JP5097762B2 - 遮蔽カバーの開閉機構 - Google Patents

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Description

本発明は、収容空間を開閉可能に遮蔽する遮蔽カバーの開閉機構に関する。
車両の室内には、さまざまな収容空間が設けられている。例えば、着脱式シート用およびチャイルドシート用のストライカや、車両のバックドアのロック装置が係合するストライカを収容する凹部空間、荷物や小物などの収納用の凹部空間、カップホルダ、灰皿などがある。
この種の凹部空間に対して、外観性を良好に保つと同時に安全性を確保することを目的として、開閉可能な遮蔽カバーを設置することが行われている。すなわち、凹部空間の使用時には、開口部を通じて凹部空間の内部を露出させ、非使用時には、凹部空間の開口部を遮蔽または閉鎖する遮蔽カバーが用いられている。
例えば、特許文献1には、車両の着脱式(跳ね上げ式)シートにおいて、シートの跳ね上げ時(非使用時)にシートロックストライカに係止する係止爪と、シート使用時にシートレッグに係止する係止爪とが各々一体形成された遮蔽カバーが開示されている。この遮蔽カバーは、シート非使用時には、ストライカやストライカが設置されたフロアの凹部空間を遮蔽するためにストライカに装着され、シート使用時には、ストライカを露出させるためにストライカへの装着を解除されるとともに、シートレッグに係止されることになる。これにより、カバーの非使用時にカバーを保管することができるため、カバーの紛失や破損が防止されている。
また、特許文献2には、チャイルドシート装着用のアンカー(ストライカ)が格納されたシートの凹部空間の開口部を遮蔽する構造が開示されている。この遮蔽構造は、凹部空間内にスライド可能または回動可能に設けられ、アンカー非使用時には凹部空間の開口部を閉鎖して、アンカー使用時にはアンカーを露出させることができる蓋体によって実現されている。
また、特許文献3には、フロアに敷設されたカーペットの、ストライカを収容する凹部空間に対応する位置に切り込み部を形成することによって、凹部空間の開口部が開閉可能に覆われるフロア構造が開示されている。
実用新案登録第2528426号公報 特開2002−240603号公報 特開平11−48844号公報
しかしながら、特許文献1に記載のカバーは、シート使用時にカバーをシートレッグへ保管する点について使用者への周知が必要となるため、使い勝手が悪く、付け替え操作を怠ると依然として紛失や破損の恐れがある。また、その付け替え操作は、係止爪による係止および解除動作が必要となるため、作業性および利便性の点で好ましくない。
また、特許文献2に記載の遮蔽構造では、スライド可能または回動可能な蓋体の設置に、スプリングなどの付加的な付勢部材が用いられており、そのため、取付作業の工数や部品点数などが増加することによるコストアップが生じてしまう。
さらに、特許文献3に記載のフロア構造では、凹部空間を完全に遮蔽することができないため、ストライカの非使用時にはストライカが露出することになる。そのため、外観性を良好に保つことが困難となり、凹部空間に足が挟まれてしまうなど、安全性にも問題がある。
そこで本発明は、コストアップを生じることなく、容易に開閉可能であり、安全で確実に開口部を遮蔽することができる遮蔽カバーの開閉機構を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明の遮蔽カバーの開閉機構は、開口部を有する収容空間と、開口部を横断するように収容空間に固定して設けられた軸部材と、軸部材に可動に取り付けられ、軸部材と直交する方向への並進運動と軸部材に対する回転運動とによって、開口部を開閉可能に遮蔽する遮蔽カバーであって、開口部を遮蔽可能であるとともに、収容空間内に収容可能な板状のカバー部材と、カバー部材の一方の面に設けられ、軸部材を収容し、カバー部材の並進運動と回転運動とを案内する案内通路と、カバー部材の第1の端部に形成され、カバー部材が開口部を遮蔽する際に開口部の周縁部と係合する弾性変形可能な第1の係合部とを有する遮蔽カバーと、を有し、カバー部材は、第1の係合部が周縁部と係合し、カバー部材が開口部を遮蔽する第1の位置と、第1の係合部と周縁部との係合が解除され、カバー部材が軸部材よりも収容空間の外側に位置する第2の位置との間で変位可能であるとともに、第2の位置と、カバー部材が収容空間内に収容され、開口部が開放される第3の位置との間で変位可能であり、案内通路は、カバー部材が第1の位置にあるときには、軸部材と係合して、並進運動と回転運動とからなる、軸部材の案内通路に対する相対運動を阻止するとともに、カバー部材が第1の位置以外にあるときには、軸部材との係合を解除して、軸部材の相対運動を許容するように変形可能である。
このような遮蔽カバーの開閉機構では、遮蔽カバーの運動が、収容空間に設置されたストライカとそれを収容する案内通路との間の相対運動によって案内される。そのため、非常に簡単な操作で、遮蔽カバーの開閉動作を行うことが可能となる。このストライカの相対運動は、カバー部材が凹部空間の開口部を遮蔽しているときには、ストライカと案内通路との係合によって阻止されるため、遮蔽カバーによる凹部空間の開口部の遮蔽は確実なものとなる。また、遮蔽カバーは1つの構成部品で構成されており、遮蔽カバーの開閉動作もストライカに取り付けられたまま行われることから、材料コストおよび組立て工数の低減や、遮蔽カバーの紛失や破損といった不具合の低減にもつながることになる。
以上、本発明によれば、コストアップを生じることなく、容易に開閉可能であり、安全で確実に開口部を遮蔽することができる遮蔽カバーの開閉機構を提供することができる。
本発明の一実施形態における、凹部空間の開口部を遮蔽する遮蔽位置での遮蔽カバーを示す図である。 本発明の一実施形態における、凹部空間の開口部を開放する開放位置での遮蔽カバーを示す図である。 本発明の一実施形態における遮蔽カバーを示す斜視図および断面図である。 本発明の一実施形態における遮蔽カバーの開閉動作を示す断面図である。 本発明の一実施形態における遮蔽カバーの開閉動作の一過程を示す斜視図および断面図である。 本発明の一実施形態における遮蔽カバーの開閉動作の一過程を示す斜視図および断面図である。 本発明の一実施形態における遮蔽カバーの開閉動作の一過程を示す斜視図および断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
本明細書では、本発明の遮蔽カバーの開閉機構について、着脱式シートのストライカが設置された凹部空間の開口部を開閉可能に遮蔽する遮蔽カバーを例に挙げて説明する。例えば、着脱式シートは、バス仕様の車両などに、使用者の用途に応じてシート数や座席位置を調節するために用いられている。
図1は、着脱式シートの非使用時、すなわち、凹部空間の閉鎖時の様子を示す図である。図1(a)は、凹部空間の開口部側から見た斜視図であり、図1(b)は、図1(a)のI−I’線に沿った断面図である。また、図2は、着脱式シートの使用時、すなわち、凹部空間の開放時の様子を示す図である。図2(a)は、凹部空間の開口部側から見た斜視図であり、図2(b)は、図2(a)のII−II’線に沿った断面図である。
本実施形態の遮蔽カバーの開閉機構は、凹部空間(収容空間)2と、凹部空間2に設けられたシートブラケット部3の開口部4に設置された円柱状のストライカ(軸部材)5と、ストライカ5に可動に取り付けられ、シートブラケット部3の開口部4を開閉可能に遮蔽する遮蔽カバー1と、から構成される。
ストライカ5は、シートブラケット部3の側壁間を横断するように、シートブラケット部3の開口部4に沿って固定して設置されている。このシートブラケット部3は、その開口部4を含む上面が凹部空間2の底面であるフロアパネル2aに平行となるように凹部空間2に設置されており、これにより、ストライカ5は、凹部空間2に対して固定して設けられることになる。
図1からわかるように、凹部空間2の閉鎖時には、凹部空間2に設けられたシートブラケット部3の開口部4を遮蔽カバー1が遮蔽して、凹部空間2が閉鎖されている。一方、図2に示す凹部空間2の開放時には、凹部空間2に設けられたシートブラケット部3の開口部4が開放されて、ストライカ5に金具7が装着される。このとき、遮蔽カバー1は、凹部空間の閉鎖時の姿勢に対して、ストライカ5の軸方向から見たときにほぼ反転したような姿勢をとり、その大部分が凹部空間2内に収容されている。この2つの姿勢間の遮蔽カバー1の変位、すなわち遮蔽カバー1の開閉動作は、ストライカ5に対する並進運動と回転運動とによって実現されることになる。これについては、後述する。
なお、ストライカ5は、強度および剛性に優れた鉄やアルミニウムなどの金属製であることが好ましく、それにより、耐久性を高めることが可能となる。一方、遮蔽カバー1は、射出成形などの成形方法によって一体に形成されており、その材料としては、ポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂が好適に用いられている。これにより、遮蔽カバー1の各構成要素を弾性変形可能に形成することが可能となる。
次に、本実施形態の遮蔽カバー1の構成について、詳しく説明する。
図3は、本実施形態の遮蔽カバーを示す図であり、図3(a)および図3(b)は、それぞれ表面側および裏面側から見た斜視図であり、図3(c)は、側面図である。
本実施形態の遮蔽カバー1は、遮蔽カバー1が凹部空間2を閉鎖する際(図1(a)参照)に、シートブラケット部3の開口部4を遮蔽するカバー部材10を有している。カバー部材10は、凹部空間2の閉鎖時には少なくともストライカ5を外部から遮蔽するように、開口部4の大部分を閉鎖可能な大きさに形成されている。一方で、カバー部材10は、ストライカ5を露出して凹部空間2を開放する際には、凹部空間2内に収容可能である(図2参照)。
カバー部材10の第1の端部11には、凹部空間2の閉鎖時(図1参照)に、シートブラケット部3の開口部4の周縁部4aと係合する弾性変形可能なフック状の第1の係合部21が形成されている。カバー部材10の第1の端部11には、後述するように、裏面10b側に形成されたアーム部30によって、カバー部材10が開口部4を遮蔽する際に表面10a側への付勢力が付与されることになる。したがって、第1の係合部21は、この付勢力に抗してカバー部材10を遮蔽位置に保持するのに十分な係止力を発揮できる形状を有している必要がある。一方で、第1の係合部21は、カバー部材10の遮蔽動作において、開口部4との係合および係合解除が容易に可能であることが望ましい。そのために、本実施形態では、第1の係合部21は、図3(c)に示すように、取り付けられるべきストライカ5の軸方向から見たときに、「く」の字状の断面を有している。これにより、カバー部材10を確実に遮蔽位置に保持することができ、一方で、係合および係合解除の動作も容易に可能となる。
カバー部材10の、第1の係合部21が形成されていない側の端部(第2の端部)12には、カバー部材10の表面側10aが外周側となるような円弧状の湾曲部22が形成されている。遮蔽カバー1は、後述するように、その開閉動作時には、カバー部材10の第2の端部12側を支点として回転運動を行うことになる。湾曲部22は、この遮蔽カバー1の回転運動において、フロアパネル2aと接触することによる回転運動の阻害を低減するとともに、その回転運動をガイドする役目を有している。
また、湾曲部22には、上述の第1の係合部21の係合解除動作をしやすくするため、すなわちカバー部材10の第2の端部12側を裏面10b側に向かって押しやすくするために、凹陥部22aが形成されている。この凹陥部22aにより、上述した付勢力をカバー部材10に付与するアーム部30よりも第2の端部12側を裏面10b側に向かって押しやすくなる。その結果、上述したカバー部材10の第1の端部11側に付与される、表面10a側への付勢力も利用して、第1の係合部21と開口部4の周縁部4aとの係合を容易に解除することが可能となる。さらに、この係合が解除された後で凹陥部22aを押すことにより、遮蔽カバー1の開閉動作時の、遮蔽カバー1の回転運動も容易に行うことが可能となる。
カバー部材10の裏面10bには、第2の端部12側から、カバー部材10に対して付勢力を付与する弾性変形可能な板状のアーム部30が形成されている。アーム30部は、図2からもわかるように、3つの部分31−33から構成されている。
アーム部30の第1の部分31は、カバー部材10の裏面10bからほぼ垂直に突出するように延びた後、第1の端部11の方向に折れ曲がり、第1の端部11に向かって裏面10bから離れるように斜めに延びている。第1の部分31は、このような形状により、カバー部材10が凹部空間2の開口部4を遮蔽するとき(図1参照)には、凹部空間2のフロアパネル2aと圧接して、カバー部材10をフロアパネル2aから離れる方向に付勢することになる。
アーム部30の第2の部分32は、第1の部分31の先端から再びカバー部材10側へ戻るように折れ曲がった後、裏面10bに向かって延びている部分である。第2の部分32は、カバー部材10が凹部空間2の開口部4を遮蔽する際にストライカ5に当接するように形成されている(図1参照)。それにより、第2の部分32は、カバー部材10が第2の端部12の方向に移動して、第1の係合部21と開口部4との係合が解除されるのを防止する役目を果たしている。一方、第2の部分32には、カバー部材10が凹部空間2の開口部4を遮蔽する際にストライカ5と係合する突起部32aが形成されている。これにより、カバー部材10が遮蔽位置にあるときには、ストライカ5と第2の部分32との間の相対位置は固定され、したがって、ストライカ5のカバー部材10に対する相対運動は阻止される。このようにして、カバー部材10は、第1の係合部21が開口部4と係合している状態に保持されることになる。
アーム部30の第3の部分33は、第2の部分32から、再びカバー部材10から離れる方向に向かって延びるように形成されている。第3の部分33は、後述するように、遮蔽カバー1の開閉動作の一過程において、開口部4の周縁部4aに係止され、遮蔽カバー1を回転運動が開始される位置に保持するために設けられている。これにより、遮蔽カバー1の開閉動作時に、使用者の操作性を高めることが可能となる。
なお、本実施形態では、アーム部30は、第1の部分31を除いて、一対の部材から構成されているが、アーム部30の構成はこれに限定されるものではない。すなわち、アーム部30の構成は、凹部空間2の開放時にストライカ5に装着される金具の形状に応じて、適宜変更可能である。
また、アーム部30の第1の部分31には、弾性変形可能な第2の係合部34が形成されている。第2の係合部34は、図2に示す凹部空間2の開放時に、凹部空間2の閉鎖時には第1の係合部21と係合していた開口部4の周縁部4aと係合する。これにより、凹部空間2の開口部4を開放する際に、遮蔽カバー1の位置を規制することができるとともに、遮蔽カバー1のガタツキを防止することができる。
カバー部材10の裏面10b側には、カバー部材10の中央付近からアーム部30の第1の部分31にかけて、薄板状の架橋部40が形成されている。架橋部40は、カバー部材10の裏面10bから垂直かつアーム部30の第1の部分31に平行に延び、カバー部材10の第2の端部12側に折れ曲がった後、カバー部材10に平行に延びて、第1の部分31と連結するように形成されている。架橋部40とカバー部材10の裏面4bとの間には、架橋部40を補強する複数の補強壁41が形成されている。
この架橋部40とともに、上述したアーム部30によって、遮蔽カバー1がストライカ5に取り付けられる際に、ストライカ5を収容して、遮蔽カバー1の開閉動作を案内する案内通路6が規定されている。アーム部30が弾性変形可能であるため、アーム部30によって規定される案内通路6も変形可能となり、それにより、遮蔽カバー1(カバー部材10)の位置状態に応じて、ストライカ5の案内通路6に対する相対運動が制御可能となる。すなわち、案内通路6は、第1の係合部21が開口部4の周縁部4aと係合しているときには、上述したように、ストライカ5の相対運動を阻止しているが、この係合が解除されると同時に、その相対運動を許容することになる。このことが、本発明の大きな特徴の一つである。これについて、図4で詳しく説明する。
図4は、第1の係合部が開口部の周縁部と係合し、カバー部材が開口部を遮蔽する遮蔽位置にある場合(図4(a))と、第1の係合部と開口部の周縁部との係合が解除され、カバー部材が凹部空間の外側に位置する遮蔽可能位置にある場合(図4(b))とを示す図であり、それぞれ、図1(b)に対応する断面図である。
図4(a)に示すように、カバー部材10が遮蔽位置(第1の位置)にあるとき、ストライカ5は、カバー部材10と架橋部40とアーム部30の第2の部分32とに挟まれているとともに、突起部32aと係合している。これにより、ストライカ5は、案内通路6内へと進入する方向への移動が阻止され、すなわち、カバー部材10のストライカ5に対する移動が阻止されている。このストライカ5と突起部32aとの係合は、第1の係合部21と周縁部4aとの係合が解除されない限り解除されることはない。
図4(a)に示す遮蔽位置において、アーム部30の、特に第1の部分31が変形していることにより、カバー部材10には、凹部空間2の外側へと付勢する付勢力が付与されている。第1の係合部21と開口部4の周縁部4aとの係合が解除されると、この付勢力により、カバー部材10は、図4(a)に示す遮蔽位置から図4(b)に示す遮蔽可能位置(第2の位置)へと変位することになる(図4(b)中の矢印A参照)。これと同時に、アーム部30が元の形状まで復元することにより、案内通路6が変形して、ストライカ5と突起部32aとの係合が解除され、それにより、ストライカ5の案内通路6に対する相対運動が許容されることになる(図4(b)中の矢印B参照)。
次に、図1、および図5から図7を参照しながら、遮蔽カバー1の開閉動作について説明する。
図5から図7は、遮蔽カバーの開閉動作の各過程を示す図である。図5から図7の各(a)図は、凹部空間の開口部から見た斜視図であり、図5から図7の各(b)図は、図1(b)の断面図に対応する、図5から図7の各(a)図の断面図である。
カバー部材10が、図1に示す遮蔽位置から、図4(b)に示す遮蔽可能位置を経て、図5に示す位置に到達するまでの、遮蔽カバー1の開閉動作は以下の通りである。
まず、カバー部材10がシートブラケット部3の開口部4を遮蔽している、図1の遮蔽位置において、凹陥部22aの底面をフロアパネル2aに向かって押すことにより、第1の係合部21と開口部4の周縁部4aとの係合を解除する。これにより、図4(b)に示すように、案内通路6が変形して、ストライカ5は、アーム部30の突起部32aとの係合が解除されて、案内通路6に対して相対運動可能となる。すなわち、遮蔽カバー1の運動が、案内通路6に沿って案内可能となる。
ここで、図4(b)に示す遮蔽可能位置において、凹陥部22a(図4(b)には図示せず)の側面を第1の端部11の方向に押すことによって、ストライカ5は、第1の部分31の第2の端部12側に当接するまで案内通路6内を並進運動する。すなわち、遮蔽カバー1は、案内通路6に沿ってスライドし、図5に示す回転開始位置まで移動する。このとき、凹陥部22aの側面だけでなく、底面をフロアパネル2aの方向に押すことにより、アーム部30の先端に位置する第3の部分33は、凹部空間2から外側に押し出される方向に動き、開口部4の周縁部4aの領域と容易に係止可能となる。これにより、遮蔽カバー1を回転開始位置に保持することができ、遮蔽カバー1の開閉動作の操作性を向上させることができる。
次に、図6に示すように、案内通路6内で第1の部分31の第2の端部12側に当接したストライカ5を回転中心として、すなわち第2の端部12側を支点として、遮蔽カバー1を回転させる(図6中の矢印C参照)。このとき、第2の端部12に形成された湾曲部22がフロアパネル2aに接触することにより、遮蔽カバー1のスムーズな回転運動が可能となる。
この遮蔽カバー1の回転運動を、カバー部材10が開口部4の(遮蔽位置で第1の係合部21と係合する周縁部4aとは反対側の)周縁部4bの領域に当接するまで行う。その後、案内通路6内で第1の部分31の第2の端部12側に当接したストライカ5を、再び第2の部分32側へと移動させる(図6(b)中の矢印D参照)ことで、遮蔽カバー1を第2の端部12の方向へとスライドさせる。それと同時に、カバー部材10の表面10aがフロアパネル2aに当接するまで、すなわち、カバー部材10がストライカ5に対してフロアパネル2a側に位置するまで、遮蔽カバー1を回転運動させる。
さらに、カバー部材10がフロアパネル2aに当接した遮蔽カバー1を、図7に示すように、ストライカ5が第2の部分32に当接して、開口部4が開放される開放位置(第3の位置)までスライドさせる。このとき、第2の係合部34(図7には図示せず)が開口部4の周縁部4aと係合する(図2参照)ことにより、遮蔽カバー1は、その位置が規制されるとともに、ガタツキが防止され、開放位置に安定的に保持されることになる。
このようにして、ストライカ5が車室内側へ露出され、着脱式シートの金具7をストライカ5に装着して、着脱式シートを使用することができる(図2参照)。
以上、遮蔽カバー1の、遮蔽位置から開放位置までの開放動作について説明したが、開放位置から遮蔽位置までの閉鎖動作についても、同様の手順で行うことができる。
なお、本実施形態では、遮蔽カバー1の開閉動作を案内する案内通路6は、例えば図3(c)に示すように、ストライカ5の軸方向から見たときに、カバー部材10から離れる方向に延びた後、第2の端部12へ向かって延びるようなL字形を有している。本実施形態では、案内通路6のこのような形状により、開口部4の大きさに比べて収容空間2の深さが小さい場合でも、遮蔽カバー1をストライカ5に取り付けたまま、ストライカ5に対して反転させたような2つの位置(遮蔽可能位置および開放位置)の間を変位可能となる。したがって、凹部空間が十分な深さを有している場合など、開口部の大きさと凹部空間の深さとの関係によっては、案内通路のその他の形状も可能である。
以上、上述したように、本実施形態では、1つの構成部品である遮蔽カバーによって、凹部空間の開口部を開閉可能に遮蔽することができ、付加的な部材を用いる必要がないため、材料コストおよび組立て工数を格段に低減することで、コストアップを抑えることができる。また、遮蔽カバーの運動は、収容空間に設置されたストライカとそれを収容する案内通路との間の相対運動によって案内されるため、非常に簡単な操作で、遮蔽カバーの開閉動作を行うことができる。さらに、このストライカの相対運動は、カバー部材が凹部空間の開口部を遮蔽しているときには阻止されるため、凹部空間の開口部を安全で確実に遮蔽することができる。しかも、このような遮蔽カバーの開閉動作は、遮蔽カバーをストライカに取り付けられたまま行うことができる。したがって、本実施形態によれば、遮蔽カバーの紛失や破損といった不具合も著しく低減することができる。
上述した実施形態では、本発明の遮蔽カバーの開閉機構が適用される凹部空間に、円柱状のストライカが設けられている場合を例に挙げて説明したが、ストライカの形状はこれに限定されるものではない。跳ね上げ式シートなどの、ストライカが収容される凹部空間の底面と平行な部分を有するU字状のストライカであってもよい。この場合、遮蔽カバーは、U字状のストライカの、凹部空間の底面と平行な部分に取り付けることができる。
さらには、本発明の遮蔽カバーの開閉機構は、着脱式または跳ね上げ式シート用のストライカを収容する凹部空間に限らず、チャイルドシート用のストライカや、車両のバックドアのロック装置が係合するストライカを収容する凹部空間に適用することもできる。
1 遮蔽カバー
2 凹部空間
2a フロアパネル
3 シートブラケット部
4 開口部
4a 周縁部
5 ストライカ
6 案内通路
7 金具
10 カバー部材
10a 表面
10b 裏面
11 第1の端部
12 第2の端部
21 第1の係合部
22 湾曲部
22a 凹陥部
30 アーム部
31 第1の部分
32 第2の部分
32a 突起部
33 第3の部分
34 第2の係合部
40 架橋部
41 補強壁

Claims (5)

  1. 開口部を有する収容空間と、
    前記開口部を横断するように前記収容空間に固定して設けられた軸部材と、
    前記軸部材に可動に取り付けられ、該軸部材と直交する方向への並進運動と前記軸部材に対する回転運動とによって、前記開口部を開閉可能に遮蔽する遮蔽カバーであって、前記開口部を遮蔽可能であるとともに、前記収容空間内に収容可能な板状のカバー部材と、該カバー部材の一方の面に設けられ、前記軸部材を収容し、前記カバー部材の前記並進運動と前記回転運動とを案内する案内通路と、前記カバー部材の第1の端部に形成され、前記カバー部材が前記開口部を遮蔽する際に該開口部の周縁部と係合する弾性変形可能な第1の係合部とを有する遮蔽カバーと、
    を有し、
    前記カバー部材は、前記第1の係合部が前記周縁部と係合し、前記カバー部材が前記開口部を遮蔽する第1の位置と、前記第1の係合部と前記周縁部との係合が解除され、前記第1の係合部が前記軸部材よりも前記収容空間の外側に位置する第2の位置との間で変位可能であるとともに、該第2の位置と、前記カバー部材が前記収容空間内に収容され、前記開口部が開放される第3の位置との間で変位可能であり、
    前記案内通路は、前記カバー部材が前記第1の位置にあるときには、前記軸部材と係合して、前記並進運動と前記回転運動とからなる、前記軸部材の前記案内通路に対する相対運動を阻止するとともに、前記カバー部材が前記第1の位置以外にあるときには、前記軸部材との係合を解除して、前記軸部材の前記相対運動を許容するように変形可能である、
    遮蔽カバーの開閉機構。
  2. 前記カバー部材は、前記案内通路の前記変形によって、前記第1の位置と前記第2の位置との間で変位可能であり、前記軸部材の前記相対運動によって、前記第2の位置と前記第3の位置との間で変位可能である、請求項1に記載の遮蔽カバーの開閉機構。
  3. 前記遮蔽カバーが、前記カバー部材の前記第1の端部とは反対側の第2の端部から形成され、前記案内通路を規定する弾性変形可能なアーム部を有し、
    前記アーム部が、
    前記カバー部材から突出するように延びた後、前記第2の端部側から前記第1の端部側に向かって前記カバー部材から離れる方向に斜めに延び、前記カバー部材が前記第1の位置にあるときに、前記収容空間内の前記開口部と対向する面に圧接して、前記カバー部材を前記第2の位置に変位させるように付勢する第1の部分と、
    前記第1の部分の前記第1の端部側から前記カバー部材に向かって延び、前記カバー部材が前記第1の位置にあるときに、前記軸部材に当接して、前記カバー部材の前記第2の端部側への移動を阻止する第2の部分と、
    を有し、
    前記第2の部分には、前記カバー部材が前記第1の位置にあるときに、前記軸部材と係合して、該軸部材の前記相対運動を阻止する突起部が形成されている、請求項2に記載の遮蔽カバーの開閉機構。
  4. 前記遮蔽カバーが、前記カバー部材と前記アーム部の前記第1の部分との間に形成され、前記アーム部と共に前記案内通路を規定する架橋部を有し、
    前記案内通路は、前記カバー部材から離れる方向に延びた後、前記カバー部材の前記第2の端部側へ向かって延びるL字状に形成されている、請求項3に記載の遮蔽カバーの開閉機構。
  5. 前記遮蔽カバーが、前記カバー部材が前記第3の位置にあるときに前記開口部の前記周縁部と係合して、前記カバー部材を前記第3の位置に保持する弾性変形可能な第2の係合部を有する、請求項1から4のいずれか1項に記載の遮蔽カバーの開閉機構。
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