JP5086861B2 - プラズマ装置 - Google Patents

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Description

本発明はプラズマ装置に関する。
プラズマ装置(例えば、プラズマを利用した真空成膜装置)に用いられる圧力勾配型のプラズマガンの始動では、正イオンのカソードへの衝突の際に発生する二次電子放出などによる補助放電(以下、「グロー放電」という場合もある)を経て、カソード加熱による熱電子放出が主体となる主放電(以下、「アーク放電」という場合もある)が起こる。
このようなグロー放電からアーク放電への移行タイミングは、プラズマガン電源の放電電圧に基づいて判定されている。
例えば、圧力勾配型のプラズマガンのプラズマ放電方法として、プラズマガン電源の放電電圧が所定値まで低下すると、放電開始用電源をオフにして、定常放電用電源をオンにすることが記載されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−86468号公報(段落〔0012〕)
しかしながら、特許文献1記載のプラズマ放電技術では、中間電極に接続された抵抗が固定抵抗となっているので、以下の不都合がある。
プラズマガンの中間電極では、上述の抵抗を用いて、中間電極に流れる電流を制限することができる。
ところが、特許文献1記載のプラズマガンでは、上述の制限抵抗は、プラズマガンのグロー放電時でもアーク放電時でも同じ値をとる。このため、プラズマガン始動直後にグロー放電を安定に継続できるよう、制限抵抗を小さめの値に設定すると、グロー放電に続くアーク放電では、当該制限抵抗による中間電極に流れる電流の制限が充分にかからずに、中間電極において電流ロスが生ずる。逆に、アーク放電時に中間電極における電流ロスを充分に抑えることができるように、上述の抵抗を大きめの値に設定すると、当該制限抵抗による中間電極に流れる電流の制限がかかり過ぎて、グロー放電を安定に維持できず、最悪、グロー放電を開始できない場合もある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、プラズマガンの放電時において中間電極を流れる電流の制限を適切に行えるプラズマ装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、カソードユニットおよび中間電極を有して、前記カソードユニットと中間電極との間にグロー放電を形成するとともに、前記カソードユニットとアノードとの間にアーク放電を形成するプラズマガンと、
前記プラズマガンに電力を供給するプラズマガン電源と、
を備え、
前記グロー放電時および前記アーク放電時において前記中間電極に電流が流れており、
前記アーク放電時に前記中間電極に流れ込む電流が、前記グロー放電時に前記中間電極に流れ込む電流よりも低くなるよう、前記グロー放電時および前記アーク放電時に前記中間電極を流れる電流を制限する抵抗値を変更可能に構成されている、プラズマ装置を提供する。
これにより、プラズマガンの放電時に中間電極を流れる電流を制限する抵抗値を、当該放電に適した値に変更することができる。
本発明では、前記中間電極に接続された可変抵抗器を備えてもよい。
これにより、可変抵抗器を用いて中間電極を流れる電流を制限する抵抗値を連続的に変えることができるので、例えば、放電の安定化および放電電流のロス抑制の観点から抵抗値を細かく変更でき、その結果、最適な抵抗値の設定を行える。
また、本発明では、前記中間電極に接続可能な複数の固定抵抗器間の切り替えに用いるスイッチを備えてもよい。
これにより、スイッチによる複数の固定抵抗器間の切り替えによって中間電極を流れる電流を制限する抵抗値を変えることができるので、例えば、放電の安定化および放電電流のロス抑制を安価かつ簡易に行いたい場合に有益である。
また、本発明では、前記抵抗値が、前記グロー放電時と前記アーク放電時との間で異なってもよい。
この場合、前記アーク放電時の前記抵抗値は、前記グロー放電時の前記抵抗値よりも高くてもよい。
そして、本発明では、前記プラズマガン電源を制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、前記カソードユニットおよび前記アノード間にかかっている放電電圧を取得し、前記放電電圧に基づいて前記プラズマガンの放電形態がグロー放電からアーク放電に移行したことを検出するとともに、前記可変抵抗器または前記スイッチを用いて前記抵抗値を変更してもよい。
以上の構成により、プラズマガンの始動時(グロー放電)において、グロー放電を安定に継続できるように上記抵抗値を低めに設定できる。一方、プラズマガンのアーク放電において、放電電流のロスを抑制できるよう、上記抵抗値をグロー放電時の当該抵抗値よりも高く設定でき、ひいては、真空プロセスにおけるプラズマの効率的な生成を行える。
更に、本発明では、前記プラズマガン電源を制御する制御装置を備え、
前記制御装置は、前記中間電極を流れる電流を取得し、前記電流が許容値を超えないように、前記可変抵抗器または前記スイッチを用いて前記抵抗値を変更してもよい。
この場合、例えば、プラズマガンの放電中に抵抗に流せる最大の電流は抵抗の許容電力に依存するので、このような最大値を上述の許容値としてもよい。
以上の構成により、制御装置は、中間電極を流れる電流が抵抗の許容電力に依存する最大値に近づくと、可変抵抗器またはスイッチを用いて中間電極を流れる電流を制限する抵抗値を高くすることができる。
本発明によれば、プラズマガンの放電時において中間電極を流れる電流の制限を適切に行えるプラズマ装置が得られる。
以下、本発明の第1実施形態および第2実施形態について図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態によるプラズマ装置(シートプラズマを用いたスパッタリング装置)の構成例を示した概略図である。
なお、ここでは、便宜上、図1に示す如く、プラズマ輸送の方向をZ方向にとり、このZ方向に直交し、かつ棒磁石24A、24B(後述)の磁化方向をY方向にとり、これらのZ方向およびY方向の両方に直交する方向をX方向にとって、本プラズマ装置100の構成を述べる。
本実施形態のプラズマ装置100は、図1に示す如く、YZ平面において略十字形をなしており、放電プラズマ輸送の方向(Z方向)から見て順番に、放電プラズマを高密度に生成するプラズマガン40と、Z方向の軸を中心とした円筒状の非磁性(例えばステンレス製やガラス製)のシートプラズマ変形室20と、Y方向の軸を中心とした円筒状の非磁性(例えばステンレス製)の真空成膜室30と、を備える。また、プラズマ装置100は、図1に示す如く、プラズマガン電源50と、このプラズマガン電源50の動作を制御する制御装置60と、を備える。
なお、上述の各部40、20、30は、放電プラズマを輸送する通路を介して互いに気密状態を保って連通されている。
まず、プラズマ装置100のプラズマガン40およびプラズマガン電源50の構成について説明する。
プラズマ装置100のプラズマガン40は、図1に示すように、カソードユニット41と、一対の中間電極G1、G2と、を備える。
カソードユニット41は、耐熱ガラス製の円筒状のガラス管41Aと、円板状の蓋部材41Bとを備えており、カソードユニット41の内部は、放電空間として機能している。このガラス管41Aは、適宜の固定手段(ボルトなど;図示せず)により、中間電極G1および蓋部材41Bとの間で気密に配されている。このため、中間電極G1の通孔(図示せず)を介して、放電空間で生成されたプラズマをカソードユニット41から外部に引き出すことができる。
また、蓋部材41Bには、放電誘発用の熱電子を放出可能な六ホウ化ランタン(LaB6)からなるカソードKが配置されているとともに、放電により電離される放電ガスとしてのアルゴン(Ar)ガスをこの放電空間に導くことができる放電ガス供給手段(図示せず)が設けられている。
プラズマ装置100のプラズマガン電源50は、図1に示すように、プラズマガン40に電力を供給できる電力発生部70と、各中間電極G1、G2のそれぞれに対応して配され、中間電極G1、G2を流れる電流を制限できる抵抗値を変更可能な抵抗素子R1、R2(抵抗変更手段)と、を備える。
中間電極G1は、プラズマガン40の放電空間においてカソードKとの間で補助放電(グロー放電)を適切に維持できるよう、抵抗素子R1を介して電力発生部70と接続されている。また、中間電極G2は、プラズマガン40の放電空間においてカソードKとの間で補助放電(グロー放電)を適切に維持できるよう、抵抗素子R2を介して電力発生部70と接続されている。
このグロー放電においては、プラズマガン40の放電空間への荷電粒子(ここではAr+と電子)の供給が、Ar+のカソードKへの衝突時に起こる二次電子放出および電子によるアルゴン電離によりなされ、これにより、プラズマガン40の放電空間には、荷電粒子の集合体としての放電プラズマが形成される。その後、プラズマガン40では、カソードKの加熱で起こる熱電子放出に基づいた主放電(アーク放電)に移行する。このように、プラズマガン40は、プラズマガン電源50に基づく低電圧かつ大電流のアーク放電により、カソードKとアノードAとの間に高密度の放電を可能にする、圧力勾配型ガンである。
また、電力発生部70では、図1に示すように、電源切り替えスイッチS1を用いて、カソードKとトランス201との間の接続がなされた状態と、カソードKと定電流電源200との間の接続がなされた状態と、を取り得る。
プラズマガン40のグロー放電時には、前者の状態が取られる。この場合、トランス201の一次側の端子間には、商用周波数の200Vの一次電圧が印加される。すると、トランス201の二次側の端子間に所定の二次電圧が誘起され、この二次電圧が整流回路により整流された後、プラズマガン40に印加される。
一方、プラズマガン40のアーク放電時には、後者の状態が取られる。これにより、プラズマガン40は、プラズマガン電源50(定電流電源200)により定電流制御され、アノードAからカソードKに向かって流れる放電電流(以下、「GP電流」という)が一定となる。
本実施形態では、上述の抵抗素子R1は、図1に示すように、可変抵抗器R1であり、この可変抵抗器R1は、中間電極G1に接続された配線300に配されている。よって、この可変抵抗器R1の設定の変更より、プラズマガン40のグロー放電時およびアーク放電時に中間電極G1に流れ込む電流(以下、「G1電流」と略す)を変更できる。
また、抵抗素子R2も、図1に示すように、可変抵抗器R2であり、この可変抵抗器R2は、中間電極G2に接続された配線301に配されている。よって、この可変抵抗器R2の設定の変更により、プラズマガン40のグロー放電時およびアーク放電時に中間電極G2に流れ込む電流(以下、「G2電流」と略す)を変更できる。なお、可変抵抗器R1、R2の設定の具体例については後述する。
また、プラズマガン電源50は、G1電流、G2電流およびカソードKおよびアノードA間にかかっている放電電圧(以下、「VP電圧」と略す)ついての出力用の端子を備えている。
以上のようにして、Z方向の輸送中心に対して略等密度分布してなる円柱状のアーク放電プラズマ(以下、「円柱プラズマ22」という)が、プラズマガン40のZ方向の他端とシートプラズマ変形室20のZ方向の一端との間に介在する通路(図示せず)を介してシートプラズマ変形室20へ引き出される。
次に、プラズマ装置100のシートプラズマ変形室20の構成およびその周辺構成について述べる。
シートプラズマ変形室20は、Z方向の軸を中心とした円柱状の減圧可能な輸送空間21を有する。
シートプラズマ変形室20の側面周囲には、このシートプラズマ変形室20を取り囲み、円柱プラズマ22のZ方向の推進力を発揮する円形状の第1の電磁コイル23(空心コイル)が配設されている。なお、第1の電磁コイル23の巻線には、カソードK側をS極、アノードA側をN極とする向きの電流が通電されている。
また、この第1の電磁コイル23のZ方向の前方側(アノードAに近い側)には、X方向に延びる一対の角形の棒磁石24A、24B(永久磁石;磁界発生手段の対)が、シートプラズマ変形室20(輸送空間21)を挟むように、Y方向に所定の間隔を隔てて配設されている。また、これらの棒磁石24A、24BのN極同士が対向し合っている。
第1の電磁コイル23により輸送空間21に形成されるコイル磁界と、棒磁石24A、24Bにより輸送空間21に形成される磁石磁界との相互作用に基づいて、円柱プラズマ22は、その輸送方向(Z方向)の輸送中心を含むXZ平面(以下、「主面S」という)に沿って拡がる、均一なシート状のプラズマ(以下、「シートプラズマ27」という)に変形される。
このようにして、シートプラズマ27は、図1に示す如く、シートプラズマ変形室20のZ方向の他端と真空成膜室30の側壁との間に介在する、シートプラズマ27の通過用のスリット状のボトルネック部28を介して真空成膜室30へ引き出される。
なお、ボトルネック部28の間隔(Y方向寸法)および厚み(Z方向寸法)並びに幅(X方向寸法)は、シートプラズマ27を適切に通過するように設計されている。
次に、プラズマ装置100の真空成膜室30の構成(その周辺構成を含めて)について述べる。
真空成膜室30は、例えば、シートプラズマ27中のAr+の衝突エネルギによりターゲット35Bの材料をスパッタリング粒子として叩き出すスパッタリングプロセス用の成膜チャンバに相当する。
真空成膜室30は、Y方向の軸を中心とした円柱状の減圧可能な成膜空間31を有し、この成膜空間31は、バルブ37により開閉可能な排気口から真空ポンプ36(例えばターボポンプ)により真空引きされている。これにより、当該成膜空間31はスパッタリングプロセス可能なレベルの真空度にまで速やかに減圧される。
ここで、成膜空間31には、その機能上、上下方向(Y方向)において、ボトルネック部28の間隔に対応する水平面(XZ平面)に沿った中央空間を境にして、板状のターゲット35Bを格納するターゲット空間と、板状の基板34Bを格納する基板空間と、がある。
つまり、ターゲット35Bは、ターゲットホルダ35Aに装着された状態において、中央空間の上方に位置するターゲット空間内に格納され、適宜のアクチュエータ(図示せず)によりターゲット空間内を上下(Y方向)に移動可能に構成されている。一方、基板34Bは、基板ホルダ34Aに装着された状態において、中央空間の下方に位置する基板空間内に格納され、適宜のアクチュエータ(図示せず)により基板空間内を上下(Y方向)に移動可能に構成されている。
なお、上述の中央空間は、真空成膜室30においてシートプラズマ27の主成分を輸送させる空間である。
このようにして、ターゲット35Bおよび基板34Bは互いに、シートプラズマ27の厚み方向(Y方向)に一定の好適な間隔を隔てるようにして、このシートプラズマ27を挟み、成膜空間31内に対向して配置されている。
ターゲット35Bは、スパッタリングプロセス中には、直流のバイアス電源52によりバイアス電圧(マイナス電圧)を印加されている。これにより、シートプラズマ27中のAr+がターゲット35Bに向かって引き付けられる。その結果、Ar+とターゲット35Bとの間の衝突エネルギによりターゲット35Bから放出されるスパッタリング粒子が、ターゲット35Bから基板34Bに向かって叩き出される。なお、基板ホルダ34Aは接地されている。
次に、ボトルネック部28から見て、Z方向に対向する位置の真空成膜室30の周辺構成を説明する。
当該位置の真空成膜室30の側壁にはアノードAが配置され、この側壁とアノードAとの間には、プラズマ通過用の通路29が設けられている。
アノードAは、カソードKとの間で基準電位が与えられ、カソードKおよびアノードAの間のアーク放電によるシートプラズマ27中の荷電粒子(特に電子)を回収する役割を担っている。
また、アノードAの裏面(カソードKに対する対向面の反対側の面)には、アノードA側をS極、大気側をN極とした永久磁石38が配置されている。このため、この永久磁石38のN極から出てS極に入るXZ平面に沿った磁力線により、アノードAに向かうシートプラズマ27の幅方向(X方向)の拡散を抑えるようにシートプラズマ27が幅方向に収束され、シートプラズマ27の荷電粒子が、アノードAに適切に回収される。
また、円形状の第2および第3の電磁コイル32、33(空心コイル)は、互いに対をなして、真空成膜室30の側壁を臨むようにして成膜空間31を挟み、異極同士(ここでは、第2の電磁コイル32はN極、第3の電磁コイル33はS極)を向かい合わせて配置されている。
第2の電磁コイル32は、棒磁石24A、24Bと真空成膜室30との間のZ方向の適所に配置され、第3の電磁コイル33は、真空成膜室30の側壁とアノードAとの間のZ方向の適所に配置されている。
第2および第3の電磁コイル32、33の対により作られるコイル磁界(例えば10G〜300G程度)によれば、シートプラズマ27は、その幅方向(X方向)の拡散を適切に抑えるように整形される。
次に、プラズマ装置100の制御装置60の構成について述べる。
制御装置60は、マイクロプロセッサおよびROMやRAMなどの内部メモリにより構成されている。図1に示すように、制御装置60は、G1電流、G2電流およびVP電圧をプラズマガン電源50からサンプリング(取得)する。
この制御装置60は、プラズマ装置100の全体動作を制御してもよいが、この制御装置60とは別の制御器が、プラズマ装置100の全体動作を制御してもよい。
本実施形態では、制御装置60は、上述のVP電圧に基づいて、G1電流を制限している可変抵抗器R1の設定(抵抗値)およびG2電流を制限している可変抵抗器R2の設定(抵抗値)を変更できる。
具体的には、制御装置60は、VP電圧が規定値未満になった場合にプラズマガン40がグロー放電からアーク放電に移行したことを検出するとともに、プラズマガン電源50に対して切り替え指令(プラズマガン電源50が定電流制御を行えるよう、カソードKの接続を定電流電源200側に切り替えるための電源切り替えスイッチS1の切り替え指令)を出力する。また、制御装置60は、このようなプラズマガン電源50への切り替え指令の際に、可変抵抗器R1、R2の設定を、GP電流のロス抑制の観点からアーク放電に適した値になるように変更する。
例えば、以下の表1では、プラズマガン40のアーク放電時において、可変抵抗器R1、R2の変更前後における、VP電圧(単位:V)、G1電流(単位:A)およびG2電流(単位:A)のそれぞれの数値が、GP電流(単位:A)およびAr流量(単位:sccm)をパラメータにとって列挙されている。ここでは、可変抵抗器R1、R2の変更前の抵抗値がR1=20Ω、R2=10Ωであり、変更後の抵抗値がR1=40Ω、R2=20Ωであるが、これらの数値は飽くまで一例に過ぎない。
Figure 0005086861
表1に示すように、各GP電流および各Ar流量について、可変抵抗器R1、R2を変更した後のG1電流およびG2電流は何れも、可変抵抗器R1、R2を変更する前のG1電流およびG2電流に比べて低くなっている。例えば、GP電流=100A、Ar流量=30sccmに対応するG1電流は、可変抵抗器R1、R2の変更前後において、G1電流=4.2A(変更前)からG1電流=2.0A(変更後)にまで減少している。
プラズマガン40のアーク放電時では、プラズマガン40のGP電流が一定となるように定電流制御されているので、この表1の結果によれば、可変抵抗器R1、R2の抵抗値を高めに設定するとGP電流のロスを抑制できて都合がよいと言える。具体的には、可変抵抗器R1、R2の抵抗値が高いほど、可変抵抗器R1、R2の方向にバイパスするG1電流およびG2電流が減少して、その結果、真空成膜室30内のシートプラズマ27の生成に寄与可能な荷電粒子(電子)の量は多くなると考えられる。
本実施形態では、プラズマガン40のアーク放電時の可変抵抗器R1、R2の抵抗値を、プラズマガン40の始動時のグロー放電を適切に行える可変抵抗器R1、R2の抵抗値よりも高めに設定することにより、シートプラズマ27の生成効率の向上を図っている。
但し、可変抵抗器R1、R2の抵抗値が過剰に高い場合(極端な例としては、可変抵抗器R1、R2と中間電極G1、G2との間の接続を切るような絶縁状態の場合)、アノードAおよびカソードK間のアーク放電が何等かの外乱により不安定になると、アーク放電の適切な維持が困難になるので、可変抵抗器R1、R2の抵抗値には自ずと上限がある。
次に、本実施形態のプラズマ装置の動作の一例を説明する。
図2は、第1実施形態のプラズマ装置の制御装置による処理例を示したフローチャートである。
まず、制御装置60は、可変抵抗器R1、R2の抵抗値をプラズマガン40の始動時のグロー放電に適した値に設定する(ステップS1)。上述のとおり、プラズマガン40の始動時において、グロー放電を安定に継続できるように可変抵抗器R1、R2の抵抗値は低めに設定する方が好ましい。
次に、プラズマ装置100のプラズマガン40の内部に放電ガスが投入され、プラズマガン電源50によりプラズマガン40に電力が給電される。これにより、プラズマガン40においてグロー放電を開始できる(ステップS2)。この場合、制御装置60は、電源切り替えスイッチS1を用いて、カソードKとトランス201との間の接続がなされた状態にする。
この状態で、制御装置60は、プラズマガン電源50からのVP電圧を一定のサンプリング期間毎にサンプリングする(ステップS3)。これにより、制御装置60は、VP電圧の変化を逐次モニタできる。
ここで、制御装置60は、ステップS3においてサンプリングされたVP電圧が、規定値未満になったか否かを判定する(ステップS4)。このように、プラズマガン40のグロー放電からアーク放電への移行状態の検出タイミングは、プラズマガン電源50からのVP電圧に基づいて判定されている。
VP電圧が規定値未満になると(ステップS4において「YES」の場合)、制御装置60は、プラズマガン40の放電形態がグロー放電からアーク放電に移行したと判定する。そして、制御装置60は、プラズマガン電源50への切り替え指令の際に、可変抵抗器R1、R2の抵抗値をプラズマガン40のアーク放電に適した値に再設定する(ステップS5)。上述のとおり、プラズマガン40のアーク放電では、GP電流のロスを抑制できるよう、可変抵抗器R1、R2の抵抗値は、ステップS2の抵抗値よりも高く設定する方が好ましい。
その後、制御装置60は、GP主電流が一定になるよう、プラズマガン電源50に定電流制御への切り替え指令を出力する(ステップS6)。具体的には、切り替え指令を受けたプラズマガン電源50は、電源切り替えスイッチS1を用いて、カソードKと定電流電源200との間の接続がなされた状態に切り替える。
一方、ステップS3において、VP電圧が規定値未満でない場合(ステップS4において「NO」の場合)、制御装置60は、プラズマガン40の放電形態がグロー放電からアーク放電に移行していないと判定する。この場合、ステップS3に戻り、ステップS3およびステップS4の動作が繰り返される。このようにして、制御装置60は、一連のプラズマ装置100の動作を終える。
以上のとおり、本実施形態のプラズマ装置100は、プラズマガン40のグロー放電時およびアーク放電時に、中間電極G1、G2を流れる電流を制限する抵抗値を変更可能に構成されている。
本実施形態のプラズマ装置100では、中間電極G1、G2のそれぞれに接続された可変抵抗器R1、R2を備えており、これらの可変抵抗器R1、R2の設定の変更により、上述の抵抗値が変更されている。
具体的な抵抗値の変更法としては、制御装置60が、カソードKおよびアノードA間にかかっているVP電圧を取得する。そして、制御装置60は、このVP電圧に基づいてプラズマガン40の放電形態がグロー放電からアーク放電に移行したことを検出し、プラズマガン電源50への定電流制御への切り替え指令の際に、可変抵抗器R1、R2を用いて中間電極G1、G2を流れる電流を制限する抵抗値を変更している。
以上の構成により、プラズマガン40の始動時(グロー放電)において、グロー放電を安定に継続できるように可変抵抗器R1、R2の抵抗値を低めに設定できる。一方、プラズマガン40のアーク放電において、GP電流のロスを抑制できるよう、可変抵抗器R1、R2の抵抗値をグロー放電時の抵抗値よりも高く設定でき、ひいては、真空成膜室30内のシートプラズマ27の効率的な生成を行える。
特に、本実施形態では、可変抵抗器R1、R2を用いて中間電極G1、G2を流れる電流を制限する抵抗値を連続的に変えることができるので、グロー放電の安定化およびアーク放電でのGP電流のロスの抑制の観点から抵抗値を細かく変更でき、その結果、最適な抵抗値の設定を行える。
(第1実施形態の変形例)
図1に示すように、制御装置60は、プラズマガン電源50から中間電極G1、G2を流れるG1電流およびG2電流をサンプリング(取得)することができる。これにより、制御装置60は、G1電流およびG2電流が許容値(後述)を超えないように、可変抵抗器R1、R2を用いて中間電極G1、G2を流れる電流を制限する抵抗値を変更してもよい。
本変形例では、例えば、プラズマガン40の放電中に可変抵抗器R1、R2に流せる最大の電流は可変抵抗器R1、R2の許容電力に依存するので、このような最大値を上述の許容値としている。
つまり、制御装置60は、G1電流およびG2電流が可変抵抗器R1、R2の許容電力に依存する最大値に近づくと、可変抵抗器R1、R2を用いて中間電極G1、G2を流れる電流を制限する抵抗値を高くすることができる。
(第2実施形態)
上述の第1実施形態では、中間電極G1、G2を流れる電流を制限する抵抗値を、可変抵抗器R1、R2を用いて変更する例を述べたが、第2実施形態では、中間電極G1、G2を流れる電流を制限する抵抗値を、可変抵抗器に代えて、中間電極G1、G2に接続可能な複数の固定抵抗器の切り替えにより変更している。
図3は、本発明の第2実施形態によるプラズマ装置(シートプラズマを用いたスパッタリング装置)の構成例を示した概略図である。
本発明の第2実施形態のプラズマ装置100Aにおいて、ハードウェア構成上、図1に示したプラズマ装置100と同じ構成要素については、プラズマ装置100に用いた符号と同一の符号を付し、プラズマ装置100Aの当該構成の詳細な説明を省略する。
本実施形態のプラズマ装置100Aは、図3に示すように、中間電極G2に接続される配線302に配され、抵抗値が異なる複数(ここでは、一対)の固定抵抗器R3、R4を備える。そして、中間電極G2を流れる電流を制限できる抵抗値を変更可能な抵抗変更手段として、2つの固定抵抗器R3、R4間の切り替えに用いる抵抗切り替えスイッチS2が、配線302に設けられている。つまり、図3に示すように、抵抗切り替えスイッチS2のスイッチング動作により、中間電極G2は、固定抵抗器R3との間の接続をなす状態と、固定抵抗器R4との間の接続をなす状態を取れる。
また、プラズマ装置100Aは、図3に示すように、中間電極G1に接続される配線303に配され、抵抗値が異なる複数(ここでは、一対)の固定抵抗器R5、R6を備える。そして、中間電極G1を流れる電流を制限できる抵抗値を変更可能な抵抗変更手段として、2つの固定抵抗器R5、R6間の切り替えに用いる抵抗切り替えスイッチS3が、配線303に設けられている。つまり、図3に示すように、抵抗切り替えスイッチS3のスイッチング動作により、中間電極G1は、固定抵抗器R5との間の接続をなす状態と、固定抵抗器R6との間の接続をなす状態を取れる。
固定抵抗器R3および固定抵抗器R5では、プラズマガン40の始動時(グロー放電)において、グロー放電を安定に継続できるよう、低めの抵抗値が定められている。一方、固定抵抗器R4および固定抵抗器R6では、プラズマガン40のアーク放電において、GP電流のロスを抑制できるよう、固定抵抗器R3および固定抵抗器R5の抵抗値よりも高い抵抗値が定められている。
図3に示すように、制御装置60Aは、カソードKおよびアノードA間にかかっているVP電圧を取得する。そして、制御装置60Aは、このVP電圧に基づいてプラズマガン40の放電形態がグロー放電からアーク放電に移行したことを検出し、プラズマガン電源50Aへの定電流制御への切り替え指令の際に、抵抗切り替えスイッチS2、S3のスイッチング動作により、固定抵抗器R3、R5(低い抵抗値)から固定抵抗器R4、R6(高い抵抗値)に切り替える。これにより、中間電極G1、G2を流れる電流を制限する抵抗値が、GP電流のロス抑制の観点から適切に変更されている。
特に、本実施形態では、抵抗切り替えスイッチS2、S3による固定抵抗器R3、R4、R5、R6の切り替えによって中間電極G1、G2を流れる電流を制限する抵抗値を変えることができるので、グロー放電の安定化およびアーク放電でのGP電流のロス抑制を安価かつ簡易に行いたい場合に有益である。
なお、本実施形態では、中間電極G2に接続可能な抵抗器として、一対の固定抵抗器R3、R4を例示し、中間電極G1に接続可能な抵抗器として、一対の固定抵抗器R5、R6を例示しているが、中間電極に接続可能な固定抵抗器の個数はそれぞれ、これに限らず、抵抗値を3段階以上で切り替えることができるよう、3つ以上であってもよい。
(第2実施形態の変形例)
図3に示すように、制御装置60Aは、プラズマガン電源50Aから中間電極G1、G2を流れるG1電流およびG2電流をサンプリング(取得)することができる。これにより、制御装置60Aは、G1電流およびG2電流が許容値(後述)を超えないように、抵抗切り替えスイッチS2、S3および固定抵抗器R3、R4、R5、R6を用いて中間電極G1、G2を流れる電流を制限する抵抗値を変更してもよい。
本変形例では、例えば、プラズマガン40の放電中に固定抵抗器R3、R5に流せる最大の電流は固定抵抗器R3、R5の許容電力に依存するので、このような最大値を上述の許容値としている。
つまり、制御装置60Aは、G1電流およびG2電流が固定抵抗器R3、R5の許容電力に依存する最大値に近づくと、抵抗切り替えスイッチS2、S3のスイッチング動作により、固定抵抗器R3、R5(低い抵抗値)から固定抵抗器R4、R6(高い抵抗値)に切り替えることができる。
なお、上述の第1実施形態および第2実施形態では、プラズマ装置100、100Aとして、シートプラズマを用いたスパッタリング装置が示されているが、これは飽くまで一例に過ぎない。本技術は、プラズマガンを用いた真空プロセス装置に広く適用可能である。
本発明によれば、プラズマガンの放電時において中間電極を流れる電流の制限を適切に行えるプラズマ装置が得られる。よって、本発明は、例えば、真空プロセス装置に用いられるプラズマガンに利用できる。
本発明の第1実施形態によるプラズマ装置(シートプラズマを用いたスパッタリング装置)の構成例を示した概略図である。 第1実施形態のプラズマ装置の制御装置による処理例を示したフローチャートである。 本発明の第2実施形態によるプラズマ装置(シートプラズマを用いたスパッタリング装置)の構成例を示した概略図である。
符号の説明
20 シートプラズマ変形室
21 輸送空間
22 円柱プラズマ
23 第1の電磁コイル
24A、24B 棒磁石
36 真空ポンプ
37 バルブ
27 シートプラズマ
28 ボトルネック部
29 通路
30 真空成膜室
31 成膜空間
32 第2の電磁コイル
33 第3の電磁コイル
34A 基板ホルダ
34B 基板
35A ターゲットホルダ
35B ターゲット
38 永久磁石
40 プラズマガン
41 カソードユニット
41A ガラス管
41B 蓋部材
60、60A 制御装置
50、50A プラズマガン電源
52 バイアス電源
70 電力発生部
100 、100A プラズマ装置
200 定電流電源
201 トランス
300、301、302、303 配線
A アノード
1、G2 中間電極
K カソード
1、R2 可変抵抗器
3、R45、R6 固定抵抗器
S 主面
S1 電源切り替えスイッチ
S2、S3 抵抗切り替えスイッチ

Claims (4)

  1. カソードユニットおよび中間電極を有して、前記カソードユニットと中間電極との間にグロー放電を形成するとともに、前記カソードユニットとアノードとの間にアーク放電を形成するプラズマガンと、
    前記プラズマガンに電力を供給するプラズマガン電源と、
    前記中間電極に接続された可変抵抗器と、
    前記プラズマガン電源を制御する制御装置と、を備え、
    前記グロー放電時および前記アーク放電時において前記中間電極に電流が流れており、前記アーク放電時に前記中間電極に流れ込む電流が、前記グロー放電時に前記中間電極に流れ込む電流よりも低くなるよう、前記グロー放電時および前記アーク放電時に前記中間電極を流れる電流を制限する抵抗値を変更可能に構成されている、プラズマ装置であって、
    前記制御装置は、前記カソードユニットおよび前記アノード間にかかっている放電電圧を取得し、前記放電電圧に基づいて前記プラズマガンの放電形態がグロー放電からアーク放電に移行したことを検出するとともに、前記可変抵抗器を用いて前記抵抗値を変更する、プラズマ装置。
  2. カソードユニットおよび中間電極を有して、前記カソードユニットと中間電極との間にグロー放電を形成するとともに、前記カソードユニットとアノードとの間にアーク放電を形成するプラズマガンと、
    前記プラズマガンに電力を供給するプラズマガン電源と、
    前記中間電極に接続された可変抵抗器と、
    前記プラズマガン電源を制御する制御装置と、を備え、
    前記グロー放電時および前記アーク放電時において前記中間電極に電流が流れており、前記アーク放電時に前記中間電極に流れ込む電流が、前記グロー放電時に前記中間電極に流れ込む電流よりも低くなるよう、前記グロー放電時および前記アーク放電時に前記中間電極を流れる電流を制限する抵抗値を変更可能に構成されている、プラズマ装置であって、
    前記制御装置は、前記中間電極を流れる電流を取得し、前記電流が許容値を超えないように、前記可変抵抗器を用いて前記抵抗値を変更する、プラズマ装置。
  3. カソードユニットおよび中間電極を有して、前記カソードユニットと中間電極との間にグロー放電を形成するとともに、前記カソードユニットとアノードとの間にアーク放電を形成するプラズマガンと、
    前記プラズマガンに電力を供給するプラズマガン電源と、
    前記中間電極に接続可能な複数の固定抵抗器間の切り替えに用いるスイッチと、
    前記プラズマガン電源を制御する制御装置と、を備え、
    前記グロー放電時および前記アーク放電時において前記中間電極に電流が流れており、前記アーク放電時に前記中間電極に流れ込む電流が、前記グロー放電時に前記中間電極に流れ込む電流よりも低くなるよう、前記グロー放電時および前記アーク放電時に前記中間電極を流れる電流を制限する抵抗値を変更可能に構成されている、プラズマ装置であって、
    前記制御装置は、前記カソードユニットおよび前記アノード間にかかっている放電電圧を取得し、前記放電電圧に基づいて前記プラズマガンの放電形態がグロー放電からアーク放電に移行したことを検出するとともに、前記スイッチを用いて前記抵抗値を変更する、プラズマ装置。
  4. カソードユニットおよび中間電極を有して、前記カソードユニットと中間電極との間にグロー放電を形成するとともに、前記カソードユニットとアノードとの間にアーク放電を形成するプラズマガンと、
    前記プラズマガンに電力を供給するプラズマガン電源と、
    前記中間電極に接続可能な複数の固定抵抗器間の切り替えに用いるスイッチと、
    前記プラズマガン電源を制御する制御装置と、を備え、
    前記グロー放電時および前記アーク放電時において前記中間電極に電流が流れており、前記アーク放電時に前記中間電極に流れ込む電流が、前記グロー放電時に前記中間電極に流れ込む電流よりも低くなるよう、前記グロー放電時および前記アーク放電時に前記中間電極を流れる電流を制限する抵抗値を変更可能に構成されている、プラズマ装置であって、
    前記制御装置は、前記中間電極を流れる電流を取得し、前記電流が許容値を超えないように、前記スイッチを用いて前記抵抗値を変更する、プラズマ装置。
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