JPS6147967B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はロータリ容積型ガス発生機に関する。

燃料から得られる熱エネルギーを機械的エネル
ギーに変換する熱機関については、２つの大分類
に区別され得る。すなわち (1) ブレイトンサイクル（ジユールサイクル）に
従つて作動するガスタービン型式の連続流型機
関と、 (2) 圧縮と膨張が容積の変化によつてもたらさ
れ、オツトーサイクル（ガソリン機関）または
デイーゼルサイクル（デイーゼル機関）に従つ
て作動する容積型機関と である。

この２つの分類に属する機関のどれも互いに欠
点を有している。すなわち (1) 連続流型機関は、軽量性の故に航空機用機関
に適しているという利点はあるが、燃料消費率
が高く、例えば大型ガスタービンの場合は約
200ｇ／HP―hrであり、この数値は小形ガスタ
ービンの場合はさらに約300ｇ／HP―hrにまで
達するという欠点があり、 (2) 容積型のガソリン機関およびデイーゼル機関
は重くてしかもかさばるために非常に不都合で
あるが、その反面、燃料消費率が低い（デイー
ゼル機関では約150ｇ／HP―hrという低い燃料
消費率が得られる）ために一般陸上用機関とし
て適していると見なされている。

連続流型機関と容積型機関との前記の燃料消費
率の違いは、この２つの型式の機関の連続最大負
荷に対応している。これらの相異は機関の部分負
荷を考慮するとさらに顕著になる。すなわち、部
分負荷においては、連続流型機関の燃料消費率は
負荷を小さくするにつれて急速に増大するが、こ
れに対してデイーゼル機関の燃料消費率は負荷を
小さくしてもほとんど変わらず、時には改善され
ることさえある。

ロータリ容積型機関は、本出願人による日本出
願（特願昭56―15547号、特開昭56―159503号公
報参照）に対応する仏国特許出願、第8002539号
（1980年２月６日付）に記載されている理由によ
り、この型式の機関の優れた効率を維持しなが
ら、従来のピストン機関に比べて総体寸法および
重量を大幅に減少させることができる。

上記の特許出願は、特に、環状空間を画定する
固定ケースを有し、該環状空間内には同じ方向に
回転可能な複数のピストンを取り付け、該ピスト
ンは対になるように腕によつて直径方向に連結さ
れていると共に該ピストンの放射状の面により画
定される空間の容積の変化を生じさせるように周
期的に変化する速度で動かされ、該ピストン間の
該空間は４行程サイクルで作動する機関の燃焼室
となるように構成して成るロータリ容積型機関に
ついて記述している。

その中で前記ピストンが移動する前記環状空間
は前記腕が嵌入するスリツトを有する前記回転リ
ムと前記ケースとによつて画定され、該スリツト
は該ピストン同士の接近・離間のための該腕の角
度方向遊動を可能ならしめ、該リムは出力側駆動
軸を構成するかまたはそれに結合されており、且
つ、該ピストンを担持する腕に固く結合した軸に
伝動手段を介して連結されている。

しかしながら、例えば500HP（馬力）より高い
出力において、この４サイクル機関を、駆動力を
引き出す自由タービンへの給気のためのガス発生
機として利用することが有利であろう。

本発明の目的は、小型で軽く、しかも簡単な構
造であり、ピストンの作動が確実で円滑なロータ
リ容積型ガス発生機を提供することにある。

本発明の前記目的は、 ― 第１の円状端面部と、第２の円状端面部とを
有する円筒状のケーシングと、 ― 前記第１の端面部の中心部で回転自在に軸承
された第１の支持軸と、 ― 前記第２の端面部の中心部で回転自在に軸承
され、前記第１の支持軸と同軸の回転軸を有す
る第２の支持軸と、 ― 前記第１の支持軸に中心部で連結された第３
の円状端面部と、前記第２の支持軸に中心部で
連結された第４の円状端面部とを有し、 前記ケーシング内に配設された円筒状のリム
と、 ― 前記ケーシングと、前記リムと、前記ケーシ
ングの内周面から内側に向かつて突出して前記
リムの外周面と気密的にかつ摺動自在に当接し
た第１の円環状突起部と、この第１の突起部か
ら前記回転軸の方向に離間して設けられ、前記
ケーシングの内周面から内側に向かつて突出し
て前記リムの外周面と気密的にかつ摺動自在に
当接した第２の円環状突起部とにより、前記第
１の端面部の近傍において前記回転軸のまわり
に画成された第１の円環状空所と、 ― 第５の円状端面部と第６の円状端面部とを有
し、前記リム内に配置され、かつ前記リムに前
記回転軸の回りに回転自在に軸承された円筒状
の第１の軸と、 ― 前記第１の空所内に収容された第１のピスト
ンと、 ― 前記第１のピストンに面する第１の部位にお
いて前記リムに前記回転軸の径方向に設けられ
た第１の貫通孔と、 ― 前記第１の空所内に収容され、前記回転軸に
関して前記第１のピストンと対称に配設された
第２のピストンと、 ― 前記第２のピストンに面する第２の部位にお
いて前記リムに前記径方向に設けられた第２の
貫通孔と、 ― 前記第１の貫通孔に第１の支持軸の回転方向
に隙間を持つて貫通し、前記第１のピストンと
前記第１の軸とを連結するための第１の腕と、 ― 前記第２の貫通孔に前記回転方向に隙間を持
つて貫通し、前記第２のピストンと前記第１の
軸とを連結するための第２の腕と、 ― 前記第１の空所内に収容され、前記第１のピ
ストンと前記第２のピストンとの間に配設さ
れ、前記第１のピストンとの間に第１の空間を
形成しかつ前記第２のピストンとの間に第２の
空間を形成する第３のピストンと、 ― 前記第３のピストンに面する第３の部位にお
いて、前記リムに前記径方向に設けられた第３
の貫通孔と、 ― 前記第１の空所内に収容され、前記回転軸に
関して前記第３のピストンと対称に配設され、
第２のピストンとの間に第１の空間と同一の容
積を有する第３の空間を形成しかつ第１のピス
トンとの間に第２の空間と同一の容積を有する
第４の空間を形成する第４のピストンと、 ― 前記第４のピストンに面する第４の部位にお
いて前記リムに前記径方向に設けられた第４の
貫通孔と、 ― 前記第３の貫通孔に面する第５の部位におい
て前記第１の軸に前記径方向に設けられた第５
の貫通孔と、 ― 前記第４の貫通孔に面する第６の部位におい
て前記第１の軸に前記径方向に設けられた第６
の貫通孔と、 ― 前記第５の端面部の中心部と前記第６の端面
部の中心部において、前記回転軸の回りに回転
自在に軸承された第２の軸と、 ― 前記第３から第６の貫通孔の夫々に前記回転
方向に隙間を持つて貫通し、かつ中央部で前記
第２の軸に連結された、前記第３のピストンと
前記第４のピストンを連結するための第３の腕
と、 ― 前記第１の空所に面する第７の部位において
前記第２の突起部に設けられた第１の吸気口
と、 ― 前記第１の吸気口から前記回転方向と反対の
方向にほぼ90゜回転された回転位置に対応した
位置であつて前記第１の空所に面する第８の部
位において前記ケーシングに設けられた第１の
排気口と、 ― 前記回転軸に関して前記第１の吸気口と前記
第１の排気口の反対の位置であつて前記第１の
空所に面する第９の部位において前記ケーシン
グに設けられており、この第９の部位に到達し
た第１から第４の空間のいずれかのひとつの中
で燃料を燃焼させる第１の燃焼手段と、 ― 前記ケーシングと、前記リムと、前記第２の
円環状突起部と、この第２の突起部から前記回
転軸の方向に離間して設けられ、前記ケーシン
グの内周面から内側に向かつて突出して前記リ
ムの外周面と気密的にかつ摺動自在に当接した
第３の円環状突起部とにより、前記第１の円環
状空所の近傍において前記回転軸のまわりに画
成された第２の円環状空所と、 ― 前記第２の空所内に収容された第11のピスト
ンと、 ― 前記第11のピストンに面する第11の部位にお
いて前記リムに前記回転軸の径方向に設けられ
た第11の貫通孔と、 ― 前記第２の空所内に収容され、前記回転軸に
関して前記第11のピストンと対称に配設された
第12のピストンと、 ― 前記第12のピストンに面する第12の部位にお
いて前記リムに前記径方向に設けられた第12の
貫通孔と、 ― 前記第11の貫通孔に第１の支持軸の回転方向
に隙間を持つて貫通し、前記第11のピストンと
前記第１の軸とを連結するための第11の腕と、 ― 前記第12の貫通孔に前記回転方向に隙間を持
つて貫通するように配設され、前記第12のピス
トンと前記第１の軸とを連結するための第12の
腕と、 ― 前記第２の空所内に収容され、前記第11のピ
ストンと前記第12のピストンとの間に配設さ
れ、前記第11のピストンとの間に第11の空間を
形成しかつ前記第12のピストンとの間に第12の
空間を形成する第13のピストンと、 ― 前記第13のピストンに面する第13の部位にお
いて、前記リムに前記径方向に設けられた第13
の貫通孔と、 ― 前記第２の空所内に収容され、前記回転軸に
関して前記第13のピストンと対称に配設され、
第12のピストンとの間に第11の空間と同一の容
積を有する第13の空間を形成しかつ第11のピス
トンとの間に第12の空間と同一の容積を有する
第14の空間を形成する第14のピストンと、 ― 前記第14のピストンに面する第14の部位にお
いて前記リムに前記径方向に設けられた第14の
貫通孔と、 ― 前記第13の貫通孔に面する第15の部位におい
て前記第１の軸に前記径方向に設けられた第15
の貫通孔と、 ― 前記第14の貫通孔に面する第16の部位におい
て前記第１の軸に前記径方向に設けられた第16
の貫通孔と、 ― 前記第13から第16の貫通孔の夫々に前記回転
方向に隙間を持つて貫通し、かつ中央部で前記
第２の軸に連結された、前記第13のピストンと
前記第14のピストンを連結するための第13の腕
と、 ― 前記第２の空所に面する第17の部位において
前記ケーシングに設けられた第２の吸気口と、 ― 前記回転軸に関して前記第２の吸気口と対称
に、前記ケーシングの前記第２の空所に面する
第18の部位において前記ケーシングに設けられ
た第３の吸気口と、 ― 前記第１の吸気口に連結された第２の排気口
と、 ― 前記第３の環状突起部の第19の部位に設けら
れた第３の排気口と、 ― 前記ケーシングと、前記リムと、前記第３の
円環状突起部と、この第３の突起部から前記回
転軸の方向に離間して設けられ、前記ケーシン
グの内周面から内側に向かつて突出して前記リ
ムの外周面と気密的にかつ摺動自在に当接した
第４の円環状突起部とにより、前記第２の円環
状空所の近傍において前記回転軸のまわりに画
成された第３の円環状空所と、 ― 前記第３の空所内に収容された第21のピスト
ンと、 ― 前記第21のピストンに面する第21の部位にお
いて前記リムに前記回転軸の径方向に設けられ
た第21の貫通孔と、 ― 前記第３の空所内に収容され、前記回転軸に
関して前記第21のピストンと対称に配設された
第22のピストンと、 ― 前記第22のピストンに面する第22の部位にお
いて前記リムに前記径方向に設けられた第22の
貫通孔と、 ― 前記第21の貫通孔に第１の支持軸の回転方向
に隙間を持つて貫通し、前記第21のピストンと
前記第１の軸とを連結するための第21の腕と、 ― 前記第22の貫通孔に前記回転方向に隙間を持
つて貫通するように配設され、前記第22のピス
トンと前記第１の軸とを連結するための第22の
腕と、 ― 前記第３の空所内に収容され、前記第21のピ
ストンと前記第22のピストンとの間に配設さ
れ、前記第21のピストンとの間に第21の空間を
形成しかつ前記第22のピストンとの間に第22の
空間を形成する第23のピストンと、 ― 前記第23のピストンに面する第23の部位にお
いて、前記リムに前記径方向に設けられた第23
の貫通孔と、 ― 前記第３の空所内に収容され、前記回転軸に
関して前記第23のピストンと対称に配設され、
第22のピストンとの間に第21の空間と同一の容
積を有する第23の空間を形成しかつ第21のピス
トンとの間に第22の空間と同一の容積を有する
第24の空間を形成する第24のピストンと、 ― 前記第24のピストンに面する第24の部位にお
いて前記リムに前記径方向に設けられた第24の
貫通孔と、 ― 前記第23の貫通孔に面する第25の部位におい
て前記第１の軸に前記径方向に設けられた第25
の貫通孔と、 ― 前記第24の貫通孔に面する第26の部位におい
て前記第１の軸に前記径方向に設けられた第26
の貫通孔と、 ― 前記第23から第26の貫通孔の夫々に前記回転
方向に隙間を持つて貫通し、かつ中央部で前記
第２の軸に連結された、前記第23のピストンと
前記第24のピストンを連結するための第23の腕
と、 ― 前記第３の排気口に連結された第４の吸気口
と、 ― 第４の吸気口から前記回転方向と反対の方向
にほぼ90゜回転された回転位置に対応した位置
であつて前記ケーシングの前記第３の空所に面
する第27の部位において前記ケーシングに設け
られた第４の排気口と、 ― 前記第４の吸気口と前記第４の排気口の前記
回転軸に関して反対の位置であつて前記第３の
空所に面する第28の部位において前記ケーシン
グに設けられており、この第28の部位に到達し
た第21から第21の空間のいずれかのひとつの中
で燃料を燃焼させる第２の燃焼手段と、 ― 前記ケーシングの内周面に設けられた内歯歯
車に噛合して公転及び自転する一対の遊星歯車
と、一端が第１の軸と第２の軸の夫々に夫々固
着され、他端が前記一対の遊星歯車の軸の夫々
に夫々固着された一対のリンク機構とからな
り、第１の支持軸が1/2回転する間に、第１と
第２の空間の夫々の平均容積からの偏差量が互
いに逆位相を有する一サイクルの一対の正弦曲
線を示すように変化することによつて、第１の
支持軸が１回転する間に、第１から第４の空間
の夫々において、吸入、圧縮、爆発、排気の４
行程が実行され、第１の支持軸が1/2回転する
間に第21と第22の空間の夫々の平均容積からの
偏差量が互いに逆位相を有する一サイクルの一
対の正弦曲線を示すように変化することによつ
て、第１の支持軸が１回転する間に、第21から
第24の空間の夫々において、吸入、圧縮、爆
発、排気の４行程が実行され、第１の支持軸が
1/2回転する間に、第11と第12の空間の夫々の
平均容積からの偏差量が一サイクルの一対の前
記正弦曲線を示すように変化することによつ
て、第１の出力軸が1/2回転する間に、第11か
ら第14の空間の夫々において、吸入、圧縮の２
行程が実行されるように構成された遊星歯車リ
ンク機構と からなるロータリ容積型ガス発生器によつて達成
される。

本発明によるガス発生機においては、従来の往
復動機関とは反対に、側方モジユールの排気は内
部でガスの膨張が完了するタービンの方へ向けて
行なわれる。

しかしながら、前記の装置においては、圧縮機
は２行程（吸気―圧縮）のサイクルで作動すると
共に、２つのガス発生機に交互に給気を行なうよ
うに２つの４サイクルガス発生機と連携している
ことに注目すべきである。本発明の他の目的は、
小型で軽く、しかも簡単な構造であり、ピストン
の作動が確実で円滑なロータリ容積型ガス発生器
であつて、運転中にピニオンに加わるトルク変動
を減らし得るガス発生器を提供することにあり、
前記他の目的を達成するため、ガス発生機は固定
ケースを具備し、該ケース内には、該高温ガス発
生機に給気するための空気圧縮機に連結される圧
縮高温ガス発生用のロータリ型熱機関を各々包含
する互いに90゜ずらされた２つのモジユールが同
一軸に沿つて対称に配置され、該モジユール同士
はピストンを担持する腕に固く結合された軸を有
する伝動手段を介して互いに連結されている。よ
り具体的には、本発明の前記他の目的は、第１の
円状端面部と第２の円状端面部とを有する円筒状
のケーシングと、 前記第１の端面部の中心部で回転自在に軸承さ
れた第１の支持軸と、 前記第１の支持軸に、一端部にある第３の円状
端面部の中心で連結された第３の円状端面部と、
他端部に配設された第４の円状端面部とを有し、
前記ケーシング内に配設された円筒状の第１のリ
ムと、 前記ケーシングと、前記第１のリムと、前記ケ
ーシングの内周面から内側に向かつて突出して前
記リムの外周面と気密的にかつ摺動自在に当接し
た第１の円環状突起部と、この第１の突起部から
前記回転軸の方向に離間して設けられ、前記ケー
シングの内周面から内側に向かつて突出して前記
第１のリムの外周面と気密的にかつ摺動自在に当
接した第２の円環状突起部とにより、前記第１の
端面部の近傍において前記回転軸まわりに画成さ
れた第１の円環状空所と、 前記第１のリム内に配置され、かつ前記第１の
リムに前記回転軸の回りに回転自在に軸承された
円筒状の第１の軸と、 前記第１の空所内に収容された第１のピストン
と、 前記第１のピストンに面する第１の部位におい
て前記第１のリムに前記回転軸の径方向に設けら
れた第１の貫通孔と、 前記第１の空所内に収容され、前記回転軸に関
して前記第１のピストンと対称に配設された第２
のピストンと、 前記第２のピストンに面する第２の部位におい
て前記第１のリムに前記径方向に設けられた第２
の貫通孔と、 前記第１の貫通孔に第１の支持軸の回転方向に
隙間を持つて貫通し、前記第１のピストンと前記
第１の軸とを連結するための第１の腕と、 前記第２の貫通孔に前記回転方向に隙間を持つ
て貫通し、前記第２のピストンと前記第１の軸と
を連結するための第２の腕と、 前記第１の空所内に収容され、前記第１のピス
トンと前記第２のピストンとの間に配列され、前
記第１のピストンとの間に第１の空間を形成しか
つ前記第２のピストンとの間に第２の空間を形成
する第３のピストンと、 前記第３のピストンに面する第３の部位におい
て前記第１のリムに前記径方向に設けられた第３
の貫通孔と、 前記第１の空所内に収容され、前記回転軸に関
して前記第３のピストンと対称に配設されて、第
２のピストンとの間に第１の空間と同一の容積を
有する第３の空間を形成しかつ第１のピストンと
の間に第２の空間と同一の容積を有する第４の空
間を形成する第４のピストンと、 前記第４のピストンに面する第４の部位におい
て前記第１のリムに前記径方向に設けられた第４
の貫通孔と、 前記第３の貫通孔に面する第５の部位において
前記第１の軸に前記径方向に設けられた第５の貫
通孔と、 前記第４の貫通孔に面する第６の部位において
前記第１の軸に前記径方向に設けられた第６の貫
通孔と、 前記第３の端面部の中心部と前記第４の端面部
の中心部において、前記回転軸の回りに回転自在
に軸承された第２の軸と、 前記第３から第６の貫通孔の夫々に前記回転方
向に隙間を持つて貫通し、かつ中央部で前記第２
の軸に連結された、前記第３のピストンと前記第
４のピストンを連結するための第３の腕と、 前記第１の空所に面する第７の部位において前
記ケーシングに設けられた第１の吸気口と、 前記第１の吸気口から前記回転方向と反対の方
向にほぼ90゜回転された回転位置であつて前記第
１の空所に面する第８の部位において前記ケーシ
ングに設けられた第１の排気口と、 前記回転軸に関して前記第１の吸気口と対称の
位置であつて前記第１の空所に面する第９の部位
において前記ケーシングに設けられた第２の給気
口と、 前記回転軸に関して前記第１の排気口と対称の
位置であつて前記第１の空所に面する第10の部位
において前記ケーシングに設けられた第２の排気
口と、 前記ケーシングと、前記第１のリムと、前記第
２の円環状突起部と、この第２の突起部から前記
回転軸の方向に離間して設けられ、前記ケーシン
グの内周面から内側に向かつて突出して前記第１
のリムの外周面と気密的にかつ摺動自在に当接し
た第３の円環状突起部とにより、前記第１の円環
状空所の近傍において前記回転軸のまわりに画成
された第２の円環状空所と、 前記第２の空所内に収容された第11のピストン
と、 前記第11のピストンに面する第11の部位におい
て前記第１のリムに前記回転軸の径方向に設けら
れた第11の貫通孔と、 前記第２の空所内に収容され、前記回転軸に関
して前記第11のピストンと対称に配設された第12
のピストンと、 前記第12のピストンに面する第12の部位におい
て前記第１のリムに前記径方向に設けられた第12
の貫通孔と、 前記第11の貫通孔に第１の支持軸の回転方向に
隙間を持つて貫通し、前記第11のピストンと前記
第１の軸とを連結するための第11の腕と、 前記第12の貫通孔に前記回転方向に隙間を持つ
て貫通するようには配設され、前記第12のピスト
ンと前記第１の軸とを連結するための第12の腕
と、 前記第２の空所内に収容され、前記第11のピス
トンと前記第12のピストンとの間に配設され、前
記第11のピストンとの間に第11の空間を形成しか
つ前記第12のピストンとの間に第12の空間を形成
する第13のピストンと、 前記第13のピストンに面する第13の部位におい
て前記第１のリムに前記径方向に設けられた第13
の貫通孔と、 前記第２の空所内に収容され、前記回転軸に関
して前記第13のピストンと対称に配設され、第12
のピストンとの間に第11の空間と同一の容積を有
する第13の空間を形成しかつ第11のピストンとの
間に第12の空間と同一の容積を有する第14の空間
を形成する第14のピストンと、 前記第14のピストンに面する第14の部位におい
て前記第１のリムに前記径方向に設けられた第14
の貫通孔と、 前記第13の貫通孔に面する第15の部位において
前記第１の軸に前記径方向に設けられた第15の貫
通孔と、 前記第14の貫通孔に面する第16の部位において
前記第１の軸に前記径方向に設けられた第16の貫
通孔と、 前記第13から第16の貫通孔の夫々に前記回転方
向に隙間を持つて貫通し、かつ中央部で前記第２
の軸に連結された、前記第13のピストンと前記第
14のピストンを連結するための第13の腕と、 前記第２の空所に面する第17の部位において前
記ケーシングに設けられており、第１と第２の排
気口の少なくとも一方に連通された第３の吸気口
と、 前記第３の吸気口から前記回転方向と反対の方
向にほぼ90゜回転された回転位置であつて前記第
２の空所に面する第18の部位において前記ケーシ
ングに設けられた第３の排気口と、 前記回転軸に関して前記第３の吸気口と前記第
３の排気口の反対の位置であつて前記第２の空所
に面する第19の部位において前記ケーシングに設
けられており、この第19の部位に到達した第11か
ら第14空間のいずれかのひとつの中で燃料を燃焼
させる第１の燃焼手段と、 前記第２の端面部の中心部で回転自在に軸承さ
れ、前記第１の支持軸と同軸の回転軸を有する第
２の支持軸と、 前記第２の支持軸に、一端部にある第21の円状
端面部の中心部で連結された第21の円状端面部
と、他端部に配設された第22の円状端面部とを有
し、前記ケーシング内に配設された円筒状の第２
のリムと、 前記ケーシングと、前記第２のリムと、前記ケ
ーシングの内周面から内側に向かつて突出して前
記第２のリムの外周面と気密的にかつ摺動自在に
当接した第21の円環状突起部と、この第21の突起
部から前記回転軸の方向に離間して設けられ、前
記ケーシングの内周面から内側に向かつて突出し
て前記第２のリムの外周面と気密的にかつ摺動自
在に当接した第２の円環状突起部とにより、前記
第２の端面部の近傍において前記回転軸のまわり
に画成された第３の円環状空所と、 前記第２のリム内に配置され、かつ前記第２の
リムに前記回転軸の回りに回転自在に軸承された
円筒状の第21の軸と、 前記第３の空所内に収容された第21のピストン
と、 前記第21のピストンに面する第21の部位におい
て前記第２のリムに前記回転軸の径方向に設けら
れた第21の貫通孔と、 前記第３の空所内に収容され、前記回転軸に関
して前記第21のピストンと対称に配設された第22
のピストンと、 前記第22のピストンに面する第22の部位におい
て前記第２のリムに前記径方向に設けられた第22
の貫通孔と、 前記第21の貫通孔に第２の支持軸の回転方向に
隙間を持つて貫通し、前記第21のピストンと前記
第21の軸とを連結するための第21の腕と、 前記第22の貫通孔に前記回転方向に隙間を持つ
て貫通し、前記第22のピストンと前記第21の軸と
を連結するための第22の腕と、 前記第３の空所内に収容され、前記第21のピス
トンと前記第22のピストンとの間に配設され、前
記第21のピストンとの間に他第21の空間を形成し
かつ前記第22のピストンとの間に第22の空間を形
成する第23のピストンと、 前記第23のピストンに面する第23の部位におい
て前記第２のリムに前記径方向に設けられた第23
の貫通孔と、 前記第３の空所内に収容され、前記回転軸に関
して前記第23のピストンと対称に配設され、第22
のピストンとの間に第21の空間と同一の容積を有
する第23の空間を形成しかつ第21のピストンとの
間に第22の空間と同一の容積を有する第24の空間
を形成する第24のピストンと、 前記第24のピストンに面する第24の部位におい
て前記第２のリムに前記径方向に設けられた第24
の貫通孔と、 前記第23の貫通孔に面する第25の部位において
前記第21の軸に前記径方向に設けられた第25の貫
通孔と、 前記第24の貫通孔に面する第26の部位において
前記第21の軸に前記径方向に設けられた第26の貫
通孔と、 前記第21の端面部の中心部と前記第22の端面部
の中心部において、前記回転軸の回りに回転自在
に軸承された第22の軸と、 前記第23から第26の貫通孔の夫々に前記回転方
向に隙間を持つて貫通し、かつ中央部で前記第22
の軸に連結された、前記第23のピストンと前記第
24のピストンを連結するための第23の腕と、 前記第３の空所に面する第27の部位におい前記
ケーシングに設けられた第４の吸気口と、 前記第４の吸気口から前記回転方向と反対の方
向にほぼ90゜回転された回転位置であつて前記ケ
ーシングの前記第３の空所に面する第28の部位に
おいて前記ケーシングに設けられた第５の排気口
と、 前記回転軸に関して前記第４の吸気口と対称の
位置であつて前記第３の空所に面する第29の部位
において前記ケーシングに設けられた第５の吸気
口と、 前記回転軸に関して前記第４の排気口と対称の
位置であつて前記第３の空所に面する第30の部位
において前記ケーシングに設けられた第４の排気
口と、 前記ケーシングと、前記第２のリムと、前記第
22の円環状突起部と、この第22の突起部から前記
回転軸の方向に離間して設けられ、前記ケーシン
グの内周面から内側に向かつて突出して前記第２
のリムの外周面と気密的にかつ摺動自在に当接し
た第23の円環状突起部とにより、前記第３の円環
状空所の近傍において前記回転軸のまわりに画成
された第４の円環状空所と、 前記第４の空所内に収容された第31のピストン
と、 前記第31のピストンに面する第31の部位におい
て前記第２のリムに前記回転軸の径方向に設けら
れた第31の貫通孔と、 前記第４の空所内に収容され、前記回転軸に関
して前記第31のピストンと対称に配設された第32
のピストンと、 前記第32のピストンに面する第32の部位におい
て前記第２のリムに前記径方向に設けられた第32
の貫通孔と、 前記第31の貫通孔に第２の支持軸の回転方向に
隙間を持つて貫通し、前記第11のピストンと前記
第21の軸とを連結するための第31の腕と、 前記第32の貫通孔に前記回転方向に隙間を持つ
て貫通するように配設され、前記第32のピストン
と前記第21の軸とを連結するための第32の腕と、 前記第４の空所内に収容され、前記第31のピス
トンと前記第32のピストンとの間に配設され、前
記第31のピストンとの間に第31の空間を形成しか
つ前記第32のピストンとの間に第32の空間を形成
する第33のピストンと、 前記第33のピストンに面する第33の部位におい
て前記第２のリムに前記径方向に設けられた第33
の貫通孔と、 前記第４の空所内に収容され、前記回転軸に関
して前記第33のピストンと対称に配設され、第32
のピストンとの間に第31の空間と同一の容積を有
する第33の空間を形成しかつ第31のピストンとの
間に第32の空間と同一の容積を有する第34の空間
を形成する第34のピストンと、 前記第34のピストンに面する第34の部位におい
て前記第２のリムに前記径方向に設けられた第34
の貫通孔と、 前記第33の貫通孔に面する第35の部位において
前記第21の軸に前記径方向に設けられた第35の貫
通孔と、 前記第34の貫通孔に面する第36の部位において
前記第21の軸に前記径方向に設けられた第36の貫
通孔と、 前記第33から第36の貫通孔の夫々に前記回転方
向に隙間を持つて貫通し、かつ中央部で前記第22
の軸に連結された、前記第33のピストンと前記第
34のピストンを連結するための第33の腕と、 前記第４の空所に面する第37の部位において前
記ケーシングに設けられており、第４と第５の排
気口の少なくとも一方に連通された第６の吸気口
と、 前記第４の吸気口から前記回転方向と反対の方
向にほぼ90゜回転された回転位置であつて前記第
２の空所に面する第38の部位において、前記ケー
シングに設けられた第６の排気口と、 前記回転軸に関して前記第６の吸気口と前記第
６の排気口の反対の位置であつて前記第４の空所
に面する第39の部位において前記ケーシングに設
けられており、この第39の部位に到達した第31か
ら第34のいずれかのひとつの中で燃料を燃焼させ
る第２の燃焼手段と、 前記ケーシングの内周面に設けられた第１の内
歯歯車に噛合して公転及び自転する一対の第１の
遊星歯歯車と、一端が第１の軸と第２の軸の夫々
に夫々固着され、他端が前記一対の第１の遊星歯
車の軸の夫々に夫々固着された一対の第１のリン
ク機構ならびに 前記ケーシングの内周面に設けられた第２の内
歯歯車に噛合して公転及び自転する一対の第２の
遊星歯車と、一端が第１の軸と第２の軸の夫々に
夫々固着され、他端が前記一対の第２の遊星歯車
の軸の夫々に夫々固着された一対の第２のリンク
機構からなり、 第１の支持軸が1/2回転する間に、第１と第２
の空間の夫々の平均容積からの偏差量が互いに逆
位相を有する一サイクルの一対の第１の正弦曲線
を示すように変化することによつて第１の支持軸
が1/2回転する間に、第１から第４の空間の夫々
において、吸入、圧縮の２行程が実行され、第１
の支持軸が1/2回転する間に、第11と第12の空間
の夫々の平均容積からの偏差量が互いに逆位相を
有する一サイクルの一対の前記第１の正弦曲線を
示すように変化することによつて、第１の支持軸
が１回転する間に、第11から第14の空間の夫々に
おいて、吸入、圧縮、爆発、排気の４行程が実行
され、 第２の支持軸が1/2回転する間に、第21と第22
の空間の夫々の平均容積からの偏差量が互いに逆
位相を有し、かつ前記第１の正弦曲線と90゜位相
がずれた一サイクルの一対の第２の正弦曲線を示
すように変化することによつて第２の支持軸が1/
２回転する間に、第21から第24の空間の夫々にお
いて、吸入、圧縮の２行程が実行され、 第２の支持軸が1/2回転する間に、第31と第32
の空間の夫々の平均容積からの偏差量が一サイク
ルの一対の前記第２の正弦曲線を示すように変化
することによつて第２の支持軸が１回転する間
に、第31から第34の空間の夫々において、吸入、
圧縮、爆発、排気の４行程が実行されるように構
成された遊星歯車リンク機構と からなるロータリ容積型ガス発生器によつて達成
される。

本発明の他のガス発生機によれば、２サイクル
圧縮機が４サイクルガス発生機に連結され、各モ
ジユールにおいては、同時に起きる２つの圧縮工
程が、まず一方のガス発生機に次いで他方のガス
発生機にというように交互に給気するのでなく同
一発生機に同時に給気を行なう。

同様に、この具体例においては同一軸上で互い
に90゜ずらされた２つのガス発生機が連携してお
り、このようにして、２つの２サイクル圧縮機と
２つの４サイクルガス発生機の合計４つの構成要
素が配置される。

ガス発生機が自由タービンに給気するので抵抗
トルクは駆動トルクと同じくらい大きい。第６図
には線図が示してあり、この図ではガス発生機の
作動サイクルを横軸に、ピニオンにかかる駆動ト
ルクを縦軸にとつてある。正弦曲線４０はガス発
生機の一つに対応し、正弦曲線４１は他のガス発
生機に対応する。この図を見ると曲線４０に対応
するガス発生機を曲線４１に対応するものから90
゜ずらすと、ピニオン上の合成トルクはゼロにな
ることが分かる。

言うまでもなく、例えば120゜ずつずらした３
つのモジユールまたは90゜ずつずらした４つのモ
ジユールというように、もつと多くのモジユール
を同一軸系（ラインシヤフト）上で連携させるこ
ともできる。トルクはいつそう規則正しくなるで
あろう。

本発明のその他の特徴および利点は、添付図面
を参照しつつ一具体例についての以下の説明を読
むことによつてよりよく理解されるであろう。

第１図にはガス発生アセンブリが示してあり、
これはロータリ容積型の２つの高温ガス発生機モ
ジユール３０，３０ａの間に配置された中央の空
気圧縮機モジユール２９を包含する。

第２図には側方のロータリ容積型ガス発生機モ
ジユールの一つが示してあり、このモジユールは
環状空間を画定する外側固定ケース１を有し、環
状空間は図示しない蓋体でその一面を閉鎖され、
モジユール２９からこのモジユールを隔離する隔
壁で他面を閉鎖されている。

図では単純化のためにケース１を１つの部材と
して示してあるが、取り付けを可能にするのに必
要な数の要素を含むことは言うまでもない。

ケース１の内部には回転リム２が配置されて環
状空間を内側から画定しており、環状空間内を４
つのピストン３，３ａ，４，４ａが矢印Ｆの方向
に回転移動する。本出願人の仏国特許出願第
8002539号（1980年２月６日付）に詳細に説明さ
れているように、ピストン３，３ａは対称でしか
も腕５により連結され、ピストン４，４ａ、も対
称でしかも腕６により連結されている。

その中をピストンが移動する環状空間は、第４
図に示すように横断面が四角形でもよく、またさ
らに単純な場合には例えば円形でもよく、また扇
形の弧と直線部分とのいかなる組合せであつても
よい。

隣り合うピストンの半径方向の面７，８はそれ
らの間に可変容積の空間９，１０，１１，１２を
画定し、これらの空間は４サイクル機関の燃焼室
に相当する。

リム２とピストン３，３ａおよび４，４ａとか
ら成るアセンブリは矢印Ｆの方向に回転運動を行
なうが、ピストン３，３ａ，４，４ａはさらに後
述の如く各腕５，６の加速、減速運動に対応して
周期的に変化する速度で動かされ、それによつ
て、ピストン３，３ａ，４，４ａは交互に接近・
離間を繰り返し、空間すなわち燃焼室９，１０，
１１，１２の容積は周期的に変化して、４行程サ
イクルを実現する。第２図に示した位置において
は、室９は吸気行程、室１０は圧縮行程、室１１
は膨脹行程、室１２は排気行程の状態になつてい
る。このようにして、室１１の膨脹の際のガス圧
はピストン４ａの近い方の面に力を及ぼし、その
力はこのピストンの他の面に直接伝わると共に、
圧縮の生じる室１０内で、ガソリン機関の場合は
燃料混合気を、デイーゼル機関の場合は空気を圧
縮するのに利用される。室１０が圧縮工程にあり
室１１が膨脹行程にある間、ピストンの各面上の
力は厳密に等しいとは言えないが、サイクルのこ
の行程中、このように力が直接伝わることによ
り、往復動ピストン容積形機関の場合のように力
が連接棒、クランクピン、クランク軸のねじれ、
第２のクランクピン等を介しさらに別のクランク
ビンを介して圧縮行程中のピストンに伝達される
際には不可避な重量増加を大幅に縮小することが
できる。

燃料混合気の点火は室の一つ、特に室１０がケ
ース１に取り付けられた点火プラグ１３に対向す
る時に行なわれる。ここで、機関がデイーゼルサ
イクルに従つて作動する場合には点火プラグ１３
の代りに燃料噴出器が使用されることに注意され
たい。

ケース１と回転リム２とで画定される環状空間
は燃焼ガス排出用の排気ボート１５を有する。こ
の空間は、他方で、吸気ポート１４を有する壁に
よつてモジユール２９側で閉鎖されているが、そ
の吸気ポート１４は点火式機関の場合には燃料混
合気を、デイーゼル機関の場合には単に新鮮空気
を導入するのに使用される（ポート１４，１４
ａ，１５，１５ａの位置については、第１図を参
照されたい）。

ピストンの接近・離間のための腕５および６の
角度方向遊動を可能にするために、回転リム２に
は、貫通孔としてのスリツト１６，１６ａ，１
７，１７ａが設けられている。

固定外側ケース１、回転内側リム２およびもし
あれば側面と、ピストン３，３ａ，４，４ａとの
間の気密を確保するため、ピストンには１８，１
９のようなパツキンが設けられている。第２図に
はピストンの各端部にただ１つのパツキンを示し
てあるが、複数個を連続して設けてもよいことは
言うまでもない。ケースの断面が円形の場合に
は、固定ケース１と回転リム２との間のシール面
はシユラウドリング（囲い輪）の平均直径上に配
置される。断面が矩形の場合には、外側ケースは
３つの面を包含してよく、シール片が内側回転リ
ム２の接続部に配置される。

ピストンの角度方向許容動作およびその展開長
さは、所要の容積圧縮比を選定することによつて
決定される。その値から、ピストンの許容動作の
ためのリム２のスリツト１６，１６ａ，１７，１
７ａの所要寸法が導き出される。吸・排気ポート
は好適には固定ケースに適合する最大幅とピスト
ン間の最大間隔に対応する展開長さを有する。

第３図に示した中央圧縮モジユールは２行程サ
イクルで作動するものであり、前記の側方モジユ
ールと同じように構成される。このモジユールは
腕３３および３４によつてそれぞれ連結された２
対のピストン３１，３１ａ，３２，３２ａを包含
する。ピストン３１，３１ａおよび３２，３２ａ
は扇形の展開長さを有し、その長さは、圧縮行程
の終りに隣接ピストン同士が接触して室の容積を
ゼロにするように選定される（この点で、圧縮・
膨脹行程の終りに室の容積がゼロにならない側方
モジユール３０，３０ａの場合と異なつてい
る）。

腕３３は側方モジユールの腕６を既に担持して
いる軸２８に固定され、腕３４は側方モジユール
の腕７を既に担持している軸２７に固定され、こ
のようにして単一の軸が各モジユールの腕を担持
し、また、３つのロータは同じ角度方向遊動を有
しかつ互いに同期している。第１図では、同一の
軸に固着されたピストンには同じ文字Ａ，A′，
A″，Ｂ，B′，B″がつけてある。

この中央モジユールは２行程サイクルで作動
し、側方モジユールの吸気ポート１４，１４ａ
（第１，２図参照）に対応する２つの排気ポート
と２つの吸気ポート３５，３５ａを有する。

同様に、ピストンの接近・離間のための腕３３
および３４の角度方向遊動を可能にするために、
回転リム２にも同様にスリツト３６，３６ａおよ
び３７，３７ａが設けられている。

最後に、第４図および第５図に示した連接棒軸
受機構は３つのモジユール２９，３０，３０ａに
共通である。

この機構は内歯２１を有する固定外側リム２０
（第４図および第５図）を具備し、リム２０の歯
数の半分の数の歯を有する２つのピニオン２２，
２２ａがこの内歯２１と噛み合つている。ピニオ
ン２２，２２ａは異なる平面内に配置されている
ので、互いに噛み合うことはない。リム２に固着
されたゲージ３８上には直径方向に対向した位置
に軸２３，２３ａが設けられており、これらの軸
上に回転可能にピニオン２２，２２ａが設けられ
ており、これらピニオンにクランクピン３９，３
９ａを介して偏心軸２４，２４ａが連結されてお
り、この偏心軸に連接棒２５，２５ａの一端が連
接されており、連接棒の他端は別のクランクピン
２６，２６ａに連接されている。クランクピン２
６，２６ａは軸２７，２８にそれぞれ固定されて
おり、これらの軸は側方モジユールのピストン
３，３ａ，４，４ａによつて駆動される腕５およ
び６と、中央モジユールのピストン３２，３２
ａ，３１，３１ａを駆動する腕３４，３３とを担
持している。

ピストンが互いに離間するガスの膨脹行程で
は、各ピニオン２２，２２ａがそれに対応する連
接棒２５，２５ａによつて矢印Ｆ１の方向に駆動
される。ピニオンの軸はリム２に支持されてお
り、しかもピニオン２２，２２ａは固定外側リム
２０と噛み合つているため、リム２は矢印Ｆ２の
方向に、従つてピニオン２２および２２ａの自転
方向とは反対の方向に回転する。この構成によ
り、第１図の矢印Ｆで示される同一方向に回転移
動するピストンの作動を同期させることができ
る。

第１図に見られるとおり、モジユール３０のピ
ストン３，３ａ，４，４ａは、室９が吸気行程、
室１０が圧縮行程、室１１が膨脹行程、室１２が
排気行程となるような位置にある。

圧縮ガスの吸入は、側方モジユール３０の室９
に入る吸入空気を圧縮するように中央モジユール
２９のピストン３２ａおよび３１が互いに接近す
る時にポート１４を介して行なわれる。

反対に、側方モジユール３０ａのピストン３，
３ａ，４，４ａは、室９ａが膨脹行程、室１０ａ
が排気行程、室１１ａが吸気行程、室１２ａが圧
縮行程となるような位置にある。

圧縮ガスの吸入は、側方モジユール３０ａの室
１１ａに入る吸入空気を圧縮するように中央モジ
ユール２９のピストン３２および３１ａが互いに
接近する時に、ポート１４ａを介して行なわれ
る。

中央モジユール２９の圧縮室と側方モジユール
の吸気室との間のポート１４，１４ａのこの構成
は、断面が矩形の室の使用を好適にする。

本発明の他の特徴および利点は、第７図に示す
別の具体例に関する以下の説明を読むことによつ
てよりよく理解されるであろう。

この具体例においては、ガス発生機は固定ケー
ス１を具備し、その中に、熱機関に給気するため
の空気圧縮機に連結された圧縮高温ガス発生用の
ロータリ型熱機関を各々具備する２つの基本発生
機が同一軸に沿つて対称に配置されている。

第８図には、圧縮機と熱と機関を具備する基本
発生機の一つが示してある。ピストン３１，３
２，３１ａ，３２ａを包含するこの圧縮機は、吸
気行程にある２つの室Ａ１，Ａ２ならびに圧縮行
程にある２つの室Ｃ１，Ｃ２を有する。ピストン
３，４，３ａ，４ａを包含する熱機関は、それぞ
れ吸気、圧縮、膨脹、排気行程の状態にある室Ａ
―Ｃ―Ｄ―Ｅを有する。

各２サイクル圧縮機の圧縮行程にある２つの室
Ｃ１，Ｃ２は、先の配置においては室Ｃ１が機関
の一方に過給し室Ｃ２が他方に過給するが、ここ
では４サイクル熱機関の吸気行程にある室Ａに同
時に過給する。

第７図に示した２つの基本ガス発生機に関連し
て言えば、２つのピニオンは共通であり、また、
各基本ガス発生機から出ていて同一のピニオンを
駆動する２つの連接棒―クランクシステムはピニ
オンの回転角を基準として互いに90゜ずれてい
る。

各基本ガス発生機において、平均トルクはゼロ
であり、抵抗トルクは駆動トルクと同じくらい大
きい。第６図には線図が示してあり、この線図で
はピニオンの回転角度を横軸にとりピニオンにか
かるトルクを縦軸にとつてある。正弦曲線４０は
基本ガス発生機の一方に対応し、正弦曲線４１は
他方に対応している。この図から、曲線４０に対
応するガス発生機を曲線４１に対応するガス発生
機に対して90゜ずらすと、ピニオン上の合成トル
クはゼロになることが分かる。

前記の機構の数ケ所に、任意のしかし数ケ所で
等しい数の基本ガス発生機を90゜づつずらして連
携させて一基または複数のガスタービンに給気す
ることができることは言うまでもなく、そのとき
ピニオンにかかる合成トルクは常にゼロになるで
あろう。

２つの基本ガス発生機は同一のものであり、右
の基本ガス発生機の照合番号は左の基本ガス発生
機の照合番号に100を加えたものとしてある。各
基本ガス発生機は、熱機関に給気するための圧縮
機３１，３２および１３１，１３２に連結された
高温ガス発生機３，４および１０３，１０４から
成る。

第１の構成の場合のように、各機関モジユール
は２つの腕５，６および１０５，１０６で半径方
向に連結された２対のピストン（そのうち一つだ
け示す）３，４および１０３，１０４を具備し、
各空気圧縮機は２つの腕３３，３４および１３
３，１４４によつて対ごとに半径方向に連結され
た２対のピストン（そのうち一つだけを示す）３
１，３２および１３１，１３２を具備する。

ピストンは、単一アセンブリを構成するように
ケージ３８および１３８を介して装置の中央部で
連結された回転リム２，１０２とケース１とで画
定された環状空間内を移動する。

ケージ３８，１３８から成る中央部には回転可
能に２つの軸２３ａ，１２３および２３，１２３
ａが取り付けられており、その軸には、ケース１
内に設けられた歯付きリム２１と噛み合うピニオ
ン２２ａおよび２２がそれぞれ固定されている。
２つのモジユールに共通なこのピニオン２２，２
２ａは、ケージ３８および１３８の半径方向の壁
３８ａおよび１３８ａの間に収納されている。ピ
ニオン２２に固定された軸２３，１２３ａは一側
では、ガス発生機の腕５および圧縮機の腕３４を
固定した外側軸２７のクランクピン２６に連接棒
２５を介して連結されていると共に、他側では、
ガス発生機の腕１０６および圧縮機の腕１３３を
固定した内側軸２８のクランクピン１２６ａに連
接棒１２５ａを介して連結されている。

同様に、ピニオン２２ａに固定された軸２３
ａ，１２３は、一側では、ガス発生機の腕６およ
び圧縮機の腕３３を固定した内側軸２８のクラン
クピン２６ａに連接棒２５ａを介して連結されて
いると共に、他側では、ガス発生機の腕１０５お
よび圧縮機の腕１３４を固定した外側軸１２７の
クランクピン１２６に連接棒２５を介して連結さ
れている。

軸２３ａに連携するクランクピン２６ａおよび
軸１２３に連携するクランクピン１２６は、ピニ
オン２２ａを駆動するものであるが、互いに90゜
ずらして配置されている。

同様に、軸２３に連携するクランクピン２６お
よび軸１２３ａに連携するクランクピン１２６ａ
は、ピニオン２２を駆動するものであるが、互い
に90゜ずらして配置されている。

第７図に見られるように、圧縮機のポート３
５，１３５からの圧縮ガスは熱機関の吸気ポート
１５，１１５に向けられるが、熱機関もまた圧縮
機に吸気ポート４３，１４３があるのと同じよう
に高温ガス排出用ポート４２，１４２を有し、そ
の排出ポートは図示しない動力タービンに向けら
れている。

圧縮機はピニオン２２，２２ａの各半回転につ
いて吸気および排気行程にある２つの室を有する
ので、ケージ３８，１３８が１回転する間に各ピ
ニオンは２回転する。駆動軸の１回転当たり４つ
のサイクルが完了し、各基本ガス発生機は４サイ
クル８気筒機関と同等である。２つの基本ガス発
生機が同一のケージ３８，１３８に連携している
ので、この構成体は４サイクル16気筒機関と同等
である。

先の機関と同様に、この発生機は従来のデイー
ゼル機関のように過給されることができ、自由タ
ービンによつて回収される動力は小形ターボ圧縮
機を駆動するのに利用することができる。このガ
ス発生機は小形ターボジエツトの高圧部（le
corps haut pression）を構成するのにも利用で
きる。

当該技術者が、本発明の範囲を逸脱することな
く以上に説明した装置に各種の変更を加えること
ができることは明らかである。

本発明のロータリ容積型ガス発生機によれば、
小型で軽く、しかも簡単な構造であり、ピストン
の作動が確実で円滑なロータリ容積型ガス発生機
を提供し得る。本発明の他のロータリ容積型ガス
発生機によれば、小型で軽く、しかも簡単な構造
であり、ピストンの作動が確実で円滑なガス発生
器であつて、加えて運転中にピニオンに加わるト
ルク変動を減らし得るロータリ容積型ガス発生機
を提供し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は容積型ガス発生アセンブリの一具体例
の略展開図、第２図は側方高温ガス発生機モジユ
ールの横断面図、第３図はガス発生機に給気する
圧縮モジユールの横断面図、第４図は本発明によ
る容積型ガス発生アセンブリの一具体例の各サブ
アセンブリを同一平面内にして示した簡略縦断面
図、第５図はピストンを担持する腕同士の連結手
段の横方向配置を略示する説明図、第６図は２つ
のガス発生機のトルクを作動サイクルの関数とし
て示す線図、第７図は２つのモジユールを包含す
る本発明によるガス発生機の別の具体例の縦断面
図、第８図はガス発生機および圧縮機の縦断面図
である。 １……固定外側ケース、２……回転リム、３，
３ａ，４，４ａ，３１，３１ａ，３２，３２ａ，
１０３，１０４，１３１，１３２……ピストン、
５，６，３３，３４，１３３，１３４……腕、
７，８……ピストンの半径方向面、９，１０，１
１，１２……可変容積空間、１３……点火プラ
グ、１４，１４ａ，３５，３５ａ，４３，１４３
……吸気ポート。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 第１の円状端面部と第２の円状端面部とを有
   する円筒状のケーシングと、 前記第１の端面部の中心部で回転自在に軸承さ
   れた第１の支持軸と、 前記第２の端面部の中心部で回転自在に軸承さ
   れ、前記第１の支持軸と同軸の回転軸を有する第
   ２の支持軸と、 前記第１の支持軸に中心部で連結された第３の
   円状端面部と、前記第２の支持軸に中心部で連結
   された第４の円状端面部とを有し、前記ケーシン
   グ内に配設された円筒状のリムと、 前記ケーシングと、前記リムと、前記ケーシン
   グの内周面から内側に向つて突出して前記リムの
   外周面と気密的にかつ摺動自在に当接した第１の
   円環状突起部と、この第１の突起部から前記回転
   軸の方向に離間して設けられ、前記ケーシングの
   内周面から内側に向かつて突出して前記リムの外
   周面と気密的にかつ摺動自在に当接した第２の円
   環状突起部とにより、前記第１の端面部の近傍に
   おいて前記回転軸のまわりに画成された第１の円
   環状空所と、 第５の円状端面部と第６の円状端面部とを有
   し、前記リム内に配置され、かつ前記リムに前記
   回転軸の回りに回転自在に軸承された円筒状の第
   １の軸と、 前記第１の空所内に収容された第１のピストン
   と、 前記第１のピストンに面する第１の部位におい
   て前記リムに前記回転軸の径方向に設けられた第
   １の貫通孔と、 前記第１の空所内に収容され、前記回転軸に関
   して前記第１のピストンと対称に配設された第２
   のピストンと、 前記第２のピストンに面する第２の部位におい
   て前記リムに前記径方向に設けられた第２の貫通
   孔と、 前記第１の貫通孔に第１の支持軸の回転方向に
   隙間を持つて貫通し、前記第１のピストンと前記
   第１の軸とを連結するための第１の腕と、 前記第２の貫通孔に前記回転方向に隙間を持つ
   て貫通し、前記第２のピストンと前記第１の軸と
   を連結するための第２の腕と、 前記第１の空所内に収容され、前記第１のピス
   トンと前記第２のピストンとの間に配設され、前
   記第１のピストンとの間に第１の空間を形成しか
   つ前記第２のピストンとの間に第２の空間を形成
   する第３のピストンと、 前記第３のピストンに面する第３の部位におい
   て前記リムに前記径方向に設けられた第３の貫通
   孔と、 前記第１の空所内に収容され、前記回転軸に関
   して前記第３のピストンと対称に配設され、第２
   のピストンとの間に第１の空間と同一の容積を有
   する第３の空間を形成しかつ第１のピストンとの
   間に第２の空間と同一の容積を有する第４の空間
   を形成する第４のピストンと、 前記第４のピストンに面する第４の部位におい
   て前記リムに前記径方向に設けられた第４の貫通
   孔と、 前記第３の貫通孔に面する第５の部位において
   前記第１の軸に前記径方向に設けられた第５の貫
   通孔と、 前記第４の貫通孔に面する第６の部位において
   前記第１の軸に前記径方向に設けられた第６の貫
   通孔と、 前記第５の端面部の中心部と前記第６の端面部
   の中心部において、前記回転軸の回りに回転自在
   に軸承された第２の軸と、 前記第３から第６の貫通孔の夫々に前記回転方
   向に隙間を持つて貫通し、かつ中央部で前記第２
   の軸に連結された、前記第３のピストンと前記第
   ４のピストンを連結するための第３の腕と、 前記第１の空所に面する第７の部位において前
   記第２の突起部に設けられた第１の吸気口と、 前記第１の吸気口から前記回転方向と反対の方
   向にほぼ90゜回転された回転位置を対応した位置
   であつて前記第１の空所に面する第８の部位にお
   いて前記ケーシングに設けられた第１の排気口
   と、 前記回転軸に関して前記第１の吸気口と前記第
   １の排気口との反対の位置であつて前記第１の空
   所に面する第９の部位において前記ケーシングに
   設けられており、この第９の部位に到達した第１
   から第４の空間のいずれかのひとつの中で燃料を
   燃焼させる第１の燃焼手段と、 前記ケーシングと、前記リムと、前記第２の円
   環状突起部と、この第２の突起部から前記回転軸
   の方向に離間して設けられ、前記ケーシングの内
   周面から内側に向かつて突出して前記リムの外周
   面と気密的にかつ摺動自在に当接した第３の円環
   状突起部とにより、前記第１の円環状空所の近傍
   において前記回転軸のまわりに画成された第２の
   円環状空所と、 前記第２の空所内に収容された第11のピストン
   と、 前記第11のピストンに面する第11の部位におい
   て前記リムに前記回転軸の径方向に設けられた第
   11の貫通孔と、 前記第２の空所内に収容され、前記回転軸に関
   して前記第11のピストンと対称に配設された第12
   のピストンと、 前記第12のピストンに面する第12の部位におい
   て前記リムに前記径方向に設けられた第12貫通孔
   と、 前記第11の貫通孔に第１の支持軸の回転方向に
   隙間を持つて貫通し、前記第11のピストンと前記
   第１の軸とを連結するための第11の腕と、 前記第12の貫通孔に前記回転方向に隙間を持つ
   て貫通するように配設され、前記第12のピストン
   と前記第１の軸とを連結するための第12の腕と、 前記第２の空所内に収容され、前記第11のピス
   トンと前記第12のピストンとの間に配設され、前
   記第11のピストンとの間に第11の空間を形成しか
   つ前記第12のピストンとの間に第12の空間を形成
   する第13のピストンと、 前記第13のピストンに面する第13の部位におい
   て前記リムに前記径方向に設けられた第13の貫通
   孔と、 前記第２の空所内に収容され、前記回転軸に関
   して前記第13のピストンと対称に配設され、第12
   のピストンとの間に第11の空間と同一の容積を有
   する第13の空間を形成しかつ第11のピストンとの
   間に第12の空間と同一の容積を有する第14の空間
   を形成する第14のピストンと、 前記第14のピストンに面する第14の部位におい
   て前記リムに前記径方向に設けられた第14の貫通
   孔と、 前記第13の貫通孔に面する第15の部位において
   前記第１の軸に前記径方向に設けられた第15の貫
   通孔と、 前記第14の貫通孔に面する第16の部位において
   前記第１の軸に前記径方向に第16の部位に設けら
   れた第16の貫通孔と、 前記第13から第16の貫通孔の夫々に前記回転方
   向に隙間を持つて貫通し、かつ中央部で前記第２
   の軸に連結された、前記第13のピストンと前記第
   14のピストンを連結するための第13の腕と、 前記第２の空所に面する第17の部位において前
   記ケーシングに設けられた第２の吸気口と、 前記回転軸に関して前記第２の吸気口と対称
   に、前記ケーシングの前記第２の空所に面する第
   18の部位において前記ケーシングに設けられた第
   ３の吸気口と、 前記第１の吸気口に連結された第２の排気口
   と、 前記第３の環状突起部の第19の部位に設けられ
   た第３の排気口と、 前記ケーシングと、前記リムと、前記第３の円
   環状突起部と、この第３の突起部から前記回転軸
   の方向に離間して設けられ、前記ケーシングの内
   周面から内側に向かつて突出して前記リムの外周
   面と気密的にかつ摺動自在に当接した第４の円環
   状突起部とにより、前記第２の円環状空所の近傍
   において前記回転軸のまわりに画成された第３の
   円環状空所と、 前記第３の空所内に収容された第21のピストン
   と、 前記第21のピストンに面する第21の部位におい
   て前記リムに前記回転軸の径方向に設けられた第
   21の貫通孔と、 前記第３の空所内に収容され、前記回転軸に関
   して前記第21のピストンと対称に配設された第22
   のピストンと、 前記第22のピストンに面する第22の部位におい
   て前記リムに前記径方向に設けられた第22の貫通
   孔と、 前記第21の貫通孔に第１の支持軸の回転方向に
   隙間を持つて貫通し、前記第21のピストンと前記
   第１の軸とを連結するための第21の腕と、 前記第22の貫通孔に前記回転方向に隙間を持つ
   て貫通するように配設され、前記第22のピストン
   と前記第１の軸とを連結するための第22の腕と、 前記第３の空所内に収容され、前記第21のピス
   トンと前記第22のピストンとの間に配設され、前
   記第21のピストンとの間に第21の空間を形成しか
   つ前記第22のピストンとの間に第22の空間を形成
   する第23のピストンと、 前記第23のピストンに面する第23の部位におい
   て前記リムに前記径方向に設けられた第23の貫通
   孔と、 前記第３の空所内に収容され、前記回転軸に関
   して前記第23のピストンと対称に配設され、第22
   のピストンとの間に第21の空間と同一の容積を有
   する第23の空間を形成しかつ第21のピストンとの
   間に第22の空間と同一の容積を有する第24の空間
   を形成する第24のピストンと、 前記第24のピストンに面する第24の部位におい
   て前記リムに前記径方向に設けられた第24の貫通
   孔と、 前記第23の貫通孔に面する第25の部位において
   前記第１の軸に前記径方向に設けられた第25の貫
   通孔と、 前記第24の貫通孔に面する第26の部位において
   前記第１の軸に前記径方向に第26の部位に設けら
   れた第26の貫通孔と、 前記第23から第26の貫通孔の夫々に前記回転方
   向に隙間を持つて貫通し、かつ中央部で前記第２
   の軸に連結された、前記第23のピストンと前記第
   24のピストンを連結するための第23の腕と、 前記第３の排気口に連結された第４の吸気口
   と、前記第４の給気口から前記回転方向と反対の
   方向にほぼ90゜回転された回転位置に対応した位
   置であつて前記ケーシングの前記第３の空所に面
   する第27の部位において前記ケーシング設けられ
   た第４の排気口と、 前記第４の吸気口と前記第４の排気口の前記回
   転軸に関して反対の位置であつて前記第３の空所
   に面する第28の部位において前記ケーシングに設
   けられており、この第28の部位に到達した第21か
   ら第24の空間のいずれかのひとつの中で燃料を燃
   焼させる第２の燃焼手段と、 前記ケーシングの内周面に設けられた内歯歯車
   に噛合して公転及び自転する一対の遊星歯車と、
   一端が第１の軸と第２の軸の夫々固着され、他端
   が前記一対の遊星歯車の軸の夫々に固着された一
   対のリンク機構とからなり、第１の支持軸が1/2
   回転する間に、第１と第２の空間の夫々の平均容
   積からの偏差量が互いに逆位相を有する一サイク
   ルの一対の正弦曲線を示すように変化することに
   よつて、第１の支持軸が１回転する間に、第１か
   ら第４の空間の夫々において、吸入、圧縮、爆
   発、排気の４行程が実行され、第１の支持軸が1/
   ２回転する間に、第21と第22の空間の夫々の平均
   容積からの偏差量が互いに逆位相を有する一サイ
   クルの一対の正弦曲線を示すように変化すること
   によつて、第１の支持軸が１回転する間に、第21
   から第24の空間の夫々において、吸入、圧縮、爆
   発、排気の４行程が実行され、第１の支持軸が1/
   ２回転する間に、第11と第12の空間の夫々の平均
   容積からの偏差量が一サイクルの一対の前記正弦
   曲線を示すように変化することによつて第１の出
   力軸が1/2回転する間に、第11から第14の空間の
   夫々において、吸入、圧縮の２行程が実行される
   ように構成された遊星歯車リンク機構と からなるロータリ容積型ガス発生器。 ２ 前記回転軸を含む面に関する前記空所の断面
   形状が矩形である特許請求の範囲第１項に記載の
   ガス発生器。 ３ 前記燃焼手段が燃料噴射器からなり、デイー
   ゼルサイクルについて従つて作動する特許請求の
   範囲第１項又は第２項に記載のガス発生器。 ４ 前記燃焼手段が点火プラグからなり、オツト
   ーサイクルに従つて作動する特許請求の範囲第１
   項又は第２項に記載のガス発生器。 ５ 第１の円状端面部と第２の円状端面部とを有
   する円筒状のケーシングと、 前記第１の端面部の中心部で回転自在に軸承さ
   れた第１の支持軸と、 前記第１の支持軸に、一端部にある第３の円状
   端面部の中心部で連結された第３の円状端面部
   と、他端部に配設された第４のの円状端面部とを
   有し、前記ケーシング内に配列された円筒状の第
   １のリムと、 前記ケーシングと、前記第１のリムと、前記ケ
   ーシングの内周面から内側に向つて突出して前記
   リムの外周面と気密的にかつ摺動自在に当接した
   第１の円環状突起部と、この第１の突起部から前
   記回転軸の方向に離間して設けられ、前記ケーシ
   ングの内周面から内側に向かつて突出して前記第
   １のリムの外周面と気密的にかつ摺動自在に当接
   した第２の円環状突起部とにより、前記第１の端
   面部の近傍において前記回転軸のまわりに画成さ
   れた第１の円環状空所と、 前記第１のリム内に配置され、かつ前記第１の
   リムに前記回転軸の回りに回転自在に軸承された
   円筒状の第１の軸と、 前記第１の空所内に収容された第１のピストン
   と、 前記第１のピストンに面する第１の部位におい
   て前記第１のリムに前記回転軸の径方向に設けら
   れた第１の貫通孔と、 前記第１の空所内に収容され、前記回転軸に関
   して前記第１のピストンと対称に配設された第２
   のピストンと、 前記第２のピストンに面する第２の部位におい
   て前記第１のリムに前記径方向に設けられた第２
   の貫通孔と、 前記第１の貫通孔に第１の支持軸の回転方向に
   隙間を持つて貫通し、前記第１のピストンと前記
   第１の軸とを連結するための第１の腕と、 前記第２の貫通孔に前記回転方向に隙間を持つ
   て貫通し、前記第２のピストンと前記第１の軸と
   を連結するための第２の腕と、 前記第１の空所内に収容され、前記第１のピス
   トンと前記第２のピストンとの間に配設され、前
   記第１のピストンとの間に第１の空間を形成しか
   つ前記第２のピストンとの間に第２の空間を形成
   する第３のピストンと、 前記第３のピストンに面する第３の部位におい
   て前記第１のリムに前記径方向に設けられた第３
   の貫通孔と、 前記第１の空所内に収容され、前記回転軸に関
   して前記第３のピストンと対称に配設され、第２
   のピストンとの間に第１の空間と同一の容積を有
   する第３の空間を形成しかつ第１のピストンとの
   間に第２の空間と同一の容積を有する第４の空間
   を形成する第４のピストンと、 前記第４のピストンに面する第４の部位におい
   て前記第１のリムに前記径方向に設けられた第４
   の貫通孔と、 前記第３の貫通孔に面する第５の部位において
   前記第１の軸に前記径方向に設けられた第５の貫
   通孔と、 前記第４の貫通孔に面する第６の部位において
   前記第１の軸に前記径方向に設けられた第６の貫
   通孔と、 前記第３の端面部の中心部と前記第４の端面部
   の中心部において、前記回転軸の回りに回転自在
   に軸承された第２の軸と、 前記第３から第６の貫通孔の夫々に前記回転方
   向に隙間を持つて貫通し、かつ中央部で前記第２
   の軸に連結された、前記第３のピストンと前記第
   ４のピストンを連結するための第３の腕と、 前記第１の空所に面する第７の部位において前
   記ケーシングに設けられた第１の吸気口と、 前記第１の吸気口から前記回転方向と反対の方
   向にほぼ90゜回転された回転位置であつて前記第
   １の空所に面する第８の部位において前記ケーシ
   ングに設けられた第１の排気口と、 前記回転軸に関して前記第１の吸気口と対称の
   位置であつて前記第１の空所に面する第９の部位
   において前記ケーシングに設けられた第２の吸気
   口と、 前記回転軸に関して前記第１の吸気口と対称の
   位置であつて前記第１の空所に面する第10の部位
   において前記ケーシングに設けられた第２の吸気
   口と、 前記ケーシングと、前記第１のリムと、前記第
   ２の円環状突起部と、この第２の突起部から前記
   回転軸の方向に離間して設けられ、前記ケーシン
   グの内周面から内側に向かつて突出して前記第１
   のリムの外周面と気密的にかつ摺動自在に当接し
   た第３の円環状突起部とにより、前記第１の円環
   状空所の近傍において前記回転軸のまわりに画成
   された第２の円環状空所と、 前記第２の空所内に収容された第11のピストン
   と、 前記第11のピストンに面する第11の部位におい
   て前記第１のリムに前記回転軸の径方向に設けら
   れた第11の貫通孔と、 前記第２の空所内に収容され、前記回転軸に関
   して前記第11のピストンと対称に配設された第12
   のピストンと、 前記第12のピストンに面する第12の部位におい
   て前記第１のリムに前記径方向に設けられた第12
   の貫通孔と、 前記第11の貫通孔に第１の支持軸の回転方向に
   隙間を持つて貫通し、前記第11のピストンと前記
   第１の軸とを連結するための第11の腕と、 前記第12の貫通孔に前記回転方向に隙間を持つ
   て貫通するように配設され、前記第12のピストン
   と前記第１の軸とを連結するための第12の腕と、 前記第２の空所内に収容され、前記第11のピス
   トンと前記第12のピストンとの間に配設され、前
   記第11のピストンとの間に第11の空間を形成しか
   つ前記第12のピストンとの間に第12の空間を形成
   する第13のピストンと、 前記第13のピストンに面する第13の部位におい
   て前記第１のリムに前記径方向に設けられた第13
   の貫通孔と、 前記第２の空所内に収容され、前記回転軸に関
   して前記第13のピストンと対称に配設され、第12
   のピストンとの間に第11の空間と同一の容積を有
   する第13の空間を形成しかつ第11のピストンとの
   間に第12の空間と同一の容積を有する第14の空間
   を形成する第14のピストンと、 前記第14のピストンに面する第14の部位におい
   て前記第１のリムに前記径方向に設けられた第14
   の貫通孔と、 前記第13の貫通孔に面する第15の部位において
   前記第１の軸に前記径方向に設けられた第15の貫
   通孔と、 前記第14の貫通孔に面する第16の部位において
   前記第１の軸に前記径方向に設けられた第16の貫
   通孔と、 前記第13から第16の貫通孔の夫々に前記回転方
   向に隙間を持つて貫通し、かつ中央部で前記第２
   の軸に連結された、前記第13のピストンと前記第
   14のピストンを連結するための第13の腕と、 前記第２の空所に面する第17の部位において前
   記ケーシングに設けられており、第１と第２の排
   気口の少なくとも一方に連通された第３の吸気口
   と、 前記第３の給気口から前記回転方向と反対の方
   向にほぼ90゜回転された回転位置であつて前記第
   ２の空所に面する第18の部位において前記ケーシ
   ングに設けられた第３の排気口と、 前記回転軸に関して前記第３の吸気口と前記第
   ３の排気口の反対の位置であつて前記第２の空所
   に面する第19の部位において前記ケーシングに設
   けられており、この第19の部位に到達した第11か
   ら第14の空間のいずれかのひとつの中で燃料を燃
   焼させる第１の燃焼手段と、 前記第２の端面部の中心部で回転自在に軸承さ
   れ、前記第１の支持軸と同軸の回転軸を有する第
   ２の支持軸と、 前記第２の支持軸に、一端部にある第21の円状
   端面部の中心部で連結された第21の円状端面部
   と、他端部に配設された第22の円状端面部とを有
   し、前記ケーシング内に配列された円筒状の第２
   のリムと、 前記ケーシングと、前記第２のリムと、前記ケ
   ーシングの内周面から内側に向つて突出して前記
   第２のリムの外周面と気密的にかつ摺動自在に当
   接した第21の円環状突起部と、この第21の突起部
   から前記回転軸の方向に離間して設けられ、前記
   ケーシングの内周面から内側に向かつて突出して
   前記第２のリムの外周面と気密的にかつ摺動自在
   に当接した第２の円環状突起部とにより、前記第
   ２の端面部の近傍において前記回転軸のまわりに
   画成された第３の円環状空所と、 前記第２のリム内に配置され、かつ前記第２の
   リムに前記回転軸の回りに回転自在に軸承された
   円筒状の第21の軸と、 前記第３の空所内に収容された第21のピストン
   と、 前記第21のピストンに面する第21の部位におい
   て前記第２のリムに前記回転軸の径方向に設けら
   れた第21の貫通孔と、 前記第３の空所内に収容され、前記回転軸に関
   して前記第21のピストンと対称に配設された第22
   のピストンと、 前記第22のピストンに面する第22の部位におい
   て前記第２のリムに前記径方向に設けられた第22
   の貫通孔と、 前記第21の貫通孔に第２の支持軸の回転方向に
   隙間を持つて貫通し、前記第21のピストンと前記
   第21の軸とを連結するための第21の腕と、 前記第22の貫通孔に前記回転方向に隙間を持つ
   て貫通し、前記第22のピストンと前記第21の軸と
   を連結するための第22の腕と、 前記第３の空所内に収容され、前記第21のピス
   トンと前記第22のピストンとの間に配設され、前
   記第21のピストンとの間に第21の空間を形成しか
   つ前記第22のピストンとの間に第22の空間を形成
   する第23のピストンと、 前記第23のピストンに面する第23の部位におい
   て前記第２のリムに前記径方向に設けられた第23
   の貫通孔と、 前記第３の空所内に収容され、前記回転軸に関
   して前記第23のピストンと対称に配設され、第22
   のピストンとの間に第21の空間と同一の容積を有
   する第23の空間を形成しかつ第21のピストンとの
   間に第22の空間と同一の容積を有する第24の空間
   を形成する第24のピストンと、 前記第24のピストンに面する第24の部位におい
   て前記第２のリムに前記径方向に設けられた第24
   の貫通孔と、 前記第23の貫通孔に面する第25の部位において
   前記第21の軸に前記径方向に設けられた第25の貫
   通孔と、 前記第24の貫通孔に面する第26の部位において
   前記第21の軸に前記径方向に設けられた第26の貫
   通孔と、 前記第21の端面部の中心部と前記第22の端面部
   の中心部において、前記回転軸の回りに回転自在
   に軸承された第22の軸と、 前記第23から第26の貫通孔の夫々に前記回転方
   向に隙間を持つて貫通し、かつ中央部で前記第22
   の軸に連結された、前記第23のピストンと前記第
   24のピストンを連結するための第23の腕と、 前記第３の空所に面する第27の部位において前
   記ケーシングに設けられた第４の吸気口と、 前記第４の吸気口から前記回転方向と反対の方
   向にほぼ90゜回転された回転位置であつて前記ケ
   ーシングの前記第３の空所に面する第28の部位に
   おいて前記ケーシングに設けられた第５の排気口
   と、 前記回転軸に関して前記第４の吸気口と対称の
   位置であつて前記第３の空所に面する第29の部位
   において前記ケーシングに設けられた第５の吸気
   口と、 前記回転軸に関して前記第４の排気口と対称の
   位置であつて前記第３の空所に面する第30の部位
   において前記ケーシングに設けられた第４の排気
   口と、 前記ケーシングと、前記第２のリムと、前記第
   22の円環状突起部と、この第22の突起部から前記
   回転軸の方向に離間して設けられ、前記ケーシン
   グの内周面から内側に向かつて突出して前記第２
   のリムの外周面と気密的にかつ摺動自在に当接し
   た第23の円環状突起部とにより、前記第３の円環
   状空所の近傍において前記回転軸のまわりに画成
   された第４の円環状空所と、 前記第４の空所内に収容された第31のピストン
   と、 前記第31のピストンに面する第31の部位におい
   て前記第２のリムに前記回転軸の径方向に設けら
   れた第31の貫通孔と、 前記第４の空所内に収容され、前記回転軸に関
   して前記第31のピストンと対称に配設された第32
   のピストンと、 前記第32のピストンに面する第32の部位におい
   て前記第２のリムに前記径方向に設けられた第32
   の貫通孔と、 前記第31の貫通孔に第２の支持軸の回転方向に
   隙間を持つて貫通し、前記第11のピストンと前記
   第21の軸とを連結するための第31の腕と、 前記第32の貫通孔に前記回転方向に隙間を持つ
   て貫通するように配設され、前記第32のピストン
   と前記第21の軸とを連結するための第32の腕と、 前記第４の空所内に収容され、前記第31のピス
   トンと前記第32のピストンとの間に配設され、前
   記第31のピストとの間に第31の空間を形成しかつ
   前記第32のピストンとの間に第32の空間を形成す
   る第33のピストンと、 前記第33のピストンに面する第33の部位におい
   て前記第２のリムに前記径方向に設けられた第33
   の貫通孔と、 前記第４の空所内に収容され、前記回転軸に関
   して前記第33のピストンと対称に配設され、第32
   のピストンとの間に第31の空間と同一の容積を有
   する第33の空間を形成しかつ第31のピストンとの
   間に第32の空間と同一の容積を有する第34の空間
   を形成する第34のピストンと、 前記第34のピストンに面する第34の部位におい
   て前記第２のリムに前記径方向に設けられた第34
   の貫通孔と、 前記第33の貫通孔に面する第35の部位において
   前記第21の軸に前記径方向に設けられた第35の貫
   通孔と、 前記第34の貫通孔に面する第36の部位において
   前記第21の軸に前記径方向に設けられた第36の貫
   通孔と、 前記第33から第36の貫通孔の夫々に前記回転方
   向に隙間を持つて貫通し、かつ中央部で前記第22
   の軸に連結された、前記第33のピストンと前記第
   34のピストンを連結するための第33の腕と、 前記第４の空所に面する第37の部位において前
   記ケーシングに設けられており、第４と第５の排
   気口の少なくとも一方に連通された第６の吸気口
   と、 前記第４の吸気口から前記回転方向と反対の方
   向にほぼ90゜回転された回転位置であつて前記第
   ２の空所に面する第38の部位において、前記ケー
   シングに設けられた第６の排気口と、 前記回転軸に関して前記第６の吸気口と前記第
   ６の排気口の反対の位置であつて前記第４の空所
   に面する第39の部位において前記ケーシングに設
   けられており、この第39の部位に到達した第31か
   ら第34のいずれかのひとつの中で燃料を燃焼させ
   る第２の燃焼手段と、 前記ケーシングの内周面に設けられた第１の内
   歯歯車に噛合して公転及び自転する一対の第１の
   遊星歯車と、一端が第１の軸と第２の軸の夫々に
   夫々固着され、他端が前記一対の第１の遊星歯車
   の軸の夫々に夫々固着された一対の第１のリンク
   機構ならびに 前記ケーシングの内周面に設けられた第２の内
   歯歯車に噛合して公転及び自転する一対の第２の
   遊星歯車と、一端が第１の軸と第２の軸の夫々固
   着され、他端が前記一対の第２の遊星歯車の軸の
   夫々に固着された一対の第２のリンク機構からな
   り、 第１の支持軸が1/2回転する間に、第１と第２
   の空間の夫々の平均容積からの偏差量が互いに逆
   位相を有する一サイクルの一対の第１の正弦曲線
   を示すように変化することによつて、第１の支持
   軸が1/2回転する間に、第１から第４の空間の
   夫々において、吸入、圧縮の２行程が実行され、
   第１の支持軸が1/2回転する間に、第11と第12の
   夫々の空間の夫々の平均容積からの偏差量が互い
   に逆位相を有する一サイクルの一対の前記第１の
   正弦曲線を示すように変化することによつて、第
   １の支持軸が１回転する間に、第11から第14の空
   間の夫々において、吸入、圧縮、爆発、排気の４
   行程が実行され、 第２の支持軸が1/2回転する間に、第21と第22
   の空間の夫々の平均容積からの偏差量が互いに逆
   位相を有し、かつ前記第１の正弦曲線と90゜位相
   がずれた一サイクルの一対の前記第２の正弦曲線
   を示すように変化することによつて第２の支持軸
   が1/2回転する間に、第21から第24の空間の夫々
   において、吸入、圧縮の２行程が実行され、 第２の支持軸が1/2回転する間に、第31と第32
   の空間の夫々の平均容積からの偏差量が一サイク
   ルの一対の前記第２の正弦曲線を示すように変化
   することによつて第２の支持軸が１回転する間
   に、第31から第34の空間の夫々において、吸入、
   圧縮、爆発、排気の４行程が実行されるように構
   成された遊星歯車リンク機構と からなるロータリ容積型ガス発生器。