JP5088549B2 - カム駆動モータ - Google Patents
カム駆動モータ Download PDFInfo
- Publication number
- JP5088549B2 JP5088549B2 JP2007272478A JP2007272478A JP5088549B2 JP 5088549 B2 JP5088549 B2 JP 5088549B2 JP 2007272478 A JP2007272478 A JP 2007272478A JP 2007272478 A JP2007272478 A JP 2007272478A JP 5088549 B2 JP5088549 B2 JP 5088549B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cam
- shaft
- guide
- end side
- rotor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Transmission Devices (AREA)
- Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
Description
しかしながら、このものはカム体(19)がモータの出力軸(18)に直結され、従動軸としての案内ロッド(15)は、その基端部側をカム体(19)の内域で支持することなく、専らその先端部側のみを、カム体(19)が収容された弁本体ブロック(1a)に隣接して設けたブッシュ(10)だけで、摺動自在に案内支持させた構成となっている。
図1はカム駆動モータの縦断全体構成図、図2は前側面図、図3は後側面図である。図に示すように、1はPM型ステッピングモータ構造のカム駆動モータであって、該カム駆動モータ1は、ケーシング2を構成する筒状胴部とエンド側部とが一体的(別体でも良い)に形成された断面視略コ字状の円筒ケーシング本体21の内部に、ケーシング本体21の胴部を構成する筒状ヨーク(ステータ)3と、該ヨーク3の内側に回転可能に嵌挿される多極着磁された回転子4を備えた駆動手段により構成される。
前記ヨーク3は、1組のヨークブロック31、31からなり、それぞれにコイルボビン32、励磁コイル33を備えて構成される。前記ケーシング本体21は、鉄、磁性ステンレス等により形成され、ヨークブロック31の内周面に回転子4の磁極間隔に対応して複数の凹凸状極歯(図示しない)が定ピッチに形成され、所謂2相のコイルユニットを構成し、前記ヨークブロック31、31同士は、それぞれの極歯がステップ角だけ位置ズレさせて組付けられている。
なお、カム体5自体を軸受することで回転子4の軸受構成に兼用したが、保持体72の筒部を不要とした場合などにはロータカラー42自体を保持体72の基部側で軸受するようにしても良く、保持体72の筒部をカム体5が配設される領域のケーシング2胴部として、前記駆動手段が配設されるケーシング本体21に隣設させて構成しても良い。
従動軸6は、円柱軸の外周対向面をD字状(円弧状)に2面切欠きした断面視太鼓状に形成されており、その先端側をケーシング2のフロント側部を構成するフロントキャップ22に設けられた軸受部材221の軸受部222に廻り止めされて進退移動可能に案内支持される。軸受部222は、従動軸6の廻り止め形状に適合した軸孔形状のブッシュにより構成される。一方、従動軸6の基端側は、円柱状の基盤62中心にしっかりと嵌着されており、基盤62を介してカム面51aに両端係合する係合片61、61が設けられている。基盤62は、カム体5の直径が大きくなりカム面51aが軸芯からの距離を要する場合に、係合片61の長さを短く設定し、負荷を分散軽減するためのものであり、係合片61は、従動軸6の移動時にその先端部が保持体72の筒部内壁面に当接し、軸受によらないブレ防止片として機能する。これにより、従動軸6は、先端側の軸受部222と、基端側の係合片61をブレ規制する保持体72とにより構成される案内手段に案内されながら、カム体5の回転に伴ってカム面51aの起伏形状に沿って従動し、従動軸6が軸受部222から外部へ出没する、所謂モータ出力軸として機能するようになっている。
この様に構成すると、従動軸6の案内孔82内に案内軸81の案内ストロークを形成することができ、従動軸6は、基端側において、係合片61、61の先端を保持体72の内壁面に当接させてブレ規制片として機能する軸受によらない案内手段と異なり、しっかりと軸受することができる。
また、案内軸81は、ブッシュ71を固定する固定部材にも兼用されている。なお、案内軸81は円柱の軸体を用いたが、従動軸6と同様に断面視太鼓状の軸体を用いて、これに対応した案内孔82内に回り止め挿入すれば、従動軸6を円柱の軸体として形成できる。
この様に構成すると、回転子4の挿通孔41内に案内軸81aの案内ストロークを形成することができ、従動軸6は、基端側において、係合片61の先端を保持体72の内壁面に当接させてブレを規制するようにした案内手段によらなくても軸受することができる。
図5(A)は、本実施例の対面カム形状を示すもので、カム面51aは、係合片61、61をそれぞれ両端係合により摺接案内するように、相似形のカム形状を組として2本のカム溝を対称に対向せしめて切り抜き穿設して形成されている。この2本のカム面51aは、筒部52の内周壁面の約3/4(270゜)の円周域に対して、始部(カム起伏の底部)から緩やかなスロープ部を介して終部(カム起伏の平滑頂部)に至るカム形状として、一方のカム溝始部域と他方のカム溝終部域が同じ周域を重合する態様で形成されている。なお、この重合域の長さは任意に設定でき、重合させないことも任意であることは勿論である。
図5(A)に示す単純なカム形状が施されたカム体5を用いる場合には、係合片61が始部から終部までを単純に往復カム駆動を繰り返す、例えば、開閉、出没などの動作を行うワークに適している。
また、図5(B)に示す複合的な形状のカム溝が施されたカム体5を用いる場合には、係合片61が始部から終部までを単純に往復駆動を繰り返す制御は勿論であるが、始部0゜から360゜までのカム溝を利用した第1のカム駆動と、360゜から終部720゜までのカム溝を利用した第2のカム駆動との組合せによって、従動軸6を進退駆動制御することができる。例えば、弁開閉制御などのワークにおいて、従動軸6に連動連結される弁体を、併設された2つの流口A・Bをそれぞれ開閉制御する際に、係合片61が始部に位置する場合には流口A・B共に開とし、第1のカム駆動では流口Aを閉、流口Bを開とし、これを平滑部360゜部でモータ停止して位置決め保持し、その後、第2のカム駆動により前記流口Aの閉を開、流口Bの開を閉とし、これを平滑部720゜部(終部)でモータ停止し位置決めするなどの複雑なカム駆動制御を可能としている。なお、平滑部におけるモータ停止による位置決め保持は、非通電(無励磁)状体でも従動軸6の自己保持ができるものである。
カム面51aは、360゜のカム面のうち240゜の円弧面を平滑部とし、120゜の円弧面に、平滑部から90゜分を緩やかに立上るスロープ面を存して5゜分頂部に至り、該頂部から40゜分の下りスロープ面を経て平滑部に至る起伏形状に形成されている。
たとえば、基端側の軸受部8を、基端部がヨーク3の筒孔中心となるケーシング2の後面に固定され、先端側部が回転子4の軸芯に形成した挿通孔41を通してカム体5内に達する案内軸81と、該案内軸81に挿入される従動軸6の軸芯に形成した案内孔82とにより構成することができ、従動軸6は、自身に形成された案内孔82内を案内軸81の案内ストローク域として、回転子4の回転とは切り離された移動可能な案内支持構造とすることができ、その基端側において、係合片61の先端を保持体72の内壁面に当接させてブレを規制するようにした案内手段によらなくても軸受することができるばかりか、案内軸81を、ブッシュ71を固定する固定部材として兼用することができる。
また、カム体5は、多極磁着したリング状磁石が外装されるロータカラー42と一体成形されているので、軸芯出しが成された成型品として製作することができ、製作し易いという利点を合わせ奏するものである。
2 ケーシング
21 ケーシング本体
22 フロントキャップ
221 軸受部材
222 軸受部
3 ヨーク
31 ヨークブロック
32 コイルボビン
33 励磁コイル
4 回転子
41 挿通孔
42 ロータカラー
43 リング状磁石
5 カム体
51 底部
52 筒部
5a カム体
51a カム面
6 従動軸
61 係合片
62 基盤
63 コイルバネ
71 ブッシュ
72 保持体
8 軸受部
81 案内軸
82 案内孔
8a 軸受部
81a 案内軸
82a ブッシュ
Claims (7)
- コイル励磁により回転可能に構成される回転子を備えた駆動手段と、
該駆動手段の回動に連動して回転可能に設けられ、底部から軸線方向に向けて延出する筒部に所定のカム面が形成されたカム体と、該カム体の回転によって所定の案内手段に案内されながら前記カム面に沿って従動する進退移動可能な従動軸とを備えたカム手段とからなり、
前記駆動手段とカム手段は、前記カム体を、前記回転子に隣設して一体回動すべく連結せしめてケーシング内に収容すると共に、
前記カム体は、前記底部と円筒状の筒部とで断面視略コ字状に形成し、前記底部を介して前記回転子に連結させて配設せしめる一方、
前記従動軸は、前記カム面との筒内空間を存して筒部の中心に配設せしめ、その基端側に前記カム面に対して両端係合する係合片を設け、先端側をケーシングに廻り止め支持させてその前面より出没可能に構成せしめて、
前記従動軸を、前記カム体の回転に伴って、前記両端係合する係合片を介して前記カム面の起伏形状に沿って廻り止め状態で従動させることにより、前記ケーシング前面から独立して出没するモータの出力軸としてカム駆動すべく構成したことを特徴とするカム駆動モータ。 - 請求項1において、前記回転子は、その基端側と前記カム体が連結された先端側とがそれぞれ回転可能に支持されると共に、前記回転子の先端側は、連結されたカム体の外周面を摺接する保持体を介して支持されていることを特徴とするカム駆動モータ。
- 請求項2において、前記係合片は、従動軸の移動時にその両先端部が前記保持体の筒部内壁面に当接し、軸受によらないブレ防止片として機能する案内手段として構成されていることを特徴とするカム駆動モータ。
- 請求項1乃至3の何れかにおいて、前記案内手段は、前記出力軸を、先端側と基端側でそれぞれ案内支持する軸受部で構成され、前記基端側の軸受部を、基端部が前記ケーシング後面に固定され、先端側部が前記回転子の軸芯に形成した挿通孔を通して前記カム体内に達する案内軸と、該案内軸に挿入される前記出力軸の軸芯に形成した案内孔とで構成したことを特徴とするカム駆動モータ。
- 請求項1乃至3の何れかにおいて、前記案内手段は、前記出力軸を、先端側と基端側でそれぞれ案内支持する軸受部で構成され、前記基端側の軸受部を、出力軸の基端側に前記回転子の軸芯に形成した挿通孔に挿入すべく延出形成した案内軸と、該案内軸を案内支持すべく前記カム体の軸芯に設けたリング状ブッシュとで構成したことを特徴とするカム駆動モータ。
- 請求項1乃至5の何れかにおいて、前記出力軸は、その基端部側が柱状の基盤に嵌着され、該基盤に前記カム面に摺接係合する係合片が設けられていることを特徴とするカム駆動モータ。
- 請求項1乃至6の何れかにおいて、前記カム体は、多極磁着したリング状磁石が外装されるロータカラーと一体成形されていることを特徴とするカム駆動モータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007272478A JP5088549B2 (ja) | 2007-10-19 | 2007-10-19 | カム駆動モータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007272478A JP5088549B2 (ja) | 2007-10-19 | 2007-10-19 | カム駆動モータ |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009100627A JP2009100627A (ja) | 2009-05-07 |
JP2009100627A5 JP2009100627A5 (ja) | 2011-07-21 |
JP5088549B2 true JP5088549B2 (ja) | 2012-12-05 |
Family
ID=40703117
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007272478A Expired - Fee Related JP5088549B2 (ja) | 2007-10-19 | 2007-10-19 | カム駆動モータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5088549B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE112016004080T5 (de) | 2015-09-09 | 2018-06-14 | Ntn Corporation | Automatische kupplungsvorrichtung |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6075754U (ja) * | 1983-10-28 | 1985-05-27 | 富士通株式会社 | 円筒カム機構 |
JP4489199B2 (ja) * | 1999-01-29 | 2010-06-23 | オリエンタルモーター株式会社 | リニアアクチュエータ |
JP2004153907A (ja) * | 2002-10-30 | 2004-05-27 | Matsushita Electric Works Ltd | アクチュエータ |
-
2007
- 2007-10-19 JP JP2007272478A patent/JP5088549B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009100627A (ja) | 2009-05-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4526430B2 (ja) | 軸受ブッシュ及びこれを用いた複合運動装置 | |
JP4899082B2 (ja) | 減速比自動切換装置 | |
JP2009095174A (ja) | 直動アクチュエータ | |
JP6311617B2 (ja) | 電磁アクチュエータ | |
JP5158534B2 (ja) | 複合駆動モータ | |
JP5013264B2 (ja) | 出力軸を備えたカム装置 | |
JP4551623B2 (ja) | リニアアクチュエータ | |
JP5088549B2 (ja) | カム駆動モータ | |
JP2009160885A (ja) | 成形用金型の円弧スライド構造及び成形用金型を用いた円弧形状部の成形方法 | |
JP5013265B2 (ja) | 出力軸を備えたカム装置 | |
JP2005253265A (ja) | 永久磁石型同期電動機及びその界磁磁束調整方法 | |
JP5110466B2 (ja) | 直動アクチュエータ | |
JP5907056B2 (ja) | 駆動装置 | |
JP6669040B2 (ja) | 電磁アクチュエータ | |
JP5149703B2 (ja) | グリッパとグリッパ制御方法 | |
EP4037166A1 (en) | Axial flux motor with field weakening functionality | |
RU2366065C1 (ru) | Линейный шаговый электромагнитный двигатель | |
WO2018110000A1 (ja) | 電磁アクチュエータおよび油圧調整機構 | |
JP6198185B2 (ja) | カム駆動アクチュエータ | |
JP2007043878A (ja) | リニアモータシリンダ装置 | |
JP6333496B1 (ja) | 電磁アクチュエータおよび油圧調整機構 | |
JP3819571B2 (ja) | 出力装置 | |
EP4299394A1 (en) | Brake device for vehicle | |
JP4799958B2 (ja) | リニアモータシリンダ装置 | |
JP4461375B2 (ja) | モータの軸受構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20101001 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20101001 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110608 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120514 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120516 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120706 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120813 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120829 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150921 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |