JP4819006B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、鍋やフライパン等の調理容器の温度を検知するための温度センサを備えた加熱調理器に関するものである。
従来の加熱調理器において、加熱動作が実行されているにもかかわらず、温度センサの検知温度が所定の基準温度を超えない場合には、温度センサの異常と判定して加熱動作を中止し、調理物の過熱を防止する機能を備えたものが知られている。
図4は、上記従来の加熱調理器として例示するガスコンロ7の概略構成図であり、ガスコンロ7の上部に載置された鍋やフライパン等の調理容器Pをガスの燃焼熱によって加熱するガスバーナ8と、そのガスバーナ8の点消火動作を制御する制御回路9とを備えている。
ガスバーナ8のバーナヘッド80は、ガスコンロ7の上面に開設されたバーナ用開口部(図示しない)へ臨んでおり、このバーナヘッド80の上方に調理容器Pが載置される。
また、バーナヘッド80の中央上部には、上記調理容器Pの温度を検知する温度センサ85が設けられている。
温度センサ85は、サーミスタ85aを熱伝導性の高い筒形箱状のセンサカバー85bで覆ったものであり、調理容器Pをバーナヘッド80の上方に載置した際、上記センサカバー85bの上面が調理容器Pの底面に圧接するように構成されている。また、上記サーミスタ85aは、センサカバー85bの内側上部に接触状態で固定されているとともに、制御回路9へ電気的に接続されている。
制御回路9には、図示しないが、点消火ボタン73の操作に連動してガスバーナ8の点火および消火動作を実行させる点消火回路に加え、温度センサ85の検知温度Tが所定の過昇温度(例えば、250℃)に到達したか否かを判定する過昇温度判定回路、予め設定された判定時間(例えば、2分)内に上記温度センサ85の検知温度Tが基準温度(例えば、80℃)まで上昇したか否かを判定するセンサ監視回路が組み込まれている。
このものでは、図5のフローチャートに示すように、上記点消火ボタン73が押されると、上述した点消火回路によって、図示しない電磁弁を開放してバーナヘッド80へガスを供給させるとともに、図示しない点火電極へ高電圧を印加し、ガスバーナ8を点火する。
また、ガスバーナ8が点火されると同時に図示しないタイマの計測時間をリセットし、上述したセンサ監視回路によって、温度センサ85の検知温度Tが上記基準温度(ここでは、80℃)未満であるか否かを監視する。
その後、上記検知温度Tが判定時間(ここでは、2分)内に基準温度以上になった場合は、次に、温度センサ85の検知温度Tが上記過昇温度(ここでは、250℃)に到達したか否かを監視する。そして、検知温度Tが上記過昇温度に到達すれば、図示しない電磁弁を閉じてガスバーナ8を消火させる。
従って、例えば、調理油を常温から加熱し続けた場合であっても、検知温度Tが上記過昇温度に到達すれば(図6のグラフC2参照)、自動的にガスバーナ8が消火されるから、調理油が過熱状態になるのを防止できる。
一方、ガスバーナ8が点火されても、上記検知温度Tが基準温度未満である場合は、上記センサ監視回路に組み込まれた図示しないタイマを作動し、その基準温度未満である状態が判定時間(ここでは、2分)まで継続するか否かを監視する。
そして、上記基準温度未満である状態が判定時間まで継続した場合は(図6のグラフCN参照)、図示しない電磁弁を閉じてガスバーナ8を消火させる。
即ち、ガスバーナ8を点火してから判定時間が経過するまでに、検知温度Tが基準温度まで上昇しない場合は、センサカバー85bの上面が調理容器Pの底面へ確実に接触していない、或いは、サーミスタ85aがセンサカバー85bの内側から脱落しているセンサ異常の可能性があるため、ガスバーナ8を消火して調理容器Pの加熱を中止する。
これにより、温度センサ85が正常に調理容器Pの底面温度を検知していない状態で、ガスコンロ7が継続的に使用されるのを防止できる。
特開平06−307643号公報
しかしながら、例えば、冷蔵したカレーのような温度が低く且つ比較的熱の通り難い調理物を加熱する場合には、上記検知温度Tが判定時間内に基準温度まで上昇せず(図6のグラフC3参照)、この場合、上記従来のものでは、温度センサ85が正常に調理容器Pの底面温度を検知しているにもかかわらず、センサ異常と判定されてガスバーナ8が消火されてしまう問題があった。
本発明は係る点に鑑みてなされたもので、
『調理容器を加熱する熱源と、調理容器の温度を検知する温度センサと、温度センサが正常に調理容器の温度を検知していないセンサ異常であるか否かを判定するセンサ監視手段と、センサ監視手段によって前記センサ異常と判定された場合に熱源の加熱動作を停止する加熱制御手段とを備えた加熱調理器』において、センサ異常の判定精度の向上を図ることによって、使い勝手の良い加熱調理器を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための請求項1に係る発明の技術的手段は、
『前記センサ監視手段は、温度センサの検知温度が所定の基準温度未満、且つ、前記検知温度の所定時間あたりの温度上昇値が所定の基準変化量未満である状態が、予め設定された判定時間まで継続した場合に前記センサ異常と判定し、
前記センサ監視手段における前記判定時間を予め設定された時間まで延長させるモード切替手段と、
前記モード切替手段の延長動作を指示する切替操作部とを備えた』ものである。
このものでは、予め設定された判定時間中、温度センサの検知温度が基準温度未満であり且つ所定時間あたりの温度上昇値も基準変化量未満であれば、温度センサが正常に調理容器の温度を検知していないセンサ異常と判定し、熱源の加熱動作が停止される。
一方、上記判定時間内に温度センサの検知温度が基準温度に到達すれば、温度センサが正常に調理容器の温度を検知していると判定して熱源の加熱動作が継続される。従って、例えば、沸騰した湯を再加熱する場合のように、既に温度が高く、加熱を開始しても温度変化し難い状態の調理物を加熱する場合であっても、検知温度が基準温度以上であれば、温度センサが正常に調理器具の温度を検知していると判定される。
また、上記技術的手段によれば、判定時間内に検知温度が基準変化量以上の上昇を示せば、温度センサが正常に調理容器の温度を検知していると判定され、熱源の加熱動作が継続される。従って、例えば、冷蔵したカレーを再加熱する場合のように、温度が低く且つ比較的熱の通り難い調理物を加熱する場合であっても、その比較的緩やかに上昇する調理容器の温度変化から、温度センサが正常に調理容器の温度を検知していると判定される。その結果、センサ異常と誤判定される可能性が低減する。
また、例えば、冷凍うどんを加熱調理する場合のように、温度が低く且つ極めて熱の通り難い調理物を加熱する場合、調理容器の温度は、加熱を開始してから比較的長い時間が経過しないと上昇しない傾向があるため、温度センサの検知温度が設定された判定時間内に所定の基準温度まで到達せず、所定時間あたりの温度上昇値も所定の基準変化量より小さくなる可能性がある。
しかしながら、上記技術的手段によれば、切替操作部を操作することで上記センサ異常の判定時間が予め設定された時間まで延長されるから、温度が低く且つ極めて熱の通り難い調理物に合わせてセンサ異常の判定時間を延長することが可能である。従って、上記センサ異常であると誤判定される可能性が一層低減する。
以上のように、本発明によれば、上記複数の条件下からセンサ異常を判定することによって、センサ異常と誤判定される可能性が低減、即ち、センサ異常の判定精度が向上するから、温度センサが正常に調理容器の温度を検知しているにもかかわらず、熱源の加熱動作が停止されるといった不具合が生じ難い。これにより、使い勝手の良い加熱調理器を提供できる。
特に、温度が低く且つ極めて熱の通り難い調理物に合わせて判定時間を延長する機能を備えたことによって、センサ異常と誤判定される可能性が一層低減するから、使い勝手の一層良好な加熱調理器を提供できる。
次に、上記した本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら詳述する。
図1は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器として例示するガスコンロ1の概略構成図であり、図2は、そのガスコンロ1のセンサ異常判定動作を示す作動フローチャートである。以下、各部の詳細を説明する。
図1に示すように、ガスコンロ1は、そのケーシング10の上部に載置された鍋やフライパン等の調理容器Pをガスの燃焼熱によって加熱するガスバーナ2と、ガスバーナ2の点消火動作を制御する制御回路3とを備えている。
また、ケーシング10の上面には、バーナ用開口部11が開設されており、このバーナ用開口部11の周縁には、調理容器Pを支持する五徳12が配設されている。
一方、ケーシング10の正面には、ガスバーナ2の点火および消火を行うための点消火ボタン13と、後述するセンサ解除モードのオンとオフを切り替えるためのセンサ解除ボタン14と、後述するガス量調整弁26の開度を調整するための火力調整レバー16とが設けられている。
また、ケーシング10内には、上記点消火ボタン13を押す毎にオン状態とオフ状態とに切り替わる点火スイッチ13aと、上記センサ解除ボタン14が押されている間、オン状態になる解除スイッチ14aとが組み込まれている。
ガスバーナ2は、そのバーナヘッド20が上記バーナ用開口部11へ臨む状態でケーシング10内に収容されている。
上記バーナヘッド20は、ガス配管Gへ繋がるガス通路200に接続されており、そのガス通路200には、電磁弁21およびガス量調整弁26がこの順序で上流側から配設されている。
上記電磁弁21は、その弁体(図示しない)を閉方向へ付勢するバネ21aと、通電させることで上記弁体の開状態を維持するソレノイド21bとを備えており、点消火ボタン13を点火操作することで、バネ21aの付勢力に抗して上記弁体が開放されるように構成されている。
上記ガス量調整弁26は、火力調整レバー16に対して機械的に接続されており、その火力調整レバー16の操作位置に合わせて開度が変化するように構成されている。
また、バーナヘッド20の周面に形成された炎孔22の近傍には、図示しないイグナイタから高電圧が印加されることによって火花放電する点火電極23と、上記炎孔22から噴出する燃焼炎を検知する炎センサ24とが設けられている。
さらに、バーナヘッド20の中央には、上記五徳12に載置される調理容器Pの温度を検知する温度センサ25が設けられている。
尚、上記「ガスバーナ2」が、既述請求項1の発明特定事項としての「熱源」に対応する。
温度センサ25は、接触面の温度に応じて電気抵抗を変化させるサーミスタ25aと、サーミスタ25aを覆う筒形箱状のセンサカバー25bと、センサカバー25bを上下移動可能な状態で支持する支持軸25cとからなり、調理容器Pを五徳12に載置した際、上記センサカバー25bの上面が図示しないバネの復元力によって調理容器Pの底面へ圧接するように構成されている。
また、上記センサカバー25bは、熱伝導性の高い素材で形成されており、このセンサカバー25bの内側上部中央にサーミスタ25aが接触状態で固定されている。従って、サーミスタ25aは、このセンサカバー25bの内側上部へ伝導する調理容器Pの底面の熱を検知し、電気抵抗を変化させる。
制御回路3には、上記サーミスタ25aや点火スイッチ13a、解除スイッチ14a、ソレノイド21b、点火電極23、炎センサ24が電気的に接続されている。
また、制御回路3には、点消火ボタン13の操作に連動してガスバーナ2を点火もしくは消火させる点消火回路31に加え、上記サーミスタ25aの電気抵抗から導き出される温度センサ25の検知温度Tが過昇温度(例えば、250℃)に到達したか否かを判定する過昇温度判定回路32、上記検知温度Tが基準温度(例えば、70℃)未満且つ上記検知温度Tの所定時間(例えば、60秒)あたりの温度上昇値が基準変化量(例えば、6℃)未満の状態が予め設定された判定時間(例えば、2分)維持されたか否かを判定するセンサ監視回路33、および、センサ解除ボタン14の操作に連動して後述するセンサ解除モードのオンオフ設定を切り替えるモード切替回路34と、これら各回路を連動させるプログラムを格納したマイクロコンピュータ(図示しない)とが組み込まれている。
尚、上記「点消火回路31」が、既述請求項1の発明特定事項としての「加熱制御手段」に対応し、上記「センサ監視回路33」が、既述請求項1の発明特定事項としての「センサ監視手段」に対応する。また、上記「センサ解除ボタン14」が、既述請求項の発明特定事項としての「切替操作部」に対応し、上記「モード切替回路34」が、既述請求項の発明特定事項としての「モード切替手段」に対応する。
さらに、制御回路3には、図示しないが、ガスバーナ2が点火された時点からの時間の経過を計測するタイマと、タイマの計測時間が単位時間(例えば、7.5秒)進む毎にカウント数nを1ずつ増加させるカウンタと、上記単位時間毎の温度センサ25の検知温度Tを記憶する第1メモリと、ガスバーナ2を点火した時点からの経過時間Aを記憶する第2メモリとが組み込まれている。
[センサ異常判定動作の実際]
次に、上記制御回路3によるセンサ異常判定動作を図2の作動フローチャートに従って説明する。
まず、点消火ボタン13が押されると、バネ21aの付勢力に抗して電磁弁21の弁体が開放され、ガス配管Gからバーナヘッド20へガスが供給されるとともに、点火スイッチ13aがオン状態になる。また、点火スイッチ13aがオン状態になると、上記点消火回路31によって図示しないイグナイタから点火電極23へ高電圧を印加し、ガスバーナ2を点火させた後、ソレノイド21bへ通電して上記弁体の開状態を維持する(ST1〜2)。
そして、炎センサ24がガスバーナ2の燃焼炎を検知すれば、図示しないカウンタのカウント数nおよび第2メモリに記憶された上記経過時間Aを「0」にリセットするとともに、図示しないタイマを作動させた後、ガスバーナ2が点火された時点の検知温度Tが上記基準温度(ここでは、70℃)以上であるか否かを判定する(ST3〜4)。
その結果、例えば、高温の湯を再加熱した場合のように(図3のグラフC1参照)、ガスバーナ2を点火した時点の検知温度Tが既に基準温度「70℃」以上であれば、既に高温に達している調理容器Pの底面温度を温度センサ25が正常に検知している状態(正常状態)であると判定し、点消火回路31によって点消火ボタン13が再度押されて点火スイッチ13aがオフ状態になったか否か、或いは、過昇温度判定回路32によって検知温度Tが上記過昇温度(ここでは、250℃)に到達したか否かを監視する(ST5〜6)。
そして、点火スイッチ13aがオフ状態になった場合、もしくは、温度センサ25の検知温度Tが上記過昇温度「250℃」に到達した場合には、ソレノイド21bへの通電を遮断してバネ21aの付勢力によって電磁弁21の弁体を閉じ、バーナヘッド20へのガスの供給を停止する(ST7)。これにより、ガスバーナ2が消火されるから、調理容器P内の調理物が過熱状態になるのを防止できる。
一方、上記ステップST4にて、カウント0回目の検知温度Tが基準温度「70℃」未満であれば、ステップST8以降の動作を実行する。
具体的には、まず、上記検知温度Tを図示しない第1メモリへ記憶させた後、モード切替回路34によってセンサ解除ボタン14が長押しされて解除スイッチ14aが一定時間(ここでは、3秒間)オン状態で維持されたか否か、および、センサ監視回路33によってタイマの計測時間が所定の単位時間(ここでは、7.5秒)進んだか否かを監視する(ST8〜10)。
そして、タイマの計測時間が上記単位時間「7.5秒」進めば、カウンタのカウント数nを1つ増加させるとともに、そのタイマの計測時間が単位時間進んだ時点の上記検知温度T、即ち、カウントn回目の温度センサ25の検知温度Tが、上記基準温度「70℃」以上であるか否かをセンサ監視回路33によって判定する(ST11〜12)。
その結果、上記検知温度Tが基準温度「70℃」以上であれば、ガスバーナ2で加熱されて高温になった調理容器Pの底面温度を温度センサ25が正常に検知している状態(正常状態)であると判定し、上述したステップST5からST7の動作を実行する。
一方、上記ステップST12にて、検知温度Tが基準温度「70℃」未満であれば、この検知温度Tを図示しない第1メモリへ記憶させた後、カウント数nが第1の所定値(ここでは、2)以上であるか否か、即ち、ガスバーナ2を点火してから第1の所定時間(ここでは、15秒)以上が経過したか否かを判定する(ST13〜14)。
このとき、上記カウント数nが第1の所定値「2」に到達していなければ、再度、上述したステップST9からST14の動作を実行する。
上記ステップST14にて、カウント数nが第1の所定値「2」以上である場合は、この時点の検知温度Tから上記第1の所定値回数分(2回)前の検知温度T(n−2)を差し引いた値、即ち、第1の所定時間(15秒)あたりの温度上昇値(以下、「区間温度上昇値」という)T−T(n−2)が、予め設定された第1の基準変化量(ここでは、3℃)以上であるか否かをセンサ監視回路33によって判定する(ST15)。
その結果、例えば、調理油を常温から加熱する場合のように(図3のグラフC2参照)、ガスバーナ2を点火した後の上記区間温度上昇値T−T(n−2)が第1基準変化量「3℃」以上であれば、ガスバーナ2で加熱されて上昇中の調理容器Pの底面温度を温度センサ25が正常に検知している状態(正常状態)であると判定して、上述したステップST5からST7の動作を実行する。
また、冷蔵したカレーを再加熱する場合(図3のグラフC3参照)や、調理途中に温度の低い調理物を投入することで調理容器Pの温度が急低下する場合(図示しない)であっても、ガスバーナ2を点火した後の上記区間温度上昇値T−T(n−2)が第1基準変化量「3℃」以上であれば、温度センサ25が正常状態であると判定して、上述したステップST5からST7の動作を実行する。
一方、上記ステップST15にて、区間温度上昇値T−T(n−2)が第1基準変化量「3℃」未満であれば、次に、カウント数nが第2の所定値(ここでは、8)以上であるか否か、即ち、ガスバーナ2を点火してから第2の所定時間(ここでは、60秒)以上が経過したか否かをセンサ監視回路33によって判定する(ST16)。
このとき、上記カウント数nが第2の所定値「8」に到達していなければ、再度、上述したステップST9からST16の動作を実行する。
上記ステップST16にて、カウント数nが第2の所定値「8」以上である場合は、そのカウント数nが第2の所定値「8」であることを確認した後、この時点の検知温度Tから上記第2の所定値回数分(8回)前の検知温度Tを差し引いた値、即ち、第2の所定時間(60秒)あたりの温度上昇値(以下、「累計温度上昇値」という)T−Tが、予め設定された第2の基準変化量(ここでは、6℃)以上であるか否かを判定する(ST17〜18)。
その結果、ガスバーナ2を点火した後の上記累計温度上昇値T−Tが第2基準変化量「6℃」以上であれば、ガスバーナ2で加熱されて上昇し始めた調理容器Pの底面温度を温度センサ25が正常に検知している状態(正常状態)であると判定して、上述したステップST5からST7の動作を実行する。
一方、上記ステップST18にて、累計温度上昇値T−Tが第2基準変化量「6℃」未満であれば、第2メモリに記憶された上記経過時間Aを「1分」増加させるとともに、後述するセンサ解除モードがオンに設定されていないことを確認した後、上記経過時間Aが判定時間「2分」に到達したか否かを判定する(ST19〜21)。
このとき、経過時間Aが上記判定時間「2分」に到達していなければ、再度、上述したステップST9以降の動作を実行する。
上記ステップST16およびST17にて、カウント数nが第2の所定値を超えて「9」になったことが確認されると、そのカウント9回目の検知温度Tをカウント1回目の検知温度Tとして第2メモリへ置換記憶すると同時に、カウント8回目の検知温度Tをカウント0回目の検知温度Tとして第2メモリへ置換記憶する。そして、カウント数nを「1」にリセットし、再び、上記ステップST9以降の動作を実行し直す(ST22〜23)。
即ち、経過時間Aが判定時間「2分」に到達するまで、検知温度Tが基準温度「70℃」以上であるか否か(ST12)、区間温度上昇値T−T(n−2)が第1基準変化量「3℃」以上であるか否か(ST15)、累計温度上昇値T−Tが第2基準変化量「6℃」以上であるか否か(ST18)の判定動作がセンサ監視回路33によって繰り返される。
その間に、上述したステップST12、ST15もしくはST18の条件をいずれか一つでも満たせば、温度センサ25は上述した正常状態であると判定して、上記ステップST5からST7の動作を実行する。
一方、経過時間Aが判定時間「2分」に到達するまでの間に、上述したステップST12、ST15およびST18のいずれの条件も満たさなかった場合(図3のグラフCN参照)は、センサカバー25bが支持軸25cへ固着していることによって、センサカバー25bの上面が調理容器Pの底面へ確実に接触していない、或いは、ガスコンロ1を輸送する際の振動や調理容器Pを温度センサ25へ衝突させた際の衝撃、サーミスタ25aをセンサカバー25bの内側上面へ固定する固定部材の熱変形等によって、サーミスタ25aがセンサカバー25bの内側から脱落している可能性があるため、点消火回路31によってガスバーナ2を消火させて調理容器Pの加熱を中止する。
これにより、温度センサ25が正常に調理容器Pの底面温度を検知していないセンサ異常の状態で、ガスコンロ1が継続的に使用されるのを防止できる。
但し、例えば、冷凍うどんを加熱調理する場合のように(図3のグラフC4参照)、ガスバーナ2が点火された時点からの経過時間Aが判定時間「2分」に到達するまでの間、検知温度Tが基準温度「70℃」未満であり、ガスバーナ2を点火した後の区間温度上昇値T−T(n−2)も第1基準変化量「3℃」未満、累計温度上昇値T−Tも第2基準変化量「6℃」未満である場合は、上述したように温度センサ25が正常に調理容器Pの底面温度を検知していないと判定され、ガスバーナ2が消火される可能性がある。
従って、加熱しても温度が上昇し難い調理物を調理する際には、使用者が手動でセンサ解除ボタン14を一定時間(ここでは、3秒間)長押しし、センサ解除モードをオンに設定する。
具体的には、上記ステップST9にて、センサ解除ボタン14が長押しされ、解除スイッチ14aが一定時間オン状態で維持されると、モード切替回路34によって、上記センサ異常であるか否かを判定する時間として設定された判定時間(2分)を予め設定された時間(ここでは、10分)まで延長するセンサ解除モードをオンに設定した後、ステップST10以降の動作を実行する(ST24)。
そして、上記ステップST20にて、センサ解除モードのオンが確認されると、ガスバーナ2を点火した時点からの経過時間Aが延長された判定時間「10分」に到達したか否かを判定し、その経過時間Aが延長された判定時間「10分」に到達していなければ、再度、上述したステップST9以降の動作を実行する(ST25)。
即ち、上記経過時間Aが延長された判定時間「10分」に到達するまで、上述したステップST12、ST15およびST18の判定動作がセンサ監視回路33によって繰り返される。
その間に、上述したステップST12、ST15もしくはST18の条件をいずれか一つでも満たせば(図3のグラフC4に示すように、ガスバーナ2を点火してから480秒経過した時点で、上記累計温度上昇値T−Tが第2基準変化量「6℃」以上になった場合)、温度センサ25は上述した正常状態であると判定して、上記ステップST5からST7の動作を実行する。
一方、上記経過時間Aが延長された判定時間「10分」に到達するまでの間に、上述したステップST12、ST15およびST18のいずれの条件も満たさなかった場合は、点消火回路31によって強制的にガスバーナ2を消火させて調理容器Pの加熱を中止する。
これにより、上記センサ異常の状態でガスコンロ1が継続的に使用されるのを防止できる。
尚、図示しないが、ステップST7のバーナ消火動作が実行され、ガスバーナ2が消火された場合には、上記センサ解除モードの設定はオフに戻される。
このものでは、温度センサ25の検知温度Tが判定時間内に基準温度まで到達しなくても、区間温度上昇値T−T(n−2)が第1基準変化量以上、もしくは、累計温度上昇値T−Tが第2基準変化量以上のいずれか一方の条件を満たせば、温度センサ25は正常であると判定される。
即ち、温度センサ25の検知温度Tが判定時間内に基準温度まで到達しない場合であっても、上記検知温度Tが判定時間内に基準変化量以上の上昇を示せば、温度センサ25が正常に調理容器Pの底面温度を検知していると判定され、ガスバーナ2の燃焼動作が継続される。
その結果、センサ異常であると誤判定される可能性が低減されるから、温度センサ25が正常に調理容器の底面温度を検知しているにもかかわらず、ガスバーナ2の燃焼動作が停止されるといった不具合の生じ難い、使い勝手の良いガスコンロ1を提供できる。
また、センサ解除ボタン14を長押しすれば、上記判定時間「2分」が予め設定された時間「10分」まで延長されるから、冷凍うどんのように温度が低く且つ極めて熱の通り難い調理物に合わせてセンサ異常の判定時間を延長することが可能である。
従って、センサ異常であると誤判定される可能性が一層低減されるから、温度センサ25が正常に調理容器の底面温度を検知しているにもかかわらず、ガスバーナ2の燃焼動作が停止されるといった不具合の生じ難い、使い勝手の一層良好なガスコンロ1を提供できる。
[その他]
尚、上記実施の形態では、温度センサ25の検知温度T、区間温度上昇値T−T(n−2)および累計温度上昇値T−Tの3つの条件からセンサ異常を判定するものを説明したが、検知温度Tおよび区間温度上昇値T−T(n−2)の2つの条件から判定しても良いし、検知温度Tおよび累計温度上昇値T−Tの2つの条件から判定しても良い。
上記実施の形態における加熱調理器は、ガスの燃焼熱によって調理容器Pを加熱するガスコンロ1を例示して説明したが、調理容器の温度を検知するための温度センサを備えたものであれば、電磁誘導式や電気ヒータ式のコンロであっても良いし、炊飯器やホットプレート等であっても良い。
本発明の実施の形態に係るガスコンロ1の概略構成図 本発明の実施の形態に係るガスコンロ1のセンサ異常判定動作を示す作動フローチャート 本発明の実施の形態に係るガスコンロ1の温度センサ25の検知温度変化を示すグラフ 従来のガスコンロ7の概略構成図 従来のガスコンロ7のセンサ異常判定動作を示す作動フローチャート 従来のガスコンロ7の温度センサ85の検知温度変化を示すグラフ
符号の説明
1・・・加熱調理器
2・・・熱源
25・・・温度センサ
31・・・加熱制御手段
33・・・センサ監視手段
P・・・調理容器

Claims (2)

  1. 調理容器を加熱する熱源と、調理容器の温度を検知する温度センサと、温度センサが正常に調理容器の温度を検知していないセンサ異常であるか否かを判定するセンサ監視手段と、センサ監視手段によって前記センサ異常と判定された場合に熱源の加熱動作を停止する加熱制御手段とを備えた加熱調理器において、
    前記センサ監視手段は、温度センサの検知温度が所定の基準温度未満、且つ、前記検知温度の所定時間あたりの温度上昇値が所定の基準変化量未満である状態が、予め設定された判定時間まで継続した場合に前記センサ異常と判定し、
    前記センサ監視手段における前記判定時間を予め設定された時間まで延長させるモード切替手段と、
    前記モード切替手段の延長動作を指示する切替操作部とを備えた、加熱調理器。
  2. 請求項1に記載の加熱調理器において、
    前記モード切替手段により前記判定時間が延長された状態で前記加熱動作が停止された場合、前記判定時間を延長前の設定時間に戻す制御構成とした、加熱調理器。
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