JP5078558B2 - インテークマニホールドおよび内燃機関 - Google Patents

インテークマニホールドおよび内燃機関 Download PDF

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Description

本発明は、内燃機関のインテークマニホールドに関する。
従来の内燃機関には、シリンダヘッドの吸気ポートに吸入空気を導くためにインテークマニホールドが設けられている。この種のインテークマニホールドは、例えば、吸気コレクタとシリンダヘッドに設けられた複数の吸気ポートとを接続する複数の吸気ブランチ管を有している。吸気ブランチ管は、シリンダヘッドの吸気ポートに接続されており、吸気コレクタからシリンダヘッドまでの間で折り曲げられている場合が多い(例えば、特許文献1を参照)。
特許第3393670号公報 特開2004−27978号公報
吸気ブランチ管が折り曲げられている場合、その湾曲部では内部を流れる吸入空気の流れに変化が生じる。具体的には、湾曲部の半径方向外側および内側の流速の差により圧力差が生じ、この結果、湾曲部では1対の渦流が発生する。
一方で、内燃機関の性能を向上させるために、インテークマニホールドにおいて吸入空気の流れに変化を与え、燃焼室内の燃焼ガスの撹拌を促進する試みがなされている(例えば、特許文献2を参照)。燃焼ガスの撹拌を促進することで、シリンダ内に供給された燃料を効率よく燃焼させることができ、内燃機関の性能を高めることができる。
本発明の課題は、内燃機関の性能を高めることができるインテークマニホールドを提供することにある。
本発明に係るインテークマニホールドは、導入部と、湾曲部と、導出部と、を備えている。導入部は、吸入空気が流れ込む部分である。湾曲部は、導入部の下流側に接続されている。導出部は、湾曲部とシリンダヘッドの吸気ポートとを接続しており、湾曲部で発生する1対の渦流の消滅を抑制する導出抑制部を有している。
このインテークマニホールドでは、導入部に流れ込んだ吸入空気は、湾曲部および導出部を介してシリンダヘッドの吸気ポートへ導かれる。このとき、湾曲部の外側流路と内側流路とで吸入空気の流速の差が生じるため、湾曲部において1対の渦流が発生する。
ここでは、導出部が導出抑制部を有しているため、導出部へ流れ込んだ1対の渦流が導出部内で消滅するのを抑制できる。言い換えると、導出部において1対の渦流の流動状態が保持され、吸入空気が1対の渦流となって吸気ポートに流れ込む。この結果、燃焼室内で燃焼ガスの撹拌が促進され、良好な燃焼状態を得ることができる。すなわち、このインテークマニホールドでは内燃機関の性能を高めることができる。
本発明に係るインテークマニホールドでは、導出抑制部により1対の渦流の消滅が抑制されるため、燃焼室内の燃焼ガスの撹拌が促進され、内燃機関の性能を高めることができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
<内燃機関の概略構成>
図1を用いて、本発明の第1実施形態に係るインテークマニホールド4が搭載された内燃機関1について説明する。図1はインテークマニホールド4およびその周辺の内燃機関1の部分断面図である。
図1に示すように、内燃機関1は、シリンダブロック3、シリンダヘッド2、インテークマニホールド4などから構成されている。
インテークマニホールド4は、吸入空気を吸気ポート21に導くための配管群であり、例えば樹脂製である。インテークマニホールド4は主に、吸気コレクタ41と、吸気コレクタ41に接続された4本の吸気ブランチ管と、から構成されている。図1に示す吸気ブランチ管42は、4本の吸気ブランチ管のうちの1つである。吸気ブランチ管42の上流側の端部は、吸気コレクタ41に接続されており、吸気ブランチ管42の下流側の端部は、シリンダヘッド2の吸気ポート21に接続されている。4本の吸気ブランチ管の形状は、それぞれ若干異なるが、ここではインテークマニホールド4について吸気ブランチ管42を例に説明する。
図1に示すように、シリンダブロック3に設けられたシリンダ31内にはクランクシャフト(図示せず)に連結されたピストン32が移動可能に配置されている。シリンダヘッド2、シリンダ31およびピストン32により燃焼室33が形成されている。
シリンダヘッド2には、複数の吸気ポート21および排気ポート22が設けられている。吸気ポート21にはインテークマニホールド4が接続されており、排気ポート22には排気マニホールド(図示せず)が接続されている。吸気ポート21に形成された流路と燃焼室33との間には吸気バルブ23が設けられており、排気ポート22に形成された流路と燃焼室33との間には排気バルブ24が設けられている。吸気バルブ23および排気バルブ24により、インテークマニホールド4から燃焼室33への吸気および燃焼室33から排気マニホールドへの排気が切り替えられる。
<インテークマニホールドの構成>
インテークマニホールド4は、吸気ブランチ管42の構成に特徴を有している。ここで、図1〜図3を用いてインテークマニホールド4の詳細について説明する。図2は吸気ブランチ管42およびその周辺の部分断面図である。図3は図2のIII−III断面図である。
(1)吸気ブランチ管の概要
吸気ブランチ管42は、例えばシリンダヘッド2の上方から側方へ、概ねシリンダヘッド2の外形に沿うように折り曲げられている。
具体的には図1および図2に示すように、吸気ブランチ管42は、吸気コレクタ41に接続された導入部46と、導入部46に接続された湾曲部47と、湾曲部47とシリンダヘッド2とを接続する導出部48と、を有している。
(2)導入部
図1および図2に示すように、導入部46は、吸気コレクタ41に流れ込んだ吸入空気が導入される部分であり、導入部46は緩やかに湾曲している。具体的には、導入部46は緩やかに湾曲する第1中心線A1を有している。導入部46には第1中心線A1に沿って延びる流路P1が形成されている。第1中心線A1の曲率半径が大きいため、導入部46では、後述する1対の渦流はほとんど発生しない。このため、導入部46は、概ね直線状に延びる部分と考えることができる。
導入部46の吸気コレクタ41との接続部分の断面形状はほぼ円形であるが、湾曲部47との接続部分の断面形状は概ね楕円形である。このため、例えば、導入部46の断面形状は上流側から下流側にかけて円形から楕円形へ徐々に変化している。
ここで、第1中心線A1は、導入部46の断面形状から求められる中心点の集まりである。例えば、導入部46の断面形状が円形である場合、導入部46の断面形状から求められる中心点は円の中心となる。導入部46の断面形状が楕円形である場合、楕円の長辺の中線と短辺の中線との交点が中心点となる。これらの中心点の集まりが第1中心線A1である。第1中心線A1は導入部46内において吸入空気が全体として流れる方向(主流れ方向)とほぼ一致している。
(3)湾曲部
図1および図2に示すように、湾曲部47は、導入部46の下流側に接続されており、湾曲する第2中心線A2(中心線)を有している。湾曲部47は、湾曲している部分であり、第2中心線A2に沿って導入部46から導出部48まで延びている。第2中心線A2の曲率半径は第1中心線A1の曲率半径に比べて大幅に小さい。導入部46の下流側端部と同様に、湾曲部47の断面形状は、概ね楕円形であり、湾曲部47の上流側端部から下流側端部までほぼ同じである。
湾曲部47は、第2中心線A2の半径方向内側に配置された湾曲内周部51と、第2中心線A2の半径方向外側に配置された湾曲外周部52と、を有している。湾曲内周部51および湾曲外周部52により、第2中心線A2に沿って延びる湾曲した流路P2が形成されている。湾曲部47は下流側に配置された導出部48と接続されている。
(4)導出部
図1および図2に示すように、導出部48は、湾曲部47とシリンダヘッド2の吸気ポート21とを接続する部分であり、湾曲内周部51と接続される導出内周部53と、湾曲外周部52と接続される導出外周部54と、を有している。導出部48は、第3中心線A3を有しており、導出内周部53および導出外周部54により、第3中心線A3に沿って概ね直線状に延びる流路P3が形成されている。湾曲部47と同様に、導出部48の断面形状は概ね楕円形である。
(5)吸入空気の流れ
ここで、吸入空気の流れについて説明する。導入部46に流れ込んだ吸入空気は湾曲部47および導出部48を介して吸気ポート21に流れ込む。湾曲部47では吸入空気の流れ方向が第2中心線A2に沿って変化する。このとき、湾曲部47において第2中心線A2の半径方向内側では半径方向外側に比べて吸入空気の流速が低下するため、半径方向外側に比べて半径方向内側での圧力が高まる。この結果、流路P2の第2中心線A2付近において半径方向内側から外側へ吸入空気が流れる現象が生じる。この吸入空気の流れにより、図3に示すような1対の渦流S1、S2が湾曲部47において発生する。
<吸気ブランチ管および吸気ポートの詳細構成>
通常、この渦流S1、S2は、湾曲部47の途中、あるいは直線状の導出部48において消滅する。このため、吸気ポート21に流れ込む吸入空気には、1対の渦流S1、S2は形成されていない。
しかし、このインテークマニホールド4の吸気ブランチ管42では、意図的に渦流S1、S2の消滅を抑制することで、渦流S1、S2を吸気ポート21まで導いている。以下、湾曲部47および導出部48の詳細構成について説明する。
(1)湾曲部の詳細構成
図3に示すように、湾曲内周部51は、湾曲外周部52に向かって(より詳細には、第2中心線A2に向かって)突出する第1湾曲抑制部47aを有している。湾曲外周部52は、湾曲内周部51に向かって(より詳細には、第2中心線A2に向かって)突出する第2湾曲抑制部47bを有している。第2湾曲抑制部47bは、第2中心線A2を挟んで第1湾曲抑制部47aの反対側に配置されている。第1湾曲抑制部47aおよび第2湾曲抑制部47bは渦流S1、S2の消滅を抑制する湾曲抑制部の一例である。第1湾曲抑制部47aおよび第2湾曲抑制部47bにより、渦流S1、S2の発生が促進される場合もある。
図3に示すように、第1湾曲抑制部47aおよび第2湾曲抑制部47bは、根元部分から先端部にかけて徐々に細くなるように形成されている。具体的には、第1湾曲抑制部47aは、1対の曲面T1、T2を有しており、第2湾曲抑制部47bは、1対の曲面T3、T4を有している。例えば、曲面T1、T3は概ね渦流S1の流線に沿って形成されており、曲面T2、T4は概ね渦流S2の流線に沿って形成されている。第2中心線A2に沿った方向から見た場合に、第1湾曲抑制部47aの先端部は曲面T1、T2により鋭角に形成されており、第2湾曲抑制部47bの先端部は曲面T3、T4により鋭角に形成されている。
また、第1湾曲抑制部47aの外側には、第1湾曲抑制部47aを挟んで第2中心線A2の反対側に配置され、湾曲外周部52に向かって(より詳細には、第2中心線A2に向かって)窪んだ第1湾曲凹部47cが形成されている。第2湾曲抑制部47bの外側には、第2湾曲抑制部47bを挟んで第2中心線A2の反対側に配置され、湾曲内周部51に向かって(より詳細には、第2中心線A2に向かって)窪んだ第2湾曲凹部47dが形成されている。図3に示すように、第1湾曲凹部47cは第1湾曲抑制部47aと相補的な形状を有しており、第2湾曲凹部47dは第2湾曲抑制部47bと相補的な形状を有している。このため、湾曲部47が第1湾曲抑制部47aおよび第2湾曲抑制部47bを有しているが、湾曲部47の板厚は概ね一定である。
図1および図2に示すように、第1湾曲抑制部47aおよび第2湾曲抑制部47bは、導入部46と湾曲部47との境界B1から湾曲部47と導出部48との境界B2まで、第2中心線A2に沿って延びており、連続的に形成されている。第1湾曲抑制部47aの上流側端部には、第1傾斜部47eが形成されており、第2湾曲抑制部47bの上流側端部には、第2傾斜部47fが形成されている。図2に示すように、第1傾斜部47eは下流側へいくにしたがって湾曲外周部52に近づくように(より詳細には、第2中心線A2に近づくように)形成されている。第2傾斜部47fは下流側へいくにしたがって湾曲内周部51に近づくように(より詳細には、第2中心線A2に近づくように)形成されている。これにより、吸入空気が第1湾曲抑制部47aおよび第2湾曲抑制部47bの上流側端部に衝突するのを防止できる。
ここで、湾曲部47の形状を別の観点から説明すると、図3に示すように、湾曲部47は、第2中心線A2に沿って湾曲する2本の管状の部材が第2中心線A2を挟んで並んだ状態で接続されている。このため、湾曲部47には第2中心線A2を挟んで配置される2つの流路P3、P4が形成されている。すなわち、湾曲部47の流路P1は2つの流路P3、P4から構成されている。
図3に示すように、流路P3、P4の断面形状は、ほぼ円形であり、第2中心線A2に沿った方向から見た場合に、流路P3、P4は第2中心線A2付近で重なり合っており、第2中心線A2の周辺でつながっている。言い換えると、流路P3、P4の間に配置された第1湾曲抑制部47aおよび第2湾曲抑制部47bが、流路P3、P4の一部を分割している。
(2)導出部の詳細構成
導出部48の断面形状は湾曲部47の断面形状とほぼ同じである。具体的には図3に示すように、導出内周部53は、導出外周部54に向かって(より詳細には、第3中心線A3に向かって)突出する第1導出抑制部48a(第1抑制部)を有しており、湾曲内周部51の第1湾曲抑制部47aと接続されている。導出外周部54は、導出内周部53に向かって(より詳細には、第3中心線A3に向かって)突出する第2導出抑制部48b(第2抑制部)を有しており、湾曲外周部52の第2湾曲抑制部47bと接続されている。第2導出抑制部48bは、第3中心線A3を挟んで第1導出抑制部48aの反対側に配置されている。第1導出抑制部48aおよび第2導出抑制部48bは渦流S1、S2の消滅を抑制する導出抑制部の一例である。
図3に示すように、第1湾曲抑制部47aおよび第2湾曲抑制部47bと同様に、第1導出抑制部48aおよび第2導出抑制部48bは、根元部分から先端部にかけて徐々に細くなるように形成されている。具体的には、第1導出抑制部48aは、1対の曲面T5、T6を有しており、第2導出抑制部48bは、1対の曲面T7、T8を有している。例えば、図3に示すように、曲面T5、T7は渦流S1の流線に沿って形成されており、曲面T6、T8は渦流S2の流線に沿って形成されている。第3中心線A3に沿った方向から見た場合に、第1導出抑制部48aの先端部は曲面T5、T6により鋭角に形成されており、第2導出抑制部48bの先端部は曲面T7、T8により鋭角に形成されている。
また、第1導出抑制部48aの外側には、第1導出抑制部48aを挟んで第3中心線A3の反対側に配置され、導出外周部54に向かって(より詳細には、第3中心線A3に向かって)窪んだ第1導出凹部48cが形成されている。第2導出抑制部48bの外側には、第2導出抑制部48bを挟んで第3中心線A3の反対側に配置され、導出内周部53に向かって(より詳細には、第3中心線A3に向かって)窪んだ第2導出凹部48dが形成されている。図3に示すように、第1導出凹部48cは第1導出抑制部48aと相補的な形状を有しており、第2導出凹部48dは第2導出抑制部48bと相補的な形状を有している。このため、導出部48が第1導出抑制部48aおよび第2導出抑制部48bを有しているが、導出部48の板厚は概ね一定である。第1導出凹部48cおよび第2導出凹部48dは導出凹部の一例である。
図1および図2に示すように、第1導出抑制部48aおよび第2導出抑制部48bは、湾曲部47と導出部48との境界B2から導出部48とシリンダヘッド2との境界B3まで、第3中心線A3に沿って延びており、連続的に形成されている。
また、流路P3、P4と同様に、導出部48の流路P2は2つの流路P5、P6から構成されている。流路P3は流路P5とつながっており、流路P4は流路P6とつながっている。流路P5、P6の断面形状は、ほぼ円形であり、第3中心線A3に沿った方向から見た場合に、流路P5、P6は第3中心線A3付近で重なり合っており、第3中心線A3の周辺でつながっている。言い換えると、流路P5、P5の間に配置された第1導出抑制部48aおよび第2導出抑制部48bが、流路P5、P6の一部を分割している。
以上に説明したように、第2中心線A2および第3中心線A3に沿って、第1湾曲抑制部47a、第2湾曲抑制部47b、第1導出抑制部48aおよび第2導出抑制部48bが境界B1から境界B2にかけて連続的に形成されている。また、湾曲部47および導出部48において、第1湾曲抑制部47a、第2湾曲抑制部47b、第1導出抑制部48aおよび第2導出抑制部48bにより、概ね円形断面を有する2つの流路P3〜P6が形成されている。
(3)吸気ポートの詳細構成
さらに、シリンダヘッド2の吸気ポート21は、導出部48から流れ込む渦流S1、S2の消滅を抑制するために、湾曲部47および導出部48と同様の構成を有している。具体的には図4に示すように、吸気ポート21は、導出部48の流路P3とつながっている流路P7を有している。流路P7は、第3中心線A3と概ね一致している第4中心線A4に沿って延びている部分を有しており、流路P3と同様に、流路P7の断面形状は概ね楕円形である。流路P7は途中から2つの流路に分岐しており、それぞれの流路は燃焼室33とつながっている。
吸気ポート21は、第1導出抑制部48aに対応する第1ポート抑制部21aと、第2導出抑制部48bに対応する第2ポート抑制部21bと、を有している。第1ポート抑制部21aおよび第2ポート抑制部21bは、第4中心線A4に向かって突出している。第2ポート抑制部21bは、第4中心線A4を挟んで第2ポート抑制部21bの反対側に配置されている。第1ポート抑制部21aおよび第2ポート抑制部21bは渦流S1、S2の消滅を抑制するポート抑制部の一例である。
図4に示すように、第1ポート抑制部21aおよび第2ポート抑制部21bは、根元部分から先端部にかけて徐々に細くなるように形成されている。具体的には、第1ポート抑制部21aは、1対の曲面T9、T10を有しており、第2ポート抑制部21bは、1対の曲面T11、T12を有している。例えば、曲面T9、T11は概ね渦流S1の流線に沿って形成されており、曲面T10、T12は概ね渦流S2の流線に沿って形成されている。第4中心線A4に沿った方向から見た場合に、第1ポート抑制部21aの先端部は曲面T9、T10により鋭角に形成されており、第2ポート抑制部21bの先端部は曲面T11、T12により鋭角に形成されている。
第1ポート抑制部21aおよび第2ポート抑制部21bは、導出部48と吸気ポート21との境界B3から燃焼室33側へ延びている。より詳細には、流路P7は、導出部48の流路P5、P6に対応する流路P8、P9から構成されている。流路P8、P9は、燃焼室33の入口の手前まで、流路P5、P6と同様に、第4中心線A4付近で互いにつながっているが、途中から分岐して2つの独立した流路を形成している。このため、第1ポート抑制部21aおよび第2ポート抑制部21bは、境界B3から流路P8、P9が分岐する部分まで第4中心線A4に沿って形成されている。
これらの構成により、導出部48から吸気ポート21へ流れ込む1対の渦流S1、S2が流路P8、P9を介して燃焼室33へ導かれる。
なお、ここでは吸気ブランチ管42を例に抑制部について説明したが、このインテークマニホールド4では、吸気ブランチ管42以外の吸気ブランチ管も渦流S1、S2の消滅を抑制する部分を有している。
<吸入空気の流れ>
このインテークマニホールド4における吸入空気の流れについて説明する。
このインテークマニホールド4では、吸気コレクタ41から吸気ブランチ管42〜45に吸入空気が流れ込む。例えば、吸気ブランチ管42に流れ込んだ吸入空気は、導入部46の流路P1、湾曲部47の流路P2および導出部48の流路P3を順次流れる。導入部46から湾曲部47へ吸入空気が流れ込むと、吸入空気が湾曲部47に沿って流れる。このとき、第2中心線A2の半径方向内側と半径方向外側とで吸入空気の流速の差が生じ、半径方向内側と外側とで圧力差が生じる。この結果、湾曲部47において1対の渦流S1、S2が発生する。
この渦流S1、S2は、互いに逆回転しながら第2中心線A2に沿って導出部48側へ流れる。この渦流S1、S2の流れを第2中心線A2に沿った方向から平面的に見た場合、図3に示すように、渦流S1、S2は、第2中心線A2の半径方向内側において互いに向かい合うように流れた後に、第1湾曲抑制部47aに沿って第2中心線A2に向かって流れる。このとき、第1湾曲抑制部47aが第2中心線A2に向かって突出しており、第1湾曲抑制部47aにより1対の曲面T1、T2が形成されている。このため、図3に示すように、渦流S1、S2は互いに衝突することなく、第2中心線A2周辺を通過し、第2湾曲抑制部47b側へ流れ込む。
図3に示すように、渦流S1、S2は第2湾曲抑制部47bにより形成された1対の曲面T3、T4に沿って互いに離れるように流れる。このとき、第2湾曲抑制部47bの先端部が鋭角に形成されているため、渦流S1、S2が第2湾曲抑制部47bの先端部に衝突するのを抑制できる。渦流S1は流路P1を旋回しながら流れ、渦流S2は流路P2を旋回しながら流れる。
このように、まず湾曲部47では、渦流S1、S2が発生するとともに、第1湾曲抑制部47aおよび第2湾曲抑制部47bにより、渦流S1、S2が衝突して渦流S1、S2が消滅するのを抑制できる。湾曲部47では渦流S1、S2の状態が保持され、渦流S1、S2が導出部48に流れ込む。
また、湾曲部47と同様に、導出部48では、第1導出抑制部48aおよび第2導出抑制部48bにより渦流S1、S2が互いに衝突することなく旋回を続けながら第3中心線A3に沿って流れる。このため、導出部48において渦流S1、S2が消滅するのを抑制することができる。こうして、湾曲部47において発生した渦流S1、S2は、導出部48の流路P5、P6により吸気ポート21へ導かれる。
さらに、導出部48と同様に、渦流S1、S2が吸気ポート21に流れ込むと、吸気ポート21の第1ポート抑制部21aおよび第2ポート抑制部21bにより、渦流S1、S2の状態が保持される。渦流S1は流路P5とつながっている流路P8へ流れ込む。渦流S2は流路P6とつながっている流路P9へ流れ込む。
図4に示すように、導出部48と同様に、吸気ポート21では、渦流S1、S2は第1ポート抑制部21aおよび第2ポート抑制部21bに沿って旋回する。これにより、導出部48と同様に渦流S1、S2の消滅が抑制される。
吸気ポート21の流路P8、P9は、途中で分割されているため、渦流S1は流路P8を介して、渦流S2は流路P9を介して、それぞれ別ルートで燃焼室33に流れ込む。このとき、渦流S1、S2の状態が湾曲部47から吸気ポート21まで保持されるため、燃焼室33には渦状の吸入空気が流れ込む。これにより、燃焼室33内の燃焼ガスが撹拌され、良好な燃焼状態を得ることができる。
<特徴>
インテークマニホールド4の特徴は以下の通りである。
(1)
このインテークマニホールド4では、導出部48が第1導出抑制部48aを有しているため、渦流S1、S2が互いに衝突することを防止でき、湾曲部47で発生する1対の渦流S1、S2が導出部48で消滅するのを抑制できる。このため、渦流S1、S2の状態が保持されて、すなわち吸入空気の流れが乱れた状態で、導出部48から吸気ポート21へ吸入空気が流れ込む。これにより、燃焼室33の燃焼ガスの撹拌が促進され、良好な燃焼状態を得ることができる。すなわち、このインテークマニホールド4では、湾曲部47で発生する渦流S1、S2を有効利用することで、内燃機関1の性能を高めることができる。
(2)
このインテークマニホールド4では、導出部48において、渦流S1、S2が互いに向かい合って流れる領域に、第1導出抑制部48aが第3中心線A3へ向かって突出するように配置されている。さらに、第1導出抑制部48aが渦流S1、S2に沿って形成される1対の曲面T5、T6を有している。このため、渦流S1、S2が曲面T5、T6に沿って滑らかに流れ、渦流S1、S2の剥離を抑制することができる。これにより、このインテークマニホールド4では、渦流S1、S2の剥離による圧力損失を低減でき、内燃機関1の性能をさらに高めることができる。
また、第1導出抑制部48aの先端部が曲面T5、T6により鋭角に形成されているため、第1導出抑制部48aの先端部周辺で渦流S1、S2が剥離するのをさらに抑制できる。これにより、渦流S1、S2の剥離による圧力損失をより低減できる。
なお、第1導出抑制部48aの先端部は、鋭くとがっていてもよく、渦流S1、S2の剥離を抑制できる程度に丸みを帯びていてもよい。
(3)
このインテークマニホールド4では、導出部48が第2導出抑制部48bをさらに有している。第2導出抑制部48bは、第3中心線A3を挟んで第1導出抑制部48aの反対側に配置され、第3中心線A3に向かって突出している。さらに、第2導出抑制部48bが渦流S1、S2に沿って形成される曲面T7、T8を有している。このため、1対の渦流S1、S2は、第1導出抑制部48aに沿って第3中心線A3に向かって流れた後に、第2導出抑制部48bの曲面T7、T8に沿って流れる。この結果、渦流S1、S2は、滑らかに方向を変えながら第1導出抑制部48aまで流れる。このように、このインテークマニホールド4では、第2導出抑制部48bにより1対の渦流S1、S2の流れをより円滑にすることができ、1対の渦流S1、S2の消滅をさらに抑制できる。
また、第2導出抑制部48bの先端部が曲面T7、T8により鋭角に形成されているため、第2導出抑制部48bの先端部に渦流S1、S2が衝突するのを抑制できる。このため、渦流S1、S2の流れがより滑らかになり、渦流S1、S2の消滅を抑制する効果が高まる。
なお、第2導出抑制部48bの先端部は、鋭くとがっていてもよく、渦流S1、S2との衝突を抑制できる程度に丸みを帯びていてもよい。
(4)
このインテークマニホールド4では、第1導出抑制部48aおよび第2導出抑制部48bが、境界B2から境界B3まで第3中心線A3に沿って延びており、連続的に形成されている。このため、湾曲部47から流れ込んだ渦流S1、S2の状態が吸気ポート21まで保持されやすくなり、渦流S1、S2が消滅するのをさらに抑制することができる。
(5)
このインテークマニホールド4では、湾曲部47が第1湾曲抑制部47aおよび第2湾曲抑制部47bを有しているため、湾曲部47において発生した渦流S1、S2が湾曲部47の流路P2で消滅するのを抑制できる。
また、第1湾曲抑制部47aおよび第2湾曲抑制部47bにより渦流S1、S2の剥離を抑制できるため、渦流S1、S2の剥離による圧力損失を低減できる。
さらに、このインテークマニホールド4では、第1湾曲抑制部47aが渦流S1、S2に沿って形成される1対の曲面T1、T2を有している。このため、渦流S1、S2が曲面T1、T2に沿って滑らかに流れ、渦流S1、S2の剥離を抑制することができる。これにより、このインテークマニホールド4では、渦流S1、S2の剥離による圧力損失を低減でき、内燃機関1の性能をさらに高めることができる。
第1湾曲抑制部47aの先端部が曲面T1、T2により鋭角に形成されているため、第1湾曲抑制部47aの先端部周辺で渦流S1、S2が剥離するのをさらに抑制できる。これにより、渦流S1、S2の剥離による圧力損失をより低減できる。
第2湾曲抑制部47bが渦流S1、S2に沿って形成される1対の曲面T3、T4を有しているため、渦流S1、S2が曲面T3、T4に沿って滑らかに流れる。これにより、渦流S1、S2の消滅を抑制する効果が高まる。
また、第2湾曲抑制部47bの先端部が曲面T3、T4により鋭角に形成されているため、第2湾曲抑制部47bの先端部に渦流S1、S2が衝突するのを抑制できる。このため、渦流S1、S2の流れがより滑らかになり、渦流S1、S2の消滅を抑制する効果が高まる。
なお、第1湾曲抑制部47aの先端部は、鋭くとがっていてもよく、渦流S1、S2の剥離を抑制できる程度に丸みを帯びていてもよい。また、第2湾曲抑制部47bの先端部は、鋭くとがっていてもよく、渦流S1、S2との衝突を抑制できる程度に丸みを帯びていてもよい。
(6)
このインテークマニホールド4では、第1湾曲抑制部47aおよび第2湾曲抑制部47bが境界B1から境界B2まで第2中心線A2に沿って延びており、連続的に形成されている。このため、渦流S1、S2の状態が吸気ポート21まで保持されやすくなり、渦流S1、S2が消滅するのをさらに抑制することができる。
(7)
このインテークマニホールド4では、第1湾曲抑制部47aおよび第2湾曲抑制部47bの上流側端部に第1傾斜部47eおよび第2傾斜部47fが形成されている。このため、第1湾曲抑制部47aおよび第2湾曲抑制部47bの端部に吸入空気が衝突して圧力損失が増大するのを抑制することができる。
(8)
このインテークマニホールド4では、湾曲部47が第1湾曲凹部47cおよび第2湾曲凹部47dを有しているため、第1湾曲抑制部47aおよび第2湾曲抑制部47bにより湾曲部47の重量が増大するのを抑制できる。
また、導出部48が第1導出凹部48cおよび第2導出凹部48dを有しているため、第1導出抑制部48aおよび第2導出抑制部48bにより導出部48の重量が増大するのを抑制できる。
(9)
このように、このインテークマニホールド4では、第1湾曲抑制部47a、第2湾曲抑制部47b、第1導出抑制部48aおよび第2導出抑制部48bにより湾曲部47で発生した渦流S1、S2の消滅が抑制される。この結果、燃焼室33の燃焼ガスの撹拌が促進され、良好な燃焼状態を得ることができる。これにより、このインテークマニホールド4では、内燃機関1の性能を高めることができる。
(10)
さらに、この内燃機関1では、導出部48と同様に、シリンダヘッド2の吸気ポート21が第1ポート抑制部21aおよび第2ポート抑制部21bを有している。このため、導出部48から吸気ポート21に流れ込む渦流S1、S2が吸気ポート21で消滅するのを抑制できる。これにより、渦流S1、S2が吸気ポート21で消滅するのを抑制することができ、燃焼室33内の燃焼ガスの撹拌をさらに促進することができる。すなわち、さらに内燃機関1の性能を高めることができる。
第1ポート抑制部21aが渦流S1、S2に沿って形成される1対の曲面T9、T10を有している。このため、渦流S1、S2が曲面T1、T2に沿って滑らかに流れ、渦流S1、S2の剥離を抑制することができる。これにより、渦流S1、S2の剥離による圧力損失を低減でき、内燃機関1の性能をさらに高めることができる。
第1ポート抑制部21aの先端部が曲面T9、T10により鋭角に形成されているため、第1ポート抑制部21aの先端部周辺で渦流S1、S2が剥離するのをさらに抑制できる。これにより、渦流S1、S2の剥離による圧力損失をより低減できる。
第2ポート抑制部21bが渦流S1、S2に沿って形成される1対の曲面T11、T12を有しているため、渦流S1、S2が曲面T11、T12に沿って滑らかに流れる。これにより、渦流S1、S2の消滅を抑制する効果が高まる。
第2ポート抑制部21bの先端部が曲面T11、T12により鋭角に形成されているため、第2ポート抑制部21bの先端部に渦流S1、S2が衝突するのを抑制できる。このため、渦流S1、S2の流れがより滑らかになり、渦流S1、S2の消滅を抑制する効果が高まる。
なお、第1ポート抑制部21aの先端部は、鋭くとがっていてもよく、渦流S1、S2の剥離を抑制できる程度に丸みを帯びていてもよい。第2ポート抑制部21bの先端部は、鋭くとがっていてもよく、渦流S1、S2との衝突を抑制できる程度に丸みを帯びていてもよい。
<他の実施形態>
本発明の具体的な構成は、前述の実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更および修正が可能である。
(A)
湾曲部47には、湾曲抑制部として第1湾曲抑制部47aおよび第2湾曲抑制部47bが設けられている。導出部48には、導出抑制部として第1導出抑制部48aおよび第2導出抑制部48bが設けられている。吸気ポート21には、ポート抑制部として第1ポート抑制部21aおよび第2ポート抑制部21bが設けられている。
しかし、少なくとも導出部48に第1導出抑制部48aが設けられていれば、渦流S1、S2の消滅を抑制する効果が得られる。他の抑制部が設けられていることで、渦流S1、S2の消滅を抑制する効果をさらに高めることができる。
(B)
前述の実施形態では、湾曲部47が第1湾曲凹部47cおよび第2湾曲凹部47dを有しており、導出部48が第1導出凹部48cおよび第2導出凹部48dを有している。しかし、湾曲部47および導出部48がこれらの凹部を有していない場合も考えられる。例えば図5に示す湾曲部147は、第2中心線A12に向かって突出する第1湾曲抑制部147aおよび第2湾曲抑制部147bを有している。第1湾曲凹部47cおよび第2湾曲凹部47dに対応する部分は、平面147cおよび147dが形成されている。この場合、湾曲部147の重量が増大するが、湾曲部147の強度が高まる。
(C)
前述の実施形態では、湾曲部47および導出部48の断面形状が概ね楕円形である。しかし、湾曲部47および導出部48の断面形状が概ね円形である場合も考えられる。例えば図6に示す導出部248は、第3中心線A23に向かって突出する第1導出抑制部248aおよび第2導出抑制部248bを有しているが、断面形状が概ね円形である。このため、流路P25、P26の断面形状は概ね楕円形となっている。この場合でも、流路P25、P26における渦流S1、S2の流れが円滑になるため、渦流S1、S2が消滅するのを抑制することができる。これは、吸気ポート21についても同様である。
(D)
前述の実施形態では、第1湾曲抑制部47a、第2湾曲抑制部47b、第1導出抑制部48aおよび第2導出抑制部48bが境界B1から境界B3まで連続的に形成されている。しかし、インテークマニホールド4では、導出部48の少なくとも一部に第1導出抑制部48aが形成されていれば、渦流S1、S2の消滅を抑制することができる。
例えば、第1湾曲抑制部47aおよび第2湾曲抑制部47bが湾曲部47の途中から形成されている場合、あるいは湾曲部47が第1湾曲抑制部47aおよび第2湾曲抑制部47bを有していない場合なども考えられる。この場合でも、導出部48が第1導出抑制部48aを有していれば、湾曲部47で発生した渦流S1、S2が導出部48で消滅するのを抑制できる。
また、第1導出抑制部48aおよび第2導出抑制部48bが境界B2から導出部48の途中まで形成されている場合であって吸気ポート21が第1ポート抑制部21aおよび第2ポート抑制部21bを有していない場合も考えられる。この場合でも、導出部48が第1導出抑制部48aを有していれば、渦流S1、S2の消滅を抑制することができる。
なお、湾曲部47が第1湾曲抑制部47aおよび第2湾曲抑制部47bを有していない場合に、第1導出抑制部48aの上流側端部あるいは第2導出抑制部48bの上流側先端が第1傾斜部47eおよび第2傾斜部47fのように傾斜していてもよい。この場合、第1導出抑制部48aの上流側端部が下流側へいくにしたがって導出外周部54に近づくように(より詳細には、第3中心線A3に近づくように)形成されている。第2導出抑制部48bの上流側端部が下流側へいくにしたがって導出内周部53に近づくように(より詳細には、第3中心線A3に近づくように)形成されている。これにより、第1導出抑制部48aおよび第2導出抑制部48bの上流側端部に吸入空気が衝突するのを抑制でき、圧力損失の増大を防止できる。
(E)
なお、前述の実施形態では、樹脂製のインテークマニホールド4を例に説明しているが、インテークマニホールド4の材質は樹脂に限定されない。例えば、インテークマニホールドホール4は鋳物や管材などの金属製であってもよい。
本発明に係るインテークマニホールドでは、湾曲部で発生する渦流を有効利用することにより、内燃機関の性能を高めることができる。このため、本発明は内燃機関に関する分野において有用である。
インテークマニホールド4およびその周辺の内燃機関1の部分断面図 吸気ブランチ管42およびその周辺の部分断面図 図2のIII−III断面図 図2のIV−IV断面図 湾曲部の断面図(他の実施形態) 導出部の断面図(他の実施形態)
符号の説明
1 内燃機関
2 シリンダヘッド
21 吸気ポート
21a 第1ポート抑制部(ポート抑制部)
21b 第2ポート抑制部(ポート抑制部)
3 シリンダブロック
4 インテークマニホールド
41 吸気コレクタ
42 吸気ブランチ管
46 導入部
47 湾曲部
47a 第1湾曲抑制部(湾曲抑制部)
47b 第2湾曲抑制部(湾曲抑制部)
47c 第1湾曲凹部
47d 第2湾曲凹部
47e 第1傾斜部
47f 第2傾斜部
48 導出部
48a 第1導出抑制部(導出抑制部、第1抑制部)
48b 第2導出抑制部(導出抑制部、第2抑制部)
48c 第1導出凹部(導出凹部)
48d 第2導出凹部
51 湾曲内周部
52 湾曲外周部
53 導出内周部
54 導出外周部
A1 第1中心線
A2 第2中心線(中心線)
A3 第3中心線
A4 第4中心線
P1〜P9 流路
S1、S2 渦流
T1〜T12 曲面

Claims (11)

  1. 吸入空気が流れ込む導入部と、
    前記導入部の下流側に接続されて湾曲し、発生する1対の渦流の消滅を抑制するための湾曲抑制部を有する湾曲部と、
    前記湾曲部とシリンダヘッドの吸気ポートとを接続し、前記湾曲部で発生する前記1対の渦流の消滅を抑制するための導出抑制部を有する導出部と、を備え、
    前記湾曲部は、前記吸入空気の流路に沿った中心線の半径方向内側に配置された湾曲内周部と、前記中心線の半径方向外側に配置された湾曲外周部と、を有し、
    前記湾曲抑制部は、前記湾曲内周部及び前記湾曲外周部の少なくとも一方から前記中心線に向かって突出する第1湾曲抑制部を有し、
    前記導出部は、前記中心線の半径方向内側に配置された導出内周部と、前記中心線の半径方向外側に配置された導出外周部と、を有し、
    前記導出抑制部は、前記導出内周部及び前記導出外周部の少なくも一方から前記中心線に向かって突出する第1導出抑制部を有する、
    インテークマニホールド。
  2. 前記導出抑制部は、前記湾曲部と前記導出部との境界から下流側へ延びている、
    請求項1に記載のインテークマニホールド。
  3. 前記導出抑制部は、前記湾曲部と前記導出部との境界から前記導出部と前記シリンダヘッドとの境界まで連続的に形成されている、
    請求項2に記載のインテークマニホールド。
  4. 前記第1湾曲抑制部は、前記湾曲内周部から前記湾曲外周部に向かって突出し、
    前記第1導出抑制部は、前記導出内周部から前記導出外周部に向かって突出している、
    請求項1から3のいずれかに記載のインテークマニホールド。
  5. 前記湾曲抑制部は更に、前記湾曲外周部から前記湾曲内周部に向かって突出する第2湾曲抑制部を有し、
    前記導出抑制部は更に、前記導出外周部から前記導出内周部に向かって突出する第2導出抑制部を有する、
    請求項1から4のいずれかに記載のインテークマニホールド。
  6. 前記湾曲抑制部は、前記湾曲部と前記導出部との境界から上流側へ延びている、
    請求項1から5のいずれかに記載のインテークマニホールド。
  7. 前記湾曲抑制部は、前記導出部と前記湾曲部との境界から前記湾曲部と前記導入部との境界まで連続的に形成されている、
    請求項6に記載のインテークマニホールド。
  8. 前記導出部は、前記第1導出抑制部を挟んで前記中心線の反対側に配置され、前記導出内周部又は前記導出外周部に向かって窪んだ導出凹部を更に有している、
    請求項1から7のいずれかに記載のインテークマニホールド。
  9. 前記導出抑制部は、前記1対の渦流に沿うように形成される1対の曲面を有している、
    請求項1から8のいずれかに記載のインテークマニホールド。
  10. 前記湾曲抑制部の上流側端部は、下流側へいくにしたがって前記湾曲外周部又は前記湾曲内周部へ近づくように傾斜している、
    請求項1からのいずれかに記載のインテークマニホールド。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載のインテークマニホールドと、
    前記インテークマニホールドが接続される前記吸気ポートを有する前記シリンダヘッドと、を備え、
    前記吸気ポートは、前記1対の渦流の消滅を抑制するためのポート抑制部を有し、
    前記吸気ポートは、前記吸入空気の流路に沿った中心線の半径方向内側に配置されたポート内周部と、前記中心線の半径方向外側に配置されたポート外周部と、を有し、
    前記ポート抑制部は、前記ポート内周部及び前記ポート外周部の少なくとも一方から前記中心線に向かって突出する形状を有する、
    内燃機関。
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