JP5059360B2 - 工作機械の早送り制御方法 - Google Patents

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Description

この発明は、複数の刃物台(工具ヘッドと呼ばれるものを含む。)や切削移動や早送り移動することのある主軸台(以下「刃物台等」と言う。)を備えた工作機械における当該刃物台等の早送り制御方法に関するものである。
工作機械は、ワークに対する工具の相対移動により、ワークの加工を行っている。従って、ワーク加工中は、工具を保持している刃物台や工具ヘッド又はワークを保持している主軸やテーブルが工作機械のフレーム上で移動する。これらの機械ユニットは、非常に大きな質量を有している。
ワーク加工中における工具の送り速度は、加工の種類、ワーク及び工具刃先の材質、要求される加工後の面精度などによって決定される。同じワークに対する加工であっても、加工面精度が要求されない粗加工では、工具の送り速度が速く、高い加工面精度が要求される仕上げ切削では、工具の送り速度が遅い。NC工作機械では、NCプログラムに記述された工具送り速度が実現されるように、制御装置が刃物台等を移動させる送りモータの速度を制御している。
工作機械の刃物台等は、切削送りの前後に位置決めのための移動やホームポジションに復帰する移動を行う。この移動に要する時間は、ワークに対する加工が行われない損失時間となるので、これらの移動を高速で行って(一般に「早送り」と言われている。)、加工時間の短縮を図っている。早送り速度や早送り開始及び終了時の刃物台等の加速度を規定する時定数は、各刃物台等毎にNC装置に登録されている。
複数の刃物台を備えた工作機械では、通常、各刃物台ごとに準備された加工プログラムに従ってそれぞれが個別に動作している(複数の刃物台等を同期動作させるときは、同期動作を指令するブロックの前にウエイト指令を置いて同期を取る。)。たとえば、図6に示す3個の刃物台4a、4b、4cを備えた2主軸対向旋盤では、3個の刃物台4a、4b、4cのそれぞれを制御するためのNCプログラム11a、11b、11cと、移動側主軸台5bを制御するNCプログラム11dとがNC装置1に登録され、各刃物台4a、4b、4c及び移動側主軸台5bは、それぞれのプログラムに従って個別に動作する。従って、各刃物台等は、他の刃物台等がどのような動作を行っているかを認識することができない。
なお、図6において、5は固定側主軸台、5bは移動側主軸台、6a及び6bはそれぞれの主軸台5a、5bに軸支された主軸の対向端に装着されたチャック、7a、7bはそれぞれのチャックに把持されたワーク、3a、3b、3c及び3dは各刃物台4a、4b、4c及び移動側主軸台5bの送りモータで、刃物台4a、4b、4cには複数の送りモータが設けられるが、図ではZ軸方向(主軸軸線方向)の送りモータのみが示されている。
図の2主軸対向旋盤は、主軸軸線Aの下に配置された左右の刃物台4a、4bが工具タレット8a、8bを備えたタレット刃物台で、左側の刃物台4aが左側のワーク7aを加工し、右側の刃物台4bが右側のワーク7bを加工する。主軸軸線の上方に配置された刃物台4cは、Y軸(図の紙面直角方向の軸)回りに旋回可能な回転工具軸9を備えた刃物台で、必要に応じて左右のワーク7a、7bに対向する位置に移動して、回転工具軸9に装着したドリルやフライスカッタでワーク周面の穴開け加工や平面加工を行う。
図6に示したような工作機械では、同一機械上で2個のワーク7a、7bの加工が並行して行われる。そして、各刃物台等の動作が個別に制御されているため、たとえば右下の刃物台4bで右側のワーク7bの仕上げ切削を行っているときに、他の刃物台等4a、4c、5bが早送り動作するということが起る。刃物台等は質量が大きいため、早送り速度を高くすると、刃物台等の早送り動作中、特にその加減速中に大きな慣性力が作用し、これが機械フレームを振動させる。そしてこの機械フレームの振動が、刃物台4bによる仕上げ切削の面精度の低下をもたらす。そのため、いずれかの刃物台等でワークの仕上げ切削が行われるときは、当該ワークを加工する際の刃物台等の早送り速度及びその加減速の時定数を、早送り中に生ずる機械フレームの振動によって仕上げ切削の精度に悪影響が生じない程度の値に設定する必要があった。
ワーク加工中における工作機械の損失時間を短縮し、加工能率を上げるためには、刃物台等の早送り速度を速くし、加減速時の時定数を短くするのが好ましい。しかし、早送り速度を速くしたり加減速時間を短くすると、早送りに伴う機械フレームの振動が大きくなって、仕上げ切削の面精度を低下させるから、この点から早送り速度の高速化が制限される。
刃物台等の早送り速度やその加減速時の時定数などの設定値は変更可能であるから、精密な仕上げ切削が行われないワークを加工するときは、早送り速度の設定値を上げ、精密な仕上げ切削が行われるワークを加工するときは、早送り速度の設定値を下げるという操作も可能であるが、ワークに応じて早送り速度の設定値を一々変更するのは面倒であるし、仕上げ切削を行うワークの加工能率が低くなるという問題は解決されない。
この発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、個別に移動を制御されている複数の刃物台等を備えた工作機械において、仕上げ切削を伴うワークを加工する際に、仕上げ切削の加工精度を低下させることなく、早送り速度を高速化して、ワークの加工能率を向上させる技術手段を提供することを課題としている。
この発明は、刃物台等の早送り速度及びその加減速時の時定数として、高速側と低速側との2組の設定値をNC装置に設定し、いずれかの刃物台等が仕上げ切削中であるときは、他の刃物台等の早送りを低速側の設定値に基づいて実行し、いずれの刃物台等も仕上げ切削を行っていないときは、刃物台等の早送りを高速側の設定値に基づいて行うことにより、上記課題を解決したものである。
すなわち、この出願の請求項1の発明に係る複数の刃物台を備えた工作機械の早送り制御方法は、NCプログラムで制御される複数の刃物台を備えた工作機械の刃物台の早送り制御方法において、NC装置に速度又は加減速時の加速度が大きい早送り動作用のパラメータと速度又は加減速時の加速度が小さい早送り動作用のパラメータとの2種類の早送り動作用のパラメータを登録し、一の刃物台又は主軸台に早送り動作を開始させるときに他の刃物台又は主軸台が仕上げ切削中であることが検出されたときは、当該一の刃物台又は主軸台に速度又は加速度が小さい早送り動作を実行させ、他のいずれの刃物台及び主軸台も仕上げ切削中でないときは、当該一の刃物台又は主軸台に速度又は加速度が大きい早送り動作を実行させ、一の刃物台又は主軸台に仕上げ切削動作を開始させるときに他の刃物台又は主軸台が速度又は加速度の大きい早送り動作中であることが検出されたときは、当該早送り動作が終了するまで待機したあと当該仕上げ切削動作を開始することを特徴とするものである。
また、本願の請求項2の発明に係る早送り制御方法は、上記請求項1記載の複数の刃物台を備えた工作機械の早送り制御方法において、仕上げ切削動作を開始するときに仕上げ切削中フラグをオンにして当該切削動作が終了したときに当該フラグをオフにし、速度又は加減速時の加速度が大きい早送り動作を開始するときに早送り中フラグをオンにして当該早送り動作が終了したときに当該早送り中フラグをオフにし、早送りが指令されたときに仕上げ切削中フラグがオフであることを条件として速度又は加減速時の加速度が大きい早送り動作を実行し、オンの仕上げ切削中フラグがあるときは速度又は加減速時の加速度の小さい早送り動作を実行し、仕上げ切削が指令されたときは早送り中フラグがオフであることを条件にして当該仕上げ切削を実行することを特徴とするものである。
刃物台等の早送り(位置決め)動作や仕上げ切削動作は、NCプログラムのGコードによって指令される。切削加工時の刃物台等の送り速度は、それを指定するGコードのF機能によって指定される。また、加工に使われる工具は、T機能によって指定される。仕上げ切削は、それに適した工具を用いて粗加工より遅い送り速度で行われる。従って、使用される工具や送り速度の閾値を定めておくことによって、NC装置がNCプログラムのブロックを読み込んだときに、当該ブロックで指令された加工動作が工具の種類や送り速度の閾値で定められた仕上げ切削に該当するかどうかをNC装置で自動判定させることができる。また、刃物台等の早送りによる位置決めは、特定のGコード(通常はG00)に割り当てられているので、NC装置がNCプログラムのブロックを読み込んだときに、次の動作が早送りを伴う動作であるかどうかは、NC装置に自動判定させることができる。
読み込んだNCプログラムのブロックが早送り動作を伴うものであるとき、他の刃物台等が仕上げ切削中であるかどうかをNC装置に自動判定(仕上げ切削中はNC装置のメモリに仕上げ切削中であることを示すフラグを立てること、NC装置から各刃物台等の送りモータに与えられている速度指令を設定された閾値と比較すること、各刃物台等で実行されるGコードのF機能やT機能で指定された値をNC装置のメモリに記憶しておいてその値と設定された閾値とを比較することなどにより、自動判定できる。)させ、もし、いずれかの刃物台等が仕上げ切削中であれば、低速側の設定値を用いて早送り動作を実行する。これにより、刃物台等の早送り動作により他の刃物台等が行っている仕上げ切削の精度低下を防止できる。
また、読み込んだブロックが仕上げ切削動作を指令するものであるときは、他の刃物台等が早送り動作中であるかをNC装置に自動判定(早送り動作中はNC装置のメモリに早送り動作中であることを示すフラグを立てること、各刃物台等の送りモータに与えられている速度指令を参照することなどにより自動判定できる。)させて、いずれかの刃物台等が早送り動作中であるときは、その早送り動作が終了するまで待機した後、仕上げ切削動作を開始する。これにより、仕上げ切削と高速側での早送り動作とが並行して行われるのを避けることができる。
なお、一般的な工作機械では、主軸台を定位置に固定して刃物台のZ及びX方向の送りによりワークを加工するが、主軸台がZ方向に移動可能な工作機械では、刃物台のX方向送りと主軸台のZ方向送りとによりワークを加工することもある。このような工作機械では、主軸台の移動により仕上げ切削が行われる場合が生ずる。
上記のこの発明の方法により、いずれかの刃物台等が仕上げ切削を行っているときの他の刃物台等の早送り動作は、常に低速側の設定値に基づいて行われることになる。従って、この低速側の早送り動作の設定値を機械フレームに仕上げ切削の精度を低下させるおそれがあるような振動を生じさせることのない値に設定しておけば、他の刃物台等の早送り動作によって仕上げ切削の加工精度が低下することを回避できる。
この発明の方法では、他の刃物台等の早送りが終了するまで仕上げ切削が開始されないので、この待機時間が加工能率を低下させると考えられるが、早送り動作は短時間で終了するので、この待ち時間による加工能率の低下は、ワーク加工中の総ての早送り速度を低速にする従来方法に比べれば、遥かに小さい。
なお、刃物台等の数が多く、1つの刃物台等の早送りが終了する前に次の刃物台等の早送りが開始して、仕上げ切削の待ち時間が長くなるおそれが生ずるような場合には、ある刃物台等に仕上げ切削が指令された時点で仕上げ切削中を示すフラグを立てて待機するようにすれば、それ以後に指令された早送りは総て低速側の早送りとなるので、現に実行中の早送りが終了した時点で仕上げ切削を開始することができる。
この発明の方法によれば、複数の刃物台を備えた工作機械において、ある刃物台等の早送り動作と仕上げ切削動作とが並行して行われたときの早送り動作に伴う機械振動に起因する仕上げ切削精度の低下を回避することができる。
また、刃物台等の送り速度が低速側で行われるのは、他の刃物台等が仕上げ切削を行っているときのみであり、その他の場合には、高速側の設定値に基づいて早送りが行われるので、低速で早送りすることによる加工能率の低下を最小限にできる。
更に、ワークの加工に仕上げ切削が含まれているかどうかによって、早送り速度の設定値を変更するという作業も不要になり、この変更作業を忘れて加工能率を低下させたり、仕上げ切削精度を低下させるおそれがない。
次に図面を参照して、この発明の実施形態を説明する。図1及び2は、第1実施形態を示す制御ブロック図及び制御フローチャートで、NC装置から各刃物台等の送りモータへ出力されている指令値を参照して制御を行う例を示した図である。図1のブロック図において、1はNC装置、2(2a、2b、2c)はサーボアンプ、3(3a、3b、3c)は送りモータであり、添え字のa、b、cは、例えば図6に示した3個の各刃物台4a、4b、4cを制御するものであることを示している。なお、各刃物台4a、4b、4cには、複数のサーボアンプ及び送りモータが設けられているが、ここでは図6と同様に、そのうちの1個のみを示している。
NC装置1には、刃物台等の数に対応する数のNCプログラムデータ11(11a、11b、11c)が登録されている。NC装置1は、NCプログラムデータを1ブロックずつ読み取り、NC文解釈部12で構文解釈を行い、その結果を対応する刃物台の指令処理部13(13a、13b、13c)に出力する。各指令処理部13a、13b、13cは、受取ったデータに基づいて指令信号を対応するサーボアンプ2a、2b、2cに送り、各刃物台などの送りモータ3a、3b、3cを制御している。
たとえば刃物台4aが早送り動作しているときは、その送りモータ3aを制御している指令処理部13aから、その早送り速度に対応する速度指令が出力されている。また、刃物台4bが仕上げ切削を行っているときは、その送りモータ3bを制御している指令処理部13bから仕上げ切削用の送り速度に対応する速度指令が出力されている。
NC装置1には、仕上げ切削の判定基準となる送り速度の閾値を登録する閾値設定部14が設けられている。またNC装置1には、パラメータ変更処理部15と、低速側の早送り速度と加減速時の時定数とを登録する低速早送り用のパラメータ設定部16が設けられている。高速側の早送りには、指令処理部13a、13b、13cに設定されている通常速度(高速)での早送り用のパラメータが用いられる。
パラメータ変更処理部15は、ある刃物台を制御している指令処理部13a、13b、13cがNC文解釈部12から新たなデータを受けたときに、そのデータが早送り指令又は仕上げ切削指令のデータであるかどうかを調べる。そして早送り指令又は仕上げ切削指令のデータであるときは、他の刃物台の指令処理部から出力されている速度指令を参照する。受取ったデータが早送りデータであって、かつ参照した速度指令の中に閾値設定部14に設定された値より低い速度指令値のものがあるときは、当該早送り動作のパラメータを低速早送り用のパラメータ設定部16に登録されているパラメータに変更する。また、受取ったデータが仕上げ切削のデータであって、かつ参照した速度指令の中に低速早送りパラメータ設定部に設定された早送り速度より高い速度指令値のものがあるときは、当該速度指令値による動作が終了するまで仕上げ切削の実行を待機させる。
図1のブロック図に対応するNC装置の制御手順は、図2に示されている。NCプログラムから1ブロックのデータが読み込まれると、早送り指令であるかどうかが判断され、早送り指令であれば、パラメータ変更処理部15が閾値設定部14に設定された送り速度より遅い速度で送られている刃物台があるかどうかを調べ、もしあれば、早送り指令のパラメータを低速早送りパラメータ設定部16に設定されている値に変更して、当該早送りを実行し、その早送りが終了したら、早送り指令のパラメータを元に戻す。また、読み込まれた1ブロックのデータが切削指令で、かつその送り速度が閾値設定部14に設定された閾値より小さいときは、仕上げ切削指令であると判断し、低速早送りパラメータ設定部16に設定されている早送り速度を越える速度で移動している刃物台などがあるかどうかを調べ、もしあれば、その終了を待ってから指令された処理を実行する。早送り指令でも仕上げ切削指令でもないときは、当該ブロックで指令されている他の動作を実行する。
図3及び図4は、この発明の第2実施形態を示す図で、図3は制御ブロック図、図4は制御フローチャートを示す図である。この実施形態は、NCプログラム11a、11b、11cから読み込んだ1ブロックのデータをNC文解釈部12で解釈し、Gコードのコード番号やF機能、T機能のデータをパラメータ変更処理部15に渡し、パラメータ変更処理部15は、そのデータが早送り指令又は仕上げ切削指令であるときは、必要なフラグを立てることにより、仕上げ送りや早送り状態を判定するものである。
この第2実施形態のものにおいては、図5に示すように、早送り動作を指令するG00コードが読込まれたとき、NC装置の内部機能でその前後にM*1及びM*2と表示したコードを付加する処理を行っている。ここでM*1は、他の刃物台の仕上げ切削中フラグが立っている(オンになっている)ときは、早送り指令のパラメータを低速早送りパラメータ設定部16に設定されたパラメータに変更し、そうでないときは、早送り中フラグを立てることを処理内容とするMコードであり、M*2は、M*1で処理を元に戻すことを内容とするMコードである。また、G01で指令される切削送り指令が読込まれたときには、M*3と表示したM機能を付加する。M*3は、F機能で指令されている送り速度が閾値設定部14に設定された送り速度以下のときに、仕上げ切削中フラグを立てて、早送り中フラグが立っているかどうかを調べ、当該フラグが立っているときは、そのフラグが戻るまで指令された切削加工の実行を待機させるMコードである。またM*4は、M*3で立てたフラグを元に戻すMコードである。
図4は第2実施形態の制御フローチャートを示した図で、NCプログラムから読み込んだ1ブロックがM*1であるときは、他の刃物台の仕上げ切削中フラグを調べ、仕上げ切削中フラグが立っていれば、早送り速度及び時定数のパラメータを低速早送りパラメータ設定部16の設定値に変更し、どの刃物台にも仕上げ切削中フラグが立っていなければ、早送り中フラグをたてる。読み込んだブロックがM*2であるときは、早送り中フラグをオフにし、早送りの速度及び時定数のパラメータを元に戻す。また、読み込んだブロックがM*3であるときは、仕上げ切削中フラグをオンにし、他の刃物台の早送り中フラグを調べ、早送り中フラグオンの刃物台等があれば、そのフラグがオフになるまで待機する。またM*4であれば、仕上げ切削中フラグをオフに戻す。読み込んだ1ブロックがM*1、M*2、M*3及びM*4以外のブロックであれば、指令された処理を実行し、次のブロックを読み込む。プログラムの終了であれば、加工動作を終了する。
この第2形態のものでは、早送りパラメータの変更処理や仕上げ切削の待機処理が、各刃物台の状態を示すフラグを参照して行われるので、どのような条件でフラグを立てるかを自由に選択することができ、より柔軟でかつ正確な制御が可能である。
第1実施形態の制御ブロック図 第1実施形態の制御フローチャート 第2実施形態の制御ブロック図 第2実施形態の制御フローチャート 第2実施形態のプログラムリストの要部を示す図 この発明の方法が実施される工作機械の一例を示す模式図
符号の説明
1 NC装置
3a,3b,3c 送りモータ
4a,4b,4c 刃物台
7a,7b ワーク
14 閾値設定器
16 低速早送りパラメータ設定部

Claims (2)

  1. NCプログラムで制御される複数の刃物台を備えた工作機械の刃物台の早送り制御方法において、NC装置に速度又は加減速時の加速度が大きい早送り動作用のパラメータと小さい早送り動作用のパラメータとの2種類の早送り動作用のパラメータを登録し、一の刃物台又は主軸台に早送り動作を開始させるときに他の刃物台又は主軸台が仕上げ切削中であることが検出されたときは、当該一の刃物台又は主軸台に速度又は加速度が小さい早送り動作を実行させ、他のいずれの刃物台及び主軸台も仕上げ切削中でないときは、当該一の刃物台又は主軸台に速度又は加速度が大きい早送り動作を実行させ、一の刃物台又は主軸台に仕上げ切削動作を開始させるときに他の刃物台又は主軸台が速度又は加速度の大きい早送り動作中であることが検出されたときは、当該早送り動作が終了するまで待機したあと当該仕上げ切削動作を開始することを特徴とする、複数の刃物台を備えた工作機械の早送り制御方法。
  2. 仕上げ切削動作を開始するときに仕上げ切削中フラグをオンにして当該切削動作が終了したときに当該フラグをオフにし、速度又は加減速時の加速度が大きい早送り動作を開始するときに早送り中フラグをオンにして当該早送り動作が終了したときに当該早送り中フラグをオフにし、早送りが指令されたときに仕上げ切削中フラグがオフであることを条件として速度又は加減速時の加速度が大きい早送り動作を実行し、オンの仕上げ切削中フラグがあるときは速度又は加減速時の加速度の小さい早送り動作を実行し、仕上げ切削が指令されたときは早送り中フラグがオフであることを条件にして当該仕上げ切削を実行することを特徴とする、請求項1記載の早送り制御方法。
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