JP5592343B2 - 車両用蓋の開閉ロック装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車等の車両において、内装部材に設けられた開口部を開閉自在に覆うための車両用蓋の開閉ロック装置に関する。
従来から、自動車のドア、ボディサイド、天井、フロア、ダッシュボード、トランクルーム等に取り付けられるトリムやリアパーセル等の内装部材には、必要に応じて開口部が設けられ、その開口部を開閉自在に覆うために蓋体が設けられている。
これら内装部材のうち、リアパーセルに設けられた開口部を開閉自在に覆う蓋体を備えたテザーアンカーカバー装置について、図4(A)、(B)、図5(A)、(B)に基づき説明する。なお、図4(B)、図5(A)、(B)は断面図であるが、図を見易くするために切断面を示す平行斜線を省略している。
図4(A)、(B)に示すように、テザーアンカーカバー装置100はスピーカグリル101と共にリアパーセル200に設置されている(例えば、特許文献1参照。)。このテザーアンカーカバー装置100は、リアパーセル200に形成された開口部200a内に設けられているテザーアンカー300を当該開口部200aと共に覆うためのもので、開口部200aに嵌合するためのベース体110と、開口部200aを開閉自在に覆うためのカバー体(蓋体)120とから構成され、これらは合成樹脂製である。なお、テザーアンカー300は、チャイルドシートをリアシートに装着するためのもので、チャイルドシートから引き出されたテザーベルトの先端に設けたフックを掛止することができる。
ベース体110は図5(B)に示すように、リアパーセル200の開口部200aに嵌合できるように、後縁部側の下部には開口部200aに差し込むことで当該開口部200aに係合させる差込用突起111が2ヶ所に形成され、前縁部側の下部には開口部200aに係止させるロック片112が2ヶ所に形成されている。カバー体120は図5(A)に示すように、ベース体110の前縁部側の2つのロック片112の間に形成された係止爪部113に係止する係止爪部121が前縁部側の下方に形成されている。また、カバー体120の前縁部側にはカバー体120の開閉をし易くするために、指を引っ掛けることができる引掛け部122が突出している。なお、ベース体110の後縁部側とカバー体120の後縁部側とは、合成樹脂の薄肉部であるインテグラルヒンジ130によって一体的に結合されている。
このようなテザーアンカーカバー装置100をリアパーセル200の開口部200aに装着するには、ベース体110の貫通穴110aをカバー体120で閉塞させ、且つベース体110の係止爪部113にカバー体120の係止爪部121を係合させる。そして、ベース体110の差込用突起111を開口部200aの一方の壁面下に差し込んでから、ベース体110のロック片112を開口部200aの他方の壁面に係止させる。
このようにしてリアパーセル200の開口部200aに装着されたテザーアンカーカバー装置100を利用してチャイルドシートをリアシートに装着するには、チャイルドシートをリアシートの所定位置に載置した後にカバー体120の引掛け部122に指を引っ掛けて上方に持ち上げると、ベース体110の係止爪部113からカバー体120の係止爪部121が外れるので、カバー体120はインテグラルヒンジ130を中心にして回転して、ベース体110の貫通穴110a及びリアパーセル200の開口部200aを開口させることができる。したがって、リアパーセル200の開口部200a内に設けられたテザーアンカー300を表出させることができるので、チャイルドシートから引き出されたテザーベルトの先端に設けたフックを掛止できるようになる。
特開2002−104037号公報
しかしながら、背景技術に記載したテザーアンカーカバー装置100では、リアパーセル200に設けられた開口部200aに嵌合させるための差込用突起111及びロック片112が形成されたベース体110と、ベース体110の貫通穴110a及びリアパーセル200の開口部200aを開閉するためのカバー体120とがそれぞれ必要になるので、テザーアンカーカバー装置自体の小型化が困難になる難点があった。
また、カバー体120をベース体110に係止させるために、それぞれに係止爪部113、121を形成させていることから、カバー体120を開けるために当該カバー体120の引掛け部122に指を引っ掛けて上方に持ち上げると、係止爪部113、121同士がそれぞれ押圧して当該各係止爪部113、121のアームを撓ませることになるので、カバー体120を開けるための操作力が高くなり操作性が悪くなると共に、係止爪部113、121の耐久性が低下する難点があった。
本発明は、このような従来の難点を解消するためになされたもので、蓋体を開閉するための装置を小型化することができ、而も蓋体を開けるときの操作性を向上できる車両用蓋の開閉ロック装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成する本発明の第1の態様である車両用蓋の開閉ロック装置は、車両用内装部材に設けられた開口部を開閉自在に覆うために、車両用内装部材にヒンジを介して一体的に結合され、開口部を閉塞する閉塞位置及び開口部を開放する開放位置間でヒンジを中心にして回動する蓋体と、蓋体の前縁部側に着脱自在に固定され、且つ車両用内装部材の開口部の前縁部側と対向する側辺に切り欠かれた切欠部及び前縁部側間に、着脱自在に圧入されるロック体とを備えたものである。
また、ロック体は、断面形状がコの字状に形成されることで相対向する2つの辺を有し、当該2つの辺で蓋体の前縁部側を把持する蓋体把持部と、蓋体把持部の2つの辺のうち蓋体の裏側に位置する下辺の端部にヒンジ部を介して一体的に結合されると共に、異方向に屈曲された2つの屈曲部を有し、当該2つの屈曲部のうち第1の屈曲部はヒンジ部に結合する第1の面板部が延設され第2の屈曲部は第2の面板部が延設された断面略Z形状で形成され、蓋体把持部が蓋体に固定されると共に当該蓋体が閉塞位置に位置する場合には、第1の面板部が蓋体把持部の下辺の下方で当該下辺に沿うように位置することで第1の屈曲部の外側面が当該切欠部に係合すると共に第2の屈曲部が切欠部を挿通するロック部と、蓋体把持部が蓋体に把持されると共に当該蓋体が閉塞位置に位置する場合において、ロック部の第2の屈曲部と第2の面板部との接続点に、車両用内装部材に当接され第2の面板部を車両用内装部材の表面から浮かせる第1の凸部が形成され、且つ第1の面板部及び蓋体把持部の下辺のうち何れか一方に形成され下辺と第1の面板部との間に空間を設ける第2の凸部が形成されているロック解除部とから構成され、弾性変形可能な材質から成るものである。ここで、「延設」とは、延ばして設けられていることを意味する。
このような第1の態様である車両用蓋の開閉ロック装置によれば、ロック体の蓋体把持部が前縁部側に把持されている蓋体を、車両用内装部材に設けられた開口部を閉塞する方向に回転させていくと、ロック体のロック部の第1の屈曲部の外側面が開口部の切欠部に圧接されるが、第1の屈曲部は弾性変形によって切欠部を乗り越えることができるので、第1の屈曲部の外側面を切欠部に係合させると共に、第2の屈曲部を切欠部に挿通させることができるようになる。したがって、蓋体で車両用内装部材に設けられた開口部を閉塞させると共に、ロック体で蓋体を切欠部にロックさせることができる。
また、開口部を閉塞している蓋体を切欠部にロックしているロック体のロック部の第2の面板部を車両用内装部材に向かって押圧すると、第2の面板部を力点、第1の凸部を支点、切欠部の壁面に当接する第1の屈曲部を作用点として、第2の面板部が第2の凸部を介して蓋体把持部の下辺と共に蓋体自体を持ち上げることができる。したがって、第2の面板部を持ち上げるための操作力だけで蓋体を開けることができる。
本発明の第2の態様は第1の態様である車両用蓋の開閉ロック装置において、第1の屈曲部は、蓋体把持部が蓋体に固定されると共に当該蓋体が閉塞位置に位置する場合において、第2の面板部を車両用内装部材に向かって押圧すると、第2の面板部を力点、第1の凸部を支点、切欠部の壁面に当接する第1の屈曲部を作用点として、第2の面板部が第2の凸部を介して下辺と共に蓋体を持ち上げて開口部を開放するような円弧状に形成されているものである。
このような第2の態様である車両用蓋の開閉ロック装置によれば、第1の屈曲部が円弧状に形成されているので、ロック体の蓋体把持部が前縁部側に把持されている蓋体で車両用内装部材に設けられた開口部を閉塞する際、切欠部をスムーズに乗り越えることができ、また、ロック体の蓋体把持部が前縁部側に把持されている蓋体を開ける際、第2の面板部が第2の凸部を介して下辺と共に蓋体を持ち上げための弾性作用を効率よく発揮させることができる。
本発明の第3の態様は第1の態様又は第2の態様である車両用蓋の開閉ロック装置において、蓋体把持部の上辺には、下辺に向かって突設する凸部が形成され、蓋体には、蓋体把持部が蓋体に固定された際、凸部が嵌合する嵌合孔が形成されているものである。
このような第3の態様である車両用蓋の開閉ロック装置によれば、蓋体把持部を蓋体の前縁部側に把持した際、上辺の凸部を蓋体の嵌合孔に嵌合させることができるので、ロック体が蓋体から外れてしまうことを防ぐことができる。
本発明の第4の態様は第1の態様乃至第3の態様のうち何れか1つの態様である車両用蓋の開閉ロック装置において、ロック体は合成樹脂である。
このような第4の態様である車両用蓋の開閉ロック装置によれば、ロック体を射出成形用金型で容易に製造することができ、而も弾性変形させ易くなる。
本発明の第5の態様は第4の態様である車両用蓋の開閉ロック装置において、蓋体把持部とロック部とを結合するヒンジ部は、両者を薄肉部分で折り曲げ可能に結合するインテグラルヒンジである。
このような第5の態様である車両用蓋の開閉ロック装置によれば、蓋体把持部とロック部とをインテグラルヒンジにより1つの射出成形用金型で成形可能となるので、部品費、金型費の削減が可能となる。
本発明の第6の態様は第1の態様乃至第5の態様のうち何れか1つの態様である車両用蓋の開閉ロック装置において、蓋体のヒンジは、樹脂本体層及び表皮層が一体的に積層された車両用内装部材の樹脂本体層を切り欠くことで表皮層をヒンジとするインテグラルヒンジである。
このような第6の態様である車両用蓋の開閉ロック装置によれば、車両用内装部材の製造工程内で開閉可能な蓋体をも作成することができる。
本発明の第7の態様は第1の態様乃至第6の態様のうち何れか1つの態様である車両用蓋の開閉ロック装置において、蓋体を含む車両用内装部材は、ロック体が配置される箇所が表面から窪ませた凹部で形成され、当該凹部は第2の面板部を手で上方に持ち上げ可能な大きさである。
このような第7の態様である車両用蓋の開閉ロック装置によれば、ロック部の第2の面板部の操作性を低下させることなくロック体を車両用内装部材の表面から不必要に突出することを防ぐことができる。
本発明の車両用蓋の開閉ロック装置によれば、蓋体を開閉するための装置を小型化することができ、而も蓋体を開けるときの操作性を向上できるようになる。
本発明の本発明の車両用蓋の開閉ロック装置における好ましい実施の形態例を示す図で、(A)は斜視図、(B)は(A)に示すロック体を拡大した斜視図、(C)は(B)に示すロック体をD方向(裏面)から見た矢視図である。 図1(A)のA−A線断面図で、(A)は蓋体が開いている状態の図、(B)は蓋体が(A)の状態から閉じられた状態の図である。 図1(A)のA−A線断面図で、(A)は蓋体が閉じている状態の図、(B)はロック体の第2の面板部を押圧した状態の図、(C)は蓋体が(B)の状態から開かれた状態の図である。 従来の車両用蓋の開閉ロック装置の一形態であるテザーアンカーカバー装置を示す図で、(A)は斜視図、(B)は(A)のB−B線断面図である。 (A)は図4(B)を部分的に拡大した断面図、(B)は(A)のC−C線断面において部分的に拡大した断面図である。
以下、本発明の車両用蓋の開閉ロック装置を実施するための形態例について説明する。本発明の車両用蓋の開閉ロック装置は、例えば、ノッチバックセダンのリアシート上部背後の仕切り棚であるリアパーセルに設置されるテザーアンカーを覆うためのテザーアンカーカバー装置に適用される。テザーアンカーは、チャイルドシートをリアシート上に搭載した際、チャイルドシートの上部が前方に倒れ込まないように当該チャイルドシートの背もたれ上部を固定するためのもので、この背もたれ上部にはテザーアンカーに掛止するためのフックが先端に設けられているテザーベルトが固定されている。
このようなテザーアンカーを使用時に表出させ、不使用時に覆うためのテザーアンカーカバー装置として適用される車両用蓋の開閉ロック装置について、図1(A)、(B)、(C)、図2(A)、(B)、図3(A)、(B)、(C)を参照しながら説明する。なお、図2(A)、(B)、図3(A)、(B)、(C)は断面図であるが、図を見易くするために切断面を示す平行斜線を省略している。
テザーアンカー6はチャイルドシートの設置位置を選択できるようにリアパーセルの少なくとも2ヶ所以上に設置され、図2(A)、(B)に示すように、リアパーセル2に形成された開口部2a内に設けられているアンカーブラケット3にボルト4及びナット5でボルト締結されている。
車両用蓋の開閉ロック装置1は図1(A)に示すように、車両用内装部材であるリアパーセル2に設けられた開口部2aを開閉自在に覆うために、リアパーセル2にヒンジ21を介して一体的に結合され、開口部2aを閉塞する閉塞位置及び開口部を開放する開放位置間でヒンジ21を中心にして回動する蓋体20と、蓋体20の前縁部側22に着脱自在に固定され、且つリアパーセル2の開口部2aの前縁部側22と対向する側辺に切り欠かれた切欠部2b及び前縁部側22間に、着脱自在に圧入されるロック体7とを備えている。
蓋体20は、樹脂本体層及び表皮層が一体的に積層されたリアパーセル2を利用するもので、矩形状の場合、リアパーセル2の所定位置を、ヒンジ21を除く3ヶ所を蓋体20の形状に沿って切り込みを設けて構成する。この蓋体20を構成するための第1の切り込みは前縁部側22、第2の切り込みは一方の側縁部側23、第3の切り込みは他方の側縁部側24となる。また、この蓋体20のヒンジ21は、リアパーセル2の樹脂本体層を切り欠くことで表皮層をヒンジ21とするインテグラルヒンジが好適である。このようにリアパーセル2を利用するのは、リアパーセル2の製造工程内で開閉可能な蓋体をも作成することができるようになるからである。
ロック体7は、断面形状がコの字状に形成されることで相対向する2つの辺71a、71bを有し、当該2つの辺71a、71bで蓋体20の前縁部側22を把持する蓋体把持部71と、蓋体把持部71の2つの辺71a、71bのうち蓋体20の裏側に位置する下辺71bの端部にヒンジ部72を介して一体的に結合され、切欠部2b及び前縁部側22間に圧入することで蓋体20をロック状態にするロック部73と、ロック部73のロック状態を解除させて蓋体20を回動自由にするロック解除部74とから構成され、弾性変形可能な材質から成るものである。
ロック部73は図1(B)、(C)に示すように、異方向に屈曲された2つの屈曲部73a、73bを有し、当該2つの屈曲部73a、73bのうち第1の屈曲部73aはヒンジ部72に結合する第1の面板部73cが延設され第2の屈曲部73bは第2の面板部73dが延設された断面略Z形状で形成されている。さらに、ロック部73は、蓋体把持部71が蓋体20に固定されると共に当該蓋体20が閉塞位置に位置する場合には、第1の面板部73cが蓋体把持部71の下辺71bの下方で当該下辺71bに沿うように位置することで第1の屈曲部73aの外側面が切欠部2bに係合すると共に第2の屈曲部73bが切欠部2bを挿通するように形成されている。
また、蓋体把持部71の上辺71aには、下辺71bに向かって突設する凸部71cが形成され、蓋体20には、蓋体把持部71が蓋体20に固定された際、凸部71cが嵌合する嵌合孔25が形成されている。
ロック解除部74は図1(B)、(C)に示すように、蓋体把持部71が蓋体20に把持されると共に当該蓋体20が閉塞位置に位置する場合において、ロック部73の第2の屈曲部73bと第2の面板部73dとの接続点に、リアパーセル2に当接され第2の面板部73dをリアパーセル2の表面から浮かせる第1の凸部74aが形成されている。さらに、第1の面板部73cに形成され蓋体把持部71の下辺71bと第1の面板部73cとの間に空間を設ける第2の凸部74bが形成されている。即ち、ロック解除部74は、第1の凸部74a及び第2の凸部74bで構成されている。
また、ロック部73の第1の屈曲部73aは、蓋体把持部71が蓋体20に固定されると共に当該蓋体20が閉塞位置に位置する場合において、第2の面板部73dをリアパーセルに向かって押圧すると、第2の面板部73dを力点、第1の凸部74aを支点、切欠部2bに当接する第1の屈曲部73aを作用点として、第2の面板部73dが第2の凸部74b及びヒンジ72を介して下辺71bと共に蓋体20を持ち上げて開口部2aを開放するような円弧状に形成されている。
このように構成されているロック体7は、ポリプロピレン樹脂等の合成樹脂が好適である。これは、ロック体7を射出成形用金型で容易に製造することができ、而も、蓋体把持部71で蓋体20に外れにくく把持させると共にロック部73のロック機能を保ちつつ弾性変形させ易くなるからである。また、ロック体7の材質を合成樹脂にした場合、蓋体把持部71とロック部73とを結合するヒンジ部72は、両者を薄肉部分で折り曲げ可能に結合するインテグラルヒンジにするとよい。これは、蓋体把持部71とロック部73とをインテグラルヒンジにより1つの射出成形用金型で成形可能となるからで、部品費、金型費の削減が可能となる。
このようなロック体7が前縁部側22に装着される蓋体20を含むリアパーセル2は図1(A)に示すように、ロック体7が配置される箇所が表面から窪ませた凹部2cで形成され、当該凹部2cは第2の面板部73dを手で上方に持ち上げ可能な大きさである。また、この凹部2cは蓋体20の見栄えをよくするために、蓋体20の中間点から前縁部側22に向かって徐々に深くなるように形成させるとよい。このような凹部2cを蓋体20に形成させることで、ロック部73の第2の面板部73dの操作性を低下させることなくロック体7をリアパーセル2の表面から不必要に突出することを防ぐことができる。
このように構成された本発明の車両用蓋の開閉ロック装置1の動作について説明する。なお、ロック体7は材質が合成樹脂から成り、予め蓋体20の前縁部側22に装着されているものとする。
図2(A)に示すように、リアパーセル2に設けられた開口部2aを開放する開放位置に位置している蓋体20を、開口部2aを閉塞する方向にヒンジ21を中心にして回転させていくと、ロック体7のロック部73の第1の屈曲部73aの外側面が開口部2aの切欠部2bに当接する。さらに、蓋体20を、開口部2aを閉塞する方向にヒンジ21を中心にして回転させていくと、ロック体7のロック部73の第1の屈曲部73aの外側面が開口部2aの切欠部2bに圧接されるので、第1の屈曲部73aは弾性変形によって切欠部2bを乗り越えることができるので、第1の屈曲部73aの外側面を切欠部2bに係合させると共に、第2の屈曲部73bを切欠部2bに挿通させることができるようになる。したがって、図2(B)に示すように、蓋体20でリアパーセル2に設けられた開口部2aを閉塞させると共に、ロック体7で蓋体20を切欠部2bにロックさせることができる。
次に、図3(A)に示すように、リアパーセル2に設けられた開口部2aを閉塞する閉塞位置に位置している蓋体20を、開口部2aの切欠部2bにロックしているロック体7のロック部73の第2の面板部73dをリアパーセル2に向かって押圧する。第2の面板部73dをリアパーセル2に向かって押圧すると、図3(B)に示すように、第2の面板部73dを力点、第1の凸部74aを支点、切欠部2bに当接する第1の屈曲部73aを作用点として、第2の面板部73dが第2の凸部74bで蓋体把持部71の下辺71bと共に蓋体20自体を持ち上げ後、さらにヒンジ部72を支点として蓋体20を持ち上げることができる。したがって、図3(C)に示すように、てこの原理で第2の面板部73dが第2の凸部74b及びヒンジ部72を介して蓋体把持部71の下辺71bと共に蓋体20自体を持ち上げれば、第2の面板部73dを持ち上げるための操作力だけで蓋体20を開けることができる。
なお、ロック体7のロック部73の第1の屈曲部73aが、蓋体把持部71が蓋体20に固定されると共に当該蓋体20が閉塞位置に位置する場合において、第2の面板部73dをリアパーセル2に向かって押圧すると、第2の面板部73dを力点、第1の凸部74aを支点、切欠部2bに当接する第1の屈曲部73aを作用点として、第2の面板部73dが第2の凸部74bを介して下辺71bと共に蓋体20を持ち上げて開口部2aを開放するような円弧状に形成されていれば、ロック体7の蓋体把持部71が前縁部側22に把持されている蓋体20でリアパーセル2に設けられた開口部2aを閉塞する際、切欠部2bをスムーズに乗り越えることができ、また、ロック体7の蓋体把持部71が前縁部側22に把持されている蓋体20を開ける際、第2の面板部73dが第2の凸部74bを介して下辺71bと共に蓋体20を持ち上げための弾性作用を効率よく発揮させることができる。
また、蓋体把持部71の上辺71aに、下辺71bに向かって突設する凸部71cが形成され、蓋体20に、蓋体把持部71が蓋体20に固定された際、蓋体把持部71の上辺71aに形成された凸部71cが嵌合する嵌合孔25が形成されていれば、蓋体把持部71を蓋体20の前縁部側22に把持した際、上辺71aの凸部71cを蓋体20の嵌合孔25に嵌合させることができるので、ロック体7が蓋体20から外れてしまうことを防ぐことができる。
このように、上述した実施例の開閉ロック装置1によれば、蓋体20はリアパーセル2を流用して構成することができ、さらに、従来のテザーアンカーカバー装置のようなリアパーセルに設けられた開口部に嵌合させるための差込用突起及びロック片が形成されたベース体が必要なくなるので、蓋体を開閉するための装置を小型化することができ、而もロック体7のロック部73の第2の面板部73dを持ち上げるための操作力だけで蓋体20を開けることができるので、蓋体20を開けるときの操作性を向上できるようになる。
なお、ロック体7のロック解除部74の第2の凸部74bは第1の面板部73cに形成されていたが、これに限らず、蓋体把持部71の下辺71bと第1の面板部73cとの間に空間を設けることができれば蓋体把持部71の下辺71bに形成させてもよい。
また、上述した実施例においては、テザーアンカーを使用時に表出させ、不使用時に覆うためのテザーアンカーカバー装置に適用させていたが、これに限らず、自動車のドア、ボディサイド、天井、フロア、ダッシュボード、トランクルーム等に取り付けられるトリム等の内装部材に設けられた開口部を開閉自在に覆うための蓋体にも適用させることができる。
これまで本発明について図面に示した特定の実施の形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られたいかなる構成であっても採用することができることはいうまでもないことである。
1……車両用蓋の開閉ロック装置
2……リアパーセル(車両用内装部材)
2a……開口部
2b……切欠部
2c……凹部
20……蓋体
21……ヒンジ
22……前縁部側
25……嵌合孔
7……ロック体
71……蓋体把持部
71a……上辺
71b……下辺
71c……凸部
72……ヒンジ部
73……ロック部
73a……第1の屈曲部
73b……第2の屈曲部
73c……第1の面板部
73d……第2の面板部
74……ロック解除部
74a……第1の凸部
74b……第2の凸部

Claims (7)

  1. 車両用内装部材に設けられた開口部を開閉自在に覆うために、前記車両用内装部材にヒンジを介して一体的に結合され、前記開口部を閉塞する閉塞位置及び前記開口部を開放する開放位置間で前記ヒンジを中心にして回動する蓋体と、
    前記蓋体の前縁部側に着脱自在に固定され、且つ前記車両用内装部材の前記開口部の前記前縁部側と対向する側辺に切り欠かれた切欠部及び前記前縁部側間に、着脱自在に圧入されるロック体とを備え、
    前記ロック体は、
    断面形状がコの字状に形成されることで相対向する2つの辺を有し、当該2つの辺で前記蓋体の前記前縁部側を把持する蓋体把持部と、
    前記蓋体把持部の前記2つの辺のうち前記蓋体の裏側に位置する下辺の端部にヒンジ部を介して一体的に結合されると共に、異方向に屈曲された2つの屈曲部を有し、当該2つの屈曲部のうち第1の屈曲部は前記ヒンジ部に結合する第1の面板部が延設され第2の屈曲部は第2の面板部が延設された断面略Z形状で形成され、前記蓋体把持部が前記蓋体に固定されると共に当該蓋体が前記閉塞位置に位置する場合には、前記第1の面板部が前記蓋体把持部の前記下辺の下方で当該下辺に沿うように位置することで前記第1の屈曲部の外側面が当該切欠部に係合すると共に前記第2の屈曲部が前記切欠部を挿通するロック部と、
    前記蓋体把持部が前記蓋体に把持されると共に当該蓋体が前記閉塞位置に位置する場合において、前記ロック部の前記第2の屈曲部と前記第2の面板部との接続点に、前記車両用内装部材に当接され前記第2の面板部を前記車両用内装部材の表面から浮かせる第1の凸部が形成され、且つ前記第1の面板部及び前記蓋体把持部の前記下辺のうち何れか一方に形成され前記下辺と前記第1の面板部との間に空間を設ける第2の凸部が形成されているロック解除部とから構成され、弾性変形可能な材質から成ることを特徴とする車両用蓋の開閉ロック装置。
  2. 前記第1の屈曲部は、前記蓋体把持部が前記蓋体に固定されると共に当該蓋体が前記閉塞位置に位置する場合において、前記第2の面板部を前記車両用内装部材に向かって押圧すると、前記第2の面板部を力点、前記第1の凸部を支点、前記切欠部の壁面に当接する第1の屈曲部を作用点として、前記第2の面板部が前記第2の凸部を介して前記下辺と共に前記蓋体を持ち上げて前記開口部を開放するような円弧状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の車両用蓋の開閉ロック装置。
  3. 前記蓋体把持部の上辺には、前記下辺に向かって突設する凸部が形成され、前記蓋体には、前記蓋体把持部が前記蓋体に固定された際、前記凸部が嵌合する嵌合孔が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両用蓋の開閉ロック装置。
  4. 前記ロック体は合成樹脂であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうち何れか1項に記載の車両用蓋の開閉ロック装置。
  5. 前記蓋体把持部と前記ロック部とを結合する前記ヒンジ部は、両者を薄肉部分で折り曲げ可能に結合するインテグラルヒンジであることを特徴とする請求項4記載の車両用蓋の開閉ロック装置。
  6. 前記蓋体の前記ヒンジは、樹脂本体層及び表皮層が一体的に積層された前記車両用内装部材の前記樹脂本体層を切り欠くことで前記表皮層をヒンジとするインテグラルヒンジであることを特徴とする請求項1乃至請求項5のうち何れか1項に記載の車両用蓋の開閉ロック装置。
  7. 前記蓋体を含む前記車両用内装部材は、前記ロック体が配置される箇所が表面から窪ませた凹部で形成され、当該凹部は前記第2の面板部を手で上方に持ち上げ可能な大きさであることを特徴とする請求項1乃至請求項6のうち何れか1項に記載の車両用蓋の開閉ロック装置。
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