JP5089198B2 - 音源位置推定システム - Google Patents

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Description

本発明は、複数のマイクロフォンと撮影装置とを用いて音源の位置を推定するシステムに関するもので、特に、推定する音源の位置が時間的に変化する場合に、その音源位置の変化をリアルタイムで把握するための音源位置推定システムに関する。
従来、音の到来方向を推定する方法としては、多数のマイクロフォンを等間隔に配置したマイクロフォンアレーを構築し、基準となるマイクロフォンに対する各マイクロフォンの位相差から音波の到来方向を推定する、いわゆる音響学的手法が考案されている(例えば、非特許文献1参照)。
一方、計測点に配置された複数のマイクロフォンの出力信号の位相差からではなく、複数のマイクロフォンから互いに交わる直線状に配置された複数のマイクロフォン対を構成し、対となる2つのマイクロフォン間の位相差に相当する到達時間差と、他の対となる2つのマイクロフォンMc,Md間の到達時間差との比から音源の方向を推定する方法が提案されている。具体的には、図3に示すように、4個のマイクロフォンM1〜M4を、互いに直交する2直線上にそれぞれ所定の間隔で配置された2組のマイクロフォン対(M1,M3)及びマイクロフォン対(M2,M4)を構成するように配置し、上記マイクロフォン対(M1,M3)を構成するマイクロフォンM1,M3に入力する音圧信号の位相差と、上記マイクロフォン対(M2,M4)を構成するマイクロフォンM2,M4に入力する音圧信号の到達時間差との比から、計測点と音源位置との水平角θを推定するとともに、第5のマイクロフォンM5を上記マイクロフォンM1〜M4の作る平面上にない位置に配置して、更に4組のマイクロフォン対(M5, M1),(M5, M2),(M5, M3),(M5, M4)を構成し、上記各マイクロフォン対を構成するマイクロフォン間の到達時間差から、計測点と音源位置との成す仰角φを推定する。
これにより、上記マイクロフォンアレーを用いて音源の方向を推定する場合に比較して、少ないマイクロフォン数で音源の方向を正確に推定することができる。また、このとき、CCDカメラ等の映像採取手段を設けて上記推定された音源方向の映像を撮影し、この映像中に上記推定した音源位置推定エリアと音圧レベルとを表示するようにすれば、騒音源を視覚的に把握することができる(例えば、特許文献1参照)。
大賀寿郎,山崎芳男,金田豊;音響システムとディジタル処理,コロナ社,1995 特開2003−111183号公報
しかしながら、上記従来の方法では、図4に示すように、マイクロフォンM1〜M5で採取した所定時間内の音圧データ(アナログデータ)をA/D変換し、これをFFTで周波数分析して、特定の周波数の音について上記マイクロフォンM1〜M5間の到達時間差を求めて音源位置を推定した後、上記推定された音源位置が最もよく映っている映像画像を選び出し、その画像中に音源位置の推定エリアを表示した音源位置推定画像を表示するようにしているため、音源の位置をリアルタイムで把握することは困難であった。
なお、上記従来の方法でも、所定間隔毎に所定時間内の音圧データを採取すれば、音源位置の移動状況を把握することも可能であるが、音圧データを間欠的に採取していることから、風などの影響で推定した音源位置が実際の音源位置とずれてしまう場合があり、測定精度が十分とはいえなかった。
本発明は、従来の問題点に鑑みてなされたもので、音源が移動する場合や、風などにより音源が見かけ上移動する場合でも、音源位置を精度よく推定することのできる音源位置推定システムを提供することを目的とする。
本願の請求項1に記載の発明は、互いに交わる2つの直線上にそれぞれ所定の間隔で配置された2組のマイクロフォン対を有するマイクロフォン群と音源方向の映像を撮影する撮手段とを備え、上記マイクロフォン群で採取した音源から伝播する音の音圧信号と音源の方向を撮影した映像とから、所定時間毎の音源位置のデータが表示された映像を表示する音源位置推定システムであって、上記マイクロフォン群を構成する各マイクロフォンで採取した音圧信号をデジタル信号に変換するA/D変換器と、上記撮影手段で撮影した映像信号を画像データに変換して出力する映像入出力手段と、上記A/D変換された音圧波形データを時系列的に並べるとともに、上記時系列的に並べられた音圧波形データから、所定時間毎に、前後の音圧波形データが時間的に連続しているか、もしくは、その一部が時間的に重複している所定量の音圧波形データを取出す音圧データ取出手段と、上記取出された音圧波形データを周波数解析して上記2組のマイクロフォン対を構成するマイクロフォン間のそれぞれの位相差を求め、この求められた2組のマイクロフォン対の位相差の比から音源の方向を推定する音源方向推定手段と、上記推定された音源方向のデータと上記撮影された映像の画像データとを合成するデータ合成手段と、上記推定された音源位置が表示された映像を表示する表示手段とを備え、上記撮影手段は音源方向の映像を連続して撮影し、上記映像入出力手段は上記所定時間と同じ間隔で上記画像データをデータ合成手段に出力し、上記表示手段は、上記所定時間毎の音源位置のデータが表示された映像を表示することを特徴とするものである
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の音源位置推定システムにおいて、上記マイクロフォン群に、上記2組のマイクロフォン対の作る平面上にない第5のマイクロフォンを追加するとともに、音源方向推定手段では、上記2組のマイクロフォン対を構成するマイクロフォン間の位相差と、上記第5のマイクロフォンと上記2組のマイクロフォン対を構成する4個のマイクロフォンのそれぞれとで構成される4組のマイクロフォン対を構成するマイクロフォン間の位相差とを用いて音源の方向を推定するようにしたものである。
請求項に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の音源位置推定システムにおいて、上記各マイクロフォンで観測した音圧信号と各マイクロフォンのうちの特定のマイクロフォンで観測した音圧信号との位相差と、上記推定された音源方向から音が伝達されると仮定して逆算した上記各マイクロフォンに入力する音圧信号と上記特定のマイクロフォンに入力する音圧信号との位相差とを比較し、上記位相差の差から音源位置の推定結果の良否を判定する判定手段を設けたものである。
本発明によれば、互いに交わる2つの直線上にそれぞれ所定の間隔で配置された2組のマイクロフォン対を有するマイクロフォン群に入力する音圧信号をデジタル信号(音圧波形データ)に変換し、この変換された音圧波形データを時系列的に並べ、上記時系列的に並べられた音圧波形データから所定時間毎に所定量の音圧波形データを取出して音源の方向を推定するとともに、撮影手段により音源方向の映像を連続的に撮影して得られた画像データと上記音源方向のデータと上記画像データとを合成し、この合成された所定時間毎の音源位置のデータが表示された映像から音源位置を推定するようにしたので、音源の位置をリアルタイムで推定することができる。したがって、音源が移動する場合や、風などにより音源位置が変化した場合でも音源位置を精度よく推定することができる。このとき、上記所定時間毎に音源方向の映像を採取して、所定時間毎の音源位置のデータが表示された映像を表示するようにすれば、音源の位置の変化を確実に把握することができる。
上記マイクロフォン群としては、音源位置が、計測点と音源位置間の水平角θのみで十分に推定可能である場合には、互いに交わる2つの直線上にそれぞれ所定の間隔で配置された2組のマイクロフォン対を有するマイクロフォン群を準備し、水平角θと仰角φとが必要な場合には、上記2組のマイクロフォン対に、上記2組のマイクロフォン対の作る平面上にない第5のマイクロフォンとから成るマイクロフォン群を準備して、上記各マイクロフォン間の位相差を用いて音源の方向を推定するようにすれば、少ないマイクロフォン数で、効率よくかつ正確に音源の方向を推定することができる。
また、各マイクロフォンで観測した音圧信号と上記推定された音源方向から音が伝達されると仮定して逆算した音圧信号とを比較して推定された音源位置が妥当であるかどうかを判定する判定手段を設けるようにすれば、振幅が小さい場合などに生じ易い誤判定を避けることができる。
以下、本発明の最良の形態について、図面に基づき説明する。
図1は本発明の最良の形態に係る音源探査システムの概要を示す図で、M1〜M5は図示しない音源からの雑音の音圧レベルを測定するための測定用のマイクロフォン、11は音源位置近傍の映像を採取するためのCCDカメラ(以下、カメラという)、12はローパスフィルタを備えた増幅器、13はA/D変換器、14は上記A/D変換された音圧信号のデータ(以下、音圧波形データという)から、所定時間毎に所定量の音圧波形データを取出す音圧信号取出手段、15は上記取出された音圧波形データから各マイクロフォン間の位相差を求め、この求められた位相差から音源の方向を推定する音源方向推定手段、16は上記推定された音源位置の推定結果の妥当性を判定する判定手段、17は上記カメラ11で連続的に撮影された映像信号を入力し、所定時間毎に撮影方向の画像データを出力する映像入出力手段、18は上記判定手段16の推定結果が妥当であると判断された推定音源位置のデータと上記映像入出力手段17から出力される画像データとを合成するデータ合成手段、19はこのデータ合成手段18で合成された、画像中に音源位置の推定エリアが表示された音源位置推定画像を表示する音源位置表示手段である。
また、20は上記各マイクロフォンM1〜M5を所定の位置に配列するためのマイクロフォンフレーム、30は三脚から成る支持部材31と、この支持部材31の上部に配設された回転台32とから成る測定用基台で、上記カメラ11は上記回転台32上に設置される。上記マイクロフォンフレーム20を回転させることにより、上記マイクロフォンM1〜M5とカメラ11とを水平面内で同時に回転させることができる。
次に、本例の音源位置推定システムを用いて音源の位置を推定して表示する方法について、図1及び図2を参照して説明する。
マイクロフォンフレーム20に搭載されるマイクロフォンM1〜M5の配置は、上記図3に示したものと同様で、4個のマイクロフォンM1〜M4を、互いに直交する2直線上にそれぞれ所定の間隔で配置された2組のマイクロフォン対(M1,M3)及びマイクロフォン対(M2,M4)を構成するように配置するとともに、第5のマイクロフォンM5を上記マイクロフォンM1〜M4の作る平面上にない位置、詳細には、マイクロフォンM1〜M4の作る正方形を底面とする四角錐の頂点の位置に配置する。これにより、更に4組のマイクロフォン対(M5, M1)〜(M5, M4)が構成される。
上記マイクロフォンM1〜M5の向きの初期設定としては、上記直交する2直線の交点を通り上記2直線とほぼ45°をなす方向を予想される音源位置に向けることが好ましく、CCDカメラ11の撮影方向もこれと同じ方向に設定する。
各マイクロフォンM1〜M5に入力した音は音圧信号として増幅器12に送られ、ノイズが取り除れた後増幅されてA/D変換器13に送られる。
A/D変換器13では、上記増幅された音圧信号(アナログ信号)をデジタル信号(音圧波形データ)に変換して音圧信号取出手段14に送る。
音圧信号取出手段14では、時間的に連続して送られてくる各マイクロフォンM1〜M5のA/Dデータ(音圧波形データ)から、所定時間(例えば、1/30秒)毎に、予め設定された通過期間(例えば、1/20秒)分の音圧波形データを1つのデータユニット(以下、FFTユニットという)として、音源方向推定手段15に送る。
なお、音圧波形データの取出し間隔である所定時間とデータ量に相当する通過時間とを上記のように設定すると、時間順に取出すFFTデータが前後で一部同じデータを含むことになる。これに対して、同じデータを含まないように所定時間と通過期間とを設定することも可能であるが、本例のように、一部同じデータを含むようにした方が、同じデータ数でも音源位置の推定間隔を短くすることができるので、音源の位置をより連続的に推定することができる。
音源方向推定手段15では、上記FFTユニットのデータであるA/D変換された音圧波形データをFFTにて周波数解析し、各周波数毎にマイクロフォンM1〜M5間のそれぞれの位相差を求め、この求められた位相差から各周波数毎に音源の方向を推定する。
なお、本例では、位相差に代えて、位相差に比例する物理量である到達時間差を用いて上記水平角θ及び仰角φを求めている。
各マイクロフォン対(Mi, Mj)のマイクロフォンMiとマイクロフォンMjとの間の到達時間差をDijとすると、音の入射方向である水平角θと仰角φとは以下の式(1),(2)で表わせるので、各マイクロフォンM1〜M5の出力信号をFFTを用いて周波数分析し、対象となる周波数fにおける各マイクロフォンM,M間の到達時間差Dijを算出することにより、上記水平角θ及び仰角φを求めることができる。
Figure 0005089198
すなわち、互いに直交する2直線上にそれぞれ所定の間隔で配置された2組のマイクロフォン対(M1,M3)及びマイクロフォン対(M2,M4)を構成するマイクロフォンM1,M3に入力する音圧信号の到達時間差D13と、上記マイクロフォン対(M2,M4)を構成するマイクロフォンM2,M4に入力する音圧信号の到達時間差D24との比から、計測点と音源位置との水平角θを推定し、上記到達時間差D13,D24と、上記第5のマイクロフォンM5と他のマイクロフォンM1〜M4との到達時間差D5j(j=1〜4)とから計測点と音源位置との成す仰角φを推定する。
なお、上記到達時間差Dijは、2つのマイクロフォン対(M,M)に入力される信号のクロススペクトルPij(f)を求め、更に、対象とする上記周波数fの位相角情報Ψ(rad)を用いて、以下の式(3)を用いて算出される。
Figure 0005089198
本例では、更に、判定手段16を設けて、上記推定した音源方向(水平角θ及び仰角φ)が妥当な値がどうかを判定する。具体的には、判定手段16は、例えば、特定マイクロフォンをマイクロフォンM5とした場合、上記各マイクロフォンM1〜M4で観測した音圧信号と特定マイクロフォンM5の音圧信号との位相差と、上記推定された音源方向から音が伝達されると仮定して逆算した上記各マイクロフォンM1〜M4に入力する音圧信号と上記特定マイクロフォンM5の音圧信号との位相差とを比較し、上記位相差の差が所定の角度を超えた場合には、上記推定された音源方向が妥当でないと判断し、上記推定音源方向のデータを破棄する。上記位相差の差が所定の角度以内である場合には、上記推定音源方向のデータをデータ合成手段18に送る。
一方、CCDカメラ11は音源位置近傍の映像を連続的に撮影し、その映像データを映像入力手段17に送る。この映像入出力手段17では、上記送られてきた映像信号をデジタル信号(画像データ)に変換するとともに、上記所定時間と同じ間隔で、上記画像データをデータ合成手段18に出力する。
上記推定結果が妥当であると判断された場合には、データ合成手段18にて、推定音源位置のデータと上記カメラ11で撮影した音源方向の映像とを合成し、上記推定音源位置を音源位置推定エリアとして映像上に表示した音源位置推定画像を音源位置表示手段19のディスプレイ上に表示する。
上記映像音源位置推定画像は、図2に示すように、上記所定時間(1/30秒)毎にディスプレイ上に表示されるので、映像としては連続した映像となる。このように、本発明の音源探査システムでは、音源の位置をリアルタイムで推定して表示することができるので、音源が移動する場合や、風などにより音源が見かけ上移動する場合でも、音源の位置を間欠的に推定していた従来例に比較して、音源位置を精度よく推定することができる。
また、上記判定は到達時間差Dijを用いても可能であるが、位相差を用いた方が、妥当かどうかを「角度ずれ」として把握できるので、本例では、位相差を用いて判定した。
また、CCDカメラ11と上記推定した音源方向との角度差が所定の角度以上ずれた場合には、上記マイクロフォンフレーム20の回転台32を回転させて、上記CCDカメラ11とマイクロフォンM1〜M5とを、前回推定した音源方向に回転させるようにすれば、音源位置が移動した場合でも、推定音源位置を映像上に確実に表示することができるので、音源の状態を更に的確に把握することができる。
このように、本実施の形態では、互いに直交する2直線上にそれぞれ所定の間隔で配置された2組のマイクロフォン対(M1,M3),(M2,M4)と上記マイクロフォンM1〜M4の作る正方形を底面とする四角錐の頂点の位置に配置したマイクロフォンM5に入力した音圧信号をA/D変換した後、音圧信号取出手段14を用いて、所定時間毎に、予め設定された通過期間分の音圧信号を1つのデータユニット(FFTユニット)として取出して音源方向推定手段15に送り、マイクロフォンM1〜M5に入力する音圧信号の到達時間差Dから、計測点と音源位置とのなす水平角θと仰角φを推定するとともに、CCDカメラ11により音源位置近傍の映像を連続的に撮影し、この映像に上記推定された音源位置を示す音源推定エリアを表示した映像をディスプレイ上に表示するようにしたので、音源の位置をリアルタイムで推定することができる。また、音源が移動する場合や、風などにより音源が見かけ上移動する場合でも、音源の位置をリアルタイムで推定すれば、音源位置変化についても精度よく推定することができる。
また、判定手段16を設けて、マイクロフォンM1〜M5で観測した音圧信号と上記推定された音源方向から音が伝達されると仮定して逆算した音圧データとを比較して、上記推定された音源方向が妥当であるかどうかを判定したので、反射面がある場合や振幅が小さい場合などに発生し易い誤判定を避けることができ、音源位置の推定精度を更に向上させることができる。
なお、上記最良の形態では、マイクロフォンM1〜M5を用いて、計測点と音源位置とのなす水平角θと仰角φとを推定したが、音源位置が水平角θだけで十分な場合には、マイクロフォンM5を省略して、互いに交わる2つの直線上にそれぞれ所定の間隔で配置された2組のマイクロフォン対(M1,M3),(M2,M4)のみを用いればよい。
また、上記例では、CCDカメラ11の撮影方向と推定した音源方向との角度差が所定の角度以上ずれた場合には、上記マイクロフォンフレーム20の回転台32を回転させて、上記CCDカメラ11とマイクロフォンM1〜M5とをともに推定した音源方向へ回転させたが、CCDカメラ11のみを回転させるようにしてもよい。
このようにマイクロフォンM1〜M5のみは最初に設定した位置とし、カメラのみを移動させる構成は、風などにより音源が見かけ上移動した場合や、仮想壁の角度を変えてその反射の状態をシミュレーションする防音壁のシミュレーションなどに特に有効である。
なお、上記例では、音源位置の撮影間隔である所定時間を1/30秒とし、取出す音圧波形データの量を表わす通過期間を1/20秒としたが、これに限るものではなく、音源の種類や必要測定精度等により適宜決定すればよい。また、ディスプレイ上に表示される映像としては必ずしも連続した映像である必要はなく、音源位置の測定直後に音源位置表示画面が表示される構成であればよい。
以上説明したように、本発明によれば、音源が移動する場合や、風などにより音源が見かけ上移動する場合でも、音源位置を精度よく推定することができるので、騒音源の推定だけでなく、防音壁の評価や防音壁を構築するためのシミュレーションなどに適用すれば、防音対策を効率よく行うことができる。
本発明の最良の形態に係わる音源位置推定システムを示す図である。 本発明による音源位置の推定方法を説明するための図である。 従来マイクロフォン対を用いた音源探査方法におけるマイクロフォンの配列を示す図である。 従来の音源位置の推定方法を説明するための図である。
符号の説明
M1〜M5 マイクロフォン、11 CCDカメラ、12 増幅器、
13 A/D変換器、14 音圧信号取出手段、15 音源方向推定手段、
16 判定手段、17 映像入出力手段、18 データ合成手段、
19 音源位置表示手段、20 マイクロフォンフレーム、30 測定用基台、
31 支持部材、32 回転台。

Claims (3)

  1. 互いに交わる2つの直線上にそれぞれ所定の間隔で配置された2組のマイクロフォン対を有するマイクロフォン群と音源方向の映像を撮影する撮手段とを備え、上記マイクロフォン群で採取した音源から伝播する音の音圧信号と音源の方向を撮影した映像とから、所定時間毎の音源位置のデータが表示された映像を表示する音源位置推定システムであって、
    上記マイクロフォン群を構成する各マイクロフォンで採取した音圧信号をデジタル信号に変換するA/D変換器と、
    上記撮影手段で撮影した映像信号を画像データに変換して出力する映像入出力手段と、
    上記A/D変換された音圧波形データを時系列的に並べるとともに、上記時系列的に並べられた音圧波形データから、所定時間毎に、前後の音圧波形データが時間的に連続しているか、もしくは、その一部が時間的に重複している所定量の音圧波形データを取出す音圧データ取出手段と、
    上記取出された音圧波形データを周波数解析して上記2組のマイクロフォン対を構成するマイクロフォン間のそれぞれの位相差を求め、この求められた2組のマイクロフォン対の位相差の比から音源の方向を推定する音源方向推定手段と、
    上記推定された音源方向のデータと上記撮影された映像の画像データとを合成するデータ合成手段と、
    上記推定された音源位置が表示された映像を表示する表示手段とを備え
    上記撮影手段は音源方向の映像を連続して撮影し、
    上記映像入出力手段は上記所定時間と同じ間隔で上記画像データをデータ合成手段に出力し、
    上記表示手段は、上記所定時間毎の音源位置のデータが表示された映像を表示することを特徴とする音源位置推定システム
  2. 上記マイクロフォン群に、上記2組のマイクロフォン対の作る平面上にない第5のマイクロフォンを追加するとともに、音源方向推定手段では、上記2組のマイクロフォン対を構成するマイクロフォン間の位相差と、上記第5のマイクロフォンと上記2組のマイクロフォン対を構成する4個のマイクロフォンのそれぞれとで構成される4組のマイクロフォン対を構成するマイクロフォン間の位相差とを用いて音源の方向を推定することを特徴とする請求項1に記載の音源位置推定システム。
  3. 上記各マイクロフォンで観測した音圧信号と各マイクロフォンのうちの特定のマイクロフォンで観測した音圧信号との位相差と、上記推定された音源方向から音が伝達されると仮定して逆算した上記各マイクロフォンに入力する音圧信号と上記特定のマイクロフォンに入力する音圧信号との位相差とを比較し、上記位相差の差から音源位置の推定結果の良否を判定する判定手段を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の音源位置推定システム。
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