JP5069008B2 - 車輪軸受装置 - Google Patents

車輪軸受装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5069008B2
JP5069008B2 JP2007003328A JP2007003328A JP5069008B2 JP 5069008 B2 JP5069008 B2 JP 5069008B2 JP 2007003328 A JP2007003328 A JP 2007003328A JP 2007003328 A JP2007003328 A JP 2007003328A JP 5069008 B2 JP5069008 B2 JP 5069008B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wheel
mounting flange
base
wheel mounting
curvature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007003328A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008168768A (ja
Inventor
洋斗 須間
明俊 芋生
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp filed Critical NTN Corp
Priority to JP2007003328A priority Critical patent/JP5069008B2/ja
Publication of JP2008168768A publication Critical patent/JP2008168768A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5069008B2 publication Critical patent/JP5069008B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Description

本発明は、外方部材と内方部材のうちのいずれか一方に、車輪とブレーキロータとを取り付ける車輪取付フランジを立設した車輪軸受装置に関する。
駆動輪や従動輪となる車輪とブレーキロータとを取り付ける車輪取付フランジを、ハブ輪となる外方部材または内方部材に立設した車輪軸受装置は、自動車の軽量化を目的として、車輪取付フランジの薄肉化が進められている。しかしながら、車輪取付けフランジのブレーキロータを取り付ける側の付け根のコーナ部は、ブレーキロータの基部が干渉しないように、小さな曲率半径のR部で形成されているので、車輪取付けフランジに負荷されるモーメント荷重に起因する曲げ応力が集中し、この曲げ応力が素材の疲労限に近づいており、これ以上の車輪取付フランジの薄肉化が困難になっている。なお、ブレーキロータの基部と干渉する恐れのないブレーキロータ取り付け側と反対側の付け根のコーナ部は、例えば、内方部材に車輪取付けフランジが立設されたもののインボード側のように、軸受部のシール部材が摺接する大きな曲率半径のシールランド部等とされているので、車輪取付フランジの薄肉化を阻害する要因とはならない。
上述したようなブレーキロータ取り付け側の付け根のコーナ部における応力集中に起因する車輪取付けフランジの薄肉化の限界を打破する手段としては、ブレーキロータが取り付けられる車輪取付けフランジのアウトボード側の付け根のコーナ部に表面硬化層を形成し、このコーナ部の素材の疲労限を高めることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−87008号公報
特許文献1に記載された車輪軸受装置は、車輪取付けフランジの付け根のコーナ部がブレーキロータの基部と干渉しないように、その寸法・形状を変更することなく素材の疲労限を高めて、車輪取付けフランジのさらなる薄肉化を促進することができるが、付け根のコーナ部に表面硬化層を形成するために、高周波焼入れ等の熱処理を施す必要があるので、その分だけ製造コストが増加する問題がある。
そこで、本発明の課題は、車輪取付けフランジの付け根のコーナ部とブレーキロータの基部との干渉を防止した上で、製造コストを増加させることなく、車輪取付けフランジのさらなる薄肉化を促進できるようにすることである。
上記の課題を解決するために、本発明は、複列の軌道面を内径側に有する外方部材と、この外方部材の各軌道面と対向する複列の軌道面を外径側に有する内方部材と、これらの外方部材と内方部材の軌道面間に複列に配列された転動体とからなり、前記外方部材と内方部材のうちのいずれか一方に、車輪とブレーキロータとを取り付ける車輪取付フランジを立設した車輪軸受装置において、前記車輪取付フランジの前記ブレーキロータを取り付ける側の付け根のコーナ部を、本体側から立ち上がる本体側の第1のR部と、これよりも大きな曲率半径を有するフランジ側の第2のR部を接続したものとした構成を採用した。
本発明者らは、後の実施例で示すように、車輪取付フランジ3aのブレーキロータ取り付け側の付け根のコーナ部を、従来のように一定の曲率半径R0のR部で形成したもの(図3)と、本体側から立ち上がる小さな曲率半径R1の第1のR部に、これよりも大きい曲率半径R2のフランジ側の第2のR部を接続したもの(図2)とについて、車輪取付フランジ3aにアキシアル方向のモーメント荷重を負荷したときの、付け根のコーナ部近傍に発生する応力を有限要素法によって解析した。なお、各曲率半径の大小関係は、R1<R0<R2とした。この結果、図4(a)、(b)に示すように、いずれのものも最大応力は付け根のコーナ部のフランジ側で発生し、R部を一定の曲率半径R0としたもの(図4(b))よりも、フランジ側の第2のR部の曲率半径R2を曲率半径R1よりも大きくしたもの(図4(a))の方が、最大応力が低くなることが分かった。
この解析結果に基づいて、車輪取付フランジのブレーキロータを取り付ける側の付け根のコーナ部を、本体側から立ち上がる本体側の第1のR部と、これよりも大きな曲率半径を有し、ブレーキロータの基部から逃げる方向に形成されるフランジ側の第2のR部を接続したものとすることにより、車輪取付けフランジの付け根のコーナ部とブレーキロータの基部との干渉を防止した上で、製造コストを増加させることなく車輪取付けフランジのさらなる薄肉化を促進できるようにした。
前記第1のR部と第2のR部は、第3のR部または直線部を介して滑らかに接続しても、車輪取付フランジの付け根のコーナ部に発生する最大応力を低減することができる。
前記第1のR部と第2のR部は、凸状に交わらせるように接続しても、車輪取付フランジの付け根のコーナ部に発生する最大応力を低減することができる。
前記フランジ側の第2のR部の曲率半径は、前記本体側の第1のR部の曲率半径の2倍以上、好ましくは3倍以上とするのがよい。
本発明の車輪軸受装置は、車輪取付フランジのブレーキロータを取り付ける側の付け根のコーナ部を、本体側から立ち上がる本体側の第1のR部と、これよりも大きな曲率半径を有し、ブレーキロータの基部から逃げる方向に形成されるフランジ側の第2のR部を接続したものとしたので、車輪取付けフランジの付け根のコーナ部とブレーキロータの基部との干渉を防止した上で、製造コストを増加させることなく車輪取付けフランジのさらなる薄肉化を促進することができる。
以下、図面に基づき、本発明の実施形態を説明する。この車輪軸受装置は、図1に示すように、複列の軌道面2を内径側に有する外方部材1と、外方部材1の各軌道面2と対向する複列の軌道面4を外径側に有する内方部材3と、これらの各軌道面2、4間に複列に配列された転動体としてのボール5とからなり、これらのボール5が配列された軸受部の両側がシール部材6a、6bでシールされている。なお、内方部材3のインボード側の軌道面4は、内方部材3に外嵌固定された別体の内輪7の外径面に設けられている。
この車輪軸受装置は従動輪を支持するものであり、外方部材1がフランジ1aで車体側に固定され、内方部材3が回転するハブ輪とされて車輪取付フランジ3aが立設されており、そのアウトボード側にブレーキロータ11と従動輪となる車輪(図示省略)が、ハブボルト12で取り付けられるようになっている。なお、車輪取付フランジ3aのインボード側の付け根のコーナ部には、シール部材6aが摺接される大きな曲率半径のシールランド部3bが形成されている。
図2に示すように、前記車輪取付フランジ3aのアウトボード側の付け根のコーナ部は、本体側から立ち上がる曲率半径R1の第1のR部と、これよりも大きな曲率半径R2を有し、ブレーキロータ11の基部から逃げる方向に形成されたフランジ側の第2のR部を接続したものである。
実施例として、図2に示したように、車輪取付フランジ3aのアウトボード側の付け根のコーナ部を、本体側から立ち上がる曲率半径R1の第1のR部と、これよりも大きな曲率半径R2を有するフランジ側の第2のR部を接続した内方部材3のモデルを用意した。この実施例では、R1=1.2mm、R2=4mmとした。比較例として、図3に示すように、車輪取付フランジ3aのアウトボード側の付け根のコーナ部を、一定の曲率半径R0(=3mm)のR部で形成した従来の内方部材3のモデルも用意した。これらの実施例と比較例のモデルについて、前記ハブボルト12の装着位置を固定した状態で、軸受部からアキシアル方向のモーメント荷重(1.6kN・m)を負荷したときの、アウトボード側の付け根のコーナ部近傍に発生する応力を有限要素法によって解析した。
図4(a)、(b)は、それぞれ上記実施例と比較例のモデルについて、有限要素法による解析で求められた応力分布を、色別に画像処理した画面を示す。いずれの場合も、赤色の最大応力部は付け根のコーナ部のフランジ側に発生しているが、図4(a)に示した実施例のものは、この赤色の最大応力部が、図4(b)に示した比較例のものよりもかなり狭い。また、画像処理した画面からは識別できないが、生の数値データでは最大応力のピーク値が、比較例のものが332MPaであるのに対して、実施例のものは315MPaとなり、最大応力のピーク値が約5%低減されている。したがって、付け根のコーナ部とブレーキロータ11の基部との干渉を防止した上で、製造コストを増加させることなく車輪取付けフランジ3aのさらなる薄肉化を促進することができる。
図5(a)、(b)は、それぞれ前記車輪取付フランジ3aのアウトボード側の付け根のコーナ部の変形例を示す。図5(a)の変形例は、前記第1のR部と第2のR部を、直線部3cを介して滑らかに接続したもの、図5(b)の変形例は、曲率半径R1の第1のR部と曲率半径R2の第2のR部を、凸状に交わらせるように接続したものである。
上述した実施形態では、内方部材をハブ輪として車輪取付フランジを立設し、そのアウトボード側にブレーキロータを取り付けるものとしたが、本発明に係る車輪軸受装置は、外方部材をハブ輪として車輪取付フランジを立設したものにも適用でき、車輪取付フランジのイントボード側にブレーキロータを取り付けるものにも適用することができる。
車輪軸受装置の実施形態を示す縦断面図 図1の車輪取付フランジのアウトボード側の付け根のコーナ部を拡大して示す断面図 従来の車輪取付フランジのアウトボード側の付け根のコーナ部を拡大して示す断面図 a、bは、それぞれ図2および図3に示した実施例と比較例のモデルの付け根のコーナ部近傍の応力を有限要素法で解析した結果を示す画像処理画面 a、bは、それぞれ図2の付け根のコーナ部の変形例を示す断面図
符号の説明
1 外方部材
1a フランジ
2 軌道面
3 内方部材
3a 車輪取付フランジ
3b シールランド部
3c 直線部
4 軌道面
5 ボール
6a、6b シール部材
7 内輪
11 ブレーキロータ
12 ハブボルト

Claims (4)

  1. 複列の軌道面を内径側に有する外方部材と、この外方部材の各軌道面と対向する複列の軌道面を外径側に有する内方部材と、これらの外方部材と内方部材の軌道面間に複列に配列された転動体とからなり、前記外方部材と内方部材のうちのいずれか一方に、車輪とブレーキロータとを取り付ける車輪取付フランジを立設した車輪軸受装置において、前記車輪取付フランジの前記ブレーキロータを取り付ける側の付け根のコーナ部を、前記車輪取付フランジにアキシアル方向のモーメント荷重を負荷したときの最大応力が、前記コーナ部を一定の曲率半径のR部で形成した場合よりも低くなるように、本体側から立ち上がる本体側の第1のR部と、これよりも大きな曲率半径を有するフランジ側の第2のR部を接続したものとしたことを特徴とする車輪軸受装置。
  2. 前記第1のR部と第2のR部を、第3のR部または直線部を介して滑らかに接続した請求項1に記載の車輪軸受装置。
  3. 前記第1のR部と第2のR部を、凸状に交わらせるように接続した請求項1に記載の車輪軸受装置。
  4. 前記フランジ側の第2のR部の曲率半径を、前記本体側の第1のR部の曲率半径の2倍以上とした請求項1乃至3のいずれかに記載の車輪軸受装置。
JP2007003328A 2007-01-11 2007-01-11 車輪軸受装置 Active JP5069008B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007003328A JP5069008B2 (ja) 2007-01-11 2007-01-11 車輪軸受装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007003328A JP5069008B2 (ja) 2007-01-11 2007-01-11 車輪軸受装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008168768A JP2008168768A (ja) 2008-07-24
JP5069008B2 true JP5069008B2 (ja) 2012-11-07

Family

ID=39697269

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007003328A Active JP5069008B2 (ja) 2007-01-11 2007-01-11 車輪軸受装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5069008B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011005963A (ja) * 2009-06-26 2011-01-13 Ntn Corp 車輪用軸受装置
JP6464625B2 (ja) * 2014-09-15 2019-02-06 株式会社ジェイテクト ハブユニット製造装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000234506A (ja) * 1999-02-12 2000-08-29 Fuji Oozx Inc 内燃機関用バルブスプリングリテーナ
JP3989168B2 (ja) * 2000-09-20 2007-10-10 Ntn株式会社 車輪軸受装置
JP2002242938A (ja) * 2001-02-16 2002-08-28 Nsk Ltd ころ軸受用保持器
JP4236506B2 (ja) * 2003-04-18 2009-03-11 曙ブレーキ工業株式会社 鉄道車両用ブレーキディスク及びブレーキディスク付鉄道車両用車輪
JP2005140192A (ja) * 2003-11-05 2005-06-02 Ntn Corp 車輪用軸受装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008168768A (ja) 2008-07-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2005325903A (ja) 車輪用軸受装置及びその製造方法
JP2007071358A (ja) 車輪用軸受装置
JP2006349059A (ja) 車輪用軸受装置
JP5069008B2 (ja) 車輪軸受装置
JP2010112452A (ja) 車輪用軸受装置
JP6101004B2 (ja) 車輪用軸受装置およびその製造方法
JP2010006204A (ja) 車輪用軸受装置
JP4251332B2 (ja) 車輪用軸受装置
JP5166757B2 (ja) 車輪用軸受およびこれを備えた車輪用軸受装置
JP2006137297A (ja) 車輪用軸受装置
JP4779953B2 (ja) 軸受ユニット製造方法及び軸受ユニット
JP2004182127A (ja) 車輪用軸受装置
JP2009058077A (ja) 車輪用軸受装置
JP2005140192A (ja) 車輪用軸受装置
JP2007100715A (ja) 車輪用軸受装置
JP2009154601A (ja) 車輪用軸受装置
JP2006312961A (ja) 車輪用軸受装置
JP3919061B2 (ja) 車軸用軸受装置
JP2010002043A (ja) 十字軸継手用軸受
JP2009150490A (ja) 車軸用軸受装置
JP2008019899A (ja) 車輪用軸受装置
JP2006046434A (ja) 車輪用軸受装置
JP2007024208A (ja) 車輪用軸受装置
JP2005233400A (ja) 転がり軸受装置
JP2006052752A (ja) 車輪用軸受装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090924

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120410

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120601

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120731

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120816

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150824

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5069008

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250