JP5090217B2 - エキスパンド装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体チップや基板等の電子部品を複数接着した伸縮性のシート材を引き伸ばして、前記電子部品相互間を拡大させるエキスパンド装置に関する。
一般に、伸縮性のシート材から成るウェーハシートに接着された複数の半導体チップを、コレットによってピックアップする際、半導体チップ同士の接触を避けるために、ウェーハシートを引き伸ばすことによって半導体チップ相互間の隙間を拡大させることが行われている。
ウェーハシートを引き伸ばすためのエキスパンド装置として、例えば図10に示すものがある。図10に示すエキスパンド装置は、エキスパンド装置本体100の上部に固定された環状の固定部材200と、固定部材200の外径よりも大きい内径を有する環状の加圧部材300と、加圧部材300を昇降させる昇降機構400等を備えている。
前記昇降機構400は、互いに進退可能に螺合した雄ネジ部(送りネジ)401と雌ネジ部(ナット)402を複数組有する。雄ネジ部401の上端は、加圧部材300の下面にボルトなどで固定されている。一方、雌ネジ部402は、エキスパンド装置本体100の設けた孔に回転可能に挿嵌されている。各雌ネジ部402にはプーリ403が一体に設けられ、各プーリ403にベルト404が架け渡されている。また、ベルト404には、昇降用モータMの軸に設けたプーリ405が圧接している。この昇降用モータMの回転力を、ベルト404を介して各プーリ403及び雌ネジ部402に伝達することによって、雄ネジ部401が昇降するように構成されている(例えば、特許文献1の図11及び図12参照)。
また、図11に示すように、複数の半導体チップAを接着したウェーハシートSは、その周縁部をリングフレームFに固定されている。このリングフレームFをエキスパンド装置500に搬入する場合は、図示しない搬送手段によってリングフレームFを保持し、図の左から右へ移送してエキスパンド装置500に搬入する。詳しくは、図10に示すように、リングフレームFに固定されたウェーハシートSを加圧部材300と固定部材200の間に搬入し、固定部材200の上に載置する。
以下、上記エキスパンド装置によって、ウェーハシートをエキスパンドする動作を説明する。
図10の昇降用モータMを回転させることにより、ベルト404を介して各プーリ403及び各雌ネジ部402を回転させて、雄ネジ部401を降下させる。この雄ネジ部401の降下に伴って、図12に示すように、加圧部材300がリングフレームFを押し下げる。これにより、ウェーハシートSが放射状に引き伸ばされ、半導体チップA相互間が拡大される。
ところで、ウェーハシート上の半導体チップは、エキスパンド装置に搬送される前に、電気的特性や外形などについて各種検査が行われている。そして、半導体チップを予め規定した品質ランクごとに分類すると共に各半導体チップの座標位置を管理している。
上記ウェーハシートを引き伸ばした状態で、コレットによって半導体チップをピックアップする際、コレットは、半導体チップの上記座標位置のデータに基づいて、所定の半導体チップをピックアップし、リードフレーム等にボンディングを行う。
特開2004−327714号公報
図11において、一点鎖線Lによって囲まれる領域は、リングフレームFを搬入・搬出する際のリングフレームFの通過領域Zである。また、同図において、符号P1〜P6は、前記雄ネジ部を加圧部材300に固定したボルトの位置を示す。つまり、符号P1〜P6は、平面視した状態で、雄ネジ部及び雌ネジ部の配設位置を示している。
これら6組の雄ネジ部及び雌ネジ部(P1〜P6)は、搬入・搬出されるリングフレームFと干渉しないように、前記通過領域Zの外側に配設されている。
図11において、ハッチング部にて示すのが、加圧部材300がリングフレームFを押圧する際にリングフレームFと接触する押圧面310,320であるが、雄ネジ部と雌ネジ部を、リングフレームFとの干渉を回避するように配設すると、前記押圧面310,320の周囲に均等に配設することができない。
具体的には、P2〜P5で示す位置に配設された雄ネジ部及び雌ネジ部は、前記押圧面310,320の外周側に近接して配設されているが、P1とP6で示す位置に配設された雄ネジ部及び雌ネジ部は、押圧面310,320から離れた位置に配置されている。
このように各雄ネジ部及び雌ネジ部が均等に配設されていない場合、エキスパンドする際に加圧部材300に不均一な反りが生じ、押圧面310,320に均一な押圧力を作用させることができない。このため、ウェーハシートSを均等に引き伸ばすことができず、半導体チップA相互間を等間隔に拡大できなかったり、ウェーハシートSに弛みが生じて半導体チップAの向きがずれたりする問題がある。
そして、半導体チップ相互間を等間隔に拡大できないと、半導体チップの座標位置がずれ、これによりコレットがピックアップする半導体チップを取り違える虞がある。また、コレットによって半導体チップをピックアップした後、半導体チップの位置を補正しなければならない不具合が生じる。
そこで、本発明は上記課題に鑑みて、加圧部材の昇降機構としての雄ネジ部及び雌ネジ部を所望の位置に配設することができるエキスパンド装置を提供する。
請求項1の発明は、環状の固定部材と、前記固定部材の外径よりも大きい内径を有する環状の加圧部材を備え、互いに進退可能に螺合した複数組の雄ネジ部及び雌ネジ部を介して前記固定部材と前記加圧部材とを連結して、加圧部材を固定部材に対して昇降するように構成し、複数の電子部品が接着された伸縮性のシート材を貼り付けたリングフレームを、搬送手段によって前記固定部材と前記加圧部材の間に搬入すると共に、その搬入したリングフレームを加圧部材によって固定部材側へ押圧して前記シート材を引き伸ばして電子部品相互間を拡大させるエキスパンド装置であって、平面視した状態で、前記複数組の雄ネジ部及び雌ネジ部のうち、前記搬送手段によって搬入及び搬出されるリングフレームの通過領域に重なるように配設した雄ネジ部及び雌ネジ部の少なくとも一方を、前記通過領域に重ならないように配設した雄ネジ部及び雌ネジ部より軸方向に短く形成し、前記加圧部材を所定の上方位置に上昇させた状態において、前記通過領域に重なるように配設した雄ネジ部及び雌ネジ部が互いに離脱して、当該離脱した雄ネジ部及び雌ネジ部の間をリングフレームが通過するように構成すると共に、前記加圧部材を所定の下方位置に降下させた状態において、前記通過領域に重なるように配設した雄ネジ部及び雌ネジ部が互いに螺合するように構成したものである。
リングフレームをエキスパンド装置に搬入及び搬出する場合、加圧部材を上昇させて所定の上方位置に配設する。このとき、リングフレームの通過領域に重なるように配設した雄ネジ部及び雌ネジ部は、互いに離脱した状態となる。これにより、リングフレームを、互いに離脱した雄ネジ部及び雌ネジ部の間を通過させて、エキスパンド装置に搬入・搬出することができる。
また、リングフレームをエキスパンド装置に搬入した後、ウェーハシートをエキスパンドする(引き伸ばす)場合に、加圧部材を所定の下方位置まで降下させると、通過領域に重なるように配設した雄ネジ部及び雌ネジ部は、上記離脱した状態から互いに螺合する。このように、通過領域に重なるように配設した雄ネジ部及び雌ネジ部は、シート材をエキスパンドする際に、加圧部材の昇降機構として機能することができる。
請求項2の発明は、請求項1に記載のエキスパンド装置において、平面視した状態で、前記複数組の雄ネジ部及び雌ネジ部を、前記加圧部材がリングフレームを押圧する際にリングフレームと接触する押圧面の周囲に均等に配設したものである。
これにより、押圧面に均一な押圧力を作用させて、シート材を均等に引き伸ばすことが可能となる。
請求項3の発明は、請求項2に記載のエキスパンド装置において、前記加圧部材が互いに離間して配設された一対の半環状体で構成され、平面視した状態で、前記複数組の雄ネジ部及び雌ネジ部を、各半環状体がリングフレームを押圧する際にリングフレームと接触する押圧面の両端部及び中間部のそれぞれの外周に近接して配設したものである。
これにより、半環状体の押圧面に均一な押圧力を作用させて、シート材を均等に引き伸ばすことが可能となる。
本発明によれば、リングフレームのエキスパンド装置への搬入・搬出時に、リングフレームの通過領域に重なる位置に配設した雄ネジ部と雌ネジ部を離脱させることにより、リングフレームを雄ネジ部又は雌ネジ部と干渉することなくエキスパンド装置に搬入・搬出することができる。
また、雄ネジ部及び雌ネジ部の配設位置が、リングフレームの通過領域と重ならない範囲に制限されることがなくなるので、雄ネジ部及び雌ネジ部を所望の位置に配設することができる。例えば、雄ネジ部及び雌ネジ部を、加圧部材の押圧面の周囲に均等に配設すると、エキスパンド時に加圧部材に不均一な反りが生じることを防止することができ、シート材を均一に引き伸ばすことが可能になる。
以下、本発明の実施の形態を添付の図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係るエキスパンド装置の実施の一形態を示す概略断面図である。また、図2は図1の要部を示す断面図、図3は前記エキスパンド装置にリングフレームを搬送する様子を示す平面図である。
図1に示すように、本発明のエキスパンド装置は、エキスパンド装置本体1の上部に固定された環状の固定部材2と、昇降可能に設けた環状の加圧部材3と、この加圧部材3を昇降させるための昇降機構4を備える。
固定部材2は、上部の小外径部2aと下部の大外径部2bを有する断面L型の円筒状の部材から成る。また、加圧部材3は、一対の半環状体3a,3bから構成されている(図3参照)。各半環状体3a,3bの互いに対向する端面間には、隙間5が形成されている。この隙間5は、リングフレームFを搬送する搬送手段の保持アーム(図示省略)を通過させるために設けてある。加圧部材3と固定部材2は同軸状に配設され、加圧部材3の内径は、固定部材2の小外径部2aの外径よりも大きく形成されている。
前記昇降機構4は、複数の雄ネジ部4aと複数の雌ネジ部4bから構成される。例えば、雌ネジ部4bは中心にネジ孔を形成したナット、雄ネジ部4aはそのナットのネジ孔に螺合するネジ棒(送りネジ)である(図2参照)。
各雄ネジ部4aは、加圧部材3の下面に、ボルト等の止め具6によって固定されている。一方、各雌ネジ部4bは、エキスパンド装置本体1に設けた貫通孔に回転可能に挿嵌されている。これら雄ネジ部4aと雌ネジ部4bによって、加圧部材3と固定部材2は間接的に連結され、雄ネジ部4a及び雌ネジ部4bの相対的な螺進退運動(昇降運動)により、加圧部材3は固定部材2に対して昇降可能に構成されている。
各雌ネジ部4bには、プーリ7が一体に付設され、各プーリ7にベルト8が架け渡されている。また、ベルト8には、昇降用モータMの軸に設けたプーリ9が圧接されている。ベルト8を介することによって、昇降用モータMの回転力を各プーリ7に伝達するようになっている。
図3において、符号Q1〜Q6は、前記雄ネジ部4aを加圧部材3に固定するための止め具6を示す。すなわち、符号Q1〜Q6は、平面視した状態で、雄ネジ部4a及び雌ネジ部4bの配設位置を示している。図3に示す如く、この実施形態では、雄ネジ部4aと雌ネジ部4bは、加圧部材3を構成する半環状体3a,3bにそれぞれ3組ずつ、合計6組配設されている。
図3において、Q1〜Q6の位置に配設された雄ネジ部4a及び雌ネジ部4bは、同図のハッチング部にて示す加圧部材3の押圧面11,12の外周に近接した位置に均等に配設されている。ここでいう「押圧面」は、加圧部材3(半環状体3a,3b)がリングフレームFを押圧する際に、リングフレームFと接触する面である。また、雄ネジ部4a及び雌ネジ部4bを「均等に配設する」とは、加圧部材3がリングフレームFを押圧する際に、押圧面11,12の全域に均一な押圧力を作用させるように雄ネジ部4a及び雌ネジ部4bを配設することをいう。具体的には、雄ネジ部4a及び雌ネジ部4bは、半環状体3a,3bの対向して配設された両端部(Q1,Q3,Q4,Q6)と、半環状体3a,3bの中間部(Q2,Q5)にそれぞれ配設されている。
また、図3に示すように、リングフレームFは図の左右方向に搬送されて、エキスパンド装置10に搬入・搬出される。つまり、同図の一点鎖線Lによって囲まれる領域が、搬送されるリングフレームFの通過領域Zとなる。平面視した状態で、Q2〜Q5の位置に配設された雄ネジ部4a及び雌ネジ部4bは、前記通過領域Zに重ならないように配設されている。一方、Q1とQ6の位置に配設された雄ネジ部4a及び雌ネジ部4bは、通過領域Zに重なるように配設されている。
前記通過領域Zに重なるように配設したQ1とQ6位置の雄ネジ部4aは、通過領域Zに重ならないように配設したQ2〜Q5位置の雄ネジ部4aと構成が異なる。前記通過領域Zに重なるQ1とQ6位置に配設した雄ネジ部4aは、それぞれ同様の構成となっている。また、通過領域Zに重ならないQ2とQ3〜Q5位置に配設した雄ネジ部4aも、それぞれ同様の構成となっている。このため、図2において、各雄ネジ部4a及び雌ネジ部4bの構成を、Q1とQ3位置の雄ネジ部4a及び雌ネジ部4bを例に説明する。
図2に示すように、Q1位置の雄ネジ部4aは、Q3位置の雄ネジ部4aより短く形成されている。従って、図2に示す如く、加圧部材3を固定部材2の所定の上方位置に配設した状態において、Q3位置の雄ネジ部4aと雌ネジ部4bは互いに螺合しているが、Q1位置の雄ネジ部4aと雌ネジ部4bは互いに離脱した状態となっている。
図4に、本発明の他の実施形態のエキスパンド装置を示す。この実施形態のエキスパンド装置20の加圧部材3は、一体形成された環状部材から構成されている。図4において、R1〜R4の位置に、加圧部材3を昇降させるための雄ネジ部と雌ネジ部が4組配設されている。各雄ネジ部及び雌ネジ部は、図4のハッチング部にて示す加圧部材3の押圧面13の外周に近接した位置に均等に配設されている。具体的には、雄ネジ部及び雌ネジ部は、環状の押圧面13の外周に、周方向に等間隔、すなわち90°間隔に配設されている。
リングフレームFの通過領域Zに重なるように配設したR1位置の雄ネジ部は、図2におけるQ1位置の雄ネジ部4aと同様に短く形成されている。これに対し、通過領域Zに重ならないように配設したR2〜R4位置の雄ネジ部は、図2におけるQ3位置の雄ネジ部4aと同様に長く形成されている。なお、図4に示す実施形態において、上記説明した以外の構成は、図1〜図3で説明した上記実施形態と同様であるので説明を省略する。
以下、上記本発明のエキスパンド装置の動作について説明する。
まず、リングフレームをエキスパンド装置に搬入する。図3に示すように、リングフレームFには、複数(又は多数)の半導体チップAを接着した伸縮性のシート材から成るウェーハシートSが貼り付けられている。
図3において、リングフレームFのエキスパンド装置への搬入は、例えば、図示しない搬送手段のアームによって、リングフレームFの左右の端部を保持し、リングフレームFを水平となるように維持したまま図の左から右へ移動させて、エキスパンド装置10へ搬入する。
このとき、図3に示すQ1位置及びQ6位置に配設した短い雄ネジ部4aは、それぞれに対応する雌ネジ部4bと互いに離脱した状態にある(図5参照)。一方、図3のQ2〜Q5位置に配設した長い雄ネジ部4aは、それぞれに対応する雌ネジ部4bと螺合している。すなわち、加圧部材3は、Q2〜Q5位置の互いに螺合した雄ネジ部4a及び雌ネジ部4bによって、固定部材2の所定の上方位置に待機した状態で支持されている。
以下、Q1位置とQ6位置に配設した雄ネジ部4a及び雌ネジ部4bの動作は、それぞれ同様であるのでQ1位置の雄ネジ部4a及び雌ネジ部4bの動作を例に説明する。また、Q2〜Q5位置に配設した雄ネジ部4a及び雌ネジ部4bの動作も、それぞれ同様であるので、Q3位置の雄ネジ部4a及び雌ネジ部4bの動作を例に説明する。
図5に示すように、リングフレームFを上記搬送手段によって水平方向に移動させて、Q1位置の互いに離脱した雄ネジ部4aと雌ネジ部4bとの間を通過させる。このとき、Q1位置の互いに離間した雄ネジ部4a及び雌ネジ部4bの軸方向の間隔Dは、リングフレームFの厚さとフレームFに貼り付けたウェーハシートSの厚さの合計厚さTより、大きく設定されている。また、固定部材2の上面とQ1位置の雄ネジ部4aの下端との間の高さHも、リングフレームFとウェーハシートSの合計厚さTより大きくなるように設定されている。
そして、図6に示すように、リングフレームFを固定部材2の上に載置する。詳しくは、リングフレームFの内径は、固定部材2の小外径部2aの外径より大きく形成されているため、リングフレームFは固定部材2と直接接触しないが、ウェーハシートSが固定部材2の上端面に接触することによりリングフレームFが支持されている。
次に、図1に示す昇降用モータMを所定の方向(正方向)に回転させて、ベルト8を周回運動させる。このベルト8の周回運動によって、各プーリ7及び各雌ネジ部4bが同期して回転する。
図7に示すように、各雌ネジ部4bが回転すると、Q3位置の雄ネジ部4aは、雌ネジ部4b内に螺入して降下する。このQ3位置の雄ネジ部4aの降下に伴って、加圧部材3が降下する。また、Q1位置の雄ネジ部4aも降下し、対応する雌ネジ部4bに接近する。加圧部材3を図7に示す所定の下方位置まで降下させると、Q1位置の雄ネジ部4aと雌ネジ部4bが螺合する。なお、Q1位置の雄ネジ部4aが雌ネジ部4bに螺合した時点では、加圧部材3はリングフレームFに未だ接触(押圧)していない。
図8に示すように、各雌ネジ部4bを回転させて、さらに加圧部材3を降下させ、加圧部材3によってリングフレームFを押し下げる。これにより、ウェーハシートSが放射状に引き伸ばされ、半導体チップA(図示省略)の相互間が拡大される。
半導体チップAの相互間が拡大された状態で、図示しない突き上げ部材で半導体チップAをウェーハシートSの下方から突き上げ、その突き上げた半導体チップAをコレットで1個ずつ真空吸着してピックアップし、回路基板等にボンディングする。また、必要に応じて、ウェーハシートSを周方向に回転させる機構及び水平方向に移動させる機構を備えてもよい。
半導体チップAの上記ボンディング工程後、ウェーハシートSのエキスパンドを解除する場合は、昇降用モータMを上記所定の方向(正方向)と逆方向に回転させ、ベルト8を介して、各プーリ7及び各雌ネジ部4bを逆方向に回転させる。これにより、Q1及びQ3位置の雄ネジ部4aを雌ネジ部4bから上方に螺出して加圧部材3を図5に示す待機状態まで上昇させる。これにより、ウェーハシートSのエキスパンドが解除される。このとき、Q1位置の雄ネジ部4aは対応する雌ネジ部4bから離脱した状態になっているので、リングフレームFを、Q1位置の互いに離脱した雄ネジ部4a及び雌ネジ部4bの間を通過させて搬出することができる。
以降、同様にリングフレームFをエキスパンド装置に搬入し、ウェーハシートSのエキスパンド工程、半導体チップAのボンディング工程を繰り返し行う。
以上のように、本発明のエキスパンド装置は、加圧部材3を図5に示す所定の上方位置に上昇させた状態(待機状態)において、Q1(及びQ6)位置に配設した雄ネジ部4a及び雌ネジ部4bを互いに離脱させることができる。これにより、リングフレームFをこの離脱した雄ネジ部4a及び雌ネジ部4b間を通過させてエキスパンド装置に搬入・搬出することができる。
また、加圧部材3を図7に示す所定の下方位置に降下させた状態において、上記Q1(及びQ6)位置に配設した雄ネジ部4a及び雌ネジ部4bは互いに螺合することができる。すなわち、Q1(及びQ6)位置に配設した雄ネジ部4a及び雌ネジ部4bは、ウェーハシートSをエキスパンドする際に、加圧部材3を降下させるための昇降機構として機能する。
また、図7に示すように、Q1位置の雄ネジ部4aが雌ネジ部4bに螺合した時点では、加圧部材3はリングフレームFに未だ接触(押圧)していない。つまり、加圧部材3がリングフレームFを押圧する前に、Q1位置の雄ネジ部4aと雌ネジ部4bが螺合することによって、加圧部材3の全体にリングフレームFを押圧する力を均一かつ十分に発揮させることができる。
従来は、エキスパンド装置に搬入・搬出されるリングフレームが、雄ネジ部又は雌ネジ部と干渉しないようにするために、雄ネジ部及び雌ネジ部をリングフレームの通過領域に配設することはできなかった。しかし、本発明によれば、リングフレームの搬入・搬出時に、雄ネジ部と雌ネジ部を離脱させる構成を採用することにより、雄ネジ部及び雌ネジ部を、リングフレームの通過領域内に(平面視した状態で通過領域に重なる位置に)配設することが可能となる。
これにより、例えば、図3(又は図4)に示すように、各組の雄ネジ部4a及び雌ネジ部4bを、図のハッチング部にて示す加圧部材3の押圧面11,12(又は押圧面13)の外周(周囲)に均等に配設することができる。このように、雄ネジ部4aと雌ネジ部4bを均等に配設することによって、押圧面11,12(又は押圧面13)に均一な押圧力を作用させることができ、ウェーハシートSを均一に引き伸ばすことが可能となる。
また、雄ネジ部4a及び雌ネジ部4bは、押圧面11,12の外周に近接した位置に配設するだけでなく、所望の(任意の)位置に適宜配設することができる。例えば、図9に示すように、雄ネジ部4a及び雌ネジ部4bを、加圧部材3の押圧面14,15の外周に近接したQ1´〜Q6´の位置に配設する以外に、押圧面14,15から離間したR1´〜R4´の位置に配設してもよい。
また、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更を加え得ることは勿論である。例えば、加圧部材の昇降機構としての雄ネジ部と雌ネジ部を、上下逆に配設した構成にしてもよい。つまり、図1において、加圧部材3に雌ネジ部4bを固定し、エキスパンド装置本体1に雄ネジ部4aを回転可能に取り付けてもよい。また、この場合、リングフレームの通過領域に重なるように配設した雌ネジ部を、(通過領域に重ならないように配設した)他の雌ネジ部よりも軸方向に短く形成して、搬入・搬出するリングフレームと雌ネジ部が干渉しないようにしてもよい。また、ウェーハシートに接着された部材として、上記半導体チップ以外に、基板又は他の電子部品を適用することも可能である。
本発明に係るエキスパンド装置の実施の一形態を示す概略断面図である。 前記エキスパンド装置の要部を示す断面図である。 前記エキスパンド装置にリングフレームを搬入・搬出する様子を示す平面図である。 本発明に係るエキスパンド装置の他の実施形態を示す平面図である。 本発明のエキスパンド装置にリングフレームを搬入する様子を示す断面図である。 本発明のエキスパンド装置にリングフレームを搬入した状態を示す断面図である。 本発明のエキスパンド装置の加圧部材を降下させる様子を示す断面図である。 本発明のエキスパンド装置によってウェーハシートをエキスパンドした状態を示す断面図である。 本発明に係るエキスパンド装置の別の実施形態を示す平面図である。 従来のエキスパンド装置の断面図である。 従来のエキスパンド装置にリングフレームを搬入・搬出する様子を示す平面図である。 従来のエキスパンド装置によってウェーハシートをエキスパンドした状態を示す断面図である。
符号の説明
2 固定部材
3 加圧部材
4a 雄ネジ部
4b 雌ネジ部
11 押圧面
12 押圧面
13 押圧面
14 押圧面
15 押圧面
A 半導体チップ
F リングフレーム
S ウェーハシート

Claims (3)

  1. 環状の固定部材と、前記固定部材の外径よりも大きい内径を有する環状の加圧部材を備え、互いに進退可能に螺合した複数組の雄ネジ部及び雌ネジ部を介して前記固定部材と前記加圧部材とを連結して、加圧部材を固定部材に対して昇降するように構成し、
    複数の電子部品が接着された伸縮性のシート材を貼り付けたリングフレームを、搬送手段によって前記固定部材と前記加圧部材の間に搬入すると共に、その搬入したリングフレームを加圧部材によって固定部材側へ押圧して前記シート材を引き伸ばして電子部品相互間を拡大させるエキスパンド装置であって、
    平面視した状態で、前記複数組の雄ネジ部及び雌ネジ部のうち、前記搬送手段によって搬入及び搬出されるリングフレームの通過領域に重なるように配設した雄ネジ部及び雌ネジ部の少なくとも一方を、前記通過領域に重ならないように配設した雄ネジ部及び雌ネジ部より軸方向に短く形成し、
    前記加圧部材を所定の上方位置に上昇させた状態において、前記通過領域に重なるように配設した雄ネジ部及び雌ネジ部が互いに離脱して、当該離脱した雄ネジ部及び雌ネジ部の間をリングフレームが通過するように構成すると共に、
    前記加圧部材を所定の下方位置に降下させた状態において、前記通過領域に重なるように配設した雄ネジ部及び雌ネジ部が互いに螺合するように構成したことを特徴とするエキスパンド装置。
  2. 平面視した状態で、前記複数組の雄ネジ部及び雌ネジ部を、前記加圧部材がリングフレームを押圧する際にリングフレームと接触する押圧面の周囲に均等に配設した請求項1に記載のエキスパンド装置。
  3. 前記加圧部材が互いに離間して配設された一対の半環状体で構成され、平面視した状態で、前記複数組の雄ネジ部及び雌ネジ部を、各半環状体がリングフレームを押圧する際にリングフレームと接触する押圧面の両端部及び中間部のそれぞれの外周に近接して配設した請求項2に記載のエキスパンド装置。
JP2008063198A 2008-03-12 2008-03-12 エキスパンド装置 Expired - Fee Related JP5090217B2 (ja)

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