化合物、或いはその製薬上許容される塩または溶媒和物に変換するステップ;
を含む。
本発明の第7の態様では、治療に使用するための式(I)を有する化合物、或いはその製薬上許容される塩または溶媒和物が提供される。
本発明の第8の態様では、哺乳動物における少なくとも1つのErbBファミリーキナーゼの不適切な活性により媒介される状態の治療用薬剤の製造における式(I)を有する化合物、或いはその製薬上許容される塩または溶媒和物の使用が提供される。
本発明の第9の態様では、哺乳動物における少なくとも2つのErbBファミリーキナーゼの不適切な活性により媒介される状態の治療用薬剤の製造における式(I)を有する化合物、或いはその製薬上許容される塩または溶媒和物の使用が提供される。
本発明の第10の態様では、哺乳動物における感受性新生物の治療用薬剤の製造における式(I)を有する化合物、或いはその製薬上許容される塩または溶媒和物の使用が提供される。
本明細書中で使用されている用語「ErbBファミリーキナーゼ」はErbBキナーゼを指し、その範囲にはEGFR(ErbB−1としても公知)、ErbB−2及びErbB−4が含まれる。
本明細書中で使用されている「本発明の化合物」または「式(I)を有する化合物」は、式(I)を有する化合物、或いはその製薬上許容される塩または溶媒和物を意味する。また、式(IV)、(V)、(VI)、(VII)、(XVI)、(XVII)、(XVIII)及び(XIX)を有する化合物のような単離可能な中間体に関して、フレーズ「式(数)を有する化合物」はその式を有する化合物、並びにその製薬上許容される塩及び溶媒和物を意味する。
本明細書中で使用されている用語「アルキル」(及び「アルキレン」)は、別の炭素原子数が特定されていない限り1〜8個の炭素原子を含む直鎖状または分岐状炭化水素鎖を指す。本明細書中で使用されている用語「アルキル」の例にはメチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチル、イソブチル、イソプロピル及びtert−ブチルが含まれるが、これらに限定されない。本明細書中で使用されている「アルキレン」の例にはメチレン、エチレン、プロピレン、ブチレン及びイソブチレンが含まれるが、これらに限定されない。「アルキル」には置換アルキルも含まれる。アルキル(及びアルキレン)基は、場合によりハロゲンまたはヒドロキシで1回以上置換されていてもよい。よって、用語「アルキル」の例にはトリフルオロメチル、トリフルオロエチル及び他のハロゲン化アルキル、並びにヒドロキシメチル及び他のヒドロキシル化アルキルが含まれる。
本明細書中で使用されている用語「アルケニル」(及び「アルキレン」)は、別の炭素原子数が特定されていない限り2〜8個の炭素原子及び少なくとも1個、最高3個の炭素−炭素二重結合を含む直鎖状または分岐状炭化水素鎖を指す。本明細書中で使用されている用語「アルケニル」の例にはエチニル及びプロペニルが含まれるが、これらに限定されない。本明細書中で使用されている「アルケニレン」の例にはエチニレン、プロペニレン及びブチニレンが含まれるが、これらに限定されない。「アルケニル」(及び「アルケニレン」)は置換アルケニルも含む。アルケニル基は、場合によりハロゲンまたはヒドロキシルで1回以上置換されていてもよい。
本明細書中で使用されている用語「アルキニル」は、別の炭素原子数が特定されていない限り2〜8個の炭素原子及び少なくとも1個、最高3個の炭素−炭素三重結合を含む直鎖状または分岐状炭化水素鎖を指す。本明細書中で使用されている「アルキニル」の例にはエチニル及びプロピニルが含まれるが、これらに限定されない。「アルキニル」は置換アルキニルも含む。アルキニル基は、場合によりハロゲンまたはヒドロキシルで1回以上置換されていてもよい。
本明細書中で使用されている用語「シクロアルキル」は、別の炭素原子数が特定されていない限り3〜8個の炭素原子を有する飽和単環式炭素環式環を指す。「シクロアルキル」の例にはシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル及びシクロオクチルが含まれる。「シクロアルキル」は置換シクロアルキルも含む。シクロアルキルは、場合により利用可能な炭素上でハロ、C1−3アルキル(ペルフルオロアルキルのようなハロアルキルを含む)、−OH及びオキソからなる群から選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい。好ましいシクロアルキル基にはC3−6シクロアルキル及び置換C3−6シクロアルキルが含まれる。
本明細書中で使用されている用語「シクロアルケニル」は、別の炭素原子数が特定されていない限り3〜8個の炭素原子及び最高3個の炭素−炭素二重結合を有する非芳香族単環式炭素環式環を指す。「シクロアルケニル」の例にはシクロブテニル、シクロペンテニル及びシクロヘキセニルが含まれる。「シクロアルケニル」は置換シクロアルケニルも含む。シクロアルケニルは、場合により利用可能な炭素上でハロ、C1−3アルキル(ペルフルオロアルキルのようなハロアルキルを含む)、−OH及びオキソからなる群から選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい。
用語「ハロ」または「ハロゲン」は、フルオロ、クロロ、ブロモ及びヨードを指す。
本明細書中で使用されている用語「オキソ」は、炭化水素環(すなわち、シクロアルケニル、アリール、ヘテロ環またはヘテロアリール環)の炭素原子に直接結合している基=O、並びに−N−オキシド、スルホン及びスルホキシド(ここで、NまたはSはヘテロ環式またはヘテロアリール環の原子である)を指す。
本明細書中で使用されている用語「アルコキシ」は、基−O−アルキル(ここで、アルキルは上に定義されている通りである)を指す。本明細書中で使用されている「アルコキシ」の例にはメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ及びt−ブトキシが含まれるが、これらに限定されない。「アルコキシ」は置換アルコキシも含む。アルコキシ基は、場合によりハロゲンで1回以上置換されていてもよい。
用語「アリール」は、別の炭素原子数が特定されていない限り6〜10個の炭素原子を有し、少なくとも1個の芳香族環を有する単環式炭素環式基及び縮合二環式炭素環式基を指す。特定のアリール基の例にはフェニル、インデニル及びナフチルが含まれるが、これらに限定されない。本発明による1つの特定のアリール基はフェニルである。
用語「ヘテロ環」及び「ヘテロ環式」は、別の員数が特定されていない限り5〜10員を有し、別のヘテロ原子数が特定されていない限りN、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含有する単環式飽和もしくは不飽和非芳香族基及び縮合二環式飽和もしくは不飽和非芳香族基を指す。特定のヘテロ環式基の例にはテトラヒドロフラン、ジヒドロピラン、テトラヒドロピラン、ピラン、チエタン、1,4−ジオキサン、1,3−ジオキサン、1,3−ジオキソラン、ピペリジン、ピペラジン、ピロリジン、モルホリン、チオモルホリン、チアゾリジン、オキサゾリジン、テトラヒドロチオピラン、テトラヒドロチオフェン等が含まれるが、これらに限定されない。
用語「ヘテロアリール」は、別の員数が特定されていない限り5〜10員を有し、別のヘテロ原子数が特定されていない限りN、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含有する芳香族単環式基及び少なくとも1環が芳香族である縮合二環式基を指す。「ヘテロアリール」はオキソで置換されているヘテロアリール基、例えばN−オキシド、硫黄酸化物及び硫黄二酸化物も含む。特定のヘテロアリール基の例にはフラン、チオフェン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、トリアゾール、テトラゾール、チアゾール、オキサゾール、イソキサゾール、オキサジアゾール、チアジアゾール、イソチアゾール、ピリジン、ピリダジン、ピラジン、ピリミジン、テトラヒドロピリミジン、トリアジン、キノリン、テトラヒドロキノリン、イソキノリン、テトラヒドロイソキノリン、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、インドール、インダゾール、ベンゾジオキサン、ベンゾジオキシン、ベンゾジチアン、ベンゾピペリジン及びベンゾピペラジンが含まれるが、これらに限定されない。
ヘテロ環式及びヘテロアリール基に関連して、用語「員」(及び「員の」のような変形語)は、環を形成するすべての原子、すなわち炭素及びヘテロ原子N、O及び/またはSを指す。よって、例えば6員ヘテロ環式環の例はピペリジンであり、6員ヘテロアリール環の例はピリジンである。
本発明は、式(I):
Figure 0005132319
[式中、
aは0、1、2または3であり;
各Rは同一または異なり、独立してハロ、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、Ay、Het、−OR、−ROR、−OC(O)R、−C(O)R、−RC(O)R、−C(O)NR、−RC(O)NR、−CO、−C(S)R、−C(S)NR、−S(O)、−RS(O)、−S(O)NR、−NR、−RNR、−N(R)−R、−N(R)−R−OR、−N(R)−R−S(O)、−N(R)−R−CN、−C(NH)NR、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)−C(O)−NR、−N(R)−S(O)−NR、−CN及び−NOから選択され;
fは0、1または2であり;
Ayは場合によりハロ、C1−3アルキル、C1−3アルコキシ、NH、N(H)C1−3アルキル、N(C1−3アルキル)、CN及びNOから選択される置換基で1〜3回置換されていてもよいアリールであり;
Hetは場合によりハロ、C1−3アルキル、C1−3アルコキシ、ヒドロキシ、オキソ、NH、N(H)C1−3アルキル、N(C1−3アルキル)、CN及びNOから選択される置換基で1〜3回置換されていてもよい5〜6員ヘテロ環またはヘテロアリールであり;
環Aはアリール、ヘテロ環及びヘテロアリールから選択され;
は−C(O)−、−N(H)C(O)−、−C(S)−または−N(H)C(S)−であり;
b及びcは同一または異なり、各々独立して0、1または2であり;
各Rは同一または異なり、独立してハロ、アルキル、−OR、−S(O)、−NR、−CN及び−NOから選択され;
dは0、1または2であり;
各Rは同一または異なり、独立してハロ、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、Ay、Het、−OR、−ROR、−OAy、−ROAy、−OC(O)R、−COR、−RC(O)R、−C(O)Ay、−C(O)NR、−RC(O)NR、−C(O)N(H)Ay、−C(O)N(H)Het、−CO、−COAy、−C(S)R、−C(S)NR、−S(O)、−RS(O)、−S(O)Ay、−S(O)NR、−NR、−RNR、−N(H)Ay、−RN(H)Ay、−N(H)Het、−N(H)RHet、−N(R)−R、−N(R)−R−OR、−N(R)−R−S(O)、−N(R)−R−CN、−C(NH)NR、−N(H)C(O)R、−N(H)C(O)Ay、−N(H)SO、−N(R)−C(O)−NR、−N(R)−S(O)−NR、−CN及び−NOから選択され;
eは0または1であり;
各Rは同一または異なり、独立してC1−4アルキレンまたはC3−4アルケニレンであり;
環Bはアリール及びヘテロアリールから選択され;
gは0、1、2、3または4であり;
各Zは同一または異なり、独立して式ii:
(Alk)−(Y−(Alk)−(R (ii)
{式中、m、n及びpは同一または異なり、各々独立して0または1であり;
各Alkは同一または異なり、独立してC1−4アルキレン及びC3−4アルケニレンから選択され;
は−O−、−C(O)−、−S(O)−、−N(H)−または−N(Alk)−であり;
qは1または2であり;
各Rは同一または異なり、独立してH、ハロ、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、Ay、Het、オキソ、−OR、−OAy、−C(O)R、−OC(O)R、−C(O)Ay、−OC(O)Ay、−C(O)NR、−CO、−COAy、−S(O)、−S(O)Ay、−S(O)NR、−C(S)R、−C(S)NR、−C(S)N(H)Ay、−NR、−N(H)Ay、−N(H)Het、−N(R)−R、−N(R)−R−OR、−N(R)−R−S(O)、−N(R)−R−CN、−NHC(O)R、−N(H)S(O)、−C(NH)NR、−N(R)−C(O)−NR、−N(R)−S(O)−NR、−N(R)−C(O)−RNR、−N(R)−S(O)−RNR、−CN及び−NOから選択され;
及びRは各々同一または異なり、各々独立してH、アルキル、アルケニル、アルキニル、C3−6シクロアルキル及びC3−6シクロアルケニルから選択される}
を有する部分である]
を有する化合物、或いはその製薬上許容される塩または溶媒和物を提供する。
1つの実施形態では、式(I)(式中、aは1または2である)を有する化合物が規定される。1つの特定実施形態では、aは0である。1つの特定実施形態では、aは2である。1つの特定実施形態では、aは3である。
各Rは、(例えば、N−メチルまたはN−オキシドを形成するように)適当な炭素またはヘテロ原子を介して環Aに結合していてもよい。1つの実施形態では、式(I)(式中、各Rは同一または異なり、独立してハロ、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、Ay、Het、−OR、−ROR、−OC(O)R、−C(O)R、−RC(O)R、−C(O)NR、−CO、C(S)R、C(S)NR、−S(O)、−RS(O)、−S(O)NR、−NR、−RNR、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O),−N(R)−C(O)−NR、−N(R)−S(O)−NR、−CN及び−NO、或いはその部分集合から選択される)を有する化合物が規定される。1つの特定実施形態では、式(I)(式中、各Rは同一または異なり、独立してハロ、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、−OR、−ROR、−OC(O)R、−C(O)R、−RC(O)R、−C(O)NR、−S(O)、−RS(O)、−NR、−RNR、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−CN及び−NO、或いはその部分集合から選択される)を有する化合物が規定される。1つの特定実施形態では、式(I)(式中、各Rは同一または異なり、独立してハロ、アルキル、アルケニル、アルキニル、−OR、−C(O)NR、−S(O)、−S(O)NR、−NR、−N(H)C(O)R、−N(H)S(O)、−CN及び−NO、或いはその部分集合から選択される)を有する化合物が規定される。1つの好ましい実施形態では、各Rは同一または異なり、独立してF、Cl、アルキル及び−OR、或いはその部分集合から選択される。Rを規定する基の具体例にはF、Cl、Br、CH、CF、CHCH、CH(CH、OCH、OCF、OCHCH、NH、N(H)アルキル(例えば、N(H)CH)、N(H)C(O)アルキル(例えば、N(H)C(O)CH)、CN及びNOが含まれるが、これらに限定されない。1つの特定実施形態では、各Rは同一または異なり、独立してF、Cl、CH、CF、OCH及びOCFから選択される。
式(I)中の
Figure 0005132319
は本明細書中で「環A」と称する。環Aはアリール、ヘテロ環及びヘテロアリールから選択される。環Aが適当な炭素またはヘテロ原子を介してYに結合してもよい。1つの実施形態では、環Aはアリールである。別の実施形態では、環Aはヘテロ環またはヘテロアリールである。1つの実施形態では、式(I)(式中、環Aはアリールまたはヘテロアリールである)を有する化合物が規定される。1つの特定実施形態では、環Aはフェニルである。別の特定実施形態では、環Aは1〜2個のN、O及びSから選択されるヘテロ原子を有する5〜6員ヘテロアリールである。
環Aを規定する基の具体例にはフラン、テトラヒドロフラン、チオフェン、ピロール、ピロリン、ピロリジン、オキサゾール、イソキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、イミダゾール、イミダゾリジン、ピラゾール、ピラゾリン、ピラゾリジン、トリアゾール、フェニル、ピラン、テトラヒドロピラン、ピリジン、ピペリジン、イソキサン、モルホリン、チオモルホリン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、ピペリジン、ナフチル、ジヒドロナフチリン、インデン、ジヒドロインデン、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、インドール、イソインドール、インドリン、インダゾール、ベンゾイミダゾール、キノリン、イソキノリン、テトラヒドロイソキノリン、キナゾリン、キノキサリン、ベンゾピペリジン、ベンゾピペラジン、ベンゾトリアゾール、ベンゾピラン、クロマン、イソクロマン、ベンゾジオキサン及びベンゾジオキソラン、或いはその部分集合が含まれるが、これらに限定されない。1つの実施形態では、環Aはフェニル、フラン、ピロール、ピラゾール、チオフェン、イソキサゾール、ピリジン、ベンゾフラン及びベンゾジオキサン、或いはその部分集合から選択される。1つの実施形態では、環Aはフェニルである。
1つの実施形態では、式(I)(式中、Yは−C(O)−、−N(H)C(O)−または−N(H)C(S)−である)を有する化合物が規定される。1つの特定実施形態では、Yは−C(O)−または−N(H)C(O)−である。1つの好ましい実施形態では、Yは−C(O)−である。
1つの実施形態では、式(I)(式中、bは0またはで1ある)を有する化合物が規定される。1つの好ましい実施形態では、bは0である。
1つの実施形態では、式(I)(式中、cは0または1である)を有する化合物が規定される。1つの好ましい実施形態では、cは0である。
b及び/またはcが1、2または3である1つの実施形態では、各Rは同一または異なり、独立してハロ、アルキル、−OR、−NR及び−CNから選択される。1つの特定実施形態では、各Rは同一または異なり、独立してハロ、アルキル、−OR及び−CNから選択される。b及び/またはcが1、2または3である1つの好ましい実施形態では、各Rは同一または異なり、独立してハロ及びアルキルから選択され、より好ましくはハロ、特にFまたはClである。
1つの実施形態では、式(I)(式中、dは0または1である)を有する化合物が規定される。1つの特定実施形態では、dは1である。
dが1または2である本発明の特定実施形態では、各Rは同一または異なり、独立してハロ、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、Ay、Het、−OR、−ROR、−OC(O)R、−COR、−RC(O)R、−C(O)NR、−S(O)、−RS(O)、−S(O)NR、−NR、−RNR、−N(H)Ay、−RN(H)Ay、−N(H)Het、−N(R)−R−OR、−N(R)−R−S(O)、−N(R)−R−CN、−N(H)C(O)R、−N(H)SO、−N(R)−C(O)−NR、−N(R)−S(O)−NR、−CN及び−NOから選択される。1つの特定実施形態では、式(I)(式中、各Rは同一または異なり、独立してハロ、アルキル、シクロアルキル、Ay、Het、−OR、−COR、−C(O)NR、−S(O)、−S(O)NR、−NR、−RNR、−N(H)Ay、−N(H)Het、−N(H)C(O)R、−N(H)SO、−CN及び−NOから選択される)を有する化合物が規定される。1つの好ましい実施形態では、式(I)(式中、各Rは同一または異なり、独立してハロ、アルキル、シクロアルキル、−OR、−COR、−C(O)NR、−S(O)、−S(O)NR、−NR及び−CNから選択される)を有する化合物が規定される。
1つの実施形態では、式(I)(式中、eは0である)を有する化合物が規定される。eが1である1つの実施形態では、基(RはC1−4アルキレンである。1つの特定実施形態では、基(RはC1−3アルキレンである。1つの実施形態では、基(Rはメチレンである。別の実施形態では、基(Rは−CH(CH)−である。別の実施形態では、基(Rはプロピレンまたはイソプロピレンである。
式(I)中の
Figure 0005132319
は本明細書中で「環B」と称する。環Bが適当な炭素またはヘテロ原子を介してRまたは−N(H)−(ここで、eは0である)に結合してもよい。1つの好ましい実施形態では、環Bはアリールである。別の実施形態では、環Bはヘテロアリールである。1つの好ましい実施形態では、環Bはフェニルである。別の好ましい実施形態では、環Bは1〜3個のN、O及びSから選択されるヘテロ原子を有する5〜10員ヘテロアリール基である。別の好ましい実施形態では、環Bは1〜3個のN、O及びSから選択されるヘテロ原子を有する5〜6員ヘテロアリール基である。
環Bを規定する具体的基にはフラン、チオフェン、ピロール、オキサゾール、イソキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、イミダゾール、ピラゾール、トリアゾール、フェニル、ピラン、ピリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、ナフチル、インデン、ジヒドロインデン、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、インドール、イソインドール、インドリン、インダゾール、ベンズイミダゾール、キノリン、イソキノリン、テトラヒドロイソキノリン、キナゾリン、キノキサリン、ベンゾピペリジン、ベンゾピペラジン、ベンゾトリアゾール、ベンゾピラン、クロマン、イソクロマン、ベンゾジオキサン及びベンゾジオキソラン、或いはその部分集合が含まれるが、これらに限定されない。1つの実施形態では、環Bはフェニル、フラン、ピロール、ピラゾール、チオフェン、イソキサゾール、ピリジン、テトラヒドロイソキノリン、ベンゾフラン及びベンゾジオキサン、或いはその部分集合から選択される。1つの好ましい実施形態では、環Bはフェニルである。1つの好ましい実施形態では、環Bはテトラヒドロイソキノリンである。
環B上の可能な置換基Zの数を示す変数gの定義は、環Bの大きさに整合し、環Bの大きさに依存すると理解すべきである。よって、環Bが10員のヘテロアリールである実施形態では、最高4個の置換基Zが環Bに結合し得る。置換基Zは利用可能な炭素またはヘテロ原子を介して環Bに結合し得る。
また、部分Zは、有機化学者または当業者が明らかに操作不能であると考える実施形態を避けるために環Bの定義にてらして定義されると理解されるべきである。例えば、環Bがヘテロアリールであり、gが0でなく、Zが環Bのヘテロ原子に結合している実施形態では、Zは環Bのヘテロ原子に結合するのに適した炭素またはヘテロ原子を介して環Bに結合する部分として定義される。よって、環Bがヘテロアリールであり、Zが環BのNに結合しているときには、Zは環BのNに結合し得る部分と定義される。従って、前記実施形態では、Zは例えば部分ハロ、−OR、−SRまたは−NRではない。環BのNに結合し得るZ部分の例にはH、アルキル(例えば、N−メチル)及びオキソ(例えば、N−オキシド)が含まれるが、これらに限定されない。環Bのヘテロ原子に結合するためのZの他の適当な定義は当業者に自明である。
1つの実施形態では、式(I)(式中、gは0、1、2または3である)を有する化合物が規定される。1つの特定実施形態では、gは0、1または2である。1つの好ましい実施形態では、gは1である。別の好ましい実施形態では、gは2である。.
gが1、2、3または4である実施形態では、各Zは同一または異なり、独立して式ii:
(Alk)−(Y−(Alk)−(R (ii)
[式中、
m、n及びpは同一または異なり、各々独立して0または1であり(上記式(ii)中の変数Alk、Y及びAlkがそれぞれ存在するか存在しないことを意味する);
各Alkは同一または異なり、独立してC1−4アルキレン及びC3−4アルケニレンから選択され;
は−O−、−C(O)−、−S(O)−、−N(H)−または−N(Alk)−であり;
qは1または2であり;
各Rは同一または異なり、独立してH、ハロ、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、Ay、Het、オキソ、−OR、−OAy、−C(O)R、−OC(O)R、−C(O)Ay、−OC(O)Ay、−C(O)NR、−CO、−COAy、−S(O)、−S(O)Ay、−S(O)NR、−C(S)R、−C(S)NR、−C(S)N(H)Ay、−NR、−N(H)Ay、−N(H)Het、−N(R)−R、−N(R)−R−OR、−N(R)−R−S(O)、−N(R)−R−CN、−NHC(O)R、−N(H)S(O)、−C(NH)NR、−N(R)−C(O)−NR、−N(R)−S(O)−NR、−N(R)−C(O)−RNR、−N(R)−S(O)−RNR、−CN及び−NOから選択される]
を有する部分である。
1つの実施形態では、式(I)(式中、gは1、2、3または4であり、mは0である)を有する化合物が規定される。mが1である別の実施形態では、基(Alk)は好ましくはC1−3アルキレンである。
1つの実施形態では、式(I)(式中、gは1、2、3または4であり、nは0である)を有する化合物が規定される。nが1である1つの実施形態では、Yは−O−、−C(O)−または−N(H)−である。1つの特定実施形態では、gは1、2、3または4であり、nは1であり、Yは−O−または−C(O)−である。1つの特定実施形態では、Yは−C(O)−である。1つの好ましい実施形態では、Yは−O−である。
1つの実施形態では、式(I)(式中、gは1、2、3または4であり、pは0である)を有する化合物が規定される。pが1である別の実施形態では、基(Alk)は好ましくはC1−3アルキレンである。
1つの実施形態では、式(I)(式中、gは1、2、3または4であり、qは1である)を有する化合物が規定される。
gが1、2、3または4であり、qが1である1つの特定実施形態では、各Rは同一または異なり、独立してH、ハロ、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、Ay、Het、オキソ、−OR、−OAy、−C(O)R、−OC(O)R、−C(O)Ay、−C(O)NR、−CO、−S(O)、−S(O)NR、−C(S)NR、−NR、−N(H)Ay、−N(H)Het、−N(R)−R、−N(R)−R−OR、−N(R)−R−S(O)、−N(R)−R−CN、−NHC(O)R、−N(H)S(O)、−C(NH)NR、−N(R)−C(O)−NR、−N(R)−S(O)−NR、−N(R)−C(O)−RNR、−CN及び−NOから選択される。1つの特定実施形態では、各Rは同一または異なり、独立してH、ハロ、アルキル、シクロアルキル、Ay、Het、−OR、−C(O)R、−OC(O)R、−C(O)NR、−S(O)、−S(O)NR、−C(S)NR、−NR、−N(H)Ay、−N(H)Het、−N(R)−R−OR、−N(R)−R−S(O)、−N(R)−R−CN、−NHC(O)R、−N(H)S(O)、及び−CNから選択される。1つの好ましい実施形態では、各Rは同一または異なり、独立してH、ハロ、アルキル、シクロアルキル、Ay、Het、−OR、−C(O)R、−C(O)NR、−S(O)、−S(O)NR、−NR、−N(R)−R−CN及び−CNから選択される。
変数n、Y、p、q及びRの各々は、有機化学者が明らかに操作不能であると考える実施形態を避けるために部分Zを含む他の変数の定義にてらして定義されると理解されるべきである。例えば、Zが部分(ii−a):
(Alk)−(Y)−(R (ii−a)
(変数はすべて上に定義されている通りである)
であるようにnが1であり、pが0である実施形態では、変数Rは有機化学者または当業者が明らかに操作不能であると考える実施形態を避けるためにYにてらして定義されるべきである。例えば、YがOであり、pが0のときには、Rはハロでもペルオキシド等を生ずる基でもない。従って、nが1であり、pが0である1つの実施形態では、qは1であり、RはYを結合させるのに適当な炭素またはヘテロ原子を介して結合される基である。
1つの特定実施形態では、Zは、
1)nが1であり、Yが−O−であり、pが0のときには、qは1であり、Rはハロ、オキソ、ニトリル、ニトロ、またはOまたはSを介して結合する基でない;
2)nが1であり、Yが−C(O)−であり、pが0のときには、qは1であり、Rはハロ、オキソ、ニトリル、ニトロ、または−CO−または−C(S)−を介して結合する基でない;
3)nが1であり、Yが−N(H)−または−N(Alk)−であり、pが0のときには、qは1であり、Rはハロ、オキソ、ニトリルまたはニトロでない;或いは
4)nが1であり、Yが−S(O)−であり、pが0のときには、qは1であり、Rはハロ、オキソ、ニトリル、ニトロ、またはSを介して結合する基でない;
部分と定義される。
1つの特定実施形態では、Zは、
1)nが1であり、Yが−O−であり、pが0のとき、qは1であり、Rはハロ、ヘテロ原子を介して結合しているHet、オキソ、−OR、−OAy、−OC(O)R、−OC(O)Ay、−NR、−N(H)Ay、−N(H)Het、−N(R)−R、−N(R)−R−OR、−N(R)−R−S(O)、−N(R)−R−CN、−NHC(O)R、−N(H)S(O)、−C(NH)NR、−N(R)−C(O)−NR、−N(R)−S(O)−NR、−N(R)−C(O)−RNR、−N(R)−S(O)−RNR、−CNまたは−NOでない;
2)nが1であり、Yが−C(O)−であり、pが0のとき、qは1であり、Rはハロ、オキソ、−C(O)NR、−CO、−COAy、−S(O)、−S(O)Ay、−S(O)NR、−C(S)R、−C(S)NR、−C(S)N(H)Ay、−CNまたは−NOでない;
3)nが1であり、Yが−N(H)−または−N(Alk)−であり、pが0のとき、qは1であり、Rはハロ、−OC(O)R、−OC(O)Ay、−C(NH)NR、−N(R)−C(O)−NR、−N(R)−S(O)−NR、−N(R)−C(O)−RNR、−N(R)−S(O)−RNR、−CNまたは−NOでない;或いは
4)nが1であり、Yが−S(O)−であり、pが0のとき、qは1であり、Rはハロ、オキソ、−OR、−OAy、−OC(O)R、−OC(O)Ay、−S(O)、−S(O)Ay、−S(O)NR、−C(S)R、−C(S)NR、−C(S)N(H)Ay、−CNまたは−NOでない;
部分と定義される。
Zを規定する基の具体例には、
H(例えば、gは0である);
ハロ(例えば、FまたはCl);
アルキル(例えば、CH、CF);
Het(例えば、N、O及びSから選択される1〜2個のヘテロ原子を有する5〜6員ヘテロ環またはヘテロアリール、及びその置換体);
OR(例えば、OH、OCH);
CN;
C(O)R(例えば、C(O)CH及びC(O)CF);
C(O)Ay(例えば、C(O)フェニル及びその置換体);
C(O)NR(例えば、C(O)NH);
C(O)Het(例えば、C(O)モルホリン及びその置換体);
C(O)−Alk−Ay(例えば、C(O)−CH−フェニル及びその置換体);
SO(例えば、SOCH、SOCHCH、SOCHCHOH);
SONR(例えば、SONH、SON(H)CH及びSON(H)シクロプロピル)、
Alk−NR(例えば、−(CH−N(CH);
N(H)C(O)R(例えば、NHC(O)CH);
N(H)−Alk−NR(例えば、NH−(CH−N(CH);
N(H)C(O)−Alk−NR(例えば、N(H)C(O)−CH−NH);
N(H)−Alk−Het(NH−(CH−ピペラジン−N−CH);
Alk−SO(CH−SOCH、CH−SOCHCH、CHCH−SOCH及びCHCH−SOCHCH);
Alk−SONR(例えば、CHCH−SONH);
Alk−Het(例えば、Alk−モルホリン、Alk−ピペリジン及びAlk−ピロリジン);
O−Alk−OR(例えば、O−CH−OCH、O−CHCH−OCH);
O−Alk−NR(例えば、O−(CH−NH、O−(CH−N(H)CH、O−(CH−N(CH、O−(CH−N(CHCH、O−(CH−NH、O−(CH−N(H)CH、O−(CH−N(CH、O−(CH−N(CHCH、O−CHCH(CH)−NH、O−CHCH(CH)−N(H)CH、O−CHCH(CH)−N(CH、O−CHCH(CH)−N(CHCH);
O−Alk−Het(例えば、O−(CH−モルホリノ、O−CH−ピロリジン、O−(CH−ピロリジン、O−CH−ピペリジン、O−(CH−ピペリジン及びその置換体);
が含まれるが、これらに限定されない。
本発明の1つの実施形態では、R及びRの各々は同一または異なり、独立してH及びアルキルから選択される。
本発明は上に定義した特定基のすべての組み合わせ及び部分集合を含むと理解される。
本発明の化合物の具体例には下記実施例に挙げられている化合物、並びにその製薬上許容される塩または溶媒和物が含まれる。
当業者には自明のように、本発明の化合物はその製薬上許容される塩または溶媒和物の形態でも使用され得る。式(I)を有する化合物の製薬上許容される塩には、製薬上許容される(すなわち、非毒性の)無機または有機酸或いは無機または有機塩基から形成される慣用の塩及び第4級アンモニウム塩が含まれる。代表的塩には酢酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、炭酸水素塩、硫酸水素酸塩、重酒石酸塩、ホウ酸塩、臭化物、カルシウムエデト酸塩、カムシル酸塩、炭酸塩、塩化物、クラブラン酸塩、クエン酸塩、二塩酸塩、エデト酸塩、エジシル酸塩、エストル酸塩、エシル酸塩、フマル酸塩、グルセプト酸塩、グルコン酸塩、グルタミン酸塩、グリコリルアルサニル酸塩、ヘキシルレゾルシン酸塩、ヒドラバミン、臭化水素酸塩、塩酸塩、ヒドロキシナフトエ酸塩、ヨウ化物、イセチオン酸塩、乳酸塩、ラクトビオン酸塩、ラウリン酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マンデル酸塩、メシル酸塩、メチル臭化物、メチル硝酸塩、メチル硫酸塩、モノカリウムマレイン酸塩、粘液酸塩、ナプシル酸塩、硝酸塩、N−メチルグルカミン、シュウ酸塩、パモ酸塩(エンボネート)、パルミチン酸塩、パントテン酸塩、リン酸塩/二リン酸塩、ポリガラクツロン酸塩、カリウム塩、サリチル酸塩、ナトリウム塩、ステアリン酸塩、塩基性酢酸塩、コハク酸塩、タンニン酸塩、酒石酸塩、テオクル酸塩、トシル酸塩、トリエチオジド、トリメチルアンモニウム及び吉草酸塩が含まれる。それ自身製薬上許容されない他の塩(例えば、シュウ酸塩)は、本発明の化合物を得る際に中間体として有用な塩の製造に有用であり得、本発明の別の態様を形成する。
本明細書中で使用されている用語「溶媒和物」は、溶質(式(I)を有する化合物)と溶媒から形成される各種化学量論量を有する複合体を指す。本発明の溶媒和物は溶質の生物学的活性を干渉しないことがあり得る。適当な溶媒の例には水、MeOH、エタノール及び酢酸が含まれるが、これらに限定されない。使用される溶媒が製薬上許容される溶媒であることが好ましい。適当な製薬上許容される溶媒の例には、非限定的に水、エタノール及び酢酸が含まれる。最も好ましく使用される溶媒は水である。
式(I)を有する化合物のような化合物の製薬上許容される塩及び溶媒和物の製造方法は当業界で慣用されている。例えば、Burger’s Medicinal Chemistry And Drug Discovery,第5版,第1巻:Principles And Practiceを参照されたい。
当業者に自明のように、式(I)を有する化合物を製造するための下記の方法において特定の中間体は化合物の製薬上許容される塩または溶媒和物の形態であり得る。式(I)を有する化合物の製造方法において使用される中間体に適用される前記用語は式(I)を有する化合物に関して上記したと同じ意味を有する。中間体の製薬上許容される塩及び溶媒和物の製造方法は当業界で公知であり、式(I)を有する化合物のような化合物の製薬上許容される塩及び溶媒和物の製造方法に類似している。
式(I)を有する特定化合物は立体異性体の形態で存在し得る(例えば、1個以上の不斉炭素原子を含み得、またはシス−トランス異性を示し得る)。各立体異性体(エナンチオマー及びジアステレオマー)及びその混合物は本発明の範囲に含まれる。本発明はまた、1個以上のキラル中心が逆転している異性体との混合物としての式(I)で表される化合物の各異性体も包含する。式(I)を有する特定化合物は位置異性体の混合物として製造され得る。本発明は位置異性体の混合物及び個別の化合物を包含する。同様に、式(I)を有する化合物は式に示されている以外の互変異性体の形態で存在し得、これらも本発明の範囲に含まれる。
式(I)を有する化合物、並びにその塩及び溶媒和物は抗癌及び抗腫瘍活性を有していると考えられている。現在、この効果は1つ以上のErbBファミリータンパク質キナーゼの阻害及びその増殖がErbBファミリータンパク質キナーゼ活性に依存する細胞株に対する前記阻害効果によりもたらされると考えられている。1つ以上のErbBファミリータンパク質キナーゼの阻害により治療上抗腫瘍及び抗癌効果が生ずると考えられることは文献において立証されている。例えば、N.Normanno,C.Bianco,L.Strizzi,M.Mancino,M.R.Maiello,A.DeLuca,F.Caponigro,D.S.Salomon,Current Drug Targets,6:243−257(2005);N.E.Hynes,H.A.Lane,Nature Reviews Cancer,5:341−345(2005);及びN.Ben−Baruch,Y.Yarden,Progress in Oncology,46−72(2004)を参照されたい。
本発明の化合物は、一般的には1つ以上のErbBファミリーキナーゼ(EGFR、ErbB−2及び/またはErbB−4)の阻害剤である。本発明は、ErbBファミリーキナーゼに対して選択的な式(I)を有する化合物に限定されない。むしろ、本発明は明白にErbBファミリーキナーゼ以外のキナーゼに対して活性を有し得る式(I)を有する化合物を意図している。「ErbB阻害剤」は、下記のErbB阻害酵素アッセイにおいて少なくとも1つのErbBファミリーキナーゼに対して約6以上のpIC50及び/または下記のメチレンブルー細胞アッセイにおいて少なくとも1つのErbBファミリーキナーゼを過剰発現する少なくとも1つの細胞株(例えば、BT474またはHN5)に対して少なくとも約1μM力価のIC50を示す化合物を意味する。より特定の実施形態では、「ErbB阻害剤」は、下記のErbB阻害酵素アッセイにおいて少なくとも1つのErbBファミリーキナーゼに対して約6.5以上のpIC50及び/または下記のメチレンブルー細胞アッセイにおいて少なくとも1つのErbBファミリーキナーゼを過剰発現する少なくとも1つの細胞株(例えば、BT474またはHN5)に対して少なくとも100nM力価のIC50を示す化合物を指す。
本発明は更に、哺乳動物(例えば、ヒト)における医学的治療に使用するための式(I)を有する化合物を提供する。特に、本発明は、哺乳動物における少なくとも1つのErbBファミリーキナーゼにより媒介される状態、より具体的には哺乳動物における1つ以上のErbBファミリーキナーゼの不適切な活性により媒介される状態の治療に使用するための式(I)を有する化合物を提供する。1つの実施形態では、本発明は、少なくとも2つのErbBファミリーキナーゼにより媒介される状態、より具体的には哺乳動物における1つ以上のErbBファミリーキナーゼの不適切な活性により媒介される状態の治療に使用するための式(I)を有する化合物を提供する。
本明細書中で言及されている不適切なErbBファミリーキナーゼ活性は、特に哺乳動物被験者において予想される正常なErbBファミリーキナーゼ活性から外れているErbBキナーゼ活性である。不適切な活性は1つ以上のEGFR(ErbB−1)、ErbB−2またはErbB−4から生じ得る。不適切なErbBファミリーキナーゼ活性は、例えば活性の異常な上昇、或いはErbBファミリーキナーゼ活性のタイミング及び/またはコントロールの際の異常の形態をとり得る。不適切な活性は、例えば受容体の不適切または非制御な活性化を導くタンパク質キナーゼまたはリガンドの過剰発現または突然変異により生じ得る。更に、望ましくないErbBファミリーキナーゼ活性は悪性疾患のような異常ソース中に残存し得るとも理解されている。すなわち、ErbBファミリー活性のレベルは、不適正であると見なされる異常であってはならず、むしろその活性は異常ソースから外れている。
本発明はまた、感受性新生物の治療において使用するために式(I)を有する化合物を提供する。
本明細書中で使用されている「感受性新生物」は、ErbB阻害剤での治療に対して感受性の新生物を指す。1つ以上のErbBファミリーキナーゼの不適切な活性に関係しており、よってErbB阻害剤での治療に対して感受性である新生物は当業界で公知であり、この中には原発性及び転移性腫瘍及び癌の両方が含まれる。例えば、本発明の範囲内の感受性新生物には乳癌、結腸癌、非小細胞肺癌,前立腺癌、膀胱癌、卵巣癌、胃癌、膵臓癌、頭頸部癌、食道癌、メラノーマ及び腎臓癌が含まれるが、これらに限定されない。
本発明は治療有効量の式(I)を有する化合物を投与するステップを含む幾つかの状態の治療を要する哺乳動物における前記状態の治療方法を提供する。本発明の化合物での治療を要する哺乳動物は一般的にはヒトである。
本明細書中で使用されている用語「治療」は、既に罹患している患者における特定状態の緩和、状態の症状の消失または軽減、状態の進行の遅延または排除、及び状態の再発の予防または遅延を指す。
本明細書中で使用されている用語「治療有効量」は、投与される被験者において例えば研究者または臨床医が求めている細胞培養物、組織、系、(ヒトを含めた)哺乳動物の生物学的または医学的応答を引き出すのに十分な式(I)を有する化合物の量を意味する。この用語の範囲内には正常な生理学的機能を増強するのに有効な量も含まれる。例えば、少なくとも1つのErbBファミリーキナーゼの不適切な活性により媒介される状態を治療するための式(I)を有する化合物の治療有効量は被験者における状態を治療するのに十分な量である。また、感受性新生物を治療するための式(I)を有する化合物の治療有効量は被験者における感受性新生物を治療するのに十分な量である。本発明の1つの実施形態では、式(I)を有する化合物の治療有効量は少なくとも1つのErbBファミリーキナーゼを調節、モジュレート、結合または阻害するのに十分な量である。
本発明は、哺乳動物(例えば、ヒト)に対して治療有効量の式(I)を有する化合物を投与することを含む前記哺乳動物における少なくとも1つのErbBファミリーキナーゼ(及び、特に少なくとも1つのErbBファミリーキナーゼの不適切な活性)により媒介される状態の治療方法を提供する。少なくとも1つのErbBファミリーキナーゼの不適切な活性により媒介される状態は当業界で公知であり、この状態には新生物が含まれるが、これに限定されない。
本発明の更なる態様は、1つ以上のErbBファミリーキナーゼの不適切な活性により媒介される状態を患っている哺乳動物に対して治療有効量の式(I)を有する化合物を投与することを含む前記哺乳動物の治療方法を提供する。1つの実施形態では、1つ以上のErbBファミリーキナーゼの不適切な活性により媒介される状態は感受性新生物である。
本発明はまた、感受性新生物(癌または腫瘍)の治療を要する哺乳動物(例えば、ヒト)に対して治療有効量の式(I)を有する化合物を投与することを含む前記哺乳動物における感受性新生物(癌または腫瘍)の治療方法も提供する。
1つの特定実施形態では、本発明は、乳癌の治療を要する哺乳動物に対して治療有効量の式(I)を有する化合物を投与することを含む前記哺乳動物における乳癌の治療方法を提供する。別の実施形態では、本発明は、結腸癌の治療を要する哺乳動物に対して治療有効量の式(I)を有する化合物を投与することを含む前記哺乳動物における結腸癌の治療方法を提供する。別の実施形態では、本発明は、非小細胞肺癌の治療を要する哺乳動物に対して治療有効量の式(I)を有する化合物を投与することを含む前記哺乳動物における非小細胞肺癌の治療方法を提供する。
式(I)を有する化合物の正確な治療有効量は複数の要因に依存し、最終的には担当する医師または獣医師の裁量である。前記要因には治療対象の被験者の年齢及び体重、治療を要する正確な状態及びその重症度、製剤の種類及び投与ルートが含まれるが、これらに限定されない。一般的には、式(I)を有する化合物は治療のために0.1〜200mg/kg−レシピエント(哺乳動物)の体重/日、より一般的には1〜100mg/kg体重/日の範囲で投与される。許容される1日用量は約0.1〜約2000mg/日、好ましくは約0.1〜約100mg/日である。よって、少なくとも1つのErbBファミリーキナーゼにより媒介される状態を治療しようとする体重70kgの成人の場合、実際の1日用量は通常70〜700mgであり、この1日用量を1日1回投与しても、より一般的には総1日用量が同じであるようにサブ用量を1日に複数回(例えば、2〜6回)に分けて投与してもよい。塩または溶媒和物の治療有効量は、式(I)を有する化合物それ自体の治療有効量に比例して決定され得る。上記した他の状態の治療のために類似の用量が適当であると考えられる。
式(I)を有する化合物は単独で上記した状態の各々の治療に使用してもよく、またはある既存の化学療法との相加または相乗効果を与えるべく及び/またはある既存の化学療法及び放射線の効果を回復させるために使用してもよい。
1つの態様として、本発明は、治療有効量の式(I)を有する化合物を投与することを含む少なくとも1つのErbBファミリーキナーゼにより媒介される状態の治療のために少なくとも1つのErbBファミリーキナーゼを調節、モジュレート、結合または阻害する方法を提供する。「少なくとも1つのErbBファミリーキナーゼの調節、モジュレート、結合または阻害」は、少なくとも1つのErbBファミリーキナーゼ(例えば、c−ErbB−2、EGFR及びErbB−4)の活性の調節、モジュレート、結合または阻害;並びに少なくとも1つのErbBファミリーキナーゼの過剰発現の調節、モジュレート、結合または阻害を指す。前記状態には、少なくとも1つのErbBファミリーキナーゼの過剰発現が関係する特定の(癌及び腫瘍を含めた)新生物が含まれる。
本発明はまた、少なくとも1つのErbBファミリーキナーゼにより媒介される状態の治療を要する哺乳動物(例えば、ヒト)における前記治療用薬剤を製造するための式(I)を有する化合物の使用を提供する。本発明は更に、哺乳動物における感受性新生物の治療用薬剤を製造するための式(I)を有する化合物の使用を提供する。本発明は更に、哺乳動物における乳癌の治療用医薬を製造するための式(I)を有する化合物の使用を提供する。本発明は更に、哺乳動物における結腸癌の治療用薬剤を製造するための式(I)を有する化合物の使用を提供する。本発明は更に、哺乳動物における非小細胞肺癌の治療用薬剤を製造するための式(I)を有する化合物の使用を提供する。
治療に使用するために治療有効量の式(I)を有する化合物を原化学薬品として投与することも可能であるが、一般的には医薬組成物または製剤の活性成分として存在させる。従って、本発明は更に、式(I)を有する化合物を含む医薬組成物を提供する。医薬組成物は更に1つ以上の製薬上許容される担体、希釈剤及び/または賦形剤を含む。前記した担体、希釈剤及び/または賦形剤は製剤の他の成分と適合性であり且つそのレシピエントにとって有害でない点で許容性でなければならない。本発明の別の態様によれば、式(I)を有する化合物を1つ以上の製薬上許容される担体、希釈剤及び/または賦形剤と混合することを含む薬剤の製造方法も提供される。
薬剤は、単位量あたり所定量の活性成分を含有する単位量剤形で提供され得る。前記単位は、治療しようとする状態、投与経路、患者の年齢、体重及び状態に応じて例えば0.5mg〜1g、好ましくは1〜700mg、より好ましくは5〜100mgの式(I)を有する化合物を含有し得る。或いは、薬剤は、単位量あたり所定量の活性成分を含有する単位量剤形で提供され得る。好ましい単位量剤形は、上記した1日用量またはサブ用量、或いはその適当な分数量の活性成分を含有するものである。更に、前記薬剤は製薬業界で周知の方法により製造され得る。
薬剤は、適当な経路、例えば(口腔内または舌下を含めた)経口、直腸内、鼻腔内、(口腔内、舌下または経皮を含めた)局所、膣内、または(皮下、筋肉内、静脈内または皮内を含めた)非経口ルートにより投与するのに適し得る。前記製剤は製薬業界で公知の方法により、例えば活性成分を担体または賦形剤と混合することにより製造され得る。
経口投与に適した薬剤は、カプセル剤や錠剤のようなばらばらの単位;散剤または顆粒剤;水性または非水性液体中の溶液剤または懸濁液剤;可食性フォーム剤またはホイップ剤;または水中油型液体エマルジョンまたは油中水型液体エマルジョンとして提供され得る。
例えば、錠剤またはカプセル剤の形態で経口投与する場合、活性薬物成分は経口用非毒性製薬上許容される不活性担体(例えば、エタノール、グリセロール、水等)と組み合わされ得る。散剤は、化合物を適当な微細サイズに粉砕した後、同様に粉砕した医薬担体(例えば、デンプンやマンニトールのような食用炭水化物)と混合することにより製造される。着香剤、保存剤、分散剤及び着色剤を存在させてもよい。
カプセル剤は、上記した粉末混合物を調製し、成形されているゼラチンカプセルに充填することにより製造される。充填操作前に粉末混合物に流動促進剤(glidant)及び滑沢剤(例えば、コロイド状シリカ、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウムまたは固体ポリエチレングリコール)を添加してもよい。カプセル剤を摂取したときの薬剤のアベイラビリティーを改善するために崩壊剤または可溶化剤(例えば、寒天、炭酸カルシウムまたは炭酸ナトリウム)を添加してもよい。
更に、必要に応じて、適当な結合剤、滑沢剤、崩壊剤及び着色剤を混合物に配合してもよい。適当な結合剤にはデンプン、ゼラチン、天然糖(例えば、グルコースまたはβ−ラクトース)、コーン甘味料、天然及び合成ガム(例えば、アカシア、トラガカントまたはアルギン酸ナトリウム)、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコール、ワックス等が含まれる。上記剤形に使用される滑沢剤にはオレイン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウム等が含まれる。崩壊剤には非限定的にデンプン、メチルセルロース、寒天、ベントナイト、キサンタンガム等が含まれる。錠剤は、例えば粉末混合物を調製し、顆粒化またはスラッグし、滑沢剤及び崩壊剤を添加し、錠剤にプレスすることにより製剤化される。粉末混合物は、適当に粉砕した化合物を上記した希釈剤または基剤及び場合により結合剤(例えば、カルボキシメチルセルロース、アルギネート、ゼラチンまたはポリビニルピロリドン)、溶解遅延剤(例えば、パラフィン)、再吸収促進剤(例えば、第4級塩)及び/または吸収剤(例えば、ベントナイト、カオリンまたはリン酸ジカルシウム)と混合することにより調製される。結合剤(例えば、シロップ、デンプンペースト、アカディア・ムシラージ、またはセルロースもしくは高分子材料の溶液)で湿らした後、篩いに通すことにより粉末混合物を顆粒化してもよい。顆粒化の代替として、粉末混合物を錠剤機に通すと、顆粒に分割する不完全に形成されたスラッグが生ずる。錠剤形成ダイに粘着するのを防止するためにステアリン酸、ステアリン酸塩、タルクまたは鉱油を添加することにより顆粒を滑沢化させてもよい。その後、滑沢化混合物を錠剤に圧縮する。本発明の化合物を自由流動性不活性担体と混合し、顆粒化またはスラッグステップを経ることなく直接錠剤に圧縮してもよい。セラックのシーリングコーティング、糖または高分子材料のコーティング及びワックスの光沢コーティングから構成される透明または不透明な保護コーティングを設けてもよい。単位用量の違いを区別するためにコーティングに染料を添加してもよい。
経口用流体(例えば、溶液剤、シロップ剤及びエリキシル剤)は、所与量が所定量の化合物を含有するように単位量剤形で製造され得る。シロップ剤は化合物を適当に着香させた水溶液中に溶解させることにより製造され得、エリキシル剤は非毒性のアルコール性ビヒクルを使用することにより製造される。懸濁液剤は、化合物を非毒性ビヒクル中に分散することにより製剤化され得る。可溶化剤及び乳化剤(例えば、エトキシル化イソステアリルアルコール及びポリオキシエチレンソルビトールエーテル)、保存剤、フレーバー添加剤(例えば、ペパーミント油)、または天然甘味料、サッカリンまたは他の人工甘味料等を添加してもよい。
適切ならば、経口投与用単位処方物をマイクロカプセル化してもよい。この製剤は、例えば粒子状材料をポリマー、ワックス等で被覆またはこの中に包埋することにより放出を延長または持続するために製造され得る。
式(I)を有する化合物をリポソームデリバリーシステム(例えば、単ラメラ小胞、大単ラメラ小胞及び多重ラメラ小胞)の形態で投与することもできる。リポソームは、各種リン脂質(例えば、コレステロール、ステアリルアミンまたはホスファチジルコリン)から形成され得る。
式(I)を有する化合物はまた、化合物分子をカップリングさせる個別担体としてモノクローナル抗体を用いてもデリバリーされ得る。化合物を標的可能な薬物担体としての可溶性ポリマーにカップリングさせてもよい。前記ポリマーにはポリビニルピロリドン、ピランコポリマー、ポリヒドロキシプロピルメタクリルアミド−フェノール、ポリヒドロキシエチルアスパルタミドフェノール、またはパルミチル残基で置換されているポリエチレンオキシドポリリシンが含まれ得る。更に、薬物を徐放させるのに有用な生分解性ポリマー(例えば、ポリ乳酸、ポリε−カプロラクトン、ポリヒドロキシ酪酸、ポリオルトエステル、ポリアセタール、ポリジヒドロピラン、ポリシアノアクリレート、及びヒドロゲルの架橋または両親媒性ブロックコポリマー)に化合物をカップリングさせてもよい。
経皮投与に適した薬剤は、レシピエントの表皮との密接接触を長時間維持するように意図されているばらばらのパッチとして提供され得る。例えば、活性成分は、Pharmaceutical Research,3(6):318(1986)に概説されているイオントホレシスによりパッチからデリバリーされ得る。
局所投与に適した薬剤は、軟膏剤、クリーム剤、懸濁液剤、ローション剤、散剤、溶液剤、ペースト剤、ゲル剤、スプレー剤、エアゾル剤またはオイル剤として製剤化され得る。
眼または他の外組織(例えば、口及び皮膚)を治療するためには、薬剤を局所軟膏剤またはクリーム剤として適用することが好ましい。軟膏剤中に処方する場合、活性成分をパラフィンまたは水混和性軟膏基剤と共に使用し得る。或いは、活性成分を水中油型クリーム基剤または油中水型基剤を含むクリーム剤中に処方してもよい。
眼に対して局所適用するのに適した薬剤には活性成分が適当な担体、特に水性溶媒中に溶解または懸濁されてなる点眼剤が含まれる。
口に局所投与するのに適した薬剤にはトローチ、香錠及びマウスウオッシュが含まれる。
直腸内投与に適した薬剤は座剤または浣腸剤として提供され得る。
担体が固体である鼻腔内投与に適した薬剤には嗅剤を利用する方法で、すなわち鼻まで近づけて保持されている粉末容器から鼻路を介して急速吸入により投与される粒度が例えば20〜500ミクロンの粗な粒子が含まれる。担体が液体である鼻スプレーまたは点鼻剤として投与するのに適した薬剤には活性成分の水性または油性溶液が含まれる。
吸入投与に適した薬剤には、各種タイプの定量加圧エアゾール、ネブラザーまたは吸入器を用いて発生させ得る微粒子ダストまたはミストが含まれる。
経膣投与に適した薬剤はペッサリー、タンポン、クリーム剤、ゲル剤、ペースト剤、フォーム剤またはスプレー剤として提供され得る。
非経口投与に適した薬剤には酸化防止剤、バッファー、静菌剤、及び製剤を意図するレシピエントの血液と等張性とする溶質を含んでいてもよい水性及び非水性滅菌注射溶液剤;及び懸濁剤及び増粘剤を含んでいてもよい水性及び非水性滅菌懸濁液剤が含まれる。前記製剤は1回投与または複数回投与容器(例えば、密封アンプル及びバイアル)中に収容され得、使用直前に滅菌液体担体(例えば、注射用水)を添加するだけでよい凍結乾燥状態で保存されていてもよい。即時調合用注射溶液及び懸濁液は滅菌散剤、顆粒剤及び錠剤から調製され得る。
製剤は上に特に挙げた成分に加えて当該製剤の種類に関して当業界で慣用されている他の物質を含み得、例えば経口投与用製剤は着香剤を含み得ると理解されるべきである。
上記した治療または使用方法において、式(I)を有する化合物は単独で、1つ以上の式(I)を有する他の化合物と組み合わせて、または他の治療薬と組み合わせて使用され得る。特に少なくとも1つのErbBファミリーキナーゼにより媒介される状態の治療方法及び感受性新生物の治療方法において、他の化学療法剤、ホルモン及び/または抗体との組合せ並びに外科手術及び放射線治療との組合せが予想される。本明細書中で使用されている用語「化学療法剤」は投与される被験者に対して治療効果を有する化学物質を指す。「化学療法剤」には抗新生物薬、鎮痛薬及び制吐薬が含まれるが、これらに限定されない。制吐薬には5HTアンタゴニスト、例えばオンダンセトロン、グラニセトロン等;メタクロプロミド;デキサメタゾン及びニューロキニン−1アンタゴニストが含まれるが、これらに限定されない。本明細書中で使用されている「抗新生物薬」は細胞増殖抑制性物質及び細胞毒性物質を含む。よって、本発明の併用療法は少なくとも1つの式(I)を有する化合物の投与及び少なくとも1つの他の治療方法の使用を含む。1つの実施形態では、本発明の併用治療は少なくとも1つの式(I)を有する化合物及び少なくとも1つの化学療法剤の投与を含む。1つの特定実施形態では、本発明は少なくとも1つの式(I)を有する化合物及び少なくとも1つの抗新生物薬の投与を含む。さらなる態様として、本発明は式(I)を有する化合物を少なくとも1つの化学療法剤と一緒に投与することを含む上記した治療方法及び使用を提供する。1つの特定実施形態では、化学療法剤は抗新生物薬である。別の実施形態では、本発明は更に少なくとも1つの他の化学療法剤を含む上記した医薬組成物を提供し、より具体的には化学療法剤は抗新生物薬である。
式(I)を有する化合物及び少なくとも1つの追加の癌治療法は、他の抗癌治療法との治療上適切な組合せで同時または逐次使用され得る。1つの実施形態では、他の抗癌治療法は少なくとも1つの抗新生物薬の投与を含めた少なくとも1つの追加化学療法である。別の実施形態では、他の抗癌治療は少なくとも1つの制吐薬の投与を含めた少なくとも1つの追加化学療法である。式(I)を有する化合物を他の抗新生物薬と組み合わせた投与は、(1)両化合物を含む一体医薬組成物または(2)それぞれ化合物の1つを含む別々の医薬組成物の形態で同時に投与することによる本発明の組合せであり得る。前記組合せは、1つの抗新生物薬をまず投与し、他の第2の抗新生物薬を投与する逐次方法またはその逆で別々に投与され得る。逐次投与は時間的に近くてもずれていてもよい。
式(I)を有する化合物を化学療法剤と組み合わせて使用する場合、各化合物の用量は該化合物を単独で使用したときと異なっていてもよい。適切な用量は当業者により容易に認識される。式(I)を有する化合物及び他の治療活性物質の適切な用量及び投与の相対的タイミングは所望の併用治療効果が得られるように選択され、担当医の専門的知識及び裁量の範囲内である。
本発明の化合物と組み合わせて使用され得る多くの化学療法剤の中には抗新生物薬がある。抗新生物薬は、細胞周期特異的に抗悪性新生物効果を誘導し得、すなわち時期特異的であり、細胞周期の特定の時期で作用し、またはDNAに結合する;非細胞周期特異的に作用し、すなわち非細胞周期特異的であり、他のメカニズムにより機能する。いずれのタイプの抗新生物薬も本発明の化合物と組み合わせて使用され得る。
一般的には、治療しようとする感受性新生物に対して活性を有する化学療法剤が式(I)を有する化合物を用いる治療と臨床的に適合性であるならば、その特定の物質が式(I)を有する化合物と組み合わせて使用され得る。本発明において有用な典型的な抗新生物薬には微小管阻害薬、例えばジテルペノイド及びビンカアルカノイド;白金配位錯体;アルキル化剤、例えばナイトロジェンマスタード、オキサザホスホリン、アルキルスルホネート、ニトロソ尿素及びトリアゼン;抗生物質、例えばアントラサイクリン、アクチノマイシン及びブレオマイシン;トポイソメラーゼII阻害剤、例えばエピポドフィロトキシン;代謝拮抗物質、例えばプリン及びピリミジンアナログ、葉酸代謝拮抗薬;トポイソメラーゼI阻害剤、例えばカンプトテシン;ホルモン及びホルモンアナログ;シグナル伝達経路インヒビター;非受容体チロシンキナーゼ血管形成インヒビター;免疫療法薬;プロアポトーシス物質;及び細胞周期シグナル伝達インヒビターが含まれるが、これらに限定されない。
微小管阻害薬または有糸***阻害薬は、細胞周期のM期(すなわち、有糸***)中の腫瘍細胞の微小管に対して活性な時期特異的物質である。微小管阻害薬の例にはジテルペノイド及びビンカアルカノイドが含まれるが、これらに限定されない。ジテルペノイドの例にはパクリタキセル及びそのアナログのドセタキセルが含まれるが、これらに限定されない。ビンカアルカノイドの例にはビンブラスチン、ビンクリスチン及びビノレルビンが含まれるが、これらに限定されない。
白金配位錯体は、DNAと相互作用的である非時期特異的抗新生物薬である。白金配位錯体は腫瘍細胞に侵入し、アクア化を受け、DNAと鎖内及び鎖間架橋を形成して、腫瘍に対して有害な生物学的作用が引き起こされる。白金配位錯体の例にはシスプラチン及びカルボプラチンが含まれるが、これらに限定されない。
アルキル化剤は非時期特異的抗新生物薬であり、強い求電子剤である。一般的には、アルキル化剤は、アルキル化によりDNA分子の求核部分(例えば、ホスフェート、アミノ及びヒドロキシル基)を介してDNAに対して共有結合を形成する。前記アルキル化により核酸機能が破壊され、細胞死に至る。アルキル化剤の例にはナイトロジェンマスタード、例えばシクロホスファミド、メルファラン及びクロラムブシル;アルキルスルホネート、例えばブスルファン;ニトロソ尿素、例えばカルムスチン;及びトリアゼン、例えばダカルバジが含まれるが、これらに限定されない。
抗生物質化学療法剤は、DNAに結合するかまたはDNAと介在する非時期特異的物質である。一般的には、前記作用により安定なDNA複合体または鎖切断が生じ、これにより核酸の通常の機能が破壊され、細胞死に至る。抗生物質抗新生物薬の例にはアクチノマイシン、例えばダクチノマイシン;アントラサイクリン、例えばダウノルビシン及びドキソルビシン;及びブレオマシンが含まれるが、これらに限定されない。
トポイソメラーゼII阻害剤にはエピポドフィロトキシンが含まれるが、これに限定されない。エピポドフィロトキシンはマンダラゲ植物に由来する時期特異的抗新生物薬である。エピポドフィロトキシンは、一般的にはトポイソメラーゼII及びDNAと三元複合体を形成することにより細胞周期のS及びG期において細胞に影響を与え、DNA鎖を切断する。鎖切断が蓄積し、その後細胞死する。エピポドフィロトキシンの例にはエトポシド及びテニポシドが含まれるが、これらに限定されない。
代謝拮抗抗新生物薬は、DNA合成を抑制し、またはプリンもしくはピリミジン塩基合成を抑制し、よってDNA合成を制限することにより細胞周期のS期(DNA合成)で作用する相特異的抗新生物薬である。その結果、S期は進行せず、その後細胞死する。代謝拮抗抗新生物薬の例にはフルオロウラシル、メトトレキサート、シタラビン、メカプトプリン及びチオグアニンが含まれるが、これらに限定されない。
カンプトテシン及びカンプトテシン誘導体を含めたカンプトテシンはトポイソメラーゼI阻害剤として入手可能であるかまたは開発中である。カンプトテシン細胞毒性活性はそのトポイソメラーゼI阻害活性に関連していると考えられている。カンプトテシンの例にはイリノテカン、トポテカン及び7−(4−メチルピペラジノ−メチレン)−10,11−エチレンジオキシ−20−カンプトテシンの各種光学異性体が含まれるが、これらに限定されない。
ホルモン及びホルモンアナログは、ホルモンと癌の増殖及び/または増殖不足の間に関連がある癌を治療するために有用な化合物である。新生物の治療に有用であると考えられているホルモン及びホルモンアナログの例には小児の悪性リンパ腫及び急性白血病の治療に有用であるアドレノコルチコステロイド、例えばプレドニゾン及びプレドニゾロン;副腎皮質癌及びエストロゲン受容体を含むホルモン依存性乳癌の治療に有用なアミノグルテチミド及び他のアロマターゼ阻害剤、例えばアナストロゾール、レトラゾール、ボラゾール及びエグゼメスタン;ホルモン依存性乳癌及び子宮内膜癌の治療な有用なプロゲストリン、例えば酢酸メゲステロール;前立腺癌及び良性前立腺肥大の治療に有用なエストロゲン、アンドロゲン及び抗アンドロゲン、例えばフルタミド、ニルタミド、ビカルタミド、酢酸シプロテロン及び5α−レダクターゼ(例:フィナステリド及びデュタステリド);ホルモン依存性乳癌の治療に有用な抗エストロゲン、例えばタモキシフェン、トレミフェン、ラロキシフェン、ドロロキシフェン及びヨードキシフェン;及び前立腺癌の治療のためにゴナドトロピンホルモン(LH)及び/または卵胞刺激ホルモン(FSH)の放出を刺激する性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)及びそのアナログ、例えばLHRHアゴニスト及びアンタゴニスト(例:酢酸ゴセレリン及びルプロリド)が含まれるが、これらに限定されない。
シグナル伝達経路インヒビターは、細胞内変化を誘起する化学プロセスを阻止または抑制するインヒビターである。本明細書中で使用されているこの変化は細胞増殖、分化または生存である。本発明において有用なシグナル伝達インヒビターには受容体チロシンキナーゼ、非受容体チロシンキナーゼ、SH2/SH3ドメインブロッカー、セリン/スレオニンキナーゼ、ホスホチジルイノシトール−3キナーゼ、ミオイノシトールシグナル伝達及びRas癌遺伝子のインヒビターが含まれる。
幾つかのタンパク質チロシンキナーゼは、細胞増殖の調節に関与する各種タンパク質中の特定チロシル残基のリン酸化を触媒する。前記タンパク質チロシンキナーゼは受容体または非受容体キナーゼとして広く分類され得る。
時に増殖因子受容体と称されることもある細胞増殖の調節に関与する他の受容体チロシンキナーゼも本発明の化合物と組み合わされ得る。上皮増殖因子受容体(EGFr、ErbB2及びErbB4)の他に、式(I)を有する化合物と組み合わされ得る他の増殖因子受容体インヒビターの例には血小板由来増殖因子受容体(PDGFr)、血管内皮増殖因子受容体(VEGFR)、免疫グロブリン様の上皮増殖因子相同ドメインを有するチロシンキナーゼ(TIE−2)、インスリン増殖因子受容体−1(IGFR−1)、マクロファージコロニー刺激因子(cfm)、BTK、ckit、cmet、線維芽細胞増殖因子(FGF)受容体、Trk受容体(TrkA、TrkB及びTrkC)、エフリン(eph)受容体、及びRETプロト癌遺伝子及びAktキナーゼ阻害剤が含まれる。幾つかの増殖因子受容体インヒビターが開発中であり、その中にはリガンドアンタゴニスト、抗体、チロシンキナーゼ阻害剤、アンチセンスオリゴヌクレオチド及びアプタマーが含まれる。増殖因子受容体及び増殖因子受容体機能を抑制する物質は、例えばJohn C.Kath,Exp.Opin.Ther.Patents,10(6):803−818(2000);Shawverら,DDT,Vol.2,No.2(1997年2月);及びF.J.Loftsら,“Growth Factor Receptors as Targets”,New Molecular Targets for Cancer Chemotherapy,Paul Workman及びDavid Kerr編,ロンドンに所在のCRC Press(1994年)発行に記載されている。1つの実施形態では、本発明は、式(I)を有する化合物を異なるErbB阻害剤と組み合わせて投与することを含む上記した各種状態の治療方法を提供する。1つの好ましい実施形態では、この方法は式(I)を有する化合物をラパチニブと組み合わせて投与することを含む。
増殖因子受容体キナーゼでないチロシンキナーゼは非受容体チロシンキナーゼと称されている。本発明において有用であり、抗新生物薬の標的または潜在的標的である非受容体チロシンキナーゼにはcSrc、Lck、Fyn、Yes、Jak、cAbl、FAK(フォーカルアドヒージョンキナーゼ)、ブルトンチロシンキナーゼ及びBcr−Ablが含まれる。非受容体チロシンキナーゼ及び非受容体チロシンキナーゼ機能を抑制する物質は、S.Sinh及びS.J.Corey,Journal of Hematotherapy and Stem Cell Research,8(5):465−80(1999);及びJ.B.Bolen,J.S.Brugge,Annual Review of Immunology,15:371−404(1997)に記載されている。SH2/SH3ドメインブロッカーは、PI3−K p85サブユニット、Srcファミリーキナーゼ、アダプター分子(Shc、Crk、Nck、Grb2)及びRas−GAPを含めた各種酵素またはアダプタータンパク質中のSH2またはSH3ドメイン結合を破壊する物質である。抗癌剤に対する標的としてのSH2/SH3ドメインはT.E.Smithgall,Journal of Pharmacological and Toxicological Methods,34(3):125−32(1995)において検討されている。
セリン/スレオニンキナーゼの阻害剤には有糸***への侵入及び有糸***からの退去を含めた細胞周期のプロセスの調節において重要な役割を果たすポロ様キナーゼ(“PLK”、例えばPLK1、PLK2及びPLK3);Rafキナーゼ(Rafk)、マイトジェンまたは細胞外調節キナーゼ(MEK)及び細胞外調節キナーゼ(ERK)のブロッカーを含めたMAPキナーゼカスケードブロッカー;並びにPKCのサブタイプ(α、β、γ、ε、μ、λ、ι、ζ)、IkBキナーゼファミリー(IKKa、IKKb)、PKBファミリーキナーゼ、Aktキナーゼファミリーメンバー及びTGFベータ受容体キナーゼのブロッカーを含めたタンパク質キナーゼCファミリーメンバーブロッカーが含まれ、これらも本発明の化合物と組み合わせて使用され得る。前記セリン/スレオニンキナーゼ及びその阻害剤は、GlaxoSmithKlineの国際特許出願公開WO04/014899;T.Yamamoto,S.Taya,K.Kaibuchi,Journal of Biochemistry,126(5):799−803(1999);P.Brodt,A.Samani及びR.Navab,Biochemical Pharmacology,60:1101−1107(2000);J.Massague,F.Weis−Garci,Cancer Surveys,27:41−64(1996);P.A.Philip及びA.L.Harris,Cancer Treatment and Research,78:3−27(1995);K.Lackeyら,Bioorganic and Medicinal Chemistry Letters,(10):223−226(2000);及びL.Martinez−Iacaciら,Int.J.Cancer,88(1):44−52(2000)に記載されている。1つの実施形態では、本発明の方法は式(I)を有する化合物をPLK阻害剤、より好ましくは国際特許出願公開WO04/014899に記載されている化合物と組み合わせて投与することを含む。
PI3−キナーゼ、ATM、DNA−PK及びKuのブロッカーを含めたホスホチジルイノシトール−3キナーゼファミリーメンバーの阻害剤も本発明と組み合わせて使用される。前記キナーゼは、R.T.Abraham,Current Opinion in Immunology,8(3):412−8(1996);C.E.Canman,D.S.Lim,Oncogene,17(25):3301−3308(1998);S.P.Jackson,International Journal of Biochemistry and Cell Biology,29(7):935−8(1997);及びH.Zhongら,Cancer Res.,60(6):1541−1545(2000)に記載されている。
本発明とミオイノシトールシグナル伝達インヒビター(例えば、ホスホリパーゼCブロッカー及びミオイノシトールアナログ)の組み合わせも有用である。前記シグナルインヒビターは、G.Powis及びA.Kozikowski,New Molecular Targets for Cancer Chemotherapy,Paul Workman及びDavid Kerr編,ロンドンに所在のCRC Press(1994年)発行に記載されている。
本発明との組合せで有用なシグナル伝達経路インヒビターの別のグループはRas癌遺伝子インヒビターである。前記インヒビターにはファルネシルトランスフェラーゼ、ゲラニルゲラニルトランスフェラーゼ及びCAAXプロテアーゼの阻害剤、並びにアンチセンスオリゴヌクレオチド、リボザイム及び免疫療法が含まれる。前記インヒビターは野生型突然変異Rasを含む細胞におけるRas活性化を阻止し、これにより抗増殖剤として作用することが判明している。Ras癌遺伝子抑制は、O.G.Scharovsky,V.R.Rozados,S.I.Gervasoni,P.Matar,Journal of Biomedical Science,7(4):292−8(2000);M.N.Ashby,Current Opinion in Lipidology,9(2):99−102(1998);BioChim.Biophys.Acta,1423(3):19−30(1989)において検討されている。
上記したように、受容体キナーゼリガンド結合に対する抗体もシグナル伝達インヒビターとして機能し得る。シグナル伝達経路インヒビターのこのグループには受容体チロシンキナーゼの細胞外リガンド結合ドメインに対するヒト化抗体の使用が含まれる。例えば、Imclone C225 EGFR特異的抗体(M.C. Greenら,Monoclonal Antibody Therapy for Solid Tumors,Cancer Treat.Rev.,26(4):269−286(2000)参照);Herceptin(登録商標)ErbB2抗体(Tyrosine Kinase Signaling in Breast Cancer:ErbB Family Receptor Tyrosine kinases,Breast Cancer Res.,2(3):176−183(2000)参照);及び2CB VEGFR2特異的抗体(R.A.Brekkenら,Selective Inhibition of VEGFR2 Activity by a Monoclonal Anti−VEGF Antibody Blocks Tumor Growth in Mice,Cancer Res.,60:5117−5124(2000)参照)である。
受容体キナーゼ血管形成インヒビターも本発明において使用され得る。血管形成関連VEGFR及びTIE2のインヒビターはシグナル伝達インヒビター(いずれの受容体も受容体チロシンキナーゼである)に関して上記されている。他のインヒビターが本発明の化合物との組合せで使用され得る。例えば、VEGFR(受容体チロシンキナーゼ)を認識しないが、リガンドに結合する抗−VEGF抗体;血管形成を抑制するインテグリン(αβ)の小分子インヒビター;エンドスタチン及びアンギオスタチン(非RTK)もPLK阻害剤との組合せで有用であり得る。
免疫療法レジメンで使用される物質も式(I)を有する化合物との組合せで有用であり得る。
プロアポトーシスレジメンにおいて使用される物質(例えば、bcl−2アンチセンスオリゴヌクレオチド)も本発明との組合せで使用され得る。タンパク質のBcl−2ファミリーのメンバーはアポトーシスを阻止する。従って、bcl−2のアップレギュレーションは化学耐性に関連している。複数の研究から、上皮増殖因子(EGF)がbcl−2ファミリーの抗アポトーシスメンバー(すなわち、mcl−1)を刺激することが判明している。従って、腫瘍におけるbcl−2の発現をダウンレギュレートするように設計されているストラテジーは臨床上有効であることが立証されており、現在II/III期トライアル(GentaのG3139 bcl−2アンチセンスオリゴヌクレオチド)段階にある。bcl−2に対するアンチセンスオリゴヌクレオチドを用いるプロアポトーシスストラテジーは、例えばWater J.S.ら,J.Clin.Oncol.,18:1812−1823(2000);及びKitadaS.ら,Antisense Res.Dev.,4:71−79(1994)において検討されている。
細胞周期シグナル伝達インヒビターは細胞周期の制御に関与する分子を抑制する。サイクリン依存性キナーゼ(CDK)及びその相互作用サイクリンは真核細胞周期を介する進行を制御する。細胞周期を介する正常進行のためには各種サイクリン/CDK複合体の協調活性化及び不活性化が必要である。細胞周期シグナル伝達の幾つかのインヒビターが開発中である。例えば、CDK2、CDK4及びCDK6を含めたサイクリン依存性キナーゼ及び前記キナーゼに対するインヒビターの例は、例えばRosaniaら,Exp.Opin.Ther.Patents,10(2):215−230(2000)に記載されている。
1つの実施形態では、本発明の方法は、哺乳動物に対して式(I)を有する化合物をシグナル伝達経路インヒビター、特にエルロチニブ(TARCEVA(登録商標))と一緒に投与することを含む。
式(I)を有する化合物は下記する方法を用いて製造され得る。下記するスキームのすべてにおいて、所要により保護基を当業者に公知の一般原則に従って使用してもよいと理解される。例えば、T.W.Green及びP.G.M.Wuts,Protecting Groups in Organic Synthesis,John Wiley & Sons(1991年)発行を参照されたい。保護基は化合物合成の都合のよい段階で当業者に公知の方法を用いて除去され得る。方法の選択並びに反応条件及びその実施順序は式(I)を有する化合物の製造に一致している。
式(I)を有する化合物は、有利には以下のスキーム1に概説する方法により製造され得る。
Figure 0005132319
上記式中、Xはアニオン(好ましくは、ハライド)であり、LGは適当な脱離基であり、WはOまたはSであり、他のすべての変数は上に定義した通りである。
通常、式(I)(すべての式及びすべての変数は上に定義されている)を有する化合物の製造方法は、
a)式(VII)を有する化合物を式(VIII)を有する化合物または式(X)を有する化合物と反応させて、式(I)を有する化合物を製造するステップ;
b)場合により、式(I)を有する化合物をその製薬上許容される塩または溶媒和物に変換するステップ;及び
c)場合により、式(I)を有する化合物、或いはその製薬上許容される塩または溶媒和物を式(I)を有する別の化合物、或いはその製薬上許容される塩または溶媒和物に変換するステップ;
を含む。
より具体的には、式(I)を有する化合物の製造方法は、
a)式(II)を有する化合物をトリフルオロ酢酸誘導体と反応させて、式(III)を有する化合物を製造するステップ;
b)式(III)を有する化合物を式(XIII)を有する化合物と反応させて、式(IV)を有する化合物を製造するステップ;
c)式(IV)を有する化合物を式(XII)を有する1−アミノピリジニウム化合物と反応させて、式(V)を有する化合物を製造するステップ;
d)式(V)を有する化合物を式(XI)を有する化合物と反応させて、式(VI)を有する化合物を製造するステップ;
e)式(VI)を有する化合物を塩基と反応させて、式(VII)を有する化合物を製造するステップ;
f)式(VII)を有する化合物を式(VIII)を有する化合物または式(X)を有する化合物と反応させて、式(I)を有する化合物を製造するステップ;
g)場合により、式(I)を有する化合物をその製薬上許容される塩または溶媒和物に変換するステップ;及び
h)場合により、式(I)を有する化合物、或いはその製薬上許容される塩または溶媒和物を式(I)を有する別の化合物、或いはその製薬上許容される塩または溶媒和物に変換するステップ;
を含む。
当業者には自明のように、上記ステップの順序は本発明の方法にとって重要でなく、方法はステップの適当な順序で実施され得る。
式(I)(式中、Yは−C(O)−である)を有する化合物、すなわち式(I−A)を有する化合物は、式(VII)を有する化合物を式(VIII)を有する化合物と反応させることにより製造される。
Figure 0005132319
上記式中、変数はすべて上に定義した通りである。
式(VIII)を有する化合物中の適当な脱離基は当業者に自明であり、例えばハライド及びヒドロキシル基が含まれる。一般的には、上記反応は適当な溶媒(例えば、DCMまたはテトラヒドロフラン)中で実施される。当業者は、LGがヒドロキシルのとき反応は適当なカップリング剤(例えば、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)またはエチルカルボジイミド塩酸塩(EDC))の存在下で実施してもよいことを理解している。式(VIII)を有する化合物は市販されているか、または当業界で慣用されている技術を用いて合成され得る。当業者には自明のように、式(I−A)を有する化合物は慣用の技術を用いて式(I)を有する別の化合物、例えば式(I)(式中、Yは−C(O)−以外である)を有する化合物に変換され得る。式(I−A)を有する化合物の代表的変換は本明細書中以下に記載されている。
式(I)(式中、Yは−N(H)C(O)−または−N(H)C(S)−である)を有する化合物、すなわち式(I−B)を有する化合物は、式(VII)を有する化合物を式(X)を有する適当なイソシアネートまたはイソチオシアネートと反応させることにより製造され得る。
Figure 0005132319
上記式中、変数はすべて上に定義した通りである。
この反応は、カップリング反応のために当業界で慣用されている条件(例えば、周囲温度でまたは約40〜約100℃に加熱しながらのテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサンまたはDCMのような溶媒の使用)を用いて実施され得る。式(X)を有する化合物は市販されているか、または当業界で慣用されている技術を用いて合成され得る。
式(VII)を有する化合物は、式(VI)を有する化合物を塩基と反応させることにより製造され得る。
Figure 0005132319
上記式中、変数はすべて上に定義した通りである。
適当な塩基には水酸化リチウムまたは水酸化ナトリウムが含まれる。この反応を適当な溶媒中で実施してもよい。この反応に適した溶媒の例にはテトラヒドロフラン及び水が含まれるが、これらに限定されない。この反応は周囲温度で、または約40〜約60℃に加熱しながら実施してもよい。
式(VI)を有する化合物は、式(V)を有する化合物を式(XI)を有するアミンと反応させることにより製造され得る。
Figure 0005132319
上記式中、変数はすべて上に定義した通りである。
この反応を適当な溶媒中で実施してもよい。この反応に適した溶媒の例には、適当な容器において還流条件下でまたはマイクロ波装置を用いて約100〜約180℃の温度でのイソプロパノール、1,4−ジオキサン、エタノール及びN,N−ジメチルホルムアミドが含まれるが、これらに限定されない。有機化学の当業者に自明のように、式(VI)を有する特定化合物を製造するためにこの反応を触媒させることが望ましいことがある。例えば、式(XI)及び(VI)(式中、eは0であり、環Bはアリールである)を有する化合物の場合、反応を触媒量の酸(例えば、塩酸または臭化水素酸)の存在下で実施することが望ましいことがある。更に当業者には自明のように、式(V)を有する化合物を式(XI)を有する化合物と反応させる前に適当な保護基を導入することが望ましいこともある。例えば、Zが第1級または第2級アミンを含有する基である実施形態では、アミンを例えばその対応トリフルオロアセトアミドとして保護して添加を実施することが好ましい。上記したような反応に対する適当な保護基の選択、導入及び除去は当業界で慣用されている。式(XI)を有する化合物は市販されているか、または当業界で慣用されている技術を用いて合成され得る。
式(V)を有する化合物は、式(IV)を有する化合物を式(XII)を有する1−アミノピリジニウム化合物と反応させることにより製造され得る。
Figure 0005132319
上記式中、変数はすべて上に定義した通りである。
この反応は、一般的には適当な溶媒中塩基の存在下で実施される。適当な塩基の例には炭酸カリウム及びKOHが含まれるが、これらに限定されない。適当な溶媒の例には周囲温でのジメチルスルホキシド、DCM、水、MeOH及びN,N−ジメチルホルムアミドが含まれるが、これらに限定されない。式(XII)を有する化合物は市販されているか、または当業界で慣用されている技術を用いて合成され得る。
式(IV)を有する化合物は、式(III)を有する化合物を式(XIII)を有する化合物と反応させることにより製造され得る。
Figure 0005132319
上記式中、変数はすべて上に定義した通りである。
この反応は、一般的には慣用のソノガシラ反応条件を用いて実施される。特に、反応は一般的にはKenkichi Sonogashira,“Palladium−catalyzed alkynylation,HANDBOOK OF ORGANOPALLADIUM CHEMISTRY FOR ORGANIC SYNTHESIS”,1:493−529(2002)の方法に従って溶媒(例えば、テトラヒドロフラン)中触媒、銅(I)種及び塩基の存在下で実施される。適当な触媒の例にはジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)のようなパラジウム触媒が含まれる。適当な塩基の例はトリエチルアミンである。式(XIII)を有する化合物は市販されているか、または当業界で慣用されている技術を用いて合成され得る。
式(III)を有する化合物は、式(II)を有する対応の3−エチニルアニリン化合物から当業者に周知の条件下でトリフルオロ酢酸誘導体(例えば、無水トリフルオロ酢酸)を用いて製造され得る。
Figure 0005132319
上記式中、変数はすべて上に定義した通りである。
式(II)を有する化合物は市販されているか、または当業界で慣用されている技術を用いて合成され得る。
上記したように、方法のステップの順序は本発明の実施にとって重要でない。例えば、部分(すなわち、
Figure 0005132319
)を導入するための式(VIII)または(X)を有する化合物との反応を式(XI)を有する化合物と反応させる前に実施し得ることは当業者に自明である。この方法は、式(XVI)を有する化合物を標準の反応条件を用いて式(XI)を有するアミンと反応させることにより実施され得る。
Figure 0005132319
上記式中、変数はすべて上に定義した通りである。
式(XVI)を有する化合物は有利には、式(V)を有する化合物のトリフルオロアセチル基を除去し、上記した式(VIII)または(X)を有する化合物と反応させることにより製造され得る。式(V)を有する化合物のトリフルオロアセチル基は該基の除去について当業界で周知の技術を用いて除去され得る。
本発明の別の方法によれば、式(I)を有する化合物は以下のスキーム2に概説するように製造され得る。
Figure 0005132319
上記式中、Xはアニオン(好ましくは、ハライド)であり、LGは適当な脱離基であり、WはOまたはSであり、他のすべての変数は上に定義した通りである。
通常、式(I)(すべての式及びすべての変数は上に定義されている)を有する化合物の製造方法は、
a)式(XV)を有する化合物を式(XIII)を有する化合物と反応させて、式(XVI)を有する化合物を製造するステップ;
b)式(XVI)を有する化合物を式(XII)を有する1−アミノピリジニウム化合物と反応させて、式(XVII)を有する化合物を製造するステップ;
c)式(XVII)を有する化合物を酸化して、式(XVIII)を有する化合物を製造するステップ;
d)式(XVIII)を有する化合物を式(XI)を有する化合物と反応させて、式(XIX)を有する化合物を製造するステップ;
e)式(XIX)を有する化合物を還元して、式(VII)を有する化合物を製造するステップ;
f)式(VII)を有する化合物を式(VIII)を有する化合物または式(X)を有する化合物と反応させて、式(I)を有する化合物を製造するステップ;
g)場合により、式(I)を有する化合物をその製薬上許容される塩または溶媒和物に変換するステップ;及び
h)場合により、式(I)を有する化合物またはその製薬上許容される塩または溶媒和物を式(I)を有する別の化合物、或いはその製薬上許容される塩または溶媒和物に変換するステップ;
を含む。
当業者に自明のように、上記ステップの順序は本発明の方法にとって重要でなく、かかる方法をステップの適当な順序を用いて実施し得る。
式(VII)を有する化合物と式(VIII)または(X)を有する化合物と反応させて式(I)を有する化合物を製造するための方法は上記されている。
スキーム2に従って、式(VII)を有する化合物は、式(XIX)を有する化合物を還元することにより製造され得る。
Figure 0005132319
上記式中、変数はすべて上に定義した通りである。
式(XIX)を有する化合物のニトロ基を還元して式(VII)を有する化合物を製造するためにニトロ基を還元するための標準条件を使用することが有利である。この還元のための適当な反応条件の例には、エタノール中での硫化ナトリウム9水和物との反応が含まれるが、これに限定されない。
一般式(XIX)を有する化合物は、式(XVIII)を有する化合物を式(XI)を有する化合物と反応させることにより製造され得る。
Figure 0005132319
上記式中、変数はすべて上に定義した通りである。
この反応は、一般的には式(XVIII)を有する化合物及び式(XI)を有する化合物の溶液を溶媒(例えば、エタノール)中触媒量の酸(例えば、塩酸)と約120〜約180℃の温度にマイクロ波加熱することにより実施される。
式(XVIII)を有する化合物は、式(XVII)を有する化合物を標準試薬を用いて酸化することにより製造され得る。
Figure 0005132319
上記式中、変数はすべて上に定義した通りである。
この反応に有用な適当な酸化試薬の例には溶媒(例えば、DCM)中50% m−クロロ過安息香酸(mCPBA)が含まれるが、これに限定されない。
式(XVII)を有する化合物は、式(V)を有する化合物の製造について上記した手順に類似の手順を用いて製造され得る。
式(I)(式中、cは0である)を有する化合物、すなわち式(I−D)を有する化合物を製造するための代替方法を以下のスキーム3に示す。
Figure 0005132319
上記式中、各Halは同一または異なるハロゲンであり、他のすべての変数は上に定義した通りである。
通常、式(I)(すべての式及びすべての変数は上に定義されている)を有する化合物の製造方法は、
a)式(XX)を有する化合物を式(XXI)を有する化合物と反応させて、式(XXII)を有する化合物を製造するステップ;
b)式(XXII)を有する化合物をヒドロキシルアミンと反応させて、式(XXIII)を有する化合物を製造するステップ;
c)式(XXIII)を有する化合物を塩基の存在下でヒドロキシルアミンを脱離基に変換するのに適した物質と反応させて、式(XXIV)を有する化合物を製造するステップ;
d)式(XXIV)を有する化合物を加熱して、式(XXV)を有する化合物を製造するステップ;
e)式(XXV)を有する化合物をアセチル化して、式(XXVI)を有する化合物を製造するステップ;
f)式(XXVI)を有する化合物をジメチルホルムアミドジメチルアセチルと反応させて、式(XXVII)を有するビニログ(vinylogous)化合物を製造するステップ;
g)式(XXVII)を有する化合物を加熱しながら式(XXVIII)を有する化合物と反応させて、式(XXIX)を有する化合物を製造するステップ;
h)式(XXIX)を有する化合物を式(XXX)を有する化合物と反応させて、式(I−D)を有する化合物を製造するステップ;
i)場合により、式(I−D)を有する化合物をその製薬上許容される塩または溶媒和物に変換するステップ;及び
j)場合により、式(I−D)を有する化合物、或いはその製薬上許容される塩または溶媒和物を式(I)を有する別の化合物、或いはその製薬上許容される塩または溶媒和物に変換するステップ;
を含む。
当業者に自明のように、上記ステップの順序は本発明の方法にとって重要でなく、かかる方法をステップの適当な順序を用いて実施し得る。例えば、式(XXVI)を有する化合物は、ピリミジン環を形成する前にスキーム3に概説されている反応のシーケンスにより式(XXX)を有する試薬によりアミド化してもよい。
より具体的には、式(I)を有する化合物は、式(XXIX)を有する化合物を式(XXX)を有する化合物と反応させることにより製造され得る。
Figure 0005132319
上記式中、変数はすべて上に定義した通りである。
この反応は、一般的には式(XXX)を有する化合物と式(XXIX)を有する化合物の混合物を溶媒(例えば、1,4−ジオキサン)中適当なパラジウム触媒(例えば、Pddba)の存在下及び塩基(例えば、CsCO)の存在下で添加剤(例えば、Xantphos)と一緒に加熱することにより実施される。式(XXIX)を有する化合物を上記条件を用いて反応させて式(XXX)を有する化合物とする好ましい方法は、マイクロ波装置において少なくとも150℃で照射することによる。
当業者には自明のように、式(XXX)を有する化合物はYが式(XXX)を有する化合物のアミンに結合しているCOを含むようにアミド誘導体である。従って、上記反応により、Yがアミンに結合しているカルボニル基であるようにアミドを含有する式(I)を有する目的化合物が提供される。
式(XXVI)を有する化合物は、まず式(XXVI)を有する化合物を式(XXVII)を有するビニログアミドに変換し、その後ビニログアミドを式(XXVIII)を有するグアニジンと反応させる2ステップ方法により式(XXIX)を有する化合物に変換され得る。
Figure 0005132319
上記式中、変数はすべて上に定義した通りである。
式(XXVI)を有する化合物の式(XXVII)を有するビニログアミド化合物への変換は、式(XXVI)を有する化合物を試薬(例えば、ジメチルホルムアミドジメチルアセタール)と約100℃の温度で加熱することにより実施され得る。この変換を実施するための代替試薬にはジメチルホルムアミドジ−tert−ブチルアセタールが含まれるが、これに限定されない。
式(XXVII)を有するビニログアミドと式(XXVIII)を有するグアニジンの反応は、一般的には溶媒(例えば、ジオキサン)中塩基(例えば、トリエチルアミン及び炭酸カリウム)の存在下で加熱しながら実施される。反応物を加熱するための好ましい方法は、マイクロ波装置において少なくとも150℃の温度で混合物に照射することである。
式(XXVI)を有する化合物は、式(XXV)を有する化合物をアセチル化することにより製造され得る。
Figure 0005132319
上記式中、変数はすべて上に定義した通りである。
この反応は、式(XXV)を有する化合物を酸触媒の存在下で加熱しながら適当なアセチル化試薬と反応させることにより実施され得る。反応物を約100℃の温度に加熱することが好ましい。適当なアセチル化試薬の例には無水酢酸が含まれるが、これに限定されない。適当な酸触媒の例は硫酸である。
式(XXV)を有する化合物は、式(XXIV)を有する化合物を加熱することにより得られ得る。
Figure 0005132319
一般的には、反応は溶媒(例えば、1,2−ジクロロエタン)中少なくとも150℃の温度で実施される。この変換を実施するために式(XXIV)を有する化合物を加熱する有効な方法ではマイクロ波装置を使用する。
式(XXIV)を有する化合物は、式(XXIII)を有する化合物を塩基の存在下でヒドロキシルアミン部分を脱離基に変換するのに適した物質を用いて処理することにより製造され得る。
Figure 0005132319
上記式中、変数はすべて上に定義した通りである。
上記変換を実施するのに適した物質には溶媒(例えば、DCM)中の無水トリフルオロ酢酸と塩基(例えば、トリエチルアミン)が含まれる。
式(XXIII)を有する化合物は、式(XXII)を有する化合物をヒドロキシルアミンと反応させることにより製造され得る。
Figure 0005132319
上記式中、変数はすべて上に定義した通りである。
この反応は、溶媒(例えば、MeOH)中塩基(例えば、水酸化ナトリウム)、特に10% 水性水酸化ナトリウムの存在下で実施され得る。
式(XXII)を有する化合物は、式(XX)を有する化合物を式(XXI)を有するピリジン化合物と縮合させることにより製造され得る。
Figure 0005132319
上記式中、変数はすべて上に定義した通りである。
式(XX)を有する化合物を式(XXI)を有する化合物と反応させるための適当な条件には式(XX)を有する化合物を溶媒(例えば、テトラヒドロフラン)中塩基(例えば、水素化ナトリウム)を用いて処理し、この混合物を式(XXI)を有する化合物を用いて処理することが含まれるが、これらに限定されない。式(XX)を有する化合物中のHalは好ましくはBrまたはIである。式(XXI)を有する化合物中のHalは好ましくはClである。
本発明の更なる実施形態では、式(I)(式中、cは1であり、RはFである)を有する化合物、すなわち式(I−E)を有する化合物は、以下のスキーム3aに示す方法に従って製造され得る。この方法によれば、式(XXVI)を有する化合物は2ステッププロトコルにより式(XXXII)を有するフルオロ誘導体に変換され得る。式(XXXII)を有するフルオロ誘導体は、スキーム3に上記した手順に類似の手順を用いて式(I−E)を有する化合物に変換され得る。
Figure 0005132319
上記式中、各Halは同一または異なるハロゲンであり、他のすべての変数は上に定義した通りである。
通常、式(I)(すべての式及びすべての変数は上に定義されている)を有する化合物の製造方法は、
a)式(XXVI)を有する化合物を臭素化して、式(XXXI)を有する化合物を製造するステップ;
b)式(XXXI)を有する化合物をフッ素化して、式(XXXII)を有する化合物を製造するステップ;
c)式(XXXII)を有する化合物をジメチルホルムアミドジ−tert−ブチルアセタールと反応させて、式(XXXIII)を有する化合物を製造するステップ;
d)式(XXXIII)を有する化合物を加熱しながら式(XXVIII)を有する化合物と反応させて、式(XXXIV)を有する化合物を製造するステップ;
e)式(XXXIV)を有する化合物を式(XXX)を有する化合物と反応させて、式(I−E)を有する化合物を製造するステップ;
f)場合により、式(I−E)を有する化合物をその製薬上許容される塩または溶媒和物に変換するステップ;及び
g)場合により、式(I−E)を有する化合物、或いはその製薬上許容される塩または溶媒和物を式(I)を有する別の化合物、或いはその製薬上許容される塩または溶媒和物に変換するステップ;
を含む。
当業者に自明のように、上記ステップの順序は本発明の方法にとって重要でなく、かかる方法をステップの適当な順序を用いて実施し得る。
より具体的には、式(I−E)を有する化合物は、上記スキーム3における式(XXIX)を有する化合物と式(XXX)を有する化合物の反応に類似の方法で式(XXXIV)を有する化合物を式(XXX)を有する化合物と反応させることにより製造され得る。
式(XXXIV)を有する化合物は、上記スキーム3における式(XXVII)を有するビニログ化合物と式(XXVIII)を有する化合物の反応に類似の方法で式(XXXIII)を有する化合物を加熱しながら式(XXVIII)を有する化合物と反応させることにより製造され得る。
式(XXXIII)を有する化合物は、上記スキーム3における式(XXIX)を有する化合物を製造するための式(XXVII)を有するビニログ化合物の反応に類似の方法で式(XXXIII)を有する化合物を製造するために式(XXXII)を有する化合物をジメチルホルムアミドジ−tert−ブチルアセタールと反応させることにより製造され得る。
式(XXXII)を有する化合物は、式(XXXII)を有する化合物を製造するために式(XXXI)を有する化合物をフッ素化することにより製造され得る。
Figure 0005132319
上記式中、変数はすべて上に定義した通りである。
この反応は、式(XXXI)を有する臭化物を溶媒(例えば、ジメチルアセトアミド)中でフッ素化剤(例えば、フッ化カリウム)を用いて処理することにより実施され得る。適当なフッ素化剤の例にはフッ化カリウムが含まれるが、これに限定されない。
式(XXXI)を有する化合物は、式(XXVI)を有する化合物を適当な溶媒中で適当な臭素化剤で臭素化することにより製造され得る。
Figure 0005132319
上記式中、変数はすべて上に定義した通りである。
臭素化剤の例には臭素が含まれる。適当な溶媒の例は氷酢酸である。
当業者には自明のように、式(I)を有する特定化合物を製造するために使用される反応シーケンスの選択は所望する式(I)を有する特定化合物及び出発物質の利用可能性に依存している。
当業者には自明のように、式(I)を有する化合物は当業界で周知の技術を用いて式(I)を有する別の化合物に変換され得る。例えば、式(I)(式中、Yは−C(O)−である)を有する化合物、すなわち式(I−A)を有する化合物を式(I)を有する別の化合物に変換させる1つの方法は、式(I−A)を有する化合物をローソン試薬を用いて処理することを含む。
Figure 0005132319
この反応に適した条件は有機合成の業界の当業者に自明である。
式(I)(式中、環B−(Z)部分はテトラヒドロイソキノリン基であり、前記テトラヒドロイソキノリンアミンは第2級アミンである)を有する化合物は、式(I)(式中、アミンはアルキル基を有する第3級アミンである)を有する別の化合物に変換され得る。この変換は還元アミノ化法により実施され得る。還元アミノ化法は文献から周知であり、例えばアルキル基がメチルである場合には、第2級アミンを有する化合物を適当な溶媒中水性ホルムアルデヒド、トリアセトキシホウ水素化ナトリウム及び触媒量の酸の存在下で撹拌することを含む。適当な溶媒の例にはDCMまたはN,N−ジメチルホルムアミドが含まれる。適当な酸の例は酢酸である。
本明細書の開示内容及び本明細書中に挙げられている実施例に基づいて、当業者は式(I)を有する化合物、或いはその製薬上許容される塩または溶媒和物を式(I)を有する別の化合物、或いはその製薬上許容される塩または溶媒和物に容易に変換することができる。
本発明はまた、式(I)を有する放射標識化合物及び式(I)を有するビオチニル化化合物、並びにその固相結合物を提供する。式(I)を有する放射標識化合物及び式(I)を有するビオチニル化化合物は慣用技術を用いて製造され得る。例えば、式(I)を有する放射標識化合物は、式(I)を有する化合物を適当な触媒の存在下でトリチウムガスと反応させて放射標識が結合している式(I)を有する化合物、すなわち式(I)を有する放射標識化合物を得ることにより製造され得る。
1つの実施形態では、式(I)を有する化合物はトリチウム化されている。
式(I)を有する放射標識化合物及び式(I)を有するビオチニル化化合物は、少なくとも1つのErbBファミリーキナーゼを阻害する化合物を同定するため、少なくとも1つのErbBファミリーキナーゼにより媒介される状態の治療用化合物を同定するため、感受性新生物を治療するためのアッセイにおいて有用である。従って、本発明は前記化合物を同定するためのアッセイ方法を提供し、その方法は式(I)を有する放射標識化合物または式(I)を有するビオチニル化化合物を標的タンパク質または細胞ホモジネートに特異的に結合させるステップを含む。より具体的には、適当なアッセイ方法は競合結合アッセイを含む。式(I)を有する放射標識化合物及び式(I)を有するビオチニル化化合物、並びにその固相結合物は当業界で慣用されている方法に従ってアッセイにおいて使用され得る。
下記実施例は例示の目的のみであり、いかなる場合も本発明の範囲を限定するものと意図していない。本発明は請求の範囲により規定される。
本明細書中、方法、スキーム及び実施例中で使用されている記号及び慣用語は現代の科学文献、例えばthe Journal of the American Chemical Societyまたはthe Journal of Biological Chemistry中で使用されているものと一致している。通常、標準の1文字または3文字表記は、別段の記載がない限りL−立体配置と見なされるアミノ酸残基を指すべく使用されている。別段の記載がない限り、出発物質はすべて市販業者から入手し、更に精製することなく使用した。具体的には、実施例及び明細書中を通じて以下の略語が使用され得る:
g(グラム);
mg(ミリグラム);
L(リットル);
mL(ミリリットル);
μL(マイクロリットル);
psi(平方インチあたりのポンド);
M(モル);
mM(ミリモル);
i.v.(静脈内);
Hz(ヘルツ);
MHz(メガヘルツ);
mol(モル);
mmol(ミリモル);
rt(室温);
min(分);
h(時間);
mp(融点);
TLC(薄相クロマトグラフィー);
(保持時間);
RP(逆相);
MeOH(メタノール);
i−PrOH(イソプロパノール);
TEA(トリエチルアミン);
TFA(トリフルオロ酢酸);
TFAA(無水トリフルオロ酢酸);
THF(テトラヒドロフラン);
DMSO(ジメチルスルホキシド);
AcOEt(EtOAc);
DME(1,2−ジメトキシエタン);
DCM(CHCl;ジクロロメタン);
DCE(ジクロロエタン);
DMF(N,N−ジメチルホルムアミド);
DMPU(N,N’−ジメチルプロピレン尿素);
CDI(1,1−カルボニルジイミダゾール);
IBCF(イソブチルCHClエート);
HOAc(酢酸);
HOSu(N−ヒドロキシスクシンイミド);
HOBT(1−ヒドロキシベンゾトリアゾール);
mCPBA(メタ−クロロ過安息香酸);
KOH(水酸化カリウム);
NaCO(炭酸ナトリウム);
NaHCO(炭酸水素ナトリウム);
LiOH・HO(水酸化リチウム1水和物);
CO(炭酸カリウム);
CHCl(クロロホルム);
NaSO(硫酸ナトリウム);
BOC(tert−ブチルオキシカルボニル);
Ac(アセチル);
DCC(ジシクロヘキシルカルボジイミド);
CBZ(ベンジルオキシカルボニル);
FMOC(9−フルオレニルメトキシカルボニル);
atm(気圧);
TMSE(2−(トリメチルシリル)エチル);
TMS(トリメチルシリル);
TIPS(トリイソプロピルシリル);
TBS(t−ブチルジメチルシリル);
DMAP(4−ジメチルアミノピリジン);
BSA(ウシ血清アルブミン)
ATP(アデノシントリホスフェート);
HRP(ホースラディシュペルオキシダーゼ);
AcO(無水酢酸);
DMA(ジメチルアセチル);
Pddba(トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0));
NaCNBH(シアノホウ水素化ナトリウム);
TMSCl(クロロトリメチルシラン);
DMEM(ダルベッコ修飾イーグル培地);
HPLC(高速液体クロマトグラフィー);
BOP(ビス(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホスフィン酸クロリド);
TBAF(フッ化テトラ−n−ブチルアンモニウム);
HBTU(O−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート);
HEPES(4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジンエタンスルホン酸);
DPPA(ジフェニルホスホリルアジド);
fHNO(ヒュームドHNO);
EDC(エチルカルボジイミド塩酸塩);及び
EDTA(エチレンジアミン四酢酸)。
エーテルの言及はすべてジエチルエーテルを指す。ブラインはNaClの飽和水溶液を指す。別段の記載がない限り、温度はすべて℃(摂氏温度)で表す。別段の記載がない限り、反応はすべて不活性雰囲気下室温で実施する。
H NMRスペクトルはVarian VXR−300、Varian Unity−300、Varian Unity−400計器またはGeneral Electric QE−300上に記録した。化学シフトは百万部あたりの部数(ppm,δ単位)で表す。カップリング定数の単位はヘルツ(Hz)である。***パターンは見かけ多重度を記載し、s(一重項)、d(二重項)、t(三重項)、q(四重項)、m(多重項)、br(幅広)として示す。
低分解能質量スペクトル(MS)はJOEL JMS−AX505HA、JOEL SX−102またはSCIEX−APIiii分光計上に記録した。高分解能MSはJOEL SX−102A分光計を用いて得た。すべてのマススペクトルはエレクトロスプレーイオン化(ESI)、化学イオン化(CI)、電子衝撃(EI)または高速原子衝撃(FAB)方法で得た。赤外(IR)スペクトルは1mm NaClセルを用いてNicolet 510 FT−IR分光計で得た。すべての反応を薄層クロマトグラフィー(0.25mmのE.Merckシリカゲルプレート(60F−254)、UV光で可視化、5% エタノール性ホスホモリブデン酸またはp−アニスアルデヒド溶液)または質量分析(エレクトロスプレーまたはAP)によりモニターした。フラッシュカラムクロマトグラフィーはシリカゲル(230〜400メッシュ,メルク社)または自動化シリカゲルクロマトグラフィー(Isco,Inc.Sq 16xまたは100sg Combiflash)を用いて実施した。
報告されているHPLC保持時間(RT)は210〜500nmを測定するWaters 996ダイオードアレイ検出器を取り付けたWaters 2795計器を用いて得た。使用したカラムはSynergi Max−RP(50×2mm)モデル#00B−4337−B0であった。溶媒勾配は6分間かけて15% MeOH:水からから100% MeOH(0.1% ギ酸)であった。流速は0.8mL/分であった。注入容量は3μLであった。
実施例1:1−(3−{3−[2−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イルアミノ)−ピリミジン−4−イル]−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−フェニル)−3−フェニル尿素
Figure 0005132319
ステップA:トリメチル[(3−ニトロフェニル)エチニル]シラン
Figure 0005132319
3−ニトロヨードベンゼン(50g,0.201mol)及びジイソプロピルアミン(56.3mL,0.402mol)を乾燥THF(1000mL)中に溶解し、アルゴンガスを溶液中に20分間流す。ヨウ化銅(I)(3.83g,0.02mol)及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムジクロリド(7.05g,0.01mol)を添加した後、温度を約25℃に維持しながらトリメチルシリルアセチレン(31.2mL,0.221mol)を約30分間かけて滴下する。添加完了後、混合物を室温で一晩撹拌する。混合物を濾過し、THFで洗浄する。濾液を減圧下で濃縮する。残渣をヘキサン/EtOAc=20/1を用いるシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、生成物(43.22g)を淡褐色固体として得る。
ステップB:1−エチニル−3−ニトロベンゼン
Figure 0005132319
1−(3−ニトロフェニル)−2−トリメチルシリルアセチレン(43g,0.197mol)をジエチルエーテル(800mL)中に含む溶液をアルゴン雰囲気下で0℃に冷却する。温度を10℃以下に維持しながら、この溶液にTBAF溶液(THF中1M,217mL,0.217mol)を30分間かけて滴下する。反応混合物を0℃で30分間撹拌する。反応混合物を水に注ぎ、ジエチルエーテル(×2)で抽出する。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、乾燥する(NaSO)。溶媒を減圧下で除去する。残渣をヘキサン/EtOAc=20/1を用いるシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、オレンジ色油状物(26g)を得る。
ステップC:4−ヨード−2−(メチルチオ)ピリミジン
Figure 0005132319
4−クロロ−2−メチルチオピリミジン(40g,249mmol)をヨウ化水素酸(水中57%,200mL)に添加する。懸濁液を暗所にて室温で72時間激しく撹拌する。形成される明黄色固体を濾過により集める。固体を飽和水性NaHCO(500mL)に添加し、2分間撹拌する。CHCl(600mL)を添加し、固体を溶解する。水性層をCHCl(350mL、次いで300mL)で2回抽出し、有機抽出物を合わせ、水(100mL)で洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過する。有機溶媒を真空中で除去すると、無色油状物が生じる。n−ヘキサンを添加し、溶媒を再び除去して、標記化合物を白色固体(57.9g,230ミリモル,92%)として得る。
ステップD:2−(メチルチオ)−4−[(3−ニトロフェニル)エチニル]ピリミジン
Figure 0005132319
4−ヨード−2−(メチルチオ)ピリミジン(39.7g,0.157mol)及びジイソプロピルアミン(44.2mL,0.315mol)を乾燥THF(720mL)中に溶解し、アルゴンガスを溶液中に20分間通す。ヨウ化銅(I)(2.99g,14.3mmol)及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムジクロリド(5.51g,7.85mmol)を添加した後、温度を約25℃に維持しながら乾燥THF(100mL)中の1−エチニル−3−ニトロベンゼン(25.4g,0.173mol)を約30分間かけて滴下する。添加完了後、混合物を室温で一晩撹拌する。混合物を濾過し、THFで洗浄する。濾液を減圧下で濃縮する。残渣をEtOAc/ MeOHで洗浄して、淡黄色固体(42g)を得る。
ステップE:3−[2−(メチルチオ)−4−ピリミジニル]−2−(3−ニトロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン
Figure 0005132319
2−(メチルチオ)−4−[(3−ニトロフェニル)エチニル]ピリミジン(4.0g,14.7mmol)及びヨウ化N−アミノピリジニウム(6.53g,29.4mmol)をDCM(150mL)中に含む0℃溶液にHO(50mL)中のKOH(2.06g,36.8mmol)を添加する。反応物を室温まで加温し、16時間撹拌する。混合物をDCM及びHOで希釈する。有機層を分離し、水性層をDCMで抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、濃縮すると、暗色固体が生じる。残渣をDCM中に溶解し、生成物が沈澱として形成されるまでMeOHを添加する。生成物を濾過により集め、乾燥して、標記化合物(2.02g)をオフホワイト色固体として得る。H NMR(400MHz,d−DMSO):δ 11.36(s,1H),8.62(d,1H,J=9.2),8.54(d,1H,J=5.6),7.94(s,1H),7.82(d,1H,J=8.8),7.54(t,1H,J=8.0),7.46(d,1H,J=9.2),7.16(d,1H,J=5.2),2.59(s,3H)。
ステップF:3−[2−(メチルスルフィニル)−4−ピリミジニル]−2−(3−ニトロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン
Figure 0005132319
3−[2−(メチルチオ)−4−ピリミジニル]−2−(3−ニトロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン(0.82g,2.26mmol)をDCM(22mL)中に含む溶液に50% mCPBA(818mg,2.37mmol)をDCM(6mL)中に含む溶液を滴下漏斗を介して添加する。反応物を10分間撹拌し、飽和水性NaHCO、層を分離する。水性層をDCMで抽出し、合わせた有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、濃縮する。残渣を50% EtOAC/ヘキサンを溶離液とするシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、生成物(567mg)を黄色固体として得る。H NMR(400MHz,d−DMSO):δ 8.93(d,1H,J=6.8),8.68(d,1H,J=5.6),8.57(d,1H,J=8.8),8.44(s,1H,8.37−8.35(m,1H),8.08(d,1H,J=7.6),7.78(t,1H,J=8.0),7.61−7.65(m,1H),7.21−7.26(m,2H),2.84(s,3H)。
ステップG:N−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)−4−[2−(3−ニトロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−2−ピリミジンアミン
Figure 0005132319
3−[2−(メチルスルフィニル)−4−ピリミジニル]−2−(3−ニトロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン(1.32g,3.49mmol)をエタノール(4.0mL)中に含む溶液に1,4−ベンゾジオキサン−6−アミン(0.56mL,4.54mmol)及び濃HCl(3滴)を添加する。暗色混合物をマイクロ波装置において160℃で20分間加熱する。混合物をモニターし、更に10分間加熱する。混合物をDCMで希釈し、褐色泡状物に濃縮した。粗な物質をシリカゲルクロマトグラフィー(30〜50% EtOAc/ヘキサン)により精製して、所望生成物(1.09g)を得る。H NMR(400MHz,d−DMSO):δ 9.36(s,1H),8.88(d,1H,J=6.8),8.45(s,1H),8.28−8.31(m,3H),8.01−8.03(m,1H),7.72(t,1H,J=8.0),7.47−7.51(m,1H),7.13−7.18(m,2H),6.97−6.95(m,1H),6.63−6.65(m,2H),4.14(m,1H),7.13−7.18(m,2H),6.95−6.97(m,1H),6.63−6.65(m,2H),4.14(s,4H)。
ステップH:4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)−2−ピリミジンアミン
Figure 0005132319
N−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)−4−[2−(3−ニトロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−2−ピリミジンアミン(1.09g,2.3mmol)をエタノール(2mL)中に含む溶液にHO(2mL)中の硫化ナトリウム9水和物(2.76g,11.5mmol)を添加した。混合物を80℃で16時間加熱し、室温まで冷却し、濾過した。濾液を濃縮して、生成物(1g)を黄色固体として得た。H NMR(400MHz,d−DMSO):δ 9.29(s,1H),8.76(d,1H,J=7.2),8.51(d,1H,J=8.8),8.15(d,1H,J=5.2),7.39−7.43(m,1H),7.35(m,1H),7.04−7.12(m,3H),6.76−6.72(m,2H),6.65−6.62(m,2H),6.43(d,1H,J=5.2),5.21(s,2H),4.16−4.20(m,4H)。
ステップI:1−(3−{3−[2−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イルアミノ)−ピリミジン−4−イル]−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−フェニル)−3−フェニル−尿素(標記化合物)
{4−[2−(3−アミノ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−2−イル}−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−アミン(100mg,0.23mmol)をTHF(5mL)中に含む溶液にフェニルイソシアネート(27μL,0.25mmol)を添加し、反応物を16時間撹拌する。反応物を濃縮し、ジエチルエーテルと摩砕し、濾過し、乾燥して、標記化合物を淡黄色固体(103mg,80%)として得る。H NMR(400MHz,d−DMSO):δ 9.32(s,1H),8.95(s,1H),8.81−8.77(m,2H),8.49(d,J=8.4Hz,1H),8.18(d,J=5.2Hz,1H),7.72(s,1H),7.55(d,J=8.0Hz,1H),7.46−7.38(m,3H),7.36−7.34(m,2H),7.25−7.21(m,2H),7.15−7.08(m,3H),6.94−6.90(m,1H),6.71(d,J=8.8Hz,1H),6.42(d,J=4.8Hz,1H),4.19−4.16(m,4H) ppm。HRMS:計算値(C3225)[M+H]=556.2097,実測値=556.2096。
実施例2:N−(2−クロロフェニル)−N−(3−{3−[2−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イルアミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)尿素
Figure 0005132319
実施例1と同一の手順を{4−[2−(3−アミノ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−2−イル}−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−アミン及び2−クロロフェニルイソシアネートと一緒に使用して、標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO):δ 9.32(s,1H),8.95(s,1H),8.81−8.77(m,2H),8.49(d,J=8.4Hz,1H),8.18(d,J=5.2Hz,1H),7.72(s,1H),7.55(d,J=8.0Hz,1H),7.46−7.38(m,3H),7.36−7.34(m,2H),7.25−7.21(m,2H),7.15−7.08(m,3H),6.94−6.90(m,1H),6.71(d,J=8.8Hz,1H),6.42(d,J=4.8Hz,1H),4.19−4.16(m,4H)。MS(ESI):m/z=556[M+H]
実施例3:1−メチル−1H−ピロール−2−カルボン酸(3−{3−[2−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イルアミノ)−ピリミジン−4−イル]−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−フェニル)−アミド
Figure 0005132319
{4−[2−(3−アミノ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−2−イル}−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−アミン(105mg,0.24mmol)をTHF(5mL)中に含む溶液にN−メチルピロールカルボニルクロリド(37mg,0.26mmol)を添加した。TLCが反応の完了を示したら、溶液をDCMで希釈し、飽和NaHCO溶液及びブラインで洗浄した。有機相をMgSOで乾燥し、濃縮した。残渣をジエチルエーテルと摩砕して、標記化合物を黄色固体(119mg,92%)として得た。H NMR(400MHz,d−DMSO):δ 9.90(s,1H),9.80(s,1H),8.87(d,J=6.8Hz,1H),8.50(s,1H),8.14(d,J=6.0Hz,1H),8.05(s,1H),7.88(d,J=8.0Hz,1H),7.51(m,1H),7.43(m,1H),7.27−7.22(m,2H),7.17(t,J=6.8Hz,1H),7.05−7.04(m,2H),7.00(s,1H),6.81(d,J=8.4Hz,1H),6.47(d,J=6.0Hz,1H),6.08−6.07(m,1H),4.22(m,4H),3.85(s,3H)ppm。HRMS:計算値(C3125)[M+H]=544.2097,実測値=544.2101。
実施例4:N−(3−{3−[2−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イルアミノ)−ピリミジン−4−イル]−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−フェニル)−ベンズアミド
Figure 0005132319
{4−[2−(3−アミノ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−2−イル}−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−アミン(150mg,0.34mmol)を上記実施例3に類似の方法でベンゾイルクロリド(43μL,0.37mmol)を用いてアシル化して、標記化合物を黄色固体として得た。HRMS:計算値(C3224)[M+H]=541.1988,実測値=541.1995。
実施例5:N−(3−{3−[2−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イルアミノ)−ピリミジン−4−イル]−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−フェニル)−3−メトキシ−ベンズアミド
Figure 0005132319
{4−[2−(3−アミノ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−2−イル}−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−アミン(150mg,0.34mmol)を上記実施例3に類似の方法でm−アニソイルクロリド(52μL,0.37mmol)を用いてアシル化して、標記化合物を黄色固体として得た。HRMS:計算値(C3326)[M+H]=571.2094,実測値=571.2101。
実施例6:2−クロロ−N−(3−{3−[2−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イルアミノ)−ピリミジン−4−イル]−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−フェニル)−ベンズアミド
Figure 0005132319
{4−[2−(3−アミノ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−2−イル}−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−アミン(150mg,0.34mmol)を上記実施例3に類似の方法で2−クロロベンゾイルクロリド(47μL,0.37mmol)を用いてアシル化して、標記化合物を黄色固体として得た。HRMS:計算値(C3223ClN)[M+H]=575.1598,実測値=575.1600。
実施例7:N−(3−{3−[2−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イルアミノ)−ピリミジン−4−イル]−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−フェニル)−チオベンズアミド
Figure 0005132319
N−(3−{3−[2−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イルアミノ)−ピリミジン−4−イル]−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−フェニル)−ベンズアミド(43mg,0.08mmol)及び過剰のローソン試薬を1,4−ジオキサン(1mL)中に含む混合物を密封管において100℃で加熱した。LC/MSが出発物質が消費されたことを示したら、混合物を周囲温度まで冷却し、DCMで希釈した。有機相を水で洗浄し、MgSOで乾燥し、濃縮した。粗な物質をシリカゲルにより精製して、標記化合物を黄色固体として得た。H NMR(400MHz,d−DMSO):δ 11.85(s,1H),9.34(s,1H),8.82(d,J=6.8Hz,1H),8.49(d,J=8.4Hz,1H),8.20(d,J=5.6Hz,1H),8.14(s,1H),7.97(d,J=8.0Hz,1H),7.80(d,J=7.2Hz,1H),7.57−7.42(m,6H),7.35(m,1H),7.13−7.10(m,2H),6.73(d,J=8.8Hz,1H),6.49(d,J=5.2Hz,1H),4.19(m,4H)。MS(ESI):m/z=557[M+H]
実施例8:2−クロロ−N−(3−{3−[2−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イルアミノ)−ピリミジン−4−イル]−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−フェニル)−チオベンズアミド
Figure 0005132319
2−クロロ−N−(3−{3−[2−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イルアミノ)−ピリミジン−4−イル]−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−フェニル)−ベンズアミド(56mg,0.10mmol)を実施例7の手順に従って標記化合物に変換した。MS(ESI):m/z=591[M+H]
実施例9:N−(3−{3−[2−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イルアミノ)−ピリミジン−4−イル]−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−フェニル)−3−メトキシ−チオベンズアミド
Figure 0005132319
N−(3−{3−[2−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イルアミノ)−ピリミジン−4−イル]−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−フェニル)−3−メトキシ−ベンズアミド(98mg,0.17mmol)を実施例7の手順に従って標記化合物に変換した。HRMS:計算値(C3326ClNS)[M+H]=587.1865,実測値=587.1880。
実施例10:1−メチル−1H−ピロール−2−カルボチオ酸(3−{3−[2−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イルアミノ)−ピリミジン−4−イル]−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−フェニル)−アミド
Figure 0005132319
1−メチル−1H−ピロール−2−カルボン酸(3−{3−[2−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イルアミノ)−ピリミジン−4−イル]−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−フェニル)−アミド(86mg,0.16mmol)を実施例7の手順に従って標記化合物に変換した。HRMS:計算値(C3125ClNS)[M+H]=560.1869,実測値=560.1877。
実施例11:2−クロロ−5−フルオロ−N−(3−{3−[2−(3−フルオロ−フェニルアミノ)−ピリミジン−4−イル]−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−フェニル)−ベンズアミド
Figure 0005132319
ステップA:N−(3−エチニル−フェニル)−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミド
Figure 0005132319
3−エチニルアニリン(10g,86mmol)をDCM中に含む溶液を0℃に冷却し、ここにトリエチルアミン(17mL,128mmol)及び無水トリフルオロ酢酸(14.3mL,102mmol)を添加した。TLCが反応の完了を示したら、溶液をDCM及び水で希釈した。層を分離した。有機相を水及びブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、濃縮して、標記化合物をオフホワイト色固体として得た。これを粗のまま次反応に使用した。H NMR(400MHz,d−DMSO):δ 11.32(s,1H),7.78(d,J=1.6Hz,1H),7.67(d,J=8.0Hz,1H),7.41(t,J=8.0Hz,1H),7.32(m,1H),4.25(s,1H)ppm。
ステップB:N−[3−(2−クロロ−ピリミジン−4−イルエチニル)−フェニル]−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミド
Figure 0005132319
2,4−ジクロロピリミジン(14.5g,97.5mmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(1.3g,2.6mmol)及びヨウ化銅(I)(25mg,0.13mmol)を脱気THF中に含む混合物にトリエチルアミン(34mL,263mmol)を添加し、混合物を50℃に加熱した。N−(3−エチニル−フェニル)−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミド(14g,65mmol)のTHF溶液を混合物に45分間かけて添加した。数時間後、反応物を室温まで冷却し、DCMで希釈した。有機混合物を水及びブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、濃縮した。粗な物質をシリカにより精製して、標記化合物をオフホワイト色固体として得た。H NMR(400MHz,d−DMSO):δ 11.43(s,1H),8.83(d,J=4.8Hz,1H),8.00(s,1H),7.80(d,J=4.8Hz,1H),7.76(m,1H),7.54−7.52(m,2H)。
ステップC:N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
Figure 0005132319
N−[3−(2−クロロ−ピリミジン−4−イルエチニル)−フェニル]−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミド(9.14g,28.1mmol)、ヨウ化N−アミノピリジニウム(6.24g,28.1mmol)、KOH(1.57g,28.9mmol)及びKCO(7.76g)をDMSO(175mL)中で加熱し、上記実施例に従って反応させ、後処理した後、7.45gの標記化合物を得た。R=0.2(2:1 Hex/EtOAc)。
ステップD:2,2,2−トリフルオロ−N−[3−(3−{2−[(3−フルオロフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]アセトアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(2.27g,5.4mmol)をエタノール(60mL)中に含む混合物に3−フルオロアニリン(0.62mL,6.48mmol)及び濃HCl(5滴)を添加した。反応物を80℃に16時間加熱し、室温まで冷却し、濃縮した。混合物をDCMと飽和水性NaHCOの間に分配した。分離した水性層をDCM(2×)で抽出し、合わせた有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、濃縮し、残渣を摩砕した後、標記化合物をオフホワイト色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 11.34(s,1H),9.78(s,1H),8.83(d,1H,J=7.2),8.43(d,1H,J=9.2),8.30(d,1H,J=5.2),7.97(s,1H),7.79−7.72(m,2H),7.52−7.40(m,4H),7.22(q,1H,J=7.6),7.12(t,1H,J=6.8),6.69(m,1H),6.56(d,1H,J=5.2)。
ステップE:{4−[2−(3−アミノ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3−フルオロ−フェニル)−アミン
Figure 0005132319
2,2,2−トリフルオロ−N−(3−{3−[2−(3−フルオロ−フェニルアミノ)−ピリミジン−4−イル]−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−フェニル)−アセトアミド(2.15g,4.4mmol)及び水酸化リチウム(277mg,6.6mmol)をTHF(44mL)及び水(10mL)中に含む溶液を16時間撹拌した。反応物をDCMで抽出した。合わせた有機相をMgSOで乾燥し、シリカゲルにより精製して、標記化合物を白色固体として得た。H NMR(400MHz,d−DMSO):δ 9.75(s,1H),8.78(d,J=6.8Hz,1H),8.52(d,J=9.2Hz,1H),8.25(d,J=5.6Hz,1H),7.80(d,J=12.4Hz,1H),7.47−7.43(m,2H),7.29−7.23(m,1H),7.12−7.06(m,2H),6.77(s,1H),6.71(dt,J=8.4及び2.4Hz,1H),6.66−6.62(m,2H),6.54(d,J=5.6Hz,1H),5.21(s,2H)ppm。HRMS:計算値(C2317FN)[M+H]=397.1577,実測値=397.1558。
ステップF:2−クロロ−5−フルオロ−N−(3−{3−[2−(3−フルオロ−フェニルアミノ)−ピリミジン−4−イル]−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−フェニル)−ベンズアミド(標記化合物)
{4−[2−(3−アミノ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3−フルオロ−フェニル)−アミン(80mg,0.20mmol)をTHF(2mL)中に含む溶液に2−クロロ−5−フルオロベンゾイルクロリド(26μL,0.22mmol)を添加した。LC/MSが反応の完了を示したら、数当量のPS−トリスアミンを添加し、混合物を16時間撹拌した。必要であれば、EtNを添加して、反応物を溶解させた。混合物を濾過し、樹脂をTHFで十分に洗浄した。濾液を濃縮し、DCMと摩砕して、標記化合物(51mg,46%)を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO):δ 10.66(s,1H),9.78(s,1H),8.84(d,J=6.8Hz,1H),8.45(d,J=8.8Hz,1H),8.30(d,J=5.2Hz,1H),8.01(s,1H),7.80−7.74(m,2H),7.61−7.42(m,5H),7.39−7.32(m,2H),7.26−7.20(m,1H),7.11(t,J=6.4Hz,1H),6.72−6.67(m,1H),6.57(d,J=5.2Hz,1H)ppm。MS(ESI):m/z=553[M+H]
実施例12:2−フルオロ−N−(3−{3−[2−(3−フルオロ−フェニルアミノ)−ピリミジン−4−イル]−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−フェニル)−ベンズアミド
Figure 0005132319
{4−[2−(3−アミノ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3−フルオロ−フェニル)−アミン(80mg,0.20mmol)を実施例11に類似の方法で2−フルオロベンゾイルクロリド(26μL,0.22mmol)を用いてアシル化して、標記化合物を白色固体(52mg,49%)として得た。MS(ESI):m/z=519[M+H]
実施例13:2−フルオロ−N−(3−{3−[2−(3−フルオロ−フェニルアミノ)−ピリミジン−4−イル]−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−フェニル)−6−トリフルオロメチル−ベンズアミド
Figure 0005132319
{4−[2−(3−アミノ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3−フルオロ−フェニル)−アミン(80mg,0.20mmol)を実施例11に類似の方法で2−フルオロ−6−トリフルオロメチルベンゾイルクロリド(34μL,0.22mmol)を用いてアシル化して、標記化合物を白色固体(63mg,54%)として得た。HRMS:計算値(C3119O)[M+H]= 587.1619,実測値=587.1630。
実施例14:2,3−ジフルオロ−N−(3−{3−[2−(3−フルオロ−フェニルアミノ)−ピリミジン−4−イル]−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−フェニル)−ベンズアミド
Figure 0005132319
{4−[2−(3−アミノ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3−フルオロ−フェニル)−アミン(80mg,0.20mmol)を実施例11に類似の方法で2,3−ジフルオロベンゾイルクロリド(27μL,0.22mmol)を用いてアシル化して、標記化合物を白色固体(94mg,88%)として得た。HRMS:計算値(C3019O)[M+H]=537.1651,実測値=537.1675。
実施例15:4−フルオロ−N−(3−{3−[2−(3−フルオロ−フェニルアミノ)−ピリミジン−4−イル]−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−フェニル)−ベンズアミド
Figure 0005132319
{4−[2−(3−アミノ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3−フルオロ−フェニル)−アミン(80mg,0.20mmol)を実施例11に類似の方法で4−フルオロベンゾイルクロリド(26μL,0.22mmol)を用いてアシル化して、標記化合物を白色固体(78mg,75%)として得た。HRMS:計算値(C3020O)[M+H]=519.1745,実測値=519.1741。
実施例16:N−(3−{3−[2−(3−フルオロ−フェニルアミノ)−ピリミジン−4−イル]−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−フェニル)−2−トリフルオロメチル−ベンズアミド
Figure 0005132319
{4−[2−(3−アミノ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3−フルオロ−フェニル)−アミン(80mg,0.20mmol)を実施例11に類似の方法で2−トリフルオロメチルベンゾイルクロリド(32μL,0.22mmol)を用いてアシル化して、標記化合物を白色固体(35mg,31%)として得た。HRMS:計算値(C3120O)[M+H]=569.1713,実測値=569.1712。
実施例17:3−フルオロ−N−(3−{3−[2−(3−フルオロ−フェニルアミノ)−ピリミジン−4−イル]−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−フェニル)−ベンズアミド
Figure 0005132319
{4−[2−(3−アミノ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3−フルオロ−フェニル)−アミン(80mg,0.20mmol)を実施例11に類似の方法で3−フルオロベンゾイルクロリド(26μL,0.22mmol)を用いてアシル化して、標記化合物を白色固体(75mg,72%)として得た。HRMS:計算値(C3020O)[M+H]=519.1745,実測値=519.1748。
実施例18:N−(3−{3−[2−(3−フルオロ−フェニルアミノ)−ピリミジン−4−イル]−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−フェニル)−3−メチル−ベンズアミド
Figure 0005132319
{4−[2−(3−アミノ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3−フルオロ−フェニル)−アミン(80mg,0.20mmol)を実施例11に類似の方法でm−トルオイルクロリド(29μL,0.22mmol)を用いてアシル化して、標記化合物を黄色固体(39mg,38%)として得た。HRMS:計算値(C3123FNO)[M+H]=515.1996,実測値=515.2006。
実施例19:2,4−ジフルオロ−N−(3−{3−[2−(3−フルオロ−フェニルアミノ)−ピリミジン−4−イル]−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−フェニル)−ベンズアミド
Figure 0005132319
{4−[2−(3−アミノ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3−フルオロ−フェニル)−アミン(80mg,0.20mmol)を実施例11に類似の方法で2,4−ジフルオロベンゾイルクロリド(27μL,0.22mmol)を用いてアシル化して、標記化合物を白色固体(96mg,90%)として得た。HRMS:計算値(C3019O)[M+H]=537.1651,実測値=537.1651。
実施例20:2−クロロ−4−フルオロ−N−(3−{3−[2−(3−フルオロ−フェニルアミノ)−ピリミジン−4−イル]−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−フェニル)−ベンズアミド
Figure 0005132319
{4−[2−(3−アミノ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3−フルオロ−フェニル)−アミン(80mg,0.20mmol)を実施例11に類似の方法で2−クロロ−4−フルオロベンゾイルクロリド(30μL,0.22mmol)を用いてアシル化して、標記化合物を白色固体(88mg,80%)として得た。HRMS:計算値(C3019ClFO)[M+H]=553.1355,実測値=553.1356。
実施例21:2−クロロ−3,6−ジフルオロ−N−(3−{3−[2−(3−フルオロ−フェニルアミノ)−ピリミジン−4−イル]−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−フェニル)−ベンズアミド
Figure 0005132319
{4−[2−(3−アミノ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3−フルオロ−フェニル)−アミン(80mg,0.20mmol)を実施例11に類似の方法で2−クロロ−3,6−ジフルオロベンゾイルクロリド(30μL,0.22mmol)を用いてアシル化して、標記化合物をオレンジ色固体(80mg,70%)として得た。HRMS:計算値(C3018ClFO)[M+H]=571.1261,実測値=571.1267。
実施例22:ピリジン−2−カルボン酸(3−{3−[2−(3−フルオロ−フェニルアミノ)−ピリミジン−4−イル]−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−フェニル)−アミド
Figure 0005132319
{4−[2−(3−アミノ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−b]ピリダジン−3−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3−フルオロ−フェニル)−アミン(82mg,0.20mmol)を実施例11に類似の方法でピコリノイルクロリド塩酸塩(39mg,0.22mmol)を用いてアシル化して、標記化合物を黄色固体(50mg,49%)として得た。HRMS:計算値(C2921FNO)[M+H]=517.1901,実測値=517.1916。
実施例23:N−[3−(3−{2−[(3−フルオロフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド
Figure 0005132319
1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−5−カルボニルクロリド(79mg)から実施例11に類似の手順で製造して、40mgの標記化合物を白色固体として得た。H NMR(d−DMSO,300MHz):δ 2.23(s,3H),4.02(s,3H),6.62(d,1H,J=5.2Hz),6.77(td,1H,J=9.0及び2.3Hz),6.87(s,1H),7.18(td,1H,J=6.9及び1.3Hz),7.29−7.38(m,2H),7.48−7.57(m,3H),7.84(d,1H,J=10.8Hz),7.93(d,1H,J=6.4Hz),8.11(s,1H),8.36(d,1H,J=5.2Hz),8.55(d,1H,J=8.8Hz),8.90(d,1H,J=6.8Hz),9.85(s,1H),10.28(s,1H)。HRMS:計算値(C2923FNO)=518.1979,実測値=519.2060(M+H)。
実施例24:N−[3−(3−{2−[(3−フルオロフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−キノキサリンカルボキサミド
Figure 0005132319
{4−[2−(3−アミノ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−b]ピリダジン−3−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3−フルオロ−フェニル)−アミンを実施例11に類似の方法で2−キノキサリンカルボニルクロリドを用いてアシル化して、標記化合物を得た。H NMR(d−DMSO,300MHz):δ 6.65(d,1H,J=5.3Hz),6.70(td,1H,J=7.1及び2.2Hz),7.20(td,1H,J=7.0及び1.2Hz),7.26−7.32(m,1H),7.43(d,1H,J=7.7Hz),7.50−7.61(m,3H),7.85(d,1H,J=12.4Hz),8.04−8.07(m,3H),8.14(d,1H,J=8.6Hz),8.25−8.28(m,1H),8.32−8.37(m,2H),8.57(d,1H,J=8.9Hz),8.92(d,1H,J=6.8Hz),9.58(s,1H),9.87(s,1H),11.05(s,1H)。HRMS:計算値(C3221FNO)=552.1822,実測値=553.1910(M+H)。
実施例25:N−[3−(3−{2−[(3−フルオロフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 0005132319
{4−[2−(3−アミノ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−b]ピリダジン−3−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3−フルオロ−フェニル)−アミンを実施例11に類似の方法で2−チオフェンカルボニルクロリドを用いてアシル化して、標記化合物を得た。HRMS:計算値(C2819)=506.1325,実測値=507.1427[M+H]
実施例26:N−[3−(3−{2−[(3−フルオロフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−1−メチル−1H−1,2,3−ベンゾトリアゾール−5−カルボキサミド
Figure 0005132319
{4−[2−(3−アミノ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−b]ピリダジン−3−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3−フルオロ−フェニル)−アミンを実施例11に類似の方法で1−メチル−1H−1,2,3−ベンゾトリアゾール−5−カルボニルクロリドを用いてアシル化して、標記化合物を得た。H NMR(300MHz,DMSO−d):δ 10.54(s,1H),9.81(s,1H),8.86(d,1H),8.73(s,1H),8.52(d,1H),8.32(d,1H),8.16(s,1H),8.12(d,1H),8.02−7.90(m,2H),7.80(m,1H),7.54−7.45(m,3H),7.37−7.20(m,2H),7.14(t,1H),6.72(m,1H),6.60(d,1H),4.38(s,3H)。HRMS:計算値(C3123OF)(M+H)=556.2013,実測値=556.2021。
実施例27:2,6−ジフルオロ−N−{3−[3−(2−{[4−(4−モルホリニル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}ベンズアミド
Figure 0005132319
ステップA:N−(3−エチニルフェニル)−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
3−アミノフェニルアセチレン(14.5g,124mmol)にDCM(500mL)を添加した。混合物を0℃に冷却した後、TEA(34mL,248mmol)を添加した。次いで、2,6−ジフルオロベンゾイルクロリド(21.8g,124mmol)を30分間かけて滴下した。反応物を16時間撹拌した後、氷水に注ぎ、DCM(3×200mL)で抽出し、ブライン(100mL)で洗浄し、濾過し、MgSOで乾燥し、回転蒸発により濃縮乾固した。次いで、EtOを添加することにより物質を摩砕し、濾過により単離して、標記化合物(21.8g,70%)を褐色粉末として得た。LC MS:(ES)=258.1。
ステップB:N−{3−[(2−クロロ−4−ピリミジニル)エチニル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
THF(350mL)中のN−(3−エチニルフェニル)−2,6−ジフルオロベンズアミド(17.3g,67.5mmol)に2,4−ジクロロピリミジン(10g,67.5mmol)、PdCl(PPh(2.3g,3.4mmol)、CuI(1.3g,6.75mmol)及びTEA(20g,202mmol)を添加した。混合物を45℃で12時間加熱した。シリカゲル(50g)及びDCM(200mL)を添加し、蒸発乾固した。吸着した物質をカラムクロマトグラフィー(20から50% EtOAc/ヘキサン)により精製して、標記化合物(12g,50%)を褐色固体として得た。
ステップC:N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
DMSO(4mL)中のN−{3−[(2−クロロ−4−ピリミジニル)エチニル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド(144mg,0.39mmol)に室温でヨウ化1−アミノピリジニウム(173mg,0.78mmol)、KOH(21mg,0.39mmol)及びKCO(26mg,0.2mmol)を添加した。反応物を16時間撹拌した後、水(40mL)に注ぎ、DCM(3×50mL)で抽出した。合わせた有機物をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、回転蒸発により濃縮乾固した。物質をカラムクロマトグラフィー(20から60% EtOAc/ヘキサン)により精製して、標記化合物(130mg,72%)を褐色固体として得た。
ステップC(代替法):N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
KOH(1.0g,17.4mmol)を粉末に粉砕し、室温でN−{3−[(2−クロロ−4−ピリミジニル)エチニル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド(6.4g,17.4mmol)、ヨウ化1−アミノピリジニウム(3.85g,17.4mmol)、KCO(4.8g,34.7mmol)及びDMSO(100mL)の溶液に添加した。反応物を3時間撹拌し、生成物を反応混合物から晶出した。反応物を等量の水と合わせ、懸濁液を濾過した。固体を水で洗浄した後、ジエチルエーテルと摩砕した。生じた褐色固体を真空下60℃で24時間乾燥すると、7.1g(89%)の粗な標記化合物が褐色粉末として生じた。MS(ESI):M+H=461.99。
ステップD:2,6−ジフルオロ−N−{3−[3−(2−{[4−(4−モルホリニル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}ベンズアミド(標記化合物)
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド(100mg,0.216mmol)をEtOH(1mL)中に含むスラリーに4−(4−モルホリニル)アニリン(38mg,0.216mmol)及び濃HCl(5μL)を添加した。反応内容物を80℃に加熱した。18時間加熱した後、反応物を室温まで冷却し、EtOAcと飽和水性NaHCOに分配した。層を分離し、水性層をEtOAc(2×10mL)で抽出し、有機層をプールし、MgSOで乾燥し、濾過し、真空中シリカ上で減量した。ISCOクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc)により精製して、所望化合物を黄色固体(56mg,収率43%)として得た。H NMR(400MHz,CDOD):δ 8.61(d,J=7Hz,1H),8.40(d,J=9Hz,1H),8.14(d,J=5Hz,1H),7.98(bs,1H),7.86(d,J=7H,1H),7.56−7.48(m,3H),7.48−7.37(m,3H),7.12−7.05(m,3H),6.92(d,J=9Hz,2H),6.58(d,J=5Hz,1H),3.85−3.83(m,4H),3.11−3.09(m,4H)。HRMS:計算値(C3428)[M+H]=604.2273,実測値=604.2271。
実施例28:2,6−ジフルオロ−N−{3−[3−(2−{[3−(メチルオキシ)フェニル]−アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}ベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミドを実施例27のステップDに類似の方法で[3−(メチルオキシ)フェニル]アミンと反応させることにより標記化合物を製造して、所望生成物を得た。HRMS:計算値(C3123)[M+H]=549.1851,実測値=549.1850。
実施例29:2,6−ジフルオロ−N−{3−[3−(2−{[3−フルオロ−4−(メチルオキシ)−フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}ベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び[3−フルオロ−4−(メチルオキシ)フェニル]アミンを実施例27のステップDに類似の方法で添加することにより標記化合物を製造して、所望生成物を得た。HRMS:計算値(C3122)[M+H]=567.1756,実測値=567.1749。
実施例30:N−[3−(3−{2−[(3−シアノフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び3−アミノベンゾニトリルを実施例27のステップDに類似の方法で添加することにより標記化合物を製造して、所望生成物を得た。HRMS:計算値(C3120O)[M+H]=544.1697,実測値=544.1710。
実施例31:N−(3−{3−[2−(1H−1,2,3−ベンゾトリアゾル−5−イルアミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド(103mg,0.223mmoL)をEtOH(1mL)/DMF(0.5mL)中に含むスラリーに1H−1,2,3−ベンゾトリアゾル−5−アミン(32mg,0.245mmol)及び濃HCl(5μL)を添加し、反応内容物を80℃に加熱した。18時間加熱した後、反応混合物を室温まで冷却し、DCMと飽和水性NaHCOに分配した。層を分離し、水層をDCM(2 ×10mL)で抽出し、有機層をプールし、MgSOで乾燥し、濾過し、真空中で減量した。TFAを添加した後、EtOと摩砕することにより、所望生成物を黄色固体(93mg,収率63%)として得た。H NMR(400MHz,d−DMSO):δ 10.91(s,1H),9.91(s,1H),8.54(d,J=7Hz,1H),8.52−8.49(m,2H),8.31(d,J=5Hz,1H),7.99(s,1H),7.82(t,J=10Hz,2H),7.60−7.53(m,2H),7.50−7.45(m,2H),7.37(d,J=8Hz,1H),7.23(t,J=9Hz,2H),7.13(t,J=7Hz,1H),6.55(d,J=5Hz,1H)。HRMS:計算値(C3020O)[M+H]=560.1759,実測値=560.1763。
実施例32:N−{3−[3−(2−{[4−(アミノスルホニル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び4−アミノベンゼンスルホンアミドを実施例27のステップDに類似の方法で添加することにより標記化合物を製造して、所望生成物を得た。HRMS:計算値(C3022S)[M+H]=598.1473,実測値=598.1475。
実施例33:2,6−ジフルオロ−N−{3−[3−(2−{[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}ベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び3−(トリフルオロメチル)アニリンを実施例27のステップDに類似の方法で添加することにより標記化合物を製造した。HRMS:計算値(C3120O)[M+H]=587.1619,実測値=544.1610。
実施例34:2,6−ジフルオロ−N−(3−{3−[2−(フェニルアミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)ベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及びアニリンを実施例27のステップDに類似の方法で添加することにより標記化合物を製造した。HRMS:計算値(C3021O)[M+H]=519.1745,実測値=519.1750。
実施例35:2,6−ジフルオロ−N−{3−[3−(2−{[3−(1,3−オキサゾル−5−イル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}ベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド(100mg,0.216mmol)をEtOH(1mL)/DMF(0.25mL)中に含むスラリーに[3−(1,3−オキサゾル−5−イル)フェニル]アミン(41mg,0.26mmol)及び濃HCl(5μL)を添加し、反応内容物を70℃に加熱した。18時間加熱した後、反応物を室温まで冷却し、EtOAcと飽和水性NaHCOに分配した。層を分離し、水性層をEtOAc(2×10mL)で抽出し、有機層をプールし、MgSOで乾燥し、濾過し、真空中シリカ上で減量した。ISCO(ヘキサン:EtOAc)により精製して、73mg(収率59%)の標記化合物を黄色固体として得た。H NMR(400MHz,d−DMSO):δ 10.91(s,1H),9.71(s,1H),8.83(d,J=6Hz,1H),8.51(d,J=9Hz,1H),8.37(s,1H),8.28(d,J=5Hz,1H),8.17(s,1H),7.99(s,1H),7.79(d,J=9Hz,1H),7.68(d,J=7Hz,1H),7.60−7.53(m,2H),7.46(t,J=15Hz,1H),7.39−7.28(m,5H),7.23(t,J=15Hz,2H),7.20(t,J=6Hz,1H)。HRMS:計算値(C3322)[M+H]=586.1803,実測値=586.1802。
実施例36:N−{3−[3−(2−{[3−(アセチルアミノ)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド(133mg,0.288mmol)をEtOH(1mL)/DMF(0.25mL)中に含むスラリーにN−(3−アミノフェニル)アセトアミド(71mg,0.32mmol)及び濃HCl(5μL)を添加し、反応内容物を70℃に加熱した。18時間加熱した後、反応物を室温まで冷却し、EtOAcと飽和水性NaHCOに分配した。層を分離し、水性層をEtOAc(2×10mL)で抽出し、有機層をプールし、MgSOで乾燥し、濾過し、真空中シリカ上で減量した。ISCO(ヘキサン:EtOAc)により精製して、白色固体(43mg,収率26%)を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO):δ 10.92(s,1H),9.81(s,1H),9.52(s,1H),8.81(d,J=7Hz,1H),8.54(d,J=9Hz,1H),8.21(d,J=6,1H),7.94(d,J=16Hz,2H),7.81(d,J=9Hz,1H),7.58−7.54(m,1H),7.47−7.41(m,2H),7.34(t,J=10Hz,2H),7.25−7.09(m,5H),6.47(d,J=5Hz,1H),5.72(s,1H),1.99(s,3H)。HRMS:計算値(C3224)[M+H]=576.1960,実測値=576.1945。
実施例37:2−クロロ−6−フルオロ−N−[3−(3−{2−[(3−フルオロフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]ベンズアミド
Figure 0005132319
4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(3−フルオロフェニル)−2−ピリミジンアミン(92mg,0.23mmol)をTHF(2mL)中に含む溶液に2−クロロ−6−フルオロベンゾイルクロリド(48mg,0.27mmol)を添加した。反応物を室温で30分間撹拌し、ポリスチレン−トリスアミン樹脂(20mg)を添加することによりクエンチした。反応物を一晩撹拌した。反応物を過剰のEtNで処理し、濾過し、THFで洗浄した。濾液を集め、真空中で減量し、DCMで処理すると、白色固体が形成された。濾過し、固体をEtOで洗浄して、所望生成物を白色固体(96mg,収率65%)として得た。H NMR(400MHz,d−DMSO):δ 10.89(s,1H),9.78(s,1H),8.84(d,J=6Hz,1H),8.30(d,J=5Hz,1H),8.00(s,1H),7.77−7.23(m,2H),7.55−7.33(m,7H),7.22(q,J=8Hz,1H),7.11(t,J=7Hz,1H),6.69(td,J=2,8Hz,1H),6.60(d,J=5Hz,1H)。HRMS:計算値(C3020ClFO)[M+H]=553.1355,実測値=553.1360。
実施例38:N−[3−(3−{2−[(3−フルオロフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−3,5−ジメチル−4−イソキサゾールカルボキサミド
Figure 0005132319
4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(3−フルオロフェニル)−2−ピリミジンアミン(97mg,0.24mmol)及び3,5−ジメチル−4−イソキサゾールカルボニルクロリド(43mg,0.26mmol)を実施例37に類似の方法で添加することにより標記化合物を製造した。HRMS:計算値(C2923FNO)[M+H]=520.1897,実測値=553.1888。
実施例39:2,5−ジフルオロ−N−[3−(3−{2−[(3−フルオロフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]ベンズアミド
Figure 0005132319
4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(3−フルオロフェニル)−2−ピリミジンアミン(93mg,0.23mmol)及び2,5−ジフルオロベンゾイルクロリド(48mg,0.27mmol)を実施例37に類似の方法で添加することにより標記化合物を製造した。HRMS:計算値(C3020O)[M+H]=537.1651,実測値=537.1650。
実施例40:2,5−ジフルオロ−N−[3−(3−{2−[(3−フルオロフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}−6−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]ベンズアミド
Figure 0005132319
4−[2−(3−アミノフェニル)−6−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(3−フルオロフェニル)−2−ピリミジンアミン(82mg,0.2mmol)及び2,5−ジフルオロベンゾイルクロリド(38mg,0.22mmol)を実施例37に類似の方法で添加することにより標記化合物を製造した。HRMS:計算値(C3021O)[M+H]=552.1760,実測値=552.1769。
実施例41:N−[3−(3−{2−[(4−{[3−(ジメチルアミノ)プロピル]アミノ}−3−フルオロフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
ステップA:N−(2−フルオロ−4−ニトロフェニル)−N,N−ジメチル−1,3−プロパンジアミン[3−(ジメチルアミノ)プロピル](2−フルオロ−4−ニトロフェニル)アミン
Figure 0005132319
1,2−ジフルオロ−4−ニトロベンゼン(1g,6.28mmol)をTHF(62mL)中に含む溶液にEtN(1.58g,15.7mmol)及びN,N−ジメチル−1,3−プロパンジアミン(0.77g,7.54mmol)を順次添加し、生じた反応物を室温で18時間撹拌した。反応物をEtOAcで希釈し、飽和水性NaHCOでクエンチした。層を分離し、水性層をEtOAcで抽出した。有機層を合わせ、MgSOで乾燥し、濾過し、真空中シリカ上で減量した。ISCOクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc)により精製して、所望生成物を黄色固体として得た。LRMS:計算値(C1117FN)[M+H]=242,実測値=242。
ステップB:N−[3−(3−{2−[(4−{[3−(ジメチルアミノ)プロピル]アミノ}−3−フルオロフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミド(標記化合物)
(ジメチルアミノ)プロピル](2−フルオロ−4−ニトロフェニル)アミン(0.72g,2.9mmol)をEtOAc(50mL)中に溶解し、Pd/C(10%,0.16g,0.15mmol)で処理し、1気圧のH下室温で放置した。反応物を24時間撹拌した。反応物をセライトで処理し、生じたスラリーをセライトを通して濾過した。濾液を真空中で減量して、中間体アニリンを暗赤色油状物として得た。この中間体を更に精製することなく使用した。N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド(100mg,0.22mmol)をIPA(1mL)中に含むスラリーに粗なアミン(55mg,0.26mmol)及び濃HCl(5μL)を添加し、反応内容物をマイクロ波反応器中に置いた(160℃で20分間)。加熱した後、反応物を室温まで冷却し、反応物をDCMと飽和水性NaHCOに分配した。層を分離し、水性層をDCM(2×10mL)で抽出し、有機層をプールし、MgSOで乾燥し、濾過し、真空中で減量した。TFAを添加した後、EtOと摩砕して、所望生成物(51mg,収率37%)を黄色固体として得た。H NMR(400MHz,d−DMSO):δ 10.90(s,1H),9.26(s,1H),8.81(d,J=7Hz,1H),8.41(bm,1H),8.18(d,J=5Hz,1H),7.96(s,1H),7.80(d,J=9Hz,1H),7.60−7.40(m,4H),7.33(d,J=8Hz,1H),7.21(q,J=8Hz,3H),7.09(t,J=7H,1H),6.60(m,1H),6.40(d,J=5Hz,1H),5.11(bm,1H),3.04(q,J=6Hz,2H),2.47(t,J=2Hz,2H),2.10(s,6H),1.66(m,2H)。LRMS:計算値(C3532O)[M+H]=637,実測値=637。
実施例42:2,6−ジフルオロ−N−[3−(3−{2−[(3−フルオロ−4−{[3−(4−メチル−1−ピペラジニル)プロピル]アミノ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]ベンズアミド
Figure 0005132319
1,2−ジフルオロ−4−ニトロベンゼン及び3−(4−メチル−1−ピペラジニル)−1−プロパンアミンから実施例41に類似の方法で2−フルオロ−N1−[3−(4−メチル−1−ピペラジニル)プロピル]−1,4−ベンゼンジアミンを製造した。2−フルオロ−N1−[3−(4−メチル−1−ピペラジニル)プロピル]−1,4−ベンゼンジアミンから実施例41に類似の方法で標記化合物を製造した。HRMS:計算値(C3837O)[M+H]=692.3073,実測値=692.3052。
実施例43:2,5−ジフルオロ−N−(3−{3−[2−(フェニルアミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)ベンズアミド
Figure 0005132319
ステップA:N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,5−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[(2−クロロ−4−ピリミジニル)エチニル]フェニル}−2,5−ジフルオロベンズアミド(6.4g,17.4mmol)及びヨウ化1−アミノピリジニウム(3.85g,17.4mmol)の混合物をDMSO(100mL)中でKOH(1g,17.4mmol)及び炭酸カリウム(4.8g,34.7mmol)の存在下でN−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミドのために実施例27のステップCで使用した方法に類似の方法で反応させて、7.1gの標記化合物を得た。MS(ESI):M+H=487.05。
ステップB:(標記化合物)2,5−ジフルオロ−N−(3−{3−[2−(フェニルアミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)ベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,5−ジフルオロベンズアミド及びアニリンを実施例27のステップDで使用した手順に類似の手順に従って反応させて、標記化合物を得た。MS(ESI):M+H=519.15。
実施例44:2,5−ジフルオロ−N−{3−[3−(2−{[3−(1,3−オキサゾル−5−イル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}ベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,5−ジフルオロベンズアミド及び3−(1,3−オキサゾル−5−イル)アニリンを実施例27のステップDに類似の方法で反応させて、標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 10.63(s,1H),9.73(s,1H),8.85(d,1H),8.53(d,1H),8.39(s,1H),8.30(m,1H),8.20(s,1H),8.03(s,1H),7.86(d,1H),7.72(d,1H),7.63−7.26(m,9H),7.12(m,1H),6.54(m,1H)。HRMS:計算値(C3322)[M+H]=586.1803,実測値=586.1799。
実施例45:2,5−ジフルオロ−N−{3−[3−(2−{[4−(4−モルホリニル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}ベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,5−ジフルオロベンズアミド及び4−(4−モルホリニル)アニリンを実施例27のステップDに類似の方法で反応させて、標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 10.64(s,1H),9.28(s,1H),8.84(d,1H),8.41(s,1H),8.21(d,1H),8.03(s,1H),7.84(d,1H),7.67−7.36(m,7H),7.32(d,1H),7.11(t,1H),6.84(d,2H),6.49(m,1H),3.70(s,4H),3.02(s,4H)。HRMS:計算値(C3428)[M+H]=604.2273,実測値=604.2269。
実施例46:2,5−ジフルオロ−N−{3−[3−(2−{[3−フルオロ−4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}ベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,5−ジフルオロベンズアミド及び3−フルオロ−4−(メチルオキシ)アニリンを実施例27のステップDに類似の方法で反応させて、標記化合物を得た。MS(ESI):M+H=567.18。
実施例47:N−{3−[3−(2−{[3−(アセチルアミノ)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,5−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,5−ジフルオロベンズアミド及びN−(3−アミノフェニル)アセトアミドを実施例27のステップDに類似の方法で反応させて、標記化合物を得た。MS(ESI):M+H=576.19。
実施例48:N−[3−(3−{2−[(3−シアノフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,5−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,5−ジフルオロベンズアミド及び3−(シアノフェニル)アミンを実施例27のステップDに類似の方法で反応させて、標記化合物を得た。MS(ESI):M+H=544.36。
実施例49:2,5−ジフルオロ−N−{3−[3−(2−{[3−(2−オキソ−1−ピロリジニル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}ベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,5−ジフルオロベンズアミド及び1−(3−アミノフェニル)−2−ピロリジノンを実施例27のステップDに類似の方法で反応させて、標記化合物を得た。MS(ESI):M+H=602.14。
実施例50:2,5−ジフルオロ−N−{3−[3−(2−{[4−(2−オキソ−1−ピロリジニル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}ベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,5−ジフルオロベンズアミド及び1−(4−アミノフェニル)−2−ピロリジノンを実施例27のステップDに類似の方法で反応させて、標記化合物を得た。MS(ESI):M+H=602.16。
実施例51:N−(3−{3−[2−({4−[(エチルスルホニル)メチル]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)−2,5−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,5−ジフルオロベンズアミド及び4−[(エチルスルホニル)メチル]アニリンを実施例27のステップDに類似の方法で反応させて、標記化合物を得た。MS(ESI):M+H=625.24。
実施例52:N−{3−[3−(2−{[3−(アミノスルホニル)−4−メチルフェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,5−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,5−ジフルオロベンズアミド及び5−アミノ−2−メチルベンゼンスルホンアミドを実施例27のステップDに類似の方法で反応させて、標記化合物を得た。MS(ESI):M+H=612.20。
実施例53:2,5−ジフルオロ−N−(3−{3−[2−({4−[(メチルスルホニル)メチル]−フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)ベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,5−ジフルオロベンズアミド及び4−[(メチルスルホニル)メチル]アニリンを実施例27のステップDに類似の方法で反応させて、標記化合物を得た。MS(ESI):M+H=611.14。
実施例54:2,6−ジフルオロ−N−(3−{3−[2−({3−[2−(4−モルホリニル)エチル]−フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)ベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び{3−[3−(4−モルホリニル)プロピル]フェニル}アミンを実施例27のステップDに類似の方法で反応させて、標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 10.93(s,1H),9.49(s,1H),8.85(d,1H),8.48(d,1H),8.26(d,1H),8.01(s,1H),7.82(d,1H),7.66(s,1H),7.58(m,1H),7.48(m,3H),7.36(d,1H),7.24(m,2H),7.17−7.05(m,2H),6.81(d,1H),6.52(d,1H),3.53(s,4H),2.67(m,2H),2.40(2H),2.35(m,4H)。HRMS:計算値(C3632)[M+H]=632.2586,実測値=632.2581。
実施例55:2,6−ジフルオロ−N−(3−{3−[2−({3−[3−(4−モルホリニル)プロピル]−フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)ベンズアミド
Figure 0005132319
ステップA:4−[(2E)−3−(3−ニトロフェニル)−2−プロペノイル]モルホリン
Figure 0005132319
(2E)−3−(3−ニトロフェニル)−2−プロペン酸(1.0g,5.2mmol)、モルホリン(1.8mL,20.7mmol)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(1.5g,7.8mmol)、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(1.1g,7.8mmol)及び無水DMF(50mL)を窒素下室温で15時間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、残渣をDCM中に溶解した。溶液を5% 水性硫酸水素ナトリムウム、飽和水性NaHCO、ブラインで洗浄し、MgSOで乾燥した。反応物を真空下で濃縮して、1.1g(81%)の標記化合物を明黄色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 8.62(m,1H),8.19(dd,1H),8.16(d,1H),7.69(t,1H),7.55(dd,2H),3.75(m,2H),3.60(m,4H),3.57(m,2H)。
ステップB:{3−[3−(4−モルホリニル)−3−オキソプロピル]フェニル}アミン
Figure 0005132319
4−[(2E)−3−(3−ニトロフェニル)−2−プロペノイル]モルホリン(200mg,0.76mmol)及び10% Pd/炭素(50mg)を水素雰囲気下MeOH(10mL)中で激しく撹拌した。反応物を室温で15時間撹拌した。懸濁液をセライトを通して濾過し、濃縮して、120mg(67%)の標記化合物をピンク色油状物として得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 6.88(t,1H),6.34(d,2H),5.75(s,1H),4.91(s,2H),3.44(m,8H),2.63(m,2H),2.51(m,2H)。
ステップC:{3−[3−(4−モルホリニル)プロピル]フェニル}アミン
Figure 0005132319
{3−[3−(4−モルホリニル)−3−オキソプロピル]フェニル}アミン(120mg,0.51mmol)を無水THF(5mL)中に含む懸濁液を撹拌し、ここに1M水素化アルミニウムニチウムのTHF溶液(2.6mL)を注入した。反応物を窒素下で1時間還流した。懸濁液を0℃に冷却し、1N NaOHを注意深く添加することによりクエンチした。ガスの発生が止まるまで塩基を添加した。反応物を真空下で白色固体まで濃縮し、ジエチルエーテルと摩砕し、濾過した。濾液を真空下で濃縮して、113mg(89%)の標記化合物を透明油状物として得た。MS(ESI):M+H=221.17。
ステップD:2,6−ジフルオロ−N−(3−{3−[2−({3−[3−(4−モルホリニル)プロピル]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)ベンズアミド(標記化合物)
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び{3−[3−(4−モルホリニル)プロピル]フェニル}アミンを実施例27のステップDに類似の方法で反応させて、標記化合物を得た。MS(ESI):M+H=646.27。
実施例56:2,6−ジフルオロ−N−(3−{3−[2−({4−[2−(4−モルホリニル)エチル]−フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)ベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び4−[2−(4−モルホリニル)エチル]アニリンを実施例27のステップDに類似の方法で反応させて、標記化合物を得た。MS(ESI):M+H=632.25。
実施例57:2,6−ジフルオロ−N−(3−{3−[2−({3−[(4−メチル−1−ピペラジニル)−メチル]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)ベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び3−[(4−メチル−1−ピペラジニル)メチル]アニリンを実施例27のステップDに類似の方法で反応させて、標記化合物を得た。MS(ESI):M+H=631.27。
実施例58:2,6−ジフルオロ−N−(3−{3−[2−({3−[(2−ヒドロキシエチル)スルホニル]−フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)ベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び2−[(3−アミノフェニル)スルホニル]エタノールを実施例27のステップDに類似の方法で反応させて、標記化合物を得た。MS(ESI):M+H=627.15。
実施例59:2,6−ジフルオロ−N−[3−(3−{2−[(3−ヒドロキシフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]ベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び3−アミノフェノールを実施例27のステップDに類似の方法で反応させて、標記化合物を得た。MS(ESI):M+H=535.17。
実施例60:2,6−ジフルオロ−N−[3−(3−{2−[(3−{[2−(4−モルホリニル)エチル]−オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]ベンズアミド
Figure 0005132319
ステップA:(3−{[2−(4−モルホリニル)エチル]オキシ}フェニル)アミン
Figure 0005132319
3−アミノフェノール(500mg,4.6mmol)、2−(4−モルホリニル)エタノール(556μL,4.6mmol)、ポリマー結合トリフェニルホスフィン(2.29g,6.9mmol)及び無水THF(100mL)の溶液にアゾジカルボン酸ジ−tert−ブチル(1.58g,6.9mmol)を添加した。反応物を室温で15時間撹拌した。反応混合物をセライトを通して濾過し、濾液を真空下で濃縮した。残渣をニートTFA中に溶解し、室温で1時間撹拌した。TFAを真空下で除去し、残渣をEtOAcと飽和水性NaHCOに分配し、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。粗な物質をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜20% MeOH/EtOAc)により精製して、500mg(49%)の標記化合物を赤色油状物として得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 6.86(t,1H),6.12(d,1H),6.11(s,1H),6.06(d,1H),5.00(s,2H),3.95(t,2H),3.56(m,4H),2.63(t,2H),2.44(m,4H)。
ステップB:2,6−ジフルオロ−N−[3−(3−{2−[(3−{[2−(4−モルホリニル)エチル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]ベンズアミド(標記化合物)
(3−{[2−(4−モルホリニル)エチル]オキシ}フェニル)−アミン及びN−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミドから実施例27のステップDに類似の方法で標記化合物を製造した。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 10.94(s,1H),9.55(s,1H),8.84(d,1H),8.48(d,1H),8.27(d,1H),8.01(s,1H),7.81(d,1H),7.59(m,1H),7.49(m,3H),7.35(d,1H),7.25(m,3H),7.13(t,2H),6.51(d,2H),4.0(m,2H),3.54(m,4H),2.64(m,2H),2.41(m,4H)。HRMS:計算値(C3632)[M+H]=648.2535,実測値=648.2528。
実施例61:N−[3−(3−{2−[(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}−フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド(100mg,0.22mmol)及び3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}アニリン(39mg,0.22mmol)をi−PrOH中で38分間加熱し、反応混合物をEtOAcと飽和水性NaHCOに分配することにより標記化合物を製造した。水性層をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮すると、残渣が生じた。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜30% MeOH/EtOAc)により精製して、標記化合物を得た。LC MS:(ES)=606.27。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 2.15(s,6H),2.55(t,2H,J=5.8),3.94(t,1H,J=5.8),6.50(d,2H,J=5.5),7.11(t,1H,J=6.3),7.13−7.25(m,3H),7.34(d,1H,J=7.7),7.44−7.49(m,3H),7.53−7.60(m,1H),7.80(d,1H,J=8.0),7.98(s,1H),8.25(d,1H,J=5.3),8.48(d,1H,J=9.0),8.83(d,1H,J=6.7),9.52(s,1H)。
実施例62:N−(3−{3−[2−(1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリニルアミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)ベンズアミド
Figure 0005132319
ステップA:2,2,2−トリフルオロ−N−[2−(4−ニトロフェニル)エチル]アセトアミド
Figure 0005132319
4−ニトロフェネチルアミン塩酸塩(4.05g,20mmol)をピリジン(80mL)中に含む溶液を0℃に冷却した。この溶液に無水トリフルオロ酢酸(3.11mL,22mmol)を滴下した。反応混合物を0℃で30分間撹拌した。混合物を5% 水性NaHCOに注ぎ、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥した。溶媒を加圧下で減量した。残渣をHex/EtOAcで再結晶化して、アミド(5.56g)を白色固体として得た。
ステップB:7−ニトロ−2−(トリフルオロアセチル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
Figure 0005132319
酢酸(10mL)を硫酸(15mL)中に含む溶液に2,2,2−トリフルオロ−N−[2−(4−ニトロフェニル)エチル]アセトアミド(2.5g,9.54mmol)及びパラホルムアルデヒド(447mg,14.3mmol)の混合物を室温で添加した。16時間撹拌した後、反応混合物を氷−HOに注いだ。ガム状残渣をEtOAcで抽出し、有機層を飽和NaHCO、ブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、蒸発させた。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex/EtOAc=4/1〜2/1)にかけて、環状アミド(2.47g)を得た。
ステップC:2−(トリフルオロアセチル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリンアミン
Figure 0005132319
2−(トリフルオロアセチル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリンアミン(2.45g)及び10% Pd/C(200mg)をEtOH(90mL)中に含む混合物を水素雰囲気下で16時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を真空中で蒸発させた。Hex/EtOAc勾配(50%〜100%)を溶離液とするシリカゲルクロマトグラフィーにかけて、所望アニリン(1.95g)を得た。
ステップD:N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−ベンズアミド
Figure 0005132319
{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}アミン(211.9mg,0.658mmol)をTHF(3.0mL)中に含む溶液にN下でベンゾイルクロリド(107mL,0.921mmol)を滴下した。混合物はスラリーになり、16時間撹拌した。PS−トリスアミン(283mg)を添加し、混合物を3時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を濃縮すると、281mgの粗生成物が生じた。シリカゲルクロマトグラフィー(0から50% EtOAC/ヘキサン)にかけて、152.2mgの標記化合物を白色固体として得た。LCMS:(ES)=426.1。H NMR(400,DMSO−d):δ 7.06(d,1H,J=5.6),7.20(t,1H,J=6.8),7.31(d,1H,J=7.2),7.46−7.52(m,3H),7.56(d,1H,J=6.8),7.63(t,1H,J=6.8),7.91−7.97(m,2H),8.06(s,1H),8.41(d,1H,J=8.8),8.45(d,1H,J=5.2),8.89(d,1H,J=6.8),10.38(s,1H)。
ステップE:N−{3−[3−(2−{[2−(2,2,2−トリフルオロアセチル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}ベンズアミド
Figure 0005132319
2−(トリフルオロアセチル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリンアミン(188mg,0.669mmol)、N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}ベンズアミド(229mg,0.538mmol)、濃HCl(1滴)をイソプロパノール(4.0mL)中に含む混合物を85℃で16時間加熱した。混合物を室温まで冷却し、上記実施例に従って後処理すると、粗な物質が生じた。この物質を0〜50% EtOAc/ヘキサンを溶離液とするシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、191mgの標記化合物を褐色固体として得た。LCMS:(ES)=634.2。
ステップF:N−(3−{3−[2−(1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリニルアミノ)−4−ピリミジニル]−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)ベンズアミド(標記化合物)
N−{3−[3−(2−{[2−(2,2,2−トリフルオロアセチル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}ベンズアミド(191mg,0.30mmol)をTHF(4.0mL)中に含む溶液にLiOH・HO(19.8mg,0.47mmol)をHO(1.5mL)中に含む溶液を添加した。混合物を室温で30分間撹拌した。混合物を飽和水性NaHCOと5:1 CHCl/イソプロパノールに分配した。有機層を分離し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮すると、191mgの粗生成物が生じた。シリカゲルクロマトグラフィー(0〜40% 飽和アンモニア/EtOAc中MeOH)にかけて、163.2mgの標記化合物を白色粉末として得た。LCMS:(ES)=538.3。H NMR(400,DMSO−d):δ 2.63(t,2H,J=5.6),2.96(t,2H,J=5.6),3.80(s,2H),6.46(d,1H,J=5.2),6.95(d,1H,J=8.4),7.11(t,1H,J=6.4),7.29(d,1H,J=8.0),7.36(d,1H,J=9.2),7.43−7.57(m,5H),7.93(d,2H,J=7.2),8.09(s,1H),8.21(d,1H,J=5.6),8.49(d,1H,J=8.8),8.82(d,1H,J=6.8),9.41(s,1H),10.37(s,1H)。
実施例63:N−[3−(3−{2−[(2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]ベンズアミド
Figure 0005132319
N−(3−{3−[2−(1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリニルアミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)ベンズアミド(107mg,0.199mmol)を2:1 DCM/MeOH(1.5mL)中に含む溶液に37% 水性ホルムアルデヒド(50μL,0.67mmol)、氷酢酸(13μL)及びトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(64mg,0.30mmol)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を回転蒸発機を用いて除去し、残渣を飽和水性NaHCOと5:1 CHCl/イソプロパノールに分配することにより混合物を後処理した。有機層を分離し、乾燥し、濃縮すると、67mgの粗な物質が生じた。シリカゲルクロマトグラフィー(0〜30% メタノール/DCM)により精製して、60.4mgの標記化合物をクリーム色固体として得た。LCMS:(ES)=552.3。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 2.47(s,3H),2.57(bs,2H),2.72(m,2H),3.39(s,2H),6.49(d,1H,J=5.6),6.95(d,1H,J=8.0,7.10(t,1H,J=6.8),7.28(d,1H,J=8.0),7.37(d,1H,J=8.0),7.42−7.56(m,5H),7.93(d,2H,J=7.2),8.11(s,1H),8.22(d,1H,J=5.6),8.45(d,1H,J=8.8),8.81(d,1H,J=7.2,9.41(s,1H),10.37(s,1H)。
実施例64:2,6−ジフルオロ−N−(3−{3−[2−(1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリニルアミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)ベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド(200mg,0.43mmol)及び2−(トリフルオロアセチル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリンアミン(211mg,0.86mmol)をi−PrOH(数mL)中に含む混合物を反応が完了するまでマイクロ波装置において160℃で加熱した。反応混合物を飽和水性NaHCOとCHClに分配した。有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮すると、残渣が生じた。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、中間体トリフルオロアセトアミドピラゾロピリダジン(350mg)を得た。この物質の一部(250mg)を実施例62のステップFに記載されているのと類似の条件にかけて、標記化合物(198mg)を褐色粉末として得た。LC−MS:(AP)=574.07。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 2.59(t,2H,J=5.5),2.89(t,2H,J=5.5),3.74(s,2H),6.46(d,1H,J=5.1),6.90(d,1H,J=8.2),7.10(t,1H,J=6.7),7.22(d,1H,J=8.0),7.24(d,1H,J=7.9),7.32(s,1H,7.34(s,1H),7.44−7.48(m,3H),7.53−7.60(m,1H),7.80(d,1H,J=8.0),7.97(s,1H),8.21(d,1H,J=5.3),8.46(d,1H,J=9.1),8.82(d,1H,J=6.7),9.37(s,1H)。
実施例65:2,6−ジフルオロ−N−(3−{3−[2−(6−イソキノリニルアミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)ベンズアミド
Figure 0005132319
i−PrOH中のN−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び6−イソキノリンアミンの混合物を実施例64に記載されている手順に類似の手順でマイクロ波装置において加熱し、精製後、標記化合物を得た。LC MS:(ES)=570.25。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 6.95(s,1H),7.17−7.30(m,4H),7.41(d,1H,J=7.5),7.51−7.56(m,3H),7.64−7.68(m,1H),7.78−7.81(m,2H),8.05(s,1H),8.09(bs,2H),8.19(d,1H,J=9.1),8.41(d,1H,J=9.0),8.85−8.89(m,2H),8.96(d,1H,J=6.8),9.8(s,1H),10.94(s,1H)。
実施例66:N−[3−(3−{2−[(3−フルオロフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−3−ピリジンカルボキサミド
Figure 0005132319
4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(3−フルオロフェニル)−2−ピリミジンアミン(100mg,0.25mmol)をTHF中に含む溶液に室温で3−ピリジンカルボニルクロリド(63mg,0.353mmol)を添加した。反応混合物を30分間撹拌した。この後、PS−トリスアミン樹脂(3.0当量)を添加し、生じたスラリーを一晩撹拌した。過剰のトリエチルアミンを添加し、樹脂を濾過により除去した。反応混合物を濃縮乾固し、生成物をDCMから摩砕して、20mgの標記化合物を黄色固体として得た。H−NMR(d−DMSO,400MHz):δ 6.59(d,1H,J=5.5Hz),6.73(td,1H,J=7.9及び2.5Hz),7.14(td,1H,J=7.0及び1.5Hz),7.26(dd,1H,J=15.2及び6.9Hz),7.35(d,1H,J=7.6Hz),7.45−7.58(m,4H),7.80(d,1H,J=12.0Hz),7.95(d,1H,J=8.2Hz),8.10(s,1H),8.29(d,1H,J=8.6Hz),8.32(d,1H,J=5.4Hz),8.50(d,1H,J=8.6Hz),8.76(dd,1H,J=4.7及び1.5Hz),8.86(d,1H,J=7.1Hz),9.10(s,1H),9.81(s,1H),10.57(s,1H)。HRMS:計算値(C2920FNO)=501.1713,実測値=502.1801(M+H)。
実施例67:N−[3−(3−{2−[(3−フルオロフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−5−イソキサゾールカルボキサミド
Figure 0005132319
4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(3−フルオロフェニル)−2−ピリミジンアミン(100mg,0.25mmol)及び5−イソキサゾールカルボニルクロリド(46mg,0.353mmol)から実施例66に類似の方法で合成して、91mgの標記化合物を黄色固体として得た。H NMR(d−DMSO,400MHz):δ 6.59(d,1H,J=5.5Hz),6.72(td,1H,J=8.0及び2.5Hz),7.14(td,1H,J=6.8及び1.5Hz),7.21−7.29(m,2H),7.37−7.53(m,4H),7.78(d,1H,J=12.3Hz),7.93(d,1H,J=8.6Hz),8.09(s,1H),8.32(d,1H,J=5.4Hz),8.49(d,1H,J=8.8Hz),8.81(d,1H,J=1.7Hz),8.86(d,1H,J=6.8Hz),9.81(s,1H),10.87(s,1H)。HRMS:計算値(C2718FN)=491.1506,実測値=492.1583(M+H)。
実施例68:N−[3−(3−{2−[(3−フルオロフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−[(トリフルオロメチル)オキシ]ベンズアミド
Figure 0005132319
4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(3−フルオロフェニル)−2−ピリミジンアミン及び2−チオフェンカルボニル[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]ベンゾイルクロリドを実施例66に類似の方法で反応させることにより標記化合物が得られ得る。HRMS:計算値(C3120)=584.1584,実測値=585.1666(M+H)。
実施例69:N−[3−(3−{2−[(3−フルオロフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−(メチルオキシ)ベンズアミド
Figure 0005132319
4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(3−フルオロフェニル)−2−ピリミジンアミン及び2−メトキシベンゾイルクロリドを実施例66に類似の方法で反応させることにより標記化合物が製造され得る。HRMS:計算値(C3123FN)=530.1867,実測値=531.1941(M+H);計算値(C2820OFS)=507.1403,実測値=507.1427
実施例70:2−クロロ−N−[3−(3−{2−[(3−フルオロフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−3−メチルベンズアミド
Figure 0005132319
4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(3−フルオロフェニル)−2−ピリミジンアミン及び3−ブロモフルオロ−2−チオフェンカルボニルメチルベンゾイルクロリドを用いて実施例66に類似の方法で標記化合物を製造した。HRMS:計算値(C3122O)=532.1823,実測値=533.1921(M+H);計算値(C2819OSFBr)(M+H)=585.0508,実測値=585.0515
実施例71:3−フルオロ−N−[3−(3−{2−[(3−フルオロフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−メチルベンズアミド
Figure 0005132319
4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(3−フルオロフェニル)−2−ピリミジンアミン及び3−フルオロ−2−メチルベンゾイルクロリドを使用して実施例66に類似の方法で標記化合物を製造する。HRMS:計算値(C3122O)=532.1823,実測値=533.1921(M+H)。
実施例72:2,6−ジフルオロ−N−[3−(3−{2−[(3−フルオロフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−3−メチルベンズアミド
Figure 0005132319
4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(3−フルオロフェニル)−2−ピリミジンアミン及び2,6−ジフルオロ−3−メチルベンゾイルクロリドを使用して実施例66に類似の方法で標記化合物を製造する。HRMS:計算値(C3121O)=550.1729,実測値=551.1803(M+H)。
実施例73:2−クロロ−N−[3−(3−{2−[(3−フルオロフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−4−ピリジンカルボキサミド
Figure 0005132319
4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(3−フルオロフェニル)−2−ピリミジンアミン及び2−クロロ−4−ピリジンカルボニルクロリドを使用して実施例66に類似の方法で標記化合物を製造する。HRMS:計算値(C2919ClFNO)=535.1324,実測値=536.1392(M+H)。
実施例74:6−クロロ−N−[3−(3−{2−[(3−フルオロフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−3−ピリジンカルボキサミド
Figure 0005132319
4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(3−フルオロフェニル)−2−ピリミジンアミン及び4−クロロ−3−ピリジンカルボニルクロリドを使用して実施例66に類似の方法で標記化合物を製造する。HRMS:計算値(C2919ClFNO)=535.1324,実測値=536.1415(M+H)。
実施例75:N−[3−(3−{2−[(3−フルオロフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−4−ピリジンカルボキサミド
Figure 0005132319
4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(3−フルオロフェニル)−2−ピリミジンアミン及び4−ピリジンカルボニルクロリドを使用して実施例66に類似の方法で標記化合物を製造する。HRMS:計算値(C2920FNO)=501.1713,実測値=502.1805(M+H)。
実施例76:N−[3−(3−{2−[(3−フルオロフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−ピリジンカルボキサミド
Figure 0005132319
4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(3−フルオロフェニル)−2−ピリミジンアミン及び2−ピリジンカルボニルクロリドから実施例66に類似の方法で標記化合物を製造した。HRMS:計算値(C2921OF)(M+H)=502.1792,実測値=502.1789。
実施例77:N−[3−(3−{2−[(3−フルオロフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−3−メチル−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 0005132319
4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(3−フルオロフェニル)−2−ピリミジンアミン及び3−メチル−2−チオフェンカルボニルクロリドから上記実施例66に類似の方法で標記化合物を製造した。H NMR(300MHz,DMSO−d):δ 10.10(s,1H),9.80(s,1H),8.85(d,1H),8.50(d,1H),8.31(d,1H),8.00(s,1H),7.86−7.75(m,2H),7.66(d,1H),7.53−7.41(m,3H),7.33−7.21(m,2H),7.13(m,1H),7.01(d,1H),6.71(m,1H),6.59(d,1H),2.43(s,3H)。HRMS:計算値(C2922OFS)(M+H)=521.156,実測値=521.1552。
実施例78:N−[3−(3−{2−[(3−フルオロフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 0005132319
4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(3−フルオロフェニル)−2−ピリミジンアミン及び2−チオフェンカルボニルクロリドから実施例66に類似の方法で標記化合物を製造した。H NMR(300MHz,DMSO−d):δ 10.35(s,1H),9.81(s,1H),8.85(d,1H),8.50(d,1H),8.31(d,1H),8.07−8.01(m,2H),7.91(d,1H),7.86(d,1H),7.79(m,1H),7.54−7.44(m,3H),7.34−7.20(m,3H),7.14(t,1H),6.72(m,1H),6.59(d,1H)。HRMS:計算値(C2820OFS)(M+H)=507.1403,実測値=507.1427。
実施例79:3−クロロ−N−[3−(3−{2−[(3−フルオロフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 0005132319
4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(3−フルオロフェニル)−2−ピリミジンアミン及び3−クロロ−2−チオフェンカルボニルクロリドから実施例66に類似の方法で標記化合物を製造した。HRMS:計算値(C2819OSFCl)(M+H)=541.1014,実測値=541.1011。
実施例80:3−ブロモ−N−[3−(3−{2−[(3−フルオロフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 0005132319
4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(3−フルオロフェニル)−2−ピリミジンアミン及び3−ブロモ−2−チオフェンカルボニルクロリドから実施例66に類似の方法で標記化合物を製造した。HRMS:計算値(C2819OSFBr)(M+H)=585.0508,実測値=585.0515。
実施例81:N−[3−(3−{2−[(3−フルオロフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−3−チオフェンカルボキサミド
Figure 0005132319
4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(3−フルオロフェニル)−2−ピリミジンアミン及び3−チオフェンカルボニルクロリドから実施例66に類似の方法で標記化合物を製造した。HRMS:計算値(C2820OFS)(M+H)=507.1403,実測値=507.1403。
実施例82:N−[3−(3−{2−[(3−フルオロフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−1−メチル−1H−ピロール−2−カルボキサミド
Figure 0005132319
4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(3−フルオロフェニル)−2−ピリミジンアミン及び1−メチル−1H−ピロール−2−カルボニルクロリドから実施例66に類似の方法で標記化合物を製造した。H NMR(300MHz,DMSO−d):δ 9.87(s,1H),9.81(s,1H),8.85(d,1H),8.52(d,1H),8.30(d,1H),8.05(s,1H),7.87(d,1H),7.80(m,1H),7.53−7.39(m,3H),7.31−7.22(m,2H),7.13(m,1H),7.05−6.98(m,2H),6.72(m,1H),6.57(d,1H),6.08(m,1H),3.87(s,3H)。HRMS:計算値(C2923OF)(M+H)=504.1948,実測値=504.1962。
実施例83:5−フルオロ−N−[3−(3−{2−[(3−フルオロフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2−メチルベンズアミド
Figure 0005132319
4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(3−フルオロフェニル)−2−ピリミジンアミン及び5−フルオロ−2−メチルベンゾイルクロリドから実施例66に類似の方法で標記化合物を製造した。H NMR(300MHz,DMSO−d):δ 10.48(s,1H),9.80(s,1H),8.85(d,1H),8.47(d,1H),8.32(d,1H),8.07(s,1H),7.84(d,1H),7.77(m,1H),7.53−7.42(m,3H),7.36−7.28(m,3H),7.26−7.18(m,2H),7.13(m,1H),6.71(m,1H),6.60(d,1H),2.32(s,3H)。HRMS:計算値(C3123OF)(M+H)=533.1901,実測値=533.1904。
実施例84:N−[3−(3−{2−[(3−フルオロフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−1−メチル−1H−イミダゾール−5−カルボキサミド
Figure 0005132319
4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(3−フルオロフェニル)−2−ピリミジンアミン及び1−メチル−1H−イミダゾール−5−カルボニルクロリドから実施例66に類似の方法で標記化合物を製造した。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 10.14(s,1H),9.80(s,1H),8.84(d,1H),8.50(d,1H),8.30(d,1H),8.04(s,1H),7.87−7.76(m,4H),7.52−7.41(m,3H),7.29−7.22(m,2H),7.13(m,1H),6.72(m,1H),6.57(d,1H),3.83(s,3H)。HRMS:計算値(C2822OF)(M+H)=505.1901,実測値=505.1903。
実施例85:2,6−ジフルオロ−N−(3−{3−[2−(3−イソオキサゾリルアミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)ベンズアミド
Figure 0005132319
4−[2−(3−アミノフェニル)−6−メチルピラゾロ−[1,5−b]ピリダジン−3−イル]−N−(3−フルオロフェニル)−2−ピリミジンアミン及び3−イソキサゾールアミンから実施例27のステップDに類似の方法で標記化合物を製造した。H NMR(300MHz,DMSO−d):δ 10.94(s,1H),10.47(s,1H),8.83(d,1H),8.74(d,1H),8.66(s,1H),8.28(d,1H),7.97(s,1H),7.81(d,1H),7.58(m,1H),7.49(m,2H),7.35(d,1H),7.24(m,2H),7.15(m,1H),6.89(s,1H),6.01(d,1H)。HRMS:計算値(C2718)(M+H)=510.1490,実測値=510.1490。
実施例86:N−[3−(3−{2−[(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び4−アミノ−2−クロロフェノールから実施例27のステップDに類似の方法で標記化合物を製造した。MS:(ESI)=569(M+Na)
実施例87:N−{3−[3−(2−{[3−クロロ−4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び3−クロロ−4−(メチルオキシ)アニリンから実施例27のステップDに類似の方法で標記化合物を製造した。HRMS:計算値(C3122Cl)(M+H)=583.1461,実測値=583.1453。
実施例88:N−[3−(3−{2−[3−シアノ−4−フルオロフェニルアミノ]−4−ピリミジニル}−7−トリフルオロピラゾロ[1,5−b]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び3−シアノ−4−フルオロアニリンから実施例27のステップDに類似の手順を用いて標記化合物を製造した。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 6.70(d,1H,J=5.4Hz),7.19(t,1H,J=6.9Hz),7.29(t,2H,J=8.0Hz),7.38−7.63(m,5H),7.83(d,1H,J=8.7Hz),7.90−7.98(m,1H),8.04(s,1H),8.34(dd,1H,J=2.7,5.8Hz),8.39(d,1H,J=5.3Hz),8.45(d,1H,J=8.9Hz),8.91(d,1H,J=6.9Hz),9.98(s,1H),10.96(s,1H)。ESIMS:(M+H)=562。
実施例89:N−[3−(3−{2−[3−トリフルオロメチル−4−クロロフェニルアミノ]−4−ピリミジニル}−7−トリフルオロピラゾロ[1,5−b]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び4−クロロ−4−3−トリフルオロメチル−アニリンから実施例27のステップDに類似の方法で標記化合物を製造した。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 6.70(d,1H,J=5.4Hz),7.19(t,1H,J=6.9Hz),7.29(t,2H,J=8.0Hz),7.49−7.63(m,5H),7.85(d,1H,J=9.0Hz),8.01(d,J=2.1Hz,1H),8.06(s,1H),8.38−8.40(m,2H),8.46(d,1H,J=8.9Hz),8.91(d,1H,J=6.9Hz),10.08(s,1H),10.97(s,1H)。ESIMS:(M+H)=621。
実施例90:N−[3−(3−{2−[3−シアノ−4−N−ピロロ−フェニルアミノ]−4−ピリミジニル}−7−トリフルオロピラゾロ[1,5−b]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び5−アミノ−2−(1H−ピロール−1−イル)ベンゾニトリルから実施例27のステップDに類似の方法で標記化合物を製造した。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 6.33(t,2H,J=2.0Hz),6.71(d,1H,J=5.2Hz),7.17−7.22(m,3H),7.28(t,2H,J=8.0Hz),7.41(d,1H,J=7.7Hz),7.50−7.63(m,4H),7.85(d,1H,J=7.7Hz),8.02−8.05(m,2H),8.41(m,3H),8.91(d,1H,J=6.9Hz),10.10(s,1H),10.96(s,1H)。ESIMS:(M+H)=609。
実施例91:N−[3−(3−{2−[4−(4−メチル−1−ピペラジニル)フェニルアミノ]−4−ピリミジニル}−7−トリフルオロピラゾロ[1,5−b]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び4−(4−メチル−1−ピペラジニル)アニリンから実施例27のステップDに類似の手順により標記化合物を製造した。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 2.26(s,3H),2.48−2.54(m,4H d−DMSOと重複),3.02−3.10(m,4H),6.52(d,1H,J=5.2Hz),6.88(d,2H,J=8.8Hz),7.15(t,1H,J=6.0Hz),7.29(t,2H,J=8.0Hz),7.37(d,1H,J=7.8Hz),7.46−7.66(m,5H),7.85(d,1H,J=8.7Hz),8.04(s,1H),8.25(d,1H,J=5.2Hz),8.45(bd,1H,J=8.9Hz),8.97(d,1H,J=6.9Hz),9.31(s,1H),10.98(s,1H)。ESIMS:(M+H)=617。
実施例92:N−[3−(3−{2−[4−クロロフェニルアミノ]−4−ピリミジニル}−7−トリフルオロピラゾロ[1,5−b]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び4−クロロアニリンから実施例27のステップDに類似の手順により標記化合物を製造した。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 6.67(d,1H,J=5.2Hz),7.18(t,1H,J=7.0Hz),7.26−7.32(m,4H),7.38(d,1H,J=7.7Hz),7.49−7.66(m,4H),7.73(d,1H,J=8.9Hz),7.84(d,1H,J=8.7Hz),8.06(s,1H),8.35(d,1H,J=5.4Hz),8.45(d,1H,J=8.9Hz),8.90(d,1H,J=6.8Hz),9.79(s,1H),10.98(s,1H)。ESIMS:(M+H)=553。
実施例93:N−[3−(3−{2−[4−(4−シアノフェニル)フェニルアミノ]−4−ピリミジニル}−7−トリフルオロピラゾロ[1,5−b]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び4−シアノアニリンから実施例27のステップDに類似の手順により標記化合物を製造した。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 6.69(d,1H,J=5.4Hz),7.18(t,1H,J=6.4Hz),7.29(t,2H,J=8.0Hz),7.39(d,1H,J=7.7Hz),7.50−7.66(m,3H),7.70(d,2H,J=8.7Hz),7.84−7.89(m,7H),8.08(s,1H),8.38(d,1H,J=5.5Hz),8.50(d,1H,J=8.9Hz),8.91(d,1H,J=6.9Hz),9.92(s,1H),11.00(s,1H)。ESIMS:(M+H)=620。
実施例94:N−[3−(3−{2−[4−(4−ピリジニルメチル)フェニルアミノ]−4−ピリミジニル}−7−トリフルオロピラゾロ[1,5−b]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び[4−(4−ピリジニルメチル)フェニル]アミンから実施例27のステップDに類似の手順により標記化合物を製造した。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 3.93(s,2H),6.59(d,1H,J=5.2Hz),7.16(d,2H,J=8.4Hz),7.26−7.65(m,11H),7.85(d,1H,J=8.0Hz),8.04(s,1H),8.30(d,1H,J=5.4Hz),8.39−8.49(m,3H),8.88(d,1H,J=6.9Hz),9.54(s,1H),10.99(s,1H)。ESIMS:(M+H)=610。
実施例95:N−[3−(3−{2−[3−メチル−4−シアノ−フェニルアミノ]−4−ピリミジニル}−7−トリフルオロピラゾロ[1,5−b]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び4−シアノ−3−メチルアニリンから実施例27のステップDに類似の手順により標記化合物を製造した。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 2.45(s,3H),6.66(d,1H,J=5.2Hz),7.19(t,1H,J=6.8Hz),7.29(t,2H,J=8.0Hz),7.37(t,2H,J=8.8Hz),7.49−7.66(m,3H),7.84(m,1H),8.04(s,1H),8.26(d,1H,J=1.8Hz),8.37(d,1H,J=5.4Hz),8.47(d,1H,J=8.9Hz),8.91(d,1H,J=6.9Hz),9.90(s,1H),10.98(s,1H)。ESIMS:(M+H)=558。
実施例96:N−[3−(3−{2−[4−アニリノ−フェニルアミノ]−4−ピリミジニル}−7−トリフルオロピラゾロ[1,5−b]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及びアニリンから実施例27のステップDに類似の手順により標記化合物を製造した。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 6.50(d,1H,J=5.2Hz),6.76(d,1H,J=7.3Hz),7.00−7.08(m,4H),7.13−7.31(m,5H),7.40−7.63(m,6H),7.88(d,1H,J=8.2Hz),7.98(s,1H),8.02(s,1H),8.25(d,1H,J=5.2Hz),8.52(d,1H,J=8.3Hz),8.87(d,1H,J=6.9Hz),9.41(s,1H),10.97(s,1H)。ESIMS:(M+H)=610。
実施例97:N−[3−(3−{2−[(2,3−ジメチル−6−キノキサリニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び2,3−ジメチル−6−キノキサリンアミンから実施例64に類似の手順により標記化合物を製造した。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 2.66(s,6H),6.66(d,1H,J=5.4Hz),7.19(t,1H,J=6.9Hz),7.29(t,2H,J=8.0Hz),7.43(d,1H,J=7.7Hz),7.51−7.65(m,3H),7.85−7.88(m,2H),7.99−8.03(dd,1H,J=2.3,9.0Hz),8.06(s,1H),8.42(d,1H,J=5.3Hz),8.60−8.64(m,2H),8.91(d,1H,J=6.9Hz),10.08(s,1H),10.98(s,1H)。ESIMS:(M+H)=558。
実施例98:2,6−ジフルオロ−N−{3−[3−(2−{[4−(フェニルカルボニル)フェニル]−アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}ベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び(4−アミノフェニル)(フェニル)−メタノンから実施例64に類似の手順により標記化合物を製造した。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 6.71(d,1H,J=5.2Hz),7.19(t,1H,J=6.5Hz),7.28(t,2H,J=7.9Hz),7.42(d,1H,J=7.7Hz),7.13−7.31(m,10H),7.87(d,1H,J=8.2Hz),7.97(d,2H,J=8.8Hz),8.05(s,1H),8.41(d,1H,J=5.3Hz),8.56(d,1H,J=9.0Hz),8.91(d,1H,J=6.8Hz),10.14(s,1H),10.95(s,1H)。ESIMS:(M+H)=623。
実施例99:2,6−ジフルオロ−N−{3−[3−(2−{[3−フルオロ−4−(4−モルホリニル)−フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}ベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び3−フルオロ−4−(4−モルホリニル)アニリンから実施例64に類似の手順により標記化合物を製造した。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 2.97(t,4H,J=4.5Hz),3.76(t,4H,J=4.5Hz),6.61(d,1H,J=5.2Hz),6.96(t,1H,J=9.4Hz),7.17(t,1H,J=6.8Hz),7.29(t,2H,J=8.0Hz),7.37(d,2H,J=7.9Hz),7.48−7.55(m,2H),7.63(t,1H,J=8.3Hz),7.73(d,1H,J=15.5Hz),7.85(d,1H,J=8.8Hz),8.06(s,1H),8.32(d,1H,J=5.2Hz),8.47(d,1H,J=8.0Hz),8.90(d,1H,J=6.9Hz),9.63(s,1H),10.97(s,1H)。ESIMS:(M+H)=622。
実施例100:2,6−ジフルオロ−N−{3−[3−(2−{[4−(4−モルホリニルカルボニル)−フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}ベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び4−(4−モルホリニルカルボニル)アニリンから実施例64に類似の手順により標記化合物を製造した。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 3.54(bs,4H),3.63(bs,4H),6.68(d,1H,J=5.2Hz),7.18(t,1H,J=7.0Hz),7.26−7.41(m,5H),7.50−7.66(m,3H),7.78−7.86(m,3H),8.06(s,1H),8.37(d,1H,J=5.2Hz),8.48(d,1H,J=8.9Hz),8.90(d,1H,J=6.9Hz),9.84(s,1H),10.97(s,1H)。ESIMS:(M+H)=632。
実施例101:2,6−ジフルオロ−N−{3−[3−(2−{[4−(1H−ピラゾル−3−イル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}ベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び[4−(1H−ピラゾル−3−イル)フェニル]アミン4−(1H−ピラゾル−3−イル)アニリンから実施例64に類似の手順により標記化合物を製造した。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 6.60(d,1H,J=5.2Hz),6.64(s,1H),7.17(t,1H,J=6.8Hz),7.29(t,2H,J=8.0Hz),7.41(d,1H,J=7.7Hz),7.54(t,2H,J=7.2Hz),7.58−7.89(m,8H),8.05(s,1H),8.32(d,1H,J=5.2Hz),8.55(d,1H,J=9.0Hz),8.90(d,1H,J=6.9Hz),9.70(s,1H),10.98(s,1H)。ESIMS:(M+H)=584。
実施例102:2,6−ジフルオロ−N−{3−[3−(2−{[4−(フェニルアセチル)フェニル]−アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}ベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び1−(4−アミノフェニル)−2−フェニルエタノン4−(1H−ピラゾル−3−イル)アニリンから実施例64に類似の手順により標記化合物を製造した。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 4.32(s,2H),6.70(d,1H,J=5.2Hz),7.17−7.37(m,8H),7.42(d,1H,J=7.7Hz),7.51−7.65(m,3H),7.86(d,1H,J=8.8Hz),7.92(d,2H,J=9.0Hz),8.00(d,2H,J=8.8Hz),8.06(s,1H),8.40(d,1H,J=5.4Hz),8.53(d,1H,J=9.0Hz),8.91(d,1H,J=6.8Hz),10.09(s,1H),10.98(s,1H)。ESIMS:(M+H)=636。
実施例103:N−(3−{3−[2−({4−[(シクロプロピルアミノ)カルボニル]フェニル}−アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び4−アミノ−N−シクロプロピルベンズアミドから実施例64に類似の手順により標記化合物を製造した。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 0.68(d,2H,J=4.1Hz),0.71(d,2H,J=4.6Hz),2.80−2.93(m,1H),6.62(d,1H,J=5.3Hz),7.18(t,1H,J=6.8Hz),7.29(t,2H,J=8.0Hz),7.41(d,1H,J=7.9Hz),7.51−7.63(m,3H),7.77(d,2H,J=8.8Hz),7.87(d,3H,J=8.7Hz),8.04(s,1H),8.26(s,1H),8.35(d,1H,J=6.2Hz),8.53(d,1H,J=8.8Hz),8.90(d,1H,J=6.9Hz),9.88(s,1H),10.97(s,1H)。ESIMS:(M+H)=602。
実施例104:N−{3−[3−(2−{[4−(アミノカルボニル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド−エタン(1:1)
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び4−アミノベンズアミドから実施例64に類似の手順により標記化合物を製造した。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 6.62(d,1H,J=5.3Hz),7.18(t,2H,J=6.8Hz),7.29(t,2H,J=7.9Hz),7.42(d,1H,J=7.7Hz),7.52−7.65(m,3H),7.81−7.88(m,6H),8.04(s,1H),8.36(d,1H,J=5.4Hz),8.54(d,1H,J=9.0Hz),8.91(d,1H,J=6.9Hz),9.90(s,1H),10.97(s,1H)。ESIMS:(M+H)=563。
実施例105:N−[3−(3−{2−[(4−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び4−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}アニリンから実施例64に類似の方法で標記化合物を製造した。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 2.30(s,6H),2.71(t,2H,J=5.7Hz),4.05(t,2H,J=5.7Hz),6.54(d,1H,J=5.2Hz),6.87(d,2H,J=9.0Hz),7.15(t,1H,J=6.9Hz),7.29(t,2H,J=7.9Hz),7.37(d,1H,J=7.7Hz),7.47−7.66(m,5H),7.86(d,1H,J=8.0Hz),8.04(s,1H),8.26(d,1H,J=5.2Hz),8.46(bd,1H,J=8.9Hz),8.87(d,1H,J=6.9Hz),9.39(s,1H),10.98(s,1H)。ESIMS:(M+H)=606。
実施例106:2,6−ジフルオロ−N−[3−(3−{2−[(4−{[2−(4−メチル−1−ピペラジニル)エチル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]ベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び4−{[2−(4−メチル−1−ピペラジニル)エチル]オキシ}アニリンから実施例64に類似の方法で標記化合物を製造した。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 2.11(s,3H),2.20−2.35(m,4H),2.62(t,2H,J=5.8Hz),3.00−3.60(m,4H,HOと重複),3.98(t,2H,J=5.8Hz),6.47(d,1H,J=5.1Hz),6.80(d,2H,J=9.0Hz),7.08(t,1H,J=6.9Hz),7.22(t,2H,J=8.0Hz),7.31(d,1H,J=7.5Hz),7.41−7.60(m,5H),7.80(d,1H,J=8.1Hz),7.97(s,1H),8.16−8.21(m,1H),8.39(bd,1H,J=7.4Hz),8.81(d,1H,J=6.8Hz),9.31(s,1H),10.91(s,1H)。ESIMS:(M+H)=661。
実施例107:N−{3−[3−(2−{[4−(4−エチル−1−ピペラジニル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び4−(4−エチル−1−ピペラジニル)アニリンから実施例64に類似の方法で標記化合物を製造した。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 1.07(t,3H,J=7.1Hz),2.40(q,2H,J=7.1Hz),2.53−2.57(m,4H,d−DMSOと重複),3.08−3.11(m,4H),6.52(d,1H,J=5.2Hz),6.86(d,2H,J=9.0Hz),7.15(t,1H,J=5.7Hz),7.29(t,2H,J=8.0Hz),7.36(d,1H,J=7.8Hz),7.46−7.54(m,4H),7.62(五重項,1H,J=8.4Hz),7.85(d,1H,J=8.7Hz),8.04(s,1H),8.25(d,1H,J=5.4Hz),8.47(bd,1H,J=8.9Hz),8.87(d,1H,J=6.9Hz),9.30(s,1H),10.98(s,1H)。ESIMS:(M+H)=631。
実施例108:N−(3−{3−[2−({4−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル}−アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び4−[(ジメチルアミノ)メチル]アニリンから実施例64に類似の手順により標記化合物を製造した。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 2.11(s,6H),3.96(s,2H),6.53(d,1H,J=5.4Hz),7.01(t,1H,J=8.1Hz),7.08−7.14(m,3H),7.22(t,2H,J=8.0Hz),7.31(d,1H,J=7.7Hz),7.41−7.47(m,2H),7.54−7.60(m,2H),7.78(d,1H,J=8.4Hz),7.98(s,1H),8.24(d,1H,J=5.3Hz),8.42(bd,1H,J=8.8Hz),8.82(d,1H,J=6.8Hz),9.49(s,1H),10.92(s,1H)。ESIMS:(M−H)=574。
実施例109:2,6−ジフルオロ−N−{3−[3−(2−{[3−(4−メチル−1−ピペラジニル)−フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}ベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び3−(4−メチル−1−ピペラジニル)アニリンから実施例64に類似の方法で標記化合物を製造した。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 2.25(s,3H),2.46(s,4H),3.11(s,4H),6.53(d,1H,J=5.2Hz),6.58(d,1H,J=8.2Hz),7.09−7.19(m,2H),7.24−7.31(m,3H),7.239−7.65(m,5H),7.86(d,1H,J=8.2Hz),8.05(s,1H),8.29(d,1H,J=5.4Hz),8.53(d,1H,J=9.0Hz),8.88(d,1H,J=6.9Hz),9.42(s,1H),10.98(s,1H)。ESIMS:(M+H)=617。
実施例110:N−(3−{3−[2−({3−[(N,N−ジメチルグリシル)アミノ]フェニル}−アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及びN−(3−アミノフェニル)−N,N−ジメチルグリシンアミドから実施例64に類似の方法で標記化合物を製造した。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 2.22(s,6H),3.01(s,2H),6.48(d,1H,J=5.3Hz),7.08−7.58(m,9H),7.81(d,1H,J=7.9Hz),7.97(d,2H,J=6.1Hz),8.22(d,1H,J=5.1Hz),8.28(s,1H),8.52(d,1H,J=9.0Hz),8.82(d,1H,J=6.8Hz),9.54(s,2H),10.92(s,1H)。ESIMS:(M−H)=619。
実施例111:2,6−ジフルオロ−N−{3−[3−(2−{[4−(メチルオキシ)−3−(1−ピペラジニル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}ベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び4−(メチルオキシ)−3−(1−ピペラジニル)アニリンから実施例64に類似の方法で標記化合物を製造した。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 2.90(s,8H),3.72(s,3H),6.43(d,1H,J=5.3Hz),6.80(d,1H,J=8.8Hz),7.09(t,1H,J=6.5Hz),7.22(d,2H,J=8.1Hz),7.25(d,1H,J=3.9Hz),7.32(t,2H,J=8.3Hz),7.45(q,2H,J=7.9Hz),7.58(五重項,1H,J=8.3Hz),7.79(d,1H,J=8.2Hz),7.99(s,1H),8.18(d,2H,J=5.7Hz),8.43(bd,1H,J=8.3Hz),8.81(d,1H,J=6.8Hz),9.26(s,1H),10.92(s,1H)。ESIMS:(M+H)=633。
実施例112:N−(3−{3−[2−({4−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]フェニル}−アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び4−[3−(ジメチルアミノ)−プロピル]アニリンから実施例64に類似の方法で標記化合物を製造した。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 1.64−1.72(m,2H),2.21(s,6H),2.32(t,2H,J=7.3Hz),2.47−2.51(m,2H,d−DMSOと重複),6.51(d,1H,J=5.1Hz),7.03(d,2H,J=8.4Hz),7.09(t,1H,J=6.8Hz),7.23(d,2H,J=8.0Hz),7.31(d,1H,J=7.7Hz),7.42−7.47(m,2H),7.53−7.59(m,3H),7.79(d,1H,J=8.6Hz),7.99(s,1H),8.23(d,1H,J=5.1Hz),8.42(bd,1H,J=8.6Hz),8.82(d,1H,J=7.0Hz),9.42(s,1H),10.92(s,1H)。ESIMS:(M+H)=604。
実施例113:N−(3−{3−[2−({4−[(N,N−ジメチルグリシル)アミノ]フェニル}−アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及びN−(4−アミノフェニル)−N,N−ジメチルグリシンアミドから実施例64に類似の手順で標記化合物を製造した。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 2.29(s,6H),3.09(s,2H),6.46(d,1H,J=5.3Hz),7.10(t,1H,J=6.7Hz),7.22(d,2H,J=8.0Hz),7.34(d,1H,J=7.7Hz),7.42−7.51(m,4H),7.56(t,1H,J=8.2Hz),7.61(d,2H,J=8.9Hz),7.80(d,1H,J=8.0Hz),7.96(s,1H),8.22(d,1H,J=5.3Hz),8.46(bd,1H,J=8.8Hz),8.82(d,1H,J=6.8Hz),9.47(s,1H),9.60(s,1H),10.91(s,1H)。ESIMS:(M+H)=619。
実施例114:N−(3−{3−[2−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イルアミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−アミンから実施例64に類似の方法で標記化合物を製造した。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 4.20(m,4H),6.45(d,1H,J=5.3HZ),6.72(d,1H,J=8.8Hz),7.10(m,2H),7.22(m,2H),7.28(m,2H),7.35(m,2H),7.46(d,1H,J=8.1Hz),7.98(s,1H),8.20(d,1H,J=5.3Hz),8.83(d,1H,J=6.9Hz),9.35(s,1H),10.93(s,1H)。ESIMS:(M+H)=577。
実施例115:2,6−ジフルオロ−N−[3−(3−{2−[(3−フルオロフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]ベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び3−フルオロアニリンから実施例27のステップDに類似の方法で標記化合物を製造した。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 6.58(d,1H,J=5.3Hz),6.71(m,1H),7.12(m,1H),7.23(m,3H),7.31(d,1H,J=7.7Hz),7.44(m,3H),7.53(m,1H),7.76(m,2H),8.00(s,1H),8.29(d,1H,J=5.3Hz),8.45(d,1H,J=9.0Hz),8.84(d,1H,J=7.0Hz),9.83(s,1H),10.92(s,1H)。ESIMS:(M+H)=537。
実施例116:2,6−ジフルオロ−N−(3−{3−[2−({4−[(メチルスルホニル)メチル]−フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)ベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び{4−[(メチルスルホニル)メチル]フェニル}アミンを用いて実施例27のステップDに類似の方法で標記化合物を製造した。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 10.93(s,1H),9.66(s,1H),8.85(d,1H),8.49(d,1H),8.27(d,1H),7.99(s,1H),7.82(d,1H),7.73(d,2H),7.58(m,1H),7.48(m,2H),7.36(d,1H),7.26(m,4H),7.12(m,1H),6.56(s,1H),4.37(s,2H),2.86(s,3H)。HRMS(ESI):(M+H) 計算値=611.1677,実測値=611.1671。
実施例117:2,6−ジフルオロ−N−(3−{3−[2−({3−[1−(メチルスルホニル)エチル]−フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)ベンズアミド
Figure 0005132319
標記化合物はラセミ体であり、N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及びラセミ{3−[1−(メチルスルホニル)エチル]−フェニル}アミンを用いて実施例27のステップDに類似の手順により製造され得る。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 10.92(s,1H),9.63(s,1H),8.82(d,1H),8.50(d,1H),8.24(d,1H),7.98(s,1H),7.82(d,1H),7.76(br s,2H),7.56(qt,1H),7.47(t,2H),7.35(d,1H),7.23(m,3H),7.11(t,1H),7.01(d,1H),6.53(d,1H),4.40(m,1H),2.80(s,3H),1.60(d,3H)。HRMS(ESI):(M+H) 計算値=625.1833,実測値=625.1828。
実施例118:N−{3−[3−(2−{[3−(アミノスルホニル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び3−アミノベンゼンスルホンアミドを用いて実施例27のステップDに類似の手順により標記化合物を製造した。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 10.92(s,1H),9.87(s,1H),8.84(d,1H),8.53(d,1H),7.92(d,1H),7.81(d,1H),7.57(m,1H),7.47(m,1H),7.38(m,2H),7.25(m,3H),7.12(m,3H),6.98(s,1H),6.90(d,1H),6.68(d,1H),6.57(d,1H),5.48(br s,1H)。HRMS(ESI):(M+H) 計算値=598.1473,実測値=598.1467。
実施例119:N−(3−{3−[2−({3−[2−(アミノスルホニル)エチル]フェニル}−アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び2−(3−アミノフェニル)エタンスルホンアミドを用いて実施例27のステップDに類似の方法で標記化合物を製造した。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 10.91(s,1H),9.51(s,1H),8.83(d,1H),8.49(d,1H),8.25(d,1H),7.98(s,1H),7.82(d,1H),7.63(s,1H),7.56(m,2H),7.47(t,2H),7.35(d,1H),7.23−7.08(m,4H),6.84(d,3H),6.51(d,1H),3.20(m,2H),2.94(m,2H)。HRMS(ESI):(M+H) 計算値=626.1786,実測値=626.1780。
実施例120:2,6−ジフルオロ−N−{3−[3−(2−{[3,4,5−トリス(メチルオキシ)−フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}ベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び[3,4,5−トリス(メチルオキシ)フェニル]アミンを用いて実施例27のステップDに類似の手順により標記化合物を製造した。MS(APCI):609(M+H)
実施例121:N−{3−[3−(2−{[5−(エチルスルホニル)−2−(メチルオキシ)フェニル]−アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び[5−(エチルスルホニル)−2−(メチルオキシ)フェニル]アミンを用いて実施例27のステップDに類似の手順により標記化合物を製造した。MS(APCI):641(M+H)
実施例122:2,6−ジフルオロ−N−(3−{3−[2−({2−(メチルオキシ)−4−[(メチルスルホニル)メチル]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)ベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び{2−(メチルオキシ)−4−[(メチルスルホニル)メチル]フェニル}アミンを用いて実施例27のステップDに類似の手順により標記化合物を製造した。MS(APCI):641(M+H)
実施例123:2,6−ジフルオロ−N−(3−{3−[2−({3−[1−(メチルスルホニル)エチル]−フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)ベンズアミド
Figure 0005132319
単一エナンチオマーとしての標記化合物は実施例117のキラルHPLC分離により得られ、最初に溶離するエナンチオマーである。MS(APCI):625(M+H)H NMR(400MHz,CDOD):δ 8.59(br d,1H),8.39(br d,1H),8.18(br s,1H),7.99(s,1H),7.83(br d,1H),7.77(s,1H),7.67(d,1H),7.47(m,2H),7.41(br s,2H),7.28(t,1H),7.08(br m,4H),6.60(br s,1H),4.31(m,1H),2.72(s,3H),1.71(d,3H)。
実施例124:2,6−ジフルオロ−N−(3−{3−[2−({3−[1−(メチルスルホニル)エチル]−フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)ベンズアミド
Figure 0005132319
単一エナンチオマーとしての標記化合物は実施例117のキラルHPLC分離により得られ、二番目に溶離するエナンチオマーである。MS(APCI):625(M+H)H NMR(400MHz,CDOD):δ 8.61(d,1H),8.42(d,1H),8.22(d,1H),8.00(s,1H),7.85(d,1H),7.79(s,1H),7.69(d,1H),7.49(m,2H),7.43(m,2H),7.30(t,1H),7.09(m,4H),6.63(d,1H),4.33(m,1H),2.74(s,3H),1.73(d,3H)。
実施例125:N−[3−(3−{2−[(3−クロロ−4−{[2−(メチルオキシ)エチル]オキシ}−フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
ステップA:2−クロロ−1−{[2−(メチルオキシ)エチル]オキシ}−4−ニトロベンゼン
Figure 0005132319
2−クロロ−1−フルオロ−4−ニトロベンゼン(0.8g,4.56mmol)及び2−(メチルオキシ)エタノール(0.52g,6.84mmol)を合わせ、アセトニトリル(15mL)中に溶解した。次いで、炭酸カリウム(2.4g,17mmol)を添加し、生じた混合物を50℃で16時間加熱した。反応が完全でなかったので、追加の炭酸カリウム(1.0g,7.24mmol)及び2−(メチルオキシ)エタノール(0.08g,1.05mmol)を添加し、反応物の溶解を助けるためにDMF(3mL)を添加した後、反応物を85℃で16時間加熱した。反応物を室温まで冷却した後、EtOAc(250mL)及び水(50mL)で希釈した。有機層を分離し、ブライン(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して、1.0gの化合物を得た。H NMR(300MHz,DMSO−d):δ 8.31(d,1H),8.21(m,1H),7.38(d,1H),4.35(m,2H),3.72(m,2H),3.32(s,3H)。
ステップB:3−クロロ−4−{[2−(メチルオキシ)エチル]オキシ}アニリン
Figure 0005132319
2−クロロ−1−{[2−(メチルオキシ)エチル]オキシ}−4−ニトロベンゼン(1.0g)をEtOAcとエタノールの1:1溶液(30mL)中に溶解した。Pt/C(10重量%の0.15g)を添加し、生じた混合物を50psiのH下に16時間置いた。次いで、反応物をセライトを通して濾過し、生じた有機物を真空中で濃縮して、0.85gの化合物を得た。H NMR(300MHz,DMSO−d):δ 6.88(d,1H),6.66(m,1H),6.50(m,1H),4.00(m,2H),3.63(m,2H),3.33(s,3H)。
ステップC:N−[3−(3−{2−[(3−クロロ−4−{[2−(メチルオキシ)エチル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミド(標記化合物)
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド(0.1g,0.218mmol)及び3−クロロ−4−{[2−(メチルオキシ)エチル]オキシ}アニリン(0.057g,0.283mmol)をマイクロ波安全反応容器において合わせた。次いで、エチレングリコールジメチルエーテル(1.5mL)及びHCl(〜1/2滴)を添加し、生じた混合物をマイクロ波装置において160℃に8分間加熱した。次いで、反応物を室温まで冷却し、EtOAc(100mL)及び水(50mL)で希釈した。有機層を分離し、ブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、真空中シリカゲル上で濃縮した。次いで、シリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン)により精製して、55mgの標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 10.92(s,1H),9.53(s,1H),8.83(d,1H),8.42(br m,1H),8.25(d,1H),8.00(s,1H),7.93(s,1H),7.80(d,1H),7.62−7.42(m,4H),7.33(d,1H),7.24(m,2H),7.12(m,1H),7.03(d,1H),6.52(d,1H),4.11(m,2H),3.65(m,2H),3.30(s,3H)。HRMS:計算値(C3326)(M+H)=627.1723,実測値=627.1732。
実施例126:N−[3−(3−{2−[(3−クロロ−4−{[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
標記化合物を製造するために、N−[3−(3−{2−[(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミド(30mg,0.052mmol))及び(3−クロロプロピル)ジメチルアミン塩酸塩(8.3mg,0.052mmol)をアセトニトリル(1mL)とDMF(0.2mL)の混合物中で合わせた。炭酸セシウム(43mg,0.132mmol)を添加し、生じた混合物を70℃に2時間加熱した後、室温で一晩撹拌した。次いで、反応物をEtOAc(10mL)及び水(5mL)で希釈した。有機層を分離し、ブライン(5mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。次いで、残渣を逆相クロマトグラフィーにより精製して、20mgの標記化合物を得た。H NMR(300MHz,DMSO−d):δ 10.93(s,1H),9.53(s,1H),8.84(d,1H),8.44(d,1H),8.26(d,1H),8.01(s,1H),7.93(d,1H),7.81(d,1H),7.59(m,1H),7.52−7.44(m,3H),7.34(d,1H),7.25(m,2H),7.12(m,1H),7.03(d,1H),6.53(d,1H),4.02(m,2H),2.45(m,2H),2.20(s,6H),1.86(m,2H)。HRMS:計算値(C3531Cl)(M+H)=654.2196,実測値=654.2205。
実施例127:N−[3−(3−{2−[(3−クロロ−4−{[2−(4−モルホリニル)エチル]−オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
N−[3−(3−{2−[(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミド及び4−(2−クロロエチル)モルホリン塩酸塩から実施例126に類似の方法で標記化合物を製造した。H NMR(300MHz,DMSO−d):δ 10.92(s,1H),9.53(s,1H),8.83(d,1H),8.43(d,1H),8.25(d,1H),8.00(s,1H),7.93(m,1H),7.80(d,1H),7.58(m,1H),7.54−7.44(m,3H),7.33(d,1H),7.24(m,2H),7.11(m,1H),7.05(d,1H),6.52(d,1H),4.10(m,2H),3.55(m,4H),2.69(m,2H),2.48(m,4H)。HRMS:計算値(C3631)(M+H)=682.2145,実測値=682.2153。
実施例128:N−[3−(3−{2−[(3−クロロ−4−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]−オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
ステップA:{2−[(2−クロロ−4−ニトロフェニル)オキシ]エチル}ジメチルアミン
Figure 0005132319
水素化ナトリウム(0.274g,6.84ミリモル,60%分散液)及びTHF(10mL)を反応容器において合わせ、0℃に5分間冷却した。次いで、2−(ジメチルアミノ)−エタノール(0.609g,6.84mmol)を5分間かけて滴下し、生じた混合物を〜10分間撹拌した。次いで、2−クロロ−1−フルオロ−4−ニトロベンゼン(0.8g,4.56mmol)を一度に添加し、反応物を室温まで加温した。次いで、反応物をEtOAc(150mL)及び水(50mL)で希釈した。有機層を分離し、ブライン(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。次いで、粗な物質をクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン)にかけて、0.56gの標記化合物を得た。H NMR(300MHz,DMSO−d):δ 8.30(d,1H),8.21(m,1H),7.38(d,1H),4.29(m,2H),2.69(m,2H),2.23(s,6H)。
ステップB:3−クロロ−4−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}アニリン
Figure 0005132319
{2−[(2−クロロ−4−ニトロフェニル)オキシ]エチル}ジメチルアミンから実施例125に類似の方法で標記化合物を製造した。H NMR(300MHz,DMSO−d):δ 6.88(d,1H),6.65(d,1H),6.49(m,1H),4.93(bs,2H),3.97(m,2H),2.60(m,2H),2.25(s,6H)。
ステップC:N−[3−(3−{2−[(3−クロロ−4−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミド(標記化合物)
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び3−クロロ−4−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}アニリンから実施例125に類似の方法で標記化合物を製造した。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 10.93(s,1H),9.53(s,1H),8.84(d,1H),8.44(d,1H),8.26(d,1H),8.01(s,1H),7.93(s,1H),7.81(d,1H),7.58(m,1H),7.53−7.44(m,3H),7.34(d,1H),7.24(m,2H),7.12(m,1H),7.05(d,1H),4.08(m,2H),2.66(m,2H),2.25(s,6H)。HRMS:計算値(C3429Cl)(M+H)=640.2039,実測値=640.2047。
実施例129:2,6−ジフルオロ−N−{3−[3−(2−{[3−フルオロ−4−({[(2S)−1−メチル−2−ピロリジニル]メチル}オキシ)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}ベンズアミド
Figure 0005132319
ステップA:2−フルオロ−1−{[2−(メチルオキシ)エチル]オキシ}−4−ニトロベンゼン
Figure 0005132319
2−メトキシエタノール(0.39mL,4.94mmol)、水素化ナトリウムの60% 鉱油分散液(0.24g,6.11mmol)及び3,4−ジフルオロニトロベンゼン(0.75g,4.7mmol)から実施例125に類似の手順で0.64gの標記化合物を淡黄色固体として得た。H NMR(CDCl,400MHz):δ 3.44(s,3H),3.80(d,2H,J=4.6Hz),4.28(t,2H,J=4.6Hz),7.05(dd,1H,J=8.4及び8.4Hz),7.98(dd,1H,J=10.6及び2.7Hz),8.03(d,1H,J=9.0Hz)。
ステップB:(3−フルオロ−4−{[2−(メチルオキシ)エチル]オキシ}フェニル)アミン
Figure 0005132319
2−フルオロ−1−{[2−(メチルオキシ)エチル]オキシ}−4−ニトロベンゼンから実施例125に類似の手順で250mgの標記化合物を褐色油状物として得た。H NMR(CDCl,400MHz):δ 3.40(s,3H),3.51(brs,2H),3.67(d,2H,J=4.7Hz),4.06(t,2H,J=4.7Hz),6.32(d,1H,J=8.6Hz),6.41(dd,1H,J=12.6及び2.8Hz),6.8(t,1H,J=9.0Hz)。
ステップC:2,6−ジフルオロ−N−{3−[3−(2−{[3−フルオロ−4−({[(2S)−1−メチル−2−ピロリジニル]メチル}オキシ)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}ベンズアミド(標記化合物)
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド(100mg,0.261mmol)、3−フルオロ−4−{[2−(メチルオキシ)エチル]オキシ}フェニル)アミン(56mg,0.303mmol)、HCl(1滴)及びDME(0.4mL)を含有する溶液をマイクロ波反応器において160℃に8分間加熱した。反応混合物をDCMで希釈し、水性NaHCOで洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、溶媒を減圧下で除去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにかけて、70mg(44%)の標記化合物をオフホワイト色固体として得た。H NMR(d−DMSO,400MHz):δ 3.30(s,3H),3.63(t,2H,J=4.6Hz),4.09(t,2H,J=4.6Hz),6.54(d,1H,J=5.1Hz),7.03(t,1H,J=9.3Hz),7.12(t,1H,J=7.7Hz),7.22−7.26(m,2H),7.33−7.35(m,2H),7.45−7.47(m,2H),7.56−7.62(m,1H),7.72(d,1H,J=14.4Hz),7.80(d,1H,J=7.1Hz),8.00(s,1H),8.26(d,1H,J=5.3Hz),8.42(brd,1H,J=7.4Hz),8.84(d,1H,J=6.9Hz),9.56(s,1H),10.92(s,1H)。HRMS:計算値(C3325)=610.1940,実測値=611.2018(M+H)。
実施例130:N−[3−(3−{2−[{3−[(4−アミノ−2−フルオロフェニル)オキシ]プロピル}(メチル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
ステップA:{3−[(2−フルオロ−4−ニトロフェニル)オキシ]プロピル}ジメチルアミン
Figure 0005132319
3−(ジメチルアミノ)−1−プロパノール(0.39mL,3.3mmol)、水素化ナトリウムの60% 鉱油分散液(0.16g,4.1mmol)及び3,4−ジフルオロニトロベンゼン(0.5g,3.1mmol)の混合物を実施例125に類似の手順で反応させて、標記化合物(0.4g)を淡黄色固体として得た。H NMR(CDCl,400MHz):δ 2.00−2.06(m,2H),2.25(s,6H),2.46(t,2H,J=7.0Hz),4.20(t,2H,J=6.4Hz),7.05(dd,1H,J=8.6及び8.6Hz),7.98(dd,1H,J=10.7及び2.7Hz),8.04(ddd,1H,J=8.6,2.4及び2.4Hz)。
ステップB:4−{[3−(ジメチルアミノ)プロピル]オキシ}−3−フルオロアニリン
Figure 0005132319
{3−[(2−フルオロ−4−ニトロフェニル)オキシ]プロピル}ジメチルアミンから実施例125に類似の手順で343mgの標記化合物を製造して、所望の中間体を褐色油状物として得た。H NMR(CDCl,400MHz):δ 1.89−1.96(m,2H),2.24(s,6H),2.44(t,2H,J=7.1Hz),3.49(brs,2H),3.99(t,2H,J=6.5Hz),6.36(d,1H,J=8.6Hz),6.45(dd,1H,J=12.6及び2.7Hz),6.81(dd,1H,J=9.0及び9.0Hz).。
ステップC:N−[3−(3−{2−[{3−[(4−アミノ−2−フルオロフェニル)オキシ]プロピル}(メチル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミド(標記化合物)
3−フルオロ−4−{[2−(メチルオキシ)エチル]オキシ}フェニル)アミン(100mg,0.26mmol)及び4−{[3−(ジメチルアミノ)プロピル]オキシ}−3−フルオロアニリン(64mg,0.303mmol)から実施例27のステップDに類似の手順で標記化合物を黄色固体として得た。H NMR(d−DMSO,400MHz):δ 1.90−1.97(m,2H),3.12(s,3H),3.73(t,2H,J=7.7Hz),3.87(t,2H,J=6.0Hz),4.90(brs,2H),6.22(d,1H,J=8.4Hz),6.30(d,1H,J=5.5Hz),6.35(dd,1H,J=13.4及び2.4Hz),6.79(dd,1H,J=9.1及び9.1Hz),7.06(dd,1H,J=6.7及び6.7Hz),7.22(dd,2H,J=7.9及び7.9Hz),7.30(d,1H,J=7.7Hz),7.42−7.46(m,2H),7.53−7.60(m,1H),7.79(d,1H,J=7.9Hz),7.91(s,1H),8.12(d,1H,J=5.4Hz),8.36(d,1H,J=8.9Hz),8.79(d,1H,J=7.0Hz),10.88(s,1H)。HRMS:計算値(C3428)=623.2257,実測値=624.2354(M+H)。
実施例131:N−[3−(3−{2−[(4−{[3−(ジエチルアミノ)プロピル]オキシ}−3−フルオロフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び4−{[3−(ジエチルアミノ)−プロピル]オキシ}−3−フルオロアニリンから実施例27のステップDに類似の方法で標記化合物を製造した。HRMS:計算値(C3734)=665.2726,実測値=666.2804(M+H)。
実施例132:2,6−ジフルオロ−N−{3−[3−(2−{[3−フルオロ−4−({[(2S)−1−メチル−2−ピロリジニル]メチル}オキシ)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}ベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び3−フルオロ−4−({[(2S)−1−メチル−2−ピロリジニル]メチル}オキシ)アニリンから実施例27のステップDに類似の方法で標記化合物を製造した。HRMS:計算値(C3630)=649.2413,実測値=650.2491(M+H)。
実施例133:2,6−ジフルオロ−N−[3−(3−{2−[(3−フルオロ−4−{[2−(2−オキソ−1−ピロリジニル)エチル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]ベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び1−{2−[(4−アミノ−2−フルオロフェニル)オキシ]エチル}−2−ピロリジノンから実施例27のステップDに類似の方法で標記化合物を製造した。HRMS:計算値(C3628)=663.2206,実測値=664.2284(M+H)。
実施例134:2,6−ジフルオロ−N−[3−(3−{2−[(3−フルオロ−4−{[2−(1−ピペリジニル)エチル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]ベンズアミド
Figure 0005132319
ステップA:1−{2−[(2−フルオロ−4−ニトロフェニル)オキシ]エチル}ピペリジン
Figure 0005132319
N−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン(0.66mL)から実施例125に類似の方法で0.68gの標記化合物を黄色固体として製造した。H NMR(CDCl,400MHz):δ 1.48−1.53(m,2H),1.61−1.69(m,4H),2.55−2.59(m,4H),2.89(t,2H,J=6.0Hz),4.31(t,2H,J=6.0Hz),7.09(t,1H,J=8.4Hz),8.04(dd,1H,J=8.0及び2.6Hz),8.11(ddd,1H,J=9.0,2.7及び1.3Hz)。
ステップB:3−フルオロ−4−{[2−(1−ピペリジニル)エチル]オキシ}アニリン
Figure 0005132319
1−{2−[(2−フルオロ−4−ニトロフェニル)オキシ]エチル}ピペリジンから実施例125に類似の方法で0.57gの標記化合物を褐色油状物として製造した。H NMR(CDCl,400MHz):δ 1.44−1.46(m,2H),1.57−1.63(m,4H),2.50−2.57(m,4H),2.74(t,2H,J=6.2Hz),3.50(brs,2H),4.08(t,2H,J=6.2Hz),6.35(ddd,1H,J=8.6,2.5及び1.5Hz),6.45(dd,1H,J=12.7及び2.8Hz),6.81(t,1H,J=8.8Hz)。
ステップC:2,6−ジフルオロ−N−[3−(3−{2−[(3−フルオロ−4−{[2−(1−ピペリジニル)エチル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]ベンズアミド(標記化合物)
3−フルオロ−4−{[2−(1−ピペリジニル)エチル]オキシ}アニリン(72mg)及びN−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド(100mg,0.261mmol)から実施例27のステップDに類似の方法で27mgの標記化合物を黄色固体として製造した。H NMR(DMSO−d,400MHz):δ 1.35−1.39(m,2H),1.47−1.51(m,4H),2.42−2.51(m,4H),2.65−2.67(m,2H),4.08(t,2H,J=5.8Hz),6.53(d,1H,J=5.1Hz),7.05(t,1H,J=9.2Hz),7.13(t,1H,J=5.8Hz),7.22−7.27(m,2H),7.32−7.36(m,2H),7.46−7.51(m,2H),7.56−7.61(m,1H),7.73(d,1H,J=15.8Hz),7.81(d,1H,J=7.6Hz),8.00(s,1H),8.26(d,1H,J=4.8Hz),8.44(brd,1H,J=10.2Hz),8.85(d,1H,J=7.6Hz),9.56(s,1H),10.92(s,1H)。HRMS:計算値(C3732)=663.2570,実測値=664.2648(M+H)。
実施例135:2,6−ジフルオロ−N−(3−{3−[2−({3−[(メチルスルホニル)メチル]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)ベンズアミド
Figure 0005132319
{3−[(メチルスルホニル)メチル]フェニル}アミン及びN−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミドから実施例27のステップDに類似している方法で標記化合物を製造した。低分解能MS:(ES)=611.2。
実施例136:2,6−ジフルオロ−N−[3−(3−{2−[(3−{[2−(1−ピロリジニル)エチル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]ベンズアミド
Figure 0005132319
ステップA:2−クロロエチル3−ニトロフェニルエーテル
Figure 0005132319
3−ニトロフェノール(5.0g,35.94mmol)及びKCO(7.45g,53.9mmol)を2−ブタノン中に含む混合物に85℃で1−ブロモ−2−クロロエタン(1.723mL,71.88mmol)を添加し、24時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、真空中で減量した後、EtOAc(200mL)及び水(200mL)で希釈し、分離した。水性層をEtOAc(200mL)で2回抽出し、合わせた有機層をMgSOで乾燥し、真空中シリカ上で減量した。EtOAc/ヘキサンの勾配を用いるカラムクロマトグラフィーにより精製すると、黄色油状物が生じた。この油状物は放置すると固化して、4.22g(収率58%)の所望生成物をオフホワイト色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 7.8(m,1H),7.7(t,J=2.4Hz,1H),7.6(t,J=8.2Hz,1H),7.4(dd,J=8.2,2.6Hz,1H),4.4(m,2H),4.0(m,2H)。
ステップB:3−[(2−クロロエチル)オキシ]アニリン
Figure 0005132319
2−クロロエチル3−ニトロフェニルエーテルをEtOAc(90mL)中に溶解した。Pt w/スルフィドの一部(2.04g,0.524mmol)を添加した後、反応混合物にHをパージし、1気圧のH下室温で一晩撹拌した。反応物をセライトプラグを通して濾過し、真空下で減量して、3.4g(収率95%)の無色油状物を所望生成物として得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 6.9(t,J=8.0Hz,1H),6.1(m,2H),6.1(ddd,J=8.1,2.4,0.8Hz,1H),5.0(s,2H),4.1(m,2H),3.9(m,2H)。
ステップC:N−(3−{3−[2−({3−[(2−クロロエチル)オキシ]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(1.0g,2.75mmol)をイソプロパノール(20ml)中で撹拌し、3−[(2−クロロエチル)オキシ]アニリン(0.494g,2.89mmol)を濃HCl(3滴)と共に添加し、85℃に18時間加熱した。混合物を熱時濾過し、イソプロパノールで洗浄した。生成物はHCl塩であり、黄色固体(1.2g,収率74%)として得られた。ES−LCMS:m/z=553(M+H)。
ステップD:4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(3−{[2−(1−ピロリジニル)エチル]オキシ}フェニル)−2−ピリミジンアミン
Figure 0005132319
N−(3−{3−[2−({3−[(2−クロロエチル)オキシ]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(0.500g,0.850mmol)をピロリジン中に溶解し、50℃に18時間加熱した。完了時に反応物を冷却し、シリカゲルに直接吸着させた。粗生成物を0から20% EtOAC/MeOH w/NHOHの勾配を用いるカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望生成物(310mg,収率74%)を黄色固体として得た。ES−LCMS:m/z=492(M+H)。
ステップE:2,6−ジフルオロ−N−[3−(3−{2−[(3−{[2−(1−ピロリジニル)エチル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]ベンズアミド
Figure 0005132319
上記手順から得たアニリンを0.16ミリモル規模で実施例66に類似の条件を用いて2,6−ジフルオロベンゾイルクロリドを用いてアシル化し、0から20% EtOAC/MeOH w/NHOHの勾配を用いるカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望生成物を黄色固体(45mg,収率44%)として得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 10.9(s,1H),9.5(s,1H),8.8(m,1H),8.5(s,1H),8.2(d,J=5.3Hz,1H),8.0(t,J=1.7Hz,1H),7.8(m,1H),7.6(ddd,J=8.6,6.7,1.7Hz,1H),7.5(m,3H),7.3(dt,J=7.8,1.2Hz,1H),7.2(t,J=8.0Hz,3H),7.1(m,2H),6.5(m,2H),4.0(t,J=6.0Hz,2H),2.7(t,J=6.0Hz,H),2.4(s,4H),1.6(dq,J=6.7,3.2Hz,4H)。ES−LCMS:m/z=632(M+H)。
実施例137:フラン−2−カルボン酸{3−[3−(2−フェニルアミノ−ピリミジン−4−イル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−フェニル}−アミド
Figure 0005132319
{4−[2−(3−アミノ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−2−イル}−フェニルアミン(40mg,0.105mmol)をDCM(1.2mL)とピリジン(0.3mL)の混合物中に含む溶液に2−フロイルクロリド(0.013mL,0.11mmol)を添加した。生じた混合物を室温で12時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物(15mg)を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 6.55(m,1H),6.70(m,1H),6.94(m,1H),7.14(m,1H),7.31(m,4H),7.48(m,2H),7.71(m,2H),7.93(m,2H),8.09(m,1H),8.26(m,1H),8.50(m,1H),8.85(m,1H),9.60(s,1H),10.3(s,1H)ppm。LC/MS:m/z=473(M+1)
実施例138:N−{3−[3−(2−フェニルアミノ−ピリミジン−4−イル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−フェニル}−ニコチンアミド
Figure 0005132319
{4−[2−(3−アミノ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−2−イル}−フェニルアミン(40mg,0.105mmol)をDCM(1.2mL)とピリジン(0.3mL)の混合物中に含む溶液にニコチノイルクロリド塩酸塩(23mg,0.11mmol)を添加した。生じた混合物を室温で12時間撹拌した。生じた沈澱を濾過により集め、水及びジエチルエーテルで洗浄して、N−{3−[3−(2−フェニルアミノ−ピリミジン−4−イル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−フェニル}−ニコチンアミド(19mg)を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 6.56(m,1H),6.95(m,1H),7.15(m,1H),7.27(m,2H),7.36(m,1H),7.51(m,2H),7.62(m,1H),7.71(m,2H),7.96(m,1H),8.11(m,1H),8.17(m,1H),8.35(m,1H),8.50(m,1H),8.79(m,1H),8.86(m,1H),9.13(m,1H),9.64(s,1H),10.6(s,1H)。LC/MS:m/z=484(M+1)
実施例139:N−(3−[−{3−(−[2−(フェニルアミノ−ピリミジン)−4−イル]−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−]フェニル)−)−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 0005132319
{4−[2−(3−アミノ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−2−イル}−フェニルアミン及び2−チオフェンカルボニルクロリドから実施例137に類似の方法で標記化合物を合成した。LC/MS:m/z=489(M+1)
実施例140:N−(3−[−{3−(−[2−(フェニルアミノ−ピリミジン)−4−イル)−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−}フェニル}−)−2−ピリジンカルボキサミド
Figure 0005132319
{4−[2−(3−アミノ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−2−イル}−フェニルアミン及び2−ピリジンカルボニルクロリドから実施例137に類似の方法で標記化合物を合成した。LC/MS:m/z=484(M+1)
実施例141:3−メチル−N−(3−{3−[2−(フェニルアミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)ベンズアミド
Figure 0005132319
{4−[2−(3−アミノ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−2−イル}−フェニルアミン及び3−メチルベンゾイルクロリドから実施例137に類似の方法で標記化合物を合成する。LC/MS:m/z=497(M+1)
実施例142:4−クロロ−N−(3−{3−[2−(フェニルアミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)ベンズアミド
Figure 0005132319
{4−[2−(3−アミノ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−2−イル}−フェニルアミン及び4−クロロベンゾイルクロリドから実施例137に類似の方法で標記化合物を合成する。LC/MS:m/z=517(M+1)
実施例143:3−アミノ−N−(3−{3−[2−(フェニルアミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)ベンズアミド
Figure 0005132319
{4−[2−(3−アミノ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−2−イル}−フェニルアミン及び3−ニトロベンゾイルクロリドから実施例137に類似の方法で3−ニトロ−N−{3−[3−(2−フェニルアミノ−ピリミジン−4−イル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−フェニル}−ベンズアミドを製造する。ニトロ基を還元して、標記化合物を得る。LC/MS:m/z=498(M+1)
実施例144:4−アミノ−N−(3−{3−[2−(フェニルアミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)ベンズアミド
Figure 0005132319
{4−[2−(3−アミノ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−2−イル}−フェニルアミン及び4−ニトロベンゾイルクロリドから実施例137に類似の方法で4−ニトロ−N−{3−[3−(2−フェニルアミノ−ピリミジン−4−イル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−フェニル}−ベンズアミドを製造した。ニトロ基を還元して、標記化合物を得る。LC/MS:m/z=498(M+1)+。
実施例145:3−メチル−N−(3−{3−[2−(フェニルアミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 0005132319
{4−[2−(3−アミノ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−2−イル}−フェニルアミン及び3−メチル−2−チオフェンカルボニルクロリドから実施例137に類似の方法で標記化合物を合成した。LC/MS:m/z=503(M+1)
実施例146:3−メチル−N−(3−{3−[2−(フェニルアミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)−2−チオフェンカルボキサミド
Figure 0005132319
{4−[2−(3−アミノ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−2−イル}−3−フルオロフェニルアミン及びベンゾイルクロリドから実施例137に類似の方法で標記化合物を合成した。LC/MS:m/z=501(M+1)
実施例147:2,6−ジフルオロ−N−{3−[3−(2−{[3−フルオロ−4−(1−ピペリジニル)−フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}ベンズアミド
Figure 0005132319
3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−N−(2,6−ジフルオロフェニル)−ベンズアミド及び3−フルオロ−4−(1−ピペリジニル)アニリンを用いて実施例27のステップDに類似の方法で標記化合物を製造した。ESIMS:(M+H)=620。
実施例148:2,6−ジフルオロ−N−{3−[3−(2−{[3−フルオロ−4−(1−ピロリジニル)−フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}ベンズアミド
Figure 0005132319
3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−N−(2,6−ジフルオロフェニル)ベンズアミド及び3−フルオロ−4−(1−ピロリジニル)アニリンを用いて上記した実施例27のステップDに類似の方法で標記化合物を製造した。ESIMS:(M+H)=606。
実施例149:N−{3−[3−(2−フェニルアミノ−4−ピリミジニル)−ピラゾロ[1,5−b]ピリジン−2−イル]フェニル}−1−メチル−1H−ピロール−2−カルボキサミド
Figure 0005132319
ステップA:N−(3−エチニルフェニル)−1−メチル−1H−ピロール−2−カルボキサミド
Figure 0005132319
3−エチニルアニリン(10.35g,0.088mol)を無水THF(700mL)中に含む0℃溶液にN下で1−メチルピロール−2−カルボニルクロリド(12.69g,0.088mol)を滴下した。トリエチルアミン(15.0mL,0.108mol)を添加し、混合物を室温まで加温し、16時間撹拌した。混合物をEtOAcとHOに分配した。有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮すると、茶色がかった固体が生じた。この固体をジエチルエーテルと摩砕して、13.4g(68%)の生成物を得た。LCMS:(AP)=225.2。
ステップB:N−{3−[(2−クロロ−4−ピリミジニル)エチニル]フェニル}−1−メチル−1H−ピロール−2−カルボキサミド
Figure 0005132319
をフラッシュした250mL容量の3首丸底フラスコにN−(3−エチニルフェニル)−1−メチル−1H−ピロール−2−カルボキサミド(7.5g,33.4mmol)、2,4−ジクロロピリミジン(5.48g,36.8mmol)、(PPhClPd(758mg,1.99mmol)、Cu(I)I(164mg,0.90mmol)及び無水THF(150mL)を充填した。トリエチルアミン(9.8mL,70.1mmol)を添加し、混合物をN下で撹拌しながら16時間加熱した。混合物を室温まで冷却し、EtOAcとHOに分配した。分離した有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、濃縮すると、13.7gの粗な物質が生じた。この物質をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、3.41g(30%)の生成物を白色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 3.28(s,1H),3.82(s,3H),6.06(m,1H),6.99(s,1H),7.00(d,1H),7.11(d,1H),7.30(t,1H),7.70(d,1H),7.88(s,1H),9.80(s,1H)。
ステップC:N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−ピラゾロ[1,5−b]ピリジン−2−イル]フェニル}−1−メチル−1H−ピロール−2−カルボキサミド
Figure 0005132319
DMSO(75mL)中のN−{3−[(2−クロロ−4−ピリミジニル)エチニル]フェニル}−1−メチル−1H−ピロール−2−カルボキサミド(3.31g,9.8mmol)に室温でヨウ化1−アミノ−ピリジニウム(2.45g,11mmol)を添加し、次いでKOH(1.03g,18.4mmol)及びKCO(1.24g,9.2mmol)を添加した。反応物を2時間撹拌した後、追加のヨウ化1−アミノ−ピリジニウム(0.33g,1.5mmol)を添加した。撹拌を16時間継続し、DMSOを回転蒸発により蒸発除去し、暗色の粗生成物をEtOAcと水に分配した。水性相をEtOAcで2回抽出し、合わせた有機物をMgSOで乾燥し、濾過し、回転蒸発により濃縮乾固すると、黄褐色固体が生じた。MeOHから結晶化することにより精製して、所望の中間体(1.6g,38%)をオフホワイト色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 3.90(s,3H),6.13(dd,1H,J=3.9,2.6Hz),7.05−7.09(m,2H),7.12(d,2H,J=5.3Hz),7.25(dd,1H,J=1.2,6.8Hz),7.29(d,1H,J=8.7Hz),7.50(t,1H,J=7.9Hz),7.69(t,1H,J=7.9Hz),7.95(d,1H,J=8.0Hz),8.07(s,1H),8.47(d,1H,J=8.8Hz),8.51(d,1H,J=5.5Hz),8.95(d,1H,J=6.8Hz),9.92(s,1H)。
ステップD:N−{3−[3−(2−フェニルアミノ−4−ピリミジニル)−ピラゾロ[1,5−b]ピリジン−2−イル]フェニル}−1−メチル−1H−ピロール−2−カルボキサミド(標記化合物)
アニリン及びN−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−ピラゾロ[1,5−b]ピリジン−2−イル]フェニル}−1−メチル−1H−ピロール−2−カルボキサミドから実施例27のステップDに類似の方法で標記化合物を製造した。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 3.90(s,3H),6.13(dd,1H,J=2.7,4.8Hz),6.58(d,1H,J=5.3Hz),6.98−7.09(m,3H),7.17(t,1H,J=5.3Hz),7.27−7.32(m,3H),7.47(t,1H,J=8.0Hz),7.53(d,1H,J=7.2Hz),7.75(d,2H,J=7.8Hz),7.92(d,1H,J=8.0Hz),8.10(s,1H),8.29(d,1H,J=5.3Hz),8.55(d,1H,J=9.0Hz),8.88(d,1H,J=6.9Hz),9.63(s,1H),9.92(s,1H)。ESIMS:(M+H)=486。
実施例150:N−{3−[3−(2−(3−シアノフェニル)アミノ−4−ピリミジニル)−ピラゾロ[1,5−b]ピリジン−2−イル]フェニル}−1−メチル−1H−ピロール−2−カルボキサミド
Figure 0005132319
3−シアノアニリン及びN−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−ピラゾロ[1,5−b]ピリジン−2−イル]フェニル}−1−メチル−1H−ピロール−2−カルボキサミドから前の実施例に記載されている方法に従って生成物を製造した。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 3.83(s,3H),6.06(dd,1H,J=2.7,3.7Hz),6.58(d,1H,J=5.3Hz),6.97(s,1H),7.00(dd,1H,J=1.4,5.0Hz),7.12(t,1H,J=6.8Hz),7.22(d,1H,J=7.7Hz),7.34(d,1H,J=7.5Hz),7.38−7.51(m,3H),7.84(d,2H,J=8.3Hz),7.92(d,1H,J=8.8Hz),8.03(s,1H),8.31(d,1H,J=5.2Hz),8.47(d,1H,J=9.0Hz),8.84(d,1H,J=6.7Hz),9.84(s,1H),9.93(s,1H)。ESIMS:(M+H)=511。
中間体1:N−{3−[5−(ヒドロキシメチル)−3−(4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}ベンズアミド
Figure 0005132319
ステップA:4−({[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)ピリジン
Figure 0005132319
4−ピリジンメタノール(5.00g,45.8mmol)を乾燥DMF(10mL)中に含む溶液にイミダゾール(8.42g,0.124mol)及びTBSCl(8.29g,55.0mmol)を添加した。混合物を室温で30分間撹拌した。反応混合物を水に注ぎ、ジエチルエーテル(×2)で抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥した。溶媒を減圧下で蒸発させた。10から30% EtOAc/ヘキサンを溶離液とするシリカゲルクロマトグラフィーにかけて、生成物を無色油状物(10.5g)として得た。
ステップB:1−アミノ−4−({[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)ピリジニウム2,4,6−トリメチルベンゼンスルホネート
Figure 0005132319
2−[(アミノオキシ)スルホニル]−1,3,5−トリメチルベンゼン(4.05g,18.8mmol)をDCM(60mL)中に含む溶液を0℃に冷却した。DCM(2mL)中の4−({[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)ピリジン(3.50g,15.7mmol)を滴下した。添加が完了した後、混合物を室温で45分間撹拌した。反応混合物を減圧下で蒸発させて、生成物を無色泡状物として得た。
ステップC:5−({[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−3−[2−(メチルチオ)−4−ピリミジニル]−2−(3−ニトロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン
Figure 0005132319
(手順A)
1−アミノ−4−({[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)ピリジニウム2,4,6−トリメチルベンゼンスルホネート(15.7ミリモル;粗製)及び2−(メチルチオ)−4−[(3−ニトロフェニル)エチニル]ピリミジン(2.84g,10.5mmol)を乾燥DMF(70mL)中に含む溶液を0℃に冷却した。DBU(3.14mL,21.0mmol)を滴下した。添加完了後、混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を水に注ぎ、EtOAcで抽出した。有機相を合わせ、ブラインで洗浄し、MgSOで乾燥した。溶媒を減圧下で蒸発させた。10から50% EtOAc/ヘキサンを溶離液とするシリカゲルクロマトグラフィーにかけて、黄色固体(750mg)を得た。
(手順B)
1−アミノ−4−({[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)ピリジニウム2,4,6−トリメチルベンゼンスルホネート(4.54ミリモル;粗製)及び2−(メチルチオ)−4−[(3−ニトロフェニル)エチニル]ピリミジン(820mg,3.03mmol)を乾燥DMF(30mL)中に含む溶液を0℃に冷却した。CsCO(1.97g,6.05mmol)を添加した。混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を水に注ぎ、EtOAcで抽出した。有機相を合わせ、ブラインで洗浄し、MgSOで乾燥した。溶媒を減圧下で蒸発させた。10から50% EtOAc/ヘキサンを溶離液とするシリカゲルクロマトグラフィーにかけて、生成物(690mg)を黄色固体として得た。
ステップD:1−アミノ−4−[(フェニルメチル)オキシ]ピリジニウム2,4,6−トリメチルベンゼンスルホネート
Figure 0005132319
2−[(アミノオキシ)スルホニル]−1,3,5−トリメチルベンゼン(4.05g,18.8mmol)をDCM(60mL)中に含む溶液を0℃に冷却した。DCM(2mL)中の4−[(フェニルメチル)オキシ]ピリジン(2.91g,15.7mmol)を滴下した。添加完了後、混合物を室温で45分間撹拌した。反応混合物を減圧下で蒸発させて、粗な白色泡状物を得た。
ステップE:3−[2−(メチルチオ)−4−ピリミジニル]−2−(3−ニトロフェニル)−5−[(フェニルメチル)オキシ]−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン
Figure 0005132319
1−アミノ−4−[(フェニルメチル)オキシ]ピリジニウム2,4,6−トリメチルベンゼンスルホネート(13.8ミリモル;粗製)及び2−(メチルチオ)−4−[(3−ニトロフェニル)エチニル]ピリミジン(6.30g,9.22mmol)を乾燥DMF(70mL)中に含む溶液を0℃に冷却した。水性KCO(2.75mL,18.4mmol)を添加した。混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を水に注ぎ、EtOAcで抽出した。有機相を合わせ、ブラインで洗浄し、MgSOで乾燥した。溶媒を減圧下で蒸発させた。15から50% EtOAc/ヘキサンを溶離液とするシリカゲルクロマトグラフィーにかけて、黄色固体(460mg)を得た。
ステップF:5−({[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−3−[2−(メチルスルホニル)−4−ピリミジニル]−2−(3−ニトロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン
Figure 0005132319
5−({[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−3−[2−(メチルチオ)−4−ピリミジニル]−2−(3−ニトロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン(4.00g,7.88mmol)をジクロロメタン(200mL)中に含む溶液に室温でm−CPBA(3.40g,19.7mmol)を一度に添加した。混合物を室温で1.5時間撹拌した。反応混合物を水性KCOに注ぎ、DCMで抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥した。溶媒を減圧下で蒸発させた。0から10% EtOAc/DCMを溶離液とするシリカゲルクロマトグラフィーにかけて、生成物(3.07g)を淡黄色固体として得た。
ステップG:5−({[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−2−(3−ニトロフェニル)−3−(4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン
Figure 0005132319
5−({[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−3−[2−(メチルスルホニル)−4−ピリミジニル]−2−(3−ニトロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン(3.00g,5.56mmol)をDCM(90mL)及びエタノール(90mL)中に含む溶液に室温でNaBH(526mg,13.9mmol)を一度に添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を水性1N NaOHに注ぎ、DCMで抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥した。溶媒を減圧下で蒸発させた。0から20% EtOAc/DCMを溶離液とするシリカゲルクロマトグラフィーにかけて、淡黄色固体(1.87g)を得た。
ステップH:[2−(3−アミノフェニル)−3−(4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−5−イル]メタノール
Figure 0005132319
5−({[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−2−(3−ニトロフェニル)−3−(4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン(1.75g,3.79mmol)をエタノール(88mL)中に含む懸濁液にHO(90mL)中硫化ナトリウム9水和物(4.56g,19.0mmol)を添加した。混合物を100℃で2時間還流加熱した。混合物を減圧下で蒸発させてエタノールを除去し、HOを添加した後、0℃に冷却した。生じた沈澱を濾過して、生成物(1.16g)を淡オレンジ色固体として得た。
ステップI:N−{3−[5−(ヒドロキシメチル)−3−(4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}ベンズアミド(標記化合物)
[2−(3−アミノフェニル)−3−(4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−5−イル]メタノール(600mg,1.90mmol)をDCM(60mL)中に含む懸濁液に室温で塩化ベンゾイル(0.440mL,3.79mmol)を滴下した。混合物を一晩撹拌した。MeOHを添加するために反応混合物をクエンチした後、溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣をDCM(過剰)及び少量のアセトンから再結晶した。標記化合物を黄色固体(820mg)として得た。
実施例151:N−[3−(3−{2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}−7−トリフルオロピラゾロ[1,5−b]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
ステップA:N−{3−[(2−チオメチル−4−ピリミジニル)エチニル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
4−ヨード−2−(メチルチオ)ピリミジン(0.84g,3.33mmol)、PdCl(PPh(93mg,0.133mmol)、Cu(I)I(13mg,0.067mmol)、EtN(1.95mL,13.9mmol)をTHF中に含む混合物をN−(3−エチニルフェニル)−2,6−ジフルオロベンズアミド(0.94g,3.60mmol)を2時間かけて滴下することにより処理した。混合物を35℃で1時間加熱し、濃縮し、粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、所望生成物(1.14g,収率83%)を得た。LCMS:(MH)=382.1。
ステップB:1−アミノ−2−トリフルオロメチルピリジニウムメシチレンスルホネート
Figure 0005132319
CHCl(100mL)中の2−トリフルオロメチルピリジン(7g,47.6mmol)をN−tert−ブトキシカルボニル−O−(メシチルスルホニル)ヒドロキシルアミン(15g,47.6mmol)をトリフルオロ酢酸(35mL)を用いて処理して得た)O−(メシチレンスルホニル)−N−ヒドロキシルアミン(10.2g,47.6mmol)を用いて処理し、窒素下室温で撹拌した。16時間後、第2バッチのO−(メシチレンスルホニル)−N−ヒドロキシルアミン(4.8g,22.2mmol)を添加し、撹拌を4日間続けた。反応溶液を蒸発乾固し、エーテルと摩砕し、濾過した。濾液をエーテルで洗浄し、乾燥して、1−アミノ−2−トリフルオロメチルピリジニウムメシチレンスルホネート(9.6g,26.5mmol)を得た。
ステップC:N−{3−[3−(2−チオメチル−4−ピリミジニル)−7−トリフルオロメチルピラゾロ[1,5−b]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
DMSO(100mL)中のN−{3−[(2−チオメチル−4−ピリミジニル)エチニル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド(2.5g,6.6mmol)に室温で1−アミノ−2−トリフルオロメチルピリジニウムメシチレンスルホネート(3.5g,9.7mmol)を添加した後、KOH(1g,17.8mmol)及びKCO(1g,17.4mmol)を添加した。反応物を3時間撹拌した後、更にメシチレンスルホン酸1−アミノ−2−トリフルオロメチルピリジニウム(2g,5.5mmol)を添加した。撹拌を16時間続け、第3バッチの1−アミノ−2−トリフルオロメチルピリジニウムメシチレンスルホネート(1g,2.8mmol)を添加し、反応物を更に2時間撹拌した。DMSOを回転蒸発により蒸発除去し、暗色の粗生成物をCHClと水に分配した。水性相をCHClで2回抽出し、合わせた有機物をMgSOで乾燥し、濾過し、回転蒸発により濃縮乾固した。物質をカラムクロマトグラフィー(0から40% EtOAc/ヘキサン)により精製して、標記化合物(2.15g,60%)を黄色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 2.56(s,3H),6.95(d,1H,J=5.4Hz),7.29(t,2H,J=8.1Hz),7.37(d,1H,J=7.6Hz),7.55(t,1H,J=8.3Hz),7.63(t,1H,J=8.4Hz),7.71(t,1H,J=7.5Hz),7.82(d,1H,J=6.9Hz),7.95−7.97(m,2H),8.50(d,1H,J=5.2Hz),8.65(d,1H,J=7.7Hz),11.01(s,1H)。ESIMS:(M+H)=558。
ステップD:N−{3−[3−(2−メチルスルフィニル−4−ピリミジニル)−7−トリフルオロメチルピラゾロ[1,5−b]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−チオメチル−4−ピリミジニル)−7−トリフルオロメチルピラゾロ[1,5−b]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド(2.12g,3.9mmol)をDCM(100mL)中に含む部分懸濁液に3−クロロペルオキシ安息香酸(1.4g,50〜55%,4.0mmol)を添加した。1時間後、反応物を水性NaHCO溶液でクエンチし、有機相をMgSOで乾燥し、濾過し、回転蒸発により濃縮乾固した。物質をカラムクロマトグラフィー(50から100% EtOAc/ヘキサン)により精製して、標記化合物(1.85g,85%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 2.95(s,3H),7.30(t,2H,J=8.0Hz),7.35(d,1H,J=5.4Hz),7.43(d,1H,J=7.7Hz),7.56−7.64(m,2H),7.75−7.78(m,1H),7.86(d,1H,J=6.7Hz),7.96−7.99(m,2H),8.82(d,1H,J=5.4Hz),8.90(d,1H,J=8.8Hz),11.04(s,1H)。ESIMS:(M+H)=558。
ステップE:N−[3−(3−{2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}−7−トリフルオロピラゾロ[1,5−b]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミド(標記化合物)
エタノール(7mL)中のN−{3−[3−(2−チオメチル−4−ピリミジニル)−7−トリフルオロメチルピラゾロ[1,5−b]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド(100mg,0.18mmol)にトリメトキシアニリン(70mg,0.38mmol)を添加した。濃HCl(12M,2滴)をピペットから添加した。混合物を6時間還流加熱した。反応物を室温まで冷却し、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(0から50% EtOAc/ヘキサン)により精製して、標記化合物(12mg,10%)をオフホワイト色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 3.66(s,3H),3.73(s,6H),6.58(d,1H,J=5.1Hz),7.22(s,2H),7.29(t,2H,J=8.0Hz),7.40(d,1H,J=7.6Hz),7.55(d,2H,J=8.0Hz),7.63(t,1H,J=7.8Hz),7.78(d,1H,J=7.0Hz),7.95(d,1H,J=8.4Hz),8.02(s,1H),8.36(d,1H,J=5.2Hz),8.81(d,1H,J=9.1Hz),9.57(s,1H),11.02(s,1H)。ESIMS:(M+H)=677。
実施例152:N−[3−(3−{2−[フェニルアミノ]−4−ピリミジニル}−7−トリフルオロピラゾロ[1,5−b]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−チオメチル−4−ピリミジニル)−7−トリフルオロメチルピラゾロ[1,5−b]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及びアニリンから実施例151に類似の方法で標記化合物を製造した。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 6.67(d,1H,J=5.2Hz),6.97(t,1H,J=7.0Hz),7.24−7.32(m,4H),7.38(d,1H,J=7.7Hz),7.51−7.79(m,6H),7.95(t,1H,J=8.2Hz),8.01(s,1H),8.40(d,1H,J=5.2Hz),8.73(d,1H,J=9.0Hz),9.67(s,1H),11.03(s,1H)。ESIMS:(M+H)=587。
実施例153:N−[3−(3−{2−[3−フルオロフェニルアミノ]−4−ピリミジニル}−7−トリフルオロピラゾロ[1,5−b]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−チオメチル−4−ピリミジニル)−7−トリフルオロメチルピラゾロ[1,5−b]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び3−フルオロアニリンから実施例151に類似の方法で標記化合物を製造した。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 6.70(d,1H,J=5.2Hz),6.76(dt,1H,J=8.4,2.4Hz),7.26−7.33(m,3H),7.38(d,1H,J=7.7Hz),7.46−7.68(m,4H),7.76−7.80(m,2H),7.95(d,1H,J=8.2Hz),8.01(s,1H),8.44(d,1H,J=5.2Hz),8.74(d,1H,J=8.8Hz),9.93(s,1H),11.02(s,1H)。ESIMS:(M+H)=605。
実施例154:N−[3−(3−{2−[3−フルオロ−4−メトキシフェニルアミノ]−4−ピリミジニル}−7−トリフルオロピラゾロ[1,5−b]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−チオメチル−4−ピリミジニル)−7−トリフルオロメチルピラゾロ[1,5−b]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び3−フルオロ−4−メトキシアニリンから実施例151に類似の方法で標記化合物を製造した。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 3.83(s,3H),6.65(d,1H,J=5.2Hz),7.08(t,1H,J=9.7Hz),7.29(t,2H,J=8.0Hz),7.38(d,2H,J=7.9Hz),7.51−7.80(m,5H),7.95(d,1H,J=8.3Hz),8.00(s,1H),8.38(d,1H,J=5.2Hz),8.72(d,1H,J=9.0Hz),9.68(s,1H),11.01(s,1H)。ESIMS:(M+H)=635。
実施例155:2,6−ジフルオロ−N−{3−[7−メチル−3−(2−{[3−(トリフルオロメチル)フェニル]アミノ}ピリミジン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}ベンズアミド
Figure 0005132319
ステップA:2−メチル−1l−ピリジン−1−アミン
Figure 0005132319
フラスコに2−メチルピリジン(2.50g,26.8mmol)及びpH10バッファー(70mL)を装入した。別のフラスコにおいて、HOSA(4.50g,40.3mmol)を水(10mL)中に溶解した。pHが7〜8になるようにKHCO溶液(2.4M溶液)を滴下した。この溶液を2−メチルピリジン/バッファー溶液に滴下し、反応混合物を70℃に加熱した。1時間後、NMRはアミノ化生成物への100%変換を示した。この溶液をHO中0.28M溶液として保存した。H NMR(400MHz,DO):δ 8.52(d,J=6.8Hz,1H),8.06(t,J=8.4Hz,1H),7.72(d,J=8.0Hz,1H),7.62(t,J=7.2Hz,1H),2.63(s,3H)。
ステップB:N−{3−[3−(2−クロロピリミジン−4−イル)−7−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[(2−クロロピリミジン−4−イル)エチニル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド(100mg,0.271mmol)をジメチルスルホキシド(2mL)中に含む溶液にKOH(23.0mg,0.406mmol)を添加した。混合物を0℃に冷却し、1.5 2−メチル−1l−ピリジン−1−アミン(0.406ミリモル,HO中0.28M溶液)を滴下した。氷浴を外し、反応物を室温で撹拌した。すべてのアセチレンが反応したら、水を添加し、標記化合物を黄褐色固体として濾別した。LCMS(APCI):[M+H]=476。
ステップC:2,6−ジフルオロ−N−{3−[7−メチル−3−(2−{[3−(トリフルオロメチル)フェニル]アミノ}−ピリミジン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}ベンズアミド(標記化合物)
N−{3−[3−(2−クロロピリミジン−4−イル)−7−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び3−トリフルオロメチルアニリンをイソプロパノール中150℃で15分間マイクロ波加熱することにより標準置換条件により標記化合物を製造した。LCMS(ESI):[M+H]=601。
実施例156:2,6−ジフルオロ−N−[3−(3−{2−[(3−フルオロフェニル)アミノ]−ピリミジン−4−イル}−7−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]ベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロピリミジン−4−イル)−7−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び3−トリフルオロメチルアニリンをイソプロパノール中150℃で15分間マイクロ波加熱することにより標準置換条件により標記化合物を製造した。LCMS(ESI):[M+H]=551。
実施例157:2,6−ジフルオロ−N−[3−(3−{2−[(3−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)アミノ]ピリミジン−4−イル}−7−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]ベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロピリミジン−4−イル)−7−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び3−トリフルオロメチルアニリンをイソプロパノール中150℃で15分間マイクロ波加熱することにより標準置換条件により標記化合物を製造した。H NMR(400MHz,DMSO d−6):δ 2.73(s,3H),3.76(s,3H),6.50(s,1H),7.02(m,2H),7.22(m,2H),7.33(m,2H),7.43(m,2H),7.57(m,1H),7.70(m,1H),7.83(d,J=8.8Hz,1H),7.95(s,1H),8.23(d,J=5.6Hz,1H),8.35(d,J=8.4Hz,1H),9.52(s,1H),10.9(s,1H)。LCMS(ESI):[M+H]=581。
実施例158:2,6−ジフルオロ−N−{3−[7−メトキシ−3−(2−{[3−(トリフルオロメチル)フェニル]アミノ}ピリミジン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}ベンズアミド
Figure 0005132319
ステップA:2−メトキシ−1λ−ピリジン−1−アミン
Figure 0005132319
フラスコに2−メトキシピリジン(2.5g,22.9mmol)及びpH10バッファー(70mL)を装入した。別のフラスコにおいて、HOSA(3.89g,34.4mmol)を水(10mL)中に溶解した。pHが7〜8になるようにKHCO水溶液(9.6mLの2.4M溶液)を滴下した。この溶液をメトキシピリジン/バッファー溶液に滴下し、rxn混合物を70℃に加熱した。1時間後、NMRはアミノ化生成物への100%変換を示した。この溶液をHO中2.5M溶液として使用した。H NMR(400MHz,DO):δ 8.5(d,J=8.0Hz,1H),8.23(t,J=8.0Hz,1H),7.70(d,J=7.6Hz,1H),6.46(t,J=8.0Hz,1H),4.23(s,3H)。
ステップB:N−{3−[3−(2−クロロピリミジン−4−イル)−7−メトキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[(2−クロロピリミジン−4−イル)エチニル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド(50mg,0.14mmol)をジメチルスルホキシド(2mL)中に含む溶液にKOH(15mg,0.27mmol)を添加した。混合物を0℃に冷却し、2−メトキシ−1λ−ピリジン−1−アミン(0.11mL,0.27ミリモル,HO中2.5M溶液)を滴下した。氷浴を外し、反応物を室温で撹拌した。すべてのアセチレンが反応したら、水を添加し、混合物を分液漏斗に移した。EtOAcを添加し、有機層を分離した。粗生成物を精製して、24mgの標記化合物を黄褐色固体として得た。LCMS(ESI):[M+H]=492。
ステップC:2,6−ジフルオロ−N−{3−[7−メトキシ−3−(2−{[3−(トリフルオロメチル)フェニル]アミノ}−ピリミジン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}ベンズアミド(標記化合物)
N−{3−[3−(2−クロロピリミジン−4−イル)−7−メトキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び3−トリフルオロメチルアニリンをイソプロパノール中150℃で15分間マイクロ波加熱することにより標準置換条件により標記化合物を製造した。H NMR(400MHz,DMSO d−6):δ 4.15(s,3H),6.59(d,J=5.2Hz,1H),6.62(d,J=7.6Hz,1H),7.24(m,3H),7.33(d,J=8.0Hz,1H),7.46(m,2H),7.58(m,2H),7.80(d,J=8.4Hz,1H),7.92(d,J=7.6Hz,1H),8.00(s,1H),8.05(d,J=8.8Hz,1H),8.27(s,1H),8.31(d,J=5.2Hz,1H),9.91(s,1H),10.9(s,1H)。LCMS(APCI):[M+H]=617。
実施例159:2,6−ジフルオロ−N−(2−(メチルオキシ)−5−{3−[2−(1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリニルアミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)ベンズアミド
Figure 0005132319
ステップA:N−[5−ブロモ−2−(メチルオキシ)フェニル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
Figure 0005132319
4−ブロモ−2−ニトロアニソール(2.0g,0.009mol)を無水エタノール(100mL)中に含む溶液にSnCl・2HO(11.68g,0.051mol)を添加し、生じた混合物を周囲温度で一晩撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣をEtOAc(100mL)中に懸濁し、1M NaOH(100mL)で洗浄し、セライトパッドを通して濾過した。有機層を除去し、回転蒸発により濃縮し、高真空下で乾燥した。次いで、生じた残渣をDCM(150mL)中に溶解した後、トリエチルアミン(5.19g,0.051mol)及び無水トリフルオロ酢酸(4.52g,22mmol)を添加した。一晩撹拌した後、反応物を1M HCl(50mL)で洗浄し、有機層を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(1から10% EtOAc/ヘキサン)により精製して、標記化合物(1.53g,60%)を白色固体として得た。ESIMS:(M−H)=297。
ステップB:2,2,2−トリフルオロ−N−{2−(メチルオキシ)−5[(トリメチルシリル)エチニル]フェニル}アセトアミド
Figure 0005132319
オーブン乾燥したフラスコにN下でN−[5−ブロモ−2−(メチルオキシ)フェニル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(1.53g,0.005mol)、無水の脱気THF(100mL)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(0.45g,0.6mmol)、ヨウ化銅(I)(73mg,0.38mmol)及びトリメチルシリルアセチレン(1.26g,13mmol)を添加した。次いで、トリエチルアミン(5.19g,50mmol)を滴下し、生じた混合物を60℃で一晩加熱した。粗な反応混合物をシリカゲルに吸着させ、カラムクロマトグラフィー(0〜10% EtOAc/ヘキサン)により精製して、所望生成物(0.68g,42%)をオフホワイト色固体として得た。ESIMS:(M−H)=314。
ステップC:N−[5−エチニル−2−(メチルオキシ)フェニル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
Figure 0005132319
2,2,2−トリフルオロ−N−{2−(メチルオキシ)−5−[(トリメチルシリル)エチニル]フェニル}アセトアミド(680mg,2.16mmol)をTHF(50mL)中に含む溶液にTHF中1.0M TBAF(2.59ml,2.59mmol)を滴下し、生じた混合物を周囲温度で30分間撹拌した。反応物をHO(50mL)でクエンチし、減圧下で濃縮し、水性層をDCM(2×50mL)で抽出した。有機層を合わせ、溶媒を減圧下で除去し、カラムクロマトグラフィー(5〜25% EtOAc/ヘキサン)により精製して、標記化合物(500mg,96%)をオフホワイト色固体として得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 3.00(s,1H),3.93(s,3H),6.86(d,1H,J=8.42Hz),7.31(dd,1H,J=8.42Hz,2.01Hz),8.46(d,1H,J=2.01Hz)。
ステップD:N−[5−[(2−クロロ−4−ピリミジニル)エチニル]−2−(メチルオキシ)フェニル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
Figure 0005132319
オーブン乾燥したフラスコにN下で2,4−ジクロロピリミジン(860mg,5.76mmol)、無水の脱気THF(100mL)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(II)(81mg,0.12mmol)、ヨウ化銅(I)(13mg,0.07mmol)及びトリエチルアミン(1.26g,13mmol)を添加した。反応物を60℃で30分間加熱した後、N−[5−エチニル−2−(メチルオキシ)フェニル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(560mg,2.30mmol)をTHF(10mL)中溶液として滴下し、生じた混合物を一晩加熱した。粗な反応混合物をシリカゲルに吸着させ、カラムクロマトグラフィー(0〜10% EtOAc/ヘキサン)により精製して、所望生成物(0.68g,42%)をオフホワイト色固体として得た。ESIMS:(M+H)=356。
ステップE:N−[5−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−(メチルオキシ)フェニル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
Figure 0005132319
N−[5−[(2−クロロ−4−ピリミジニル)エチニル]−2−(メチルオキシ)フェニル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(534mg,1.50mmol)、ヨウ化アミノピリジニウム(670mg,3.01mmol)及び炭酸カリウム(620mg,4.51mmol)をDMF(10mL)中に含む溶液を周囲温度で3時間撹拌した後、溶媒を除去した。残渣をDCM(50mL)中に再溶解し、HO(50mL)で洗浄した。有機層をシリカゲルに吸着させ、カラムクロマトグラフィー(5〜50% EtOAc/ヘキサン)により精製して、ピラゾロピリジン(370mg,55%)を黄褐色固体として得た。ESIMS:(M+H)=448。
ステップF:N−[5−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−(メチルオキシ)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
N−[5−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−(メチルオキシ)フェニル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(370mg,0.83mmol)及び1M LiOH(4.97mL,4.97mmol)を10:1 THF:HO(10mL)中に含む溶液を50℃で一晩加熱した。反応物をブライン(25mL)で洗浄し、水性層をEtOAc(25mL)で抽出し、有機層を合わせ、綿プラグを通して濾過し、溶媒を回転蒸発により除去した。残留溶媒を高真空下で除去した後、粗な混合物をTHF(25mL)中に溶解し、ここに2,6−ジフルオロベンゾイルクロリド(920mg,5.25mmol)を添加した。周囲温度で3時間撹拌した後、懸濁している固体を溶解させるためにDMF(25mL)を添加した後、過剰のポリマー結合トリスアミン樹脂を添加した。一晩撹拌した後、アミン樹脂を真空濾過により除去し、MeOH(50mL)で濯ぎ、濾液を減圧下で濃縮して、所望のアミド(410mg,79%)をオフホワイト色固体として得た。ESIMS:(M+H)=492。
ステップG:2,6−ジフルオロ−N−{2−(メチルオキシ)−5−[3−(2−{[2−(トリフルオロアセチル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}ベンズアミド
Figure 0005132319
N−[5−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−(メチルオキシ)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミド(158mg,0.32mmol)を1,4−ジオキサン(6mL)及び2−プロパノール(2mL)中に含む溶液に7−アミノ−N−トリフルオロアセチルテトラヒドロイソキノリン(158mg,0.64mmol)を添加した後、触媒量の12M HClを添加した。80℃で一晩加熱した後、反応物を飽和NaHCO(25mL)でクエンチし、溶媒を回転蒸発により除去し、水性層をDCM(25mL)で抽出し、有機層を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(5〜50% EtOAc/ヘキサン)により精製して、生成物(100mg,44%)をオフホワイト色固体として得た。ESIMS:(M+H)=700。
ステップH:2,6−ジフルオロ−N−(2−(メチルオキシ)−5−{3−[2−(1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリニルアミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)ベンズアミド(標記化合物)
2,6−ジフルオロ−N−{2−(メチルオキシ)−5−[3−(2−{[2−(トリフルオロアセチル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}ベンズアミド(50mg,0.072mmol)を10:1 THF:HO(10mL)中に含む溶液に1M LiOH(0.43ml,0.43mmol)を添加し、反応混合物を50℃で一晩加熱した。反応物をブライン(10mL)で洗浄し、有機層を除去し、シリカゲルに吸着させ、カラムクロマトグラフィー(0〜10% MeOH/DCM+1% NHOH)により精製して、標記化合物(32mg,74%)をオフホワイト色固体として得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 2.75(t,2H,J=5.86Hz),3.13(t,2H,J=5.86Hz),3.93(s,3H),3.97(s,2H),6.64(d,1H,J=5.31Hz),6.86−6.89(m,1H),6.94−7.03(m,4H),7.24−7.44(m,5H),8.16(d,1H,J=5.31Hz),8.32−8.38(m,2H),8.50(d,1H,J=6.96Hz),8.98(m,1H)。ESIMS:(M+H)=604。
実施例160:2,6−ジフルオロ−N−(2−フルオロ−5−{3−[2−(1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリニルアミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)ベンズアミド
Figure 0005132319
ステップA:N−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
Figure 0005132319
4−フルオロ−3−ニトロブロモベンゼン(1.0g,5mmol)を無水エタノール(100mL)中に含む溶液にSnCl・HO(6.15g,27mmol)を添加し、生じた混合物を周囲温度で一晩撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣をEtOAc(100mL)中に懸濁し、1M NaOH(100mL)で洗浄し、セライトパッドを通して濾過した。有機層を除去し、回転蒸発により濃縮し、高真空下で乾燥した。次いで、生じた残渣をDCM(150mL)中に溶解した後、トリエチルアミン(3.68g,0.036mol)及び無水トリフルオロ酢酸(1.90g,9mmol)を添加した。一晩撹拌した後、反応物を1M HCl(50mL)で洗浄し、有機層を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(1から10% EtOAc/ヘキサン)により精製して、標記化合物(0.75g,58%)を白色固体として得た。ESIMS:(M−H)=284。
ステップB:2,2,2−トリフルオロ−N−{2−フルオロ−5−[(トリメチルシリル)エチニル]フェニル}アセトアミド
Figure 0005132319
オーブン乾燥したフラスコにN下でN−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(750mg,2.62mmol)、無水の脱気THF(100mL)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(230mg,0.33mmol)、ヨウ化銅(I)(38mg,0.20mmol)及びトリメチルシリルアセチレン(640mg,6.53mmol)を添加した。次いで、トリエチルアミン(2.64g,26mmol)を滴下し、生じた混合物を60℃で一晩加熱した。粗な反応混合物をシリカゲルに吸着させ、カラムクロマトグラフィー(0〜10% EtOAc/ヘキサン)により精製して、所望生成物(0.67g,84%)をオフホワイト色固体として得た。ESIMS:(M−H)=302。
ステップC:N−(5−エチニル−2−フルオロフェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
Figure 0005132319
2,2,2−トリフルオロ−N−{2−フルオロ−5−[(トリメチルシリル)エチニル]フェニル}−アセトアミド(670mg,2.21mmol)をTHF(50mL)中に含む溶液にTHF中1.0M TBAF(2.61ml,2.65mmol)を滴下し、生じた混合物を周囲温度で30分間撹拌した。反応物をHO(50mL)でクエンチし、減圧下で濃縮し、水性層をDCM(2×50mL)で抽出した。有機層を合わせ、溶媒を減圧下で除去し、カラムクロマトグラフィー(5〜25% EtOAc/ヘキサン)により精製して、標記化合物(410mg,80%)をオフホワイト色固体として得た。ESIMS:(M−H)=230。
ステップD:N−{5−[(2−クロロ−4−ピリミジニル)エチニル]−2−フルオロフェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
Figure 0005132319
オーブン乾燥したフラスコにN下で2,4−ジクロロピリミジン(520mg,3.49mmol)、無水の脱気THF(100mL)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(II)(62mg,0.09mmol)、ヨウ化銅(I)(10mg,0.05mmol)及びトリエチルアミン(718mg,7.10mmol)を添加した。反応物を60℃で30分間加熱した後、N−(5−エチニル−2−フルオロフェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(410mg,1.77mmol)をTHF(10mL)中溶液として滴下し、生じた混合物を一晩加熱した。粗な反応混合物をシリカゲルに吸着させ、カラムクロマトグラフィー(5〜50% EtOAc/ヘキサン)により精製して、所望生成物(300mg,49%)をオフホワイト色固体として得た。ESIMS:(M+H)=344。
ステップE:N−{5−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−フルオロフェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
Figure 0005132319
N−{5−[(2−クロロ−4−ピリミジニル)エチニル]−2−フルオロフェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(300mg,0.87mmol)、ヨウ化アミノピリジニウム(390mg,1.74mmol)及び炭酸カリウム(360mg,2.62mmol)をDMF(10mL)中に含む溶液を周囲温度で3時間撹拌した後、溶媒除去した。残渣をDCM(50mL)中に再溶解し、HO(50mL)で洗浄した。有機層をシリカゲルに吸着させ、カラムクロマトグラフィー(5〜50% EtOAc/ヘキサン)により精製して、ピラゾロピリジン(300mg,79%)を黄褐色固体として得た。ESIMS:(M+H)=436。
ステップF:N−{5−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−フルオロフェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
N−{5−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−フルオロフェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(300mg,0.69mmol)及び1M LiOH(4.13ml,4.13mmol)を10:1 THF:HO(15mL)中に含む溶液を50℃で一晩加熱した。反応物をブライン(25mL)で洗浄し、水性層をEtOAc(25mL)で抽出した。有機層を合わせ、綿プラグを通して濾過し、溶媒を回転蒸発により除去した。残留溶媒を高真空下で除去した後、粗な混合物をDCM(10mL)中に溶解し、ここに2,6−ジフルオロベンゾイルクロリド(519mg,2.94mmol)を添加した。周囲温度で3時間撹拌した後、懸濁している固体を溶解させるためにDMF(25mL)を添加し、過剰のポリマー結合トリスアミン樹脂を添加した。一晩撹拌した後、アミン樹脂を真空濾過により除去し、MeOH(50mL)で濯ぎ、濾液を減圧下で濃縮して、所望アミド(162mg,49%)をオフホワイト色固体として得た。ESIMS:(M+H)=480。
ステップG:2,6−ジフルオロ−N−{2−フルオロ−5−[3−(2−{[2−(トリフルオロアセチル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}ベンズアミド
Figure 0005132319
N−{5−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−フルオロフェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド(162mg,0.34mmol)を1,4−ジオキサン(6mL)及び2−プロパノール(2mL)中に含む溶液に7−アミノ−N−トリフルオロアセチルテトラヒドロイソキノリン(165mg,0.68mmol)を添加した後、触媒量の12M HClを添加した。80℃で一晩加熱した後、反応物を飽和NaHCO(25mL)でクエンチし、溶媒を回転蒸発により除去し、水性層をDCM(25mL)で抽出し、有機層を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(5〜50% EtOAc/ヘキサン)により精製して、生成物(109mg,47%)をオフホワイト色固体として得た。ESIMS:(M+H)=688。
ステップH:2,6−ジフルオロ−N−(2−フルオロ−5−{3−[2−(1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリニルアミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)ベンズアミド
2,6−ジフルオロ−N−{2−フルオロ−5−[3−(2−{[2−(トリフルオロアセチル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}ベンズアミド(55mg,0.08mmol)を10:1 THF:HO(10mL)中に含む溶液に1M LiOH(0.48mL,0.48mmol)を添加し、反応混合物を50℃で一晩加熱した。反応物をブライン(10mL)で洗浄し、有機層を除去し、シリカゲルに吸着させ、カラムクロマトグラフィー(0〜10% MeOH/DCM+1% NHOH)により精製して、標記化合物(39mg,82%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 2.72(t,2H,J=5.86Hz),3.04(t,2H,J=5.86Hz),3.86(s,2H),6.55(d,1H,J=5.30Hz),6.88−6.97(m,4H),7.11−7.16(m,1H),7.23−7.39(m,5H),8.09(t,1H,J=5.31Hz),8.28−8.29(d,1H,J=8.78Hz),8.45(d,1H,J=6.95Hz),8.61−8.63(m,1H)。ESIMS:(M+H)=592。
実施例161:3−{[2−クロロ−4−({4−[2−(3−{[(2,6−ジフルオロフェニル)カルボニル]アミノ}−フェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−2−ピリミジニル}アミノ)フェニル]オキシ}−1−プロパンスルホン酸
Figure 0005132319
N−[3−(3−{2−[(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミド及び3−ブロモ−1−プロパンスルホン酸ナトリウムから上記実施例126に類似の手順により標記化合物を製造した。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 10.95(s,1H),9.76(s,1H),8.86(d,1H),8.43(bs,1H),8.21(d,1H),7.99(s,1H),7.88(s,1H),7.82(d,1H),7.60−7.45(m,4H),7.35(d,1H),7.24(m,2H),7.15(t,1H),7.07(d,1H),6.52(d,1H),4.12(t,2H),2.57(t,2H),2.00(m,2H)。
実施例162:4−{[2−クロロ−4−({4−[2−(3−{[(2,6−ジフルオロフェニル)カルボニル]−アミノ}フェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−2−ピリミジニル}アミノ)フェニル]オキシ}−ブタン酸メチル
Figure 0005132319
N−[3−(3−{2−[(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミド(実施例86)及び4−ブロモブタン酸メチルから上記実施例126に類似の手順によりDMF中2.5当量のCsCOを用いて、50℃にて24時間で標記化合物を製造した。HRMS:計算値(C3528Cl)(M+H)=669.1823,実測値=669.1829。
実施例163:N−{3−[3−(2−{[3−クロロ−4−({2−[(メチルスルホニル)アミノ]エチル}−オキシ)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
N−[3−(3−{2−[(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミド(実施例86)及びN−(2−ブロモエチル)メタンスルホンアミドから上記実施例126に類似の手順によりDMF中60℃で1.5当量のCsCOを用いて24時間で標記化合物を製造した。HRMS:計算値(C3327SCl)(M+H)=690.1502,実測値=690.1503。
実施例164:N−[3−(3−{2−[(3−クロロ−4−{[3−(4−メチル−1−ピペラジニル)プロピル]オキシ}−フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
N−[3−(3−{2−[(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミド(実施例86)及び1−(3−クロロプロピル)−4−メチルピペラジン二塩酸塩から上記実施例126に類似の手順によりDMF中60℃で2.5当量のCsCOを用いて24時間で標記化合物を製造した。HRMS:計算値(C3836Cl)(M+H)=709.2612,実測値=709.2607。
実施例165:N−{3−[3−(2−{[3−{[3−(ジメチルアミノ)プロピル]オキシ}−4−(メチルオキシ)−フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミドギ酸塩
Figure 0005132319
2,6−ジフルオロ−N−{3−[3−(2−{[3−ヒドロキシ−4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}ベンズアミド(実施例86)及び(3−クロロプロピル)ジメチルアミン塩酸塩から上記実施例126に類似の手順によりDMF中3.5当量のCsCOを用いて標記化合物を製造した。HRMS:計算値(C3634)(M+H)=650.2686,実測値=650.2680。
実施例166:2,6−ジフルオロ−N−{3−[3−(2−{[3−ヒドロキシ−4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}ベンズアミド
Figure 0005132319
(実施例27のステップCに記載されている手順に類似の手順に従って製造した)N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び5−アミノ−2−(メチルオキシ)フェノールの混合物を実施例27のステップDに記載されている条件に類似の条件を用いてイソプロパノール中で触媒量の濃水性HClと加熱した。HRMS:計算値(C3123)(M+H)=565.1794,実測値=565.1795。
実施例167:N−{3−[3−(2−{[3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}−4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
(実施例27のステップCに記載されている手順に類似の手順に従って製造した)N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}−4−(メチルオキシ)アニリンの混合物を実施例27のステップDに記載されている条件に類似の条件を用いてイソプロパノール中で触媒量の濃水性HClと加熱した。HRMS:計算値(C3532)(M+H)=636.2535,実測値636.2527。
実施例168:N−[3−(3−{2−[(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}−4−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
ステップA:硝酸1−アミノ−3−フルオロピリジニウム
Figure 0005132319
酸化バリウム(7.1g)及び硝酸バリウム(8.1g)を水(50mL)中に含む溶液に3−フルオロピリジン(8.0g)を添加した。ヒドロキシルアミンスルホン酸(8.2g)水溶液(20mL)を上記溶液中に5分間かけて滴下した。反応物を90℃に12時間加熱した。濾過により沈澱を除去し、濾液を濃縮して、粗な褐色粘着質固体(7.0g,収率77%)を得た。この粗な硝酸1−アミノ−3−フルオロピリジニウムを更に精製することなく次ステップに使用した。
ステップB:N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−4−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド及びN−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
Figure 0005132319
N−[3−(2−クロロ−ピリミジン−4−イルエチニル)−フェニル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(5.0g)をDMF(40mL)中に含む溶液に硝酸1−アミノ−3−フルオロピリジニウム(5.4g)及び炭酸カリウム(6.0g)を添加した。反応物を室温で1.5時間撹拌した。DMF溶液を5% LiCl溶液(60mL)に注ぎ、EtOAc(2×30mL)で抽出した。合わせた有機相をNaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離すると、2つの生成物が生じた。最初に溶離したものはN−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(2.0g,収率30%)であった。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 7.08(d,1H,J=5.49Hz),7.45(d,1H,J=7.68Hz),7.55(t,1H,J=7.96Hz),7.73−7.79(m,1H),7.83(d,1H,J=0.91Hz),7.95(t,1H,J=1.74Hz),8.41(dd,1H,J=9.97,5.76Hz),8.49(d,1H,J=5.49Hz),9.27(dd,1H,J=4.30,2.29Hz)ppm。ES−LC/MS:(M+H)=436。
2番目に溶離したものはN−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−4−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(2.67g,収率40%)であった。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 7.09−7.15(m,1H),7.32−7.41(m,2H),7.45(t,1H,J=7.96Hz),7.55(dd,1H,J=5.12,2.56Hz),7.68−7.74(m,1H),7.92(t,1H,J=1.83Hz),8.72(d,1H,J=5.12Hz),8.78(d,1H,J=6.77Hz),11.31(s,1H)ppm。ES−LC/MS:(M+H)=436。
ステップC:3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−4−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アニリン
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−4−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(0.40g)をTHF(27mL)及び水(3mL)中に含む溶液に5% LiOH溶液(2.3mL)を添加した。反応物を室温で15時間撹拌し、飽和NaHCO溶液(20mL)で後処理し、EtOAc(2×20mL)で抽出した。有機相をNaSOで乾燥し、濃縮して、粗な3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−4−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アニリン(0.30g,収率95%)を黄色固体として得た。ES−LC/MS:(M+H)=340。
ステップD:N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−4−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−4−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アニリン(0.31g)をTHF(10mL)中に含む溶液に2,6−ジフルオロベンゾイルクロリド(0.18g)を添加した。反応物を室温で0.5時間撹拌し、飽和NaHCO溶液(8mL)で後処理した。EtOAc(2×10mL)で抽出し、NaSOで乾燥し、濃縮した後、粗な混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−4−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミドを黄色固体(0.42g,95%)として得た。ESIMS:(M+H)=480。
ステップE:N−[3−(3−{2−[(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}−4−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミド(標記化合物)
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−4−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド(0.10g)をイソプロパノール(6mL)中に含む溶液に3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}アニリン(0.06g)及び濃塩酸(3滴)を添加した。反応物を密封管において180℃で10分間マイクロ波加熱した。イソプロパノールを回転蒸発により除去し、残渣を飽和NaHCO(5mL)を用いて処理し、EtOAc(2×5mL)で抽出し、NaSOで乾燥した。濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を白色固体(0.09g,収率70%)として得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 2.22(s,6H),2.63(t,J=5.6Hz,2H),3.91(t,J=5.6Hz,2H),6.48(dd,J=8.0,1.7Hz,1H),6.77(td,J=7.2,4.9Hz,1H),6.82−6.85(m,1H),6.86(s,1H),6.89−6.94(m,3H),7.00−7.07(m,1H),7.21−7.32(m,4H),7.43(s,1H),7.79(d,J=7.9Hz,1H),7.90(s,1H),8.33(d,J=6.8Hz,1H),8.35−8.38(m,1H),8.45(s,1H)ppm。ESIMS:(M+H)=624。
実施例169:2,6−ジフルオロ−N−[3−(4−フルオロ−3−{2−[(2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]ベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−4−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド(0.10g)及び(Chan,Biorganic & Med.Chem.,8:2085−2094(2000)及びここに引用されている参考文献の方法に従って製造され得る)2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリンアミン(0.04g)から実施例168のステップBに記載されている手順を用いて標記化合物を合成した。標記化合物を黄色固体(0.070g,収率55%)として単離した。ESIMS:(M+H)=606。
実施例170:2,6−ジフルオロ−N−{3−[4−フルオロ−3−(2−{[3−(1−ピロリジニルメチル)−フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}ベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−4−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド(0.10g)及び3−(1−ピロリジニルメチル)アニリン(0.05g)から実施例168のステップBに記載されている手順を用いて標記化合物を合成した。標記化合物を黄色固体(0.084g,収率65%)として単離した。ESIMS:(M+H)=620。
実施例171:N−[3−(3−{2−[(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
ステップA:N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
(実施例168のステップBで得たN−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−4−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミドから実施例168のステップCに記載されているプロトコルに類似のプロトコルを用いて製造した)3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アニリン(0.31g)をTHF(10mL)中に含む溶液に2,6−ジフルオロベンゾイルクロリド(0.19g)を添加した。反応物を室温で0.5時間攪拌し、飽和NaHCO溶液(8mL)を用いて後処理した。EtOAc(2×10mL)で抽出し、NaSOで乾燥し、濃縮した後、粗な混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミドを黄色固体(0.43g,96%)として得た。ESIMS:(M+H)=480。
ステップB:N−[3−(3−{2−[(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド(0.09g)をイソプロパノール(5mL)中に含む溶液に3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}アニリン(0.07g)及び濃塩酸(3滴)を添加した。反応物を密封容器において180℃で10分間マイクロ波加熱した。回転蒸発によりイソプロパノールを除去し、残渣を飽和NaHCO(5mL)を用いて処理し、EtOAc(2×5mL)で抽出し、NaSOで乾燥した。濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を黄色固体(0.11g,収率93%)として得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 2.30(d,J=2.7Hz,6H),2.70(t,J=5.7Hz,2H),4.01−4.07(m,2H),6.58−6.68(m,2H),6.95−7.03(m,2H),7.10(d,J=7.9Hz,1H),7.17−7.30(m,4H),7.37−7.50(m,4H),7.80(s,1H),7.93(d,J=7.9Hz,1H),8.20(dd,J=5.2,2.8Hz,1H),8.39−8.48(m,2H)ppm。ESIMS:(M+H)=624。
実施例172:2,6−ジフルオロ−N−{3−[6−フルオロ−3−(2−{[3−(1−ピロリジニルメチル)フェニル]−アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}ベンズアミド
Figure 0005132319
(実施例168のステップBの手順に従って得た)N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド(0.08g)及び3−(1−ピロリジニルメチル)アニリン(0.04g)から実施例171のステップBに記載されている手順に類似の手順を用いて標記化合物を合成した。標記化合物を黄色固体(0.084g,収率80%)として単離した。ESIMS:(M+H)=620。
実施例173:2,6−ジフルオロ−N−[3−(6−フルオロ−3−{2−[(2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]ベンズアミド
Figure 0005132319
(実施例168のステップBの手順に従って得た)N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド(0.09g)及び2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリンアミン(0.05g)から実施例171のステップBに記載されている手順に類似の手順を用いて標記化合物を合成した。標記化合物を黄色固体(0.063g,収率55%)として単離した。ESIMS:(M+H)=606。
実施例174:N−[3−(3−{2−[(7−アミノ−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミドジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
ステップA:7−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフタレノール
Figure 0005132319
7−ニトロ−3,4−ジヒドロ−1(2H)−ナフタレノン(5.0g,26.1mmol)をTHF(200mL)中でTHF中2M ボラン−ジメチルスルフィド(14.4mL,28.8mmol)と共に室温で15時間攪拌した。反応物を0℃に冷却し、MeOHでクエンチした。溶媒及び反応副生成物を真空下で除去して、5.0g(99%)の所望アルコールを褐色粉末として得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 8.25(d,J=2.6Hz,1H),7.98(dd,J=8.5,2.6Hz,1H),7.34(d,J=8.5Hz,1H),5.55(d,J=5.7Hz,1H),4.63(m,1H),2.87−2.73(m,2H),2.00−1.83(m,2H),1.75−1.60(m,2H)。
ステップB:6−ニトロ−1a,2,3,7b−テトラヒドロナフト[1,2−b]オキシレン
Figure 0005132319
7−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフタレノール(4.0g,20.9mmol)をトルエン(100mL)中でアンバーリスト−15(5.0g)を用いて100℃で15時間処理した。反応物を冷却し、アンバーリストを濾過により除去した。濾液を真空下で濃縮して、3.33g(92%)の所望アルケンを褐色油状物として得た。6−ニトロ−1,2−ジヒドロナフタレン(3.3g,18.9mmol)をクロロホルム(60mL)中で3−クロロペルオキシ安息香酸(5.1g,22.6mmol)と合わせ、15時間還流加熱した。反応物を冷却し、EtOAcで希釈し、5% 水性炭酸カリウムで3回洗浄した。有機物をNaSOで乾燥し、残渣に濃縮し、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(0〜50% EtOAc/ヘキサン)により精製して、1.3g(36%)のエポキシドを白色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 8.44(d,J=2.6Hz,1H),8.12(dd,J=8.1,2.4Hz,1H),7.41(d,J=8.5Hz,1H),4.16(d,J=4.4Hz,1H),3.78(m,1H),2.75−2.55(m,2H),2.39−2.33(m,1H),1.75−1.67(m,1H)。
ステップC:7−ニトロ−3,4−ジヒドロ−2(1H)−ナフタレノン
Figure 0005132319
6−ニトロ−1a,2,3,7b−テトラヒドロナフト[1,2−b]オキシレン(1.3g,6.8mmol)をベンゼン中で無水ヨウ化亜鉛粉末(1.0g,3.1mmol)と合わせ、暗色容器において窒素下室温で15時間攪拌した。反応混合物を濾過し、濾液を真空下で濃縮した。粗な残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(10〜50% EtOAc/ヘキサン)により精製して、750mg(58%)の所望ケトンを黄色粉末として得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 8.09(d,J=2.1Hz,1H),8.06(dd,J=8.2,2.4Hz,1H),7.55(d,J=8.3Hz,1H),3.75(s,2H),3.15(t,J=6.7Hz,2H),2.50−2.43(m,4H)。
ステップD:7−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフタレンアミン
Figure 0005132319
7−ニトロ−3,4−ジヒドロ−2(1H)−ナフタレノン(200mg,1.1mmol)を酢酸アンモニウム(807mg,10.5mmol)、シアノホウ水素化ナトリウム(86mg,1.4mmol)及びMeOH(5mL)と合わせ、50℃に15時間加熱した。反応物を冷却し、真空下で濃縮し、残渣をEtOAcと水に分配した。有機層を5% 水性炭酸カリウム、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥した。粗な物質を真空下で濃縮し、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(0〜100%(90% DCM/9% MeOH/1% NHOH)/DCM)により精製して、130mg(65%)の所望アミンを褐色油状物として得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 7.90−7.89(m,2H),7.31(d,J=8.5Hz,1H),3.06−2.88(m,3H),2.84−2.72(m,1H),2.54−2.44(m,2H),1.81(d,J=35.2Hz,2H),1.51−1.42(m,1H)。
ステップE:N−(7−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフタレニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
Figure 0005132319
7−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフタレンアミン(130mg,0.68mmol)を実施例54のステップAに記載されている方法に類似の方法でTFAA(191μL,1.4mmol)を用いて収率90%でアシル化し、その後実施例54のステップBに記載されているように対応のアニリンに収率99%で還元した。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 9.39(d,J=7.7Hz,1H),6.70(d,J=7.8Hz,1H),6.33(dd,J=8.1,2.4Hz,1H),6.23(s,1H),4.78(s,2H),3.97−3.87(m,1H),2.79−2.58(m,4H),1.91−1.84(m,1H),1.69−1.59(m,1H)。ES−LC/MS:(M+H)=259.16。
ステップF:2,6−ジフルオロ−N−(3−{3−[2−({7−[(トリフルオロアセチル)アミノ]−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル}アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)ベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド(119mg,0.26mmol)、N−(7−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフタレニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(80mg,0.31mmol)、塩酸(0.026ミリモル,26μL 1M HCl/ジエチルエーテル)及びイソプロパノール(3mL)を密封容器において合わせることにより標記化合物を合成した。バイアル及び内容物を180℃で30分間加熱した。反応物を冷却し、濃縮した。残渣をEtOAcと飽和水性NaCOに分配した。有機物をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。粗な物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0から100%(90% DCM:9% MeOH:1% NHOH)/DCM)により精製して、161mg(91%)のカップリング付加物を得た。ESIMS:(M+H)=684.20。
ステップG:N−[3−(3−{2−[(7−アミノ−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミド−ジフルオロベンズアミド(標記化合物)
2,6−ジフルオロ−N−(3−{3−[2−({7−[(トリフルオロアセチル)アミノ]−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル}アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)ベンズアミド(161mg,0.24mmol)をMeOH中で過剰のLiOH(200mg)を用いて処理することにより標記化合物を製造した。室温で15時間攪拌した後、反応物を濃縮した。粗な物質をCHClと飽和水性NaHCOに分配した。有機物をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮して、97mg(70%)の褐色粉末を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 10.91(s,1H),9.34(d,1H),8.82(d,1H),8.45(d,1H),8.21(d,1H),7.98(s,1H),7.79(d,1H),7.54(m,1H),7.46(s,3H),7.33(m,2H),7.23(m,2H),7.10(s,1H),6.90(d,1H),6.46(d,1H),2.96(brs,1H),2.85−2.55(m,3H),2.40−2.33(m,1H),1.82(m,1H),1.66(m,2H),1.41(m,1H)。ESIMS:(M+H)=588.27。
実施例175:N−[3−(7−(ジメチルアミノ)−3−{2−[(3−フルオロフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミドトリフルオロ酢酸塩
Figure 0005132319
ステップA:N−(3−フルオロフェニル)尿素硝酸塩
Figure 0005132319
シアナミド(1.3mL,16.8ミリモル,水中50重量%)、3−フルオロアニリン(1.34mL,14mmol)及び14M 硝酸(1mL,14mmol)をEtOH(14mL)中で15時間還流した。反応物を冷却し、ジエチルエーテルに注いだ。生じた白色懸濁液を濾過し、真空下で乾燥して、1.17g(38%)の白色粉末を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 9.65(brs,1H),7.43(m,5H),7.16−6.90(m,3H)。
ステップB:2−(3−ブロモフェニル)−3−{2−[(3−フルオロフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}−N,N−ジメチルピラゾロ[1,5−a]ピリジン−7−アミン
Figure 0005132319
(WO02072581の実施例1,p.77に従って製造した)(2E)−1−[2−(3−ブロモフェニル)−7−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−3−(ジメチルアミノ)−2−プロペン−1−オン(500mg,1.23mmol)及びN−(3−フルオロフェニル)尿素硝酸塩(600mg,2.8mmol)の混合物をKCO(1g,6.9mmol)及びDMF(5mL)と共に100℃で15時間攪拌した。次いで、反応物を室温で7日間攪拌した。生じた褐色溶液を真空下で濃縮し、EtOAcと水に分配した。有機画分をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥した。粗な溶液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(20から100% EtOAc/ヘキサン)により精製して、254mg(42%)のオレンジ色粉末を得た。ESIMS:(M+H)=505.13。
ステップC:N−[3−(7−(ジメチルアミノ)−3−{2−[(3−フルオロフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミドトリフルオロ酢酸塩(標記化合物)
密封容器においてステップa)の生成物(130mg,0.26mmol)を窒素雰囲気下で2,6−ジクロロベンズアミド(50mg,0.32mmol)、Xantphos(24mg,0.04mmol)、Pd(dba)(8mg,0.02mmol)、CsCO(120mg,0.37mmol)及び1,4−ジオキサン(2mL)と共に加熱することにより標記化合物を製造した。反応物を100℃で16時間攪拌した。反応生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜100%(90% DCM:9% CHOH:1% NHOH)/DCM)により精製した後、逆相分取HPLC(10〜90% CHCN(0.5% トリフルオロ酢酸)/HO)により精製して、17mg(11%)のトリフルオロ酢酸塩をオレンジ色粉末として得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 10.91(s,1H),9.77(s,1H),8.28(d,1H),8.03(d,1H),7.96(s,1H),7.84(d,1H),7.74(d,1H),7.56(m,1H),7.42(m,3H),7.35(d,1H),7.21(m,3H),6.68(t,1H),6.56(d,1H),6.49(d,1H),3.07(s,6H)。ESIMS:(M+H)=580.31。
実施例176:N−{3−[3−(2−{[2−(ジメチルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
ステップA:N,N−ジメチル−5−ニトロ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−アミン
Figure 0005132319
(5−ニトロ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−イル)アミン塩酸塩(5.52g,26mmol)、パラホルムアルデヒド(4.1g,128mmol)、NaCNBH(8.1g,128mmol)及び酢酸(7.4mL,128mmol)を1,2−ジクロロエタン(200mL)中で合わせ、懸濁液を15時間還流加熱した。反応物を冷却し、飽和水性NaHCOでクエンチした。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、油状物まで濃縮した。粗な物質をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(0〜100%(90% DCM/9% MeOH/1% NHOH)/DCM)により精製して、2.7g(52%)の黄色油状物を得た。この油状物はベンチトップ上に保存している間結晶化した。H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.07(m,2H),7.36(d,J=8.1Hz,1H),4.13(m,1H),3.34(m,4H),2.74(s,6H)。
ステップB:(5−アミノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−イル)ジメチルアミン
Figure 0005132319
ジメチル(5−ニトロ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−イル)アミン(1.5g,7.3mmol)をMeOH中に溶解し、55psiの水素雰囲気下で5% Pd/C(250mg)と共に激しく15時間攪拌した。反応物をセライトを通して濾過し、溶媒を真空下で除去して、1.2g(94%)の白色粉末(5−アミノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−イル)ジメチルアミンを得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 6.84(d,J=8.2Hz,1H),6.41(s,1H),6.38−6.36(m,1H),4.88(s,2H),3.86(quint,J=8.8Hz,1H),3.16−2.88(m,4H),2.60(s,6H)。
ステップC:N−{3−[3−(2−{[2−(ジメチルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド(標記化合物)
密封容器においてN−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド(152mg,0.33mmol)、(5−アミノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−イル)ジメチルアミン(70mg,0.40mmol)、塩酸(0.033ミリモル,33μLの1M HCl/ジエチルエーテル)及びイソプロパノール(3mL)を合わせることにより標記化合物を合成した。バイアル及び内容物を180℃で30分間加熱した。反応物を冷却し、濃縮した。残渣をEtOAcと飽和水性NaHCOに分配した。有機層をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、濃縮した。粗な物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0から100%(90% CHCl:9% MeOH:1% NHOH)/CHCl)により精製して、28mg(14%)のカップリング付加物を得た。ESIMS:(M+H)=603.30。
実施例177:N−[3−(3−{2−[(2−アミノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
ステップA:2,2,2−トリフルオロ−N−(5−ニトロ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−イル)アセトアミド
Figure 0005132319
(5−ニトロ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−イル)アミン塩酸塩(500mg,2.3mmol)、トリエチルアミン(327μL,2.3mmol)及びDCM(20mL)の溶液を0℃で攪拌し、ここに無水トリフルオロ酢酸(361μL,2.6mmol)を滴下した。氷浴を溶かし、反応物を室温で15時間攪拌した。反応物を分液漏斗において飽和NaHCO、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥した。溶媒を真空下で除去し、残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(0〜100%(90% DCM:9% MeOH:1% NHOH)/DCM)により精製して、476mg(84%)のトリフルオロアセトアミド保護アミンを白色粉末として得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 9.75(d,J=6.8Hz,1H),8.10(s,1H),8.06(dd,J=8.3,2.2Hz,1H),7.49(d,J=8.2Hz,1H),4.67−4.58(m,1H),3.35(dd,J=16.8,8.1Hz,2H),3.01(dd,J=16.5,5.7Hz,2H)。
ステップB:N−(5−アミノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−イル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
Figure 0005132319
2,2,2−トリフルオロ−N−(5−ニトロ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−イル)アセトアミド(245mg,0.89mmol)をEtOAc中に溶解し、水素雰囲気(1気圧)下で5% パラジウム/炭素(70mg)と共に15時間激しく攪拌した。反応物をセライトを通して濾過し、溶媒を真空下で除去した。濾過して、214mg(98%)の標記化合物を褐色粉末として得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 9.60(d,J=7.1Hz,1H),6.81(d,J=8.0Hz,1H),6.39(s,1H),6.34(d,J=8.1Hz,1H),4.83(s,2H),4.43(m,1H),3.01(m,2H),2.71(m,2H)。ESIMS:(M+H)=245.11。
ステップC:2,6−ジフルオロ−N−(3−{3−[2−({2−[(トリフルオロアセチル)アミノ]−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル}アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)ベンズアミド
Figure 0005132319
密封容器において(実施例27のステップCに記載されている手順に類似の手順に従って製造した)N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド(200mg,0.43mmol)、N−(5−アミノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−イル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(127mg,0.52mmol)、塩酸(0.043ミリモル,43μLの1M HCl/ジエチルエーテル)及びイソプロパノール(2mL)を合わせることにより標記化合物を合成した。バイアル及び内容物をマイクロ波合成装置において180℃で30分間加熱した。反応物を冷却し、濃縮した。残渣をEtOAcと飽和NaHCOに分配した。有機物をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、濃縮した。粗な物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0から100%(90% DCM:9% MeOH:1% NHOH)/DCM)により精製して、278mg(95%)のカップリング付加物を得た。ESIMS:(M+H)=684.20。
ステップD:N−[3−(3−{2−[(2−アミノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミド(標記化合物)
Figure 0005132319
ステップDの精製生成物(100mg,0.15mmol)をLiOH(31mg,0.75mmol)と合わせ、MeOH中で室温で2時間攪拌した。反応物を真空下で濃縮し、EtOAcと水に分配した。有機画分をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥した。粗な溶液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(0から100%(90% DCM:9% MeOH:1% NHOH)/DCM)により精製して、50mg(58%)の黄褐色粉末を得た。ESIMS:(M+H)=574.17。
実施例178:2,6−ジフルオロ−N−{3−[3−(2−{[3−(4−メチル−1,3−オキサゾル−5−イル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}ベンズアミド
Figure 0005132319
ステップA:{1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]エチル}ホルムアミド
Figure 0005132319
乾燥アセトニトリル(500mL)及び乾燥トルエン(500mL)の混合物を撹拌し、−30℃に冷却した後、N雰囲気下−30℃でホルムアミド(50.7g,1.1mol)、アセトアルデヒド(37g,0.85mol)及びTMSCl(106.4g,0.98mol)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、55℃に加温した後、p−トルエンスルホン酸を添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を0℃に冷却した後、tert−ブチルエーテル(300mL)を添加し、1時間撹拌した。形成された白色沈澱を濾別し、乾燥した。粗生成物を更に精製することなく次ステップに使用した。粗生成物の収量は110gであった。
ステップB:4−メチルフェニルスルホン酸1−イソシアノエチル
Figure 0005132319
上記ステップAからのホルムアミド(110g,0.484mol)を乾燥THF(1000mL)中に含む溶液を0℃に冷却し、ここにPOCl(148.4g,0.968mol)をゆっくり添加し、30分間撹拌した。次いで、TEA(293.8g,2.9mol)を30分間かけて滴下し、反応物を0℃で2時間撹拌した。反応混合物を水でクエンチし、EtOAc(3×350mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン、水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物を更に精製することなく次ステップに使用した。粗生成物の収量は60gであった。
ステップC:4−メチル−5−(3−ニトロフェニル)−1,3−オキサゾール
Figure 0005132319
上記ステップからのイソニトリル(60g,0.287mol)を乾燥MeOH(800mL)中に含む溶液を0℃に冷却し、ここに乾燥粉末状KCOを添加し、室温で1時間撹拌した。混合物を0℃に再冷却し、3−ニトロベンズアルデヒドを添加した。反応混合物を室温まで加温し、撹拌しながら55℃で一晩加熱した。過剰溶媒を減圧下で除去し、残渣を水(100mL)中に溶解した。混合物をEtOAc(3×350mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン、水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物を石油エーテル中15% EtOAcを用いるシリカゲル(60〜120メッシュ)カラムクロマトグラフィーにより精製して、生成物を黄色固体(50g,86%)として得た。
ステップD:3−(4−メチル−1,3−オキサゾル−5−イル)アニリン
Figure 0005132319
上記ステップCにおいて製造したニトロベンゼン付加物(50g)をMeOH(600mL)中に含む溶液をパールシェーカーボトルにおいて製造した。Pd/C(5g)を注意深く移し、3.5kg圧下で20時間水素化した。反応混合物をセライト床上で濾過し、濾液を濃縮した。残渣を石油エーテル中40% EtOAcを用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、18g(42%)の黄色固体を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 8.23(s,1H),7.08(t,J=8.0Hz,1H),6.82(s,1H),6.71(d,J=7.9Hz,1H),6.52(d,J=8.2Hz,1H),5.24(s,2H),2.29(s,3H)。
ステップE:2,6−ジフルオロ−N−{3−[3−(2−{[3−(4−メチル−1,3−オキサゾル−5−イル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}ベンズアミド
Figure 0005132319
(実施例27のステップCに記載されている手順に類似の手順に従って製造した)N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド(180mg,0.39mmol)、3−(4−メチル−1,3−オキサゾル−5−イル)アニリン(75mg,0.43mmol)、塩酸(40μL,0.040ミリモル,1M HCl/EtO)及びイソプロパノール(2mL)をマイクロ波合成装置において160℃で15分間加熱することにより標記化合物を製造した。反応物を冷却し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(20から100% EtOAc(0.5% TEA)/ヘキサン(0.5% TEA))により精製して、60mg(25%)の黄色粉末を得た。ESIMS:(M+H)=601.17。
ステップF:2,6−ジフルオロ−N−[3−(3−{2−[(2,4,4−トリメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]ベンズアミド
Figure 0005132319
(WO0009486のp.18に記載されているように合成した)2,4,4−トリメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリンアミン(50mg,0.26mmol)及び(実施例27のステップCに記載されている手順に類似の手順に従って製造した)N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド(101mg,0.22mmol)から実施例177のステップCに類似の手順に従って標記化合物を製造した。ESIMS:(M+H)=616.32。
実施例179:2,6−ジフルオロ−N−[3−(3−{2−[(2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]ベンズアミド
Figure 0005132319
(実施例27のステップCに記載されている手順に類似の手順に従って製造した)N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド(100mg,0.22mmol) 及び2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリンアミン(44mg,0.27mmol)を2−プロパノール(3mL)中に含む懸濁液に濃HCl(2滴)を添加した。混合物を90℃で一晩撹拌し、反応混合物を飽和水性NaHCOと4:1 CHCl/MeOHに分配した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を黄色油状物(76mg,収率59%)として得た。H NMR(400MHz,d−DMSO):δ 10.95(s,1H),9.44(s,1H),8.85(d,J=7.0Hz,1H),8.46(d,J=9.0Hz,1H),8.26(d,J=5.3Hz,1H),8.02(s,1H),7.83(d,J=9.2Hz,1H),7.55−7.65(m,1H),7.45−7.49(m,2H),7.35−7.39(m,1H),7.26(t,J=8.1Hz,2H),7.14(t,J=6.8Hz,1H),6.97(d,J=8.4Hz,1H),6.72(d,J=8.0Hz,1H),6.52(d,J=5.3Hz,1H),6.35(d,J=8.0Hz,1H),6.21(s,1H),3.30(s,2H),2.75(t,J=5.5Hz,2H),2.52−2.63(m,2H),2.26(s,3H)。MS(ESI):m/z=588[M+H]
実施例180:N−{3−[3−(2−{[3−(アミノメチル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
ステップA:2,2,2−トリフルオロ−N−[(3−ニトロフェニル)メチル]アセトアミド
Figure 0005132319
塩化3−ニトロベンジルアンモニウム(10.2g,54mmol)及びトリエチルアミン(37.6mL,270mmol)をDCM(500mL)中に含む溶液にTFAA(11.4mL,81mmol)を30分間かけて添加した。室温で16時間後、反応物を1N HCl(200mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物(12.3g,50ミリモル,92%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.15−8.19(m,2H),7.65(d,J=7.7Hz,1H),7.56(t,J=7.9Hz,1H),6.7(bs,1H),4.64(d,J=6.0Hz,2H)。MS(ESI):m/z=249[M+H]
ステップB:N−[(3−アミノフェニル)メチル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
Figure 0005132319
2,2,2−トリフルオロ−N−[(3−ニトロフェニル)メチル]アセトアミド(0.5g,2.0mmol)を2−プロパノール(30mL)中に含む溶液に10% パラジウム/炭素(40mg)を添加した。反応物を水素雰囲気(1気圧)下室温で15時間撹拌した。反応混合物をセライトを通して濾過し、シリカに吸着させ、カラムクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物(0.37g,1.7ミリモル,収率85%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.14−7.27(m,1H),6.59−6.68(m,3H),4.44(d,J=7.9Hz,2H),3.74(s,2H)。MS(ESI):m/z=219[M+H]
ステップC:2,6−ジフルオロ−N−[3−(3−{2−[(3−{[(トリフルオロアセチル)アミノ]メチル}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]ベンズアミド
Figure 0005132319
(実施例27のステップCに記載されている手順に類似の手順に従って製造した)N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド(100mg,0.22mmol)及びN−[(3−アミノフェニル)メチル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(59mg,0.27mmol)を2−プロパノール(3mL)中に含む懸濁液に濃HCl(2滴)を添加した。混合物をマイクロ波装置において180℃に10分間加熱した。反応混合物をDCM(25mL)で希釈し、飽和水性NaHCOで洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物をガラス状固体(110mg,収率78%)として得た。MS(ESI):m/z=644[M+H]
ステップD:N−{3−[3−(2−{[3−(アミノメチル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド(標記化合物)
2,6−ジフルオロ−N−[3−(3−{2−[(3−{[(トリフルオロアセチル)アミノ]メチル}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]ベンズアミド(110mg,0.17mmol)をTHF(3mL)及び水(0.5mL)中に含む溶液にLiOH・HO(14mg,0.34mmol)を添加した。溶液を50℃で2時間撹拌した後、DCM(25mL)で希釈し、1M 水性NaCOで洗浄した。水性層をDCMで抽出し、合わせた有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣をMeOH中に再溶解し、凍結乾燥して、96mgの標記化合物を黄色固体(0.17ミリモル,定量収率)として得た。H NMR(400MHz,d−DMSO):δ 10.95(s,1H),9.51(s,1H),8.85(d,J=6.7Hz,1H),8.53(d,J=9.0Hz,1H),8.27(d,J=5.3Hz,1H),8.02(s,1H),7.83(d,J=7.8Hz,1H),7.73(s,1H),7.46−7.63(m,4H),7.37(d,J=7.5Hz,1H),7.26(t,J=8.0Hz,2H),7.12−7.21(m,2H),6.95(d,J=7.5Hz,1H),6.52(d,J=5.1Hz,1H),3.67(s,2H)。MS(ESI):m/z=548[M+H]
実施例181:N−{5−[3−(2−{[2−(ジメチルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−フルオロフェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
ステップA:N−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
Figure 0005132319
4−フルオロ−3−ニトロブロモベンゼン(5.0g,23mmol)を無水EtOH(500mL)中に含む溶液にSnCl水和物(31g,136mmol)を添加し、生じた混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣をEtOAc中に懸濁し、1N NaOHで洗浄し、セライトパッドを通して濾過した。有機層を回転蒸発により濃縮し、DCM(500mL)中に溶解した。この溶液にTEA(26mL,184mmol)及びTFAA(6.5mL,46mmol)を添加した。一晩撹拌した後、反応物を1N HClで洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物(5.6g,87%)を白色固体として得た。ES−LC/MS:m/z=287[M+H]
ステップB:2,2,2−トリフルオロ−N−{2−フルオロ−5−[(トリメチルシリル)エチニル]フェニル}アセトアミド
Figure 0005132319
オーブン乾燥したフラスコにN下でN−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(5.6g,20mmol)、無水の脱気THF(200mL)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(1.7g,2.5mmol)、ヨウ化銅(I)(0.28g,1.5mmol)及びトリメチルシリルアセチレン(7.0mL,50mmol)を添加した。次いで、TEA(27mL,197mmol)を滴下し、生じた混合物を60℃で一晩加熱した。粗な反応混合物をシリカゲルに吸着させ、カラムクロマトグラフィーにより精製して、所望生成物(5.3g,89%)をオフホワイト色固体として得た。ES−LC/MS:m/z=302[M−H]
ステップC:N−(5−エチニル−2−フルオロフェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
Figure 0005132319
2,2,2−トリフルオロ−N−{2−フルオロ−5−[(トリメチルシリル)エチニル]フェニル}アセトアミド(5.3g,17mmol)をTHF(400mL)中に含む溶液を0℃に冷却し、TBAFの1.0M THF溶液(17mL,17mmol)を滴下した。生じた混合物を0℃で10分間撹拌した。反応物をHO(150mL)でクエンチし、減圧下で濃縮し、DCMで抽出した。合わせた有機層を減圧下で濃縮し、粗な固体を更に精製することなく次の反応に使用した。ES−LC/MS:m/z=230[M−H]
ステップD:N−{5−[(2−クロロ−4−ピリミジニル)エチニル]−2−フルオロフェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
Figure 0005132319
オーブン乾燥したフラスコにN下で2,4−ジクロロピリミジン(5.1g,34mmol)、無水の脱気THF(250mL)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(II)(595mg,0.85mmol)、ヨウ化銅(I)(97mg,0.5mmol)及びTEA(9.5mL,68mmol)を添加し、生じた懸濁液を60℃に加熱した。N−(5−エチニル−2−フルオロフェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(3.9g,17mmol)をTHF(100mL)中に含む溶液を滴下し、生じた混合物を60℃で一晩攪拌した。16時間後、粗な反応混合物をセライトを通して濾過し、シリカゲルに吸着させ、カラムクロマトグラフィーにより精製して、所望生成物(4.6g,78%)をオフホワイト色固体として得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.65(d,J=5.1Hz,1H),8.58(d,J=7.3Hz,1H),7.49(m,1H),7.41(d,J=5.0Hz,1H),7.24(m,1H)。ES−LC/MS:m/z=344[M+H]
ステップE:N−{5−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−フルオロフェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
Figure 0005132319
N−{5−[(2−クロロ−4−ピリミジニル)エチニル]−2−フルオロフェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(4.6g,13mmol)をDMF(100mL)中に含む溶液にヨウ化アミノピリジニウム(5.9g,27mmol)及び炭酸カリウム(5.5g,40mmol)を添加した。室温で2時間撹拌した後、反応混合物をジエチルエーテル(250mL)及びEtOAc(250mL)で希釈し、水で洗浄した。有機層をシリカゲルに吸着させ、カラムクロマトグラフィーにより精製して、所望生成物(3.2g,55%)を黄褐色固体として得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.57(m,2H),8.31(d,J=5.5Hz,1H),8.14(s,1H),7.47(m,2H),7.31(t,J=9.4Hz,1H),7.04(t,J=6.8Hz),6.99(d,J=5.3Hz,1H)。ES−LC/MS:m/z=436[M+H]
ステップF:N−{5−[3−(2−{[2−(ジメチルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−フルオロフェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
Figure 0005132319
(ステップEからの)N−{5−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−フルオロフェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(200mg,0.46mmol)及び(実施例176に記載されている方法に従って製造した)N2,N2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2,5−ジアミン(101mg,0.46mmol)から実施例176に記載されている置換条件を用いて標記化合物を製造して、標記化合物を収率83%で得た。MS(ESI):m/z=576[M+H]
ステップG:{4−[2−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−2−ピリミジニル}[2−(ジメチルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル]アミン
Figure 0005132319
N−{5−[3−(2−{[2−(ジメチルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−フルオロフェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(161mg,315mmol)及びLiOH・HOから実施例11のステップEに上記されている加水分解条件を用いて標記化合物を製造して、所望生成物を収率88%で得た。H NMR(400MHz,d−DMSO):δ 9.40(s,1H),8.79(d,J=7.0Hz,1H),8.48(d,J=9.0Hz,1H),8.23(d,J=5.4Hz,1H),7.66(s,1H),7.39−7.46(m,2H),7.01−7.11(m,4H),6.70−6.72(m,1H),6.48(d,J=5.4Hz,1H),5.31(s,2H),2.91−2.98(m,3H),2.68−2.72(m,2H),2.20(s,6H)。ES−LC/MS:m/z=480[M+H]
ステップH:N−{5−[3−(2−{[2−(ジメチルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−フルオロフェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド(標記化合物)
{4−[2−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−2−ピリミジニル}[2−(ジメチルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル]アミン(80mg,0.17mmol)をTHF(3mL)中に含む溶液にTEA(25μL,0.25mmol)及び2,6−ジフルオロベンゾイルクロリド(22μL,0.18mmol)を添加した。反応物を室温で2時間撹拌し、反応物をDCM(30mL)で希釈し、シリカに吸着させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー及び逆相HPLCにより精製し、凍結乾燥後、標記化合物をTFA塩(38mg,収率37%)として得た。H NMR(400MHz,d−DMSO):δ 10.84(s,1H),9.59(s,1H),8.88(d,J=6.7Hz,1H),8.44(d,J=8.4Hz,1H),8.30(d,J=5.3Hz,1H),8.24(d,J=7.0Hz,1H),7.75(s,1H),7.58−7.62(m,1H),7.41−7.52(m,4H),7.24(t,J=8.0Hz,2H),7.13−7.16(m,2H),6.61(d,J=5.3Hz,1H),4.04−4.12(m,1H),3.22−3.28(m,2H),3.06−3.12(m,2H),2.82(s,6H)。MS(ESI):m/z=620[M+H]
実施例182:N−[5−(3−{2−[(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−2−フルオロフェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
ステップA:N−[5−(3−{2−[(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−2−フルオロフェニル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
Figure 0005132319
N−{5−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−フルオロフェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(200mg,0.46mmol)(実施例160のステップE)及び3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}アニリン(123mg,0.57mmol)から実施例36のステップFに記載されている置換条件を用いて標記化合物を製造して、標記化合物を収率77%(204mg,0.35mmol)で得た。H NMR(400MHz,d−DMSO):δ 11.3(bs,1H),9.58(s,1H),8.84(d,J=6.9Hz,1H),8.49(d,J=9.0Hz,1H),8.30(d,J=5.3Hz,1H),7.82(dd,J=7.3,2.2Hz,1H),7.44−7.52(m,4H),7.28(d,J=8.9Hz,1H),7.14(t,J=7.9Hz,1H),6.52−6.55(m,2H),4.00(t,J=5.7Hz,2H),2.63(t,J=5.7Hz,2H),2.21(s,6H)。ES−LC/MS:m/z=580[M+H]
ステップB:4−[2−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)−2−ピリミジンアミン
Figure 0005132319
N−[5−(3−{2−[(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−2−フルオロフェニル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(204mg,0.35mmol)及びLiOHから実施例11のステップEに記載されている加水分解条件に類似の加水分解条件を用いて標記化合物を製造して、所望生成物を収率97%(164mg,0.34mmol)で得た。H NMR(400MHz,d−DMSO):δ 9.53(s,1H),8.80(d,J=6.9Hz,1H),8.52(d,J=9.2Hz,1H),8.27(d,J=5.3Hz,1H),7.53(s,1H),7.46(t,J=7.9Hz,1H),7.29(d,J=9.1Hz,1H),7.07−7.18(m,3H),7.02(dd,J=8.8,2.0Hz,1H),6.70−6.72(m,1H),6.54(dd,J=8.1,2.4Hz,1H),6.50(d,J=5.3Hz,1H),5.31(s,2H),4.02(t,J=5.9Hz,2H),2.61(t,J=5.9Hz,2H),2.22(s,6H)。ES−LC/MS:m/z=484[M+H]
ステップC:N−[5−(3−{2−[(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−2−フルオロフェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミド(標記化合物)
4−[2−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}−フェニル)−2−ピリミジンアミン(82mg,0.17mmol)をTHF(3mL)中で実施例11のステップFに記載されている条件を用いて2,6−ジフルオロベンゾイルクロリド(22μL,0.18mmol)及びトリエチルアミン(35mL,0.26mmol)を用いて処理することにより標記化合物を得た。MS(ESI):m/z=624[M+H]
実施例183:2,6−ジフルオロ−N−(3−{3−[2−({3−[(メチルアミノ)メチル]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)ベンズアミド
Figure 0005132319
ステップA:2,2,2−トリフルオロ−N−メチル−N−[(3−ニトロフェニル)メチル]アセトアミド
Figure 0005132319
鉱油中水素化ナトリウムの60%分散液(96mg,2.4mmol)を乾燥テトラヒドロフラン(5mL)中に含む懸濁液を0℃に冷却し、ここに2,2,2−トリフルオロ−N−[(3−ニトロフェニル)メチル]アセトアミド(500mg,2.0mmol)を乾燥テトラヒドロフラン(5mL)中に含む溶液を添加した。0℃で1時間撹拌した後、ヨウ化メチル(132μL,2.2mmol)を一度に添加した。反応物を0℃で1時間撹拌し、室温まで一晩加温した。16時間後、反応混合物を濃縮し、残渣を飽和水性NaHCOとEtOAcに分配した。有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、シリカに吸着させ、カラムクロマトグラフィーにより精製して、所望化合物(0.36g,1.4ミリモル,収率69%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.13−8.22(m,2H),7.56−7.64(m,2H),4.74(s,2H),3.14(s,3H)。MS(ESI):m/z=263[M+H]
ステップB:N−[(3−アミノフェニル)メチル]−2,2,2−トリフルオロ−N−メチルアセトアミド
Figure 0005132319
2,2,2−トリフルオロ−N−メチル−N−[(3−ニトロフェニル)メチル]アセトアミド(0.36g,1.4mmol)を2−プロパノール(25mL)中に含む溶液に10% Pd/C(30mg)を添加した。反応物を水素雰囲気(1気圧)下室温で15時間撹拌した。反応混合物をセライトを通して濾過し、シリカに吸着させ、カラムクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物(0.23g,1.0ミリモル,収率71%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.11−7.17(m,1H),6.49−6.63(m,3H),4.53(s,2H),3.71(bs,2H),3.04(s,3H)。MS(ESI):m/z=233[M+H]
ステップC:2,6−ジフルオロ−N−[3−(3−{2−[(3−{[メチル(トリフルオロアセチル)アミノ]メチル}−フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]ベンズアミド
Figure 0005132319
(実施例27のステップCに記載されている手順に類似の手順に従って製造した)N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド(75mg,0.16mmol)及びN−[(3−アミノフェニル)メチル]−2,2,2−トリフルオロ−N−メチルアセトアミド(47mg,0.20mmol)を2−プロパノール(3mL)中に含む懸濁液に濃HCl(2滴)を添加した。混合物をマイクロ波装置において180℃に15分間加熱した。反応混合物をDCM(25mL)で希釈し、飽和水性NaHCOで洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物(70mg,収率67%)を得た。MS(ESI):m/z=658[M+H]
ステップD:2,6−ジフルオロ−N−(3−{3−[2−({3−[(メチルアミノ)メチル]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)ベンズアミド(標記化合物)
2,6−ジフルオロ−N−[3−(3−{2−[(3−{[メチル(トリフルオロアセチル)アミノ]−メチル}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]ベンズアミド(70mg,0.11mmol)をTHF(3mL)及び水(0.5mL)中に含む溶液にLiOH・HO(10mg,0.21mmol)を添加した。溶液を50℃で2時間撹拌した後、DCM(25mL)で希釈し、1M 水性NaCOで洗浄した。水性層をDCMで抽出し、合わせた有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、26mgの標記化合物を黄色固体(0.05ミリモル,収率42%)として得た。H NMR(400MHz,d−DMSO):δ 10.95(s,1H),9.52(s,1H),8.86(d,J=7.0Hz,1H),8.52(d,J=8.8Hz,1H),8.27(d,J=5.1Hz,1H),8.02(s,1H),7.83(d,J=8.2Hz,1H),7.73(s,1H),7.46−7.62(m,4H),7.36(d,J=7.5Hz,1H),7.12−7.28(m,4H),6.92(d,J=7.3Hz,1H),6.53(d,J=5.3Hz,1H),3.59(s,2H),2.26(s,3H)。MS(ESI):m/z=562[M+H]
実施例184:N−{3−[3−(2−{[3−(アミノメチル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,5−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
ステップA:2,5−ジフルオロ−N−[3−(3−{2−[(3−{[(トリフルオロアセチル)アミノ]メチル}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]ベンズアミド
Figure 0005132319
(実施例43のステップAに記載されている手順に類似の手順に従って製造した)N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,5−ジフルオロベンズアミド(100mg,0.22mmol)及び(実施例180に記載されているように製造した)N−[(3−アミノフェニル)メチル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(59mg,0.27mmol)を2−プロパノール(3mL)中に含む懸濁液に濃HCl(2滴)を添加した。混合物をマイクロ波装置において180℃に15分間加熱した。反応混合物をEtOAc(25mL)で希釈し、飽和水性NaHCOで洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物(90mg,収率64%)を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO):δ 10.64(s,1H),9.99(t,J=5.7Hz,1H),9.63(s,1H),8.85(d,J=7.0Hz,1H),8.53(d,J=8.8Hz,1H),8.27(d,J=5.3Hz,1H),8.04(s,1H),7.86(d,J=8.1Hz,1H),7.71(s,1H),7.67(d,J=8.3Hz,1H),7.42−7.55(m,5H),7.35(d,J=7.5Hz,1H),7.24(t,J=7.9Hz,1H),7.14(t,J=6.8Hz,4H),6.85(d,J=7.3Hz,1H),6.54(d,J=5.1Hz,1H),4.35(d,J=5.8Hz,2H)。MS(ESI):m/z=645[M+H]
ステップB:N−{3−[3−(2−{[3−(アミノメチル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,5−ジフルオロベンズアミド(標記化合物)
2,5−ジフルオロ−N−[3−(3−{2−[(3−{[(トリフルオロアセチル)アミノ]メチル}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]ベンズアミド(90mg,0.14mmol)をTHF(3mL)及び水(0.5mL)中に含む溶液にLiOH・HO(12mg,0.28mmol)を添加した。溶液を50℃で2時間撹拌した後、EtOAc(25mL)で希釈し、1M 水性NaCOで洗浄した。水性層をEtOAcで抽出し、合わせた有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、42mgの標記化合物を黄色固体(0.08ミリモル,収率55%)として得た。H NMR(400MHz,d−DMSO):δ 10.66(s,1H),9.55(s,1H),8.85(d,J=7.0Hz,1H),8.54(d,J=8.8Hz,1H),8.27(d,J=5.1Hz,1H),8.05(s,1H),7.87(d,J=7.7Hz,1H),7.77(s,1H),7.35−7.59(m,7H),7.11−7.23(m,2H),6.97(d,J=7.5Hz,1H),6.51(d,J=4.9Hz,1H),3.72(s,2H)。MS(ESI):m/z=548[M+H]
実施例185:N−{3−[3−(2−{[3−({[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ}メチル)フェニル]−アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
ステップA:N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−2,2,2−トリフルオロ−N−[(3−ニトロフェニル)メチル]アセトアミド
Figure 0005132319
3−ニトロベンズアルデヒド(127mg,0.84mmol)、N,N−ジメチルエチレンジアミン(184μL,1.7mmol)及び酢酸(5滴)をDCM(10mL)中に含む溶液を室温で6時間、40℃で1時間撹拌した。溶液を0℃に冷却し、トリアセトキシホウ水素化ナトリウム(360mg,1.7mmol)を一度に添加し、反応物を室温で一晩撹拌した。16時間後、反応物を4N NaOHで抽出し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をDCM(10mL)中に再溶解し、TEA(167μL,1.2mmol)及びTFAA(135μL,0.96mmol)を添加した。室温で3時間後、反応混合物をDCMで希釈し、2N NaOHで洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、シリカに吸着させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を2ステップにて収率76%(204mg,0.64mmol)で得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.18(s,1H),8.12(d,J=8.2Hz,1H),7.74(d,J=7.5Hz,1H),7.52(t,J=7.9Hz,1H),3.95(s,2H),3.13(t,J=6.0Hz,2H),3.00(t,J=6.0Hz,2H),2.78(s,6H)。MS(ESI):m/z=320[M+H]
ステップB:N−[(3−アミノフェニル)メチル]−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
Figure 0005132319
N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−2,2,2−トリフルオロ−N−[(3−ニトロフェニル)メチル]アセトアミド(204mg,0.64mmol)を2−プロパノール(15mL)中に含む溶液に10% パラジウム/炭素(20mg)を添加した。反応物を水素雰囲気(1気圧)下室温で17時間撹拌した。反応混合物をセライトを通して濾過し、シリカに吸着させ、カラムクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を収率62%(115mg,0.40mmol)で得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.10(t,J=7.6Hz,1H),6.68−6.70(m,2H),6.58(d,J=7.9Hz,1H),3.76(s,2H),2.75(t,J=6.0Hz,2H),2.49(t,J=6.0Hz,2H),2.24(s,6H)。MS(ESI):m/z=290[M+H]
ステップC:N−{3−[3−(2−{[3−({[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ}メチル)フェニル]−アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド(標記化合物)
(実施例27のステップCに記載されている手順に類似の手順に従って製造した)N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド(75mg,0.16mmol)及びN−[(3−アミノフェニル)メチル]−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(58mg,0.20mmol)を2−プロパノール(3mL)中に含む懸濁液に濃HCl(2滴)を添加した。混合物をマイクロ波装置において180℃に25分間加熱した。反応混合物をDCM(20mL)及びMeOH(5mL)で希釈し、飽和水性NaHCOで洗浄した。水性層をDCMで抽出し、合わせた有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物(24mg,収率24%)を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO):δ 10.94(s,1H),9.52(s,1H),8.85(d,J=7.0Hz,1H),8.51(d,J=9.2Hz,1H),8.27(d,J=5.1Hz,1H),8.02(s,1H),7.83(d,J=7.8Hz,1H),7.74(s,1H),7.46−7.60(m,4H),7.36(d,J=7.9Hz,1H),7.26(t,J=8.1Hz,2H),7.12−7.21(m,2H),6.92(d,J=7.7Hz,1H),6.53(d,J=5.2Hz,1H),3.66(s,2H),2.54−2.57(m,2H),2.27−2.33(m,2H),2.08(s,6H)。MS(ESI):m/z=620[M+H]
実施例186:N−[3−(3−{2−[(3−クロロ−4−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,6−ジフルオロ−3−メチルベンズアミド−TFA
Figure 0005132319
(実施例37に記載されている手順に類似の手順で{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}アミンを2,6−ジフルオロ−3−メチルベンゾイルクロリドを用いて処理することにより製造され得る)N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロ−3−メチルベンズアミド(100mg,0.21mmol)及び(実施例128に記載されている手順に従って製造され得る)塩化{2−[(4−アミノ−2−クロロフェニル)オキシ]エチル}−ジメチルアンモニウム(75mg,0.26mmol)を2−プロパノール(3mL)中に含む懸濁液に濃HCl(2滴)を添加した。反応物を80℃で22時間加熱した後、マイクロ波装置において180℃で20分間加熱した。反応混合物をDCM(25mL)で希釈し、飽和水性NaHCOで洗浄し、シリカに吸着させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー及び逆相HPLCにより精製し、凍結乾燥して、標記化合物をTFA塩(57mg,収率41%)として得た。H NMR(400MHz,d−DMSO):δ 10.90(s,1H),9.63(s,1H),8.87(d,J=6.8Hz,1H),8.46(d,J=9.7Hz,1H),8.29(d,J=5.1Hz,1H),8.03−8.05(m,2H),7.79(d,J=8.3Hz,1H),7.59(d,J=9.2Hz,1H),7.46−7.51(m,3H),7.35(d,J=7.8Hz,1H),7.13−7.17(m,3H),6.57(d,J=5.3Hz,1H),4.34−4.36(m,2H),3.54−3.58(m,2H),2.94(d,J=4.8Hz,6H),2.26(s,3H)。MS(ESI):m/z=654[M+H]
実施例187:2,5−ジフルオロ−N−{3−[3−(2−{[3−({[2−(メチルスルホニル)エチル]アミノ}メチル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}ベンズアミド
Figure 0005132319
ステップA:[2−(メチルスルホニル)エチル][(3−ニトロフェニル)メチル]アミン
Figure 0005132319
3−ニトロベンジルアミン(1.0g,5.3mmol)をMeOH(10mL)中に含む溶液にメチルビニルスルホン(232μL,2.6mmol)を添加した。5時間後、反応混合物をシリカに吸着させ、カラムクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物(0.7g,2.7ミリモル,収率100%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.21(s,1H),8.13(d,J=8.2Hz,1H),7.67(d,J=7.5Hz,1H),7.51(t,J=7.9Hz,1H),3.93(s,2H),3.16−3.29(m,4H),3.01(s,3H)。MS(ESI):m/z=258[M+H]
ステップB:2,2,2−トリフルオロ−N−[2−(メチルスルホニル)エチル]−N−[(3−ニトロフェニル)メチル]アセトアミド
Figure 0005132319
[2−(メチルスルホニル)エチル][(3−ニトロフェニル)メチル]アミン(0.70g,2.7mmol)をDCM(25mL)中に含む溶液にジイソプロピルエチルアミン(710μL,4.0mmol)及びTFAA(424μL,3.0mmol)を添加した。反応物を室温で1時間撹拌した後、DCM(25mL)で希釈し、飽和水性NaHCOで洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、シリカに吸着させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を収率92%(0.88g,2.5mmol)で得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.11−8.25(m,2H),7.58−7.63(m,2H),4.91(s,2H),3.78(t,J=6.4Hz,2H),3.36(t,J=6.3Hz,2H),2.99(s,3H)。MS(ESI):m/z=355[M+H]
ステップC:N−[(3−アミノフェニル)メチル]−2,2,2−トリフルオロ−N−[2−(メチルスルホニル)エチル]アセトアミド
Figure 0005132319
2,2,2−トリフルオロ−N−[2−(メチルスルホニル)エチル]−N−[(3−ニトロフェニル)メチル]アセトアミド(0.88g,2.5mmol)を2−プロパノール(75mL)中に含む溶液に10% Pd/C(80mg)を添加した。反応物を水素雰囲気(1気圧)下室温で72時間撹拌した。反応混合物をセライトを通して濾過し、シリカに吸着させ、カラムクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を収率93%(0.75g,2.3mmol)で得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.17(t,J=7.9Hz,1H),6.66(d,J=6.9Hz,1H),6.61(d,J=7.7Hz,1H),6.53(s,1H),4.62(s,2H),3.72−3.77(m,4H),3.18(t,J=6.8Hz,2H),3.01(s,3H)。MS(ESI):m/z=324[M+H]
ステップD:2,5−ジフルオロ−N−[3−(3−{2−[(3−{[[2−(メチルスルホニル)エチル](トリフルオロアセチル)−アミノ]メチル}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]ベンズアミド
Figure 0005132319
(実施例43のステップAに類似の手順に従って製造した)N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,5−ジフルオロベンズアミド(75mg,0.16mmol)及びN−[(3−アミノフェニル)メチル]−2,2,2−トリフルオロ−N−[2−(メチルスルホニル)エチル]アセトアミド(65mg,0.20mmol)を2−プロパノール(3mL)中に含む懸濁液に濃HCl(2滴)を添加した。混合物をマイクロ波装置において180℃に15分間加熱した。反応混合物をEtOAc(25mL)で希釈し、飽和水性NaHCOで洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物(104mg,収率87%)を得た。MS(ESI):m/z=750[M+H]
ステップE:2,5−ジフルオロ−N−{3−[3−(2−{[3−({[2−(メチルスルホニル)エチル]アミノ}メチル)−フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}ベンズアミド(標記化合物)
2,5−ジフルオロ−N−[3−(3−{2−[(3−{[[2−(メチルスルホニル)エチル]−(トリフルオロアセチル)アミノ]メチル}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]ベンズアミド(104mg,0.14mmol)をTHF(3mL)、MeOH(0.5mL)及び水(0.5mL)中に含む溶液にLiOH・HO(12mg,0.28mmol)を添加した。溶液を50℃で4時間撹拌した後、EtOAc(25mL)で希釈し、1M 水性NaCOで洗浄した。水性層をEtOAcで抽出し、合わせた有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、42mgの標記化合物を黄色固体(67mg,収率73%)として得た。H NMR(400MHz,d−DMSO):δ 10.65(s,1H),9.55(s,1H),8.85(d,J=6.7Hz,1H),8.54(d,J=8.8Hz,1H),8.26(d,J=5.2Hz,1H),8.04(s,1H),7.87(d,J=8.0Hz,1H),7.76(s,1H),7.60(d,J=7.9Hz,1H),7.42−7.55(m,5H),7.36(d,J=7.8Hz,1H),7.20(t,J=7.9Hz,1H),7.14(t,J=6.8Hz,1H),6.93(d,J=7.6Hz,1H),6.51(d,J=5.3Hz,1H),3.67(s,2H),3.23(t,J=6.6Hz,2H),3.01(s,3H),2.91(t,J=6.6Hz,2H)。MS(ESI):m/z=654[M+H]
実施例188:2,6−ジフルオロ−N−{3−[3−(2−{[3−({[2−(メチルスルホニル)エチル]アミノ}メチル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}ベンズアミド
Figure 0005132319
ステップA:2,6−ジフルオロ−N−[3−(3−{2−[(3−{[[2−(メチルスルホニル)エチル](トリフルオロアセチル)−アミノ]メチル}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]ベンズアミド
Figure 0005132319
(実施例27のステップCに記載されている手順に類似の手順に従って製造した)N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド(75mg,0.16mmol)及び(実施例187に記載されている手順に従って製造した)N−[(3−アミノフェニル)メチル]−2,2,2−トリフルオロ−N−[2−(メチルスルホニル)エチル]アセトアミド(65mg,0.20mmol)を2−プロパノール(3mL)中に含む懸濁液に濃HCl(2滴)を添加した。混合物をマイクロ波装置において180℃に15分間加熱した。反応混合物をEtOAc(25mL)で希釈し、飽和水性NaHCOで洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物(102mg,収率87%)を得た。MS(ESI):m/z=750[M+H]
ステップB:2,6−ジフルオロ−N−{3−[3−(2−{[3−({[2−(メチルスルホニル)エチル]アミノ}メチル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}ベンズアミド(標記化合物)
2,6−ジフルオロ−N−[3−(3−{2−[(3−{[[2−(メチルスルホニル)エチル](トリフルオロアセチル)アミノ]メチル}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]ベンズアミド(102mg,0.14mmol)をTHF(3mL)及び水(0.5mL)中に含む溶液にLiOH・HO(12mg,0.28mmol)を添加した。溶液を50℃で1時間撹拌した後、EtOAc(25mL)で希釈し、1M 水性NaCOで洗浄した。水性層をEtOAcで抽出し、合わせた有機層をNaSOで乾燥し,濾過し、凍結乾燥して、42mgの標記化合物を黄色粉末(77mg,収率84%)として得た。H NMR(400MHz,d−DMSO):δ 10.95(s,1H),9.55(s,1H),8.86(d,J=6.6Hz,1H),8.52(d,J=8.2Hz,1H),8.27(d,J=5.0Hz,1H),8.02(s,1H),7.83(d,J=7.9Hz,1H),7.75(s,1H),7.59(d,J=7.3Hz,1H),7.50(bs,2H),7.37(d,J=7.5Hz,1H),7.27(d,J=7.7Hz,1H),7.22(t,J=8.1Hz,1H),7.13−7.18(m,4H),6.93(d,J=6.9Hz,1H),6.53(d,J=5.5Hz,1H),3.67(s,2H),3.23(bs,2H),3.01(s,3H),2.87−2.91(m,2H)。MS(ESI):m/z=654[M+H]
実施例189:2,5−ジフルオロ−N−[3−(3−{2−[(2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]ベンズアミド
Figure 0005132319
ステップA:2,2,2−トリフルオロ−N−[3−(3−{2−[(2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]アセトアミド
Figure 0005132319
(実施例11のステップCに従って製造され得る)N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(310mg,0.74mmol)及び2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリンアミン(150mg,0.92mmol)を2−プロパノール(10mL)中に含む懸濁液に濃HCl(6滴)を滴下した。反応物を80℃で18時間撹拌した後、飽和水性NaHCOとEtOAc中20%(v/v) MeOHに分配した。水性層をEtOAc中20%(v/v) MeOHで抽出し、合わせた有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、シリカに吸着させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を収率72%(290mg,0.53mmol)で得た。H NMR(400MHz,d−DMSO):δ 11.39(s,1H),9.45(s,1H),8.85(d,J=7.0Hz,1H),8.44(d,J=8.6Hz,1H),8.27(d,J=5.1Hz,1H),8.02(s,1H),7.83(d,J=8.6Hz,1H),7.44−7.55(m,4H),7.38(d,J=8.2Hz,1H),7.14(t,J=6.9Hz,1H),6.97(d,J=8.4Hz,1H),6.50(d,J=5.3Hz,1H),3.39(s,2H),2.75(t,J=5.7Hz,2H),2.59(t,J=5.7Hz,2H),2.32(s,3H)。MS(ESI):m/z=544[M+H]
ステップB:N−{4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−2−ピリミジニル}−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリンアミン
Figure 0005132319
2,2,2−トリフルオロ−N−[3−(3−{2−[(2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]アセトアミド(290mg,0.53mmol)をテトラヒドロフラン(2mL)及び脱イオン水(2mL)中に含む溶液にLiOH・HO(34mg,0.80mmol)を添加した。反応物を50℃に3時間加熱した後、DCM(10mL)で希釈した。水性層をEtOAcで抽出し、合わせた有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮して、標記化合物を収率92%(219mg,0.49mmol)で得た。H NMR(400MHz,d−DMSO):δ 9.41(s,1H),8.79(d,J=6.8Hz,1H),8.52(bd,1H),8.21(d,J=5.3Hz,1H),7.53(s,1H),7.41−7.46(m,2H),7.08−7.15(m,2H),7.00(d,J=8.2Hz,1H),6.80(s,1H),6.67(t,J=7.7Hz,1H),6.49(d,J=5.3Hz,1H),5.25(s,2H),3.42(s,2H),2.76(t,J=5.7Hz,2H),2.58(t,J=5.7Hz,2H),2.32(s,3H)。MS(ESI):m/z=448[M+H]
ステップC:2,5−ジフルオロ−N−[3−(3−{2−[(2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]ベンズアミド
Figure 0005132319
N−{4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−2−ピリミジニル}−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリンアミン(96mg,0.21mmol)及びTEA(45μL,0.32mmol)をDCM(2mL)中に含む溶液に2,5−ジフルオロベンゾイルクロリド(28μL,0.23mmol)を添加した。室温で16時間後、反応混合物をシリカに吸着させ、カラムクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を収率51%(63mg,0.11mmol)で得た。H NMR(400MHz,d−DMSO):10.65(s,1H),9.44(s,1H),8.87(d,J=6.9Hz,1H),8.47(d,J=9.3Hz,1H),8.26(d,J=5.7Hz,1H),8.05(s,1H),7.86(d,J=8.4Hz,1H),7.34−7.55(m,8H),7.13(t,J=6.9Hz,1H),6.99(d,J=8.4Hz,1H),6.51(d,J=5.3Hz,1H),3.41(s,2H),2.76(t,J=5.7Hz,2H),2.58−2.60(m,2H),2.33(s,3H)。HRMS:計算値(C3427O)=587.6313,実測値=588.23178。
実施例190:N−[3−(3−{2−[(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,6−ジフルオロ−3−メチルベンズアミド
Figure 0005132319
(実施例186に記載されている方法に類似の方法で製造した)N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロ−3−メチルベンズアミド(100mg,0.21mmol)及び{2−[(3−アミノフェニル)オキシ]エチル}ジメチルアミン(47mg,0.26mmol)を2−プロパノール(3mL)中に含む懸濁液に濃HCl(2滴)を添加した。反応物を80℃で一晩撹拌した。16時間後、混合物をDCMで希釈し、飽和水性NaHCOで洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、シリカに吸着させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を収率86%(112mg,0.18mmol)で得た。H NMR(400MHz,d−DMSO):δ 10.90(s,1H),9.55(s,1H),8.86(d,J=6.7Hz,1H),8.51(d,J=8.6Hz,1H),8.28(d,J=5.2Hz,1H),8.01(s,1H),7.83(d,J=7.9Hz,1H),7.45−7.52(m,4H),7.36(d,J=7.3Hz,1H),7.27(d,J=8.1Hz,1H),7.12−7.16(m,3H),6.53(d,J=5.1Hz,1H),3.97(t,J=5.6Hz,2H),2.58(t,J=5.8Hz,2H),2.26(s,3H),2.17(s,6H)。MS(ESI):m/z=620[M+H]
実施例191:2,6−ジフルオロ−N−{3−[3−{2−[(3−フルオロフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}−6−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}ベンズアミド
Figure 0005132319
ステップA:1−(3−ブロモフェニル)−2−[5−(トリフルオロメチル)−2−ピリジニル]エタノン
Figure 0005132319
NaH(4.4g,110mmol)にヘキサン(2×100mL)を添加した後、デカントした。次いで、洗浄NaHに1−(3−ブロモフェニル)エタノン(10g,50mmol)をTHF(200mL)中溶液として添加した。次いで、2−クロロ−5−トリフルオロメチルピリジン(8.3g,46mmol)を添加し、反応混合物を60℃で12時間攪拌した。TLCが反応の完了を示したら、溶液をEtOAc及びブラインで希釈した。層を分離した。有機相を水及びブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、油状物に濃縮した。この油状物をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜30% EtOAc/Hex)により精製して、標記化合物をオフホワイト色固体(12g,69%)として得た。ESIMS:(M+H)=345。
ステップB:(1Z)−1−(3−ブロモフェニル)−2−[5−(トリフルオロメチル)−2−ピリジニル]エタノンオキシム
Figure 0005132319
1−(3−ブロモフェニル)−2−[5−(トリフルオロメチル)−2−ピリジニル]エタノン(10g,29mmol)をMeOH(100mL)中に含む溶液に10% 水性NaOH(50mL)を添加した。ヒドロキシルアミン塩酸塩(10g,146mmol)を10分間かけて少しずつ添加した後、混合物を1時間還流加熱した。室温まで冷却し、回転蒸発により濃縮した後、固体を集め、真空ライン(1トール)、50℃で一晩で乾燥して、粗な標記化合物(10.4g)を得た。これを粗なまま次の反応に使用した。ESIMS:(M+H)=360。
ステップC:2−[3−(3−ブロモフェニル)−2H−アジリン−2−イル]−5−(トリフルオロメチル)ピリジン
Figure 0005132319
(1Z)−1−(3−ブロモフェニル)−2−[5−(トリフルオロメチル)−2−ピリジニル]エタノンオキシム(10.4g,29mmol)をDCM(100mL)中に含む溶液に0℃でTEA(16mL,116mmol)を添加した。次いで、無水トリフルオロ酢酸(4.7mL,33mmol)を15分間かけて滴下した。反応混合物を室温まで加温した。1時間後、水(100mL)を添加し、pH7.0になるまで飽和水性NaHCOを添加した。有機層を分離し、MgSOで乾燥した後、SiOを添加し、真空中で濃縮した。混合物をシリカゲルに吸着させ、カラムクロマトグラフィー(0〜20% Ea/Hex)により精製して、標記化合物(〜8g,81%)をオレンジ色半固体として得た。ESIMS:(M+H)=342。
ステップD:2−(3−ブロモフェニル)−6−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン
Figure 0005132319
2−[3−(3−ブロモフェニル)−2H−アジリン−2−イル]−5−(トリフルオロメチル)ピリジン(〜8g,23mmol)をジクロロエタン(20mL)中に含む溶液にマイクロ波(Personal Chemistry Optimizer,175℃,25分間)を照射した。室温まで冷却した後、溶媒を真空中で除去し、物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜15% EA/Hex)により精製して、標記化合物(6.8g,86%)をオレンジ色半固体として得た。ESIMS:(M+H)=342。
ステップE:1−[2−(3−ブロモフェニル)−6−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]エタノン
Figure 0005132319
2−(3−ブロモフェニル)−6−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン(3.4g,10mmol)を無水酢酸(10mL,100mmol)中に含む溶液にHSO(2滴)を添加した後、100℃で3時間加熱した。反応物を室温まで冷却し、氷(100g)、DCM(300mL)を添加した後、pH7になるまで固体NaOHを添加した。有機層を分離し、MgSOで乾燥した後、SiOを添加し、真空中で濃縮した。混合物をシリカゲルに吸着させ、カラムクロマトグラフィー(0〜20% Ea/Hex)により精製して、標記化合物(2.2g,57%)をオレンジ色固体として得た。ESIMS:(M+H)=384。
ステップF:(2E)−1−[2−(3−ブロモフェニル)−6−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−3−(ジメチルアミノ)−2−プロペン−1−オン
Figure 0005132319
1−[2−(3−ブロモフェニル)−6−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]エタノン(500mg,1.3mmol)をDMF(5mL)中に含む溶液にジメチルホルムアミドジ−t−ブチルアセタール(0.5mL,2mmol)を添加した後、100℃で30分間加熱した。反応物を室温まで冷却した後、真空中で濃縮して、標記化合物(500mg,88%)を褐色固体として得た。ESIMS:(M+H)=439。
ステップG:4−[2−(3−ブロモフェニル)−6−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(3−フルオロフェニル)−2−ピリミジンアミン
Figure 0005132319
(2E)−1−[2−(3−ブロモフェニル)−6−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−3−(ジメチルアミノ)−2−プロペン−1−オン(370mg,0.84mmol)をジオキサン(4mL)中に含む溶液にN−(3−フルオロフェニル)グアニジン(278mg,1.3mmol)、TEA(0.58mL,4.2mmol)及びKCO(115mg,0.84mmol)を添加した。次いで、反応混合物にマイクロ波(Personal Chemistry Optimizer,160℃,15分×2パルス)を照射した。反応物を室温まで冷却した後、飽和水性NaHCO(20mL)及びEtOAc(40mL)を添加した。有機層を分離し、MgSOで乾燥し、真空中で濃縮して、粗な物質を得た。これを上記条件に再びかけた。マイクロ波装置において更に30分間後、反応物を冷却し、EtOAcと水に分配した。有機層を分離し、MgSOで乾燥し、濃縮した。粗な物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(20〜50% EA/Hex)により精製して、標記化合物(250mg,56%)をベージュ色固体として得た。ESIMS:(M+H)=529。
ステップH:2,6−ジフルオロ−N−{3−[3−{2−[(3−フルオロフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}−6−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}ベンズアミド(標記化合物)
4−[2−(3−ブロモフェニル)−6−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(3−フルオロフェニル)−2−ピリミジンアミン(125mg,0.24mmol)をジオキサン(10mL)中に含む溶液にPddba(7mg,0.007mmol)、CsCO(94mg,0.34mmol)、Xantphos(7mg,0.011mmol)及び2,6−ジフルオロベンズアミド(44mg,0.28mmol)を添加した。次いで、反応混合物にマイクロ波(Personal Chemistry Optimizer,170℃,15分間)を照射した。次いで、反応物を冷却し、混合物をEtOAc(100mL)と水(25mL)に分配した。有機層を分離し、MgSOで乾燥し、濃縮した。粗な物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(20〜50% EA/Hex)により精製して、標記化合物(43mg,30%)をベージュ色固体として得た。H NMR(400MHz,d−DMSO):δ 10.95(s,1H),9.88(s,1H),9.54(s,1H),8.54(d,J=9.3Hz,1H),8.38(d,J=5.3Hz,1H),8.07(s,1H),7.80(d,J=8.8Hz,1H),7.71(m,2H),7.59(m,1H),7.49(t,J=8.0Hz,1H),7.43(d,J=9.3Hz,1H),7.35(d,J=7.7Hz,1H),7.25(m,3H),6.71(dt,J=2.3,8.4Hz,1H),6.65(d,J=5.1Hz,1H)ppm。ESIMS:(M+H)=605。
実施例192:N−[5−{3−[2−({3−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−2−(メチルオキシ)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
ステップA:N−[5−ブロモ−2−(メチルオキシ)フェニル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
Figure 0005132319
4−ブロモ−2−ニトロアニソール(2.0g,0.009mol)を無水EtOH(100mL)中に含む溶液にSnCl・2HO(11.68g,0.051mol)を添加し、生じた混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣をEtOAc(100mL)中に懸濁し、1M NaOH(100mL)で洗浄し、セライトパッドを通して濾過した。有機層を除去し、回転蒸発により濃縮し、高真空下で乾燥した。次いで、生じた残渣をDCM(150mL)中に溶解した後、TEA(5.19g,0.051mol)及び無水トリフルオロ酢酸(4.52g,0.022mol)を添加した。一晩撹拌した後、反応物を1M HCl(50mL)で洗浄し、有機層を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(1から10% EtOAc/ヘキサン)により精製して、標記化合物(1.53g,60%)を白色固体として得た。ESIMS:(M−H)=297。
ステップB:2,2,2−トリフルオロ−N−{2−(メチルオキシ)−5−[(トリメチルシリル)エチニル]フェニル}−アセトアミド
Figure 0005132319
オーブン乾燥したフラスコにN下でN−[5−ブロモ−2−(メチルオキシ)フェニル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(1.53g,0.005mol)、無水の脱気THF(100mL)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(0.45g,0.0006mol)、Cu(I)I(73mg,0.38mmol)及びトリメチルシリルアセチレン(1.26g,0.013mol)を添加した。次いで、TEA(5.19g,0.05mol)を滴下し、生じた混合物を60℃で一晩加熱した。粗な反応混合物をシリカゲルに吸着させ、カラムクロマトグラフィー(0〜10% EtOAc/ヘキサン)により精製して、所望生成物(0.68g,42%)をオフホワイト色固体として得た。ESIMS:(M−H)=314。
ステップC:N−[5−エチニル−2−(メチルオキシ)フェニル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
Figure 0005132319
2,2,2−トリフルオロ−N−{2−(メチルオキシ)−5−[(トリメチルシリル)エチニル]フェニル}アセトアミド(680mg,2.16mmol)をTHF(50mL)中に含む溶液にTHF中1.0M TBAF(2.59ml,2.59mmol)を滴下し、生じた混合物を室温で30分間撹拌した。反応物をHO(50mL)でクエンチし、減圧下で濃縮し、水性層をDCM(2×50mL)で抽出した。有機層を合わせ、溶媒を減圧下で除去し、カラムクロマトグラフィー(5〜25% EtOAc/ヘキサン)により精製して、標記化合物(500mg,96%)をオフホワイト色固体として得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 3.00(s,1H),3.93(s,3H),6.86(d,1H,J=8.42Hz),7.31(dd,1H,J=8.42Hz,2.01Hz),8.46(d,1H,J=2.01Hz)。
ステップD:N−[5−[(2−クロロ−4−ピリミジニル)エチニル]−2−(メチルオキシ)フェニル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
Figure 0005132319
オーブン乾燥したフラスコにN下で2,4−ジクロロピリミジン(860mg,5.76mmol)、無水の脱気THF(100mL)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(81mg,0.12mmol)、ヨウ化銅(I)(13mg,0.07mmol)及びTEA(1.26g,0.013mol)を添加した。反応物を60℃で30分間加熱した後、(組成物バッチから得た)N−[5−エチニル−2−(メチルオキシ)フェニル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(560mg,2.30mmol)をTHF(10mL)中溶液として滴下し、生じた混合物を60℃で一晩加熱した。粗な反応混合物をシリカゲルに吸着させ、カラムクロマトグラフィー(0〜10% EtOAc/ヘキサン)により精製して、所望生成物(0.68g,42%)をオフホワイト色固体として得た。ESIMS:(M+H)=356。
ステップE:N−[5−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−(メチルオキシ)フェニル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
Figure 0005132319
N−[5−[(2−クロロ−4−ピリミジニル)エチニル]−2−(メチルオキシ)フェニル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(534mg,1.50mmol)、ヨウ化アミノピリジニウム(670mg,3.01mmol)及びKCO(620mg,4.51mmol)をDMF(10mL)中に含む溶液を室温で3時間撹拌した後、溶媒を除去した。残渣をDCM(50mL)中に再溶解し、HO(50mL)で洗浄した。有機層をシリカゲルに吸着させ、カラムクロマトグラフィー(5〜50% EtOAc/ヘキサン)により精製して、ピラゾロピリジン(370mg,55%)を黄褐色固体として得た。ESIMS:(M+H)=448。
ステップF:N−[5−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−(メチルオキシ)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
N−[5−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−(メチルオキシ)フェニル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(370mg,0.83mmol)及び1M LiOH(4.97ml,4.97mmol)を10:1 THF:HO(10mL)中に含む溶液を50℃で一晩加熱した。反応物をブライン(25mL)で洗浄し、水性層をEtOAc(25mL)で抽出し、有機層を合わせ、綿プラグを通して濾過し、溶媒を回転蒸発により除去した。残留溶媒を高真空下で除去した後、粗な混合物をTHF(25mL)中に溶解し、ここに2,6−ジフルオロベンゾイルクロリド(920mg,5.25mmol)を添加した。室温で3時間撹拌した後、懸濁している固体を溶解させるためにDMF(25mL)を添加し、次いで過剰のポリマー結合トリスアミン樹脂を添加した。一晩撹拌した後、アミン樹脂を真空濾過により除去し、MeOH(50mL)で濯ぎ、濾液を減圧下で濃縮して、所望アミド(410mg,79%)をオフホワイト色固体として得た。ESIMS:(M+H)=492。
ステップG:N−[5−{3−[2−({3−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−2−(メチルオキシ)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミド(標記化合物)
N−[5−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−(メチルオキシ)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミド(30mg,0.06mmol)を1,4−ジオキサン(6mL)及び2−プロパノール(3mL)中に含む溶液に3−[(ジメチルアミノ)メチル]アニリン(27mg,0.18mmol)及びジオキサン中4M HCl(0.076ml,0.31mmol)を順次添加した。80℃で一晩加熱した後、反応物を飽和NaHCO(25mL)でクエンチし、溶媒を回転蒸発により除去し、水性層をDCM(25mL)で抽出し、有機層を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(5〜50% EtOAc/ヘキサン)により精製して、生成物(12.8mg,35%)をオフホワイト色固体として得た。ESIMS:(M+H)=606。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 2.12(s,6H),3.33(bs,2H),3.86(s,3H),6.57(d,1H,J=5.49Hz),6.85(d,1H,J=7.14Hz),7.07−7.10(t,J=6.78Hz,1H),7.15−7.19(m,4H),7.35−7.38(m,1H),7.41−7.45(m,1H),7.50−7.54(m,1H),7.63(d,1H,J=6.78Hz),7.69(s,1H),8.23(d,1H,J=5.49Hz),8.32(s,1H),8.49−8.50(m,1H),8.80−8.82(m,1H),9.50(s,1H),10.19(s,1H)。
実施例193:2,6−ジフルオロ−N−{3−[3−{5−フルオロ−2−[(3−フルオロフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}−6−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}ベンズアミド
Figure 0005132319
ステップA:2−ブロモ−1−[2−(3−ブロモフェニル)−6−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]エタノン
Figure 0005132319
1−[2−(3−ブロモフェニル)−6−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]エタノン(89mg,0.23mmol)を氷酢酸中に含む溶液に氷酢酸(0.5mL)中の臭素(15mg,0.30mmol)を添加した。一晩攪拌した後、反応物を水で希釈し、飽和NaHCOでpH8に調節し、EtOAc(25mL)で抽出した。有機層をシリカゲルに吸着させ、LC(2〜10% EtOAc/ヘキサン)により精製して、ブロモケトン(70mg,70%)を得た。ESIMS:(M+H)=460。
ステップB:1−[2−(3−ブロモフェニル)−6−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−2−フルオロエタノン
Figure 0005132319
(組成物バッチから得た)2−ブロモ−1−[2−(3−ブロモフェニル)−6−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]エタノン(300mg,0.65mmol)及びKF(190mg,3.27mmol)をDMA(10mL)中に含む溶液を80℃で3時間加熱した。水(25mL)を添加し、水性層をEtOAc(2×50mL)で抽出した。有機層を合わせ、LC(2〜10% EtOAc/ヘキサン)により精製して、所望生成物(130mg,42%)を淡黄色ガラス状物として得た。ESIMS:(M+H)=401。
ステップC:(2Z)−1−[2−(3−ブロモフェニル)−6−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−3−(ジメチルアミノ)−2−フルオロ−2−プロペン−1−オン
Figure 0005132319
1−[2−(3−ブロモフェニル)−6−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−2−フルオロエタノン(10mg,0.025mmol)をDMF(2mL)中に含む溶液にDMFジ−tert−ブチルアセタール(0.85g,4.2mmol)を添加し、反応物を80℃で15分間加熱した。粗な反応混合物をシリカゲルに吸着させ、LC(5〜50% EtOAc/ヘキサン)により精製して、標記化合物(10mg,88%)を得た。ESIMS:(M+H)=456。
ステップD:4−[2−(3−ブロモフェニル)−6−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−5−フルオロ−N−(3−フルオロフェニル)−2−ピリミジンアミン
Figure 0005132319
(組成物バッチから得た)(2Z)−1−[2−(3−ブロモフェニル)−6−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−3−(ジメチルアミノ)−2−フルオロ−2−プロペン−1−オン(100mg,0.22mmol)をDMA(5mL)中に含む溶液に必要なグアニジンHCl塩(141mg,0.65mmol)及びKCO(152mg,1.10mmol)を添加した。130℃で一晩加熱した後、混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、水(25mL)で洗浄した。有機層を分離し、減圧下で濃縮し、LC(10〜50% EtOAc/ヘキサン)により精製して、ピリミジン(60mg,60%)を得た。ESIMS:(M+H)=546。
ステップE:2,6−ジフルオロ−N−{3−[3−{5−フルオロ−2−[(3−フルオロフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}−6−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}ベンズアミド(標記化合物)
オーブン乾燥したフラスコにN下で4−[2−(3−ブロモフェニル)−6−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−5−フルオロ−N−(3−フルオロフェニル)−2−ピリミジンアミン(40mg,0.08mmol)、無水の脱気1,4−ジオキサン(10mL)、Pd(dba)(13.4mg,0.01mmol)、Xantphos(12.7mg,0.02mmol)、2,6−ジフルオロベンズアミド(34.5mg,0.2mmol)及びCsCO(83mg,0.26mmol)を添加した。反応物をマイクロ波装置において160℃で15分間加熱し、シリカゲルに吸着させ、LC(DCMから5% MeOH/DCM)により精製して、所望生成物(30mg,66%)を黄褐色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 6.63−6.67(m,1H),7.10−7.25(m,4H),7.29−7.34(m,2H),7.39−7.47(m,1H),7.53−7.59(m,1H),7.68−7.70(m,2H),8.04−8.10(m,2H),8.60(s,1H),9.57(s,1H),9.97(s,1H),10.87(s,1H)。ESIMS:(M+H)=623。
実施例194:N−{3−[3−{2−[(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}−6−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
ステップA:N−{3−[3−アセチル−6−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
この中間体は、実施例191のステップEに記載されている手順に類似の手順を用いて製造され得る。得られた生成物は粗生成物として次ステップに使用され得る。
ステップB:N−{3−[3−[(2E)−3−(ジメチルアミノ)−2−プロペノイル]−6−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
N−{3−[3−アセチル−6−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミドをジメチルホルムアミドジ−t−ブチルアセタールを用いて処理した後100℃で30分間加熱することにより標記化合物が製造され得る。次いで、反応物を室温まで冷却した後、真空中で濃縮して、標記化合物を得ることができる。この化合物は粗なまま次反応に使用され得る。
ステップC:N−{3−[3−{2−[(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}−6−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド(標記化合物)
N−{3−[3−[(2E)−3−(ジメチルアミノ)−2−プロペノイル]−6−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミドをN−(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)グアニジンHCl(これは3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}アニリンを一般的な方法を用いて12M HClの存在下でシアナミドを用いて処理することにより製造され得る)を用いて処理することにより標記化合物が製造され得る。ESIMS:(M+H)=674。
実施例195:2,6−ジフルオロ−N−{3−[3−(2−{[3−({2−[メチル(2−プロペン−1−イル)アミノ]エチル}オキシ)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}ベンズアミド
Figure 0005132319
(実施例136のステップCに記載されている手順に従って製造した)N−(3−{3−[2−({3−[(2−クロロエチル)オキシ]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミドから、N−(3−{3−[2−({3−[(2−クロロエチル)オキシ]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミドをN−メチル−2−プロペン−1−アミンを用いて処理して4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−[3−({2−[メチル(2−プロペン−1−イル)アミノ]エチル}オキシ)フェニル]−2−ピリミジンアミンを得、これをTHF及びTEA中で2,6−ジフルオロベンゾイルクロリドを用いて処理し得る2ステップ方法で標記化合物を製造して、生成物を固体として得られ得る。ES−LCMS:m/z=632(M+H)。
実施例196:2,5−ジフルオロ−N−{3−[3−(2−{[3−({2−[メチル(2−プロペン−1−イル)アミノ]エチル}オキシ)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}ベンズアミド
Figure 0005132319
ステップA:4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−[3−({2−[メチル(2−プロペン−1−イル)アミノ]エチル}オキシ)フェニル]−2−ピリミジンアミン
Figure 0005132319
N−(3−{3−[2−({3−[(2−クロロエチル)オキシ]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミドを実施例136に類似の方法でN−メチル−2−プロペン−1−アミンを用いて処理して、標記化合物を得た。ES−LCMS:m/z=492(M+H)。
ステップB:2,5−ジフルオロ−N−{3−[3−(2−{[3−({2−[メチル(2−プロペン−1−イル)アミノ]エチル}オキシ)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}ベンズアミド(標記化合物)
4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−[3−({2−[メチル(2−プロペン−1−イル)アミノ]エチル}オキシ)フェニル]−2−ピリミジンアミンを実施例195に類似の方法で2,5−ジフルオロベンゾイルクロリドを用いて処理して、標記化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−D):δ 2.2(s,3H),2.7(m,2H),3.0(d,J=6.4Hz,2H),4.0(t,J=6.2Hz,2H),5.1(m,2H),5.8(m,1H),6.5(m,2H),7.1(m,2H),7.3(dd,J=8.0,1.4Hz,1H),7.4(dd,J=8.0,1.2Hz,1H),7.4(m,2H),7.5(m,4H),7.9(m,1H),8.0(t,J=2.6Hz,1H),8.3(d,J=5.3Hz,1H),8.5(dd,J=8.9,1.0Hz,1H),8.8(d,J=7.3Hz,1H),9.5(s,1H,),10.6(s,1H)ppm。ES−LCMS:m/z=632(M+H)。
実施例197:2,6−ジフルオロ−N−[3−(3−{2−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−イル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]ベンズアミド
Figure 0005132319
(実施例27のステップCに類似の手順に従って製造した)N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び6−アミノ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オンから実施例1のステップGに類似の方法でマイクロ波装置において加熱することにより標記化合物を製造した。ES−LCMS:m/z=590(M+H)。
実施例198:N−[3−(3−{2−[(3−{[3−(ジメチルアミノ)プロピル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミド
Figure 0005132319
ステップA:N−(3−{3−[2−({3−[(3−クロロプロピル)オキシ]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
Figure 0005132319
(実施例11のステップCに従って製造され得る)N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミドを3−[(3−クロロプロピル)オキシ]アニリンで置換することにより標記化合物が得られ得る。必要なアニリンは、3−ニトロフェノール、KCO及び1−ブロモ−3−クロロプロパンの混合物を2−ブタノン中で85℃で加熱することにより製造され得る。ES−LCMS:m/z=567(M+H)。
ステップB:4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(3−{[3−(ジメチルアミノ)プロピル]オキシ}フェニル)−2−ピリミジンアミン
Figure 0005132319
N−(3−{3−[2−({3−[(3−クロロプロピル)オキシ]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミドをジメチルアミンを用いて処理することにより標記化合物が製造され得る。
ステップC:N−[3−(3−{2−[(3−{[3−(ジメチルアミノ)プロピル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミド(標記化合物)
4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(3−{[3−(ジメチルアミノ)プロピル]オキシ}フェニル)−2−ピリミジンアミンを実施例168のステップDに類似の方法で2,6−ジフルオロベンゾイルクロリドを用いて処理することにより標記化合物が製造され得る。ES−LCMS:m/z=620(M+H)。
実施例199:2,6−ジフルオロ−N−[3−(3−{2−[(2−メチル−1,3−ベンゾチアゾル−5−イル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]ベンズアミド
Figure 0005132319
(実施例27のステップCに類似の手順に従って製造され得る)N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び2−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−5−アミンの混合物をイソプロパノール中で触媒量の濃HClと共に約85℃で加熱して、生成物を得る。ES−LCMS:m/z=590(M+H)。
実施例200:2,6−ジフルオロ−N−[3−(3−{2−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−7−イル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]ベンズアミド
Figure 0005132319
(実施例27のステップCに類似の手順に従って製造され得る)N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び7−アミノ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オンの混合物をイソプロパノール中で触媒量の濃HClと共に約85℃で加熱して、生成物を得る。ES−LCMS:m/z=590(M+H)。
実施例201:2,6−ジフルオロ−N−{3−[3−(2−{[4−(メチルオキシ)−3−(4−メチル−1−ピペラジニル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}ベンズアミド
Figure 0005132319
(実施例11のステップCに類似の手順に従って製造され得る)N−{3−[3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド及び[4−(メチルオキシ)−3−(4−メチル−1−ピペラジニル)フェニル]アミンの混合物をイソプロパノール中で触媒量の濃HClと共に約85℃で加熱して、生成物を得る。ES−LCMS:m/z=647(M+H)。
実施例202:2,6−ジフルオロ−N−[3−(3−{5−フルオロ−2−[(3−フルオロフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]ベンズアミド
Figure 0005132319
ステップA:1−ブロモ−3−エチニルベンゼン
Figure 0005132319
オーブン乾燥したフラスコにN下で1−ブロモ−3−ヨードベンゼン(5.00g,17.73mmol)、無水の脱気THF(100mL)、ジクロロビス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(II)(620mg,0.88mmol)、ヨウ化銅(I)(100mg,0.53mmol)、TEA(7.15g,71mmol)及びTMSアセチレン(1.91g,20mmol)を添加した。室温で一晩撹拌した後、反応物をブライン(100mL)で洗浄し、有機層を分離し、減圧下で濃縮し、シリカゲルに吸着させ、カラムクロマトグラフィー(5% EtOAc/ヘキサン)により精製して、所望生成物(3.57g,80%)を透明油状物として得た。これを1:1 THF:MeOH(100ml)中に溶解し、ここに水(10mL)及びKCO(5.87g,43mmol)を添加した。室温で一晩撹拌した後、反応物をブライン(100mL)で洗浄し、シリカゲルに吸着させ、LC(5% EtOAc/ヘキサン)により精製して、アルキン(1.92g,75%)を淡黄色油状物として得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 3.10(s,1H),7.17(t,J=7.69Hz,1H),7.38−7.44(m,1H),7.45−7.48(m,1H),7.61−7.62(s,1H)。
ステップB:4−[(3−ブロモフェニル)エチニル]−2−クロロ−5−フルオロピリミジン
Figure 0005132319
オーブン乾燥したフラスコにN下で2,4−ジクロロ−5−フルオロピリミジン(1.66g,10mmol)、無水の脱気THF(100mL)、ジクロロビス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(II)(180mg,0.26mmol)、ヨウ化銅(I)(29mg,0.15mmol)及びTEA(2.02g,20mmol)を添加した。反応物を60℃で30分間加熱した後、1−ブロモ−3−エチニルベンゼン(0.9g,5.0mmol)をTHF(25mL)中溶液として滴下し、生じた混合物を一晩加熱した。粗な反応混合物をシリカゲルに吸着させ、カラムクロマトグラフィー(2〜10% EtOAc/ヘキサン)により精製して、所望生成物(1.25g,78%)をオフホワイト色固体として得た。ESIMS:(M+H)=311。
ステップC:2−(3−ブロモフェニル)−3−(2−クロロ−5−フルオロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン
Figure 0005132319
4−[(3−ブロモフェニル)エチニル]−2−クロロ−5−フルオロピリミジン(25mg,0.08mmol)、ヨウ化アミノピリジニウム(36mg,0.16mmol)及び炭酸カリウム(33mg,0.23mmol)をDMF(1mL)中に含む溶液を室温で2時間撹拌した後、溶媒を除去した。残渣を水(50mL)中に懸濁し、EtOAc(2×100mL)で抽出した。有機層をシリカゲルに吸着させ、カラムクロマトグラフィー(2〜20% EtOAc/ヘキサン)により精製して、ピラゾロピリジン(27mg,85%)をオフホワイト色固体として得た。ESIMS:(M+H)=403。
ステップD:4−[2−(3−ブロモフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−5−フルオロ−N−(3−フルオロフェニル)−2−ピリミジンアミン
Figure 0005132319
(組成物バッチから得た)2−(3−ブロモフェニル)−3−(2−クロロ−5−フルオロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン(100mg,0.25mmol)を2−プロパノール(5mL)中に含む溶液に3−フルオロアニリン(166mg,1.4mmol)及び4M HCl/ジオキサン(0.4ml,1.6mmol)を順次添加した。反応混合物をマイクロ波装置において180℃で1時間加熱した。溶媒を減圧下で除去し、固体をEtOAc/ヘキサンから再結晶して、所望生成物(92mg,77%)を褐色固体として得た。ESIMS:(M+H)=478。
ステップE:2,6−ジフルオロ−N−[3−(3−{5−フルオロ−2−[(3−フルオロフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]ベンズアミド(標記化合物)
4−[2−(3−ブロモフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−5−フルオロ−N−(3−フルオロフェニル)−2−ピリミジンアミン(40mg,84mmol)、Pd(dba)(15.3mg,0.016mmol)、xantphos(14.5mg,0.025mmol)、CsCO(95mg,0.29mmol)及び2,6−ジフルオロベンズアミド(39mg,0.25mmol)を無水1,4−ジオキサン中に含む溶液を窒素で脱気した後、マイクロ波装置において160℃で15分間加熱した。この後、粗な反応物をシリカゲルに吸着させ、LC(DCMから5% MeOH/DCM)により精製して、生成物(28.3mg,61%)を白色固体として得た。ESIMS:(M+H)=555。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 6.63−6.67(m,1H),7.09−7.24(m,4H),7.29−7.49(m,3H),7.54−7.61(m,1H),7.68−7.72(m,1H),7.81(s,1H),7.90−7.94(m,1H),8.04(m,1H),8.09(m,1H),8.53−8.54(m,1H),8.87−8.89(m,1H),9.91(s,1H),10.84(s,1H)。ESIMS:(M+H)=555。
実施例203:2,6−ジフルオロ−N−[3−(3−{5−フルオロ−2−[(2−メ
チル−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリニル)アミノ]−4−ピリミジニ
ル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]ベンズアミド
Figure 0005132319
ステップA:N−{3−[(2−クロロ−5−フルオロ−4−ピリミジニル)エチニル]フェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
Figure 0005132319
オーブン乾燥したフラスコにN下で2,4−ジクロロ−5−フルオロピリミジン(1.56g,9.4mmol)、無水の脱気THF(100mL)、ジクロロビス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(II)(62mg,0.09mmol)、ヨウ化銅(I)(10mg,0.05mmol)及びトリエチルアミン(0.164g,0.23mmol)を添加した。反応物を60℃で30分間加熱した後、N−(3−エチニルフェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(1.0,4.69mmol)をTHF(25mL)中溶液として滴下し、生じた混合物を一晩加熱した。粗な反応混合物をシリカゲルに吸着させ、カラムクロマトグラフィー(2〜10% EtOAc/ヘキサン)により精製して、所望生成物(1.25g,78%)をオフホワイト色固体として得た。ESIMS:(M+H)=344。
ステップB:N,N−{3−[3−(2−クロロ−5−フルオロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
Figure 0005132319
N−{3−[(2−クロロ−5−フルオロ−4−ピリミジニル)エチニル]フェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(1.25g,3.64mmol)、ヨウ化アミノピリジニウム(1.63g,7.34mmol)及び炭酸カリウム(1.52g,11mmol)をDMF(50mL)中に含む溶液を室温で2時間撹拌した後、溶媒を除去した。残渣を水(50mL)中に懸濁し、EtOAc(2×100mL)で抽出した。有機層をシリカゲルに吸着させ、カラムクロマトグラフィー(10〜50% EtOAc/ヘキサン)により精製して、ピラゾロピリジン(1.34g,85%)をオフホワイト色固体として得た。ESIMS:(M+H)=436。
ステップC:2,2,2−トリフルオロ−N−[3−(3−{5−フルオロ−2−[(2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]アセトアミド
Figure 0005132319
N,N−{3−[3−(2−クロロ−5−フルオロ−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(20mg,0.05mol)、Pd(dba)(84mg,0.009mmol)、xantphos(8.0mg,0.013mmol)、炭酸セシウム(67mg,0.21mmol)及び2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6−イソキノリンアミン(22.3mg,0.14mmol)を無水1,4−ジオキサン中に含む溶液を窒素で脱気した後、100℃で48時間加熱した。この後、粗な反応物をシリカゲルに吸着させ、LC(DCMから10% MeOH/DCM)により精製して、生成物(13mg,50%)を黄褐色固体として得た。ESIMS:(M+H)=562。
ステップD:N−{4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−5−フルオロ−2−ピリミジニル}−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリンアミン
Figure 0005132319
2,2,2−トリフルオロ−N−[3−(3−{5−フルオロ−2−[(2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]アセトアミド(13mg,0.023mmol)を5:1 THF:HO(6mL)中に含む溶液に1M LiOH(0.14ml,0.14mmol)を添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応物をブライン(10mL)で洗浄し、有機層を除去し、シリカゲルに吸着させ、カラムクロマトグラフィー(0〜10% MeOH/DCM+1% NHOH)により精製して、標記化合物(8.6mg,80%)をオフホワイト色固体として得た。ESIMS:(M+H)=466。
ステップE:2,6−ジフルオロ−N−[3−(3−{5−フルオロ−2−[(2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]ベンズアミド(標記化合物)
N−{4−[2−(3−アミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−5−フルオロ−2−ピリミジニル}−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリンアミン(50mg,0.11mmol)をTHF(5mL)中に含む溶液に2,6−ジフルオロベンゾイルクロリド(20mg,0.11mmol)を添加し、反応混合物を室温で20分間撹拌した。反応物をMeOHで希釈し、シリカゲルに吸着させ、カラムクロマトグラフィー(0〜10% MeOH/DCM+1% NHOH)により精製して、標記化合物(15.4mg,24%)を淡黄色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 10.86(s,1H),9.52(s,1H),8.86(d,J=7.69Hz,1H),8.45−8.46(m,1H),8.06(s,1H),7.89(d,J=8.61Hz,1H),7.71−7.73(m,1H),7.54−7.58(m,1H),7.30−7.47(m,4H),7.20−7.24(m,3H),7.08−7.12(m,1H),6.86(d,J=8.42Hz,1H),3.26(s,2H),2.66−2.69(m,2H),2.49−2.51(m,2H),2.26(s,3H)。ESIMS:(M+H)=606。
生物学的実施例
本発明の化合物を基質リン酸化アッセイ及び細胞増殖アッセイにおいてErbBファミリータンパク質チロシンキナーゼ阻害活性について試験した。
A.酵素アッセイ
本発明の化合物を、バキュロウイルス発現系から精製した酵素を用いる基質リン酸化アッセイにおいてEGFR、ErbB−2及びErbB−4タンパク質チロシンキナーゼ阻害活性について試験した。試薬作成は本質的にP.S.Brignolaら,J.Biol.Chem.,277(2):1576−1585(2002)に記載されているように実施した。
この方法は、ATP由来のγ−ホスフェートの、P.S.Brignolaら,J.Biol.Chem.,277(2):1576−1585(2002)において“ペプチドC”と称されているビオチニル化合成ペプチドのチロシン残基へのトランスファーを触媒する単離酵素の能力を測定する。チロシンリン酸化の程度を抗ホスホチロシン抗体を用いて測定し、ホモジニアス時間分割蛍光法(HTRF)により定量した。
反応を黒色384ウェルポリスチレン平底プレートにおいて20μLの最終容量で実施した。アッセイは下記する溶液、基質ミックス及び酵素ミックスの各々を10μl添加することにより実施した。基質ミックスは100mM 3−[N−モルホリノ]プロパンスルホン酸(MOPS)(pH7.5)、2mM MnCl、20μM ATP、0.01% Tween 20、0.1mg/mL BSA、0.8uM ペプチド基質及び1mM ジチオトレイトールを含んでいた。酵素ミックスは100mM MOPS(pH7.5)、0.01% Tween 20、0.1mg/mL BSA、及び0.8nM EGFR、10nM ErbB2または1nM ErbB4のいずれかを含んでいた。
本研究中、化合物の力価を測定するために2つの別々の方法を使用した。方法Aでは、化合物プレートにまず基質ミックスを添加し、次いで酵素ミックスを添加することにより反応を開始させた。方法Bでは、化合物プレートにまず酵素ミックスを添加し、プレートを20℃で1時間インキュベートした。次いで、基質ミックスを添加することにより反応を開始させた。
上記したいずれかの方法により反応を開始させた後、反応を20℃で90分間進行させた。次いで、各ウェルに20μlの100mM EDTAを添加することにより反応を停止させた。アッセイプレートに40μl/ウェルのHTRF検出ミックスを添加した。検出試薬の最終濃度は100mM HEPES(pH7.5)、0.1mg/mL BSA、15nM ストレプトアビジン標識アロフィコシアニン(PerkinElmer)、及び1nM ユーロピウム標識抗−ホスホチロシン抗体(PerkinElmer)であった。アッセイプレートを封をせず放置し、Wallac Multilabel Counter 1420(PerkinElmer)を用いてカウントした。
分析しようとする化合物をMeSO中に1.0mMまで溶解し、12希釈によりMeSOで1:3連続希釈した。1μLの各濃度希釈物をアッセイプレートの対応ウェルに移した。こうして、0.00027〜47.6μMの最終化合物濃度範囲を得る。
用量応答のデータを、化合物の濃度に対するデータ換算式
100*(1−(U1−C2)/(C1−C2))
(ここで、Uは未知の値であり、C1は4.76% DMSOについて得た平均対照値であり、C2は0.035M EDTAについて得た平均対照値である)
を用いて計算した抑制%としてプロットした。データを
y=((Vmax*x)/(K+x))+Y2
(ここで、Vmaxは上漸近線であり、Y2はY切片であり、KはIC50である)
により描いた曲線と適合させた。各化合物の結果を、
pIC50=−Log10(K)
に従って計算したpIC50として記録した。
実施例1〜203の化合物の多くを上記アッセイにかけ、結果を下表1に報告する。下表において、
“+”はErbB2またはEGFRのいずれかに対して6以上のpIC50測定値がないことを表し、
“++”はErbB2またはEGFRのいずれかに対して6以上のpIC50測定値が少なくとも1つあるが、7以上のpIC50測定値はないことを表し、
“+++”はErbB2またはEGFRのいずれかに対して7以上のpIC50測定値が少なくとも1つあることを表す。
Figure 0005132319
Figure 0005132319
Figure 0005132319
B.細胞アッセイ
方法A:メチレンブルー増殖抑制アッセイ
ヒト乳癌細胞(BT474)及び頭頸部癌細胞(HN5)は10% ウシ胎児血清(FBS)を含む低グルコースDMEM(Life Technologies 12320−032)において培養した。ヒト結腸癌細胞(Colo205)は10% FBSを含むDMEM(Invitrogen,10564)において培養した。SV40形質転換ヒト***上皮細胞株HB4aにヒトH−ras cDNA(HB4a r4.2)またはヒトc−ErbB2 cDNA(HB4a c5.2)をトランスフェクトした。HB4aクローンを選択剤ハイグロマイシンB(50g/mL)を補充した10% FBS、インスリン(5g/mL)、ヒドロコルチゾン(5g/mL)を含むRPMIにおいて培養した。すべての株を加湿インキュベーターにおいて95% 空気/5% CO中37℃で増殖させた。細胞をトリプシン/EDTAを用いて収集し、血球計数器を用いてカウントし、96ウェル組織培養プレート(Falcon 3075)において適当な培地(100μL)中で以下の密度:BT474 10,000細胞/ウェル;HN5 3,000細胞/ウェル;で平板培養した。翌日、化合物をDMSO中10mM ストック溶液から100mg/mLのゲンタマイシンを含有するDMEMで必要な最終濃度の2倍に希釈した。100μL/ウェルのこれらの希釈物を細胞プレート上の培地(100μL)に添加した。対照ウェルには0.6% DMSO含有培地を添加した。すべての細胞株にはDMEMで希釈した化合物を添加した。すべてのウェル中のDMSOの最終濃度は0.3%であった。細胞をインキュベーター(37℃,10% CO)に3日間戻した。次いで、培地を吸引により除去した。細胞を90μL/ウェルのメチレンブルー(Sigma M9140,1:1 エタノール:水中0.5%)で染色し、室温で少なくとも30分間インキュベートすることにより細胞バイオマスを推定した。染料を除去し、脱イオン水中に浸すことによりプレートを濯ぎ、風乾した。細胞から染料を遊離させるために、100μLの溶解化溶液(PBS中1% N−ラウロイルサルコシンナトリウム塩,Sigma L5125)を添加し、プレートを約30分間やさしく振とうした。620nMでの光学密度をマイクロプレートリーダーを用いて測定した。細胞増殖の抑制%をビヒクル処理対照ウェルに対して計算した。対照の細胞増殖を50%抑制する化合物の濃度(IC50)を非線形回帰(Levenberg−Marquardt)及び式:
y=Vmax*(1−(x/(K+x)))+Y2
(ここで、“K”はIC50に等しい)
を用いて補間した。
方法B:Celltiter Glo(登録商標)増殖抑制アッセイ
ヒト乳癌細胞(BT474)は10% ウシ胎児血清(FBS)を含むRPMI(Invitrogen,22400)において培養した。ヒト頭頸部癌細胞(HN5)は10% FBSを含む低グルコースDMEM(Invitrogen,12320)において培養した。ヒト結腸癌細胞(Colo205)は10% FBSを含むDMEM(Invitrogen,10564)において培養した。いずれの細胞株も加湿5% CO/95% 空気インキュベーターにおいて37℃で維持した。細胞をトリプシン/EDTAを用いて収集し、血球計数器を用いてカウントし、ハーフエリアの黒壁96ウェル組織培養プレート(Corning 3882)を用いて上記した適当な培地(30μL)において以下の密度:BT474 3,000細胞/ウェル;HN5 500細胞/ウェル;及びColo205細胞 3,000細胞/ウェル;で平板培養した。翌日、化合物をDMSO中10mM ストック溶液から100mg/mLのゲンタマイシンを含有するDMEMで希釈した。30μL/ウェルのこれらの希釈物を細胞プレート上の培地に30μL/ウェルで添加した。対照ウェルには0.6% DMSOM含有培地を添加した。すべてのウェル中のDMSOの最終濃度は0.3%であった。細胞を37℃、5% COで3日間インキュベートした。細胞バイオマスをCelltiter Glo(Promega G7571)を用いて推定した。簡単に説明すると、プレートをインキュベーターから取り出し、30分間室温に平衡化した。処理した細胞の各ウェルにCelltiter Glo試薬(60μL)を添加し、プレートをオービタルプレート振とう装置を用いて2分間振とうした。プレートを振とうすることなく更に30分インキュベートし、各ウェルにつき0.5秒の統合時間でルミノメーターを用いて測定した。細胞増殖の抑制%をビヒクル処理対照ウェルに対して計算した。ビヒクル対照細胞増殖の50%を抑制する化合物の濃度(IC50)を非線形回帰(Levenberg−Marquardt)及び式
y=Vmax*(1−(x/(K+x)))+Y2
(ここで、“K”はIC50に等しい)
を用いて補間した。
実施例1〜203の化合物を上記アッセイにかけ、結果を下表2に報告する。下表において、
“+”は化合物がBT474及びHN5癌細胞株の両方において>1μMの活性を示したことを表し、
“++”は化合物がBT474及びHN5癌細胞株の少なくとも1つにおいて100nM〜1μMの活性を示したことを表し、
“+++”は化合物がBT474及びHN5癌細胞株の少なくとも1つにおいて100nM未満の活性を示したことを表す。
Figure 0005132319
Figure 0005132319
Figure 0005132319
Figure 0005132319
特定実施例の化合物をColo205細胞株を用いて上記アッセイにかけ、結果を下表3に報告する。下表において、
“+”は化合物がColo205癌細胞株において>1μMの活性を示したことを表し、
“++”は化合物がColo205癌細胞株において100nM〜1μMの活性を示したことを表し、
“+++”は化合物がColo205癌細胞株において100nM未満の活性を示したことを表す。
Figure 0005132319
Figure 0005132319

Claims (3)

  1. 式(I):
    Figure 0005132319
    [式中、
    aは0、1、2または3であり;
    各Rは同一または異なり、独立してハロ、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、Ay、Het、−OR、−ROR、−OC(O)R、−C(O)R、−RC(O)R、−C(O)NR、−RC(O)NR、−CO、−C(S)R、−C(S)NR、−S(O)、−RS(O)、−S(O)NR、−NR、−RNR、−N(R)−R、−N(R)−R−OR、−N(R)−R−S(O)、−N(R)−R−CN、−C(NH)NR、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)−C(O)−NR、−N(R)−S(O)−NR、−CN及び−NOから選択され;
    fは0、1または2であり;
    Ayは場合によりハロ、C1−3アルキル、C1−3アルコキシ、NH、N(H)C1−3アルキル、N(C1−3アルキル)、CN及びNOから選択される置換基で1〜3回置換されていてもよいアリールであり;
    HetはN、O及びSから選択される1〜2個のヘテロ原子を有し、場合によりハロ、C1−3アルキル、C1−3アルコキシ、ヒドロキシ、オキソ、NH、N(H)C1−3アルキル、N(C1−3アルキル)、CN及びNOから選択される置換基で1〜3回置換されていてもよい5〜6員ヘテロ環またはヘテロアリールであり;
    環Aはアリール、ヘテロ環及びヘテロアリールから選択され;
    は−C(O)−、−N(H)C(O)−、−C(S)−または−N(H)C(S)−であり;
    b及びcは同一または異なり、各々独立して0、1または2であり;
    各Rは同一または異なり、独立してハロ、アルキル、−OR、−S(O)、−NR、−CN及び−NOから選択され;
    dは0、1または2であり;
    各Rは同一または異なり、独立してハロ、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、Ay、Het、−OR、−ROR、−OAy、−ROAy、−OC(O)R、−COR、−RC(O)R、−C(O)Ay、−C(O)NR、−RC(O)NR、−C(O)N(H)Ay、−C(O)N(H)Het、−CO、−COAy、−C(S)R、−C(S)NR、−S(O)、−RS(O)、−S(O)Ay、−S(O)NR、−NR、−RNR、−N(H)Ay、−RN(H)Ay、−N(H)Het、−N(H)RHet、−N(R)−R、−N(R)−R−OR、−N(R)−R−S(O)、−N(R)−R−CN、−C(NH)NR、−N(H)C(O)R、−N(H)C(O)Ay、−N(H)SO、−N(R)−C(O)−NR、−N(R)−S(O)−NR、−CN及び−NOから選択され;
    eは0または1であり;
    各Rは同一または異なり、独立してC1−4アルキレンまたはC3−4アルケニレンであり;
    環Bはアリール及びヘテロアリールから選択され;
    gは0、1、2、3または4であり;
    各Zは同一または異なり、独立して式ii:
    (Alk)−(Y−(Alk)−(R (ii)
    {式中、m、n及びpは同一または異なり、各々独立して0または1であり;
    各Alkは同一または異なり、独立してC1−4アルキレン及びC3−4アルケニレンから選択され;
    は−O−、−C(O)−、−S(O)−、または−N(H)−であり;
    qは1または2であり;
    各Rは同一または異なり、独立してH、ハロ、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、Ay、Het、オキソ、−OR、−OAy、−C(O)R、−OC(O)R、−C(O)Ay、−OC(O)Ay、−C(O)NR、−CO、−COAy、−S(O)、−S(O)Ay、−S(O)NR、−C(S)R、−C(S)NR、−C(S)N(H)Ay、−NR、−N(H)Ay、−N(H)Het、−N(R)−R、−N(R)−R−OR、−N(R)−R−S(O)、−N(R)−R−CN、−NHC(O)R、−N(H)S(O)、−C(NH)NR、−N(R)−C(O)−NR、−N(R)−S(O)−NR、−N(R)−C(O)−RNR、−N(R)−S(O)−RNR、−CN及び−NOから選択され;
    及びRは各々同一または異なり、各々独立してH、アルキル、アルケニル、アルキニル、C3−6シクロアルキル及びC3−6シクロアルケニルから選択される}を有する部分である]
    を有する化合物、或いはその製薬上許容される塩または溶媒和物。
  2. 2,6−ジフルオロ−N−[3−(3−{2−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−7−イル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]ベンズアミド、
    2,5−ジフルオロ−N−{3−[3−(2−{[3−({2−[メチル(2−プロペン−1−イル)アミノ]エチル}オキシ)フェニル]−アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}ベンズアミド、
    N−{3−[3−(2−{[2−(ジメチルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド、
    N−[3−(3−{2−[(3−クロロ−4−{[2−(4−モルホリニル)エチル]−オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミド、
    N−[3−(3−{2−[(3−クロロ−4−{[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミド、
    2,6−ジフルオロ−N−{3−[3−(2−{[3−フルオロ−4−({[(2S)−1−メチル−2−ピロリジニル]メチル}オキシ)−フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}ベンズアミド、
    2,6−ジフルオロ−N−(3−{3−[2−({4−[(メチルスルホニル)メチル]−フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)ベンズアミド、
    2,6−ジフルオロ−N−(3−{3−[2−({2−(メチルオキシ)−4−[(メチルスルホニル)メチル]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)ベンズアミド、
    2,6−ジフルオロ−N−(3−{3−[2−(1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリニルアミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)ベンズアミド、
    N−[3−(3−{2−[(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}−フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミド、
    N−[3−(3−{2−[(3−クロロ−4−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]−オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミド、
    N−[3−(3−{2−[4−(4−メチル−1−ピペラジニル)フェニルアミノ]−4−ピリミジニル}−7−トリフルオロピラゾロ[1,5−b]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,6−ジフルオロベンズアミド、
    2,6−ジフルオロ−N−{3−[3−(2−{[4−(メチルオキシ)−3−(4−メチル−1−ピペラジニル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}ベンズアミド、
    2,6−ジフルオロ−N−[3−(3−{2−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−イル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]ベンズアミド、
    N−[3−(3−{2−[(3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,6−ジフルオロ−3−メチルベンズアミド、
    N−{3−[3−(2−{[3−クロロ−4−({2−[(メチルスルホニル)アミノ]エチル}−オキシ)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]フェニル}−2,6−ジフルオロベンズアミド、
    2,6−ジフルオロ−N−(2−(メチルオキシ)−5−{3−[2−(1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリニルアミノ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}フェニル)ベンズアミド、
    2,6−ジフルオロ−N−[3−(3−{5−フルオロ−2−[(2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]ベンズアミド;
    2,5−ジフルオロ−N−[3−(3−{2−[(2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−イソキノリニル)アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]ベンズアミド、及び
    N−[3−(3−{2−[(3−クロロ−4−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]オキシ}フェニル)−アミノ]−4−ピリミジニル}ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)フェニル]−2,6−ジフルオロ−3−メチルベンズアミド−トリフルオロ酢酸から選択される化合物、並びにその製薬上許容される塩及び溶媒和物。
  3. 哺乳動物における感受性新生物の治療に使用するための請求項1または2に記載の化合物を含む医薬組成物。
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