JP5094890B2 - 内燃機関およびその作動方法 - Google Patents
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Description
殆どの自動車に使用されている内燃機関を含む小型内燃機関は、ガソリンを動力源とする。ディーゼルエンジンも或る自動車に使用されているが、ディーゼルエンジンは、機関車および船舶等の大型用途においてより一般的に使用されている。
これらの全てのエンジンは或る制限および欠点を有している。往復動ピストンエンジンでは、ピストンは、4ストロークエンジンでは出力軸1回転につき4回、2ストロークエンジンでは出力軸1回転につき2回停止しかつ方向を反転しなければならない。これらのエンジンはまた、燃料混合気および排気ガスを適正時点で燃焼室に出入りさせるためのかなり複雑なバルブシステムを必要とする。
本発明の他の目的は、従来技術の制限および欠点を解消できる、上記特徴をもつ内燃機関およびその作動方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、軸の1回転当り爆発行程数が、これまでに提供されている往復動ピストンエンジンおよびロータリエンジンよりかなり多い、上記特徴をもつ内燃機関およびその作動方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、小さいスペース内で大きい排気量が得られる、上記特徴をもつ内燃機関およびその作動方法を提供することにある。
各ロータに4つのピストンが設けられかつ太陽歯車とクランクシャフトの歯車とのギヤ比が4:1であるとき、ピストン同士の間には8つのチャンバが形成され、これらの各チャンバには出力軸の1回転毎に2回の爆発行程が生じる。出力軸が2回するときには32回の爆発行程が生じ、これは、32気筒を備えた慣用の4ストロークエンジンに相当する。
出力軸31はシリンダと同心状に延びており、ピストンおよびロータにより連続回転で駆動される。ロータ22は、出力軸31上で回転可能に取付けられた第一中空軸すなわちスリーブ32に、スプライン連結により取付けられ、ロータ21は、第一中空軸32上で回転可能に取付けられた第二中空軸すなわちスリーブ33に同様に取付けられている。クランクアーム34、36は、それぞれ、ロータ21、22と協働して移動できるように、スプラインにより中空軸32、33の他端に取付けられている。
クランクアームおよびクランクシャフトはクランクピン43、44を有し、これらのクランクピンは、コネクティングロッド46、47により一緒に連結されている。クランクシャフトのスロー(throw:行程)はクランクアームのスローより小さく、このため、ピストンおよびロータが連続的に回転しなくても。クランクシャフトが連続的に回転することを可能にする。
太陽歯車: S
クランクシャフト CS1、CS2
クランクピン P1、P2
遊星歯車 G1、G2
クランクアーム CA1、CA2
コネクティングロッド R1、R2
ギヤ比は4:1であり、クランクシャフトCS1は上死点(TDC)位置でスタートし、かつクランクシャフトCS2は下死点(BDC)でスタートするものと仮定する。これらの位置において、クランクシャフトおよびクランクアーム上のクランクピンは、クランクシャフトの軸線を通る直線上に整合している。TDC位置では、クランクピンはクランクアームとクランクシャフトの軸線との間に位置しており、クランクアームはその最前進位置すなわちクランクシャフトの軸線から最も遠い位置にある。BDC位置では、クランクピンはクランクシャフトの軸線を越えた位置に位置しており、クランクアームはその最小最前進位置すなわちクランクシャフトの軸線に最も近い位置にある。
出力軸が22.5°回転すると、クランクシャフトおよび遊星歯車は、図4Bに示す位置へと回転する。この位置に至る間、クランクシャフトおよび遊星歯車は、太陽歯車の回りで22.5°移動することに加え、これら自体の軸線の回りでも90°回転する。クランクピンP1、P2の正味移動量は、これらの2つの回転によるこれらの移動の合計である。
遊星歯車G1自体の回りでの遊星歯車G1の回転によるクランクピンP1の移動は、太陽歯車の回りでの遊星歯車G1の移動方向と同じであるので、これらの2つの移動成分が加えられて、クランクアームCA1をその前進位置へと移動させる。
しかしながら、サイクルのこの部分では、遊星歯車G2自体の軸線の回りでの遊星歯車の回転によるクランクピンP2の移動は、遊星歯車が太陽歯車の回りで移動する方向とは逆である。この結果、これらの2つの移動成分は互いに相殺されて、クランクアームCA2はその元の位置に実質的に静止している。
クランクシャフトCS1がTDCに到達すると、クランクシャフト軸線の回りでのクランクピンP2の回転移動は、太陽歯車の回りでの移動方向と同じであり、2つの成分が一緒に加えられ、クランクアームCA2は前進を続ける。しかしながら、今や、そのクランクシャフト軸線の回りのクランクピンCA1の回転移動は、太陽歯車の回りの移動方向とは逆であり、これらの2つの移動成分は互いに相殺し、クランクアームCA1は実質的に静止状態に維持される。シャフトの22.5°の回転後、歯車は図4Dに示す位置に到達する。
この時点で、クランクシャフトおよび遊星歯車はこれら自体の軸線の回りで360°回転し、クランクシャフトおよび遊星歯車は太陽歯車の回りで90°移動しかつ出力軸はその軸線の回りで90°回転したことになる。クランクアームもまた、該クランクアームに連結されたピストンおよびロータと同様に、段階的態様で90°前進されたことになる。
クランクアームの運動は、その一部がクランクシャフト上のクランクピンの円運動により拘束されるので、クランクアームおよびロータの運動は線型的ではない。クランクシャフトがTDCおよびBDCの近くにありかつ円運動がコネクティングロッドの軸線にほぼ垂直であるときに最も遅くなり、クランクシャフトがTDCとBDCとのほぼ中間位置にありかつ円運動がコネクティングロッドの軸線のより近くに整合するときに最も速くなる。この非線型性により、約9°の完遂期間(carry through duration)が生じ、これにより両ロータのピストンが、異なる時点で、吸気ポートと排気ポートとの間の実質的に同じ位置に休止するようになることが可能になる。
このデータは、出力軸が10〜40°回転するとき、正味ピストン移動量は2.5°に過ぎないこと、および、このときピストンは15〜35°移動し、出力軸が25〜30°移動するときにピストンが事実上少量をバックアップして、正味ピストン移動量はゼロであることを示す。出力軸が40°位置に到達すると、出力軸が40〜90°回転するときにピストンがより迅速に移動を開始して12.5°から90°へと進む。50°と85°との間の出力軸位置では、ピストンは、出力軸が各5°回転する毎に約8〜10°移動して、出力軸が85°に到達すると出力軸とほぼ同じ速度に再び低下する。サイクルの全体に亘って、出力軸およびクランクシャフトは、これらの運動時も規則的時間により示されるように、連続的かつ均一に回転する。
ロータは、各行程の開始時および終時にピストンの対向面が互いに非常に近接するように設定でき、エンジンの圧縮比を例えば35:1以上のように非常に高くすることができる。この結果、エンジンは、スパークプラグまたはイグニッションワイヤリングおよびタイミングを全く使用しないディーゼルモードで作動できる。しかしながら、所望ならば、燃焼用スパークを必要とするガソリンその他の燃料で作動することもでき、この場合には適当なイグニッションシステムを使用できる。
出力軸が最初の45°を回転する間、ロータAのピストンは図6Bに示す位置に向かって約90°前進し、このときロータBのピストンは実質的に静止した状態に維持されている。ロータAのピストンが前進すると、ピストンA1とB1との間およびピストンA3とB3との間に形成されるチャンバは吸気行程となって容積が増大し、吸気ポート28を通して燃料混合気を吸入する。
出力軸の次の45°回転の間、ロータBのピストンは図6Cに示す位置に向かって約90°前進し、このときロータAのピストンは実質的に静止した状態に維持されている。ロータBのピストンが前進すると、ピストンA1とB1との間およびピストンA3とB3との間に形成されるチャンバは圧縮行程となって容積が減少し、これらのチャンバ内で燃料混合気を圧縮する。
この出力軸の次の45°回転の間、ロータBのピストンは図6Eに示す位置に向かって約90°前進し、このときロータAのピストンは実質的に静止した状態に維持され、ピストンA1、A3は吸気ポートと排気ポートとの間のシールを形成する。ロータBのピストンが前進すると、ピストンA1とB1との間およびピストンA3とB3との間のチャンバは容積が減少され、消費した燃焼ガスを排気ポート29を通して排出する。
排気行程の後はサイクルが反復され、ピストンA1とB1との間およびピストンA3とB3との間のチャンバは次の吸気行程へと進み、ロータAのピストンは図6Fに示す位置へと前進する。出力軸が次の45°を回転する間、ロータBのピストンは図6Gに示す位置に前進し、これらのチャンバ間の燃料混合気を圧縮する。圧縮された混合気が燃焼されると、ロータAのピストンが図6Hに示す位置へと駆動され、出力軸を次の45°前進させる。この出力軸の45°回転の間、ロータBのピストンは図6Iに示す位置へと前進され、消費したガスを排出させ、これによりサイクルが完了する。今やピストンおよび出力軸は完全に360°回転したことになり、ピストンは図6Aに示す位置に戻り、次のサイクルの準備が整った状態になる。
トロイダルシリンダ内で回転しかつトロイダルシリンダ内の同じスペースを共有する作動チャンバにより、エンジンは、比較的小さいスペース内で極めて大きい排気量を達成できる。例えば本発明の一実施形態では、トロイダルシリンダは11.25インチの外径を有し、各チャンバは3.0インチの直径および3.75インチのストロークを有し、出力軸の1回転につき424立方インチの全有効排気量を有する。慣用の4ストロークエンジンにおけるように、出力軸が2回転する場合にはエンジンはほぼ850立方インチの有効排気量を有する。高強度軽量材料でエンジンを作る場合には、エンジンは、いずれも約14インチの外径および長さと、約200ポンドの重量とを有するものとなる。これは、同じ排気量を有する慣用の直列6気筒エンジン(該エンジンは、一般に約5フィートの長さ、約2フィートの幅、約4フィートの高さ、および約2500ポンドの重量を有する)と比べて非常に顕著な改善であるといえる。
また、爆発出力は、同じ排気量の慣用エンジンの爆発出力よりもかなり大きい。上記850立方インチ排気量(cubic inch displacement:C.I.D.)のエンジンは2000馬力以上の出力が得られると考えられるのに対し、慣用の850C.I.D.エンジンは、一般に僅かに約400馬力程度である。
出力軸63はハウジングと同心状に延びており、かつ他の装置に連結できるように、両端カバーから突出している。出力軸の一端には外側スプライン64が設けられておい、他端には対応する内側スプライン66および環状カップリングフランジ67が設けられている。これらのスプラインは、所望ならば、2つ以上のエンジンを容易に一体連結(すなわち段として連結)することを可能にする。
両ロータ間のシールは、ロータディスクの内方面に設けられた環状溝68c、69c内のリング76により形成される。両ロータとエンジンブロックとの間のシールは、両ロータの外方面およびハウジングセクション52および端カバー53の面に設けられた環状溝68d、69d内のリング77により形成される。ピストンは、シリンダ壁に対するシールを形成する周方向リング溝およびリング70を有している。
好ましい実施形態におけるように、ピストンおよびシリンダの横断面が円形である場合には、慣用のピストンリングを使用できる。しかしながら、ピストンおよびシリンダは円形にする必要はなく、矩形および台形を含む他の任意の所望横断面形状にすることができる。
各クランクアームは半径方向に延びている2つのラジアルアーム78a、78bおよび79a、79bを有し、これらの1つのみが中空軸に取付けられている。他のラジアルアームは、強度および安定性を付与するため出力軸上で回転できるように取付けられている。各クランクの2つのアーム間にはクランクピン78c、79cが延びている。
キャリジすなわちキャリヤ86はスプライン87により出力軸63に取付けられており、1対のクランクシャフト88、89が、直径方向対向位置で、キャリヤ上に回転可能に取付けられる。クランクシャフトは、該クランクシャフトの一体部分として形成されている遊星歯車88a、89aを有し、該遊星歯車は、ハウジングに取付けられかつ出力軸63と同心状に配置された太陽歯車91、92と噛合っている。クランクシャフトはまた、コネクティングロッド93、94によりクランクアームのクランクピン78c、79cに連結された偏心体を有している。
所望ならば、第二トロイダルシリンダをクランクケースの外端部に付加しかつ前記トロイダルシリンダ内のロータおよびピストンを既存の駆動機構に連結することにより、第二段を、図8〜図15のエンジンに付加できる。これは、中空軸の一端をクランクアームの自由アーム78b、79bにスプライン連結しかつ他端を付加ロータにスプライン連結することにより、出力軸63を付加シリンダを通して延長し、付加した1対の中空軸を駆動軸の延長部分に取付けることにより行なわれる。これが行なわれるとき、単一駆動機構が2つのシリンダ内のピストンを受け持ち、エンジンのサイズを倍化することなく延長の出力が倍化される。
エンジンはまた、ポートを変更しかつ出力軸を駆動することによりポンプとして使用するように構成できる。ポンプの場合には、ポートの数は、ロータのピストンの数に等しくするのが好ましい。かくして、例えば、1つのロータに4つのピストンが設けられる場合には、4対の吸込(IN)/排出(DIS)ポートがシリンダの周囲に等間隔に配置される。図16および図17に示すように、ピストンが前進する度毎に、ピストンはその後方のチャンバ内に流体を吸込み、かつその前方のチャンバから流体を排出する。これにより、1つのコンパクトなユニットで、高体積、高流量および高圧の全ての能力をもつポンプが得られる。
所望ならば、このポンプは図8〜図15のエンジンと組合せて、両方に単一駆動機構を使用することができる。
以上から、新規で改善された内燃機関およびその作動方法が提供されることは明白である。或る好ましい実施形態のみを詳細に説明したが、当業者ならば、特許請求の範囲に記載の本発明の範囲から逸脱することなく或る変更を行なうことができるであろう。
23、24 ピストン
26 トロイダルチャンバ(シリンダ)
27 チャンバ
28 吸気ポート
29 排気ポート
34、36 クランクアーム
38、39 クランクシャフト
41 遊星歯車
42 太陽歯車
Claims (10)
- トロイダルシリンダ(26; 58)と、
シリンダと同心状に配置された出力軸(31; 63)と、
出力軸に回転可能に取付けられた第一中空軸(32; 81)と、
第一中空軸に回転可能に取付けられた第二中空軸(33; 82)と、
それぞれの対応する中空軸に取付けられた第一ロータおよび第二ロータ(21, 22; 68, 69)と、
前記2つのロータに設けられた複数のピストン(23, 24; 71, 72)と、を有し、前記2つのロータに設けられた前記複数のピストンは、シリンダの回りで互いの間に介在されて、シリンダを複数のチャンバ(27)に分割し、
出力軸と同心状に配置された太陽歯車(42; 91, 92)と、
出力軸に取付けられたキャリヤ(37; 86)と、
キャリヤに回転可能に取付けられた1対のクランクシャフト(38; 39)と、を更に有し、クランクシャフトに設けられた歯車(41; 89a, 89b)が、クランクシャフトが該クランクシャフトの軸線を中心として回転するときに、出力軸の軸線を中心としてキャリヤおよび出力軸を回転させるように太陽歯車と噛合い係合し、
1対のクランク(34, 36; 78, 79)を更に有し、該1対のクランクの各々は、前記中空軸のそれぞれの1つに取付けられた第一半径方向アーム(78b, 79b)と、前記中空軸と別体であり、出力軸に回転可能に取付けられ、かつ出力軸によって支持された第二半径方向アーム(78a, 79a)と、第一半径方向アームと第二半径方向アームとの間で延び、かつ両端が第一半径方向アームおよび第二半径方向アームによって支持されたクランクピン(43; 78c, 79c)と、を有し、
クランクアームが段階的態様で交互に回転し、第二ロータに設けられたピストンが静止したままであり、クランクシャフトおよび出力軸が連続的に回転する間に、第一ロータに設けられたピストンが所定の距離移動するように、クランクとクランクシャフトとを相互連結するコネクティングロッド(46, 47; 93, 94)を更に有する、ことを特徴とする内燃機関。 - シリンダの回りで対になって配置された吸気ポートおよび排気ポート(28, 29; 59, 61)を更に有し、前記第二ロータに設けられた静止ピストン(24; 72)が、吸気ポートと排気ポートの間をシールし、前記第一ロータに設けられた前進ピストン(23; 71)が吸気ポートに連通しているチャンバ内に燃料を吸引し、排気ポートに連通しているチャンバから排気ガスを排出することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
- 各ロータにはn個のピストンが設けられ、太陽歯車およびクランクシャフトの歯車は、n:1の比を有することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
- 円筒状ハウジング(51)を更に有し、該円筒状ハウジング(51)は、その一方の端部にシリンダブロック(55)を、その他方の端部にクランクケース(52)を備え、トロイダルシリンダ(58)およびロータ(68, 69)は、シリンダブロック内に配置されており、クランクシャフト(88, 89)、歯車(88a, 89a; 91, 92)、およびクランク(78, 79)は、クランクケース内に配置されており、ロータおよびクランクを相互連結する前記中空軸(81, 82)は、シリンダブロックとクランクケースの間で延びていることを特徴とする請求項1−3のいずれか1項に記載の内燃機関。
- クランク(34, 36; 78, 79)は、クランクシャフト(38, 39; 88, 89)より長いスローを有していることを特徴とする請求項1−4のいずれか1項に記載の内燃機関。
- 各ロータには、シリンダを8個のチャンバ分割する4つのピストン(23, 24; 71, 72)が設けられていることを特徴とする請求項1−5のいずれか1項に記載の内燃機関。
- 出力または入力軸(31; 63)と、
該出力または入力軸と同心状に配置された太陽歯車(42; 91, 92)と、
前記出力または入力軸に取付けられたキャリヤ(37; 86)と、
該キャリヤ上で回転できるように取付けられた偏心クランクピン(44)を備えたクランクシャフト(38; 89)とを有し、遊星歯車(41; 88a)が太陽歯車と噛合い係合し、これにより、遊星歯車が太陽歯車の回りを移動するときに出力または入力軸およびクランクシャフトはこれらの軸線の回りで連続回転し、
前記出力または入力軸に回転可能に取付けられた第一中空軸(32; 81)と、
前記第一中空軸に取付けられた第一半径方向アーム(78b)と、前記第一中空軸と別体であり、前記出力または入力軸(31; 63)に回転可能に取付けられ、かつ前記出力または入力軸(31; 63)によって支持された第二半径方向アーム(78a)と、前記半径方向アームの間に延び、両端が該半径方向アームによって支持されたクランクピン(43, 78c)とを有するクランク(34; 78)と、
クランクシャフトのクランクピンとクランクのクランクピンとを相互連結するコネクティングロッド(46; 93)とを更に有し、これにより、クランクシャフトが連続的に回転すると、クランクは段階的態様で回転して、クランクシャフトの回転によるクランクピンの運動が太陽歯車の回りでの遊星歯車の移動によるピンの運動に加わると前進し、クランクシャフトの回転によるクランクピンの運動が遊星歯車の移動によるピンの運動を相殺するときは静止状態を維持することを特徴とする連続回転と段階的回転とを変換する機械。 - キャリヤ上で回転できるように取付けられた偏心クランクピン(39; 89)を備えた第二クランクシャフト(39; 89)を更に有し、遊星歯車(41; 89a)が太陽歯車と噛合い係合し、これにより、遊星歯車が太陽歯車の回りを移動するときに出力または入力軸および第二クランクシャフトはこれらの軸線の回りで連続回転し、
第一中空軸に回転可能に取付けられた第二中空軸(33; 82)と、
前記第二中空軸に取付けられた第一半径方向アーム(79b)と、前記第二中空軸と別体であり、前記出力または入力軸(31; 63)に回転可能に取付けられ、かつ前記出力または入力軸(31; 63)によって支持された第二半径方向アーム(79a)と、前記半径方向アームの間に延び、両端が該半径方向アームによって支持されたクランクピン(43, 79c)とを有する第二クランク(36; 79)と、
第二クランクシャフトのクランクピンとクランクのクランクピンとを相互連結する第二コネクティングロッド(47; 94)とを更に有し、これにより、第二クランクシャフトが連続的に回転すると、第二クランクは段階的態様で回転して、第二クランクシャフトの回転によるクランクピンの運動が太陽歯車の回りでの遊星歯車の移動によるピンの運動に加わると前進し、クランクシャフトの回転によるクランクピンの運動が遊星歯車の移動によるピンの運動を相殺するときは静止状態を維持することを特徴とする請求項7に記載の機械。 - 他方のクランクが前進する間、一方のクランク(34, 36; 78, 79)が静止するように2つのクランクシャフト上のクランクピン(43; 78c, 79c)は、180°位相がずれていることを特徴とする請求項8に記載の機械。
- 前記出力または入力軸(31; 63)および前記中空軸(32, 33; 81, 82)に同軸状に配置されたトロイダルシリンダ(26; 58)と、それぞれの対応する中空軸に取付けられた第一ロータおよび第二ロータ(21, 22; 68, 69)と、前記2つのロータに設けられた複数のピストン(23, 24; 71, 72)とを更に有し、前記2つのロータに設けられた前記複数のピストンは、シリンダの回りで互いの間に介在されて、シリンダを複数のチャンバ(27)に分割することを特徴とする請求項8または9に記載の機械。
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