JP5088530B2 - 車両用操舵装置 - Google Patents

車両用操舵装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5088530B2
JP5088530B2 JP2006311739A JP2006311739A JP5088530B2 JP 5088530 B2 JP5088530 B2 JP 5088530B2 JP 2006311739 A JP2006311739 A JP 2006311739A JP 2006311739 A JP2006311739 A JP 2006311739A JP 5088530 B2 JP5088530 B2 JP 5088530B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steering
abnormality
vehicle
detected
current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006311739A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008126752A (ja
Inventor
良平 葉山
賢司 東
真悟 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JTEKT Corp
Original Assignee
JTEKT Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JTEKT Corp filed Critical JTEKT Corp
Priority to JP2006311739A priority Critical patent/JP5088530B2/ja
Priority to EP07831281A priority patent/EP2093125B1/en
Priority to AT07831281T priority patent/ATE540852T1/de
Priority to US12/515,278 priority patent/US8185270B2/en
Priority to PCT/JP2007/071549 priority patent/WO2008059731A1/ja
Publication of JP2008126752A publication Critical patent/JP2008126752A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5088530B2 publication Critical patent/JP5088530B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D5/00Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/001Mechanical components or aspects of steer-by-wire systems, not otherwise provided for in this maingroup
    • B62D5/003Backup systems, e.g. for manual steering
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D1/00Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle
    • B62D1/02Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle vehicle-mounted
    • B62D1/16Steering columns
    • B62D1/163Part of the steering column replaced by flexible means, e.g. cable or belt
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D5/00Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/04Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear
    • B62D5/0457Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear characterised by control features of the drive means as such
    • B62D5/0481Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear characterised by control features of the drive means as such monitoring the steering system, e.g. failures

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)

Description

この発明は、車両用操舵装置に関するものである。
車両用操舵装置には、ステアリングホイールと操舵機構とが機械的に連結されていないステアバイワイヤ式の車両用操舵装置がある。この種の車両用操舵装置では、ステアリングホイールと操舵機構とが機械的に連結されていないので、フェールセーフが必要である。
例えば特許文献1記載のステアバイワイヤ式の車両用操舵装置では、異常発生時に、一対の伝達ケーブルを含む伝達機構と連結手段等によって、ステアリングホイールと操舵機構とを機械的に連結させるようになっている。
各伝達ケーブルは、アウターチューブと、アウターチューブ内を移動可能なインナーケーブルとを有する。車両用操舵装置の異常発生時には、インナーケーブルを介してステアリングホイールの回転を操舵機構に伝達できるようになっている。また、車両用操舵装置の正常時には、インナーケーブルは、ステアリングホイールまたは操舵機構に従動してアウターケーブル内を移動するようになっている。
特開2002−225733号公報
しかしながら、特許文献1記載の車両用操舵装置では、長期に亘って使用していた場合に、アウターチューブおよびインナーケーブルの相対移動による摩擦によって、インナーケーブルに摩耗等の損傷が生じる場合がある。インナーケーブルに損傷が生じると、車両用操舵装置の異常発生時に、ステアリングホイールの回転を操舵機構に確実に伝達できなくなるおそれがある。すなわち、フェールセーフの信頼性が不十分である。
この発明は、かかる背景のもとになされたものであり、フェールセーフの信頼性が高いステアバイワイヤ式の車両用操舵装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明は、操舵部材(2)と操舵輪(5)との機械的な連結が解除された車両用操舵装置において、フェールのときに操舵部材と操舵機構とを機械的に連結するためのケーブルを含む伝達機構(18)と、伝達機構と操舵部材との間に介在しフェールのときに、両者を連結するための連結機構(19)と、操舵機構を駆動するための電動モータ(16)と、電動モータの電流を検出するための電流検出手段(17)と、電動モータの動作を制御する制御部(9)と、車両の走行速度を検出する車速検出手段(33)と、操舵部材の操舵角を検出する操舵角検出手段(7)とを備え、上記制御部は、車速検出手段により検出された車速および操舵角検出手段により検出された操舵角に基づいて、予め記憶されたマップを用いて電流の閾値を求める閾値決定部(28)と、電流検出手段により検出された電流が閾値決定部により決定された閾値を越える場合に、伝達機構の異常を検出する異常検出部(29)を含むことを特徴とする車両用操舵装置(1)である。
本発明によれば、電動モータの電流と所定の閾値との比較に基づいて伝達機構の異常(ケーブルの損傷等)を検出することができる。
また、伝達機構の異常の検出はフェールでないときに行われる。したがって、損傷のあるケーブルがフェ−ルのときに用いられることを防止することができる。これにより、フェールセーフの信頼性を向上させることができる。
また、電動モータの電流の閾値は、車速と操舵角とに基づいて予め記憶されたマップから求められる。そして、電動モータの電流がマップから求められた閾値を超える場合に、異常検出部が伝達機構に異常が生じていると判定する。
また、本発明において、異常検出部により異常が検出されたときに、異常を報知する異常報知手段(30)を備える場合がある。この場合、異常報知手段によって運転者に伝達機構の異常を報知することにより、修理により伝達機構を正常な状態に復帰させるように促すことができる。
また、本発明において、上記制御部は、異常検出部により異常が検出されたときに、車両走行装置の起動を禁止する場合がある。この場合、次回の車両走行装置(エンジン、モータ等の駆動力発生装置)の起動を受け付けないようにすることにより、運転者に強制的に修理を促し、上記異常が放置されることを確実に防止することができる。
なお、上記において、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素の参照符号を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る車両用操舵装置1の概略構成を示す模式図である。
図1を参照して、本実施形態に係る車両用操舵装置1は、操舵部材と操舵機構とが機械的に連結されていないステアバイワイヤ式の車両用操舵装置であり、操舵部材としてのステアリングホイール2と、ラックアンドピニオン機構を含む操舵機構3とを備える。
ステアリングホイール2は、図示しない車体に回転可能に支持されたステアリングシャフト4の一端に連結されている。ステアリングシャフト4の途中部には、操舵輪5の操舵量等に応じた操舵反力をステアリングホイール2に付与するための反力用の電動モータ6が同軸的に結合されている。
また、電動モータ6とステアリングホイール2との間には、ステアリングホイール2の操舵方向および操舵角を検出するための操舵角センサ7と、運転者がステアリングホイール2に加えた操舵トルクを検出するためのトルクセンサ8とが、ステアリングシャフト4に沿って設けられている。操舵角センサ7およびトルクセンサ8によって検出された検出値は、ECU9(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)に入力されるようになっている。
操舵機構3は、車両の左右方向に延びる操舵軸としてのラック軸10と、ラック軸10に形成されたラック11に噛み合うピニオン12が一端に連結されたピニオン軸13と、ラック軸10に同軸的に連結され、当該ラック軸10に操舵力を付与するための操舵アクチュエータ14とを含む。
ラック軸10は、車体に固定された図示しないハウジング内で軸方向移動可能に支持されている。また、ラック軸10の両端部にはそれぞれタイロッド15が結合されており、各タイロッド15はナックルアーム(図示せず)を介して操舵輪5に連結されている。操舵アクチュエータ14は、電動モータ16と、電動モータ16の回転軸の回転をラック軸10の軸方向移動に変換するための例えばボールねじ機構等の変換機構(図示せず)とを含む。
ステアリングホイール2が操舵(回転)されると、ステアリングホイール2の操舵角および操舵トルクがそれぞれ操舵角センサ7およびトルクセンサ8によって検出され、検出された値がECU9に入力される。そして、ECU9は、入力された操舵角および操舵トルク、ならびに車速センサ33から入力された車速等に基づいてラック軸10に付与する操舵力を決定する。その後、ECU9は、決定された操舵力から電動モータ16に供給する電流値を決定し、ECU9内の駆動回路(図示せず)を介して、この決定された値の電流を電動モータ16に供給させる。
これにより、操舵角等の値から決定された操舵力が操舵アクチュエータ14からラック軸10に付与され、ラック軸10がその軸方向に移動することにより操舵輪5の操舵が達成される。また一方で、ECU9は、ステアリングホイール2の操舵角等から決定される操舵反力に基づく値の電流を反力用の電動モータ6に供給させる。これにより、反力用の電動モータ6が駆動され、ステアリングホイール2の操舵角等に基づく操舵反力がステアリングホイール2に付与される。
また、電動モータ16に供給された電流は、モータ電流検出装置17によって検出されるようになっており、このモータ電流検出装置17によって検出された電流値は、ECU9に入力されるようになっている。
図2は、上記車両用操舵装置1の要部の模式的な拡大図である。図1および図2を参照して、車両用操舵装置1は、当該車両用操舵装置1の異常時(例えば、操舵アクチュエータ14やこれに関連する構成の故障によって、ステアバイワイヤ式の車両用操舵装置として機能しなくなったとき)に、ステアリングホイール2と操舵機構3とを機械的に連結して、操舵輪5の操舵を達成するための伝達機構18および連結機構19を備えている。
連結機構19は、ステアリングシャフト4の他端(ステアリングホイール2が連結された側と反対側の端部)に連結されており、ステアリングシャフト4と伝達機構18とを連結することができるようになっている。
具体的には、連結機構19は、互いに対向する第1の部材19aと第2の部材19bとを有し、第1の部材19aは、ステアリングシャフト4の他端に一体回転可能に連結されている。また、第2の部材19bは、伝達機構18から延びる回転軸18aに一体回転可能に連結されている。この第1の部材19aおよび第2の部材19bが、ECU9の制御により連結されることによって、ステアリングシャフト4と回転軸18aとが連結され、ステアリングシャフト4の回転を伝達機構18に伝達できるようになっている。連結機構19としては、例えば、電磁クラッチ、摩擦クラッチ、噛み合いクラッチ等が挙げられる。
図2を参照して、伝達機構18は、第1のケーシング20内に回転可能に保持された第1のプーリ26と、第2のケーシング21内に回転可能に保持された第2のプーリ27と、一対の伝達ケーブル22,23とを有する。第1のプーリ26は、上記回転軸18aに一体回転可能、且つ、同軸的に連結されている。また、第2のプーリ27は、ピニオン軸13の他端(ピニオン12が連結された側と反対側の端部)に一体回転可能、且つ、同軸的に連結されている。
一対の伝達ケーブル22,23は、それぞれ、アウターチューブ24と、アウターチューブ24内を移動可能に挿通するインナーケーブル25とを有する。各伝達ケーブル22,23のアウターチューブ24の一端は、第1のケーシング20に接続されている。また、各伝達ケーブル22,23のアウターチューブ24の他端は、第2のケーシング21に接続されている。
また、各伝達ケーブル22,23のインナーケーブル25の一端は、第1のプーリ26に取り付けられている。一方の伝達ケーブル22のインナーケーブル25と、他方の伝達ケーブル23のインナーケーブル25とは、第1のプーリ26に互いに逆方向に巻き付けられている。
また、各伝達ケーブル22,23のインナーケーブル25の他端は、第2のプーリ27に取り付けられている。一方の伝達ケーブル22のインナーケーブル25と、他方の伝達ケーブル23のインナーケーブル25とは、第2のプーリ27に互いに逆方向に巻き付けられている。
車両用操舵装置1に上記異常が発生しECU9がこの異常を検出すると、ECU9は、ステアリングシャフト4と伝達機構18とを連結機構19によって連結させるための信号を出力する。これにより、ステアリングシャフト4と伝達機構18とが連結されて、ステアリングホイール2および操舵機構3が、ステアリングシャフト4、連結機構19および伝達機構18を介して機械的に連結される。
そして、この状態でステアリングホイール2を右回転させると、ステアリングシャフト4および第1のプーリ26が右回転し、一方の伝達ケーブル22のインナーケーブル25の一端側が第1のプーリ26に巻き取られ、当該インナーケーブル25の他端側が第2のプーリ27から繰り出される。これにより、第1のプーリ26の回転が第2のプーリ27に伝達される。また、第2のプーリ27が回転するとこれに伴ってピニオン軸13も回転する。そして、ピニオン軸13の回転は、ピニオン12およびラック11によって、車両の左右方向に沿うラック軸10の軸方向移動に変換される。これにより、操舵輪5の操舵が達成される。
一方、連結機構19によってステアリングホイール2と操舵機構3とが機械的に連結された状態で、ステアリングホイール2を左回転させると、ステアリングシャフト4および第1のプーリ26が左回転し、他方の伝達ケーブル23のインナーケーブル25の一端側が第1のプーリ26に巻き取られ、当該インナーケーブル25の他端側が第2のプーリ27から繰り出される。これにより、ステアリングホイール2を右回転させたときと逆方向への操舵輪5の操舵が達成される。
すなわち、車両用操舵装置1に上記異常が発生した場合であっても、ステアリングホイール2と操舵機構3とを機械的に連結することにより、確実に操舵輪5の操舵を達成することができる。また、上記異常が発生していない状態では、ステアリングシャフト4と伝達機構18とが連結されていないので、各伝達ケーブル22,23のインナーケーブル25は、ラック軸10の軸方向移動に伴うピニオン軸13および第2のプーリ27の回転に従動して、アウターチューブ24内を移動するようになっている。
図3は、上記車両用操舵装置1の電気的構成の一部を説明するためのブロック図である。
図1および図3を参照して、本実施形態の特徴とするところは、電動モータ16の電流値と、車速および操舵角によって求められる電流の閾値とを比較することにより、車両用操舵装置1が異常でないときに、伝達機構18の異常を検出することにある。
すなわち、ECU9は、車速センサ33から入力された車速に基づいて予めECU9内に記憶されたマップを選択し、選択したマップと操舵角センサ7から入力された操舵角とからモータ電流の閾値を求めるための閾値決定部28と、閾値決定部28から入力されたモータ電流の閾値とモータ電流検出装置17から入力された車両用操舵装置1が異常でないときのモータ電流とから伝達機構18の異常を検出するための異常検出部29と、異常検出部29で異常が検出された場合に異常報知装置30に異常を報知させるための信号を出力する信号出力部31と、異常検出部29で異常が検出された場合に車両走行装置(エンジン、モータ等の駆動力発生装置)の起動不能フラッグをオンにするための起動不能フラッグ部32とを含む。
異常報知装置30は、例えば、ブザーや異常報知ランプの点灯により伝達機構18の異常を運転者に報知することができるようになっている。
図4は、上記車両用操舵装置1における伝達機構18の異常判定の流れを示すフローチャートである。また図5は、低車速時におけるモータ電流の閾値を求めるための第1マップであり、図6は、中車速時におけるモータ電流の閾値を求めるための第2マップであり、図7は、高車速時におけるモータ電流の閾値を求めるための第3マップである。
図4を参照して、イグニッションキーがオンにされると、ECU9が起動される。このとき、起動不能フラッグがオンであるか否かが確認され(ステップS1)、起動不能フラッグがオンの場合(Yes)には、起動不能処理(ステップS2)により上記車両走行装置の起動が禁止される。
また、起動不能フラッグがオンでない場合(No)には、上記車両走行装置が起動され、車両用操舵装置1が通常制御される(ステップS3)。すなわち、上述のように、操舵角等に基づいた操舵力が操舵アクチュエータ14からラック軸10に付与され、操舵輪5の操舵が達成される。
また、この通常制御中において、所定の周期で車両用操舵装置1の異常(フェール)検出が行われる(ステップS4)。そして、フェールが検出されると(Yes)、フェール処理が行われる(ステップS5)。すなわち、上述のように、連結機構19によってステアリングホイール2と操舵機構3とが機械的に連結されて、伝達機構18を用いた操舵輪5の操舵が達成される。
一方、フェールが検出されない場合(No)には、車速センサ33および操舵角センサ7によって車速および操舵角が検出され(ステップS6)、検出された値がECU9に入力される。そして、この入力された車速に対応するマップが選択される(ステップS7)。
具体的には、車速が、低速V1(例えば、0≦V1≦20Km/h)である場合には、図5に示す第1マップが選択される。また、車速が、中速V2(例えば、20<V2≦60Km/h)である場合には、図6に示す第2マップが選択される。また、車速が、高速V3(例えば、60<V3≦80Km/h)である場合には、図7に示す第3マップが選択される。
モータ電流の閾値を決定するためマップが選択されると、次に、そのマップと入力された操舵角とからモータ電流の閾値が求められる(ステップS8)。すなわち、図5〜図7中の各ラインL1,L2,L3は、車速範囲毎の操舵角に対するモータ電流の閾値ラインを示しており、入力された車速および操舵角に対応するラインL1〜L3上の値が、入力された車速および操舵角におけるモータ電流の閾値i1となる。
モータ電流の閾値i1が求められると、次に、モータ電流検出装置17によって電動モータ16の電流iが検出され(ステップS9)、検出された電流iの値がECU9に入力される。そして、入力されたモータ電流iが、ステップS8において求められたモータ電流の閾値i1よりも大きいか否かが判定される(ステップS10)。
入力されたモータ電流iが、閾値i1以下の場合(No)には、再びステップS4に戻って、所定の周期で車両用操舵装置1のフェール検出が行われる。一方、入力されたモータ電流iが、閾値i1よりも大きい場合(Yes)、すなわち、伝達機構18の異常が検出された場合には、異常を報知させるための信号がECU9から異常報知装置30に入力され、伝達機構18の異常が運転者に報知される(ステップS11)。これにより、運転者に対して、伝達機構18を正常な状態に復帰させるように促すことができる。
また、運転者に異常が報知されるとともに、次回起動不能フラッグがオンにされる(ステップS12)。これにより、次回の上記車両走行装置の起動が禁止されるので、運転者に強制的に修理を促し、伝達機構18の異常が放置されることを確実に防止することができる。
以上のように本実施形態では、モータ電流が所定の閾値よりも大きいか否かを判定することにより、伝達機構18の異常を検出することができる。すなわち、長期に亘って車両用操舵装置1を使用すると、インナーケーブル25とアウターチューブ24との相対移動による摩擦によって、インナーケーブル25に摩耗等の損傷が発生し、アウターチューブ24内でのインナーケーブル25の移動抵抗が大きくなる。そして、インナーケーブル25の移動抵抗が大きくなるとラック軸10の軸方向移動に抵抗が加えられるので、一定の操舵量に対して正常時よりも大きな操舵力が必要となる。つまり、より大きな電流が操舵アクチュエータ14の電動モータ16に供給される。したがって、本実施形態のように、モータ電流を検出し、この検出されたモータ電流を所定の閾値と比較することにより、伝達機構18の異常(伝達ケーブル22,23の損傷等)を検出することができる。
また、この伝達機構18の異常の検出は車両用操舵装置1の正常時において行われる。さらに、伝達機構18の異常が検出された場合には、この異常を修理するように運転者に促す。したがって、ステアリングホイール2と操舵機構3とを機械的に連結して操舵を行う場合に、損傷のある伝達ケーブル22,23が用いられることを防止することができる。すなわち、フェールセーフの信頼性を向上させることができる。
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。例えば、上述の実施形態では、伝達機構18の異常が検出された場合に、異常報知装置30によって運転者に当該異常を報知させるとともに、次回起動不能フラッグをオンにする例について説明したが、異常報知装置30による異常報知のみを行わせてもよいし、次回起動不能フラッグのオンのみを行わせてもよい。
本発明の一実施形態に係る車両用操舵装置の概略構成を示す模式図である。 上記車両用操舵装置の要部の模式的な拡大図である。 上記車両用操舵装置の電気的構成の一部を説明するためのブロック図である。 上記車両用操舵装置における伝達機構の異常判定の流れを示すフローチャートである。 低車速時におけるモータ電流の閾値を求めるための第1マップである。 中車速時におけるモータ電流の閾値を求めるための第2マップである。 高車速時におけるモータ電流の閾値を求めるための第3マップである。
符号の説明
1・・・車両用操舵装置、2・・・ステアリングホイール(操舵部材)、5・・・操舵輪、7・・・操舵角センサ(操舵角検出手段)、9・・・ECU(制御部)、16・・・電動モータ、17・・・モータ電流検出装置(電流検出手段)、18・・・伝達機構、19・・・連結機構、28・・・閾値決定部、29・・・異常検出部、30・・・異常報知装置(異常報知手段)、33・・・車速センサ(車速検出手段)

Claims (3)

  1. 操舵部材と操舵輪との機械的な連結が解除された車両用操舵装置において、
    フェールのときに操舵部材と操舵機構とを機械的に連結するためのケーブルを含む伝達機構と、
    達機構と操舵部材との間に介在しフェールのときに、両者を連結するための連結機構と、
    舵機構を駆動するための電動モータと、
    動モータの電流を検出するための電流検出手段と、
    動モータの動作を制御する制御部と、
    車両の走行速度を検出する車速検出手段と、
    操舵部材の操舵角を検出する操舵角検出手段とを備え、
    上記制御部は、車速検出手段により検出された車速および操舵角検出手段により検出された操舵角に基づいて、予め記憶されたマップを用いて電流の閾値を求める閾値決定部と、電流検出手段により検出された電流が閾値決定部により決定された閾値を越える場合に、伝達機構の異常を検出する異常検出部を含むことを特徴とする車両用操舵装置。
  2. 請求項において、異常検出部により異常が検出されたときに、異常を報知する異常報知手段を備えることを特徴とする車両用操舵装置。
  3. 請求項1または2において、上記制御部は、異常検出部により異常が検出されたときに、車両走行装置の起動を禁止することを特徴とする車両用操舵装置。
JP2006311739A 2006-11-17 2006-11-17 車両用操舵装置 Expired - Fee Related JP5088530B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006311739A JP5088530B2 (ja) 2006-11-17 2006-11-17 車両用操舵装置
EP07831281A EP2093125B1 (en) 2006-11-17 2007-11-06 Vehicle steering device
AT07831281T ATE540852T1 (de) 2006-11-17 2007-11-06 Fahrzeuglenkvorrichtung
US12/515,278 US8185270B2 (en) 2006-11-17 2007-11-06 Vehicle steering device
PCT/JP2007/071549 WO2008059731A1 (fr) 2006-11-17 2007-11-06 Dispositif de direction de véhicule

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006311739A JP5088530B2 (ja) 2006-11-17 2006-11-17 車両用操舵装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008126752A JP2008126752A (ja) 2008-06-05
JP5088530B2 true JP5088530B2 (ja) 2012-12-05

Family

ID=39401540

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006311739A Expired - Fee Related JP5088530B2 (ja) 2006-11-17 2006-11-17 車両用操舵装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US8185270B2 (ja)
EP (1) EP2093125B1 (ja)
JP (1) JP5088530B2 (ja)
AT (1) ATE540852T1 (ja)
WO (1) WO2008059731A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5816019B2 (ja) * 2011-07-29 2015-11-17 Ntn株式会社 冗長機能付きステアバイワイヤ式操舵装置の制御装置
JP5673630B2 (ja) * 2012-09-04 2015-02-18 トヨタ自動車株式会社 操舵装置
JP2014075868A (ja) * 2012-10-03 2014-04-24 Ntn Corp 電気自動車のモータ異常検出装置
CN103053837B (zh) * 2012-12-28 2014-06-11 利川市五洲牧业有限责任公司 一种猪用促生长中草药饲料添加剂
JP2016159895A (ja) * 2015-03-05 2016-09-05 株式会社ショーワ 反力アクチュエータ及び操舵装置
CN106828590B (zh) * 2015-12-04 2019-07-23 北京宝沃汽车有限公司 一种车辆转向控制装置、控制方法及汽车
US10442459B2 (en) * 2017-07-07 2019-10-15 GM Global Technology Operations LLC Fail operational control of steer-by-wire system without mechanical backup connection
JP7141893B2 (ja) * 2018-09-04 2022-09-26 日立Astemo株式会社 ステアリング装置

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3850079B2 (ja) * 1996-10-30 2006-11-29 中央発條株式会社 自動車用パワーステアリング装置
JP2002225733A (ja) 2001-01-29 2002-08-14 Koyo Seiko Co Ltd 車両用操舵装置
JP3867682B2 (ja) * 2003-05-29 2007-01-10 日産自動車株式会社 車両用操舵装置
DE602004025068D1 (de) * 2003-06-11 2010-03-04 Nissan Motor Ausfallsichere Lenkanlage für ein Kraftfahrzeug
CN100436227C (zh) * 2003-10-02 2008-11-26 日产自动车株式会社 车辆转向装置
JP4111191B2 (ja) 2004-12-28 2008-07-02 日産自動車株式会社 車両用操舵装置
JP4622622B2 (ja) * 2005-03-28 2011-02-02 日産自動車株式会社 車両用操舵制御装置
JP2006290135A (ja) * 2005-04-08 2006-10-26 Nissan Motor Co Ltd 操舵制御装置
JP4534845B2 (ja) * 2005-04-08 2010-09-01 日産自動車株式会社 操舵制御装置
JP4792804B2 (ja) 2005-04-28 2011-10-12 ソニー株式会社 電源装置
JP4844050B2 (ja) * 2005-08-30 2011-12-21 日産自動車株式会社 車両の操舵軸回転異常範囲判定装置および操舵軸回転異常範囲判定方法
JP4816145B2 (ja) * 2006-03-03 2011-11-16 日産自動車株式会社 ケーブル式ステアリング装置

Also Published As

Publication number Publication date
ATE540852T1 (de) 2012-01-15
EP2093125A4 (en) 2011-03-02
EP2093125B1 (en) 2012-01-11
WO2008059731A1 (fr) 2008-05-22
JP2008126752A (ja) 2008-06-05
US20100057301A1 (en) 2010-03-04
EP2093125A1 (en) 2009-08-26
US8185270B2 (en) 2012-05-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5088530B2 (ja) 車両用操舵装置
JP5835275B2 (ja) 車両の操舵装置
US10246121B2 (en) Vehicle steering device
US7322439B2 (en) Steering apparatus for steerable vehicle
US9061699B2 (en) Vehicle steering system
JP2016504977A (ja) 独立した補助電気アシスト・パワーステアリング・システム
US7882925B2 (en) Vehicle steering apparatus
JP2006347208A (ja) 車両用操舵装置
JP5332213B2 (ja) ステアバイワイヤシステムの診断装置およびステアバイワイヤシステムの診断方法
JP2015071356A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2003267249A (ja) 車両用操舵装置
JP2011093442A (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP4957076B2 (ja) 車両用操舵装置
JP4243860B2 (ja) 車両の操舵装置
JP4594129B2 (ja) 車両の操舵装置
JP2007062655A (ja) 車両用操舵装置
JP4062207B2 (ja) 車両用操舵装置
JP4257582B2 (ja) 車両用操舵装置
JP2009226990A (ja) 操舵装置
JP3434578B2 (ja) 電動式後輪操舵装置
JPH1149010A (ja) 車両用操舵装置
JP2004224096A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2005082099A (ja) 車両用操舵装置
KR101281338B1 (ko) 토크 센서, 전자 제어 장치 및 이들을 포함한 파워 스티어링 장치
CN116923528A (zh) 转矩传感器故障检测方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091021

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120412

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120607

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120816

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120829

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150921

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5088530

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees