JP5089746B2 - ガス調理器 - Google Patents

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Description

本発明はガス調理器に関し、詳細には、調理容器の底面の温度を検出する温度センサを備えたガス調理器に関する。
従来、ガス調理器には、天ぷら火災等を防止するための安全機能を設けたものが知られている。こうしたガス調理器では、五徳上に載置された調理容器の底面に、サーミスタを内蔵した温度センサを当接させている。そして、サーミスタによる検出温度を監視し、検出温度が設定温度に達すると過熱状態にあると判断し、バーナへのガス供給路に設けられた電磁弁を強制的に閉弁させて自動消化するようになっている。このようなガス調理器は、温度センサが故障もしくは取り外された状態で使用された場合には、当然ながら安全機能は作動しない。この場合には、調理容器が過熱状態にあっても、バーナへはガスが供給され続けそのまま燃焼を続けてしまう。
そこで、この温度センサの故障を検出するために、電流ヒューズが温度センサ内のサーミスタと直列に接続されたガス調理器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このガス調理器によると、サーミスタが短絡した場合には電流ヒューズが溶断することで故障が検出される。また、サーミスタの電気抵抗が所定値以上となった際に断線故障を検出するガス調理器も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、上記の従来のガス調理器では、温度センサの異常の検出はサーミスタの短絡故障及び断線故障というケースを検出することしか出来なかった。そのため、温度センサの異常がサーミスタの短絡故障及び断線故障というケースでない場合には、実際には調理容器が過熱状態にあるにも関わらず、消火されないことが懸念された。また、温度センサが故障していない場合にも、製造時に温度センサが正常に設置されなかったり、使用者により温度センサが不正に取り除かれるなど、温度センサが正常に装着されていない場合には、温度センサは調理容器の温度を検出することができない。この場合には、調理容器が過熱状態にあっても、バーナへはガスが供給され続けそのまま燃焼を続けてしまう。
そこで、これらの問題点を解決するために、バーナが点火されてからの所定時間、CPUがサーミスタによる検出温度を監視し、サーミスタの検出温度の変化値が所定範囲を保った場合に、サーミスタは異常状態であると判断するガス調理器が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開平9−33047号公報 特開平9−210808号公報 特開2009−92266号公報
しかしながら、特許文献3に記載のガス調理器では、温度センサが故障しておらず正しい位置に固定されている場合でも、被調理物の温度や調理器具が予め加熱している場合、あるいは、大量の湯を沸かし上げる場合には、サーミスタの異常と誤判断される場合がある。この場合に、強制的にガス供給が遮断されると、ガス調理器の使い勝手の低下を招くという問題点があった。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、温度センサが正常に装着されていない場合や故障状態である場合に適切に異常状態と判断して、安全性を確保するガス調理器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明のガス調理器は、調理容器を加熱するガスバーナと、当該調理容器に当接して当該調理容器の温度を検出する温度センサとを備え、当該温度センサによる検出温度が所定温度以上の場合に、前記ガスバーナを強制的に消火するガス調理器において、前記ガスバーナに対する点火操作時からの時間を計測する時間計測手段と、前記点火操作時の前記温度センサによる検出温度が第一の温度範囲内にあり、前記時間計測手段により計測された時間が所定時間を経過するまでの間に、前記温度センサによる検出温度が第二の温度範囲に留まる場合に、前記温度センサが正常動作していない異常状態であると判断し、それ以外を正常状態であると判断する異常判断手段と、前記異常判断手段により異常状態であると判断された回数を累積して記憶する異常回数記憶手段と、前記異常判断手段により正常状態であると判断された場合には、前記異常回数記憶手段に記憶された前記回数をリセットする異常回数リセット手段と、前記異常回数記憶手段に記憶された前記回数が所定回数に達した場合に、安全のための所定の制御を行う異常時制御手段とを備えている。
また、請求項2に係る発明のガス調理器は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記第一の温度範囲は、予め定められた第一基準温度と、当該第一基準温度より所定温度だけ高い第二基準温度の範囲であり、前記第二の温度範囲は、前記点火操作時の前記温度センサによる検出温度に対して所定温度だけ低い第三基準温度と、当該検出温度に対して所定温度だけ高い第四基準温度の範囲であることを特徴とする。
また、請求項3に係る発明のガス調理器は、請求項1または2に記載の発明の構成に加え、前記ガス調理器には、前記ガスバーナが複数設けられ、前記各ガスバーナには、各々、前記温度センサが設けられ、前記異常判断手段は、前記各温度センサ毎に異常状態か正常状態かを判断し、前記異常回数記憶手段は前記各温度センサ毎に異常状態と判断された回数を累積して記憶し、前記異常回数リセット手段は、前記各温度センサの何れかが前記異常判断手段により正常状態であると判断された場合には、前記異常回数記憶手段に記憶された当該温度センサの前記回数をリセットし、前記異常時制御手段は、前記異常回数記憶手段に記憶された何れかの温度センサの前記回数が所定回数に達した場合に、前記所定の制御を行うことを特徴とする。
また、請求項4に係る発明のガス調理器は、請求項1から3のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記異常時制御手段は、前記異常判断手段によって異常状態であると判断された場合に、前記ガスバーナへのガス供給を禁止することを特徴とする。
また、請求項5に係る発明のガス調理器は、請求項1から4のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記異常時制御手段は、前記異常判断手段によって異常状態であると判断された場合に、その後に前記ガスバーナに対する点火操作が行われても、当該点火操作を受け付けないようにすることを特徴とする。
また、請求項6に係る発明のガス調理器は、請求項1から5のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記異常時制御手段は、前記異常判断手段によって異常状態であると判断された場合に、報知を行うことを特徴とする。
請求項1に係る発明のガス調理器では、異常判断手段は、点火操作時の前記温度センサによる検出温度が第一の温度範囲内にあり、時間計測手段により計測された時間が所定時間を経過するまでの間に、温度センサによる検出温度が第二の温度範囲に留まる場合に、前記温度センサが正常動作していない異常状態であると判断し、それ以外を正常状態であると判断する。そして、異常判断手段により正常状態であると判断された場合には、異常回数リセット手段が異常回数記憶手段に記憶された回数をリセットする。また、異常時制御手段は、異常回数記憶手段に記憶された回数が所定回数に達した場合に、安全のための所定の制御を行うことができる。これにより、温度センサが正常に装着されていない状態で使用された場合には、的確に異常状態であると判断することができる。また、温度センサの故障が、短絡故障及び断線故障といった極端なケースでなくても、正確に異常状態を検出することができる。さらに、異常状態が連続して所定回数まで連続して続いた場合に、異常状態と判断するので、一度の異常で、異常状態と判断しないので、誤検出を防止できる。
また、請求項2に係る発明のガス調理器では、請求項1に記載の発明の効果に加え、点火操作時に温度センサによる検出温度が第一基準温度から第二基準温度の温度範囲に有り、点火操作時から所定時間を経過するまでの間に、温度センサによる検出温度が第三基準温度から第四基準温度の範囲である場合には、前記温度センサが正常動作していない異常状態であると判断し、それ以外を正常状態であると判断することにより、正常状態にあるにもかかわらず異常状態であると判断する誤判断を防止する。これにより、使い勝手が損なわれないまま安全性の向上したガス調理器を提供することができる。
また、請求項3に係る発明のガス調理器では、請求項1または2に記載の発明の効果に加え、複数のガスバーナには、各々、温度センサが設けられている場合でも、前記異常判断手段は、前記各温度センサ毎に異常状態か正常状態かを判断し、前記異常回数記憶手段は前記各温度センサ毎に異常状態と判断された回数を累積して記憶する。前記異常回数リセット手段は、前記各温度センサの何れかが前記異常判断手段により正常状態であると判断された場合には、前記異常回数記憶手段に記憶された当該温度センサの前記回数をリセットし、前記異常時制御手段は、前記異常回数記憶手段に記憶された何れかの温度センサの前記回数が所定回数に達した場合に、当該温度センサに係るガスバーナに対して前記所定の制御を行うので、複数のガスバーナを備えたガス調理器においても温度センサが正常に装着されていない状態で使用された場合には、的確に異常状態であると判断することができる。また、安全のための所定の制御を行うことができる。加えて、異常状態にないガスバーナについては使用が可能であるため、使い勝手を大きく損なうことがない。
また、請求項4に係る発明のガス調理器では、請求項1から3のいずれかに記載の発明の効果に加え、異常時制御手段は、前記異常判断手段によって異常状態であると判断された場合に、前記ガスバーナへのガス供給を禁止することができる。そのため、温度センサに異常がある場合には調理容器の加熱が強制的に中断される。これにより、被調理物の過熱が確実に防止され、さらに安全性の高いガス器具を提供することができる。
また、請求項5に係る発明のガス調理器では、請求項1から4のいずれかに記載の発明の効果に加え、異常時制御手段は、異常判断手段によって異常状態であると判断された場合に、その後にガスバーナに対する点火操作が行われても、当該点火操作を受け付けないようにすることができる。これにより、温度センサが異常状態であることに使用者が気づかずに点火操作を行った場合でも、異常状態のまま点火されることがなく、安全性のいっそう高いガス器具を提供することができる。
また、請求項6に係る発明のガス調理器では、請求項1から5のいずれかに記載の発明の効果に加え、異常時制御手段は、異常判断手段によって異常状態であると判断された場合に、報知を行うことができる。これにより、使用者は温度センサが異常状態であることを知ることができ、使用者が温度センサの異常状態に気づかないまま調理を行うことを回避することができる。従って、安全性の高いガス器具を提供することができる。
コンロ1の平面図である。 コンロ1の正面図である。 コンロ1の電気的構成を示すブロック図である。 通常の加熱時に正常状態で作動している第一サーミスタ7の検出温度の一例を示す図である。 冷凍食品の加熱時に正常状態で作動している第一サーミスタ7の検出温度の一例を示す図である。 あらかじめ、所定温度以上まで加熱した調理容器をさらに加熱した際に、正常状態で作動している第一サーミスタ7の検出温度の一例を示す図である。 第一サーミスタ7が正しく装着されていない状態(異常状態)で調理容器を加熱した際の第一サーミスタ7の検出温度の一例を示す図である。 コンロ1のマイコン制御回路40による主制御のフローチャートである。 マイコン制御回路40によるサーミスタ正常・異常判定処理を示すフローチャートである。 コンロ1のマイコン制御回路40による主制御の変形例のフローチャートである。
以下、本発明の一実施の形態であるコンロ1について、図面を参照して説明する。まず、コンロ1の概略構成について説明する。図1及び図2に示すように、コンロ1の天面には、略長方形の板状であるトッププレート2が設けられ、該トッププレート2の右半分の部分には円形状の開口部3が、左半分の部分には円形状の開口部4が形成されている。そして、開口部4の内側には標準バーナ5が設けられ、開口部3の内側には強火力バーナ6が設けられている。また、開口部3,4には、標準バーナ5及び強火力バーナ6の外周を覆うようにして五徳11,12が各々設けられ、それら五徳11,12の上部に調理容器(図示外)が載置される。
また、標準バーナ5、強火力バーナ6の近傍には熱電対19,20が設けられており、燃焼炎の加熱によって起電力を発生することで、標準バーナ5、強火力バーナ6が燃焼状態であることを検出する。そして、標準バーナ5の中心には第一サーミスタ7が設けられ、強火力バーナ6の中心には第二サーミスタ8が設けられている。これら第一サーミスタ7及び第二サーミスタ8は、五徳11,12上に載置された調理鍋の鍋底に当接することによって、鍋底温度を検出するものである。つまり、調理鍋内の被調理物の温度を直接検出できないため、鍋底温度が検出されることによって、調理鍋内の被調理物の温度が推定される。また、コンロ1の内側中央にはグリル15が設けられ、該グリル15のグリル庫(図示外)内には、被調理物を加熱するためのグリルバーナ(図示外)が設けられている。
さらに、トッププレート2の後方には、グリル15の排気口(図示外)が設けられ、該グリル排気口には、排気口カバー13,14が着脱可能に設けられている。これら排気口カバー13,14には複数の排気孔13a,14aが各々設けられている。
また、図2に示すように、コンロ1の使用者に対向する前面の左側の下部には、標準バーナ5の点火を行う点火スイッチ21が設けられている。また、グリル15を挟んで右側の下部には、強火力バーナ6の点火を行う点火スイッチ22と、グリルバーナ(図示外)の点火を行う点火スイッチ23とが並んで各々設けられている。さらに、点火スイッチ21の上側には、標準バーナ5の火力を手動で調整できる火力調節レバー25が設けられ、点火スイッチ22の上側には、強火力バーナ6の火力を手動で調整できる火力調節レバー26が設けられ、点火スイッチ23の上側には、グリルバーナ(図示外)の火力を手動で調整できる火力調節レバー27が設けられている。また、コンロ1の前面の左端には、乾電池が設置される電池ボックス29と、ブザー等を鳴らすためのスピーカ50(図3参照)とが設けられている。
また、コンロ1の標準バーナ5、強火力バーナ6、及びグリルバーナには、各バーナの点火を行うためのイグナイタ35(図3参照)が各々設けられている。さらに、コンロ1には、第一サーミスタ7及び第二サーミスタ8の異常を検出した際にガス供給を遮断するための電磁弁である安全弁38(図3参照)が各々設けられている。尚、図1、図2に示す標準バーナ5及び強火力バーナ6が本発明の「ガスバーナ」に相当し、第一サーミスタ7及び第二サーミスタ8が「温度センサ」に相当する。
次に、コンロ1の電気的構成について説明する。図3に示すように、コンロ1は、各種バーナの火力制御を行うマイコン制御回路40を備えている。このマイコン制御回路40には、CPU40a、ROM40b、RAM40c、I/Oインタフェイス(図示外)等が設けられている。CPU40aはコンロ1の主制御を司り、ROM40bには、CPU40aが実行する図8〜図10のフローチャートのプログラム等が記憶されており、RAM40cには、各種のデータが記憶される。例えは、後述する異常累積カウンタK等が、標準バーナ5、強力バーナ6のそれぞれについて記憶される。
このようなマイコン制御回路40には、電池ボックス29(図2参照)に搭載される乾電池によって各種回路に電源を供給する電源回路41と、点火スイッチ21,22,23の押下を各々検出するスイッチ入力回路42と、第一サーミスタ7及び第二サーミスタ8から各々出力される検出信号を入力するサーミスタ入力回路43と、各種バーナのイグナイタ35を各々駆動させるためのイグナイタ回路45と、各安全弁38の開閉を制御する安全弁回路46と、熱電対19,20の起電力を検知する熱電対回路51と、電源回路41から供給される電源の電圧を監視する電圧監視回路47と、スピーカ50からブザーを出力するためのブザー出力回路48と、電源回路41からの電源が絶たれても記憶内容を保持できる半導体メモリである不揮発性メモリ回路49と、等が各々接続されている。そして、電源回路41は、マイコン制御回路40、スイッチ入力回路42、サーミスタ入力回路43、イグナイタ回路45、安全弁回路46、熱電対回路51、電圧監視回路47、ブザー出力回路48、不揮発性メモリ回路49等に各々接続され、各回路に電源を供給している。
次に、コンロ1における第一サーミスタ7、第二サーミスタ8の異常検出方法について説明する。本実施の形態のコンロ1は、点火操作時から1分間、標準バーナ5、強火力バーナ6に各々備えられた第一サーミスタ7、第二サーミスタ8の検出温度を各々監視する。そして、以下の2条件を満たす場合に、第一サーミスタ7、第二サーミスタ8が正常状態で作動していない(異常状態)と判断する。
条件1:点火時のサーミスタの検出温度が、温度範囲条件A(第一の温度範囲)の範囲内にある。
条件2:点火時から1分間の間に、サーミスタの検出温度が継続して温度範囲条件B(第二の温度範囲)の範囲内にある。
ここで、一例として、温度範囲条件A=固定温度範囲(上限温度TAH=40℃、下限温度TAL=7℃)、温度範囲条件B=点火時温度によって可変する温度範囲(上限温度TBH=点火時の温度+8℃、下限温度TBL=点火時の温度−2℃)とする。これらの温度範囲条件A及び温度範囲条件Bは、コンロ1を用いて、各種の被調理物を加熱して、予め設定するものである。
本実施の形態では、第一サーミスタ7、第二サーミスタ8について、同じ異常検出方法が適用されるため、以下では第一サーミスタ7に対する異常検出方法について説明を行う。以下、標準バーナ5の点火時以後の、第一サーミスタ7で検出される温度の変化の例について、正常状態と判断される3つのケースと、異常状態と判断される1つのケースについて、図4から図7のグラフと、図8及び図9のフローチャートを参照して説明する。
図4に示す曲線Aは、調理容器に水などの室温に近い被調理物を入れて加熱した際に、正常状態で作動している第一サーミスタ7が検出する温度の経時変化である。また、図5に示す曲線Bは、冷凍食品の解凍等、調理容器に低温の被調理物を入れて加熱した際に、正常状態で作動している第一サーミスタ7が検出する温度の経時変化である。また、図6に示す曲線Cは、あらかじめ、所定温度以上まで加熱した調理容器をさらに加熱した際に、正常状態で作動している第一サーミスタ7が検出する温度の経時変化である。そして、図7に示す曲線Dは、第一サーミスタ7が正しく装着されていない状態で調理容器を加熱した際に、第一サーミスタ7が検出する温度の経時変化である。尚、本実施の形態では、「異常状態」とは、「第一サーミスタ7が正常に装着されていない状態」のことを指すものとする。
まず、第一ケースとして、水などの室温に近い被調理物を入れた調理容器を加熱した場合について、図4のグラフと、図8及び図9のフローチャートを参照してコンロ1のサーミスタ異常検出処理について説明する。図4に示す曲線Aは、室温に近い被調理物を調理容器に入れて加熱した場合に正常状態で作動している第一サーミスタ7が検出する温度の経時変化である。
まず、点火スイッチ21が操作され、電源回路41によりマイコン制御回路40への電源の供給が開始されると(S1:YES)、マイコン制御回路40のCPU40aによるサーミスタの正常・異常判定処理(S2)が行われる。この正常・異常判定処理(S2)は、図9に示すサブルーチンで行われる。この正常・異常判定処理では、まず、点火スイッチ21の入力時における第一サーミスタ7の検出温度T0がマイコン制御回路40のRAM40cに記憶される(S21)。前述したように、第一サーミスタ7は調理容器の底部の温度を検出するものであるが、この調理容器内には室温に近い被調理物が入っているため、標準バーナ5が点火された際(時間0)の第一サーミスタ7の検出温度T0は、ほぼ室温と等しい。従って、検出温度T0は7℃未満でなく(S22:NO)、また、検出温度T0は40℃より高くない(S23:NO)。即ち、図4の曲線Aに示すように、点火時の第一サーミスタ7の検出温度T0が、温度範囲条件Aの上限温度TAHと下限温度TALとの範囲内にある。次いで、点火時からの時間を計るタイマをスタートする(S24)。次いで、検出温度T<T0−2℃か?(S25)、検出温度T>T0+8℃か?(S26)の判断をタイマの計測時間が1分間を経過するまで繰り返す(S27)。
図4の曲線Aに示すように、第一サーミスタ7の検出温度Tは、時間が経過し、調理容器が加熱されるとともに上昇し、少なくとも点火からタイマが1分が経過するまでには、点火時の検出温度T0より上昇し、点火時の検出温度T0−2℃(温度範囲条件Bの下限温度TBL)よりも低下することがない(S25:NO)。また、第一サーミスタ7の検出温度Tは、順調に上昇し、図4のa地点で点火時の検出温度T0+8℃(温度範囲条件Bの上限温度TBH)を超える(S26:YES)。その後、1分経過時点では、T1℃となる。従って、第一ケースでは、点火時から1分経過前までに、温度範囲条件Bの上限温度TBH)を超えたので、第一サーミスタ7は、正常な位置に固定され正常に機能していると判定される(S29)。その後、図8に示す主制御に戻る。
次に、図8のS3の処理にて、第一サーミスタ7の判定結果は異常か否かを判断する。ここで、図9の正常・異常判定処理サブルーチンのS29で正常と判定されているので(図8,S3:NO)、異常累積カウンタKの値を0にしてリセットする(S5)。その後、コンロ1は、普通に使用され(S10)、その後、使用者の消火操作により消火される(S11)。尚、S3の判定処理で、第一サーミスタ7は異常と判定された場合には(S3:YES)、異常累積カウンタKの値に1を足す(S4)。異常累積カウンタKは、異常状態が連続して検出された回数を数えるカウンタである。この異常累積カウンタKの値は、不揮発性メモリ回路49(図3参照)に記憶される(S4)。例えば、予め定められている回数Nが一例として5回の場合、異常累積カウンタKが5以上になると(S6:YES)、CPU40aは、エラーを確定し、安全弁回路46を制御して、安全弁38を閉じる(S8)。そして、標準バーナ5が自動消火される(S9)。
次に、冷凍食品の解凍等、調理容器に低温の被調理物を入れて加熱した場合(第二ケース)について、図5のグラフと、図8及び図9のフローチャートを参照して本実施の形態のコンロ1のサーミスタ異常検出処理について説明する。図5に示す曲線Bは、冷凍食品の解凍等、調理容器に低温の被調理物を入れて加熱した場合に正常状態で作動している第一サーミスタ7が検出する温度の経時変化である。
まず、点火スイッチ21が操作され、電源回路41によりマイコン制御回路40への電源の供給が開始されると(S1:YES)、マイコン制御回路40のCPU40aによるサーミスタの正常・異常判定処理(S2)が行われる。この正常・異常判定処理(S2)は、図9に示すサブルーチンで行われる。この正常・異常判定処理では、点火スイッチ21の入力時における第一サーミスタ7の検出温度T0がマイコン制御回路40のRAM40cに記憶される(図9:S21)。前述したように、第一サーミスタ7は調理容器の底部の温度を検出するものであるが、冷凍された食材を調理する場合、冷凍された食材を調理容器に投入した後、すぐに調理を開始するケースがほとんどである。また、冷凍された食材は固体であることが殆どなので、食材と調理容器との間には空気が入り込み、食材から調理容器への伝熱を阻害する。そのため、標準バーナ5が点火された際(時間0)には、低温食材の温度は調理容器底面までは伝熱されきっていない。従って、点火時の第一サーミスタ7の検出温度T0は、食材を投入する前の調理容器の温度に近似され、室温に近い温度範囲にある(S22:NO,S23:NO)。即ち、検出温度T0は7℃未満でなく(S22:NO)、また、検出温度T0は40℃より高くない(S23:NO)。従って、図5に示す曲線Bのように、点火時の第一サーミスタ7の検出温度T0が、温度範囲条件Aの上限温度TAHと下限温度TALとの範囲内にある。次いで、点火時からの時間を計るタイマをスタートする(S24)。
この第一サーミスタ7の検出温度Tは、時間が経過し、冷凍された食材の温度が調理容器に伝熱されるとともに、一旦下降し、少なくとも点火から1分が経過するまでには、点火時の検出温度T0より2℃以上の下降を見せる(S25:YES、図5のa地点)、そして、標準バーナ5による調理容器の加熱に伴い、第一サーミスタ7の検出温度は上昇する。この第二のケースでは、点火から1分が経過するまでに温度範囲条件Bの下限温度TBL未満となったので(S25:YES)、第一サーミスタ7は、正常な位置に固定され正常に機能していると判定される(S29)。その後、図8に示す主制御に戻る。以後の処理は、第一ケースと同様に行われる(S3:NO、S5、S10、S11)。
次に、あらかじめ加熱された高温の調理容器を用いて被調理物を加熱した場合(第三ケース)について、図6のグラフと、図8及び図9のフローチャートを参照して本実施の形態のコンロ1のサーミスタ異常検出処理について説明する。図6に示す曲線Cは、あらかじめ加熱された調理容器をさらに加熱した場合に正常状態で作動している第一サーミスタ7が検出する温度の経時変化である。まず、点火スイッチ21が操作され、電源回路41によりマイコン制御回路40への電源の供給が開始されると(S1:YES)、マイコン制御回路40のCPU40aによるサーミスタの正常・異常判定処理(S2)が行われる。この正常・異常判定処理(S2)は、図9に示すサブルーチンで行われる。この正常・異常判定処理では、点火スイッチ21の入力時における第一サーミスタ7の検出温度T0がマイコン制御回路40のRAM40cに記憶される(図9:S21)。前述したように、第一サーミスタ7は調理容器の底部の温度を検出するものであるが、例えは、70℃以上に加熱された調理容器を用いて調理する場合、標準バーナ5が点火された際(時間0)の第一サーミスタ7の検出温度T0は、70℃以上である。(S22:NO,S23:YES)。即ち、検出温度T0は7℃未満でなく(S22:NO)、また、検出温度T0は40℃より高い(S23:YES)。この場合は、誤検出防止のため、第一サーミスタ7は、正常な位置に固定され正常に機能していると判定される(S29)。その後、図8に示す主制御に戻る。以後の処理は、第一ケース及び第二ケースと同様に行われる(S3:NO、S5、S10、S11)。
次に、第四ケースとして、第一サーミスタ7が正しく装着されていない状態で調理容器を加熱した場合について、図7のグラフと、図8及び図9のフローチャートを参照して本実施の形態のコンロ1のサーミスタ異常検出処理について説明する。図7に示す曲線Dは、第一サーミスタ7が正しく装着されていない状態で調理容器を加熱した場合に第一サーミスタ7が検出する温度の経時変化である。まず、点火スイッチ21が操作され、電源回路41によりマイコン制御回路40への電源の供給が開始されると(S1:YES)、マイコン制御回路40のCPU40aによるサーミスタの正常・異常判定処理(S2)が行われる。この正常・異常判定処理(S2)は、図9に示すサブルーチンで行われる。この正常・異常判定処理では、まず、点火スイッチ21の入力時における第一サーミスタ7の検出温度T0がマイコン制御回路40のRAM40cに記憶される(S21)。前述したように、第一サーミスタ7は調理容器の底部の温度を検出するものであるが、第一サーミスタ7が正しい位置に取り付けられていないため、標準バーナ5が点火された際(時間0)の第一サーミスタ7の検出温度T0は、室温の温度に近い温度を検出し、検出温度T0は7℃未満でなく(S22:NO)、また、検出温度T0は40℃より高くない(S23:NO)。即ち、図7の曲線Dに示すように、点火時の第一サーミスタ7の検出温度T0が、温度範囲条件Aの上限温度TAHと下限温度TALとの範囲内にある。次いで、点火時からの時間を計るタイマをスタートする(S24)。
図7の曲線Dに示すように、第一サーミスタ7の検出温度Tは、時間が経過し、調理容器が加熱されても、取り付け位置が正しくないので、それ程上昇せず、点火からタイマが1分が経過しても、点火時の検出温度T0より上昇するので、点火時の検出温度T0−2℃(温度範囲条件Bの下限温度TBL)よりも低下しない(S25:NO)。また、第一サーミスタ7の検出温度Tは、点火時の検出温度T0+8℃(温度範囲条件Bの上限温度TBH)を超えることもない(S26:NO)。その後、1分経過時点まで(S27:NO)、S25,S26の判定を繰り返す。第一サーミスタ7の検出温度Tが点火時から1分経過時までに、点火時の検出温度T0−2℃(温度範囲条件Bの下限温度TBL)よりも低下せず(S25:NO)、また、点火時の検出温度T0+8℃(温度範囲条件Bの上限温度TBH)を超えることもないと(S26:NO)、1分経過時点で(S27:YES)、異常と判定される(S28)。その後、図8に示す主制御に戻る。
但し、第一サーミスタ7の取り付けが正常な場合であっても、図7の曲線Dが表れることが極まれにある。即ち、標準バーナ5の燃焼能力に比して、あまりにも大量の湯を沸かし上げる場合等である。かかる場合、湯温は極穏やかに上昇することとなり、点火から1分経過したとしても8℃以上温度が上昇せず、異常と判定されてしまう。このような場合に、機器が異常と判定され、報知やガス供給の遮断、機具使用の禁止がなされると、あまりに使用者にとって、不便であるので、後述のS6の判断処理が行われる。
次に、図8のS3の処理にて、第一サーミスタ7は判定結果は異常か否かを判断する。ここでは、図9の正常・異常判定処理サブルーチンのS28の判定結果で判定される。第四ケースでは、図9の正常・異常判定処理サブルーチンのS28で異常と判定されているので(図8、S3:YES)、異常累積カウンタKの値に1を足す(S4)。この異常累積カウンタKの値は、不揮発性メモリ回路49(図3参照)に記憶される(S4)。例えば、予め定められている回数Nが一例として5回の場合、異常累積カウンタKが5以上になると(S6:YES)、CPU40aは、エラーを確定し、安全弁回路46を制御して、安全弁38を閉弁する処理を行い(S8)、標準バーナ5へのガスの供給が遮断されて自動消火される(S9)。これにより、第一サーミスタ7の取り付けが正常であるにもかかわらず、図7の曲線がDが表れた場合に、即座に対応している。尚、この状態になった場合には、点火スイッチ21が操作されても、点火操作は受け付けられず、標準バーナ5には、点火されない。
尚、図10に示すように、異常累積カウンタKが5以上になった場合に(S6:YES)、CPU40aは、エラーを確定し、エラーの報知をスピーカ50で行って(S7)、その後、安全弁回路46を制御して、安全弁38を閉弁する処理を行い(S8)、標準バーナ5へのガスの供給が遮断する(S9)ようにしても良い。
尚、温度センサの一例が「第一サーミスタ7、第二サーミスタ8」である。また、「時間計測手段」の一例が、図9に示すフローチャートのS24でスタートしたタイマが1分経過したか否かの判断を行うCPU40aである。また、「異常判断手段」の一例が、図9に示すフローチャートのS22〜S29の処理を実行するCPU40aである。また、「異常回数記憶手段」の一例が、不揮発性メモリ回路49に記憶される異常累積カウンタKである。また、「異常回数リセット手段」の一例が、図8に示すS5の処理を行うCPU40aである。また、「異常時制御手段」の一例が、図8に示すS8の処理、図10に示すS7及びS8の処理を行うCPU40aである。また、「第一の温度範囲」の一例は、温度範囲条件A=固定温度範囲(上限温度TAH=40℃、下限温度TAL=7℃)であり、「第一基準温度」の一例が、下限温度TAL=7℃であり、「第二基準温度」の一例が、上限温度TAH=40℃である。また、「第二の温度範囲」の一例は、温度範囲条件B=点火時温度によって可変する温度範囲(上限温度TBH=点火時の温度+8℃、下限温度TBL=点火時の温度−2℃)であり、「第三基準温度」の一例が、下限温度TBL=点火時の温度−2℃であり、「第四基準温度」の一例が、上限温度TBH=点火時の温度+8℃である。
以上説明したように、本実施の形態のコンロ1では、標準バーナ5、強火力バーナ6が点火されてから1分間、第一サーミスタ7及び第二サーミスタ8による検出温度が監視される。そして、条件1:点火時のサーミスタの検出温度が、温度範囲条件A(第一の温度範囲)の範囲内にある。条件2:点火時から1分間の間に、サーミスタの検出温度が継続して温度範囲条件B(第二の温度範囲)の範囲内にある。温度範囲条件A=固定温度範囲(上限温度TAH=40℃、下限温度TAL=7℃)、温度範囲条件B=点火時温度によって可変する温度範囲(上限温度TBH=点火時の温度+8℃、下限温度TBL=点火時の温度−2℃)を満たす場合に、第一サーミスタ7及び第二サーミスタ8が正常状態で作動していない(異常状態)と判断することができる。これにより、第一サーミスタ7及び第二サーミスタ8が正常に装着されていない状態で使用された場合に、的確に異常状態であると判断することができる。また、第一サーミスタ7及び第二サーミスタ8の故障が、短絡故障及び断線故障といった極端なケースでなくても、正確に異常状態を検出することができる。
さらに、第一サーミスタ7が異常状態であることが検出された場合には、調理途中であっても、安全弁38を閉弁する処理が行われる。これにより、第一サーミスタ7に異常がある場合には調理容器の加熱が強制的に中断される。従って、被調理物の過熱が確実に防止され、さらに安全性を向上させることができる。
さらに、第一サーミスタ7が異常状態であることが検出された場合には、その後に使用者によって標準バーナ5に対する点火操作が行われても、イグナイタ35は駆動しない。これにより、第一サーミスタ7が異常状態であることに使用者が気づかずに点火操作を行った場合でも、異常状態のまま点火されることがなく、安全性をいっそう向上させることができる。
また、第一サーミスタ7が異常状態であることが検出された場合には、スピーカ50よりブザーを発生させて、使用者に第一サーミスタ7が異常状態であることを知らしめる。これにより、使用者が第一サーミスタ7の異常状態に気づかずに調理を行うことを回避することができ、安全性を向上させることができる。
尚、点火操作時において、すでに高温状態にある場合や、あるいは、大量の湯を沸かし上げる場合に、調理容器をさらに加熱しても調理容器の温度は殆ど変化しない。また、点火操作時において、冷却されきっている調理容器を加熱した場合や室温が低い場合にも、調理容器温度の上昇速度は緩やかである。つまり、調理容器の温度を検出する第一サーミスタ7、第二サーミスタ8の検出温度が、点火操作時において所定範囲外である場合には、正常状態の第一サーミスタ7、第二サーミスタを用いた場合であっても、点火操作時からの検出温度の変化値は少ない。本実施の形態では、点火操作時における第一サーミスタ7、第二サーミスタ8の検出温度Tが温度範囲条件Aの範囲内である場合にのみ、続けて、第一サーミスタ7、第二サーミスタ8が異常状態にあるか否かの判断を行うことにより、正常状態にあるにもかかわらず異常状態であると判断する誤判断を防止する。これにより、使い勝手が損なわれないまま安全性の向上したガス調理器を提供することができる。
更に、本実施形態では、累積カウンタKが5以上になった場合、すなわち、異常判定が連続して5回繰り返された場合に、初めて、エラーを確定し、ガス供給の遮断等を行う。このため、第一サーミスタ7、第二サーミスタ8の取り付けが正常にもかかわらず、点火時の検出温度が温度範囲条件Aの範囲にあり、1分間の間継続して検出温度が温度範囲条件Bの範囲にある場合、例えば、バーナの燃焼能力に比して、大量の湯を沸かし上げる場合であっても、即座にエラーが確定され、ガス供給停止等の処理がなされることがない。このため、使い勝手が損なわれるのをより良好に防止できる。
尚、本発明のガス調理器は、上記実施の形態のコンロ1に限定されることなく、種々の変更が可能である。まず、本実施の形態では、タイマによる時間の計測(S24)は、実際に点火状態であると判断した後にするようにしても良い。
尚、上記の実施の形態では、第一サーミスタ7についての異常・正常判定処理を説明したが、マイコン制御回路40のCPU40aは、第二サーミスタ8についても、第一サーミスタ7についての異常・正常判定処理と同様の判定処理(S21〜S29)を行い、また、コンロ1に対して主制御(S1〜S11)を行っている。従って、第一サーミスタ7及び第二サーミスタ8のいずれかで異常状態と判定されれば、CPU40aが安全弁回路46を制御して、安全弁38を閉じる。また、スピーカ50からは警告音が報知される。
さらに、本実施の形態では、異常検出後の点火操作を禁止するために、イグナイタ35の駆動を禁止する処理を行うようにしても良いし、使用者が点火スイッチ21を押下した場合にも、マイコン制御回路40への電源の供給がなされないような設定をしたり、安全弁38を開弁しないような設定をすることもできる。
本発明のガス調理器は、被調理物の加熱温度を測定可能なサーミスタを備えたガス調理器に利用可能である。
1 コンロ
5 標準バーナ
6 強火力バーナ
7 第一サーミスタ
8 第二サーミスタ
21,22 点火スイッチ
40 マイコン制御回路
40a CPU
40b ROM
40c RAM
49 不揮発性メモリ回路
50 スピーカ

Claims (6)

  1. 調理容器を加熱するガスバーナと、当該調理容器に当接して当該調理容器の温度を検出する温度センサとを備え、当該温度センサによる検出温度が所定温度以上の場合に、前記ガスバーナを強制的に消火するガス調理器において、
    前記ガスバーナに対する点火操作時からの時間を計測する時間計測手段と、
    前記点火操作時の前記温度センサによる検出温度が第一の温度範囲内にあり、前記時間計測手段により計測された時間が所定時間を経過するまでの間に、前記温度センサによる検出温度が第二の温度範囲に留まる場合に、前記温度センサが正常動作していない異常状態であると判断し、それ以外を正常状態であると判断する異常判断手段と、
    前記異常判断手段により異常状態であると判断された回数を累積して記憶する異常回数記憶手段と、
    前記異常判断手段により正常状態であると判断された場合には、前記異常回数記憶手段に記憶された前記回数をリセットする異常回数リセット手段と、
    前記異常回数記憶手段に記憶された前記回数が所定回数に達した場合に、安全のための所定の制御を行う異常時制御手段と
    を備えたことを特徴とするガス調理器。
  2. 前記第一の温度範囲は、予め定められた第一基準温度と、当該第一基準温度より所定温度だけ高い第二基準温度の範囲であり、
    前記第二の温度範囲は、前記点火操作時の前記温度センサによる検出温度に対して所定温度だけ低い第三基準温度と、当該検出温度に対して所定温度だけ高い第四基準温度の範囲であることを特徴とする請求項1に記載のガス調理器。
  3. 前記ガス調理器には、前記ガスバーナが複数設けられ、
    前記各ガスバーナには、各々、前記温度センサが設けられ、
    前記異常判断手段は、前記各温度センサ毎に異常状態か正常状態かを判断し、
    前記異常回数記憶手段は前記各温度センサ毎に異常状態と判断された回数を累積して記憶し、
    前記異常回数リセット手段は、前記各温度センサの何れかが前記異常判断手段により正常状態であると判断された場合には、前記異常回数記憶手段に記憶された当該温度センサの前記回数をリセットし、
    前記異常時制御手段は、前記異常回数記憶手段に記憶された何れかの温度センサの前記回数が所定回数に達した場合に、前記所定の制御を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載のガス調理器。
  4. 前記異常時制御手段は、前記異常判断手段によって異常状態であると判断された場合に、前記ガスバーナへのガス供給を禁止することを特徴とする請求項1から3の何れかに記載のガス調理器。
  5. 前記異常時制御手段は、前記異常判断手段によって異常状態であると判断された場合に、その後に前記ガスバーナに対する点火操作が行われても、当該点火操作を受け付けないようにすることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載のガス調理器。
  6. 前記異常時制御手段は、前記異常判断手段によって異常状態であると判断された場合に、報知を行うことを特徴とする請求項1から5の何れかに記載のガス調理器。
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