JP5084755B2 - ノイズ低減装置及びそのプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、デジタル映像信号に重畳されたノイズを低減するノイズ低減装置及びそのプログラムに関する。
一般に、アナログ映像信号には本来の映像そのもの以外に、伝送路等で付加されたノイズが重畳されている。従来、このようなノイズを低減する技術として、ノイズリデューサと呼ばれる技術があり、これまで種々の方式が提案されてきた(例えば、特許文献1参照)。
ここで、例えば、特許文献1に記載のノイズリデューサを動作させるためには、ノイズを低減させる基準として、画面内のノイズ成分のレベル(ノイズレベル)がどの程度であるかを検出する必要がある。例えば、特許文献1に記載されたノイズリデューサ(雑音低減回路)では、アナログ映像信号のブランキング期間の信号からノイズレベルを検出している。このブランキング期間は、信号が平坦(電圧レベルが一定)であるため、この期間に僅かでも信号成分が重畳されていれば、それをノイズとみなすことができる。そこで、従来は、このブランキング期間の信号に重畳されたノイズを映像信号全体に重畳されたノイズとみなすことで、ノイズ量に応じたノイズの低減処理を行っている。
一方、デジタル映像信号は、映像信号のデータが離散値であるため、伝送路上において、アナログ映像信号と比べて劣化しにくく、伝送ノイズが重畳した場合であっても、誤り訂正等によって、ノイズを低減させることができる。
特許第3299026号公報(特開平7−250264号公報)
しかし、特許文献1に係る発明では、被写体の動きに起因してフレーム間で輝度が大きく変化するデジタル映像信号において、例えば、動きの大きい被写体がぼやける等の画質劣化が発生してしまう問題がある。例えば、図21に示すように、特許文献1に係る発明では、ノイズ低減処理を全画素に行ってしまうため、この映像で動きが大きい部分、例えば、被写体Hの左腕や右足等の様々な部分で画像劣化が発生する。
そこで、本発明は、被写体の動きが大きいデジタル映像信号での画質劣化を抑制するノイズ低減装置及びそのプログラムを提供することを目的とする。
前記した課題を解決するため、請求項1に係るノイズ低減装置は、デジタル映像信号に重畳されたノイズを低減するノイズ低減装置であって、映像信号入力手段と、メディアンフィルタと、画素値検出手段と、画素設定値算出手段と、ノイズ低減手段と、シフト量算出手段とを備える構成とした。
かかる構成によれば、ノイズ低減装置は、映像信号入力手段によって、外部からデジタル映像信号を入力する。また、ノイズ低減装置は、メディアンフィルタと、映像信号入力手段で入力されたデジタル映像信号を構成するフレームとこのフレームに前後する前後フレームとにおいて、同一の画面位置の画素を対象画素として予め設定し、複数の対象画素における中央値を選択する。そして、ノイズ低減装置は、画素値検出手段によって、フレームの対象画素の画素値を検出する。
また、ノイズ低減装置は、画素値検出手段が検出した画素値からメディアンフィルタが選択した中央値の差の絶対値が、予め設定された閾値よりも大きいか否かを判定すると共に、絶対値が閾値よりも大きいと判定されなかった場合、所定の画素設定値を算出する。この閾値は、デジタル映像信号に重畳されたノイズレベルのレベル値に応じて予め設定されるものであり、例えば、レベル値が高いときは閾値を大きい値に設定し、レベル値が低いときは閾値を小さい値に設定する。
また、ノイズ低減装置は、ノイズ低減手段によって、画素設定値算出手段において、絶対値が閾値よりも大きいと判定された場合、画素値を出力信号とし、絶対値が閾値よりも大きいと判定されなかった場合、画素設定値を出力信号として出力する。ここで、絶対値が閾値よりも大きいと判定された場合、つまり、対象画素が、画素値が急に変化するエッジ等の動きの大きい部分に設定された場合、ノイズ低減装置は、画素値を出力信号とする。これによって、ノイズ低減装置は、デジタル映像信号において、動きの少ない部分ではノイズ低減処理を行い、動きの大きい部分ではノイズ低減処理を行ってしまうことが少なくなる。
また、ノイズ低減装置は、シフト量算出手段によって、画素値検出手段が検出した画素値とシフト量との対応関係が予め設定され、この対応関係に基づいて、画素値検出手段が検出した画素値に応じたシフト量を算出する。そして、ノイズ低減装置は、画素設定値算出手段によって、絶対値が閾値よりも大きいと判定されなかったときは、画素値が中央値よりも大きいか否かを判定すると共に、画素値が中央値よりも大きいと判定された場合、画素値からシフト量を減算して画素設定値を算出し、画素値が中央値よりも大きいと判定されなかった場合、画素値とシフト量とを加算して画素設定値を算出する。
また、前記した課題を解決するため、請求項2に係るノイズ低減装置は、デジタル映像信号に重畳されたノイズを低減するノイズ低減装置であって、映像信号入力手段と、ノイズレベル検出手段と、閾値設定手段と、メディアンフィルタと、画素値検出手段と、画素設定値算出手段と、ノイズ低減手段とを備える構成とした。
かかる構成によれば、ノイズ低減装置は、映像信号入力手段によって、外部からデジタル映像信号を入力する。また、ノイズ低減装置は、ノイズレベル検出手段によって、映像信号入力手段で入力されたデジタル映像信号に重畳されているノイズレベルを、当該ノイズレベルの大きさを示すレベル値として検出する。そして、ノイズ低減装置は、閾値設定手段によって、ノイズレベル検出手段が検出したレベル値に基づいて、閾値を設定する。さらに、ノイズ低減装置は、メディアンフィルタによって、映像信号入力手段で入力されたデジタル映像信号を構成するフレームとこのフレームに前後する前後フレームとにおいて、同一の画面位置の画素を対象画素として予め設定し、複数の対象画素における中央値を選択する。さらに、ノイズ低減装置は、画素値検出手段によって、フレームの対象画素の画素値を検出する。
また、ノイズ低減装置は、画素値検出手段が検出した画素値からメディアンフィルタが選択した中央値の差の絶対値が予め設定された閾値よりも大きいか否かを判定すると共に、絶対値が閾値よりも大きいと判定されなかった場合、所定の画素設定値を算出する。この閾値は、デジタル映像信号に重畳されたノイズレベルのレベル値に応じて予め設定されるものであり、例えば、レベル値が高いときは閾値を大きい値に設定し、レベル値が低いときは閾値を小さい値に設定する。
また、ノイズ低減装置は、ノイズ低減手段によって、画素設定値算出手段において、絶対値が閾値よりも大きいと判定された場合、画素値を出力信号とし、絶対値が閾値よりも大きいと判定されなかった場合、画素設定値を出力信号として出力する。ここで、絶対値が閾値よりも大きいと判定された場合、つまり、対象画素が、画素値が急に変化するエッジ等の動きの大きい部分に設定された場合、ノイズ低減装置は、画素値を出力信号とする。これによって、ノイズ低減装置は、デジタル映像信号において、動きの少ない部分ではノイズ低減処理を行い、動きの大きい領域ではノイズ低減処理を行ってしまうことが少なくなる。
また、請求項3に係るノイズ低減装置は、求項2に記載のノイズ低減装置において、画素設定値算出手段は、絶対値が閾値よりも大きいと判定されなかった場合、中央値を画素設定値として出力することを特徴とする。
かかる構成によれば、ノイズ低減装置は、絶対値が閾値よりも大きいと判定されなかった場合にはデジタル映像信号に小さなノイズが含まれると考えられるので、中央値を画素設定値として出力し、この小さなノイズを低減する
また、請求項4に係るノイズ低減装置は、求項2に記載のノイズ低減装置において、画素値検出手段が検出した画素値とシフト量との対応関係が予め設定され、この対応関係に基づいて、画素値検出手段が検出した画素値に応じたシフト量を算出するシフト量算出手段をさらに備え、画素設定値算出手段は、絶対値が閾値よりも大きいと判定されなかったときは、画素値が中央値よりも大きいか否かを判定すると共に、画素値が中央値よりも大きいと判定された場合、画素値からシフト量を減算して画素設定値を算出し、画素値が中央値よりも大きいと判定されなかった場合、画素値とシフト量とを加算して画素設定値を算出することを特徴とする。
かかる構成によれば、ノイズ低減装置は、絶対値が閾値よりも大きいと判定されなかった場合には対象画素に小さなノイズが含まれると考えられるので、画素値にシフト量を加減算して、画素値に応じた適切な画素設定値を算出し、このノイズを低減する。
また、請求項5に記載のノイズ低減装置は、請求項2から請求項4の何れか一項に記載のノイズ低減装置において、ノイズレベル検出手段が、ブロック分割手段と、直交変換手段と、高周波成分検出手段と、高周波成分累計手段と、ノイズレベル判定手段と、を備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、ノイズレベル検出手段は、ブロック分割手段によって、デジタル映像信号を画面ごとに予め定めた大きさのブロックに分割する。この画面を分割したブロックには、画面内において、少なくとも画素値の変化が少ない平坦な部分が含まれている。また、ノイズレベル検出手段は、直交変換手段によって、ブロック分割手段で分割されたブロックを、ブロックごとに直交変換する。これによって、ブロックの画素値が周波数成分の係数に変換されることになる。
また、ノイズレベル検出手段は、高周波成分検出手段によって、直交変換手段で変換されたブロックの直流成分と予め定めた当該直流成分近傍とを除く高周波成分の係数を当該ブロック内で平均化し、当該ブロックの高周波成分のレベルとして検出する。
また、ノイズレベル検出手段は、高周波成分累計手段によって、高周波成分検出手段で検出された高周波成分のレベルに対応するブロック数を当該レベルごとに累計する。なお、画素値の変化が少ない平坦な部分からなるブロックの高周波成分は、ノイズがなければ、ほとんど“0”となるため、平坦なブロックの高周波成分は、ノイズとみなすことができる。
また、ノイズレベル検出手段は、ノイズレベル判定手段によって、高周波成分累計手段で累計された高周波成分のレベルの低レベル値から所定数分のブロック数に応じた平均値を、ノイズレベルと判定し出力する。なお、この低レベル値は、高周波成分のレベルの最小値としてもよいし、最小値から予め定めたレベル分大きな値を用いても構わない。これによって、平坦なブロックの高周波成分を精度よく検出することができ、ノイズレベルを判定することができる。
さらに、請求項6に記載のノイズ低減装置は、請求項2から請求項4の何れか一項に記載のノイズ低減装置において、ノイズレベル検出手段が、ライン抽出手段と、ライン間ノイズレベル検出手段と、レベル累計手段と、ノイズレベル判定手段と、を備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、ノイズレベル検出手段は、ライン抽出手段によって、デジタル映像信号から画面を構成するラインである対象ラインと当該対象ラインに隣接する隣接ラインとを相関ライン群として順次抽出する。なお、この相関ライン群(対象ライン、隣接ライン)は、画面に対し水平方向のラインとしてもよいし、垂直方向のラインとしてもよい。
また、ノイズレベル検出手段は、ライン間ノイズレベル検出手段によって、ライン抽出手段で抽出された相関ライン群において、対象ラインと隣接ラインとの対応する画素の画素値の差分を平均化する。ここで、対応する画素とは、ラインを水平に選択した場合は、同一の水平位置の画素をいい、ラインを垂直に選択した場合は、同一の垂直位置の画素をいう。
なお、隣接ラインの画素値の差分は、画像成分が小さくなり、無相関ノイズの成分が大きくなる。この場合、通常、無相関ノイズは、画像成分よりも2倍(3dB)程度高くなる。そこで、ライン間ノイズレベル検出手段は、対象ラインと隣接ラインとの画素値の差分の平均値を、対象ラインの相関ライン群におけるライン間ノイズレベルとして検出する。ここで、隣接ラインは、画面上において、対象ラインのいずれか一方(水平方向のラインの場合は上または下、垂直方向のラインの場合は右または左)の1ライン、あるいは、その両方であってもよい。
また、ノイズレベル検出手段は、レベル累計手段によって、ライン間ノイズレベル検出手段で検出されたライン間ノイズレベルに対応するライン数を当該ライン間ノイズレベルごとに累計する。このように累計されたライン間ノイズレベルのうち、当該レベルが小さいものほど、無相関ノイズによって発生したノイズであるとみなすことができる。
また、ノイズレベル検出手段は、ノイズレベル判定手段によって、レベル累計手段で累計されたライン間ノイズレベルの低レベル値から所定数分のライン数に応じた平均値を、ノイズレベルと判定し出力する。なお、この低レベル値は、ライン間ノイズレベルの最小値としてもよいし、最小値から予め定めたレベル分大きな値を用いても構わない。これによって、無相関ノイズの成分を精度よく検出することができ、ノイズレベルを判定することができる。
また、前記した課題を解決するため、請求項7に係るノイズ低減プログラムは、デジタル映像信号に重畳されたノイズを低減するために、コンピュータを、映像信号入力手段、ノイズレベル検出手段、閾値設定手段、メディアンフィルタ、画素値検出手段、画素設定値算出手段、ノイズ低減手段として機能させることを特徴とする。
かかる構成によれば、ノイズ低減プログラムは、映像信号入力手段によって、デジタル映像信号を入力する。また、ノイズ低減プログラムは、ノイズレベル検出手段によって、映像信号入力手段で入力されたデジタル映像信号に重畳されているノイズレベルを、ノイズレベルの大きさを示すレベル値として検出する。また、ノイズ低減プログラムは、閾値設定手段によって、ノイズレベル検出手段が検出したレベル値に基づいて、閾値を設定する。また、ノイズ低減プログラムは、メディアンフィルタによって、映像信号入力手段で入力されたデジタル映像信号を構成するフレームとこのフレームに前後する前後フレームとにおいて、同一の画面位置の画素を対象画素として予め設定し、複数の対象画素における中央値を選択する。そして、ノイズ低減プログラムは、画素値検出手段によって、フレームの対象画素の画素値を検出する。
また、ノイズ低減プログラムは、画素設定値算出手段によって、画素値検出手段が検出した画素値からメディアンフィルタが選択した中央値の差の絶対値が閾値設定手段で設定した閾値よりも大きいか否かを判定すると共に、絶対値が閾値よりも大きいと判定されなかった場合、所定の画素設定値を算出する。この閾値は、デジタル映像信号に重畳されたノイズレベルのレベル値に応じて予め設定されるものであり、例えば、レベル値が高いときは閾値を大きい値に設定し、レベル値が低いときは閾値を小さい値に設定する。
また、ノイズ低減プログラムは、ノイズ低減手段によって、画素設定値算出手段において、絶対値が閾値よりも大きいと判定された場合、画素値を出力信号とし、絶対値が閾値よりも大きいと判定されなかった場合、画素設定値を出力信号として出力する。ここで、絶対値が閾値よりも大きいと判定された場合、対象画素が、例えば、エッジ等の画素値が急に変化、つまり、動きの大きい領域に設定されていると考えられるため、ノイズ低減プログラムは、画素値を出力信号とする。これによって、ノイズ低減プログラムは、デジタル映像信号において、動きの少ない領域ではノイズ低減処理を行いつつ、動きの大きい領域にノイズ低減処理を行ってしまうことが少なくなる。
本発明によれば、以下のような優れた効果を奏する。
請求項1,2,7に係る発明では、デジタル映像信号における動きの少ない部分ではノイズ低減処理を行い、動きの大きい部分ではノイズ低減処理を行うことが少なくなるため、被写体の動きが大きいデジタル映像信号での画質劣化を抑制することができる。
請求項3に係る発明では、デジタル映像信号に含まれる小さなノイズを低減することができ、画質をより向上させることができる。
請求項1,4に係る発明では、適切な画素設定値を算出して、デジタル映像信号に含まれる小さなノイズをこの画素設定値に基づいて低減するため、画質をより向上させると共に、ノイズを低減しすぎることがない。
請求項5,6に記載の発明によれば、ブランキング期間が存在しないデジタル映像信号であっても、デジタル映像信号に重畳されたノイズレベルを検出することができ、デジタル映像信号から精度よくノイズを除去することができる。
本発明の第1実施形態に係るノイズ低減装置の構成を示すブロック図である。 本発明における中央値の選択及び画素値の検出を説明する図である。 本発明における画素値とシフト量との対応関係を説明する図である。 図1のノイズ低減装置の動作を示すフローチャートである。 図1のノイズ低減装置がノイズ低減処理を行った画像の例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るノイズ低減装置の構成を示すブロック構成図である。 ノイズレベル検出装置(第1の例)の構成を示すブロック構成図である。 画面におけるブロックを選択する領域を示す模式図であって、(a)はブロック間の隙間を空けて選択した場合、(b)は画面全体をブロックとして選択する場合を示す図である。 ブロックの画素値と直交変換による周波数成分との関係を示す図である。 ブロックの周波数成分から高周波成分のレベルを検出する手法を説明するための模式的な説明図である。 高周波成分のレベルを検出するために対象となる周波数成分の領域を説明するためのパターン例を示す図である。 高周波成分のレベルごとのブロックの累計値をヒストグラムとして表したグラフである。 ブロックを複数のフィールドまたはフレームにまたがって抽出する例を示す図である。 ノイズレベル検出装置(第1の例)の動作を示すフローチャートである。 ノイズレベル検出装置(第2の例)の構成を示すブロック構成図である。 ライン抽出手段における2ラインの相関ライン群の抽出手法を説明するための説明図である。 隣接するラインの画素値からライン間ノイズレベルを検出する手法を説明するための模式的な説明図である。 ライン間ノイズレベルごとのライン数の累計値をヒストグラムとして表したグラフである。 ライン抽出手段における3ラインの相関ライン群の抽出手法を説明するための説明図である。 ノイズレベル検出装置(第2の例)の動作を示すフローチャートである。 従来技術における画像劣化の例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各実施形態において、同一の機能を有する手段及び同一の部材には同一の符号を付し、説明を省略した。
(第1実施形態)
[ノイズ低減装置の構成]
図1は、本発明の第1実施形態に係るノイズ低減装置の構成を示すブロック図である。このノイズ低減装置1は、ノイズが重畳されたデジタル映像信号(以下、単に映像信号と略記する場合もある)から、ノイズを低減させるものである。ここでは、ノイズ低減装置1は、ノイズレベル検出装置2を接続している。
ノイズレベル検出装置(ノイズレベル検出手段)2は、映像信号に重畳されているノイズレベルを、このノイズレベルの大きさを示すレベル値として検出するものである。ここでは、ノイズレベル検出装置2は、デジタル映像信号に重畳されているノイズレベルのレベル値をフレーム単位で検出するものとする。このノイズレベル検出装置2については、後で詳細に説明を行うことにする。なお、ノイズレベル検出装置2が、請求項に記載のノイズレベル検出手段に相当する。
以下、ノイズ低減装置1の構成を詳細に説明する。
ノイズ低減装置1は、図1に示すように、デジタル映像信号に重畳されたノイズを低減するものであって、入力端子(映像信号入力手段)TIN1と、入力端子TIN2と、メディアンフィルタ11と、画素値検出手段12と、閾値設定手段13と、画素設定値算出手段14と、ノイズ低減手段15と、出力端子(映像信号出力手段)TOUTとを備える。
入力端子(映像信号入力手段)TIN1は、デジタル映像信号を入力するものである。そして、入力端子TIN1は、入力されたデジタル映像信号を、メディアンフィルタ11と画素値検出手段12とに出力する。なお、入力端子TIN1が、請求項に記載の映像信号入力手段に相当する。
メディアンフィルタ11は、入力端子TIN1で入力されたデジタル映像信号を構成するフレームとこのフレームに前後する前後フレームとにおいて、同一の画面位置の画素を対象画素として予め設定し、複数の対象画素における中央値(メディアン値)を選択するものである。
画素値検出手段12は、入力端子TIN1で入力されたデジタル映像信号を構成するフレームの対象画素の画素値を検出するものである。なお、画素値とは、例えば、対象画素の輝度値である。
<中央値の選択及び画素値の検出>
以下、図2を参照し、メディアンフィルタ11による中央値の選択、及び、画素値検出手段12による画素値の検出について、詳細に説明する(適宜図1参照)。図2は、本発明における中央値の選択及び画素値の検出を説明する図である。
ここで、図2では、フレーム#N−1、フレーム#N、フレーム#N+1という3枚の連続したフレームを示した。この例では、フレーム#N−1及びフレーム#N+1が、フレーム#Nの前後フレームとなる。そして、フレーム#N−1、フレーム#N、フレーム#N+1のそれぞれには、同一の画面位置に対象画素pが設定されている。なお、この対象画素pは、その画面位置が特に制限されず、画面の端又は中央といった任意の画面位置に設定することができる。
まず、メディアンフィルタ11は、フレーム#Nの対象画素pにおける画素値(例えば、100)を取得する。また、メディアンフィルタ11は、フレーム#N−1の対象画素pにおける画素値(例えば、105)を取得する。そして、メディアンフィルタ11は、フレーム#N+1の対象画素pにおける画素値(例えば、150)を取得する。
また、メディアンフィルタ11は、フレーム#N−1、フレーム#N、フレーム#N+1の対象画素pにおける3個の画素値から中央値を選択する。この例では、フレーム#N−1、フレーム#N、フレーム#N+1の画素値がそれぞれ100、105及び150なので、メディアンフィルタ11は、これらの中から105を中央値として選択し、この中央値を、画素設定値算出手段14に出力する。なお、図2では、3のフレームから中央値を選択する例を説明したが、メディアンフィルタ11は、5以上の奇数のフレームから中央値を選択しても良い。
次に、画素値検出手段12は、フレーム#Nの対象画素pの画素値(例えば、100)を検出する。また、画素値検出手段12は、検出したこの画素値を画素設定値算出手段14に出力する。そして、後記する画素設定値算出手段14が、予め設定された閾値と、メディアンフィルタ11が出力する中央値と、画素値検出手段12が検出した画素値とを用いて、画素設定値を算出する。
以下、図1に戻り、ノイズ低減装置1の構成の説明を続ける。
入力端子(ノイズレベル入力手段)TIN2は、ノイズレベル検出装置2が検出したノイズレベルのレベル値を入力するものである。そして、入力端子TIN2は、入力されたレベル値を閾値設定手段13に出力する。
閾値設定手段13は、入力端子TIN2から入力されたレベル値に基づいて、後記する閾値を設定するものである。本実施形態では、閾値設定手段13は、このレベル値が高くなるほど閾値が大きくなり、かつ、レベル値が低くなるほど閾値が小さくなる対応付けを定義したテーブル又は関数を、図示を省略したROM(Read Only Memory)等の記憶手段に予め記憶しておく。そして、閾値設定手段13は、このテーブル又は関数を参照し、入力されたレベル値に基づいた閾値を設定し、この閾値を画素設定値算出手段14に出力しても良い。
画素設定値算出手段14は、画素値検出手段12が検出した画素値からメディアンフィルタ11が選択した中央値の差の絶対値が、閾値設定手段13が出力した閾値よりも大きいか否かを判定するものである。本実施形態では、画素設定値算出手段14は、下記式(1)を用いて、前記した判定を行うこととした。なお、(1)式において、xは画素値検出手段12が検出した画素値、βはメディアンフィルタ11が選択した中央値、及び、αは閾値設定手段13が出力した閾値である。また、(1)式では、「||」は、絶対値を示す。
Figure 0005084755
ここで、(1)式によって、絶対値が閾値よりも大きいと判定された場合、画素設定値算出手段14は、絶対値が閾値よりも大きいことを示す判定結果と、画素値とをノイズ低減手段15に出力する。一方、(1)式によって、絶対値が閾値よりも大きいと判定されなかった場合、画素設定値算出手段14は、後記する方法で画素設定値を算出する。そして、画素設定値算出手段14は、絶対値が閾値よりも大きくないことを示す判定結果と、算出した画素設定値とをノイズ低減手段15に出力する。
<画素設定値の算出の第1例>
以下、画素設定値の算出について、具体的に説明する。
第1例としては、画素設定値算出手段14は、下記(2)式の計算、つまり、メディアンフィルタ11が選択した中央値を画素設定値として出力する。この第1例は、非常に簡素な計算であり、ノイズ低減装置1は、ノイズ低減処理をより高速に行うことができる。なお、(2)式において、x´は画素設定値である。
Figure 0005084755
<画素設定値の算出の第2例>
第2例としては、画素設定値算出手段14は、下記(3)式の計算結果を設定値として出力する。なお、(3)式において、signは、引数が正であれば「1」、引数が負であれば「−1」、及び、引数が「0」であれば「0」を返す関数である。また、(3)式において、sftは、後記するシフト量である。
Figure 0005084755
このように、前記した(3)式にて、画素設定値算出手段14は、画素値が中央値よりも大きいか否かを判定する。そして、画素設定値算出手段14は、画素値が中央値よりも大きいと判定された場合、画素値からシフト量を減算して画素設定値を算出する。一方で、画素設定値算出手段14は、画素値が中央値よりも大きいと判定されなかった場合、画素値とシフト量とを加算して画素設定値を算出する。なお、画素値と中央値とが等しい場合、式(3)の計算結果では、画素値と画素設定値とが等しくなるため、画素設定値算出手段14は、画素設定値を算出しないこととしても良い。
なお、(3)式を用いるためには、シフト量を算出する必要があるため、画素設定値算出手段14は、シフト量算出手段14aを備える。
シフト量算出手段14aは、画素値検出手段12が検出した画素値とシフト量との対応関係が予め設定され、対応関係に基づいて、画素値検出手段11が検出した画素値に応じたシフト量を算出するものである。
ここで、画素値とシフト量との対応関係としては、図3(a)で示すように、連続する画素値を一定間隔で区切った画素区間に対し、この画素区間毎に異なる値のシフト量を対応付けたものがある。ここでは、例えば、画素値が0以上16未満の画素区間ではシフト量が10、画素値が16以上64未満の画素区間ではシフト量が20、画素値が64以上128未満の画素区間ではシフト量が30、及び、画素値が128以上255未満の画素区間ではシフト量が40といったように、画素区間の画素値が大きくなる程にシフト量が大きくなる対応関係を有する。
また、画素値とシフト量との対応関係としては、画素値が大きくなる程に大きいシフト量を返す関数がある。図3(b)は、この関数の出力をプロットしたものであり、この関数によれば、画素値が大きくなる程にシフト量も大きくなることがわかる。つまり、シフト量算出手段14aは、図3(a)で示す対応関係又は図3(b)で示す対応関係(関数)を用いて、シフト量を算出する。なお、図3(a)及び図3(b)は、対応関係の一例であり、これらに限定されないことは言うまでもない。
以下、図1に戻り、ノイズ低減装置1の構成の説明を続ける。
ノイズ低減手段15は、画素設定値算出手段14において、絶対値が閾値よりも大きいと判定された場合、画素値を出力信号とし、絶対値が閾値よりも大きいと判定されなかった場合、画素設定値を出力信号として出力するものである。本実施形態では、ノイズ低減手段15は、画素設定値算出手段14から、絶対値が閾値よりも大きいことを示す判定結果が入力された場合、画素値を出力信号とする。一方、ノイズ低減手段15は、画素設定値算出手段14から、絶対値が閾値よりも大きくないことを示す判定結果が入力された場合、算出した画素設定値を出力信号とする。
出力端子(映像信号出力手段)TOUTは、ノイズ低減手段15からの出力信号を出力するものである。
[ノイズ低減装置の動作]
以下、図4を参照し、図1のノイズ低減装置の動作について説明する(適宜図1参照)。図4は、図1のノイズ低減装置の動作を示すフローチャートである。なお、図4では、ノイズ低減装置1に予めデジタル映像信号が入力されており、かつ、閾値が設定されているものとする。
まず、ノイズ低減装置1は、メディアンフィルタ11によって、入力端子TIN1で入力されたデジタル映像信号を構成するフレームとこのフレームに前後する前後フレームとにおいて、同一の画面位置の画素を対象画素として予め設定し、複数の対象画素における中央値を選択する(ステップS1)。
ステップS1の処理に続いて、ノイズ低減装置1は、画素値検出手段12によって、入力端子TIN1で入力されたデジタル映像信号を構成するフレームの対象画素の画素値を検出する(ステップS2)。なお、ステップS1の処理及びステップS2は、その順番を問わず、ステップS2の処理の後にステップS1の処理を行っても良い。
ステップS2の処理に続いて、ノイズ低減装置1は、画素設定値算出手段14によって、前記した式(1)により、画素値検出手段12が検出した画素値からメディアンフィルタ11が選択した中央値の差の絶対値が、閾値よりも大きいか否かを判定する(ステップS3)。
絶対値が閾値よりも大きいと判定されなかった場合(ステップS3でYes)、ノイズ低減装置1は、画素設定値算出手段14によって、例えば、前記した第1例又は前記した第2例の方法で、画素設定値を算出する(ステップS4)。そして、ノイズ低減装置1は、ノイズ低減手段15は、画素設定値算出手段14が算出した画素設定値を出力信号として出力する(ステップS5)。
一方、絶対値が閾値よりも大きいと判定された場合(ステップS3でNo)、ノイズ低減装置1は、ノイズ低減手段15によって、画素値を出力信号として出力する(ステップS6)。なお、ノイズ低減装置1は、ある対象画素について前記したノイズ低減処理を実行したら、対象画素の画面位置を異なる場所に再設定して、前記したノイズ低減処理を行っても良い。さらに、ノイズ低減装置1は、対象画素の再設定を繰り返して、フレームの全画素についてノイズ低減処理を行っても良い。
以上のように、本実施形態に係るノイズ低減装置1によれば、動きの少ない部分ではノイズ低減処理を行い、動きの大きい部分ではノイズ低減処理を行うことが少なくなるため、被写体の動きが大きいデジタル映像信号での画質劣化を抑制することができる。例えば、左腕や右足等の動きが大きい部分がデジタル映像信号に含まれる場合でも、図5に示すように、ノイズ低減装置1は、この動きの大きい部分にノイズ低減処理を行うことが少ないため、図21と比べて、画像劣化の発生を抑制することができる。
なお、本発明に係るノイズ低減装置は、一般的なコンピュータの演算装置及び記憶装置といったハードウェア資源を、図1のノイズ低減装置1の各手段として協調動作させるプログラムで実現することもできる。このプログラムは、CD−ROM等で配布することができ、インターネットを介してダウンロード可能としても良い。
なお、本発明に係るノイズ低減装置の構成は、図1に限定されない。例えば、オペレータ等が閾値を手動で計算して設定する場合、図1のノイズ低減装置1から入力端子TIN2と閾値設定手段13とを除いて、より簡素な構成にできる。一方、図1のノイズ低減装置1の内部にノイズレベル検出装置2を備える構成としても良い。以下、本構成について、第2実施形態として説明する。
(第2実施形態)
[ノイズ低減装置]
図6を参照して、本発明の第2実施形態に係るノイズ低減装置の構成について説明する。図6は、本発明の第2実施形態に係るノイズ低減装置の構成を示すブロック構成図である。ここでは、ノイズ低減装置1Cは、入力端子(映像信号入力手段)TIN1と、メディアンフィルタ11と、画素値検出手段12と、閾値設定手段13と、画素設定値算出手段14と、ノイズ低減手段15と、ノイズレベル検出装置2と、出力端子(映像信号出力手段)TOUTとを備える。
ノイズレベル検出装置2は、入力端子(映像信号入力手段)TIN1を介して、映像信号を入力し、ノイズレベルを検出した後、そのノイズレベル(レベル値)を閾値設定手段13に出力する。
また、ノイズ低減装置1Cの動作は、基本的に図4で説明したノイズ低減装置1(図1参照)の動作と同一であるため説明を省略する。
これによって、ノイズ低減装置1Cは、1入力1出力の構成で映像信号からノイズを軽減した映像信号を生成することができる。
[ノイズレベル検出装置(手段)の構成]
次に、図1、図6で説明したノイズレベル検出装置2、ノイズレベル検出装置2の構成について、詳細に説明を行う。
このノイズレベル検出装置2は、ノイズが重畳された映像信号から、ノイズのレベルを検出するものである。ここでは、ノイズレベル検出装置(手段)2の例として、2つの構成を例として説明する。
第1の例は、ノイズレベル検出装置2が、映像を構成するフレーム(画面)内において、所定のブロックごとに、少なくとも画素値の変化が少ない平坦な部分を探索し、その部分に重畳されている信号成分をノイズのレベルとして検出するものである。
第2の例は、ノイズレベル検出装置2が、映像を構成するフレーム(画面)内のラインの相関によって、映像信号内に重畳されているノイズレベルを検出するものである。
(第1の例:ノイズレベル検出装置〔ブロック型ノイズレベル検出〕の構成)
まず、図7を参照して、第1の例に係るノイズレベル検出装置2の構成について説明する。図7は、第1の例に係るノイズレベル検出装置の構成を示すブロック構成図である。
通常、映像の画面(画像)には、画素値の変化が少ない平坦な部分、例えば、空のような無限遠の領域や、カメラのピントが合っていない領域等が存在する。これらの領域は、画像の周波数成分において、高周波成分の少ない領域である。一方、ノイズは、粒子が細かい高周波成分である。すなわち、画面内において、高周波成分の少ない領域における高周波成分は、ノイズによって重畳されたものとみなすことができる。
そこで、ノイズレベル検出装置2は、画面内において、高周波成分の少ない領域における高周波成分から、ノイズレベルを検出する。
ここでは、ノイズレベル検出装置2は、ブロック化手段21と、直交変換手段22と、高周波成分検出手段23と、高周波成分累計手段24と、ノイズレベル判定手段25と、を備えている。
ブロック化手段21は、映像信号を所定の大きさのブロックごとのデータに変換するものである。このブロック化手段21は、外部から映像信号を入力し、分割したブロックを直交変換手段22に出力する。ここでは、ブロック化手段21は、ブロック分割手段21aと、ブロック選択手段21bと、を備えている。
ブロック分割手段21aは、画面ごと、すなわち、画面を構成するフィールドまたはフレームごとに、映像信号を予め定めた大きさのブロックに分割するものである。このブロックの大きさは、特に限定するものではないが、例えば、4×4画素〜128×128画素程度の大きさに分割する。
ブロック選択手段21bは、ブロック分割手段21aで分割されたブロックを、画面内において画面全体に対して予め定めた割合以上となるように部分的に選択するものである。このブロック選択手段21bで選択されたブロックは、直交変換手段22に出力される。例えば、ブロック選択手段21bは、図8(a)に示すように、画面D内において、ブロックBごとに隙間を設け、画面全体の50%以上(より好ましくは70%以上)の領域をカバーするように複数のブロックB,B,…を選択する。これによって、画面内において、画素値の変化が少ない平坦な部分の候補となる領域を含んだブロックが選択されることになる。
なお、ここでは、ブロック選択手段21bが、画面内から予め定めた割合以上となるように部分的にブロックを選択することとしたが、図8(b)に示すように、画面D全体のブロックを選択することとしてもよい。この場合、ブロック選択手段21bを構成から省き、ブロック分割手段21aで分割されたブロックのすべてが、直交変換手段22に出力されることになる。
直交変換手段22は、ブロック化手段21から出力されるブロックを、ブロックごとに直交変換するものである。この直交変換手段22は、各ブロックを直交変換することで、ブロックを周波数成分に変換する。この周波数成分は、高周波成分検出手段23に出力される。例えば、直交変換手段22は、直交変換の一種である離散コサイン変換(DCT:Discrete Cosine Transform)により、ブロックを周波数成分に変換する。これによって、図9に示すように、例えば、4×4画素のブロックBの画素値(p11〜p14,p21〜p24,p31〜p34,p41〜p44)は、画素数と同数の周波数成分の大きさを示す値(DCT係数;x11〜x14,x21〜x24,x31〜x34,x41〜x44)に変換される。このDCT係数は、図中、左上の係数x11が直流成分を表し、右下、左下方向に向かって周波数が高くなっていく。
なお、この直交変換は、ブロックの離散信号を周波数領域に変換するものであれば、DCT変換以外の変換を用いてもよい。例えば、離散サイン変換(DST:Discrete Sine Transform)、高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)、アダマール変換等を用いることができる。このように、ブロックの離散信号を周波数領域に変換することで、各ブロックがどの周波数成分を有しているのかを解析することが可能になる。
高周波成分検出手段23は、直交変換手段22で変換されたブロックの直流成分と予め定めた当該直流成分近傍とを除く高周波成分の係数を当該ブロック内で平均化し、当該ブロックの高周波成分のレベルとして検出するものである。
なお、直交変換された周波数成分において、直流成分を含む低周波成分は、画像信号の周波数成分を多く含む成分である。そこで、ここでは、高周波成分検出手段23は、その低周波数成分の係数を“0”とし、他の領域の高周波数成分の係数をブロック内で平均化することで、当該ブロックの高周波成分のレベルとみなすこととする。なお、この平均化は、各高周波成分の係数の二乗平均和の平方根、絶対値平均等により算出することができる。
ここで、図10を参照(適宜図7参照)して、高周波成分検出手段23が、ブロックの周波数成分から高周波成分のレベルを検出する手法について説明する。図10は、ブロックの周波数成分から高周波成分のレベルを検出する手法を説明するための模式的な説明図である。図10(a)は、直交変換手段22によって求められたあるブロックの周波数係数(図9(b)相当)を示し、図10(b)は、その周波数成分から高周波成分のみを抽出した状態を示している。なお、ここでは、説明を簡略化するため、ブロックの大きさを4×4画素の大きさとする。
図10(a)に示すように、直交変換手段22によって、あるブロックを直交変換し、ブロックの画素数と同数(ここでは、4×4個)の係数が求められているとする。
このとき、高周波成分検出手段23は、直流成分および直流成分の近傍の係数として、直流成分と直流成分を含んだ水平周波数成分および垂直周波数成分との係数を“0”とみなし(図10(b)参照)、他の係数を高周波成分の係数として抽出する。すなわち、係数x11,x12,x13,x14,x21,x31,x41を“0”とみなし、他の係数x22,x23,x24,x32,x33,x34,x42,x43,x44を高周波成分の係数として抽出する。
そして、高周波成分検出手段23は、高周波成分の係数として抽出した各係数を、ブロック内で平均化することで、当該ブロックの高周波成分のレベルとする。ここで、二乗平均和の平方根により平均化を行う場合、高周波成分検出手段23は、以下の(4)式により、高周波成分のレベルLを算出する。
Figure 0005084755
あるいは、絶対値平均により平均化を行う場合、高周波成分検出手段23は、以下の(5)式により、高周波成分のレベルLを算出する。
Figure 0005084755
前記した(4)式、(5)式において、係数16/9は、正規化係数であって、9個の高周波成分の係数を、ブロック全体の16個分の係数に正規化するための係数である。このように正規化することで、ブロック全体に対する高周波成分のレベルを求めることができる。
なお、ここでは、直流成分および直流成分近傍の係数として、直流成分を含んだ水平および垂直周波数成分を“0”とみなして、ブロックの高周波成分のレベルを算出したが、“0”とみなす係数は、直流成分を含んでいれば種々のパターンを用いることができる。例えば、高周波成分検出手段23は、図11(a)のパターンAに示すように、最小垂直周波成分かつ最大水平周波数成分の係数の位置と、最大垂直周波数成分かつ最小水平周波数成分の係数の位置とを対角線として2つの領域R,Rにブロックを区分し、直流成分を含んだ領域Rの係数を“0”とみなし、他方の領域Rの係数により、高周波成分のレベルを算出する。
また、例えば、図11(b)に示すように、図11(a)で示した対角線を、高周波成分をより多く含むように曲線化して2つの領域R,Rに区分してもよい。これによって、画像内における高周波成分をより多く抽出することができる。また、例えば、図11(c)に示すように、直流成分を含んだ水平周波数成分と垂直周波数分を除く高周波成分側の領域に対し、直流成分側の係数を一部含んだ領域Rと、それ以外の領域Rとにブロックを区分してもよい。これによって、画像内における高周波成分のうちで、直流成分に近い成分を除去して高周波成分を抽出することができる。
図7に戻って、ノイズレベル検出装置の構成について説明を続ける。
高周波成分累計手段24は、高周波成分検出手段23で検出された高周波成分のレベルに対応するブロック数を当該レベルごとに累計するものである。なお、高周波成分累計手段24は、画面を構成するフィールドまたはフレーム単位で、高周波成分のレベルに対応するブロック数を当該レベルごとに累計(ヒストグラム化)する(図12参照)。これによって、画面内において、どの高周波成分のレベルがどれだけ分布しているのかが解析されることになる。この高周波成分累計手段24で累計されたレベルごとの累計値は、ノイズレベル判定手段25に出力される。
ノイズレベル判定手段25は、高周波成分累計手段24で累計された高周波成分のレベルの低レベル値または当該低レベル値から所定数分のブロック数に応じた平均値を、ノイズレベルと判定するものである。なお、図10で説明したように、高周波成分検出手段23が高周波成分として検出する係数(例えば、図10(b)の係数x22,x23,x24,x32,x33,x34,x42,x43,x44)は、画面の画素値の変化が少ない平坦な部分であれば、その値は、ほぼ“0”となるため、当該平坦な部分にノイズが重畳されていれば、その高周波数成分は、ノイズであるといえる。そこで、ノイズレベル判定手段25は、高周波成分累計手段24が累計した高周波成分を有するブロックの累計において、高周波成分のレベルの低レベル値または当該低レベル値から所定数分(例えば、2〜5個)のブロック数に応じた平均値(加重平均値)を、ノイズレベルと判定する。
ここでは、高周波成分のレベルの低レベル値として、高周波成分累計手段24で累計された高周波成分のレベルの最小値を用いることとする。なお、画面の明るさによって、CCD等で撮像した画像のノイズレベルが異なる場合があり、高周波成分のレベルの最小値を用いた場合では、ノイズレベルを低いレベルで判定してしまう場合もある。そこで、この低レベル値は、必ずしも最小値に限定する必要はなく、最小値から、予め定めた範囲で最小値よりも大きい値を用いてもよい。
ここで、図12を参照(適宜図7参照)して、ノイズレベル判定手段25のノイズレベル判定手法について説明する。図12は、高周波成分のレベルごとのブロックの累計値(度数)をヒストグラムとして表したグラフである。なお、このグラフは、ブロックの累計値を視覚的に説明するための図であって、高周波成分累計手段24が、当該グラフを生成することを意味しているものではない。
通常、高周波成分は、映像の高周波成分とノイズを同時に含んでいる。このとき、図12のグラフにおいて、高周波成分の大きいグラフ中央から右のヒストグラムは、映像(ノイズを含む)の高周波成分と考えられる。一方、グラフ左側端の数本のヒストグラムは、映像の高周波成分を含まない、ほぼノイズのみの成分であると考えられる。
そこで、ノイズレベル判定手段25は、グラフ左側端の数本のヒストグラムに対応する累計値から平均値を算出し、ノイズレベルとして決定する。
例えば、図12に示したように、3本のヒストグラムからノイズレベルを決定する場合、ノイズレベル判定手段25は、高周波成分のレベルの低いL,L,Lを選択し、それぞれの度数C,C,Cにより、以下の(6)式により平均値(加重平均値)を求め、ノイズレベルNとする。
Figure 0005084755
なお、ここでは、ノイズレベル判定手段25は、複数の高周波成分のレベルの加重平均によりノイズレベルを求めたが、度数を考慮せず、高周波成分のレベルの相加平均によりノイズレベルを求めてもよい。また、ノイズレベル判定手段25は、単に最小の高周波成分のレベル(図12の場合、L)をノイズレベルとすることとしてもよい。
そして、ノイズレベル判定手段25は、判定したノイズレベル(レベル値)をノイズ低減装置1(図1)に出力する。なお、ノイズレベル検出装置2が、ノイズ低減装置1に組み込まれている場合は、ノイズレベル判定手段25は、判定したノイズレベル(レベル値)をノイズ低減装置1C(図6)の閾値設定手段13に出力する。
なお、ここでは、ノイズレベル検出装置2が、映像信号のノイズレベルを、画面単位(空間方向)で検出する例で説明したが、図13に示すように、複数の画面(複数のフィールドまたはフレーム)ごと(空間+時間方向)で検出することとしてもよい。すなわち、ノイズレベル検出装置2は、高周波成分累計手段24において、予め定めた時間分(複数フィールド、複数フレームに相当する時間)だけ高周波成分のレベルに対応するブロックを累計し、ノイズレベル判定手段25によって、その累計結果によりノイズレベルを判定することとしてもよい。
また、ここでは、ノイズレベル検出装置2が、ノイズレベル判定手段25によって、高周波成分累計手段24で累計された高周波成分のレベルごとのブロックのヒストグラムにおいて、レベルの低レベル値または当該低レベル値から所定数分のブロック数に応じた平均値(加重平均等)を、ノイズレベルと判定することとした。しかし、ノイズレベル判定手段25は、ブロック数に関係なく、単に、高周波成分検出手段23で検出された高周波成分のレベルのうち、低レベル値(最小値)または当該低レベル値から所定数分のレベル値の平均値をノイズレベルと判定することとしてもよい。この場合、ノイズレベル検出装置2は、構成から高周波成分累計手段24を省いて構成することができる。
(第1の例:ノイズレベル検出装置の動作)
次に、図14を参照(構成については適宜図7参照)して、第1の例に係るノイズレベル検出装置2の動作について説明する。図14は、第1の例に係るノイズレベル検出装置の動作を示すフローチャートである。
まず、ノイズレベル検出装置2は、ブロック化手段21のブロック分割手段21aによって、映像信号を予め定めた大きさ(例えば、4×4画素〜128×128画素)のブロックに分割する(ステップS11)。
さらに、ノイズレベル検出装置2は、ブロック化手段21のブロック選択手段21bによって、ステップS11で分割されたブロックを、画面内において画面全体に対して予め定めた割合(例えば、70%)以上となるように部分的に選択する(ステップS12)。このように選択されたブロックには、画面内で画素値の変化が少ない平坦な部分を含んだブロックが含まれている。
そして、ノイズレベル検出装置2は、直交変換手段22によって、ステップS12で選択されたブロックごとに、直交変換により各ブロックを周波数成分に変換する(ステップS13)。その後、ノイズレベル検出装置2は、高周波成分検出手段23によって、ステップS13で求められた周波数成分において、直流成分と予め定めた当該直流成分近傍とを除く高周波成分の係数を当該ブロック内で平均化し、当該ブロックの高周波成分のレベルとして検出する(ステップS14)。これによって、ノイズレベル検出装置2は、ノイズが重畳された映像の高周波成分のレベルと、ノイズのみで発生している高周波成分のレベルとを混在して検出する。
そして、ノイズレベル検出装置2は、高周波成分累計手段24によって、ステップS14で検出された高周波成分のレベルに対応するブロック数を当該レベルごとに画面単位で累計する(ステップS15)。これによって、ノイズレベル検出装置2は、各ブロックの高周波成分のレベルの分布を解析することができる。このとき、高周波成分のレベルが低いブロックは、ほぼノイズのみによって高周波成分が発生しているものといえる。
そこで、ノイズレベル検出装置2は、ノイズレベル判定手段25によって、ステップS15で累計された高周波成分のレベルの最小値(低レベル値)または最小値から所定数分(例えば、2〜5個)のブロック数に応じた平均値を、画面内のノイズレベルと判定する(ステップS16)。
これによって、ノイズレベル検出装置2は、映像信号に重畳されたノイズレベルを映像そのものから検出することができる。
(第2の例:ノイズレベル検出装置〔ライン相関ノイズ検出〕の構成)
次に、図15を参照して、第2の例に係るノイズレベル検出装置2の構成について説明する。図15は、第2の例に係るノイズレベル検出装置の構成を示すブロック構成図である。
通常、映像の画面(画像)において、隣接するラインの画素値の差分は、画像成分が小さくなり、無相関ノイズの成分が大きくなる。よって、画素値の差分がより小さいものほど、その差分は、無相関ノイズによって発生したノイズであるとみなすことができる。
そこで、ノイズレベル検出装置2は、画面内において、隣接するラインの画素値の差分から、ノイズレベルを検出する。ここでは、ノイズレベル検出装置2は、ライン抽出手段26と、ライン間ノイズレベル検出手段27と、レベル累計手段28と、ノイズレベル判定手段29と、を備えている。
ライン抽出手段26は、走査線に沿って、映像信号から画面を構成するラインである対象ラインと当該対象ラインに隣接する隣接ラインとを相関ライン群(より具体的には、相関ライン群ごとの画素)として抽出するものである。なお、ここでは、ライン抽出手段26は、画面内において画面全体に対して予め定めた割合以上となるように部分的にラインを抽出することとする。このライン抽出手段26で抽出されたラインの各画素の画素値は、ライン間ノイズレベル検出手段27に出力される。
ここで、図16を参照(適宜図15参照)して、ライン抽出手段26が抽出するライン(相関ライン群)について説明する。図16は、ライン抽出手段における2ラインの相関ライン群の抽出手法を説明するための説明図である。
図16(a)に示すように、ライン抽出手段26は、画面D(2次元画像)の主走査単位で、N番目のライン(対象ライン)と、(N+1)番目のライン(隣接ライン)の2つの隣接するラインを順次相関ライン群として抽出する。このとき、ライン抽出手段26は、隣接する相関ライン群ごとに隙間を設け、画面D全体の50%以上(より好ましくは70%以上)の領域をカバーするように複数の相関ライン群を抽出する。これによって、ライン抽出手段26は、画面D内において、少なくともライン間の画素値の変化が少ない相関ライン群を抽出することができる。
なお、図16(a)では、ライン抽出手段26は、ラインとして、画面の水平幅分のラインを抽出する例を示したが、図16(b)に示すように、画面の水平幅よりも短いラインの一部を部分的に抽出することとしてもよい。
さらに、ライン抽出手段26は、図16(c)に示すように、時間方向に連続する画面(フレーム)において、同一の水平位置におけるラインである、時刻tにおける画面のN番目のラインと、時刻(t+1)における画面のNt+1番目のラインとを相関ライン群として抽出することとしてもよい。なお、この場合も、図16(b)と同様に、必ずしもラインは、画面の水平方向の幅分を用いる必要はなく、部分的に抽出することとしてもよい。
また、ここでは、走査線に沿った水平方向にラインを抽出した例を示したが、垂直方向にラインを抽出することとしてもよい。
また、ここでは、ライン抽出手段26が、画面内から予め定めた割合以上となるように部分的に相関ライン群を抽出することとしたが、画面D全体の相関ライン群を抽出することとしてもよい。図15に戻って、ノイズレベル検出装置2の構成について説明を続ける。
ライン間ノイズレベル検出手段27は、ライン抽出手段26で抽出されたラインにおいて、隣接する相関ライン群ごとに、それぞれ対応する画素(ここでは、同一水平位置における画素)の画素値の差分を平均化し、対象ラインの相関ライン群におけるライン間ノイズレベルとして検出するものである。なお、この平均化は、各相関ライン群における画素値の差分の二乗平均和の平方根、絶対値平均等により算出することができる。
ここで、図17を参照(適宜図15参照)して、ライン間ノイズレベル検出手段27が、隣接するラインの画素値からライン間ノイズレベルを検出する手法について説明する。図17は、隣接するラインの画素値からライン間ノイズレベルを検出する手法を説明するための模式的な説明図である。
図17に示すように、ライン抽出手段26によって、あるN番目のラインの画素と、それに隣接する(N+1)番目のラインの画素が抽出されていることとする。また、各ラインは、水平方向にM画素存在することとする。ここで、N番目のラインの画素の画素値を、pN,1、pN,2、pN,3、…、pN,Mとし、(N+1)番目のラインの画素の画素値を、pN+1,1、pN+1,2、pN+1,3、…、pN+1,Mとする。
そして、ライン間ノイズレベル検出手段27は、N番目のラインと(N+1)番目のラインとで、同一水平位置における各画素の画素値の差分を平均化することで、当該相関ライン群におけるライン間ノイズレベルとする。ここで、二乗平均和の平方根により平均化を行う場合、ライン間ノイズレベル検出手段27は、以下の(7)式により、ライン間ノイズレベルLを算出する。
Figure 0005084755
あるいは、絶対値平均により平均化を行う場合、ライン間ノイズレベル検出手段27は、以下の(8)式により、ライン間ノイズレベルLを算出する。
Figure 0005084755
なお、ここでは、同一画面(フレーム)上でライン間ノイズレベルを検出する手法について説明したが、図16(c)に示したように、隣接するフレーム間でライン間ノイズレベルを検出してもよい。この場合、前記した(4)式、(5)式において、画素値pN,i、pN+1,iが、それぞれ時刻tに応じた画素値pNt,i、pNt+1,iとなるだけで、同様にライン間ノイズレベルを算出することができる。
図15に戻って、ノイズレベル検出装置の構成について説明を続ける。
レベル累計手段28は、ライン間ノイズレベル検出手段27で検出されたライン間ノイズレベルに対応するライン数を当該レベルごとに累計するものである。なお、レベル累計手段28は、画面単位で、ライン間ノイズレベルに対応するライン数を当該レベルごとに累計(ヒストグラム化)する(図18参照)。これによって、画面内において、どのライン間ノイズレベルがどれだけ分布しているのかが解析されることになる。このレベル累計手段28で累計されたレベルごとの累計値は、ノイズレベル判定手段29に出力される。
ノイズレベル判定手段29は、レベル累計手段28で累計されたライン間ノイズレベルの低レベル値または当該低レベル値から所定数分のライン数に応じた平均値を、ノイズレベルと判定するものである。なお、ライン間ノイズレベル検出手段27が検出するライン間ノイズレベルは、隣接するライン間では画像成分が小さくなるため、その値が小さいほど、ノイズレベルに近似した値となる。そこで、ノイズレベル判定手段29は、レベル累計手段28が累計したライン間ノイズレベルごとのライン数の累計において、ライン間ノイズレベルの最小値または最小値から所定数分(例えば、2〜5個)のライン数に応じた平均値(加重平均値)を、ノイズレベルと判定する。
ここでは、ライン間ノイズレベルの低レベル値として、レベル累計手段28で累計されたライン間ノイズレベルの最小値を用いることとする。なお、ライン間ノイズレベルは、画像によっては、偶然、ノイズに関係なく最小値が検出される場合があるため、この低レベル値は、必ずしも最小値に限定する必要はなく、最小値から、予め定めた範囲で最小値よりも大きい値を用いてもよい。
ここで、図18を参照(適宜図15参照)して、ノイズレベル判定手段29のノイズレベル判定手法について説明する。図18は、ライン間ノイズレベルごとのライン数の累計値(度数)をヒストグラムとして表したグラフである。なお、このグラフは、ライン数の累計値を視覚的に説明するための図であって、レベル累計手段28が、当該グラフを生成することを意味しているものではない。
ライン間の画素値の差分は、画像成分の差分とノイズ成分とを同時に含んでいる。このとき、図18のグラフにおいて、ライン間ノイズレベルの大きいグラフ中央から右のヒストグラムは、映像(ノイズを含む)の画像成分の差分が多く含まれていると考えられる。一方、グラフ左側端の数本のヒストグラムは、映像の画像成分の差分を含まない、ほぼノイズのみの成分であると考えられる。
そこで、ノイズレベル判定手段29は、グラフ左側端の数本のヒストグラムに対応する累計値から平均値を算出し、ノイズレベルとして決定する。
例えば、図18に示したように、3本のヒストグラムからノイズレベルを決定する場合、ノイズレベル判定手段29は、ライン間ノイズレベルの低いL,L,Lを選択し、それぞれの度数C,C,Cにより、以下の(9)式により平均値(加重平均値)を求め、ノイズレベルNとする。
Figure 0005084755
なお、ここでは、ノイズレベル判定手段29は、複数のライン間ノイズレベルの加重平均によりノイズレベルを求めたが、度数を考慮せず、ライン間ノイズレベルの相加平均によりノイズレベルを求めてもよい。また、ノイズレベル判定手段29は、単に最小のライン間ノイズレベル(図18の場合、L)をノイズレベルとすることとしてもよい。
そして、ノイズレベル判定手段29は、判定したノイズレベル(レベル値)をノイズ低減装置1(図1)に出力する。なお、ノイズレベル検出装置2が、ノイズ低減装置1に組み込まれている場合は、ノイズレベル判定手段29は、判定したノイズレベル(レベル値)をノイズ低減装置1C(図6)の閾値設定手段13に出力する。
なお、ここでは、ノイズレベル検出装置2が、ライン抽出手段26によって、相関ライン群として、対象ラインと1つの隣接ラインの計2ラインを順次抽出し、ライン間ノイズレベル検出手段27によって、2つのラインの画素値からライン間ノイズレベルを検出することとした。しかし、相関ライン群は2ラインに限定されるものではない。例えば、対象ラインと2つの隣接ラインの計3ラインでライン間ノイズレベルを検出することとしてもよい。
ここで、図19を参照(適宜図15参照)して、3つのラインでライン間ノイズレベルを検出する手法について説明する。図19は、ライン抽出手段における3ラインの相関ライン群の抽出手法を説明するための説明図である。
図19(a)に示すように、例えば、ライン抽出手段26は、画面D(2次元画像)の主走査単位で、N番目のライン(対象ライン)と、(N−1)および(N+1)番目のライン(隣接ライン)の3つの隣接するラインを順次相関ライン群として抽出する。このとき、ライン抽出手段26は、隣接する相関ライン群ごとに隙間を設け、画面D全体の50%以上(より好ましくは70%以上)の領域をカバーするように複数の相関ライン群を抽出する。
また、図19(b)に示すように、画面の水平幅よりも短いラインの一部を部分的に3ライン抽出することとしてもよい。
さらに、ライン抽出手段26は、図19(c)に示すように、時間方向に連続する画面(フレーム)において、同一の水平位置におけるラインである、時刻tにおける画面のN番目のライン(対象ライン)と、時刻(t−1)および(t+1)における画面のNt−1およびNt+1番目の2ライン(隣接ライン)とを相関ライン群として抽出することとしてもよい。なお、この場合も、図16(b)と同様に、必ずしもラインは、画面の水平方向の幅分を用いる必要はなく、部分的に抽出することとしてもよい。
このように、ライン抽出手段26が順次3ラインの相関ライン群を抽出した場合、ノイズレベル検出装置2は、ライン間ノイズレベル検出手段27によって、相関ライン群の対応する画素ごとに対象ラインの一方に隣接するライン(第1隣接ライン)および他方に隣接するライン(第2隣接ライン)の画素値の和の1/2と、対象ラインの画素値との差分を求め、当該相関ライン群において差分を平均化した値をライン間ノイズレベルとする。
すなわち、ライン間ノイズレベル検出手段27は、3ラインのそれぞれ対応する画素の画素値に(−1/2,1,−1/2)または(1/2,−1,1/2)を乗算し加算することで、対象ラインと隣接ラインとの差分を求める。そして、ライン間ノイズレベル検出手段27は、この差分から、前記した(7)式または(7)式により、相関ライン群におけるライン間ノイズレベルを算出する。
このように、3ラインによって、ノイズレベルを検出することで、2ラインでノイズレベルを検出する場合に比べて、画像成分が分散され、より精度よくノイズレベルを検出することができる。
また、ここでは、ノイズレベル検出装置2が、ノイズレベル判定手段29によって、レベル累計手段28で累計されたライン間ノイズレベルごとのライン数のヒストグラムにおいて、レベルの低レベル値または当該低レベル値から所定数分のライン数に応じた平均値(加重平均等)を、ノイズレベルと判定することとした。しかし、ノイズレベル判定手段29は、ライン数に関係なく、単に、ライン間ノイズレベル検出手段27で検出されたライン間ノイズレベルのうち、低レベル値(最小値)または当該低レベル値から所定数分のレベル値の平均値をノイズレベルと判定することとしてもよい。この場合、ノイズレベル検出装置2は、構成からレベル累計手段28を省いて構成することができる。
(第2の例:ノイズレベル検出装置の動作)
次に、図20を参照(構成については適宜図15参照)して、第2の例に係るノイズレベル検出装置2の動作について説明する。図20は、第2の例に係るノイズレベル検出装置の動作を示すフローチャートである。
まず、ノイズレベル検出装置2は、ライン抽出手段26によって、走査線に沿って、映像信号からライン(相関ライン群)を抽出する(ステップS21)。なお、このライン抽出手段26は、画面全体のラインを抽出することとしてもよいし、画面内において画面全体に対して予め定めた割合(例えば、70%)以上となるように部分的にラインを選択することとしてもよい。
そして、ノイズレベル検出装置2は、ライン間ノイズレベル検出手段27によって、ステップS21で選択されたラインにおいて、隣接するライン(相関ライン群)ごとに、同一水平位置における画素値の差分を平均化し、相関ライン群におけるライン間ノイズレベルとして検出する(ステップS22)。なお、このライン間ノイズレベルは、映像のライン間における画像成分の差分とノイズ成分とが混在したレベルとなっている。
そして、ノイズレベル検出装置2は、レベル累計手段28によって、ステップS22で検出されたライン間ノイズレベルに対応するライン数を当該レベルごとに画面単位で累計する(ステップS23)。これによって、ノイズレベル検出装置2は、画面内におけるライン間ノイズレベルの分布を解析することができる。このとき、レベルが低いライン間ノイズレベルは、ほぼノイズのみの成分であるといえる。
そこで、ノイズレベル検出装置2は、ノイズレベル判定手段29によって、ステップS23で累計されたライン間ノイズレベルの最小値(低レベル値)または最小値から所定数分(例えば、2〜5個)のライン数に応じた平均値を、画面内のノイズレベルと判定する(ステップS24)。
これによって、ノイズレベル検出装置2は、映像信号に重畳されたノイズレベルを映像そのものから検出することができる。
1 ノイズ低減装置
1C ノイズ低減装置
11 メディアンフィルタ
12 画素値検出手段
13 閾値設定手段
14 画素設定値算出手段
15 ノイズ低減手段15
2 ノイズレベル検出装置(ノイズレベル検出手段)
21 ブロック化手段
22 直交変換手段
23 高周波成分検出手段
24 高周波成分累計手段
25 ノイズレベル判定手段
26 ライン抽出手段
27 ライン間ノイズレベル検出手段
28 レベル累計手段
29 ノイズレベル判定手段
3 遅延装置
IN1 映像入力手段
IN2 ノイズレベル入力手段
OUT 映像信号出力手段

Claims (7)

  1. デジタル映像信号に重畳されたノイズを低減するノイズ低減装置であって、
    前記デジタル映像信号を入力する映像信号入力手段と、
    前記映像信号入力手段で入力されたデジタル映像信号を構成するフレームと当該フレームに前後する前後フレームとにおいて、同一の画面位置の画素を対象画素として予め設定し、複数の前記対象画素における中央値を選択するメディアンフィルタと、
    前記フレームの前記対象画素の画素値を検出する画素値検出手段と、
    前記画素値検出手段が検出した画素値から前記メディアンフィルタが選択した中央値の差の絶対値が、予め設定された閾値よりも大きいか否かを判定すると共に、当該絶対値が当該閾値よりも大きいと判定されなかった場合、所定の画素設定値を算出する画素設定値算出手段と、
    前記画素設定値算出手段において、前記絶対値が前記閾値よりも大きいと判定された場合、前記画素値を出力信号とし、前記絶対値が前記閾値よりも大きいと判定されなかった場合、前記画素設定値を出力信号として出力するノイズ低減手段と、
    前記画素値検出手段が検出した画素値とシフト量との対応関係が予め設定され、当該対応関係に基づいて、前記画素値検出手段が検出した画素値に応じたシフト量を算出するシフト量算出手段と、を備え、
    前記画素設定値算出手段は、前記絶対値が前記閾値よりも大きいと判定されなかったときは、前記画素値が前記中央値よりも大きいか否かを判定すると共に、前記画素値が前記中央値よりも大きいと判定された場合、前記画素値から前記シフト量を減算して前記画素設定値を算出し、前記画素値が前記中央値よりも大きいと判定されなかった場合、前記画素値と前記シフト量とを加算して前記画素設定値を算出することを特徴とするノイズ低減装置。
  2. デジタル映像信号に重畳されたノイズを低減するノイズ低減装置であって、
    前記デジタル映像信号を入力する映像信号入力手段と、
    前記映像信号入力手段で入力されたデジタル映像信号に重畳されているノイズレベルを、当該ノイズレベルの大きさを示すレベル値として検出するノイズレベル検出手段と、
    前記ノイズレベル検出手段が検出したレベル値に基づいて、閾値を設定する閾値設定手段と、
    前記映像信号入力手段で入力されたデジタル映像信号を構成するフレームと当該フレームに前後する前後フレームとにおいて、同一の画面位置の画素を対象画素として予め設定し、複数の前記対象画素における中央値を選択するメディアンフィルタと、
    前記フレームの前記対象画素の画素値を検出する画素値検出手段と、
    前記画素値検出手段が検出した画素値から前記メディアンフィルタが選択した中央値の差の絶対値が、前記閾値設定手段で設定した閾値よりも大きいか否かを判定すると共に、当該絶対値が当該閾値よりも大きいと判定されなかった場合、所定の画素設定値を算出する画素設定値算出手段と、
    前記画素設定値算出手段において、前記絶対値が前記閾値よりも大きいと判定された場合、前記画素値を出力信号とし、前記絶対値が前記閾値よりも大きいと判定されなかった場合、前記画素設定値を出力信号として出力するノイズ低減手段と、
    を備えることを特徴とするノイズ低減装置。
  3. 前記画素設定値算出手段は、前記絶対値が前記閾値よりも大きいと判定されなかった場合、前記中央値を前記画素設定値として出力することを特徴とする請求項2に記載のノイズ低減装置。
  4. 前記画素値検出手段が検出した画素値とシフト量との対応関係が予め設定され、当該対応関係に基づいて、前記画素値検出手段が検出した画素値に応じたシフト量を算出するシフト量算出手段をさらに備え、
    前記画素設定値算出手段は、前記絶対値が前記閾値よりも大きいと判定されなかったときは、前記画素値が前記中央値よりも大きいか否かを判定すると共に、前記画素値が前記中央値よりも大きいと判定された場合、前記画素値から前記シフト量を減算して前記画素設定値を算出し、前記画素値が前記中央値よりも大きいと判定されなかった場合、前記画素値と前記シフト量とを加算して前記画素設定値を算出することを特徴とする請求項2に記載のノイズ低減装置。
  5. 前記ノイズレベル検出手段は、
    前記デジタル映像信号を画面ごとに予め定めた大きさのブロックに分割するブロック分割手段と、
    このブロック分割手段で分割されたブロックを、ブロックごとに直交変換する直交変換手段と、
    この直交変換手段で変換されたブロックの直流成分と予め定めた当該直流成分近傍とを除く高周波成分の係数を当該ブロック内で平均化し、当該ブロックの高周波成分のレベルとして検出する高周波成分検出手段と、
    この高周波成分検出手段で検出された高周波成分のレベルに対応するブロック数を当該レベルごとに累計する高周波成分累計手段と、
    この高周波成分累計手段で累計された高周波成分のレベルの低レベル値から所定数分のブロック数に応じた平均値を、前記レベル値と判定するノイズレベル判定手段と、
    を備えることを特徴とする請求項2から請求項4の何れか一項に記載のノイズ低減装置。
  6. 前記ノイズレベル検出手段は、
    前記デジタル映像信号から、画面を構成するラインである対象ラインと当該対象ラインに隣接する隣接ラインとを相関ライン群として順次抽出するライン抽出手段と、
    このライン抽出手段で抽出された相関ライン群において、前記対象ラインと前記隣接ラインとの対応する画素の画素値の差分を平均化し、前記対象ラインの前記相関ライン群におけるライン間ノイズレベルとして検出するライン間ノイズレベル検出手段と、
    このライン間ノイズレベル検出手段で検出されたライン間ノイズレベルに対応する前記対象ラインのライン数を当該ライン間ノイズレベルごとに累計するレベル累計手段と、
    このレベル累計手段で累計されたライン間ノイズレベルの低レベル値から所定数分のライン数に応じた平均値を、前記レベル値と判定するノイズレベル判定手段と、
    を備えることを特徴とする請求項2から請求項4の何れか一項に記載のノイズ低減装置。
  7. デジタル映像信号に重畳されたノイズを低減するために、コンピュータを、
    前記デジタル映像信号を入力する映像信号入力手段、
    前記映像信号入力手段で入力されたデジタル映像信号に重畳されているノイズレベルを、当該ノイズレベルの大きさを示すレベル値として検出するノイズレベル検出手段、
    前記ノイズレベル検出手段が検出したレベル値に基づいて、閾値を設定する閾値設定手段、
    前記映像信号入力手段で入力されたデジタル映像信号を構成するフレームと当該フレームに前後する前後フレームとにおいて、同一の画面位置の画素を前記対象画素として予め設定し、複数の前記対象画素における中央値を選択するメディアンフィルタ、
    前記フレームの前記対象画素の画素値を検出する画素値検出手段、
    前記画素値検出手段が検出した画素値から前記メディアンフィルタが選択した中央値の差の絶対値が、前記閾値設定手段で設定した閾値よりも大きいか否かを判定すると共に、当該絶対値が当該閾値よりも大きいと判定されなかった場合、所定の画素設定値を算出する画素設定値算出手段、
    前記画素設定値算出手段において、前記絶対値が前記閾値よりも大きいと判定された場合、前記画素値を出力信号とし、前記絶対値が前記閾値よりも大きいと判定されなかった場合、前記画素設定値を出力信号として出力するノイズ低減手段、
    として機能させるためのノイズ低減プログラム。
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